JPH1090502A - 反射防止構造とパターン形成方法 - Google Patents

反射防止構造とパターン形成方法

Info

Publication number
JPH1090502A
JPH1090502A JP8245218A JP24521896A JPH1090502A JP H1090502 A JPH1090502 A JP H1090502A JP 8245218 A JP8245218 A JP 8245218A JP 24521896 A JP24521896 A JP 24521896A JP H1090502 A JPH1090502 A JP H1090502A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
reflection
refractive index
layer
processed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8245218A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2856173B2 (ja
Inventor
Norihiko Samoto
典彦 佐本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP8245218A priority Critical patent/JP2856173B2/ja
Publication of JPH1090502A publication Critical patent/JPH1090502A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2856173B2 publication Critical patent/JP2856173B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Surface Treatment Of Optical Elements (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体装置の配線基板に傾斜を有する段差を
有する場合でも、全反射の条件を満たすようにして、被
加工層に高精度の加工ができる反射防止構造とパターン
形成方法を与えることを目的とする。 【解決手段】 半導体基板11上の被加工層12の段差
13が、半導体基板11の表面に水平な方向に対して、
傾斜角度θdを有しており、この被加工層12上に、段
差13を平坦化する屈折率n1の第1の反射防止膜14
が形成されている。 そして、この第1の反射防止膜1
4上に、屈折率n2(くn1)の第2の反射防止膜15が
形成されている。そして、全反射の臨界角θc=sin
-1(n2/n 1)とすると、このθcと段差角度θdとの間
に、θd≧θc/2の関係が満足されるように、半導体装
置の段差の傾斜角度θdを設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置被加工
層を高精度に加工するための反射防止膜の構造、この構
造を用いたパターンを形成するためのパターン形成方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体デバイスの微細化の要請により、
露光光源の短波長化が進んでいる。これに伴い、半導体
基板上の被加工層の反射率が増大し、被加工層の段差部
からの反射光によるノッチングがレジストパターンに生
じ、パターン寸法精度、パターン形状の劣化という問題
が顕著になってきている。
【0003】このノッチングを回避するために、特開昭
60−54433号「パターン形成法」に開示されてい
るように、レジストと被加工層の間に、反射防止膜を形
成する方法が知られている。この方法は、第6図(a)
に示すように、傾斜がある段差を有するSiの配線基板
61の上に約1μm厚さの屈折率n0=0.7−1.0
iのAlからなる被加工層62を形成する。
【0004】次いで、上記被加工層62上に、第1の層
67として、屈折率n1=4.7のSi膜を15nmの
厚さで形成した後、第2の層68として、屈折率n2
2.5のTi02を約25nm、第1の層67上に形成
する。次いで、上記第2の層68の上に、ポジ型レジス
トを塗布して屈折率n3=1.6−1.7iの感光性膜
63を形成する。
【0005】さらに、配線基板61の段差の傾斜部分に
感光性膜63上から波長436nmの紫外光60a、6
0b、60cを照射する。これにより被加工層62の表
面からの反射が抑制され、現像処理後は、第6図(b)
に示すように、被加工層62の表面に、傾斜した約1μ
mの段差が存在するにも関わらず、感光性膜63にレジ
スト開口65が高精度に形成される。
【0006】次いで、第6図(c)に示すように、BC
3を含むガスを用いた反応性イオンエッチングを行っ
た後、第1の層67、第2の層68および被加工層62
の各層を高精度に加工し、開口66を形成する。このよ
うに、各層の複素屈折率の実数部を、n3くn2くn1
することにより、傾斜が、ある段差を有する被加工層の
傾斜部で反射する紫外光を、第1の層67および第2の
層68で吸収する。そして、反射紫外光が感光性膜63
の所要部分以外の部分に到達して感光させるのを防ぐこ
とによって、パターン加工精度を向上させたものであ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例では、傾斜
を有する段差からの反射光を吸収するために、レジスト
の屈折率n3<第2の層の屈折率n2<第1の層の屈折率
1のように、各層の屈折率の関係が規定されている。
しかしながら、レジストの屈折率が第2の反射防止膜の
屈折率より大きいことは、傾斜段差からの反射光を低減
することに無関係である。
【0008】その理由は、n1>n2>n3の屈折率条件
のみでは、段差の傾斜角度が全反射の条件を必ずしも満
足していないからである。また、第1および第2の膜が
均一な膜厚での形成となっているため、段差の傾斜角と
同じ傾斜角度を第1および第2の反射防止膜が有するこ
とになる。従って、第1の反射防止膜と第2の反射防止
膜の界面に入射する段差からの反射光はこの界面に垂直
入射し、全反射されないためである。すなわち、必ずし
も全反射の条件を満たしていないため、段差や勾配角の
条件によっては、反射を、数%程度抑制できるに留まっ
ており、従来技術による改善では不十分であった。
【0009】本発明は、上記問題点に鑑みて、半導体装
置の配線基板に傾斜を有する段差を有する場合でも、全
反射の条件を満たすようにして、被加工層に高精度の加
工ができる反射防止膜構造及びこれを用いたパターン形
成方法を提案することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの手段として、本発明の反射防止構造では次に示すよ
うな手段を講じた。すなわち、請求項1記載の反射防止
構造においては、傾斜段差を有する半導体基板上の被加
工層上に、段差を平坦化する屈折率n1の第1の反射防
止膜が形成されるとともに、前記第1の反射防止膜上
に、屈折率n2の第2の反射防止膜が形成された反射防
止構造において、前記被加工層の傾斜段差部からの反射
光が、第1の反射防止膜と第2の反射防止膜の界面にお
いて、全反射されることを特徴とする。
【0011】請求項2記載の反射防止構造においては、
請求項1記載の反射防止構造において、半導体基板の表
面に水平な方向に対して、傾斜角度θdの傾斜段差を有
する、前記半導体基板上の被加工層上に、前記傾斜段差
を平坦化する屈折率n1の第1の反射防止膜と、前記第
1の反射防止膜上の屈折率n2の第2の反射防止膜とが
形成されてなり、 該第1の反射防止膜と該第2の反射
防止膜との間の屈折率の関係が、n1>n2の関係を有し
てなり、これにより定義される、全反射の臨界角θc
sin-1(n2/n1)と、前記傾斜角度θdとが、θd
θc/2の関係を満足するように、第1の反射防止膜と
第2の反射防止膜の屈折率が選択されてなることを特徴
とする。
【0012】請求項3記載の反射防止構造においては、
請求項1または2記載の反射防止構造において、前記第
1の反射防止膜上に形成される、屈折率n2の前記第2
の反射防止膜の厚さd2が、前記被加工層の傾斜段差部
からの反射光の、空気中(屈折率〜1)での波長をλと
したときに、d2>λ/2πn2以上であることを特徴と
する。
【0013】請求項4記載の反射防止構造においては、
請求項1から3までのいずれかに記載された反射防止構
造であって、前記半導体基板上の被加工層に形成された
段差の傾斜角度θdが、前記被加工層の段差を平坦化す
る屈折率n1の前記第1の反射防止膜と、前記第1の反
射防止膜上の屈折率n2の、前記第2の反射防止膜との
間の屈折率の関係が、n1>n2であり、これにより定義
される、全反射の臨界角θc=sin-1(n2/n1
と、傾斜角度θdとの間に、θd≧θc/2の関係を満足
するように、前記第1の反射防止膜と前記第2の反射防
止膜との屈折率が、設定されてなることを特徴とする。
【0014】請求項5記載のパターン形成方法において
は、請求項1から3までのいずれかに記載された反射防
止構造を、形成するパターン形成方法であって、前記半
導体基板の表面に水平な方向に対して、角度θdの傾斜
段差を有する半導体基板上の被加工層上に、屈折率n1
の第1の反射防止膜を形成して平坦化を行う第1の工程
と、前記第1の反射防止膜上にn1>n2およびθd≧θc
/2、θc=sinn-1(n 2/n1)を満足する屈折率n
2の第2の反射防止膜を形成する第2の工程と、前記半
導体基板上にレジストを塗布形成する第3の工程と、光
によって前記レジストを露光する第4の工程と、現像し
て所望のパターンを形成する第5の工程と、を有してな
ることを特徴とする。
【0015】すなわち、上述のような全反射の条件を満
たすようにするための手段として、半導体基板の表面に
平行な方向に対して、傾斜角度θdの段差を有する半導
体基板上の被加工層上に、段差を平坦化する屈折率n1
の前記第1の反射防止膜と、前記第1の反射防止膜上の
屈折率n2の第2の反射防止膜とが設けられ、両者間の
屈折率の関係が、n1>n2になるように設定する。
【0016】そして、これにより定義される全反射の臨
界角θc=sin-1(n2/n1)と、段差の傾斜角度θd
との間に、θd≧θc/2の関係を満足するように、前記
第1の反射防止膜と前記第2の反射防止膜の屈折率が設
定された反射防止膜構造を、レジストと被加工層の間に
形成する。
【0017】また、半導体基板上の、被加工層に形成さ
れた段差の傾斜角度θdを、当該被加工段差を平坦化す
る屈折率n1の前記第1の反射防止膜と前記第1の反射
防止膜上の屈折率n2の前記第2の反射防止膜の間の屈
折率の関係を、n1>n2とする。 そして、これにより
定義される全反射の臨界角を、θc=sin-1(n2/n
1)とすると、このθcと段差角度θdとの間に、θd≧θ
c/2の関係が満足されるように、半導体装置の段差の
傾斜角度θdを設定する。
【0018】さらに、第1の反射防止膜と第2の反射防
止膜との界面で、被加工層の段差からの反射光を、全反
射させてレジスト膜に反射光を到達させないようにす
る。そのためには、前記第1の反射防止膜と、前記第2
の反射防止膜との界面で発生する反射光のエバネッセン
ト波を、前記第2の反射防止膜中で減衰させるようにす
ればよい。
【0019】そのためには、前記第2の反射防止膜の厚
さdを、反射光の屈折率1の媒質中での波長λに対し
て、d≧λ/2τn2となるように設定すればよい。
【0020】以上に述べた関係の範囲内にあるように、
厚さdを設定することにより、傾斜を有する段差の前記
被加工層の前記傾斜角度と、前記第1の反射防止膜およ
び前記第2の反射防止膜の屈折率との間に、上記の関係
を持たせることができる。そして、これにより、前記被
加工層の前記段差部からの反射光を、前記第1の反射防
止膜と前記第2の反射防止膜との界面で全反射させる。
以上の原理により、感光性膜であるフォトレジストに反
射光が到達することを防ぐことができる。
【0021】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て、図を用いて説明する。まず、図1および図2を参照
して、全反射を用いた反射防止膜の原理を説明する。
【0022】図では、半導体基板11上の被加工層12
の段差13が、半導体基板11の表面に水平な方向に対
して、傾斜角度θdを有している。そして、この被加工
層12上に、段差13を平坦化する屈折率n1の第1の
反射防止膜14が形成されている。そして、この第1の
反射防止膜14上に、屈折率n2(くn1)の第2の反射
防止膜15が形成されている。さらに、上記反射防止膜
構造においては、第2の反射防止膜15上に、フォトレ
ジストからなる感光性膜16が形成されている。
【0023】次に、上記反射防止構造の作用について説
明する。上記の反射防止構造においては、感光性膜16
を透過してきた波長λの光17が、段差13で反射し、
第1の反射防止膜14と第2の反射防止膜15の界面で
さらに全反射される。
【0024】ここで、全反射する臨界角度θcは、第1
の反射防止膜14と第2の反射防止膜15の屈折率比n
2/n1により、 n1>n2 (1) sinθc=n2/n1 (2) の式で規定される。
【0025】また、第1の反射防止膜14と第2の反射
防止膜15の界面で全反射する光17は、第2の反射防
止膜15中に侵入するエバネッセント波を発生するた
め、このエバネッセント波が、感光性膜16まで侵入し
ないように、第2の反射防止膜15の厚さを規定する必
要がある。
【0026】この波長λのエバネッセント波の、屈折率
2である第2の反射防止膜15への侵入深さdは、 d=λ/2πn2 (3) て表される程度である。
【0027】従って、第2の反射防止膜15の厚さを、
この侵入深さdより厚く設定すれば、第1の反射防止膜
14と第2の反射防止膜15の界面で、全反射する光1
7のエバネッセント波が、第2の反射防止膜15を透過
して、感光性膜16に与える影響は無視できるようにな
る。
【0028】さらに、傾斜段差部13からの反射光17
が、第1の反射防止膜14と第2の反射防止膜15の界
面で全反射するためには、傾斜段差角度θdは、 θd>θc/2 (4) の関係を満足すればよい。
【0029】図2に、第1の反射防止膜14と第2の反
射防止膜15の屈折率比n2/n1と全反射臨界角度θc
およびこの全反射臨界角度に対応する最小傾斜段差角度
θd(=θc/2)の関係を示す。図2に示されているよ
うに、θcは、n2/n1が大きくなるに従って大きくな
り、θdもθd(=θc/2)の関係を持つため、同様の
関係を持つ。
【0030】従って、この図より、最小(下限)傾斜段
差角度θdが、n2/n1の比を計算することにより求ま
ることになる。以下、図3から図5までを参照して、上
記図1および図2の関係を満足する場合について実例を
挙げて、具体的に説明する。第3図(a)に示すよう
に、0・1μmの段差を有する半導体基板31上に、傾
斜角度30度のアルミニウム合金からなる配線層である
被加工層32を形成する。
【0031】次いで、被加工層32上に、窒化ケイ素か
らなる第1の反射防止膜33を、化学気相成長(CV
D)法により、0.3μmの厚さに形成する。この窒化
ケイ素膜33の屈折率は、波長248nmの光に対して
1=2.28である。次いで、第3図(b)に示すよ
うに、化学機械研磨(CMP)により第1の反射防止膜
33を平坦化する。
【0032】次いで、平坦化された第1の反射防止膜3
3上に、酸化ケイ素からなる第2の反射防止膜34を、
化学気相成長(CVD)法により形成する。ここで、波
長248nmの光に対して、酸化ケイ素膜の屈折率は、
2=1.51である。
【0033】このとき、第2の反射防止膜34の膜厚d
は、傾斜段差からの反射光のエバネッセント波を減衰さ
せるために、d≧λ/2πn2に設定される。第3図
(b)では、第2の反射防止膜34の膜厚を、26.1
4nm以上に設定すればよいため、50nmとした。
【0034】次いで、シップレー社製APEX−Eのフ
ォトレジストを、第2の反射防止膜34上に塗布形成し
て、感光性膜35とする。ついで、第3図(c)に示す
ように、波長248nmの遠紫外光36a、36b、3
6cを照射する。この時、傾斜段差からの反射光の全反
射条件は、約41.5度であるから、段差の傾斜角度
が、図2より20.75度以上であれば、段差からの反
射光は、第1の反射防止膜33と第2の反射防止膜34
の界面で全反射し、この反射光は、感光性膜35まで到
達しない。
【0035】ここでは、実際に得られた段差の傾斜角度
は30度であり、上記の20.75度以上であるため、
段差からの反射光は、当初の予定通りに感光性膜35で
あるフォトレジストに到達しない。そして現像処理後
は、第3図(d)に示すように、感光性膜35に形成さ
れたバターンには、反射光によるノッチングが発生せ
ず、レジスト開口37が高精度に形成できる。
【0036】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。図4は、反射防止構造として、2層の塗布膜
を用いたものである。まず、図4(a)に示すように、
0.1μmの段差を有する半導体基板41上に、傾斜角
度45度のアルミニウム合金配線からなる被加工層42
が形成される。
【0037】次に、この上に、ノボラック樹脂からなる
第1の反射防止膜43を塗布して、250℃で30分の
加熱処理を施すことにより、基板上の段差を平坦化す
る。ここで、ノボラック樹脂膜43の波長248nmに
対する屈折率は、n1=2.1である。
【0038】次いで、ポリイミド樹脂からなる第2の反
射防止膜44を塗布する。このポリイミド樹脂膜44の
波長248nmに対する屈折率は、n2=1.7であ
る。このとき、第2の反射防止膜44の膜厚dは、傾斜
段差からの反射光のエバネッセント波を減衰させるため
に、d≧λ/2πn2を満足するように設定する。第4
図(a)では、第2の反射防止膜44の膜厚は、23.
22nm以上に設定するればよい。本実施例では第2の
反射防止膜44の厚さは、100nmとしている。
【0039】次に、第4図(b)に示すように、シップ
レー社製APEX‐Eのフォトレジスト45を第2の反
射防止膜44上に塗布形成して、感光性膜とする。次い
で、波長248nmの遠紫外光46a、46b、46c
を照射する。この時、傾斜段差からの反射光の全反射条
件は、約54.0度であるから、段差の傾斜角度が、2
7度以上であれば、段差からの反射光は、第1の反射防
止膜43と第2の反射防止膜44の界面で全反射する。
そして、この反射光は、感光性膜45であるフォトレジ
ストまで到達しない。
【0040】ここでは、実際の段差の傾斜角度は45度
で、これは前述の27度を越えているので、段差からの
反射光は、感光性膜45であるフォトレジスト45に到
達しない。そして現像処理後は、第4図(c)に示すよ
うに、感光性膜45に形成されたパターンに反射光によ
るノッチングが発生せず、レジスト開口47が高精度に
形成される。
【0041】次に、本発明の第3の実施の形態について
説明する。図5は、1層の塗布性膜を反射防止膜構造と
して用いた例である。図5(a)に示すように、0・1
μmの段差を有する半導体基板51上に、傾斜角度45
度のアルミニウム合金からなる被加工層52が形成され
る。
【0042】次いで、この上に、二酸化ケイ素からなる
第1の反射防止膜53を、化学気相成長(CVD)法に
より、厚さ0.25μmに形成する。さらに、第5図
(b)に示すように、化学機械研磨(CMP)により第
1の反射防止膜53に発生した段差を研磨して、第1の
反射防止膜53の表面を平坦化する。このとき、第1の
反射防止膜53の、波長193nmに対する屈折率は、
1=1.56である。
【0043】次いで、ノボラック樹脂からなる第2の反
射防止膜54を塗布する。このノボラック膜の、波長1
93nmに対する屈折率は、n2=1.36である。
このとき、第2の反射防止膜54の膜厚dは、傾斜段差
からの反射光のエバネッセント波を減衰させるために、
d≧λ/2πn2を満足するように設定する。 第5
図(c)では、第2の反射防止膜膜厚54は、22.6
0nm以上に設定すればよいため、本実施例では、10
0nmとして、上記の条件をクリアーしている。
【0044】次いで、第5図(c)に示すように、ポリ
トリシクロ[5.2.1.0.]デカニルアクリレイト
とテトラノイドロピラニルメタアクリレイトとメタアク
リックアシドの共重合体;po1y−(tricycl
【5.2.1.0】decaninylacrylat
e−co−tetrahydropyranylmet
hacrylate−co−metacrylic a
cid(poly(TCDA−THPMA−MAA)ベ
ース樹脂にシクロヘキシルメチル(2−オキソシクロヘ
キシル)サルフォニウムトリフルオロメタネサルフォネ
イト;cyclohexylmethy(2−oxoc
yc1ohexyl)surfonium trifl
uoromethanesulfonateを光酸発生
剤(PAG)として加えたレジスト)を第2の反射防止
膜54上に塗布形成して、感光性膜55とする。
【0045】次いで、波長193nmの遠紫外光56
a、56b、56cを照射する。この時、傾斜段差から
の反射光の全反射条件は、約60.7度であるから、段
差の傾斜角度が、30.4度以上であれば、段差からの
反射光は、第1の反射防止膜53と第2の反射防止膜5
4の界面で全反射し、反射光は、感光性膜55であるフ
ォトレジストまで到達しない。
【0046】ここで、実際の段差の傾斜角度は45度
で、上記30.4度以上の条件をクリアーしているの
で、段差からの反射光は感光性膜55に到達せず、現像
処理後は、第5図(d)に示すように、感光性膜55に
形成されたバタ−ンに反射光によるノッチングが発生せ
ず、レジスト開口57が高精度に形成される。
【0047】
【発明の効果】上記説明したように、本発明の第1の効
果は、半導体基板面内において、レジストの膜厚変動に
伴うレジスト寸法変動を抑制することができる点であ
る。その理由は、第1の反射防止膜により被加工層の段
差が平坦化されるため、この上に形成される第2の反射
防止膜も平坦化され、このため、第2の反射防止膜上に
形成されるレジスト膜厚が半導体基板面内で均一となる
からである。
【0048】本発明の第2の効果は、第1の反射防止膜
と第2の反射防止膜の屈折率n1、n2とレジストの屈折
率n3の間の関係、n1>n2>n3において、レジストの
屈折率の制限がなくなることである。その理由は、レジ
ストの屈折率が第2の反射防止膜の屈折率より大きいこ
とは、反射防止との関係がないためである。本発明の第
3の効果は、ノッチングによるレジスト形状の劣化が起
きないことである。その理由は、被加工層の段差部から
の反射光が、第1の反射防止膜と第2の反射咳止膜との
界面で、全反射され、レジスト膜に反射光が到達しない
ためである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の原理を示す、全反射を用いた反射防
止構造の原理を示す断面図である。
【図2】 全反射が発生する反射防止構造内の屈折率比
と全反射臨界角度および全反射を起こす下限傾斜段差角
度の関係を示すグラフである。
【図3】 本発明の第1の実施の形態を示す、2層の絶
縁膜を用いた反射防止構造とパターン形成方法の第1の
実施の形態を示す工程断面図である。
【図4】 本発明の第2の実施の形態を示す、2層の塗
布性膜を用いた反射防止構造とパターン形成方法の工程
断面図である。
【図5】 本発明の第3の実施の形態を示す、絶縁膜と
塗布成膜を用いた反射防止構造とパターン形成方法の工
程断面図である。
【図6】 従来のパターン形成方法を示す工程断面図で
ある。
【符号の説明】
11、31、41、51…半導体基板 12、32、42、52…被加工層 13…段差 14、33、43、53…第1の反射防止膜 15、34、44、54…第2の反射防止膜 16、35、45、55…感光性膜 17…光、 36a、36b、36c…光 46a、46b、46c…光 56a、56b、56c…光 37、47、57…レジスト開口 61…配線基板 62…被加工層 67…第1の層 68…第2の層 63…感光性膜 60a、60b、60c…光 65…レジスト開口 66…開ロ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 傾斜段差を有する半導体基板上の被加工
    層上に、段差を平坦化する屈折率n1の第1の反射防止
    膜が形成されるとともに、 前記第1の反射防止膜上に、屈折率n2の第2の反射防
    止膜が形成された反射防止構造において、 前記被加工層の傾斜段差部からの反射光が、第1の反射
    防止膜と第2の反射防止膜の界面において、全反射され
    ることを特徴とする反射防止構造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の反射防止構造において、 半導体基板の表面に水平な方向に対して、傾斜角度θd
    の傾斜段差を有する、前記半導体基板上の被加工層上
    に、 前記傾斜段差を平坦化する屈折率n1の第1の反射防止
    膜と、 前記第1の反射防止膜上の屈折率n2の第2の反射防止
    膜とが形成されてなり、 該第1の反射防止膜と該第2
    の反射防止膜との間の屈折率の関係が、n1>n2の関係
    を有してなり、 これにより定義される、全反射の臨界角θc=sin-1
    (n2/n1)と、 前記傾斜角度θdとが、θd≧θc/2の関係を満足する
    ように、第1の反射防止膜と第2の反射防止膜の屈折率
    が選択されてなることを特徴とする反射防止構造。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の反射防止構造に
    おいて、 前記第1の反射防止膜上に形成される、屈折率n2の前
    記第2の反射防止膜の厚さd2が、 前記被加工層の傾斜段差部からの反射光の、空気中(屈
    折率〜1)での波長をλとしたときに、 d2>λ/2πn2以上であることを特徴とする反射防止
    構造。
  4. 【請求項4】 請求項1から3までのいずれかに記載さ
    れた反射防止構造であって、 前記半導体基板上の被加工層に形成された段差の傾斜角
    度θdが、 前記被加工層の段差を平坦化する屈折率n1の前記第1
    の反射防止膜と、 前記第1の反射防止膜上の屈折率n2の、前記第2の反
    射防止膜との間の屈折率の関係が、n1>n2であり、 これにより定義される、全反射の臨界角θc=sin-1
    (n2/n1)と、 傾斜角度θdとの間に、θd≧θc/2の関係を満足する
    ように、前記第1の反射防止膜と前記第2の反射防止膜
    との屈折率が、設定されてなることを特徴とする反射防
    止構造。
  5. 【請求項5】 請求項1から3までのいずれかに記載さ
    れた反射防止構造を形成するパターン形成方法であっ
    て、 前記半導体基板の表面に水平な方向に対して、角度θd
    の傾斜段差を有する半導体基板上の被加工層上に、 屈折率n1の第1の反射防止膜を形成して平坦化を行う
    第1の工程と、 前記第1の反射防止膜上にn1>n2およびθd≧θc
    2、θc=sinn-1(n 2/n1)を満足する屈折率n2
    の第2の反射防止膜を形成する第2の工程と、 前記半導体基板上にレジストを塗布形成する第3の工程
    と、 光によって前記レジストを露光する第4の工程と、 現像して所望のパターンを形成する第5の工程と、 を有してなることを特徴とするパターン形成方法。
JP8245218A 1996-09-17 1996-09-17 反射防止構造とパターン形成方法 Expired - Fee Related JP2856173B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8245218A JP2856173B2 (ja) 1996-09-17 1996-09-17 反射防止構造とパターン形成方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8245218A JP2856173B2 (ja) 1996-09-17 1996-09-17 反射防止構造とパターン形成方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1090502A true JPH1090502A (ja) 1998-04-10
JP2856173B2 JP2856173B2 (ja) 1999-02-10

Family

ID=17130399

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8245218A Expired - Fee Related JP2856173B2 (ja) 1996-09-17 1996-09-17 反射防止構造とパターン形成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2856173B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006065222A (ja) * 2004-08-30 2006-03-09 Sony Corp 光学素子及びその製造方法
JP2006073709A (ja) * 2004-09-01 2006-03-16 Sony Corp 多層反射防止膜
CN110431122A (zh) * 2017-03-14 2019-11-08 肖特股份有限公司 抗反射涂层

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006065222A (ja) * 2004-08-30 2006-03-09 Sony Corp 光学素子及びその製造方法
JP2006073709A (ja) * 2004-09-01 2006-03-16 Sony Corp 多層反射防止膜
CN110431122A (zh) * 2017-03-14 2019-11-08 肖特股份有限公司 抗反射涂层
CN110431122B (zh) * 2017-03-14 2022-03-18 肖特股份有限公司 抗反射涂层

Also Published As

Publication number Publication date
JP2856173B2 (ja) 1999-02-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6319821B1 (en) Dual damascene approach for small geometry dimension
US5830624A (en) Method for forming resist patterns comprising two photoresist layers and an intermediate layer
US6242344B1 (en) Tri-layer resist method for dual damascene process
JP2000068267A (ja) 半導体デバイス、半導体基板上にパタ―ン化された導電性層を作成する方法、半導体製造におけるウェハ―基板の処理方法及び処理された製品
US6410421B1 (en) Semiconductor device with anti-reflective structure and methods of manufacture
KR19980016034A (ko) 반도체소자의 배선형성방법
JPS6366939A (ja) 集積回路の製法
US5554489A (en) Method of forming a fine resist pattern using an alkaline film covered photoresist
US7145181B2 (en) Semiconductor chip for optoelectronics
US20140333914A1 (en) Reflective Lithography Masks and Systems and Methods
US6051369A (en) Lithography process using one or more anti-reflective coating films and fabrication process using the lithography process
JP2856173B2 (ja) 反射防止構造とパターン形成方法
KR20080081467A (ko) 반도체 기판의 리워크 방법 및 패턴 형성방법
JPH08293462A (ja) 半導体装置の製造方法
EP1080494A1 (en) Deep submicron metallization using deep uv photoresist
US5609994A (en) Method for patterning photoresist film having a stepwise thermal treatment
JP3353473B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JPH05234965A (ja) コンタクトホールの形成方法
KR100283370B1 (ko) 반도체소자의제조방법
JPS61248427A (ja) 多層配線の形成方法
JPH0697065A (ja) 微細レジストパターンの形成方法
US8119334B2 (en) Method of making a semiconductor device using negative photoresist
CN1828424A (zh) 利用光酸产生剂制造半导体组件的方法
KR100202183B1 (ko) 반도체장치의 접촉 홀 형성방법
KR100257076B1 (ko) 반도체소자의평탄보호막형성방법

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19981027

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees