JPH1083354A - Vlsiおよびulsiデバイスの保安を向上し、盗難を防止するための方法と装置 - Google Patents

Vlsiおよびulsiデバイスの保安を向上し、盗難を防止するための方法と装置

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JPH1083354A
JPH1083354A JP9077074A JP7707497A JPH1083354A JP H1083354 A JPH1083354 A JP H1083354A JP 9077074 A JP9077074 A JP 9077074A JP 7707497 A JP7707497 A JP 7707497A JP H1083354 A JPH1083354 A JP H1083354A
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Partha Raghavachari
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マイクロプロセッサやDRAMデバイスのよ
うなVLSIおよびULSIデバイスは工場や倉庫から
の大規模な盗難を減少させる方法を提供する。 【解決手段】 少量の不揮発性フラッシュ・メモリをこ
れらのデバイスの中に組み込む。フラッシュ・メモリは
パスワード、デバイス・シリアル・ナンバー、ユーザー
ID情報を含む。電源投入の際、デバイスは標準インタ
ーフェースを通じて符号化されたパスワードの照合を開
始する。ユーザーの提供したパスワードが正しくない場
合、デバイスの操作ポート(何らかのデータまたは制御
出力バス)はトライステート型であるので、デバイスを
使用不能にする。デバイス・シリアル・ナンバーとユー
ザーID情報は盗まれたデバイスが取り戻された時、所
有権を確認するために有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、集積回路デバイス
に関し、より詳細には、大規模集積デバイスを盗難から
防止するための方法と装置に関する。
【0002】
【従来の技術、及び、発明が解決しようとする課題】マ
イクロプロセッサやメモリ・チップのような集積回路デ
バイスは次第に強力になっており、従ってより複雑にな
っている。数百万個のトランジスタを有する回路を含む
ことが当たり前になっているこうしたデバイスは、超大
規模集積(VLSI)または極超大規模集積(ULS
I)デバイスとして分類される。こうしたデバイスの価
格は、デバイスの複雑さ、有用性、需要を含む多くの要
素に依存する。例えば、単一のチップで64メガビット
のレベルの容量に達することのある、高密度ダイナミッ
ク・ランダムアクセス・メモリ(DRAM)は、1デバ
イス当たり数百ドルもすることがある。
【0003】高価なマイクロプロセッサやメモリ・デバ
イスの製造業者が直面する大きな問題は盗難である。こ
うしたデバイスはサイズが非常に小さいので、多数を同
時に容易に盗むことができる。例えば、こうしたデバイ
スで一杯になった靴箱は、数千ドルの価値があるが、容
易に隠して知られることなく輸送できる。実際、武装し
たギャングが製造業者の社屋や倉庫からこうした高価な
シリコン・デバイスを盗む事件が多数報告されてきた。
こうした損失の金銭的な価値は毎年数千万ドルと推定さ
れている。
【0004】これまでは、こうした大規模で高価なデバ
イスに関連する盗難を減らしたり、あるいはなくしたり
するために実現された方法やデバイスは知られていなか
った。更に、盗まれたデバイスはシリアル・ナンバーを
持っていないため、それらの所有権をたどることは非常
に困難であり、それらは容易に消費市場に吸収されてし
まう。
【0005】
【課題を解決するための手段】従って、本発明は大規模
集積デバイスに関連する盗難による損失を大きく減ら
し、盗まれたデバイスが取り戻された時その所有権をた
どるための手段を提供するための方法と装置に関する。
このことを達成するために、本発明は、デバイスに電源
を投入する際に、ランダム・セキュリティ・チャレンジ
が合致し、パスワードが提供されるまでデバイスが機能
しないようにする、内蔵型セキュリティ機構を提供す
る。さらに、本発明はランダム・セキュリティ・チャレ
ンジが合致し、デバイスの所有権をたどるためのパスワ
ードが提供される際にアクセスできる内蔵型オーナシッ
プ・ログを提供する。その結果、本発明のセキュリティ
機構を有するデバイスは、ランダム・セキュリティ・チ
ャレンジに合致せず、パスワードを提供できないもの、
すなわち窃盗犯には実質上利用できなくなる。
【0006】一般に、内蔵型セキュリティ機構は、デバ
イスに再プログラム可能なパスワードやその他の情報を
保存するために(フラッシュ・メモリの形態を取る)不
揮発性記憶装置を提供する。さらに、デバイスに電源を
投入する都度、セキュリティ機構が、デバイスにアクセ
スしたりデバイスを使用しようとする外部ソースまたは
媒体に対してランダム・チャレンジを発行するセキュリ
ティ・クリアランス・セッションを提供する。その結
果、外部ソースがランダム・チャレンジに合致してパス
ワードを提供しない場合、デバイスはロックされたまま
となり、従って使用不能となる。
【0007】本発明の実施例の1つでは、セキュリティ
機構はまた、不揮発性記憶装置の中に内蔵型オーナシッ
プ・ログを提供する。その結果、ランダム・チャレンジ
に合致してパスワードを提供する際、セキュリティ機構
によって、離れたソースがユーザーと製造業者に関する
情報にアクセスしてそれを再プログラムし、さらにパス
ワードを再プログラムすることが可能になる。さらに、
オーナシップ・ログは電源が入っていないときもユーザ
ーに関する情報と製造業者に関する情報を維持するの
で、セキュリティ機構は、デバイスが取り戻された時、
盗まれたデバイスの所有者を判断するのに有益な情報を
提供することができる。従って、本発明は、従来技術に
関連する限界を大きく克服する。本発明のこれらの、ま
たその他の特徴は、本発明の実施例の以下の詳細な説明
の中で、図面と共に取り上げられるとき、より完全な詳
細にわたって説明される。しかし、本発明の範囲は、添
付の請求項によってのみ制限される。
【0008】
【発明の実施の形態】ここで図1を参照すると、本発明
による内蔵型セキュリティ機構10の実施例の1つを有
する大規模集積デバイスまたはデバイス20が示され
る。図示されるように、セキュリティ機構10は、フラ
ッシュ・メモリ12、セキュリティ・レジスタ13、ト
ライステート制御14、境界走査ポートおよび制御15
に電気的に接続されるパスワード・フラッシュ・メモリ
制御またはコントローラ11を有している。境界走査ポ
ートおよび制御15はセキュリティ・レジスタ13と外
部インターフェース(図示せず)に電気的に接続されて
いる。フラッシュ・メモリ12はセキュリティ・レジス
タ13に電気的に接続されている。トライステート制御
14は、デバイス20およびデバイス出力ポート22の
コア機能回路21と電気的に接続されている。コア機能
回路21はデバイス20の主機能である。例えば、コア
機能回路21はマイクロプロセッサ回路またはDRAM
メモリ回路である。
【0009】動作の際、コントローラ11は外部媒体
(図示せず)によって送られたコマンドを解釈し、フラ
ッシュ・メモリ12とセキュリティ・レジスタ13を管
理し、デバイスをアンロックするために外部媒体によっ
て提供されたパスワードを照合し、データの要求の信頼
性を照合した後で、外部媒体にデータ(デバイスのシリ
アル・ナンバー、ユーザーIDナンバー等)を提供し、
トライステート論理回路14を通じてコア機能回路21
の出力ポート22を制御する。フラッシュ・メモリ12
は、パスワード、デバイス・シリアル・ナンバー、ユー
ザーID情報、ランダム・セキュリティ・チャレンジ、
セキュリティ・セッション・ステータスおよび失敗情報
といった情報を含む。フラッシュ・メモリ12は、電源
が入っていない間保存された情報をセーブする能力を提
供し、EEPROMの場合必要となるように、システム
・ボードからメモリを除去する必要なしに保存された情
報を変更する能力を提供する。
【0010】コントローラ11は上記に列挙したさまざ
まな機能を行うためにセキュリティ・レジスタ13を使
用する。さらに、セキュリティ・レジスタ13は、フラ
ッシュ・メモリ12に保存されたデータの一部と、フラ
ッシュ・メモリ12と外部媒体(図示せず)の間の交換
の際必要なデータを維持する。境界走査ポートおよび制
御15は、セキュリティ・クリアランス・セッションの
間、外部媒体(図示せず)とセキュリティ機構10の間
のダイアログを促進する。基本的に、境界走査ポートお
よび制御15は、外部媒体(図示せず)とコントローラ
11の間のインターフェースを提供する。図2〜図10
はセキュリティ機構10の機能の上記で説明した部分の
より詳細な概要を提供する。ここで図2を参照すると、
フラッシュ・メモリ12の実施例の1つが示される。図
示されるように、フラッシュ・メモリ12は128バイ
トのデータを含み、その際製造時のプログラムされてい
ないフラッシュ・メモリの全てのビットのデフォルト・
バリューはロジック1である。フラッシュ・メモリ12
のバイト0はセキュリティ・ステータス・ビットを含
む。次の図はこのバイトのレイアウトを示す。
【0011】
【0012】ビット0はコントローラ11に、デバイス
20をアンロックするためにスーパー・ユーザーのアク
セスが必要かどうかを告げる。このビットは、アンロッ
クしようとする試みが失敗する回数が失敗しきい値を超
えるとき設定される。ビット1はコントローラ11に、
デバイス20をアンロックするためにパスワード・セキ
ュリティ・セッションが必要かどうかを告げ、ビット2
はコントローラ11に、シリアル・ナンバーがデバイス
20にプログラムされているかを告げる。これらのビッ
トに何らかの値がプログラムされていないということ
は、セキュリティ的に保護されていないデバイスに対応
することに留意されたい。フラッシュ・メモリ12の次
のバイトであるバイト1は、セキュリティ上の失敗のし
きい値を含む。その結果、失敗しきい値は0から255
である。従って、このバイトがkという値にプログラム
されている場合、コントローラ11は、アンロックしよ
うとする試みが連続して失敗しても、k回までは、スー
パー・ユーザーを介入させることなく許容する。フラッ
シュ・メモリ12の次のバイトであるバイト2は、連続
して失敗したアンロックしようとする試みの回数を含
む。従って、成功したアンロック・セッションを終了す
る際、コントローラ11はこのバイトをカウント0にリ
セットする。
【0013】バイト3〜47は、ユーザーのID情報を
保存するために割り当てられる。これはユーザーの名
前、社会保障ナンバー等である。この情報は、各文字に
メモリの1バイトを使用するASCII文字セットを使
用して表される。従って、ASCII文字セットを使用
すると、ユーザーのID情報には45字まで使うことが
できる。
【0014】バイト48〜63はセキュリティ・パスワ
ード情報を含む。その結果、パスワード情報は128ビ
ット幅である。バイト64〜95はシリアル・ナンバー
をデバイス20に割り当てるために使用される。これら
の32バイトはASCII文字セットを使っても表され
る。そして最後に、バイト96〜127は、ランダム・
セキュリティ・チャレンジを含む。上記で説明したよう
に、ランダム・セキュリティ・チャレンジのための32
バイトの内容は、この保護されたデバイス20のセキュ
リティ機構10のパワーアップ・セッション毎に異なっ
ている。
【0015】ここで図3を参照すると、セキュリティ・
レジスタ13のブロック図が示される。図示されるよう
に、レジスタ13は、動作するレジスタの集合である。
コントローラ11は、上記で列挙したさまざまな機能の
いくつかを行うためにこれらのレジスタを使用する。セ
キュリティ・レジスタ13は、セキュリティ・セッショ
ンに関するステータス情報を含むステータス・レジスタ
31を含む。ステータス・レジスタ31は、読み出し専
用モードのときのみ外部媒体(図示せず)によってアク
セスできる。その結果、外部媒体は、レジスタ31の内
容を変更することはできない。逆に、コントローラ11
はレジスタ31の異なったビットを書き込むことができ
る。次の図はレジスタ31のレイアウトを示す。
【0016】
【0017】ビット0、1、2は、フラッシュ・メモリ
12のバイト0のビット0、1、2と同様である。ビッ
ト3は、パスワードによる外部媒体へのアンロック・セ
ッションの成功/不成功を表示する。ビット4は、フラ
ッシュ・メモリ12のユーザーID情報の変更セッショ
ンの成功/不成功を表示する。ビット5は、デバイス2
0をアンロックするためにスーパー・ユーザーを必要と
するセッションの成功/不成功を表示する。ビット6
は、フラッシュ・メモリ12のユーザー・パスワードを
変更するセッションの成功/不成功を表示する。
【0018】ビット7はコントローラ11の準備完了/
動作中の状態を示す。電源を投入すると、ビット7はロ
ジック0にリセットされる。その結果、電源投入後、コ
ントローラ11はフラッシュ・メモリ12からレジスタ
13をロードし、ビット7をロジック1に設定して、準
備完了状態を表示する。従って、コントローラ11は使
用中になると、その注意を要求する外部媒体からのコマ
ンドをすべて無視する。例えば、パスワード・セッショ
ンが成功した後、外部媒体がフラッシュ・メモリのユー
ザーID情報を読もうとしたとする。この期間中、コン
トローラ11はフラッシュ・メモリ12にアクセスする
のに時間を使っているので、準備を示すビットはロジッ
ク0に設定されている。その結果、外部媒体は、ユーザ
ーID情報が有効であることを証明するためにこのビッ
トを読む必要がある。
【0019】図3にはまた、セキュリティ・コマンド・
レジスタ32も示される。コマンド・レジスタ32は、
外部媒体(図示せず)がコントローラ11にどんな行動
を望むかという情報を含む。外部媒体はこれらのコマン
ドをレジスタ32に書き込む。次の表はレジスタによっ
てサポートされるコマンドを示す。
【0020】
【0021】図3にはまた、失敗しきい値レジスタ33
と失敗カウント・レジスタ34が示される。失敗しきい
値レジスタ33はフラッシュ・メモリのバイト1に一致
し、一方失敗カウント・レジスタ34は電源投入セッシ
ョンの開始の際に、初期の失敗カウントとして、フラッ
シュ・メモリ12のバイト2からロードされる。基本的
に、現在のセッションの失敗したパスワードによるアン
ロックの試みは、失敗カウント・レジスタ34の初期値
に加えられる。その結果、タイム・レジスタ34は全て
アップデートされ、フラッシュ・メモリ12のバイト2
もまたアップデートされる。
【0022】また、デバイス・パスワード・レジスタ3
5も図示される。デバイス・パスワード・レジスタ35
は128ビットのパスワード情報を含む。各電源投入セ
ッションの開始時に、フラッシュ・メモリ12のバイト
48〜63の内容がデバイス・パスワード・レジスタ3
5にコピーされるので、パスワードの修正が成功した場
合全てレジスタ35にコピーされる。ランダム・チャレ
ンジ情報を含むランダム・チャレンジ・レジスタ36も
またコピーされる。基本的に、各電源投入セッションの
開始時に、フラッシュ・メモリ12のバイト96〜12
7の内容がレジスタ36にコピーされる。その結果、各
パスワードによるアンロック・セッションはランダム・
チャレンジ・レジスタ36をアップデートする。従っ
て、ランダム・チャレンジ・レジスタ36は本質的に、
あるパターンを繰り返す前に、全ての可能なビット・パ
ターン(全ての0のビット・パターンを除く)を発生す
る、リニア・フィードバック・シフト・レジスタ(LF
SR)である。これは、レジスタ36の選択されたビッ
ト・ポジションをタップして、それらに、図4に示す排
他的論理和ツリー41を提供することによって達成され
る。ツリー41の出力はレジスタ36のシフト入力にフ
ィードバックされる。図4に示すように、ランダム・チ
ャレンジ・レジスタ36はLSFR能力を提供する回路
42を有している。動作の際、モード制御信号45はデ
ータがレジスタ36に再循環されるか、また新しいビッ
ト・パターンがそこにロードされるかを判断する。
【0023】最後に、図3は、セキュリティ・レジスタ
13の一部である一時データ・レジスタ37を示す。一
時データ・レジスタ37は、外部媒体とフラッシュ・メ
モリ12の間の信号の通り道として機能する。基本的
に、一時データ・レジスタ37は、フラッシュ・メモリ
12のパスワードやユーザーID情報をアップデート
し、フラッシュ・メモリ12からデバイス20のシリア
ル・ナンバーとユーザーID情報を読み出すために使用
される。
【0024】ここで図5を参照すると、すべてIEEE
1149.1インターフェース・スタンダードによって
要求される、テスト・アクセス・ポート(TAP)コン
トローラ51、命令レジスタ52、インストラクション
・デコーダ53、デバイス・バイパス・レジスタ54、
境界走査レジスタ55を含む、境界走査ポート15のブ
ロック図が示される。追加レジスタである、セキュリテ
ィ・ダイアログ・レジスタ56は、外部媒体(図示せ
ず)とデバイス20の間の安定したダイアログを提供す
る。セキュリティ・ダイアログ・レジスタ56は、外部
媒体(図示せず)とセキュリティ・レジスタ13の間、
または外部媒体とフラッシュ・メモリ12の間の全ての
データ交換を扱う128ビット幅のレジスタである。
【0025】命令レジスタ52は、境界走査モードの間
機構10の中のさまざまなレジスタのアクセスを制御す
る。IEEE1149.1スタンダードにより、このア
クセスは、エクステスト、サンプル、バイパスを含むイ
ンストラクションの基本的な組み合わせを要求する。し
かし、外部媒体とセキュリティ・レジスタ13の間のダ
イアログを促進するために、いくつかの追加的なインス
トラクションが定義されている。すなわち、次の追加的
な境界走査インストラクションを持つ5ビット幅の境界
走査命令レジスタが提案されている。
【0026】 注:x=不問
【0027】ここで図6を参照すると、上記の表のイン
ストラクションの読み取り・書き込みを実現するために
必要なセキュリティ・ダイアログ・レジスタ56とセキ
ュリティ・レジスタ13の間の対話が示される。デバイ
ス・シリアル・ナンバーとユーザーID情報は必ずしも
セキュリティ・レジスタ13に保存されていないので、
それらは必要に応じて一時データ・レジスタ37に保存
される。従って、外部媒体からデバイス・シリアル・ナ
ンバー・レジスタへの書き込み操作によって、データは
一時データ・レジスタ37に保存され、そこからフラッ
シュ・メモリ12に転送される。同様に、外部媒体によ
るユーザーID情報読み取りの要求によって、フラッシ
ュ・メモリ12から一時データ・レジスタ37へのデー
タ転送が発生し、そこからデータが外部媒体(図示せ
ず)に転送される。
【0028】ここで図7を参照すると、境界走査ポート
15のテスト・アクセス・ポート(TAP)コントロー
ラ70の実施例の1つが示される。図示されるように、
図7は、境界走査モード中の読み取り・書き込みインス
トラクションの動作を説明する。説明のために、「セキ
ュリティ・コマンド・レジスタ読み取り」(コード10
001)のインストラクションを検討しよう。このイン
ストラクションを実行するために、外部媒体は次のステ
ップを踏まなければならない。 1.TAPコントローラをテスト−ロジック−リセット
状態にする。 2.以下の状態(ラン−テスト−アイドル−>セレクト
−DR−走査−>セレクト−IR−走査−>キャプチャ
−IR−>シフト−IR−>出口1−IR−>アップデ
ート−IR)をトラバースし、コード10001のイン
ストラクションをロードする。5ビット・コードはシフ
ト−IR状態で命令レジスタにシフトインされる。 3.TAPコントローラのDRシフト部分をトラバース
し、セキュリティ・コマンド・レジスタにデータを書き
込む。このステップは、以下の状態(セレクト−DR−
走査−>キャプチャ−DR−>シフト−DR−>出口1
−DR−>アップデート−DR−>ラン−テスト−アイ
ドル)のトラバースを必要とする。セキュリティ・コマ
ンド・レジスタに書き込まれる8ビットのデータは、シ
フト−DR状態でTDIリードを通じてシフトインされ
る。データの最下位ビットはこの状態で最初にシフトイ
ンされる。
【0029】ステップ3で、データはシフト−DR状態
でセキュリティ・ダイアログ・データ・レジスタにシフ
トされる。アップデート−DR状態では、セキュリティ
・ダイアログ・データ・レジスタの内容は、セキュリテ
ィ・コマンド・レジスタに転送される。セキュリティ・
ダイアログ・データ・レジスタは、DRシフト状態の
間、境界走査の読み取り・書き込みの全てのインストラ
クションについて、自動的に選択されることに留意され
たい。
【0030】インストラクションを比較するために、
「デバイス・シリアル・ナンバー・レジスタの読み取
り」(コード10111)を検討しよう。このインスト
ラクションを実行するためには、外部媒体は次のステッ
プを踏まなければならない。 1.TAPコントローラをテスト−ロジック−リセット
状態にする。 2.以下の状態(ラン−テスト−アイドル−>セレクト
−DR−走査−>セレクト−IR−走査−>キャプチャ
−IR−>シフト−IR−>出口1−IR−>アップデ
ート−IR)をトラバースし、コード10111の命令
レジスタをロードする。5ビット・コードはシフト−I
R状態で命令レジスタにシフトされる。 3.TAPコントローラのDRシフト部分をトラバース
して、デバイス・シリアル・ナンバー・レジスタを読み
取る。このステップは以下の状態(セレクト−DR−走
査−>キャプチャ−DR−>シフト−DR−>出口1−
DR−>アップデート−DR−>ラン−テスト−アイド
ル)のトラバースを必要とする。読み取られるべき32
ビットのデータは、キャプチャ−DR状態で、一時デー
タ・レジスタからセキュリティ・データ・レジスタにロ
ードされる。シフト−DR状態で、セキュリティ・ダイ
アログ・データ・レジスタの内容はTDOリードを通じ
てシフト・アウトされる。
【0031】ここで図8を参照すると、コントローラ1
1の実施例の1つのブロック図を示す。図示されるよう
に、コントローラ11は状態マシーン・フリップフロッ
プ82に電気的に接続された組合せロジック81を有し
ており、そのフリップフロップが今度は組合せロジック
83に電気的に接続されている。これらのデバイスか
ら、コントローラ11は、外部媒体からの要求を、レジ
スタ13のセキュリティ・コマンド・レジスタに復調
し、各要求に関する外部媒体の書き込み・読み取り動作
のシーケンスを監視し、フラッシュ・メモリへのアドレ
ス・データ・ポートを制御し、さまざまなセキュリティ
関連レジスタの読み取り・書き込み動作を制御し、デバ
イス出力ポート22のトライステート・コントロールを
制御する。図9は、外部媒体からのさまざまな要求に関
してコントローラ11が取る行動の詳細な流れ図であ
る。
【0032】上記で説明したように、各セキュリティ・
クリアランス・セッションの間、外部媒体はファンクシ
ョンf(パスワード、ランダム・チャレンジ)の計算を
必要とする。外部媒体の計算の妥当性をテストするため
に、コントローラ11はこの同じファンクションを計算
する。このファンクションを実現する方法の1つは、L
FSRと多項式分割を使用することである。LFSRと
多項式分割のための回路は図10に表され、以下LFS
R101と呼ばれる。図示されるように、LFSR10
1はフリップフロップ102、排他的論理和ゲート10
3、定数掛け算器104からなる。定数1について、定
数掛け算器104に接続がなされるが、一方定数0につ
いては接続はなされない。LFSR101へのシリアル
入力の流れは多項式的なので、LFSR101は、定数
0 、C1 、...、Cr によって定義される特性多項
式を有している。
【0033】LFSR101は特性多項式によって入力
多項式を割り算し、余りを回路に残す。特性多項式をパ
スワードによって定義されたものとして、また入力多項
式をランダム・チャレンジ・ビット・ストリームによっ
て定義されたものとして仮定すると、LFSR101に
残る余りがファンクションf(パスワード、ランダム・
チャレンジ)である。パスワードによるアンロック、ユ
ーザーID情報の変更、デバイス・シリアル・ナンバー
とユーザーID情報の読み取りのためのさまざまなアル
ゴリズムの一部を以下説明する。
【0034】動作の際、セキュリティ・ダイアログ・セ
ッションの間の全ての活動は、外部媒体によって開始さ
れる。従って、デバイス20はこれらのコマンドにスレ
ーブとして反応する。さまざまな操作のためのイベント
の全般的なシーケンスは以下のものを含む。(1)外部
媒体からセキュリティ・コマンド・レジスタへの、コン
トローラ11に望まれる動作を示す要求の書き込み、
(2)境界走査命令レジスタに定義されたレジスタの読
み取り・書き込みインストラクションのシーケンスを順
次実行すること。次の表はさまざまな操作のための外部
媒体とコントローラ11の間のイベントのシーケンスを
時間順に示す。
【0035】
【0036】
【0037】
【0038】
【0039】
【0040】
【0041】
【0042】
【0043】注:スーパーユーザーによるアンロック・
セッションは、セキュリティ・コマンド・レジスタの公
表されていない符号(0CH〜FFH)を必要とする。
この符号はデバイスの製造業者にのみ知られている。そ
の結果、スーパーユーザーによるアンロック・シーケン
スはデバイス20に据え付けられている。例えば、この
シーケンスは、セキュリティ・データ・ダイアログ・レ
ジスタへの一定のデータ・パターンを含む、書き込み操
作の有限のシーケンスである。従って、スーパーユーザ
ーによるアンロック・セッションは、製造業者かまた
は、製造業者を代行する第三者によって行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のセキュリティ機構の実施例の1つを有
するデバイスのブロック図である。
【図2】図1の実施例の不揮発性フラッシュ・メモリ機
構の絵画図である。
【図3】図1に示す実施例のセキュリティ関連レジスタ
のブロック図である。
【図4】図1に示す実施例のランダム・チャレンジ・レ
ジスタのブロック図である。
【図5】図1に示す実施例の境界走査ポートのブロック
図である。
【図6】図1に示す実施例のセキュリティ関連レジスタ
とセキュリティ・データ・ダイアログ・レジスタの間の
対話のブロック図である。
【図7】図1に示す実施例の境界走査ポートのテスト・
アクセス・ポート・コントローラの状態図である。
【図8】図1に示す実施例のパスワード・不揮発性メモ
リ制御回路のブロック図である。
【図9A】外部媒体からのさまざまな要求のための制御
回路の動作の流れ図の1である。
【図9B】外部媒体からのさまざまな要求のための制御
回路の動作の流れ図の2である。
【図10】多項式除法を行うリニア・フィードバック・
シフト・レジスタのブロック図である。

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デバイスの許可されない使用を防止する
    ために、デバイスの中心的な機能を制御するための内蔵
    型セキュリティ機構を含む、コア機能回路と少なくとも
    1つの出力ポートを有する大規模集積デバイス。
  2. 【請求項2】 前記内蔵型セキュリティ機構が、 セキュリティ機構の動作を制御するためのコントローラ
    と、 前記コントローラと電気的に接続され、セキュリティ機
    構と外部媒体の間のインターフェースを提供する境界走
    査ポートと、 前記コントローラに電気的に接続され、セキュリティ機
    構に所定の情報とデータの不揮発性ストレージを提供す
    るフラッシュ・メモリと、 前記コントローラに機能的なサポートを提供するため
    の、前記フラッシュ・メモリ、前記コントローラ、前記
    境界走査ポートに電気的に接続された、1組のセキュリ
    ティ・レジスタと、 大規模集積デバイスのコア機能回路と出力ポートに及ぶ
    機能的な制御を前記コントローラに提供するための、前
    記コントローラ、コア機能回路、デバイスの出力ポート
    に電気的に接続された、トライステート制御ロジックと
    を含む、請求項1に記載のデバイス。
  3. 【請求項3】 前記コントローラが、前記外部媒体によ
    って送られたコマンドを解釈し、前記フラッシュ・メモ
    リと前記セキュリティ・レジスタを管理し、デバイスを
    アンロックするためのパスワードを照合し、前記外部媒
    体に前記所定のデータを提供し、前記トライステート・
    ロジックを通じてコア機能回路の出力ポートを制御する
    ためのコンビネーショナル・ロジックを含む、請求項2
    に記載のデバイス。
  4. 【請求項4】 前記フラッシュ・メモリが前記所定の情
    報を保存するための128バイトのメモリを提供し、各
    前記バイトが8ビット幅で、独立した位置アドレスを有
    し、最初のバイトが位置アドレス0で、最後のバイトが
    位置アドレス127である、請求項2に記載のデバイ
    ス。
  5. 【請求項5】 前記所定の情報とデータがユーザーID
    情報と、パスワードと、デバイス・シリアル・ナンバー
    と、ランダム・セキュリティ・チャレンジと、セキュリ
    ティ・セッション・ステータス情報と、失敗情報とを含
    む、請求項4に記載のデバイス。
  6. 【請求項6】 前記セキュリティ・ステータス情報が位
    置アドレス0に保存され、前記失敗情報が位置アドレス
    1、2に保存され、前記ユーザーIDが位置アドレス3
    〜47に保存され、前記パスワードが位置アドレス48
    〜63に保存され、前記シリアル・ナンバーが位置アド
    レス64〜95に保存され、前記ランダム・セキュリテ
    ィ・チャレンジが位置アドレス96〜127に保存され
    る、請求項5に記載のデバイス。
  7. 【請求項7】 前記ランダム・セキュリティ・チャレン
    ジがテストであり、デバイスをアンロックするために
    は、前期テストが前記外部媒体に各電源投入の開始時の
    値に復帰することを要求する、請求項5に記載のデバイ
    ス。
  8. 【請求項8】 前記セキュリティ・レジスタがセキュリ
    ティ・ステータス・レジスタと、セキュリティ・コマン
    ド・レジスタと、失敗しきい値レジスタと、失敗カウン
    ト・レジスタと、デバイス・パスワード・レジスタと、
    ランダム・チャレンジ・レジスタと、一時データ・レジ
    スタとを含む、請求項2に記載のデバイス。
  9. 【請求項9】 前記境界走査ポートが標準IEEE11
    49.1ポートである、請求項2に記載のデバイス。
  10. 【請求項10】 大規模集積デバイスのための内蔵型セ
    キュリティ機構であって、デバイスがコア機能回路と出
    力ポートを有し、セキュリティ機構が、 セキュリティ機構の動作を制御するためのコントローラ
    と、 前記コントローラに電気的に接続された、セキュリティ
    機構と外部媒体の間のインターフェースを提供する境界
    走査ポートと、 前記コントローラに電気的に接続された、セキュリティ
    機構に所定の情報とデータの不揮発性ストレージを提供
    するフラッシュ・メモリと、前記コントローラに機能的
    なサポートを提供するための、前記フラッシュ・メモ
    リ、前記コントローラ、前記境界走査ポートに電気的に
    接続された、1組のセキュリティ・レジスタと、 大規模集積デバイスの前記コア機能回路と出力ポートの
    機能的な制御を前記コントローラに提供する、デバイス
    の許可されない使用を防止するためにデバイスの前記コ
    ントローラ、コア機能回路、出力ポートに電気的に接続
    された、トライステート制御ロジックと、を含む、内蔵
    型セキュリティ機構。
  11. 【請求項11】 前記外部媒体によって送られたコマン
    ドを解釈し、前記フラッシュ・メモリと前記セキュリテ
    ィ・レジスタを管理し、デバイスをアンロックするため
    のパスワードを照合し、前記外部媒体に前記所定のデー
    タを提供し、前記トライステート・ロジックを通じてコ
    ア機能回路の出力ポートを制御するためのコンビネーシ
    ョナル・ロジックと状態マシーン・フリップフロップを
    含む、請求項10に記載のデバイス。
  12. 【請求項12】 前記フラッシュ・メモリが前記所定の
    情報とデータを保存するための128バイトのメモリを
    提供し、各前記バイトが8ビット幅で独立した位置アド
    レスを有し、その際最初のバイトが位置アドレス0で最
    後のバイトが位置アドレス127である、請求項11に
    記載のデバイス。
  13. 【請求項13】 前記所定の情報とデータがユーザーI
    D情報と、パスワードと、デバイスのシリアル・ナンバ
    ーと、ランダム・セキュリティ・チャレンジと、セキュ
    リティ・セッション・ステータス情報と、失敗情報とを
    含む、請求項12に記載のデバイス。
  14. 【請求項14】 前記セキュリティ・ステータス情報が
    位置アドレス0に保存され、前記失敗情報が位置アドレ
    ス1、2に保存され、前記ユーザーIDが位置アドレス
    3〜47に保存され、前記パスワードが位置アドレス4
    8〜63に保存され、前記シリアル・ナンバーが位置ア
    ドレス64〜95に保存され、前記ランダム・セキュリ
    ティ・チャレンジが位置アドレス96〜127に保存さ
    れる、請求項13に記載のデバイス。
  15. 【請求項15】 前記ランダム・セキュリティ・チャレ
    ンジがテストであり、デバイスをアンロックするために
    は、前期テストが前記外部媒体に各電源投入の開始時の
    値に復帰することを要求する、請求項13に記載のデバ
    イス。
  16. 【請求項16】 前記セキュリティ・レジスタが、セキ
    ュリティ・ステータス・レジスタと、セキュリティ・コ
    マンド・レジスタと、失敗しきい値レジスタと、失敗カ
    ウント・レジスタと、デバイス・パスワード・レジスタ
    と、ランダム・チャレンジ・レジスタと、一時データ・
    レジスタとを含む、請求項10に記載のデバイス。
  17. 【請求項17】 前記境界走査ポートが標準IEEE1
    149.1ポートである、請求項16に記載のデバイ
    ス。
  18. 【請求項18】 大規模集積デバイスを盗難から防ぐた
    めの方法であって、大規模集積デバイスがコア機能回路
    と出力ポートを有し、セキュリティ機構を、デバイスの
    許可されない使用を防止するためにデバイスに組み込む
    ステップを含む方法。
  19. 【請求項19】 前記セキュリティ機構が、外部媒体か
    らデバイスへの許可されないアクセスを防止するための
    セキュリティ・セッションに入る、請求項18に記載の
    方法。
  20. 【請求項20】 前記セキュリティ・セッションが、 a.デバイスに電源を投入する都度、外部媒体にパスワ
    ードを返すよう要求するステップと、 b.前記セキュリティ機構で前記返されたパスワードと
    プログラムされたパスワードを比較して、パスワードが
    既存のものと一致するかどうかを判断するステップと、 c.前記パスワードが既存のものと一致した場合、前記
    外部媒体にデバイスへのアクセスを提供するステップと
    を含む、請求項19に記載の方法。
  21. 【請求項21】 前記セキュリティ・セッションが、 a.デバイスに電源を投入する都度、外部媒体にランダ
    ム・チャレンジの値を返すよう要求するステップと、 b.前記返されたランダム・チャレンジの値を、前記セ
    キュリティ機構によって計算されたランダム・チャレン
    ジの値と比較して、チャレンジの値が既存のものと一致
    するかどうかを判断するステップと、 c.前記チャレンジの値が既存のものと一致した場合、
    前記外部媒体にデバイスへのアクセスを提供するステッ
    プとを含む、請求項19に記載の方法。
  22. 【請求項22】 前記ランダム・チャレンジの値が前記
    外部媒体と前記セキュリティ機構によって、1組の確率
    変数から計算された値である、請求項21に記載の方
    法。
  23. 【請求項23】 前記セキュリティ・セッションが、 a.デバイスに電源を投入する都度、外部媒体にパスワ
    ードとランダム・チャレンジの値を返すよう要求するス
    テップと、 b.前記返されたランダム・チャレンジの値を、前記セ
    キュリティ機構によって計算されたランダム・チャレン
    ジの値と比較して、チャレンジの値が既存のものと一致
    するかどうかを判断するステップと、 c.前記セキュリティ機構で前記返されたパスワードと
    プログラムされたパスワードを比較して、パスワードが
    既存のものと一致するかどうかを判断するステップと、 d.前記チャレンジの値と前記パスワードが既存のもの
    と一致した場合、前記外部媒体にデバイスへのアクセス
    を提供するステップとを含む、請求項19に記載の方
    法。
  24. 【請求項24】 前記外部媒体が前記セキュリティ・セ
    ッションをパスした場合、前記セキュリティ機構がデバ
    イス・シリアル・ナンバー変更セッションに入る、請求
    項19に記載の方法。
  25. 【請求項25】 前記外部媒体が前記セキュリティ・セ
    ッションにパスした場合、前記セキュリティ機構がパス
    ワード変更セッションに入る、請求項19に記載の方
    法。
  26. 【請求項26】 前記外部媒体が前記セキュリティ・セ
    ッションにパスした場合、前記セキュリティ機構がデバ
    イス・シリアル・ナンバー読み取りセッションに入る、
    請求項19に記載の方法。
  27. 【請求項27】 前記外部媒体が前記セキュリティ・セ
    ッションにパスした場合、前記セキュリティ機構が失敗
    しきい値変更セッションに入る、請求項19に記載の方
    法。
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