JPH1084336A - 再送制御方法 - Google Patents

再送制御方法

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JPH1084336A
JPH1084336A JP9184084A JP18408497A JPH1084336A JP H1084336 A JPH1084336 A JP H1084336A JP 9184084 A JP9184084 A JP 9184084A JP 18408497 A JP18408497 A JP 18408497A JP H1084336 A JPH1084336 A JP H1084336A
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JP
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frame
retransmission
receiving side
received
frame number
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Application number
JP9184084A
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English (en)
Inventor
Akio Kurobe
彰夫 黒部
Shoichi Masaki
彰一 正木
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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  • Detection And Prevention Of Errors In Transmission (AREA)
  • Communication Control (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 余分なオーバーヘッドを付加することなく、
モジュロの一周によるデータ順序の入れ替わりを防止し
た高効率な再送制御方法を提供することである。 【解決手段】 送信側は、モジュロMで巡回するフレー
ム番号の付いたフレームを、連続的に受信側に送信し続
ける。受信側は、受信したフレーム中に誤りを検出した
場合、当該フレームのフレーム番号を付したリジェクト
を返送する。送信側は、このリジェクトに応答して、該
当するフレームを受信側に再送する。このような再送制
御を行う場合において、同一フレームに対して返送可能
なリジェクトの上限回数Nrを予め決定しておき、受信
側は、同一フレームに対するリジェクトの返送を上限回
数Nrを越える前に打ち切る。これによって、フレーム
番号のモジュロが一周する前に、同一フレームに対する
リジェクトの返送を打ち切ることができ、結果としてモ
ジュロの一周によるデータ順序の入れ替わりを防止する
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、再送制御方法に関
し、より特定的には、伝送誤りが生じた場合に、その誤
ったデータを再送することによって誤り訂正を行う再送
制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】移動・携帯データ通信サービスは、モバ
イルマルチメディアという言葉に代表されるように、近
年最も実現への要求が高まっているサービスの1つであ
る。パーソナルハンディホンシステム(PHS)は、ベ
アラ伝送速度が32kbit/sと高速であり、無線環
境でのマルチメディアを実現するために有効なインフラ
ストラクチャであると期待されている。有線回線に比べ
回線品質が悪い移動通信環境でのデータ通信を実現する
ためには、誤り制御技術が重要な役割を果たす。このよ
うな誤り制御技術の1つとして、従来、SR(Sele
ctive−Repeat)方式の再送制御方法が提案
されている。
【0003】従来のSR再送制御方法は、折り返し遅延
時間(RTD)中にも連続的にブロックを送信し続け、
リジェクト(再送要求)が返ってきたフレームのみを再
送する。そのため、受信側は、誤りのあるフレームの後
に受信した正しいフレームを保存するためのバッファを
有しており、再送されたフレームに誤りが無ければ、当
該再送されたフレームおよびバッファ内に蓄積されてい
るフレームを、フレーム番号の順番に従ってユーザに出
力する。
【0004】図12は、従来のSR再送制御方式のフレ
ーム構成を示している。なお、図12(a)は、送信デ
ータを伝送するためのフレーム(以下、送信フレームと
称す)の構成を示し、図12(b)は、受信データに誤
りが発生し、または再送待ちタイマのタイムアウトが発
生した場合に、受信側から返送されるリジェクトフレー
ムの構成を示している。
【0005】図12(a)に示すように、送信フレーム
は、送信データブロック401と、フレーム番号402
と、誤り検出符号403と、フレーム同期用の同期フラ
グ404とを含む。一方、図12(b)に示すように、
リジェクトフレームは、フレーム番号402と、リジェ
クトコード405と、返送フレームの誤り検出符号40
6とを含む。送信側は、送信データを複数の送信データ
ブロック401に分割し、それぞれにフレーム番号40
2を付加した後、データブロックまたはフレーム番号に
誤りが発生したことを検出できるようにするための誤り
検出符号403を発生し、これを送信データブロック4
01に添付する。フレーム同期の方法にはいくつか種類
があるが、ここでは特定のビットパターンの同期コード
をフレームの先頭に付ける方式を示している。フレーム
番号は、モジュロ8(3ビット)、モジュロ16(4ビ
ット)、モジュロ32(5ビット)、モジュロ64(6
ビット)、モジュロ128(7ビット)などが用いられ
る。一般的に言うと、モジュロMのフレーム番号は、0
から始まり、1フレーム毎に1ずつ増え、M−1を過ぎ
ると0に戻り、以下これをサイクリックに繰り返す。
【0006】図13は、従来のSR再送制御方式におけ
る送受信タイミングの一例を示している。なお、図13
(a)は、送信フレームタイミングとフレーム番号とを
示し、図13(b)は、フレーム誤りの有無と返送フレ
ームとを示し、図13(c)は、受信フレームタイミン
グとフレーム番号とを示し、図13(d)は、受信バッ
ファに格納されたデータのフレーム番号を示している。
【0007】なお、本明細書では、フレーム番号nのフ
レームを、フレーム(n)と標記することにする。
【0008】図13の例では、フレーム(3)に誤りが
発生し、フレーム(4)を受信した時点でフレーム
(3)に誤りがあることが判明し、返送フレームでフレ
ーム(3)に対するリジェクトを返送している。ここで
は、折り返し遅延時間(RTD)が4フレーム時間であ
るが、エラーフレームのフレーム番号を知るのに1フレ
ーム時間ずれるため、送信側に返送フレームが折り返し
てくるまでに5(=RTD+1=4+1)フレーム時間
を要している。送信側は、フレーム(3)に対するリジ
ェクトを受信するまで新規フレームを送信し続けるが、
フレーム(3)に対するリジェクトを受信するやいな
や、フレーム(3)を再送する。ここでは、再送フレー
ム(3)にも誤りが生じた場合を示している。受信側
は、受信したエラーフレームを廃棄し、または後に誤り
訂正に用いる場合にはこれを保存し、結局、リジェクト
を返送した時点で起動した再送待ちタイマのタイムアウ
ト時間(T×F)経過時点で、再びフレーム(3)に対
するリジェクトを返送する。再送待ちタイマのタイムア
ウト時間(T×F)は、折り返し遅延時間(RTD)よ
りも大きく設定する。図13の場合、フレーム(3)
は、2回の再送で誤りなく受信側に届く。受信側は、バ
ッファに保存しておいた受信済みのフレーム(4)〜
(14)のデータの先頭に、フレーム(3)のデータを
付加し、ユーザに転送する。
【0009】上述したように、従来のSR再送制御方法
は、折り返し遅延時間(RTD)中にも連続的に新規フ
レームを送信し続け、リジェクトが返ってきたフレーム
のみを再送するため、折り返し遅延時間(RTD)が大
きな伝送路を用いても、効率の良い誤り訂正が可能であ
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】図14は、折り返し遅
延時間(RTD)が8フレーム時間の場合の再送制御例
を示している。この図14は、折り返し遅延時間が異な
る以外は図13と同じであり、モジュロも図13の場合
と同様に16である。図14の場合、フレーム(3)に
対する2回目のリジェクトが送信側に届く以前に、送信
フレーム番号のモジュロが一回転する。そのため、受信
側で最も古い再送待ちフレームであるフレーム(3)と
同じフレーム番号の新規フレーム(3)が送信され、受
信側で受信される。この場合、受信側は、受信フレーム
(3)が、新規フレームなのか再送フレームなのかを区
別できない。そのため、新規フレームであるにも関わら
ず、バッファに保存しておいた受信済みのフレーム
(4)〜(14)のデータの先頭に、新規フレーム
(3)のデータを付加してユーザに転送する事態が生じ
る。その結果、ユーザには、データブロックの順番が入
れ替わったデータ列が渡される。そこで、新旧フレーム
を識別するための識別ビットを付加したり、モジュロの
ビット数を増やすことが考えられるが、このような方法
では、フレームのオーバーヘッドが増えてしまうという
別の問題が生じる。
【0011】ところで、複数の端末が接続されたネット
ワーク上で、相互の端末間の応答待ち時間Twおよび再
送間隔Trと、ネットワークの応答性の観点から決めた
伝送断念時間Tkとから、再送回数Nrを算出する方法
が、特開平6−252978号公報に開示されている。
この公開公報に開示された再送回数算出方法では、まず
応答待ち時間Twが、次式(1)により算出される。 Tw=K1・(Lf・Sg) …(1) K1:応答待ち時間係数(K1≧1) Lf:データ伝送フレームの最大長(bit) Sg:見かけの伝送速度(bps)
【0012】上式(1)は、ネットワークを複数の端末
で分割して使用することに起因して見かけの伝送速度が
変動し、低下した伝送速度で、あるデータ量のデータフ
レームを伝送するのに要する時間が応答待ち時間となる
ことを前提として成り立っている。このような場合に
は、応答待ち時間の間に複数のフレームが送信されるこ
とはなく、SR再送制御の効果が得られない。また、モ
ジュロが一周してしまうこともない。
【0013】さらに、上記公開公報に開示された再送回
数算出方法では、次式(2)によりデータ再送間隔Tr
を算出し、この算出したデータ再送間隔Trと、ネット
ワークの応答性の観点から決めた伝送断念時間Tkと、
応答待ち時間Twとを次式(3)に代入することによ
り、再送回数Nrを決定するようにしている。 Tr=K2・(Lf/Sg) …(2) Nr=(Tk−Tw)/Tr …(3) K2:再送間隔係数(K2≧K1≧1)
【0014】上記のように、変動する見かけの伝送速度
に適応して再送回数を決定することにより、常にネット
ワークの応答性を安定な状態に保つことができる。
【0015】以上述べたように、特開平6−25297
8号公報に記載された発明の目的は、ネットワークの応
答性の保証を目的としており、SR再送制御への適用は
言うにおよびばず、モジュロが一周してしまうことの防
止に適用することは全く考慮されていない。
【0016】それ故に、本発明の目的は、余分なオーバ
ーヘッドを付加することなく、モジュロの一周によるデ
ータ順序の入れ替わりを防止した高効率な再送制御方法
を提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記のような
目的を達成するために、以下に示すような特徴を備えて
いる。
【0018】第1の発明は、モジュロMで巡回するフレ
ーム番号の付いたフレームを送信側から受信側に対して
連続的に送信する際に、伝送誤りの生じたフレームにつ
いて、再送制御により誤り訂正を行う方法であって、受
信側は、受信したフレーム中に誤りを検出すると、誤り
を検出したフレームのフレーム番号を付したリジェクト
を送信側に返送し、送信側は、リジェクトを受信する
と、当該リジェクトに含まれるフレーム番号に対応する
フレームを受信側に再送し、フレーム番号のモジュロが
一周する間に、同一フレームに対して返送可能なリジェ
クトの上限回数Nrを予め決定しておき、受信側は、同
一フレームに対するリジェクトの返送を上限回数Nrを
越える前に打ち切ることを特徴とする。
【0019】上記のように、第1の発明によれば、フレ
ーム番号のモジュロが一周する間に、同一フレームに対
して返送可能なリジェクトの上限回数Nrを予め決定し
ておき、この上限回数Nrを越える前に同一フレームに
対するリジェクトの返送を打ち切るようにしているの
で、余分なオーバーヘッドを付加することなく、モジュ
ロの一周によるデータ順序の入れ替わりを防止すること
ができる。
【0020】第2の発明は、第1の発明において、任意
の1フレームについてのみリジェクトの返送が繰り返さ
れ、当該リジェクトに対するフレームの再送が全て実行
されず、それ以外のフレームが全て誤り無く伝送される
場合にモジュロが進む速度を基準にして、リジェクトの
上限回数Nrを決定することを特徴とする。
【0021】上記第2の発明によれば、フレーム番号の
モジュロが最も早く進む最悪のケースを想定してリジェ
クトの上限回数Nrを決定するようにしているので、ど
のような状況が生じても、モジュロが一周する前に同一
フレームに対するリジェクトの返送を確実に打ち切るこ
とができる。
【0022】第3の発明は、第2の発明において、リジ
ェクトを返送してから再送フレームを受信するまでの制
限時間を規定するためのタイマのタイムアウト時間をt
とし、適当なマージンをpとした場合に、上限回数Nr
を、 Nr≦{(M−1)×F−p}/t …(a) 上式(a)を満たす正の整数として決定することを特徴
としている。
【0023】第4の発明は、第3の発明において、t=
T×F、p=P×Fとしたときに、上限回数Nrを、 Nr≦(M−1−P)/T …(b) 上式(b)を満たす正の整数として決定することを特徴
としている。
【0024】第5の発明は、モジュロMで巡回するフレ
ーム番号の付いたフレームを送信側から受信側に対して
連続的に送信する際に、伝送誤りの生じたフレームにつ
いて、再送制御により誤り訂正を行う方法であって、受
信側は、受信したフレーム中に誤りを検出すると、誤り
を検出したフレームのフレーム番号を付したリジェクト
を送信側に返送し、送信側は、リジェクトを受信する
と、当該リジェクトに含まれるフレーム番号に対応する
フレームを受信側に再送し、受信側は、判別不能な受信
フレームのフレーム番号を、判別可能な受信フレームの
フレーム番号から予測し、予測したフレーム番号が再送
待ちのフレームの中で最も古いフレームのフレーム番号
の1つ前の番号に達したとき、異常状態に遷移して当該
最も古いフレームについてのリジェクトの返送を打ち切
ることを特徴とする。
【0025】前述の第1〜第5の発明のように、始めに
想定した最悪のケースにおいても、モジュロが一周した
ことによるデータ順序の入れ替わりが起こらないように
再送回数の上限を決めた場合、実際にはもう一回再送し
てもモジュロが一周しない場合が頻繁に起こり得る。そ
こで、第5の発明では、始めに再送回数を決定するので
はなく、受信側において既知の情報を順次活用し、誤り
により判別できないフレームについてのみ最悪のケース
を想定した再送回数の制限処理を行うことにより、可能
な限り再送回数を増やし、かつモジュロの一周によるデ
ータ順序の入れ替わりが起こらないようにしている。
【0026】第6の発明は、第5の発明において、受信
側は、新規フレームを受信した場合に、当該新規フレー
ムのフレーム番号を初期値としてモジュロMのカウンタ
に設定し、新規フレームの受信後に受信した判別不能な
フレームの連続受信数をカウンタによってカウントし、
カウンタのカウント値が再送待ちのフレームの中で最も
古いフレームのフレーム番号の1つ前の番号に達したと
き、異常状態に遷移することを特徴とする。
【0027】第7の発明は、モジュロMで巡回するフレ
ーム番号の付いたフレームを送信側から受信側に対して
連続的に送信する際に、伝送誤りの生じたフレームにつ
いて、再送制御により誤り訂正を行う方法であって、受
信側は、受信したフレーム中に誤りを検出すると、誤り
を検出したフレームのフレーム番号を付したリジェクト
を送信側に返送し、送信側は、リジェクトを受信する
と、当該リジェクトに含まれるフレーム番号に対応する
フレームを受信側に再送し、受信側は、判別不能な受信
フレームのフレーム番号を、判別可能な受信フレームの
フレーム番号から予測し、予測したフレーム番号が再送
待ちのフレームの中で最も古いフレームのフレーム番号
の1つ前の番号に達したとき、判定待ち状態に遷移し、
判定待ち状態遷移後に、再送待ちフレーム中で最も古い
フレームと同じフレーム番号を持つフレームを受信した
とき、当該受信したフレームを判定待ちフレームとして
保持し、判定待ちフレーム保持後に受信したフレームの
フレーム番号に基づいて、当該判定待ちフレームが再送
フレームか否かを判定することを特徴とする。
【0028】前述した第5および第6の発明では、予測
したフレーム番号が再送待ちのフレームの中で最も古い
フレームのフレーム番号の1つ前の番号と一致すると、
無条件に異常状態に遷移して最も古いフレームについて
のリジェクトの返送を打ち切るようにしているため、実
際には再送要求フレームであるのに、そのフレームを廃
棄してしまうといった不具合が生じる。そこで、第7の
発明によれば、予測したフレーム番号が再送待ちフレー
ムの中で最も古いフレームのフレーム番号の1つ前に達
したときは、一旦判定待ち状態に遷移し、以降に受信し
たフレームが再送待ちフレーム中で最も古いフレームと
同じフレーム番号を持つフレームの場合、そのフレーム
を判定待ちフレームとして保持し、判定待ちフレーム保
持後に受信したフレームのフレーム番号に基づいて、当
該判定待ちフレームが再送フレームか否かを判定するよ
うにしているので、第5および第6の発明のように受信
フレームを再送フレームにもかかわらず廃棄してしまう
といった不具合が生じず、効率のよい誤り訂正を行うこ
とができる。
【0029】第8の発明は、第7の発明において、受信
側は、新規フレームを受信した場合に、当該新規フレー
ムのフレーム番号を初期値としてモジュロMのカウンタ
に設定し、新規フレームの受信後に受信した判別不能な
フレームの連続受信数をカウンタによってカウントし、
カウンタのカウント値が再送待ちのフレームの中で最も
古いフレームのフレーム番号の1つ前の番号に達したと
き、判定待ち状態に遷移することを特徴とする。
【0030】第9の発明は、第8の発明において、受信
側は、判定待ち状態に遷移すると、判定待ち状態遷移前
に受信した新規フレームの中で最も新しい新規フレーム
のフレーム番号を第1のフレーム番号として記憶し、新
規フレームを受信するか、または判定待ちフレーム保持
後に当該判定待ちフレームと同じフレーム番号を持つフ
レームを受信すると、受信したフレームのフレーム番号
を第2のフレーム番号として記憶し、再送待ちフレーム
中で最も古いフレームのフレーム番号が第2のフレーム
番号よりも大きい場合、または第1のフレーム番号が再
送待ちフレーム中で最も古いフレームのフレーム番号よ
りも大きく、かつ第2のフレーム番号が第1のフレーム
番号より大きい場合は、判定待ち状態を解除するか否か
を判定する判定待ち解除判定状態に遷移し、それ以外の
場合は、異常状態に遷移して当該最も古いフレームにつ
いてのリジェクトの返送を打ち切ることを特徴とする。
【0031】第10の発明は、第9の発明において、受
信側は、判定待ち解除判定状態に遷移すると、判定待ち
フレームを保持しているか否かを判定し、判定待ちフレ
ームを保持していれば、判定待ち状態を解除して、当該
判定待ちフレームが再送フレームであると判定し、判定
待ちフレームを保持していなければ、第2のフレーム番
号を第1のフレーム番号に設定し、カウンタのカウント
値を第2のフレーム番号に設定し、第2のフレーム番号
をクリアし、判定待ち状態を継続することを特徴とす
る。
【0032】第11の発明は、第10の発明において、
受信側は、判定待ち状態に遷移後も、判別不能なフレー
ムの連続受信数をカウンタによってカウントし、カウン
タのカウント値が一周すると、異常状態に遷移して当該
最も古いフレームについてのリジェクトの返送を打ち切
ることを特徴とする。
【0033】第12の発明は、第9の発明において、受
信側は、判定待ち解除判定状態に遷移すると、判定待ち
フレームを保持しているか否かを判定し、判定待ちフレ
ームを保持していれば、判定待ち状態を解除して、当該
判定待ちフレームが再送フレームであると判定し、判定
待ちフレームを保持していなければ、第2のフレーム番
号をカウンタのカウント値に設定し、第2のフレーム番
号をクリアし、判定待ち状態を継続することを特徴とす
る。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て、図面を参照しながら説明を行う。 (第1の実施形態)図1は、フレーム番号がモジュロ1
6の場合について、最も早くモジュロが一周する場合の
再送制御の一例を示している。前述したように、モジュ
ロが一周すると、受信側において、再送待ちのフレーム
のフレーム番号と、モジュロが一周したために発生する
新規フレームのフレーム番号とが一致する場合がある。
この場合、受信側で両フレームの違いを識別できないと
いう問題が生じる。図1は、このような問題がフレーム
(3)について生じる場合を示している。
【0035】受信側が最初にリジェクトを返送するの
は、受信したフレームのフレーム番号に抜けが生じた場
合である。図1のように、フレーム(3)に誤りがあっ
た場合、受信側は、フレーム(2)の次にフレーム
(4)を正しく受信した時点で、フレーム番号3の番号
抜けを検出し、フレーム(3)に対するリジェクトを返
送する。この時点で、送信側では、すでに、折り返し遅
延時間(nフレーム時間)の半分の時間と、1フレーム
時間との合計時間が経過している。ここでは、n=4F
であるから、3フレーム時間が経過していることにな
る。その間、送信側は、新規フレームを送信し続けるた
め、モジュロは3進む。
【0036】受信側がフレーム(3)に対するリジェク
トを再度返送する状況としては、以下に述べる2つの場
合が考えられる。第1の場合は、送信側が最初のリジェ
クト(n+1フレーム時間後に届く)に応答して再送し
たフレーム(3)に誤りが発生した場合である。第2の
場合は、最初のリジェクトに誤りが発生し、送信側がフ
レーム(3)を再送できない場合である。いずれの場合
にも、受信側は、最初のリジェクトを返送した時点で起
動した再送待ちタイマのタイムアウトを検出すると、直
ちにフレーム(3)に対する2度目のリジェクトを返送
する。従って、2度目のリジェクトが送信側に届く時間
は、いずれの場合も同じ時間である。しかしながら、モ
ジュロの進み方を見ると、第1の場合は、再送フレーム
(3)を送信する1フレーム分だけ、第2の場合に比べ
てモジュロの進み方が遅い。つまり、ある番号のフレー
ムに誤りが発生し、そのフレームのリジェクトを返送す
るが、そのリジェクトにはことごとく誤りが発生し、か
つ、その他のフレームには一切誤りが発生しない場合
に、モジュロは最も早く進む。そして、再送待ちタイマ
がタイムアウトする直前にモジュロが一回転し、再送待
ちフレームのフレーム番号と同じ番号を有する新規フレ
ームを受信した場合が、最悪のケースとして考えられ
る。
【0037】上記最悪のケースを想定した場合、折り返
し遅延時間をn、モジュロ数をM、再送待ちタイマのタ
イムアウト時間をt、再送回数の上限をNr、1フレー
ム時間をF、適当なマージンをpとすると、次式(4)
が成立する。 n+F+Nr×t−n+p≦M×F …(4) 上式(4)より、再送回数の上限Nrは、次式(5)で
表せる。 Nr≦(M×F−p−F)/t …(5) ただし、 t=T×F p=P×F の場合、上式(5)は、次式(6)となる。 Nr≦(M−P−1)/T …(6) ここで、再送回数は、正の整数であるので、結局、再送
回数の上限Nrは、式(5)または式(6)を満たす正
の整数となる。
【0038】第1の実施形態では、受信側は、上記のよ
うにして算出した再送回数の上限を越えないようにエラ
ーフレームに対する再送回数を制限するようにしてい
る。これによって、余分なオーバーヘッドを付加するこ
となく、モジュロの一周によるデータ順序の入れ替わり
を防止することができる。
【0039】なお、上記第1の実施形態では、モジュロ
が16の場合を例に挙げて説明しているが、モジュロの
値はこれ以外の値であってもよい。
【0040】また、上記第1の実施形態において、適当
なマージンPは、例えばフレーム番号3のフレームに続
いて数フレームが連続して誤った場合に、フレーム番号
3に対するリジェクトが遅れることを考慮したマージン
である。しかしながら、フレーム番号にも誤り検出符号
が付加され、フレーム番号の誤りを厳密に検出するよう
なシステム構成の場合には、P=0としても構わない。
【0041】また、網の折り返し遅延時間を通信に先立
って測定し、それに応じてその都度再送回数を計算する
ようにしてもよい。また、再送回数の計算は、送信側と
受信側が共に行ってもよいし、送信側または受信側のど
ちらかが再送回数を計算し、その結果を受信側または送
信側に通知するようにしても構わない。また、他の要因
(例えば、映像データの遅延)によっても再送回数が制
限される場合には、第1の実施形態により決まる再送回
数Nrと他の要因により決まる再送回数とのいずれか少
ない方を採用するようにしてもよい。
【0042】上記第1の実施形態のように、始めに想定
した最悪のケースにおいても、モジュロが一周したこと
によるデータ順序の入れ替わりが起こらないように再送
回数の上限を決めた場合、実際にはもう一回再送しても
モジュロが一周しない場合が頻繁に起こり得る。そこ
で、以下に説明する第2および第3の実施形態では、始
めに再送回数を決定するのではなく、受信側において、
既知の情報を順次活用し、誤りにより判別できないフレ
ームについてのみ最悪のケースを想定することにより、
可能な限り再送回数を増やし、かつモジュロの一周によ
るデータ順序の入れ替わりが起こらないようにしてい
る。
【0043】(第2の実施形態)図2および図3は、そ
れぞれフレーム番号がモジュロ16の場合における再送
制御の一例を示している。これら図2および図3におい
て、「×」印は、伝送エラーの発生したフレームを表し
ている。なお、図2は、受信側における再送待ちフレー
ムの中で最も古いフレームのフレーム番号が3であり、
当該フレーム番号3の再送フレームが受信される前に、
新規フレームのフレーム番号が1まで進んだ場合の再送
制御例を示している。一方、図3は、受信側における再
送待ちフレームの中で最も古いフレームのフレーム番号
が3であり、当該フレーム番号3の再送フレームが受信
される前に、新規フレームのフレーム番号が2まで進ん
だ場合の再送制御例を示している。
【0044】図4および図5は、それぞれ、図2および
図3に示すような伝送エラーが生じた場合に、図2およ
び図3の網掛け部分における受信フレームを示してい
る。なお、図4(a)および図5(a)は、全てのフレ
ームが誤りなく受信された場合の受信フレームを示して
おり、図4(b)〜(f)および図5(b)〜(f)
は、それぞれ「×」印のフレームが誤って受信された場
合の受信フレームを示している。
【0045】図5(a)に示すように、フレーム(3)
を受信する前に、新規フレーム(2)を受信すると、受
信側では、当該受信フレーム(3)が再送フレームであ
るのか新規フレームであるのかの区別がつかない。受信
フレーム(3)が、新規フレームであればモジュロが一
周したことになるし、再送フレームであればモジュロは
一周していない。つまり、受信側は、再送待ちのフレー
ムの中で最も古いフレームのフレーム番号よりも1つ前
の番号のフレームを受信すると、フレームが一周したか
否かの判別がつかなくなる。一方、図4(a)に示すよ
うに、新規フレーム(1)の後に再送フレーム(9)、
(10)が続き、新規フレーム(2)を受信していない
状態でフレーム(3)を受信した場合、受信側は、当該
受信フレーム(3)が明らかに再送フレームであると判
別できる。
【0046】次に、図4(b),(d)および図5
(b),(d)に示すように、新規フレーム(1)を受
信した後、いずれか1つのフレームに誤りがあった場合
には、それが新規フレーム(2)である可能性があるた
め、受信側は、受信フレーム(3)が新規フレームであ
るのか再送フレームであるのかの判別ができない。ま
た、図4(c)および図5(c)の場合には、受信側
は、最初の誤りフレームがフレーム(1)かそれ以外の
フレームかの判別がつかない。しかしながら、図4
(c)の場合には、最初の誤りフレームがフレーム
(1)であると仮定しても、受信側は、受信フレーム
(3)が再送フレームであると判別できる。一方、図5
(c)の場合、誤りフレームを受信した時点において
は、それがフレーム(1)であると仮定しても、まだモ
ジュロは一周していない可能性があるが、その後、フレ
ーム(2)を受信した時点で、受信側は、次の受信フレ
ーム(3)が新規フレームであるのか再送フレームであ
るのかの判別がつかなくなる。
【0047】図4(e),(f)および図5(e),
(f)の場合は、いずれも1つ目の誤りフレームがフレ
ーム(1)である可能性がある。1つ目の誤りフレーム
がフレーム(1)だとすると、2つ目の誤りフレーム
は、フレーム(2)である可能性がある。そのため、い
ずれも2つ目の誤りフレームを受信した時点で、受信側
は、次の受信フレーム(3)が新規フレームであるのか
再送フレームであるのかの判別ができなくなる。
【0048】以上の考察からわかるように、既知の最新
の新規フレームのフレーム番号を初期値として誤りフレ
ームの数をカウントし、当該カウント値が再送待ちのフ
レームの中で最も古いフレームのフレーム番号よりも1
つ前の番号になると、以降に受信するフレームであっ
て、再送待ちフレームの中で最も古いフレームのフレー
ム番号と同じフレーム番号を有するフレームが、新規フ
レームであるのか再送フレームであるのかの区別がつか
なくなる。
【0049】上記の原理を利用して、受信側にて新規フ
レームを受信した場合に、そのフレームのフレーム番号
を初期値としてモジュロMのカウンタに設定し、フレー
ム番号に誤りを含む可能性のあるフレームを受信する毎
に、当該カウンタのカウント値をインクリメントし、当
該カウント値が、リジェクトを返送すべき再送待ちのフ
レームの中で、最も古いフレームのフレーム番号の1つ
前の番号と一致した時点で、異常状態が発生したとする
ことにより、容易に既知の情報を活用して、誤りにより
判別できないフレームについてのみ最悪のケースを想定
したモジュロ一周の判別が可能となる。
【0050】なお、上記カウンタには、新規フレームを
受信する毎に、そのフレーム番号を初期値としてセット
するが、再送フレームを受信した場合にはそのカウント
値をインクリメントしないこととする。
【0051】図6は、本発明の第2の実施形態の動作を
示すフローチャートであり、特にフレームを受信するた
びに通るモジュロ判定ルーチンを示している。図6にお
いて、受信側は、まず受信フレームに誤りがあるか否か
を判定する(ステップS101)。受信フレームに誤り
がない場合、受信側は、当該受信フレームが新規フレー
ムであるか否かを判定する(ステップS102)。受信
フレームが新規フレームである場合、受信側は、そのフ
レームのフレーム番号をカウンタの初期値としてセット
する(ステップS103)。次に、受信側は、当該カウ
ンタのカウント値が、再送待ちフレームの中で最も古い
フレームのフレーム番号の1つ前の番号と一致するか否
かを判定する(ステップS104)。このとき、受信側
は、カウンタのカウント値が1つ前のフレーム番号と一
致しなければ、新規フレーム受信状態にして(ステップ
S105)、その処理を終える。逆に、一致すれば、異
常状態が発生したとして(ステップS106)、その処
理を終える。また、誤りなく受信したフレームが再送フ
レームの場合には、受信側は、当該再送フレームを受信
状態にして(ステップS107)、その処理を終える。
受信したフレームに誤りがあり、新規フレームか再送フ
レームかの判別がつかない場合には、受信側は、カウン
タのカウント値をインクリメントし(ステップS10
8)、当該カウンタのカウント値が再送待ちフレームの
中で最も古いフレームのフレーム番号の1つ前の番号と
一致するか否かを判定する(ステップS109)。この
とき、受信側は、カウンタのカウント値が1つ前のフレ
ーム番号と一致しなければ、誤りフレーム受信状態にし
て(ステップS110)、その処理を終える。逆に、一
致すれば、異常状態が発生したとして(ステップS11
1)、その処理を終える。
【0052】なお、上記ステップS106またはステッ
プS111で検出された異常状態は、上位層に通知され
る。当該上位層は、再送待ちフレームの中で最も古いフ
レームに対するそれ以上の再送を打ち切るように、下位
層を制御する。
【0053】以上のように、第2の実施形態によれば、
始めに再送回数を決定するのではなく、受信側におい
て、既知の情報を順次活用し、誤りにより判別できない
フレームについてのみ最悪のケースを想定した再送回数
の制限処理を行うことにより、可能な限り再送回数を増
やし、かつモジュロの一周によるデータ順序の入れ替わ
りが起こらないようにすることが可能となる。
【0054】なお、上記第2の実施形態では、モジュロ
が16の場合を例に挙げて説明しているが、モジュロの
値はこれ以外の値であってもよい。
【0055】また、上記第2の実施形態において、フレ
ーム番号にデータとは別の誤り検出符号を付加し、デー
タ部に誤りがあってもフレーム番号に誤りがないことが
確定できる場合には、このようなフレームを新規フレー
ムまたは再送フレームとして取り扱うようにすれば、よ
り一層再送回数を増やすことができる。
【0056】また、再送回数は、その他の要因(例え
ば、ビデオの遅延時間の限界)から決まる再送回数を限
度とし、規定の再送回数に達する以前に第2の実施形態
で定義する異常状態になった場合には、それ以上の再送
を打ち切り、上位層に通知するなどの処理に移行するよ
うにしてもよい。
【0057】(第3の実施形態)上記第2の実施形態で
は、カウンタのカウント値が、再送待ちのフレームの中
で最も古いフレームのフレーム番号の1つ前の番号と一
致すると、無条件に異常状態(すなわち、以降に受信す
る再送待ちフレームと同一のフレーム番号を持つフレー
ムが、モジュロが1回転した後の新規フレームなのか、
再送待ちのフレームなのかがわからなくなる状態)が生
じたものとして扱うため、実際には再送要求フレームで
あるのに、そのフレームを廃棄してしまうといった不具
合が生じる。このことを以下に図7を用いてより詳細に
説明する。
【0058】図7は、第2の実施形態で異常状態が発生
したと判定された場合に不具合が生じるような再送制御
例を示す図である。なお、図7(a)は、送信側が送信
したフレームの列を表しており、図7(a)における
「×」印は、送信したフレームに伝送エラーが発生し、
受信側でフレーム番号の特定ができなかったことを意味
している。また、図7(b)は、受信側が受信したフレ
ームの列を表しており、図7(b)における「?」印
は、フレーム番号を特定できなかったフレームを表して
いる。また、図7(c)は、再送要求フレームのフレー
ム番号を表しており、図7(c)における「×」印は、
その再送要求であるリジェクトに伝送誤りが発生し、送
信側で再送要求フレームを特定できなかったことを意味
している。また、図7(c)における「★」印は、前述
した第2の実施形態において、異常状態と判断される時
点を表している。なお、図7において、モジュロ数は1
9と仮定する。
【0059】送信側は、フレーム(1)から順にフレー
ムを送信している。ここで、フレーム(4)、(1
1)、(12)、(13)の初送に伝送誤りが発生し、
さらにフレーム(11)、(12)、(13)の再送に
も伝送誤りが発生したものと仮定する。一方、受信側
は、フレーム(4)、(11)、(12)、(13)の
再送要求であるリジェクトを返す。ここで、フレーム
(4)の第1回目および第2回目の再送要求に伝送エラ
ーが発生し、送信側にフレーム(4)の再送要求が正し
く伝わらず、その結果、最も古い再送待ちフレームのフ
レーム番号が(4)だと仮定する。
【0060】受信側は、新規フレームを受信するたび
に、カウンタのカウント値を、当該新規フレームのフレ
ーム番号に更新する。ここでは、フレーム(19)を受
信し、カウンタのカウント値を19に更新した時点以降
の動作について説明する。
【0061】受信側は、フレーム(19)を受信する
と、カウンタのカウント値を19に更新する。フレーム
(19)以降に送信されるフレーム(11)、(1
2)、(13)には、伝送誤りが発生しており、フレー
ム番号の特定ができない。そのため、受信側は、カウン
タのカウント値をインクリメントする。受信側がフレー
ム(13)に相当するフレームを受信した時点で、カウ
ンタのカウント値が3となる。すなわち、カウンタのカ
ウント値が、最も古い再送待ちフレームのフレーム番号
の1つ前の番号と一致してしまう。その結果、受信側
は、異常状態に遷移し、以降に受信するフレーム(4)
を廃棄する。
【0062】上記のように、図7に示す再送制御例で
は、フレーム(19)を送信後、再送フレームであるフ
レーム(11)、(12)、(13)を送信しているに
もかかわらず、モジュロが進んでいると判断し、カウン
タのカウント値をインクリメントしてしまっている。そ
の結果、本来はフレーム(4)を再送フレームとして処
理しなければならないにもかかわらず、受信側は、異常
状態に遷移し、フレーム(4)を廃棄してしまってい
る。
【0063】そこで、第3の実施形態では、受信側は、
カウンタのカウント値が、最も古い再送待ちフレームの
フレーム番号の1つ前の番号に達したときに、受信した
フレームのフレーム番号を特定できなかった場合、前述
の第2の実施の形態のように無条件に異常状態に移行す
ることはしない。すなわち、受信側は、それ以降に受信
する新規フレームのフレーム番号によって異常状態とす
るか否かの判定を行う、判定待ち状態に遷移する。これ
によって、上記不具合を解消する。この動作について、
図8および図9を用いてより詳細に説明する。
【0064】図8は、本発明の第3の実施形態に係る再
送制御方法のアルゴリズムを示すフローチャートであ
る。受信側は、フレームを受信すると、まず受信フレー
ムに誤りがあるか否かを判定する(ステップS20
1)。受信フレームに誤りがない場合、受信側は、判定
待ちフラグがオンされているか否かを判定する(ステッ
プS202)。判定待ちフラグがオンされていない場
合、受信側は、受信フレームが新規フレームであるか否
かを判定する(ステップS203)。
【0065】上記ステップS203において、受信フレ
ームが新規フレームである場合、受信側は、カウンタの
値を受信フレームのフレーム番号に更新する(ステップ
S204)。次に、受信側は、当該カウンタのカウント
値が、再送待ちフレームの中で最も古いフレームのフレ
ーム番号の1つ前の番号と一致するか否かを判定する
(ステップS205)。このとき、受信側は、カウンタ
のカウント値が1つ前のフレーム番号と一致しなけれ
ば、新規フレーム受信状態にして(ステップS20
6)、その処理を終える。逆に、一致すれば、異常状態
が発生したとして(ステップS207)、その処理を終
える。また、誤りなく受信したフレームが再送フレーム
の場合には、受信側は、当該再送フレームを受信状態に
して(ステップS208)、その処理を終える。
【0066】上記ステップS201において、受信フレ
ームに誤りがあり、新規フレームか再送フレームかの判
別がつかない場合、受信側は、カウンタをインクリメン
トし(ステップS209)、当該カウンタのカウント値
が再送待ちフレームの中で最も古いフレームのフレーム
番号の1つ前の番号と一致するか否かを判定する(ステ
ップS210)。このとき、受信側は、カウンタのカウ
ント値が1つ前のフレーム番号と一致しなければ、誤り
フレーム受信状態にして(ステップS211)、その処
理を終える。逆に、一致すれば、判定待ちフラグをオン
にして(ステップS212)、その処理を終える。
【0067】上記ステップS201において、受信フレ
ームに誤りが無く、かつ上記ステップS202において
判定待ちフラグがオンされている場合、受信側は、受信
フレームが、再送待ちフレームの中で最も古いフレーム
と同じフレーム番号を有するフレームか否かを判定する
(ステップS213)。受信フレームが再送待ちフレー
ムの中で最も古いフレームと同じフレーム番号を有する
フレームの場合、受信側は、当該受信フレームを破棄せ
ずに判定待ちフレームとして保持し(ステップS21
4)、その処理を終了する。一方、受信フレームが再送
待ちフレームの中で最も古いフレームと同じフレーム番
号を有していない場合、受信側は、判定待ち処理(ステ
ップS215)を行った後、その処理を終了する。
【0068】ここで、受信フレームが、例えば図7に示
す新規フレーム(19)である場合の動作について説明
する。この場合、受信側は、カウンタの値を19に更新
する(ステップS204)。フレーム(19)以降に送
信されるフレーム(11)、(12)、(13)には伝
送誤りが発生しており、フレーム番号の特定ができない
ため、受信側は、カウンタのカウント値をインクリメン
トし(ステップS209)、フレーム(13)に相当す
るフレームを受信した時点で、カウンタのカウント値が
3となる。従って、カウンタのカウント値が、最も古い
再送待ちフレームのフレーム番号(フレーム番号4)の
1つ前の番号と一致する(ステップS210)。応じ
て、受信側は、判定待ちフラグをオンにする(ステップ
S212)。次に、受信側は、フレーム(4)を受信す
ると、判定待ちフラグがオン状態にあるため(ステップ
S202)、当該フレーム(4)が再送待ちフレームか
どうかの判定を行う(ステップS213)。フレーム
(4)は、再送待ちフレームであるため、廃棄せず判定
待ちフレームとして保持しておく(ステップS21
4)。
【0069】図7に示すように、受信側は、フレーム
(4)の次に、新規フレーム(1)を受信すると、判定
待ち処理(ステップS215)を行い、判定待ち状態の
解除、または異常状態への遷移を行う。
【0070】図9は、図8におけるサブルーチンステッ
プS215(判定待ち処理)のより詳細な動作を示すフ
ローチャートである。以下、この図9を参照して、判定
待ち処理の詳細について説明する。
【0071】受信側は、フレームを受信すると、判定待
ち状態に遷移する以前に受信した新規フレームの中で最
新のフレーム番号(すなわち、カウンタの初期値)を、
第1のフレーム番号として記憶する(ステップS30
1)。また、受信した新規フレームのフレーム番号を、
第2のフレーム番号として記憶する(ステップS30
2)。また、ステップS302では、判定待ちフレーム
が保持されている状態で、当該判定待ちフレームと同じ
フレーム番号を持つフレームを受信した場合にも、その
フレームのフレーム番号が、第2のフレーム番号として
記憶される。
【0072】例えば、図7に示す右端の新規フレーム
(1)を受信した場合、受信側は、判定待ち状態に遷移
する以前に受信した新規フレームの中で最新のフレーム
(19)のフレーム番号19(カウンタの初期値)を、
第1のフレーム番号として記憶する(ステップS30
1)。また、受信した新規フレーム(1)のフレーム番
号1を、第2のフレーム番号として記憶する(ステップ
S302)。
【0073】次に、受信側は、カウンタのカウント値が
一周したかどうかの判定を行う(ステップS303)。
図7の例においては、新規フレーム(1)を受信した時
点では、新規フレーム(19)の以降に3フレーム連続
してフレーム番号を識別できないフレームを受信してい
るため、カウンタには、3が格納されている。従って、
この場合、カウンタのカウント値が一周していない。そ
のため、受信側は、ステップS304の判定処理を行
う。一方、カウンタが一周している場合には、判定フレ
ームとして保持されているフレーム(4)が、再送フレ
ームなのか新規フレームなのかの判定ができないため、
異常状態に遷移する(ステップS305)。
【0074】上記ステップS304では、受信側は、最
も古い再送待ちフレームのフレーム番号が、前述のステ
ップS302で記憶した第2のフレーム番号と等しいか
どうかを判定し、等しければ、異常状態に遷移する(ス
テップS305)。一方、等しくなければ、受信側は、
ステップS306の判定処理を実行する。ステップS3
06では、受信側は、最も古い再送待ちフレーム番号
が、第2のフレーム番号以上かどうかを判定し、大きけ
れば、判定待ち解除判定処理を行う(ステップS30
7)。一方、小さければ、受信側は、ステップS308
の判定処理を実行する。ステップS308では、受信側
は、前述のステップS301で記憶した第1のフレーム
番号が第2のフレーム番号以上かどうかを判定し、大き
ければ、異常状態に遷移し(ステップS305)、小さ
ければ、ステップS309の判定処理を実行する。ステ
ップS309では、受信側は、第1のフレーム番号が最
も古い再送待ちフレーム番号よりも大きいかどうか判定
し、大きければ、判定待ち解除判定処理を実行する(ス
テップS307)。一方、小さければ、受信側は、異常
状態に遷移する(ステップS305)。
【0075】上記ステップS307では、受信側は、最
も古い再送待ちフレームのフレーム番号と同じフレーム
番号を持つフレームを受信しているかどうかを判定し
(ステップS3071)、受信していれば、判定待ちフ
ラグをクリアし(ステップS3072)、判定待ちフレ
ームを再送フレームとして処理する(ステップS307
3)。一方、上記ステップS3071において、最も古
い再送待ちフレームのフレーム番号と同じフレーム番号
を持つフレームを受信していなければ、受信側は、第2
のフレーム番号を第1のフレーム番号にセットし(ステ
ップS3074)、第2のフレーム番号をカウンタの初
期値としてカウンタ値を更新し(ステップS307
5)、第2のフレーム番号をクリアし(ステップS30
76)、判定待ち状態を継続する。
【0076】図7の例においては、第1のフレーム番号
にはフレーム番号19が格納され、第2のフレーム番号
にはフレーム番号1が格納され、最も古い再送待ちフレ
ームのフレーム番号は4であるため、ステップS30
1、ステップS302、ステップS303、ステップS
304、ステップS306、ステップS307を経て、
フレーム(4)は、再送フレームとして処理される。
【0077】なお、第3の実施形態では、ステップS3
07の判定待ち解除判定処理において、判定待ちフレー
ムがあるかどうかの判定後(ステップS3071)、第
1のフレーム番号に第2のフレーム番号をセットし(ス
テップS3074)、カウンタのカウント値に第2のフ
レーム番号をセットし(ステップS3075)、第2の
フレーム番号をクリアする(ステップS3076)こと
としたが、カウンタのカウンタ値に第2のフレーム番号
をセットし、前記第2のフレーム番号をクリアし、上記
判定待ち状態を継続することにしてもよい。
【0078】なお、図7では、再送フレームとして、フ
レーム(11)、(12)、(13)が送信されている
例を示したが、フレーム(19)以降に新規フレームと
して、フレーム(1)、(2)、(3)が送信されてい
る場合、再送フレーム(4)を受信した以降に新規フレ
ーム(4)を受信する。この場合、再送フレーム(4)
は、再送フレームなのか、新規フレームなのかの判断が
できなくなるため、受信側は、異常状態に遷移する。
【0079】以上のように、第3の実施形態によれば、
カウンタのカウント値が再送待ちフレームの中で最も古
いフレームのフレーム番号の1つ前に達したときに、送
信側から受信したフレームのフレーム番号に誤りを含む
可能性のある場合、判定待ち状態に遷移し、以降に受信
したフレームが再送待ちフレームと同一のフレーム番号
の場合、そのフレームを判定待ちフレームとして保持
し、カウンタの初期値と、最も古い再送待ちフレームの
フレーム番号と、判定待ち状態に遷移以降に受信する新
規フレームのフレーム番号とから、保持しておいた判定
待ちフレームが再送フレームか新規フレームなのかを判
定するようにしているので、第2の実施形態のように受
信フレーム(図7では、フレーム(4))を再送フレー
ムにもかかわらず廃棄してしまうといった不具合が生じ
ず、効率のよい誤り訂正を行うことができる。
【0080】なお、第3の実施形態において、再送回数
は、その他の要因(例えば、ビデオの遅延時間の限界)
から決まる回数を限度とし、規定の再送回数に達する以
前に第3の実施形態で定義する異常状態になった場合、
それ以上の再送を打ち切り、上位層に通知するなどの処
理に移行するようにしてもよい。
【0081】図10は、ビデオデータ、音声データ、コ
ンピュータデータ等を多重して伝送する多重化伝送装置
の一般的なレイヤ構造を示している。図10において、
この多重化伝送装置は、物理層801と、多重化層80
2と、適応化層803と、ビデオコーダ804と、音声
コーダ805と、データプロトコル806と、LAPM
807と、H.245制御808と、ビデオI/O80
9と、オーディオI/O810と、応用層811とを備
えている。
【0082】前述した第1〜第3の実施形態の再送制御
方法は、図10の適応化層803においてビデオデータ
を誤り訂正する際に用いられる。エラーのあるビデオデ
ータをビデオコーダ804に入力すると、デコード結果
である画像は劣化する。フレーム間差分符号化を行うビ
デオコーダを用いた場合、その劣化は、フレーム間で伝
播し、フレーム内符号化データを受信するまで消えな
い。
【0083】そこで、第1の実施形態の再送制御方法で
は、式(6)により算出した再送回数だけ再送要求を行
っても正しいデータが受信できなかった場合、適応化層
803は、再送制御を終了し、当該再送待ちのフレーム
のダミーフレームと、それがダミーフレームである旨の
情報とを、ビデオコーダ804に転送する。ビデオコー
ダ804は、現在表示中の劣化のない画像フレームで画
面を凍結し、相手の多重化伝送装置のビデオコーダに対
して画面の更新要求を送る。相手の多重化伝送装置のビ
デオコーダは、画面更新要求に対して新たな画像データ
をフレーム内符号化して伝送する。ビデオコーダ804
は、フレーム内符号化された画像を誤りなく受信した時
点で、画面の凍結を解除する。その時のシーケンス図を
図11に示す。図11は、式(6)において、M=1
6、T=12、P=0〜3であり、再送回数が1回の場
合の動作シーケンスを示している。
【0084】一方、第2および第3の実施形態の再送制
御方法では、適応化層803は、それぞれ、図6および
図8のアルゴリズムに従って伝送フレームが新旧入れ替
わることを予測して再送制御を終了し、当該再送待ちの
フレームのダミーフレームとそれがダミーフレームであ
る旨の情報とをビデオコーダ804に転送する。ビデオ
コーダ804は、現在表示中の劣化のない画像フレーム
で画面を凍結し、相手の多重化伝送装置のビデオコーダ
に対して画面の更新要求を送る。相手の多重化伝送装置
のビデオコーダは、画面更新要求に対して新たな画像デ
ータをフレーム内符号化して伝送する。ビデオコーダ8
04は、フレーム内符号化された画像を誤りなく受信し
た時点で、画面の凍結を解除する。
【0085】これに対し、従来のように再送回数を制限
しない場合には、適応化層803が新しいフレーム番号
の画像データを誤って古いフレーム番号の画像データと
してビデオコーダ804に転送するため、ビデオコーダ
804は、ビデオデータが入れ替わったことに気づくこ
となく劣化した画像を表示し続ける。
【図面の簡単な説明】
【図1】フレーム番号がモジュロ16の場合について、
最も早くモジュロが一周する場合の再送制御の一例を示
す図である。
【図2】フレーム番号がモジュロ16の場合における再
送制御の一例を示す図である。
【図3】フレーム番号がモジュロ16の場合における再
送制御の他の例を示す図である。
【図4】図2に示すような伝送エラーが生じた場合に、
図2の網掛け部分における受信フレームを示す図であ
る。
【図5】図3に示すような伝送エラーが生じた場合に、
図3の網掛け部分における受信フレームを示す図であ
る。
【図6】本発明の第2の実施形態の動作を示すフローチ
ャートである。
【図7】本発明の第2の実施形態で異常状態が発生した
と判定された場合に不具合が生じるような再送制御例を
示す図である。
【図8】本発明の第3の実施形態に係る再送制御方法の
アルゴリズムを示すフローチャートである。
【図9】図8におけるサブルーチンステップS215
(判定待ち処理)のより詳細な動作を示すフローチャー
トである。
【図10】ビデオデータ、音声データ、コンピュータデ
ータ等を多重して伝送する多重化伝送装置の一般的なレ
イヤ構造を示す図である。
【図11】図10のビデオコーダが、フレーム内符号化
された画像を誤りなく受信した時点で、画面の凍結を解
除する際の動作シーケンスを示す図である。
【図12】従来のSR再送制御方式のフレーム構成を示
す図である。
【図13】従来のSR再送制御方式における送受信タイ
ミングの一例を示す図である。
【図14】折り返し遅延時間(RTD)が8フレーム時
間の場合の再送制御例を示す図である。
【符号の説明】
801…物理層 802…多重化層 803…適応化層 804…ビデオコーダ 805…音声コーダ 806…データプロトコル 807…LAPM 808…H.245制御 809…ビデオI/O 810…オーディオI/O 811…応用層

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モジュロMで巡回するフレーム番号の付
    いたフレームを送信側から受信側に対して連続的に送信
    する際に、伝送誤りの生じたフレームについて、再送制
    御により誤り訂正を行う方法であって、 前記受信側は、受信したフレーム中に誤りを検出する
    と、誤りを検出したフレームのフレーム番号を付したリ
    ジェクトを前記送信側に返送し、 前記送信側は、前記リジェクトを受信すると、当該リジ
    ェクトに含まれるフレーム番号に対応するフレームを前
    記受信側に再送し、 フレーム番号のモジュロが一周する間に、同一フレーム
    に対して返送可能なリジェクトの上限回数Nrを予め決
    定しておき、 前記受信側は、同一フレームに対するリジェクトの返送
    を前記上限回数Nrを越える前に打ち切ることを特徴と
    する、再送制御方法。
  2. 【請求項2】 任意の1フレームについてのみ前記リジ
    ェクトの返送が繰り返され、当該リジェクトに対するフ
    レームの再送が全て実行されず、それ以外のフレームが
    全て誤り無く伝送される場合に前記モジュロが進む速度
    を基準にして、前記リジェクトの上限回数Nrを決定す
    ることを特徴とする、請求項1に記載の再送制御方法。
  3. 【請求項3】 前記リジェクトを返送してから再送フレ
    ームを受信するまでの制限時間を規定するためのタイマ
    のタイムアウト時間をtとし、適当なマージンをpと
    し、1フレームの伝送時間をFとした場合に、前記上限
    回数Nrを、 Nr≦{(M−1)×F−p}/t …(a) 上式(a)を満たす正の整数として決定することを特徴
    とした、請求項2に記載の再送制御方法。
  4. 【請求項4】 t=T×F、p=P×Fとしたときに、
    前記上限回数Nrを、 Nr≦(M−1−P)/T …(b) 上式(b)を満たす正の整数として決定することを特徴
    とした、請求項3記載の再送制御方法。
  5. 【請求項5】 モジュロMで巡回するフレーム番号の付
    いたフレームを送信側から受信側に対して連続的に送信
    する際に、伝送誤りの生じたフレームについて、再送制
    御により誤り訂正を行う方法であって、 前記受信側は、受信したフレーム中に誤りを検出する
    と、誤りを検出したフレームのフレーム番号を付したリ
    ジェクトを前記送信側に返送し、 前記送信側は、前記リジェクトを受信すると、当該リジ
    ェクトに含まれるフレーム番号に対応するフレームを前
    記受信側に再送し、 前記受信側は、 判別不能な受信フレームのフレーム番号を、判別可能な
    受信フレームのフレーム番号から予測し、 前記予測したフレーム番号が再送待ちのフレームの中で
    最も古いフレームのフレーム番号の1つ前の番号に達し
    たとき、異常状態に遷移して当該最も古いフレームにつ
    いてのリジェクトの返送を打ち切ることを特徴とする、
    再送制御方法。
  6. 【請求項6】 前記受信側は、 新規フレームを受信した場合に、当該新規フレームのフ
    レーム番号を初期値としてモジュロMのカウンタに設定
    し、 前記新規フレームの受信後に受信した判別不能なフレー
    ムの連続受信数を前記カウンタによってカウントし、 前記カウンタのカウント値が再送待ちのフレームの中で
    最も古いフレームのフレーム番号の1つ前の番号に達し
    たとき、前記異常状態に遷移することを特徴とする、請
    求項5に記載の再送制御方法。
  7. 【請求項7】 モジュロMで巡回するフレーム番号の付
    いたフレームを送信側から受信側に対して連続的に送信
    する際に、伝送誤りの生じたフレームについて、再送制
    御により誤り訂正を行う方法であって、 前記受信側は、受信したフレーム中に誤りを検出する
    と、誤りを検出したフレームのフレーム番号を付したリ
    ジェクトを前記送信側に返送し、 前記送信側は、前記リジェクトを受信すると、当該リジ
    ェクトに含まれるフレーム番号に対応するフレームを前
    記受信側に再送し、 前記受信側は、 判別不能な受信フレームのフレーム番号を、判別可能な
    受信フレームのフレーム番号から予測し、 前記予測したフレーム番号が再送待ちのフレームの中で
    最も古いフレームのフレーム番号の1つ前の番号に達し
    たとき、判定待ち状態に遷移し、 前記判定待ち状態遷移後に、再送待ちフレーム中で最も
    古いフレームと同じフレーム番号を持つフレームを受信
    したとき、当該受信したフレームを判定待ちフレームと
    して保持し、 前記判定待ちフレーム保持後に受信したフレームのフレ
    ーム番号に基づいて、当該判定待ちフレームが再送フレ
    ームか否かを判定することを特徴とする、再送制御方
    法。
  8. 【請求項8】 前記受信側は、 新規フレームを受信した場合に、当該新規フレームのフ
    レーム番号を初期値としてモジュロMのカウンタに設定
    し、 前記新規フレームの受信後に受信した判別不能なフレー
    ムの連続受信数を前記カウンタによってカウントし、 前記カウンタのカウント値が再送待ちのフレームの中で
    最も古いフレームのフレーム番号の1つ前の番号に達し
    たとき、前記判定待ち状態に遷移することを特徴とす
    る、請求項7に記載の再送制御方法。
  9. 【請求項9】 前記受信側は、前記判定待ち状態に遷移
    すると、 前記判定待ち状態遷移前に受信した新規フレームの中で
    最も新しい新規フレームのフレーム番号を第1のフレー
    ム番号として記憶し、 新規フレームを受信するか、または前記判定待ちフレー
    ム保持後に当該判定待ちフレームと同じフレーム番号を
    持つフレームを受信すると、受信したフレームのフレー
    ム番号を第2のフレーム番号として記憶し、 再送待ちフレーム中で最も古いフレームのフレーム番号
    が前記第2のフレーム番号よりも大きい場合、または前
    記第1のフレーム番号が再送待ちフレーム中で最も古い
    フレームのフレーム番号よりも大きく、かつ前記第2の
    フレーム番号が前記第1のフレーム番号より大きい場合
    は、前記判定待ち状態を解除するか否かを判定する判定
    待ち解除判定状態に遷移し、それ以外の場合は、異常状
    態に遷移して当該最も古いフレームについてのリジェク
    トの返送を打ち切ることを特徴とする、請求項8に記載
    の再送制御方法。
  10. 【請求項10】 前記受信側は、前記判定待ち解除判定
    状態に遷移すると、 前記判定待ちフレームを保持しているか否かを判定し、 前記判定待ちフレームを保持していれば、前記判定待ち
    状態を解除して、当該判定待ちフレームが再送フレーム
    であると判定し、 前記判定待ちフレームを保持していなければ、前記第2
    のフレーム番号を前記第1のフレーム番号に設定し、前
    記カウンタのカウント値を前記第2のフレーム番号に設
    定し、前記第2のフレーム番号をクリアし、前記判定待
    ち状態を継続することを特徴とした、請求項9に記載の
    再送制御方法。
  11. 【請求項11】 前記受信側は、 前記判定待ち状態に遷移後も、判別不能なフレームの連
    続受信数を前記カウンタによってカウントし、 前記カウンタのカウント値が一周すると、異常状態に遷
    移して当該最も古いフレームについてのリジェクトの返
    送を打ち切ることを特徴とする、請求項10に記載の再
    送制御方法。
  12. 【請求項12】 前記受信側は、前記判定待ち解除判定
    状態に遷移すると、 前記判定待ちフレームを保持しているか否かを判定し、 前記判定待ちフレームを保持していれば、前記判定待ち
    状態を解除して、当該判定待ちフレームが再送フレーム
    であると判定し、 前記判定待ちフレームを保持していなければ、前記第2
    のフレーム番号を前記カウンタのカウント値に設定し、
    前記第2のフレーム番号をクリアし、前記判定待ち状態
    を継続することを特徴とした、請求項9に記載の再送制
    御方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003101030A1 (fr) * 2002-05-29 2003-12-04 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Procede de gestion d'erreurs de donnees
JP2006217085A (ja) * 2005-02-01 2006-08-17 Ntt Docomo Inc 通信システム、送信装置及び受信装置
JP2007028132A (ja) * 2005-07-15 2007-02-01 Noritsu Koki Co Ltd 通信システム
JP2010016808A (ja) * 1998-05-20 2010-01-21 Qualcomm Inc トランスポートファンクションにおける遅延データフレーム検出方法

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