JPH1074462A - 受像管装置 - Google Patents

受像管装置

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JPH1074462A
JPH1074462A JP23051496A JP23051496A JPH1074462A JP H1074462 A JPH1074462 A JP H1074462A JP 23051496 A JP23051496 A JP 23051496A JP 23051496 A JP23051496 A JP 23051496A JP H1074462 A JPH1074462 A JP H1074462A
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JP
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voltage
picture tube
tube device
circuit
polarity
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JP23051496A
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Yukio Uchida
由紀夫 内田
Morio Endo
守夫 遠藤
Yoshifumi Oshima
良文 大島
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electronics Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 受像管装置から漏洩する電界を抑制して安全
性の高い受像管装置を提供すること。 【解決手段】 水平偏向電圧波形と同期した逆極性の電
圧を供給する逆電圧供給部3と高圧帰線電圧と同期した
同極性の電圧を供給する電圧供給部4とを備え、前記逆
電圧供給部3からの電圧と前記電圧供給部4からの電圧
とを加算する加算部5からの相殺電圧が、ガラス管球1
の所望の位置に形成された相殺電界発生用の導電体10
に入力されように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はTV受像機やコンピ
ュータ用ディスプレイに用いる受像管装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年、受像管装置から漏洩する電磁波が
問題となっている。特に、電磁波における漏洩電界輻射
を低減することが、この分野における重要な課題となっ
ている。このような漏洩電界輻射を低減する装置の一つ
として、特開平6−289801号公報に開示された受
像管装置の漏洩電界相殺装置がある。図6は、この受像
管装置の漏洩電界相殺装置を示すブロック図である。図
6において、映像回路32からの映像信号は電子ビーム
に変換され、電子ビームはアパチャーグリル33を通し
て受像管の前面パネル34に照射される。アパチャーグ
リル33には受像管のアノードを通して高圧発生回路3
5から高電圧が印加される。偏向ヨーク36は、偏向回
路37から偏向電圧を受け、受像管内を通過する電子ビ
ームを走査する。相殺パルス発生回路38は、高圧発生
回路35や偏向回路37等から輻射される漏洩電界を相
殺するための相殺パルス電圧を発生する。この相殺パル
ス電圧は高圧発生回路35の出力電圧に重畳され、アノ
ードを通してアパチャーグリル33に与えられる。これ
によって、アパチャーグリル33の表面全体から、漏洩
電界と逆相の電界が放射される。この電界放射によっ
て、受像管装置内の各部品から輻射される漏洩電界を相
殺しようとしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の受像管装置
において、相殺パルス電圧は高圧発生回路35のフライ
バックトランスに設けた巻線からのみ得られるように構
成されていた。このため、高圧発生回路35関係以外の
部品から輻射される漏洩電界成分を相殺することはでき
なかった。このような漏洩電界相殺装置では受像管装置
の正面から放射される電界の量を安全基準以下に抑制す
ることができなかった。本発明は、受像管装置の正面か
ら放射される漏洩電界の大部分を占める偏向ヨークから
の漏洩電界と高圧発生回路からの漏洩電界とを確実に抑
制して、漏洩電界が安全基準以下である安全性の高い受
像管装置を得ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の受像管装置は、前面パネル、アノード端子
と外部導電膜とを有するコーン部、およびネック部を順
次形成してなるガラス管球と、前記ガラス管球のコーン
部およびネック部の外周面上に設けられた偏向装置と、
前記偏向装置に水平偏向電圧を与えるための水平偏向回
路と、前記水平偏向回路の水平偏向電圧波形に同期し、
それと逆極性の電圧を出力する逆電圧供給部と、前記コ
ーン部のアノード端子に高電圧を与えるための高圧発生
回路と、前記高圧発生回路の高圧帰線電圧と同期し、そ
れと同極性の電圧を出力する電圧供給部と、前記逆電圧
供給部の逆極性電圧と前記電圧供給部の同極性電圧とを
加算する加算部と、前記前面パネル以外の前記ガラス管
球の外周面上に設けられ、前記加算部から相殺電圧が印
加される導電体と、を具備する。このため、本発明の受
像管装置おいては、水平偏向回路と高圧発生回路から輻
射される漏洩電界が相殺電圧が印加される導電体からの
放射電界により相殺され、受像管装置から漏洩する電界
が抑制される。
【0005】また、本発明の受像管装置は、前記ガラス
管球の外周面上における前記コーン部のアノード端子お
よび外部導電膜が設けられていない部位に前記導電体を
設けたものである。このため、本発明の受像管装置は、
受像管の正面から漏洩する電界を相殺し、安全性の高い
受像管装置となる。また、本発明の受像管装置は、前記
逆電圧供給部が、前記水平偏向回路の水平偏向電圧波形
に同期し、それと逆極性の電圧を出力するための逆極性
発生用コイルを有する。このため、本発明の受像管装置
は、水平偏向回路からの漏洩電界が相殺される。また、
本発明の受像管装置は、前記逆極性発生用コイルが、前
記水平偏向回路の水平出力トランスの2次コイルであ
る。このため、本発明の受像管装置は、逆電圧供給部が
水平偏向回路と一体的に成形され、逆電圧供給部が水平
偏向電圧波形と同期した逆極性の電圧を出力する。ま
た、本発明の受像管装置は、前記逆極性発生用コイル
が、前記水平偏向回路のVLF磁界キャンセルコイルに
対する2次コイルである。このため、本発明の受像管装
置は、逆電圧供給部が偏向装置と一体的に形成され、逆
電圧供給部が水平偏向電圧波形と同期した逆極性の電圧
を出力する。また、本発明の受像管装置は、前記電圧供
給部が、前記高圧発生回路の高圧帰線電圧と同期し、そ
れと同極性の電圧を出力するための同極性発生用コイル
を有する。このため、本発明の受像管装置は、高圧発生
回路からの漏洩電界が相殺される。また、本発明の受像
管装置は、前記同極性発生コイルが前記高圧発生回路の
フライバックトランスの2次コイルである。このため、
本発明の受像管装置は、電圧供給部が高圧帰線電圧波形
と同期した同極性の電圧を出力する。さらに、本発明の
受像管装置は、前記加算部が、抵抗体およびコンデンサ
の少なくとも一方により構成された加算回路である。こ
のため、本発明の受像管装置は、加算部が水平偏向電圧
波形と同期した逆極性の電圧と高圧帰線電圧波形と同期
した同極性の電圧とを抵抗分圧等により前記各電圧を加
算する割合を変えて算出する。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の受像管装置の好ま
しい実施例を図を参照して説明する。 《第1の実施例》図1は本発明の第1の実施例の受像管
装置を示すブロック図である。図1において、受像管装
置のガラス管球1は、前面パネル1a、コーン部1b、
およびネック部1cを順次形成して構成されており、前
面パネル1aの内側にはシャドウマスク(図示せず)が
設けられている。また、コーン部1bの外面には外部導
電膜41が形成されている。水平偏向回路6は、コーン
部1bおよびネック部1cの外側の偏向装置である偏向
ヨーク8の水平偏向コイル9に偏向電圧を供給し、ガラ
ス管球1内を通過する電子ビームを走査する。高圧発生
回路7はガラス管球1のアノード端子2を介して高電圧
をガラス管球1内のシャドウマスクに印加する。逆電圧
供給部3は、水平偏向回路6の水平偏向電圧波形と同期
し、これと逆極性の電圧を出力する。電圧供給部4は、
高圧発生回路7の高圧帰線電圧波形と同期し、これと同
極性の電圧を出力する。
【0007】加算部5は、逆電圧供給部3の出力電圧と
電圧供給部4の出力電圧とを加算し、その加算された相
殺電圧を相殺電界発生用の導電体10へ出力する。偏向
ヨーク8から放射される漏洩電界と高圧発生回路7から
放射される漏洩電界は、位相が若干ずれており、かつ極
性がそれと逆極性である。図1に示すように構成するこ
とにより、加算部5から出力される相殺電圧による電界
は、偏向ヨーク8から放射される漏洩電界と高圧発生回
路7から放射される漏洩電界とが重畳された混合漏洩電
界と実質的に同じ強さであり、その混合漏洩電界とは極
性が逆である。ガラス管球1のコーン部1bのアノード
端子2と外部導電膜41以外のガラス管球1の外周面上
に設けられた導電体10は、加算部5からの相殺電圧が
供給されることにより、前記混合漏洩電界と実質的に同
じ強さであり、極性が逆の電界を放射する。導電体10
から放射される電界は、偏向ヨーク8から放射される漏
洩電界と高圧発生回路7から放射される漏洩電界が重畳
された混合漏洩電界を相殺し、受像管装置から放射され
る漏洩電界は抑制される。その結果、漏洩電界が抑制さ
れて、安全性の高い受像管装置を得ることができる。
【0008】《第2の実施例》次に、本発明の受像管装
置の第2の実施例について図を参照して説明する。第2
の実施例の受像管装置は、前述の第1の実施例における
逆電圧供給部3、電圧供給部4、水平偏向回路6、高圧
発生回路7の一例を示したものである。図2は第2の実
施例の受像管装置における逆電圧供給部3、電圧供給部
4、水平偏向回路6、及び高圧発生回路7を示した回路
構成図である。図2において、前述の第1の実施例と同
じ構成、機能を有するものには同じ符号を付して、その
説明は省略する。図2に示すように、水平偏向回路6
は、既知の水平出力トランジスタ11、ダンパーダイオ
ード12、共振コンデンサ13、S字補正用コンデンサ
14、及び水平出力トランス28を具備している。水平
出力トランス28は、水平偏向電圧を偏向ヨーク8に供
給するための水平出力コイル15を有している。高圧発
生回路7は、既知の高圧帰線パルス出力トランジスタ1
7、ダンパーダイオード18、共振コンデンサ19、及
びフライバックトランス29を具備している。フライバ
ックトランス29は、高圧帰線電圧をアノード端子2に
供給するため高電圧まで昇圧するコイル20を有する。
【0009】水平出力トランス28には水平出力コイル
15のほかに、逆電圧供給部3となる2次コイル16が
設けられている。すなわち、2次コイル16は水平偏向
回路6と一体的に形成されている。この2次コイル16
は、水平偏向回路6の水平偏向電圧波形と同期し、逆極
性をもつ電圧を加算部5へ出力するよう構成されてい
る。フライバックトランス29には電圧供給部4となる
2次コイル21が設けられている。すなわち、2次コイ
ル21は高圧発生回路7と一体的に形成されている。こ
の2次コイル21は、高圧発生回路7の高圧帰線電圧波
形と同期し、同極性をもつ電圧を加算部5へ出力するよ
う構成されている。
【0010】加算部5は逆電圧供給部3と電圧供給部4
とから出力された各電圧を加算する。加算部5へ入力さ
れる前記逆電圧供給部3から出力される水平偏向電圧波
形と同期し、逆極性をもつ電圧と、前記電圧供給部4か
ら出力される高圧帰線電圧波形と同期し、同極性をもつ
電圧は、位相が若干ずれており、かつ極性がほぼ逆であ
る。この結果、加算部5は前記逆電圧供給部3から出力
される水平偏向電圧波形と同期し、逆極性をもつ電圧
と、前記電圧供給部4から出力される高圧帰線電圧波形
と同期し、同極性をもつ電圧とが重畳された偏向ヨーク
8から放射される漏洩電界と高圧発生回路7から放射さ
れる漏洩電界とが重畳された混合漏洩電界と極性が逆の
相殺電界を放射させるための相殺電圧を出力する。加算
部5からの相殺電圧が入力された導電体10は、前記混
合漏洩電界と極性がほぼ逆の相殺電界を放射する。この
ため、導電体10から放射される相殺電界が偏向ヨーク
8と高圧発生回路7から放射される混合漏洩電界を相殺
する。その結果、偏向ヨーク8と高圧発生回路7の各々
の漏洩電界を一度に抑制することができる。
【0011】《第3の実施例》次に、本発明の受像管装
置の第3の実施例について図を参照して説明する。第3
の実施例の受像管装置は、前述の第1の実施例における
逆電圧供給部3、水平偏向回路6の一例を示したもので
ある。図3は第3の実施例の受像管装置の逆電圧供給部
3及び水平偏向回路6を示した回路構成図である。図3
において、前述の第1の実施例と同じ構成、機能を有す
るものには同じ符号を付して、その説明は省略する。図
3に示すように、第3の実施例の水平偏向回路6はVL
F磁界キャンセルコイル26を有している。水平偏向電
圧がVLF磁界キャンセルコイル26に供給されると、
VLF磁界キャンセルコイル26は磁界を発生する。こ
のVLF磁界キャンセルコイル26の磁界によって偏向
ヨーク8から発生するVLF磁界はキャンセルされるよ
う構成されている。第3の実施例のVLF磁界キャンセ
ルコイル26には、逆電圧供給部3としての2次コイル
27が設けられている。すなわち、2次コイル27は、
VLF磁界キャンセルコイル26と一体的に構成されて
いる。そして、2次コイル27は水平偏向電圧波形と同
期し、逆極性をもつ電圧を加算部5へ出力するよう構成
されている。VLF磁界キャンセルコイル26は偏向ヨ
ーク8と一体的に構成されている。このため、逆電圧供
給部3は偏向ヨーク8と一体的に構成され、小型の受像
管装置を得ることができる。
【0012】《第4の実施例》次に、本発明の受像管装
置の第4の実施例について図を参照して説明する。第4
の実施例の受像管装置は、前述の第1の実施例における
加算部5の一例を示したものである。図4は加算部5と
して抵抗器を用いた加算回路で構成した例を示す回路構
成図である。図4において、前述の第1の実施例と同じ
構成、機能を有するものには同じ符号を付して、その説
明は省略する。図4において、加算部5である加算回路
の一方は、信号源である逆電圧供給部3と加算点aとの
間に接続された第1の抵抗22と、加算点aと接地点間
に接続された第1の可変抵抗23から構成される。この
加算回路の一方は、逆電圧供給部3から供給される電圧
を分圧するものであり、第1の可変抵抗23により逆電
圧供給部3からの電圧の分圧比が決定される。また、加
算回路の他方は、信号源である電圧供給部4と加算点a
との間に接続された第2の抵抗24と、加算点aと接地
点間に接続された第2の可変抵抗25から構成される。
この加算回路の他方は、電圧供給部4から供給される電
圧を分圧するものであり、第2の可変抵抗25により電
圧供給部4からの電圧の分圧比が決定される。このよう
に分圧された各電圧は、加算部5における接続点aにお
いて加算される。第4の実施例の受像管装置において
は、分圧比を第1の可変抵抗23及び第2の可変抵抗2
5により調整できるため、導電体10に供給する相殺電
圧を最適値に容易に選択することができる。
【0013】なお、上記第4の実施例においては、加算
部5における電圧の分圧を4つの抵抗器の組み合わせに
より構成した例で説明したが、本発明における加算部の
構成は抵抗器の組み合わせに限定されるものではない。
図5は加算部50をコンデンサを用いて構成した別の実
施例を示す回路構成図である。図5において、前述の第
1の実施例と同じ構成、機能を有するものには同じ符号
を付して、その説明は省略する。図5において、加算部
50である加算回路の一方は、信号源である逆電圧供給
部3と加算点aとの間に接続された第1のコンデンサ2
20と、加算点aと接地点間に接続された第1の可変コ
ンデンサ230から構成される。この加算回路の一方
は、逆電圧供給部3から供給される電圧を分圧するもの
であり、第1の可変コンデンサ230により逆電圧供給
部3からの電圧の分圧比が決定される。また、加算回路
の他方は、信号源である電圧供給部4と加算点aとの間
に接続された第2のコンデンサ240と、加算点aと接
地点間に接続された第2の可変コンデンサ250から構
成される。この加算回路の他方は、電圧供給部4から供
給される電圧を分圧するものであり、第2の可変コンデ
ンサ250により電圧供給部4からの電圧の分圧比が決
定される。このように分圧された各電圧は、加算部50
における接続点aにおいて加算される。この実施例の受
像管装置においては、分圧比を第1の可変コンデンサ2
30及び第2の可変コンデンサ250により調整できる
ため、導電体10に供給する相殺電圧を最適値に容易に
選択することができる。
【0014】本発明の受像管装置による効果を確認する
ため、水平偏向回路6と高圧発生回路7とが分離されて
いるセパレートタイプのコンピュータ用ディスプレイモ
ニターを用いて、その受像管の正面から放射される電界
の量を測定した。この測定実験において、前述の第2の
実施例(図2)に示したように水平出力トランス28に
2次コイル16を設けるとともに、フライバックトラン
ス29に2次コイル21を設けた。これにより、水平偏
向電圧波形と同期した逆極性電圧と高圧帰線電圧波形と
同期した同極性電圧とを各々取り出した。これらの各電
圧は、加算部5に入力されて相殺電圧に形成され、ガラ
ス管球1のコーン部1bのアノード端子2と外部導電膜
41以外のガラス電球1の外周面上に設けられた導電体
10へ供給した。このようにして、水平偏向電圧波形と
同期した逆極性電圧と高圧帰線電圧波形と同期した同極
性電圧とを導電体10に供給した前記セパレートタイプ
のコンピュータ用ディスプレイモニターを用いて、その
受像管の正面から放射される電界の量を測定した。この
ように構成したときの受像管の正面から放射される電界
の量は、0.8V/m であった。また、比較例として水
平偏向電圧波形と同期した逆極性電圧のみを導電体10
に供給したときの受像管の正面から放射される電界の量
を測定した。この比較例としての測定実験は、従来の漏
洩電界相殺システムを想定したものである。この従来の
漏洩電界相殺システムを想定した構成のときの受像管の
正面から放射される電界の量は、1.38V/m であっ
た。
【0015】なお、前述の測定実験において、受像管の
正面から放射される電界の量の測定に際し、17型モデ
ルをサンプルとし、判断基準にスウェーデンの安全規格
であるTCO規格を採用した。TCO規格の測定条件に
合わせて受像管の正面から30cmの距離におけるVL
F電界強度を測定した。TCO規格では受像管の正面か
ら30cmの距離におけるVLF電界強度が 1.0 V
/m以下であることを規定している。前述の測定実験結
果が示すように、本発明の受像管装置はスウェーデンの
安全規格であるTCO規格を十分に満足し、従来の受像
管装置と比べて漏洩電界を大幅に抑制することができる
効果があることが理解できる。
【0016】
【発明の効果】以上のように、本発明の受像管装置によ
れば、位相がずれかつ極性が相反する偏向ヨークと高圧
発生回路の各出力電圧に基づいた出力値を加算して、受
像管装置の相殺電界発生用の導電体に供給することによ
り、一度に偏向ヨークと高圧発生回路から漏洩する各電
界を抑制することができ、安全性の高い受像管装置を得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の受像管装置を示すブロ
ック図である。
【図2】本発明の第2の実施例の受像管装置における逆
電圧供給部3、電圧供給部4、水平偏向回路6、及び高
圧発生回路7を示した回路構成図である。
【図3】本発明の第3の実施例の受像管装置の逆電圧供
給部3及び水平偏向回路6を示した回路構成図である。
【図4】本発明の第4の実施例の受像管装置における加
算部5を示す回路構成図である。
【図5】本発明の受像管装置における加算部50を示す
回路構成図である。
【図6】従来の受像管装置を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 ガラス管球 3 逆電圧供給部 4 電圧供給部 5 加算部 6 水平偏向回路 7 高圧発生回路 8 偏向ヨーク 9 水平偏向ヨーク 10 導電体

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前面パネル、アノード端子と外部導電膜
    とを有するコーン部、およびネック部を順次形成してな
    るガラス管球と、 前記ガラス管球のコーン部およびネック部の外周面上に
    設けられた偏向装置と、 前記偏向装置に水平偏向電圧を与えるための水平偏向回
    路と、 前記水平偏向回路の水平偏向電圧波形に同期し、それと
    逆極性の電圧を出力する逆電圧供給部と、 前記コーン部のアノード端子に高電圧を与えるための高
    圧発生回路と、 前記高圧発生回路の高圧帰線電圧と同期し、それと同極
    性の電圧を出力する電圧供給部と、 前記逆電圧供給部の逆極性電圧と前記電圧供給部の同極
    性電圧とを加算する加算部と、 前記前面パネル以外の前記ガラス管球の外周面上に設け
    られ、前記加算部から相殺電圧が印加される導電体と、
    を具備することを特徴とする受像管装置。
  2. 【請求項2】 前記ガラス管球の外周面上における前記
    コーン部のアノード端子および外部導電膜が設けられて
    いない部位に前記導電体を設けたことを特徴とする請求
    項1記載の受像管装置。
  3. 【請求項3】 前記逆電圧供給部が、前記水平偏向回路
    の水平偏向電圧波形に同期し、それと逆極性の電圧を出
    力するための逆極性発生用コイルを有することを特徴と
    する請求項1または請求項2記載の受像管装置。
  4. 【請求項4】 前記逆極性発生用コイルが、前記水平偏
    向回路の水平出力トランスの2次コイルであることを特
    徴とする請求項3記載の受像管装置。
  5. 【請求項5】 前記逆極性発生用コイルが、前記水平偏
    向回路のVLF磁界キャンセルコイルに対する2次コイ
    ルであることを特徴とする請求項3記載の受像管装置。
  6. 【請求項6】 前記電圧供給部が、前記高圧発生回路の
    高圧帰線電圧と同期し、それと同極性の電圧を出力する
    ための同極性発生用コイルを有することを特徴とする請
    求項1または請求項2記載の受像管装置。
  7. 【請求項7】 前記同極性発生コイルが前記高圧発生回
    路のフライバックトランスの2次コイルであることを特
    徴とする請求項6記載の受像管装置。
  8. 【請求項8】 前記加算部が、抵抗体およびコンデンサ
    の少なくとも一方により構成された加算回路であること
    を特徴とする請求項1または請求項2記載の受像管装
    置。
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