JPH1087653A - ベンゾ[b]チオフェン化合物、中間体、プロセス、組成物、および方法 - Google Patents

ベンゾ[b]チオフェン化合物、中間体、プロセス、組成物、および方法

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JPH1087653A
JPH1087653A JP9230850A JP23085097A JPH1087653A JP H1087653 A JPH1087653 A JP H1087653A JP 9230850 A JP9230850 A JP 9230850A JP 23085097 A JP23085097 A JP 23085097A JP H1087653 A JPH1087653 A JP H1087653A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 骨損失または骨吸収、および心臓血管と関係
がある病理学的状態を患っている哺乳動物のさらなる症
状を抑制する、軽減する、改善する、処置する、または
予防する方法を得る。 【解決手段】 式I: 【化1】 [記号の定義は、特許請求の範囲に記載した通りであ
る]の化合物を含み、場合により、エストロゲン、プロ
ゲスチン、ビスホスホネート、PTHから選択される付
加的治療物質、およびその部分的組み合わせの有効量を
含む医薬品製剤を、処置を必要とする哺乳動物(ヒトを
含む)に投与することにより、該課題を解決することが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】骨粗鬆症は、様々な病因から起こるが、単
位体積当たりの正味の骨質量損失により特徴付けられる
一群の疾患を言う。この骨質量損失の影響および結果と
して生ずる骨折は、身体に適切な支持を与える骨格の減
退である。骨粗鬆症の最も一般的なタイプの1つは、閉
経期と関連がある。ほとんどの女性は、月経停止後3〜
6年以内に骨の小柱区画で約20%〜約60%の骨質量
を失う。この急速な損失は、一般に、骨吸収および形成
の増加と関連がある。しかし、吸収サイクルがより優位
であって、その結果が正味の骨質量損失である。骨粗鬆
症は、閉経後の女性の間で一般的かつ重篤な疾患であ
る。
【0002】この疾患に冒されている女性は、米国だけ
で25万人いると概算される。骨粗鬆症の結果は、個人
的には有害であり、またその慢性および疾患の後遺症に
よる広範囲かつ長期にわたるサポート(入院および自宅
介護)の必要のため、多大なる経済的損失の原因ともな
る。このことは、より年老いた患者において特に当ては
まる。さらに、骨粗鬆症は、一般に、生命を脅かす病態
とは思われないが、初老の女性では20%〜30%の死
亡率が股関節部骨折に関係がある。この死亡率の多大な
るパーセンテージは、閉経後骨粗鬆症と直接関連があり
得る。
【0003】閉経後骨粗鬆症の作用に対して、骨で最も
易損性の組織は小柱骨である。この組織は、海綿質また
は海綿骨と呼ばれることが多く、また特に、骨の末端近
くに(関節近くに)、また脊椎の椎骨に集中する。小柱組
織は、互いに相互連絡する小さな類骨構造、さらにはま
た、骨の外表面および中心幹を構成する、より堅固かつ
緻密な皮質組織により特徴付けられる。この小柱の相互
結合網は、外皮質構造に側方支持を与え、また全体構造
の生体力学的強度に重要である。閉経後骨粗鬆症では、
主として、小柱の正味の吸収および損失が骨の減退およ
び骨折をもたらす。閉経後の女性での小柱の損失から見
て、最も一般的な骨折が、小柱支持に大きく左右される
骨、例えば、椎骨、大腿および前腕といったような、重
さを支える骨の頚と関連がある骨折であることは驚くべ
きことではない。実際、股関節部骨折、コリーズ骨折、
および椎骨挫傷骨折が閉経後骨粗鬆症の特徴である。
【0004】最も一般に許容される閉経後骨粗鬆症の処
置方法は、エストロゲン代替療法である。療法は、一般
に、成功するが、主として、エストロゲン処置は望まし
くない副作用を頻繁に引き起こすので、その治療につい
ての患者のコンプライアンスは低い。さらなる処置方法
は、例えば、Fosamax(商標)(Merck & Co.,Inc.)の
ようなビスホスホネート化合物の投与であろう。
【0005】閉経前の時期はずっと、ほとんどの女性
は、同年代の男性より心臓血管疾患の発生率が少ない。
しかし、閉経期後、女性での心臓血管疾患の割合は、徐
々に増加して、男性で見られる割合に匹敵する。この保
護の損失は、エストロゲンの損失、また特に、血清脂質
レベルを調節するエストロゲンの能力の損失と関連して
いる。血清脂質を調節するエストロゲンの能力の性質は
十分解明されていないが、現在までの証拠は、エストロ
ゲンが肝臓で低比重脂質(LDL)レセプターを上方調節
して、過剰のコレステロールを取り除くことができるこ
とを示している。さらに、エストロゲンは、コレステロ
ールの生合成に対して、ある作用を有し、また心臓血管
の健康状態に対して他の有利な作用を有するらしい。
【0006】エストロゲン代替療法を施している閉経後
の女性での血清脂質レベルは、閉経前の状態で見い出さ
れる濃度まで回復することが文献で報告されている。従
って、エストロゲンは、この病態のための理にかなった
処置であるようにみえる。しかし、エストロゲン代替療
法の副作用は多くの女性に許容され得ず、従って、この
療法の使用が限定されている。この病態のための理想的
な療法は、エストロゲンに似た方法で血清脂質レベルを
調節するが、エストロゲン療法と関連がある副作用およ
び危険性のない物質であろう。
【0007】特に閉経後症候群の症状を軽減することが
できる新たな薬剤の明らかな必要性に応じて、本発明
は、ベンゾ[b]チオフェン化合物、その医薬品製剤、お
よびそのような化合物を閉経後症候群並びに以下に挙げ
るようなエストロゲンと関係がある他の病理学的状態の
処置に使用する方法を提供する。
【0008】従って、例えば、本明細書中に示すような
疾患状態の抑制、処置、または予防において有用な新規
ベンゾ[b]チオフェン化合物を提供することは、当業界
に対する意義深い貢献であろう。
【0009】本発明は、式I:
【化5】 [式中、Xは−CH2−、−CH(OH)−、または−C
O−であり;R1は−H、−OH、−O(C1−C4アルキ
ル)、−OCOAr(Arはフェニルもしくは置換フェニ
ルである)、−OCO(C1−C6アルキル)、または−O
SO2(C4−C6アルキル)であり;R2、R3、およびR4
は独立して、−R1、−F、−Cl、C1−C4アルキル、
または−CF3であり(ただし、R2が−CF3でなけれ
ば、R3およびR4の両方は水素ではなく、またさらにX
が−CH2−である場合、R3は−H、−Cl、−F、C1
−C4アルキル、または−CF3である);nは2または
3であり;およびR5は1−ピペリジニル、1−ピロリ
ジニル、メチル−1−ピロリジニル、ジメチル−1−ピ
ロリジニル、4−モルホリノ、ジメチルアミノ、ジエチ
ルアミノ、または1−ヘキサメチレンイミノである]の
化合物、またはその医薬的に許容され得る塩もしくは溶
媒和物を提供する。
【0010】本発明はまた、式Iの化合物の合成のため
の中間体として有用である式VII:
【化6】 [式中、Xは−CO−、−CHOH−、または−CH2
−であり;R1aは−Hまたは−OR7(R7はヒドロキシ
保護基である)であり;R2a、R3a、およびR4aは独立
して、−H、−OR7、−F、−Cl、C1−C4アルキ
ル、または−CF3であり(ただし、R2aが−CF3でな
ければ、R3aおよびR4aの両方は水素ではなく、またさ
らにXが−CH2−である場合、R3は−H、−Cl、−
F、C1−C4アルキル、または−CF3である);およ
びR6は−OCH3または−OHである]の化合物も提供
する。
【0011】本発明はまた、式Iの化合物の合成に有用
である式IX:
【化7】 [式中、R1a、R2a、R3a、R4a、n、およびXは先の
意味および規定(provisions)を有し;およびQは脱離基
である]の化合物も提供する。
【0012】さらに、本発明はまた、式Iの化合物の合
成に有用である式XI:
【化8】 [式中、Xaは−CO−であり;R1aは先の意味を有
し;R8は−CH3または−(CH2)n5(nおよびR5
先の意味を有する)であり;およびAはC1−C4アルキ
ルまたはフェニルである]の化合物も提供する。
【0013】本発明はさらに、式Iの化合物を含み、場
合により、エストロゲン、プロゲスチン、ビスホスホネ
ート、PTHから選択される付加的治療物質、およびそ
の部分的組み合わせ(subcombinations)の有効量を含む
医薬品製剤、および少なくとも骨損失または骨吸収の抑
制、特に骨粗鬆症、および高脂血症並びに関係のある心
臓血管病状を含め、心臓血管と関係がある病理学的状態
のための該化合物および/または部分的組み合わせの使
用を提供する。
【0014】本明細書中に記載する化合物の記述で使用
する一般用語は、それらの通常の意味を有する。例え
ば、「C1−C6アルキル」は、メチル、エチル、プロピ
ル、イソプロピル、ブチル、n−ブチル、ペンチル、イ
ソペンチル、ヘキシル、イソヘキシル等を含め、1〜6
個の炭素原子からなる直鎖状または分枝鎖状の脂肪族鎖
を示す。同様に、「−OC1−C4アルキル」という用語
は、例えば、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イ
ソプロポキシ等といったような、酸素を介して結合する
1−C4アルキル基を表す。これらのC1−C4アルコキ
シ基のうち、メトキシが非常に好ましい。
【0015】「置換フェニル」という用語は、C1−C4
アルキル、−OC1−C4アルキル、ヒドロキシ、ニト
ロ、クロロ、フルオロ、またはトリ(クロロもしくはフ
ルオロ)メチルよりなる群から選択される1つまたはそ
れ以上の置換基を有するフェニル基を示す。
【0016】「ヒドロキシ保護基(R7)」という用語
は、化学シークエンス(sequence)の間、ヒドロキシル官
能基を保護するために文献で使用される多くの官能性を
意図し、またこれを除去して、フェノールを得ることが
できる。この基には、アシル類、メシラート類、トシラ
ート類、ベンジル、アルキルシリルオキシ類、−OC1
−C4アルキル類等が含まれるであろう。そのような保
護基の形成および除去のための多くの反応は、例えば、
Protective Groups in Organic Chemistry、Plenu
m Press(ロンドンおよびニューヨーク、1973);
Green,T.W.、Protective Groups in Organic Sy
nthesis、Wiley(ニューヨーク、1981);および
The Peptides、第1巻、SchrooderおよびLubke、A
cademic Press(ロンドンおよびニューヨーク、196
5)を含め、多くの標準的な著書に記載されている。好
ましいR7ヒドロキシ保護基、特にメチルおよびアルキ
ルシリルオキシを除去する方法は、実質的的には、以下
の実施例2および3に記載する通りである。
【0017】「脱離基(Q)」という用語は、SN2反応
によってアミノ官能基で置換することができる化学的エ
ンティティー(entity)を意味する。そのような反応は、
当業界において周知であり、またそのような基には、ハ
ロゲン類、メシラート類、トシラート類等が含まれるで
あろう。好ましい脱離基はブロモであろう。
【0018】本発明の化合物は、中央に位置する炭素の
誘導体であり、従って、例えば、式Iにおける「−CO
−」、「−CHOH−」、または「−CH2−」部分
は、メタノン類、メタノール類、またはメタン類の誘導
体である。例えば、A−CO−Bの化合物は、[A][B]
メタノンと名付けられるであろう。さらに、式Iの化合
物は、米国化学会(The American Chemical Societ
y)のリング・インデックス(Ring Index)に従って、次
のように名付けられて番号付けされているベンゾ[b]チ
オフェンの誘導体である。
【化9】
【0019】本発明の化合物を製造するために、幾つか
の合成経路を利用することができる。最初の合成ルート
を以下のスキームIに説明する。そのルートは、米国特
許番号第5,420,349号(これは、本明細書の一部
を構成する)に記載されているルートと同様である。
【0020】スキーム I
【化10】 [式中、Xaは−CO−であり;およびR1a、R2a、R
3a、R4a、R5、およびnは先の意味を有する]。
【0021】本発明の化合物の製造に関する最初の合成
ルートのための出発物質は、式IIIの2−アミノベンゾ
チオフェンである。その製造および構造を以下に記載す
る。
【0022】
【化11】 [式中、R1aは−Hまたは−OCH3である]。
【0023】R1aがメトキシである化合物IIIの合成は
また、Ablenasら、Can.J.Chem.、65、1800−
1803(1987)にも記載されている(この開示
は、本明細書の一部を構成する)。式IIIの化合物は、
式IVaまたはIVbの酸クロリドと結合して、中間体のケト
−ベンゾ[b]チオフェン、VaまたはVbを形成する。こ
のカップリング反応は、標準的なフリーデル−クラフツ
のアシル化であって、ルイス酸またはプロトン酸のいず
れかにより触媒され、好ましいルイス酸はAlCl3であ
る。この反応は、ハロゲン化炭化水素類、エーテル類等
といったような、様々な不活性溶媒中で行うのがよい。
この反応は、通常、25−150℃の間の様々な温度で
行うのがよく、またその反応は、正確な条件により、1
〜20時間以内に完了する(Olah,G.、「Friedel−C
rafts and Related Reactions」、Interscience Pu
blications、ニューヨーク、ロンドン、およびシドニ
ー、1963、第I巻、第III章および第IV章)。本発明
に対して好ましい条件は、溶媒としてクロロベンゼンを
使用し、反応温度は100−105℃である。その反応
は、約9時間で完了する。化合物IVbは市販されてい
る。式IVaの化合物は、米国特許番号第4,133,81
4号、同第4,380,635号、および同第4,418,
068号(この開示は、本明細書の一部を構成する)に
記載されている方法によって製造することができる。
【0024】簡単に言えば、4−ヒドロキシ安息香酸
を、K2CO3、CsCO3、NaH等といったような強塩
基の存在下、化合物、R5(CH2)nCl(Br)でフェノー
ル性ヒドロキシル上でO−アルキル化する。そのような
反応は、通常、例えば、THF、DMF、エーテル等と
いったような不活性溶媒中、25−150℃の間の温度
で行う。O−アルキル化した安息香酸生成物を、塩化チ
オニルのような塩素化物質で処置することにより、その
酸クロリドに転換する。化合物IVaを、その遊離塩基と
して、または塩として使用することができる。
【0025】最初の合成経路は、式VIのグリニャール試
薬との反応VaまたはVbへと続く。この反応は、2−ア
ミノの除去を伴う、3−ケトン上での1,4付加であ
る。好ましいブロモグリニャール試薬は、エーテル中、
式VIの化合物のブロモ誘導体をマグネシウムと周囲温度
で反応させることにより製造することができる。式VIの
化合物のブロモ前駆体は、市販されており、または当業
界において知られている方法から得ることができる。そ
のような式VIの化合物には、限定されるものではない
が、以下のものが含まれるであろう:1−ブロモ−2−
メトキシベンゼン、1−ブロモ−3−メトキシベンゼ
ン、1−ブロモ−2−エチルベンゼン、1−ブロモ−3
−メチルベンゼン、1−ブロモ−2,4−ジフルオロベ
ンゼン、1−ブロモ−3−クロロベンゼン、1−ブロモ
−2−クロロベンゼン、1−ブロモ−2−フルオロベン
ゼン、2−ブロモ−4−フルオロアニソール、4−ブロ
モ−2−フルオロアニソール等。その付加反応は、TH
F、エチルエーテル、ジオキサン等といったような不活
性溶媒中、25℃〜−78℃の間の温度で行うのがよ
い。VaのVIとの反応は、例えば、Xがカルボニルであ
る化合物、およびヒドロキシルが、もし存在するなら
ば、保護されているアナログのような、式Iの化合物の
サブセット(subset)(Ia')を直接与える。Ia'の化合物
は、以下に記載する化学によって、他の式Iの化合物に
転換することができる。
【0026】中間体化合物VIIaを与える、VbのVIとの
反応は、先に記載した方法と同じ方法で成し遂げられ
る。化合物VIIaを、ベンゾイル側鎖の4−メトキシのフ
ェノールへの特異的開裂により、用途の広い中間体、VI
Ibに転換する。この開裂は、その分子における他の芳香
族メトキシ基の存在下でさえも、ベンゾイル−メトキシ
に特異的である。この開裂は、引用文献に、およびJon
es,C.D.ら、J.Med.Chem.、1984(27)、1
057頁(この開示は、本明細書の一部を構成する)に
記載されている。この開裂反応は、適当な溶媒、例え
ば、DMF中、NaSEtを80−100℃で使用するこ
とにより促進される。
【0027】式Iの化合物に関する別の合成ルートを以
下のスキームIaに説明する。この合成経路は、式VIIb
の化合物で開始されて、有用な式IXの中間体の形成に達
する。スキームIaで見られ得るように、化合物IXbおよ
びIXcには2つの経路、例えば、O−アルキル化後の還
元、または還元後のO−アルキル化がある。これらの工
程の順序は限定されない。式VIIdおよびIXcの化合物で
は、R3bが−OR7ではあり得ないことに注意すべきで
ある。化合物VIIb-cまたはIXa-bを、環活性基、例え
ば、−OR7を有するR3bでメチレンに還元しようとす
る試みは、本明細書中に記載する方法では成功しなかっ
た。
【0028】スキーム Ia
【化12】 [式中、Xは−CO−であり;Xbは−CHOH−で
あり;Xcは−CH2−であり;R1a、R2a、R3a
4a、およびnは先の意味および規定を有し;R3bは−
Cl、−F、−H、または−C1−C4アルキルであり;
およびQは脱離基である]。
【0029】4−フェノールのアルキル化は、強塩基の
存在下、ハロゲン化アルキルの添加により成し遂げられ
る。式VIIIの化合物は、同じ、または異なったQおよび
Q'を有し得、本発明に好ましいのは、各々ブロモであ
ろう。従って、1,2−ジブロモエタンまたは1,3−ジ
ブロモプロパンをVIIb-dの化合物に添加する。通常、ジ
ブロモ試薬に対して2〜5倍モル過剰を使用して、二量
体化を最小とする。その反応は、THF、DMF、エー
テル、CHCl3等といったような、適合可能であって不
活性な溶媒中で行う。その反応を促進するために必要と
される強塩基は、通常、Na2CO3、K2CO3、Cs2
3等といったような無機塩基である。その反応は、通
常、25−150℃の間の様々な温度で行い、またその
反応が完了するまでの時間は、温度と使用する塩基によ
って、6〜18時間の間である。その反応の進行は、薄
層クロマトグラフィー(EtOAc−ヘキサンの混合物で
溶出するシリカゲル)のような、従来技術によりモニタ
ーすることができる。さらに、反応生成物は、先に記載
したシステムと同じシステムを利用するカラムクロマト
グラフィーにより精製することができる。
【0030】先に本発明に関して概略を述べたカルボニ
ルおよびカルビノールの還元は、米国特許番号第5,4
92,921号(これは、本明細書の一部を構成する)
に記載されている。VIIbまたはIXaのカルボニルのカル
ビノールへの還元は、エーテル、THF、トルエン等と
いったような不活性溶媒中、水素化物試薬、例えば、L
iAlH4(LAH)、Na2BH4等で成し遂げられる。この
反応の温度は、所望の生成物がカルビノールのみである
ならば、温度>100℃でのLiAlH4のような試薬の
使用が、VIIdまたはIXcといったような、カルボニルの
メチレンへの還元をもたらすという点で重要である。0
−50℃の範囲での温度がカルビノール形成に適してお
り、またその反応時間は、通常、1〜6時間の間であ
る。カルボニル前駆体から直接、メチレン化合物(VIId
またはIXc)が望まれるならば、高温でのLAH、例え
ば、6〜12時間、還流温度(132℃)でのクロロホル
ム中のLAHが許容され得る方法である。さらにまた、
先に述べたように、高温LAH法でのカルボニルのメチ
レン化合物への直接還元は、R3aが酸素を含む部分、例
えば、−OR7ならば、望ましくない副産物をもたらす
であろう。
【0031】カルビノールをプロトン化して、水の除去
によってカルボカチオンを形成する強酸での処置によ
り、カルビノール(VIIcおよびIXb、R3aは−OR7では
ない)をメチレン化合物に還元する。続いて、そのカル
ボカチオンを水素供与物質で還元する。本発明では、好
ましい強酸はトリフルオロ酢酸であって、水素供与源は
シラン、特に、トリアルキルシラン類、また最も好まし
くはトリエチルシランであろう。この反応は、CH2Cl
2中、0℃で行うのがよく、また2時間以内に完了す
る。
【0032】脱離基QのR5のアミンでの置換により、
中間体化合物IXa-cを式Ia'-a'''の化合物に転換する。
この合成シークエンスを以下のスキームIbに説明す
る。
【0033】スキーム Ib
【化13】
【0034】脱離基Q、特に好ましいブロモ化合物のア
ミンR5での置換は、ケトン類(アセトン、メチルエチル
ケトン等)、アルコール類(メタノール、エタノール
等)、エステル類(酢酸メチル、酢酸エチル等)、DM
F、エーテル類(THF、エチルエーテル等)等といった
ような、適当な不活性溶媒中で行う。酸スカベンジャー
(塩基)を等モル量で、または適度に過剰に使用し、その
ような塩基には、Na2CO3、K2CO3、Cs2CO3等が
含まれるであろう。その置換は、周囲温度で行うか、ま
たはほぼ周囲温度から反応混合物の還流温度までの適度
に高温で行うのがよい。これらの条件下、その反応は、
通常、6〜48時間以内に完了する;その反応の進行
は、標準的なクロマトグラフ技術によりモニターするこ
とができる。
【0035】VIIb-dの化合物からの式Iの化合物の別の
合成は、スキームIcにおいて見られるような、式Xの
化合物での遊離フェノールのO−アルキル化により達成
することができる。
【0036】スキーム Ic
【化14】 [式中、R5、n、およびQは先の意味を有し、Qにと
って最も好ましいのはクロロであろう]。
【0037】このO−アルキル化方法は、実質的には、
先に化合物IXおよびIIIaを形成する際に記載した方法と
同じである。先の例に挙げた無機塩基に加えて、このア
ルキル化は、NaH、LiH等といったような水素化物の
使用により促進することができる。NaHを使用する、
このアルキル化に好ましい溶媒は、無水DMFであろ
う。
【0038】以下のスキームIdに概略を述べる還元経
路によって、Ia'の化合物をIa''およびIa'''の化合
物に転換することができる。
【0039】スキーム Id
【化15】
【0040】この経路に関与する化学は、先に概略を述
べたものと同じである。先に述べたように、R3aが−O
7である化合物Ia'およびIa''では、これらの方法に
よって、対応するIa'''を得ることはできない。
【0041】式Ia'の化合物に関する別の化学合成は、
以下のスキームIIに説明するような、有機金属およびハ
ロゲン化フェニルとのパラジウム(O)カップリング反応
を利用する。
【0042】スキーム II
【化16】 [式中、R1a−4aは先の意味および規定を有し;R
8は−O(CH2)n5(R5は先の意味を有する)または
−OCH3であり;およびAはC1−C4アルキルであ
る]。
【0043】トリアルキルスズ−リチウム複合体の添加
により、式IVの化合物をそのトリアルキルスタンナン(X
I)に転換する。そのスズ−リチウム複合体は、Li金属
の塩化トリアルキルスタンニルとの反応により製造され
る。この複合体は、THF、エーテル、ジオキサン等と
いったような不活性溶媒中、0−25℃の温度で数時間
のうちに容易に形成される。その複合体を、−78℃の
不活性溶媒、例えば、THF、エーテル等の中の化合物
IVの溶液に添加して、周囲温度まで2〜8時間温める。
XIの化合物の好ましい群は、Aがメチルである群であろ
う。XIの化合物を置換臭化フェニル、XII(先に化合物VI
を製造するために使用した置換臭化フェニルと同じ前駆
体)と反応させる。このカップリングを、DMF中の(P
h3P)4Pdを用い、100℃で16時間触媒する。
【0044】式XIの化合物は、本発明の薬理学的に活性
な化合物の製造のための中間体として有用である。本発
明の実施では、さらにまた別の合成経路を使用すること
ができ、これを以下のスキームIIIに説明する。このシ
ークエンスは、Jones、同書に与えられたシークエンス
と同様である。
【0045】スキーム III
【化17】 [式中、R1a−4aおよびR8は先の意味および規定
を有する]。
【0046】簡単に言えば、チオール(XII)および置換
臭化フェナシル(XIII)を強塩基の存在下に縮合して、式
XIVのケト−チオエーテル化合物を形成する。この反応
は、無水DMFのような溶媒中、NaOH、KOH、K2
CO3等といったような塩基を利用する。あるいはま
た、その溶媒および塩基が同じ、例えば、ルチジン類、
ピリジン等であってもよい。その反応は、50−150
℃の温度で行って、通常、6〜18時間で完了する。化
合物XIVを環化して、強酸および高温、例えば、ポリリ
ン酸を100℃で18時間使用して、単一反応でXVに転
位させる。化合物XVを式IVの化合物でアシル化して、直
接Ia'を形成するか、またはVIIaの化合物を形成する。
このアシル化を先に記載する。
【0047】R7が、存在する場合、C1−C4アルキ
ル、好ましくはメチルである式Ia'、Ia''、およびI
a'''の化合物は、本明細書中に記載する方法に対して医
薬的に活性である。従って、そのような化合物は、式I
の化合物の定義により包含される。
【0048】式Ia'、Ia''、およびIa'''の化合物に
は、限定されるものではないが、以下のものが含まれる
であろう:[2−(3−フルオロ−4−メトキシフェニ
ル)−6−メトキシベンゾ[b]チエニ−3−イル][4−
[2−(1−ピペリジニル)エトキシ]フェニル]メタノ
ン、[2−(3−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)−
6−メトキシベンゾ[b]チエニ−3−イル][4−[2−
(1−ピペリジニル)エトキシ]フェニル]メタノン、[2
−(3−クロロ−4−メトキシフェニル)−6−メトキシ
ベンゾ[b]チエニ−3−イル][4−[2−(1−ピペリジ
ニル)エトキシ]フェニル]メタノン、[2−(3−クロロ
−4−ヒドロキシフェニル)−6−メトキシベンゾ[b]
チエニ−3−イル][4−[2−(1−ピペリジニル)エト
キシ]フェニル]メタノン、[2−(3−メチル−4−メト
キシフェニル)−6−メトキシベンゾ[b]チエニ−3−
イル][4−[2−(1−ピペリジニル)エトキシ]フェニ
ル]メタノン、[2−(3−メチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)−6−メトキシベンゾ[b]チエニ−3−イル][4
−[2−(1−ピペリジニル)エトキシ]フェニル]メタノ
ン、[2−(3−メトキシ−4−メトキシフェニル)−6
−メトキシベンゾ[b]チエニ−3−イル][4−[2−(1
−ピペリジニル)エトキシ]フェニル]メタノン、[2−
(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)−6−メトキシ
ベンゾ[b]チエニ−3−イル][4−[2−(1−ピペリジ
ニル)エトキシ]フェニル]メタノン、[2−(2−メトキ
シフェニル)−6−メトキシベンゾ[b]チエニ−3−イ
ル][4−[2−(1−ピペリジニル)エトキシ]フェニル]
メタノン、[2−(2−ヒドロキシフェニル)−6−メト
キシベンゾ[b]チエニ−3−イル][4−[2−(1−ピペ
リジニル)エトキシ]フェニル]メタノン、[2−(3−メ
トキシフェニル)−6−メトキシベンゾ[b]チエニ−3
−イル][4-[2−(1−ピペリジニル)エトキシ]フェニ
ル]メタノン、[2−(3−ヒドロキシフェニル)−6−メ
トキシベンゾ[b]チエニ−3−イル][4−[2−(1−ピ
ペリジニル)エトキシ]フェニル]メタノン、[2−(3−
フルオロ−4−メトキシフェニル)ベンゾ[b]チエニ−
3−イル][4−[2−(1−ピペリジニル)エトキシ]フェ
ニル]メタノン、[2−(3−フルオロ−4−メトキシフ
ェニル)−6−メトキシベンゾ[b]チエニ−3−イル]
[4−[3−(1−ピペリジニル)プロポキシ]フェニル]メ
タノン、[2−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)
−6−メトキシベンゾ[b]チエニ−3−イル][4−[2
−(1−ピロリジニル)エトキシ]フェニル]メタノン、
[2−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)−6−メ
トキシベンゾ[b]チエニ−3−イル][4−[2−(N,N
−ジエチルアミノ)エトキシ]フェニル]メタノン、[2−
(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)−6−メトキシ
ベンゾ[b]チエニ−3−イル][4−[2−(1−ピペリジ
ニル)エトキシ]フェニル]メタノール、[2−(3−フル
オロ−4−メトキシフェニル)−6−メトキシベンゾ
[b]チエニ−3−イル][4−[2−(1−ピペリジニル)
エトキシ]フェニル]メタン、[2−(3−メトキシフェニ
ル)−6−メトキシベンゾ[b]チエニ−3−イル][4−
[2−(1−ピペリジニル)エトキシ]フェニル]メタン、
[2−(3−ヒドロキシフェニル)−6−メトキシベンゾ
[b]チエニ−3−イル][4−[2−(1−ピペリジニル)
エトキシ]フェニル]メタン、[2−(3−クロロ−4−メ
トキシフェニル)ベンゾ[b]チエニ−3−イル][4−[3
−(1−ピロリジニル)プロポキシ]フェニル]メタン、
[2−(2−メチル−4−メトキシフェニル)−6−メト
キシベンゾ[b]チエニ−3−イル][4−[2−(1−ピペ
リジニル)エトキシ]フェニル]メタノール、[2−(3−
フルオロフェニル)−6−メトキシベンゾ[b]チエニ−
3−イル][4−[2−(1−ヘキサメチレンイミノ)エト
キシ]フェニル]メタン、[2−(3−メチル−4−メトキ
シフェニル)−6−メトキシベンゾ[b]チエニ−3−イ
ル][4−[2−(1−モルホリノ)エトキシ]フェニル]メ
タノン、[2−(2−エチル−4−メトキシフェニル)−
6−メトキシベンゾ[b]チエニ−3−イル][4−[2−
(1−ピペリジニル)エトキシ]フェニル]メタノン等。
【0049】式Iのヒドロキシ化合物は、存在する場
合、式Ia'、Ia''、およびIa'''の化合物のR7ヒドロ
キシ保護基を周知の方法によって開裂することにより得
られる。そのような保護基の形成および除去のための多
くの反応は、例えば、Protective Groups in Organi
c Chemistry、Plenum Press(ロンドンおよびニュー
ヨーク、1973);Green,T.W.、Protective Gr
oups in Organic Synthesis、Wiley(ニューヨー
ク、1981);およびThe Peptides、第1巻、Sch
rooderおよびLubke、Academic Press(ロンドンおよ
びニューヨーク、1965)を含め、多くの標準的な著
書に記載されている。好ましいR7ヒドロキシ保護基、
例えば、メチルまたはアルキルシリルを除去する方法
は、実質的には、以下の実施例に記載する通りである。
【0050】式Iの他の好ましい化合物は、周知の方法
よって、6、2'、3'および/または4'位のヒドロキ
シ部分を、存在する場合、式 −O−CO(C1−C6アル
キル)、−O−CO−フェニル、−OCO−置換フェニ
ル、または−O−SO2−(C2−C6アルキル)の部分で
置換することにより製造される。例えば、米国特許番号
第5,393,763号または同第5,482,949号
(この開示は、本明細書の一部を構成する)を参照。
【0051】例えば、−O−CO(C1−C6アルキル)、
−OCO−置換フェニル、または−O−CO−フェニル
基が望まれる場合、式Ia'−Ia'''のモノ−、ジ−、ト
リ−、またはテトラヒドロキシ化合物を塩化、臭化、シ
アン化、もしくはアジ化アシルといったような物質と、
または適当な無水物もしくは混合無水物と反応させる。
その反応は、ピリジン、ルチジン、キノリンもしくはイ
ソキノリンといったような塩基性溶媒中で、またはトリ
エチルアミン、トリブチルアミン、メチルピペリジン等
といったような第三級アミン溶媒中で簡便に行われる。
その反応はまた、第三級アミンのような、少なくとも1
当量の酸スカベンジャーを添加した、酢酸エチル、ジメ
チルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ジオキサ
ン、ジメトキシエタン、アセトニトリル、アセトン、メ
チルエチルケトン等といったような不活性溶媒中で行っ
てもよい。望まれるならば、4−ジメチルアミノピリジ
ンまたは4−ピロリジノピリジンといったようなアシル
化触媒を使用することができる。例えば、Haslamら、
Tetrahedron、36:2409−2433(1980)
を参照。
【0052】本反応は、多くの場合、窒素ガスのような
不活性雰囲気下、約−25℃〜約100℃の範囲の適度
な温度で行う。しかし、その反応を行うのには、通常、
周囲温度が適している。
【0053】6、4'、3'および/または2'位のヒド
ロキシ基のアシル化はまた、不活性有機溶媒中、適当な
カルボン酸の酸触媒反応により行うこともできる。硫
酸、ポリリン酸、メタンスルホン酸等といったような酸
触媒を使用する。
【0054】式Ia'−Ia'''の化合物の6、4'、3'お
よび/または2'位のヒドロキシ基が式−O−SO2
(C2−C6アルキル)基に転換された式Iの化合物が望ま
れる場合、KingおよびMonoir、J.Am.Chem.Soc.、
97:2566−2567(1975)により教示され
ているように、モノ−、ジ−、またはトリ−、テトラヒ
ドロキシ化合物を、例えば、無水スルホン酸、または塩
化、臭化スルホニル、またはスルホニルアンモニウム塩
といったような適当なスルホン酸の誘導体と反応させ
る。ヒドロキシ化合物はまた、適当な無水スルホン酸ま
たは混合無水スルホン酸と反応させることもできる。そ
のような反応は、酸ハロゲン化物等との反応の論議で先
に説明したような条件下に行われる。
【0055】式Iの他の化合物には、限定されるもので
はないが、以下のものが含まれるであろう:[2−(3−
ベンゾイルオキシフェニル)−6−ベンゾイルオキシベ
ンゾ[b]チエニ−3−イル][4−[2−(1−ピペリジニ
ル)エトキシ]フェニル]メタノン、[2−(3−ベンゾイ
ルオキシフェニル)−6−ベンゾイルオキシベンゾ[b]
チエニ−3−イル][4−[2−(1−ピペリジニル)エト
キシ]フェニル]メタン、[2−(3−ベンゾイルオキシフ
ェニル)ベンゾ[b]チエニ−3−イル][4−[2−(1−
ピペリジニル)エトキシ]フェニル]メタノン、[2−(3
−アセチルオキシフェニル)−6−アセチルオキシベン
ゾ[b]チエニ−3−イル][4−[2−(1−ピペリジニ
ル)エトキシ]フェニル]メタノン、[2−(3−n−ブチ
ルスルホノイルオキシフェニル)−6−n−ブチルスル
ホノイルオキシベンゾ[b]チエニ−3−イル][4−[2
−(1−ピペリジニル)エトキシ]フェニル]メタノン、
[2−(3−ベンゾイルオキシ−4−フルオロフェニル)
−6−ベンゾイルオキシベンゾ[b]チエニ−3−イル]
[4−[2−(1−ピペリジニル)エトキシ]フェニル]メタ
ノン、[2−(3−クロロフェニル)−6−ベンゾイルオ
キシベンゾ[b]チエニ−3−イル][4−[2−(1−ピペ
リジニル)エトキシ]フェニル]メタン、[2−(2−ベン
ゾイルオキシフェニル)−6−ベンゾイルオキシベンゾ
[b]チエニ−3−イル][4−[2−(1−ピペリジニル)
エトキシ]フェニル]メタノン、[2−(3−ベンゾイルオ
キシフェニル)−6−ベンゾイルオキシベンゾ[b]チエ
ニ−3−イル][4−[2−(1−ピロリジニル)エトキシ]
フェニル]メタノン、[2−(2−ベンゾイルオキシフェ
ニル)ベンゾ[b]チエニ−3−イル][4−[2−(1−ピ
ペリジニル)エトキシ]フェニル]メタノール、[2−(3
−ベンゾイルオキシ−4−ベンゾイルオキシフェニル)
−6−ベンゾイルオキシベンゾ[b]チエニ−3−イル]
[4−[2−(1−ピペリジニル)エトキシ]フェニル]メタ
ノン、[2−(3−ベンゾイルオキシフェニル)−6−ベ
ンゾイルオキシベンゾ[b]チエニ−3−イル][4−[2
−(1−ヘキサメチレンイミノ)エトキシ]フェニル]メタ
ノール、[2−(2−メチル−3−ブトロイルオキシフェ
ニル)−6−ブトロイルオキシベンゾ[b]チエニ−3−
イル][4−[2−(1−ピペリジニル)エトキシ]フェニ
ル]メタノン、[2−(3−エチルフェニル)−6−ベンゾ
イルオキシベンゾ[b]チエニ−3−イル][4−[2−(1
−ピペリジニル)エトキシ]フェニル]メタノン、[2−
(3−エチル−4−ベンゾイルオキシフェニル)−6−ベ
ンゾイルオキシベンゾ[b]チエニ−3−イル][4−[2
−(1−ピペリジニル)エトキシ]フェニル]メタノン等。
【0056】「溶媒和物」という用語は、溶媒の1つま
たはそれ以上の分子と共に、式Iの化合物のような、溶
質の1つまたはそれ以上の分子を含んでなる集合体を表
す。遊離塩基型の式Iの化合物を本発明の方法で使用す
ることができるが、医薬的に許容され得る塩の形を製造
して使用するのが好ましい。「医薬的に許容され得る
塩」という用語は、無毒であることが知られていて、医
薬文献で一般的に使用される酸または塩基付加塩のいず
れかを示す。医薬的に許容され得る塩は、一般に、それ
らを誘導する化合物に比べて、溶解度特性を高め、また
従って、溶液剤またはエマルション剤として、より製剤
化されやすいことが多い。本発明の方法で使用する化合
物は、主として、広範囲にわたる様々な有機および無機
酸と共に医薬的に許容され得る酸付加塩を形成し、また
医薬品化学で使用されることの多い生理学的に許容され
得る塩が含まれる。そのような塩もまた、本発明の一部
である。そのような塩を形成するのに使用される典型的
な無機酸には、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硝
酸、硫酸、リン酸、次リン酸等が含まれる。脂肪族モノ
およびジカルボン酸、フェニル置換アルカン酸、ヒドロ
キシアルカン酸およびヒドロキシアルカン二酸、芳香族
酸、脂肪族および芳香族スルホン酸といったような有機
酸から誘導される塩もまた使用することができる。従っ
て、そのような医薬的に許容され得る塩には、酢酸塩、
フェニル酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、アクリル酸塩、
アスコルビン酸塩、安息香酸塩、クロロ安息香酸塩、ジ
ニトロ安息香酸塩、ヒドロキシ安息香酸塩、メトキシ安
息香酸塩、メチル安息香酸塩、o−アセトキシ安息香酸
塩、ナフタレン−2−安息香酸塩、臭化物、イソ酪酸
塩、フェニル酪酸塩、β−ヒドロキシ酪酸塩、ブチン−
1,4−二酸塩、ヘキシン−1,4−二酸塩、カプリン酸
塩、カプリル酸塩、塩化物、ケイ皮酸塩、クエン酸塩、
ギ酸塩、フマル酸塩、グリコール酸塩、ヘプタン酸塩、
馬尿酸塩、乳酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、ヒドロ
キシマレイン酸塩、マロン酸塩、マンデル酸塩、メシラ
ート、ニコチン酸塩、イソニコチン酸塩、硝酸塩、シュ
ウ酸塩、フタル酸塩、テレフタル酸塩、リン酸塩、一水
素リン酸塩、二水素リン酸塩、メタリン酸塩、ピロリン
酸塩、プロピオル酸塩、プロピオン酸塩、フェニルプロ
ピオン酸塩、サリチル酸塩、セバシン酸塩、コハク酸
塩、スベリン酸塩、硫酸塩、重硫酸塩、ピロ硫酸塩、亜
硫酸塩、重亜硫酸塩、スルホン酸塩、ベンゼンスルホン
酸塩、p−ブロモフェニルスルホン酸塩、クロロベンゼ
ンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩、2−ヒドロキシ
エタンスルホン酸塩、メタンスルホン酸塩、ナフタレン
−1−スルホン酸塩、ナフタレン−2−スルホン酸塩、
p−トルエンスルホン酸塩、キシレンスルホン酸塩、酒
石酸塩等が含まれる。好ましい塩は塩酸塩である。
【0057】医薬的に許容され得る酸付加塩は、一般的
に、式Iの化合物を等モル量または過剰量の酸と反応さ
せることにより形成される。その反応物は、一般に、ジ
エチルエーテルまたは酢酸エチルといったような相互溶
媒中で合わせる。塩は、通常、約1時間〜10日以内に
溶液から沈殿析出するので、濾過により単離するか、ま
たは溶媒を従来の方法によりストリッピング除去(strip
ped off)することができる。本発明はさらに、処置を必
要とする、ヒトを含め、哺乳動物に投与するための医薬
的に許容され得る製剤であって、式Iの化合物の有効
量、および医薬的に許容され得る希釈剤または担体を含
んでなる製剤を提供する。
【0058】本明細書中で使用する「有効量」という用
語は、骨損失または骨吸収、特に骨粗鬆症、および高脂
血症並びに関係のある心臓血管病状を含め、心臓血管と
関係がある病理学的状態を患っている、ヒトを含め、哺
乳動物において、さらなる症状を抑制する、軽減する、
改善する、処置する、または予防することができる本発
明の化合物の量を意味する。
【0059】エストロゲン依存性癌の場合には、「有効
量」という用語は、ヒトを含め、哺乳動物において、癌
の増殖を軽減する、改善する、抑制する、癌および/ま
たはその症状を処置する、または予防することができる
本発明の化合物の量を意味する。
【0060】「医薬的に許容され得る製剤」という語に
より、担体、希釈剤、賦形剤および塩が製剤の活性成分
(式Iの化合物)と適合しなければならず、またそのレシ
ピエントに対して有毒であってはならないことを意味す
る。医薬品製剤は、当業界で知られている方法により製
造することができる。例えば、本発明の化合物は、一般
的な賦形剤、希釈剤、または担体と共に製剤化して、錠
剤、カプセル剤等に形成することができる。そのような
製剤に適当な賦形剤、希釈剤、および担体の例には、次
のものが含まれる:デンプン、糖類、マンニトール並び
にケイ酸誘導体といったような充填剤および増量剤;カ
ルボキシメチルセルロース並びに他のセルロース誘導
体、アルギン酸塩、ゼラチン、およびポリビニルピロリ
ドンといったような結合剤;グリセロールのような湿潤
剤;寒天、炭酸カルシウム、および重炭酸ナトリウムと
いったような崩壊剤;パラフィンのような溶解を遅延す
る物質;第四級アンモニウム化合物のような吸収促進
剤;セチルアルコール、グリセロールモノステアレート
といったような界面活性剤;カオリンおよびベントナイ
トといったような吸着担体;およびタルク、ステアリン
酸カルシウム並びにステアリン酸マグネシウム、および
固形ポリエチレングリコールといったような滑沢剤。最
終的な医薬品形態は、以下のものであり得る:使用する
賦形剤の種類によって、丸剤、錠剤、粉末剤、ロゼンジ
剤、シロップ剤、エアゾール剤、サシェ剤、カシェ剤、
エリキシル剤、懸濁液剤、エマルション剤、軟肓剤、坐
剤、無菌注射用溶液剤、または無菌密封粉末剤等。
【0061】さらに、本発明の化合物は、持続性放出用
量形態として製剤化するのに十分適している。その製剤
はまた、出来るだけ一定時間にわたり、腸管路のある特
定部分でのみ、または好ましくは腸管路のある特定部分
で活性成分を放出するよう構築することもできる。その
ような製剤は、高分子物質またはワックスから製造され
得る、コーティング、エンベロープ、または保護マトリ
ックスを必要とするであろう。
【0062】本発明により、先の病気を患っている、ヒ
トを含め、哺乳動物の症状および/または疾患を処置す
る、抑制する、または予防するのに必要とされる式Iの
化合物の個々の用量は、個々の疾患、症状、および重篤
度に依存するであろう。用量、投与経路、および投薬回
数は、担当医師により最も良く決定される。一般に、許
容され、かつ有効な用量は、15mg〜1000mg、また
さらに典型的には、15mg〜80mgであろう。そのよう
な用量が、処置を必要とする患者に毎日1〜3回、また
は効力を必要としてもっと頻繁に投与されるであろう。
【0063】本発明はまた、例えば、産児制限しないこ
と、例えば、骨粗鬆症、心臓血管疾患、再狭窄、および
高脂血症が含まれる閉経後症候群、前立腺癌のような男
性におけるある癌、アクネ、多毛症、機能不全性不正子
宮出血、月経困難症、および萎縮性腟炎が含まれるエス
トロゲン欠乏の病状を抑制する方法を提供し、その方法
は、処置を必要とする哺乳動物に、式Iの化合物の有効
量、および場合により、プロゲスチンの有効量を投与す
ることを含んでなる。当業者は、エストロゲン様物質
が、以下に挙げるものの他に、エストロゲン欠乏の病状
を処置するための多数の適用を十分有することが分かる
であろう。本発明は、名称を列挙しないが、そのような
病気を意図し、また包含する。
【0064】本発明の化合物はまた、他の混合エストロ
ゲンアゴニスト/アンタゴニスト、特に、例えば、タモ
キシフェン、ドロロキシフェン、ナホキシデン、または
クロミフェンといったような、子宮組織の有害な刺激の
増大を示す混合エストロゲンアゴニスト/アンタゴニス
トと共に使用することもできる。
【0065】本発明のさらなる態様として、限定される
ものではないが、エストロゲン、プロゲスチン、ラロキ
シフェンが含まれる他のベンゾチオフェン化合物、アレ
ンドロネートおよびチルドロネートといったようなビス
ホスホネート化合物、例えば、PTH(1−34)のよう
な、端を切り取った(truncated)および/または組み合
わせ型のPTHが含まれる上皮小体ホルモン(PTH)、
カルシトニン、骨形態発生タンパク質(BMS)、または
その組み合わせを含め、付加的治療物質の有効量と一緒
に、式Iの化合物を投与するのがよい。利用できる様々
な型のこれらの付加的治療物質、さらにはまた、それと
関連のある様々な有用性、および適用可能な用量レジメ
は、当業者に周知である。
【0066】様々な型のエストロゲンおよびプロゲスチ
ンが市販されている。本明細書で使用する「エストロゲ
ン」という用語には、エストロゲン活性を有する化合
物、およびエストロゲンを基剤とする物質が含まれる。
本発明の実施において有用なエストロゲン化合物には、
例えば、エストラジオール、エストロン、エストリオー
ル、エキリン、エキレニン、エストラジオールシピオネ
ート、吉草酸エストラジオール、エチニルエストラジオ
ール、リン酸ポリエストラジオール、エストロピペート
(estropipate)、ジエチルスチルベストロール、ジエネ
ストロール、クロロトリアニセン、およびその混合物が
含まれる。エストロゲンを基剤とする物質には、例え
ば、17a−エチニルエストラジオール(0.01−0.
03mg/日)、メストラノール(0.05−0.15mg/
日)、およびプレマリン(商標)(Wyeth-Ayerst;0.2
−2.5mg/日)のような結合型エストロゲン様ホルモン
が含まれる。本明細書で使用する「プロゲスチン」とい
う用語には、例えば、プロゲステロン、ノルエチノドレ
ル、ノルゲストレル、酢酸メゲストロール、ノルエチン
ドロン、プロゲスチンを基剤とする物質等といったよう
な、プロゲスチン様活性を有する化合物が含まれる。プ
ロゲスチンを基剤とする物質には、例えば、プロベラ
(商標)(Upjohn;2.5−10mg/日)のようなメドロキ
シプロゲステロン、ノルエチルノドレル(1.0−10.
0mg/日)、およびノルエチンドロン(0.5−2.0mg/
日)が含まれる。好ましいエストロゲンを基剤とする化
合物はプレマリン(商標)であり、またノルエチルノドレ
ルおよびノルエチンドロンは好ましいプロゲスチンを基
剤とする物質である。各々のエストロゲンおよびプロゲ
スチンを基剤とする物質の投与方法は、当業界で知られ
ている方法と一致する。
【0067】次の製剤は、説明を目的として与えるもの
であって、限定することを何ら意図するものではない。
そのような製剤中の全活性成分は、該製剤の0.1重量
%〜99.9重量%を含んでなる。「活性成分」という
用語は、式Iの化合物を意味する。
【0068】 製剤例 1:ゼラチンカプセル剤 成 分 量(mg/カプセル) 活性成分 0.1−1000 デンプン,NF 0− 500 デンプン流動性粉末 0− 500 シリコーン流体350センチストークス 0− 15 各成分を混合し、No.45メッシュU.S.の篩に通し
て、硬ゼラチンカプセルに充填する。
【0069】 製剤例 2:錠剤 成 分 量(mg/錠剤) 活性成分 2.5−1000 デンプン 10 − 50 セルロース,微晶質 10 − 20 ポリビニルピロリドン(10% 水溶液として) 5 カルボキシメチルセルロースナトリウム 5 ステアリン酸マグネシウム 1 タルク 1 − 5 活性成分、デンプン、およびセルロースをNo.45メッ
シュU.S.の篩に通して、完全に混合する。その結果得
られた粉末とポリビニルピロリドン溶液とを混合した
後、これをNo.14メッシュU.S.の篩に通す。このよ
うにして製造した顆粒を50−60℃で乾燥させて、N
o.18メッシュU.S.の篩に通す。あらかじめNo.60
メッシュU.S.の篩に通しておいたカルボキシメチルセ
ルロースナトリウム、ステアリン酸マグネシウム、およ
びタルクを先の顆粒に加えて、完全に混合する。その結
果得られた物質を打錠機で圧縮して、錠剤を得る。
【0070】 製剤例 3:エアゾール剤 成 分 重量 % 活性成分 0.25 エタノール 29.75 プロペラント 22(クロロジフルオロメタン) 70.00 合 計 100.00 活性成分をエタノールと混合して、その混合物をプロペ
ラント 22の一部に添加し、−30℃まで冷却して、
充填装置へ移す。次いで、必要量をステンレススチール
製の容器に入れて、残りのプロペラントで希釈する。次
いで、その容器にバルブ装置を取り付ける。
【0071】 製剤例 4:坐剤 成 分 重量 活性成分 150mg 飽和脂肪酸グリセリド 3,000mg 活性成分をNo.60メッシュU.S.の篩に通し、あらか
じめそれらの融点まで加熱しておいた脂肪酸グリセリド
中に懸濁させる。その混合物を坐薬型に流し込んで放冷
する。
【0072】 製剤 5:懸濁液剤 5ml用量につき、式Iの化合物を各々0.1−1,000mg含む懸濁液剤。 成 分 重量 活性成分 0.1−1,000mg カルボキシメチルセルロースナトリウム 50mg シロップ 1.25ml 安息香酸溶液(0.1M) 0.10ml 香料 適量 着色料 適量 精製水 全量5mlとする 式Iの化合物をNo.45メッシュU.S.の篩に通し、カ
ルボキシメチルセルロースナトリウムおよびシロップと
混合して、滑らかなペーストとする。水で希釈した安息
香酸溶液、香料、および着色料を加えて、混合物を完全
に撹拌する。さらに水を加えて、製剤を最終容量とす
る。
【0073】 製剤例 6:配合カプセル I 成 分 量(mg/カプセル) 活性成分 50 プレマリン 1 アビセル pH 101 50 デンプン 1500 117.50 シリコーン油 2 Tween 80 0.50 Cab−O−Sil 0.25
【0074】 製剤例 7:配合カプセル II 成 分 量(mg/カプセル) 活性成分 50 ノルエチルノドレル 5 アビセル pH 101 82.50 デンプン 1500 90 シリコーン油 2 Tween 80 0.50
【0075】 製剤例 8:配合錠剤 成 分 量(mg/錠剤) 活性成分 50 プレマリン 1 コーンスターチ,NF 50 ポビドン,K29−32 6 アビセル pH 101 41.50 アビセル pH 102 136.50 クロスポビドン XL10 2.50 ステアリン酸マグネシウム 0.50 Cab−O−Sil 0.50
【0076】次の実施例および製剤例は、本発明の実施
をより良く解説するために与えるものであって、その範
囲を限定するよう解釈すべきでものではない。当業者
は、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、様
々な変更をなし得ることが分かるであろう。明細書中に
挙げる刊行物および特許出願は全て、本発明に関係のあ
る当業者のレベルを示すものである。
【0077】以下の実施例に関するNMRデータは、G
E 300MHz NMR測定器を用いて得られ、また特
に指示しない限り、無水CDCl3を溶媒として使用し
た。13C NMRスペクトルに関する電界強度は、特に
指示しない限り、75.5MHzであった。
【0078】実施例製造例 1 [2−ジメチルアミノ−6−メトキシベンゾ[b]チオフ
ェン][4−[2−(1−ピペリジニル)エトキシ]フェニ
ル]メタノン クロロベンゼン100ml中の2−ジメチルアミノ−6−
メトキシベンゾ[b]チオフェン10.3g(49.8mmol)
および4−(2−ピペリジノエトキシ)ベンゾイルクロリ
ド塩酸塩15.9g(52.3mmol)の溶液を調製して、窒
素雰囲気下に105℃まで加熱した。その反応物を1時
間かけて冷却した。凝固した混合物をNa2CO3溶液6
0ml、続いて水30ml、また最後に50% 水性NaOH
10mlで抽出した。その反応混合物をCH2Cl2300m
lと水100mlとの間で分配した。有機相を50% 飽和
Na2CO3(40ml)で洗浄して、粘性の暗色の油状物質
となるまで蒸発させた。CH2Cl2で始まって、CH2
l2−MeOH(19:1)(v/v)で終わるリニアグラジ
エントで溶出するシリカゲルカラムでのクロマトグラフ
ィーにより、その生成物を精製した。これにより、標記
化合物19.8gを粘性の暗色の油状物質として得た。 PMR: d 1.3−1.4(m,2H)、1.5−1.6
(m,4H)、2.43(m,4H)、2.70(t,J=5.9
Hz、2H)、2.76(s,6H)、3.70(s,3H)、
4.07(t,J=5.9Hz、2H)、6.73(dd,J=8.
9Hz、2.4Hz,1H)、6.84(d,J=8.8Hz,2
H)、7.03(d,J=2.4Hz,1H)、7.29(d,J
=8.9Hz,1H)、7.76(d,J=8.8Hz,2H); EA:C253023Sとして: 計算値 : C 68.46;H 6.89;N 6.39;S 7.31。 実測値 : C 68.19;H 6.98;N 6.32;S 7.35。
【0079】製造例 2 [トリメチルスタンニル−6−メトキシベンゾ[b]チエ
ニ−3−イル][4−[2−(1−ピペリジニル)エトキシ]
フェニル]メタノン リチウム金属(7.1g、102mmol)を無水THF10
0ml中に懸濁させて、0℃の、THF中、1M 塩化ト
リメチルスタンニル(103mmol)103mlで滴加処理し
た。周囲温度まで温めた後、その混合物を一晩撹拌し
た。−78℃の、THF(48ml)中の[2−ジメチルア
ミノ−6−メトキシベンゾ[b]チオフェン][4−[2−
(1−ピペリジニル)エトキシ]フェニル]メタノン(2.4
g、5.47mmol)の溶液に、先に製造したMe3SnLi溶
液(THF中、0.507M、19.4ml、9.85mmol)
のアリコートを滴加した。その混合物を5時間かけて徐
々に周囲温度まで温めて、氷冷飽和NH4Cl(100ml)
とCH2Cl2(100ml)との混合物に注ぎ入れることに
より、迅速にクエンチした。相を分離し、水相をCH2
Cl2で抽出して、合わせた有機相を飽和NaHCO3で洗
浄し、乾燥させて(Na2SO4)、濃縮して、標記化合物
3.1g(102%)を褐色の油状物質として得た。 PMR: d 0.34(s,9H)、1.4−1.6(m,2
H)、1.6−1.8(m,4H)、2.6−2.8(m,$
H)、2.86(m,2H)、3.86(s,3H)、4.27
(m,2H)、6.84(dd,J=8.9Hz、2.3Hz,1
H)、6.92(d,J=8.7Hz,2H)、7.25(m,1
H)、7.34(d,J=2.4Hz,1H)、7.77(d,J
=8.6Hz,2H)。
【0080】実施例 1 [2−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)−6−メ
トキシベンゾ[b]チエニ−3−イル][4−[2−(1−ピ
ペリジニル)エトキシ]フェニル]メタノン
【化18】 クロロベンゼン(15ml)中の[2−ジメチルアミノ−6
−メトキシベンゾチエニ−3−イル][4−[2−(1−ピ
ペリジニル)エトキシ]フェニル]メタノン(1.5g、3.
6mmol)(米国特許番号第5,420,349号を参照)の
溶液を0℃まで冷却して、3−フルオロ−4−メトキシ
フェニルマグネシウムブロミドの0.73M THF溶液
(16.0ml、11.7mmol)(THF中、4−ブロモ−2
−フルオロアニソール、触媒ヨウ素、およびマグネシウ
ムの削り屑から製造した)で処理した。その混合物を周
囲温度まで温めて、出発物質が消費されたら、その反応
を水でクエンチして、酢酸エチルで抽出した。有機相を
水(2×)、およびブライン(2×)で洗浄し、乾燥させて
(硫酸ナトリウム)、濃縮した。残留物をクロマトグラフ
ィー(シリカゲル、CH2Cl2中の5−10% MeOH)
によって精製して、標記化合物0.79g(44%)を褐
色の油状物質として得た。1 H NMR d 1.44(m,2H)、1.59(m,4H)、
2.48(m,4H)、2.74(t,J=6.0Hz、2H)、
3.83(s,3H)、3.88(s,3H)、4.09(t,J
=6.0Hz、2H)、6.77−6.83(m,3H)、6.
96(dd,J=2.3Hz、8.9Hz,1H)、7.11−7.
19(m,2H)、7.31(d,J=2.3Hz,1H)、7.
50(d,J=8.8Hz,1H)、7.75(d,J=8.8H
z,2H);13 C NMR d 24.4、26.1、55.3、55.
9、56.4、57.9、66.5、104.7、113.
5、114.6、115.3、116.7、117.0、1
24.4、125.5、126.7、126.8、130.
5、131.6、132.6、134.1、140.4、1
40.9、148.0、148.1、153.8、158.
1、163.5、193.2;MS(FD) m/e 51
9(M+); 元素分析(C3030FNO4Sとして): 計算値 : C 69.34;H 5.82;N 2.69。 実測値 : C 69.63;H 5.89;N 2.64。
【0081】実施例 2 [2−(3−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)−6−
ヒドロキシベンゾ[b]チエニ−3−イル][4−[2−(1
−ピペリジニル)エトキシ]フェニル]メタノン
【化19】 無水CH2Cl2(20ml)中の実施例 1の生成物(0.65
g、1.25mmol)、エタンチオール(0.46ml、6.3
2mmol)、および塩化アルミニウム(1.17g、8.78
mmol)の溶液を3.5時間撹拌した。その混合物を飽和重
炭酸ナトリウムでクエンチして、酢酸エチルで抽出し
た。有機相を飽和重炭酸ナトリウムおよびブラインで洗
浄し、乾燥させて(硫酸ナトリウム)、濃縮した。残留物
をクロマトグラフィー(シリカゲル、CH2Cl2中の5−
10% MeOH)により精製して、MeOH/CH2Cl2
から結晶化して、標記生成物240mg(39%)を黄色の
固形物質として得た。1 H NMR(MeOD−d4) d 1.62(m,2H)、
1.80(m,4H)、3.11(m,4H)、3.34(t,J
=6.0Hz、2H)、4.32(t,J=6.0Hz、2
H)、4.86(br s,2H)、6.75(t,J=8.6H
z、1H)、6.88(dd,J=2.2Hz、8.8Hz,1
H)、6.92(d,J=8.8Hz、2H)、6.97−7.
06(m,3H)、7.27(d,J=2.2Hz,1H)、7.
43(d,J=8.8Hz,1H)、7.73(d,J=8.8H
z,2H);13 C NMR(DMSO−d6) d 21.8、23.1、
53.0、63.4、107.1、114.6、115.
4、115.7、116.0、118.1、123.4、1
24.2、125.0、130.0、130.4、131.
8、131.9、138.9、139.3、145.3、1
45.5、148.9、152.1、155.7、162.
0、192.3; MS(FD) m/e 492(MH+); 元素分析(C2826FNO4S・0.75 H2Oとし
て): 計算値 : C 66.57;H 5.65;N 2.77。 実測値 : C 66.68;H 5.78;N 2.74。
【0082】製造例 3 3−フルオロ−4−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)
ブロモベンゼン ジメチルホルムアミド(30ml)中の4−ブロモ−3−フ
ルオロフェノール(8.4ml、76.7mmol)の溶液をt−
ブチルジメチルシリルクロリド(12.1g、80.5mmo
l)およびイミダゾール(11.0g、161mmol)で処理
した。20時間後、その混合物をエーテルで希釈し、水
(2×)およびブライン(2×)で洗浄し、乾燥させて(Na
2SO4)、濃縮した。クロマトグラフィー(シリカゲル、
ヘキサン)により、所望の生成物を透明の油状物質とし
て得た。1 H NMR d 0.20(s,6H)、1.01(s,9H)、
6.80(t,J=8.8Hz、1H)、7.12(m,1H)、
7.23(m,1H)。
【0083】製造例 4 [2−(3−フルオロ−4−(t−ブチルジメチルシリル)
オキシフェニル)−6−メトキシベンゾ[b]チエニ−3
−イル][4−[2−(1−ピペリジニル)エトキシ]フェニ
ル]メタノン
【化20】 実施例 1に記載した方法により、THF(28ml)中の
[2−ジメチルアミノ−6−メトキシベンゾチエニ−3
−イル][4−[2−(1−ピペリジニル)エトキシ]フェニ
ル]メタノン(3.7g、8.4mmol)を3−フルオロ−(4
−t−ブチルジメチルシリルオキシ)フェニルマグネシウ
ムブロミドの0.9M THF溶液(20ml、18mmol)
(THF中、製造例 1の生成物、触媒ヨウ素、およびマ
グネシウムの粉末から製造した)で処理して、クロマト
グラフィー(シリカゲル、CH2Cl2中の5−10% Me
OH)にかけた後、標記化合物3.72g(75%)を黄色
の油状物質として得た。1 H NMR d 0.12(s,6H)、0.96(s,9H)、
1.43(m,2H)、1.59(m,4H)、2.48(m,4
H)、2.74(t,J=6.0Hz、2H)、3.87(s,3
H)、4.07(t,J=6.0Hz、2H)、6.70−6.
77(m,3H)、6.96−7.14(m,3H)、7.32
(d,J=2.4Hz,1H)、7.59(d,J=8.9Hz,1
H)、7.73(d,J=8.8Hz,2H); MS(FD) m/e 619(M+); 元素分析(C3542FNO4SSiとして): 計算値 : C 67.81;H 6.83;N 2.26。 実測値 : C 67.54;H 6.85;N 2.20。
【0084】実施例 3 [2−(3−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)−6−
ヒドロキシベンゾ[b]チエニ−3−イル][4−[2−(1
−ピペリジニル)エトキシ]フェニル]メタノン
【化21】 無水CH2Cl2(120ml)中の製造例 2の生成物(3.5
g、5.95mmol)、エタンチオール(1.3ml、17.8
5mmol)、および塩化アルミニウム(5.56g、41.7
mmol)の溶液を1.5時間撹拌した。その混合物をMeO
Hおよび水でクエンチし、1時間撹拌し、飽和酒石酸カ
リウムナトリウムで希釈して、酢酸エチルで抽出した。
有機相を飽和酒石酸カリウムナトリウムおよびブライン
で洗浄し、乾燥させて(硫酸ナトリウム)、濃縮した。残
留物をクロマトグラフィー(シリカゲル、CH2Cl2中の
5−10% MeOH)により精製して、所望の化合物1.
77gを黄色の泡状物質として得た。スペクトルデータ
は、実施例2と同じである。
【0085】実施例 4 [2−(3−クロロ−4−メトキシフェニル)−6−メト
キシベンゾ[b]チエニ−3−イル][4−[2−(1−ピペ
リジニル)エトキシ]フェニル]メタノン
【化22】 実施例 1に記載した方法により、クロロベンゼン(10
ml)中の[2−ジメチルアミノ−6−メトキシベンゾチエ
ニ−3−イル][4−[2−(1−ピペリジニル)エトキシ]
フェニル]メタノン(1.0g、2.3mmol)を3−クロロ
−4−メトキシフェニルマグネシウムブロミドの0.6
9M THF溶液(11ml、7.6mmol)(THF中、4−
ブロモ−2−クロロアニソール、触媒ヨウ素、およびマ
グネシウムの削り屑から製造した)で処理して、クロマ
トグラフィー(シリカゲル、CH2Cl2中の5−10%
MeOH)にかけた後、標記化合物760mg(62%)を黄
色の泡状物質として得た。1 H NMR d 1.43(m,2H)、1.58(m,4H)、
2.73(t,J=5.9Hz、2H)、3.82(s,3H)、
3.87(s,3H)、4.08(t,J=5.9Hz、2H)、
6.74(d,J=9.2Hz,1H)、6.78(d,J=9.
2Hz,2H)、6.96(dd,J=2.2Hz、8.9Hz,1
H)、7.26(dd,J=2.2Hz、8.7Hz,1H)、7.
31(d,J=2.1Hz,1H)、7.46(d,J=2.1H
z,1H)、7.53(d,J=8.9Hz,1H)、7.75
(d,J=8.7Hz,2H);13 C NMR d 24.4、26.1、55.3、55.
9、56.4、57.9、66.4、104.7、112.
2、114.6、115.3、122.8、124.5、1
27.1、128.8、130.6、130.8、131.
7、132.5、134.1、140.4、140.9、1
55.3、158.1、163.4、193.2; MS(FD) m/e 535(M+); 元素分析(C3030ClNO4Sとして): 計算値 : C 67.22;H 5.64;N 2.61。 実測値 : C 66.94;H 5.90;N 2.34。
【0086】実施例 5 [2−(3−クロロ−4−ヒドロキシフェニル)−6−ヒ
ドロキシベンゾ[b]チエニ−3−イル][4−[2−(1−
ピペリジニル)エトキシ]フェニル]メタノン
【化23】 実施例 2に記載した方法により、実施例 4の生成物
(0.61g、1.14mmol)、エタンチオール(0.42m
l、5.77mmol)、および塩化アルミニウム(1.07
g、8.03mmol)を無水CH2Cl2(20ml)中で撹拌し
た。クロマトグラフィー(シリカゲル、CH2Cl2中の5
−10% MeOH)にかけた後、残りをMeOH/CH2
Cl2から結晶化して、標記生成物343mg(59%)を黄
色の固形物質として得た。1 H NMR d 1.33(m,2H)、1.44(m,4H)、
2.37(m,4H)、2.48(s,1H)、2.60(t,J
=5.7Hz、2H)、4.06(t,J=5.7Hz、2
H)、6.83−6.93(m,4H)、7.12(dd,J=2.
0Hz、8.5Hz,1H)、7.25(m,2H)、7.33
(d,J=2.0Hz,1H)、7.63(d,J=8.7Hz,2
H)、9.82(br s,1H);13 C NMR(DMSO−d6) d 23.8、25.4、
54.2、57.0、65.9、107.1、114.5、
115.3、116.9、119.9、123.5、12
4.8、128.2、129.4、129.5、130.
6、131.7、132.0、138.5、139.3、1
53.5、155.6、162.9、192.3; HRMS(FAB) m/e(C2827ClNO4S(M
+)として): 計算値 : 508.1349。 実測値 : 508.1344。
【0087】実施例 6 [2−(3−メチル−4−メトキシフェニル)−6−メト
キシベンゾ[b]チエニ−3−イル][4−[2−(1−ピペ
リジニル)エトキシ]フェニル]メタノン
【化24】 実施例 1に記載した方法により、クロロベンゼン(10
ml)中の[2−ジメチルアミノ−6−メトキシベンゾチエ
ニ−3−イル][4−[2−(1−ピペリジニル)エトキシ]
フェニル]メタノン(1.0g、2.3mmol)を3−メチル
−4−メトキシフェニルマグネシウムブロミドの0.6
9M THF溶液(11ml、7.6mmol)(THF中、4−
ブロモ−2−メチルアニソール、触媒ヨウ素、およびマ
グネシウムの削り屑から製造した)で処理して、クロマ
トグラフィー(シリカゲル、CH2Cl2中の5−10%
MeOH)にかけた後、標記化合物810mg(69%)を黄
色の油状物質として得た。1 H NMR d 1.43(m,2H)、1.58(m,4H)、
2.11(s,3H)、2.46(m,4H)、2.71(t,J
=5.8Hz、2H)、3.75(s,3H)、3.86(s,3
H)、4.06(t,J=5.8Hz、2H)、6.64(d,J
=8.9Hz,1H)、6.75(d,J=8.6Hz,2H)、
6.95(d,J=8.9Hz,1H)、7.20(s,2H)、
7.31(s,1H)、7.54(d,J=8.9Hz,1H)、
7.77(d,J=8.6Hz,2H);13 C NMR d 16.4、24.4、26.1、55.
3、55.6、55.9、57.9、66.4、104.
8、110.2、114.5、115.0、124.3、1
25.8、127.1、128.0、130.6、130.
8、131.6、132.5、134.3、140.3、1
43.2、157.9、158.3、163.2、193.
6; MS(FD) m/e 515(M+); 元素分析(C3133NO4Sとして): 計算値 : C 72.21;H 6.45;N 2.72。 実測値 : C 72.43;H 6.53;N 2.95。
【0088】実施例 7 [2−(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)−6−ヒ
ドロキシベンゾ[b]チエニ−3−イル][4−[2−(1−
ピペリジニル)エトキシ]フェニル]メタノン
【化25】 実施例 2に記載した方法により、実施例 6の生成物
(640mg、1.24mmol)、エタンチオール(0.45m
l、6.18mmol)、および塩化アルミニウム(1.16
g、8.70mmol)を無水CH2Cl2(20ml)中で撹拌し
た。クロマトグラフィー(シリカゲル、CH2Cl2中の5
−10% メタノール)にかけた後、残りをMeOH/C
2Cl2から結晶化して、標記生成物386mg(64%)
を黄色の固形物質として得た。1 H NMR(DMSO−d6) d 1.34(m,2H)、
1.44(m,4H)、2.37(m,4H)、2.60(t,J
=5.7Hz、2H)、4.05(t,J=5.7Hz、2
H)、6.64(d,J=8.3Hz、1H)、6.82(dd,J
=2.1Hz、8.8Hz,1H)、6.89(d,J=8.8H
z,2H)、6.96(dd,J=2.1Hz、8.3Hz,1H)、
7.05(d,J=1.8Hz,1H)、7.22(d,J=8.
8Hz,1H)、7.30(d,J=1.8Hz,1H)、7.6
1(d,J=8.8Hz,2H)、9.62(br s,1H)、9.
75(br s,1H);13 C NMR(DMSO−d6) d 15.7、23.8、
25.4、54.2、57.0、65.9、107.0、1
14.4、114.8、115.1、123.2、123.
6、124.3、126.9、129.5、129.7、1
30.6、131.6、132.3、139.1、140.
5、155.3、155.9、162.7、192.6; MS(FD) m/e 487(M+); 元素分析(C2929NO4Sとして): 計算値 : C 71.43;H 6.00;N 2.87。 実測値 : C 71.33;H 6.05;N 2.92。
【0089】実施例 8 [2−(3,4−ジメトキシフェニル)−6−メトキシベン
ゾ[b]チエニ−3−イル][4−[2−(1−ピペリジニ
ル)エトキシ]フェニル]メタノン
【化26】 実施例 1に記載した方法により、THF(15ml)中の
[2−ジメチルアミノ−6−メトキシベンゾチエニ−3
−イル][4−[2−(1−ピペリジニル)エトキシ]フェニ
ル]メタノン(1.64g、3.75mmol)を3,4−ジメト
キシフェニルマグネシウムブロミドの0.63M 溶液
(12.0ml、7.56mmol)(THF中、4−ブロモベラ
トロール、触媒ヨウ素、およびマグネシウムの削り屑か
ら製造した)で処理した。クロマトグラフィー(シリカゲ
ル、CH2Cl2中の5−10% MeOH)により精製し
て、標記化合物1.32g(66%)を黄色の泡状物質と
して得た。1 H NMR d 1.45(m,2H)、1.61(m,4H)、
2.48(m,4H)、2.75(t,J=6.0Hz、2H)、
3.74(s,3H)、3.84(s,3H)、3.90(s,3
H)、4.09(t,J=6.0Hz、2H)、6.76(d,J
=8.2Hz,1H)、6.77(d,J=8.7Hz,2H)、
6.91(d,J=1.6Hz,1H)、6.98(dd,J=2.
2Hz、8.9Hz,1H)、7.04(dd,J=1.6Hz、
8.2Hz,1H)、7.33(d,J=2.2Hz,1H)、7.
57(d,J=8.9Hz,1H)、7.79(d,J=8.7H
z,2H);13 C NMR d 23.6、25.3、54.5、55.
1、55.2、55.3、57.1、65.6、104.
0、110.6、111.6、113.7、114.3、1
21.0、123.5、125.7、129.9、130.
1、131.7、133.4、139.5、141.8、1
48.1、148.7、157.2、162.5、192.
8; MS(FD) m/e 531(M+); 元素分析(C3133NO5Sとして): 計算値 : C 70.03;H 6.26;N 2.63。 実測値 : C 70.21;H 6.36;N 2.67。
【0090】実施例 9 [2−(2−メトキシフェニル)−6−メトキシベンゾ
[b]チエニ−3−イル][4−[2−(1−ピペリジニル)
エトキシ]フェニル]メタノン
【化27】 実施例 1に記載した方法により、クロロベンゼン(10
ml)中の[2−ジメチルアミノ−6−メトキシベンゾチエ
ニ−3−イル][4−[2−(1−ピペリジニル)エトキシ]
フェニル]メタノン(1.0g、2.29mmol)を2−メト
キシフェニルマグネシウムブロミドの0.65M THF
溶液(11.0ml、7.11mmol)(THF中、2−ブロモ
アニソール、触媒ヨウ素、およびマグネシウムの削り屑
から製造した)で処理して、クロマトグラフィー(シリカ
ゲル、CH2Cl2中の5−10%MeOH)にかけた後、
標記化合物710mg(62%)を黄色の泡状物質として得
た。1 H NMR d 1.44(m,2H)、1.60(m,4H)、
2.48(m,4H)、2.72(t,J=5.9Hz、2H)、
3.51(s,3H)、3.87(s,3H)、4.06(t,J
=5.9Hz、2H)、6.65(d,J=8.2Hz,1H)、
6.73(d,J=8.6Hz,2H)、6.89(d,J=7.
4Hz,1H)、6.98(d,J=8.9Hz,1H)、7.1
7(t,J=7.7Hz,1H)、7.33(s,1H)、7.4
1(d,J=7.4Hz,1H)、7.68(d,J=8.9Hz,
1H)、7.75(d,J=8.6Hz,1H);13 C NMR d 23.6、25.4、54.0、54.
6、55.1、57.2、65.6、103.6、104.
9、110.2、113.2、114.2、120.1、1
22.2、124.1、129.6、130.1、130.
9、131.5、133.0、139.3、140.0、1
55.3、157.0、161.9、191.1; MS(FD) m/e 501(M+)。
【0091】実施例 10 [2−(2−ヒドロキシフェニル)−6−ヒドロキシベン
ゾ[b]チエニ−3−イル][4−[2−(1−ピペリジニ
ル)エトキシ]フェニル]メタノン
【化28】 実施例 2に記載した方法により、実施例 9の生成物
(560mg、1.12mmol)、エタンチオール(0.42m
l、5.77mmol)、および塩化アルミニウム(1.05
g、7.88mmol)を無水CH2Cl2(30ml)中で撹拌し
て、クロマトグラフィー(シリカゲル、CH2Cl2中の5
−10% メタノール)にかけた後、標記生成物257mg
(49%)を黄色の泡状物質として得た。1 H NMR d 1.47(m,2H)、1.62(m,4H)、
2.54(m,4H)、2.75(t,J=5.4Hz、2H)、
4.10(t,J=5.4Hz、2H)、4.87(brs,2
H)、6.64(d,J=8.1Hz、1H)、6.72−6.
85(m,4H)、7.02(m,1H)、7.25(m,2
H)、7.47(d,J=8.9Hz,1H)、7.67(d,J
=8.6Hz,2H); MS(FD) m/e 473(M+); 元素分析(C2827NO4Sとして): 計算値 : C 71.01;H 5.75;N 2.96。 実測値 : C 71.27;H 5.82;N 3.19。
【0092】実施例 11 [2−(3−メトキシフェニル)−6−メトキシベンゾ
[b]チエニ−3−イル][4−[2−(1−ピペリジニル)
エトキシ]フェニル]メタノン
【化29】 実施例 1に記載した方法により、クロロベンゼン(10
ml)中の[2−ジメチルアミノ−6−メトキシベンゾチエ
ニ−3−イル][4−[2−(1−ピペリジニル)エトキシ]
フェニル]メタノン(1.0g、2.29mmol)を3−メト
キシフェニルマグネシウムブロミドの0.64M THF
溶液(11.0ml、7.04mmol)(THF中、3−ブロモ
アニソール、触媒ヨウ素、およびマグネシウムの削り屑
から製造した)で処理して、クロマトグラフィー(シリカ
ゲル、CH2Cl2中の5−10%MeOH)にかけた後、
標記化合物610mg(53%)を暗色の油状物質として得
た。1 H NMR d 1.44(m,2H)、1.59(m,4H)、
2.47(m,4H)、2.73(t,J=6.0Hz、2H)、
3.70(s,3H)、3.88(s,3H)、4.08(t,J
=6.0Hz、2H)、6.76(m,3H)、6.96−7.
04(m,3H)、7.15(t,J=8.0Hz,1H)、7.
33(d,J=2.0Hz,1H)、7.56(d,J=8.9H
z,1H)、7.78(d,J=8.7Hz,2H); MS(FD) m/e 501(M+); 元素分析(C3031NO4Sとして): 計算値 : C 71.83;H 6.23;N 2.79。 実測値 : C 71.68;H 6.25;N 2.66。
【0093】製造例 5 3−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)ブロモベンゼン 製造例 1の方法により、ジメチルホルムアミド(20m
l)中の3−ブロモフェノール(5.0g、28.90mmol)
をt−ブチルジメチルシリルクロリド(4.4g、28.9
mmol)およびイミダゾール(3.9g、57.9mmol)で処
理して、クロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン)に
かけた後、所望の生成物を透明の油状物質として得た。1 H NMR d 0.22(s,6H)、1.00(s,9H)、
6.78(m,1H)、7.02(s,1H)、7.10(d,J
=5.1Hz、2H); MS(FD) m/e 288(M+); 元素分析(C1219BrOSiとして): 計算値 : C 50.17;H 6.67。 実測値 : C 50.07;H 6.45。
【0094】製造例 6 [2−(3−(t−ブチルジメチルシリル)オキシフェニル)
−6−メトキシベンゾ[b]チエニ−3−イル][4−[2
−(1−ピペリジニル)エトキシ]フェニル]メタノン
【化30】 実施例 1に記載した方法により、THF(15ml)中の
[2−ジメチルアミノ−6−メトキシベンゾチエニ−3
−イル][4−[2−(1−ピペリジニル)エトキシ]フェニ
ル]メタノン(1.6g、3.75mmol)を3−(t−ブチル
ジメチルシリルオキシ)フェニルマグネシウムブロミド
の0.6M THF溶液(16ml、9.60mmol)(THF
中、製造例 3の生成物、触媒ヨウ素、およびマグネシ
ウムの削り屑から製造した)で処理して、クロマトグラ
フィー(シリカゲル、CH2Cl2中の5−10% MeO
H)にかけた後、標記化合物1.65g(73%)を黄色の
油状物質として得た。1 H NMR d 0.11(s,6H)、0.95(s,9H)、
1.45(m,2H)、1.61(m,4H)、2.50(m,4
H)、2.76(t,J=5.9Hz、2H)、3.89(s,3
H)、4.09(t,J=5.9Hz、2H)、6.69(d,J
=8.5Hz、1H)、6.77(d,J=8.5Hz、2
H)、6.90(s,1H)、6.96−7.10(m,3H)、
7.34(m,1H)、7.55(d,J=8.8Hz、1H)、
7.78(d,J=8.2Hz,2H); MS(FD) m/e 601(M+); 元素分析(C3543NO4SSiとして): 計算値 : C 69.85;H 7.20;N 2.33。 実測値 : C 69.83;H 7.34;N 2.34。
【0095】実施例 12 [2−(3−ヒドロキシフェニル)−6−ヒドロキシベン
ゾ[b]チエニ−3−イル][4−[2−(1−ピペリジニ
ル)エトキシ]フェニル]メタノン
【化31】 実施例 3に記載した方法により、製造例 4の生成物
(1.6g、2.66mmol)、エタンチオール(0.95ml、
13.04mmol)、および塩化アルミニウム(2.5g、1
8.75mmol)を無水CH2Cl2(40ml)中で撹拌して、
クロマトグラフィー(シリカゲル、CH2Cl2中の5−1
0% MeOH)にかけた後、標記生成物1.2g(95%)
を黄色の泡状物質として得た。1 H NMR(MeOD−d4) d 1.45(m,2H)、
1.59(m,4H)、2.50(m,4H)、2.72(t,J
=5.5Hz、2H)、4.11(t,J=5.5Hz、2
H)、4.88(br s,2H)、6.61(m,1H)、6.8
0−6.88(m,5H)、7.01(t,J=8.1Hz、1
H)、7.27(d,J=2.1Hz,1H)、7.39(d,J
=8.8Hz,1H)、7.70(d,J=8.7Hz,2H);13 C NMR(DMSO−d6) d 23.8、25.5、
54.2、57.0、65.9、107.1、114.5、
114.9、115.4、115.5、118.9、12
3.5、129.5、129.9、131.1、131.
7、132.0、134.1、139.1、139.5、1
55.8、157.5、162.9、192.5;MS(F
D) m/e 474(MH+); HRMS(FAB) m/e(C2828NO4S(M
+)として): 計算値 : 474.1739、 実測値 : 474.1741; 元素分析(C2827NO4S・0.75 H2Oとして): 計算値 : C 69.04;H 5.91;N 2.91。 実測値 : C 68.86;H 5.73;N 2.61。
【0096】実施例 13 [2−(3−ベンゾイルオキシフェニル)−6−ベンゾイ
ルオキシベンゾ[b]チエニ−3−イル][4−[2−(1−
ピペリジニル)エトキシ]フェニル]メタノン
【化32】 無水THF(20ml)中の実施例 12の生成物(0.50
g、1.06mmol)の撹拌溶液に、トリエチルアミン(0.
37ml、2.65mmol)および塩化ベンゾイル(0.30m
l、2.58mmol)を添加した。>16時間後、その混合
物を酢酸エチルで希釈して、飽和重炭酸ナトリウムおよ
びブラインで洗浄した。有機相を乾燥させ(Na2
4)、濃縮して、クロマトグラフィー(シリカゲル、C
2Cl2中の5% MeOH)により精製して、所望の生成
物0.67g(93%)を白色の泡状物質として得た。1 H NMR d 1.47(m,2H)、1.68(m,4H)、
2.64(m,4H)、2.89(t,J=5.6Hz、2H)、
4.20(t,J=5.6Hz、2H)、6.80(d,J=8.
8Hz,2H)、7.13(m,1H)、7.22−7.35
(m,4H)、7.50−7.56(m,4H)、7.63−7.
70(m,2H)、7.72−7.78(m,4H)、8.18
(d,J=7.3Hz,2H)、8.24(m,J=7.8Hz,2
H); MS(FD) m/e 681(M+); 元素分析(C4235161として): 計算値 : C 73.99;H 5.17;N 2.05。 実測値 : C 73.74;H 5.26;N 2.25。
【0097】実施例 14 [2−(3−(1−ブチルスルホニル)オキシフェニル)−
6−(1−ブチルスルホニル)オキシベンゾ[b]チエニ−
3−イル][4−[2−(1−ピペリジニル)エトキシ]フェ
ニル]メタノン
【化33】 無水THF(20ml)中の実施例 12の生成物(0.50
g、1.06mmol)の撹拌溶液に、トリエチルアミン(0.
37ml、2.65mmol)および1−ブタンスルホニルクロ
リド(0.34ml、2.62mmol)を添加した。>16時間
後、その混合物を酢酸エチルで希釈して、飽和重炭酸ナ
トリウムおよびブラインで洗浄した。有機相を乾燥させ
(Na2SO4)、濃縮して、クロマトグラフィー(シリカゲ
ル、CH2Cl2中の5% MeOH)によって精製して、所
望の生成物0.68g(90%)を油状物質として得た。1 H NMR d 1.00(dt,J=2.1Hz、7.3Hz、
6H)、1.44−1.64(m,10H)、1.89−2.0
2(m,4H)、2.50(m,4H)、2.76(t,J=5.
9Hz、2H)、3.17(m,2H)、3.30(m,2H)、
4.10(t,J=5.9Hz、2H)、6.79(d,J=8.
8Hz,2H)、7.21−7.39(m,5H)、7.67−
7.73(m,3H)、7.84(d,J=2.1Hz,1H); MS(FD) m/e 713(M+); 元素分析(C3643183として): 計算値 : C 60.57;H 6.07;N 1.96。 実測値 : C 60.28;H 5.95;N 1.89。
【0098】実施例 15 [2−(2−メチル−4−メトキシフェニル)−6−メト
キシベンゾ[b]チエニ−3−イル][4−[2−(1−ピペ
リジニル)エトキシ]フェニル]メタノン
【化34】 実施例 1に記載した方法により、THF(12ml)中の
[2−ジメチルアミノ−6−メトキシベンゾチエニ−3
−イル][4−[2−(1−ピペリジニル)エトキシ]フェニ
ル]メタノン(1.6g、3.6mmol)を2−メチル−4−
メトキシフェニルマグネシウムブロミドの0.65M T
HF溶液(20ml、13.0mmol)(THF中、4−ブロモ
−3−メチルアニソール、触媒ヨウ素、およびマグネシ
ウムの削り屑から製造した)で処理して、クロマトグラ
フィー(シリカゲル、CH2Cl2中の5−10% MeO
H)にかけた後、標記化合物1.02g(55%)を暗色の
油状物質として得た。1 H NMR d 1.46(m,2H)、1.63(m,4H)、
2.26(s,3H)、2.54(m,4H)、2.79(t,J
=5.8Hz、2H)、3.47(s,3H)、3.89(s,3
H)、4.12(t,J=5.8Hz、2H)、6.60(m,2
H)、6.74(d,J=8.8Hz、2H)、6.98(dd,J
=2.4Hz、8.9Hz,1H)、7.19(d,J=9.3H
z、1H)、7.32(d,J=2.4Hz、1H)、7.60
(d,J=8.9Hz、1H)、7.69(d,J=8.8Hz、
2H); MS(FD) m/e 515(M+); 元素分析(C3133141として): 計算値 : C 72.20;H 6.45;N 2.72。 実測値 : C 72.50;H 6.56;N 2.80。
【0099】実施例 16 [2−(2−メチル−4−ヒドロキシフェニル)−6−ヒ
ドロキシベンゾ[b]チエニ−3−イル][4−[2−(1−
ピペリジニル)エトキシ]フェニル]メタノン
【化35】 実施例 2に記載した方法により、実施例 15の生成物
(1.0g、1.94mmol)、エタンチオール(0.71ml、
9.75mmol)、および塩化アルミニウム(1.81g、1
3.57mmol)を無水CH2Cl2(40ml)中で撹拌した。
クロマトグラフィー(シリカゲル、CH2Cl2中の5−1
0% MeOH)により精製して、標記生成物260mg(2
7%)を暗黄色の泡状物質として得た。1 H NMR d 1.47(m,2H)、1.61(m,4H)、
2.13(s,3H)、2.55(m,4H)、2.77(t,J
=5.5Hz、2H)、4.09(t,J=5.5Hz、2
H)、4.87(s,2H)、6.45(m,2H)、6.77
(d,J=8.7Hz、2H)、6.87(dd,J=2.2Hz、
8.8Hz,1H)、7.01(d,J=9.1Hz、1H)、
7.23(d,J=2.2Hz、1H)、7.51(d,J=8.
8Hz、1H)、7.60(d,J=8.7Hz、2H); MS(FD) m/e 488(MH+); HRMS(FAB) m/e(C2930141とし
て): 計算値 : 488.1896。 実測値 : 488.1911。
【0100】実施例 17 [2−(2,4−ジメトキシフェニル)−6−メトキシベン
ゾ[b]チエニ−3−イル][4−[2−(1−ピペリジニ
ル)エトキシ]フェニル]メタノン
【化36】 実施例 1に記載した方法により、THF(17ml)中の
[2−ジメチルアミノ−6−メトキシベンゾチエニ−3
−イル][4−[2−(1−ピペリジニル)エトキシ]フェニ
ル]メタノン(2.0g、4.6mmol)を2,4−ジメトキシ
フェニルマグネシウムブロミドの1.8M THF溶液
(12.5ml、22.5mmol)(2,4−ジメトキシブロモベ
ンゼン、触媒ヨウ素、およびマグネシウムの削り屑から
製造した)で処理して、クロマトグラフィー(シリカゲ
ル、1:1 ヘキサン:酢酸エチル、0−10% MeO
H)にかけた後、標記化合物1.43g(58%)を淡緑色
の毛羽立った(fluffy)固形物質として得た。1 H NMR d 1.44(m,2H)、1.60(m,4H)、
2.49(m,4H)、2.74(t,J=6.0Hz、2H)、
3.49(s,3H)、3.75(s,3H)、3.87(s,3
H)、4.07(t,J=6.0Hz、2H)、6.21(d,J
=2.2Hz、1H)、6.42(dd,J=2.3Hz、8.5
Hz,1H)、6.74(d,J=8.8Hz、2H)、6.95
(dd,J=2.3Hz、8.9Hz,1H)、7.30−7.33
(m,2H)、7.63(d,J=8.9Hz、1H)、7.74
(d,J=8.7Hz、2H);13 C NMR d 24.2、26.0、54.7、55.
2、55.5、55.7、57.9、66.3、98.6、
104.4、104.8、113.8、114.7、11
5.7、124.6、130.7、131.4、132.
0、132.2、133.7、140.1、140.4、1
57.1、157.5、161.5、162.5、192.
0; IR(CHCl3) 1644、1601cm-1; MS(FD) m/e 531(M+); 元素分析(C3133NO5Sとして): 計算値 : C 70.03;H 6.26;N 2.63。 実測値 : C 70.24;H 6.35;N 2.66。
【0101】実施例 18 [2−(4−ヒドロキシ−2−メトキシフェニル)−6−
ヒドロキシベンゾ[b]チエニ−3−イル][4−[2−(1
−ピペリジニル)エトキシ]フェニル]メタノン
【化37】 実施例 2に記載した方法により、実施例 17の生成物
(1.24g、2.3mmol)、エタンチオール(1.1ml、1
5.0mmol)、および塩化アルミニウム(1.59g、1
2.0mmol)を無水CH2Cl2(16ml)中で撹拌して、ク
ロマトグラフィー(シリカゲル、1:1 ヘキサン:酢酸
エチル、1−10% MeOH)にかけた後、標記生成物
0.17g(15%)を鮮やかな黄色の固形物質として得
た。1 H NMR(1:1 CDCl3/MeOD−d4) d 1.
44(m,2H)、1.59(m,4H)、2.49(m,4
H)、2.73(t,J=5.7Hz、2H)、3.43(s,3
H)、4.07(t,J=5.7Hz、2H)、6.11(d,J
=2.1Hz、1H)、6.31(dd,J=2.2Hz、8.5
Hz,1H)、6.72(d,J=8.8Hz、2H)、6.84
(dd,J=2.3Hz、8.8Hz,1H)、7.16(d,J=
8.3Hz、1H)、7.21(d,J=2.1Hz、1H)、
7.53(d,J=8.9Hz、1H)、7.68(d,J=8.
7Hz、2H);13 C NMR(1:1 CDCl3/MeOD−d4) d 2
4.3、25.8、54.7、55.4、58.1、60.
7、65.9、99.4、104.4、107.2、10
8.0、114.2、114.7、115.3、124.
5、131.1、132.5、132.8、133.4、1
41.1、141.4、155.3、157.6、159.
9、163.1、194.1; IR(KBr) 1612、1597cm-1; MS(FD) m/e 504(MH+); HRMS(FAB) m/e(C2930NO5S(M
+)として): 計算値 : 504.1845、 実測値 : 504.1875; 元素分析(C2929NO5S・1/2 H2Oとして): 計算値 : C 67.82;H 6.08;N 2.73。 実測値 : C 67.52;H 5.95;N 2.94。
【0102】実施例 19 [2−(4−トリフルオロメチルフェニル)−6−メトキ
シベンゾ[b]チエニ−3−イル][4−[2−(1−ピペリ
ジニル)エトキシ]フェニル]メタノン
【化38】 実施例 1に記載した方法により、THF(20ml)中の
[2−ジメチルアミノ−6−メトキシベンゾチエニ−3
−イル][4−[2−(1−ピペリジニル)エトキシ]フェニ
ル]メタノン(1.0g、2.28mmol)を4−トリフルオ
ロメチルフェニルマグネシウムブロミドの0.69M T
HF溶液(10ml、6.9mmol)(THF中、4−ブロモベ
ンゾトリフルオライド、触媒ヨウ素、およびマグネシウ
ムの削り屑から製造した)で処理して、ラジアルクロマ
トグラフィー(シリカゲル、4:1:.05−3:1:.
05 ヘキサン:酢酸エチル:MeOH、アンモニア雰囲
気下)にかけた後、標記化合物991mg(81%)を黄色
の油状物質として得た。1 H NMR d 1.45(m,2H)、1.63(m,4H)、
2.54(m,4H)、2.79(t,J=5.8Hz、2H)、
3.89(s,3H)、4.13(t,J=5.8Hz、2H)、
6.78(d,J=8.8Hz、2H)、6.98(dd,J=8.
9Hz、2.3Hz,1H)、7.34(d,J=2.2Hz、1
H)、7.48(d,J=8.4Hz、2H)、7.54(d,J
=8.4Hz、2H)、7.75(d,J=8.8Hz、2
H);13 C NMR d 24.0、25.7、55.0、55.
6、57.6、66.1、104.4、114.4、11
5.3、115.8、124.5、125.5(q,J=3.
0Hz)、129.1、130.2、132.3、133.
2、133.6、137.3、139.7、140.6、1
58.2、163.3、192.6; MS(FD+) m/e 539(M+); 元素分析(C30283NO3Sとして): 計算値 : C 66.77;H 5.24;N 2.60。 実測値 : C 66.78;H 5.30;N 2.43。
【0103】実施例 20 [2−(4−トリフルオロメチルフェニル)−6−ヒドロ
キシベンゾ[b]チエニ−3−イル][4−[2−(1−ピペ
リジニル)エトキシ]フェニル]メタノン
【化39】 実施例 19の生成物(480mg、0.89mmol)を無水C
2Cl2(15ml)に溶解し、−78℃まで冷却して、三
臭化ホウ素の1.0M CH2Cl2溶液(0.8ml、0.8mm
ol)で処理した。その混合物を室温まで温め、一晩撹拌
して、さらなる三臭化ホウ素(1.75ml、1.75mmol)
で2回に分けて(in 2 portions)処理した。72時間
後、その混合物を水75mlで希釈して、CH2Cl2(2×
75ml)で抽出した。有機相を2N 水酸化ナトリウムで
洗浄して、その結果得られた水相を酸性として、CH2
Cl2(75ml)で抽出した。合わせた有機相を乾燥させ
(Na2SO4)、濃縮して、ラジアルクロマトグラフィー
(2:1:0.1 ヘキサン:酢酸エチル:MeOH、アン
モニア雰囲気下)によって精製して、標記生成物110m
g(24%)を非晶質の緑色の固形物質として得た。1 H NMR d 1.45(m,2H)、1.63(m,4H)、
2.57(m,4H)、2.79(t,J=4.9Hz、2H)、
4.08(t,J=4.9Hz、2H)、6.59(d,J=8.
6Hz、2H)、6.77(d,J=8.7Hz、1H)、7.
15(s,1H)、7.33(d,J=8.7Hz、1H)、7.
42(s,4H)、7.64(d,J=8.6Hz、2H)、8.
18(b,1H); HRMS(FD+) m/e(C29273NO3S(M
+)として): 計算値 : 526.1664、 実測値 : 526.1669; 元素分析(C29263NO3S・H2Oとして): 計算値 : C 64.07;H 5.20;N 2.57。 実測値 : C 63.67;H 5.12;N 2.89。
【0104】実施例 21 [2−(3−フルオロフェニル)−6−メトキシベンゾ
[b]チエニ−3−イル][4−[2−(1−ピペリジニル)
エトキシ]フェニル]メタノン
【化40】 実施例 1に記載した方法により、THF(13ml)中の
[2−ジメチルアミノ−6−メトキシベンゾチエニ−3
−イル][4−[2−(1−ピペリジニル)エトキシ]フェニ
ル]メタノン(1.5g、3.4mmol)を3−フルオロフェ
ニルマグネシウムブロミドの1.9M THF溶液(9.0
ml、17mmol)で処理して、クロマトグラフィー(シリカ
ゲル、1:1 ヘキサン:酢酸エチル、0−10% Me
OH)にかけた後、標記化合物1.13g(68%)をオフ
ホワイト色の固形物質として得た。1 H NMR d 1.44(m,2H)、1.58(m,4H)、
2.47(m,4H)、2.73(t,J=6.0Hz、2H)、
3.89(s,3H)、4.08(t,J=6.0Hz、2H)、
6.78(d,J=8.8Hz、2H)、6.87−6.93
(m,1H)、6.97(dd,J=2.3Hz、8.9Hz,1
H)、7.11−7.20(m,3H)、7.33(d,J=2.
3Hz、1H)、7.53(d,J=8.9Hz、1H)、7.
75(d,J=8.8Hz、2H);13 C NMR d 24.2、25.9、55.1、55.
7、57.7、66.3、104.3、104.5、11
4.3、115.15、115.22、115.4、12
4.4、124.6、124.8、130.3、132.
2、132.4、133.7、140.4、158.1、1
60.9、163.3、164.2、192.8;IR(C
HCl3) 1648、1599cm-1; MS(FD) m/e 489(M+); 元素分析(C2928FNO3Sとして): 計算値 : C 71.14;H 5.76;N 2.86。 実測値 : C 70.89;H 5.83;N 2.85。
【0105】実施例 22 [2−(3−フルオロフェニル)−6−ヒドロキシベンゾ
チエニ−3−イル][4−[2−(1−ピペリジニル)エト
キシ]フェニル]メタノン
【化41】 実施例 2に記載した方法により、実施例 21の生成物
(0.57g、1.2mmol)、エタンチオール(1.1ml、1
5.0mmol)、および塩化アルミニウム(1.53g、1
1.0mmol)を無水CH2Cl2(10ml)中で反応させて、
クロマトグラフィー(シリカゲル、1:1 ヘキサン:酢
酸エチル、0−10% MeOH)にかけた後、標記生成
物0.31g(53%)を鮮やかな黄色の薄片状固形物質
として得た。1 H NMR d 1.47(m,2H)、1.67(m,4H)、
2.60(m,4H)、2.82(t,J=5.4Hz、2H)、
4.11(t,J=5.4Hz、2H)、6.56(d,J=8.
9Hz、2H)、6.76(dd,J=2.1Hz、8.8Hz,1
H)、6.83−6.90(m,1H)、7.04−7.19
(m,4H)、7.34(d,J=8.8Hz、1H)、7.64
(d,J=8.8Hz、2H);13 C NMR(CDCl3+DMSO−d6) d 24.
0、25.8、55.0、57.6、66.1、107.
1、114.3、114.9、115.2、115.5、1
15.6、115.8、124.3、124.6、130.
2、132.2、132.7、135.7、140.4、1
55.9、160.8、163.1、164.1、193.
0; IR(CHCl3) 1649、1599cm-1; MS(FD) m/e 476(MH+); HRMS(FD) m/e(C2827FNO3S(M
+)として): 計算値 : 476.1705。 実測値 : 476.1696。
【0106】実施例 23 [2−(2−メチルフェニル)−6−ヒドロキシベンゾ
[b]チエニ−3−イル][4−[2−(1−ピペリジニル)
エトキシ]フェニル]メタノン
【化42】 実施例 1に記載した方法により、THF(13ml)中の
[2−ジメチルアミノ−6−メトキシベンゾチエニ−3
−イル][4−[2−(1−ピペリジニル)エトキシ]フェニ
ル]メタノン(1.5g、3.4mmol)を2−メチルフェニ
ルマグネシウムブロミドの1.9M THF溶液(18m
l、34.2mmol)で処理して、クロマトグラフィー(シリ
カゲル、1:1 ヘキサン:酢酸エチル、0−10% M
eOH)にかけた後、部分的に精製されたオフホワイト色
の非晶質の固形物質0.811g(49%)を得た。1 H NMR d 1.5(m,2H)、1.7(m,4H)、2.
4(s,3H)、2.6(m,4H)、2.8(t,2H)、4.0
(s,3H)、4.2(t,2H)、6.8(d,2H)、7.0(d
d,1H)、7.1−7.2(m,3H)、7.3−7.4(m,1
H)、7.5(d,1H)、7.7(d,1H)、7.8(d,2
H)。
【0107】実施例 2に記載した方法により、先に得
られた粗生成物(0.83g、1.7mmol)、エタンチオー
ル(0.95ml、13.0mmol)、および塩化アルミニウム
(1.56g、12.0mmol)を無水CH2Cl2(16ml)中
で撹拌して、クロマトグラフィー(シリカゲル、1:1
ヘキサン:酢酸エチル、0−10% メタノール)にかけ
た後、標記生成物0.29g(36%)を淡黄色の固形物
質として得た。1 H NMR d 1.48(m,2H)、1.66(m,4H)、
2.23(s,3H)、2.58(m,4H)、2.80(t,J
=5.6Hz、2H)、4.09(t,J=5.6Hz、2
H)、6.57(d,J=8.8Hz、2H)、6.82(dd,J
=2.1Hz、8.8Hz,1H)、7.01−7.13(m,3
H)、7.17−7.24(m,2H)、7.48(d,J=8.
8Hz、1H)、7.61(d,J=8.7Hz、2H);13 C NMR d 20.5、23.9、25.2、54.
9、57.7、65.1、103.7、107.3、11
3.8、115.5、124.5、125.4、128.
7、130.2、130.8、131.1、132.1、1
32.8、133.1、137.1、140.9、142.
9、154.9、162.4、192.5; IR(CHCl3) 1645、1600cm-1; MS(FD) m/e 472(MH+); HRMS(FAB) m/e(C2930NO3S(M
+)として): 計算値 : 472.1946、 実測値 : 472.1942; 元素分析(C2929NO3S・0.5 H2Oとして): 計算値 : C 72.47;H 6.29;N 2.91。 実測値 : C 72.34;H 6.16;N 3.03。
【0108】試験方法 該方法を説明する例では、閉経後モデルを使用して、循
環脂質に及ぼす様々な処置の効果を測定した。75日齢
の雌のSprague Dawleyのラット(体重 200〜225
g)をCharles River Laboratories(Portage、ミシ
ガン)から入手した。そのラットは、Charles River
Laboratoriesで左右の卵巣を摘出する(OVX)か、ま
たはShamの外科的処置を受けた後、1週間後に送られ
た。到着したら、それらを1ケージにつき3または4匹
のグループで金属製の懸垂用ケージに収容し、食物(カ
ルシウム含有量 約0.5%)および水を無制限に一週間
与えた。最低相対湿度40%で、室温を22.2±1.7
℃に維持した。室内の光周期は、12時間明転し、また
12時間暗転した。
【0109】投与レジメ組織収集 一週間の新環境順応期間後(従って、二週間後−OV
X)、試験化合物を用いての毎日投与を開始した。特に
ことわらない限り、17a−エチニルエストラジオール
または試験化合物を1% カルボキシメチルセルロース
中の懸濁液として、または20% シクロデキストリン
に溶解して経口により与えた。ラットに4日間毎日投与
した。投与レジメの後、ラットの体重を測って、ケタミ
ン:キシラジン(2:1,V:V)混合物で麻酔し、血液
試料を心臓穿刺により集めた。次いで、ラットをCO2
で窒息させることにより屠殺し、子宮を正中切開により
摘出して、子宮の湿重量を測定した。
【0110】コレステロール分析 血液試料を室温で2時間凝固させ、3000rpmで10
分間遠心分離した後、血清を得た。Boehringer Mannh
eim Diagnosticsの高性能コレステロールアッセイを利
用して、血清コレステロールを測定した。簡単に言え
ば、コレステロールを酸化して、コレステ−4−エン−
3−オンおよび過酸化水素とした。次いで、ペルオキシ
ダーゼの存在下、その過酸化水素をフェノールおよび4
−アミノフェナゾンと反応させて、p−キノンイミン色
素を生成させ、これを分光光度分析により500nmで読
み取った。次いで、標準曲線を対照として、コレステロ
ール濃度を計算した。Biomek Automated Workstatio
nを利用して、アッセイ全体を自動化した。
【0111】子宮好酸球ペルオキシダーゼ(EPO)アッ
セイ 酵素分析の時まで、子宮を4℃で保持した。次いで、そ
の子宮を、0.005% Triton X−100を含む50
mM トリス緩衝液(pH 8.0)50体積中でホモジナイ
ズした。トリス緩衝液中の0.01% 過酸化水素および
10mM O−フェニレンジアミン(最終濃度)を加えて、
吸光度の増加を450nmで1分間モニターした。子宮に
おける好酸球の存在は、化合物のエストロゲン様活性の
指標である。反応曲線の最初の直線部分から、15秒間
隔の最高速度を測定した。
【0112】化合物源 17a−エチニルエストラジオールをSigma Chemical
Co.(セントルイス、ミズーリ)から入手した。
【0113】血清コレステロールに対する式Iの化合物
の影響および アゴニスト/非アゴニスト活性の測定 以下の表1に示すデータは、卵巣を摘出したラット、1
7a−エチニルエストラジオール(EE2;エストロゲン
の経口により利用可能な形)で処置したラット、および
本発明のある化合物で処置したラットの間での比較結果
を示す。EE2は、0.1mg/kg/日の割合で経口により
投与した場合、血清コレステロールの減少を引き起こす
が、子宮に対する刺激作用もまた示すので、EE2子宮
重量は、実質的には、卵巣を摘出した試験動物の子宮重
量よりも大きい。エストロゲンに対するこの子宮反応
は、当業界で十分認識されている。
【0114】本発明の化合物は、一般に、卵巣を摘出し
た対照動物に比べて、血清コレステロールを一般に減少
させるだけでなく、子宮重量を極僅か増加させ、ないし
は該式の試験化合物の大部分で僅かに減少させる。当業
界で知られているエストロゲン様化合物に比べて、子宮
重量に悪影響を及ぼすことのない血清コレステロール減
少の利点は、非常に珍しくかつ望ましい。
【0115】以下のデータに示すように、子宮への好酸
球湿潤という不利な反応を評価することにより、エスト
ロゲン性もまた評価した。本発明の化合物は、卵巣を摘
出したラットの間質層において観察される、好酸球の数
の増加を全く引き起こさないが、エストラジオールは、
好酸球湿潤の実質的な、予期される増加を引き起こす。
【0116】以下の表1に示すデータは、1処置につき
5または6匹のラットの反応を反映する。
【0117】表 1
【表1】
【表2】 a mg/kg PO。 b 卵巣を摘出した対照に対する子宮重量増加%。 c 好酸球ペルオキシダーゼ、最高速度。 d 卵巣を摘出した対照に対する血清コレステロール減
少。 e 17a−エチニルエストラジオール * p<.05
【0118】本発明の化合物の実証された利点の他に、
先のデータは、式Iの化合物がエストロゲン類似物(mim
etics)ではないことを明らかに実証する。さらに、有害
性毒物学的効果(例えば、生存数)は、いずれの処置でも
全く観察されなかった。
【0119】骨粗鬆症試験方法 次の一般的準備方法では、ラットを35日間毎日処置し
て(1処置グループにつき6匹のラット)、36日目に二
酸化炭素で窒息させることにより屠殺した。35日とい
う期間は骨密度を最大に減少させるのに十分であり、本
明細書中に記載するように測定した。屠殺した時点で、
子宮を摘出し、付着した組織を切開除去して、完全な卵
巣摘出に伴うエストロゲン欠損を確認するため、湿重量
を測定する前に、液体含有物を排出した。卵巣摘出によ
り、子宮重量は通例どおり約75%減少した。次いで、
子宮を10% 中性緩衝化ホルマリン中に浸漬した後、
組織学的分析を行った。
【0120】右大腿を切除し、デジタル化したX線を発
生させて、遠位の骨幹端でのイメージ分析プログラム
(NIHイメージ)により分析した。これらのラットに由
来する脛骨の近位の態様もまた、定量的なコンピュータ
ー連動断層撮影により走査した。
【0121】先の方法により、20% ヒドロキシプロ
ピル β−シクロデキストリン中の本発明の化合物およ
びエチニルエストラジオール(EE2)を試験動物へ経口
により投与した。以下の表2および3に示す遠位の大腿
骨幹端および近位の脛骨のデータは各々、未処置の、並
びに卵巣を摘出した試験動物と比べた、式Iの化合物の
処置に関する結果である。結果は、卵巣摘出に比べての
保護%として報告する。
【0122】表 2
【表3】 * P<=0.5 生データでのステューデントのT検定
(両側)。
【0123】表 3
【表4】 * P<=0.5 生データでのステューデントのT検定
(両側)。
【0124】要約すると、試験動物の卵巣摘出は、無傷
の、ビヒクルで処置した対照動物と比べて、大腿密度の
有意な減少を引き起こした。経口により投与されたエチ
ニルエストラジオール(EE2)はこの損失を防ぐが、こ
の処置での子宮刺激の危険は相変わらず存在する。
【0125】本発明の化合物はまた、一般の用量依存的
な方法で骨損失も防ぐ。従って、本発明の化合物は、特
に閉経後症候群により引き起こされる骨粗鬆症の処置に
有用である。
【0126】MCF−7 増殖アッセイ MCF−7 胸部腺癌細胞(ATCC HTB 22)を1
0% ウシ胎児血清(FBS)(V/V)、L−グルタミン
(2mM)、ピルビン酸ナトリウム(1mM)、HEPES
{(N−[2−ヒドロキシエチル]ピペラジン−N'−[2−
エタンスルホン酸])10mM}、非必須アミノ酸およびウ
シインスリン(1ug/ml)(維持培地)を添加したMEM
(最少必須培地、フェノールレッド不含有、Sigma、セ
ントルイス、ミズーリ)中で維持した。アッセイの10
日前に、MCF−7細胞を、10% FBSの代わり
に、10% デキストランで被覆した木炭でストリップ
したウシ胎児血清(DCC−FBS)アッセイ培地を添加
した維持培地に移し変えて、ステロイドの内部貯蔵を減
らした。細胞解離培地(10mM HEPESおよび2mM
EDTAを添加したCa2+/Mg2+不含有HBSS(フ
ェノールレッド不含有))を利用して、MCF−7細胞を
維持フラスコから取り出した。細胞をアッセイ培地で2
回洗浄して、80,000細胞/mlに調節した。約10
0ml(8,000細胞)を平底微量培養ウエル(Costar 3
596)に加え、5% CO2 湿潤した(humidified)イン
キュベーター中、37℃で48時間インキュベートし、
転移(transfer)後、細胞を付着させて、平衡とした。ア
ッセイ培地中、薬物の一連の希釈溶液または希釈液対照
としてのDMSOを調製し、最終体積が200mlとなる
よう、50mlを3つの微量培養に移した後、アッセイ培
地50mlを移した。5% CO2湿潤したインキュベータ
ー中、37℃でさらに48時間インキュベートした後、
微量培養にトリチウム化チミジン(1uCi/ウエル)を4
時間パルスした(pulsed)。−70℃で24時間凍結した
後、解凍し、Skatron Semiautomatic Cell Harvest
erを用いて微量培養を回収することにより、培養を終え
た。Wallac BetaPlace b counterを用いる液体シン
チレーションにより、試料を計数した。以下の表4にお
ける結果は、本発明のある化合物に関するIC50を示
す。
【0127】表 4
【表5】
【0128】DMBA−誘発性乳房腫瘍阻害 エストロゲン依存性乳房腫瘍をHarlan Industries(イ
ンディアナポリス、インディアナ)から購入した雌のSp
rague Dawleyのラットに発生させる。約55日齢で、
そのラットに7,12−ジメチルベンゾ[a]アントラセ
ン(DMBA)20mgの経口栄養を1回与える。DMBA
を投与してから約6週間後、腫瘍の出現に関して1週間
毎に乳腺を触診する。1つまたはそれ以上の腫瘍が出現
したら、各々の腫瘍の最長および最短直径を測定用カリ
パスで測定し、測定値を記録して、そのラットを実験用
に選択する。平均の大きさの腫瘍が試験グループの間で
等しく分布するといったように、処置および対照グルー
プにおいて様々な大きさの腫瘍が均等に分布するよう試
みる。各々の実験に関する対照グループおよび試験グル
ープは、5〜9匹のラットを含む。
【0129】式Iの化合物は、2% アラビアゴム中で
の腹腔内注射によるか、または経口により投与する。経
口により投与する化合物は、トウモロコシ油0.2mlに
溶解するか、または懸濁させる。アラビアゴムおよびト
ウモロコシ油対照処置を含め、各々の処置は、各々の試
験動物に1日1回投与する。最初に腫瘍を測定して、試
験動物を選択した後、先に述べた方法により、腫瘍を1
週間毎に測定する。ラットの処置および測定を3〜5週
間続け、この時点で、腫瘍の最終面積を決定する。各々
の化合物および対照処置に関して、平均腫瘍面積の変化
を測定する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C07D 333/56 C07D 333/56 (72)発明者 ティモシー・アラン・グレゼ アメリカ合衆国46256インディアナ州イン ディアナポリス、パイン・ロイヤル・ドラ イブ7516番 (72)発明者 ルイス・デイル・ペニントン アメリカ合衆国92612カリフォルニア州ア ービン、パロ・ベルデ・ロード1107番

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式I: 【化1】 [式中、 Xは−CH2−、−CH(OH)−、または−CO−であ
    り;R1は−H、−OH、−O(C1−C4アルキル)、−
    OCOAr(Arはフェニルもしくは置換フェニルであ
    る)、−OCO(C1−C6アルキル)、または−OSO
    2(C4−C6アルキル)であり;R2、R3、およびR4は独
    立して、−R1、−F、−Cl、C1−C4アルキル、また
    は−CF3であり(ただし、R2が−CF3でなければ、
    3およびR4の両方は水素ではなく、またさらにXが−
    CH2−である場合、R3は−H、−Cl、−F、C1−C
    4アルキル、または−CF3である);nは2または3で
    あり;およびR5は1−ピペリジニル、1−ピロリジニ
    ル、メチル−1−ピロリジニル、ジメチル−1−ピロリ
    ジニル、4−モルホリノ、ジメチルアミノ、ジエチルア
    ミノ、または1−ヘキサメチレンイミノである]の化合
    物、またはその医薬的に許容され得る塩もしくは溶媒和
    物。
  2. 【請求項2】 式VII: 【化2】 [式中、 Xは−CO−、−CHOH−、または−CH2−であ
    り;R1aは−Hまたは−OR7(R7はヒドロキシ保護基
    である)であり;R2a、R3a、およびR4aは独立して、
    −H、−OR7、−F、−Cl、C1−C4アルキル、また
    は−CF3であり(ただし、R2aが−CF3でなければ、
    3aおよびR4aの両方は水素ではなく、またさらにXが
    −CH2−である場合、R3は−H、−Cl、−F、C1
    4アルキル、または−CF3である);およびR6は−
    OCH3または−OHである]の化合物。
  3. 【請求項3】 式IX: 【化3】 [式中、 Xは−CO−、−CHOH−、または−CH2−であ
    り;R1aは−Hまたは−OR7(R7はヒドロキシ保護基
    である)であり;R2a、R3a、およびR4aは独立して、
    −H、−OR7、−F、−Cl、C1−C4アルキル、また
    は−CF3であり(ただし、R2aが−CF3でなければ、
    3aおよびR4aの両方は水素ではなく、またさらにXが
    −CH2−である場合、R3は−H、−Cl、−F、C1
    4アルキル、または−CF3である);nは2または3
    であり;およびQは脱離基である]の化合物。
  4. 【請求項4】 式XI: 【化4】 [式中、 Xaは−CO−であり;R1aは−Hまたは−OR7(R7
    はヒドロキシ保護基である)であり;R8は−CH3また
    は−(CH2)n5であり;nは2または3であり;R5
    1−ピペリジニル、1−ピロリジニル、メチル−1−ピ
    ロリジニル、ジメチル−1−ピロリジニル、4−モルホ
    リノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、または1−ヘ
    キサメチレンイミノであり;およびAはC1−C4アルキ
    ルまたはフェニルである]の化合物。
  5. 【請求項5】 抗閉経後症候群の医薬品製剤であって、
    1つまたはそれ以上の医薬的に許容され得る賦形剤、担
    体、または希釈剤と一緒に、請求項1に記載の式Iの化
    合物を活性成分として含んでなる医薬品製剤。
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