JPH1079544A - 波長安定化光源及び原子共鳴器 - Google Patents

波長安定化光源及び原子共鳴器

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JPH1079544A
JPH1079544A JP8234151A JP23415196A JPH1079544A JP H1079544 A JPH1079544 A JP H1079544A JP 8234151 A JP8234151 A JP 8234151A JP 23415196 A JP23415196 A JP 23415196A JP H1079544 A JPH1079544 A JP H1079544A
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laser diode
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JP8234151A
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Inventor
Hiroshi Nakamuta
浩志 中牟田
Yoshito Furuyama
義人 古山
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 原子共鳴器の共鳴吸収を利用してレーザ・ダ
イオードの発振波長を安定化する波長安定化光源に関
し、原子共鳴器の特定の吸収線に確実に引き込まれる波
長安定化光源を提供する。 【解決手段】 レーザ・ダイオードの発振波長を制御す
る波長安定化光源において、原子共鳴器を構成する共鳴
セルを通過した該レーザ・ダイオードの出力光の、該共
鳴セルの吸収線に等しい波長の光のレベルに比例した電
気信号によって、該共鳴セルの複数の吸収線の所定の吸
収線の波長に引込みが行なわれたか否かを判定し、所定
の吸収線に引込みが行なわれていないと判定された場合
には、電圧が変化する回路の出力電圧を変化せしめて、
該電圧が変化する回路の出力電圧によって該レーザ・ダ
イオードの発振波長を制御し、所定の吸収線に引込みが
行なわれていると判定された場合には、該電圧が変化す
る回路の出力電圧を固定し、該固定された電圧と前記制
御信号を加算した電圧によって該レーザ・ダイオードの
発振波長を制御する

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原子共鳴器の共鳴
吸収を利用してレーザ・ダイオードの発振波長を安定化
する波長安定化光源に係り、特に、原子共鳴器の特定の
吸収線の波長にレーザ・ダイオードの発振波長を確実に
引き込むことができる波長安定化光源に関する。
【0002】光通信においては、光源が出力する光の強
度を通信データによって変調する強度変調方式が主流で
ある。強度変調方式においては、光源の波長が単一の場
合には、光源の波長の確度には厳しい要求はされない。
【0003】しかし、光源の波長を複数にして、各々の
光源が出力する光の強度を異なる通信データによって強
度変調して同一の光ファイバを用いて多重通信を行なう
波長多重通信方式においては、複数の光源の波長には、
互いに干渉しないように比較的高い波長安定度が要求さ
れる。
【0004】更に、光コヒーレント通信方式の場合に
は、キャリアとなる光源の出力光の波長が送受間におい
て同期(一致)している必要がある。従って、光コヒー
レント通信方式に適用される光源の波長は極めて安定性
が高くなければならない。
【0005】本発明は、光通信に使用される光源の波長
安定度の向上に対する要請に応えるものである。
【0006】
【従来の技術】図19は、従来の波長安定化光源の構成
(その1)である。図19において、1は発振波長を安
定化されるレーザ・ダイオード、2は該レーザ・ダイオ
ードに電流を供給するレーザ駆動回路、3はレーザ・ダ
イオードの駆動電流を制御する信号を生成するための低
周波発振器、4aはルビジウム原子のエネルギー準位間
の遷移を利用する原子共鳴器、5は該原子共鳴器を通過
してくる光を検出する第一の光検出回路、6は該第一の
光検出回路の出力信号を前記低周波発振器の出力によっ
て検波する同期検波回路、7は前記原子共鳴器の温度制
御を行なう第一の温度制御回路、9は前記同期検波回路
の出力によって前記レーザ駆動回路の電流を制御する波
長制御回路、17はレーザ・ダイオードの出力が所定の
値になり、且つ、原子共鳴器の温度が所定の値になった
時に出力される起動信号を受けて帰還路を閉じる第二の
スイッチ、19はレーザ・ダイオードが出力する光を、
原子共鳴器に導く光と波長安定化光源の出力光に分離す
るハーフ・ミラーである。
【0007】尚、通常レーザ・ダイオードの発振波長は
約1.5μであり、通常ルビジウム原子を封入した原子
共鳴器の吸収波長は約0.75μであるので、レーザ・
ダイオードの波長を1/2にして原子共鳴器に供給しな
いと共鳴現象は起こらない。この意味で、図19のレー
ザ・ダイオード1は発振波長を1/2にする、即ち、発
振周波数を2倍にするSHG(Second Harmonic Genera
tor)を内蔵しているものとする。そして、以降の全ての
波長安定化光源の構成においても、いちいちはことわら
ないが、レーザ・ダイオードがSHGを内蔵しているも
のとする。
【0008】ここで、原子共鳴器の基本構成を図20に
示す。通常、原子共鳴器は円筒形であり、図20は原子
共鳴器の中心軸を含む面における断面図である。図20
において、41はルビジウム原子を封入した共鳴セル、
42aは該共鳴セルを収容したキャビティ、43aはル
ビジウム原子の共鳴周波数を調整する磁界を生成するコ
イル、5は図19の構成における第一の光検出回路であ
る。又、Aはレーザ・ダイオードから原子共鳴器に供給
される光、Bは該原子共鳴器から出力される光である。
ここで、コイルはキャビティを周回するように巻かれ
ているが、図20においてキャビティの上側では×印が
記入され、キャビティの下側では・印が記入されている
のは電気工学における通常の表現方法で、×印は紙面の
上から下に向かって流れる電流を意味し、・印は紙面の
下から上に向かって流れる電流を意味し、×印と・印の
組合せによってキャビティを周回するように電流が流れ
ることを意味する。
【0009】尚、図20のように、キャビティの周囲に
コイルが一様に巻かれている場合、それによる磁界の強
さの例を図23に示す。コイルが巻かれている長さがキ
ャビティの長さにほぼ対応するが、キャビティの長さの
中で磁界の強度はほぼ±25%以内になり、実用的に許
容できる磁界強度分布が実現される。
【0010】まず、原子共鳴器の動作について説明す
る。原子共鳴器には,主としてルビジウム原子87Rbが
封入されている。ここに、レーザ・ダイオードの出力光
(先に説明した如く、正確には、レーザ・ダイオードの
発振波長を1/2にして出力する光である。以下におい
ても、表現の煩雑化を避けるために、上記の表現を使用
する。)を供給する。
【0011】今、レーザ・ダイオードの発振波長を広範
囲で掃引できるものとすれば、レーザ・ダイオードの発
振波長が共鳴セルの共鳴線から遠く離れている時には、
レーザ・ダイオードの出力光は共鳴セルの共鳴線の影響
を受けないで原子共鳴器から出力される。
【0012】一方、レーザ・ダイオードの発振波長が共
鳴セルの吸収線の波長に一致すると、封入されているル
ビジウム原子は最も効率よく所定のエネルギー準位に励
起され、再び基底準位に遷移する。従って、レーザ・ダ
イオードの出力光は、最も効率よく共鳴セルにエネルギ
ーを吸収され、原子共鳴器を通過するレーザ・ダイオー
ドの出力光のレベルは最低になる。
【0013】そして、レーザ・ダイオードの発振波長が
共鳴セルの吸収線の波長に一致していないが、その近傍
にある時には、原子共鳴器を通過するレーザ・ダイオー
ドの出力光のレベルは、共鳴吸収の効率が悪いために吸
収線の波長に一致した時より高く、吸収線の波長から遠
く離れている時より低くなる。
【0014】従って、レーザ・ダイオードの発振波長に
対する共鳴セルの吸収特性は図21の左の座標に描かれ
ている曲線Dのように,ディップを有する曲線になる。
次に、レーザ・ダイオードの発振波長に対する共鳴セル
の吸収特性が共鳴セルの吸収線においてディップするこ
とを利用した、レーザ・ダイオードの発振波長の制御方
式について、図19と図21を用いて説明する。
【0015】図19に示したように、低周波発振器の出
力信号をレーザ駆動回路に供給して、レーザ・ダイオー
ドのバイアス電流に低周波信号を重畳している。レーザ
・ダイオードのバイアス電流に低周波信号を重畳するこ
とによって、レーザ・ダイオードの発振波長は変調を受
け、低周波信号の振幅変化に応じて発振波長が変わる。
これが、図21のEによって表現されている。
【0016】レーザ・ダイオードの発振波長が低周波信
号によって変化するため、共鳴セル中おける吸収の効率
が変わるので、原子共鳴器を通過する光のレベルも変わ
る。従って、第一の光検出回路の出力も該低周波信号の
振幅変化に応じて変わる。
【0017】まず、レーザ・ダイオードの発振波長が吸
収線の波長λ0 に等しい場合には、低周波信号で変調さ
れたレーザ・ダイオードの発振波長は共鳴セルの吸収特
性のディップの底付近で変化するので、第一の光検出回
路の出力信号は図21のFに示すように、該低周波信号
を全波整流したような波形になる。
【0018】次に、レーザ・ダイオードの発振波長が共
鳴セルの吸収線の波長λ0 より長い場合には、低周波信
号で変調されたレーザ・ダイオードの発振波長はディッ
プの右側の立ち上がり部で変化するので、第一の光検出
回路の出力信号は図21のGに示すように、該低周波信
号と同じ位相で変化する。
【0019】一方、レーザ・ダイオードの発振波長が共
鳴セルの吸収線の波長λ0 より短い場合には、低周波信
号で変調されたレーザ・ダイオードの発振波長はディッ
プの左側の立ち下がり部で変化するので、第一の光検出
回路の出力信号は図21のHに示すように、該低周波信
号と逆の位相で変化する。
【0020】このような第一の光検出回路の出力信号と
低周波信号とを同期検波回路に導いて同期検波する。こ
れは、原理的には、第一の光検出回路の出力信号のゼロ
・クロシングと低周波信号のゼロ・クロシングの位相を
合わせて、両者の積をとるのと等価であるから、レーザ
・ダイオードの発振波長が共鳴セルの吸収線の波長λ 0
に等しい場合には同期検波回路の出力はゼロになり、レ
ーザ・ダイオードの発振波長が共鳴セルの吸収線の波長
λ0 より長い場合には同期検波回路の出力は正になり、
レーザ・ダイオードの発振波長が共鳴セルの吸収線の波
長λ0 より短い場合には同期検波回路の出力は負にな
る。これを図21の右側の座標に示している。
【0021】この同期検波回路の出力を制御信号とし
て、図19の波長制御回路に供給し、比例制御、積分制
御、微分制御及びこれらの組合せ制御によってレーザ駆
動回路に供給する信号を生成して、レーザ・ダイオード
のバイアス電流を制御する。
【0022】即ち、原子共鳴器、第一の光検出回路、同
期検波回路、波長制御回路、レーザ駆動回路を経由し
て、レーザ・ダイオードの発振波長に帰還がかけられ
て、レーザ・ダイオードの発振波長が吸収線の波長λ0
に等しくなるように制御されて安定化される。
【0023】ところで、レーザ・ダイオードの発振波長
が原子共鳴器を構成する共鳴セルの吸収特性のディップ
を外れた波長にある場合には、同期検波回路の出力は零
となる。即ち、レーザ・ダイオードの発振波長が共鳴セ
ルの吸収線の波長λ0 に等しくないにもかかわらず、レ
ーザ・ダイオードの発振波長を共鳴セルの吸収線の波長
に等しくなるように制御する作用が働かないし、共鳴セ
ルの吸収線の波長も所定の波長ではない。このような不
安定な状態で吸収動作をさせても無意味なので、レーザ
・ダイオードの発振出力が所定の値になり(発振出力が
所定の値になれば、発振波長も所定値近傍の波長にな
る。)、且つ、原子共鳴器の温度が所定の値になった時
(温度が所定の値になれば、吸収線の波長が所定値にな
る。)に初めて負帰還ループを閉じるという方法を採用
する。図19における第二のスイッチはこのために設け
られており、該第二のスイッチを制御する起動信号はレ
ーザ・ダイオードの発振出力が所定の値になり、且つ、
原子共鳴器の温度が所定の値になった時に出力される信
号である。
【0024】図22は、従来の波長安定化光源(その
2)である。図22において、1は発振波長を安定化さ
れるレーザ・ダイオード、2は該レーザ・ダイオードに
電流を供給するレーザ駆動回路、3はレーザ・ダイオー
ドの駆動電流を制御する信号を生成するための低周波発
振器、4aはルビジウム原子のエネルギー準位間の遷移
を利用する原子共鳴器、5は該原子共鳴器を通過してく
る光を検出する第一の光検出回路、6は該第一の光検出
回路の出力信号を前記低周波発振器の出力によって検波
する同期検波回路、7は前記ルビジウム原子共鳴器の温
度制御を行なう第一の温度制御回路、8はレーザ・ダイ
オードの温度を制御する第二の温度制御回路、9は前記
同期検波回路の出力によって前記レーザ駆動回路の電流
を制御する波長制御回路、17はレーザ・ダイオードの
発振出力が所定の値になり、且つ、原子共鳴器の温度が
所定の値になった時に出力される起動信号によって閉じ
られる第二のスイッチ、19はレーザ・ダイオードが出
力する光を、原子共鳴器に導く光と波長安定化光源の出
力光に分離するハーフ・ミラーである。
【0025】図22の構成において、原子共鳴器の動
作、低周波発振器の出力信号によってレーザ・ダイオー
ドの発振周波数を変調すること、同期検波回路の動作及
び第一のスイッチの役割は、図19の構成の場合と全く
同じである。
【0026】図22の構成が図19の構成と異なるの
は、同期検波回路の出力を波長制御回路を介して第二の
温度制御回路に供給している点であるが、レーザ・ダイ
オードの発振波長はレーザ・ダイオードの温度によって
も制御できるので、図22の構成によってレーザ・ダイ
オードの発振波長を安定化できることは、図19の構成
の場合と全く同じである。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】しかし、問題が一つあ
る。それは、原子共鳴器を構成する共鳴セルの吸収線が
1本ではなく、安定化されるべきレーザ・ダイオードの
発振波長がドリフトする範囲より狭い波長の範囲に複数
の吸収線が存在することである。
【0028】図18は、主として87Rbを封入した共鳴
セルの吸収特性を示す図であるが、図18において
(1)から(4)の番号を付した4本の吸収線が波長差
13pm(pm=10-12 m)の間に存在する。
【0029】一方、特定のレーザ・ダイオードの発振波
長のドリフト量は、温度に対しては0.1nm/℃(n
m=10-9m)であり、又、駆動電流に対しては0.0
1nm/mA)である。
【0030】従って、温度が1℃変化するだけで、レー
ザ・ダイオードの発振波長は共鳴セルの複数の吸収線の
範囲より広い変化をするし、駆動電流が約1mA変化す
ると、レーザ・ダイオードの発振波長は原子共鳴器の4
本の吸収線の範囲と同程度の波長範囲で変化をする。こ
のため、レーザ・ダイオードの発振波長が4本の吸収線
のうち所定の吸収線の波長と等しくなるように予め設定
していても、第二の温度制御回路の温度制御電圧や、レ
ーザ駆動回路のバイアス電圧がドリフトしたり、レーザ
・ダイオード自体の特性がドリフトすれば、レーザ・ダ
イオードの発振波長もそれに応じてドリフトして、所定
の吸収線とは異なる吸収線の波長に引込まれて安定化さ
れる恐れがある。
【0031】もし、図18に示した主として87Rbを封
入した共鳴セルの吸収線の内(4)の吸収線に安定化す
る設定であったものが、(1)の吸収線に安定化された
とすると、約7GHzの周波数誤差生ずることになる。
【0032】光コヒーレント通信方式において、4MH
z帯域の画像換算で約1,000チャネル分の情報を伝
送する場合に送受のキャリア光の周波数に約7GHzの
誤差があれば、この画像伝送は不可能になる。
【0033】本発明は、かかる問題に鑑み、原子共鳴器
の共鳴吸収を利用してレーザ・ダイオードの発振波長を
安定化する波長安定化光源において、原子共鳴器の特定
の吸収線の波長に確実に引き込まれる波長安定化光源を
提供することを目的とする。
【0034】
【課題を解決するための手段】さて、原子共鳴器を通過
した、共鳴セルの吸収線の波長に等しい波長の光のレベ
ルは、各々の吸収線について固有の値をとる。
【0035】この性質を利用した本発明の第一の手段
は、原子共鳴器を通過する光の、共鳴セルの吸収線にお
けるレベルによって引込み波長が所定の波長に等しいか
否かを判定し、引込み波長が所定の波長に等しくない時
には、変化する電圧を出力せしめてレーザ・ダイオード
の発振波長を制御し、引込み波長が所定の波長に等しく
なった時には該変化する電圧をその時の電圧に固定し、
該固定された電圧と波長制御回路の出力電圧とを加算し
た電圧によってレーザ・ダイオードの発振波長を制御す
る技術である。
【0036】本発明の第一の手段によれば、起動された
波長安定化光源が共鳴セルの複数の吸収線のうち所定の
波長の吸収線に引き込まれているか否かを判定すること
ができ、所定の波長に引き込まれていない時には、変化
する電圧を出力せしめてレーザ・ダイオードの発振波長
を制御するので、レーザ・ダイオードの発振波長は所定
の波長に一致するようにできる。
【0037】レーザ・ダイオードの発振波長が所定の波
長に引き込まれた時には、該変化する電圧が固定され、
波長制御回路の出力電圧と加算されてレーザ・ダイオー
ドの発振波長の制御を行なう。
【0038】ところで、レーザ・ダイオードの発振波長
は複数の吸収線のどれかに引き込まれているので、波長
制御回路の出力電圧はゼロ近傍になっている。今、レー
ザ・ダイオードの発振波長が所定の波長に引き込まれた
ことが確認される前のレーザ・ダイオードの発振波長を
制御する電圧は上記変化する電圧を固定した電圧であ
り、レーザ・ダイオードの発振波長が所定の波長に引き
込まれたことが確認された後のレーザ・ダイオードの発
振波長を制御する電圧は、上記変化する電圧を固定した
電圧と該波長制御回路のゼロ近傍の出力電圧との和の電
圧である。
【0039】従って、レーザ・ダイオードの発振波長が
所定の波長に引き込まれたことが確認される前後のレー
ザ・ダイオードの発振波長を制御する電圧は、ほぼ等し
い値になり、レーザ・ダイオードの発振波長が所定の波
長に引き込まれたことが確認される前後においてレーザ
・ダイオードの発振波長の変化は無視できる。
【0040】これによって、レーザ・ダイオードの発振
波長の所定の波長への引込みが確立され、以降は波長制
御回路の出力電圧の変化によってレーザ・ダイオードの
発振波長が一定に制御されるようになる。
【0041】又、原子共鳴器を構成する共鳴セルの側面
からは、レーザ・ダイオードの出力光によって所定の準
位に励起されたルビジウム原子が基底準位に遷移する時
に放出する自然放出光が放射される。この自然放出光の
レベルは、各々の吸収線について固有の値をとる。
【0042】この性質を利用した本発明の第二の手段
は、共鳴セルの側面から放射される自然放出光のレベル
によって引込み波長が所定の波長に等しいか否かを判定
し、引込み波長が所定の波長に等しくない時には、変化
する電圧を出力せしめてレーザ・ダイオードの発振波長
を制御し、引込み波長が所定の波長に等しくなった時に
は該変化する電圧をその時の電圧に固定し、該固定され
た電圧と波長制御回路の出力電圧とを加算した電圧によ
ってレーザ・ダイオードの発振波長を制御する技術であ
る。
【0043】本発明の第二の手段によれば、起動された
波長安定化光源が原子共鳴器の複数の吸収線のうち所定
の波長の吸収線に引き込まれているか否かを判定するこ
とができ、所定の波長に引き込まれていない時には、変
化する電圧を出力せしめてレーザ・ダイオードの発振波
長を制御するので、レーザ・ダイオードの発振波長が所
定の波長に一致するようにできる。
【0044】レーザ・ダイオードの発振波長が所定の波
長に引き込まれた時には、該変化する電圧が固定され、
波長制御回路の出力電圧と加算されてレーザ・ダイオー
ドの発振波長の制御を行なう。
【0045】ところで、レーザ・ダイオードの発振波長
は複数の吸収線のどれかに引き込まれているので、波長
制御回路の出力電圧はゼロ近傍になっている。従って、
レーザ・ダイオードの発振波長が所定の波長に引き込ま
れたことが確認される前後においてレーザ・ダイオード
の発振波長を制御する電圧はほぼ等しくなり、レーザ・
ダイオードの発振波長が所定の波長に引き込まれたこと
が確認される前後においてレーザ・ダイオードの発振波
長の変化は無視できる。
【0046】これによって、レーザ・ダイオードの発振
波長の所定の波長への引込みが確立され、以降は波長制
御回路の出力電圧の変化によってレーザ・ダイオードの
発振波長が一定に制御されるようになる。
【0047】更に、共鳴セルの吸収線における共鳴セル
を通過する光のレベルと、共鳴セルの側面から放射され
る自然放出光のレベルとの比も、当然、各々の吸収線に
ついて固有の値をとる。
【0048】この性質を利用した本発明の第三の手段
は、共鳴セルの側面から放射される自然放出光の共鳴セ
ルの吸収線におけるレベルと共鳴セルを通過する光の吸
収線におけるレベルとの比によって引込み波長が所定の
波長に等しいか否かを判定し、引込み波長が所定の波長
に等しくない時には、変化する電圧を出力せしめてレー
ザ・ダイオードの発振波長を制御し、引込み波長が所定
の波長に等しくなった時には該変化する電圧をその時の
電圧に固定し、該固定された電圧と波長制御回路の出力
電圧とを加算した電圧によってレーザ・ダイオードの発
振波長を制御する技術である。
【0049】本発明の第三の手段によれば、起動された
波長安定化光源が原子共鳴器の複数の吸収線のうち所定
の波長の吸収線に引き込まれているか否かを判定するこ
とができ、所定の波長に引き込まれていない時には、変
化する電圧を出力せしめてレーザ・ダイオードの発振波
長を制御するので、レーザ・ダイオードの発振波長が変
化させられて、所定の波長に一致する。
【0050】レーザ・ダイオードの発振波長が所定の波
長に引き込まれて一致した時には、該変化する電圧が固
定され、波長制御回路の出力電圧と加算されてレーザ・
ダイオードの発振波長の制御を行なう。
【0051】ところで、レーザ・ダイオードの発振波長
は複数の吸収線のどれかに引き込まれているので、波長
制御回路の出力電圧はゼロ近傍になっている。従って、
レーザ・ダイオードの発振波長が所定の波長に引き込ま
れたことが確認される前後においてレーザ・ダイオード
の発振波長を制御する電圧はほぼ等しくなり、レーザ・
ダイオードの発振波長が所定の波長に引き込まれたこと
が確認される前後においてレーザ・ダイオードの発振波
長の変化は無視できる。
【0052】これによって、レーザ・ダイオードの発振
波長の所定の波長への引込みが確立され、以降は波長制
御回路の出力電圧の変化によってレーザ・ダイオードの
発振波長が一定に制御されるようになる。
【0053】上記のように、波長安定化光源の波長を所
定の波長に一致させて安定化する手段は大きく分けて三
つあるが、上記の各々について複数の変形もありうる。
それらも含めて、発明の実施の形態において本発明の技
術を詳述する。
【0054】更に、本発明の第四の手段は、キャビティ
の側面に穴をあけて、自然放出光を検出することができ
るようにした原子共鳴器の構成である。本発明の第四の
手段によれば、自然放出光を検出することが可能になる
ので、本発明の第二の手段及び本発明の第三の手段の実
現が可能になる。
【0055】
【発明の実施の形態】図16は、共鳴セルの出力光で、
単一の吸収線についてのみ表現したものである。
【0056】図16において、(イ)は共鳴セルの通過
光で、レーザ・ダイオードの出力光の波長を掃引する
と、共鳴セルの吸収線の波長の近傍でディップする。そ
のディップした底のレベル、即ち吸収線の波長に等しい
波長のレベルL1 は、各々の吸収線について固有の値を
とる。
【0057】図16において、(ロ)は共鳴セルの側面
から放射される自然放出光で、共鳴セルの吸収線の近傍
の波長の光で形成されており、そのピークレベルL
2 は、各々の吸収線について固有の値をとる。
【0058】従って、共鳴セルの通過光の吸収線に等し
い波長のレベルL1 と、共鳴セルの側面から放射される
自然放出光の吸収線におけるレベルL2 との比もまた、
各々の吸収線について固有の値をとる。
【0059】以下において本発明の技術について詳述す
るが、先ず、共鳴セルの通過光の吸収線に等しい波長の
レベルL1 が各々の吸収線について固有の値をとる性質
を利用した技術について述べる。
【0060】図1は、本発明の波長安定化光源の構成
(その1−1)である。図1において、1は発振波長を
安定化されるレーザ・ダイオード、2は該レーザ・ダイ
オードに電流を供給するレーザ駆動回路、3はレーザ・
ダイオードの駆動電流を制御する信号を生成するための
低周波発振器、4はルビジウム原子のエネルギー準位間
の遷移を利用する原子共鳴器、5は該原子共鳴器を通過
してくる光を検出する第一の光検出回路、6は該第一の
光検出回路の出力信号を前記低周波発振器の出力によっ
て検波する同期検波回路、7は前記ルビジウム原子共鳴
器の温度制御を行なう第一の温度制御回路、9は同期検
波回路の出力によって前記レーザ駆動回路の電流を制御
する波長制御回路、10は共鳴セルの通過光の吸収線に
おけるレベルによって、複数の吸収線のうち所定の吸収
線に引き込まれているか否かを判定する引込み波長判定
回路、11は変化する電圧を生成する電圧掃引回路、1
3は電圧加算回路、14は該電圧加算回路の出力と該電
圧掃引回路の出力とを切り替える第一のスイッチ、16
は該第一のスイッチを制御するスイッチ制御回路、19
はレーザ・ダイオードが出力する光を、原子共鳴器に導
く光と波長安定化光源の出力光に分離するハーフ・ミラ
ーである。
【0061】図1は、図19に示した従来の波長安定化
光源(その1)に対して、引込み波長判定回路、電圧掃
引回路、電圧加算回路、第一のスイッチ及びスイッチ制
御回路を付加して、複数の吸収線のうち所定の吸収線に
必ず引き込まれるようにしたものである。
【0062】この波長安定化光源は、次のように動作す
る。即ち、初期状態では前記スイッチ制御回路が出力す
るスイッチ制御信号によって、前記第一のスイッチは前
記電圧加算回路側を選択し、前記同期検波回路が出力す
る引込み検出信号によって前記電圧掃引回路が電圧をゼ
ロに固定する。引込み検出信号によって電圧掃引回路の
出力をゼロに固定するのは、初期の引込み動作中に電圧
掃引回路から掃引電圧が出力されて、初期の引込みに支
障が生ずるのを防止するためである。尚、電圧掃引回路
の出力をゼロに固定又は解放することは、電圧掃引回路
の出力点にスイッチを設けて、引込み検出信号によって
該スイッチを制御すればよい。
【0063】この状態では図19の波長安定化光源の構
成と同じになり、既に説明したようにレーザ・ダイオー
ドの発振波長は原子共鳴器を構成する共鳴セルの吸収線
の波長に引き込まれる。
【0064】引込みが完了した時に、該引込み検出信号
が該電圧掃引回路の出力をゼロから解放する。この時、
レーザ・ダイオードの発振波長が共鳴セルの所定の吸収
線に引込みが行なわれていない時には、該スイッチ制御
回路が該第一のスイッチに前記電圧掃引回路側を選択さ
せ、該引込み波長判定信号が該電圧掃引回路に掃引を開
始させると同時に、該引込み波長判定信号が前記同期検
波回路からの引込み検出信号の出力を引込み状態と同じ
に固定する。これで、該電圧掃引回路の出力がレーザ駆
動回路に供給されるので、レーザ・ダイオードの発振波
長が変化する。
【0065】尚、引込み波長判定信号によって引込み検
出信号の出力を引込み状態と同じに固定するのは、レー
ザ・ダイオードの発振波長を或る吸収線から別の吸収線
に変化させる間に引込み検出信号が引込み状態ではない
ことを示すことがありうるが、これによって電圧掃引回
路の出力がゼロに固定されて、レーザ・ダイオードの波
長を変化させられなくなるのを防止するためである。こ
れを具体的に実現するには、同期検波回路の引込み検出
信号の出力端に、引込み検出信号と引込み波長判定信号
の論理積をとることができる回路を設けておけばよい。
【0066】こうして、該レーザ・ダイオードの発振波
長が所定の吸収線の波長に等しくなると、該引込み波長
判定回路が出力する引込み波長判定信号が該電圧掃引回
路の出力電圧を固定する。引込み波長判定信号によって
電圧掃引回路の出力を固定するには、例えば、掃引出力
電圧を格納しているROMのアドレスを指定するカウン
タに供給するクロックを引込み波長判定信号によって止
めればよい。そして、これと同時に前記引込み検出信号
を固定から解除し、又、該スイッチ制御回路が該第一の
スイッチを該電圧加算回路側に切り替える。
【0067】この時には、レーザ・ダイオードの発振波
長は所定の吸収線の波長に等しくなっているので、波長
制御回路の出力電圧は、ほぼゼロになっている。従っ
て、レーザ・ダイオードの発振波長が所定の吸収線に等
しくなったと判定される前後において、レーザ駆動回路
に供給される電圧はほぼ等しい。このため、レーザ・ダ
イオードの発振波長が所定の吸収線に等しくなったと判
定される前後において、レーザ・ダイオードの発振波長
の変化は無視できる程度である。
【0068】従って、上記の制御によって、レーザ・ダ
イオードの発振波長の所定の吸収線の波長への引込みが
確立される。即ち、レーザ・ダイオードの発振波長は、
所定の吸収線の波長に等しくなり、レーザ・ダイオード
の発振波長はその波長に固定されることになり、本発明
の課題が解決される。
【0069】図2は、図1の構成における、引込み波長
判定回路の構成例と動作を示す図である。引込み波長判
定回路の構成例を示す図2(イ)において、101は第
一の光検出回路の出力Vd と所定の基準電圧Vr の差の
電圧Vd −Vr を生成する差動増幅器、102は所定の
電圧Vr を出力する第一の基準電圧源、103は該差動
増幅器の出力と所定の誤差電圧Ve の大小を比較する第
一の比較器、104は該差動増幅器の出力と所定の誤差
電圧−Ve の大小を比較する第二の比較器、105は所
定の誤差電圧Ve を出力する第二の基準電圧源、106
は所定の誤差電圧−Ve を出力する第三の基準電圧源、
107は該第一の比較器と該第二の比較器の出力の論理
和を演算する論理和回路である。
【0070】図2(ロ)の動作に示す如く、第一の比較
器は、該差動増幅器の出力Vd −V r が誤差電圧Ve
り大きい時に“1”を出力し、該差動増幅器の出力Vd
−V r が誤差電圧Ve より小さい時に“0”を出力す
る。一方、第二の比較器は、該差動増幅器の出力Vd
r が誤差電圧−Ve より小さい時に“1”を出力し、
該差動増幅器の出力Vd −Vr が誤差電圧−Ve より大
きい時に“0”を出力する。
【0071】従って、論理和回路は、該差動増幅器の出
力Vd −Vr が誤差電圧−Ve より小さい時と、該差動
増幅器の出力Vd −Vr が誤差電圧Ve より大きい時に
“1”を出力し、該差動増幅器の出力Vd −Vr が誤差
電圧−Ve より大きくて、誤差電圧Ve より小さい範囲
で“0”を出力する。
【0072】即ち、図2の引込み波長判定回路はウィン
ドウ・コンパレータになっており、第一の光検出回路の
出力が、所定の吸収線に対応するレベルに対して誤差が
大きい場合には“1”を出力して電圧掃引回路の出力電
圧を変化せしめると同時に、スイッチ制御回路に“1”
を供給し、第一の光検出回路の出力が、所定の吸収線に
対応するレベルに対して誤差が小さい場合には“0”を
出力して電圧掃引回路の出力電圧を固定させると同時
に、スイッチ制御回路に“1”を供給する。
【0073】図3は、図1の構成におけるスイッチ制御
回路の構成例である。図3において、161は2:1セ
レクタ、162は起動信号を微分する微分回路、163
及び164は論理反転回路、165は論理和回路、16
6は論理積回路、167は論理和回路である。
【0074】尚、該微分回路が出力するパルスの幅は、
同期検波回路の動作遅延時間より長く、同期検波回路が
引込みを検出する時間より短く設定しておくとよい。図
3に示す如く、スイッチ制御回路は3種類の入力信号を
論理処理して、第一のスイッチを制御するスイッチ制御
信号を出力する。
【0075】スイッチ制御回路に入力される第一の信号
は、レーザ・ダイオードが所定のレベルを出力し、且
つ、共鳴セルが所定の温度に達した時に出力される起動
信号である。その第二の信号は、同期検波回路が引込み
を検出して出力する引込み検出信号である。その第三の
信号は、引込み波長判定回路が出力する引込み波長判定
信号である。
【0076】その内、起動信号は微分された後に論理和
回路165に供給される。又、引込み検出信号は論理和
回路165と論理反転回路163を介して論理積回路に
供給される。更に、引込み波長判定信号は論理反転回路
164を介して論理積回路に供給される。そして、論理
和回路165の出力と論理積回路の出力は論理和回路1
67に供給され、該論理和回路167の出力は2:1セ
レクタの選択信号端子に供給される。
【0077】一方、2:1セレクタの一方の入力端子
(この端子は、選択信号が“1”の時に選択される端子
である。)は論理レベル“1”に固定されており、該
2:1セレクタのもう一方の入力端子(この端子は、選
択信号が“0”の時に選択される端子である。)は論理
レベル“0”に固定されている。
【0078】さて、起動信号は、起動がかかった時に
“1”、起動がかかっていない時に“0”であるものと
する。又、引込み検出信号は、引込み状態ではない時に
“1”、引込み後に“0”であるものとする。更に、引
込み波長判定信号は、所定の波長に引き込まれていない
時に“1”、所定の波長に引き込まれた時に“0”であ
るものとする。
【0079】そうすると、起動がかかった直後と、同期
検波回路が引込み検出をする前と、引込み検出がされて
且つ所定の波長に一致していると判定された時に2:1
セレクタは“1”を出力する。又、引込みが検出されて
も、所定の波長に一致していない場合には、微分パルス
の幅が引込み時間より短いことを考慮すると、該2:1
セレクタは“0”を出力する。
【0080】このスイッチ制御回路を図1の構成に適用
し、スイッチ制御信号の“1”によって電圧加算回路の
出力を選択し、スイッチ制御信号の“0”によって電圧
掃引回路の出力を選択するように前記第一のスイッチを
構成すれば(これは、2:1セレクタを使用すれば容易
に実現できることである。)、起動がかかった直後から
引込み検出がされる迄は該第一のスイッチは電圧加算回
路の出力を選択するので、図1の構成は引込み動作を行
なう。
【0081】次に、引込みが検出されても、所定の波長
に引き込まれていない時には、該第一のスイッチは電圧
掃引回路の出力を選択するので、レーザ・ダイオードの
波長に制御がかかるようになる。
【0082】そして、レーザ・ダイオードの波長が所定
の吸収線の波長に等しくなると、該第一のスイッチは再
び該電圧加算回路の出力を選択する。この時には、電圧
掃引回路の出力電圧は引込み波長判定回路の出力によっ
て固定されており、波長制御回路の出力電圧はほぼゼロ
になっているので、この切替えによってレーザ・ダイオ
ードの波長制御は擾乱を殆ど受けない。故に、レーザ・
ダイオードの発振波長は、所定の吸収線の波長に一致
し、以降は波長制御回路の出力電圧によって発振波長が
一定に保たれるようになる。
【0083】図4は、本発明の波長安定化光源の構成
(その1−2)である。図4において、1は発振波長を
安定化されるレーザ・ダイオード、2は該レーザ・ダイ
オードに電流を供給するレーザ駆動回路、3はレーザ・
ダイオードの駆動電流を制御する信号を生成するための
低周波発振器、4はルビジウム原子のエネルギー準位間
の遷移を利用する原子共鳴器、5は該原子共鳴器を通過
してくる光を検出する第一の光検出回路、6は該第一の
光検出回路の出力信号を前記低周波発振器の出力によっ
て検波する同期検波回路、7は前記ルビジウム原子共鳴
器の温度制御を行なう第一の温度制御回路、8は該レー
ザ・ダイオードの温度を制御することによって該レーザ
・ダイオードの発振波長を制御する第二の温度制御回
路、9は同期検波回路の出力によって前記レーザ駆動回
路の電流を制御する波長制御回路、10は共鳴セルの通
過光の吸収線におけるレベルによって、複数の吸収線の
うち所定の吸収線に引き込まれているか否かを判定する
引込み波長判定回路、11は変化する電圧を生成する電
圧掃引回路、13は電圧加算回路、14は第一のスイッ
チ、16はスイッチ制御回路、19はレーザ・ダイオー
ドが出力する光を、原子共鳴器に導く光と波長安定化光
源の出力光に分離するハーフ・ミラーである。
【0084】図4は、図22に示した従来の波長安定化
光源(その2)に対して、引込み波長判定回路、電圧掃
引回路、電圧加算回路、第一のスイッチ及びスイッチ制
御回路を付加して、複数の吸収線のうち所定の吸収線に
必ず引き込まれるようにしたものである。
【0085】この波長安定化光源の動作は、図1の構成
に関する説明より省略しているが、概ね次の通りであ
る。即ち、共鳴セルの通過光に比例した電気信号を出力
する第一の光検出回路の出力によって、引込み波長判定
回路が、レーザ・ダイオードが引き込まれた波長が所定
の吸収線の波長に等しいか否かを判定する。レーザ・ダ
イオードが引き込まれた波長が所定の吸収線の波長に等
しくないと判定された時には、該引込み波長判定回路の
出力によって電圧掃引回路から掃引電圧を出力せしめ、
前記スイッチ制御回路の出力によって前記第一のスイッ
チを該電圧掃引回路の出力側に固定し、該電圧掃引回路
の出力を第二の温度制御回路に供給してレーザ・ダイオ
ードの発振波長を変化させる。
【0086】こうして、該レーザ・ダイオードの発振波
長が所定の吸収線の波長に等しくなると、該引込み波長
判定回路は該電圧掃引回路の出力電圧を固定し、該スイ
ッチ制御回路の出力によって該第一のスイッチを電圧加
算回路側に切り替える。
【0087】この時には、レーザ・ダイオードの発振波
長は所定の吸収線の波長に等しくなっているので、波長
制御回路の出力電圧はほぼゼロになっている。従って、
レーザ・ダイオードの発振波長が所定の吸収線に等しく
なったと判定される前後において、該第二の温度制御回
路に供給される電圧はほぼ等しい。このため、レーザ・
ダイオードの発振波長が所定の吸収線に等しくなったと
判定される前後において、レーザ・ダイオードの発振波
長の変化は無視できる程度である。
【0088】従って、上記の制御によって、レーザ・ダ
イオードの発振波長の所定の吸収線の波長への引込みが
確立される。即ち、レーザ・ダイオードの発振波長は、
所定の吸収線の波長に等しくなり、レーザ・ダイオード
の発振波長はその波長に固定されることになり、本発明
の課題が解決される。
【0089】尚、引込み波長判定回路の構成及び動作
と、スイッチ制御回路の構成及び動作は図1の構成にお
けるものと全く同じであるので、説明を省略する。図1
と図4の構成の波長安定化光源の特徴は、従来の波長安
定化光源に使用していた原子共鳴器をそのまま使用し
て、共鳴セルの特定の吸収線の波長にレーザ・ダイオー
ドの発振波長を引き込むことができる点にある。
【0090】図5は、本発明の波長安定化光源の構成
(その1−3)である。図5において、1は発振波長を
安定化されるレーザ・ダイオード、2は該レーザ・ダイ
オードに電流を供給するレーザ駆動回路、3はレーザ・
ダイオードの駆動電流を制御する信号を生成するための
低周波発振器、4はルビジウム原子のエネルギー準位間
の遷移を利用する原子共鳴器、5は該原子共鳴器を通過
してくる光を検出する第一の光検出回路、6は該第一の
光検出回路の出力信号を前記低周波発振器の出力によっ
て検波する同期検波回路、7は前記ルビジウム原子共鳴
器の温度制御を行なう第一の温度制御回路、8は該レー
ザ・ダイオードの温度を制御することによって該レーザ
・ダイオードの発振波長を制御する第二の温度制御回
路、9は同期検波回路の出力によって前記レーザ駆動回
路の電流を制御する波長制御回路、10は共鳴セルの通
過光の吸収線におけるレベルによって、複数の吸収線の
うち所定の吸収線に引き込まれているか否かを判定する
引込み波長判定回路、11は変化する電圧を生成する電
圧掃引回路、17は起動信号によって制御される第二の
スイッチ、18は同期検波回路が出力する引込み検出信
号によって制御される第三のスイッチ、19はレーザ・
ダイオードが出力する光を、原子共鳴器に導く光と波長
安定化光源の出力光に分離するハーフ・ミラーである。
【0091】図5の構成は、図4の構成から電圧加算回
路と第一のスイッチ及びスイッチ制御回路を除去し、波
長制御回路の出力電圧を前記第二のスイッチを介してレ
ーザ駆動回路に供給し、電圧掃引回路の出力を前記第三
のスイッチを介して第二の温度制御回路に供給するよう
にしたものである。
【0092】この波長安定化光源は、次のように動作す
る。即ち、起動がかけられた時には、該第二のスイッチ
がオンになり、この時には引込みは検出されていないの
で第三のスイッチはオフである。従って、この時には図
5の構成は図19の構成と同じになって、引込みを行な
う。
【0093】そして、引込みが検出されると該第三のス
イッチがオンになる。この時に、共鳴セルの通過光に比
例した電気信号を出力する第一の光検出回路の出力によ
って、引込み波長判定回路が所定の波長に引き込まれて
いないと判定すれば、引込み判定回路が出力する引込み
判定信号が電圧掃引回路から電圧を出力せしめ、これを
前記第二の温度制御回路に供給する。これによってレー
ザ・ダイオードの波長が制御される。尚、この時、引込
み波長判定信号が同期検波回路が出力する引込み検出信
号を引込み状態と同じに固定し、レーザ・ダイオードの
波長制御の間に該第三のスイッチが開放されないように
する。
【0094】その後、共鳴セルの通過光に比例した電気
信号を出力する第一の光検出回路の出力によって、引込
み波長判定回路が所定の波長に引き込まれたことを判定
すると、電圧掃引回路の出力電圧が固定される。この
時、引込み波長判定信号が引込み検出信号を固定から解
放するが、引込み検出信号は引込み状態を示してきるの
で、第三のスイッチは閉じられたままになって、電圧掃
引回路の出力が引続き第二の温度制御回路に供給され
る。
【0095】この時には、レーザ・ダイオードの発振波
長は所定の吸収線の波長に等しくなっているので、波長
制御回路の出力電圧はほぼゼロ近傍になって、レーザ駆
動回路を介してレーザ・ダイオードの発振波長を制御し
ている。
【0096】従って、上記の制御によって、レーザ・ダ
イオードの発振波長の所定の吸収線の波長への引込みが
確立される。即ち、レーザ・ダイオードの発振波長は、
所定の吸収線の波長に等しくなり、レーザ・ダイオード
の発振波長はその波長に固定されることになり、本発明
の課題が解決される。
【0097】尚、図5の構成における引込み波長判定回
路も、図1の構成のそれと同じものである。図6は、本
発明の波長安定化光源の構成(その1−4)である。
【0098】図6において、1は発振波長を安定化され
るレーザ・ダイオード、2は該レーザ・ダイオードに電
流を供給するレーザ駆動回路、3はレーザ・ダイオード
の駆動電流を制御する信号を生成するための低周波発振
器、4はルビジウム原子のエネルギー準位間の遷移を利
用する原子共鳴器、5は該原子共鳴器を通過してくる光
を検出する第一の光検出回路、6は該第一の光検出回路
の出力信号を前記低周波発振器の出力によって検波する
同期検波回路、7は前記ルビジウム原子共鳴器の温度制
御を行なう第一の温度制御回路、8は該レーザ・ダイオ
ードの温度を制御することによって該レーザ・ダイオー
ドの発振波長を制御する第二の温度制御回路、9は同期
検波回路の出力によって前記レーザ駆動回路の電流を制
御する波長制御回路、10は共鳴セルの通過光の吸収線
におけるレベルによって、複数の吸収線のうち所定の吸
収線に引き込まれているか否かを判定する引込み波長判
定回路、11は変化する電圧を生成する電圧掃引回路、
17は第二のスイッチ、18は第三のスイッチ、19は
レーザ・ダイオードが出力する光を、原子共鳴器に導く
光と波長安定化光源の出力光に分離するハーフ・ミラー
である。
【0099】図6は、図5において、電圧掃引回路の出
力をレーザ駆動回路に供給し、波長制御回路の出力を第
二の温度制御回路に供給するように変更したものであ
る。この波長安定化光源は、次のように動作する。即
ち、起動がかけられた時には、該第二のスイッチがオン
になり、この時には引込みは検出されていないので第三
のスイッチはオフである。従って、この時には図6の構
成は図22の構成と同じになって、引込みを行なう。
【0100】そして、引込みが検出されると該第三のス
イッチがオンになる。この時に、共鳴セルの通過光に比
例した電気信号を出力する第一の光検出回路の出力によ
って、引込み波長判定回路が所定の波長に引き込まれて
いないと判定すれば、引込み判定回路が出力する引込み
判定信号が電圧掃引回路から電圧を出力せしめ、これを
前記レーザー駆動回路に供給すると同時に、該引込み波
長判定信号が同期検出回路の引込み検出信号を引込み状
態と同じに固定する。これによってレーザ・ダイオード
の波長が制御される。
【0101】その後、共鳴セルの通過光に比例した電気
信号を出力する第一の光検出回路の出力によって、引込
み波長判定回路が所定の波長に引き込まれたことを判定
すると、電圧掃引回路の出力電圧が固定される。又、引
込み波長判定信号が引込み検出信号を固定から解放する
が、この時には、引込み検出信号は引込み状態を示して
いるので、第三のスイッチはオンのままになって、電圧
掃引回路の固定された電圧をレーザ駆動回路に引続き供
給する。
【0102】この時には、レーザ・ダイオードの発振波
長は所定の吸収線の波長に等しくなっているので、波長
制御回路の出力電圧はほぼゼロ近傍になって、レーザ駆
動回路を介してレーザ・ダイオードの発振波長を制御し
ている。
【0103】従って、上記の制御によって、レーザ・ダ
イオードの発振波長の所定の吸収線の波長への引込みが
確立される。即ち、レーザ・ダイオードの発振波長は、
所定の吸収線の波長に等しくなり、レーザ・ダイオード
の発振波長はその波長に固定されることになり、本発明
の課題が解決される。
【0104】尚、図6の構成における引込み判定回路
も、図1の構成のそれと同じものである。図5及び図6
の波長安定化光源の特徴は、従来の波長安定化光源に使
用した原子共鳴器をそのまま使用して、所定の吸収線の
波長に確実に引き込むことができる点にある。
【0105】次に、共鳴セルの側面から放射される自然
放出光のレベルL2 が各々の吸収線について固有の値を
とる性質を利用した発明について述べる。図7は、本発
明の波長安定化光源の構成(その2−1)である。
【0106】図7において、1は発振波長を安定化され
るレーザ・ダイオード、2は該レーザ・ダイオードに電
流を供給するレーザ駆動回路、3はレーザ・ダイオード
の駆動電流を制御する信号を生成するための低周波発振
器、4はルビジウム原子のエネルギー準位間の遷移を利
用する原子共鳴器、5は該原子共鳴器を通過してくる光
を検出する第一の光検出回路、6は該第一の光検出回路
の出力信号を前記低周波発振器の出力によって検波する
同期検波回路、7は前記ルビジウム原子共鳴器の温度制
御を行なう第一の温度制御回路、9は同期検波回路の出
力によって前記レーザ駆動回路の電流を制御する波長制
御回路、10は共鳴セルの通過光の吸収線におけるレベ
ルによって、複数の吸収線のうち所定の吸収線に引き込
まれているか否かを判定する引込み波長判定回路、11
は変化する電圧を生成する電圧掃引回路、12は自然放
出光を検出する第二の光検出回路、13は電圧加算回
路、14は第一のスイッチ、16はスイッチ制御回路、
19はレーザ・ダイオードが出力する光を、原子共鳴器
に導く光と波長安定化光源の出力光に分離するハーフ・
ミラーである。
【0107】図7の構成は、図19に示した従来の波長
安定化光源(その1)に対して、第二の光検出回路、引
込み波長判定回路、電圧掃引回路、電圧加算回路、第一
のスイッチ及びスイッチ制御回路を付加して、複数の吸
収線のうち所定の吸収線に必ず引き込まれるようにした
ものである。
【0108】この波長安定化光源の動作は、図1の構成
に関する説明より省略をしているが、概ね次の通りであ
る。即ち、共鳴セルの側面から放射される自然放出光に
比例した電気信号を出力する第二の光検出回路の出力に
よって、引込み波長判定回路が、レーザ・ダイオードが
引き込まれた波長が所定の吸収線の波長に等しいか否か
を判定する。レーザ・ダイオードが引き込まれた波長が
所定の吸収線の波長に等しくないと判定された時には、
該引込み波長判定回路の出力によって電圧掃引回路から
電圧を出力せしめると同時に、前記スイッチ制御回路の
出力によって該第一のスイッチを該電圧掃引回路の出力
側に切替え、該電圧掃引回路の出力をレーザ駆動回路に
供給してレーザ・ダイオードの発振波長を変化させる。
【0109】該レーザ・ダイオードの発振波長が所定の
吸収線の波長に等しくなると、該引込み波長判定回路は
該電圧掃引回路の出力電圧を固定すると同時に、該スイ
ッチ制御回路の出力が該第一のスイッチを前記電圧加算
回路の出力を選択する。
【0110】この時には、レーザ・ダイオードの発振波
長は所定の吸収線の波長に等しくなっているので、波長
制御回路の出力電圧はほぼゼロになっている。従って、
レーザ・ダイオードの発振波長が所定の吸収線に等しく
なったと判定される前後において、レーザ駆動回路に供
給される電圧はほぼ等しい。このため、レーザ・ダイオ
ードの発振波長が所定の吸収線に等しくなったと判定さ
れる前後において、レーザ・ダイオードの発振波長の変
化は無視できる程度である。
【0111】従って、上記の制御によって、レーザ・ダ
イオードの発振波長の所定の吸収線の波長への引込みが
確立される。即ち、レーザ・ダイオードの発振波長は、
所定の吸収線の波長に等しくなり、レーザ・ダイオード
の発振波長はその波長に固定されることになり、本発明
の課題が解決される。
【0112】ここで、図7の構成における引込み波長判
定回路は、図2において示したものと全く同じ構成であ
る。ただ、差動増幅器の一方の入力端子に第二の光検出
回路の出力を供給する点と、第一の基準電圧源の出力電
圧が自然放出光のレベルに対応したものである点だけが
図2の構成と異なっている。
【0113】尚、以下に説明する本発明の波長安定化光
源の構成(その2−2)から本発明の波長安定化光源の
構成(その2−4)に使用する引込み波長判定回路は、
図6の本発明の波長安定化光源の構成(その2−1)に
おける引込み波長判定回路と全く同じものである。
【0114】又、図7におけるスイッチ制御回路は、図
1のものと全く同じである。図8は、本発明の波長安定
化光源の構成(その2−2)である。図8において、1
は発振波長を安定化されるレーザ・ダイオード、2は該
レーザ・ダイオードに電流を供給するレーザ駆動回路、
3はレーザ・ダイオードの駆動電流を制御する信号を生
成するための低周波発振器、4はルビジウム原子のエネ
ルギー準位間の遷移を利用する原子共鳴器、5は該原子
共鳴器を通過してくる光を検出する第一の光検出回路、
6は該第一の光検出回路の出力信号を前記低周波発振器
の出力によって検波する同期検波回路、7は前記ルビジ
ウム原子共鳴器の温度制御を行なう第一の温度制御回
路、9は同期検波回路の出力によって前記レーザ駆動回
路の電流を制御する波長制御回路、10は共鳴セルの通
過光の吸収線におけるレベルによって、複数の吸収線の
うち所定の吸収線に引き込まれているか否かを判定する
引込み波長判定回路、11は変化する電圧を生成する電
圧掃引回路、12は自然放出光を検出する第二の光検出
回路、13は電圧加算回路、14は第一のスイッチ、1
6はスイッチ制御回路、19はレーザ・ダイオードが出
力する光を、原子共鳴器に導く光と波長安定化光源の出
力光に分離するハーフ・ミラーである。
【0115】図8は、図22に示した従来の波長安定化
光源(その2)に対して、第二の光検出回路、引込み波
長判定回路、電圧掃引回路、電圧加算回路、第一のスイ
ッチ及びスイッチ制御回路を付加して、複数の吸収線の
うち所定の吸収線に必ず引き込まれるようにしたもので
ある。
【0116】この波長安定化光源の動作は、図1の構成
に関する説明より省略しているが、概ね次の通りであ
る。即ち、共鳴セルの側面から放射される自然放出光に
比例した電気信号を出力する第二の光検出回路の出力に
よって、引込み波長判定回路が、レーザ・ダイオードが
引き込まれた波長が所定の吸収線の波長に等しいか否か
を判定する。レーザ・ダイオードが引き込まれた波長が
所定の吸収線の波長に等しくないと判定された時には、
該引込み波長判定回路の出力によって電圧掃引回路から
電圧を出力せしめると同時に、前記スイッチ制御回路の
出力によって前記第一のスイッチを該電圧掃引回路の出
力を選択し、該電圧掃引回路の出力を第二の温度制御回
路に供給してレーザ・ダイオードの発振波長を変化させ
る。
【0117】該レーザ・ダイオードの発振波長が所定の
吸収線の波長に等しくなると、該引込み波長判定回路は
該電圧掃引回路の出力電圧を固定すると同時に、該スイ
ッチ制御回路の出力によって該第一のを電圧加算回路側
に切り替える。
【0118】この時には、レーザ・ダイオードの発振波
長は所定の吸収線の波長に等しくなっているので、波長
制御回路の出力電圧はほぼゼロになっている。従って、
レーザ・ダイオードの発振波長が所定の吸収線に等しく
なったと判定される前後において、レーザ駆動回路に供
給される電圧はほぼ等しい。このため、レーザ・ダイオ
ードの発振波長が所定の吸収線に等しくなったと判定さ
れる前後において、レーザ・ダイオードの発振波長の変
化は無視できる程度である。
【0119】従って、上記の制御によって、レーザ・ダ
イオードの発振波長の所定の吸収線の波長への引込みが
確立される。即ち、レーザ・ダイオードの発振波長は、
所定の吸収線の波長に等しくなり、レーザ・ダイオード
の発振波長はその波長に固定されることになり、本発明
の課題が解決される。
【0120】尚、図8の構成における引込み波長判定回
路とスイッチ制御回路は図7の構成におけるものと全く
同じである。図9は、本発明の波長安定化光源の構成
(その2−3)である。
【0121】図9において、1は発振波長を安定化され
るレーザ・ダイオード、2は該レーザ・ダイオードに電
流を供給するレーザ駆動回路、3はレーザ・ダイオード
の駆動電流を制御する信号を生成するための低周波発振
器、4はルビジウム原子のエネルギー準位間の遷移を利
用する原子共鳴器、5は該原子共鳴器を通過してくる光
を検出する第一の光検出回路、6は該第一の光検出回路
の出力信号を前記低周波発振器の出力によって検波する
同期検波回路、7は前記ルビジウム原子共鳴器の温度制
御を行なう第一の温度制御回路、8は該レーザ・ダイオ
ードの温度を制御することによって該レーザ・ダイオー
ドの発振波長を制御する第二の温度制御回路、9は同期
検波回路の出力によって前記レーザ駆動回路の電流を制
御する波長制御回路、10は共鳴セルの通過光の吸収線
におけるレベルによって、複数の吸収線のうち所定の吸
収線に引き込まれているか否かを判定する引込み波長判
定回路、11は変化する電圧を生成する電圧掃引回路、
12は共鳴セルの側面から放射される自然放出光検出す
る第二の光検出回路、17は第二のスイッチ、18は第
三のスイッチ、19はレーザ・ダイオードが出力する光
を、原子共鳴器に導く光と波長安定化光源の出力光に分
離するハーフ・ミラーである。
【0122】図9は、図8から電圧加算回路と第一のス
イッチ及びスイッチ制御回路を除去し、波長制御回路の
出力電圧を前記第二のスイッチを介してレーザ駆動回路
に供給し、電圧掃引回路の出力を前記第三のスイッチを
介して第二の温度制御回路に供給するようにしたもので
ある。
【0123】この波長安定化光源は、若干省略している
が、次のように動作する。即ち、起動がかけられた時に
は、該第二のスイッチがオンになり、この時には引込み
は検出されていないので第三のスイッチはオフである。
従って、この時には図9の構成は図19の構成と同じに
なって、引込みを行なう。
【0124】そして、引込みが検出されると該第三のス
イッチがオンになる。この時に、共鳴セルの側面から出
力される自然放出光に比例した電気信号を出力する第二
の光検出回路の出力によって、引込み波長判定回路が所
定の波長に引き込まれていないと判定すれば、引込み判
定回路が出力する引込み判定信号が電圧掃引回路から電
圧を出力せしめ、これを前記第二の温度制御回路に供給
する。これによってレーザ・ダイオードの波長が制御さ
れる。
【0125】その後、共鳴セルの自然放出光に比例した
電気信号を出力する第二の光検出回路の出力によって、
引込み波長判定回路が所定の波長に引き込まれたことを
判定すると、電圧掃引回路の出力電圧が固定され、第
二、第三のスイッチは双方ともオンのままになる。
【0126】この時には、レーザ・ダイオードの発振波
長は所定の吸収線の波長に等しくなっているので、波長
制御回路の出力電圧はほぼゼロ近傍になって、レーザ駆
動回路を介してレーザ・ダイオードの発振波長を制御し
ている。
【0127】従って、上記の制御によって、レーザ・ダ
イオードの発振波長の所定の吸収線の波長への引込みが
確立される。即ち、レーザ・ダイオードの発振波長は、
所定の吸収線の波長に等しくなり、レーザ・ダイオード
の発振波長はその波長に固定されることになり、本発明
の課題が解決される。
【0128】尚、図9の構成における引込み波長判定回
路も、図7の構成のそれと同じものである。図10は、
本発明の波長安定化光源の構成(その2−4)である。
【0129】図10において、1は発振波長を安定化さ
れるレーザ・ダイオード、2は該レーザ・ダイオードに
電流を供給するレーザ駆動回路、3はレーザ・ダイオー
ドの駆動電流を制御する信号を生成するための低周波発
振器、4はルビジウム原子のエネルギー準位間の遷移を
利用する原子共鳴器、5は該原子共鳴器を通過してくる
光を検出する第一の光検出回路、6は該第一の光検出回
路の出力信号を前記低周波発振器の出力によって検波す
る同期検波回路、7は前記ルビジウム原子共鳴器の温度
制御を行なう第一の温度制御回路、8は該レーザ・ダイ
オードの温度を制御することによって該レーザ・ダイオ
ードの発振波長を制御する第二の温度制御回路、9は同
期検波回路の出力によって前記レーザ駆動回路の電流を
制御する波長制御回路、10は共鳴セルの通過光の吸収
線におけるレベルによって、複数の吸収線のうち所定の
吸収線に引き込まれているか否かを判定する引込み波長
判定回路、11は変化する電圧を生成する電圧掃引回
路、12は共鳴セルの側面から放射される自然放出光検
出する第二の光検出回路、17は第二のスイッチ、18
は第三のスイッチ、19はレーザ・ダイオードが出力す
る光を、原子共鳴器に導く光と波長安定化光源の出力光
に分離するハーフ・ミラーである。
【0130】図10は、図9において、電圧掃引回路の
出力を第三のスイッチを介してレーザ駆動回路に供給
し、波長制御回路の出力を第二のスイッチを介して第二
の温度制御回路に供給するように変更したものである。
【0131】この波長安定化光源は、若干省略している
が、次のように動作する。即ち、起動がかけられた時に
は、該第二のスイッチがオンになり、この時には引込み
は検出されていないので第三のスイッチはオフである。
従って、この時には図10の構成は図22の構成と同じ
になって、引込みを行なう。
【0132】そして、引込みが検出されると該第三のス
イッチがオンになる。この時に、共鳴セルの側面から出
力される自然放出光に比例した電気信号を出力する第二
の光検出回路の出力によって、引込み波長判定回路が所
定の波長に引き込まれていないと判定すれば、引込み判
定回路が出力する引込み判定信号が電圧掃引回路から電
圧を出力せしめ、これを前記第二の温度制御回路に供給
する。これによってレーザ・ダイオードの波長が制御さ
れる。
【0133】その後、共鳴セルの自然放出光に比例した
電気信号を出力する第二の光検出回路の出力によって、
引込み波長判定回路が所定の波長に引き込まれたことを
判定すると、電圧掃引回路の出力電圧が固定され、第
二、第三のスイッチは双方ともオンのままになる。
【0134】この時には、レーザ・ダイオードの発振波
長は所定の吸収線の波長に等しくなっているので、波長
制御回路の出力電圧はほぼゼロ近傍になって、レーザ駆
動回路を介してレーザ・ダイオードの発振波長を制御し
ている。
【0135】従って、上記の制御によって、レーザ・ダ
イオードの発振波長の所定の吸収線の波長への引込みが
確立される。即ち、レーザ・ダイオードの発振波長は、
所定の吸収線の波長に等しくなり、レーザ・ダイオード
の発振波長はその波長に固定されることになり、本発明
の課題が解決される。
【0136】尚、図10の構成における引込み波長判定
回路も、図7の構成のそれと同じものである。図7、図
8、図9及び図10の構成の波長安定化光源の特徴は、
原子共鳴器に僅かな設計変更を要するものの、共鳴セル
の所定の吸収線に確実に引込みを行なうことができる点
にある。更に、以降に説明する波長安定化光源に発展さ
せられるものである。
【0137】次いで、共鳴セルを通過する光の吸収線に
おけるレベルL1 と、共鳴セルの側面から放射される自
然放出光のレベルL2 との比が各々の吸収線について固
有の値をとる性質を利用した発明について述べる。
【0138】図11は、本発明の波長安定化光源の構成
(その3−1)である。図11において、1は発振波長
を安定化されるレーザ・ダイオード、2は該レーザ・ダ
イオードに電流を供給するレーザ駆動回路、3はレーザ
・ダイオードの駆動電流を制御する信号を生成するため
の低周波発振器、4はルビジウム原子のエネルギー準位
間の遷移を利用する原子共鳴器、5は該原子共鳴器を通
過してくる光を検出する第一の光検出回路、6は該第一
の光検出回路の出力信号を前記低周波発振器の出力によ
って検波する同期検波回路、7は前記ルビジウム原子共
鳴器の温度制御を行なう第一の温度制御回路、9は同期
検波回路の出力によって前記レーザ駆動回路の電流を制
御する波長制御回路、10は共鳴セルの通過光の吸収線
におけるレベルによって、複数の吸収線のうち所定の吸
収線に引き込まれているか否かを判定する引込み波長判
定回路、11は変化する電圧を生成する電圧掃引回路、
12は自然放出光を検出する第二の光検出回路、13は
電圧加算回路、14は第一のスイッチ、15は該第一の
光検出回路の出力と該第二の光検出回路の出力との間で
割算を行なう除算回路、16はスイッチ制御回路、19
はレーザ・ダイオードが出力する光を、原子共鳴器に導
く光と波長安定化光源の出力光に分離するハーフ・ミラ
ーである。
【0139】図11の構成は、図19に示した従来の波
長安定化光源(その1)に対して、第二の光検出回路、
引込み波長判定回路、電圧掃引回路、電圧加算回路、第
一のスイッチ、除算回路、スイッチ制御回路を付加し
て、複数の吸収線のうち所定の吸収線に必ず引き込まれ
るようにしたものである。
【0140】この波長安定化光源は、図1の構成に対す
る説明に比較して若干省略しているが、次のように動作
する。即ち、第一の光検出回路が出力する共鳴セルを通
過する光の吸収線におけるレベルに比例した電気信号
と、第二の光検出回路が出力する共鳴セルの側面から放
射される自然放出光に比例した電気信号を除算回路に導
き、両者の間で割算を行なう。そして、該除算回路の出
力によって、引込み波長判定回路が、レーザ・ダイオー
ドが引き込まれた波長が所定の吸収線の波長に等しいか
否かを判定する。レーザ・ダイオードが引き込まれた波
長が所定の吸収線の波長に等しくないと判定された時に
は、該引込み波長判定回路の出力によって電圧掃引回路
から電圧を出力せしめると同時に、前記スイッチ制御回
路の出力によって前記第一のスイッチを該電圧掃引回路
の出力を選択し、該電圧掃引回路の出力をレーザ駆動回
路に供給してレーザ・ダイオードの発振波長を変化させ
る。
【0141】該レーザ・ダイオードの発振波長が所定の
吸収線の波長に等しくなると、該引込み波長判定回路は
該電圧掃引回路の出力電圧を固定すると同時に、該スイ
ッチ制御回路の出力によって該第一のスイッチを電圧加
算回路側に切り替える。
【0142】この時には、レーザ・ダイオードの発振波
長は所定の吸収線の波長に等しくなっているので、波長
制御回路の出力電圧はほぼゼロになっている。従って、
レーザ・ダイオードの発振波長が所定の吸収線に等しく
なったと判定される前後において、レーザ駆動回路に供
給される電圧はほぼ等しい。このため、レーザ・ダイオ
ードの発振波長が所定の吸収線に等しくなったと判定さ
れる前後において、レーザ・ダイオードの発振波長の変
化は無視できる程度である。
【0143】従って、上記の制御によって、レーザ・ダ
イオードの発振波長の所定の吸収線の波長への引込みが
確立される。即ち、レーザ・ダイオードの発振波長は、
所定の吸収線の波長に等しくなり、レーザ・ダイオード
の発振波長はその波長に固定されることになり、本発明
の課題が解決される。
【0144】ここで、図11の構成における引込み波長
判定回路は、図2において示したものと全く同じ構成で
ある。ただ、差動増幅器の一方の入力端子に除算回路の
出力を供給する点と、第一の基準電圧源の出力電圧が、
所定の吸収線における、第一の光検出回路が出力する共
鳴セルを通過する光の吸収線におけるレベルに比例した
電気信号と、第二の光検出回路が出力する共鳴セルの側
面から放射される自然放出光に比例した電気信号との除
算結果に対応するものである点だけが図2の構成と異な
っている。
【0145】又、図11の構成におけるスイッチ制御回
路は図1の構成におけるスイッチ制御回路と全く同じも
のである。更に、除算回路は対数比増幅器を使用すれば
実現できる。対数増幅器には、例えば、BURR−BR
OWN社のLOG100がある。
【0146】図12は、本発明の波長安定化光源の構成
(その3−2)である。図12において、1は発振波長
を安定化されるレーザ・ダイオード、2は該レーザ・ダ
イオードに電流を供給するレーザ駆動回路、3はレーザ
・ダイオードの駆動電流を制御する信号を生成するため
の低周波発振器、4はルビジウム原子のエネルギー準位
間の遷移を利用する原子共鳴器、5は該原子共鳴器を通
過してくる光を検出する第一の光検出回路、6は該第一
の光検出回路の出力信号を前記低周波発振器の出力によ
って検波する同期検波回路、7は前記ルビジウム原子共
鳴器の温度制御を行なう第一の温度制御回路、9は同期
検波回路の出力によって前記レーザ駆動回路の電流を制
御する波長制御回路、10は共鳴セルの通過光の吸収線
におけるレベルによって、複数の吸収線のうち所定の吸
収線に引き込まれているか否かを判定する引込み波長判
定回路、11は変化する電圧を生成する電圧掃引回路、
12は自然放出光を検出する第二の光検出回路、13は
電圧加算回路、14は第一のスイッチ、15は該第一の
光検出回路の出力と該第二の光検出回路の出力との間で
割算を行なう除算回路、スイッチ制御回路、19はレー
ザ・ダイオードが出力する光を、原子共鳴器に導く光と
波長安定化光源の出力光に分離するハーフ・ミラーであ
る。
【0147】図12の構成は、図22に示した従来の波
長安定化光源(その2)に対して、第二の光検出回路、
引込み波長判定回路、電圧掃引回路、電圧加算回路、第
一のスイッチ、除算回路、スイッチ制御回路を付加し
て、複数の吸収線のうち所定の吸収線に必ず引き込まれ
るようにしたものである。
【0148】この波長安定化光源は、若干の省略がある
が、次のように動作する。即ち、第一の光検出回路が出
力する共鳴セルを通過する光の吸収線におけるレベルに
比例した電気信号と、第二の光検出回路が出力する共鳴
セルの側面から放射される自然放出光に比例した電気信
号を除算回路に導き、両者の間で割算を行なう。そし
て、該除算回路の出力によって、引込み波長判定回路
が、レーザ・ダイオードが引き込まれた波長が所定の吸
収線の波長に等しいか否かを判定する。レーザ・ダイオ
ードが引き込まれた波長が所定の吸収線の波長に等しく
ないと判定された時には、該引込み波長判定回路の出力
によって電圧掃引回路から電圧を出力せしめると同時
に、前記スイッチ制御回路の出力によって前記第一のス
イッチで該電圧掃引回路の出力を選択し、該電圧掃引回
路の出力を前記第二の温度制御回路に供給してレーザ・
ダイオードの発振波長を変化させる。
【0149】該レーザ・ダイオードの発振波長が所定の
吸収線の波長に等しくなると、該引込み波長判定回路は
該電圧掃引回路の出力電圧を固定すると同時に、該スイ
ッチ制御回路の出力によって該第一のスイッチを電圧加
算回路側に切り替える。
【0150】この時には、レーザ・ダイオードの発振波
長は所定の吸収線の波長に等しくなっているので、波長
制御回路の出力電圧はほぼゼロになっている。従って、
レーザ・ダイオードの発振波長が所定の吸収線に等しく
なったと判定される前後において、レーザ駆動回路に供
給される電圧はほぼ等しい。このため、レーザ・ダイオ
ードの発振波長が所定の吸収線に等しくなったと判定さ
れる前後において、レーザ・ダイオードの発振波長の変
化は無視できる程度である。
【0151】従って、上記の制御によって、レーザ・ダ
イオードの発振波長の所定の吸収線の波長への引込みが
確立される。即ち、レーザ・ダイオードの発振波長は、
所定の吸収線の波長に等しくなり、レーザ・ダイオード
の発振波長はその波長に固定されることになり、本発明
の課題が解決される。
【0152】尚、図12の構成における引込み波長判定
回路は図11の構成における引込み波長判定回路と全く
同じであり、図12の構成におけるスイッチ制御回路は
図11の構成におけるスイッチ制御回路と全く同じであ
り、更に、除算回路も市販品によって構成することがで
きるのは図11の場合と同じである。
【0153】図13は、本発明の波長安定化光源の構成
(その3−3)である。図13において、1は発振波長
を安定化されるレーザ・ダイオード、2は該レーザ・ダ
イオードに電流を供給するレーザ駆動回路、3はレーザ
・ダイオードの駆動電流を制御する信号を生成するため
の低周波発振器、4はルビジウム原子のエネルギー準位
間の遷移を利用する原子共鳴器、5は該原子共鳴器を通
過してくる光を検出する第一の光検出回路、6は該第一
の光検出回路の出力信号を前記低周波発振器の出力によ
って検波する同期検波回路、7は前記ルビジウム原子共
鳴器の温度制御を行なう第一の温度制御回路、8は該レ
ーザ・ダイオードの温度を制御することによって該レー
ザ・ダイオードの発振波長を制御する第二の温度制御回
路、9は同期検波回路の出力によって前記レーザ駆動回
路の電流を制御する波長制御回路、10は共鳴セルの通
過光の吸収線におけるレベルによって、複数の吸収線の
うち所定の吸収線に引き込まれているか否かを判定する
引込み波長判定回路、11は変化する電圧を生成する電
圧掃引回路、12は共鳴セルの側面から放射される自然
放出光検出する第二の光検出回路、15は該第一の光検
出回路の出力と該第二の光検出回路の出力との間で割算
を行なう除算回路、17は第二のスイッチ、18は第三
のスイッチ、19はレーザ・ダイオードが出力する光
を、原子共鳴器に導く光と波長安定化光源の出力光に分
離するハーフ・ミラーである。
【0154】図13は、図11から電圧加算回路と第一
のスイッチ及びスイッチ制御回路を除去し、波長制御回
路の出力電圧を第二のスイッチを介してレーザ駆動回路
に供給し、電圧掃引回路の出力を第三のスイッチを介し
て第二の温度制御回路に供給するようにしたものであ
る。
【0155】この波長安定化光源は、若干の省略はある
が、次のように動作する。即ち、起動がかけられた時に
は、該第二のスイッチがオンになり、この時には引込み
は検出されていないので第三のスイッチはオフである。
従って、この時には図13の構成は図19の構成と同じ
になって、引込みを行なう。
【0156】そして、引込みが検出されると該第三のス
イッチがオンになる。この時に、共鳴セルの通過光に比
例した電気信号を出力する第一の光検出回路の出力と、
共鳴セルの側面から出力される自然放出光に比例した電
気信号を出力する第二の光検出回路の出力の比によっ
て、引込み波長判定回路が所定の波長に引き込まれてい
ないと判定すれば、引込み判定回路が出力する引込み判
定信号が電圧掃引回路から電圧を出力せしめ、これを前
記第二の温度制御回路に供給する。これによってレーザ
・ダイオードの波長が制御される。
【0157】その後、共鳴セルの通過光に比例した電気
信号を出力する第一の光検出回路の出力と、共鳴セルの
側面から出力される自然放出光に比例した電気信号を出
力する第二の光検出回路の出力の比によって、引込み波
長判定回路が所定の波長に引き込まれたことを判定する
と、電圧掃引回路の出力電圧が固定され、第二、第三の
スイッチは双方ともオンのままになる。
【0158】この時には、レーザ・ダイオードの発振波
長は所定の吸収線の波長に等しくなっているので、波長
制御回路の出力電圧はほぼゼロ近傍になって、レーザ駆
動回路を介してレーザ・ダイオードの発振波長を制御し
ている。
【0159】従って、上記の制御によって、レーザ・ダ
イオードの発振波長の所定の吸収線の波長への引込みが
確立される。即ち、レーザ・ダイオードの発振波長は、
所定の吸収線の波長に等しくなり、レーザ・ダイオード
の発振波長はその波長に固定されることになり、本発明
の課題が解決される。
【0160】尚、図13の構成における引込み波長判定
回路、除算回路は図11におけるものと全く同じであ
る。図14は、本発明の波長安定化光源の構成(その3
−4)である。
【0161】図14において、1は発振波長を安定化さ
れるレーザ・ダイオード、2は該レーザ・ダイオードに
電流を供給するレーザ駆動回路、3はレーザ・ダイオー
ドの駆動電流を制御する信号を生成するための低周波発
振器、4はルビジウム原子のエネルギー準位間の遷移を
利用する原子共鳴器、5は該原子共鳴器を通過してくる
光を検出する第一の光検出回路、6は該第一の光検出回
路の出力信号を前記低周波発振器の出力によって検波す
る同期検波回路、7は前記ルビジウム原子共鳴器の温度
制御を行なう第一の温度制御回路、8は該レーザ・ダイ
オードの温度を制御することによって該レーザ・ダイオ
ードの発振波長を制御する第二の温度制御回路、9は同
期検波回路の出力によって前記レーザ駆動回路の電流を
制御する波長制御回路、10は共鳴セルの通過光の吸収
線におけるレベルによって、複数の吸収線のうち所定の
吸収線に引き込まれているか否かを判定する引込み波長
判定回路、11は変化する電圧を生成する電圧掃引回
路、12は共鳴セルの側面から放射される自然放出光検
出する第二の光検出回路、17は第二のスイッチ、18
は第三のスイッチ、19はレーザ・ダイオードが出力す
る光を、原子共鳴器に導く光と波長安定化光源の出力光
に分離するハーフ・ミラーである。
【0162】図14の構成は、図13の構成において、
電圧掃引回路の出力を前記第三のスイッチを介してレー
ザ駆動回路に供給し、波長制御回路の出力を前記第二の
スイッチを介して第二の温度制御回路に供給するように
変更したものである。
【0163】この波長安定化光源は、若干の省略はある
が、次のように動作する。即ち、起動がかけられた時に
は、該第二のスイッチがオンになり、この時には引込み
は検出されていないので第三のスイッチはオフである。
従って、この時には図14の構成は図22の構成と同じ
になって、引込みを行なう。
【0164】そして、引込みが検出されると該第三のス
イッチがオンになる。この時に、共鳴セルの通過光に比
例した電気信号を出力する第一の光検出回路の出力と、
共鳴セルの側面から出力される自然放出光に比例した電
気信号を出力する第二の光検出回路の出力の比によっ
て、引込み波長判定回路が所定の波長に引き込まれてい
ないと判定すれば、引込み判定回路が出力する引込み判
定信号が電圧掃引回路から電圧を出力せしめ、これを前
記レーザー駆動回路に供給する。これによってレーザ・
ダイオードの波長が制御される。
【0165】その後、共鳴セルの通過光に比例した電気
信号を出力する第一の光検出回路の出力と、共鳴セルの
側面から出力される自然放出光に比例した電気信号を出
力する第二の光検出回路の出力の比によって、引込み波
長判定回路が所定の波長に引き込まれたことを判定する
と、電圧掃引回路の出力電圧が固定され、第二、第三の
スイッチは双方ともオンのままになる。
【0166】この時には、レーザ・ダイオードの発振波
長は所定の吸収線の波長に等しくなっているので、波長
制御回路の出力電圧はほぼゼロ近傍になって、レーザ駆
動回路を介してレーザ・ダイオードの発振波長を制御し
ている。
【0167】従って、上記の制御によって、レーザ・ダ
イオードの発振波長の所定の吸収線の波長への引込みが
確立される。即ち、レーザ・ダイオードの発振波長は、
所定の吸収線の波長に等しくなり、レーザ・ダイオード
の発振波長はその波長に固定されることになり、本発明
の課題が解決される。
【0168】尚、図14の構成における引込み波長判定
回路、除算回路は、図11の構成におけるものと全く同
じである。図11乃至図14の構成の波長安定化光源の
特徴は、原子共鳴器に僅かな設計変更を要するものの、
レーザ・ダイオードの発振波長を共鳴セルの所定の吸収
線の波長に確実に引き込むことができる点にある。更
に、レーザ・ダイオードの出力光のレベルに比例する、
共鳴セルの通過光の吸収線におけるレベル及び自然放出
光のレベルが、レーザ・ダイオードのドリフトによって
変化しても、除算回路の出力は変化しないので、図11
乃至図14の構成の波長安定化光源の波長安定化の作用
はレーザ・ダイオードのドリフトに無関係であること
は、非常に大きな特徴である。
【0169】図15は、自然放出光を検出する原子共鳴
器の構成を示す図である。図15において、41はルビ
ジウム原子を封入した共鳴セル、42は該共鳴セルを収
容したキャビティ、43はルビジウムの共鳴周波数を調
整する磁界を生成するコイル、5は前記第一の光検出回
路、12は前記第二の光検出回路である。又、Aはレー
ザ・ダイオードから原子共鳴器に入力される光、Bは該
原子共鳴器から出力される光、Cは共鳴セルの側面から
放射される自然放出光である。
【0170】ここで、第二の光検出回路が自然放出光を
検出する部位を除いて、コイルはキャビティを周回する
ように巻かれているが、キャビティの上では×印が記入
され、キャビティの下では・印が記入されているのは、
電気工学上の通常の表現方法で、×印は紙面の上から下
に向かって流れる電流を意味し、・印は紙面の下から上
に向かって流れる電流を意味する。
【0171】このように、分割されて巻かれたコイルを
ヘルムホルツ型のコイルというが、ヘルムホルツ型のコ
イルを巻かれたヘルムホルツ型キャビティの磁界を図1
7に示す。図17に示すように、適切に設計されたヘル
ムホルツ型キャビティの磁界強度は、コイルが連続して
巻かれた通常のキャビティの磁界強度より、その変化を
小さくできる。従って、キャビティの側面に自然放出光
を取り出すための穴を設けても、原子共鳴器の特性には
何等影響はない。
【0172】又、既に第一の光検出回路をキャビティの
中に設ける技術が実用化されているので、第二の光検出
回路をキャビティの中に設けることも可能で、この場合
には、コイルを一体に巻いても、ヘルムホルツ型に巻い
てもよい。
【0173】
【発明の効果】以上詳述した如く、本発明により、原子
共鳴器を使用した波長安定化光源において、原子共鳴器
が有する複数の吸収線の中で所定の吸収線の波長に確実
に引き込まれて、引き込まれた吸収線の波長に等しい波
長の光を出力する波長安定化光源を実現することができ
る。
【0174】特に、本発明の第一の手段によれば、原子
共鳴器に何等設計変更を加えなくても、レーザ・ダイオ
ードの発振波長を共鳴セルの所定の吸収線の波長に引き
込むことが可能になる。
【0175】次に、本発明の第二の手段によれば、原子
共鳴器に僅かな変更を加える必要はあるものの、自然放
出光のレベルによってレーザ・ダイオードの発振波長を
共鳴セルの所定の吸収線の波長に引き込むことが可能に
なる。
【0176】又、本発明の第三の手段によれば、原子共
鳴器に僅かな変更を加える必要はあるものの、自然放出
光のレベルと共鳴セルの通過光の比によってレーザ・ダ
イオードの発振波長を共鳴セルの所定の吸収線の波長に
引き込むことが可能になるので、レーザ・ダイオードの
ドリフトに左右されないでレーザ・ダイオードの発振波
長を共鳴セルの所定の吸収線の波長に引き込むことが可
能になる。
【0177】更に、本発明の第四の手段によれば、上記
のいずれの型の波長安定化光源も実現することができ
る。本発明の波長安定化光源を使用することにより、送
受間における光の波長を完全になくすことが可能になる
ので、光の広帯域性を利用する光コヒーレント通信方式
の実現が促進される。又、光コヒーレント通信方式の実
用化以前に、波長多重光通信方式に用いられる光源にも
本発明の波長安定化光源を使用することができる。
【0178】即ち、本発明は光通信方式の大容量化に大
きく貢献しうるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の波長安定化光源の構成(その1−
1)。
【図2】 引込み波長判定回路の構成例と動作。
【図3】 スイッチ制御回路の構成例。
【図4】 本発明の波長安定化光源の構成(その1−
2)。
【図5】 本発明の波長安定化光源の構成(その1−
3)。
【図6】 本発明の波長安定化光源の構成(その1−
4)。
【図7】 本発明の波長安定化光源の構成(その2−
1)。
【図8】 本発明の波長安定化光源の構成(その2−
2)。
【図9】 本発明の波長安定化光源の構成(その2−
3)。
【図10】 本発明の波長安定化光源の構成(その2−
4)。
【図11】 本発明の波長安定化光源の構成(その3−
1)。
【図12】 本発明の波長安定化光源の構成(その3−
2)。
【図13】 本発明の波長安定化光源の構成(その3−
3)。
【図14】 本発明の波長安定化光源の構成(その3−
4)。
【図15】 自然放出光を検出する原子共鳴器の構成。
【図16】 共鳴セルの出力光。
【図17】 ヘルムホルツ型キャビティの磁界。
【図18】 共鳴セルの吸収特性。
【図19】 従来の波長安定化光源の構成(その1)。
【図20】 原子共鳴器の基本構成。
【図21】 光検出回路出力と制御信号。
【図22】 従来の波長安定化光源の構成(その2)。
【図23】 キャビティの磁界。
【符号の説明】
1 レーザ・ダイオード 2 レーザ駆動回路 3 低周波発振器 4 原子共鳴器 5 第一の光検出回路 6 同期検波回路 7 第一の温度制御回路 8 第二の温度制御回路 9 波長制御回路 10 引込み波長判定回路 11 電圧掃引回路 12 第二の光検出回路 13 電圧加算回路 14 第一のスイッチ 15 除算回路 16 スイッチ制御回路 17 第二のスイッチ 18 第三のスイッチ 19 ハーフ・ミラー 41 共鳴セル 42、42a キャビティ 43、43a コイル 101 差動増幅器 102 第一の基準電圧源 103 第一の比較器 104 第二の比較器 105 第二の基準電圧源 106 第三の基準電圧源 107 論理和回路 161 2:1セレクタ 162 微分回路 163、164 論理反転回路 165 論理和回路 166 論理積回路 167 論理和回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 低周波信号によってレーザ・ダイオード
    の発振波長を変調し、原子共鳴器を通過した発振波長を
    変調された該レーザ・ダイオードの出力光に比例した電
    気信号を生成し、該生成された電気信号を該低周波信号
    によって同期検波して得られる制御信号によって該レー
    ザ・ダイオードの発振波長を制御する波長安定化光源に
    おいて、 原子共鳴器を構成する共鳴セルを通過した該レーザ・ダ
    イオードの出力光の、該共鳴セルの吸収線に等しい波長
    の光のレベルに比例した電気信号によって、該共鳴セル
    の複数の吸収線の所定の吸収線の波長に引込みが行なわ
    れたか否かを判定し、 所定の吸収線に引込みが行なわれていないと判定された
    場合には、電圧が変化する回路の出力電圧を変化せしめ
    て、該電圧が変化する回路の出力電圧によって該レーザ
    ・ダイオードの発振波長を制御し、 所定の吸収線に引込みが行なわれていると判定された場
    合には、該電圧が変化する回路の出力電圧を固定し、該
    固定された電圧と前記制御信号を加算した電圧によって
    該レーザ・ダイオードの発振波長を制御することを特徴
    とする波長安定化光源。
  2. 【請求項2】 低周波信号によってレーザ・ダイオード
    の発振波長を変調し、原子共鳴器を通過した発振波長を
    変調された該レーザ・ダイオードの出力光に比例した電
    気信号を生成し、該生成された電気信号を該低周波信号
    によって同期検波して得られた制御信号によって該レー
    ザ・ダイオードの発振波長を制御する波長安定化光源に
    おいて、 原子共鳴器を構成する共鳴セルの側面から放射される自
    然放出光のレベルに比例した電気信号によって、該共鳴
    セルの複数の吸収線の所定の吸収線の波長に引込みが行
    なわれたか否かを判定し、 所定の吸収線に引込みが行なわれていないと判定された
    場合には、電圧が変化する回路の出力電圧を変化せしめ
    て、該電圧が変化する回路の出力電圧によって該レーザ
    ・ダイオードの発振波長を制御し、 所定の吸収線に引込みが行なわれていると判定された場
    合には、該電圧が変化する回路の出力電圧を固定し、該
    固定された電圧と前記制御信号を加算した電圧によって
    該レーザ・ダイオードの発振波長を制御することを特徴
    とする波長安定化光源。
  3. 【請求項3】 低周波信号によってレーザ・ダイオード
    の発振波長を変調し、原子共鳴器を通過した発振波長を
    変調された該レーザ・ダイオードの出力光に比例した電
    気信号を生成し、該生成された電気信号を該低周波信号
    によって同期検波して得られた制御信号によって該レー
    ザ・ダイオードの発振波長を制御する波長安定化光源に
    おいて、 原子共鳴器を構成する共鳴セルを通過した該レーザ・ダ
    イオードの出力光の、該共鳴セルの吸収線に等しい波長
    の光のレベルに比例した電気信号と、該共鳴セルの側面
    から放射される自然放出光のレベルに比例した電気信号
    の比によって、該共鳴セルの複数の吸収線の所定の吸収
    線の波長に引込みが行なわれたか否かを判定し、 所定の吸収線に引込みが行なわれていないと判定された
    場合には、電圧が変化する回路の出力電圧を変化せしめ
    て、該電圧が変化する回路の出力電圧によって該レーザ
    ・ダイオードの発振波長を制御し、 所定の吸収線に引込みが行なわれていると判定された場
    合には、該電圧が変化する回路の出力電圧を固定し、該
    固定された電圧と前記制御信号を加算した電圧によって
    該レーザ・ダイオードの発振波長を制御することを特徴
    とする波長安定化光源。
  4. 【請求項4】 共鳴セルの側面から放射される自然放出
    光を検出することを特徴とする原子共鳴器。
JP8234151A 1996-09-04 1996-09-04 波長安定化光源及び原子共鳴器 Withdrawn JPH1079544A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100761303B1 (ko) * 2003-09-18 2007-09-27 엔이씨 엘씨디 테크놀로지스, 엘티디. 기판을 처리하는 장치 및 방법
JP2015515159A (ja) * 2012-02-03 2015-05-21 レイセオン カンパニー 高速かつ低ジッタの通信システム

Cited By (3)

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