JPH1085526A - プレフィルタ - Google Patents

プレフィルタ

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JPH1085526A
JPH1085526A JP24085096A JP24085096A JPH1085526A JP H1085526 A JPH1085526 A JP H1085526A JP 24085096 A JP24085096 A JP 24085096A JP 24085096 A JP24085096 A JP 24085096A JP H1085526 A JPH1085526 A JP H1085526A
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JP
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filter
fiber
fibers
dust
basis weight
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JP24085096A
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English (en)
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Hiroaki Fujii
博章 藤井
Kazuya Tanaka
和也 田中
Junji Watanabe
純二 渡辺
Hiroyuki Nakajima
博幸 中島
Hirotsugu Wada
博次 和田
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KUREHA TEC KK
Toyota Boshoku Corp
Denso Corp
Original Assignee
KUREHA TEC KK
Toyota Boshoku Corp
Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、大きさの異なる各種のダストを捕捉
でき、かつコスト面およびダスト捕捉機能に優れたプレ
フィルタを提供することを課題とする。 【解決手段】本発明のプレフィルタは、所定量の繊維
と、該繊維どおしを接合する樹脂バインダとで形成され
たプレフィルタ1であって、該繊維の平均デニールが、
4デニール未満で目付量が300g/m2 未満であり、
該樹脂バインダは、その目付量が該繊維の目付量の0.
25〜1倍であることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エアクリーナの構
成部品として利用され、内燃機関に供給されるエアに含
まれるダストを除去し浄化する機能を備えたプレフィル
タに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図10に示されるエアクリーナ2
Aは、エア導入口3とエア導出口5との間に形成された
フィルタ収容室4にメインフィルタ1Aを配置し、さら
にメインフィルタAのエア浄化機能を高めるために、ダ
スティ側(メインフィルタAの上流側、すなわちエア導
入口3に対向する側)aに配置されたプレフィルタ1J
を使用していることが知られている。
【0003】このプレフィルタ1Jとしては、粗目(空
隙率が高い)の綿状濾材製や、連続発泡体(スポンジ状
体)製のものが使用されている。例えば、 (1)実開昭54−161811号公報には、メインフ
ィルタとケースの内壁とにより区画された空間内でエア
導入口側に充填された粗目の綿状構造物が開示されてい
る。 (2)実開昭54−161081号公報には、エア導入
口側からエア導出口側に向かって順に配置された空隙率
の大きなフィルタおよび空隙率の小さなフィルタが開示
されている。 (3)実開昭61−47483号公報には、含油メイン
フィルタの上流側に、配設されそれぞれ連続気泡を有す
る発泡ウレタンよりなり、セル数15〜25の発泡ウレ
タン製プレフィルタと、セル数5〜10の発泡ウレタン
製含油プレフィルタが開示されている。 (4)特開平5−192525号公報には、メインフィ
ルタの上流側(直前)に発泡材製のプレフィルタが開示
されている。 (5)特公昭59−23847号公報には、密度勾配型
不織布を用いた空気清浄器用濾材として、1〜6デニー
ルの太さで、繊維量が40〜60g/m2のポリエステ
ル短繊維よりなる中間層と、中間層の一方の側および他
方の側にそれぞれ配置された繊維層をニードルパンチ加
工し樹脂接着剤を付着して前記3層を一体化したものが
開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、 (1)このように、前記実開昭54−161811号公
報、実開昭61−47483号公報、特開平5−192
525号公報、実開昭54−161811号公報にそれ
ぞれ開示されたプレフィルタは、粗目の綿状構造物ある
いは発泡ウレタンより形成されている。
【0005】この従来のプレフィルタは、限られた範囲
の濾孔径(予め、ほぼ均一に設定された大きさの孔径あ
るいはセル数やセルの大きさ)をもつため、捕捉できる
ダスト(粉体)として狭い範囲の粒径値に限定されると
ともに、粒径の大きさ(以下、ダストの大きさ、と称
す)によって、捕捉性能が左右される。すなわち、昨今
の汚染された環境にある大気中には、種々のダストが浮
遊しており、ダストの大きさの範囲、いわゆる粒径値の
分布が巾広く、かつ前記従来のプレフィルタにより捕捉
できるダストは狭い範囲の粒径値に限定され、巾広い粒
径値の分布に適応できない。 (2)そこで実開昭54−161081号公報に開示さ
れているように、空隙率の大きなフィルタおよび空隙率
の小さなフィルタを複数個組み合わせて用い、目的とす
る各種の大きさのダストを捕捉できるようにすると、各
種ダストの大きさに対応した多数個のフィルタを必要と
するため、エアクリーナの構成部品が増し、コスト面で
不利となる。 (3)また、特公昭59−23847号公報に開示され
た3層を一体とした構成の密度勾配型不織布を用いた空
気清浄器用濾材は、いわゆるメインフィルタであって、
例えば、ヒダ折り加工を施された後、濾過エレメントと
して用いられるものであり、密度勾配型不織布を製造す
る工程およびヒダ折り加工を施す工程などコスト面で不
利となる。
【0006】本発明は、大きさの異なる各種のダストを
捕捉でき、かつコスト面およびダスト捕捉機能に優れた
プレフィルタを提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、コスト面で
メインフィルタより有利で従来の場合よりダストの捕捉
対象領域が広く例えば、比較的大きいダスト〔JIS
Z 8901ー7種粉体(中位径平均30μm)(以
下、JIS 7種粉体と称す)〕から比較的小さいダス
ト〔JIS Z 8901ー8種粉体(中位径平均8μ
m)(以下、JIS 8種粉体と称す)〕までを捕捉で
きるプレフィルタを得るため、種々研究を重ねた結果、
プレフィルタを構成する繊維のデニールと繊維の目付量
および樹脂バインダの目付量などに改善余地があること
を見い出し、本発明に至った。
【0008】請求項1のプレフィルタは、所定量の繊維
と、該繊維どおしを接合する樹脂バインダとで形成され
たプレフィルタであって、該繊維の平均デニールが、4
デニール未満で目付量が300g/m2 未満であり、該
樹脂バインダは、その目付量が該繊維の目付量の0.2
5〜1倍であることを特徴とする。
【0009】請求項2のプレフィルタは、所定量の繊維
と、該繊維どおしを接合する樹脂バインダとで形成され
たプレフィルタであって、該繊維の平均デニールが、4
デニール〜30デニールで目付量が300〜600g/
2 であり、該樹脂バインダは、その目付量が該繊維の
目付量の0.25〜1倍であることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、デニールの値は、平均値を
示す。請求項1のプレフィルタを構成する繊維として、
繊維の平均デニールが、4デニール未満で目付量が30
0g/m2 未満とした理由は、比較的大きいダスト(例
えばJIS 7種粉体)あるいは比較的小さいダスト
(例えばJIS 8種粉体)に対する捕捉率がいずれか
一方に大きく偏らず、ほぼ同じか近いものとなり、従来
のプレフィルタでは捕捉できなかった大きさ分布領域の
前記両ダストを捕捉でき、かつ濾過性能を十分に発揮で
きるからである。
【0011】すなわち、4デニール未満の細い径の繊維
としたことにより、従来のプレフィルタでは捕捉できな
かった比較的小さいダストを繊維自身の狭い隙間に捕捉
でき、4デニール未満の繊維を300g/m2 未満の目
付量としたことにより形成される繊維と繊維との間の粗
い隙間で比較的大きなダストを捕捉できるからである。
【0012】4デニール未満の繊維は、その範囲内で種
々異なる値のデニールのものを、目的とする配合比率で
混合して用いることができる。樹脂バインダの目付量
を、繊維の平均デニールが、4デニール未満の繊維にお
ける300g/m2 未満の目付量の0.25〜1倍とし
た理由としては、1倍を超過すると製造されたプレフィ
ルタが、樹脂バインダ自身の過多による目詰まりを発生
させ、0.25未満であると繊維を接合するバインダと
しての機能が低下するからである。
【0013】樹脂バインダは、前記繊維との配合時に混
合される。樹脂バインダは、水系エマルジョン、サスペ
ンジョン、ディスパージョン等でよく、その他溶剤状、
繊維状、パウダー状のものを用いることができる。請求
項2のプレフィルタを構成する繊維として、繊維の平均
デニールが、4デニール〜30デニールで目付量が30
0〜600g/m2 とした理由は、例えば従来のプレフ
ィルタでは捕捉できなかった比較的小さいダストを30
0〜600g/m2 の範囲の目付量により形成される繊
維と繊維との間の狭い隙間で捕捉でき、4デニール〜3
0デニールの繊維としたことにより形成される繊維自身
の粗い隙間で比較的大きなダストを捕捉できるからであ
る。4デニール〜30デニールの繊維は、その範囲内で
種々異なる値のデニールのものを、目的とする配合比率
で混合して用いることができる。
【0014】樹脂バインダの目付量を、4デニール〜3
0デニールの繊維における300〜600g/m2 の目
付量の0.25〜1倍とした理由としては、1倍を超過
すると製造されたプレフィルタが、樹脂バインダ自身の
過多による目詰まりを発生させ、0.25未満であると
繊維を接合するバインダとしての機能が低下するからで
ある。
【0015】前記4デニール未満の繊維および前記4デ
ニール〜30デニールの繊維としては、ポリエステル、
ナイロン、アクリル、レーヨン、綿などを用いることが
できる。前記請求項1および請求項2のプレフィルタに
よると、従来のプレフィルタでは、捕捉できなかったダ
ストの大きさ分布領域であっても、捕捉機能を発揮でき
る。この結果、プレフィルタの下流側に配置されている
メインフィルタによるダスト保持量も向上させることが
できる。
【0016】この理由としては、エアクリーナのエア導
入口より所定の速度で流入したエアおよびエアに含まれ
るダストとが同時にプレフィルタの内部に入るととも
に、所定の大きさをもつダストが一旦、プレフィルタの
内部の繊維に引っ掛かり捕捉され、移動を停止させた
り、移動速度を鈍らせた状況となる。ついで、この状態
のダストに、後から入ってきたダストが重なり固着し、
粒子を成長させた状態となる。粒子を成長させたダスト
は、次々と後から入ってきたダストが衝突することによ
り、下流側へ押し出されてメインフィルタに入る。
【0017】従って、メインフィルタに入るダストは、
既に所定の大きさに粒子を成長させているため、メイン
フィルタに付着し易く、かつ、速度が減速しているため
ダスト保持量が向上すると思われる。なお、本発明によ
る平均デニールの算出方法は、例えば、繊維の配合比率
として、10デニールの繊維が70%:3デニールの繊
維が30%の場合、下記に示すものとなる。すなわち、
10×0.7+3×0.3=7+0.3=平均デニール
7.3となる。
【0018】
【実施例】以下、請求項1におけるプレフィルタの実施
例1、2、3を、図1に示すプレフィルタ1および表1
を用いて説明する。プレフィルタ1は、繊維と、繊維ど
おしを接合する樹脂バインダとで形成される。
【0019】(実施例1)実施例1の場合では、表1に
示されるように、繊維は、3デニールのポリエステル繊
維を用いその目付量を100g/m2 としたものであ
る。樹脂バインダは、アクリル酸エステル共重合体を用
いその目付量を繊維の目付量の0.25〜1倍としたも
のである。
【0020】(実施例2)実施例2の場合では、表1に
示されるように、繊維は、3デニールのポリエステル繊
維を用いその目付量を200g/m2 としたものであ
る。樹脂バインダは、アクリル酸エステル共重合体を用
いその目付量を繊維の目付量の0.25〜1倍としたも
のである。
【0021】(実施例3)実施例3の場合では、表1に
示されるように、繊維は、1.5デニールのポリエステ
ル繊維と6デニールのポリエステル繊維とを混合し、平
均3.75デニールとし、その目付量を100g/m2
としたものである。樹脂バインダは、アクリル酸エステ
ル共重合体を用いその目付量を繊維の目付量の0.25
〜1倍としたものである。
【0022】前記実施例1、2、3の繊維と、繊維どお
しを接合する樹脂バインダとでプレフィルタ1を製造す
る場合には、解繊機およびカーディング機を用い、繊維
が均一に解繊、混綿された繊維ウエブを作成し、ニード
ルパンチ加工により繊維ウエブ強度を高め、かつ厚さを
規定する。ついで、前記繊維ウエブの繊維を固着するた
めにアクリル酸エステル共重合体の樹脂バインダを両面
から霧状にして均一に塗布し、乾燥させて目的のプレフ
ィルタ1が得られる。
【0023】このプレフィルタ1は、例えば、参考とし
て図10に示すエアクリーナ2Aのエア導入口3とエア
導出口5との間に形成されたフィルタ収容室4に配置さ
れたメインフィルタAのダスティ側(メインフィルタA
の上流側、すなわちエア導入口3に対向する側)S1
に、従来のプレフィルタ1Jの代わりに配置され、かつ
使用される。
【0024】この場合、エア導入口3からダスティ側S
1に流入した浄化前のエアは、プレフィルタ1とメイン
フィルタAとの通過時にダストを捕捉、除去され、クリ
ーン側S2に流入する。この浄化後のエアは、エア導出
口5から必要とする箇所に供給される。前記のように用
いられるプレフィルタ1は、3デニールの細い径の繊維
としたことにより、従来のプレフィルタでは捕捉できな
かった比較的小さいダスト(例えばJIS 8種粉体)
を繊維自身の狭い隙間に捕捉でき、それぞれ表1に示す
デニールの繊維および目付量としたことにより形成され
る繊維と繊維との間の粗い隙間で比較的大きなダスト
(例えばJIS 7種粉体)を捕捉できる。また比較的
小さいダストと比較的大きなダストとの捕捉量がほぼ同
じとなり、かつ両者のバランスがよく、複数種類のダス
トを効率良く捕捉できる。
【0025】従って、前記プレフィルタ1によれば、そ
のひとつで大きさの異なる各種のダストを捕捉でき、コ
スト面で優れるとともに、メインフィルタAの性能(エ
アの濾過、浄化機能を高めることや、濾過部100に付
着したダストを除去するための保守作業のサイクルを長
くすること、など)を向上させることができる。 前記表1に示す実施例の場合は、JIS 7種粉体に対
する清浄効率(300mmAq時の浄化効率)が99.
9以上で、かつJIS 8種粉体に対する清浄効率(3
00mmAq時の浄化効率)が99.8以上を満足させ
ることができるが、前記表2に示す比較例の場合は、満
足させることができない。
【0026】以下、請求項2におけるプレフィルタの実
施例4〜10を、図1に示すプレフィルタ1および表3
を用いて説明する。 (実施例4)実施例4の場合では、表3に示されるよう
に、繊維は、6デニールのポリエステル繊維繊維を用い
その目付量を100g/m2 としたものである。
【0027】樹脂バインダは、アクリル酸エステル共重
合体を用いその目付量を繊維の目付量の0.25〜1倍
としたものである。 (実施例5)実施例5の場合では、表3に示されるよう
に、繊維は、6デニールのポリエステル繊維を用いその
目付量を200g/m2 としたものである。
【0028】樹脂バインダは、アクリル酸エステル共重
合体を用いその目付量を繊維の目付量の0.25〜1倍
としたものである。 (実施例6)実施例6の場合では、表3に示されるよう
に、繊維は、6デニールのポリエステル繊維を用いその
目付量を100g/m2 としたものである。
【0029】樹脂バインダは、アクリル酸エステル共重
合体を用いその目付量を繊維の目付量の0.25〜1倍
としたものである。 (実施例7)実施例7の場合では、表3に示されるよう
に、繊維は、10デニールのポリエステル繊維を用いそ
の目付量を300g/m2 としたものである。
【0030】樹脂バインダは、アクリル酸エステル共重
合体を用いその目付量を繊維の目付量の0.25〜1倍
としたものである。 (実施例8)実施例8の場合では、表3に示されるよう
に、繊維は、3デニールのポリエステル繊維と15デニ
ールのポリエステル繊維とを混合し、平均13.8デニ
ールとし、その目付量を300g/m2 としたものであ
る。
【0031】樹脂バインダは、アクリル酸エステル共重
合体を用いその目付量を繊維の目付量の0.25〜1倍
としたものである。 (実施例9)実施例9の場合では、表3に示されるよう
に、繊維は、15デニールのポリエステル繊維を用いそ
の目付量を300g/m2 としたものである。
【0032】樹脂バインダは、アクリル酸エステル共重
合体を用いその目付量を繊維の目付量の0.25〜1倍
としたのもである。 (実施例10)実施例10の場合では、表3に示される
ように、繊維は、30デニールのポリエステル繊維を用
いその目付量を300g/m2 としたものである。
【0033】樹脂バインダは、アクリル酸エステル共重
合体を用いその目付量を繊維の目付量の0.25〜1倍
としたものである。前記実施例4〜10の繊維および樹
脂バインダを用いて形成されたプレフィルタ1は、前記
実施例1〜3の場合と同じようにして用いられる。 前記表3に示す各実施例の場合は、JIS 7種粉体に
対する清浄効率(300mmAq時の浄化効率)が9
9.9以上で、かつJIS 8種粉体に対する清浄効率
(300mmAq時の浄化効率)が99.8以上を満足
させることができるが、前記表4に示す比較例の場合
は、満足させることができない。
【0034】(その他の実施例)前記請求項1にかかる
実施例1〜3の濾過材と、前記請求項2にかかる実施例
4〜10の濾過材とを、実施例11〜18の図2〜9に
示されるように組み合わせたプレフィルタ1A〜1Hと
して形成して用いてもよい。すなわち、 (実施例11)図2に示すプレフィルタ1Aは、図左
(エア導入側)より見て長方形の板状体中央領域1a
と、図左(エア導入側)より見て前記板状体中央領域1
aの周囲に配列した状態に一体的に形成した長方形の枠
板状体外周領域2aとよりなること以外は、実施例1の
プレフィルタ1と同様である。
【0035】そして板状体中央領域1aと枠板状体外周
領域2aとは、接着剤による接合や縫製等により一体的
に連結される。また、板状体中央領域1aと枠板状体外
周領域2aとは、各繊維どおしが絡み合い、かつ樹脂バ
インダの接着機能により一体的に連結されていても良い
ことは言うまでもない。
【0036】この時、樹脂バインダとしては低融点ポリ
エチレンテレフタレート繊維等が好適例として挙げられ
るが、これに限定されることなく他の材料も適宜選択し
得る。実施例11のプレフィルタ1Aの場合も、実施例
1のプレフィルタ1とほぼ同様な効果を得ることができ
る他、外気を案内するエア導入口3(鎖線参照)の延長
線上に板状体中央領域1aを配置でき、かつ外気を板状
体中央領域1aに集中させることができるため、より効
率よくダストを捕捉できる。
【0037】(実施例12)図3に示すプレフィルタ1
Bは、図左(エア導入側)より見て長方形の板状体で厚
みtの中央で分割された前方側板状体領域1bと、図左
(エア導入側)より見て長方形の板状体で厚みtの中央
で分割され前面20bを、前記前方側板状体領域1bの
後面11bに組み合わせて配列した状態に一体的に形成
した後方側板状体領域2bとよりなること以外は、実施
例1のプレフィルタ1と同様である。
【0038】そして前方側板状体領域1bの後面11b
と後方側板状体領域2bの前面20bとは、接着剤によ
る接合や縫製等により一体的に連結される。また、前方
側板状体領域1bの後面11bと後方側板状体領域2b
の前面20bとは、各繊維どおしが絡み合い、かつ樹脂
バインダの接着機能により一体的に連結されていても良
いことは言うまでもない。
【0039】この時、樹脂バインダとしては低融点ポリ
エチレンテレフタレート繊維等が好適例として挙げられ
るが、これに限定されることなく他の材料も適宜選択し
得る。実施例12のプレフィルタ1Bの場合も、実施例
1のプレフィルタ1とほぼ同様な効果を得ることができ
る他、外気を案内するエア導入口3(鎖線参照)の延長
線上に前方側板状体領域1bを配置でき、かつ外気を前
方側板状体領域2bに集中させることができるため、よ
り効率よくダストを捕捉できる。
【0040】(実施例13)図4に示すプレフィルタ1
Cは、図左(エア導入側)より見て長方形の板状体で厚
みtのほぼ中央に波型の凹凸部11cをもつ前方側板状
体領域1cと、図左(エア導入側)より見て長方形の板
状体で厚みtのほぼ中央で波型の凸凹部20cをもち、
この凸凹部20cを前記前方側板状体領域1cの凹凸部
11cに組み合わせ配列した状態に一体的に形成した後
方側板状体領域2cとよりなること以外は、実施例1の
プレフィルタ1と同様である。
【0041】そして前方側板状体領域1cの凹凸部11
cと後方側板状体領域2cの凸凹部20cとは、接着剤
による接合や縫製等により一体的に連結される。また、
前方側板状体領域1cの凹凸部11cと後方側板状体領
域2cの凸凹部20cとは、各繊維どおしが絡み合い、
かつ樹脂バインダの接着機能により一体的に連結されて
いても良いことは言うまでもない。
【0042】この時、樹脂バインダとしては低融点ポリ
エチレンテレフタレート繊維等が好適例として挙げられ
るが、これに限定されることなく他の材料も適宜選択し
得る。実施例13のプレフィルタ1Cの場合も、実施例
1のプレフィルタ1とほぼ同様な効果を得ることができ
る他、外気を案内するエア導入口3(鎖線参照)の延長
線上に前方側板状体領域1cを配置でき、かつ外気を前
方側板状体領域1cに集中させることができるため、よ
り効率よくダストを捕捉できる。
【0043】(実施例14)図5に示すプレフィルタ1
Dは、図左(エア導入側)より見て長方形の板状体で厚
みtのほぼ中央側で折り返して重ねることにより形成し
た複数の凸部11dと、各凸部11d間に形成された凹
部12dとをもつ前方側板状体領域1dと、図左(エア
導入側)より見て長方形の板状体で厚みtのほぼ中央側
で折り返して重ねることにより形成した複数の凸部21
dと、各凸部21d間に形成された凹部22dとをもつ
後方側板状体領域2bとよりなり、かつ前方側板状体領
域1dの凸部11dを後方側板状体領域2bの凹部22
dに係合し、後方側板状体領域2bの凸部21dを前方
側板状体領域1dの凹部12dに係合した組み合わせ配
列したこと以外は、実施例4のプレフィルタ1Cと同様
である。
【0044】そして前方側板状体領域1dの凸部11d
および凹部12dと、後方側板状体領域2bの凹部22
dおよび凸部21dとは、接着剤による接合や縫製等に
より一体的に連結される。また、前方側板状体領域1d
の凸部11dおよび凹部12dと、後方側板状体領域2
bの凹部22dおよび凸部21dとは、各繊維どおしが
絡み合い、かつ樹脂バインダの接着機能により一体的に
連結されていても良いことは言うまでもない。
【0045】この時、樹脂バインダとしては低融点ポリ
エチレンテレフタレート繊維等が好適例として挙げられ
るが、これに限定されることなく他の材料も適宜選択し
得る。実施例14のプレフィルタ1Dの場合も、実施例
13のプレフィルタ1Cとほぼ同様な効果を得ることが
できる他、外気を案内するエア導入口3(鎖線参照)の
延長線上に前方側板状体領域1dを配置でき、かつ外気
を前方側板状体領域1dに集中させることができるた
め、より効率よくダストを捕捉できる。
【0046】さらに、前記前方側板状体領域1dの凸部
11dおよび後方側板状体領域2bの凸部21dは、折
り曲げ、かつ重ねて形成したものであるため、単位面積
当たりのダスト捕捉量を、実施例4のプレフィルタ1C
の場合よりも増やすことができる。 (実施例15)図6に示すプレフィルタ1Eは、断面四
角形の棒状体領域1eと断面四角形の棒状体領域2eと
を交互に配列した状態に一体的に形成したこと以外は、
実施例1のプレフィルタ1と同様である。
【0047】そして各棒状体領域1eと2eとは、接着
剤による接合や縫製等により一体的に連結される。ま
た、各棒状体領域1eと2eとは、各繊維どおしが絡み
合い、かつ樹脂バインダの接着機能により一体的に連結
されていても良いことは言うまでもない。この時、樹脂
バインダとしては低融点ポリエチレンテレフタレート繊
維等が好適例として挙げられるが、これに限定されるこ
となく他の材料も適宜選択し得る。
【0048】実施例15のプレフィルタ1E場合も、実
施例1のプレフィルタ1とほぼ同様な効果を得ることが
できる。 (実施例16)図7に示すプレフィルタ1Fは、断面三
角形の棒状体領域1fと断面三角形の棒状体領域2fと
を交互に180°反転して配列した状態に一体的に形成
したこと以外は、実施例1のプレフィルタ1と同様であ
る。
【0049】そして各棒状体領域1fと2fとは、接着
剤による接合や縫製等により一体的に連結される。ま
た、各棒状体領域1fと2fとは、各繊維どおしが絡み
合い、かつ樹脂バインダの接着機能により一体的に連結
されていても良いことは言うまでもない。この時、樹脂
バインダとしては低融点ポリエチレンテレフタレート繊
維等が好適例として挙げられるが、これに限定されるこ
となく他の材料も適宜選択し得る。
【0050】実施例16のプレフィルタ1F場合も、実
施例1のプレフィルタ1とほぼ同様な効果を得ることが
できる。 (実施例17)図8に示すプレフィルタ1Gは、図左
(エア導入側)より見て長方形の板状体で厚みtの中央
で分割された前方側板状体領域1gと、後方側板状体領
域2gとよりなり、しかも前方側板状体領域1gおよび
後方側板状体領域2gは、それぞれ縦横4つで計16に
長方形状に区画され、領域部分3gと、領域部分4gと
を、前後方向、縦横方向の交互に配列(いわゆる千鳥配
列)したこと以外は、実施例1のプレフィルタ1と同様
である。
【0051】そして各領域部分3gと4gとは、接着剤
による接合や縫製等により一体的に連結される。また、
各領域部分3gと4gとは、各繊維どおしが絡み合い、
かつ樹脂バインダの接着機能により一体的に連結されて
いても良いことは言うまでもない。この時、樹脂バイン
ダとしては低融点ポリエチレンテレフタレート繊維等が
好適例として挙げられるが、これに限定されることなく
他の材料も適宜選択し得る。
【0052】実施例17のプレフィルタ1Gの場合も、
実施例1のプレフィルタ1とほぼ同様な効果を得ること
ができる他、外気(矢印参照)は、領域部分3gと4g
との順に通過するか、あるいは領域部分4gと3gとの
順に通過する。 (実施例18)図9に示すプレフィルタ1Hは、図左
(エア導入側)より見て円形板状の中央領域1hと、図
左(エア導入側)より見て前記中央領域1hの周囲に同
心円状に配列された第1リング状領域2hと、前記中央
領域1hと同じ材質で形成され第1リング状領域2hの
周囲に同心円状に配列された第2リング状領域3hと、
第1リング状領域2hと同じ材質で形成され第2リング
状領域3hの周囲に同心円状に配列された第3リング状
領域4hとを配列した状態に一体的に形成したこと以外
は、実施例1のプレフィルタ1と同様である。
【0053】そして中央領域1hと、第1リング状領域
2hと、第2リング状領域3hと、第3リング状領域4
hとは、接着剤による接合や縫製等により一体的に連結
される。また、中央領域1hと、第1リング状領域2h
と、第2リング状領域3hと、第3リング状領域4hと
は、各繊維どおしが絡み合い、かつ樹脂バインダの接着
機能により一体的に連結されていても良いことは言うま
でもない。
【0054】この時、樹脂バインダとしては低融点ポリ
エチレンテレフタレート繊維等が好適例として挙げられ
るが、これに限定されることなく他の材料も適宜選択し
得る。実施例18のプレフィルタ1Hの場合も、実施例
1のプレフィルタ1とほぼ同様な効果を得ることができ
る他、外気を案内するエア導入口3(図2の2点鎖線参
照)の延長線上に中央領域1hを配置でき、かつ外気
(図2の矢印参照)を中央領域1hに集中させることが
できるため、より効率よくダストを捕捉できる。
【0055】
【効果】
(1)請求項1のプレフィルタによると、4デニール未
満の細い径の繊維としたことにより、従来のプレフィル
タでは捕捉できなかった比較的小さいダストを繊維自身
の狭い隙間に捕捉でき、4デニール未満の繊維を300
g/m2 未満の目付量としたことにより形成される繊維
と繊維との間の粗い隙間で比較的大きなダストを捕捉で
きる。
【0056】すなわち、請求項1のプレフィルタによれ
ば、メインフィルタの前方に配置し使用した場合に、従
来のプレフィルタに比べ大きさの異なる各種のダストを
捕捉でき、かつコスト面およびダスト捕捉機能に優れと
ともに、メインフィルタのエア浄化機能を向上すること
もできる。また、請求項1のプレフィルタでは、樹脂バ
インダの目付量は、前記繊維の目付量の0.25〜1倍
であることにより、過多による目詰まりを発生させるこ
となく長期の使用に耐え、さらに不足による繊維を接合
する機能の低下の発生がないため、強度面でも優れる。 (2)請求項2のプレフィルタによると、従来のプレフ
ィルタでは捕捉できなかった比較的小さいダストを30
0〜600g/m2 の範囲の目付量により形成される繊
維と繊維との間の狭い隙間で捕捉でき、4デニール〜3
0デニールの繊維としたことにより形成される繊維自身
の粗い隙間で比較的大きなダストを捕捉できる。
【0057】すなわち、請求項2のプレフィルタによれ
ば、メインフィルタの前方に配置し使用した場合に、従
来のプレフィルタに比べ大きさの異なる各種のダストを
捕捉でき、かつコスト面およびダスト捕捉機能に優れと
ともに、メインフィルタのエア浄化機能を向上すること
もできる。また、請求項2のプレフィルタでは、樹脂バ
インダの目付量は、前記繊維の目付量の0.25〜1倍
であることにより、過多による目詰まりを発生させるこ
となく長期の使用に耐え、さらに不足による繊維を接合
する機能の低下の発生がないため、強度面でも優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1における実施例1〜3および請求項2
における実施例4〜10のプレフィルタを示し、かつプ
レフィルタとしてメインフィルタの前方に配置し使用し
た状態を示す斜視図。
【図2】実施例11のプレフィルタを示す斜視図。
【図3】実施例12のプレフィルタを示す斜視図。
【図4】実施例13のプレフィルタを示す斜視図。
【図5】実施例14のプレフィルタを示す斜視図。
【図6】実施例15のプレフィルタを示す斜視図。
【図7】実施例16のプレフィルタを示す斜視図。
【図8】実施例17のプレフィルタを示す斜視図。
【図9】実施例18のプレフィルタを示す斜視図。
【図10】従来のプレフィルタの使用状態を示す断面
図。
【符号の説明】
1〜1H…プレフィルタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤井 博章 愛知県刈谷市豊田町1丁目1番地 豊田紡 織株式会社内 (72)発明者 田中 和也 愛知県刈谷市豊田町1丁目1番地 豊田紡 織株式会社内 (72)発明者 渡辺 純二 愛知県刈谷市豊田町1丁目1番地 豊田紡 織株式会社内 (72)発明者 中島 博幸 滋賀県栗太郡栗東町岡255 呉羽テック株 式会社本社工場内 (72)発明者 和田 博次 滋賀県栗太郡栗東町岡255 呉羽テック株 式会社本社工場内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定量の繊維と、該繊維どおしを接合する
    樹脂バインダとで形成されたプレフィルタであって、 該繊維の平均デニールが、4デニール未満で目付量が3
    00g/m2 未満であり、 該樹脂バインダは、その目付量が該繊維の目付量の0.
    25〜1倍であることを特徴とするプレフィルタ。
  2. 【請求項2】所定量の繊維と、該繊維どおしを接合する
    樹脂バインダとで形成されたプレフィルタであって、 該繊維の平均デニールが、4デニール〜30デニールで
    目付量が300〜600g/m2 であり、 該樹脂バインダは、その目付量が該繊維の目付量の0.
    25〜1倍であることを特徴とするプレフィルタ。
JP24085096A 1996-09-11 1996-09-11 プレフィルタ Pending JPH1085526A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016155068A (ja) * 2015-02-24 2016-09-01 呉羽テック株式会社 内燃機関用プレエアフィルタ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016155068A (ja) * 2015-02-24 2016-09-01 呉羽テック株式会社 内燃機関用プレエアフィルタ
US10596499B2 (en) 2015-02-24 2020-03-24 Kureha Ltd. Pre-air-filter for internal combustion engine

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