JPH1091055A - 露光装置 - Google Patents

露光装置

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JPH1091055A
JPH1091055A JP8261177A JP26117796A JPH1091055A JP H1091055 A JPH1091055 A JP H1091055A JP 8261177 A JP8261177 A JP 8261177A JP 26117796 A JP26117796 A JP 26117796A JP H1091055 A JPH1091055 A JP H1091055A
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JP
Japan
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mask
exposure apparatus
exposure
unit
photoconductor
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JP8261177A
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Inventor
Akihiko Iwama
明彦 岩間
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2光束干渉法を用いて干渉縞を記録すること
により感光体基盤を露光する際に,感光体基盤の着脱,
感光体基盤とマスクの密着および1枚の感光体基盤にお
ける複数箇所の露光を容易にすること。 【解決手段】 光源からの光を2光束に分割して干渉縞
を発生させる2光束干渉法を用いて干渉縞を記録するこ
とにより感光体基盤101を露光する露光装置におい
て,干渉縞の記録領域を割り付けるための透過領域を有
するマスク103と,マスク103を感光体基盤101
上の所望の位置に位置決めする位置決め手段105と,
感光体基盤101をマスク103に対向させて割り出し
をおこなう割り出し手段303と,感光体基盤101の
露光をおこなう際にマスク103と感光体基盤101を
密着させる密着手段309とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,露光装置に関し,
特に,光源からの光を2光束に分割して干渉縞を発生さ
せる2光束干渉法を用いて干渉縞を記録することにより
感光体基盤を露光する露光装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来,感光体基盤を露光する場合に,2
光束干渉法を用いて干渉縞を記録することにより,感光
体基盤を露光する方法については提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,上記従
来の露光装置にあっては,2光束干渉法を用いた露光を
おこなう場合,マスクと感光体基盤を密着させる必要性
がある。そのために感光体基盤をマスクとのずれを発生
させることなく確実に保持し,両者を密着させること
や,感光体基盤を傷つけることなく確実に交換をするこ
とが困難であるという問題点があった。また,露光をお
こなうごとにマスクと感光体基盤を密着させなければな
らないので,1枚の感光体基盤に対して複数の格子を露
光することが煩雑であり,所望の位置に正確に露光する
ことが困難であるという問題点があった。
【0004】この発明は上記に鑑みてなされたものであ
って,2光束干渉法を用いて干渉縞を記録することによ
り感光体基盤を露光する際に,感光体基盤の着脱,感光
体基盤とマスクとの密着および1枚の感光体基盤におけ
る複数箇所の露光を容易にする露光装置を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに,請求項1に係る露光装置は,光源からの光を2光
束に分割して干渉縞を発生させる2光束干渉法を用いて
干渉縞を記録することにより感光体基盤を露光する露光
装置において,前記干渉縞の記録領域を割り付けるため
の透過領域を有するマスクと,前記マスクを前記感光体
基盤上の所望の位置に位置決めする位置決め手段と,前
記感光体基盤を前記マスクに対向させて割り出しをおこ
なう割り出し手段と,前記感光体基盤の露光をおこなう
際に前記マスクと前記感光体基盤を密着させる密着手段
とを備えるものである。
【0006】この発明による露光装置では,マスクを感
光体基盤上の所望の位置に位置決めし,感光体基盤をマ
スクに対向させて割り出しをおこない,感光体基盤の露
光をおこなう際にマスクと感光体基盤を密着させること
ができる。
【0007】また,請求項2に係る露光装置は,前記感
光体基盤と前記マスクと前記位置決め手段と前記割り出
し手段と前記密着手段とからなる露光部を固定する固定
手段と,傾斜格子を露光する場合の格子角度を制御する
ために,前記固定手段により固定された前記露光部を回
転させる回転手段と,前記露光部の3軸方向の光軸を調
整する光軸調整手段と,前記露光部の光路長を調整する
光路長調整手段とを階層的に備えるものである。
【0008】この発明による露光装置では,階層的に備
えられた固定手段,回転手段,光軸調整手段,光路長調
整手段が,それぞれ,露光部を固定し,傾斜格子を露光
する場合の格子角度を制御するために露光部を回転さ
せ,露光部の3軸方向の光軸を調整し,光路長を調整す
ることができる。
【0009】また,請求項3に係る露光装置は,前記マ
スクのマスクパターン面を前記位置決め手段の可動テー
ブルの中心線上の位置に配置し,その位置を基準として
前記マスクパターン面と前記感光体基盤の感光体面を対
向させて両者の距離を調整する対向距離調整手段を備え
るものである。
【0010】この発明による露光装置では,対向距離調
整手段が,位置決め手段の可動テーブルの中心線上の位
置を基準として前記マスクパターン面と前記感光体基盤
の感光体面を対向させて両者の距離を調整することがで
きる。
【0011】また,請求項4に係る露光装置は,前記マ
スクを支持する部分を門型構造にした支持台と,前記支
持台に装着された複数の平板バネ部材と,前記マスクの
高さを調整する高さ調整手段とを備えるものである。
【0012】この発明による露光装置では,平板バネが
支持台にマスクを支持し,高さ調整手段がマスクの高さ
を調整することができる。
【0013】また,請求項5に係る露光装置は,前記マ
スクと前記マスクの内枠とを接着し,前記平板バネを前
記マスクを組み立てる重心線上で前記重心線に対して左
右対称の配置になるように前記支持台に装着するもので
ある。
【0014】この発明による露光装置では,マスクと内
枠を接着し,平板バネをマスクを組み立てる重心線上で
前記重心線に対して左右対称の配置になるように支持台
に装着するので,マスクを支持台に対して安定して装着
することができる。
【0015】また,請求項6に係る露光装置は,前記内
枠は,前記マスクを受けるための受け面と,前記マスク
を接着するための溝とを備えるものである。
【0016】この発明による露光装置では,内枠は,受
け面によってマスクを受け,溝によってマスクを接着す
ることができる。
【0017】また,請求項7に係る露光装置は,前記内
枠および前記支持台に前記平板バネが取り付けられる位
置に2本以上の位置決めピンを備える構造であり,前記
平板バネには前記内枠と前記支持台の位置決めピンが係
合する穴を備えるものである。
【0018】この発明による露光装置では,位置決めピ
ンと位置決めピンが契合する穴によって内枠と平板バネ
および平板バネと支持台とを固定し,内枠を支持するこ
とができる。
【0019】また,請求項8に係る露光装置は,前記密
着手段は,前記マスクを前記感光体基盤に密着させるた
めの駆動源と,前記マスクの重心に対して対称の位置に
おいて前記駆動源の動作量を縮小して作用力を増幅する
ように前記マスクを押し出すマスク押し出し手段と,前
記マスク押し出し手段の動作量を制限する制限手段とを
備えるものである。
【0020】この発明による露光装置では,マスク押し
出し手段によって,マスクの重心に対して対称の位置に
おいて駆動源の動作量を縮小して作用力を増幅するよう
にマスクを押し出し,制限手段によって,マスク押し出
し手段の動作量を制限することができる。
【0021】また,請求項9に係る露光装置は,前記密
着手段の前記駆動源の発生力を検出する発生力検出手段
と,前記発生力検出手段により検出された検出結果に基
づいて前記発生力を制御する発生力制御手段とを備える
ものである。
【0022】この発明による露光装置では,発生力検出
手段が密着手段の前記駆動源の発生力を検出し,発生力
検出手段がその検出結果に基づいて発生力を制御するこ
とができる。
【0023】また,請求項10に係る露光装置は,前記
感光体基盤と前記マスクとの密着する部分の外側であっ
て密着面上の任意の一方に配置された光源と,前記密着
する部分を挟んだ他方に配置された前記光源から照射さ
れた光を受光する受光手段と,前記受光手段によって受
光された光に基づいて前記感光体基盤と前記マスクとの
非接触状態を検出する非接触検出手段を備えるものであ
る。
【0024】この発明による露光装置では,受光手段が
光源から照射された光を受光し,非接触検出手段が受光
手段によって受光された光に基づいて感光体基盤とマス
クとの非接触状態を検出することができる。
【0025】また,請求項11に係る露光装置は,前記
マスクの入光側に配置された光源と,前記光源が照射し
て前記感光体基盤において反射した光を受光する受光手
段と,前記受光手段によって受光した光に基づいて前記
感光体基盤の表面までの距離を計測する距離計測手段
と,前記距離計測手段の計測結果に基づいて前記感光体
基盤と前記マスクとの接触状態を検出する接触検出手段
を備えるものである。
【0026】この発明による露光装置では,受光手段が
光源が照射し記感光体基盤において反射した光を受光
し,距離計測手段が受光手段で受光した光に基づいて感
光体基盤の表面までの距離を計測し,積極検出手段が距
離計測手段の計測結果に基づいて感光体基盤とマスクと
の接触状態を検出することができる。
【0027】また,請求項12に係る露光装置は,前記
感光体基盤および前記マスクに形成された電極と,前記
電極間における通電を検知する通電検知手段と,前記通
電検知手段によって検知した結果に基づいて前記感光体
基盤と前記マスクとの接触状態を検出する接触検出手段
を備えるものである。
【0028】この発明による露光装置では,通電検知手
段が電極間における通電を検知し,接触検出手段が通電
検知手段によって検知した結果に基づいて感光体基盤と
マスクとの接触状態を検出することができる。
【0029】また,請求項13に係る露光装置は,前記
感光体基盤と,前記感光体基盤を保持する保持台と,前
記割り出し手段と,前記感光体基盤と前記保持台と前記
割り出し手段とをそれらの中心を一致させて支持する支
持板とから構成され,前記保持台の中心および前記割り
出し手段の中心は,露光中心に対して上下方向あるいは
左右方向に位置をずらして配置するものである。
【0030】この発明による露光装置では, 保持台の
中心および割り出し手段の中心が露光中心に対して上下
方向あるいは左右方向に位置をずらして配置しているの
で,感光体基盤の交換,セッティングを用意におこなう
ことができる
【0031】また,請求項14に係る露光装置は,前記
感光体基盤と,前記感光体基盤を保持する保持台と,前
記割り出し手段と,前記感光体基盤と前記保持台と前記
割り出し手段のそれぞれの中心を一致させて装着支持
し,かつ,露光中心線に平行に移動させることにより,
前記固定手段から脱着可能に設置された支持板を備える
ものである。
【0032】この発明による露光装置では,感光体基盤
と保持台と割り出し手段とをそれぞれの中心を一致させ
て支持板に装着支持しているので,支持板が露光中心線
に平行に移動させることにより,固定手段からの脱着が
可能となる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下,この発明に係る露光装置の
実施の形態について,〔実施の形態1〕,〔実施の形態
2〕,〔実施の形態3〕,〔実施の形態4〕,〔実施の
形態5〕の順で図面を参照して詳細に説明する。
【0034】〔実施の形態1〕 (露光装置の全体構成)図1は実施の形態1に係る露光
装置の露光アライメントユニット全体の構成を示す構成
図(側面図)である。この図において,101は感光体
基盤であり,102は感光体基盤101を装着する感光
体基盤組立部であり,103は感光体基盤101上の干
渉縞の作製領域を割り付けるための透過領域を有するマ
スクであり,104はマスク103を装着するマスク組
立部であり,105はマスク103を感光体基盤101
上の所望の位置に位置決めするマスク位置決めステージ
であり,106は感光体基盤組立部102およびマスク
位置決めステージ105を固定する固定台であり,10
7は感光体基盤組立部102,マスク組立部103,マ
スク位置決めステージ105および固定台106から構
成される露光部を回転させる露光部回転ステージであ
り,108は露光アライメントユニットの3軸を調整す
る3軸調整盤であり,109は露光アライメントユニッ
トの光路長を調整する光路長調整ステージである。
【0035】(2光束干渉法による光学系と露光アライ
メントユニットの位置関係)図2は2光束干渉法による
光学系と露光アライメントユニットの位置関係を示すレ
イアウト構成図である。この図において,201はハー
フミラーであり,202および203はフルハーフミラ
ーである。2光束干渉光学系は,ハーフミラー201と
フルハーフミラー202,203により構成される。図
示しない光学系により照射された露光光204はハーフ
ミラー201を透過する際2光束に分割され,それぞれ
分割された露光光204は,所定の角度で入射するよう
にフルハーフミラー202および203により反射され
て,マスク組立部104に装着されたマスク103を透
過し,感光体基盤組立部102に装着された感光体基盤
101上に干渉縞を記録する。
【0036】(露光アライメントユニットの詳細な構
成)つぎに,露光アライメントユニットの詳細な構成に
ついて説明する。図3はこの発明による露光装置の露光
アライメントユニットの詳細な構成を示す構成図(側面
図)である。この図において,感光体基盤組立部102
は,感光体基盤101を押さえるための感光体基盤押さ
えリング301と,感光体基盤101を押さえた感光体
基盤押えリング301を保持する感光体基盤保持台30
2と,感光体基盤101をマスク103に所望の距離を
持たせて対向させ,対向させた状態で感光体基盤101
を割り出す角度割り出し盤303と,感光体基盤101
と感光体基盤押えリング301と感光体基盤保持台30
2と角度割り出し盤303とを支持する支持板304と
から構成される。
【0037】露光アライメントユニットの最下層には,
回折格子ピッチを設定するためにアライメントユニット
全体の光路長を自動制御する光路長調整ステージ109
が配設され,その上層には2光束の中心に対してアライ
メントユニット全体の方向を手動あるいは自動により調
整をおこなう3軸方向調整盤108が配設され,さらに
その上層には傾斜格子を露光する場合に格子角度を自動
制御し設定する露光部回転ステージ107が配設されて
いる。露光部回転ステージ107は露光中心の近傍を中
心として上記露光部を回転させる。
【0038】露光部回転ステージ107の上層には,上
記露光部が配設されている。上記露光部は,上述のとお
り,感光体基盤組立部102,マスク組立部103,マ
スク位置決めステージ105および固定台106から構
成される。
【0039】固定台106の上面にはマスク組立部10
4を所望の露光位置に自動制御により移動させる位置決
めステージ105が配設されており,位置決めステージ
105上にはマスク組立部104が配設されている。
【0040】マスク組立部104は,マスク組立310
と,支持台307と,パターン高さ調整機構308と,
マスク押し出し機構309とから構成される。マスク組
立310は,マスク103と,マスク内枠305と,平
板バネ306とから構成される。
【0041】上述のように,各エレメントは階層的に配
設されている。なお,光路長調整ステージ109と3軸
調整盤108の階層は,上下関係が逆であっても階層構
造とすることができる。
【0042】(マスク組立部およびマスク位置決めステ
ージの構成)つぎに,マスク組立部104およびマスク
位置決めステージ105の構成について説明する。図4
はマスク組立部104およびマスク位置決めステージ1
05の構成を示す構成図であり,図4(a)はマスク組
立部104およびマスク位置決めステージ105の正面
図であり,図4(b)はその側面図である。これらの図
において,マスク位置決めステージ105は,固定テー
ブル401と,固定テーブル401の上面に配設された
可動テーブル402と,可動テーブルの移動を調整する
対向距離調整機構403と,テーブルガイド404とか
ら構成される。
【0043】マスク組立部104はマスク位置決めステ
ージ105の可動テーブル402の中心線上にマスク1
03のマスクパターン面が配置されており,マスク位置
決めステージ105の対向距離調整機構403はこの位
置を中心として前記マスクパターン面を感光体基盤10
1の感光体面に近づける方向と遠ざける方向とにマスク
組立部104を移動可能にする。また,マスク組立部1
04は,その底面に図示しないネジ締め用の長穴部が設
けられており,可動テーブル402の上面に設けられた
図示しないネジ締め用の穴部にネジ締めされることによ
り,可動テーブル402の上面の所望の位置に固定され
ている。
【0044】(支持台の構成)つぎに,マスク組立部1
04の支持台307の構成について説明する。マスク組
立310を支持する支持台307は,機械加工に耐える
ように剛性を高めて高精度加工を容易にすること,密着
露光を実行する場合に支持台307に作用するマスク押
し出し力によるたわみを極力小さく押さえること,温度
変化による支持台307の精度を極力小さく押さえるこ
と,支持台307の精度が経時的にも狂いを少なくする
こと等の理由から一体加工の門型構造としている。ま
た,支持台307の製作にあたっては,最終仕上げ加工
前に,歪取り焼鈍処理をおこなう。
【0045】また,支持台307を門型構造にしている
別の理由としては,密着露光を実行するために,マスク
組立310を感光体基盤101の方向へ直線的に押し出
して,感光体基盤101の感光体面にサブミクロン以下
の位置ずれで密着させる必要があるので,支持台307
を高精度,高剛性の門型構造として,複数枚の平板バネ
306によりマスク組立310を支持台307に対して
精度よく取り付け,固定するためである。
【0046】(マスク組立の構成)図5はマスク組立3
10の構成を示す構成図であり,図5(a)はマスク組
立310の正面図であり,図5(b)はその側面図であ
る。これらの図において,501は重心位置調整板であ
る。また,図5(b)において,図面の右側が入光側で
あり,左側が露光側である。
【0047】マスク組立310を平板バネ306で支持
することにより,マスク組立310を押し出す際に感光
体基盤101方向に対してのみ正確に移動させることが
でき,上下方向・左右方向に対するマスク組立の運動を
厳密に規制することができる。また,2枚の平板バネ3
06をマスク組立310の重心に対して対称的に配置
し,マスク組立310の左右端と支持台307の左右端
によって支持している。平板バネ306をマスク組立3
10の重心に対して対称的に配置することで,マスク組
立310が倒れることを防止し,ミクロンオーダーの対
向距離・平行度を得ることができ,精度よく支持台30
7に固定することができる。なお,支持台307は門型
構造であるので,平板バネ306はマスク組立310の
左右端でなく,上下端に配置することもできる。
【0048】(マスク内枠の構成)つぎに,マスク内枠
305の構成について説明する。マスク103は,マス
ク内枠305に接着することにより組み立てる。接着組
立後は物理的に一体構造物として取り扱う。実施の形態
1に係る露光装置では,波長の短い光源を用いるため,
マスク103の材料としては一般的には光透過率の高い
ガラスを使用する。光の散乱や反射を防ぐために,ガラ
ス表面の面粗度,平面度をサブミクロンオーダーに仕上
げをおこなう。このような超精密部品であるガラスマス
ク103に対してストレスを与えないで,精度をそのま
ま維持して,ガラスマスク103と感光体基盤101と
を密着させて露光する必要がある。また,前述したよう
に,波長レベルのパターン露光を実行する場合,マスク
103のマスクパターン面と感光体基盤101の感光体
面の対向距離と平行度をミクロンオーダーの精度で保つ
必要がある。
【0049】図6は,マスク内枠305の構成を示す構
成図であり,図6(a)はマスク内枠305の正面図で
あり,図6(b)はその側面図である。また,図6
(b)において,図面の右側が入光側であり,左側が露
光側である。この図において,601はマスク挿入開口
部であり,602は入光側開口部であり,603はマス
ク基準受け面であり,604は接着剤注入溝である。
【0050】マスク内枠305の厚さ方向の両側にはマ
スク内枠305の中心に開口部が設けられている。開口
部のうち,一方はガラスマスク103を挿入するマスク
挿入開口部601であり,他方は露光光学系からの光が
入光する入光側開口部602である。マスク挿入開口部
601は入光側開口部602よりも開口部分を大きくし
てある。したがってマスク挿入開口部601と入光側開
口部602により貫通し,対称的な枠構造となり,両開
口部の境界面には段差面605が生じる。ガラスマスク
103を挿入する側のマスク内枠305の端面から段差
面605までの長さ(厚さ)はガラスマスク103の厚
さより短い寸法となっている。
【0051】また,段差面605を利用して,マスク基
準受け面603と,ガラスマスク103を接着するため
の接着剤を注入する接着剤注入溝604が形成されてい
る。接着剤注入溝604の形成は,機械加工等により段
差面605から溝部分を彫り込むことによっておこなわ
れる。したがって,段差面605のうち接着剤注入溝6
03を除いた部分がマスク基準受け面603となる。マ
スク基準受け面603は,ガラスマスク103の高精度
を忠実に維持するために,ミクロンオーダーの平面度を
確保する必要があるので,精密機械加工仕上げをおこな
うことにより形成する。マスク103は,マスク内枠3
05に接着することにより組み立てる。
【0052】本実施の形態においては,段差面605の
外周全周に接着剤注入溝604を形成しているが,外周
のうち部分的に接着剤注入溝604を形成するようにし
てもよい。また,マスク基準受け面603は接着剤注入
溝604の内周全周に形成しているが,接着剤注入溝6
04と同様に,部分的に形成するようにしてもよい。
【0053】したがって,マスク内枠305には接着剤
注入溝604が設けてあるので接着剤が硬化する際の体
積膨張が吸収でき,ガラスマスク103に歪みを発生さ
せることなく,マスク内枠305の平面性の高い基準面
上に精密に組立てが可能である。また,マスク内枠30
5はガラスマスク103の外周を保護する構造となって
おり,密着露光を実行する際に,ガラスマスク103に
直接触れることなくマスク内枠305を押し出すことで
感光体基盤101に密着させることができるので,ガラ
スマスク103にストレスがかからない。
【0054】(重心位置調整板の構成)つぎに,重心位
置調整板501の構成について説明する。マスク103
とマスク内枠305とを接着により組み立てた接着後の
組立品の質量との重心位置調整板501の質量を合計し
たマスク組立310の質量の重心位置がマスク内枠30
5の露光側端面上となるように重心位置調整板501の
質量を決定する。ここで,マスク組立310の質量は数
百グラムであるのに対して,平板バネ306の質量は数
グラムなので,平板バネ306の質量は無視する。
【0055】重心位置調整板501の質量を調整する方
法としては,図7(図7は,重心位置調整板の構成を示
す構成図であり,図7(a)は重心位置調整板の正面図
であり,図7(b)はその側面図である)に示すよう
に,重心位置調整板501の厚さtを変化させて調整す
る方法,重心位置調整板501の横と縦の長さを変化さ
せて調整する方法,重心位置調整板501の材質を変更
して調整する方法などの方法が考えられる。また,これ
らの方法の組み合わせにより調整することも考えられ
る。
【0056】(平板バネの構成)図8は平板バネ306
の構成を示す構成図である。この図において,平板バネ
306には位置決め用穴806と固定用穴807が形成
されている。マスク内枠305の露光側端面には,平板
バネ306のマスク内枠305の側端を位置決めするた
めのピン606と,平板バネ306を固定する重心位置
調整板501の締結ネジ穴607が,複数個形成されて
いる。平板バネ306を位置決めするピン606の位置
は,平板バネ306をマスク組立310の重心に対して
対称に配置する位置である。平板バネ306のマスク内
枠305の側端には,マスク内枠305の露光側端面に
形成されたピン606に嵌合する位置決め用穴806
と,重心位置調整板501の締結ネジ穴707に該当す
る固定用穴807が形成されている。マスク内枠305
の露光側端面に形成されたピン606が嵌合する位置決
め用穴の径806はピン606に対して厳格な公差の穴
径であり,一方重心位置調整板501の締結ネジ穴70
7に該当する位置の固定用穴807はネジ径に対して緩
い穴径である。
【0057】マスク103とマスク内枠305とを接着
した後,マスク内枠305と重心位置調整板501とに
よって平板バネ306を挟み込むようにネジ締めをする
ことにより,複数の平板バネ306がマスク組立310
の重心に対して正確に対称配置され,マスク組立310
が完成する。
【0058】また,支持台307にも,マスク内枠30
5と同様に,図示しない複数の位置決めピンと,平板バ
ネ固定板404の図示しない締結ネジ穴が複数設けられ
ており,平板バネ306の支持台307の側端にも,上
記位置決めピンに嵌合する位置決め用穴508および上
記締結ネジ穴に対応する固定用穴509が形成されてい
る。これらの穴寸法も,マスク内枠305の側端の穴の
穴寸法と同様に,上記ピンが嵌合する位置決め用穴の径
508は上記ピンに対して厳格な公差の穴径であり,一
方上記締結ネジ穴に対応する固定用穴509はネジ径に
対して緩い穴径である。
【0059】支持台307の側の上記ピンと上記締結ネ
ジ穴の位置は,マスク組立310の重心に対して対称に
組み付けてある複数の平板バネ306がマスク組立31
0の重力方向に対して対称となる位置に形成されてい
る。したがって,支持台307の上記ピンをマスク組立
310の平板バネ306の該当位置に形成した位置決め
用穴に嵌合させて,その上から平板バネ固定板404を
ネジ締めすることにより,平板バネ306はマスク組立
310の重心に対して対称であってかつマスク組立31
0の重力方向に対して対称となるよう組み付けられるの
で,マスク組立310が傾くことなく垂直に固定するこ
とができる。
【0060】(押し出し機構の構成)つぎに,押し出し
手段としての機能を有する押し出し機構の構成を図4お
よび図9を用いて説明する。図9は,押し出し機構を平
面視した図であり,図4の上面図である。上述のとお
り,密着露光を実行するために,マスク組立310を感
光体基盤101の方向に直線的に押し出して,感光体基
盤101の感光体面にサブミクロン以下の位置ずれでマ
スク103を密着させる必要があることから,マスク押
し出し機構309におけるアーム406は支持台307
の側面に装着された回転支持軸407を中心に回転可能
に配設されている。また,アーム406は支持台307
の両側にそれぞれ1つずつ配設されている。
【0061】それぞれのアーム406の入光側端にはア
ーム406と一体的に構成されたL字状に曲げられたL
字部408が備えられている。また,アーム406には
直線動作をおこなう駆動源405が装着されている。し
たがって,駆動源405の動作にともなって,駆動源4
05の駆動軸409が伸長し,支持台307の入光側底
部側面に当接することにより,アーム406を図4
(b)における時計方向に回転させる。
【0062】駆動源405としては,モータ,エアーシ
リンダ,磁気ソレノイドなどがもちいられる。
【0063】アーム406が駆動軸409と当接する位
置から回転支持軸407までの距離と回転支持軸407
から押し出しコロの先端までの距離を比較すると,前者
が後者よりも長くなるように構成されている。さらに回
転支持軸407から押し出しコロの先端までの距離はマ
スク組立310を押し出す距離に対して100倍以上長
くなるように構成されている。
【0064】したがって,駆動源405の大きな動作量
を縮小することによりマスク組立310の微少な押し出
し距離を正確におこなうことができる。さらに,マスク
組立310は理想に近い形で直線的に感光体基盤101
方向へ押し出すことができる。
【0065】マスク押し出し距離は100μm程度であ
り,押し出し機構は駆動源405の動作量を縮小し精密
に力を増幅する構成となっているので,小型で廉価な駆
動源とすることができる。
【0066】それぞれのアーム406のマスク組立31
0側端には,マスク内枠305左右中央を押し出す押し
出しコロ410が装着されている。密着露光をおこなう
際に駆動源405が動作すると駆動軸409の伸長によ
りアーム406が回転し,押し出しコロ410がマスク
組立310を感光体基盤101の方向へ押し出す。密着
露光が終了すると,駆動源405が元の位置に復帰し,
マスク組立310は平板バネ306の復元力により元の
位置に復帰する。
【0067】マスク組立310の押し出し距離を規制す
るために,アーム406にはストップピン411が装着
されおり,支持台307に設けられた前進停止穴412
により,マスク組立310が必要以上に押し出されない
ような構造になっている。また,マスク組立310の復
帰位置を規制するために,後退停止板413が支持台3
07の上下の所定位置に形成されている。後退停止板4
13は,門型構造の支持台307と一体的に構成しても
よく,あるいは,別部品で後退停止板を支持台の上下位
置に装着してもよい。
【0068】したがって,密着露光をおこなう際にマス
ク組立310の振動を適切に防止することができるとと
もに,平板バネ306の動作量を最小化して,密着露光
の繰り返しによって発生する平板バネ306の永久歪み
・挫屈を防止することができる。
【0069】(駆動源の制御の構成)つぎに,駆動源4
05の発生力の制御について説明する。感光体基盤10
1の感光体面が完全に平面であることはあり得ず,感光
体基盤101の感光体面とマスク組立310のマスクパ
ターン面とは完全に平行ではあり得ないので,マスク組
立310を感光体基盤101に対して直線的に押し出し
ても,必ずマスクパターン面の一部分から感光体面に当
接する,すなわち「片当たり」してしまう。片当たりし
たのちにマスクパターン面と感光体面が重なり合うた
め,片当たりした一部分に力が集中し,感光体面に傷が
発生し,一枚の感光体基盤101上に製作できる露光パ
ターン数が減少してしまい,量産性が悪化する。片当た
りにより,感光体基盤101にたわみが生じ,マスクパ
ターン面と感光体面が密着しない事態が発生し,露光品
質不良の原因となる場合がある。したがって,マスク組
立310の重心と重力方向に対して対称的に配置した,
複数の押し出し機構の各駆動源405の発生力を検知
し,片当たりが発生した場合に,駆動源の発生力を制御
する必要がある。
【0070】図10は,駆動源405の発生力を制御す
るための回路構成を示す説明図である。図において,そ
れぞれの直流モータ1001a,1001bのモータ駆
動回路1002a,1002bには,直流モータ100
1a,1001bの電力を検出する検出抵抗1003
a,1003bが接続されており,検出抵抗1003
a,1003bの端子間電圧を基準電圧と比較する比較
回路1004a,1004bがあり,比較回路1004
a,1004bの出力をモータ駆動回路1002a,1
002bに負帰還させるように構成されている。
【0071】押し出しコロ410のいずれかが感光体面
に片当たりをした場合に,片当たりを起こした側の直流
モータ1001aの電流が増加し,検出抵抗1003a
の端子間電圧が基準電圧以上に上昇する。この場合に,
比較回路1004aの出力が反転してスイッチ回路10
05aはモータ電源1006aを遮断し,押し出し機構
を停止させ,設定値以上の電流を流さないようにする。
【0072】一方,片当たりを起こしていない側の直流
モータ1001bの電流は設定値以下なので,押し出し
機構は前進し,マスクパターン面と感光体面とが重なり
合うと,直流モータ1001bの電流が設定値以上にな
るので,比較回路1004bの出力が反転してスイッチ
回路1005bはモータ電源1006bを遮断し,押し
出し機構を停止させる。
【0073】(密着検出手段の構成)図11は,感光体
基盤101とマスク103との密着状態を検出する密着
検出手段の構成を示す構成図(上面図)である。この図
に示されるように,マスク103のパターン面と感光体
基盤101の感光体面が対向するギャップの左右の一方
に光源1101が配置され,他方には光源1101から
照射される光を受光する受光素子1102が配置され
る。上記マスクパターン面と上記感光体面が密着すると
密着したマスク103と感光体基盤101とによって,
受光素子1102への入光が遮断されるため,上記マス
クパターン面と上記感光体面との密着状態が検出され
る。
【0074】光源1101は感光体基盤101の感光媒
質に対して影響を与えない長波長のものを用いる。
【0075】(角度割り出し盤の構成)角度割り出し盤
303の構成について説明する。図12において,感光
体基盤101は,円形板構造をなし,感光体基盤101
の一方の外周面にはテーパ部1201が形成されてい
る。感光体基盤保持台302を感光体基盤101の外径
よりも大きな円形構造として,感光体基盤保持台302
の外径には軸方向にネジ部1202が設けられている。
感光基盤保持台302の一方の側には感光体基盤101
を挿入するための段差が形成されている。この段差は,
感光体基盤101の厚さより浅い深さとし,感光体基盤
101の外径よりもわずかに大きな径を有し,感光体保
持台302の中心に対して,同心円上に形成されてい
る。
【0076】感光体基盤保持台302に感光体基盤10
1を挿入して,感光体押えリング301により感光体基
盤101を感光体保持台302に固定する。感光体押え
リング301は,感光体基盤保持台302の外径と同じ
直径のリング内径部に感光体保持台302の外径ネジと
同じピッチのネジが設けられており,感光体基盤101
の外周テーパ部を感光体基盤保持台302の外周ネジに
倣って回転させることによって,感光体基盤101は感
光体押えリング301によって感光体基盤保持台302
に固定される。
【0077】したがって,感光体基盤101の交換作業
を簡易に短時間でおこなうことができる。
【0078】感光体基盤保持台302の他の側には,感
光体基盤101を回転位置決めするための角度割り出し
盤303が設けられている。角度割り出し盤303の中
心と感光体基盤保持台302の中心とが一致するように
配置されている。感光体基盤保持台302と角度割り出
し盤303とを組み立てて,支持板304に固定するこ
とにより感光体基盤組立部102が完成する。感光体基
盤組立部102の支持板304は固定台106に固定
し,その状態において,マスク103の露光パターンは
角度割り出し盤303と感光体基盤保持台302の中心
に対して下側に位置させる。このマスク露光パターン位
置は角度割り出し盤303と感光体基盤保持台302の
中心に対して上側あるいは左右方向にずらして位置させ
るようにしてもよい。
【0079】したがって,感光体基盤101を角度割り
出し盤303によって回転位置決めをおこない,所望の
個数パターン露光をおこなうことができる。
【0080】(支持板の脱着機構の構成)つぎに,支持
板の脱着機構について説明する。図12において,感光
体基盤組立部102の支持板304を固定台106に固
定する際に,感光体基盤101の感光体面をマスク10
3のマスクパターン面に対向させて,両者を近づける方
向と遠ざける方向に,安全,かつ信頼性を高く移動させ
着脱可能な構造としている。
【0081】より具体的には,感光体基盤組立部102
の支持板304には,複数のガイドピン1203が配設
され,かつ,支持板304を固定台106に取り付け固
定するためのネジを通す図示しない複数の孔が形成され
ている。一方,支持板304を固定する固定台106の
所定位置には,ガイドピン1203が挿入され,嵌合さ
せるための,ガイドピン1203よりもわずかに大きい
径のガイドピン穴1204が形成され,かつ,上記複数
の孔に対応する,図示しない複数のネジ穴が形成されて
いる。
【0082】支持板304を固定台106に固定する際
に感光体基盤組立部102および支持板304がマスク
103側に倒れた場合の角度が「許容倒れ角」,すなわ
ち,感光体基盤101の感光体面がマスク組立310と
衝突しない角度以下に設定されるように,ガイドピン1
203の外径・長さおよびガイドピン穴1204の配置
が調整されている。
【0083】したがって,感光体基盤101の交換・セ
ッティング作業において,感光体に傷や破損を発生させ
ることなく,簡単,かつ確実に感光体基盤組立部102
および支持板304の固定作業をおこなうことができ
る。
【0084】さらに,厚さの異なる感光体基盤101あ
るいは厚さの異なるマスク103を使用する場合におい
て,支持板304と固定台106との間に図示しないス
ペーサを挟むことによってマスクパターン面と感光体面
の対向ギャップを所望の距離に設定することができる。
したがって,マスクサイズや感光体基盤の変更に対して
も柔軟に対処することができ,汎用性の高い露光装置が
提供できる。
【0085】(実施の形態1の効果)前述したように実
施の形態1によれば,マスク103と感光体基盤101
とを密着させておこなう2光束干渉法による密着露光を
簡易に,かつ確実におこなうことができる。また,密着
露光の他にマスク03と感光体基盤101とを密着させ
る必要がない一般的な方法によるマスク露光もおこなう
ことができる。さらに,感光体基盤101に割り出し盤
303備えているので,1枚の感光体基盤101上に複
数のパターン露光をおこなうことができる。したがっ
て,汎用性が高く,1枚の感光体から数多くのパターン
露光が可能な露光装置を提供することができる。
【0086】また,階層構造をとっているので,平面的
に小ペースで小型の露光装置とすることができる。階層
構造とすることで,各ステージに搭載される構造物の重
心と各ステージの可動テーブル402中心を略一致させ
ることが容易となるため,高剛性,高精度の露光装置が
提供できる。露光部は独立させて固定台106に組み立
てる構造としているため,ミクロンオーダの平行度,直
角度精度が要求される露光部の精度調整,メンテナンス
を容易におこなうことができる。
【0087】さらに,回折格子の格子ピッチ,格子角度
を自由に設定することができる。また,分割格子,無分
割格子に対する対応もマスクのパターンを変更すること
で可能となるため,各種の回折格子の露光が可能とな
る。
【0088】また,可動テーブル402の略中心線上に
マスクパターン面を配置する構造としているため,露光
品質に悪影響を与えるステージの回転方向の姿勢変化,
特にヨーイング特性の影響をマスクサイズが変わっても
ほとんど受けることがなく,汎用性が高く高品質の露光
が実現できる。また,マスクパターン面を感光体面に近
づける方向と,遠ざける方向にマスク組立部104を移
動することができるので,マスク103のサイズ,感光
体基盤101のサイズ(特に厚さ)の異なる場合の露光
に対しても簡易に対応することができる。
【0089】さらに,マスク組立310の構成は部品点
数も少なく,各構成物品は単純構造なので低コストで作
製することができ,正確に平板バネ306をマスク組立
310の重心線上に配置することができる。マスク10
3のサイズ(特に厚さ)が変化しても,平板バネ306
をマスク組立310の重心位置に容易に配置することが
可能な構造となっているので,再設計の必要性がなく,
マスク内枠305の作り溜めができる。
【0090】〔実施の形態2〕実施の形態2について,
図13ないし図15を用いて説明する。なお,以下に説
明する実施の形態2において実施の形態1と同一構成の
部分は,実施の形態1に付した符号と同一の符号を付し
てその説明を省略する。
【0091】(ベース板の構成)図13はマスク組立部
104およびマスク位置決めステージ105の正面図で
あり,図14はその側面図である。図13,図14にお
いて,マスク位置決めステージ105は,固定テーブル
401と,固定テーブル401の上面に配設された可動
テーブル402とがあり,可動テーブル402の上面に
は,マスク組立部104を固定するためのベース板13
01が配設されてる。ベース板1301の側面には,可
動テーブル402の中心線上にマスクパターンを配置で
きるように,長穴1401が形成されている。マスク組
立部104の所定の位置に形成されているネジ穴(図示
省略)を用いてマスク組立部104を固定する。
【0092】(平板バネの構成)図13において,13
02は平板バネである。本実施例にあっては,平板バネ
1302を4枚用いて,支持台307の両側の上下位置
でマスク内枠305を支持している。
【0093】図15は平板バネ1302の構成を示す構
成図である。図において,平板バネ1302は2枚分の
平板バネである。すなわち,台形状に形成された台形穴
1501を形成することにより2枚分の平板バネの機能
をするものであり,2枚の平板バネを一体構造としてい
る。
【0094】(実施の形態2の効果)前述したように実
施の形態2によれば,ベース板1301を設けてマスク
組立部104をマスク位置決めステージ105にネジ締
めすることにより固定するので,簡易に,かつ正確な位
置にマスク組立部104を固定することができる。
【0095】また,平板バネ1302を4枚用いてマス
ク内枠305を支持するので,より安定した支持が可能
となる。
【0096】なお,本実施の形態では,平板バネ130
2は支持台307の両側の上下位置に設けたが,両側と
上下側に各1枚ずつ合計4枚設けることもできる。
【0097】さらに,3枚あるいは5枚の平板バネを用
いることもできる。
【0098】〔実施の形態3〕つぎに,実施の形態3に
ついて,図16を用いて説明する。なお,以下に説明す
る実施の形態3において実施の形態1と同一構成の部分
は,実施の形態1に付した符号と同一の符号を付してそ
の説明を省略する。
【0099】図16において,1601はカムである。
実施の形態1において駆動源405は直線運動を利用し
たものであったが,本実施の形態にあっては,カムを用
いた回転運動を利用する。すなわち,駆動源である直流
モータ1602は回転運動をおこなくことにより,その
駆動力をカム1601に伝え,カム1601はその駆動
力により自転する。したがって,カムの径に対応してア
ーム406が図16において時計方向に回転する。以降
の動作は実施の形態1と同様であるので,省略する。
【0100】(実施の形態3の効果)前述したように実
施の形態3によれば,カム1601を用いるので,カム
1601の径を調整することにより,簡易にアームの運
動量を調整することができる。
【0101】〔実施の形態4〕つぎに,実施の形態4に
ついて,図17を用いて説明する。なお,以下に説明す
る実施の形態4において実施の形態1と同一構成の部分
は,実施の形態1に付した符号と同一の符号を付してそ
の説明を省略する。
【0102】図17において,マスク103の入光側に
光源と受光素子を具備した検出器1701を配置し,マ
スク103に検出器1701の光源からの光を透過させ
る。透過した光は,感光体基盤1101の感光体面で反
射して,再度マスク103を透過して検出器1701へ
到達する。到達した光は検出器1701の受光素子によ
って捕らえられ,捕らえられた光に基づいて感光体面ま
でに距離を計測する。
【0103】密着露光を実行する前は,マスクパターン
面と感光体面の対向ギャップは100μm以下であり,
露光直前にマスク押し出し機構309によってマスクパ
ターン面と感光体面を重ね合わせて,1μm以下の分解
能でマスクパターン面と感光体面の密着を検出する。
【0104】検出器1701としては,市販品で十分測
定可能である。密着検出が完了すると,検出器移動手段
(図示省略)が検出器1701を露光に影響を与えない
位置に自動的に移動し,その後,露光が実行される。
【0105】(実施の形態4の効果)
【0106】前述したように実施の形態4によれば,感
光体面までの距離を直接計測しているので,より確実に
マスクパターン面と感光体面の密着を検出することがで
きる。
【0107】〔実施の形態5〕つぎに,実施の形態5に
ついて,図18および図19を用いて説明する。なお,
以下に説明する実施の形態5において実施の形態1また
は実施の形態4と同一構成の部分は,実施の形態1また
は実施の形態4に付した符号と同一の符号を付してその
説明を省略する。
【0108】一般に,マスクパターンはニッケル,クロ
ムなどの導電性を有する金属によって形成される。図1
8において,マスク103の露光パターン面の上下左右
4か所に電極パターン(a,b,c,d)を形成し,電
極パターンa,b,c,dに対向する感光体基盤101
の感光体面に金属製の内輪電極膜1801と外輪電極膜
1802とを形成する。
【0109】露光直前にマスク押し出し機構309によ
りマスクパターン面と感光体面を重ね合わせ,マスクパ
ターン面と感光体面が密着すると,マスク103の露光
パターン面の上部左右に形成した2つの電極(電極パタ
ーンa,b)と内輪電極膜1801が接触する。一方,
露光パターン面の下部左右に形成した2つの電極(電極
パターンc,d)と外輪電極膜1802とが接触する。
【0110】これらの4つの電極を図19に示しように
直列に接続し,電源1901と接続することにより,マ
スクパターン面と感光体面との密着を検出することがで
きる。電極パターンaと電極パターンcとの間の接続は
マスクパターン形成路に製作するようにしてもよい。
【0111】マスクパターン面に形成する電極の数につ
いては,信頼性の要求など必要に応じて増減させること
ができ,また,電極を形成する位置についても,同様に
変化させることができる。さらに,電極の形状について
も,同様に変更させることができる。
【0112】(実施の形態5の効果)前述したように実
施の形態5によれば,特別な検出器を用いることなく,
小型で簡易に,かつ確実に,マスクパターン面と感光体
面の密着を検出することができる。
【0113】
【発明の効果】以上説明したように,本発明の露光装置
(請求項1)にあっては,マスクを感光体基盤上の所望
の位置に位置決めし,感光体基盤をマスクに対向させて
割り出しをおこない,感光体基盤の露光をおこなう際に
マスクと感光体基盤を密着させるので,確実な密着状態
を得ることができ,汎用性が高く高品質の露光装置を提
供することができる。
【0114】また,本発明の露光装置(請求項2)にあ
っては,階層的に備えられた固定手段,回転手段,光軸
調整手段,光路長調整手段が,それぞれ,露光部を固定
し,傾斜格子を露光する場合の格子角度を制御するため
に露光部を回転させ,露光部の3軸方向の光軸を調整
し,光路長を調整するので,2光束干渉法における密着
露光を実現する露光装置を提供することができる。
【0115】また,本発明の露光装置(請求項3)にあ
っては,対向距離調整手段が,位置決め手段の可動テー
ブルの中心線上の位置を基準として前記マスクパターン
面と前記感光体基盤の感光体面を対向させて両者の距離
を調整するので,確実な密着状態を得ることができ,汎
用性が高く高品質の露光装置を提供することができる。
【0116】また,本発明の露光装置(請求項4)にあ
っては,平板バネが支持台にマスクを支持し,高さ調整
手段がマスクの高さを調整することができので,確実な
密着状態を得ることができ,汎用性が高く高品質の露光
装置を提供することができる。
【0117】また,本発明の露光装置(請求項5)にあ
っては,マスクとマスク内枠を接着し,平板バネをマス
クを組み立てる重心線上で前記重心線に対して左右対称
の配置になるように支持台に装着するので,マスクを支
持台に対して安定して装着するので,確実な密着状態を
得ることができ,汎用性が高く高品質の露光装置を提供
することができる。
【0118】また,本発明の露光装置(請求項6)にあ
っては,マスク内枠は,受け面によってマスクを受け,
溝によってマスクを接着することができるので,確実な
密着状態を得ることができ,汎用性が高く高品質の露光
装置を提供することができる。
【0119】また,本発明の露光装置(請求項7)にあ
っては,位置決めピンと位置決めピンが契合する穴によ
ってマスク内枠と平板バネおよび平板バネと支持台とを
固定し,マスク内枠を支持するので,確実な密着状態を
得ることができ,汎用性が高く高品質の露光装置を提供
することができる。
【0120】また,本発明の露光装置(請求項8)にあ
っては,マスク押し出し手段によって,マスクの重心に
対して対称の位置において駆動源の動作量を縮小して作
用力を増幅するようにマスクを押し出し,制限手段によ
って,マスク押し出し手段の動作量を制限するので,確
実な密着状態を得ることができ,汎用性が高く高品質の
露光装置を提供することができる。
【0121】また,本発明の露光装置(請求項9)にあ
っては,発生力検出手段が密着手段の前記駆動源の発生
力を検出し,発生力検出手段がその検出結果に基づいて
発生力を制御するので,確実な密着状態を得ることがで
き,汎用性が高く高品質の露光装置を提供することがで
きる。
【0122】また,本発明の露光装置(請求項10)に
あっては,受光手段が光源から照射された光を受光し,
非接触検出手段が受光手段によって受光された光に基づ
いて感光体基盤とマスクとの非接触状態を検出するの
で,確実な密着状態を得ることができ,汎用性が高く高
品質の露光装置を提供することができる。
【0123】また,本発明の露光装置(請求項11)に
あっては,受光手段が光源が照射し記感光体基盤におい
て反射した光を受光し,距離計測手段が受光手段で受光
した光に基づいて感光体基盤の表面までの距離を計測
し,積極検出手段が距離計測手段の計測結果に基づいて
感光体基盤とマスクとの接触状態を検出するので,確実
な密着状態を得ることができ,汎用性が高く高品質の露
光装置を提供することができる。
【0124】また,本発明の露光装置(請求項12)に
あっては,通電検知手段が電極間における通電を検知
し,接触検出手段が通電検知手段によって検知した結果
に基づいて感光体基盤とマスクとの接触状態を検出する
ので,確実な密着状態を得ることができ,汎用性が高く
高品質の露光装置を提供することができる。
【0125】また,本発明の露光装置(請求項13)に
あっては,保持台の中心および割り出し手段の中心が露
光中心に対して上下方向あるいは左右方向に位置をずら
して配置しているので,感光体基盤の交換,セッティン
グを容易におこなうことができ,汎用性が高く高品質の
露光装置を提供することができる。
【0126】また,本発明の露光装置(請求項14)に
あっては,感光体基盤と保持台と割り出し手段とをそれ
ぞれの中心を一致させて支持板に装着支持しているの
で,支持板が露光中心線に平行に移動させることによ
り,固定手段からの脱着が可能となり,汎用性が高く高
品質の露光装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1に係る露光装置の露光アライメン
トユニット全体の構成を示す構成図(側面図)である。
【図2】2光束干渉法による光学系と露光アライメント
ユニットの位置関係を示すレイアウト構成図である。
【図3】露光アライメントユニットの詳細な構成を示す
構成図(側面図)である。
【図4】(a)はマスク組立部およびマスク位置決めス
テージの構成を示す構成図(正面図)であり,(b)は
その側面図である。
【図5】(a)はマスク組立の構成を示す構成図(正面
図)であり,(b)はその側面図である。
【図6】(a)はマスク内枠の構成を示す構成図(正面
図)であり,(b)はその側面図である。
【図7】(a)は重心位置調整板の構成を示す構成図
(正面図)であり,(b)はその側面図である。
【図8】平板バネの構成を示す構成図である。
【図9】押し出し機構を平面視した図であり,図4の上
面図である。
【図10】駆動源の発生力を制御するための回路構成を
示す説明図である。
【図11】感光体基盤とマスクとの密着状態を検出する
密着検出手段の構成を示す構成図(上面図)である。
【図12】感光体組立部と固定台との関係を示す構成図
である。
【図13】実施の形態2の露光装置におけるマスク位置
決めステージと支持台と平板バネとマスク内枠の構成を
示す構成図である。
【図14】図13の側面図である。
【図15】実施の形態2の露光装置における平板バネの
構成を示す構成図である。
【図16】実施の形態3の露光装置における駆動源およ
び押し出し機構の構成を示す構成図である。
【図17】実施の形態4の露光装置における感光体基盤
とマスクとの密着状態を検出する密着検出手段の構成を
示す構成図(上面図)である。
【図18】実施の形態5の露光装置における感光体基盤
とマスクとの密着状態を検出する密着検出手段の構成を
示す構成図である。
【図19】実施の形態5の露光装置における密着を検出
する回路を示す回路図である。
【符号の説明】
101 感光体基盤 102 感光体基盤組立部 103 マスク(ガラスマスク) 104 マスク組立部 105 マスク位置決めステージ 106 固定台 107 露光部回転ステージ 108 3軸調整盤 109 光路長調整ステージ 201 ハーフミラー 202,203 フルハーフミラー 301 感光体基盤押さえリング 302 感光体基盤保持台 303 角度割り出し盤 304 支持板 305 マスク内枠 306 平板バネ 307 支持台 308 パターン高さ調整機構 309 マスク押し出し機構 310 マスク組立 401 固定テーブル 402 可動テーブル 403 対向距離調整機構 404 平板バネ固定板 405 駆動源 406 アーム 407 回転支持軸 407 回転支持軸 408 L字部 409 駆動軸 410 押し出しコロ 411 ストップピン 412 前進停止穴 413 後退停止板 501 重心位置調整板 508 位置決め用穴 509 固定用穴 601 入光側開口部 602 マスク挿入開口部 603 マスク基準受け面 604 接着剤注入溝 605 段差面 605 ピン 607 締結ネジ穴 806 位置決め用穴 807 固定用穴 1001a,1001b 直流モータ 1002a,1002b モータ駆動回路 1003a,1003b 検出抵抗 1004a,1004b 比較回路 1005a,1005b スイッチ回路 1006 モータ電源 1101 光源 1102 受光素子 1201 テーパ部 1202 ネジ部 1203 ガイドピン 1204 ガイドピン穴 1301 ベース板 1302 平板バネ 1401 長穴 1501 台形穴 1601 カム 1701 検出器 1801 内輪電極膜 1802 外輪電極膜
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年6月24日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源からの光を2光束に分割して干渉縞
    を発生させる2光束干渉法を用いて干渉縞を記録するこ
    とにより感光体基盤を露光する露光装置において,前記
    干渉縞の記録領域を割り付けるための透過領域を有する
    マスクと,前記マスクを前記感光体基盤上の所望の位置
    に位置決めする位置決め手段と,前記感光体基盤を前記
    マスクに対向させて割り出しをおこなう割り出し手段
    と,前記感光体基盤の露光をおこなう際に前記マスクと
    前記感光体基盤を密着させる密着手段とを備えたことを
    特徴とする露光装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の露光装置において,前
    記感光体基盤と前記マスクと前記位置決め手段と前記割
    り出し手段と前記密着手段とからなる露光部を固定する
    固定手段と,傾斜格子を露光する場合の格子角度を制御
    するために,前記固定手段により固定された前記露光部
    を回転させる回転手段と,前記露光部の3軸方向の光軸
    を調整する光軸調整手段と,前記露光部の光路長を調整
    する光路長調整手段とを階層的に備えたことを特徴とす
    る露光装置。
  3. 【請求項3】 請求項1,2に記載の露光装置におい
    て,前記マスクのマスクパターン面を前記位置決め手段
    の可動テーブルの中心線上の位置に配置し,その位置を
    基準として前記マスクパターン面と前記感光体基盤の感
    光体面を対向させて両者の距離を調整する対向距離調整
    手段を備えたことを特徴とする露光装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3に記載の露光装置にお
    いて,前記マスクを支持する部分を門型構造にした支持
    台と,前記支持台に装着された複数の平板バネ部材と,
    前記マスクの高さを調整する高さ調整手段とを備えたこ
    とを特徴とする露光装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の露光装置において,前
    記マスクと前記マスクの内枠とを接着し,前記平板バネ
    を前記マスクを組み立てる重心線上で前記重心線に対し
    て左右対称の配置になるように前記支持台に装着したこ
    とを特徴とする露光装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の露光装置において,前
    記内枠は,前記マスクを受けるための受け面と,前記マ
    スクを接着するための溝とを備えたことを特徴とする露
    光装置。
  7. 【請求項7】 請求項5または6に記載の露光装置にお
    いて,前記内枠および前記支持台に前記平板バネが取り
    付けられる位置に2本以上の位置決めピンを備える構造
    であり,前記平板バネには前記内枠と前記支持台の位置
    決めピンが係合する穴を備えたことを特徴とする露光装
    置。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載の露光装置において,前
    記密着手段は,前記マスクを前記感光体基盤に密着させ
    るための駆動源と,前記マスクの重心に対して対称の位
    置において前記駆動源の動作量を縮小して作用力を増幅
    するように前記マスクを押し出すマスク押し出し手段
    と,前記マスク押し出し手段の動作量を制限する制限手
    段とを備えたことを特徴とする露光装置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の露光装置において,前
    記密着手段の前記駆動源の発生力を検出する発生力検出
    手段と,前記発生力検出手段により検出された検出結果
    に基づいて前記発生力を制御する発生力制御手段とを備
    えたことを特徴とする露光装置。
  10. 【請求項10】 請求項1に記載の露光装置において,
    前記感光体基盤と前記マスクとの密着する部分の外側で
    あって密着面上の任意の一方に配置された光源と,前記
    密着する部分を挟んだ他方に配置された前記光源から照
    射された光を受光する受光手段と,前記受光手段によっ
    て受光された光に基づいて前記感光体基盤と前記マスク
    との非接触状態を検出する非接触検出手段とを備えたこ
    とを特徴とする露光装置。
  11. 【請求項11】 請求項1に記載の露光装置において,
    前記マスクの入光側に配置された光源と,前記光源が照
    射して前記感光体基盤において反射した光を受光する受
    光手段と,前記受光手段によって受光した光に基づいて
    前記感光体基盤の表面までの距離を計測する距離計測手
    段と,前記距離計測手段の計測結果に基づいて前記感光
    体基盤と前記マスクとの接触状態を検出する接触検出手
    段とを備えたことを特徴とする露光装置。
  12. 【請求項12】 請求項1に記載の露光装置において,
    前記感光体基盤および前記マスクに形成された電極と,
    前記電極間における通電を検知する通電検知手段と,前
    記通電検知手段によって検知した結果に基づいて前記感
    光体基盤と前記マスクとの接触状態を検出する接触検出
    手段とを備えたことを特徴とする露光装置。
  13. 【請求項13】 請求項1に記載の露光装置において,
    前記感光体基盤と,前記感光体基盤を保持する保持台
    と,前記割り出し手段と,前記感光体基盤と前記保持台
    と前記割り出し手段とをそれらの中心を一致させて支持
    する支持板とから構成され,前記保持台の中心および前
    記割り出し手段の中心は,露光中心に対して上下方向あ
    るいは左右方向に位置をずらして配置したことを特徴と
    する露光装置。
  14. 【請求項14】 請求項2に記載の露光装置において,
    前記感光体基盤と,前記感光体基盤を保持する保持台
    と,前記割り出し手段と,前記感光体基盤と前記保持台
    と前記割り出し手段のそれぞれの中心を一致させて装着
    支持し,かつ,露光中心線に平行に移動させることによ
    り,前記固定手段から脱着可能に設置された支持板とを
    備えたことを特徴とする露光装置。
JP8261177A 1996-09-11 1996-09-11 露光装置 Pending JPH1091055A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2250282B (en) * 1990-11-28 1995-03-29 Kyowa Giken Method for fabricating fiber-reinforced slag gypsum cement-based,lightweight set articles
JP2007079592A (ja) * 2006-10-23 2007-03-29 Konica Minolta Holdings Inc ホログラム露光装置とホログラム露光方法

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