JPH1075882A - カーテン開閉装置 - Google Patents

カーテン開閉装置

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JPH1075882A
JPH1075882A JP8235470A JP23547096A JPH1075882A JP H1075882 A JPH1075882 A JP H1075882A JP 8235470 A JP8235470 A JP 8235470A JP 23547096 A JP23547096 A JP 23547096A JP H1075882 A JPH1075882 A JP H1075882A
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curtain
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Abstract

(57)【要約】 【課題】湾曲したカーテンレールに適用でき、構造が簡
単で小型のカーテン開閉装置を提供する。 【解決手段】カーテンレール2に沿って配置されるシリ
ンダーレール3に第1の移動体5がスライド可能に外嵌
されている。また、シリンダーレール3の内部には、第
1の移動体5と磁力で連繋される第2の移動体6がスラ
イド可能に収容されている。シリンダーレール3の端部
がスピードコントローラ15,16を介して電磁弁14
に連繋されている。電磁弁14は、シリンダーレール3
の内部と大気とをサイレンサ20を介して連通するか、
または、フィルタ21を介してコンプレッサ22に連通
する。コンプレッサ22および電磁弁14はCPU23
によって作動制御される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カーテンの開閉を
エアの圧力で行うカーテン開閉装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、カーテンをリモコン操作等により
開閉する方法として、図19に示すような、リニアモー
タカーの原理を応用したものが知られている。
【0003】この従来のリニアカーテンレール100
は、カーテンレール101と平行に取り付けた磁石用レ
ール102の側に、永久磁石103のN極とS極を交互
に設置してある。そして、駆動部105には、電磁石1
06を搭載し、また、カーテンレール101の駆動用移
動駒107を連繋してある。
【0004】このような構造において、駆動部105に
電流を流すと、永久磁石103と電磁石106が吸引・
反発を繰り返し、駆動部105が駆動用移動駒107を
けん引しながら移動する。なお、駆動部105に流す電
流の極性を切り替えることにより、カーテン108の開
閉の切替を行うようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
リニアカーテンレール100は、直線的にカーテン10
8を開閉する場合には円滑に作動するが、駆動部105
および永久磁石103が柔軟性に欠けるため、カーテン
レール101の一部を湾曲させて使用する場合は円滑に
作動させるための加工が困難であった。また、従来のリ
ニアカーテンレール100は、構造が複雑でしかも部品
点数が多いため、組立が容易でなく、小さなスペース内
に設置するのが困難であり、製品価格も高価なものであ
った。
【0006】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、構造が簡単で、柔軟性に富み、
高価格化を防止できるエアー駆動カーテンレールを提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のカーテン開閉装置は、カーテンレールの駆
動用移動駒に連繋される第1の移動体と、カーテンレー
ルに沿って配置されたシリンダーレールと、上記第1の
移動体に磁力でもって連繋され、上記シリンダーレール
内にスライド可能に収容された第2の移動体と、上記第
2の移動体にエア圧を作用させ、第2の移動体の移動を
制御するエア圧制御手段とを有する。
【0008】また、本発明のカーテン開閉装置では、上
記第1の移動体の移動範囲を規制するストッパを有す
る。
【0009】また、本発明のカーテン開閉装置では、上
記第1の移動体が、上記第2の移動体に対向する部位に
第1の磁石を備え、上記第2の移動体が、上記第1の磁
石に対向する部位に配置された第2の磁石と、上記第2
の磁石の両側に配置されて上記シリンダレールに摺接す
る弾性シール部材と、上記弾性シール部材の外側に配置
されてエア圧を受ける受圧部材と、上記受圧部材,弾性
シール部材および第2の磁石を挟持する挟持手段とを備
え、上記弾性シール部材が、上記シリンダーレールとの
接触面積が小さくなるように形成されたシールリップを
備えている。
【0010】また、本発明のカーテン開閉装置では、上
記第1の移動体が、上記第2の移動体に対向する部位に
第1の磁石を備え、上記第2の移動体が、上記第1の磁
石に対向する側に弾性変形可能なスペーサを介して一対
配置された第2の磁石と、上記第2の磁石の両側に配置
されて上記シリンダーレールに摺接する弾性シール部材
と、上記弾性シール部材の外側に配置されてエア圧を受
ける受圧部材と、上記受圧部材,弾性シール部材および
第2の磁石を挟持する挟持手段とを備え、上記弾性シー
ル部材が、上記シリンダーレールとの接触面積が小さく
なるように形成されたシールリップを備えている。
【0011】また、本発明のカーテン開閉装置では、上
記第1の移動体が上記シリンダーレールに所定の隙間を
もって外嵌され、上記第1の移動体がその内周方向に複
数配置された転動体で上記シリンダーレールに支持され
ており、上記複数の転動体のうち一つの転動体が半径方
向外方への移動を規制され、他の転動体がバネで上記シ
リンダーレール側へ向けて付勢されている。また、上記
シリンダレールには、上記転動体を案内する案内部が設
けられている。
【0012】また、本発明のカーテン開閉装置では、上
記シリンダーレールと上記カーテンレールとの間に上記
第1の移動体がスライド可能に収容され、上記第1の移
動体が上記シリンダーレールと上記カーテンレールに転
動体を介して支持されており、上記第1の移動体と上記
シリンダーレールとの間の転動体または上記第1の移動
体と上記カーテンレールとの間の転動体の少なくとも一
方がバネにより上記第1の移動体側に支持されている。
【0013】また、本発明のカーテン開閉装置では、上
記第1の磁石および上記第2の磁石の上記シリンダーレ
ールに対向する面が円弧状に形成されている。
【0014】本発明のカーテン開閉装置によれば、第2
の移動体がエア圧制御手段によってシリンダーレール内
を移動させられると、第2の移動体と磁力でもって連繋
された第1の移動体が第2の移動体と共に移動する。こ
の際、第1の移動体がカーテンレールの駆動用移動駒に
連繋されているため、第1の移動体と駆動用移動駒が共
に移動する。
【0015】また、第1の移動体の移動範囲を規制する
ストッパにより第1の移動体に連繋された駆動用移動駒
が所定の開位置または閉位置に確実に停止させられる。
なお、ストッパは、シリンダーレールに取り付けられる
か、または、カーテンレールに取り付けられる。
【0016】また、本発明のカーテン開閉装置によれ
ば、弾性シール部材のシールリップがシリンダーレール
に摺接するようになっているため、シリンダーレールが
湾曲していても、弾性シール部材が変形してシリンダー
レールの形状の変化を吸収する。その結果、第2の移動
体は、その湾曲したシリンダーレール内をエアの圧力を
受けて円滑に移動する。ここで、挟持手段としては、一
般に物を挟持し得るものであればよく、引っ張りバネや
ボルト・ナットの他に、フランジ付の軸と軸用止め輪と
の組み合わせ等が考えられる。なお、引っ張りバネで挟
持するようにすれば、第2の移動体が湾曲したシリンダ
ーレールをより一層容易に変形して移動する。
【0017】また、本発明のカーテン開閉装置によれ
ば、第2の移動体の2個の第2の磁石と第1の移動体の
第1の磁石とにより、上記の場合よりも強い磁力が第1
の移動体と第2の移動体の間に作用するため、第1の移
動体と第2の移動体がより一層強く連繋される。
【0018】また、第1の移動体を支持する転動体のう
ちでバネで支持された転動体が、そのバネを押し縮めて
シリンダーレールの変形を吸収する。その結果、第1の
移動体は、シリンダーレールが湾曲していても円滑に移
動する。
【0019】また、本発明のカーテン開閉装置では、上
記第1の磁石および上記第2の磁石の上記シリンダーレ
ールに対向する面が円弧状に形成されていることから、
第1の移動体および第2の移動体がシリンダーレールの
湾曲した部分を通過する場合でも第1の磁石および第2
の磁石がシリンダーレールに接触しにくく、仮に第1の
磁石および第2の磁石がシリンダーレールに接触したと
しても、接触面積が小さいので、第1の移動体および第
2の移動体に作用する接触抵抗が小さい。その結果、第
1の移動体および第2の移動体は、湾曲したシリンダー
レールに沿って円滑に移動する。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき詳述する。
【0021】〔第1の実施の形態〕図1は、本発明に係
るエア駆動カーテン開閉装置の第1の実施の形態の基本
構成回路図を示すものである。また、図2は、本実施の
形態に係る同カーテン開閉装置の全体構成図である。さ
らに、図3は、本実施の形態に係る同カーテン開閉装置
の要部拡大図である。
【0022】これらの図に示すように、本実施の形態に
係るカーテン開閉装置1は、カーテンレール2に沿って
パイプ状のシリンダーレール3が配置され、そのシリン
ダーレール3にシリンダー移動体4がスライド可能に取
り付けられている。このシリンダー移動体4は、シリン
ダーレール3に外嵌される第1の移動体5と、シリンダ
ーレール3の内部に収容される第2の移動体6とにより
構成されており、これら第1の移動体5と第2の移動体
6が永久磁石7,8(第1の磁石7,第2の磁石8)の
磁力でもって連繋されている。
【0023】そして、シリンダーレール3の両端部のエ
ア給・排ポート10,11には、第2の移動体6の両側
へエアの供給・排出ができるように、スピードコントロ
ーラ15,16を介して管路12,13がそれぞれ接続
されている。この管路12,13は、エア給・排ポート
10,11と電磁弁14とをスピードコントローラ1
5,16を介して接続しており、電磁弁14によって排
気路17または圧力供給路18に連通されるようになっ
ている。なお、排気路17は、その排出側端部にサイレ
ンサ20が取り付けられており、エアが静かに大気中に
排出されるように工夫されている。また、圧力供給路1
8は、フィルタ21を介してコンプレッサ22に接続さ
れている。
【0024】コンプレッサ22および電磁弁14が制御
手段としてのCPU23に電気的に接続されている。C
PU23は、リモートコントロールスイッチ等からの信
号に基づいて制御信号をコンプレッサ22および電磁弁
14に出力し、その作動を制御するようになっている。
【0025】したがって、たとえば、図1のように、シ
リンダーレール3の下端側が電磁弁14によってコンプ
レッサ22に接続され、シリンダーレール3の上端側が
電磁弁14によって大気と連通されると、シリンダー移
動体4が図中上端側に移動する。この際のシリンダー移
動体4の移動速度がスピードコントローラ15,16に
よって調整されるようになっている。
【0026】なお、以上の説明から理解されるように、
CPU23,コンプレッサ22,フィルタ21,電磁弁
14,スピードコントローラ15,16,サイレンサ2
0およびこれらを接続する管路12,13,排気路1
7,圧力供給路18は、第2の移動体6に圧力を作用さ
せ、第2の移動体6の移動を制御するエア圧制御手段2
4を構成する。なお、必要に応じてコンプレッサ22と
フィルタ21との間に空気留め用のタンクを設けるもの
とする。
【0027】カーテンレール2には、図2乃至図3に示
されるように、カーテン25を吊り下げる移動駒26,
27が多数スライド可能に収容されており、その多数の
移動駒26,27のうち図中左端部の移動駒(駆動用移
動駒)26が第1の移動体5にフック28を介して接続
され、その駆動用移動駒26が第1の移動体5と共に移
動するようになっている。したがって、他の移動駒27
は、駆動用移動駒26に従って移動することになる。
【0028】また、カーテンレール2には、図2乃至図
3に示されるように、両エア給・排ポート10,11の
内側に第1の移動体5の移動範囲を規制するストッパ3
0,31が取り付けられている。そして、このストッパ
30,31は、第1の移動体5が当接する部分にゴム等
のダンパ部材32,33が設置されると共に、第1の移
動体5の通過を検知するセンサ34,35が設置されて
いる。このセンサ34,35が第1の移動体5の通過を
検知すると、その検知信号がCPU23に入力され、C
PU23がコンプレッサ22,電磁弁14に制御信号を
出力し、第2の移動体6および第1の移動体5の移動を
停止させる(図18参照)。
【0029】なお、電磁弁14,サイレンサ20,フィ
ルタ21,コンプレッサ22およびCPU23を収容し
た制御ボックス36が壁37に固定されると共に、接続
部材38によってシリンダーレール3に固定されてい
る。また、シリンダーレール3は、接続部材39によっ
てカーテンレール2に固定されている。そして、カーテ
ンレール2は、取付部材40によって壁37に固定され
ている(図2(a),図2(b)参照)。
【0030】次に、本第1の実施の形態に係るカーテン
開閉装置1の各部の詳細を説明する。
【0031】〈シリンダー移動体〉図4は、シリンダー
移動体4の詳細を示す図である。この図4に示すよう
に、第1の移動体5は、2分割された円筒状部材5a,
5bがねじ41で固定され、その円筒状部材5a,5b
の接合部内周側に永久磁石(第1の磁石)7が収容され
ており、シリンダーレール3に所定の隙間49をもって
外嵌されている。また、各円筒状部材5a,5bの内周
側には、シリンダーレール3に転接するボール(転動
体)42が周方向に等間隔で3個配置されている。この
3個のボール42は、円筒状部材5a,5bに形成され
た径方向穴43に収容されて、そのうち1個が径方向穴
43に螺合された蓋部材44によって径方向位置が規制
され、他の2個がバネ45によってシリンダーレール3
に押圧されている。したがって、第1の移動体5は、湾
曲したシリンダーレール3に使用しても、バネ45で支
持された2個のボール42および隙間49によってシリ
ンダーレール3の変形を吸収することができ、円滑に移
動させられる。
【0032】なお、バネ45は、径方向穴43に螺合さ
れた蓋部材46によって支持されている。また、上記1
個のボール42は、シリンダーレール3の軸線方向に延
びる案内溝47に係合され、円筒状部材5a,5bを案
内溝47に沿って案内する。これによって、第1の移動
体5は、回転することなく円滑にシリンダーレール3上
を移動する。
【0033】第2の移動体6は、第1の移動体5の永久
磁石7と対向する位置に弾性材製(たとえば、ゴム)の
スペーサ48が配置され、そのスペーサ48の両側に円
筒状の永久磁石(第2の磁石)8が一対配置され、さら
にその永久磁石8の外側に弾性シール部材(たとえば、
ゴム製シール部材)50を介して受圧部材51がそれぞ
れ配置されており、これら受圧部材51,51,弾性シ
ール部材50,50,永久磁石8,8およびスペーサ4
8がその中心部をバネ52で挟持されている。なお、第
1の磁石7および第2の磁石8は、円周方向に分割され
たものでもよい。
【0034】このうち、弾性シール部材50は、その外
周にシールリップ50aが複数凹凸形成されており、そ
のシールリップ50aがシリンダーレール3の内周面に
弾性接触するようになっている。その結果、エアの漏れ
が防止されることはもちろんのこと、弾性シール部材5
0とシリンダーレール3との接触面積が小さく、第2の
移動体6に作用する摺接抵抗が小さいため、第2の移動
体6が円滑に作動する。また、弾性シール部材50は、
その小径部50bで永久磁石8の内周面8aを支持して
おり、永久磁石8の半径方向の位置決めをしている。な
お、永久磁石8の外周とシリンダーレール3との間には
所定の隙間が生じるように構成されており、永久磁石8
とシリンダーレール3との接触による抵抗で第2の移動
体6が円滑に作動しなくなるのを防止している。
【0035】受圧部材51は、弾性材料で形成されてお
り、外周が円弧状に折り返された中空円板状を呈し、エ
アの圧力を受けるようになっている。そして、この受圧
部材51は、その中空部51aにバネを係止するバネ止
めピン53が係合されている。
【0036】以上のような構造のシリンダー移動体4
は、シリンダーレール3の直径が変わっても、第1の移
動体5が上記したように3個のボール42でシリンダー
レール3に支持されているため、ガタツキやキシミを生
じることがなく、円滑に移動することができきる。ま
た、シリンダー移動体4の第2の移動体6は、永久磁石
8,8間および受圧部材51と永久磁石8間に弾性変形
可能な弾性部材(スペーサ48,弾性シール部材50)
を介装してあり、しかもこれらをバネ52で挟持するよ
うになっているため、シリンダーレール3が湾曲してい
ても、そのシリンダーレール3の形状に倣って変形し、
円滑に移動する。
【0037】したがって、本実施の形態に係るカーテン
開閉装置1は、図5に示すような湾曲したカーテンレー
ル2に対しても使用することができる。なお、図5にお
いて、シリンダーレール3の途中には、中間位置センサ
54,55が取り付けられており、その中間位置センサ
54,55の位置にシリンダー移動体4を停止させるこ
とができるようになっている。
【0038】〈第1の移動体と駆動用移動駒との連繋部
構造〉図6は、第1の移動体5と駆動用移動駒26との
連繋部構造を示すものである。この図に示すように、第
1の移動体5の外周下部には切り欠き部56が形成され
ており、この切り欠き部56にはフック57がねじ58
で固定されている。フック57は、その先端部に形成さ
れた溝60が駆動用移動駒26の細軸部26aに係合さ
れている。なお、フック57は、第1の移動体5に固定
される第1フック部材57aと、駆動用移動駒26に係
合される第2フック部材57bと、これら第1フック部
材57aと第2フック部材57bとを固定するねじ61
とで構成されている。これにより、駆動用移動駒26
は、シリンダー移動体4と共にカーテンレール2内を移
動する。
【0039】〈シリンダーレールおよびカーテンレール
の取付部構造〉図7は、シリンダーレール3およびカー
テンレール2の取付部構造を示すものである。この図に
示すように、シリンダーレール3は、壁37に固定され
た制御ボックス36に接続部材38によって固定され、
カーテンレール2が接続部材39によってシリンダーレ
ール3に固定されている。なお、接続部材38,39
は、共に左右に2分割されており、ねじ62で一体化さ
れるようになっている。
【0040】以上のように本実施の形態によれば、第2
の移動体6が湾曲したシリンダーレール3内をエアの圧
力で円滑に移動すると共に、この第2の移動体6に磁力
で連繋された第1の移動体5が湾曲したシリンダレール
3上を円滑に移動することができるため、従来のリニア
カーテンレールが使用できなかった部分に使用すること
ができる。
【0041】また、本実施の形態によれば、全体構造が
従来のリニアカーテンレールに比較して簡単であるた
め、組立が容易で、且つ小型化を図ることができる。ま
た、本実施の形態によれば、従来のリニアカーテンレー
ルに比較して部品点数が少なく、製品価格の低廉化を図
ることができる。
【0042】なお、上記の実施の形態は、エアで第2の
移動体6を移動させる態様を示したが、たとえば、図8
(a)に示すように、第1の移動体5の永久磁石7を第
2の移動体6の一対の永久磁石8,8からずらせば、手
動により容易にカーテンの開閉を行うことができる。ま
た、図8(b)に示すように、第1の移動体5の永久磁
石7を第2の移動体6の一対の永久磁石8,8間に位置
させれば、より強い磁力でエアにより自動的にカーテン
を開閉させることができる。さらに、カーテンに過負荷
が作用しても、第1の移動体5と第2の移動体6を連繋
する力は磁力だけであるため、第1の移動体5と第2の
移動体6とが図8(a)に示すようにずれ、カーテンが
破れるというような不都合を生じることがない。ここ
で、第1の移動体5をストッパ30,31に当接させれ
ば、第1の移動体5を第2の移動体6とを容易にずらす
ことができる。
【0043】〔第2の実施の形態〕上記第1の実施の形
態は、第1の移動体5の内周側周方向に3個のボール4
2を等間隔で配置する態様を示したが、これに限られ
ず、第1の移動体5の内周側に対向させて2個のボール
42,42を配置したり(図9(a)参照)、また第1
の移動体5の内周側周方向に4個のボール42・・42
を等間隔で配置してもよい(図9(b)参照)。この場
合、1個のボール42は、蓋部材44で半径方向外方へ
の移動が規制されるようになっている。一方、他のボー
ル42は、蓋部材46で支持されたバネ45でシリンダ
ーレール3側に押圧されるようになっている。
【0044】〔第3の実施の形態〕上記第1の実施の形
態は、第2の移動体6の受圧部材51,弾性シール部材
50,永久磁石8およびスペーサ48を挟持する挟持手
段として引っ張りバネ52を使用する態様を示したが、
これに限られず、図10に示すように、ボルト・ナット
63を挟持手段として使用するようにしてもよい。但
し、この場合、ボルトの軸部64と弾性シール部材5
0,永久磁石8,スペーサ48との間に所定の隙間65
が生じるように構成されている。この隙間65は、第2
の移動体6が湾曲したシリンダーレール3内を移動する
際、弾性シール部材50,永久磁石8およびスペーサ4
8の変形・変位を許容する。
【0045】〔第4の実施の形態〕上記第1の実施の形
態は、第2の移動体6の弾性シール部材50の外周を凹
凸状に形成してあるが、これに限られず、図11に示す
ように、弾性シール部材50の外周50cを円弧状に形
成して、弾性シール部材50とシリンダーレール3との
接触面積を小さくするようにしてもよい。
【0046】〔第5の実施の形態〕上記第1の実施の形
態は、第1の移動体5および第2の移動体6の永久磁石
7,8の断面形状が矩形状であるが、これに限られず、
図12に示すように、第1の移動体5の永久磁石7の内
周面7aを円弧状に形成し、第2の移動体6の永久磁石
8の外周面8bを円弧状に形成してもよい。このように
すれば、第2の移動体6がシリンダーレール3の湾曲し
た部分を通過する際に、永久磁石7,8がシリンダーレ
ール3に接触しにくい。仮に接触した場合でも、第2の
移動体6とシリンダーレール3との接触抵抗が小さくな
る。
【0047】〔第6の実施の形態〕上記第1の実施の形
態は、第2の移動体6に2個の永久磁石8,8を配置し
ているが、これに限られず、図13に示すように、第1
の移動体5の永久磁石7に対向する位置に第2の移動体
6の円筒状の永久磁石8を1個配置してもよい。この場
合、永久磁石8は、両側にそれぞれ配置された弾性シー
ル部材66の小径部66aにより内周部8aが支持され
ている。
【0048】そして、本実施の形態は、図14に示すよ
うに、第1の移動体5の永久磁石7と第2の移動体6の
永久磁石8との位置をずらすことにより、第1の移動体
5のみを手動で移動させることができる。したがって、
本実施の形態は、上記第1の実施の形態と同様に、手動
により容易にカーテンを開閉することができる。なお、
ストッパ30,31に第1の移動体5を当接させること
により、第1の移動体5と第2の移動体6とを容易に分
離することができる。
【0049】〔第7の実施の形態〕上記第1の実施の形
態は、カーテンレール2を接続部材39によりシリンダ
ーレールに固定すると共に、取付部材40によって壁3
7に固定するようになっているが、これに限られず、図
15に示すように、カーテンレール2とシリンダーレー
ル3とを接続部材39により固定するだけでもよい。
【0050】〔第8の実施の形態〕本実施の形態は、図
16に示すように、シリンダーレール3とカーテンレー
ル2とが一体形成されている。そして、第1の移動体5
が、シリンダーレール3に沿って移動できるようにする
ため、その下部67を一部切り欠いてある。したがっ
て、第1の移動体5の永久磁石7もその下部を一部切り
欠いてある。そして、第1の移動体5にビス68で固定
されたフック70が駆動用移動駒26に係合されてい
る。その結果、第1の移動体5と共に駆動用移動駒26
が移動する。本実施の形態によっても上記第1の実施の
形態と同様の効果を得ることができる。
【0051】〔第9の実施の形態〕本実施の形態は、図
17に示すように、シリンダーレール3とカーテンレー
ル2とが一体形成されている。そして、第1の移動体5
がカーテンレール2内にスライド可能な状態で収容され
ている。この第1の移動体5の上部には、第2の移動体
6の永久磁石8に対向する側に円弧状の永久磁石7が配
置されている。また、この第1の移動体5は、シリンダ
ーレール3に転接するボール71と、カーテンレール2
に転接するボール71,71とが配置されている。この
うち、カーテンレール2に転接するボール71がバネ7
2で付勢されており、シリンダーレール3に転接するボ
ール71が蓋部材73によりその移動を規制されてい
る。さらに、第1の移動体5は、その下方に突出する軸
74が形成されており、その軸73にカーテン25が吊
り下げられている。したがって、本実施の形態は、第1
の移動体が駆動用移動駒としても機能する。そして、本
実施の形態によっても第1の実施の形態と同様の効果を
得ることができる。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
エアの圧力でシリンダーレールの内部を移動する第2の
移動体に対し、カーテンレールの駆動用移動駒に連繋さ
れた第1の移動体を磁力で連繋するようになっているた
め、構造が簡単で部品点数も少なく、小型化を図ること
ができと共に、製品価格の低廉化を図ることができる。
また、構造が簡単であるため、組立作業の容易化をはか
ることもできる。
【0053】また、本発明によれば、第2の移動体の弾
性シール部材がその外周にシールリップを備え、そのシ
ールリップをシリンダーレールに摺接させるようになっ
ているため、シリンダーレールが湾曲しているような場
合、弾性シール部材が弾性変形してその湾曲したシリン
ダーレールの内部を円滑に移動する。したがって、本発
明によれば、従来のリニアカーテンレールが容易に使用
できなかった湾曲したカーテンレールに対しても容易に
使用することが可能となる。
【0054】また、本発明によれば、第1の移動体とシ
リンダーレールとの間に介装される複数の転動体の中
に、バネでシリンダーレール側に付勢されて変位可能な
転動体を備えているため、シリンダーレールが変形して
も、第1の移動体が転動体に支持されて円滑に移動す
る。したがって、従来のリニアカーテンレールの使用が
困難であった湾曲したカーテンレールに対しても容易に
使用することが可能となる。
【0055】また、本発明によれば、第1の移動体と第
2の移動体とが磁力でもって連繋されているため、カー
テンに連繋される第1の移動体に過負荷が作用しても、
第1の移動体と第2の移動体との連繋が解除されるたけ
で、カーテンを破るというような不都合を生じることが
ない。
【0056】また、本発明によれば、ストッパによりエ
ア漏れを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るカーテン開閉
装置の基本構成回路図である。
【図2】同カーテン開閉装置の全体構成図で、(a)は
正面図、(b)は右側面図(A方向矢視図)である。
【図3】図2の右側端部の拡大図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係るシリンダー移
動体の構成図で、(a)はシリンダー移動体の正面図、
(b)は図4(a)のB−B線に沿う断面図、(c)は
(a)のC−C線に沿う断面図、(d)は(a)のD部
拡大図である。
【図5】湾曲部を有するカーテンレールに適用されるカ
ーテン開閉装置の全体構成図で、(a)は正面図、
(b)は平面図、(c)は右側面図である。
【図6】シリンダー移動体と駆動用移動駒の連繋部構造
図で、(a)はシリンダー移動体と駆動用移動駒の連繋
部正面図、(b)は同右側面図、(c)は(b)のE方
向矢視図である。
【図7】シリンダーレールとカーテンレールの取付構造
図である。
【図8】ストッパとシリンダー移動体との関係状態図
で、(a)は第1の関係状態図、(b)は第2の関係状
態図である。
【図9】転動体の配置状態図で、(a)は第1の配置状
態図、(b)は第2の配置状態図である。
【図10】挟持手段の他の実施の形態を示すシリンダー
移動体の断面図である。
【図11】弾性シール部材の他の実施の形態を示すシリ
ンダー移動体の断面図である。
【図12】永久磁石の他の実施の形態を示すシリンダー
移動体の断面図である。
【図13】永久磁石のさらに他の実施の形態を示すシリ
ンダー移動体の断面図である。
【図14】図13に示すシリンダー移動体とストッパと
の関係状態図である。
【図15】シリンダーレールとカーテンレールの取付構
造の他の実施の形態を示す図である。
【図16】シリンダー移動体の他の実施の形態を示す図
で、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は(b)
のF方向矢視図である。
【図17】シリンダー移動体のさらに他の実施の形態を
示す図で、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図18】カーテンを閉めた状態のカーテン開閉装置の
全体構成図である。
【図19】従来のリニアカーテンレールの概略構成図で
ある。
【符号の説明】
1…エア駆動カーテン開閉装置 2…カーテンレール 3…シリンダーレール 5…第1の移動体 6…第2の移動体 7…第1の磁石(永久磁石) 8…第2の磁石(永久磁石) 24…エア圧制御手段 30,31…ストッパ 42,71…転動体(ボール) 45,72…バネ 48…スペーサ 49…隙間 50,66…弾性シール部材 50a…シールリップ 51…受圧部材 52…挟持手段(引っ張りバネ) 63…挟持手段(ボルト・ナット)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カーテンレールの駆動用移動駒に連繋さ
    れる第1の移動体と、 カーテンレールに沿って配置されたシリンダーレール
    と、 上記第1の移動体に磁力でもって連繋され、上記シリン
    ダーレール内にスライド可能に収容された第2の移動体
    と、 上記第2の移動体にエア圧を作用させ、第2の移動体の
    移動を制御するエア圧制御手段とを有するカーテン開閉
    装置。
  2. 【請求項2】 上記第1の移動体の移動範囲を規制する
    ストッパを有する請求項1記載のカーテン開閉装置。
  3. 【請求項3】 上記第1の移動体が、上記第2の移動体
    に対向する部位に第1の磁石を備え、 上記第2の移動体が、上記第1の磁石に対向する部位に
    配置された第2の磁石と、上記第2の磁石の両側に配置
    されて上記シリンダレールに摺接する弾性シール部材
    と、上記弾性シール部材の外側に配置されてエア圧を受
    ける受圧部材と、上記受圧部材,弾性シール部材および
    第2の磁石を挟持する挟持手段とを備え、 上記弾性シール部材が、上記シリンダーレールとの接触
    面積が小さくなるように形成されたシールリップを備え
    た請求項1記載のカーテン開閉装置。
  4. 【請求項4】 上記第1の移動体が、上記第2の移動体
    に対向する部位に第1の磁石を備え、 上記第2の移動体が、上記第1の磁石に対向する側に弾
    性変形可能なスペーサを介して一対配置された第2の磁
    石と、上記第2の磁石の両側に配置されて上記シリンダ
    ーレールに摺接する弾性シール部材と、上記弾性シール
    部材の外側に配置されてエア圧を受ける受圧部材と、上
    記受圧部材,弾性シール部材および第2の磁石を挟持す
    る挟持手段とを備え、 上記弾性シール部材が、上記シリンダーレールとの接触
    面積が小さくなるように形成されたシールリップを備え
    た請求項1記載のカーテン開閉装置。
  5. 【請求項5】 上記第1の移動体が上記シリンダーレー
    ルに所定の隙間をもって外嵌され、上記第1の移動体が
    その内周方向に複数配置された転動体で上記シリンダー
    レールに支持されており、上記複数の転動体のうち少な
    くとも一つの転動体が半径方向外方への移動を規制さ
    れ、他の転動体がバネで上記シリンダーレール側へ向け
    て付勢された請求項3または請求項4記載のカーテン開
    閉装置。
  6. 【請求項6】 上記シリンダレールに、上記転動体を案
    内する案内部が設けられている請求項5記載のカーテン
    開閉装置。
  7. 【請求項7】 上記シリンダーレールと上記カーテンレ
    ールとの間に上記第1の移動体がスライド可能に収容さ
    れ、上記第1の移動体が上記シリンダーレールと上記カ
    ーテンレールに転動体を介して支持されており、上記第
    1の移動体と上記シリンダーレールとの間の転動体また
    は上記第1の移動体と上記カーテンレールとの間の転動
    体の少なくとも一方がバネにより上記第1の移動体側に
    支持された請求項3または請求項4記載のカーテン開閉
    装置。
  8. 【請求項8】 上記第1の磁石および上記第2の磁石の
    上記シリンダーレールに対向する面が円弧状に形成され
    た請求項3または請求項4記載のカーテン開閉装置。
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