JPH1078175A - 高圧燃料レールとその製造方法 - Google Patents

高圧燃料レールとその製造方法

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JPH1078175A
JPH1078175A JP8248839A JP24883996A JPH1078175A JP H1078175 A JPH1078175 A JP H1078175A JP 8248839 A JP8248839 A JP 8248839A JP 24883996 A JP24883996 A JP 24883996A JP H1078175 A JPH1078175 A JP H1078175A
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JP
Japan
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rail
pressure
pressure fuel
passage
rail material
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Application number
JP8248839A
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English (en)
Inventor
Masayoshi Usui
正佳 臼井
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Usui Kokusai Sangyo Kaisha Ltd
Original Assignee
Usui Kokusai Sangyo Kaisha Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 流通路の形状に依存されずに、高圧燃料レー
ルの内周面の疲労強度を増大することが可能な高圧燃料
レールの製造方法を提供する。 【解決手段】 外径22mm、内径10mm、材質DI
N ST 52のレール材を使用し、流通路に200μ
mの傷を付した後に、該レール材の全内周面を油圧作動
油で満たした後、高圧ポンプにより2400Barに加
圧し、この加圧後油圧作動油を除去することにより、流
通路内周面に残留圧縮応力を付与する。このように残留
圧縮応力を付与したレール材は、1200±50Bar
で15Hzの繰り返し圧力の印加を、1×10回繰り
返しても流通路の内面には破損は確認されなかった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高圧燃料の供給に
使用される高圧燃料レールとその製造方法とに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】自動車のディーゼル内燃機関の1000
kgf/cm以上の圧力の高圧燃料の供給路には、厚
肉細径の鋼管が高圧燃料レールとして使用され、この高
圧燃料レールの周壁の複数位置に分岐接続体が接続され
てコモンレールとして用いられている。高圧燃料レール
は、各種の形式のものがあるが、基本的には図1に示す
ように、高圧燃料が供給される本管1に、継手金具4に
よって流通路3″を備えた分岐枝管3が本管1の軸芯に
直角方向に取り付けられている。本管1としては、例え
ば外径20mm、肉厚6mmのものが使用され、図2に
示すように本管1の流通路1′の周面には、貫孔2′が
形成され、貫孔2′の端部には本管1の外周面方向に拡
大開口し、貫孔2′の軸芯を中心とした回転面形状の受
圧座面2が形成されている。そして、分岐枝管3の先端
には、押圧頭部6が形成され、押圧頭部6の端部には受
圧座面2と対接する押圧座面6′が形成され、押圧座面
6′を受圧座面2に対接させて、分岐枝管3が本管1
に、本管1に取り付けた継手金具4の螺子孔4′にナッ
ト5を螺合することにより該ナットの先端部を押圧頭部
6の背後に形成されたフランジ壁3′と当接せしめて固
定されている(図示実施例ではナット5と押圧頭部6の
間にスリーブが介在されている)。このようにすること
により、本管1の流通路1′に繋がる流通路3″が形成
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】高圧燃料レールの内周
面には、前述のように、1000kgf/cm以上の
圧力がかかるので、高圧燃料レールの材料疲労は大き
く、疲労限度に達するまでの動作寿命時間が余り長くと
れないのが実情である。この高圧燃料レールの動作寿命
時間を延長させるために、液体ホーニング加工によって
内周面を平滑に仕上げたり、内周面のショットピーニン
グ加工を行ったりして、疲労強度を増大させることが行
われているが、高圧燃料レールでは高圧燃料の流通路が
直角に交わっているために、内周面を同一条件で処理で
きないという問題がある。また、加工処理後に熱処理を
行って強度を向上させることも行われているが、この方
法では熱処理の歪みが生じ、取り付け精度を確保するこ
とが困難になることがある。
【0004】本発明は、前述したような高圧燃料レール
の現状に鑑みてなされたものであり、その第1の目的
は、流通路の形状に依存されずに、内周面の疲労強度が
増大された高圧燃料レールを提供することにある。
【0005】また、本発明の第2の目的は、流通路の形
状に依存されずに、高圧燃料レールの内周面の疲労強度
を増大することが可能な高圧燃料レールの製造方法を提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記第1の目的を達成す
るために、本発明の第1の実施態様は、厚肉細径の金属
管で構成される高圧燃料レールにおける高圧燃料が流通
する流通路の内面が、圧縮応力の残留面で形成されてい
ることを特徴とするものである。
【0007】前記第2の目的を達成するために、本発明
の第2の実施態様は、厚肉細径の金属管で構成される高
圧燃料レールにおける高圧燃料が流通する流通路の内面
に、肉厚の25%から75%が降伏する圧力を印加し、
印加後に前記圧力を除去することにより圧縮応力の残留
面を形成することを特徴とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を高圧燃料レール
の製造方法に係る一実施例に基づき説明する。本発明で
は、管径が20mm以下の厚肉細径の鋼管または、鍛造
品に流通路を孔明け加工した管体をレール材とし、この
レール材に分岐枝管や各種ゲージの取付口を加工する。
取付口が加工されたレール材に対して、必要個所にシー
ルを施して圧力媒体としての油等の流体を満たし、高圧
ポンプにより高圧に加圧された前記流体によりレール材
の全内周面(流通路全表面)を加圧し、この加圧後に高
圧流体を取り除いて、レール材の流通路全表面(図2を
転用すると、流通路1′の内周面と貫孔2′の内周面)
に圧縮応力を残留させる。
【0009】この場合に加圧して使用する流体として
は、水、油圧作動油なども使用できるが、洗浄液を使用
すると、高圧流体の噴出加圧時に、レール材内部の洗浄
も同時に行えるので便利である。また、高圧流体のレー
ル材の内周に噴出加圧される圧力は、レール材の流通路
の内表面の降伏点を越える圧力以上で、流通路が破損し
ない限り大きいことが望ましいが、加圧によりシールが
破損しレール材が使用不能となることがあり、本発明者
等の実測解析の結果では、肉厚の25%〜75%が降伏
する圧力が最適であることが確かめられた。
【0010】なお肉厚の25%未満では圧縮応力を残留
させた効果が十分に得られないが、75%以下であれば
内周面の欠陥が進行せず疲労強度を向上させることがで
きる。なお、肉厚の50%以下とすると加圧流体をコモ
ンレールに導入する際に必要箇所に設けるシールとして
特殊なものを用いなくともよいため、25%〜50%の
範囲が好ましい。
【0011】この条件を満たすには、下記数式1を満足
するように、高圧流体によるレール材の内周面の噴出加
圧を行えばよい。
【0012】
【式1】 P/D=logC/A+1/2(1−C2 /B2 ) ・・・(1)
【0013】(1)式において、P;付加する流体の圧
力 D;レール材の引っ張り降伏応力 C;降伏させる境界の半径 A;レール材の流通路半径 B;レールの外径の半径である。
【0014】
【実施例】本発明者等は、外径22mm、内径10m
m、材質DIN ST 52のレール材を使用し、流通
路に200μmの傷を付した後に、該レール材の全内周
面を油圧作動油で満たした後、高圧ポンプにより240
0Barに加圧し、この加圧後に油圧作動油を除去する
ことにより、流通路内周面に残留圧縮応力を付与した。
このように残留圧縮応力を付与したレール材は、120
0±50Barで15Hzの繰り返し圧力の印加を、1
×10回繰り返しても流通路の内面には破損は確認さ
れなかった。
【0015】これに対して、同一のレール材に対して、
他の処理はまったく同一に行い、高圧流体による高圧印
加及び除去による残留圧縮応力の付与のみを行わない場
合には、試験に使用した5本のレール材の全てが、12
00±50Barで15Hzの繰り返し圧力の印加を、
7〜35×10回繰り返すと破損した。
【0016】このように、本発明によると、分岐枝管や
各種ゲージの取付口が加工された外径22mm、内径1
0mmのレール材に対して必要個所にシールを施し、レ
ール材の全内周面(流通路全表面)を油圧作動油で満た
した後、高圧ポンプにより2400Barに加圧し、こ
の加圧後に高圧流体を取り除いて、レール材の流通路全
表面に圧縮応力を残留させる簡単な処理により、レール
材の流通路の内周面に1200±50Barで15Hz
の繰り返し圧力の印加を、1×10回繰り返し印加し
ても流通路の内周面に破損が生じない高圧燃料レールが
得られる。
【0017】
【発明の効果】以上述べた通り本発明によると、厚肉細
径の金属管で構成される高圧燃料レールの高圧燃料が流
通する流通路の内面が、圧縮応力の残留面で形成されて
いるので、高圧燃料レールの疲労強度が増大され、耐用
寿命を大幅に延長することが可能になる。さらに本発明
によると、厚肉細径の金属管で構成される高圧燃料レー
ルの高圧燃料が流通する流通路の内面に、肉厚の25%
から75%が降伏する圧力を印加し、印加後に前記圧力
を除去することにより、圧縮応力の残留面を形成して、
疲労強度が増大され、耐用寿命が大幅に延長された高圧
燃料レールを製造することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】高圧燃料レールの一例の構成を示す正面図であ
る。
【図2】図1の一部断面正面図である。
【符号の説明】
1 本管 1′ 流通路 3 分岐枝管 3′ 流通路 4 継手金具

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 厚肉細径の金属管で構成される高圧燃料
    レールにおける高圧燃料が流通する流通路の内面が、圧
    縮応力の残留面で形成されていることを特徴とする高圧
    燃料レール。
  2. 【請求項2】 厚肉細径の金属管で構成される高圧燃料
    レールにおける高圧燃料が流通する流通路の内面に、肉
    厚の25%から75%が降伏する圧力を印加し、印加後
    に前記圧力を除去することにより圧縮応力の残留面を形
    成することを特徴とする高圧燃料レールの製造方法。
JP8248839A 1996-08-30 1996-08-30 高圧燃料レールとその製造方法 Pending JPH1078175A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010158695A (ja) * 2009-01-07 2010-07-22 Denso Corp 筒状部材の製造方法

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