JPH109266A - 磁気軸受装置 - Google Patents

磁気軸受装置

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JPH109266A
JPH109266A JP8169040A JP16904096A JPH109266A JP H109266 A JPH109266 A JP H109266A JP 8169040 A JP8169040 A JP 8169040A JP 16904096 A JP16904096 A JP 16904096A JP H109266 A JPH109266 A JP H109266A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気軸受装置の制御系の異常による電磁石へ
の過大電流の供給を防止する。 【解決手段】 被支持体20を磁気浮上させる電磁石6
と、被支持体の変位を検出する変位センサ2と、変位セ
ンサからの変位信号に基づいて電磁石への供給電流を制
御する磁気軸受制御回路4を含んでループを形成する制
御系を構成し、制御系中の異常を検出する異常検出回路
7と、異常検出回路の信号に基づいてループを遮断する
遮断回路8とを備える。異常検出回路7は、制御系中に
異常を検出すると異常検出信号を遮断回路8に送信し、
遮断回路は制御系を構成するループの一部を遮断して電
磁石電流を止め、磁気軸受装置の制御系の異常による電
磁石への過大電流の供給を防止する。被支持体および補
助ベアリングは電磁石電流による過大な押圧力を受ける
ことはなく、破損や接触面での焼き付きをさけることが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気軸受装置に関
し、特にターボ分子ポンプや工作機械等に使用する高速
回転機器に用いる磁気軸受装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ターボ分子ポンプをはじめとする真空ポ
ンプ等の高速回転機器では、良好な真空を得るためにオ
イルフリーであることが要求される。また、工作機械等
における高速回転機器では、接触による減速や摩擦熱が
少ないことが要求される。このような要求から、従来の
油潤滑を利用した軸受に代えて磁気軸受装置が開発され
ている。磁気軸受装置は回転軸等の被支持体を真空空間
に完全に非接触で磁気浮上させて回転させるため、高速
回転機器に適した軸受とすることができる。
【0003】通常、磁気軸受装置は回転体である被支持
体のラジアル方向を支持するラジアル磁気軸受と、軸方
向を支持するアキシャル磁気軸受を備えている。各磁気
軸受は被支持体を磁気浮上させるための電磁石と、被支
持体の位置を検出するための変位センサを備え、変位セ
ンサの位置信号を帰還させてフィードバック制御系を構
成し、各電磁石に流れる電流を調節して電磁石の吸引力
を調節し、被支持体が中心位置となるよう制御を行って
いる。
【0004】図8は従来の磁気軸受装置を説明するため
の概略ブロック図である。図8において、被支持体20
は電磁石6a,6bによって磁気浮上されて支持され、
図示していない駆動部によって回転される。被支持体2
0の位置制御を行うフィードバック制御系は、被支持体
20の位置を検出する変位センサ2,センサ回路3と、
被支持体の支持目標値Aと変位出力Bとの偏差に基づい
て電磁石の電流を制御する制御信号を出力する磁気軸受
制御回路4と、制御信号に基づいて電磁石6a,6bに
駆動電流を供給する電磁石電流アンプ5a,5bと、被
支持体20に吸引力を付与する電磁石6a,6bを備え
ている。なお、図8は、アキシャル磁気軸受を省略して
示し、さらに複数のラジアル磁気軸受の一部のみを示し
ている。
【0005】前記フィードバック制御系は、被支持体が
支持目標値Aとなるように、変位センサ2が検出した変
位出力Bを帰還させながら電磁石6a,6bの吸引力の
調節を行う。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】被支持体の高速回転中
に、磁気軸受装置の制御系に異常が発生すると、電磁石
に過大な電磁石電流が流れる場合がある。磁気軸受装置
の制御系に発生する異常としては、例えば変位センサの
故障,変位センサ信号線の断線,支持目標値とフィード
バック信号との偏差を求める加算器の故障等がある。例
えば、変位センサ信号線が断線すると、磁気軸受制御回
路4は被支持体20が所定位置にないと判断し、電磁石
に供給する電磁石電流を増大させる。電磁石に過大な電
磁石電流が流れると、被支持体20は高速回転しながら
補助ベアリング21に強く押しつけられ、補助ベアリン
グ21が破損したり、被支持体20が補助ベアリング2
1との接触面で焼き付くという問題が発生する。また、
被支持体が停止中の場合に電磁石に過大な電磁石電流が
流れると、電磁石の発熱によって電磁石が破損するとい
う問題が発生する。そこで、本発明は前記した従来の磁
気軸受装置の問題点を解決し、磁気軸受装置の制御系の
異常による電磁石への過大電流の供給を防止することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の磁気軸受装置
は、被支持体を磁気浮上させる電磁石と、被支持体の変
位を検出する変位センサと、変位センサからの変位信号
に基づいて電磁石への供給電流を制御する磁気軸受制御
回路を含んでループを形成する制御系を構成し、制御系
中の異常を検出する異常検出回路と、異常検出回路の信
号に基づいて前記ループを遮断する遮断回路とを備える
ことによって、磁気軸受装置の制御系の異常による電磁
石への過大電流の供給を防止する。
【0008】本発明の磁気軸受装置において、前記した
構成の制御系は、変位センサによって検出した被支持体
の変位量と目標値との偏差を求め、磁気軸受制御回路は
この偏差量にもとづいて電磁石電流アンプに制御信号を
送り、電磁石の吸引力を調節する。本発明の異常検出回
路は、この制御系中を監視し、例えば制御系中の各部の
信号値を基準値との比較によって異常検出を行う。異常
検出回路は、制御系中に異常を検出すると異常検出信号
を遮断回路に送信する。遮断回路は制御系を構成するル
ープの一部を遮断する回路であり、異常検出信号を受け
て信号の遮断を行う。遮断回路は、例えば磁気軸受制御
回路と電磁石電流アンプとの間に設置して電磁石電流ア
ンプへの制御電流の導通を制御して、制御系中の異常発
生時に電磁石への電磁石電流の供給を停止する。遮断回
路によって電磁石への電磁石電流の供給が停止すると、
被支持体は磁気浮上を継続することができなくなり、補
助ベアリングによって支持される。このとき補助ベアリ
ングが受ける圧力は、被支持体の重さのみによるもので
あって、電磁石電流による過大な押圧力を受けることは
なく、補助ベアリングの破損や接触面での焼き付きをさ
けることができる。
【0009】本発明の第1の実施態様は、異常検出回路
は磁気軸受制御回路の出力を入力し、電磁石電流アンプ
への制御信号の異常を検出するものであり、これによっ
て、変位センサの異常や制御系中の突出ノイズや制御系
中の断線や電磁石の異常等を検出することができる。本
発明の第2の実施態様は、異常検出回路は変位センサの
変位出力の異常を検出するものであり、これによって、
変位センサの異常や制御系中の突出ノイズや制御系中の
断線等を検出することができる。本発明の第3の実施態
様は、異常検出回路は変位センサの変位出力と支持目標
値との偏差の異常を検出するものであり、これによっ
て、変位センサの変位出力と支持目標値との偏差を求め
る加算器の異常や変位センサの異常や制御系中の突出ノ
イズや制御系中の断線等を検出することができる。ま
た、本発明の第4の実施態様は、異常検出回路は第2の
実施態様と第3の実施態様とを組み合わせた構成であ
り、これによって、変位センサの異常と加算器の異常と
を区別することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図を
参照しながら詳細に説明する。本発明の実施の形態の構
成例について、図1の本発明の磁気軸受装置の一実施形
態を説明する概略ブロック図を用いて説明する。図1に
示す磁気軸受装置中の制御系は、磁気軸受装置において
被支持体20を磁気浮上させる一ラジアル磁気軸受につ
いてのみ概略的に示しており、他のラジアル磁気軸受お
よびアキシャル磁気軸受についても同様に制御系を構成
することができる。
【0011】図1において、被支持体20は電磁石6
a,6bによって磁気浮上されて支持され、図示してい
ない駆動部によって回転される。被支持体20の位置制
御を行うフィードバック制御系は、被支持体20の位置
を検出する変位センサ2と、該変位センサ2の信号を受
けて変位出力を出力するセンサ回路3と、被支持体20
の支持目標値Aと変位出力Bとの偏差に基づいて電磁石
6の電流を制御する制御信号を出力する磁気軸受制御回
路4と、該制御信号に基づいて電磁石6a,6bに駆動
電流を供給する電磁石電流アンプ5a,5bと、被支持
体20に吸引力を付与する電磁石6a,6bを備え、さ
らに、前記電磁石と、変位センサと、磁気軸受制御回路
を含んでループを形成する制御系中の異常を検出する異
常検出回路7aと、該異常検出回路7aの異常検出信号
に基づいてループを遮断する遮断回路8とを備えてい
る。
【0012】なお、図1中に示す電磁石6a,6bは磁
気軸受装置が備える電磁石の一例であり、被支持体20
を挟んで対向して配置し、電磁石電流アンプ5bの前に
配置した反転器によって電磁石6aと電磁石6bとの吸
引力の方向を逆方向として互いに被支持体20を吸引す
る磁力を発生する一対の電磁石を示しておいる。この電
磁石は、被支持体20に対して他の位置のラジアル方向
に変位センサおよび電磁石の対を配置し、また、軸方向
について変位センサおよび電磁石を配置することもでき
る。なお、図1に示す構成例では、遮断回路8を磁気軸
受制御回路4と電磁石電流アンプ5aの間に設け、異常
検出回路7aは磁気軸受制御回路4の出力を入力する構
成とし、磁気軸受制御回路4の制御信号を監視すること
によって制御系の異常検出を行い、電磁石電流アンプ5
a,5bへの制御信号を停止することによって電磁石6
a,6bによる被支持体20の磁気浮上を停止する。
【0013】次に、図1の構成例の磁気軸受装置の動作
について、図5,6を用いて説明する。図5(a)は磁
気軸受装置の制御系が正常に動作しているときのセンサ
出力(a1)、偏差信号(a2)、磁気軸受制御回路出
力(a3)、異常検出回路の出力(a4)、および電磁
石電流(a5)であり、同様に図5(b)は制御系中の
出力が突出した場合の異常動作の各部の出力を示し、図
5(c)は制御系中で断線した場合の異常動作の各部の
出力を示し、図6(a),(b)は電磁石に異常が発生
した場合の各部の出力を示している。図5(a)におい
て、制御系が正常な場合には、変位センサ2は被支持体
20の位置を非接触で検出し、被支持体20との距離に
対応した信号に変換し、センサ回路3を介して変位出力
B(図5(a1))を出力する。制御系中の加算器は、
変位出力Bと支持目標値Aとの偏差(A−B)を求める
(図5(a2))。磁気軸受制御回路4は偏差に基づい
て被支持体20が所定位置からのずれを減少させるに必
要な制御信号(図5(a3))を演算し、電磁石電流ア
ンプ5を介して電磁石6によって被支持体20を磁気浮
上させ、図中のCで示す可動範囲内となるよう位置制御
を行う。可動範囲Cは被支持体20が補助ベアリング2
1に接触するまでの一方の側での許容範囲である。
【0014】異常検出回路7aは磁気軸受制御回路の出
力(図5(a3))を所定の値(図中の二点鎖線)と比
較し、所定値を超えた場合には制御系中に異常が発生し
たと判定し、遮断回路8を駆動して制御系のループを遮
断する。図5(b)に示すように、制御系内で変位セン
サ等の出力が突出する異常動作が発生した場合には、変
位出力B(図5(b1))および偏差信号(図5(b
2))は大きく変動する。通常、磁気軸受制御回路4は
PID制御を行っており、この変動に対して微分制御を
行う。異常検出回路7aは、磁気軸受制御回路4の出力
(図5(b3))を監視し、図中の二点鎖線で示す所定
値と比較し、所定値を継続して所定時間T1以上超えて
いる場合には制御系中に異常が発生したと判定し(図5
(b4))、遮断回路8を駆動して制御系のループを遮
断する(図5(b5))。
【0015】なお、異常検出回路7aおよび遮断回路8
による異常時の制御系の遮断を行わない場合には、電磁
石6には図5の(b5)中の破線で示す電磁石電流が流
れ、被支持体20と補助ベアリング21とが強く接触す
ることになる。また、図5(c)に示すように、制御系
内で断線が発生した場合には、変位出力B(図5(c
1))は無くなり、偏差信号(図5(c2))は大きく
目標値に急変する。通常、磁気軸受制御回路4のPID
制御は、変動を微分制御した後に積分制御を行って制御
信号(図5(c3))を出力する。異常検出回路7a
は、磁気軸受制御回路4の出力(図5(c3))を監視
し、図中の二点鎖線で示す所定値と比較し、所定値を超
えたことよって制御系中に異常が発生したと判定し(図
5(c4))、遮断回路8を駆動して制御系のループを
遮断する(図5(c5))。なお、異常検出回路7aお
よび遮断回路8による異常時の制御系の遮断を行わない
場合には、電磁石6には図5(c5)中の破線で示す電
磁石電流が流れ、被支持体20と補助ベアリング21と
が強く接触することになる。
【0016】次に、電磁石に異常が発生した場合につい
て図6を用いて説明する。電磁石6aあるいは電磁石6
bに異常が発生し、被支持体20が補助ベアリング21
の片側に接触した状態となり、変位センサ2は一定出力
を維持することになる。図6(a)と図6(b)は被支
持体20の偏りの方向が逆の場合を示しており、制御系
は同様の動作を行うため、以下では図6(a)のみにつ
いて説明する。変位センサ2の出力が一定出力(a1)
を出し続けると、目標値を一定とすると偏差信号も一定
出力(図6(a2))を出し続ける。磁気軸受制御回路
4の制御信号(図6(a3))は積分制御によって徐々
に増加する。異常検出回路7aは、制御信号(図6(a
3))が図中の二点鎖線で示す比較値を超え、超えた状
態が所定時間T2以上となることを判定する。異常検出
回路7aは、異常が発生したと判定すると(図6(a
4))、遮断回路8を駆動して制御系のループを遮断す
る(図6(a5))。なお、異常検出回路7aおよび遮
断回路8による異常時の制御系の遮断を行わない場合に
は、電磁石6には図6(a5)中の破線で示す電磁石電
流が流れ、被支持体20と補助ベアリング21とが強く
接触することになる。従って、図1に示す実施の形態に
よれば、変位センサの異常や制御系中の突出ノイズや制
御系中の断線や電磁石の異常等を検出することができ
る。
【0017】次に、図2により本発明の磁気軸受装置の
他の実施形態を説明する。図2に示す磁気軸受装置は図
1に示す磁気軸受装置とほぼ同様の構成であり、異常検
出回路7bに接続の点で相違している。図2の構成で
は、異常検出回路7bはセンサ回路3の出力を入力する
構成とし、センサ回路3の変位出力Bを監視することに
よって制御系の異常検出を行い、電磁石電流アンプ5
a,5bへの制御信号を停止することによって電磁石6
a,6bによる被支持体20の磁気浮上を停止する。図
2の構成例の磁気軸受装置の動作について、図7を用い
て説明する。図7(a)は磁気軸受装置の制御系が正常
に動作しているときのセンサ出力(a1)、偏差信号
(a2)、磁気軸受制御回路出力(a3)、異常検出回
路の出力(a4)、および電磁石電流(a5)であり、
同様に図7(b)は制御系中の出力が突出した場合の異
常動作の各部の出力を示し、図7(c)は制御系中で断
線した場合の異常動作の各部の出力を示している。
【0018】制御系が正常な場合の各出力(図7
(a))は前記図5(a)とほぼ同様である。図2の構
成例では、異常検出回路7bはセンサ回路3の出力(図
7(a1))を所定の値と比較し、所定値を継続して所
定時間T3以上超えている場合には制御系中に異常が発
生したと判定し、遮断回路8を駆動して制御系のループ
を遮断する。図7(b)に示すように、制御系内で変位
センサ等の出力が突出する異常動作が発生した場合に
は、変位出力B(図7(b1))は大きく変動する。異
常検出回路7bは、センサ回路3の出力(図7(b
1))を監視し、図中の二点鎖線で示す所定値と比較
し、所定値を超えた状態が所定時間T3を超えている場
合に制御系中に異常が発生したと判定し(図7(b
4))、遮断回路8を駆動して制御系のループを遮断す
る(図7(b5))。なお、異常検出回路7aおよび遮
断回路8による異常時の制御系の遮断を行わない場合に
は、電磁石6には図7(b5)中の破線で示す電磁石電
流が流れ、被支持体20と補助ベアリング21とが強く
接触することになる。
【0019】また、図7(c)に示すように、制御系内
で断線が発生した場合には、変位出力B(図7(c
1))は図中の二点鎖線で示す所定値を超えて減少し、
制御系中に異常が発生したと判定し(図7(c4))、
遮断回路8を駆動して制御系のループを遮断する(図7
(c5))。なお、異常検出回路7aおよび遮断回路8
による異常時の制御系の遮断を行わない場合には、磁気
軸受制御回路4の積分制御によって制御出力(図7(c
3))および電磁石電流(図7(c5))は増加し、被
支持体20と補助ベアリング21とが強く接触すること
になる。従って、図2に示す実施の形態によれば、変位
センサの異常や制御系中の突出ノイズや制御系中の断線
の異常等を検出することができる。
【0020】次に、図3により本発明の磁気軸受装置の
別の実施形態を説明する。図3に示す磁気軸受装置は図
1,図2に示す磁気軸受装置とほぼ同様の構成であり、
異常検出回路7cに接続の点で相違している。図3の構
成では、異常検出回路7cは変位出力Bと目標値Aとの
偏差を求める加算器の出力を入力する構成とし、偏差
(A−B)を監視することによって制御系の異常検出を
行い、電磁石電流アンプ5a,5bへの制御信号を停止
することによって電磁石6a,6bによる被支持体20
の磁気浮上を停止する。図3に示す構成例の動作は、前
記図2のセンサ回路3の出力を監視する構成例とほぼ同
様であるため、詳細な説明は省略する。図3に示す構成
例は、図3に示す構成例が検出する制御系の異常検出に
加えて、加算器の異常についても検出することができ
る。また、図4により本発明の磁気軸受装置のさらに別
の実施形態は、図2および図3に示す磁気軸受装置を組
み合わせた構成であり、異常検出回路7dに対してセン
サ回路3の出力と加算器の出力とを入力する構成とし、
これによって、センサ回路3の異常と加算器の異常とを
区別して判定することができる。
【0021】本発明の実施の形態によれば、磁気軸受装
置の制御系中に異常が発生した場合においても、過大な
電磁石電流による電磁石の大きな吸引力の発生を防止す
ることができるため、被支持体は電磁石で補助ベアリン
グに強く押しつけられることはなく、被支持体および補
助ベアリングへの損傷を防止することができる。また、
電磁石に過大な電流を流し続けることもないので、発熱
等による電磁石の損傷を防止し、磁気軸受装置の安全性
を向上させることができる。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、磁気軸受装置の制
御系の異常による電磁石への過大電流の供給を防止する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気軸受装置の一実施形態を説明する
概略ブロック図である。
【図2】本発明の磁気軸受装置の他の実施形態を説明す
る概略ブロック図である。
【図3】本発明の磁気軸受装置の他の実施形態を説明す
る概略ブロック図である。
【図4】本発明の磁気軸受装置の他の実施形態を説明す
る概略ブロック図である。
【図5】本発明の磁気軸受装置の動作を説明するための
図である。
【図6】本発明の磁気軸受装置の動作を説明するための
図である。
【図7】本発明の磁気軸受装置の動作を説明するための
図である。
【図8】従来の磁気軸受装置を説明するための概略ブロ
ック図である。
【符号の説明】
1…磁気軸受装置、2…変位センサ、3…センサ回路、
4…磁気軸受制御回路、5…電磁石電流アンプ、6…電
磁石、7…異常検出回路、8…遮断回路、20…被支持
体、21…補助ベアリング。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被支持体を磁気浮上させる電磁石と、被
    支持体の変位を検出する変位センサと、変位センサから
    の変位信号に基づいて電磁石への供給電流を制御する磁
    気軸受制御回路を含んでループを形成する制御系を備え
    た磁気軸受装置であって、前記制御系中の異常を検出す
    る異常検出回路と、該異常検出回路の信号に基づいて前
    記ループを遮断する遮断回路とを備えたことを特徴とす
    る磁気軸受装置。
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