JPH1084594A - バッフル板を薄板としたスピーカーユニット - Google Patents
バッフル板を薄板としたスピーカーユニットInfo
- Publication number
- JPH1084594A JPH1084594A JP27679196A JP27679196A JPH1084594A JP H1084594 A JPH1084594 A JP H1084594A JP 27679196 A JP27679196 A JP 27679196A JP 27679196 A JP27679196 A JP 27679196A JP H1084594 A JPH1084594 A JP H1084594A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- speaker unit
- sound
- plate
- buffle plate
- buffle
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
本発明者は永年弦楽器,特にアコーステイックギターの
製作の経験から,スピーカーユニットのバッフル板を堅
固で厚くなければならないとの従来の設計概念をくつが
えし,薄いバッフル板の使用によって,スピーカーユニ
ットの音響再生の忠実性を飛躍的に向上させた。 【構成】従来のスピーカーユニットのバッフル板は振動
を防ぐため,厚さ10mm以上の強固な板で作られてき
た。本発明者は従来の概念と反対に,バッフル板の厚み
を薄くしたスピーカーユニットを考案した。本発明者は
バッフル板の厚みの効果は0.1mm〜9.0mmが最
適との結果を得た。その設計概念でスピーカーユニット
を製作して試聴したところ,原音に極めて忠実で,遠達
性にも優れており,特にステレオ収録音の再生では,臨
場感は抜群であった。
製作の経験から,スピーカーユニットのバッフル板を堅
固で厚くなければならないとの従来の設計概念をくつが
えし,薄いバッフル板の使用によって,スピーカーユニ
ットの音響再生の忠実性を飛躍的に向上させた。 【構成】従来のスピーカーユニットのバッフル板は振動
を防ぐため,厚さ10mm以上の強固な板で作られてき
た。本発明者は従来の概念と反対に,バッフル板の厚み
を薄くしたスピーカーユニットを考案した。本発明者は
バッフル板の厚みの効果は0.1mm〜9.0mmが最
適との結果を得た。その設計概念でスピーカーユニット
を製作して試聴したところ,原音に極めて忠実で,遠達
性にも優れており,特にステレオ収録音の再生では,臨
場感は抜群であった。
Description
【産業上の利用分野】ステレオ音響再生装置などの音響
器械のスピーカーユニットの構造に係わるものである。
器械のスピーカーユニットの構造に係わるものである。
【発明の属する技術分野】ICPによるG物理学,器
械,10楽器:音響
械,10楽器:音響
【0001】スピーカーユニットにおいて,従来のバッ
フル板は通常,板の厚さが10mm〜30mmの強固な
木製単板,合板,あるいはチップボードで作られてい
る。その理由は重量のあるスピーカーを保持固定させる
ために強度を必要とするとともに,バッフル板の振動に
よる余分な共振を防ぐためである。バッフル板を厚く堅
固な板で構成することによって,スピーカーから発する
音振動はスピーカー本体のみから聴者に伝達されること
によって,最も再現性が良くなるとの設計思想が現在の
ところ基本となっている。バッフル板を含めて,スピー
カーボックスが振動し,音を発することを箱鳴りと称し
て忌み嫌われている。発明者は従来のバッフル板を振動
させない設計思想では音の再現性に限界があることに気
づき,発想を逆転させてバッフル板を振動させることに
よって,音の再生性を飛躍的に向上させうるとの設計思
想を発想し,本発明を成し遂げた。
フル板は通常,板の厚さが10mm〜30mmの強固な
木製単板,合板,あるいはチップボードで作られてい
る。その理由は重量のあるスピーカーを保持固定させる
ために強度を必要とするとともに,バッフル板の振動に
よる余分な共振を防ぐためである。バッフル板を厚く堅
固な板で構成することによって,スピーカーから発する
音振動はスピーカー本体のみから聴者に伝達されること
によって,最も再現性が良くなるとの設計思想が現在の
ところ基本となっている。バッフル板を含めて,スピー
カーボックスが振動し,音を発することを箱鳴りと称し
て忌み嫌われている。発明者は従来のバッフル板を振動
させない設計思想では音の再現性に限界があることに気
づき,発想を逆転させてバッフル板を振動させることに
よって,音の再生性を飛躍的に向上させうるとの設計思
想を発想し,本発明を成し遂げた。
【0002】発明者は永年にわたって,弦楽器特にアコ
ーステイックギターの製作に携ってきた経験から本発明
を着想した。ギターは表面板上に張られた弦を発音する
ことにより,ギター本体の表面板に共鳴し,音量を増大
するとともに,音の質感をも表現する。発明者はギター
の表面板を薄くすることにより,弦振動のせん細な質感
を表現することを可能にした。発明者はその効果をスピ
ーカーユニットに応用出来ないだろうかと思料した。
ーステイックギターの製作に携ってきた経験から本発明
を着想した。ギターは表面板上に張られた弦を発音する
ことにより,ギター本体の表面板に共鳴し,音量を増大
するとともに,音の質感をも表現する。発明者はギター
の表面板を薄くすることにより,弦振動のせん細な質感
を表現することを可能にした。発明者はその効果をスピ
ーカーユニットに応用出来ないだろうかと思料した。
【0003】そこで早速,薄いバッフル板を用いてスピ
ーカーユニットを試作した結果,アコーステイックギタ
ーの場合と同じ現象が起こり,従来のスピーカーユニッ
トにくらべ,原音に極めて忠実な再生をするなどの優れ
た音響改善効果を得ることが出来た。多くの実験の結
果,バッフル板の厚みは,スピーカー本体の振動板であ
るコー紙の厚みを下限とし,板が十分に振動する厚みを
上限として,0.1mm〜9.0mmの範囲を効果的厚
みと規定した。バッフル板の厚みは同一にしても良い
が,アコーステイックギターの表面板が同一でないこと
と同じく,有効な音響振動を得るため,厚みを調整させ
ても良い。
ーカーユニットを試作した結果,アコーステイックギタ
ーの場合と同じ現象が起こり,従来のスピーカーユニッ
トにくらべ,原音に極めて忠実な再生をするなどの優れ
た音響改善効果を得ることが出来た。多くの実験の結
果,バッフル板の厚みは,スピーカー本体の振動板であ
るコー紙の厚みを下限とし,板が十分に振動する厚みを
上限として,0.1mm〜9.0mmの範囲を効果的厚
みと規定した。バッフル板の厚みは同一にしても良い
が,アコーステイックギターの表面板が同一でないこと
と同じく,有効な音響振動を得るため,厚みを調整させ
ても良い。
【0004】バッフル板の材料は従来のスピーカーユニ
ット同様,木製が一般的であるが,他の材料,例えば
紙,布,皮革,プラスチックス,セラミックス,ガラ
ス,金属などの中から選定しても良い。聴感上,スピー
カーユニット内への音のこもりを防止し,音質を改善す
るためにバッフル板上またはスピーカーボックスの他の
部分の板に穴を明けても良い。
ット同様,木製が一般的であるが,他の材料,例えば
紙,布,皮革,プラスチックス,セラミックス,ガラ
ス,金属などの中から選定しても良い。聴感上,スピー
カーユニット内への音のこもりを防止し,音質を改善す
るためにバッフル板上またはスピーカーボックスの他の
部分の板に穴を明けても良い。
【0005】発明者はバッフル板に,アコーステイック
ギターやバイオリンなどの弦楽器の表面板に使用されて
いるドイツ松の1.5mm厚の材料を使用し,スピーカ
ー取り付け位置および振動部位に,スピーカーの箱の内
側より補強板を取り付け,音のこもりを防止するために
バッフル板に穴をあけたスピーカーユニットを作成して
使用したところ,原収録音が忠実に再生され,本発明の
効果が実証出来た。
ギターやバイオリンなどの弦楽器の表面板に使用されて
いるドイツ松の1.5mm厚の材料を使用し,スピーカ
ー取り付け位置および振動部位に,スピーカーの箱の内
側より補強板を取り付け,音のこもりを防止するために
バッフル板に穴をあけたスピーカーユニットを作成して
使用したところ,原収録音が忠実に再生され,本発明の
効果が実証出来た。
【0006】本発明の薄い板のバッフル板を使用したス
ピーカーユニットで音楽を試聴した結果,次の点で従来
のスピーカーユニットを遥かに凌駕する優れた効果があ
ることが確認出来た。本発明のスピーカーユニットより
発する音は,バッフル板がアコーステイックギターの表
面板と同じ様な振動をすることにより,にごりが無く明
瞭で,音の分離性と遠達性が優れている。その上,低い
入力信号で高出力の音が得られることも特長の一つであ
る。 具体的にはアンプのボリュウムを低くしても,従
来の音響効果が得られ,省エネルギーとなった。
ピーカーユニットで音楽を試聴した結果,次の点で従来
のスピーカーユニットを遥かに凌駕する優れた効果があ
ることが確認出来た。本発明のスピーカーユニットより
発する音は,バッフル板がアコーステイックギターの表
面板と同じ様な振動をすることにより,にごりが無く明
瞭で,音の分離性と遠達性が優れている。その上,低い
入力信号で高出力の音が得られることも特長の一つであ
る。 具体的にはアンプのボリュウムを低くしても,従
来の音響効果が得られ,省エネルギーとなった。
【0007】本発明品のスピーカーユニットを2台使用
したステレオ音響再生方式において,本発明の効果はよ
り一層発揮される。両方のスピーカーから発する音のハ
ーモニー効果が優れており,臨場感が極めて高い。本発
明品は音場定位と称される原発生音の位置感が極めて良
いのが特長である。したがって,オーケストラ,オペラ
などの演奏の収録音を本発明品で再生すると,各種楽器
および歌手の位置が明確に識別出来る。例えば,300
席の音楽ホールで試聴した結果,ステージで演奏するご
とく実にリアルに音がひびき,本発明の作用効果が実証
出来た。
したステレオ音響再生方式において,本発明の効果はよ
り一層発揮される。両方のスピーカーから発する音のハ
ーモニー効果が優れており,臨場感が極めて高い。本発
明品は音場定位と称される原発生音の位置感が極めて良
いのが特長である。したがって,オーケストラ,オペラ
などの演奏の収録音を本発明品で再生すると,各種楽器
および歌手の位置が明確に識別出来る。例えば,300
席の音楽ホールで試聴した結果,ステージで演奏するご
とく実にリアルに音がひびき,本発明の作用効果が実証
出来た。
Claims (1)
- 【請求項1】スピーカーを取り付けるバッフル板の厚さ
を0.1mm〜9.0mmの薄板としたスピーカーユニ
ット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27679196A JPH1084594A (ja) | 1996-09-10 | 1996-09-10 | バッフル板を薄板としたスピーカーユニット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27679196A JPH1084594A (ja) | 1996-09-10 | 1996-09-10 | バッフル板を薄板としたスピーカーユニット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1084594A true JPH1084594A (ja) | 1998-03-31 |
Family
ID=17574433
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27679196A Pending JPH1084594A (ja) | 1996-09-10 | 1996-09-10 | バッフル板を薄板としたスピーカーユニット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1084594A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002247676A (ja) * | 2001-02-21 | 2002-08-30 | Daiwa Mark Co Ltd | スピーカー装置 |
JP2008136186A (ja) * | 2006-11-01 | 2008-06-12 | Kazumitsu Imai | 無反動スピーカシステム及びユニット |
WO2009050908A1 (ja) * | 2007-10-19 | 2009-04-23 | Kazumichi Imai | 無反動スピーカシステム |
JP2015192291A (ja) * | 2014-03-28 | 2015-11-02 | 裕昭 谷本 | スピーカ装置およびスピーカ装置の組立セット |
-
1996
- 1996-09-10 JP JP27679196A patent/JPH1084594A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002247676A (ja) * | 2001-02-21 | 2002-08-30 | Daiwa Mark Co Ltd | スピーカー装置 |
JP2008136186A (ja) * | 2006-11-01 | 2008-06-12 | Kazumitsu Imai | 無反動スピーカシステム及びユニット |
WO2009050908A1 (ja) * | 2007-10-19 | 2009-04-23 | Kazumichi Imai | 無反動スピーカシステム |
US8201659B2 (en) | 2007-10-19 | 2012-06-19 | Kazumichi Imai | Recoilless speaker system |
JP2015192291A (ja) * | 2014-03-28 | 2015-11-02 | 裕昭 谷本 | スピーカ装置およびスピーカ装置の組立セット |
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