JPH1089260A - 回転機械のクラック検出方法及びクラック検出装置 - Google Patents

回転機械のクラック検出方法及びクラック検出装置

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JPH1089260A
JPH1089260A JP8239544A JP23954496A JPH1089260A JP H1089260 A JPH1089260 A JP H1089260A JP 8239544 A JP8239544 A JP 8239544A JP 23954496 A JP23954496 A JP 23954496A JP H1089260 A JPH1089260 A JP H1089260A
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center hole
rotating shaft
crack
pressure
detecting
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JP8239544A
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Masayuki Ichimonji
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Original Assignee
Toshiba Corp
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    • Y02E10/20Hydro energy

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  • Hydraulic Turbines (AREA)
  • Control Of Positive-Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 立型の循環水ポンプ装置の回転軸にクラック
が発生したことを確実に検出することができる技術を提
供する。 【解決手段】 クラック20が発生してクラック20が
中心孔9aまで達すると、中心孔9aの内部に冷却水が
漏水したり、中心孔9aが気密破壊するなどの原因で中
心孔9a内の湿度や圧力などに変化が生じる。この変化
を湿度計16で検出して、スリップリング17を介して
回転軸11の外部に取り出すことにより、回転軸11に
クラック20が発生したことを早期に検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原子炉に使用する
循環水ポンプ等の回転機械のクラック検出方法及びクラ
ック検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】沸騰水型原子炉は原子炉を冷却するため
に循環水ポンプで冷媒の軽水を循環する必要があり、循
環水ポンプは原子炉の機能と安全性を維持する上で最も
重要な設備の一つである。
【0003】図13は従来の沸騰水型原子炉の循環水ポ
ンプ100を示している。循環水ポンプ100は電動機
101と、立型の遠心ポンプ105とからなり、原子炉
の冷却水配管に接続されている。電動機101は駆動軸
102を備え、駆動軸102は軸受103,103によ
って回動可能に支承されている。駆動軸102の軸幅に
は遠心ポンプ105のポンプ軸106がカップリング1
07を介して連結されている(以下、駆動軸102とポ
ンプ軸106とを連結した軸を回転軸108という)。
ポンプ軸106は軸受109によって回動自在に支承さ
れている。この遠心ポンプ105のポンプ軸106の先
端にはインペラー110が設けられ、インペラー110
の周囲にケーシング111が設けられている。原子炉を
冷却した熱水はケーシング111内を循環するので、イ
ンペラー110は高温にさせる。
【0004】この原子炉循環水ポンプは、駆動軸102
が常温に保たれるのに対してインペラー110は高温の
原子炉冷却水に接触して高温になるので、インペラー1
10と駆動軸102とを連結するポンプ軸106には変
化の大きい温度勾配が存在することになる。このため、
非常に高い熱ひずみが発生してポンプ軸106とインペ
ラー110との連結部に熱疲労によるクラック112が
発生する恐れがある。
【0005】このように、ポンプ軸106とインペラー
110との連結部にクラック112が発生すると、回転
軸108の折損という最悪の事態に直結する可能性があ
り、クラック112の早期発見は循環水ポンプの予防保
全の観点から重要である。ところで、タービン発電機の
ような横軸回転機械においては、プラントの予防保全の
見地から回転軸のクラックを早期に検知するものとして
クラック監視装置が開発されている。このクラック監視
装置は、一例として回転軸の振動を監視して振動の周波
数特性からクラックの発生を検知するものである。
【0006】以下、このクラック監視装置について説明
する。この横軸回転機械のクラック装置は、自重により
常に回転軸に対して直角に自重がかかるので、回転軸に
クラックが発生すると、クラックが発生した回転軸に横
荷重が作用して、曲げモーメントの作用で回転軸の回転
に伴ってクラックの開閉挙動を顕著に繰り返す。そし
て、クラックが開くと回転軸の有効断面積が小さくなっ
て、回転軸の断面二次モーメントが減少して曲げ剛性が
低下する。一方、反対にクラックが閉じると回転軸の有
効断面積は大きくなって、回転軸の断面二次モーメント
が増加して曲げ剛性が高くなる。したがって、回転軸の
回転により回転軸の曲げ剛性が周期的に変化することに
なる。
【0007】回転軸の曲げ剛性が回転に同期して周期的
に変化する場合、回転軸の回転周波数の整数倍の振動が
回転軸に発生することが解明されている。特に、回転周
波数の2倍の周波数成分が高くなるので、クラック監視
装置はこの周波数に着目して、2倍周波数成分を健全状
態(クラック未発生状態)の大きさと比較してクラック
発生の有無を判定する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このク
ラック監視装置は、タービン発電機のような横軸回転機
械には好適であるが、沸騰水型原子炉の循環水ポンプの
ような立軸の回転機械には好適でない。その理由は、立
軸回転機械は回転軸の自重が軸方向に作用しており、さ
らに、ポンプのインペラーなどでは横荷重の発生は期待
できないからである。
【0009】ところで、図13でポンプ軸106の軸受
109の中心を駆動軸102の軸受103の中心から微
少量ずらすことにより、ポンプ軸106にモーメントを
発生させることができる。しかしながら、この場合には
当然のことながら各軸受109,103における荷重が
著しく増加するので、機械の運転上からは軸受109,
103の寿命を短くして装置の信頼性を損なうことにな
り、採用できる技法ではない。
【0010】したがって、従来のクラック監視装置を沸
騰水型原子炉の循環水ポンプのような立軸回転機械に適
用しても、回転軸に対する横荷重の不足によりクラック
の検出が遅れる恐れがある。さらに、従来のクラック監
視装置では、クラックの形態として曲げ疲労により軸の
外周の1か所から亀裂が内部に進行するもの(曲げ疲労
性クラック)を想定しており、軸中心に対して非対称な
形状を仮定している。このようなクラック形状なので回
転軸に直行する2方向で軸の曲げ剛性が異なり、上述の
ように回転軸の回転周波数の2倍の周波数成分が卓越す
る原因となっている。
【0011】ところが、熱ひずみによって生じるクラッ
クの場合には、熱ひずみ分布が回転軸の断面において全
周に均等であるから、クラックの進行も回転軸の全周に
わたり均一となるものと考えられる。このように回転軸
に全周に均一に発生するクラックの場合、クラックによ
る軸剛性の異方性はわずかであるから、回転周波数の2
倍周波数成分は非常に小さくなる。このため、従来のク
ラック監視装置では、熱ひずみによるクラックの検出が
遅れる恐れがある。従って、本発明の目的は上記従来技
術が有する問題を解消し、立軸回転機械の回転軸のクラ
ック発生を早期に検出する技術を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、原子炉に使用する循環水
ポンプ等で回転軸を備えた回転機械において、前記回転
軸に中心孔を備え、中心孔の内部の湿度や圧力などを検
出する検出部と、前記検出部によって検出した情報を回
転軸の外部に伝える伝達部とを備えたことを特徴とす
る。クラックが発生してクラックが中心孔まで達する
と、中心孔の内部に冷却水が漏水したり、中心孔が機密
破壊するなどの原因で中心孔内の湿度や圧力などに変化
が生じる。この変化を検出部で検出して、伝達手段を介
して回転軸の外部に取り出すことにより、回転軸にクラ
ックが発生したことを早期に検出することができる。
【0013】請求項2に記載の発明は、原子炉に使用す
る循環水ポンプ等で回転軸を備えた回転機械において、
この回転軸に中心孔を備え、中心孔の内部の湿度や圧力
等を検出する検出部と、検出部によって検出した値と予
め設定した判定値と比較して異常を判定する演算部と、
演算部によって得られた判定結果を回転軸の外部に伝え
る伝達部とを備えたことを特徴とする。中心孔内の湿度
や圧力などの変化を検出し、この情報に基づいて演算部
がクラックの発生を判定し、この判定結果を伝達手段を
介して回転軸の外部に取り出すことにより、回転軸にク
ラックが発生したことを早期に検出することができる。
【0014】請求項3に記載の発明は、中心孔の内壁に
溝を設けたことを特徴とする。回転機械の回転軸の中心
孔の内壁に溝を設けることにより、クラックの中心孔へ
の到達時間短縮させ、早期にクラックの発生を検知する
ことができる。
【0015】請求項4に記載の発明は、中心孔に連通し
た小孔を前記回転軸に設けたことを特徴とする。回転機
械の回転軸の中心孔と連通した探査孔を回転軸に設ける
ことにより、クラックの中心孔への到達時間短縮させ、
早期にクラックの発生を検知することができる。
【0016】請求項5に記載の発明は、中心孔を複数の
気室に分割し、各気室の内部の湿度や圧力等を検出する
検出部を設けたことを特徴とする。回転機械の回転軸の
中心孔を隔壁で分割して複数個の気室形成し、各気室の
湿度や圧力などの変化からクラックの発生を個別に判定
する。したがって、クラックの発生とクラックの発生箇
所を早期に検知することができる。
【0017】請求項6に記載の発明は、伝達部がスリッ
プリングを介して回転軸の外部に情報や判定結果を取り
出すことを特徴とする。回転機械の回転軸の中心孔内で
検知した湿度や圧力などの情報や情報の判定結果をスリ
ップリングを介して外部に伝えることができる。これに
より、回転軸の外部からクラック発生を早期に検知する
ことができる。
【0018】請求項7に記載の発明は、伝達部がテレメ
トリー部を介して回転軸の外部に情報や判定結果を取り
出すことを特徴とする。回転機械の回転軸の中心孔内で
検知した湿度や圧力などの情報や情報の判定結果をテレ
メトリー装置を介して外部に伝えることができる。これ
により、回転軸の外部からクラック発生を早期に検知す
ることができる。
【0019】請求項8に記載の発明は、回転軸に中心孔
と連結した点検孔を設け、この点検孔から中心孔の内部
の湿度や圧力等を検出可能としたことを特徴とする。回
転機械の回転軸の中心孔内を点検する点検口を備えたの
で、回転機械を定期的に停止させて点検口から湿度や中
心孔の底部の水の深度の情報を得ることにより、回転軸
の外部からクラック発生を早期に検知することができ
る。
【0020】請求項9に記載の発明は、回転軸に中心孔
の内部の圧力が予め設定した値に達した場合に回転軸か
ら突出あるいは凹むスイッチを設け、このスイッチの突
出と凹みを検出する手段を備えたことを特徴とする。回
転機械の回転軸の中心孔内で検知した湿度や圧力などの
情報に基づいて変位する変位部を備えたスイッチで、回
転軸の外部からクラック発生を早期に検知することがで
きる。
【0021】請求項10に記載の発明は、原子炉に使用
する循環水ポンプ等で回転軸を備えた回転機械におい
て、前記回転軸に設けた中心孔の内部に回転軸外部に存
在する流体と異なる気体を予め封入し、回転軸における
クラックの発生により回転軸中心孔内部に流体が漏出し
たことを回転軸中心孔内で検知してクラック発生を検知
することを特徴とする。
【0022】クラックの発生によって回転機械の回転軸
の中心孔内に漏出する流体の密度を検知してクラック発
生を早期に検知することができる。請求項11に記載の
発明は、流体が漏出したことを、湿度の増加から検出し
てクラック発生を検知することを特徴とする。回転機械
の回転軸の中心孔内の湿度を検知してクラック発生を早
期に検知することができる。
【0023】請求項12に記載の発明は、流体が漏出し
たことを、回転軸中心孔内部における水位増加から検知
してクラック発生を検知することを特徴とする。回転機
械の回転軸の中心孔内の水位を検知してクラック発生を
早期に検知することができる。
【0024】請求項13に記載の発明は、流体が漏出し
たことを、回転軸中心孔内部における放射線量の増加か
ら検出してクラック発生を検知することを特徴とする。
回転機械の回転軸の中心孔内の放射線量を検知してクラ
ック発生を早期に検知することができる。
【0025】請求項14に記載の発明は、原子炉に使用
する循環水ポンプ等で回転軸を備えた回転機械におい
て、前記回転軸の中心孔内部の圧力変化を検知して健全
時における値と比較することによってクラック発生を検
知することを特徴とする。回転機械の回転軸の中心孔内
の圧力を検知してクラック発生を早期に検知することが
できる。
【0026】請求項15に記載の発明は、回転軸の中心
孔内部の圧力を、圧力が所定値を越えると突出する圧力
スイッチで検出することを特徴とする。回転機械の回転
軸の中心孔内の圧力の変化で変位する圧力スイッチで、
回転軸の外部からクラック発生を早期に検知することが
できる。
【0027】請求項16に記載の発明は、回転軸の中心
孔内部の圧力をあらかじめ減圧しておき、回転軸におけ
るクラック発生時の中心孔内部の圧力上昇を顕著ならし
めたことを特徴とする。回転機械の回転軸の中心孔内の
圧力を予め減圧しておいて、圧力の増加を検知するの
で、クラック発生を早期に確実に検知することができ
る。
【0028】請求項17に記載の発明は、回転軸の中心
孔内部に流体と反応して気体を発生する薬品を予め封入
し、前記回転軸のクラック発生時に前記中心孔内部の圧
力上昇を顕著ならしめたことを特徴とする。回転機械の
回転軸の中心孔内に流体と反応して圧力増加を可能にす
る薬品を予め収納したので、圧力の増加を確実に検知し
てクラック発生を早期に確実に検知することができる。
【0029】請求項18に記載の発明は、回転軸の中心
孔内部の圧力を回転軸外部より予め高めておき、前記回
転軸のクラック発生時の前記中心孔内部の圧力低下を顕
著ならしめたことを特徴とする。回転機械の回転軸の中
心孔の内圧を外圧より高く設定することにより、クラッ
クが発生して内圧が低下した場合、内圧の低下を検知し
てクラック発生を早期に確実に検知することができる。
【0030】請求項19に記載の発明は、回転軸の中心
孔内部の圧力を、圧力が所定値より低下すると突出また
は落ち込む圧力スイッチで検出することを特徴とする。
回転機械の回転軸の中心孔の内圧を外圧より高く設定す
ることにより、クラックが発生して内圧が低下した場
合、内圧の低下をスイッチの変位部の変位から検知して
クラック発生を早期に確実に回転部の外部から検知する
ことができる。
【0031】請求項20に記載の発明は、原子炉に使用
する循環水ポンプ等で回転軸を備えた回転機械におい
て、前記回転軸の中心孔を複数の気室に分割し、複数の
気室の湿度や圧力などの変化を検知して、湿度や圧力な
どが変化した気室の位置からクラックの発生箇所を特定
することを特徴とする。回転機械の回転軸の中心孔を隔
壁で分割して複数個の気室形成し、各気室の湿度や圧力
などの変化からクラックの発生を個別に判定する。した
がって、湿度や圧力などが変化した気室の数からクラッ
クの発生箇所を早期に検知することができる。
【0032】請求項21に記載の発明は、原子炉に使用
する循環水ポンプ等で回転軸を備えた回転機械におい
て、前記回転軸の中心孔を複数の気室に分割し、複数の
気室の湿度や圧力などの変化を検知して、湿度や圧力な
どが変化した気室の位置からクラックの大きさを特定す
ることを特徴とする。回転機械の回転軸の中心孔を隔壁
で分割して複数個の気室形成し、各気室の湿度や圧力な
どの変化からクラックの発生を個別に判定する。したが
って、湿度や圧力などが変化した気室の数からクラック
の大きさを早期に検知することができる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下本発明による回転機械のクラ
ック検出方法及びクラック検出装置の一実施例を図を参
照の上詳細に説明する。
【0034】図1は本発明(第1実施の態様)による循
環水ポンプ装置の側面図である。循環水ポンプ1は電動
機2と、立型の遠心ポンプ8と、クラック検出手段15
とからなり、原子炉に接続した冷却水配管に連通したも
のである。電動機2は電動機軸3を備え、電動機軸3は
軸受4,5で電動機2に回動自在に支持されている。電
動機軸3は中心孔3aを備えて筒状に形成され、先端部
に遠心ポンプ8のポンプ軸9がカップリング10a,1
0bを介して連結されている(以下、電動機軸3とポン
プ軸9とを連結した軸を回転軸11という)。なお、カ
ップリング10a,10b間にはシール材10cが挟持
されている。これにより、カップリング10a,10b
間がシール材10cで密封される。
【0035】ポンプ軸9は中心孔9aを備えて筒状に形
成され、軸受12aでケーシング12に回動自在に支持
されている。ポンプ軸9は先端にインペラー13を設
け、インペラー13はケーシング12内に回動自在に収
納されている。そして、原子炉を冷却した熱水はケーシ
ング12内を循環してインペラー13を高温に加熱す
る。
【0036】クラック検出手段15は湿度計16と、ス
リップリング17と、記録部18とからなる。湿度計1
6はポンプ軸9の中心孔9a内に備え、スリップリング
17を介して記録部18に電気的に接続されている。記
録部18は湿度計16が計測した湿度を湿度計16から
の出力電気信号を受信して、中心孔内部の湿度を記録す
る。
【0037】前記の如く構成された本発明の作用を説明
する。先ず、回転軸11にクラックが発生する前は、ポ
ンプ軸9の中心孔9aが密閉されているので、中心孔9
aの内部湿度が一定に保たれている。次に、ポンプ軸9
とインペラー13との接続部の近傍にクラック20が発
生すると、クラック20は応力の高い回転軸11の外周
部から内部に向かって比較的長い時間をかけて進展して
いく。そして、クラック20が中心孔9aの内壁まで到
達すると、ポンプ軸9の外周部と中心孔9aの内部は、
クラック20で発生した隙間で連結される。
【0038】ここで、ポンプ軸9とインペラー13との
接続部はケーシング12内で高温の原子炉冷却水に浸漬
されているので、クラック20の隙間を介して中心孔9
aの内部に高温の冷却水が漏れ出してくる。したがっ
て、中心孔9aの内部の湿度が健全時に比較して上昇す
るので、湿度計16の計測値を記録部18で記録するこ
とによりクラック20の発生を早期に検出することがで
きる。
【0039】図2は本発明(第2実施の態様)による循
環水ポンプ装置の側面図である。クラック検出手段25
は湿度計16と、演算部27と、テレメトリー装置28
とからなる。湿度計16は第1実施の態様と同様にポン
プ軸9の中心孔9a内に設置され、演算部27は中心孔
9aの中央に設置する。演算部27は湿度計16が計測
した湿度を湿度計16から電気信号で受信し、受信した
測定値と予め設定された基準値とを比較してクラック2
0の発生を判定する。
【0040】テレメトリー装置28は発信部28aと受
信部28bとからなり、発信部28aはポンプ軸9の中
心孔9a内の上部に備え、演算部27が判定した判定結
果を受信部28bに送信する。また、受信部28bは循
環水ポンプ装置1の外部に備え、発信部28aからの判
定信号を受信する。これにより、受信部28bが受信し
た判定結果からクラックの発生を検出する。
【0041】図3は本発明(第3実施の態様)による循
環水ポンプ装置のポンプ軸の断面図である。ポンプ軸3
0は、第1、第2実施の態様と同様に中心孔30aを同
軸上に備え、筒状に形成されている。さらに、中心孔3
0aを形成する内周には溝30b…が一定の間隔で形成
されている。したがって、ポンプ軸30にクラック31
が発生した場合、溝30b…がない第1、第2実施の態
様のときは、クラック31が破線で示す大きさにならな
いと中心孔30a内に高温の冷却水が漏れ出さないが、
溝30b…を備えるとクラック31が/ / / で示す大き
さで中心孔30a内に高温の冷却水が漏れ出す。このた
め、クラック31を第1、第2実施の態様より早期に検
出することができる。
【0042】図4は本発明(第4実施の態様)による循
環水ポンプ装置のポンプ軸の断面図である。ポンプ軸3
5は、第1、第2実施の態様と同様に中心孔35aを同
軸上に備え、筒状に形成されている。さらに、ポンプ軸
35の中心孔35aの外側には探査孔36…が軸方向に
開口され、探査孔36…は半径方向に延長する連通孔3
7…を介して中心孔35aに連通している。したがっ
て、ポンプ軸35にクラック38が発生した場合、探査
孔36…がない第1、第2実施の態様ときは、クラック
31が破線で示す大きさにならないと中心孔30a内に
高温の冷却水が漏れ出さないが、探査孔36…を備える
とクラック31が/ / / で示す大きさで中心孔30a内
に高温の冷却水が漏れ出す。このため、クラック31を
第1、第2実施の態様より早期に検出することができ
る。
【0043】図5は本発明(第5実施の態様)による循
環水ポンプ装置の側面図である。第5実施の態様は第1
実施の態様の電動機軸3の頂部に点検孔3bを開口し、
点検孔3bを中心孔3aに連通させたものである。この
ように、点検孔3bを開口することにより、点検孔3b
からポンプ軸9の中心孔9a内を検査することができ
る。前記のように構成された本発明の作用を説明する。
ポンプ軸9に発生したクラック20は比較的長い時間を
かけてポンプ軸9の中心孔9aまで到達するので、比較
的短時間に点検孔3bを介してポンプ軸9の中心孔9a
内に水が侵入しているか否かを定期的に検査することに
より、クラック20の発生を早期に検出することが可能
である。
【0044】また、クラック20の発生から比較的長時
間経過すれば、中心孔9a内に漏れ出した冷却水が中心
孔9a内に溜まり冷却水面が上昇する。したがって、中
心孔9a内に溜まった冷却水の水位高さを定期的に測定
することによりクラック20の発生を検出することがで
きる。さらに、原子炉冷却水循環ポンプの場合、冷却水
が放射線をおびているので、ポンプ軸9にクラック20
が発生してポンプ軸9の中心孔9a内に冷却水が侵入す
ると中心孔9a内の放射線量が増加する。したがって、
定期的に中心孔9aの放射線量を点検孔3bを介して計
測することにより、ポンプ軸9にクラック20が発生し
たことを早期に検出することができる。
【0045】図6は本発明(第6実施の態様)による循
環水ポンプ装置の側面図である。クラック検出手段40
は圧力計41と、演算部42と、電磁スイッチ43と、
変位計47とからなる。圧力計41はポンプ軸9の中心
孔9a内に備え、演算部42は中心孔9aの中央に備え
る。演算部42は圧力計41が計測した圧力を圧力計4
1から電気信号で受信し、受信した信号を測定値と予め
設定された基準値とを比較して測定値が判定値を越えた
とき電磁スイッチ43に起動信号を送る。
【0046】図7は本発明による電磁スイッチの構成を
示す説明図である。電磁スイッチ43はソレノイド44
と、ばね45に取り付けた移動子46とからなる。ソレ
ノイド44は通常非通電状態にあり、これにより移動子
46はばね45の付勢力で電動機軸3の上端部から突出
した位置にある。この位置の移動子46からx上方に変
位計47を備える。変位計47は移動子46までの距離
xを検出する。
【0047】前記のように構成された本発明の作用を説
明する。先ず、回転軸11にクラックが発生する前は、
ポンプ軸9の中心孔9aが密閉されているので、中心孔
9a内の圧力が外部圧と同一に保たれている。次に、ポ
ンプ軸9とインペラー13との接続部の近傍にクラック
20が発生すると、クラック20は応力の高い回転軸1
1の外周部から内部に向かって比較的長い時間をかけて
進展していく。そして、クラック20が中心孔9aの内
壁まで到達すると、ポンプ軸9の外周部と中心孔9aの
内部は、クラック20で発生した隙間で連結される。
【0048】ここで、ポンプ軸9とインペラー13との
接続部はケーシング12内の圧力が外部より高圧に設定
されているので、中心孔9a内の圧力が健全時に比較し
て高くなる。そして、演算部42は圧力計41が計測し
た圧力を圧力計41から電気信号で受信し、受信した測
定値と予め設定された基準値とを比較して測定値が判定
値を越えたとき電磁スイッチ43に起動信号を送る。電
磁スイッチ43に起動信号が送られると、ソレノイド4
4が通電状態になりばね45の付勢力に抗して移動子4
6を下方に引き下げる。これにより、変位計47の測定
値がxより大きくなるので、クラック20の発生を早期
に検出することができる。なお、ソレノイド44を通常
通電状態にセットし、クラック20の発生でソレノイド
44を非通電状態にしても同様の効果を得ることができ
る。
【0049】また、予めポンプ軸9の中心孔9a内を減
圧しておくと、クラック20の検出感度をより向上する
ことができる。さらに、予めポンプ軸9の中心孔9a内
に、水分と反応して気体を発生する発泡剤を封入してお
けば、クラック20の発生時の圧力上昇を増進する効果
があり、クラック20の検出感度をより向上することが
できる。
【0050】図8は本発明(第7実施の態様)による循
環水ポンプ装置の側面図である。クラック検出手段50
は圧力スイッチ51と、変位計52とからなる。圧力ス
イッチ51は電動機軸3の中心孔3a内の上端部に備え
る。図9は本発明による圧力スイッチの構成を示す説明
図である。圧力スイッチ51は、中心孔3a内の圧力が
高い場合に実線で示すように凸状に中心孔3aから突出
して、中心孔3a内の圧力が限界値を下回ると破線で示
すように中心孔3a内に凹状に引っ込む。変位計52は
圧力スイッチ51の上方に配置され、圧力スイッチ51
の位置を検出する。
【0051】前記のように構成された本発明の作用を説
明する。先ず、電動機軸3の中心孔3a内及びポンプ軸
9の中心孔9a内に気体を封入して中心孔3a,9aの
内圧を予め限界値より高く設定する。これにより、圧力
スイッチ51は図9の実線で示すように凸状に中心孔3
aから突出して、変位計52が圧力スイッチ51までの
距離xを検出する。
【0052】この状態で、ポンプ軸9とインペラー13
との接続部の近傍にクラック20が発生すると、クラッ
ク20は応力の高い回転軸11の外周部から内部に向か
って比較的長い時間をかけて進展していく。そして、ク
ラック20が中心孔9aの内壁まで到達すると、中心孔
3a,9a内に封入した気体が外部に放出されて内圧が
限界値を下回る。これにより、圧力スイッチ52は図9
の破線で示すように中心孔3a内に凹状に引っ込むの
で、変位計52と圧力スイッチ51との間隔がxより大
きくなる。したがって、クラック20の発生を早期に検
出することができる。
【0053】図10は本発明(第8実施の態様)による
循環水ポンプ装置の側面図である。クラック検出手段5
5は圧力計56a,56b…と、演算部59と、テレメ
トリー装置60とからなる。
【0054】図11は図10の11−11線に沿った断
面を示す断面図である。ポンプ軸9の中心孔9aの先端
部を遮蔽板57…で複数の気室58a,58b…に分割
する。気室58a,58b…は各内圧が等しく、かつケ
ーシング12の内圧より低く設定されている。気室58
a,58b…内には、それぞれ圧力計56a,56b…
が備えられている。圧力計56a,56b…はそれぞれ
気室58a,58b…の内圧を測定する。
【0055】演算部59は、中心孔9aの中央に備え、
圧力計56a,56b…が計測した各圧力を圧力計56
a,56b…から電気信号で受信し、受信した各測定値
と予め設定された基準値とを比較してクラック20の発
生を判定する。テレメトリー装置60は発信部60aと
受信部60bとからなり、発信部60aはポンプ軸9の
中心孔9a内の上部に備え、演算部59が判定した判定
結果を受信部60bに送信する。また、受信部60bは
循環水ポンプ装置1の外部に備え、発信部60aからの
判定信号を受信する。これにより、受信部60bが受信
した判定結果からクラックの発生を検出する。
【0056】このように、遮蔽板57…で複数の気室5
8a,58b…に分割することにより、クラック20が
/ / / で示す大きさのとき圧力計56aで気室58aの
圧力上昇を検出し、クラック20が破線で示す大きさの
とき圧力計56a,56b,56lで気室58a,58
b,58lの圧力上昇を検出する。したがって、クラッ
ク20の発生箇所、クラック20の大きさ、クラック2
0の大きさの変化を検出することができる。
【0057】また、気室をポンプ軸9の軸方向に複数に
分割することにより、クラック20の発生箇所をポンプ
軸9の軸方向においても特定することが可能である。
【0058】図12は図11の変形例を示す断面図であ
る。ポンプ軸9の軸線方向に複数の探査孔62a,62
b…を開口して、探査孔62a,62b…内にそれぞれ
圧力計56a,56b…を備えることにより同様の効果
を得ることができる。
【0059】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1に記載の発
明によれば、クラックが発生してクラックが中心孔まで
達すると、中心孔の内部に冷却水が漏水したり、中心孔
が機密破壊するなどの原因で中心孔内の湿度や圧力など
に変化が生じる。この変化を検出部で検出して、伝達手
段を介して回転軸の外部に取り出すことにより、回転軸
にクラックが発生したことを早期に検出することができ
る。したがって、クラック発生による振動特性の変化か
らクラックの発生を検出する従来の方法と比較して、立
型の回転機械の場合でも回転軸にクラックが発生したこ
とを確実に検出することができる。
【0060】請求項2に記載の発明によれば、中心孔内
の湿度や圧力などの変化を検出し、この情報に基づいて
演算部がクラックの発生を判定し、この判定結果を伝達
手段を介して回転軸の外部に取り出すことにより、回転
軸にクラックが発生したことを早期に検出することがで
きる。したがって、クラック発生による振動特性の変化
からクラックの発生を検出する従来の方法と比較して、
立型の回転機械の場合でも回転軸にクラックが発生した
ことを確実に検出することができる。
【0061】請求項3に記載の発明によれば、回転機械
の回転軸の中心孔の内壁に溝を設けることにより、クラ
ックの中心孔への到達時間短縮させ、早期にクラックの
発生を検知することができる。
【0062】請求項4に記載の発明によれば、回転機械
の回転軸の中心孔と連通した探査孔を回転軸に設けるこ
とにより、クラックの中心孔への到達時間短縮させ、早
期にクラックの発生を検知することができる。
【0063】請求項5に記載の発明によれば、回転機械
の回転軸の中心孔を隔壁で分割して複数個の気室形成
し、各気室の湿度や圧力などの変化からクラックの発生
を個別に判定する。したがって、クラックの発生とクラ
ックの発生箇所を早期に検知することができる。
【0064】請求項6に記載の発明によれば、回転機械
の回転軸の中心孔内で検知した湿度や圧力などの情報や
情報の判定結果をスリップリングを介して外部に伝える
ことができる。これにより、回転軸の外部からクラック
発生を早期に検知することができる。
【0065】請求項7に記載の発明によれば、回転機械
の回転軸の中心孔内で検知した湿度や圧力などの情報や
情報の判定結果をテレメトリー装置を介して外部に伝え
ることができる。これにより、回転軸の外部からクラッ
ク発生を早期に検知することができる。
【0066】請求項8に記載の発明によれば、回転機械
の回転軸の中心孔内を点検する点検口を備えたので、回
転機械を定期的に停止させて点検口から湿度や中心孔の
底部の水の深度の情報を得ることにより、回転軸の外部
からクラック発生を早期に検知することができる。
【0067】請求項9に記載の発明によれば、回転機械
の回転軸の中心孔内で検知した湿度や圧力などの情報に
基づいて変位する変位部を備えたスイッチで、回転軸の
外部からクラック発生を早期に検知することができる。
【0068】請求項10に記載の発明によれば、クラッ
クの発生によって回転機械の回転軸の中心孔内に漏出す
る流体の密度を検知してクラック発生を早期に検知する
ことができる。
【0069】請求項11に記載の発明によれば、回転機
械の回転軸の中心孔内の湿度を検知してクラック発生を
早期に検知することができる。
【0070】請求項12に記載の発明によれば、回転機
械の回転軸の中心孔内の水位を検知してクラック発生を
早期に検知することができる。
【0071】請求項13に記載の発明によれば、回転機
械の回転軸の中心孔内の放射線量を検知してクラック発
生を早期に検知することができる。
【0072】請求項14に記載の発明によれば、回転機
械の回転軸の中心孔内の圧力を検知してクラック発生を
早期に検知することができる。
【0073】請求項15に記載の発明によれば、回転機
械の回転軸の中心孔内の圧力の変化で変位する圧力スイ
ッチで、回転軸の外部からクラック発生を早期に検知す
ることができる。
【0074】請求項16に記載の発明によれば、回転機
械の回転軸の中心孔内の圧力を予め減圧しておいて、圧
力の増加を検知するので、クラック発生を早期に確実に
検知することができる。
【0075】請求項17に記載の発明によれば、回転機
械の回転軸の中心孔内に流体と反応して圧力増加を可能
にする薬品を予め収納したので、圧力の増加を確実に検
知してクラック発生を早期に確実に検知することができ
る。
【0076】請求項18に記載の発明によれば、回転機
械の回転軸の中心孔の内圧を外圧より高く設定すること
により、クラックが発生して内圧が低下した場合、内圧
の低下を検知してクラック発生を早期に確実に検知する
ことができる。
【0077】請求項19に記載の発明によれば、回転機
械の回転軸の中心孔の内圧を外圧より高く設定すること
により、クラックが発生して内圧が低下した場合、内圧
の低下をスイッチの変位部の変位から検知してクラック
発生を早期に確実に回転部の外部から検知することがで
きる。
【0078】請求項20に記載の発明によれば、回転機
械の回転軸の中心孔を隔壁で分割して複数個の気室形成
し、各気室の湿度や圧力などの変化からクラックの発生
を個別に判定する。したがって、湿度や圧力などが変化
した気室の数からクラックの発生箇所を早期に検知する
ことができる。
【0079】請求項21に記載の発明によれば、回転機
械の回転軸の中心孔を隔壁で分割して複数個の気室形成
し、各気室の湿度や圧力などの変化からクラックの発生
を個別に判定する。したがって、湿度や圧力などが変化
した気室の数からクラックの大きさを早期に検知するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による沸騰水型原子炉の循環水ポンプ
(第1実施の態様)の側面図である。
【図2】本発明による沸騰水型原子炉の循環水ポンプ
(第2実施の態様)の側面図である。
【図3】本発明による循環水ポンプ(第3実施の態様)
のポンプ軸の断面図である。
【図4】本発明による循環水ポンプ(第4実施の態様)
のポンプ軸の断面図である。
【図5】本発明による沸騰水型原子炉の循環水ポンプ
(第5実施の態様)の側面図である。
【図6】本発明による沸騰水型原子炉の循環水ポンプ
(第6実施の態様)の側面図である。
【図7】本発明による電磁スイッチの構成を示す説明図
である。
【図8】本発明による沸騰水型原子炉の循環水ポンプ
(第7実施の態様)の側面図である。
【図9】本発明による圧力スイッチの構成を示す説明図
である。
【図10】本発明による沸騰水型原子炉の循環水ポンプ
(第8実施の態様)の側面図である。
【図11】図10の11−11線に沿った断面を示す断
面図である。
【図12】図11の変形例を示す断面図である。
【図13】従来の沸騰水型原子炉の循環水ポンプの側面
図である。
【符号の説明】 1 循環水ポンプ装置 3b 点検孔 9a,30a,35a 中心孔 9,30,35 ポンプ軸 11 回転軸 15 クラック検出手段 16 湿度計(検出部) 17 スリップリング(伝達部) 18 記録部 20,31 クラック 27 演算部 28,60 テレメトリー装置 30b 溝 36,62a 探査孔 41 圧力計 42,59 演算部 43 電磁スイッチ 45 移動子 51 圧力スイッチ 52 変位計 56a,56b 圧力計 58a,58b 気室

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原子炉に使用する循環水ポンプ等で回転軸
    を備えた回転機械において、前記回転軸に中心孔を設
    け、中心孔の内部の湿度や圧力などを検出する検出部
    と、前記検出部によって検出した情報を回転軸の外部に
    伝える伝達部とを備えたことを特徴とする回転機械のク
    ラック検出装置。
  2. 【請求項2】原子炉に使用する循環水ポンプ等で回転軸
    を備えた回転機械において、この回転軸に中心孔を設
    け、中心孔の内部の湿度や圧力等を検出する検出部と、
    検出部によって検出した値と予め設定した判定値と比較
    して異常を判定する演算部と、演算部によって得られた
    判定結果を回転軸の外部に伝える伝達部とを備えたこと
    を特徴とする回転機械のクラック検出装置。
  3. 【請求項3】前記中心孔の内壁に溝を設けたことを特徴
    とする請求項1または請求項2記載の回転機械。
  4. 【請求項4】前記中心孔に連通した小孔を前記回転軸に
    設けたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の
    回転機械のクラック検出装置。
  5. 【請求項5】前記中心孔を複数の気室に分割し、各気室
    の内部の湿度や圧力等を検出する検出部を設けたことを
    特徴とする請求項1〜4の1項に記載の回転機械のクラ
    ック検出装置。
  6. 【請求項6】前記伝達部はスリップリングを介して回転
    軸の外部に情報や判定結果を取り出すことを特徴とする
    請求項1〜5の1項に記載の回転機械のクラック検出装
    置。
  7. 【請求項7】前記伝達部はテレメトリー部を介して回転
    軸の外部に情報や判定結果を取り出すことを特徴とする
    請求項1〜5の1項に記載の回転機械のクラック検出装
    置。
  8. 【請求項8】前記回転軸に中心孔と連結した点検孔を設
    け、この点検孔から中心孔の内部の湿度や圧力等を検出
    可能としたことを特徴とする請求項1〜5の1項に記載
    の回転機械のクラック検出装置。
  9. 【請求項9】前記回転軸に中心孔の内部の圧力が予め設
    定した値に達した場合に回転軸から突出あるいは凹むス
    イッチを設け、このスイッチの突出と凹みを検出する手
    段を備えたことを特徴とする請求項1〜5の1項に記載
    の回転機械のクラック検出装置のクラック検出装置。
  10. 【請求項10】原子炉に使用する循環水ポンプ等で回転
    軸を備えた回転機械において、前記回転軸に設けた中心
    孔の内部に回転軸外部に存在する流体と異なる気体を予
    め封入し、回転軸におけるクラックの発生により回転軸
    中心孔内部に流体が漏出したことを回転軸中心孔内で検
    知してクラック発生を検知することを特徴とする回転機
    械のクラック検出方法。
  11. 【請求項11】前記流体が漏出したことを、湿度の増加
    から検出してクラック発生を検知することを特徴とする
    請求項10記載の回転機械のクラック検出方法。
  12. 【請求項12】前記流体が漏出したことを、回転軸中心
    孔内部における水位増加から検知してクラック発生を検
    知することを特徴とする請求項10記載の回転機械のク
    ラック検出方法。
  13. 【請求項13】前記流体が漏出したことを、回転軸中心
    孔内部における放射線量の増加から検出してクラック発
    生を検知することを特徴とする請求項10記載の回転機
    械のクラック検出方法。
  14. 【請求項14】原子炉に使用する循環水ポンプ等で回転
    軸を備えた回転機械において、前記回転軸の中心孔内部
    の圧力変化を検知して健全時における値と比較すること
    によってクラック発生を検知することを特徴とする回転
    機械のクラック検出方法。
  15. 【請求項15】前記回転軸の中心孔内部の圧力を、圧力
    が所定値を越えると突出する圧力スイッチで検出するこ
    とを特徴とする請求項14記載の回転機械のクラック検
    出方法。
  16. 【請求項16】前記回転軸の中心孔内部の圧力をあらか
    じめ減圧しておき、回転軸におけるクラック発生時の中
    心孔内部の圧力上昇を顕著ならしめたことを特徴とする
    請求項14または請求項15に記載の回転機械のクラッ
    ク検出方法。
  17. 【請求項17】前記回転軸の中心孔内部に流体と反応し
    て気体を発生する薬品を予め封入し、前記回転軸のクラ
    ック発生時に前記中心孔内部の圧力上昇を顕著ならしめ
    たことを特徴とする請求項14乃至第16項のいずれか
    に記載の回転機械のクラック検出方法。
  18. 【請求項18】前記回転軸の中心孔内部の圧力を回転軸
    外部より予め高めておき、前記回転軸のクラック発生時
    の前記中心孔内部の圧力低下を顕著ならしめたことを特
    徴とする請求項14または請求項15に記載の回転機械
    のクラック検出方法。
  19. 【請求項19】前記回転軸の中心孔内部の圧力を、圧力
    が所定値より低下すると突出または落ち込む圧力スイッ
    チで検出することを特徴とする請求項18記載の回転機
    械のクラック検出方法。
  20. 【請求項20】原子炉に使用する循環水ポンプ等で回転
    軸を備えた回転機械において、前記回転軸の中心孔を複
    数の気室に分割し、複数の気室の湿度や圧力などの変化
    を検知して、湿度や圧力などが変化した気室の位置から
    クラックの発生箇所を特定することを特徴とする回転機
    械のクラック検出方法。
  21. 【請求項21】原子炉に使用する循環水ポンプ等で回転
    軸を備えた回転機械において、前記回転軸の中心孔を複
    数の気室に分割し、複数の気室の湿度や圧力などの変化
    を検知して、湿度や圧力などが変化した気室の位置から
    クラックの大きさを特定することを特徴とする回転機械
    のクラック検出方法。
JP8239544A 1996-09-10 1996-09-10 回転機械のクラック検出方法及びクラック検出装置 Pending JPH1089260A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103189724A (zh) * 2010-11-16 2013-07-03 株式会社爱发科 检漏仪
WO2017220693A1 (de) * 2016-06-22 2017-12-28 Xylem Ip Management S.A.R.L. Pumpvorrichtung
CN111720384A (zh) * 2019-03-22 2020-09-29 通用电气再生能源技术公司 用于检测液压单元的疲劳损伤的方法及其液压单元

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103189724A (zh) * 2010-11-16 2013-07-03 株式会社爱发科 检漏仪
WO2017220693A1 (de) * 2016-06-22 2017-12-28 Xylem Ip Management S.A.R.L. Pumpvorrichtung
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