JPH1078195A - フレキシブル部材及びそれを用いたハンドル付きルーペ - Google Patents

フレキシブル部材及びそれを用いたハンドル付きルーペ

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JPH1078195A
JPH1078195A JP8253735A JP25373596A JPH1078195A JP H1078195 A JPH1078195 A JP H1078195A JP 8253735 A JP8253735 A JP 8253735A JP 25373596 A JP25373596 A JP 25373596A JP H1078195 A JPH1078195 A JP H1078195A
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flexible member
handle
cylindrical socket
lens
pin
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JP8253735A
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Inventor
Yoshinaga Kawaguchi
佳永 川口
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FUJI KOKI SEISAKUSHO KK
Fujikoki Corp
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FUJI KOKI SEISAKUSHO KK
Fujikoki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量で、任意の形状に変形させた後の形状安
定性に優れたフレキシブル部材、及びそれを用いた、使
用性の良好なハンドル付きルーペを提供する。 【解決手段】 主要部が略球状のピン部(オス型部分)
1と、内周面の主要部が略球面状の筒状ソケット部(メ
ス型部分)2の両方を備えた複数のエレメント3を、一
つのエレメント3のピン部1を、隣接するエレメント3
の筒状ソケット部2に摺動可能に嵌入させることにより
連結する。また、レンズに上記フレキシブル部材を用い
てなるハンドルを取り付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、その形状を自在
に変化させることが可能なフレキシブル部材及びハンド
ル付きルーペに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来の
代表的なルーペの一つに、図7に示すように、レンズ
(凸レンズ)51を保持するフレーム52にハンドル5
3を設けたハンドル付きルーペがある。ところで、この
ハンドル付きルーペを使用するにあたっては、ハンドル
53を手に持って、観察対象物(図示せず)とレンズ5
1が適当な位置関係になるようにルーペ(レンズ51)
の位置を調節することにより、観察対象物をレンズ51
の性能にふさわしい倍率に拡大して見ることが可能にな
る。
【0003】しかし、上記従来のハンドル付きルーペに
おいては、通常、ハンドルがプラスチックや金属などの
剛性材料から形成されているため、使用中に滑ったりし
て確実に保持しにくく、場合によっては取り落としたり
する場合がある。特に、手に障害がある人が使用するよ
うな場合においてはそのようなことが起りやすい。
【0004】また、ハンドル付きルーペを使用する場合
には、通常、一方の手でハンドルを持つことになるた
め、両手を使って作業をすることが必要な場合には使用
できないという問題点があるが、これを解決したルーペ
として、図8に示すように、レンズ(凸レンズ)61
を、フレーム62を介して、下端側がスタンド63に固
定されたアーム64に取り付けたスタンドルーペがあ
る。
【0005】しかし、従来のスタンドルーペにおいて
は、通常、アーム64として、金属細板を螺旋状に巻き
付けた金属製のフレキシブル部材が用いられているが、
この金属製のフレキシブル部材は、所定の形状に変形さ
せて使用していると徐々に元の形状に戻る傾向があり、
形状安定性(形状保持性)が悪いという問題点がある。
また、この金属製のフレキシブル部材は重いため、持運
びや取扱いにも問題がある。
【0006】また、上記金属製のフレキシブル部材の形
状安定性の悪さは、これをスタンドルーペのアームに用
いた場合に限らず、電気スタンドのアームなどの他の用
途に用いた場合にも問題となるところである。
【0007】本願発明は、上記問題点を解決するもので
あり、軽量で、任意の形状に変形させた後の形状安定性
に優れたフレキシブル部材、及びそれを用いた、使用性
の良好なハンドル付きルーペを提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本願発明にかかるフレキシブル部材は、複数のエレ
メントを連結することにより形成された、その形状を自
在に変化させることが可能なフレキシブル部材であっ
て、主要部が略球状のピン部(オス型部分)と、内周面
の主要部が略球面状の筒状ソケット部(メス型部分)の
両方を備えた複数のエレメントを、一つのエレメントの
ピン部を、隣接するエレメントの筒状ソケット部に摺動
可能に嵌入させることにより連結したことを特徴として
いる。
【0009】上記のように本願発明のフレキシブル部材
は、ピン部と筒状ソケット部を備えた複数の樹脂製のエ
レメントを、そのピン部を隣接するエレメントの筒状ソ
ケット部に摺動可能に嵌入させて連結した構造を有して
いるので、軽量で、しかも、各エレメントの位置関係を
変えることにより、フレキシブル部材全体の形状を容易
に変形させることが可能になる。また、ピン部と筒状ソ
ケット部との摺動抵抗により、任意の形状に変形させた
後の形状がそのまま保持されるため、形状安定性にも優
れている。なお、エレメントを構成する材料としては、
ポリアセタール樹脂、ポリアミド樹脂、ポリカーボネー
ト樹脂などのいわゆるエンジニアリングプラスチック、
塩化ビニル樹脂、ポリプロピレン樹脂などの種々の樹脂
を用いることが可能である。
【0010】また、本願発明のフレキシブル部材は、前
記エレメントのピン部に、その先端側から基端側に向っ
て、軸方向に並行な溝を形成したことを特徴としてい
る。このように、ピン部に、その先端側から基端側に向
って、軸方向に並行な溝を形成した場合(すなわち、そ
の深さ方向が、フレキシブル部材の軸方向に略並行な溝
を形成した場合)、ピン部の弾性変形能力を高めること
が可能になるとともに、溝による弾性変形能力により摺
動抵抗のばらつきを吸収しやすくなる。したがって、エ
レメントの製造時の寸法精度を高く保つ必要を減らして
製造コストを低減することが可能になる。
【0011】また、本願発明のフレキシブル部材は、前
記筒状ソケット部の内周面の開口部側に、前記筒状ソケ
ット部に嵌入されたピン部を、筒状ソケット部の奥側に
押圧する突起部を形成したことを特徴としている。筒状
ソケット部の内周面の開口部側に突起部を形成し、筒状
ソケット部に嵌入されたピン部を、突起部により筒状ソ
ケット部の奥側に押圧(付勢)するようにした場合は、
突起部及び筒状ソケット部の内周面の所定の部分をピン
部の所定の部分に確実に接触させることが可能になり、
ピン部の外周面及び筒状ソケット部の内周面全体を高い
寸法精度で加工して、ピン部の外周面及び筒状ソケット
部の内周面全体で面接触を得るようにした場合よりも容
易に、ピン部の外周面と筒状ソケット部の内周面の間に
所定の摺動抵抗を持たせて形状安定性を向上させること
が可能になる。
【0012】また、本願発明のフレキシブル部材は、各
エレメントに略軸方向に貫通穴を設けることにより、前
記フレキシブル部材の少なくとも主要部を長手方向に貫
通する空隙部を形成し、前記空隙部に電気コードなどの
部材を収納できるようにしたことを特徴としている。フ
レキシブルアームに空隙部を形成することにより、電気
コードなどをフレキシブルアーム内に収納することが可
能になり、電気コードなどの部材が外部に露出すること
による美観の低下や接続信頼性の低下などを防止するこ
とが可能になる。また、電気コードなどの部材が邪魔に
なることがないため、使い勝手が向上する。なお、各エ
レメントの貫通穴及びフレキシブルアームの空隙部の形
状には特別の制約はなく、種々の形状とすることが可能
である。
【0013】また、本願発明のハンドル付きルーペは、
レンズと、上記本願発明のフレキシブル部材を用いてな
るハンドルとを具備することを特徴としている。本願発
明のハンドル付きルーペにおいて、「レンズ」とは、レ
ンズに直接ハンドルが取り付けられている場合にはレン
ズ自体を意味し、レンズがフレームにより保持されてい
る場合には、レンズとフレームが組み合わされた状態の
ものを意味する広い概念である。
【0014】上記本願発明のフレキシブル部材をハンド
ルとして用いたハンドル付きルーペにおいては、ハンド
ルを任意の形状に変形させることが可能であるため、使
用者がハンドルを自分の手に適した形状に変形させて確
実に持つことができるようになる。なお、本願発明のハ
ンドル付きルーペにおいては、レンズの種類に特別の制
約はなく、凸レンズ、凹レンズ、偏光レンズなど種々の
レンズを用いた構成とすることが可能である。
【0015】また、本願発明のハンドル付きルーペは、
前記レンズと、前記レンズ又はその近傍に配設された、
観察対象物を照すためのライトと、前請求項4記載のフ
レキシブル部材を用いてなるハンドルとを具備し、前記
フレキシブル部材を貫通する空隙部内に、前記ライトと
その電源を接続するリード線を配設したことを特徴とし
ている。このように、ライトを備え、かつ、フレキシブ
ルアーム(ハンドル)の空隙部内にライトと電源を接続
するリード線を収納するようにした場合、観察対象物を
ライトにより照すことができるため、夜間や暗いところ
でも観察対象物を見ることが可能になり、さらに利便性
が向上するとともに、リード線が外部に露出することに
よる接続信頼性の低下や美観の低下を防止することが可
能になる。また、使用時にリード線が邪魔になることが
ないため使い勝手も向上する。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施の形態形態
を示して、その特徴とするところをさらに詳しく説明す
る。図1は本願発明の一実施形態にかかるフレキシブル
部材の要部を示す断面図、図2は図1のフレキシブル部
材を変形させた状態を示す断面図である。
【0017】図1,図2に示すように、このフレキシブ
ル部材Aは、主要部が略球状のピン部(オス型部分)1
(1a,1b,1c……)と、内周面の主要部が略球面
状の筒状ソケット部(メス型部分)2(2a,2b,2
c……)とを有する樹脂(ポリアセタール樹脂(PO
M))製の複数のエレメント3(3a,3b,3c…
…)を連結することにより形成されている。すなわち、
このフレキシブル部材Aを構成するエレメント3は、一
端側に主要部が略球状のピン部1が形成され、他端側
に、その内周面の主要部が略球面状の筒状ソケット部2
が形成された構造を有しており、フレキシブル部材A
は、一つのエレメント(例えば3a)のピン部1(1
a)を、隣接するエレメント3(3b)の筒状ソケット
部2(2b)に摺動可能に嵌入させるとともに、エレメ
ント3(3b)のピン部1(1b)を、隣接するエレメ
ント3(3c)の筒状ソケット部2(2c)に摺動可能
に嵌入し、これを繰り返して、複数のエレメント(3
a,3b,3c……)を連結することにより形成されて
いる。
【0018】上記のように構成されたフレキシブル部材
Aは、樹脂製のエレメント3のピン部1を隣接するエレ
メント3の筒状ソケット部2に摺動可能に嵌入させて複
数のエレメント3を連結した構造を有しているので、軽
量で、かつ、図2に示すように、各エレメント3の位置
関係を変えることにより、フレキシブル部材A全体の形
状を容易に変形させることができる。また、ピン部1と
筒状ソケット部2との摺動抵抗により、任意の形状に変
形させた後の形状がそのまま保持されるため、形状安定
性にも優れている。
【0019】また、図3は、本願発明の他の実施形態に
かかるフレキシブル部材Bを示す断面図である。このフ
レキシブル部材Bを構成するエレメント13は、図4
(a),(b)に示すように、ピン部11に、その深さ方向
が、フレキシブル部材Bの軸方向に略並行な溝14a,
14bが平面的に見た場合に(図4(a)参照)互いに直
交するように形成されているとともに、ピン部11には
貫通穴15が形成され、かつ、図5に示すように、筒状
ソケット部12の内周面の開口部側には、周方向に突起
部16が配設された構造を有している。そして、各エレ
メント13(13a,13b,13c……)の連結は、
そのピン部11(11a,11b,11c……)を、筒
状ソケット部12(12a,12b,12c……)内に
摺動可能に嵌入させることにより行なわれている。
【0020】このフレキシブル部材Bにおいては、各エ
レメント13の貫通穴15及び筒状ソケット部12によ
り、空隙部(挿通穴)17が形成されているため、この
空隙部17に、例えばリード線18などの部材を収納す
ることが可能になる。
【0021】また、このフレキシブル部材Bにおいて
は、ピン部11にフレキシブル部材Bの軸方向に略並行
な溝14a,14bが形成されているため、ピン部11
の弾性変形能力が向上し、摺動抵抗のばらつきを吸収し
やすくなる。したがって、エレメント13の製造時の寸
法精度を高く保つ必要が少なくなり、製造コストの低減
を図ることができる。
【0022】また、このフレキシブル部材Bにおいて
は、筒状ソケット部12の内周面の開口部側に突起部1
6(図5)が形成されているため、筒状ソケット部12
に嵌入されたピン部11が、突起部16により筒状ソケ
ット部12の奥側に押圧(付勢)される。その結果、図
5に示すように、突起部16及び筒状ソケット部12の
上部の稜線部19がピン部11の外周面と確実に当接す
る。したがって、ピン部11の外周面及び筒状ソケット
部12の内周面全体を高い寸法精度で加工して、ピン部
11の外周面と筒状ソケット部12の内周面全体で密な
面接触を得るようにしなくても、筒状ソケット部12の
内周面の所定の部分(突起部16及び稜線部19)とピ
ン部11の外周面とを確実に接触させることが可能にな
り、ピン部11の外周面と筒状ソケット部12の内周面
の間に所定の摺動抵抗を持たせて形状安定性を向上させ
ることができる。また、上記フレキシブル部材Bにおい
ては、ピン部11に互いに直交する2つに溝14a,1
4bを形成した場合について説明したが、一つの溝だけ
を形成するようにしてもよい。また、上記実施形態のフ
レキシブル部材Bは、ピン部11に形成された溝14
a,14b及び貫通穴15、筒状ソケット部12の内周
面に形成された突起部16の各要素をすべて備えた構成
を有しているが、そのうちのいずれか一つ又は二つを備
えた構成とすることも可能である。
【0023】本願発明のフレキシブル部材は、上記実施
形態に限定されるものではなく、各エレメントの具体的
な構造や材質、各エレメントのピン部及び筒状ソケット
部の形状、連結すべきエレメントの数、ピン部に形成さ
れる溝の深さや形状、筒状ソケット部の内周面の開口部
側に形成される突起部の形状や具体的な形成位置、各エ
レメントに形成される貫通穴の寸法や形状、フレキシブ
ル部材を長手方向に貫通する空隙部の形状などに関し、
発明の要旨の範囲内において、種々の設計変更を加える
ことが可能である。なお、本願発明のフレキシブル部材
はハンドル付きルーペのハンドルや、スタンドルーペの
フレキシブルアームその他の種々の用途に用いることが
可能である。
【0024】また、図6は、本願発明のハンドル付きル
ーペの一実施形態を示す図である。このハンドル付きル
ーペCは、樹脂製(光学アクリル樹脂製)のレンズ(凸
レンズ)21と、該レンズ21を保持する樹脂製のフレ
ーム22と、フレーム22に取り付けられたハンドル2
3を備えている。なお、レンズ21を構成する樹脂とし
ては、光学アクリル樹脂の他、ポリカーボネート樹脂、
スチロール樹脂などを用いることが可能である。また、
ガラス製のレンズを用いることも可能であることはいう
までもない。
【0025】また、このハンドル付きルーペCにおいて
は、ハンドル23として、上記のフレキシブル部材B
(図3,4,5参照)が用いられている。なお、図6に
付した符号のうち、図3,4,5と同一符号を付した部
分は、同一又は相当する部分を示している。
【0026】また、このハンドル付きルーペCにおいて
は、フレーム22の一方の面の基端部(ハンドル23が
取り付けられている部分に近い位置)には観察対象物を
照すためのライト24が配設されている。そして、ライ
ト24の電源(乾電池)25はハンドル23の端部側に
配設されている。また、ハンドル23には、ライト24
をON、OFFするためのスイッチ26が配設されてい
る。そして、ライト24と電源25を接続するリード線
18は、ハンドル23内の空隙部17に収納されてい
る。
【0027】このハンドル付きルーペCは、ハンドル2
3が上述のように構成されたフレキシブル部材を用いて
形成されており、ハンドル23を任意の形状に変形させ
ることが可能であるため、使用者が自分の手にあった形
状に変形させて確実に持つことができるようになる。ま
た、ハンドル23が筒状ソケット部の内周面の開口部側
に突起を設けた構造を有しているので、ピン部11の外
周面と筒状ソケット部12の内周面の間に確実に所定の
摺動抵抗を持たせて形状安定性を向上させることができ
る。
【0028】また、このハンドル付きルーペCは、ライ
ト24を備えているため、夜間や暗いところでも観察対
象物を見ることが可能になり、場所的な制約や明るさな
どの使用環境的な制約を減らすことが可能になる。さら
に、ハンドル23の空隙部17内にライト24と電源2
5を接続するリード線18が収納されているため、接続
信頼性が低下したり、美観を損ったりすることがない。
また、リード線18が邪魔になることがないので使い勝
手も向上する。
【0029】なお、本願発明のハンドル付きルーペは、
上記実施形態に限定されるものではなく、レンズの形状
や材質、ハンドルを構成するフレキシブル部材の具体的
な形状、ライト、電源及びスイッチの配設位置、その他
に関し、発明の要旨の範囲内において、種々の設計変更
を加えることが可能である。
【0030】
【発明の効果】上述のように、本願発明のフレキシブル
部材は、ピン部と筒状ソケット部を備えた複数の樹脂製
のエレメントを、そのピン部を隣接するエレメントの筒
状ソケット部に摺動可能に嵌入させて連結した構造を有
しているので、軽量で、しかも、各エレメントの位置関
係を変えることにより、フレキシブル部材全体の形状を
容易に変形させることが可能になる。また、ピン部と筒
状ソケット部との摺動抵抗により、任意の形状に変形さ
せた後の形状がそのまま保持されるため、高い形状安定
性を実現することができる。
【0031】また、ピン部に、その先端側から基端側に
向って、軸方向に並行な溝を形成した場合(すなわち、
その深さ方向が、フレキシブル部材の軸方向に略並行な
溝を形成した場合)、ピン部の弾性変形能力を高めるこ
とが可能になるとともに、溝による弾性変形能力により
摺動抵抗のばらつきを吸収しやすくなる。したがって、
エレメントの製造時の寸法精度を高く保つ必要を減らし
て製造コストを低減することができる。
【0032】また、筒状ソケット部の内周面の開口部側
に突起部を形成し、筒状ソケット部に嵌入されたピン部
を、突起部により筒状ソケット部の奥側に押圧(付勢)
するようにした場合、突起部及び筒状ソケットの内周面
の所定の部分をピン部の所定の部分に確実に接触させる
ことが可能になり、ピン部の外周面及び筒状ソケットの
内周面全体を高い寸法精度で加工して、ピン部の外周面
及び筒状ソケットの内周面全体で面接触を得るようにし
た場合よりも容易に、ピン部の外周面と筒状ソケットの
内周面の間に所定の摺動抵抗を持たせて形状安定性を向
上させることができる。
【0033】また、フレキシブルアームに空隙部を形成
することにより、電気コードなどをフレキシブルアーム
内に収納することが可能になり、電気コードなどの部材
が外部に露出することによる美観の低下や接続信頼性の
低下などを防止することが可能になる。また、電気コー
ドなどの部材が邪魔になることを防止して使い勝手を向
上させることができる。
【0034】上記本願発明のフレキシブル部材をハンド
ルとして用いたハンドル付きルーペにおいては、ハンド
ルを任意の形状に変形させることができるため、使用者
がハンドルを自分の手に適した形状に変形させてルーペ
を確実に持つことが可能になり、使い勝手を大幅に向上
させることができる。
【0035】また、ライトを備え、かつ、フレキシブル
アーム(ハンドル)の空隙部内にライトと電源を接続す
るリード線を収納した構成とした場合、観察対象物をラ
イトにより照すことができるため、夜間や暗いところで
も観察対象物を見ることが可能になり、場所的な制約や
明るさなどの使用環境的な制約を減らして、さらに使用
性を向上させることが可能になるとともに、リード線が
外部に露出することによる接続信頼性の低下や、美観の
低下を防止することができる。使用時に邪魔になるリー
ド線がハンドルの内部に収納されていることから、使い
勝手も向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の一実施形態にかかるフレキシブル部
材の要部の構成を示す断面図である。
【図2】図1のフレキシブル部材を変形させた状態を示
す断面図である。
【図3】本願発明の他の実施形態にかかるフレキシブル
部材を示す断面図である。
【図4】本願発明の他の実施形態にかかるフレキシブル
部材を構成するエレメントのピン部の構造を示す図であ
り、図4(a)は平面図、図4(b)は図4(a)のb−b線
による断面図である。
【図5】本願発明の他の実施形態にかかるフレキシブル
部材の要部を拡大して示す断面図である。
【図6】本願発明のハンドル付きルーペの一実施形態を
示す、要部を断面とした正面図である。
【図7】従来のルーペ(ハンドル付きルーペ)を示す図
である。
【図8】従来のルーペ(スタンドルーペ)を示す図であ
る。
【符号の説明】
1(1a,1b,1c……) ピン部(オス型
部分) 2(2a,2b,2c……) 筒状ソケット部
(メス型部分) 3(3a,3b,3c……) エレメント 11(11a,11b,11c……) ピン部 12(12a,12b,12c……) 筒状ソケット部 13(13a,13b,13c……) エレメント 14a,14b 溝 15 貫通穴 16 突起部 17 空隙部(挿通
穴) 18 リード線 19 稜線部 21 レンズ 22 フレーム 23 ハンドル 24 ライト 25 電源 26 スイッチ A,B フレキシブル部
材 C ハンドル付きル
ーペ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のエレメントを連結することにより形
    成された、その形状を自在に変化させることが可能なフ
    レキシブル部材であって、 主要部が略球状のピン部(オス型部分)と、内周面の主
    要部が略球面状の筒状ソケット部(メス型部分)の両方
    を備えた複数のエレメントを、一つのエレメントのピン
    部を、隣接するエレメントの筒状ソケット部に摺動可能
    に嵌入させることにより連結したことを特徴とするフレ
    キシブル部材。
  2. 【請求項2】前記エレメントのピン部に、その先端側か
    ら基端側に向って、軸方向に並行な溝を形成したことを
    特徴とする請求項1記載のフレキシブル部材。
  3. 【請求項3】前記筒状ソケット部の内周面の開口部側
    に、前記筒状ソケット部に嵌入されたピン部を、筒状ソ
    ケット部の奥側に押圧する突起部を形成したことを特徴
    とする請求項1又は2記載のフレキシブル部材。
  4. 【請求項4】各エレメントに略軸方向に貫通穴を設ける
    ことにより、前記フレキシブル部材の少なくとも主要部
    を長手方向に貫通する空隙部を形成し、前記空隙部に電
    気コードなどの部材を収納できるようにしたことを特徴
    とする請求項1,2又は3記載のフレキシブル部材。
  5. 【請求項5】レンズと、請求項1,2,3又は4記載の
    フレキシブル部材を用いてなるハンドルとを具備するこ
    とを特徴とするハンドル付きルーペ。
  6. 【請求項6】前記レンズと、前記レンズ又はその近傍に
    配設された、観察対象物を照すためのライトと、前請求
    項4記載のフレキシブル部材を用いてなるハンドルとを
    具備し、 前記フレキシブル部材を貫通する空隙部内に、前記ライ
    トとその電源を接続するリード線を配設したことを特徴
    とするハンドル付きルーペ。
JP8253735A 1996-09-03 1996-09-03 フレキシブル部材及びそれを用いたハンドル付きルーペ Withdrawn JPH1078195A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005028943A1 (en) * 2003-09-19 2005-03-31 Joergensen Niels S An adjustable device comprising two or more interconnected elements, said elements forming a preferably elongated chain
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