JPH1090080A - 異常検出装置 - Google Patents

異常検出装置

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JPH1090080A
JPH1090080A JP8242351A JP24235196A JPH1090080A JP H1090080 A JPH1090080 A JP H1090080A JP 8242351 A JP8242351 A JP 8242351A JP 24235196 A JP24235196 A JP 24235196A JP H1090080 A JPH1090080 A JP H1090080A
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JP
Japan
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optical fiber
sensor
detection device
molten material
optical
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JP8242351A
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Inventor
Noriaki Iida
徳明 飯田
Tsuyotoshi Yamaura
剛俊 山浦
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Ando Electric Co Ltd
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Ando Electric Co Ltd
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ファイバの装着が容易であり、かつ、低コ
ストのセンサを備えた異常検出装置を提供すること。 【解決手段】 光ファイバ支持金具5は、センサ取付台
9に固定されている。光ファイバ支持金具5には、溝部
5aが設けられている。押圧金具6は、シャフト8を軸
として、光ファイバ支持金具5に、回転可能に取り付け
られている。押圧金具6は、バネにより、回転方向へ付
勢されている。押圧金具6にも溝部6aが設けられてい
る。溶融材受け11は、センサ取付台9に固定されてい
る。通常は、溶融材10が、押圧金具6の回転を防止し
ている。異常温度になると、溶融材10が溶けるため、
押圧金具6は、バネにより回転し、光ファイバ2を曲げ
る。これにより、光の透過率が大幅に低下し、ラマン散
乱光又はフレネル反射光が大きく変化する。これらの変
化により、監視装置が、異常温度の検出を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、温度、漏油などの
異常検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】原油タンクエリアや炭塵が充満する場所
で使用する電気式センサには、防爆対策が必要である。
これに対して、光を利用したセンサには防爆対策が必要
でないため、該光式センサを用いた異常検出装置が、温
度、漏油などの各目的に合わせて個々に開発されてい
る。
【0003】図7は、従来の異常温度検出装置の構成例
を示すブロック図である。この図において、1は監視装
置(Optical Time Domain Reflectomoter)、1aは光
パルス送波器、1bは受光器、2は光ファイバ、2aは
光ファイバの拡大図、2bは後方散乱光を示している。
光ファイバ2に、光パルス送波器1aでレーザパルス光
を入射すると、光ファイバ2内部でラマン散乱光が発生
し、該ラマン散乱光は後方散乱光2bとして受光器1b
に入射される。
【0004】この後方散乱光2bのストーク光(入射光
よりも波長の長いもの)と反ストーク光(入射光よりも
波長の短いもの)の強度比と温度には、次の関係式が成
立する。 T=−{k/(h・c・Vk)}・ln・{Ia(Ve−V
k)/Is(Ve+Vk)} ただし、Tは絶対温度、kはボルツマン定数、hはプラ
ンク定数、cは光ファイバ中の光速、Iaは反ストーク
光強度、Isはストーク光強度、Veは入射光波長、Vk
はシフト波長を示す。従って、これらの後方散乱光2b
が入射端の受光器1bに戻ってくるまでの遅延時間に基
づいて、後方散乱光2bの発生する位置を求め、その光
強度から温度を求めることができる。
【0005】図8は、図7に示す異常温度検出装置の試
験を行う特性試験装置の構成例を示すブロック図であ
る。この図において、1は監視装置(OTDR)、2は
光ファイバ、2cは電気炉内部の光ファイバ、100は
電気炉を示す。図9は、図8において、電気炉100を
100℃の一定温度に制御し、電気炉100内部の光フ
ァイバ2cの長さを3m、1m、0.2mと変更した場
合における温度検出特性を示すグラフである。
【0006】図9のX軸は、電気炉100内部の光ファ
イバ2cの中央を0とし、右側をプラス、左側をマイナ
スとした計測点を示す。図9のY軸は、監視装置(OT
DR)1で計測可能な1mピッチ毎の検出温度を示す。
図9に示すように、光ファイバ2cの長さが約3mであ
る場合には、該光ファイバ2cが100℃に加熱される
と、検出温度も約100℃になるが、光ファイバ2cの
長さが約0.2mである場合には、該光ファイバ2cが
100℃に加熱されても、検出温度は約35℃である。
【0007】次に、従来の異常温度検出装置(図7参
照)を運炭ベルトの異常温度検出に適用する場合を説明
する。図10は、石炭の運炭ベルトの構成例を示すブロ
ック図であり、図11は、図10に示す運炭ベルトに、
図7に示す異常温度検出装置を適用した例を示す断面図
である。図10において、101は電動モータ、102
はローラ、103は運炭ベルトである。
【0008】石炭火力等では、貯炭場からミル(石炭粉
砕機)までは数kmあり、数10台の運炭ベルト103
により、石炭搬送が行われている。このような運炭ベル
ト103で、過去に火災が発生した例が数件あるが、そ
のほとんどが、運炭ベルト103の停止中に発生したこ
と以外は、明確なことが解っていない。これらの火災を
早期に検出するには、運炭ベルト103各部の温度を計
測することが必要であり、ベルト停止中かつ粉塵環境中
での温度計測をするには、光式センサの採用が一般的で
あった。この際、図11において、運炭ベルト103の
上部には石炭104が搭載されるため、光ファイバ2
は、ローラ支持支柱105に取り付けることにより、運
炭ベルト103の下部に布線される。
【0009】次に、光式センサを用いた漏油検出装置に
ついて説明する。図12は、従来の漏油検出装置の構成
例を示すブロック図である。この図において、1は監視
装置(OTDR)、1aは光パルス送波器、1bは受光
器、2は光ファイバ、106は光コネクタ、107は漏
油センサ、107aは漏油センサの拡大図、107bは
コア、107cはクラッド、107dは漏光、108は
油を示している。漏油センサ107は、光コネクタ10
6で光ファイバ2と接続されて任意箇所に設置される。
図12は、2個の漏油センサ107を接続した例であ
る。
【0010】監視装置(OTDR)1の光パルス送波器
1aから出力されたレーザパルス光は、光コネクタ10
6を介して漏油センサ107に伝達され、コア107b
とクラッド107cの間を反射しながら他方へ伝達され
ると同時に、光減衰に比例したフレネル反射光が受光器
1bに戻る。図12に示す漏油検出装置は、受光器1b
のフレネル反射光の強度と反射時間により、漏油センサ
107の状態を検出する。このとき、漏油センサ107
のクラッド107cに油108が付着すると、コア10
7bとクラッド107cとの間の反射光が漏光するた
め、前記フレネル反射光の強度が大きく変化する。その
ため、漏油を検出することができる。
【0011】図13は、図12に示す漏油検出装置の計
測例を示すグラフであり、X軸に光ファイバ長、Y軸に
フレネル反射光の強度を示している。正常時には、光フ
ァイバ2と光コネクタ106部分で、フレネル反射光の
強度は一定の低下をするが、漏油が発生し、前記漏光1
07dが起きると、太線で示すように大幅なフレネル反
射光の強度の低下が起こるため、漏油108を検出する
ことができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】以上、光式センサを用
いた異常検出装置(異常温度検出装置、漏油検出装置)
について説明したが、上述した従来の異常検出装置に
は、以下に述べるような問題があった。
【0013】(1) 光式センサを用いた従来の異常検
出装置は、(上述した異常温度検出装置と漏油検出装置
というように)検出目的毎に検出方式が異なり、該検出
目的に合わせて光ファイバと監視装置を選定する必要が
ある、という問題があった。
【0014】(2) 従来の異常温度検出装置(図7参
照)は、図9に示すように、広範囲(3m)と比較し
て、局部的(0.2m)な温度の検出精度が悪い、とい
う問題があった。
【0015】(3) 通常、回転体(図10に示す運炭
ベルト103等)の温度を検出する場合、光ファイバ2
を接触させることができないため、図11に示すよう
に、該光ファイバ2を非接触に布線せざるを得ない。我
々の試験例では、図7に示す異常温度検出装置を用いた
場合、300℃、300φのホットスポットの下部約2
0mmに布線した光ファイバ2の検出温度は、周囲温度
プラス約2℃しか上昇しなかった。このように、非接触
に温度を検出した場合、従来の異常温度検出装置(図7
参照)では、該検出温度は、周囲温度や場所、布線ムラ
により発生する温度のバラツキ範囲に含まれてしまうた
め、異常温度の検出が困難である、という問題があっ
た。
【0016】(4) 従来の漏油検出装置(図12参
照)では、漏油センサの設置毎に光コネクタが必要であ
るため、該光コネクタの接続部において光損失が発生
し、かつ、光コネクタが比較的高価なことから、1本の
光ファイバに多数の漏油センサを接続できない、という
問題があった。
【0017】この発明は、このような背景の下になされ
たもので、安価な構成で、上述した各種問題を解決する
ことができる異常検出装置を提供することを目的とす
る。
【0018】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
光送受波器を有し、受信した光に基づいて異常を検出す
る監視手段と、前記光送受波器に一端を接続した光ファ
イバと、前記光ファイバの任意の箇所に取り付けられた
感知手段とを具備し、前記感知手段は、所定の台に固定
され、前記光ファイバを支持する光ファイバ支持手段
と、前記光ファイバ支持手段に回転可能に取り付けら
れ、該回転時に前記光ファイバを押圧する押圧手段と、
前記押圧手段を前記回転方向へ付勢する付勢手段と、前
記台に固定された溶融材受け手段と、前記押圧手段と前
記溶融材受け手段との間に、該両手段、に密着させて挿
入された溶融材とからなることを特徴とする。請求項2
記載の発明は、請求項1記載の異常検出装置において、
前記光ファイバ支持手段は、2点で前記光ファイバを支
持し、前記押圧手段は、前記回転時に、前記2点間を横
断することを特徴とする。請求項3記載の発明は、請求
項1または請求項2のいずれかに記載の異常検出装置に
おいて、前記光ファイバ支持手段および前記押圧手段の
前記光ファイバに当接する部分には、溝が設けられてい
ることを特徴とする。請求項4記載の発明は、請求項1
ないし請求項3のいずれかに記載の異常検出装置におい
て、前記押圧手段には、把持手段が設けられていること
を特徴とする。請求項5記載の発明は、請求項1ないし
請求項4のいずれかに記載の異常検出装置において、前
記溶融材は、Bi、Pb、Sn、Cdの合金、または、
金属石けんであることを特徴とする。請求項6記載の発
明は、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の異常
検出装置において、前記光ファイバ支持手段と前記溶融
材受け手段と前記台のうち、いずれか2つまたは全てが
一体形成されていることを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施形態について説明する。図1は、この発明の一実
施形態による異常検出装置の構成例を示すブロック図で
ある。この図において、監視装置(OTDR)1から伸
びる光ファイバ2には、多数の温度センサ3と、多数の
漏油センサ4が接続されている。温度センサ3は、光フ
ァイバ2を支持し、温度の異常を検出すると、該光ファ
イバ2に押圧をかける。同様に、漏油センサ4は、光フ
ァイバ2を支持し、漏油を検出すると、該光ファイバ2
に押圧をかける。また、正常時においては、光ファイバ
2には何ら押圧がかからないので、原則的には8km〜
30km程度の任意のピッチで、前記温度センサ3およ
び漏油センサ4を取り付け、1台の監視装置(OTD
R)1で監視可能である。
【0020】図2は、図1に示す異常検出装置の計測例
を示すグラフである。この図において、X軸は監視装置
(OTDR)1からの光ファイバ長を示し、Y軸は光フ
ァイバ2の各点におけるフレネル反射光の強度を示す。
この図に示すように、正常時には、光ファイバ長に対し
て一定の割合でフレネル反射光の強度が減衰するが、い
ずれかのセンサ(温度センサ3または漏油センサ4)で
異常が検出されると、該センサに該当するX軸位置のフ
レネル反射光が大きく変化する。これにより、本装置は
異常を検出することができる。
【0021】図3は、上記センサ(温度センサ3、また
は、漏油センサ4のいずれとしても使用可能)の構成例
を示す斜視図であり、図4は、同三面図である。これら
の図において、2は光ファイバ、5は光ファイバ支持金
具、5aは光ファイバ支持金具に設けられた溝部、6は
押圧金具、6aは押圧金具に設けられた溝部、6bは押
圧金具に設けられたレバー、6cは押圧金具に設けられ
た溶融材支え、7はバネ(図4参照)、8はシャフト、
9はセンサ取付台、10は溶融材、11は溶融材受けで
ある。
【0022】ここで、光ファイバ支持金具5は、センサ
取付台9に固定されている。また、光ファイバ支持金具
5には、センサ取付台9側から順番に、シャフト8の軸
受(穴)と溝部5aが設けられている。一方、押圧金具
6にも、シャフト8の軸受(穴)が設けられている。そ
して、押圧金具6は、シャフト8を軸として、光ファイ
バ支持金具5に、回転可能に取り付けられている。ま
た、押圧金具6は、バネ7により、図4(c)における
反時計回り方向へ付勢されている。さらに、押圧金具6
は、シャフト8を挟んで、その一端には溶融材支え6c
が形成されており、他端にはレバー6bが設けられてい
る。また、押圧金具6において、シャフト8の軸受とレ
バー6bとの間には、図4(c)における反時計回り方
向へ向いた溝部6aが設けられている。また、溶融材受
け11は、センサ取付台9に固定されている。
【0023】このセンサに、光ファイバ2および溶融材
10を装着するときは、まず、レバー6bをバネ7によ
る付勢方向とは逆の方向へ押し返し、その状態で、光フ
ァイバ2を、光ファイバ支持金具の溝部5aと押圧金具
の溝部6aとの間に横断させ、次に、溶融材10を溶融
材受け11と溶融材支え6cとの間に挿入する。
【0024】溶融材10としては、以下のものが使用さ
れる。図3に示すセンサを温度センサ3として使用する
場合には、溶融材10として、Bi、Pb、Sn、Cd
の合金で、かつ、混合比を変えることにより、約47℃
〜約183℃の範囲で、任意に融点を決めることができ
る一般的に周知された金属を使用する。一方、図3に示
すセンサを漏油センサ4として使用する場合には、溶融
材10として、金属石けんを使用する。
【0025】以下に、図3に示すセンサを温度センサ3
として使用する場合における動作を説明する。図5は、
図3に示すセンサの作動時の状態例を示す斜視図であ
る。通常の温度時には、溶融材10と溶融材受け11
で、(バネ7による)押圧金具6の回転を防止している
ので、光ファイバ2には何ら変形がない(図3参照)。
しかし、異常温度になると、溶融材10が溶けるため、
押圧金具6は、バネ7により付勢され、シャフト8を軸
に回転し、光ファイバ2を曲げる(図5参照)。そし
て、溶融材支え6cが溶融材受け11に当接すると、押
圧金具6の回転は停止する。
【0026】光ファイバ2は、微小曲面で曲げたり、切
断すると、光の透過率が大幅に低下し、ラマン散乱光又
はフレネル反射光が大きく変化する。これらの変化に基
づいて、監視装置(OTDR)1は、異常温度の検出を
行う。なお、図3に示すセンサを漏油センサ4して使用
する場合には、溶融材10を、上記金属から金属石けん
に変更するだけでよい。動作は、温度センサ3として使
用した場合と全く同じであるので、その説明を省略す
る。
【0027】次に、本実施形態による異常温度検出装置
(図1参照)を運炭ベルトの異常温度検出に適用する場
合を説明する。図6は、本実施形態による温度センサ3
の取付例を示す斜視図である。従来の異常温度検出装置
では、図11に示すように、光ファイバ2を運炭ベルト
103の下部にそのまま布線していた。しかし、この場
合、光ファイバ2は運炭ベルト103に非接触で布線す
るため、温度の検出感度が悪かった。
【0028】そこで、本実施形態では、図6に示すよう
に、図3に示すセンサ(温度センサ3)を、光ファイバ
2を布線する場合に必要となる取付金具と兼用し、該温
度センサ3をローラ支持台12のセンサ取付台13に密
着した。そして、図3に示すように、溶融材10を、溶
融材受け11と溶融材支え6cとの間に挿入し、光ファ
イバ2を、光ファイバ支持金具の溝部5aと押圧金具の
溝部6aとの間に横断させる。そのため、前記金属(溶
融材10)が融点に達すると、押圧金具6は、バネ7に
よりシャフト8を軸に回転し、光ファイバ2を曲げる。
これにより、光ファイバ2の光の透過率が大幅に低下
し、監視装置(OTDR)1が、異常温度の検出を行
う。本実施形態では、温度センサ3は、ローラ支持台1
2に密着し、かつ、金属であるので熱伝導が良い。その
ため、非常に高い感度で、局部の異常温度を検出するこ
とができる。
【0029】また、図による説明は省略するが、前記石
炭火力には、石炭着火用に、軽油ポンプ等が使用されて
いる。そのため、該軽油ポンプの漏油を検出する必要が
あるが、図3に示すセンサにおいて、溶融材10とし
て、前記金属の代わりに、軽油で溶融する金属石けんを
使用することにより、同じ原理で、該センサを漏油セン
サ4として使用することができる。
【0030】また、上記センサ(温度センサ3および漏
油センサ4)は、通常時には、光ファイバ2を、溝部5
aと溝部6aの間に支持しているだけである。そのた
め、光ファイバ2中における光の減衰は、該光ファイバ
2による減衰だけであるため、原理的には、数1000
点に及ぶセンサの取付も可能である。
【0031】次に、従来の異常検出装置と本実施形態の
異常検出装置とにおいて、取付可能なセンサ数に違いが
起こる理由について述べる。光ファイバ2に取付可能な
センサの数は、監視装置(OTDR)1のダイナミック
レンジと、センサ取付部分でのロスにより決まる。通
常、監視装置(OTDR)1のダイナミックレンジは8
0〔dB〕位であり、光コネクタ106で0.5〔d
B〕程のロスが生じるので、光コネクタ106を使用す
る従来のセンサは多くとも160個しか取り付けられな
い。
【0032】これに対し、本実施形態のセンサ(温度セ
ンサ3および漏油センサ4)は、光ファイバ2の適当な
箇所に被せておくだけで良く、光ファイバ2の間に挿入
したりしないので、上述した光コネクタ106等の必要
がない。即ち、通常時には該センサによるロスが無いの
で、光ファイバ2にいくらでも取り付けることができ
る。従って、本実施形態のセンサを、監視装置(OTD
R)1が検知できる最小の間隔(約1m)で数kmの光
ファイバに取り付けたとすると、該センサの数は数千個
になる。
【0033】次に、本実施形態において、光ファイバ自
体が温度や漏油の影響を受けないようにするための対策
について述べる。センサ(温度センサ3および漏油セン
サ4)が未作動時の伝搬減衰光量は、光ファイバ自体の
温度による減衰に比べて非常に小さいため、光ファイバ
自体の影響はほとんど無い。また、本実施形態で使用し
ている光ファイバは、光ファイバの周囲にビニール被膜
などを施したものを用いているので、光ファイバ自体が
漏油の影響を受けることはない。
【0034】以上、この発明の実施形態を図面を参照し
て詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限ら
れるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の
設計の変更等があってもこの発明に含まれる。例えば、
上述した実施形態では、光ファイバ支持金具5とセンサ
取付台9と溶融材受け11とをそれぞれ別パーツとして
説明したが、コスト削減のために、これらのパーツのう
ちの、いずれか2つまたは全てを(鋳造等により)一体
形成しても良い。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、異種の光センサ(温度センサと漏油センサ等)を、
1ループの光ファイバに同時に接続でき、一台の監視装
置で計測することができる。また、本発明によれば、光
コネクタが不要となるので、該光コネクタの接続部にお
ける光損失を除去でき、1本の光ファイバに多数のセン
サを接続できる。さらに、本発明によれば、光コネクタ
が不要となると共に、センサ(温度センサ、漏油センサ
等)自体のパーツが少なく、構造も簡単であるので、該
センサを低コストで製造でき、保守も楽である。また、
本発明によれば、光ファイバの装着が簡単であり、作業
時間を短縮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施形態による異常検出装置の
構成例を示すブロック図である。
【図2】 図1に示す異常検出装置の計測例を示すグラ
フである。
【図3】 同実施形態によるセンサ(温度センサまたは
漏油センサ)の構成例を示す斜視図である。
【図4】 上記センサの構成例を示す三面図である。
【図5】 上記センサの作動時の状態例を示す斜視図で
ある。
【図6】 本実施形態による温度センサの取付例を示す
斜視図である。
【図7】 従来の異常温度検出装置の構成例を示すブロ
ック図である。
【図8】 図7に示す異常温度検出装置の試験を行う特
性試験装置の構成例を示すブロック図である。
【図9】 図8に示す特性試験装置の計測例を示すグラ
フである。
【図10】 石炭の運炭ベルトの構成例を示すブロック
図である。
【図11】 図10に示す運炭ベルトに、図7に示す異
常温度検出装置を適用した例を示す断面図である。
【図12】 従来の漏油検出装置の構成例を示すブロッ
ク図である。
【図13】 図12に示す漏油検出装置の計測例を示す
グラフである。
【符号の説明】 1……監視装置、 2……光ファイバ、 3……温度セ
ンサ、4……漏油センサ、 5……光ファイバ支持金
具、 6……押圧金具、5a,6a……溝部、 6b…
…レバー、 6c……溶融材支え、7……バネ、 8…
…シャフト、 9……センサ取付台、10……溶融材、
11……溶融材受け

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光送受波器を有し、受信した光に基づい
    て異常を検出する監視手段と、 前記光送受波器に一端を接続した光ファイバと、 前記光ファイバの任意の箇所に取り付けられた感知手段
    とを具備し、 前記感知手段は、 所定の台に固定され、前記光ファイバを支持する光ファ
    イバ支持手段と、 前記光ファイバ支持手段に回転可能に取り付けられ、該
    回転時に前記光ファイバを押圧する押圧手段と、 前記押圧手段を前記回転方向へ付勢する付勢手段と、 前記台に固定された溶融材受け手段と、 前記押圧手段と前記溶融材受け手段との間に、該両手段
    に密着させて挿入された溶融材とからなることを特徴と
    する異常検出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の異常検出装置において、 前記光ファイバ支持手段は、2点で前記光ファイバを支
    持し、 前記押圧手段は、前記回転時に、前記2点間を横断する
    ことを特徴とする異常検出装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2のいずれかに記
    載の異常検出装置において、 前記光ファイバ支持手段および前記押圧手段の前記光フ
    ァイバに当接する部分には、溝が設けられていることを
    特徴とする異常検出装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれかに記
    載の異常検出装置において、 前記押圧手段には、把持手段が設けられていることを特
    徴とする異常検出装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4のいずれかに記
    載の異常検出装置において、 前記溶融材は、Bi、Pb、Sn、Cdの合金、また
    は、金属石けんであることを特徴とする異常検出装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし請求項5のいずれかに記
    載の異常検出装置において、 前記光ファイバ支持手段と前記溶融材受け手段と前記台
    のうち、いずれか2つまたは全てが一体形成されている
    ことを特徴とする異常検出装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010266443A (ja) * 2009-05-15 2010-11-25 General Electric Co <Ge> ファイバ・ブラッグ格子感知パッケージ、及びガス・タービン温度測定のシステム
JP2018146510A (ja) * 2017-03-08 2018-09-20 中国電力株式会社 温度検出線取付治具、温度検出装置及びベルトコンベア装置
CN108896116A (zh) * 2018-09-26 2018-11-27 中煤科工集团重庆研究院有限公司 一种大型煤气化装置煤粉泄漏爆炸在线监测方法

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