JPH108156A - 銅製錬用自溶炉、製銅装置及び廃熱回収方法 - Google Patents
銅製錬用自溶炉、製銅装置及び廃熱回収方法Info
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- JPH108156A JPH108156A JP15668096A JP15668096A JPH108156A JP H108156 A JPH108156 A JP H108156A JP 15668096 A JP15668096 A JP 15668096A JP 15668096 A JP15668096 A JP 15668096A JP H108156 A JPH108156 A JP H108156A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 銅製錬用自溶炉の廃熱回収ボイラーを従来の
横型から縦型に変更し、かつ縦型においてもダスト付着
物によるトラブルが起こらずかつ従来の横型よりもボイ
ラーのトラブルを少なくする。また自溶炉での連続製銅
を可能にするように自溶炉を改造し、さらに連続製銅に
際してボイラートラブルによる休止をできるだけ少なく
する。 【解決手段】 断面積を部分的に絞ったアップテーク3
の上部に廃熱回収ボイラー4を設置するとともに廃熱回
収ボイラー4に連通するサイクロン5を設ける。サイク
ロン5とアップテーク3を断面積絞り部3aより上方で
連通するダスト添加管6を設けて排ガスを冷却する。さ
らに、アップテーク3とシャフト1を近接させることに
より自溶炉20に滞留するマット、スラグを少なくし、
自溶炉20で生成するスラグを保持してスラグ中に混入
したマットをスラグから分離する錬▲かん▼炉15と、
製銅炉10を設ける。
横型から縦型に変更し、かつ縦型においてもダスト付着
物によるトラブルが起こらずかつ従来の横型よりもボイ
ラーのトラブルを少なくする。また自溶炉での連続製銅
を可能にするように自溶炉を改造し、さらに連続製銅に
際してボイラートラブルによる休止をできるだけ少なく
する。 【解決手段】 断面積を部分的に絞ったアップテーク3
の上部に廃熱回収ボイラー4を設置するとともに廃熱回
収ボイラー4に連通するサイクロン5を設ける。サイク
ロン5とアップテーク3を断面積絞り部3aより上方で
連通するダスト添加管6を設けて排ガスを冷却する。さ
らに、アップテーク3とシャフト1を近接させることに
より自溶炉20に滞留するマット、スラグを少なくし、
自溶炉20で生成するスラグを保持してスラグ中に混入
したマットをスラグから分離する錬▲かん▼炉15と、
製銅炉10を設ける。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、銅製錬用自溶炉、
製銅装置及び廃熱回収方法に関するものである。
製銅装置及び廃熱回収方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、銅の連続製錬法の一例としては、
銅精鉱を酸素富化空気とともに溶錬炉に吹込み生成した
マットとスラグが混合した溶体を、電力を熱源とした保
持炉で処理してスラグとマットを分離し、マットは更に
酸素富化空気を吹込み酸化して粗銅を得、スラグは水砕
後溶錬炉に繰り返す方法が行われている(「資源と素
材」Vol.109,No.12、非鉄製錬号、p95
9〜963,特にp961,図4)。この方法は上吹強
撹拌機能をもつインジェクション溶錬法であると言われ
ている。
銅精鉱を酸素富化空気とともに溶錬炉に吹込み生成した
マットとスラグが混合した溶体を、電力を熱源とした保
持炉で処理してスラグとマットを分離し、マットは更に
酸素富化空気を吹込み酸化して粗銅を得、スラグは水砕
後溶錬炉に繰り返す方法が行われている(「資源と素
材」Vol.109,No.12、非鉄製錬号、p95
9〜963,特にp961,図4)。この方法は上吹強
撹拌機能をもつインジェクション溶錬法であると言われ
ている。
【0003】一方、本出願人が銅製錬を行う自溶炉はシ
ャフト、セットラー及びアップテークを有しており、そ
の寸法は図3に示すとおりである。図において、1はシ
ャフト、2はセトラー、3はアップテークであり、セッ
トラーの内容積は約60m3である。なお、本出願人が
行っている製錬条件は前掲非鉄製錬号、第973頁表5
に示されている。
ャフト、セットラー及びアップテークを有しており、そ
の寸法は図3に示すとおりである。図において、1はシ
ャフト、2はセトラー、3はアップテークであり、セッ
トラーの内容積は約60m3である。なお、本出願人が
行っている製錬条件は前掲非鉄製錬号、第973頁表5
に示されている。
【0004】銅製錬における自溶炉法は低公害・省エネ
ルギー型製錬法として優れたプロセスであるが、シャフ
トを落下する銅精鉱を燃焼するところに特長があるため
に、溶体に銅精鉱を直接吹き込みそれにより反応させる
プロセス(例えば三菱S炉)に比べ、排ガス中に随伴す
るダスト量が多いことは避けられない。
ルギー型製錬法として優れたプロセスであるが、シャフ
トを落下する銅精鉱を燃焼するところに特長があるため
に、溶体に銅精鉱を直接吹き込みそれにより反応させる
プロセス(例えば三菱S炉)に比べ、排ガス中に随伴す
るダスト量が多いことは避けられない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ダストを含む銅製錬自
溶炉排ガスは上向に流れそして水平方向に方向転換され
るが、方向転換されるときにアップテーク天井部にダス
トが溶着し、あるいはボイラー放射伝熱部の天井部に配
置された水冷管壁にダストが溶着して、ボイラーの運転
効率を妨げていた。
溶炉排ガスは上向に流れそして水平方向に方向転換され
るが、方向転換されるときにアップテーク天井部にダス
トが溶着し、あるいはボイラー放射伝熱部の天井部に配
置された水冷管壁にダストが溶着して、ボイラーの運転
効率を妨げていた。
【0006】公知の連続製銅法と比較した場合の自溶炉
製錬の特徴は、インジェクション製錬でないために精鉱
を炉内に装入するためのエネルギーが少ないこと、及び
炉内の撹拌作用がそれほど強くなく、自溶炉がマットと
スラグを分離する機能をもっていることにある。かかる
機能を利用した連続銅製錬を開発すると、従来の連続製
錬法よりエネルギー的に有利な製錬法が提供できる。
製錬の特徴は、インジェクション製錬でないために精鉱
を炉内に装入するためのエネルギーが少ないこと、及び
炉内の撹拌作用がそれほど強くなく、自溶炉がマットと
スラグを分離する機能をもっていることにある。かかる
機能を利用した連続銅製錬を開発すると、従来の連続製
錬法よりエネルギー的に有利な製錬法が提供できる。
【0007】したがって、本発明はダストの溶着トラブ
ルを解消することができる銅製錬自溶炉及び廃熱回収方
法を提供することを第一の目的とする。さらに、本発明
はダストの溶着トラブルがなくかつエネルギ−的に有利
な製銅装置を提供することを第二の目的とする。
ルを解消することができる銅製錬自溶炉及び廃熱回収方
法を提供することを第一の目的とする。さらに、本発明
はダストの溶着トラブルがなくかつエネルギ−的に有利
な製銅装置を提供することを第二の目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の第一の目的を達
成する銅製錬用自溶炉は、シャフト、セトラー、アップ
テークを含んでなり、さらに廃熱回収ボイラーを付設し
た銅製錬用自溶炉において、断面積を部分的に絞った前
記アップテークの上部に垂直型廃熱回収ボイラーを設置
するとともに該廃熱回収ボイラーに連通するサイクロン
を設け、サイクロン底部と前記アップテークを前記断面
積絞り部より上方で連通するダスト添加管を設けたこと
を特徴とするものである。本発明の第一の目的を達成す
る銅製錬用自溶炉の排ガスからの廃熱回収方法は、シャ
フト、セトラー、アップテークを含んでなる銅製錬用自
溶炉からの排ガス中の廃熱をボイラーにより回収する方
法において、前記アップテークの断面積を部分的に絞り
流速を高めた高速排ガスを上向きに流して廃熱回収ボイ
ラーに導くとともに、該廃熱回収ボイラーからの排ガス
をサイクロンに導いてその底部にて沈降回収したダスト
を、該廃熱回収ボイラーに入る前の高速排ガスに添加す
ることを特徴とするものである。
成する銅製錬用自溶炉は、シャフト、セトラー、アップ
テークを含んでなり、さらに廃熱回収ボイラーを付設し
た銅製錬用自溶炉において、断面積を部分的に絞った前
記アップテークの上部に垂直型廃熱回収ボイラーを設置
するとともに該廃熱回収ボイラーに連通するサイクロン
を設け、サイクロン底部と前記アップテークを前記断面
積絞り部より上方で連通するダスト添加管を設けたこと
を特徴とするものである。本発明の第一の目的を達成す
る銅製錬用自溶炉の排ガスからの廃熱回収方法は、シャ
フト、セトラー、アップテークを含んでなる銅製錬用自
溶炉からの排ガス中の廃熱をボイラーにより回収する方
法において、前記アップテークの断面積を部分的に絞り
流速を高めた高速排ガスを上向きに流して廃熱回収ボイ
ラーに導くとともに、該廃熱回収ボイラーからの排ガス
をサイクロンに導いてその底部にて沈降回収したダスト
を、該廃熱回収ボイラーに入る前の高速排ガスに添加す
ることを特徴とするものである。
【0009】本発明者は、銅精鉱をシャフトとアップテ
ークを近接させた自溶炉に吹き込み、生成するマットを
連続的に製銅炉に供給して粗銅を生成させかつ該粗銅を
連続的に出湯し、かつ前記自溶炉で生成するスラグを錬
▲かん▼炉に供給してスラグ中に混入したマットをスラ
グから分離し、分離後のマットを前記製銅炉に供給し、
かつ前記製銅炉で生成するスラグを前記自溶炉に繰り返
すとエネルギ−が大幅に節減されることを見出した。し
たがって、本発明の第二の目的を達成する製銅装置は、
部分的に断面積を絞ったアップテークとシャフトを近接
させた自溶炉と、前記アップテークの上部に設置された
廃熱回収ボイラーと、該廃熱回収ボイラーに連通すると
ともに前記アップテークと前記断面積絞り部より上方で
ダスト添加管を介して連通するサイクロンと、前記自溶
炉で生成するスラグを保持してスラグ中に混入したマッ
トをスラグから分離する錬▲かん▼炉と、製銅炉とを含
んでなるとともに、マットが溜る前記自溶炉内のレベル
に開口したマット出湯口、該出湯口と前記製銅炉とを常
時連通させる出湯樋、スラグが溜る前記自溶炉内のレベ
ルに開口したスラグ出湯口、前記製銅炉で生成した溶融
スラグを水砕する装置、及び該水砕スラグを前記自溶炉
に搬送する手段を有することを特徴とする。なお水砕装
置及び水砕スラグ搬送手段に代えて溶融スラグを溶融状
態のまま自溶炉に搬送する取鍋運搬車などの装置を設置
することができる。
ークを近接させた自溶炉に吹き込み、生成するマットを
連続的に製銅炉に供給して粗銅を生成させかつ該粗銅を
連続的に出湯し、かつ前記自溶炉で生成するスラグを錬
▲かん▼炉に供給してスラグ中に混入したマットをスラ
グから分離し、分離後のマットを前記製銅炉に供給し、
かつ前記製銅炉で生成するスラグを前記自溶炉に繰り返
すとエネルギ−が大幅に節減されることを見出した。し
たがって、本発明の第二の目的を達成する製銅装置は、
部分的に断面積を絞ったアップテークとシャフトを近接
させた自溶炉と、前記アップテークの上部に設置された
廃熱回収ボイラーと、該廃熱回収ボイラーに連通すると
ともに前記アップテークと前記断面積絞り部より上方で
ダスト添加管を介して連通するサイクロンと、前記自溶
炉で生成するスラグを保持してスラグ中に混入したマッ
トをスラグから分離する錬▲かん▼炉と、製銅炉とを含
んでなるとともに、マットが溜る前記自溶炉内のレベル
に開口したマット出湯口、該出湯口と前記製銅炉とを常
時連通させる出湯樋、スラグが溜る前記自溶炉内のレベ
ルに開口したスラグ出湯口、前記製銅炉で生成した溶融
スラグを水砕する装置、及び該水砕スラグを前記自溶炉
に搬送する手段を有することを特徴とする。なお水砕装
置及び水砕スラグ搬送手段に代えて溶融スラグを溶融状
態のまま自溶炉に搬送する取鍋運搬車などの装置を設置
することができる。
【0010】以下、本発明の銅製錬自溶炉及び廃熱回収
方法に共通する事項を詳細に説明する。
方法に共通する事項を詳細に説明する。
【0011】従来自溶炉において水平型廃熱回収ボイラ
ーが使用され垂直型廃熱回収ボイラーが使用されなかっ
た理由は、自溶炉ダストが低温で粘着性があるために、
垂直ボイラの管壁に付着して厚く成長するが天井部の水
平管壁に付着したダストは落下し易くボイラーのトラブ
ルを招き難いというところにあった。本発明においては
垂直ボイラーを自溶炉の廃熱回収に使用するに当たって
は、ボイラーとサイクロンを連通させ、サイクロンで回
収され粗粒に成長したダストを自溶炉のアップテークに
戻すことにより、排ガス及びこれに随伴するダストの温
度を大幅に下げて粘着性を著しく低下させている。な
お、ダストに含まれる硫酸化物が最も粘着性を有するた
めに珪酸鉱、炭酸カルシウム、水砕スラグなどを冷材と
してダストとは別にアップテーク内チャンバ−に添加し
てもよい。
ーが使用され垂直型廃熱回収ボイラーが使用されなかっ
た理由は、自溶炉ダストが低温で粘着性があるために、
垂直ボイラの管壁に付着して厚く成長するが天井部の水
平管壁に付着したダストは落下し易くボイラーのトラブ
ルを招き難いというところにあった。本発明においては
垂直ボイラーを自溶炉の廃熱回収に使用するに当たって
は、ボイラーとサイクロンを連通させ、サイクロンで回
収され粗粒に成長したダストを自溶炉のアップテークに
戻すことにより、排ガス及びこれに随伴するダストの温
度を大幅に下げて粘着性を著しく低下させている。な
お、ダストに含まれる硫酸化物が最も粘着性を有するた
めに珪酸鉱、炭酸カルシウム、水砕スラグなどを冷材と
してダストとは別にアップテーク内チャンバ−に添加し
てもよい。
【0012】加えて、アップテークの断面積を好ましく
は20〜50%の範囲で部分的に絞ることによりアップ
テークにおける排ガスの流速を高め、高速排ガス廃熱回
収ボイラーに供給することにより微流ダストが管壁に付
着しないようにしている。以上の手段により垂直型廃熱
回収ボイラーを自溶炉に適用することが可能になった。
は20〜50%の範囲で部分的に絞ることによりアップ
テークにおける排ガスの流速を高め、高速排ガス廃熱回
収ボイラーに供給することにより微流ダストが管壁に付
着しないようにしている。以上の手段により垂直型廃熱
回収ボイラーを自溶炉に適用することが可能になった。
【0013】本発明により垂直型廃熱回収ボイラーを付
設した自溶炉ではガス流の水平方向への方向転換がない
から、ダストが方向転換部に相当するアップテーク及び
ボイラーの天井に付着することは解消される。またサイ
クロンで粗粒として回収されたダストは、ボイラ−通過
時の熱交換効果及びサイクロン内での放熱により、温度
が低下しているから、アップテークに戻されたときは排
ガス及びその随伴ダストの冷材として作用する。この冷
却程度は、従来のボイラー入口の温度との比較で500
℃以上の温度降下であり、これに対応してボイラーに入
るガスの温度は650℃以下となるので、ダストの粘着
の問題を解消することができる。
設した自溶炉ではガス流の水平方向への方向転換がない
から、ダストが方向転換部に相当するアップテーク及び
ボイラーの天井に付着することは解消される。またサイ
クロンで粗粒として回収されたダストは、ボイラ−通過
時の熱交換効果及びサイクロン内での放熱により、温度
が低下しているから、アップテークに戻されたときは排
ガス及びその随伴ダストの冷材として作用する。この冷
却程度は、従来のボイラー入口の温度との比較で500
℃以上の温度降下であり、これに対応してボイラーに入
るガスの温度は650℃以下となるので、ダストの粘着
の問題を解消することができる。
【0014】自溶炉の面から見た本発明の特長は、ボイ
ラーにおける溶着トラブルがないために自溶炉の休止率
が低下し、稼働率が向上するところにある。また、アッ
プテークに戻されたダストのうち比較的微細なものは再
び排ガス中に随伴するが、残りの粗大のものは自溶炉ス
ラグ中に入り、通常のもしくは後述のスラグ処理工程で
処理される。
ラーにおける溶着トラブルがないために自溶炉の休止率
が低下し、稼働率が向上するところにある。また、アッ
プテークに戻されたダストのうち比較的微細なものは再
び排ガス中に随伴するが、残りの粗大のものは自溶炉ス
ラグ中に入り、通常のもしくは後述のスラグ処理工程で
処理される。
【0015】一方、廃熱回収の面から見ると、自溶炉か
ら発生する排ガスの量は本発明を実施することにより増
減しないが、サイクロン回収ダストが排ガスを冷却して
ボイラーの入口温度が著しく低下するので、ボイラーを
通過するガス量(体積)が減少する点に廃熱回収から見
た本発明の特長がある。したがって、本発明法による廃
熱回収法は従来法と比べて低温・少量の排ガスから廃熱
を回収する方法であり、廃熱回収ボイラーを小型化する
ことができる利点がある。
ら発生する排ガスの量は本発明を実施することにより増
減しないが、サイクロン回収ダストが排ガスを冷却して
ボイラーの入口温度が著しく低下するので、ボイラーを
通過するガス量(体積)が減少する点に廃熱回収から見
た本発明の特長がある。したがって、本発明法による廃
熱回収法は従来法と比べて低温・少量の排ガスから廃熱
を回収する方法であり、廃熱回収ボイラーを小型化する
ことができる利点がある。
【0016】また、サイクロンにおけるダスト沈降特性
を調節することによりボイラー入口における排ガス温度
を550〜650℃の範囲で調節することができる。こ
の温度が低いとダストの吸着が少ないなどの面で望まし
く、一方ある程度高い温度はボイラーの熱効率が高くな
る面で望ましいので、これらの両面を比較検討して排ガ
ス温度を適宜定める。
を調節することによりボイラー入口における排ガス温度
を550〜650℃の範囲で調節することができる。こ
の温度が低いとダストの吸着が少ないなどの面で望まし
く、一方ある程度高い温度はボイラーの熱効率が高くな
る面で望ましいので、これらの両面を比較検討して排ガ
ス温度を適宜定める。
【0017】続いて、シャフトとアップテークを近接さ
せかつ垂直型廃熱回収ボイラーを設置した製銅装置の特
徴を説明する。自溶炉 従来の連続製銅法では、インジェクション製錬のための
高圧ブロワーが必要であり、このために電力消費量が多
いという問題があるが、自溶炉製錬法ではこのような問
題はないため、本発明においては銅精鉱よりマットとス
ラグを作りだすために自溶炉を使用する。自溶炉では、
溶体の撹拌が穏やかでありスラグとマットがよく分離さ
れているので、保持炉を介さないでほとんどのマットを
製銅炉に供給することができる。
せかつ垂直型廃熱回収ボイラーを設置した製銅装置の特
徴を説明する。自溶炉 従来の連続製銅法では、インジェクション製錬のための
高圧ブロワーが必要であり、このために電力消費量が多
いという問題があるが、自溶炉製錬法ではこのような問
題はないため、本発明においては銅精鉱よりマットとス
ラグを作りだすために自溶炉を使用する。自溶炉では、
溶体の撹拌が穏やかでありスラグとマットがよく分離さ
れているので、保持炉を介さないでほとんどのマットを
製銅炉に供給することができる。
【0018】また、本発明においては、自溶炉のシャフ
トとアップテークを、これらの築炉が許される範囲で近
接することにより、自溶炉の容積を小さくしている。こ
のために従来の自溶炉と比較すると同一の銅精鉱投入量
の場合炉内に滞留するマット及びスラグの量が少なくな
る。本発明における自溶炉製錬の一つの特徴は従来のバ
ッチ製錬ではなくマットあるいはマットとスラグの両方
を連続的に流出させるところにある。これを可能にする
ためには炉内の溶体の滞留量を少なくしなければなら
ず、上記した自溶炉のシャフト・アップテーク近接構造
はこのために必要な構造である。
トとアップテークを、これらの築炉が許される範囲で近
接することにより、自溶炉の容積を小さくしている。こ
のために従来の自溶炉と比較すると同一の銅精鉱投入量
の場合炉内に滞留するマット及びスラグの量が少なくな
る。本発明における自溶炉製錬の一つの特徴は従来のバ
ッチ製錬ではなくマットあるいはマットとスラグの両方
を連続的に流出させるところにある。これを可能にする
ためには炉内の溶体の滞留量を少なくしなければなら
ず、上記した自溶炉のシャフト・アップテーク近接構造
はこのために必要な構造である。
【0019】錬▲かん▼炉 しかしながら、シャフト・アップテークを近接構造とす
ると、スラグの保持容量及び時間が不足し、スラグ中へ
のマットの混合割合が多くなることになるので、この対
策としてスラグ専用保持炉として錬▲かん▼炉を設け
る。錬▲かん▼炉はスラグを保持するとともにスラグ中
に一部混合されているマットを分離する機能をもつ炉で
ある。この機能を実現するために、錬▲かん▼炉は電弧
加熱などの電力を熱源として溶体を溶融状態で保持かつ
静置するように構成することができる。
ると、スラグの保持容量及び時間が不足し、スラグ中へ
のマットの混合割合が多くなることになるので、この対
策としてスラグ専用保持炉として錬▲かん▼炉を設け
る。錬▲かん▼炉はスラグを保持するとともにスラグ中
に一部混合されているマットを分離する機能をもつ炉で
ある。この機能を実現するために、錬▲かん▼炉は電弧
加熱などの電力を熱源として溶体を溶融状態で保持かつ
静置するように構成することができる。
【0020】錬▲かん▼炉でスラグから分離されたマッ
トは連続製銅炉に供給される。この量は自溶炉で生成さ
れるマットよりは少量であり、連続供給には不足するた
めに十分な量になったときに適時供給を行う。一方、マ
ットを分離したスラグは銅品位が無視できる程度であ
り、水砕等で細粒化後銅以外の資源として再利用する。
本発明は電力を熱源とする保持炉を使用する点では従来
の連続製銅法と共通しているが、保持対象が従来のよう
に溶体全体ではなくスラグ(一部マットを混合)のみ、
すなわち溶体に対して約50%であるために、電力消費
は非常に少ない。
トは連続製銅炉に供給される。この量は自溶炉で生成さ
れるマットよりは少量であり、連続供給には不足するた
めに十分な量になったときに適時供給を行う。一方、マ
ットを分離したスラグは銅品位が無視できる程度であ
り、水砕等で細粒化後銅以外の資源として再利用する。
本発明は電力を熱源とする保持炉を使用する点では従来
の連続製銅法と共通しているが、保持対象が従来のよう
に溶体全体ではなくスラグ(一部マットを混合)のみ、
すなわち溶体に対して約50%であるために、電力消費
は非常に少ない。
【0021】連続製銅炉 連続製銅炉は自溶炉及び錬▲かん▼炉のマットを受け入
れ、連続的に生成する。この製錬は従来の連続製銅法の
最終段階と基本的には同じである。製銅炉で生成するス
ラグ中の銅品位は高いので、従来の連続製錬法と同様
に、スラグを水砕スラグとしてあるいは溶融スラグのま
ま自溶炉に繰り返して、残存する銅分の回収を行う。こ
こで、熱バランスを良好にする観点からは溶融スラグ
が、またスラグの取り扱い便宜の観点からは水砕スラグ
が、好ましい。何れのスラグを繰返すにせよ自溶炉が従
来のようなセットラーを有する構造であると、セットラ
ーからの放熱が大きいためにスラグの繰り返しには適し
ていない。よって本発明ではスラグの繰り返しに適する
構造とするためにもシャフト・アップテーク近接構造と
している。また銅品位が高いスラグを選鉱処理を経ない
で自溶炉に繰返すために工程省略の効果がある。
れ、連続的に生成する。この製錬は従来の連続製銅法の
最終段階と基本的には同じである。製銅炉で生成するス
ラグ中の銅品位は高いので、従来の連続製錬法と同様
に、スラグを水砕スラグとしてあるいは溶融スラグのま
ま自溶炉に繰り返して、残存する銅分の回収を行う。こ
こで、熱バランスを良好にする観点からは溶融スラグ
が、またスラグの取り扱い便宜の観点からは水砕スラグ
が、好ましい。何れのスラグを繰返すにせよ自溶炉が従
来のようなセットラーを有する構造であると、セットラ
ーからの放熱が大きいためにスラグの繰り返しには適し
ていない。よって本発明ではスラグの繰り返しに適する
構造とするためにもシャフト・アップテーク近接構造と
している。また銅品位が高いスラグを選鉱処理を経ない
で自溶炉に繰返すために工程省略の効果がある。
【0022】廃熱回収ボイラー・サイクロン この役割は基本的には上記のとおりであるが、セトラー
からの放熱が少ない分だけ廃熱回収ボイラー入口の温度
が高まる。これはダストの粘着の面からは不利であり、
逆にサイクロン回収ダスト添加による容態の冷却が緩和
されること及びボイラーの効率が高まる面で有利であ
る。前者の対策としては炭酸カルシウムなどの追加冷材
を挿入することが好ましい。
からの放熱が少ない分だけ廃熱回収ボイラー入口の温度
が高まる。これはダストの粘着の面からは不利であり、
逆にサイクロン回収ダスト添加による容態の冷却が緩和
されること及びボイラーの効率が高まる面で有利であ
る。前者の対策としては炭酸カルシウムなどの追加冷材
を挿入することが好ましい。
【0023】シャフト・アップテーク近接自溶炉による
製銅法では製錬開始後、炉容積に相当する一定量のマッ
ト及びスラグが自溶炉に溜った後は自溶炉から連続製銅
炉へは溶体は連続的に供給され、また連続製銅炉からは
粗銅が連続的に出湯される。但し、従来の連続製銅法で
は保持炉も連続処理であるが、本発明法では自溶炉でほ
とんどのマットを作るために、保持炉(錬▲かん▼炉)
の処理は連続式にする必要はない。即ち、錬▲かん▼炉
の操業はマットとスラグが十分に分離された時点でマッ
トを製銅炉に移すように構成することができる。続い
て、本発明に係るボイラーを付設した自溶炉の具体例を
図面を参照して説明する。
製銅法では製錬開始後、炉容積に相当する一定量のマッ
ト及びスラグが自溶炉に溜った後は自溶炉から連続製銅
炉へは溶体は連続的に供給され、また連続製銅炉からは
粗銅が連続的に出湯される。但し、従来の連続製銅法で
は保持炉も連続処理であるが、本発明法では自溶炉でほ
とんどのマットを作るために、保持炉(錬▲かん▼炉)
の処理は連続式にする必要はない。即ち、錬▲かん▼炉
の操業はマットとスラグが十分に分離された時点でマッ
トを製銅炉に移すように構成することができる。続い
て、本発明に係るボイラーを付設した自溶炉の具体例を
図面を参照して説明する。
【0024】図1は本発明に係る自溶炉の具体例を示す
概念図であって、図中、1はシャフト、2はセトラー、
3はアップテークであり、いずれも公知の炉各部であ
る。4はそれ自体は公知のコンベクションタイプのボイ
ラーであって、排ガスを上向きに導き廃熱回収が完了す
るまでは一切ガス流の方向転換をしないように、アップ
テーク3の上部に設けられている点が従来の自溶炉では
なかった特長である。したがって排ガスはボイラー4内
に垂直方向もしくは水平方向に多数設けられた水冷管
(図示せず)と熱交換する。ボイラーとしてはFoster W
heeler社で製造・販売されているフラックスフロウ(商
標)型のものを使用することができよう。
概念図であって、図中、1はシャフト、2はセトラー、
3はアップテークであり、いずれも公知の炉各部であ
る。4はそれ自体は公知のコンベクションタイプのボイ
ラーであって、排ガスを上向きに導き廃熱回収が完了す
るまでは一切ガス流の方向転換をしないように、アップ
テーク3の上部に設けられている点が従来の自溶炉では
なかった特長である。したがって排ガスはボイラー4内
に垂直方向もしくは水平方向に多数設けられた水冷管
(図示せず)と熱交換する。ボイラーとしてはFoster W
heeler社で製造・販売されているフラックスフロウ(商
標)型のものを使用することができよう。
【0025】5は2基(図示しない2基も含む)のサイ
クロンであって、その沈降特性は平均粒径が5〜10μ
mのダストをほぼ全量を沈降させ、これより微細なダス
トは1重量%以下は排ガスに随伴させて上部から排出す
ることが好ましい。但し、循環するダストは数千g/m
3 であり、自溶炉から新に排出されるダストは100g
/m3 前後であり、サイクロンで沈降しないダストは数
10g/m3 である。沈降したダストはある程度の量サ
イクロン5内に貯めて、その後ダスト添加管6から電磁
弁7を開放することによりアップテーク3に添加する。
なお、サイクロン5は1基もしくは3基以上でもよい。
サイクロンからの排ガスは従来から行われている硫酸製
造処理工程に送り、公知の処理を行う。
クロンであって、その沈降特性は平均粒径が5〜10μ
mのダストをほぼ全量を沈降させ、これより微細なダス
トは1重量%以下は排ガスに随伴させて上部から排出す
ることが好ましい。但し、循環するダストは数千g/m
3 であり、自溶炉から新に排出されるダストは100g
/m3 前後であり、サイクロンで沈降しないダストは数
10g/m3 である。沈降したダストはある程度の量サ
イクロン5内に貯めて、その後ダスト添加管6から電磁
弁7を開放することによりアップテーク3に添加する。
なお、サイクロン5は1基もしくは3基以上でもよい。
サイクロンからの排ガスは従来から行われている硫酸製
造処理工程に送り、公知の処理を行う。
【0026】3aはアップテーク3の炉体全体を細くす
ることにより形成した断面積絞り部である。この図示の
方法以外に炉体外形は従来と同様にしてチャンバー内部
の煉瓦を厚くするなどの方法により絞り部3aを形成す
ることもできる。
ることにより形成した断面積絞り部である。この図示の
方法以外に炉体外形は従来と同様にしてチャンバー内部
の煉瓦を厚くするなどの方法により絞り部3aを形成す
ることもできる。
【0027】さらに、本発明の装置的特徴を図2を参照
して説明する。シャフトをアップテークを近接させた参
照符号の意味及び寸法表示の方法は図1と同様である。
シャフト1及びアップテーク3のそれぞれの中心軸間距
離(C)は従来炉では約15mであるが、本発明炉では
セットラーを小さくした長さの分だけ炉の長さが短くな
り、間隔(C)は約7.5mと大幅に短縮されている。
このために上述したように溶体の保持のためのスペース
及び時間が少なくなるために錬▲かん▼炉の容量を大き
くする必要が生ずる。
して説明する。シャフトをアップテークを近接させた参
照符号の意味及び寸法表示の方法は図1と同様である。
シャフト1及びアップテーク3のそれぞれの中心軸間距
離(C)は従来炉では約15mであるが、本発明炉では
セットラーを小さくした長さの分だけ炉の長さが短くな
り、間隔(C)は約7.5mと大幅に短縮されている。
このために上述したように溶体の保持のためのスペース
及び時間が少なくなるために錬▲かん▼炉の容量を大き
くする必要が生ずる。
【0028】自溶炉20には1個もしくは2個のマット
出湯口21を設け、出湯樋22を介してマットを製銅炉
10に直接かつ連続的に供給する。また自溶炉20には
スラグ出湯口23を1個設け溶融スラグを出湯樋11を
介して錬▲かん▼炉15に供給する。錬▲かん▼炉15
はゼーダーベルグ電極16を3本備えることにより溶体
を適当な温度に保ち、スラグとマットが分離された状態
に到達した時点でスラグはスラグ出湯口17からマット
はマット出湯口18からそれぞれ出湯する。溶融マット
は樋で直接又は取鍋で受けてクレーンにより製銅炉10
まで搬送する。廃熱回収は図1で説明したように且つ連
続的に行われる。以下、操業例を説明する。
出湯口21を設け、出湯樋22を介してマットを製銅炉
10に直接かつ連続的に供給する。また自溶炉20には
スラグ出湯口23を1個設け溶融スラグを出湯樋11を
介して錬▲かん▼炉15に供給する。錬▲かん▼炉15
はゼーダーベルグ電極16を3本備えることにより溶体
を適当な温度に保ち、スラグとマットが分離された状態
に到達した時点でスラグはスラグ出湯口17からマット
はマット出湯口18からそれぞれ出湯する。溶融マット
は樋で直接又は取鍋で受けてクレーンにより製銅炉10
まで搬送する。廃熱回収は図1で説明したように且つ連
続的に行われる。以下、操業例を説明する。
【0029】先ず、図3に示す従来の自溶炉及び図1に
示す本発明の自溶炉の代表的操業例を示す。 従 来 本 発 明 炉ガス量(Nm3 /hr) 45,000 45,000 ボイラー内ガス量(Nm3 /hr)96,000 45,000 ボイラー入口温度(℃) 1,300 500 ボイラー入口含塵率(g/Nm3 ) 80 5,200 ボイラー出口温度(℃) 350 300 ボイラー出口含塵率(g/Nm3 ) 25 5,200 ガス成分 SO2 (%) 17.4 18.2 CO2 (%) 3.2 3.4 N2 (%) 74.9 78.3 伝熱面積 (m2 ) 3,400 624 この操業例に見られるように本発明によると廃熱回収ボ
イラー入口温度が大幅に低下しかつボイラー内ガス量も
半分以下となっている。このためボイラーを伝熱面積で
約1/5に小型化することができる。
示す本発明の自溶炉の代表的操業例を示す。 従 来 本 発 明 炉ガス量(Nm3 /hr) 45,000 45,000 ボイラー内ガス量(Nm3 /hr)96,000 45,000 ボイラー入口温度(℃) 1,300 500 ボイラー入口含塵率(g/Nm3 ) 80 5,200 ボイラー出口温度(℃) 350 300 ボイラー出口含塵率(g/Nm3 ) 25 5,200 ガス成分 SO2 (%) 17.4 18.2 CO2 (%) 3.2 3.4 N2 (%) 74.9 78.3 伝熱面積 (m2 ) 3,400 624 この操業例に見られるように本発明によると廃熱回収ボ
イラー入口温度が大幅に低下しかつボイラー内ガス量も
半分以下となっている。このためボイラーを伝熱面積で
約1/5に小型化することができる。
【0030】続いて、図2の製銅設備の好ましい操業例
を数値を挙げて説明する。図2に示した改造自溶炉(内
容積40m3 )によるとマットの生産量は、約2600
0トン/月となり、またスラグの生産量は約28000
トン/月となる。この場合溶体が自溶炉内に滞留する時
間は約5時間である。自溶炉で精製するスラグを保持す
る錬▲かん▼炉は内容積を60m3 とし、スラグ滞留時
間を約7.5時間とすると、スラグ中のマットを十分に
分離することができる。この結果800トン/月のマッ
トが得られる。電力消費は8300MWh/月である。
製銅炉に酸素富化空気を吹込むことにより自溶炉及び錬
▲かん▼炉から供給されるマットを過不足なく粗銅まで
酸化することができる。
を数値を挙げて説明する。図2に示した改造自溶炉(内
容積40m3 )によるとマットの生産量は、約2600
0トン/月となり、またスラグの生産量は約28000
トン/月となる。この場合溶体が自溶炉内に滞留する時
間は約5時間である。自溶炉で精製するスラグを保持す
る錬▲かん▼炉は内容積を60m3 とし、スラグ滞留時
間を約7.5時間とすると、スラグ中のマットを十分に
分離することができる。この結果800トン/月のマッ
トが得られる。電力消費は8300MWh/月である。
製銅炉に酸素富化空気を吹込むことにより自溶炉及び錬
▲かん▼炉から供給されるマットを過不足なく粗銅まで
酸化することができる。
【0031】
(1)ボイラーにおけるダストの溶着を防止し、自溶炉
の休止率を下げることができる。この点は自溶炉による
連続製銅に有利である。 (2)ボイラーを小型化することができる。 (3)従来の自溶炉に比べ炉の大きさを小さくすること
ができる。 (4)製銅炉で発生するスラグの選鉱を省略することが
でき、しかも高い銅回収率が達成される。 (5)製銅炉のスラグを溶融状態のまま自溶炉に戻すと
熱バランスが確保される。
の休止率を下げることができる。この点は自溶炉による
連続製銅に有利である。 (2)ボイラーを小型化することができる。 (3)従来の自溶炉に比べ炉の大きさを小さくすること
ができる。 (4)製銅炉で発生するスラグの選鉱を省略することが
でき、しかも高い銅回収率が達成される。 (5)製銅炉のスラグを溶融状態のまま自溶炉に戻すと
熱バランスが確保される。
【図1】本発明法で使用する垂直型廃熱回収ボイラーを
付設した自溶炉の一実施態様を示し、主要構造及び寸法
を示す図である。
付設した自溶炉の一実施態様を示し、主要構造及び寸法
を示す図である。
【図2】本発明に係る連続製錬装置の概略を示す図であ
る。
る。
【図3】従来の自溶炉製錬法で使用する自溶炉の一実施
態様を示し、主要構造及び寸法を示す図である。
態様を示し、主要構造及び寸法を示す図である。
1 シャフト 2 セトラー 3 アップテーク 4 ボイラー 5 サイクロン 8 スラグ出湯口 10 製銅炉 11 出湯樋 15 錬▲かん▼炉 20 自溶炉
Claims (6)
- 【請求項1】 シャフト、セトラー及びアップテークを
含んでなり、さらに廃熱回収ボイラーを付設した銅製錬
用自溶炉において、 断面積を部分的に絞った前記アップテークの上部に前記
廃熱回収ボイラーを設置するとともに該廃熱回収ボイラ
ーに連通するサイクロンを設け、サイクロン底部と前記
アップテークを前記断面積絞り部より上方で連通するダ
スト添加管を設けたことを特徴とする銅製錬用自溶炉。 - 【請求項2】 部分的に断面積を絞ったアップテークと
シャフトを近接させた自溶炉と、前記アップテークの上
部に設置された廃熱回収ボイラーと、該廃熱回収ボイラ
ーに連通されるとともに、前記アップテークと前記断面
積絞り部より上方でダスト添加管を介して連通されるサ
イクロンと、前記自溶炉で生成するスラグを保持してス
ラグ中に混入したマットをスラグから分離する錬▲かん
▼炉と、製銅炉とを含んでなるとともに、マットが溜る
前記自溶炉内のレベルに開口したマット出湯口、該出湯
口と前記製銅炉とを常時連通させる出湯樋、スラグが溜
る前記自溶炉内のレベルに開口したスラグ出湯口、前記
製銅炉で生成する溶融スラグを水砕する装置、及び該水
砕スラグを前記自溶炉に搬送する手段を有することを特
徴とする製銅装置。 - 【請求項3】 部分的に断面積を絞ったアップテークと
シャフトを近接させた自溶炉と、前記アップテークの上
部に設置された廃熱回収ボイラーと、該廃熱回収ボイラ
ーに連通されるとともに前記アップテークと前記断面積
絞り部より上方でダスト添加管を介して連通されるサイ
クロンと、前記自溶炉で生成するスラグを保持してスラ
グ中に混入したマットをスラグから分離する錬▲かん▼
炉と、製銅炉とを含んでなるとともに、マットが溜る前
記自溶炉内のレベルに開口したマット出湯口、該出湯口
と前記製銅炉とを常時連通させる出湯樋、スラグが溜る
前記自溶炉内のレベルに開口したスラグ出湯口、前記製
銅炉で生成する溶融スラグを溶融状態のまま前記自溶炉
に搬送する手段を有することを特徴とする製銅装置。 - 【請求項4】 前記錬▲かん▼炉が電熱式加熱手段を有
することを特徴とする請求項2又は3記載の製銅装置。 - 【請求項5】 シャフト、セトラー及びアップテークを
含んでなる銅製錬用自溶炉からの排ガス中の廃熱をボイ
ラーにより回収する方法において、 前記アップテークの断面積を部分的に絞り流速を高めた
排ガスを上向きに流して廃熱回収ボイラーに導くととも
に、該廃熱回収ボイラーからの排ガスをサイクロンに導
いてその底部にて沈降回収したダストを、該廃熱回収ボ
イラーに入る前の排ガスに添加することを特徴とする銅
製錬自溶炉の廃熱回収方法。 - 【請求項6】 シャフトとアップテークを近接させた自
溶炉の廃熱を回収することを特徴とする請求項5記載の
銅製錬自溶炉の廃熱回収方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15668096A JPH108156A (ja) | 1996-06-18 | 1996-06-18 | 銅製錬用自溶炉、製銅装置及び廃熱回収方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15668096A JPH108156A (ja) | 1996-06-18 | 1996-06-18 | 銅製錬用自溶炉、製銅装置及び廃熱回収方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH108156A true JPH108156A (ja) | 1998-01-13 |
Family
ID=15632983
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15668096A Pending JPH108156A (ja) | 1996-06-18 | 1996-06-18 | 銅製錬用自溶炉、製銅装置及び廃熱回収方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH108156A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2339278A1 (de) * | 2009-12-18 | 2011-06-29 | Oschatz Gmbh | Vorrichtung zur Anreicherung von Kupfer oder Nickel |
KR20200044878A (ko) * | 2017-11-22 | 2020-04-29 | 스미토모 긴조쿠 고잔 가부시키가이샤 | 리튬 이온 전지 폐재의 처리 방법 |
-
1996
- 1996-06-18 JP JP15668096A patent/JPH108156A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2339278A1 (de) * | 2009-12-18 | 2011-06-29 | Oschatz Gmbh | Vorrichtung zur Anreicherung von Kupfer oder Nickel |
KR20200044878A (ko) * | 2017-11-22 | 2020-04-29 | 스미토모 긴조쿠 고잔 가부시키가이샤 | 리튬 이온 전지 폐재의 처리 방법 |
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