JPH1077430A - インキジェット記録装置用インキ組成物 - Google Patents

インキジェット記録装置用インキ組成物

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JPH1077430A
JPH1077430A JP23227396A JP23227396A JPH1077430A JP H1077430 A JPH1077430 A JP H1077430A JP 23227396 A JP23227396 A JP 23227396A JP 23227396 A JP23227396 A JP 23227396A JP H1077430 A JPH1077430 A JP H1077430A
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JP
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water
vinyl monomer
ink composition
colored resin
ink
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JP23227396A
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Hiroyuki Idokawa
浩幸 井戸川
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Mitsubishi Pencil Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インキジェット記録に充分な濃度を有し、、
印刷部が滲まない鮮明な画像を与え、水や汗によって記
録された画像が滲みを生じたり消失したりすることのな
い、混色によって色が濁らない、印刷物を長期間保存し
ても画像が変質しない耐光性に優れた、物性の変化や沈
殿物を生じない安定なインキジェット記録装置用インキ
組成物を提供することである。 【解決手段】 酸性官能基を有するビニルモノマーおよ
びシアノ基を有するビニルモノマーを含む混合ビニルモ
ノマーに水溶性塩基性染料を溶解し、該混合物を重合性
界面活性剤の存在下で乳化共重合することにより着色樹
脂微粒子水性分散液を製造し、さらにその着色樹脂微粒
子水性分散液を用いてインキジェット記録装置用インキ
組成物を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインキジェット記録
装置用インキ組成物および該組成物に用いる着色樹脂微
粒子水性分散液の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のインキジェット記録装置用インキ
組成物としては、水可溶性の酸性染料や塩基性染料など
を水性媒体中に溶解し、湿潤剤、pH調整剤、防腐剤な
どの添加剤を加えてなるインキ組成物などが知られてい
る。しかしながら、これらインキ組成物は印刷部が滲ん
で画像が不鮮明になったり、染料が水可溶性のために記
録された画像が汗や水で滲みを生じたり消失したり、ま
た、混色により色が濁るという欠点がある。本来、水溶
性染料は耐光性が劣り、印刷物を長期間保存すると画像
が変質するという問題がある。また、これらインキ組成
物は長期間の保存や繰り返し印刷などにより、インキの
物性が変化したり沈殿物を生じたりして、ノズルの目詰
まりやインキ吐出に著しい障害を起こし、印刷不良を発
生するという欠点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、上述の従来のインキジェット記録装置用イ
ンキ組成物の欠点や問題点を解決することであり、水や
汗によって記録された画像が滲みを生じたり消失したり
することのない、印刷部が滲まない鮮明な画像を与え、
印刷物を長期間保存しても画像が変質しない耐光性に優
れた、混色によって色が濁らないインキジェット記録装
置用インキ組成物を提供することである。また、沈殿物
の生じない安定な該インキ組成物のベースとなる充分な
濃度を有する着色樹脂微粒子水性分散液の製造法を提供
することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前記課題を
解決すべく種々の検討を重ねた結果、水溶性塩基性染料
とともに特定の混合ビニルモノマーを乳化共重合するこ
とにより、従来の欠点や問題点が解決されたインキジェ
ット記録装置用インキ組成物が得られることを見出し
て、本発明を完成するに至った。
【0005】本発明のインキジェット記録装置用インキ
組成物は、水溶性塩基性染料を溶解した酸性官能基を有
するビニルモノマーとシアノ基を有するビニルモノマー
を含む混合ビニルモノマーを乳化共重合してなる着色樹
脂微粒子水性分散液を含有することからなる。好ましく
は、着色樹脂微粒子が全インキ組成物中に対して3〜3
0重量%(樹脂固形分に換算して)含有することからな
る。
【0006】本発明の着色樹脂微粒子水性分散液の製造
方法は、酸性官能基を有するビニルモノマーおよびシア
ノ基を有するビニルモノマーを含む混合ビニルモノマー
に水溶性塩基性染料を溶解し、該混合物を乳化共重合す
ることを特徴とする。 好ましくは、乳化共重合を重合
性界面活性剤を用いて行なう。
【0007】本発明のインキジェット記録装置用インキ
組成物は、水溶性塩基性染料を溶解した特定の混合ビニ
ルモノマーを、過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム、
過酸化水素などを重合開始剤とし、または、必要ならば
還元剤を併用するかたちで開始剤とし、乳化共重合によ
って、通常、樹脂固形分20〜50重量%の着色樹脂微
粒子水性分散液を調製し、この濃厚液の着色樹脂微粒子
水性分散液を、水および水溶性有機溶媒で希釈して樹脂
固形分3〜30重量%に調製することにより得られる。
【0008】本発明のインキ組成物に用いる水溶性有機
溶剤としては、エチレングリコール、トリエチレングリ
コール、テトラエチレングリコール、ジプロピレングリ
コール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロンパ
ジオール、1,2−ブタンジオール、2,3−ブタンジ
オール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオ
ール、1,2−ペンタンジオール、1,5−ペンタンジ
オール、2,5−ヘキサンジオール、3−メチル1,3
−ブタンジオール、2メチルペンタン−2,4−ジオー
ル、3−メチルペンタン−1,3,5トリオール、1,
2,3−ヘキサントリオール、グリセリンなどのアルキ
レングリコール類、ポリエチレングリコール、ポリプロ
ピレングリコールなどのポリアルキレングリコール類、
グリセロール、ジグリセロール、トリグリセロールなど
のグリセロール類、エチレングリコールモノメチルエー
テル、エチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチ
レングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコ
ールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノ−
n−ブチルエーテルなどのグリコールの低級アルキルエ
ーテル、チオジエタノール、N−メチル−2−ピロリド
ン、1,3−ジメチル−2−イミダリジノンなどが挙げ
られる。その含有量はインキ組成物全量に対して5〜8
0重量%が好ましく、より好ましく10〜60重量%で
ある。
【0009】その他にも、たとえばメチルアルコール、
エチルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブチ
ルアルコール、tert−ブチルアルコール、イソブチルア
ルコール、ヘキシルアルコール、オクチルアルコール、
ノニルアルコール、デシルアルコール、ベンジルアルコ
ールなどのアルコール類、ジメチルホルムアミド、ジエ
チルアセトアミドなどのアミド類、アセトンなどのケト
ン類、N−メチルピロリドン、1,3−ジメチル−2−
イミダゾリジノンなどの水溶性溶剤を混合することもで
きる。
【0010】また、水の含有量はインキ組成物全量に対
して30〜90重量%が好ましく、より好ましく40〜
60重量%である。 その他、必要に応じて防腐剤、p
H調整剤、消泡剤などを適宜選択して使用することがで
きる。
【0011】本発明のインキ組成物に係わる着色樹脂微
粒子は通常、凝集したり沈殿したりすることはなく、粒
子径が1.0μm以下であるので、インキジェット記録
装置用インキ組成物として用いる場合、インキ組成物が
細いノズルを通過するとき、目詰まりを起こさない。
【0012】本発明に係わる着色樹脂微粒子水性分散液
の製造に用いる酸性官能基を有するビニルモノマーは、
カルボキシル基、スルフォン基などの酸性官能基を有す
るビニルモノマーであれば特に制限はなく、例えば、ア
クリル酸、メタクリル酸、コハク酸2−メタクリロイル
オキシエチル〔三菱レイヨン(株)製、“アクリルエス
テルSA”〕、フタル酸2−メタクリロイルオキシエチ
ル〔三菱レイヨン(株)製、“アクリルエステルP
A”〕、ヘキサヒドロフタル酸2−メタクリロイルオキ
シエチル〔三菱レイヨン(株)製、“アクリルエステル
HH”〕、p−スチレンスルホン酸、2−スルホエチル
メタクリレート〔三菱レイヨン(株)製、“アクリルエ
ステルSEM”〕などがあげられる。酸性官能基を有す
るビニルモノマーの存在によって、水溶性塩基性染料の
混合ビニルモノマーヘの混和が非常によくなり、その結
果、濃度の高い着色樹脂微粒子を得ることができる。乳
化共重合における酸性官能基を有するビニルモノマーの
配合量は、ビニルモノマー全量に対して5〜95重量%
が好ましく、少なすぎると水溶性塩基性染料のビニルモ
ノマーへの混和が不十分となり、樹脂微粒子の着色が不
十分となり、また、多すぎると乳化共重合に支障をきた
す。
【0013】本発明に係わる着色樹脂微粒子水性分散液
の製造に用いるシアノ基を有するビニルモノマーは、ア
クリロニトリルやメタアクリロニトリルが代表例であ
る。シアノ基を有するビニルモノマーを共重合すること
により、得られる着色樹脂微粒子は、より鮮やかな色を
呈するようになり、インキジェット記録に十分な濃度と
鮮明さを与えるようになり、また、耐光性も一層優れた
ものとなる。乳化共重合におけるシアノ基を有するビニ
ルモノマーの配合量は、ビニルモノマー全量に対して5
〜80重量%が好ましく、少なすぎると、着色樹脂微粒
子の発色性や濃度、耐光性などが向上せず、一方、多す
ぎると乳化共重合に支障をきたす。
【0014】本発明に係わる乳化共重合には、酸性官能
基を有するビニルモノマーおよびシアノ基を有するビニ
ルモノマー以外に他の疎水性ビニルモノマーを混合して
混合ビニルモノマーとして乳化共重合を行ってもよい。
疎水性ビニルモノマーとしては、特に制限することはな
く、例えば、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、ア
クリル酸n−プロピル、アクリル酸n−ブチルなどのア
クリル酸エステル類、メタクリル酸メチル、メタクリル
酸エチル、メタクリル酸n−プロピル、メタクリル酸n
−ブチルなどのメタクリル酸エステル類、スチレン、メ
チルスチレンなどのスチレン類などがあげられる。ま
た、該乳化共重合において、エポキシ基、ヒドロキシメ
チルアミド基、イソシアネート基などの反応性架橋基を
有するモノマーや2つ以上のビニル基を有する多官能性
モノマーを混合して架橋してもよい。
【0015】本発明に係わる着色樹脂微粒子水性分散液
の製造に用いる水溶性塩基性染料は、特に制限はなく、
例えば「保土谷化学工業(株)製の“AIZEN CA
THILON YELLOW 7GLH”(CI BA
SIC YELLOW 21)」「BASF社製の“B
ASACRYL GOLDEN YELLOW X−G
FL”(CI BASIC YELLOW 28)」
「保土谷化学工業(株)製の“AIZEN CATHI
LON RED BLH 200%”(CI BASI
C RED 39)」「BASF社製の“BASACR
YL BRILLIANT RED G”(CI BA
SIC RED 52)」 「保土谷化学工業(株)製
の“AIZEN CATHILON PURE BLU
E 5GH200%”(CI BASIC BLUE
3)」「BASF社製の“BASACRYL BLUE
X−3GL”(CI BASIC BLUE 4
1)」などがあげられる。乳化共重合時の染料の配合量
はモノマー全量に対して0.2〜50重量%の範囲であ
る。
【0016】本発明に係わる乳化共重合に用いる界面活
性剤は特に制限がないが、重合性界面活性剤が好まし
い。重合性界面活性剤は、アニオン系またはノニオン系
であり、例えば、旭電化工業(株)製の“アデカリアソ
ープNE−10”、“同NE−20”、“同NE−3
0”、“同NE−40”、“同SE−10N”、花王
(株)製の“ラテムルS−180”、“同S−180
A”、“同S−120A”、三洋化成工業(株)製の
“エレミノールJS−2”などが挙げられ、その中から
1種類あるいは2種類以上を組み合わせて用いられる。
界面活性剤の使用量は、ビニルモノマーに対して0.1
〜50重量%が望ましい。
【0017】本発明に係わる樹脂微粒子水性分散液は、
従来の界面活性剤を用いて得られたものと比較すると、
水性媒体中に表面活性物質が殆ど存在しないことから、
表面張力が高いものとなり(普通、40dyn/cm以
上)、インキジェット記録装置用インキ組成物として用
いたとき、印刷部が滲まない鮮明な画像を得ることが可
能となる。また、画像が水や汗によって滲んだり消失し
たりすることのない、耐水性のある被膜を得ることが可
能となる。
【0018】本発明のインキジェット記録装置用インキ
組成物は、印刷部が混色によって色が濁ったりすること
もなく、鮮明な画像が得られ、その画像が水や汗によっ
て滲んだり消失することもない。また、長期間保存して
も画像が変質しない耐光性に優れた印字、印刷物が提供
できる。また、インキ組成物は、凝集したり沈殿したり
することはなく、組成物中の着色樹脂微粒子の粒子径が
1.0μm以下であるので、インキ組成物が細いノズル
を通過するとき、目詰まりを起こさない。
【0019】
【実施例】以下に実施例、比較例を示して本発明を更に
詳細に説明する。各例における性能試験は次の方法に従
った。 (鮮明さ)PPCコピー用紙に印字した文字の鮮明さを
目視により判定した。 ○:鮮明である。 △:僅かに濁っている。 ×:濁っている。 (滲 み)PPCコピー用紙に印字した文字の滲みの程
度を目視により判定した。 ○:滲まない。 △:僅かに滲む。 ×:滲む。 (耐水性)PPCコピー用紙に印字した文字を水に1時
間浸漬し、滲みの程度を目視により判定した。 ○:滲まない。 △:僅かに滲む。 ×:滲む。 (耐光性)PPCコピー用紙に印字した文字をフェード
メーターに照射し、褪色が認められた時間を測定した。 (保存安定性)インキ組成物を充填したカートリッジを
50℃の恒温槽中に入れ、印字不能となるまでの日数を
測定した。
【0020】(粒子径)インキ組成物中の着色樹脂微粒
子の粒子径は、レーザー散乱式粒度分布測定機〔日機装
(株)製、コールターカウンター、モデルN4SD〕を
用いて測定した。 (粘度)インキ組成物の粘度は、コーンプレート型回転
粘度計〔東京計器(株)、ELD型〕を用いて測定し
た。測定温度は25℃であった。 (表面張力)インキ組成物の表面張力は、吊り板法によ
って測定した。測定温度は25℃であった。
【0021】実施例1 2リットルのフラスコに、撹拌機、還流冷却器、温度
計、窒素ガス導入管、モノマー投入用500ml分液漏
斗を取り付け、温水槽にセットし、蒸留水の250gを
仕込んで、窒素ガスを導入しながら、内温を60℃まで
昇温した。 一方、メタクリル酸メチル200g、メタ
クリロニトリル100g、コハク酸2−メタクリロイル
オキシエチル〔三菱レイヨン(株)製、“アクリエステ
ルSA”〕200gからなる混合モノマーの500g
に、水溶性塩基性染料〔保土谷化学工業(株)製“AI
ZEN CATHILON RED BLH 200
%”〕の40gを混合し、さらに蒸留水の250gおよ
び重合性界面活性剤〔旭電化工業(株)製“アデカリア
ソープSE−10N”〕の50gを混合撹拌分散させ、
ついで過硫酸アンモニウムの3gを溶解させた液を調製
した。 この調製液を上記分液漏斗から温度60℃付近
に保ったフラスコ内に撹拌下で3時間にわたって添加
し、5時間目で重合を終了し、着色微粒子水性分散液を
得た。この着色微粒子水性分散液に、蒸留水の3500
g、プロピレングリコールの500gを加えて、均一に
撹拌して、粘度3.2cp、表面張力51dyn/cm
の赤色インキ組成物を得た。赤色インキ組成物中の着色
樹脂微粒子の粒子径は0.16μmであった。また、赤
色インキ組成物は、耐水性、耐光性に優れた特性を有
し、滲み、目詰まりのない鮮明な赤色を呈した。
【0022】実施例2 2リットルのフラスコに、撹拌機、還流冷却器、温度
計、窒素ガス導入管、モノマー投入用500ml分液漏
斗を取り付け、温水槽にセットし、蒸留水250gを仕
込んで、窒素ガスを導入しながら、内温を50℃まで昇
温した。 一方、スチレン100g、メタクリル酸メ
チル200g、メタクリロニトリル100g、メタクリ
ル酸100gからなる混合モノマーの500gに、水溶
性塩基性染料〔保土谷化学工業(株)製“AIZEN
PURE BLUE 5GH 200%”〕の30g、
蒸留水の250gおよび重合性界面活性剤〔花王(株)
製の“ラテムルS−180”〕の40gを撹拌混合し
て、さらに過硫酸アンモニウムの3gを溶解させた液を
調製した。この調製液を上記分液漏斗から温度を50℃
付近に保ったフラスコ内に撹拌下で3時間にわたって添
加し、5時間目で重合を終了し、着色微粒子水性分散液
を得た。この着色微粒子水性分散液に、蒸留水の350
0g、プロピレングリコールの500gを加えて、均一
に撹拌して、粘度3.0cp、表面張力50dyn/c
mの青色インキ組成物を得た。青色インキ組成物中の着
色樹脂微粒子の粒子径は0.14μmであった。また、
青色インキ組成物は、耐水性、耐光性に優れた特性を有
し、滲み、目詰まりのない鮮明な青色を呈した。
【0023】比較例1 混合モノマー500gをメタクリル酸メチル500gに
代える以外は、実施例1と同様にインキ組成物を調製し
た。得られたインキ組成物は粘度9.6cp、表面張力
42dyn/cmであり、鮮明さに欠けたものであり、
インキ組成物中の着色樹脂微粒子の粒子径は0.34μ
mであった。
【0024】比較例2 混合モノマーの500gを、メタクリル酸メチル300
gおよびコハク酸2−メタクリロイルオキシエチル(ア
クリエステルSA)200gからなる混合モノマーの5
00gに代える以外は実施例1と同様にインキ組成物を
調製した。 得られたインキ組成物は、粘度2.8c
p、表面張力51dyn/cmであり、鮮明さにかけた
もので、インキ組成物中の赤色樹脂微粒子の粒子径は
0.14μmであった。
【0025】比較例3 混合モノマー500gを、メタクリル酸メチル300g
およびメタクリロニトリル200gからなる混合モノマ
ーの500gに代える以外は、実施例1と同様にしてイ
ンキ組成物を調製した。得られたインキ組成物は粘度1
0.5cp、表面張力37dyn/cmであり、鮮明さ
にかけたもので、インキ組成物中の赤色樹脂微粒子の粒
子径は0.44μmであった。
【0026】比較例4 水溶性塩基性染料を使用しない以外は実施例1と同様に
して未着色の樹脂微粒子水性分散液を得た。その後、こ
の水性分散液に水溶性塩基性染料〔保土谷化学工業
(株)製“AIZEN CATHILON PINK
FGH”〕の5g、プロピレングリコールの500g、
蒸留水の3500gを加えて均一に撹拌して赤色インキ
組成物を得た。
【0027】比較例5 水溶性アクリル系樹脂〔ジョンソンポリマー(株)製、
“JONCRYL 61J”(固形分30%)〕の25
g、水溶性塩基性染料〔保土谷化学工業(株)製“AI
ZEN CATHILON PINK FGH”〕の2
g、プロピレングリコールの10g、蒸留水の63gを
混合し1時間撹拌溶解することにより赤色インキ組成物
を得た。
【0028】比較例6 水溶性青色染料〔保土谷化学工業(株)製“AIZEN
VICTORIAPURE BLUE BOH”〕の
1g、プロピレングリコールの10g、蒸留水の89g
を混合し、1時間撹拌溶解することにより青色インキ組
成物を得た。
【0029】
【表1】
【0030】
【発明の効果】本発明のインキ組成物は保存安定性に優
れている。また、本発明のインキ組成物を用いたインキ
ジェット記録は、印刷部が滲まず、鮮明な画像を与え、
耐水性や耐光性に優れている。本発明の着色樹脂微粒子
水性分散液の製造法は、沈殿物の生じない安定な本発明
のインキ組成物ベースとなる充分な濃度を有する着色樹
脂微粒子水性分散液を提供する。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水溶性塩基性染料を溶解した酸性官能基
    を有するビニルモノマーとシアノ基を有するビニルモノ
    マーを含む混合ビニルモノマーを乳化共重合してなる着
    色樹脂微粒子水性分散液を含有することからなるインキ
    ジェット記録装置用インキ組成物。
  2. 【請求項2】 着色樹脂微粒子が全インキ組成物中に対
    して3〜30重量%(樹脂固形分に換算して)含有する
    ことからなる請求項1記載のインキジェット記録装置用
    インキ組成物。
  3. 【請求項3】 酸性官能基を有するビニルモノマーおよ
    びシアノ基を有するビニルモノマーを含む混合ビニルモ
    ノマーに水溶性塩基性染料を溶解し、該混合物を重合性
    界面活性剤の存在下で乳化共重合することを特徴とする
    着色樹脂微粒子水性分散液の製造方法。
JP23227396A 1996-09-02 1996-09-02 インキジェット記録装置用インキ組成物 Pending JPH1077430A (ja)

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