JPH1080509A - ゴルフ練習場システム - Google Patents

ゴルフ練習場システム

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JPH1080509A
JPH1080509A JP27311797A JP27311797A JPH1080509A JP H1080509 A JPH1080509 A JP H1080509A JP 27311797 A JP27311797 A JP 27311797A JP 27311797 A JP27311797 A JP 27311797A JP H1080509 A JPH1080509 A JP H1080509A
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golf
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bat
prize
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ゴルフ練習場にパチンコのような遊技性を導
入し、練習者の練習に対する熱意や刺戟や興味を増進
し、効果的練習が促進されるようにする。 【構成】 練習者Mによって打席5から打ち放たれるゴ
ルフボールの標的として、近距離打球練習用の人工グリ
ーン30と、遠距離打球練習用の立設標的スタンド50
とをヤード2内に設置し、それぞれの入賞等級に応じた
入賞孔31a及び/又は入賞溝31b,31cあるいは
入賞標的部51a〜51cにゴルフボールが的中する
と、その入賞ボールに賦与されている打席別特性を識別
して、その入賞ボールを打った打席に設けた端末装置1
6に入賞等級を表示し、その入賞等級に応じた数量の報
賞ボールの還付が得られるよにしたゴルフ練習場システ
ム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ゴルフの練習に遊技
性及び射幸性を取り入れたゴルフ練習場システムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、女性や若年層ゴルファーの台頭も
あり、ゴルフ人口は着実に増加の一途を辿っており、今
日ではゴルフ練習場利用者は年間延べ1億5千万人を超
え、それにつれてゴルフ練習場も全国で5300施設余
を数えなお増加の傾向にある。しかし、大都市部では未
だ不足感はあるものの、利用者層の多様化と共に練習場
業界も一つの過渡期を迎えつつあり、単なる打席とボー
ルを貸すだけの装置産業から、利用者に広範なサービス
を提供する憩いの場へと脱皮することが求められ、総合
的機能の向上及び同業他社との差別化を目指して競合す
る時代に入りつつある。
【0003】このような状況下で、ゴルフ練習場側では
競争に勝ち抜くための経営の効率化、利用者へのサービ
スの向上を狙って、コンピュータを利用した集中管理シ
ステム導入や、自動ティーアップ機、大量の練習ボール
の自動集配設備、プリペイドカード方式によるボール貸
出機等の設備を整えるようになっている。さらに、最近
では練習者の打球目標となる旗竿の位置を遠隔操作によ
って予め設定されたルート上を誘導電動方式で移動さ
せ、各打席から旗竿迄の距離を練習者に表示するシステ
ム等の新しい設備やシステムを導入する動きが台頭して
来ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、依然と
して従来のゴルフ練習場においては、練習者は所定の入
場料を払って入場し、空いている練習打席を確保して、
所定の料金を支払うかあるいはプリペイドカードを利用
して練習ボールの貸し出しを受け、100ヤード,15
0ヤード,200ヤード等の固定の標識、あるいは上述
のように移動する標識を目標にして打球練習を続けるだ
けであった。そのため、練習者にとっては漫然とボール
を打ち放つことを繰返すことで終り、実際にゴルフコー
スに出て競技をしている時のような精神的集中力や打球
のもたらす成果に対する興奮や喜びといった精神面での
強化や鍛錬には程遠いものとなっていた。
【0005】他方、ゴルフ練習場側からみた場合にも、
特に地の利を得た場所でもない限り、他のゴルフ練習場
と較べて特別に顧客練習者の来場率を上昇させるような
差別化の要素もないまま運営して行かざるを得ないとい
う問題があった。
【0006】この発明は、このような問題に着目してな
されたものであり、ゴルフ練習場にパチンコ遊技の如
く、入賞ボールに対して直ちにある種の報賞を練習者に
還付するシステムを取り入れることによって、練習者を
して一層精神的集中力を高める訓練に役立てさせ、且つ
打球を標的に的中させることによって入賞ボールとな
り、所定の報賞ボールの還付かあるいは他の賞品を獲得
出来るようにして、練習者の練習に対する熱意や刺戟や
興味を著しく増進し、結果的により効果的練習が促進さ
れるようにすることを目的とする。
【0007】他方、ゴルフ練習場経営者側からみた場合
にも、練習者に対して従来以上に練習効果を挙げ得る施
設を提供出来るようにし、入賞ボールに対し報賞ボール
の還付や他の賞品を授与することによって、練習者の来
場意欲を高め、固定客の一層の定着と新規客層の開拓に
もつながり、練習場システムに付加価値をつけることに
より練習ゴルフボールの貸し出し料の値上げも容易に受
け容れられる環境を整え、結果として売上増及び利益拡
大につなげ、事業の差別化と活性化を実現出来るように
することを目的とする。
【0008】すなわち、ゴルフ練習者及びゴルフ練習場
経営者双方にとって、従来のゴルフ練習場にないメリッ
トを得ることができるゴルフ練習システムを提供しよう
とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は上記の目的を
達成するため、多数の打席を備えたゴルフ練習場のヤー
ド内に、次のような近距離打球練習用の人工グリーンあ
るいは遠距離打球練習用の立設標的スタンドの少なくと
も一方を設置し、各打席にそれぞれ表示部及び操作部を
有する端末装置を設置すると共に、次のような中央情報
管理装置を設けたゴルフ練習場システムを提供するもの
である。
【0010】その近距離打球練習用の人工グリーンは、
各打席からゴルフ練習者が打ち放ったゴルフボールの標
的となる入賞孔及び/又は入賞溝を入賞等級別に複数備
え、ゴルフ練習者が打ち放ったゴルフボールが入賞孔又
は入賞溝に的中してその入賞孔又は入賞溝に入孔又は入
溝した場合に、そのゴルフボールに予め賦与された打席
毎に異なる打席別特性を検知して、そのゴルフボールが
どの打席から打ち放たれたものであるかを識別し、その
識別結果を入賞等級と共に電気的信号に変換して発信す
る入賞ボール識別信号発信装置を入賞等級別の各入賞孔
及び/又は入賞溝毎に備えた、軌道上を移動可能な人工
グリーンである。
【0011】また、上記遠距離打球練習用の立設標的ス
タンドは、各打席からゴルフ練習者が打ち放ったゴルフ
ボールの標的となる多重円形状に仕切られた複数の等級
別入賞標的部からなるヤードに略垂直な垂直標的を備
え、ゴルフ練習者が打ち放ったゴルフボールがその垂直
標的のいずれかの等級の入賞標的部に的中した場合に、
そのゴルフボールに予め賦与された打席別特性を検知し
て、そのゴルフボールがどの打席から打ち放たれたもの
であるかを識別し、その識別結果を入賞等級と共に電気
的信号に変換して発信する入賞ボール識別信号発信装置
を前記各等級別入賞標的部毎に備えた、軌道上を移動可
能な立設標的スタンドである。
【0012】そして、上記中央情報管理装置は、上記人
工グリーンあるいは立設標的スタンドの各入賞ボール識
別信号発信装置から発信される信号を受信処理し、その
入賞ボールを打ち放った練習者の打席の端末装置に入賞
等級を通知して表示部に表示させ、その練習者にその端
末装置の操作により入賞等級に応じて予め定められた数
量の報賞ゴルフボールの還付が受けられるようにする管
理を集中して行なう機能を有する。
【0013】また、上記人工グリーン又は立設標的スタ
ンドの底部に車輪とその駆動装置を装備し、且つヤード
内に打席に対して遠近方向に軌道を敷設して、上記人工
グリーン又は立設標的スタンドがその軌道上の特定区間
を随時遠隔スイッチ操作によって移動し得るように構成
し、人工グリーン又は立設標的スタンドの位置を打席の
練習者に対して遠ざけたり近付けたりすることにより、
打席からゴルフ練習者が打ち放ったゴルフボールが人工
グリーンの入賞孔及び/又は入賞溝、あるいは立設標的
スタンドの各入賞標的部に的中する入賞率を調節し得る
ようにすることができる。
【0014】さらに、各打席からヤード内に打ち放たれ
る打席別特性をもつゴルフボールを、ヤード内の起伏と
その谷間に設けた勾配つきボール還流溝によりボール集
配センターに回収するボール回収手段と、その回収され
たゴルフボールを洗浄及び乾燥して貯蔵庫に収容する装
置と、その貯蔵庫に貯蔵されたゴルフボールをボールエ
レベータで上部へ移送する装置と、その上部に設置さ
れ、緩い傾斜の樋を通して1個ずつ流れるゴルフボール
の打席別特性を識別するセンサと、その識別結果に応じ
て発信される信号指令によって作動するボール分配機構
とによって、各ゴルフボールを各打席毎に配備されてい
るボールストックに直結する傾斜した各ボール輸送管の
中に選択的に落し込む還流ボール識別分配装置とを設け
るとよい。
【0015】また、これらのゴルフ練習場システムにお
いて、ゴルフボールが持つ打席別特性を、ゴルフボール
の表面の複数箇所に印刷した複数の異なる図形マークの
組み合わせによって表わし、その打席別特性を識別する
各センサを、ゴルフボールの映像を撮像するセンサカメ
ラと、その撮像した画像データから上記打席別特性を表
す図形マークを識別する画像処理装置とによって構成す
ると、多数の打席別特性を一組のセンサで確実に識別す
ることが可能になる。
【0016】
【作用】この発明のゴルフ練習場システムによれば、練
習者が練習場の打席に立ち、予めその打席のボールスト
ック(貯蔵凾)に配備されている当該打席専属の打席別
特性をもった練習ボールを、標的である人工グリーンも
しくは立設標的スタンドの入賞孔及び/又は入賞溝もし
くは垂直標的の各入賞標的部に向けて打ち放ち、そのゴ
ルフボールがそれらに的中して入賞球となった場合は、
その人工グリーンもしくは立設標的スタンドに装備され
ている入賞ボール識別信号発信装置によって、該ボール
の打席別ボール特性を識別し、その識別結果を入賞等級
と共に電気的信号に変換して入賞等級の情報とともに中
央情報管理装置に発信する。
【0017】中央情報管理装置は、その信号を受信する
とその打席及び入賞等級を登録し、それを当該打席の端
末装置に通知してその表示部に入賞等級を表示させる。
練習者はそれを見て自分の入賞等級を確認し、端末装置
の操作部を操作することによって、入賞等級別に予め定
められた数の報賞ボールの還付を受けることが可能にな
る。
【0018】このように、ゴルフ練習者が打ち放ったゴ
ルフボールが人工グリーンや立設標的スタンドに設けら
れた入賞等級別の標的に的中した場合に、その入賞ボー
ルの打席別特性を識別して、直ちにその練習者に入賞等
級を通知して報賞を出すという遊技性をもたせることに
よって、ゴルフ練習者の集中力と技術力をより効果的に
高め、且つゴルフ練習者の練習意欲に適度の射幸心を加
味することによって、練習への熱意と興味を一層増進さ
せることができる。その結果としてゴルフ練習場の入客
率を高め、経営の良化と活性化を促すことにもなる。
【0019】このゴルフ練習場システムで使用される練
習用ゴルフボールは、各々の打席に専属するものであ
り、各打席特有の性質すなわち打席別特性を、その表面
の着色あるいは着磁等によって賦与されたボールである
ことを要する。一方、人工グリーンあるいは立設標的ス
タンド側に装備された入賞ボールの打席別特性を識別す
るセンサとしては、色識別センサ又は磁気識別センサ
か、あるいはその両者の併用による二段階識別が可能で
ある。
【0020】しかし、前述のように、このゴルフボール
が持つ打席別特性を、ゴルフボールの表面の複数箇所に
非褪色性塗料又はインキで印刷した複数の異なる図形マ
ークの組み合わせによって表わし、その打席別特性を識
別する各センサを、ゴルフボールの映像を撮像するセン
サカメラと、その撮像した画像データから上記打席別特
性を表す図形マークを識別する画像処理装置とによって
構成すると、識別範囲を大幅に拡大でき、多数の打席別
特性を一組のセンサで確実に識別することが可能にな
る。
【0021】例えば、色識別によって現在16色程度ま
で識別可能であり、それに磁気塗装を組み合せた磁気セ
ンサによる識別を併用することによって、識別可能なゴ
ルフボール特性の種類を倍増することができるが、簡単
な図形の組合せをゴルフボール面上に印刷することによ
って、識別可能なゴルフボール特性の種類を飛躍的に増
やすことができる。
【0022】人工グリーン及び立設標的スタンドの入賞
孔及び/又は入賞溝、あるいは垂直標的部の各入賞標的
部は、練習者が打ち放つゴルフボールの的中難易度に従
って一等賞、二等賞、三等賞というような等級を付ける
ので、練習者に一層集中力を高める練習効果を可能に
し、且つその打ち放ったゴルフボールが各等級の入賞孔
及び/又は入賞溝あるいは入賞標的部に的中した場合
に、その入賞等級に応じた数の練習ボール(報賞ゴルフ
ボール)の還付が直ちに受けられるようにすることによ
り、適度の射幸心をより効果的に刺戟して練習者を熱中
させることができる。
【0023】入賞孔及び/又は入賞溝付き人工グリーン
あるいは立設標的スタンドは、練習場内に固定してしま
うと練習者にとっては毎回同じ標的を狙って打球するこ
とになり、繰り返すうちにマンネリ化して興味や意欲も
次第に減退して行く可能性がある。
【0024】そこで、人工グリーン及び立設標的スタン
ドを、打席に対して遠近方向に軌道上を移動させること
によって、スタンドの打席からの距離を変化させ、それ
によって、練習者に新しい挑戦意欲と興味を湧かせ、マ
ンネリ化や意欲・興味の減退を予防することができる。
【0025】一方、ゴルフ練習場側からも、標的となる
人工グリーン又は立設標的スタンドの入賞孔又は入賞溝
あるいは標的の位置を練習者に近づけることによって、
より多くの入賞ボールを出し、逆に遠ざけることによっ
て入賞ボールの出る回数を絞ることが可能になり、その
経営判断によって入賞率(出玉率)を調節出来る利点が
ある。
【0026】これを実現させるため、練習場ヤード内に
打席側に対して遠近方向に軌道を敷設し、人工グリーン
及び立設標的スタンドの底部には、車輪と、バッテリあ
るいは商用電源を利用するための変圧器,モータ,ブレ
ーキ,センサ等から成る駆動装置を装備することによ
り、人工グリーン又は立設標的スタンドを、随時遠隔ス
イッチ操作によって軌道上の予め決められた特定区間を
低速で往復走行させ、それによって練習者に対して近付
けたり遠ざけたりして、入賞率を調節することができ
る。
【0027】また、練習場ヤード内に練習打席から打ち
放たれて散乱した多量の練習ゴルフボールは、ヤード内
に造成された地形起伏に沿ってボール還流溝に落ち込
み、還流支溝から本溝へと自転流動してボール集配セン
ターに回収される。そして、そこに設置されたボール洗
浄乾燥機によって洗浄及び乾燥された後、ボール貯蔵庫
に収容される。
【0028】そのゴルフボールを順次貯蔵庫からボール
エレベータで上部へ移送し、その上部に設置されたセン
サによって、緩い傾斜の樋を通して1個ずつ流れるゴル
フボールの打席別特性を識別し、その識別結果に応じて
ボール分配機が作動して、ボール個々の打席別特性に従
って専属打席のボールストック(貯溜凾)に直結する傾
斜したボール輸送管に落し込み、再び専属打席に戻して
打球練習用準備ボールとすることができる
【0029】この練習場内に打ち放たれる大量の非入賞
ボールの還流のほかに、上述の人工グリーン及び立設標
的スタンドの入賞孔及び/又は入賞溝あるいは垂直標的
の各入賞標的部に的中した入賞ボールも、夫々入賞等級
別に打席別特性の識別・検知、信号発信処理を経た後、
人工グリーン及び立設標的スタンドの真下に造成された
ボール還流溝内に排出され、非入賞ボールと共に上記還
流方式によってボール集配センターに一括回収され、洗
浄・乾燥過程を経てボール貯蔵庫に収納される。その後
は、上記方式で打席別特性識別・分類・振分け処理がな
され、各打席のボールストックに落し込まれて再び練習
用準備ボールとなる。
【0030】この各打席備え付けのボールストックへの
落し込み作業は、打席数が多い大型の練習場では打ち放
たれるゴルフボールの数が多くなり、従って還流ボール
の処理、就中ボールの各打席別特性を1個宛識別・振り
分けして各打席につながるボール輸送管に落し込む作業
に、ボール1個当り1〜2秒程度の時間がかかるため、
相当の時間を要することになるが、この還流ゴルフボー
ルの打席特性の識別,検知,振り分け,ボール輸送管へ
の自動落し込み作業を行なう装置を、例えば無人で24
時間稼働させるか、装置の設置台数を増やすことによっ
て対応できる。
【0031】例えば、60打席をもつ標準的なゴルフ練
習場においては、約60,000個の練習ボールが配備
されるため、各ボールの打席別特性の識別と振り分け,
落し込みにボール1個当り1秒を要するとして、60,
000個を処理するのに約17時間を要する。そこで、
ボール特性識別・振り分け装置の能力が不足する場合に
は、同じ装置2セットを併設するか打席側の両端に1セ
ット宛設置すれば能力を倍加出来る。
【0032】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて具
体的に説明する。 〔実施例1,2に共通する構成〕図1はこの発明のゴル
フ練習場システムの練習場ヤード内の基本的構成を側面
中空より鳥瞰したスケッチ図である。図2はこの発明の
ゴルフ練習場システムの練習場ヤード内の基本的構成を
真上からみた平面図、図3はその打席側の部分拡大図、
図4は2階建打席の側面図、図5は図2及び図3におい
て円Aで囲んだ部分の拡大平面図である。
【0033】まず、この実施例のゴルフ練習場システム
の概略構成を図1及び図2を参照して説明する。このゴ
ルフ練習場システムは、各階30打席(計60打席)を
備えた2階建ての打席側施設1と、打席側の幅が84
m,奥行き180m(約200ヤード),最奥の幅が5
0メートルのヤード2からなる。
【0034】ヤード2には起伏を形成して、その上面の
略全域に人工芝を張り、起伏の谷間に勾配つきU字溝で
あるボール還流溝3を形成している。ボール還流溝3
は、ヤード2の中央部から各側部へ向けて傾斜する多数
の支溝3aとヤード2の両側部及び中央部に沿って形成
した3本の本溝3bとからなり、その3本の本溝を1本
に合流させて、打席側施設1の一端部に設けたボール集
配センター4へ導く。
【0035】打席側施設1は、ヤード2の基端部に沿っ
て設けた2階建ての施設であり、各階に30の打席5が
通路1aに沿って緩い円弧状に列設されている。そし
て、図3に拡大して示すように、その一端部にボール集
配センター4を、中央部に中央情報管理装置7を設置し
た情報管理室6を設けている。6aはフロント、8は1
階と2階を結ぶ階段で、2個所に設けている。
【0036】ボール集配センター4内には、ボール還流
溝3によって還流されるゴルフボールを回収する回収槽
4aと、その回収されたゴルフボールを洗浄して乾燥さ
せるボール洗浄・乾燥機9と、そのゴルフボールを貯蔵
するボール貯蔵庫10と、そこに貯蔵されたゴルフボー
ルを図4に示す上部室4b内の後述するボール貯溜函へ
移送させるボールエレベータ11等を設けている。
【0037】各階の各打席5には、図4及び図5に示す
ように、それぞれボールストック12と貸出ボール貯溜
函13と自動ティーアップ機14とが一体に配置され、
自動ティーアップ機14に隣接してティーを備えたマッ
ト15が載置されている。また、各打席5毎に端末装置
16も設置されているが、その詳細は後述する。ボール
ストック12には、通路1aの上方の天井裏に配管され
た各打席用のボール輸送管(配球管)17が1本ずつ接
続されている。なお、18は打席側施設1の柱、19は
壁である。
【0038】この各打席5においては、端末装置16に
プリペイドカードを差し込んでボタンの操作によって指
定された個数のボールを借り出すか、あるいは後述する
入賞時にはその入賞等級に応じた個数の報賞ゴルフボー
ルが、ボールストック12から内部の回転式ボール送出
機構(公知の機構)によって貸出ボール貯溜函13に送
出され、そこに貸出ボールとして貯溜される。そのゴル
フボールが自動ティーアップ機14によって、1個ずつ
送り出されてマット15上に自動ティーアップされる。
練習者がそのゴルフボール20を打ち放つと、次のゴル
フボールがティーアップされる。
【0039】このゴルフ練習場システムで使用するゴル
フボール20には、各打席5毎に異なる特性すなわち固
有の打席別特性を予め賦付しておく必要がある。そこ
で、以下に説明する実施例においては、各階の30打席
で使用するゴルフボールに各打席毎に異なる特性を持た
せるために、色の違いによって識別するための着色塗装
をしたボール(1階打席用)とその着色塗装の下にさら
に磁気の有無を検知するための磁気塗装を併用した色・
磁気塗装ボール(2階打席用)とを使用する方式の例を
実施例1として説明する。また、簡単な図形の組み合わ
せを非褪色性インクでボール球面に数個所印刷して硬化
処理したゴルフボールを使用する例を実施例2として説
明する。
【0040】再び図1及び図2を参照してヤード2側の
構成についてさらに説明する。ヤード2の両側面には側
面防護ネット21aを、バックにはバック防護ネット2
1bをそれぞれ設け(図1にその一部を示している)、
上部全面にも図示はしていないが上面防護ネットを設け
て、各打席5から打ち放たれたゴルフボールが、ヤード
2の外へ飛び出さないようにしている。
【0041】そして、このヤード2内の幅方向の中央部
に、打席5に対して遠近方向に4本の軌道22a〜22
dを敷設し、その軌道上に近距離打球練習用の人工グリ
ーン30と、遠距離打球練習用の立設標的スタンド50
とをそれぞれ特定区間移動できるように設置している。
【0042】この例では、人工グリーン30は打席5か
ら90ヤード(図2に実線で示す位置)から130ヤー
ド(図1に実線で図2に破線で示す位置)まで40ヤー
ドの区間を、立設標的スタンド50は打席5から150
ヤード(図2に実線で示す位置)から190ヤード(図
1に実線で図2に破線で示す位置)まで40ヤードの区
間をそれぞれ移動可能である。また、80ヤードの位置
に、左右一対の固定グリーン23a,23bも設けてい
る。
【0043】近距離打球練習用の人工グリーン30は、
図1に示すように、各打席5からゴルフ練習者Mが打ち
放ったゴルフボールの標的となる入賞孔31a及び入賞
溝31b,31cと、ゴルフ練習者Mが打ち放ったゴル
フボールがA1,A2,A3で示すように入賞孔31a
又は入賞溝31b,31cに的中してそれらに入孔又は
入溝した場合に、そのゴルフボールに予め賦与された打
席毎に異なる特性(打席別特性)を検知して、そのゴル
フボールがどの打席から打ち放たれたものであるかを識
別し、その結果を電気的信号に変換して発信する入賞ボ
ール識別信号発信装置とを備えているが、その詳細は後
述する。
【0044】遠距離打球練習用の立設標的スタンド50
は、各打席5からゴルフ練習者Mが打ち放ったゴルフボ
ールの標的となるヤードに略垂直な円形標的51a〜5
1c、及びそれを支持する金属製フレームからなるスタ
ンド52と、ゴルフ練習者Mが打ち放ったゴルフボール
が、B1,B2,B3で示すように円形標的51a〜5
1cのいずれかに的中した場合に、そのゴルフボールに
予め賦与された打席毎に異なる特性(打席別特性)を検
知して、そのゴルフボールがどの打席から打ち放たれた
ものであるかを識別し、その結果を電気的信号に変換し
て発信する入賞ボール識別信号発信装置とを備えている
が、その詳細は後述する。
【0045】図6の(a),(b),(c)は、近距離打球練習
用人工グリーンの一実施例の平面図,底面図,及び側面
図を夫々図示し、図7は打席側の上方から見た斜視図、
図8は正面図、図9はその内部に設けた入賞ボール識別
信号発信装置等の実施例1の構成及び位置関係を示す
図、図10はその底部に装備される軌道走行用駆動装置
の一例を示す図であり、これらの図によって人工グリー
ン30の具体例を説明する。
【0046】この人工グリーン30は円形状の多段式グ
リーンであり、最上段グリーン32には中央に直立する
旗等の標識35(図では小さく示しているが、実際には
普通のグリーンのホールに立てる旗と同様か、あるいは
少し小さめである)の真下に、ゴルフボールが入孔し易
い充分な直径をもつ一等入賞孔31aを設け、次段グリ
ーン33は最上段グリーン32の外周をドーナツ状に取
り巻き、その最上段グリーン32との境い目にはゴルフ
ボールが入溝するに充分な幅をもつ二等入賞溝31bを
配設し、更に3段目グリーン34は次段グリーン33の
外周をドーナツ状に取り巻き、その次段グリーンとの境
い目にはゴルフボールが入溝するに充分な幅をもつ三等
入賞溝31cを配設している。
【0047】このように、2段以上複数の段差をもち、
中央の一等入賞孔31aの外に各々の段差の部分にも各
等級の入賞溝31b,31c(4段以上の場合はさらに
入賞溝の数が増える)を設けている。
【0048】この人工グリーン30の各段32〜34の
上面にも人工芝を張ることにより、ゴルフボールの傾斜
に沿った回転流動が容易になる。さらに、人工グリーン
30の各段32〜34の上面は、入賞ボールが入賞孔3
1a又は入賞溝31b,31cに転がり込み易いよう
に、図8に示すように若干中心に向かって凹み傾斜をつ
けてある。また、図6の(c)に示すように打席5に近
い側を低く、遠い側を若干高く傾斜させている。
【0049】そして、各入賞孔31a又は入賞溝31
b,31cに入ったゴルフボールは、それぞれ勾配のあ
るボール通路に沿って自転しながら移動し、図9に示す
ようにその最も低い箇所にそれぞれ設けられた入賞ボー
ル落下孔に落下し、ボール経路であるボールガイド36
a〜36cに沿って転動し、その間に入賞ボール識別信
号発信装置38による識別処理を受けた後、ボール排出
口39a〜39cからボール還流溝3b内へ落下する。
【0050】〔実施例1〕以下に、塗装色及び色・磁気
塗装を併用したゴルフボールを使用する実施例1の場合
を説明する。実施例1の入賞ボール識別信号発信装置3
8は、図9に示すようにボールガイド36a〜36cの
網部nを通過するゴルフボール20に圧縮空気を吹きつ
けてそのボールに付着した埃,泥又は雨水等をクリーニ
ングする装置である圧縮空気ボールクリーナaと、その
クリーニングしたゴルフボールが持つ固有の打席別特性
を識別検知するための磁気センサユニットbと、照明具
c及び色識別センサカメラdと色識別センサユニットe
からなる。
【0051】そして、磁気センサユニットbによってゴ
ルフボール20が磁気を帯びているか否かを検出して、
帯びていなければ1階の打席、帯びていれば2階の打席
と識別して、その識別結果を電気的信号に変換して、図
示しないケーブルを介して前述した中央情報管理装置7
へ発信する。
【0052】また、ゴルフボール20がボールガイド3
6a〜36cの開口部Pを通過する際に、照明具cによ
ってそれを照明し、色識別センサカメラdによってその
色を検出し、色識別センサユニットeによってその色の
検出結果から打席を識別し、その識別結果を入賞等級と
共に電気的信号に変換して、やはり図示しないケーブル
を介して、前述した磁気センサユニットbによる1階又
は2階の打席判別結果と共に、中央情報管理装置7へ発
信する。
【0053】〔実施例1,2に共通する構成〕この人工
グリーン30の駆動装置40は図10に示すように構成
され、人工グリーン30の底部に装着固定される。すな
わち、2本の平行な車軸41a,41bと、その両端に
それぞれ固着された車輪42a〜42d、その一方の車
軸41aを回転駆動するためのモータ43及び減速機4
4、各車輪42a〜42dを制動するブレーキ機構45
a〜45d、停止(ブレーキ作動)用光センサ46、及
び前後両端部の暴走防止用光センサ47a,47b、制
御基板48を備えている。
【0054】この駆動装置40は、4個の車輪42a〜
42dが中央部の2本の軌道22b,22c上を転動し
て移動するが、重量のある人工グリーン30を安定して
支えるために、さらに図6に示すように人工グリーン3
0の外周に近い位置に4個の補助車輪49a〜49dを
設け、それを外側の2本の軌道22a,22d上で転動
させるようにしている。
【0055】この駆動装置40は、図示しない遠隔操作
スイッチにより人工グリーン30の駆動電源をONにす
ると、モータ43が作動回転し、その回転を減速機44
を介して回転速度を落して車軸41aに伝え、車輪42
a,42bを緩やかに回転させて軌道上の予め設定され
た区間の一方の停止点からゆっくりと走行し、もう一方
の停止点にさしかかると駆動装置40に組み付けられた
停止用光センサ46が軌道上の特定のパターンを検知し
てモータ43の電源をOFFにし、ブレーキ機構45a
〜54dを同時作動させ、人工グリーン40を停止させ
る。
【0056】なお、光センサ46が何らかの原因で作動
せず、予め設定された区間を越えても走行を続ける様な
暴走事態には、この人工グリーン30の前後両方向の先
端に設置されている暴走防止用光センサ47a及び47
bがその終点直前に設られた標識を感知してモータ43
の電源を切り、ブレーキ機構45a〜45dを同時作動
させて、人工グリーン30を緊急停止させる。
【0057】なお、上記人工グリーン30及びこれから
詳述する立設標的スタンド50の駆動装置は共通の構造
であり、それらの各駆動装置及び入賞球処理装置に使用
される電源は、AC200V(動力用)及びAC100
V(通信用)の一般電源を情報管理室6から上記両施設
の内側軌道22b,22c上の移動区間の最も打席に近
い箇所迄地下埋めケーブルで引き込み、その箇所から夫
々立ち上げたケーブルを両施設に装備された自動捲上げ
リールに捲かれた全長50mのケーブルに接続して電気
を供給する。なお、夫々の施設側で必要とするコンピュ
ータ(センサユニット)やマイコン等の制御用低圧電源
は夫々の施設内に設置の小型電源装置により電圧を落し
て供給する。
【0058】図11は遠距離打球練習用の立設標的スタ
ンドの一実施例の正面図、図12はその側面図、図13
はその平面図である。図14はその下部の防護ケース内
に設けた入賞ボール識別信号発信装置の実施例1の構成
及び位置関係を示す図である。これらの図を参照して、
立設標的スタンド50の具体例を説明する。
【0059】この立設標的スタンド50は、その円形標
的を多重円標的にし、中心部の小円部分の外周を円形枠
53で囲み、その円内を一等入賞標的部51aとし、そ
の小円部分の外周にドーナツ状に展開する中円部分の外
周を円形枠54で囲みその中円内を二等入賞標的部51
bとし、更にその中円部分の外周にドーナツ状に展開す
る大円部分の外周を円形枠55で囲み、その大円内を三
等入賞標的部51cとするように、等級の異なる入賞標
的部を同心円状に2つ以上設ける。
【0060】各円形枠53,54,55はいずれも金属
性フレームであり、お互いが複数のターンバックルによ
って同心円状に保持され、主柱及び補助柱等からなるス
タンド52によって垂直に支持されている。そして、各
標的部51a〜51cには耐候性ゴム製の膜56を張装
し、その両端を各円形枠に固定し、それに放射状に多数
のスリットを形成している。その後側には、各等級別に
仕切られた合成繊維製の網によるボール落下ガイド57
を設けており、各等級の入賞標的部51a〜51cに的
中して膜56を通過したゴルフボールをその中を落下さ
せ、さらに入賞ボール落下孔58から保護ケース59内
へ落下させる。
【0061】〔実施例1〕保護ケース59内には、前述
の人工グリーンの場合と同様に、図14に示すように各
等級別のボールガイド60a〜60cを設け、そのそれ
ぞれに沿って実施例1の入賞ボール識別信号発信装置6
1を配設している。すなわち、ボールガイド60a〜6
0cの網部nを通過するゴルフボール20に圧縮空気を
吹きつけてそのボールに付着した埃,泥又は雨水等をク
リーニングする装置である圧縮空気ボールクリーナa′
と、そのクリーニングしたゴルフボールが持つ固有の打
席別特性を識別検知するための磁気センサユニットb′
と、照明具c′及び色識別センサカメラd′と、色識別
センサユニットe′とからなる。
【0062】そして、磁気センサユニットb′によって
ゴルフボール20が磁気を帯びているか否かを検出し
て、帯びていなければ1階の打席、帯びていれば2階の
打席と識別して、その識別結果を電気的信号に変換し
て、図示しないケーブルを介して前述した中央情報管理
装置7へ発信する。
【0063】また、ゴルフボール20がボールガイド6
0a〜60cの開口部Pを通過する際に、照明具c′に
よってそれを照明して、色識別センサカメラd′によっ
てその色を検出し、色識別センサユニットe′によって
その色の検出結果から打席を識別する。その識別結果を
入賞等級と共に電気的信号に変換して、やはり図示しな
いケーブルを介して、前述した磁気センサユニットb′
による1階,2階の打席判別結果と共に、中央情報管理
装置7へ発信する。そして、このボールガイド60a〜
60cを通過したゴルフボールは、それぞれボール排出
口62a〜62cからボール還流溝3b内へ落下する。
【0064】この立設標的スタンド50の底板63の下
面には、図10に示した人工グリーンを移動させるため
のものと同じ駆動装置40を配設し、その4個の車輪4
2a〜42dが中央部の2本の軌道22b,22c上を
転動して移動するが、立設標的スタンド50を安定して
支えるために、さらに底板63の4隅近くに4個の補助
車輪64a〜64dを設け、それを外側の2本の軌道2
2a,22d上で転動させ、重量物である立設標的スタ
ンド50を安定して支えられるようにしている。この駆
動装置40による移動動作は前述した人工グリーン30
の場合と同様であるので、その説明は省略する。
【0065】図15は、ヤード2から回収されて洗浄・
乾燥されたゴルフボールの打席別特性の検知,識別なら
びに打席別振り分け装置の基本構成を示す平面図、図1
6は同じくその側面図であるが、これらについてはこの
実施例の作用とともに後述する。
【0066】図17は、各打席に設置される端末装置の
一例を示す斜視図である。この端末装置16には、プリ
ペイドカード投入口160、貸出ボール数選択ボタン群
161、一等賞,二等賞,三等賞の各入賞時に点灯する
赤ランプ162,青ランプ163,及び白ランプ16
4、入賞等級表示液晶パネル165、カード残球及び報
賞球数表示液晶パネル166、点数表示液晶パネル16
7、報賞球還付ボタン168、及び点数登録ボタン16
9を備えている。
【0067】図18は、このゴルフ練習場システムに使
用する主な機器のシステム構成図である。7は前述した
情報管理室6に設置される中央情報処理装置の主体とな
るパーソナルコンピュータ(以下「パソコン」という)
であり、このパソコン7に無停電電源装置24,プリン
タ25,拡張ボードとしての入出力コントローラ26,
及びフロント6aに設置されるカードリーダ27が接続
される。
【0068】また、入出力コントローラ26には、人工
グリーン30の入賞ボール識別信号発信装置38と、立
設標的スタンド50の入賞ボール識別信号発信装置61
と、フロント6aに設置される集中管理盤28と、60
打席の各打席5に設置されている端末装置16(60
台)が接続される。その各端末装置16には、それぞれ
前述した貸出ボール貯溜函13及び自動ティーアップ機
14と一体をなすボールストック12が接続されてい
る。また、フロント6a付近にプリペイドカード自販機
29を単独で設置している。
【0069】このゴルフ練習場システムにおいて、顧客
(ゴルフ練習者)は、フロント6a付近に設置されたプ
リペイドカード自販機29でプリペイドカードを購入
し、それをフロントの係員が受け取ってカードリーダ2
7に差し込み、入場料(例えば500円)を引落し、同
時に当日のパスワードと曜日による可変料金が設定され
ている場合にはそのレートをキー操作によって記録す
る。
【0070】これによって、カードの不正使用を防止す
ると同時に、会員証提出者には会員特典がカードリーダ
27のキイ操作によってそのカードに賦与され、端末装
置16に差し込んで練習ボールの貸し出しを受ける時、
並びに練習場内での物品の購入等に際して、会員優遇料
率が適用される。これらのデータはオンラインでパソコ
ン7に転送され、顧客管理データとして記憶される。な
お、プリペイドカードの種類は1万円,5千円,3千
円,千円の4種類が多い。
【0071】集中管理盤28には、1階と2階の打席数
に対応する配列の表示部があり、使用中の打席5に対応
する表示部が点灯され、空席状況管理を行なっている。
そこで、この集中管理盤28の表示により、フロントで
空席の打席のいずれかが割り当てられる。練習者がその
打席に赴き、プリペイドカードを端末装置16のプリペ
イドカード投入口160に差し込むと、液晶表示パネル
166にカード残球(差し込んだプリペイドカードで借
りられる練習用ゴルフボールの総数)が表示される。
【0072】そこで、練習者が貸出ボール選択ボタン群
161のいずれかを押すことによって貸し出しを受けた
いボール数(練習予定数)を指定すると、その信号がボ
ールストック12に伝達され、そこに内蔵されている例
えばパチンコの玉貸機についているようなボールカウン
タが作動し、1回転で10個ずつのゴルフボールを排出
して、指定された個数のゴルフボールが、貸出ボール貯
溜函13に流れ込む。
【0073】このゴルフボールは、前述のように各打席
毎に異なる色に着色され、2階の打席で使用するボール
はさらに磁気を帯びており、これらによって固有の打席
別特性が賦与されている。そして、貸出ボール貯溜函1
3内のゴルフボールが自動ティーアップ機14によっ
て、1個ずつマット15上にティーアップされるので、
練習者はそのボールをクラブでヤード2内の目標に向け
て打ち放つ。
【0074】そして、図1に示すように打席5に立った
練習者Mが、近距離打球練習用の人工グリーン30に向
けて打ち放った打球(ゴルフボール)が、破線A1,A
2又はA3で示すように、人工グリーン30の一等入賞
孔31a,二等入賞溝31bあるいは三等入賞溝31c
に向かって放物線を描きながら飛行し、いずれかの等級
の入賞孔又は入賞溝に的中すると入賞ボールとなり、各
入賞孔31a,入賞溝31b,31cの落下孔中に落下
すると、図9に示すように緩やかな傾斜を持ち且つ入口
近くに雨水を逃がす金網部分nを持つボールガイド36
a〜36cのいずれかに導かれる。
【0075】そこで、一等入賞ボール用,二等入賞ボー
ル用,及び三等入賞ボール用の各ボールガイド36a,
36b,36cに入った夫々の入賞ボールは、同ガイド
の中を傾斜に沿って自転流動しながら、入賞ボール識別
信号発信装置38によって前述のように処理される。
【0076】この実施例1においては、先ず圧縮空気ボ
ールクリーナーaによってボールに付着している埃,
泥,雨水等が吹き払われ、次に同ガイドの底部にはめ込
まれた磁気センサbによって、磁気塗装を下地にもつカ
ラーボールか否かを識別検知され、更に照明具cの光照
射を受け、その間に色識別センサカメラdと、そのカメ
ラdに連動するカラー識別センサユニットeによって、
入賞ボールの打席特性を表わすボールの塗装色を識別検
知し、その結果をカラー識別センサユニットeから入賞
等級情報と共に電気的信号に変換して、図18に示す中
央情報管理装置(パソコン)7に向けて発信する。
【0077】また、ヤード2内の人工グリーン30より
後方に、もう一つの標的として遠距離打球練習用の立設
標的スタンド50が設置されている。そこで、打席5に
立った練習者Mがこの立設標的スタンド50に向けて打
ち放った打球が、図1に破線B1,B2又はB3で示す
ように、立設標的スタンド50の一等入賞標的部51
a,二等入賞標的部51bあるいは三等入賞標的部51
cに向って放物線を描きながら飛行し、夫々の等級の入
賞標的部に的中すると入賞ボールとなる。
【0078】その入賞ボールは、各入賞標的部51a〜
51cの後側に設けた合成繊維の網製ボール落下ガイド
57(各等級別に分かれている)の中を滑り落ち、図1
4に示すように、各ボール落下ガイド57の下端に夫々
連結された緩やかな傾斜を持ち且つ入口部分に雨水を逃
がす金網部分nを持つボールガイド60a〜60cに夫
々に導かれる。
【0079】その後は、図9によって説明した人工グリ
ーン30の場合と同様に、入賞ボール識別信号発信装置
61によって処理され、圧縮空気ボールクリーナa′に
よるボールのクリーニング、磁気センサb′による磁気
塗装ボールの識別検知、照明具c′による光照射、色識
別センサカメラd′とそのカメラd′に連結するカラー
識別センサユニットe′により、ボールの塗装色が識別
検知され、その結果をカラー識別センサユニットe′で
入賞等級情報と共に電気的信号に変換して、図18に示
す入出力コントローラ26を介して中央情報管理装置
(パソコン)7に向けて発信する。
【0080】これらの人工グリーン30の入賞ボール識
別信号発信装置38、又は立設標的スタンド50の入賞
ボール識別信号発信装置61からの信号を、入出力コン
トローラ26を介してパソコン7が受信すると、その情
報を内部のメモリに一旦登録した後、その識別された打
席5の端末装置16に対してその入賞等級及び還付ボー
ル数の情報を通知する。
【0081】それによって、端末装置16は、その入賞
等級に応じて赤,青,白ランプ162〜164のいずれ
かを点滅して練習者にそれを知らせ、入賞等級表示液晶
パネル165に入賞等級を表示し、表示液晶パネル16
6に報賞球数を表示し、累積点数があれば表示液晶パネ
ル167にそれも表示する。
【0082】そこで、練習者が報賞球還付ボタン168
を押すと、その信号が図18に示すその打席5のボール
ストツク12に通知され、そのボールストック12は内
部の回転式ボール送出機構を回転させ、例えば一等入賞
なら50個、二等入賞なら30個、三等入賞なら10個
というように、予め設定された報賞球数の練習用ゴルフ
ボールを、貸出ボール貯溜函13に送出する。練習者は
そのボールの送出音で報賞球が還付されたことが判る。
なお、貸出ボール貯溜函13の上部を透明材料で形成し
たり、透明な窓を設けておくことにより、一層はっきり
と報賞球が還付されたことを実感することが可能にな
る。
【0083】また、練習者が報賞球の還付を希望せず、
端末装置16の点数表示液晶パネル167にそのときの
入賞等級に応じて表示される点数を登録することを希望
する場合には、点数登録ボタン169を押せば、その指
令がプリペイドカードから読み取った会員番号等の個人
情報と共にパソコン7に通知され、そのメモリに登録さ
れる。既に同じ会員に対して登録されている点数がある
場合には、それに新たな点数を累積加算する。そのデー
タがパソコン7から端末装置16に転送され、端末装置
16の点数表示液晶パネル167にその累積点数を表示
する。
【0084】また、その累積点数をプリペイドカード投
入口160に差し込まれたプリペイドカードに書き込む
ようにすることもできる。このようにした入賞得点を累
積加算して登録するようにした場合には、練習者が練習
を終えて帰宅する際、あるいは所定の点数に達した時な
どに、その累積点数に見合う賞品を選択して受け取るこ
とができる。
【0085】上述した人工グリーン30及び立設標的ス
タンド50は、図10に示したような同じ構造の駆動装
置40によって、中央情報管理装置のパソコン7からの
遠隔操作により、打席5に対してそれぞれ近付く方向及
び遠ざかる方向へ特定区間を移動走行可能であり、その
移動走行を同調させて一定時間(例えば1時間)毎に逆
方向に自動運行させるように予め設定しておくこともで
きる。その場合には、上記両設備の本体が一定の距離を
保ったまま前後に移動するため、誤操作等によりお互に
衝突するような事態も完全に防止され、安全が確保され
る。
【0086】しかしながら、勿論、自動運行設定を解除
してマニュアル操作で、人工グリーン30及び立設標的
スタンド50を別々に打席5に対して近付けたり遠ざけ
たりするように移動させることも出来る。その場合の衝
突事故防止は、移動方向にある障害物等を感知するセン
サ47a,47bが障害物を検知すると自動停止装置を
作動させるようにして行なう。
【0087】次に、各打席から練習者がヤード2内に打
ち放ったボールの回収及び各打席のボールストックへの
再分配について説明する。人工グリーン30や立設標的
スタンド50に向けて打ち放たれた大量のゴルフボール
は、両設備の入賞孔及び入賞溝あるいは標的に的中した
ものは、前述した入賞ボール処理過程を経た後、又その
他の大量の非入賞ボールはそのまま、練習場のヤード2
内に造成された起状地形の斜面に沿って転がりながら先
に述べたように、図1〜図3に示したボール還流溝3の
中に落下し、更にその還流溝3の中をその傾斜に沿って
自転流動し、ボール集配センター4内のボール回収槽4
aに回収される。
【0088】その回収されたゴルフボールを、順次ボー
ル集配センター4内のボール回収槽4aに隣接して設置
されたボール洗浄・乾燥機9に送って洗浄及び乾燥させ
た後、ボール貯蔵庫10に収納する。
【0089】その後の還流ボールの処理過程は、図15
及び図16に示すように、ボール貯蔵庫10に回収され
たゴルフボール20をボールエレベータ(垂直コンベ
ア)11によって2階打席の天井裏に設けた上部室4b
(図4参照)に設置したボール貯溜凾70に移送する。
そのボール貯溜凾70から三角形状のボール誘導路71
に傾斜を利用して導き、先ずそのボール誘導路71の先
端のゴルフボール20が1個ずつ通過するように絞った
出口通路に、磁気センサユニット72の検出部を配置
し、その上を通過する際に磁気塗装された磁気帯びのゴ
ルフボールを検知する。
【0090】そして、その直後に二又の分岐路73を設
け、図15に円Aで囲んだ部分を拡大して示すように、
この分岐路73内にボール分離板74をモータMによっ
て回動可能に設けている。そして、磁気センサユニット
72による磁気検出結果に応じてこのボール分離板74
を切換回動させ、磁気塗装されている磁気帯びカラーボ
ール20aはボール誘導路75aへ、磁気塗装されてい
ない単なるカラーボール20bはボール誘導路75bへ
送り込むように選別分離できるように、分岐路73でゴ
ルフボール20の進路を振り分ける。
【0091】分岐路73から2つのボール誘導路75a
と75bに振り分けられたカラーボール中、磁気帯びボ
ールは2階打席天井裏に設けられたボール誘導路75a
の中を緩やかな傾斜に沿って自転流動し、ボール誘導路
75aの脇に設置された色識別センサカメラ76の前を
照明具77の光照射を受けながらゆっくりと通過する際
に該ボールの塗装色が検知され、直ちに色センサユニッ
ト78から出される指令により、その色を持ったボール
の専属打席に通ずるボール輸送管17への落し込み口H
を開口し、当該ボールをその中に落下させる。その落下
したボールはボール輸送管17の中を傾斜に沿って自転
流動し、そのカラーボールが専属する2階打席のボール
ストック12(図4参照)に貯溜され、再び練習用ボー
ルとして打球に供される準備が完了する。
【0092】一方、非磁気帯びカラーボールは、ボール
誘導路71上の磁気センサユニット72の検知部上を通
過直後、分岐路73において分離板74によって振り分
けられ、1階打席天井裏に設置したボール誘導路75b
の中に布製のホース79(図16参照)を通して制動を
かけながら落下させる。そこからの非磁気帯びカラーボ
ールの処理過程は全く2階打席用磁気帯びカラーボール
の処理と同じである。
【0093】すなわち、1階打席天井裏に設けられたボ
ール誘導路75bの中を緩やかな傾斜に沿って自転流動
し、脇に設置された色識別センサカメラ76の前を照明
具77の光照射を受けながらゆっくり通過する際に、該
ボールの塗装色が検知され、直ちに色センサユニット7
8から出される指令により、その色を持ったボールの専
属打席に通ずるボール輸送管17への落し込み口Hを、
図16に円Bで囲んだ部分を拡大して示すように開口
し、当該ボールをその中に落下させる。
【0094】その落下したボールはボール輸送管17の
中を傾斜に沿って自転流動し、そのカラーボールが専属
する1階打席のボールストック12(図4参照)に貯溜
され、再び練習用ボールとして打球に供される準備が完
了する。
【0095】上述した還流・回収ボールの磁気センサ及
び色識別センサによるボールの打席特性識別分類方式は
現在市販されている色識別センサの色分類処理能力が最
高16色迄と限界があり、そのため先ず磁気センサでボ
ール群を2分割した後最高16色迄の識別分類能力のあ
る色センサユニット2台を直列に設置し、2台目の色セ
ンサユニットには1台目の16色とは異る色を記憶さ
せ、1台目の色センサユニットで処理される色に該当し
ないカラーボールは2台目の色センサユニットで処理す
る方法をとれば合計64色迄のカラーボールを識別分類
して夫々専属の打席のボールストックに配分することが
可能になる。
【0096】〔実施例2〕次に、図19以降を参照し
て、打席別特性として図形マークを印刷したゴルフボー
ルを使用するこの発明の実施例2について説明する。な
お、ゴルフ練習場システムとしてのシステム構成及びそ
の各部の構造等は、前述した実施例1と共通なので、そ
れらの説明は省略する。
【0097】この実施例では、例えば図25に示すよう
な図形マークを、図26に示すように組み合わせて、図
27に示すようにボール球面上の夫々等間隔を保って6
ヶ所に非褪色性インク又は塗料で印刷し、その上から保
護コーティングを施すか或は紫外線硬化処理を施したゴ
ルフボールを使用する。そして、この実施例で使用する
人工グリーンの内部構成を図19に、その要部拡大図を
図20に示す。さらに、その図形マーク識別部の正面図
と側面図を図21と図22に示す。
【0098】この人工グリーン30′では、図19及び
図20に示すように、入賞孔31a及び各入賞溝31
b,31cに入ったゴルフボール20を、傾斜したボー
ルガイド36a,36b,36cによって案内した後1
つのボールガイド36dに合流させ、そこを通過する際
に図形マークの識別処理を行なって、ボール還流溝3b
内へ落下させるようにしている。
【0099】その入賞ボール識別信号発信装置38′
は、各入賞等級別ボールガイド36a〜36cの網部n
を通過するゴルフボール20に圧縮空気を吹きつけてそ
のボールに付着した埃・泥又は雨水等をクリーニングす
る圧縮空気ボールクリーナaと、入賞等級を識別するた
めのセンサk1,k2,k3と、クリーニングしたゴル
フボールがもつ固有の打席別特性を示す図形マークを識
別検知するための図形マーク識別部、すなわちCCDカ
メラ等の図形マーク識別用センサカメラsとそれに照明
を与える照明具c及び照明用電源fならびに被検物の図
形マークの回転(角度)補正及び位置補正機能付き画像
処理装置hと、プログラム制御装置(プログラマブル・
コントローラ)pから成る。
【0100】なお、図形マーク識別の場合は被検物であ
る図形マーク付きゴルフボール20をセンサカメラsの
正面で一時停止させる必要があり、それを円滑に実施す
るために、図22に明示するようにカメラ正面のボール
20aのみならず、その一つ後続のボール20bも一定
間隔をあけて停止させ、先行ボールの識別が終るまで待
機させる動作を行なえるように、2つの停止ユニットg
a,gbからなるボール一時停止装置gを装備してい
る。
【0101】このボール一時停止装置gの2つの停止ユ
ニットga,gbには、それぞれ一対の係止片がゴルフ
ボールの径よりやや広い間隔で、突出時にはゴルフボー
ル20をその移送方向の前後で挟むように出没可能に設
けられており、光透過式センサでゴルフボールの有無を
検知し、図示しない制御部によって各係止片の出没が制
御される。
【0102】さらに、この実施例2では一等,二等,三
等夫々の入賞ボールが共通のボールガイド36dに到達
する前のボールガイド36a〜36cの途中に、入賞等
級を識別するためのセンサk1,k2,k3を設けてお
り、その各センサk1,k2,k3の真下に各入賞ボー
ルが後続ボールと一定間隔を保って停止するように、上
述したセンサカメラsの正面のボール一時停止装置gと
同じタイプの一時停止装置g1,g2,g3を配設して
いる。そして、センサk1〜k3は夫々真下の一時停止
装置g1,g2,g3に到達して停止するボールの有無
を検知し、その到達順番にプログラム制御装置pに入賞
等級の信号を送る。このセンサk1〜k3としては、透
過型あるいは反射型の光センサ、あるいはマイクロスイ
ッチ等の接触式センサなど、ゴルフボールの通過を検知
できるものであればよい。
【0103】このセンサk1〜k3による検知後、ゴル
フボール20は一時停止装置g1,g2,g3から解放
されてボールガイド36a〜36cから共通のボールガ
イド36dへ案内され、そこで一時停止装置gによって
再び止められる。その止まったゴルフボール20aの映
像を、そのままの姿でセンサカメラsが捉えて撮像し、
その画像データを画像処理装置hがメモリに取り込む。
画像処理装置hはその取り込んだ画像データに対して回
転(角度)補正と位置補正を行なって、図形マークを処
理画面の中央に位置させてその図形マークを識別し、そ
の識別結果(打席番号に対応する情報)をプログラム制
御装置pに送る。
【0104】プログラム制御装置pは、その識別結果を
センサk1,k2,k3からの検知信号によって予め保
持している入賞等級の情報と共に、電気的信号に変換し
て中央情報管理装置7へ発信する。この方式をとれば、
入賞ボール識別信号発信装置38′のうち、照明具c,
照明用電源f,センサカメラs及び画像処理装置hから
なる図形マーク識別部と、プログラム制御装置pは、各
入賞経路に夫々1ユニットづつ計3ユニット設置する必
要がなく、1ユニットで一等〜三等までの各入賞球の識
別と信号発信処理を行なうことができる。
【0105】なおこの方式は、色・磁気センサ併用によ
る実施例1に使用する人工グリーン30の図9に示した
入賞ボール識別信号発信装置38、及び立設標的スタン
ド50の図14に示した入賞ボール識別信号発信装置6
1においても採用可能であり、それにより本来3ユニッ
ト必要な色・磁気識別及び信号発信装置を1ユニットに
減らすことができる。
【0106】次に、図23によってこの実施例2に使用
する立設標的スタンド内の入賞ボール識別信号発信装置
について説明する。この立設標的スタンド50′内の入
賞ボール識別信号発信装置61′は、前述した人工グリ
ーン30′内の入賞ボール識別信号発信装置38′と全
く同様に構成されている。そのため、各入賞等級別ボー
ルガイド60a〜60cに入ったゴルフボール20を1
つのボールガイド60dに合流させ、そこを通過する際
に図形マークの識別処理を行なった後、ボール排出孔6
2からボール還流溝3b内へ落下させるようにしてい
る。
【0107】その入賞ボール識別信号発信装置61′
は、各入賞等級別ボールガイド60a〜60cの網部n
を通過するゴルフボール20に圧縮空気を吹きつけてそ
のボールに付着した埃・泥又は雨水等をクリーニングす
る圧縮空気ボールクリーナa′と、入賞等級を識別する
ためのセンサk1′,k2′,k3′と、クリーニング
したゴルフボールがもつ固有の打席別特性を示す図形マ
ークを識別検知するための図形マーク識別部、すなわち
CCDカメラ等の図形マーク識別用センサカメラs′と
それに照明を与える照明具c′及び照明用電源f′なら
びに被検物の図形マークの回転(角度)補正及び位置補
正機能付き画像処理装置h′と、プログラム制御装置
p′から成る。また、人工グリーン30′内の入賞ボー
ル識別信号発信装置38′におけるボール一時停止装置
g及びg1,g2,g3と同様なボール一時停止装置
g′及びg1′,g2′,g3′も装備している。
【0108】そして、各入賞等級別ボールガイド60a
〜60cに入ったゴルフボール20をセンサk1′〜k
3′によって検知し、その到達順にプログラム制御装置
p′に入賞等級の信号を送る。その後、そのゴルフボー
ル20が共通のボールガイド60dへ案内され、そこで
一時停止装置g′によって止められると、センサカメラ
s′がそのゴルフボールの映像を捉える。そのセンサカ
メラs′によって撮像した画像データを画像処理装置
h′がメモリに取り込み、その画像データに対して回転
(角度)補正と位置補正を行なって、図形マークを処理
画面の中央に位置させてその打席別特性を表わす図形マ
ークを識別し、その識別結果(打席番号に対応する情
報)をプログラム制御装置p′に送る。
【0109】プログラム制御装置p′は、その識別結果
をセンサk1′,k2′,k3′からの検知信号によっ
て予め保持している入賞等級の情報と共に、電気信号に
変換して中央情報管理装置7へ発信する。
【0110】次に、この実施例2における還流ボール処
理過程について図24によって説明する。この実施例に
おいても前述の実施例1に関して図15及び図16によ
って説明した還流ボール処理過程と、ボールの識別装置
と選別方法が異なるもののほぼ同一過程を経て行われ
る。
【0111】すなわち、この実施例2における打席特性
識別並びに打席別振り分け装置は図24に示すように構
成され、ボールエレベータ11によってボール貯蔵庫1
0から2階打席の天井裏に設けた上部室4b(図4参
照)に設置したボール貯溜凾70に移送されたボール2
0は、三角形状のボール誘導路71に傾斜を利用して導
かれ、ボールが1個づつ通過するように絞った分岐路7
3によって2つのボール誘導路75a,75bに分岐し
て誘導される。
【0112】その各ボール誘導路75a,75bには、
それぞれボール一時停止装置80が配設されている。さ
らに、各ボール一時停止装置80の上方には、図22に
示した照明具c及びセンサカメラsと同様な照明具7
7′とセンサカメラ76′が配設され、図21及び図2
2に示した照明用電源f及び画像処理装置hと同様な照
明用電源81及び画像処理装置82も設けられている。
【0113】上記ボール一時停止装置80は、図22に
示した図形マーク識別部のボール一時停止装置gと同様
にお互に連動して動作する停止ユニットga,gbから
なり、停止ユニットgaによってセンサカメラ76′の
正面にボール20aが一時停止されている間は、後続の
ボール20bは上流側の停止ユニットgbによって一時
停止状態が保持され、先行ボール20aの図形マーク識
別が完了し、それが停止ユニットgaから送り出される
と、後続ボール20bが停止ユニットgbから停止ユニ
ットgaへ移送されるように、図示しない制御部によっ
てその各係止片の出没が制御される。
【0114】そして、ボール誘導路75a又は75bに
誘導されたゴルフボール20が、一時停止装置80によ
って上述のようセンサカメラ76′の正面で停止される
と、センサカメラ76′がそのゴルフボール20aの映
像を撮像し、その画像データを画像処理装置82がメモ
リに取り込む。画像処理装置82は、その取り込んだ画
像データに対して回転(角度)補正と位置補正を行なっ
てから、その打席別特性を表わす図形マークをを識別
し、その識別結果(打席番号に対応する)に応じて、そ
のゴルフボールの専属する打席へ通ずるボール輸送管1
7への落し込み口Hの開閉弁を、図示しないソレノイド
等を選択的に作動させて開口し、当該ボールをその中に
落下させる。
【0115】このように図形マーク印刷ボールを使用す
る場合は、比較的多数の図形マークを画像処理装置82
によって識別する能力があるため、色塗装ボールを使用
する実施例1の場合のように、磁気塗料を下地塗りした
ものを2階打席専用とするなどの方式を併用しなくても
よい。従って、磁気センサと色識別センサによる二段階
選別の必要はない。
【0116】ただ、センサカメラ76′の前でボール2
0aを一旦停止させる必要から、後続ボール20bもそ
の手前で待機停止させねばならず、そのためボール一時
停止装置80,80をボール誘導路75a,75b上に
配備することになる。また、1個のゴルフボールの図形
マークの識別に1乃至2秒の時間がかかるため、センサ
カメラ76′と画像識別装置82の処理速度が不足する
場合は、このような識別装置のユニット数を増やすこと
が必要になる。その他のボールの処理方法は色塗装ボー
ルを使用する場合と同じである。
【0117】この実施例2において使用するゴルフボー
ルに、打席別特性として印刷する図形マークの一例を図
25に示す。この図形マークは、黒円及び白円と白円内
を径方向の線で複数の白領域に区切った図形であり、円
内の白領域(画像データでは白画素のかたまり)の数が
0〜4個ある5種類の図形マークがあり、これを図26
に示すように3個ずつ組み合わせて使用する。この3個
の図形マークで打席番号の識別コードを表わし、これを
図27に示すように、ゴルフボール20の表面上に等間
隔を保って6ケ所に非褪色性インク又は塗料で印刷する
(図27に示すゴルフボール20の裏面中央にも印刷さ
れる)。
【0118】このゴルフボール20を識別する際には、
図21等に示したセンサカメラsの視野にこのゴルフボ
ール20の全体を捉えて撮像し、その画像データを画像
処理装置hへ送る。画像処理装置hは、その画像データ
中に存在する複数組の図形マークの内で一番中央に近い
図形マークの組を画面の中央部に所定の並び方向で位置
させるように回転(角度)補正及び位置補正を行なう。
そして、3個の各図形マーク毎に判定用ウインドウを設
定し、それぞれ円内の白画素のかたまりの数を判別す
る。したがって、ゴルフボール20がどのような回転位
置でセンサカメラsに撮像されても、この図形マークに
よる打席番号の識別が可能である。
【0119】ところで、図25に示した5種類の図形マ
ークを3個ずつ組み合わせると、125種類の組み合わ
せができるが、図26の(a)と(b)のように同じ図
形マークの並びが反対な組み合わせは、上下反転すると
同じになってしまうので、同じ識別コードと見做す。但
し、1−0−1,0−2−0,3−4−3等のように、
元々左右対象な組み合わせが25種類あるので、残りの
100種類が図26に示したような異なる図形マークの
組み合わせで、実質的に識別できるのは50種類になっ
てしまう。したがって、この3個ずつの図形マークの組
み合わせで、75種類すなわち75打席を識別可能であ
る。なお、この発明の実施例2で使用する図形マークは
これに限るものではなく、画像処理によって識別可能な
種々のマーク、あるいは文字,記号,バーコード,それ
らの組み合わせなどを使用することができる。
【0120】
【発明の効果】以上説明して来たように、この発明によ
るゴルフ練習場システムは、練習場のヤード内に、それ
ぞれ軌道上を移動可能な、入賞孔及び/又は入賞溝を入
賞等級別に複数備えた近距離打球練習用の人工グリー
ン、及び多重円形状に仕切られた複数の等級別入賞標的
部を有する垂直標的を備えた遠距離打球練習用の立設標
的スタンドの少なくとも一方を設置し、練習者が打席か
らそれらを目標にして打ち放ったゴルフボールが、そこ
に的中すると入賞ボールとなり、その入賞ボールの打席
別特性が判別されて中央情報管理装置に通知される。
【0121】それによって、その入賞ボールが打ち放た
れた打席の端末装置に入賞等級を表示し、入賞等級に応
じた数の報賞球の還付を受けることを可能にしたので、
ゴルフ練習にパチンコ遊技に似た遊技性あるいはゲーム
性を付加することができ、練習者にとっては夫々の標的
に打球を的中させて報賞を獲得したいという意欲や興味
が湧き、ゴルフ練習を楽しいものにすることができる。
また、このシステムにおける打球練習によって、精神的
集中力が鍛練され技量向上が期待される。
【0122】他方、ゴルフ練習場経営者側にとっても、
従来の入場料をとって打席を貸し、練習ボールの数量に
応じて貸し料をとるという装置産業から、練習場にパチ
ンコに似た遊技性あるいはゲーム性を与えるという付加
サービスを提供することによって、ゴルフ練習をより面
白く楽しいものにすることが出来るため、入客率の向上
及び貸玉料の値上げ等に結び付け易く、経営効率の改善
と利益向上が期待出来る。
【0123】特に、ゴルフボールの的中の難易度に応じ
て、一等賞,二等賞,三等賞というように等級をつけた
ので、練習者の一層集中力を高め興味を増大させること
ができる。また、人工グリーンや立設標的スタンドの位
置を、軌道上を打席に対し遠近方向に移動出来るので、
その移動によって入賞の難易度すなわち入賞率を任意に
変えることができる。
【0124】それによって、練習に対する興味や意欲を
一層高め、適度の射幸心を刺激して練習成果を上げられ
ると共に、経営者側にとっても入賞率の調整を図ること
ができる。さらに、ヤード内に打ち放たれた多量のボー
ルを回収してその打席別特性に従って各打席のボールス
トックに再分配する作業を全て自動化することもでき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるゴルフ練習場システムの練習場
ヤード内の基本的構成を側面中空より鳥瞰したスケッチ
図である。
【図2】同じくそのゴルフ練習場システムの練習場ヤー
ド内の基本的構成を真上からみた平面図である。
【図3】図2の打席側の部分拡大図である。
【図4】同じくその2階建打席の側面図である。
【図5】図2及び図3において円Aで囲んだ部分の拡大
平面図である。
【図6】近距離打球練習用人工グリーンの一実施例の平
面図,底面図及び側面図を関連づけて描いた図である。
【図7】この人工グリーンを打席側の上方から見た斜視
図である。
【図8】同じくその正面図である。
【図9】同じくその内部に設けた実施例1の入賞ボール
識別信号発信装置等の構成及び位置関係を示す図であ
る。
【図10】人工グリーン及び立設標的スタンドの底部に
装備される軌道走行用駆動装置の一例を示す概略図であ
る。
【図11】遠距離打球練習用立設標的スタンドの一実施
例の正面図である。
【図12】同じくその側面図である。
【図13】同じくその平面図である。
【図14】同じくその下部の保護ケース内に設けられた
実施例1の入賞ボール識別信号発信装置等の構成及び位
置関係を示す図である。
【図15】実施例1における練習場ヤードから回収され
洗浄・乾燥されたゴルフボールの打席特性識別並びに打
席別振り分け装置の基本構成を示す平面図である。
【図16】同じくその側面図である。
【図17】各打席に設置される端末装置の一例を示す斜
視図である。
【図18】この発明によるゴルフ場システムに使用する
主な機器のシステム構成図である。
【図19】この発明の実施例2における人工グリーンの
内部に設けた入賞ボール識別信号発信装置等の構成及び
位置関係を示す図である。
【図20】同じくその要部拡大図である。
【図21】同じくその図形マーク識別部の正面図であ
る。
【図22】同じくその図形マーク識別部の側面図であ
る。
【図23】この発明の実施例2における立設標的スタン
ドの保護ケース内に設けた入賞ボール識別信号発信装置
等の構成及び位置関係を示す図である。
【図24】実施例2における練習場ヤードから回収され
洗浄・乾燥されたゴルフボールの打席特性識別並びに打
席別振り分け装置の基本構成を示す平面図である。
【図25】この発明の実施例2で使用するゴルフボール
に印刷する打席別特性を示す図形マークの例を示す図で
ある。
【図26】同じくその図形マークの組み合わせ使用例を
示す図である。
【図27】同じくその図形マークの組み合わせのゴルフ
ボールの表面への印刷例を示す図である。
【符号の説明】
1:打席側施設 2:ヤード 3:ボール還流溝 4:ボール集配センター 5:打席 6:情報管理
室 7:中央情報処理装置(パソコン等) 9:ボール洗浄・乾燥機 10:ボール貯蔵庫 11:ボールエレベータ 12:ボールストック 13:貸出ボール貯溜函 14:自動ティーアップ機 15:マット 16:端末装置 17:ボール輸送
管 20,20a,20b:ゴルフボール 22a〜22d:軌道 23a,23b:固定グリー
ン 24:無停電電源装置 25:プリンタ 26:入出力コントローラ 27:カードリーダ 28:集中管理盤 29:プリペイドカード自販機 30,30′:人工グリーン 31a:一等入賞孔 31b:二等入賞溝 31c:三等入賞溝 32:最上段グリーン 33:次段グリーン 34:3段目グリーン 35:旗等の標識 36a〜36d:ボールガイド 38,38′:入賞ボール識別信号発信装置 40:駆動装置 41a,41b:車軸 42a〜42d:車輪 43:モータ 44:減速機 45a,45d:ブレーキ機構 46,47a,47b:光センサ 48:制御基板 50,50′:立設標的スタンド 51a:一等入賞標的部 51b:二等入賞標的部 51c:三等入賞標的部 52:スタンド 53,54,55:円形枠 56:膜 57:ボール落下ガイド 58:入賞ボール落下孔 59:保護ケース 60a〜60d:ボールガイド 61,61′:入賞ボール識別信号発信装置 63:底板 64a〜64d:補助車輪 70:ボール貯溜函 71:ボール誘導路 72:磁気センサユニット 73:分岐路 74:ボール分離板 75a,75b:ボール誘導路 76:色識別センサカメラ 76′:図形マーク識別用センサカメラ 77,77′:照明具 78:色センサユニット 80:ボール一時停止装置 81:照明用電源 82:画像処理装置 160:プリペイドカード投入口 161:貸出ボール数選択ボタン群 162,163,164:入賞報知用のランプ 165:入賞等級表示液晶パネル 166:カード残球及び報賞球数表示液晶パネル 167:点数表示液晶パネル 168:報賞球還付ボタン 169:点数登録ボタン a,a′:圧縮空気ボールクリーナ b,b′:磁気センサユニット c,c′:照明具 d,d′:色識別センサカメラ s,s′:図形マーク識別用センサカメラ e,e′:色識別センサユニット f,f′:照明用電源 g,g′,g1,g1′,g2,g2′,g3,g
3′:ボール一時停止装置 h,h′:画像処理装置 k1,k1′,k2,k2′,k3,k3′:センサ p,p′:プログラム制御装置

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数の打席を備えたゴルフ練習場のヤー
    ド内に、前記打席からゴルフ練習者が打ち放ったゴルフ
    ボールの標的となる入賞孔及び/又は入賞溝を入賞等級
    別に複数備え、ゴルフ練習者が打ち放ったゴルフボール
    が前記入賞孔又は入賞溝に的中して該入賞孔又は入賞溝
    に入孔又は入溝した場合に、そのゴルフボールに予め賦
    与された打席毎に異なる打席別特性を検知して該ゴルフ
    ボールがどの打席から打ち放たれたものであるかを識別
    し、その識別結果を入賞等級と共に電気的信号に変換し
    て発信する入賞ボール識別信号発信装置を前記入賞等級
    別の各入賞孔及び/又は入賞溝毎に備えた、軌道上を移
    動可能な近距離打球練習用の人工グリーンを設置し、 前記多数の各打席に、それぞれ表示部及び操作部を有す
    る端末装置を設置すると共に、 前記各入賞ボール識別信号発信装置から発信される信号
    を受信処理し、その入賞ボールを打ち放った練習者の打
    席の前記端末装置に入賞等級を通知して表示部に表示さ
    せ、その練習者に該端末装置の操作部の操作によって入
    賞等級に応じて予め定められた数量の報賞ゴルフボール
    の還付を受けることを可能にする管理を集中して行なう
    中央情報管理装置を設けたことを特徴とするゴルフ練習
    場システム。
  2. 【請求項2】 多数の打席を備えたゴルフ練習場のヤー
    ド内に、前記打席からゴルフ練習者が打ち放ったゴルフ
    ボールの標的となる多重円形状に仕切られた複数の等級
    別入賞標的部からなるヤードに略垂直な垂直標的を備
    え、ゴルフ練習者が打ち放ったゴルフボールが前記垂直
    標的のいずれかの等級の入賞標的部に的中した場合に、
    そのゴルフボールに予め賦与された打席毎に異なる打席
    別特性を検知して該ゴルフボールがどの打席から打ち放
    たれたものであるかを識別し、その識別結果を入賞等級
    と共に電気的信号に変換して発信する入賞ボール識別信
    号発信装置を前記各等級別入賞標的部毎に備えた、軌道
    上を移動可能な遠距離打球練習用の立設標的スタンドを
    設置し、 前記多数の各打席に、それぞれ表示部及び操作部を有す
    る端末装置を設置すると共に、 前記入賞ボール識別信号発信装置から発信される信号を
    受信処理し、その入賞ボールを打ち放った練習者の打席
    の前記端末装置に入賞等級を通知して表示部に表示さ
    せ、その練習者に該端末装置の操作部の操作によって入
    賞等級に応じて予め定められた数量の報賞ゴルフボール
    の還付を受けることを可能にする管理を集中して行なう
    中央情報管理装置を設けたことを特徴とするゴルフ練習
    場システム。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のゴルフ練習場システムに
    おいて、 前記人工グリーンの底部に車輪とその駆動装置を装備
    し、且つヤード内に前記打席に対して遠近方向に軌道を
    敷設して、前記人工グリーンが該軌道上の特定区間を随
    時遠隔スイッチ操作によって移動し得るように構成し、 該人工グリーンの位置を打席の練習者に対して遠ざけた
    り近付けたりすることにより、前記打席からゴルフ練習
    者が打ち放ったゴルフボールが該人工グリーンの前記入
    賞孔及び/又は入賞溝に的中する入賞率を調節し得るよ
    うにしたことを特徴とするゴルフ練習場システム。
  4. 【請求項4】 請求項2記載のゴルフ練習場システムに
    おいて、 前記立設標的スタンドの底部に車輪とその駆動装置を装
    備し、且つヤード内に前記打席に対して遠近方向に軌道
    を敷設して、前記立設標的スタンドが該軌道上の特定区
    間を随時遠隔スイッチ操作によって移動し得るように構
    成し、 該立設標的スタンドの位置を打席の練習者に対して遠ざ
    けたり近付けたりすることにより、前記打席からゴルフ
    練習者が打ち放ったゴルフボールが該立設標的スタンド
    の前記垂直標的の各入賞標的部に的中する入賞率を調節
    し得るようにしたことを特徴とするゴルフ練習場システ
    ム。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の
    ゴルフ練習場システムにおいて、 各打席からヤード内に打ち放たれる前記打席別特性を持
    つゴルフボールを、ヤード内の起伏とその谷間に設けた
    勾配つきボール還流溝によりボール集配センターに回収
    するボール回収手段と、 その回収されたゴルフボールを洗浄及び乾燥して貯蔵庫
    に収容する装置と、 該貯蔵庫に貯蔵されたゴルフボールをボールエレベータ
    で上部へ移送する装置と、 その上部に設置され、緩い傾斜の樋を通して1個ずつ流
    れるゴルフボールの前記打席別特性を識別するセンサ
    と、その識別結果に応じて作動するボール分配機構とに
    よって、各ゴルフボールを各打席毎に配備されているボ
    ールストックに直結する傾斜した各ボール輸送管の中に
    選択的に落し込む還流ボール識別分配装置とを設けたこ
    とを特徴とするゴルフ練習場システム。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の
    ゴルフ練習場システムにおいて、 ゴルフボールが持つ前記打席別特性がゴルフボールの表
    面の複数箇所に印刷した複数の異なる図形マークの組み
    合わせであり、その打席別特性を識別する前記各センサ
    が、ゴルフボールの映像を撮像するセンサカメラと、そ
    の撮像した画像データから前記打席別特性を表す図形マ
    ークを識別する画像処理装置とからなることを特徴とす
    るゴルフ練習場システム。
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