JPH1090206A - 融点測定装置 - Google Patents

融点測定装置

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JPH1090206A
JPH1090206A JP28281596A JP28281596A JPH1090206A JP H1090206 A JPH1090206 A JP H1090206A JP 28281596 A JP28281596 A JP 28281596A JP 28281596 A JP28281596 A JP 28281596A JP H1090206 A JPH1090206 A JP H1090206A
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temperature
melting point
thermometer
camera
mercury
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Hideharu Kimura
英晴 木村
Yoichi Fujisaki
洋一 藤崎
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 温度勾配制御の自動化と、融点の判定及び温
度計の目盛りの読み取り等の煩わしい作業を自動化する
ことによって、個人の読み取り誤差が生ずる事なく、正
確でかつ精度の高い融点測定が可能な融点測定装置を提
供する。 【解決手段】 温度計3の温度目盛りを読み取る温度計
読み取り手段と、該温度計読み取り手段を入力として、
試料10Pを所定の温度勾配で昇温する温度勾配制御手
段とを備える。更に、試料10Pの融解点判定手段と、
該融解点判定手段で得られた温度データー等を画面表示
する画面表示手段と、外部に印字する印字手段とを具備
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】日本薬局方による粉末薬品の融点
測定に規定された装置と水銀温度計を用いて、『予想し
た融点の10℃低い温度から1分間に3℃上昇、5℃低
い温度から1分間に1℃上昇するように加熱を続ける』
といった操作法(第一法)によって、融点を測定すると
規定されている融点測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術及びその課題】日本薬局方の『融点測定
法』において、加熱法については、特に規定されていな
いが、ガスバーナーの火炎を操作する方法で前記の温度
勾配制御を行うことは無理である。実際には、加熱浴中
にヒーターと循環のためのプロペラフアンを組み込み、
簡単な温度制御回路(手動で電圧を変える方法等)を使
用して昇温させる装置が市販されているが、温度勾配制
御が不十分である。又、再現性もなく正確な融点を測定
することが困難である。
【0003】通常,水銀温度計は、日本薬局方浸線付温
度計を用い、又、融点測定用毛細管として硬質硝子製毛
細管(内径約1mm、長さ120mm)を使用すると規
定されている。シリコン油の入った加熱浴中に、浸線付
水銀温度計の浸線まで浸漬させ、水銀球の中央部表面に
硬質硝子製毛細管(内部に約3mm高さの試料を入れ
る)を接触させて,試料の融解点を目視で観察し、その
時の温度計の目盛りを目視で読み取り融点温度としてい
る。しかしながら、融点とは物理化学的には『固相と液
相が平衡状態にあるときの温度』と定義されているが、
昇温中において、融解点の状態変化と温度計の目盛りを
瞬時に読み取ることは非常に困難である。又、この作業
は、非常に面倒で多くの労力を必要とするばかりか正確
な融点測定がなされていない重大な欠点がある。人によ
って読み取られた融点は誤差が大きく、測定された結果
を誤って報告させることになれば医薬品の品質管理上に
おいても問題視されることになる。
【0004】この発明は、以上のような事情を鑑みてな
されたものであり、温度勾配制御の自動化と、融点の判
定及び温度計の目盛りの読み取り等の煩わしい作業を自
動化することによって、個人の読み取り誤差が発生しな
い、正確でかつ精度の高い融点測定ができる融点測定装
置を提供することを技術的課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明に係わる融点測
定装置を以下のように構成した。すなわち、この発明に
係わる装置は、水銀温度計の目盛りを第一TVカメラで
撮影し取り込まれた画像に対して、適当なる処理を施し
て、温度を認識する温度計読み取り手段Aと、該温度計
読み取り手段Aによって得られた温度を入力信号とし
て、試料を所定の温度勾配で制御する温度勾配制御手段
Bと、を備えて構成されている。
【0006】試料の融解状態を、第二TVカメラで撮影
し取り込まれた画像に対して、適当なる処理を施し、試
料の融解点を比較判定し、該比較判定に対応する温度の
読みを記憶し、温度出力信号を出す融解点判定手段Cを
備える。更に、融解点判定手段Cと、温度計読み取り手
段Aと、で得られた温度データーの記憶とその温度デー
ター分析、演算した結果をモニターTV画面に表示する
画面表示手段Gと、外部に印字する印字手段Hと、を備
えて構成されている。
【0007】上記の構成の装置を使用すると、難しい温
度勾配制御のプログラム化と融点の判定及び温度計の目
盛りの読み取り等の煩わしい作業を自動化すること、
又、温度データをモニターTV画面に表示する手段と、
外部に印字する印字手段によって、個人差なく、正確で
精度の高い融点測定が行われる。
【0008】
【実施例】以下、この発明の好適な実施例について、図
面を参考にしながら説明する。図−1は、この発明の1
実施例に係わる融点測定装置の正面図(一部断面図含
む)で、図−2は右側面図(一部断面図含む)、を示
し、図−3は操作部(モニターTV画面と制御部等を含
む)であり、図−7は、この発明のシステム全体を示す
構成図である。
【0009】本発明の構成を説明すると、日本薬局方浸
線付温度計3(以下は水銀温度計と記述する)は、加熱
容器蓋8(テフロン(登録商標)樹脂製)の中央に付設
した温度計取付部7(板バネ)を介して、加熱容器1
(透明硝子製)内のシリコン油2に浸漬されている。さ
らに、試料10Pの入った毛細管10の先端が、温度計
の水銀球の中央表面に接触する位置に、コイルバネ9を
介して、(図−4に示すように)自在に装着されてい
る。又、試料を装着した加熱容器全体は、図−1、2に
示すように、本発明の融点測定装置の中央にある加熱容
器支持台6に設置されている。(図−1に示すように)
加熱容器1の左側面部に、冷却器17(図例では冷却フ
アン)がケーシング30内に内装されている。又、加熱
容器1の下部に、ヒーター21Pを収納する加熱器21
と断熱材22がケーシング28に内装されている。
【0010】また、加熱容器1の右側面部に、第−TV
カメラ18(図例ではITVカメラ)と第一照明部20
(図例では蛍光灯)と、を往復移動させる第一アクチュ
エータ19を有している。第一アクチュエータ19は、
(図例では)リニアモーター19Pとその軸部19Qを
備えたものであり,リニアモーター19Pがケーシング
29内に固着されると共に、軸部19Qの一端に、第一
カメラ18と第一照明部20が固着されている。
【0011】また、加熱容器1の左側面部に、略馬蹄形
の撹拌翼15Pを形成した撹拌棒15を垂直に往復移動
させる第二アクチュエータ16を有している。第二アク
チュエータ16は、(図例では)リニアモーター16P
とその軸部16Qを備えたものであり,リニアモーター
16Pがケーシング30内に固着されると共に、軸部1
6Qの一端に、撹拌棒支持部16Rが固着されている。
略馬蹄形の撹拌翼15Pを形成した撹拌棒15の先端
は、上記の撹拌棒支持部16Rに(図外の)固定ネジに
て自在に装着されるようになっている。
【0012】また、(図−7に示す)この発明のシステ
ム全体を示す構成図の制御部が、図−3に示す操作用の
ケーシング31内に設けられており、ケーシング31の
外面には、モニターTV25とプリンター26、印字紙
26P及び操作用のマウス27が付設されている。前記
の第一アクチュエータ19と、第二アクチュエータ16
と、加熱器21と、冷却器17等と、は全て電気的に接
続されており、制御部のCPUにて全自動運転操作がな
されるように構成されている。
【0013】次に、本発明の融点測定装置において、動
作を説明すると、『予想した融点の10℃低い温度から
1分間に3℃上昇、5℃低い温度から1分間に1℃上昇
するように加熱を続ける』といった操作法(第一法)に
従って、(図−10に示す)予想した融点をT℃とする
と、T−10℃の温度で温度維持させた後、T−5℃の
温度まで1分間に3℃上昇、T+3℃の温度まで1分間
に1℃上昇するようにプログラムされている。融点を測
定する事前操作として、加熱容器1の内部に、(図外
の)温度検出センサー(熱電対等)を挿入し、その温度
検出センサーを入力として、ヒーター21Pを制御し,
T−10℃の温度の近傍で温度維持させる。この時点
で、融点測定する試料10Pの入った毛細管10の先端
が、温度計の水銀球4の中央表面に接触する位置に装着
する。
【0014】(図−9に示すように)水銀温度計3の目
盛り3Pは、第一TVカメラ18でとらえられた画像入
力部を経て、多階調の画像メモリーに記憶される。処理
の短縮化のため予め設定されたウインドウ内部に位置す
る水銀温度計画像イメージは、デジタルシグナルプロセ
ッサー又は、CPUにより演算処理される。処理内容
は、取り込まれた多階調画像を2値化画像に替え、垂直
に設置された水銀温度計3の目盛り3P検出のため2値
化画素のY軸方向の投影演算を行う。投影データーはハ
イパス及びローパスフイルターによりフイルターリング
され目盛り以外の水銀温度計の汚れ、傷、散乱光等の影
響が取り除かれる。次に、水銀温度計目盛りの等間隔性
を利用したアルゴリズムにより大目盛り、中目盛り、小
目盛りの順に刻みが決定され、その結果は、モニターT
V内の水銀温度計に上書きされることにより、上述の処
理の是非が判断される。この時点で測定者はモニターT
V25に表示された大目盛りの一つを操作用マウス27
により該当する候補温度数値を選択クリックすることに
よりキャリブレーションが行われる。(日本薬局方浸線
付温度計は融点範囲によって6種類を選択して使用す
る)現在の温度を指示する水銀柱5の端面5P検出は、
水銀温度計3の中心部の多階調データーをY軸方向に微
分処理することにより得られる。かくして得られた目盛
りデーターと水銀温度計3の水銀柱5の端面5Pのデー
ターを演算処理することにより符合する温度を決定する
温度計読み取り手段Aが構成される。
【0015】次に、(図外の)温度検出センサー(熱電
対等)を入力とし制御し、温度維持されたT−10℃近
傍の温度(水銀柱の端面5P)は、水銀温度計3の目盛
り3Pと一致しないため温度補正が必要である。水銀温
度計3のT−10℃の目盛り3Pの位置と第一カメラ1
8が、水平に保持される位置になるように、第一カメラ
18と第一照明部20と、を往復移動させる第一アクチ
ュエータ19を制御し、初期の位置設定とする。T−1
0℃以下では、前記の温度検出センサー(熱電対等)
を、T−10℃以上では水銀温度計3を、温度入力セン
サーとして切り替える。この切り替えにより、温度を認
識する温度読み取り手段Aを入力として、再度、正確な
T−10℃の温度を維持するように、ヒーター21Pを
制御する。この時点で、融点を測定する事前操作が全て
完了したことになる。尚、第一照明部20は、画像処理
に必要な光量の安定性を図るように工夫してあり、第一
アクチュエータ19の軸部19Qに固着され、第一カメ
ラ18と同時に動作するようにしてある。
【0016】次に、測定開始が実行されると、(上述
の)温度計読み取り手段Aを入力として、予想した融点
をT℃とすると、T−10℃の温度で温度維持させた
後、T−5℃の温度まで1分間に3℃上昇、T+3℃の
温度まで1分間に1℃上昇するプログラムに従って温度
制御する温度勾配制御手段Bが動作する。
【0017】測定開始と同時に、第一TVカメラ18と
第一照明部20を往復移動させる第一アクチュエータ1
9を有し、上記の第一TVカメラ18が温度計3の水銀
柱5の端面5Pと一致するごとく水平に保持され、上下
方向に往復移動する第一アクチュエータ19を制御する
カメラ移動制御手段Dと、温度上昇中における温度計3
の水銀柱5の端面5Pとカメラ移動位置とに発生する微
量の誤差を、カメラ仰角、俯角を演算することにより、
温度補正する。この温度補正手段Iによって温度の読み
取り誤差をなくすことができる。尚、温度補正手段Iに
ついて具体的に説明すると、モニターTV25おいて、
図−13に示すように、水銀温度計の構造上、温度計の
目盛り3Pは表面に、水銀柱5は中心部に存在するた
め、仰角又は俯角を付けて観測する時、水銀柱の端面5
Pと真の目盛りとは一致せず誤差が発生する。一方、空
気と温度計ガラスの媒質の違いによる屈折現象により水
銀柱の端面5Pの高さは屈折しないときに比べ、より水
平側に移動するためこの屈折現象は逆に読み取り誤差を
減少させる事となる。温度計3の水銀柱5の略中心と温
度計表面間の距離(温度計の半径:約3mm固定)を
x、温度計3の水銀柱5の略中心と第一カメラレンズ1
8P間の距離をX、又、温度計3の水銀柱の端面5Pと
水平位置での読み取り誤差温度をM℃、水銀柱の端面5
Pの温度と第一カメラレンズ18Pの水平位置における
温度との差をN℃,また両媒質間の関係屈折率をn(空
気からガラスに入射するときのn:1.5〜1.9)と
すると、近似式(M℃×n)/x≒N℃/Xにより、読
み取り誤差温度M℃を算出し、これを、温度補正値とし
て修正することにより、温度計の温度を認識する温度計
読み取り手段Aの精度を一層高めることができる。
【0018】尚、水銀温度計3が加熱容器1の中央にあ
るため、日本薬局方に規定された形状寸法通りの加熱容
器1内に循環のためのプロペラフアンを設置すること
は、非常に困難である。1実施例の略馬蹄形の撹拌翼1
5Pは、正面位置に撹拌翼15Pの中央の切欠部を設置
することによって、温度計3の水銀球4の中央表面に接
触している毛細管10内の試料10Pの融解点確認の障
害にならないように工夫されている。又、加熱容器1内
のシリコン油2は、融点温度によって粘性と熱伝導率が
大きく変化するため、常に一定の撹拌速度では、浴内温
度の均一性は、保証されないことになる。従って、あら
ゆる融点温度において、変化に対応した撹拌強度と一定
の均一性を確保するために、略馬蹄形の撹拌翼15Pを
垂直に往復移動させると共に、第二アクチュエータ16
を融点温度に応じて、速度制御する撹拌速度制御手段F
を構成している。
【0019】更に、温度勾配制御手段Bを説明すると、
図−8の温度制御ブロック図に示すように、ヒーター2
1Pと冷却器17(図例では冷却フアン17P)と撹拌
速度とを、制御対象としている。(上記の)撹拌速度制
御手段Fは、融点温度によって、事前に、浴内温度の均
一性が保証される最適な撹拌速度を記憶させ、出力制御
する。又、加熱容器1の左側面部に、冷却器17(図例
では冷却フアン17P)が設置されており、ヒーター2
1Pの加熱と冷却フアン17Pの送風量を微量に制御す
る加熱冷却手段Jを有し、温度計の温度目盛りを読み取
る温度計読み取り手段Aによって得られた温度が、予想
した融点をT℃とすると、T−10℃の温度で温度維持
させた後、T−5℃の温度まで1分間に3℃上昇、T+
3℃の温度まで1分間に1℃上昇するように書き込まれ
たプログラムと一致するよう加熱冷却手段J(制御操作
量)を(図−8に示す)フイードバック制御手段によ
り、温度勾配制御するようにしてある。又、試験終了後
は、冷却フアン17Pにより、加熱容器1内のシリコン
油2は、高速冷却されT−10℃の温度で温度維持さ
れ、再度、試験開始されるまで待機するようにプログラ
ムされている。
【0020】一方、水銀温度計3の水銀球4の中央表面
に接触している毛細管10内の試料10Pの融解状態
は、第二TVカメラでとらえ、画像入力部を経て、処理
の短縮化のため予め設定されたウインドウ25P内部に
相応する多階調の画像メモリーに記憶される。試料10
Pが加熱されると、一般に、試料の融解状態(図−6)
は、S(初期点)、B.M(湿潤点)、S.P(収縮
点)、C.P(崩壊点)、M.P(液化点)、E.M
(融解終点)と進行する。図−11に示す通り融解状態
の判定のために、予め予備測定として、実際に試料を加
熱融解させ、上記の融解状態毎のウインドウ25P内の
試料10Pの濃度平均値をテーブル化してメモリー内に
登録しておく。融解状態の判定は、加熱進行中のウイン
ドウ25P内の試料10Pの濃度平均値を逐次、演算算
出し、先の登録していたテーブル濃度平均値と比較し範
囲内にあれば、その時点を該当する融解状態と判断し、
融解点判定手段Cが実行される。尚、日本薬局方に記載
されている融点は,E.M(融解終点)を示している。
【0021】試料の融解状態を、第二TVカメラで撮影
し取り込まれた画像に対して、適当なる処理を施し、試
料の融解点を比較判定し、それに対応する温度の読みを
記憶し、温度出力信号を出す融解点判定手段Cと、温度
計読み取り手段Aと、で得られた温度データーをモニタ
ーTV25に表示する画面表示手段Gと、プリンター2
6で外部に印字する印字手段Hと、を備えている。尚、
画面表示手段Gと印字手段Hは、現在値温度、設定温
度、温度勾配曲線グラフ、融解点判定手段Cで得られた
各の温度データー、試料名、試料数、統計データー(平
均値、分散分析による試料の純度評価)等が表示、記録
されると共にデーターの保存もできるように構成されて
いる。又、設定値等の操作は画面に構成されたキー及び
スイッチ等を操作用マウス27を使って容易に操作する
ことができる。
【0022】この発明の融点測定装置は、上記したよう
な構成を有しているが、この発明の範囲は上記説明並び
に図面の内容によって限定されず要旨を逸脱しない範囲
で種々の変形例を包含し得る。すなわち、本実施例の第
一アクチュエータと、第二アクチュエータに使用したリ
ニアモーターは、往復移動する機構ならなんでもよく、
例えば油圧機器、空気圧機器、ボールネジによる直線運
動機構、偏心軸を回転させる直線運動機構、クランク機
構等を使用するのも良い。又、加熱器においても、熱源
をハロゲンランプ、シーズヒーター等を使用しても良
い。更に、冷却器においても、冷凍機、電子冷却素子を
利用した冷却方式を使用しても良い。本発明の使用方法
においては、試料の融解状態を、第二TVカメラで撮影
し取り込まれた画像に対して、適当なる処理を施し、融
解点を比較判定し、その判定時点の温度を記憶し、温度
出力信号を出す融解点判定手段Cを使用しているが、必
ずしも使用する必要はなく、例えば、融解状態を目視判
断し、順番にスイッチ押す操作をすれば、その時点の温
度を自動的に読み込み、外部に印字することができるよ
うにしても良い。温度勾配制御手段は、P.I.D制御
及びファジー機能等を利用しても良い。温度計読み取り
手段Aとして、測定者がモニターTVに表示された大目
盛りの一つを操作用マウスにより該当する候補温度数値
を選択クリックすることによりキャリブレーションが行
われるようにしてあるが、文字認識することにより、水
銀温度計の表示されている数字を読み取り、自動的にキ
ャリブレーションを行うことができるようにしても良
い。
【0023】
【発明の効果】本発明は、上述の如く構成されており、
次に効果を記載する。(請求項1または2によれば)水
銀温度計の温度を読み取る手段と試料の融解点判定する
手段を備え、自動化しているので、従来、目視読み取り
作業おいて発生した非常に面倒で多くの労力が軽減され
るばかりか正確な融点測定がなされる利点がある。
【0024】温度勾配制御手段が、ヒーターの加熱と冷
却フアンの送風量を微量に制御する加熱冷却手段Jを有
し、T−10℃の温度で温度維持させた後、T−5℃の
温度まで1分間に3℃上昇、T+3℃の温度まで1分間
に1℃上昇するように書き込まれたプログラムと一致す
るように制御操作量をフイードバック制御することによ
り、従来困難とされてきた温度勾配制御を自動化するこ
とができる。特に、温度検出センサー(熱電対等)を入
力として制御すれば、必ず、日本薬局方浸線付温度計の
読み取り温度に誤差が発生するが、本発明では、直接、
日本薬局方浸線付温度計の温度を読み取り入力とし、温
度計の水銀柱を制御する温度勾配制御がなされるため、
極めて精度の高い融点測定がなされる。
【0025】融解点判定手段と温度計読み取り手段と、
で得られた温度データーをモニターTV画面に表示する
画面表示手段Gと、外部に印字する印字手段Hとを備え
ている。また、現在値温度、設定温度、温度勾配曲線グ
ラフ、融解点判定手段Cで得られた各の温度データー、
試料名、試料数、統計データー(平均値、分散分析によ
る試料の純度評価)等が表示、記録されると共にデータ
ーの保存もできるように構成されている。又、設定値等
の操作は画面に構成されたキー及びスイッチ等を操作用
マウスを使って容易に操作することができる。又、上記
の信頼できる融点データーが作成されるため、医薬品の
品質管理上において、誤った報告書等の提出を防止でき
る多大なる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例に係わる融点測定装置の正面
図(断面図含む)である。
【図2】融点測定装置の右側面図(断面図含む)であ
る。
【図3】融点測定装置の操作画面部(画像図含む)の全
体図である。
【図4】融点測定装置に使用される加熱容器の組み立て
断面図である。
【図5】撹拌に使用される略馬蹄形の撹拌翼の上面図で
ある。
【図6】試料の段階的に変化する融解状態の実態図であ
る。
【図7】融点測定装置の全体の構成を示す構成図であ
る。
【図8】温度制御動作を示す動作説明図である。
【図9】温度計の温度読み取り動作を示す動作説明図で
ある。
【図10】昇温プログラム動作を示す動作説明図であ
る。
【図11】融解点判定を示す動作説明図である。
【図12】融解状態を予備測定する動作説明図である。
【図13】温度補正手段Iを説明する簡略図
【符号の説明】
1 加熱容器 2 シリコン油 3 日本薬局方浸線付温度計 3P 温度計の目盛り 4 水銀球 5 水銀柱 5P 水銀柱の端面 9 コイルバネ 10 毛細管 10P 試料 10Q 融解終点 15 撹拌棒 15P 撹拌翼 16 第二アクチュエータ 17 冷却器 18 第一カメラ 18P 第一カメラレンズ 19 第一アクチュエータ 20 第一照明部 21P ヒーター 23 第二カメラ 24 第二照明部 25 モニターTV 25P ウインドウ 26 プリンター 26P 印字紙 27 操作用マウス A 温度計読み取り手段 B 温度勾配制御手段 C 融解点判定手段 D カメラ移動制御手段 E 加熱冷却手段 F 撹拌速度制御手段 G 画面表示手段 H 印字手段 I 温度補正手段

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水銀温度計を、第一TVカメラで撮影し
    取り込まれた画像に対して、適当なる処理を施し、温度
    を認識する温度計読み取り手段Aと、該温度計読み取り
    手段Aによって得られた温度を入力信号として、試料を
    所定の温度勾配で昇温する温度勾配制御手段Bと、を備
    えたことを特徴とする融点測定装置。
  2. 【請求項2】 試料の融解状態を、第二TVカメラで撮
    影し取り込まれた画像に対して、適当なる処理を施し、
    試料の融解点を比較判定し、該比較判定に対応する温度
    の読みを記憶し、温度出力信号を出す融解点判定手段C
    を備えたことを特徴とする請求項1記載の融点測定装
    置。
  3. 【請求項3】 温度計読み取り手段Aが、第一TVカメ
    ラと第一照明部を往復移動させる第一アクチュエータを
    有し、該第一TVカメラが温度計の水銀柱の端面と一致
    する如く水平に保持し、かつ、往復移動する第一アクチ
    ュエータを制御するカメラ移動制御手段Dと、上記の水
    銀温度計の水銀柱の端面とカメラ位置との仰角、俯角を
    演算し、温度読み取り誤差を補正する温度補正手段I
    と、を備えたことを特徴とする請求項1記載の融点測定
    装置。
  4. 【請求項4】 温度勾配制御手段Bが、加熱容器の近傍
    に冷却器と、該加熱容器の下部に加熱器と、を有し、適
    当なる加熱と冷却の出力を制御することにより、温度勾
    配制御する加熱冷却手段Eと,を備えたことを特徴とす
    る請求項1記載の融点測定装置。
  5. 【請求項5】 温度勾配制御手段Bが、略馬蹄形の撹拌
    翼を形成した撹拌棒を、垂直に往復移動させる第二アク
    チュエータを有し、融点測定温度に最適なる撹拌速度
    で、加熱容器内を均一撹拌するように、第二アクチュエ
    ータを速度制御する撹拌速度制御手段Fと、を備えたこ
    とを特徴とする請求項1記載の融点測定装置。
  6. 【請求項6】 温度計読み取り手段Aと、融解点判定手
    段Cと、で得られた温度データーの記憶と該温度データ
    ーを分析、演算した結果をモニターTV画面に表示する
    画面表示手段Gと、外部に印字する印字手段Hと、を備
    えたことを特徴とする請求項1又は2記載の融点測定装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN112305017A (zh) * 2019-07-24 2021-02-02 深圳市丰泰工业科技有限公司 测量物体温度时间曲线的系统
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