JPH1081397A - 飲料注出装置 - Google Patents

飲料注出装置

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JPH1081397A
JPH1081397A JP18805997A JP18805997A JPH1081397A JP H1081397 A JPH1081397 A JP H1081397A JP 18805997 A JP18805997 A JP 18805997A JP 18805997 A JP18805997 A JP 18805997A JP H1081397 A JPH1081397 A JP H1081397A
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JP
Japan
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outer container
bag
lid
container
pressure
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Withdrawn
Application number
JP18805997A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Maita
田 宏 舞
Yutaka Takahashi
橋 豊 高
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Kirin Beverage Corp
Kirin Brewery Co Ltd
Original Assignee
Kirin Beverage Corp
Kirin Brewery Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容器内に圧力を加えることなく飲料を注出す
ることができる飲料注出装置を提供することを課題とす
る。 【解決手段】 移動可能な耐圧保温性を有する外容器1
と、変形自在な可撓性資材により形成され前記外容器1
内に装入可能な大きさを有し、内部に飲料が充填される
バッグ50と、前記外容器1とバッグ50との間に圧力
流体を供給する圧力流体供給手段10と、前記バッグ5
0の口部50aに接続され外容器1外に導出される注出
用チューブ53と、このチューブ53の先端に接続され
注出ノズル66を有する手動操作自在な注出弁64とを
具備することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は飲料注出装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来からビールをはじめジュース等の飲
料の販売形式として、飲料容器(タンク)を携行し、随
時飲料を注出して販売することができる携帯式飲料注出
装置が例えば実開昭55−158896号公報(ビール
販売装置)、実開平2−15497号公報(飲料用デイ
スペンサ)にみられるように種々提供されている。
【0003】上記の携帯式飲料注出装置は、いずれも飲
料容器(タンク)の内部をガス圧により1.2kg/c
2 以上の圧力で加圧し、その圧力で飲料を注出させる
構造である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかるに上記従来のも
のは、ガス圧により飲料容器の内部圧力を高めて飲料を
注出させる構造であるため、飲料容器の構造が強靭でな
ければならないうえ、ガスボンベを必ず付帯して携行し
なければならないため重量が嵩み、携帯販売に携わる販
売員の負担がそれだけ大きくなるという問題があった。
【0005】また携帯用ガスボンベは必然的に容量が小
さいので新しいボンベと頻繁に交換しなければならず、
それ故コストが掛かるという問題、およびガスボンベは
交換に便ならしめるため外容器の外部に装着されるので
外形が大型化し、背負い式とした場合など、移動時に障
害となるなどの問題点があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、飲料容器を軽
量で薄い材料(例えばPET等)で形成されたものを用
い、容器自体の重量の大幅な軽減を図るとともに容器内
残量を極限まで少くできて効率のよい注出を可能とし、
併せて重量の大きいガスボンベを不要として更なる重量
の軽減とコストの低減を図ることができる携帯式飲料注
出装置を提供することにある。
【0007】上記課題の解決手段として本発明は、移動
可能な耐圧保温性を有する外容器と、変形自在な可撓性
資材により形成され前記外容器内に装入可能な大きさを
有し、内部に飲料が充填されるバッグと、前記外容器と
バッグとの間に圧力流体を供給する圧力流体供給手段
と、前記バッグの口部に接続され外容器外に導出される
注出用チューブと、このチューブの先端に接続され注出
ノズルを有する手動操作自在な注出弁とを具備する構成
としたことにある。
【0008】前記外容器は、容器本体と、この容器本体
の開口部を開閉自在な蓋体とで構成するようにし、容器
本体は二重壁構造としてその二重壁間に断熱保温材を充
填し、前記蓋体内に前記圧力流体供給手段を配設するよ
うに構成することが効率的である。
【0009】前記圧力流体供給手段は、流体圧送用ポン
プと、このポンプを駆動するモータと、このモータを駆
動するバッテリと、外容器内の圧力が所定値を超えたと
き作動する安全弁と、該圧力上昇時に駆動系を停止させ
る制御部とを有する構成とされる。
【0010】前記バッグと注出用チューブとの接続につ
いては、バッグの封止キャップを含む口部外周を抱持す
る嵌合部を有し一端が枢支されて開閉自在とされた一対
の部片で構成されるクランプと、このクランプの嵌合部
外周に嵌合してバッグの封止キャップの頂部に打針する
打針キャップとを具有せしめ、前記クランプの嵌合部外
周には傾斜溝を形成しておき、前記打針キャップには針
管を挿通固着するとともにその内周に前記傾斜溝に嵌合
する少くとも一対の突起を設け、前記クランプでバッグ
の口部を抱持したのちその嵌合部に打針キャップを被せ
てその突起を傾斜溝に嵌入させ、ついで打針キャップを
回転させることにより打針キャップが傾斜溝により深く
嵌合することにより針管がバッグの封止キャップに刺通
されるようにすることが無菌接続を可能とするうえで好
ましい。
【0011】また前記容器本体と蓋体との嵌合部は嵌合
構造とし、容器本体と蓋体との整合面間に断面が内方に
向け拡開するV形状のパッキンを介在させるようにする
のがよい。
【0012】一方、背負いバンドおよび腰ベルトを有す
る背当ての背面下端に後方に向け水平方向に突出して前
記外容器の蓋のフランジ部を係止し得る受棚を有すると
ともに前記外容器を背当てに締着する締着バンドを有
し、前記圧力流体供給手段を前記腰ベルトに設けて外容
器外に導出するホースを接続自在とした背負い子を設
け、この背負い子を背負ったまま外容器の脱着が可能と
することが、携帯販売形式とする場合に好ましい。
【0013】このほか前記外容器の注出口が下方を向く
よう外容器を傾斜状態に収納する収納部を有する冷蔵庫
を用いる構成、前記外容器を水平姿勢から注出口が下方
を向く垂直姿勢に転回可能とされた支持部を有する冷蔵
庫を用いる構成、さらには前記注出口を下向きとして外
容器を収蔵する庫体の外形状が仕込み釜形状とする構成
を含む。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す実施の
形態を参照して説明する。図1は本発明の概要を示すも
ので、この実施の形態は、外容器1は容器本体2とその
開口部を密閉する蓋体3とで構成され、そのほかに背負
い用バンド4,4、背当て5、化粧カバー6を有してお
り、容器本体2および蓋体3の外形状は、図1および図
2(A)に示すような円筒形のほか、図2(B)に示す
ような卵形等、飲料の種類に応じてそのイメージに合っ
た形態とされる。そしてこれら容器本体2および蓋体3
は共に耐圧構造とされる。
【0015】前記容器本体2は、図3に模式的な断面図
として示すように、金属材(図示省略)を骨材とした合
成樹脂による成形品で、一端が開放されており、周壁2
aおよび底部2bは二重壁構造とされていてその二重壁
間には断熱保温材7が充填されている。
【0016】また容器本体2の側部には背負い用バンド
4,4の一端が取付けられ、背負い用バンド4,4の他
端は蓋体3に取付けられており、その部分に電源をオン
・オフするスイッチSWが設けられ、またこの背負い用
バンド4,4により背負ったとき背中に当る部分の容器
本体2に背当て5が取付けられている。化粧カバー6は
必要により用いられるもので、外容器1のクッション材
5の範囲を除く外周をカバーするよう柔軟な断熱シート
で構成されている。
【0017】前記蓋体3は、外蓋8と内蓋9との組合わ
せで構成されており、前記内蓋9上には圧力流体として
圧力空気を使用する場合の圧力空気供給手段10が設け
られている。
【0018】この圧力空気供給手段10は、空気圧送用
ポンプ11と、このポンプ11を駆動するためのモータ
12と、このモータ12の駆動源となるバッテリ14
と、所定値以上の圧力となったとき作動する安全弁15
と、上記圧力上昇時に駆動系を停止させるべく内圧検知
用圧力センサを備えた制御部16とで構成されている。
上記バッテリ14は6V程度のものである。また上記ポ
ンプ11の吐出口は、ホース11aを通じて容器本体2
内に連通されている。
【0019】前記容器本体2と蓋体3との嵌合部は任意
の構造を採用することができるが、最も簡便な構造とし
ては、図6に例示するように容器本体2と蓋体3の嵌合
部周縁に周方向に所定の間隔をおいて凸部17,18を
設け、蓋体3を回してこれら凸部17,18が互いに摺
接することにより強固に固定されるようにする。
【0020】また容器本体2と蓋体3との接合面間に
は、内方に向けて拡開するV形断面形状を有するパッキ
ン19を周設し、外容器1に内圧が加わったときV形状
部分の内側に圧力が作用して一層接合面に圧着し、シー
ル性が保たれるようにされる。
【0021】蓋体3の嵌脱を容易にするため、図8〜図
12に示すように構成することができる。すなわち図8
に蓋体3の下面図を、図9に半部の断面図を示すよう
に、蓋体3の上面中央位置にハンドル20により回転可
能に設けられるカム体21と、前記容器体2と蓋体3と
の嵌合部外周に嵌合する平面視円弧状で断面コ字状のク
ランプ部22の中央にアーム23が連設された複数(図
では3個)のクランパ24,24…と、このクランパ2
4のアーム23をガイドするガイド溝25を等角配置と
して有するガイド部材26とで構成される。
【0022】前記カム体21は、図10に示すように円
環状部材の内周に回転中心に対し偏心し前記クランパ2
4,24,24と対応する弧状のカム面27,27,2
7を有し、前記クランパ24のアーム23の端部に軸着
されたコロ28が前記カム面に当接するようになってお
り、ハンドル20を回してカム体21のカム面27によ
りコロ28を介してクランパを引くことにより、クラン
プ部22が容器本体2と蓋体3との嵌合部間に前記図7
と同様なV形パッキン19が介在される。
【0023】したがってこの実施形態によれば、蓋体3
を被せたのちハンドル20を回すだけで蓋体3を容器本
体2に密封状に取付けることがてきる、ハンドル20を
逆に回せば蓋体3を外すことができる。
【0024】図13〜図15は他の実施形態を示すもの
で、この場合は蓋体3の内面側にゼネバ30をハンドル
軸31に固着するとともに蓋体3の内面周縁近くにゼネ
バ30の周囲の孤面に摺接し得てゼネバ30の回転によ
り蓋体3の周縁から出没するカム32を蓋体3に軸着
し、このカム32と一体に動くレバー32aの端部のロ
ーラをゼネバ30の放射方向の溝30aに嵌合し、ゼネ
バ30の回転によりレバー32aの揺動によりカム32
の一部が突出したとき容器本体2の周縁の孔33に嵌合
して蓋3の周縁を容器本体2の周縁上に圧着させるよう
になされたものである。34はそのパッキンである。
【0025】これによってもハンドル軸31上のハンド
ル35を回すことにより蓋体3を嵌脱することができ
る。
【0026】図16、図17は蓋体3の一端と容器本体
2の開口部とをヒンジ36により枢着し、容器本体2の
開口部他端に止め金37を取付け、この止め金37のレ
バー部分の先端を蓋体3の止め具38に引掛けて倒すこ
とにより係止するようにしたものである。
【0027】また図18、図19は蓋体3をヒンジ結合
とせず、3箇所に前記の止め金37と止め具38を設け
るようにしたものである。
【0028】さらに図20は図16のヒンジ36に代
え、蓋体3側に突片39を設け、容器本体2側に上記突
片39を挿着するフック40を設けて枢支するようにし
たものである。
【0029】バッグ50は、変形可能な樹脂材(例えば
PET)により形成されたもので、上部が絞られて口部
50aとされ、この口部50aには封止キャップ51が
ネジ52(図27示)により密封状態に嵌着されて内部
が密封されるようになっている。このバッグ50の内部
に、ビール、ジュース等の飲料が充填され、段ボール箱
に納められてバッグインボックスとして出荷されるよう
になっている。したがって前記容器本体2へは、段ボー
ル箱のフラップを破断してその内部のバッグ50の口部
50aを露出させた状態として段ボール箱ごと収納する
ようにされる。しかし必ずしも段ボール箱ごとでなく、
段ボール箱からバッグ50を取出して容器本体2内に納
めるようにしてもよい。
【0030】前記バッグ50の封止キャップ51に注出
用チューブ53を接続して飲料を注出するようになされ
るが、上記封止キャップ51を開けることなく注出用チ
ューブ53を接続するため封止キャップ51に打針する
手段が用意されている。
【0031】そのための手段として、図21〜図27に
示すように、バッグ50の封止キャップ51を含む口部
50aの外周の半周を抱持する半円筒状の嵌合部54を
有する一対の部片55,55を備え、この部片55,5
5の一端がピン56により鋏状に開閉自在に枢着された
クランプ27と、図24〜図27に示すように前記クラ
ンプ57の合体した嵌合部54,54に外嵌して封止キ
ャップ51の頂部51aに打針する打針キャップ58と
を具有し、前記クランプ57の嵌合部54,54の外周
には傾斜溝59,59が形成されており、前記打針キャ
ップ58には針管60が挿通固着されているとともに、
内周には前記嵌合部54,54の傾斜溝59,59に嵌
合する一対の突起61,61が直径線上対称位置に設け
られている。また打針キャップ58の外周には手掛け用
の突起62,62…が等間隔に4箇所に設けられてい
る。前記傾斜溝59,59の傾斜上端位置には、前記打
針キャップ58を嵌合する際にその内周の突起61,6
1が傾斜溝59,59に入り込むための切欠59aが形
成されている。
【0032】前記針管60は、下端が傾めに削成されて
鋭利な刃先60aとされ、上端側は注出用チューブ53
を嵌着するため竹の子状の接続部60bとされている。
【0033】一方、前記クランプ57の一方の部片55
の手元端にはリング状の保持リング63の基部63aが
枢支され、この保持リング63の先端の取手63bを持
って矢印方向に旋回させ、他方の部片55の手元端に係
合させる(図21のイ位置)ことより部片55,55を
閉じ状態に保持するようになっている。しかしこの保持
リング63は必ずしも設けず、部片55,55の手元端
を手で把握して閉じ状態を保持するようにしてもよい。
【0034】したがって前記クランプ57の部片55,
55の嵌合部54,54をバッグ50の口部50aに両
側から挟むように嵌合させ、保持リング63により閉じ
状態を保つ。次いでその合体した嵌合部54,54に打
針キャップ58を被せてその突起61,61を傾斜溝5
9,59に嵌入させたのち打針キャップ58を回動させ
ると、打針キャップ58の突起61,61が傾斜溝5
9,59にそって下降することにより針管60の刃先6
0aがバッグ50の封止キャップ51の頂部51aに刺
通され、打針キャップ58を締付け終ったとき打針キャ
ップ58の針管挿通部の下面が封止キャップ51の頂部
上面に密着して接続状態となる。
【0035】上記打針キャップ58の針管60の接続部
60bに接続される注出用チューブ53は、内径6m
m、長さ1.2m程度のポリプロピレン製のもので、図
4にみられるように外容器1の蓋体3の側部から外部に
導出され、その先端には手動で開閉操作可能な注出弁6
4(ハンドタップ)が接続され、この注出弁64には操
作レバー65および注出ノズル66が設けられている。
【0036】次に上記実施形態の作用を説明する。
【0037】外容器1の蓋3を開け、飲料が充填された
バッグ50を装入し、その口部50aに封止キャップ5
1を含みクランプ57の嵌合部54,54を嵌めたのち
打針キャップ58を被せ、その突起61,61を前記嵌
合部54,54の傾斜溝59,59の上端に切欠59
a,59aを通じ嵌合し、打針キャップ58を傾斜溝5
9,59にそって回動させれば、その針管60の刃先6
0aが封止キャップ51の頂部51aを突き破って刺さ
り、傾斜溝59,59の下端近くに至れば打針キャップ
58の下面が封止キャップ51の上面に密着して封止状
態が保たれる。
【0038】こうして針管60を取付けたのちその接続
部60bに注出用チューブ53の端部を嵌着し、その注
出用チューブ53は蓋体3から外部に導出されてその先
端に注出弁64が接続される。
【0039】上記のようにセットしたのちスイッチSW
を投入すると、モータ12が駆動してポンプ11が回動
し、このポンプ11により加圧された空気がホース11
aを通じて外容器1の容器本体2内に供給され、容器本
体2とバッグ50との間に入って内部圧力を高める。
【0040】こうして予圧したのち外容器1を上下逆に
して背負い用バンド4,4により背負い、販売時には注
出弁64の注出ノズル66をコップに挿入して操作レバ
ー65により開弁すれば、バッグ50内の飲料は前記ポ
ンプ11からの圧力空気による加圧により注出用チュー
ブ53を通じて注出され、操作レバー65の操作を止め
れば注出が停止し、適量ずつの販売ができる。
【0041】外容器1内の圧力が所定値を超えると、安
全弁15が作動して過剰圧力を解消するとともに圧力セ
ンサによる内圧検知により制御部12を通じポンプ11
の駆動が停止し、安全が図られる。
【0042】容器本体2の二重壁間に断熱保温材7を充
填し、さらに保温性のある化粧カバー6で被包すること
により、60℃を超える悪条件下であっても、冷えた飲
料を供給することができる。
【0043】上述のようにバッグ50を倒立状態として
使用すれば、殆んど残量なしの状態まで注出することが
可能であって好ましい使用形態であるが、正立状態で使
用してもバッグ50が外圧によって殆んど内部空間が限
りなく零に近い状態に漬れるので正立状態での使用も妨
げない。
【0044】上述の実施形態における外容器1は、硬質
の合成樹脂による成形品を想定した剛体であるが、この
外容器1は必ずしも剛体に限らず、例えば図28に略示
するように、容器本体70をPVC、PP、ナイロン等
の軟質合成樹脂シート材により円筒状としてこれに耐圧
カーカス糸71を螺旋状に内蔵若しくは添設し、上部は
バッグ50の口部が突出してこれに密着封止し得るカバ
ー72を設け、下部はバッグ50を出し入れするための
底片73を一端を固定して設け、他端を容器本体70に
係着密閉するようにしたものであってもよい。なお注出
時には上下逆にして使用する。
【0045】また外容器1を密閉型とせず、図29に略
示断面を示すように伸縮性を有する軟質合成樹脂により
バッグ50の外周に嵌る円筒状の容器本体74とすると
ともにその周壁部分75を2重構造として内部に供給口
76から圧力流体(例えば冷水)を供給するようにし、
この周壁部分75を膨張させることによりバッグ50が
押圧され、最終的には図30のようにバッグ50が完全
に押し潰されるようにしたものであってもよい。この場
合も注出時には上下逆にして使用する。
【0046】図31は、外容器1ごと手押し車80に搭
載して移動させながら販売するようにした場合の一例を
示すが、この場合には図32に示すように手押し車80
内に外容器1ごとバッグ50の口部50aが図示しない
支持手段によって斜め下方を向くように傾斜して車載す
るようにし、その口部50aを含む外容器1の下方部分
を例えば氷入りの冷水81により冷却するようにして注
出弁64を通じ常に冷えた飲料を供給するようにするこ
とができる。
【0047】図33は、図24〜図27における打針キ
ャップ58の周囲に複数本(図では4本)の突脚片8
2,82…を突設し、外容器1内にバッグ50を収納し
て外容器1の開口部に蓋3を嵌着してその外容器1を上
下反転させたとき前記突脚片82,82…の先端82
a,82a…が蓋3の内面に当接してバッグ50の荷重
を支えるとともに針管60に接続される注出用チューブ
53が押し潰されることを防ぐようになされたものであ
る。
【0048】これによれば、図27に断面表示されるよ
うな特別なスペーサ等をバッグ50の肩部分に当てて置
くような必要がなく、セットが容易になる。
【0049】図34〜図37は、背負い式とする場合の
他の実施形態を示すもので、図1、図2に示した背負い
式のものでは外容器1に直接背負いバンド4,4を取付
けて背負うようにしているのに対し、背負い子83と外
容器1とを分離し、販売員が背負い子83を背負った状
態のまま外容器1を脱着することができ、かつその背負
い子83はコンパクトに折り畳めて収納や携帯ができる
ようにしたものである。
【0050】すなわち背負い子83は、アルミニウム等
の軽量で剛性のある芯材84,84を内蔵し、外容器1
の側面形状と略同大の大きさを有する背当て85を有
し、この背当て85の前面側にはクッション86,86
…が設けられ、背当て85の上端から下端にかけて左右
の背負いバンド4,4が取付けられている。また背当て
85の下部両側には腹部に締着するための幅広の腰ベル
ト87,87が取付けられてバックル88で係着自在と
され、前記左右の背負いバンド4,4の上方部には胸部
で左右の背負いバンド4,4を固定するための補助ベル
ト89,89が取付けられていてバックル90により係
着自在とされている。
【0051】上記背当て85の下端部には受棚91が後
方に向け水平方向に突設されている。この受棚91は、
図37に示すように前記芯材84,84の下端部に一体
的に固定された左右の支持板92,92と、これら支持
板92,92を継ぐ連結板93とで構成され、前記支持
板92,92には外容器1の蓋3の外周に突出するフラ
ンジ部3aが嵌合し得る凹部94,94が形成されてい
る。なおこの凹部94に代え凸部によりフランジ部3a
が引掛るようにしてもよい。また背当て85の背面側上
下部には、外容器1に巻回して締着するバンド95,9
5が取付けられている。このほか、必要により外容器1
が外部に露出しないようにするため、図36に斜線図示
のように、布、レザー等のシート材からなるカバー96
を背当て85に付設するようにしてもよい。
【0052】一方、飲料注出のための圧力空気供給手段
10は、前記図3〜図5の実施形態では蓋3内に設置さ
れているが、図34〜図36に示す実施形態では上記圧
力空気供給手段10が外容器1および蓋3とは独立した
ケース97内に納められ、このケース97を前記腰ベル
ト87の一方の外側面に取付けるようにされており、ポ
ンプ11に継ぐホース11aはプラグ98により接続自
在とされている。
【0053】したがって販売員が飲料を売り切ったとき
は、図36に示すように背負い子83を背負ったまま基
地において作業台99の上に背当て85の下端の受棚9
1を載せるようにして置き、別の作業員がバンド95,
95およびホース11aを外して空になった外容器1を
外し、新たに飲料入りのバッグ50が収納されている外
容器1をその蓋3のフランジ部3aを受棚91の凹部9
4,94に係合させて位置を定めたのちバンド95,9
5で外容器1を背当て85に固定し、ホース11aを接
続して再び販売に向かうことができ、高能率に対処する
ことができる。
【0054】図38は店頭や店内に設置して飲料を冷た
い状態で販売する場合の実施形態を示すもので、冷蔵庫
式となっている。すなわち庫体100内に外容器1をそ
の注出口が手前側となって下り傾斜状に収納保持される
収納部101を有し、その前面は扉102により開閉自
在とされ、この扉102に注出弁64を設けている。図
38では上下に2個の外容器1を収納し得るようにした
場合を示しているが、小規模店用の場合は1個用として
もよく、また大規模店用として左右に2段ずつ計4個の
外容器1の収納するようにしてもよい。なお103は冷
凍機器を収蔵するボックスを示す。
【0055】図39、図40は、バッグ50内の飲料を
最後まで注出することができるようにするため、庫体1
04内で外容器1を90°転回させるようにしたもの
で、庫体104の左右内側面に外容器1の外周部左右に
固設の取手105,105を支持しかつ回転可能な支持
部106,106が設けられ、外容器1にはハンドル1
07が設けられていて、外容器1を横に寝かせた状態で
庫体104に挿入し、外容器1の左右の取手105,1
05を支持部106,106に係合支持させたのちハン
ドル107により外容器1を90°回転させて下向きに
セットするようになされている。なお108は冷凍機器
のボックスを示す。
【0056】図41は店内設置型とした場合の他の形態
例を示すもので、外容器1を収納する庫体109がビー
ルの製造過程において用いられる「仕込み釜」の形状を
模した型とされ、好ましくは銅板により形成されるが、
樹脂製によるときは銅色塗装が施され、いかにもビール
工場のイメージを与えるようにされる。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、バ
ッグを可撓性材料により押し潰し自在とし、外容器に収
納してバッグに圧力流体により外圧を与えることにより
内容液を注出するようにしたので、最後まで確実に注出
することができ、またバッグを加圧する圧力流体(例え
ば空気圧)を使用することができるので、従来のように
ガスボンベを携行せずともよく、そのためランニングコ
ストが著しく低減されるとともにガスボンベを交換する
手数が一切掛らず、取扱いが簡単になり、ガスを使用し
ないので環境にもやさしく、きわめて有用性の高い飲料
注出装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による飲料注出装置の一実施形態を示す
外観斜視図。
【図2】(A),(B)は外形状の例示図。
【図3】同、模式的断面図。
【図4】蓋体の内蓋の内部を示す斜視図。
【図5】同、平面図。
【図6】容器本体と蓋体との結合構造の一例を示す部分
斜視図。
【図7】同、結合部に介在するパッキンの一例を示す部
分断面図。
【図8】容器本体と蓋体との結合構造の他の例を示す蓋
体の下面図。
【図9】同、一部の断面図。
【図10】図8におけるカム体の平面図。
【図11】同、ガイド部材の平面図。
【図12】(A),(B)は同、クランパの平面図およ
び側面図。
【図13】蓋体の結合構造の他の例を示す蓋体の下面
図。
【図14】同、一部の断面図。
【図15】同、蓋体の斜視図。
【図16】蓋体の結合構造の他の例を示す側面図。
【図17】同、平面図。
【図18】蓋体の結合構造の他の例を示す側面図。
【図19】同、平面図。
【図20】蓋体の結合構造の他の例を示す側面図。
【図21】クランプの一方の部片を斜線で示す平面図。
【図22】同、一方の部片の正面図。
【図23】同、背面図。
【図24】打針キャップの平面図。
【図25】同、下面図。
【図26】図25のA−A部分を断面とした正面図。
【図27】打針キャップによる打針時の状態を示す略示
断面図。
【図28】外容器の他の例を示す略示断面図。
【図29】同、他の例を示す略示断面図。
【図30】図29におけるバッグの押し潰し状態を示す
説明図。
【図31】本発明による飲料注出装置を手押し車に搭載
した場合の一例を示す一部切欠斜視図。
【図32】手押し車に飲料冷却手段を付加した断面図。
【図33】打針キャップの変形例を示す斜視図。
【図34】注出装置を背負い式とする場合の他の実施形
態を示す分解側面図。
【図35】同、正面図。
【図36】同、交換作業の態様を示す説明図。
【図37】背負い子の受棚部分の斜視図。
【図38】据置型とした場合の一例を示す断面図。
【図39】同、内部で外容器を90°転回させるように
した場合の正面図。
【図40】同、縦断側面図。
【図41】据置型とした場合の他の実施形態を示す一部
を断面とした正面図。
【符号の説明】 1 外容器 2 容器本体 3 蓋体 4 背負い用バンド 5 背当て 6 保温カバー 7 断熱保温材 8 外蓋 9 内蓋 10 圧力空気供給手段 11 空気圧送用ポンプ 12 ポンプ駆動用モータ 14 バッテリ 15 安全弁 16 制御部 17,18 凸部 19 パッキン 20 ハンドル 21 カム体 22 クランプ部 23 アーム 24 クランパ 25 ガイド溝 26 ガイド部材 27 カム面 30 ゼネバ 32 カム 36 ヒンジ 37 止め金 38 止め具 50 バッグ 50a 口部 51 封止キャップ 53 注出用チューブ 54 嵌合部 55 部片 57 クランプ 58 打針キャップ 59 傾斜溝 60 針管 61 突起 63 注出弁 64 操作ハンドル 65 注出ノズル 70,74 容器本体 80 手押し車 82 突脚部 83 背負い子 84 芯材 85 背当て 87 腰ベルト 89 補助ベルト 91 受棚 94 凹部 97 圧力空気供給段用ケース 100,104,109 庫体 101 収納部 105 取手 106 支持部 107 ハンドル

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】移動可能な耐圧保温性を有する外容器と、
    変形自在な可撓性資材により形成され前記外容器内に装
    入可能な大きさを有し、内部に飲料が充填されるバッグ
    と、前記外容器とバッグとの間に圧力流体を供給する圧
    力流体供給手段と、前記バッグの口部に接続され外容器
    外に導出される注出用チューブと、このチューブの先端
    に接続され注出ノズルを有する手動操作自在な注出弁と
    を具備することを特徴とする飲料注出装置。
  2. 【請求項2】前記外容器は、容器本体と、この容器本体
    の開口部を開閉自在な蓋体とからなり、容器本体は二重
    壁構造とされていてその二重壁間に断熱保温材が充填さ
    れ、前記蓋体内に前記圧力流体供給手段が配設されてい
    る請求項1記載の飲料注出装置。
  3. 【請求項3】前記圧力流体供給手段は、流体圧送用ポン
    プと、このポンプを駆動するモータと、このモータを駆
    動するバッテリと、外容器内の圧力が所定値を超えたと
    き作動する安全弁と、該圧力上昇時に駆動系を停止させ
    る制御部とを有している請求項1または2記載の飲料注
    出装置。
  4. 【請求項4】前記バッグと注出用チューブとの接続にお
    いて、バッグの封止キャップを含む口部外周を抱持する
    嵌合部を有し一端が枢支されて開閉自在とされた一対の
    部片で構成されるクランプと、このクランプの嵌合部外
    周に嵌合してバッグの封止キャップの頂部に打針する打
    針キャップとを具有し、前記クランプの嵌合部外周には
    傾斜溝が形成されており、前記打針キャップには針管が
    挿通固着されているとともにその内周に前記傾斜溝に嵌
    合する少くとも一対の突起を有し、前記クランプでバッ
    グの口部を抱持したのちその嵌合部に打針キャップを被
    せてその突起を傾斜溝に嵌入させ、ついで打針キャップ
    を回転させることにより打針キャップが傾斜溝により深
    く嵌合することにより針管がバッグの封止キャップに刺
    通されるようにした請求項1乃至3のいずれ1項記載の
    飲料注出装置。
  5. 【請求項5】前記容器本体と蓋体との結合において、蓋
    体の中央に回転操作自在に軸支され、該軸の中心に対し
    偏心した複数の内周カム面を有するカム体と、このカム
    体のカム面に結合してカム体の回転により放射方向に進
    退し先端に容器本体と蓋体との嵌合部周縁に圧嵌して該
    嵌合部を密着させるクランプ部を有する複数のクランパ
    とを具備する請求項2記載の飲料注出装置。
  6. 【請求項6】前記容器本体と蓋体との嵌合部はバヨネッ
    ト嵌合とされ、容器本体と蓋体との整合面間に断面が内
    方に向け拡開するV形状のパッキンが介在されている請
    求項2記載の飲料注出装置。
  7. 【請求項7】背負いバンドおよび腰ベルトを有する背当
    ての背面下端に後方に向け水平方向に突出して前記外容
    器の蓋のフランジ部を係止し得る受棚を有するとともに
    前記外容器を背当てに締着する締着バンドを有し、前記
    圧力流体供給手段を前記腰ベルトに設けて外容器外に導
    出するホースを接続自在とした背負い子を備え、この背
    負い子を背負ったまま外容器の脱着が可能とされた請求
    項1〜6のいずれか1項記載の飲料注出装置。
  8. 【請求項8】前記外容器の注出口が下方を向くよう外容
    器を傾斜状態に収納する収納部を有する冷蔵庫を備えて
    いる請求項1〜6のいずれか1項記載の飲料注出装置。
  9. 【請求項9】前記外容器を水平姿勢から注出口が下方を
    向く垂直姿勢に転回可能とされた支持部を有する冷蔵庫
    を備えている請求項1〜6のいずれか1項記載の飲料注
    出装置。
  10. 【請求項10】前記注出口を下向きとして外容器を収蔵
    する庫体の外形状が仕込み釜形状とされている請求項1
    〜6のいずれか1項記載の飲料注出装置。
JP18805997A 1996-07-15 1997-07-14 飲料注出装置 Withdrawn JPH1081397A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007538198A (ja) * 2004-05-17 2007-12-27 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 低減された騒音レベルを伴う往復動ポンプ
JP2013199320A (ja) * 2012-02-20 2013-10-03 Brigeas Corp 容器のエア抜き構造及びそれを用いたウォーターサーバー

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