JPH1072435A - 2−アリール−5−パーフルオロアルキルピロール誘導体及びその有用な中間体の製造方法 - Google Patents

2−アリール−5−パーフルオロアルキルピロール誘導体及びその有用な中間体の製造方法

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JPH1072435A
JPH1072435A JP9183252A JP18325297A JPH1072435A JP H1072435 A JPH1072435 A JP H1072435A JP 9183252 A JP9183252 A JP 9183252A JP 18325297 A JP18325297 A JP 18325297A JP H1072435 A JPH1072435 A JP H1072435A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2−アリール−5−パーフルオロアルキルピ
ロールの効率的な製造方法の提供。 【解決手段】 式IIのアミドニトリルを式IIIのジエネ
オフィルと反応させて、式Iの2−アリール−5−パー
フルオロアルキルピロール誘導体を製造する。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の背景】アリールピロールカルボニトリル化合物
は、独特の作用様式及び広い範囲の活性を有する高度に
有効な殺虫(insecticidal),殺ダニ(acaricidal)及
び殺線虫剤(nematocidal agent)である。殊に、2−
アリール−5−(トリフルオロメチル)ピロール−3−
カルボニトリル化合物は広範囲の有害生物(pest)を防
除し、そして耐性の有害生物例えばピレスロイド、有機
リン酸塩、シクロジエン、有機塩素、有機スズ、カルバ
メート及びベンゾフェニル尿素に耐性の生物タイプのヘ
リコベルパ種(Helicoverpa spp.)/ヘリオチス種(He
liothis spp.)、スポドプテラ種(Spodoptera sp
p.)、トリコプルシア種(Trichoplusia spp.)、プソイ
ドプルシア種(Pseudoplusia spp.)及びテトラニクス
種(Teranychusspp.)を防除し得る。
【0002】明らかな交差耐性がないために、2−アリ
ール−5−(トリフルオロメチル)ピロール−3−カル
ボニトリル化合物及びその誘導体は耐性管理プログラム
に用いることができる。更に、該ピロールは有益な種に
対して殆ど影響がないために、これらのものは統合した
管理プログラムにも優れた候補となる。これらのプログ
ラムは今日の作物生産において必要不可欠なものであ
る。
【0003】従って、該ピロール及びその製造に役立つ
中間体の製造方法は大いに利用できるものである。現在
の製造規模での2−アリール−5−(トリフルオロメチ
ル)ピロール−3−カルボニトリルの製造方法には3−
オキサゾリン−5−オンと2−クロロアクリロニトリル
との1,3−双極性環式付加(米国特許第5,030,
735号)及び適当なオキサゾールアミン誘導体と2−
クロロアクリロニトリルまたは2,3−ジクロロプロピ
オニトリルとの環式付加反応(米国特許第5,446,
170号)がある。
【0004】またW.M.McEwenら、J.Org.Chem.,1980,45,
1301〜1308に記載されるように、適当なアルキンを用い
るReissert化合物の酸触媒された環化のメシオニック
(mesionic)中間体生成物の1,3−双極性環式付加に
よりN−置換されたピロール生成物を生じさせることは
公知である。しかしながら、これらのメシオニック中間
体はエチレン性ジエネオフィル(ethylenic dieneophil
e)により1,4−環式付加反応を受け、アリールピロー
ル誘導体(殺虫性アリールピロール先駆体としては有用
でない)を生成してしまう。 従って、高度に有効な有害生物防除剤(pesticide)の
アリールピロール群の従来とは異なる効率的な製造方法
を提供することが本発明の目的である。
【0005】アリールピロール有害生物防除剤の製造に
有用である重要な中間体のアミドニトリル化合物源を提
供することが本発明の他の目的である。
【0006】製造方法が、式Iのアリールピロール先駆
体(広範囲の高度に有効な殺虫剤、殺ダニ剤及び殺線虫
剤に転化させ得る)を生成させる単一の有効な工程から
なることが本発明の利点である。
【0007】最初のストレッカー(Strecker)反応生成
物から最後のアリールピロール生成物までの全合成工程
数を、現在公知の方法、例えば上記のものを用いること
により必要とされる合成工程数よりも減少できることが
本発明のさらなる利点である。
【0008】該方法が位置特異的(regiospecific)生成
物を提供することが本発明の特徴である。本発明のこれ
らの及び他の特徴並びに目的は以下に記載の詳細な説明
からより明らかになるであろう。
【0009】
【発明の要約】本発明は式I
【0010】
【化15】
【0011】式中、Rは水素または随時C1〜C4アルコ
キシまたはフェニル基1個で置換されていてもよいC1
〜C6アルキルであり;nは1、2、3、4、5、6、
7または8の整数であり;WはCN、NO2、COOR1
またはCOR2であり;
【0012】
【化16】
【0013】Lは水素またはハロゲンであり;M及びQ
は各々独立して水素、ハロゲン、CN、NO2、C1〜C
4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキ
シ、C1〜C4ハロアルコキシ、C1〜C4アルキルチオ、
1〜C4アルキルスルフィニルであるか、またはM及び
Qが隣接する位置である場合、これらのものはこれらの
ものが結合する炭素原子と一緒になってMQが構造式 −OCH2O−、−OCF2O−または−CH=CH−C
H=CH− を表す環を形成することができ;R1及びR2は各々独立
してC1〜C4アルキルであり;R3、R4及びR5は各々
独立して水素、ハロゲン、NO2、CHOであるか、ま
たはR4及びR5はこれらのものが結合する原子と一緒に
なってR45が構造式
【0014】
【化17】
【0015】により表される環を形成することができ;
6、R7、R8及びR9は各々独立して水素、ハロゲン、
CNまたはNO2であり;そしてXはOまたはSであ
る;の2−アリール−5−パーフルオロアルキルピロー
ルを製造する際に、式II
【0016】
【化18】
【0017】式中、A、R及びnは式Iに対する上記の
ものである、のアミドニトリルを酸及び溶媒の存在下並
びに本質的に水を存在させずに少なくとも1モル当量の
式III
【0018】
【化19】
【0019】式中、Wは式Iに対する上記のものであ
り、そしてYは水素、BrまたはClであり、但しRが
水素である場合、YはBrまたはClでなければならな
い、のジエネオフィル(dieneophile)と反応させるこ
とからなる、式Iのパーフルオロアルキルピロールの単
一工程の有効な製造方法を提供する。本発明の方法はあ
る程度の水が存在する場合、出発物質の加水分解が生
じ、所望のアリールピロール最終生成物の低収率及び純
度の減少が起こる。
【0020】本明細書及び特許請求の範囲に用いられる
ハロゲンなる用語はCl、Br、FまたはIを表し、そ
してハロアルキルなる用語は同一もしくは相異なること
ができる1〜2x+1のハロゲン原子を含有し得る炭素
原子x個のいずれかのアルキル基を含む。
【0021】また本発明は式IIa
【0022】
【化20】
【0023】式中、n及びAは式Iに対する上記のもの
であり、そしてR’は随時C1〜C4アルコキシまたはフ
ェニル基1個で置換されていてもよいC1〜C6アルキル
である、のアミドニトリル化合物を提供する。
【0024】
【発明の詳細な記述】製造規模で有用である工程は主に
高度に定量的な収率で得ることができ、単離の際か、ま
たはその場のいずれかで安定であり、単純か、または容
易に入手される出発物質から製造することができ、そし
て最小の反応工程で、最適な収率及び純度で、そして適
当ならば部位または立体特異的に所望の製造の最終生成
物に容易に転化し得る重要な中間体化合物を包含する。
【0025】式Iのアリール−5−パーフルオロアルキ
ルピロールは酸及び溶媒の存在下並びに本質的に水を存
在させない式IIの化合物と式IIIのジエネオフィルとの
反応による単一の合成工程を介して式IIのアミノニトリ
ル生成物から直接製造し得ることが見いだされた。反応
を流れ図Iに示し、ここにn、A、R及びWは上記のも
のである。
【0026】
【化21】
【0027】本発明の方法に用いるための溶媒は本質的
な無水状態及び式IIのアミドニトリル化合物の部分的
か、または完全な溶解を維持させ得る溶媒である。該溶
媒には次のものが含まれる:芳香族炭化水素例えばベン
ゼン、キシレン、トルエンなど、好ましくはトルエン;
塩素化された芳香族炭化水素例えばクロロベンゼン;カ
ルボン酸アミド例えばジメチルホルムアミド、N−メチ
ルピロリドンなど、好ましくはジメチルホルムアミド;
ニトリル例えばアセトニトリル、プロピオニトリルな
ど;アルコール例えばイソプロパノール、t−ブタノー
ル、sec−ブタノールなど、好ましくはt−ブタノー
ル。これらの溶媒は単独にか、または2つまたはそれ以
上の組み合わせで使用し得る。
【0028】本発明の化合物の製造における使用に適す
る酸は相対的な脱水を行い得るいずれかの酸である。適
当な酸には硫酸、メタンスルホン酸、トリフルオロメタ
ンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、リン酸、テト
ラフルオロ硼酸、テトラフルオロ硼酸錯塩などがある。
また三フッ化ホウ素錯塩例えば三フッ化ホウ素酢酸、三
フッ化ホウ素二水和物なども適当な酸である。
【0029】本発明の方法により得られる式Iの好適な
アリールピロール化合物はnが1または2であり、Wが
CNであり、そしてAが随時置換されていてもよいフェ
ニルであるものである。本発明の方法により得られる式
Iのより好適な化合物はnが1または2であり、WがC
Nであり、Aが随時置換されていてもよいフェニルであ
り、そしてRが水素、メチルまたはエトキシメチルであ
るものであり;殊に好ましくはnが1であり、WがCN
であり、Aがp−クロロフェニル、2,5−ジクロロフ
ェニル、3,4,5−トリクロロフェニル、p−ブロモ
フェニル、α,α,α−トリフルオロ−p−トリルまた
はp−トリフルオロメトキシフェニルであり、そしてR
が水素、メチルまたはエトキシメチルであるものであ
る。
【0030】Rが水素である式IIのアミドニトリル化合
物及びその製造は米国特許第5,426,225号に記
載される。Rが水素以外のものであるである式IIのアミ
ドニトリル化合物、即ち式IIaは式VIの適当なアミノニ
トリルのパーフルオロアセチル化を介して得ることがで
きる。式VIのアミノニトリルは十分公知のストレッカー
反応を介してその入手できるベンズアルデヒド、フルフ
リルアルデヒドまたはチエニルメチルアルデヒド先駆体
から対応して容易に得られる。反応順序は流れ図IIに示
され、ここにn、A及びRは式I及びIIに対する上記の
ものであり、mは1または2の整数であり、X1はC
l、OR10またはOであり、そしてR10は水素またはC
1〜C6アルキルであり、但しX1がOである場合、mは
2でなければならず、そしてX1がClまたはOR10
ある場合、mは1でなければならない。
【0031】
【化22】
【0032】有利には、式IIのアミドニトリルは上の流
れ図Iにおいて示される単一工程において所望の式Iの
2−アリール−5−パーフルオロアルキルピロールに直
接転化させ得る。
【0033】本発明の方法によれば、式IIのアミドニト
リルは適当な溶媒または溶媒混合物中に分散させ、そし
て酸の存在下において本質的に無水の反応条件下で少な
くとも1モル当量の適当な式IIIのジエネオフィルと混
合し得る。かくて得られる式Iのピロールは通常の方法
例えば抽出、濾過、蒸留、クロマトグラフィー分離など
を用いて単離し得る。式Iのピロールの生成の割合は温
度の上昇とともに増大し得る。しかしながら、過剰に高
い反応温度は分解または望ましくない副反応並びにそれ
に付随する生成物の収率及び純度の低下を生じさせ得
る。代表的な反応温度は20℃から溶媒または溶媒混合
物の還流温度の範囲であり得る。代表的には、約20〜
150℃、好ましくは40〜100℃の温度を用いる。
【0034】また本発明は式IIa
【0035】
【化23】
【0036】式中、nは1、2、3、4、5、6、7ま
たは8の整数であり;R’は随時C1〜C4アルコキシま
たはフェニル基1個で置換されていてもよいC1〜C6
ルキルであり;
【0037】
【化24】
【0038】Lは水素またはハロゲンであり;M及びQ
は各々独立して水素、ハロゲン、CN、NO2、C1〜C
4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキ
シ、C1〜C4ハロアルコキシ、C1〜C4アルキルチオ、
1〜C4アルキルスルフィニルであるか、またはM及び
Qが隣接する位置である場合、これらのものはこれらの
ものが結合する炭素原子と一緒になってMQが構造式 −OCH2O−、−OCF2O−または−CH=CH−C
H=CH− を表す環を形成することができ;R1及びR2は各々独立
してC1〜C4アルキルであり;R3、R4及びR5は各々
独立して水素、ハロゲン、NO2、CHOであるか、ま
たはR4及びR5はこれらのものが結合する原子と一緒に
なってR45が構造式
【0039】
【化25】
【0040】により表される環を形成することができ;
6、R7、R8及びR9は各々独立して水素、ハロゲン、
CNまたはNO2であり;そしてXはOまたはSであ
る;のアミドニトリル中間体を提供する。
【0041】本発明の好適な式IIaの中間体化合物はn
が1または2であり、R’がメチルまたはエトキシメチ
ルであり、そしてAが随時置換されていてもよいフェニ
ルであるものである。
【0042】より好適な式IIaの化合物はnが1であ
り、nが1であり、R’がメチルであり、そしてAがp
−クロロフェニル、p−ブロモフェニル、3,5−ジク
ロロフェニル、3,4,5−トリクロロフェニル、p−
(α,α,α−トリフルオロ)トリルまたはp−トリフ
ルオロメトキシフェニルであるものである。
【0043】式Iの化合物は殺虫活性を有するが、その
最大の用途はある式IVの化合物に対する先駆体としてで
あり得る。有利には、本発明の方法により式IVの2−ア
リール−4−ハロ−5−(パーフルオロアルキル)ピロ
ール−3−カルボニトリル殺虫、殺ダニ及び殺線虫剤が
容易に入手されるアリールアルデヒド出発物質から4段
程度以下の工程で製造される。かくて、本発明の工程に
従うストレッカー反応生成物(VI)のパーフルオロアシ
ル化によりアリールピロール先駆体(I)が生成され、
このものをハロゲン化して所望の有害生物防除生成物
(IV)を生成させ得る。合成は流れ図IIIで示され、こ
こにn、A、R、Y及びWは上記のものであり、そして
Halはハロゲン、好ましくはBrまたはClである。
【0044】
【化26】
【0045】ハロゲン化法は米国特許第5,010,0
98号または同第5,449,789号に記載されるも
ののごときいずれかの公知の方法であり得る。
【0046】本発明のより明らかな理解を与えるため
に、次の実施例を下に示す。これらの実施例は単に説明
的なものであり、そして本発明の範囲または基礎となる
原理をいずれにおいても限定しないことを理解された
い。事実、本明細書に示され、そして記載されるものに
加えて本発明の種々の変法が次の実施例及び上記の記載
から本分野に精通せる者には明らかになろう。またかか
る変法は付属の特許請求の範囲の範囲内のものである。
【0047】1H NMR、13C NMR及び19F N
MRなる用語はそれぞれプロトン、炭素13及びフッ素
19核磁気共鳴を表す。HPLCなる用語は高速液体ク
ロマトグラフィーを表す。
【0048】
【実施例】
実施例1N−イソプロピルアミノ(p−クロロフェニル)アセト
ニトリルの製造
【0049】
【化27】
【0050】イソプロピルアミン(88.7g、1.5
モル)を25〜30℃で水中の濃塩酸(125ml、
1.5モル)の水溶液に加えた。生じた混合物を順次3
0℃で水中のシアン化ナトリウム(53.9g、1.1
モル)の溶液及び塩化メチレンで処理し、35℃に加熱
し、塩化メチレン中のp−クロロベンズアルデヒド(1
40.6g、1モル)の溶液で15〜25分間にわたっ
て処理し、加熱し、45℃で3時間保持し、そして室温
に冷却した。相を分離し、有機相を水で洗浄し、そして
真空中で濃縮し、残渣を生成させた。残渣をヘプタンか
ら結晶化させ、表題の生成物を淡黄色の結晶性固体とし
て生成させた、190.3g(収率91.2%)、融点
72.0〜73.0℃、1H及び13C NMR分析によ
り同定。
【0051】実施例2N−(p−クロロ−α−シアノベンジル)−2,2,2
−トリフルオロ−N−イソプロピルアセトアミドの製造
【0052】
【化28】
【0053】トリフルオロ酢酸中のN−イソプロピルア
ミノ(p−クロロフェニル)アセトニトリル(25.0
g、0.12モル)のスラリーを一般に還流温度で20
時間加熱し、そして真空中で濃縮し、油状残渣を生成さ
せた。油をトルエン/ヘプタンから結晶化させ、表題の
生成物を白色固体として生成させた、26.5g(収率
72.4%)、融点78.5〜79.5℃、1H、13
及び19F NMR分析により同定。
【0054】実施例3N−ベンジル−N−(p−クロロ−α−シアノベンジ
ル)−2,2,2−トリフルオロ−N−イソプロピルア
セトアミドの製造
【0055】
【化29】
【0056】水(100ml)中の水性塩酸(12Nの
62.5ml、0.75モル)を<20℃でベンジルア
ミン(80.4g、0.75モル)で処理し、次に順次
水中のシアン化ナトリウム(27.0g、0.55モ
ル)及び塩化メチレンで処理し、35℃に加熱し、塩化
メチレン中のp−クロロベンズアルデヒド(70.3
g、0.5モル)で処理し、50℃に加熱し、そして4
5℃で3.5時間保持した。相を分離し、有機相を水で
洗浄し、そしてシロップ状の残渣に濃縮した。残渣をト
ルエン及び酢酸エチルに溶解し、20〜30℃で30分
間にわたって無水トリフルオロ酢酸(105.0g、
0.5モル)で処理し、そしてヘプタンで希釈した。生
じた羽毛状固体沈殿を濾過し、そして乾燥し、表題の生
成物を生成させた、119.8g(収率70.7%)、
融点131〜132℃、1H、13C及び19F NMR分
析により同定。
【0057】実施例42−(p−クロロフェニル)−5−(トリフルオロメチ
ル)−ピロール−3−カルボニトリルの製造
【0058】
【化30】
【0059】N−(p−クロロ−α−シアノベンジル)
−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(10.5
g、0.04モル)及びトルエンの混合物を5〜10℃
に窒素雰囲気下で冷却し、20分間にわたってトリフル
オロメタンスルホン酸(12.0g、0.08モル)で
処理し、室温に加熱し、そして25℃で3時間保持し
た。中間体である5−アミノオキサゾール塩の生成は19
F NMR(DMSO−d6)により監視した。中間体
の塩生成が完了した場合、混合物を20℃以下に冷却
し、ジメチルホルムアミド及び2−クロロアクリロニト
リル(5.25g、0.06モル)で処理し、25℃で
16〜18時間保持し、そして酢酸エチル及び水で処理
した。相を分離し、有機相を水で洗浄し、そして真空中
で濃縮し、固体残渣を生成させた。それぞれヘプタン中
の15%及び20%酢酸エチルで充填し、かつ溶出させ
たシリカゲル上での残渣のフラッシュカラムクロマトグ
ラフィーにより、表題の生成物が淡黄色の結晶として生
成された、6.14g(収率57%)、融点237〜2
40℃、HPLC及びNMR分析により同定。
【0060】実施例52−アリール−5−(トリフルオロメチル)ピロール誘
導体の製造
【0061】
【化31】
【0062】本質的に実施例4に記載されるものと同様
の方法を用い、そして適当なトリフルオロアセチル化さ
れたアミノニトリル出発物質に置換し、次の生成物を得
た:
【0063】
【表1】
【0064】実施例62−(p−クロロフェニル)−5−(トリフルオロメチ
ル)ピロール−カルボニトリルの製造
【0065】
【化32】
【0066】トルエン中のp−トルエンスルホン酸(p
tsa)、一水和物(19.1g、0.1モル)の混合
物をディーン−スターク(Dean-Stark)トラップを用い
て共沸的に乾燥し、酸無水物を得た。次にトルエンを真
空中で除去し、そしてプロピオニトリルと共に置いた。
生じた固体をN−(p−クロロ−α−シアノベンジル)
−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(13.1
g、0.05モル)及び2−クロロアクリロニトリル
(8.75g、0.1モル)で処理し、98〜100℃
で18時間加熱し、室温に冷却し、そして水及び酢酸エ
チルの混合物で希釈した。相を分離し、有機相を水で洗
浄し、そして真空中で濃縮し、残渣を生成させた。ヘプ
タン中の20%酢酸エチルで充填し、かつ溶出させたシ
リカゲル上での残渣のフラッシュカラムクロマトグラフ
ィーにより、表題の生成物が淡黄色の結晶として生成さ
れた、4.2g(収率39%)、HPLC及びNMR分
析により同定。
【0067】実施例72−(p−クロロフェニル)−5−(トリフルオロメチ
ル)ピロール−3−カルボン酸メチルの製造
【0068】
【化33】
【0069】トルエン中のN−(p−クロロ−α−シア
ノベンジル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド
(10.5g、0.04モル)のスラリーを窒素雰囲気
下で10℃に冷却し、10〜15分間にわたってトリフ
ルオロメタンスルホン酸(12.0g、0.08モル)
で処理し、室温に加温し、そして3時間撹拌した。反応
19F NMR(DMSO−d6)分析により監視し、
中間体の塩生成の完了が示された。生成が完了した場
合、混合物を10℃に冷却し、ジメチルホルムアミドで
処理し、2−クロロアクリル酸メチル(7.2g、0.
06モル)で処理し、室温に加温し、18時間撹拌し、
そして水及び酢酸エチルで希釈した。相を分離し、有機
相を水で洗浄し、そして濃縮し、ワックス状固体残渣を
生成させた。ヘプタン中の20%酢酸エチルで充填し、
かつ溶出させたシリカゲル上での残渣のフラッシュカラ
ムクロマトグラフィーにより、表題の生成物が白色の結
晶性固体として生成された、7.6g(収率62%)、
融点123〜125℃、1H及び19F NMR分析によ
り同定。
【0070】実施例82−(p−クロロフェニル)−1−メチル−5−(トリ
フルオロメチル)ピロール−3−カルボニトリルの製造
【0071】
【化34】
【0072】トルエン中のN−(p−クロロ−α−シア
ノベンジル)−2,2,2−トリフルオロ−N−メチル
アセトアミド(13.8g、0.05g)の溶液をアク
リロニトリル(5.3g、0.1モル)及びメタンスル
ホン酸(9.6g、0.1モル)で処理し、108〜1
10℃で30時間加熱し、水で希釈し、そして酢酸エチ
ルで抽出した。有機相を一緒にし、そして真空中で濃縮
し、残渣を生成させた。残渣をヘプタン中の15%酢酸
エチルで充填し、かつ溶出させたシリカゲル上でのフラ
ッシュカラムクロマトグラフィーにより精製し、表題の
生成物を淡黄色の固体として生成させた、0.9g(収
率63%)、融点129〜130℃、1H及び19F N
MR分析により同定。
【0073】実施例92−(p−クロロフェニル)−1−メチル−5−(トリ
フルオロメチル)ピロール−3−カルボニトリルの製造
【0074】
【化35】
【0075】トルエン中のN−(p−クロロ−α−シア
ノベンジル)−2,2,2−トリフルオロ−N−メチル
アセトアミド(13.8g、0.05モル)の溶液を室
温でテトラフルオロ硼酸−ジエチルエーテラート(その
ままで10.5g、実際は8.9g、0.055モル)
を用いて処理し、60℃に加熱し、25分間にわたって
2−クロロアクリロニトリル(6.9g、0.075モ
ル)で処理し、60℃で2〜2.5時間保持し、冷却
し、そして酢酸エチルで処理した。生じた溶液を水で洗
浄し、そして濃縮し、ワックス状残渣を生成させた。ヘ
プタン中の20%酢酸エチルで充填し、かつ溶出させた
シリカゲル上での残渣のフラッシュカラムクロマトグラ
フィーにより、表題の生成物が淡黄色の結晶として生成
された、3.1g(収率22%)、融点129〜130
℃、1H、13C及び19F NMR分析により同定。
【0076】実施例102−(p−クロロフェニル)−1−メチル−5−(トリ
フルオロメチル)ピロール−3−カルボニトリルの製造
【0077】
【化36】
【0078】トルエン中のN−(p−クロロ−α−シア
ノベンジル)(13.8g、0.05モル)の溶液を2
−クロロアクリロニトリル(4.4g、0.05モル)
及びメタンスルホン酸(4.8g、0.05モル)で処
理し、110℃で4時間加熱し、2−クロロアクリロニ
トリル(4.4g、0.05モル)及びメタンスルホン
酸(4.8g、0.05モル)の第二の部分で処理し、
110℃で12時間加熱し、冷却し、そして酢酸エチル
及び水で処理した。相を分離し、有機相を水で洗浄し、
そして濃縮し、残渣を生成させた。残渣をヘプタン中の
15%酢酸エチルで充填し、かつ溶出させたシリカゲル
を用いてクロマトグラフにかけ、表題の生成物を淡黄色
の結晶として生成させた、4.8g(収率34%)、融
点129〜130℃。
【0079】実施例112−(p−クロロフェニル)−1−イソプロピル−5−
(トリフルオロメチル)ピロール−3−カルボニトリル
の製造
【0080】
【化37】
【0081】トルエン中のN−(p−クロロ−α−シア
ノベンジル)−2,2,2−トリフルオロ−N−イソプ
ロピルアセトアミド(6.1g、0.02モル)の溶液
をテトラフルオロ硼酸ジエチルエーテラート(そのまま
で4.2g、実際は3.6g、0.022モル)を用い
て窒素雰囲気下にて室温で処理し、60℃に加熱し、1
5〜20分間にわたって2−クロロアクリロニトリル
(2.62g、0.03モル)で処理し、60℃で3時
間保持し、室温に冷却し、そして酢酸エチル及び水で処
理した。相を分離し、有機相を水で洗浄し、そして濃縮
し、褐色のゴム状残渣を生成させた。ヘプタン中の15
%酢酸エチルで充填し、かつ溶出させたシリカゲル上の
フラッシュカラムクロマトグラフィーにより、表題の生
成物が褐色の油として生成された、1.3g(収率20
%)、1H及び19F NMR並びに質量スペクトル分析
により同定。
【0082】実施例121−ベンジル−2−(p−クロロフェニル)−5−(ト
リフルオロメチル)ピロール−3−カルボニトリルの製
【0083】
【化38】
【0084】トルエン中のN−(p−クロロ−α−シア
ノベンジル)−2,2,2−トリフルオロ−N−ベンジ
ルアセトアミド(10.6g、0.03モル)の溶液を
メタンスルホン酸(3.2g、0.033モル)及びア
クリロニトリル(3.9g、0.045モル)で処理
し、100〜105℃で18時間加熱し、冷却し、追加
のメタンスルホン酸(1.6g、0.017モル)で処
理し、100〜105℃で22時間加熱し、水で希釈
し、そして酢酸エチルで抽出した。有機抽出液を一緒に
し、そして真空中で濃縮し、残渣を生成させた。残渣を
ヘプタン中の15%酢酸エチルで充填し、かつ溶出させ
たシリカゲルを用いるフラッシュカラムクロマトグラフ
ィーにより精製し、表題の生成物を白色の結晶として生
成させた、4.4g(収率40.6%)、融点103.
5〜105.5℃、1H、13C及び19F NMR並びに
質量スペクトル分析により同定。
【0085】本発明の主なる特徴及び態様は以下のとお
りである。
【0086】1.式I
【0087】
【化39】
【0088】式中、Rは水素または随時C1〜C4アルコ
キシまたはフェニル基1個で置換されていてもよいC1
〜C6アルキルであり;nは1、2、3、4、5、6、
7または8の整数であり;WはCN、NO2、COOR1
またはCOR2であり;
【0089】
【化40】
【0090】Lは水素またはハロゲンであり;M及びQ
は各々独立して水素、ハロゲン、CN、NO2、C1〜C
4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキ
シ、C1〜C4ハロアルコキシ、C1〜C4アルキルチオ、
1〜C4アルキルスルフィニルであるか、またはM及び
Qが隣接する位置である場合、これらのものはこれらの
ものが結合する炭素原子と一緒になってMQが構造式 −OCH2O−、−OCF2O−または−CH=CH−C
H=CH− を表す環を形成することができ;R1及びR2は各々独立
してC1〜C4アルキルであり;R3、R4及びR5は各々
独立して水素、ハロゲン、NO2、CHOであるか、ま
たはR4及びR5はこれらのものが結合する原子と一緒に
なってR45が構造式
【0091】
【化41】
【0092】により表される環を形成することができ;
6、R7、R8及びR9は各々独立して水素、ハロゲン、
CNまたはNO2であり;そしてXはOまたはSであ
る;の化合物を製造する際に、式II
【0093】
【化42】
【0094】式中、A、R及びnは式Iに対する上記の
ものである、のアミドニトリルを酸及び溶媒の存在下並
びに本質的に水を存在させずに少なくとも1モル当量の
式III
【0095】
【化43】
【0096】式中、Wは式Iに対する上記のものであ
り、そしてYは水素、BrまたはClであり、但しRが
水素である場合、YはBrまたはClでなければならな
い、のジエネオフィルと反応させることからなる、式I
の化合物の製造方法。
【0097】2.酸がメタンスルホン酸、トリフルオロ
メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエン
スルホン酸、ナフタレンスルホン酸、テトラフルオロ硼
酸、テトラフルオロ硼酸エーテラート及びテトラフルオ
ロ硼酸アルコラートよりなる群から選ばれる、上記1に
記載の方法。
【0098】3.溶媒が芳香族炭化水素、ハロゲン化さ
れた芳香族炭化水素、有機アミド、ニトリル、アルカノ
ールまたはその混合物である、上記1に記載の方法。
【0099】4.溶媒がトルエン、ジメチルホルムアミ
ド、アセトニトリル、プロピオニトリル、t−ブタノー
ル及びその混合物よりなる群から選ばれる、上記3に記
載の方法。
【0100】5.Aが基
【0101】
【化44】
【0102】式中、Lは水素またはハロゲンであり;M
及びQは各々独立して水素、ハロゲン、C1〜C4ハロア
ルキルまたはC1〜C4ハロアルコキシであり;nは1ま
たは2であり;WはCNであり;そしてRは水素または
メチルである;である、上記1に記載の方法。
【0103】6.式IV
【0104】
【化45】
【0105】式中、Rは水素または随時C1〜C4アルコ
キシまたはフェニル基1個で置換されていてもよいC1
〜C6アルキルであり;nは1、2、3、4、5、6、
7または8の整数であり;WはCN、NO2、COOR1
またはCOR2であり;
【0106】
【化46】
【0107】Lは水素またはハロゲンであり;M及びQ
は各々独立して水素、ハロゲン、CN、NO2、C1〜C
4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキ
シ、C1〜C4ハロアルコキシ、C1〜C4アルキルチオ、
1〜C4アルキルスルフィニルであるか、またはM及び
Qが隣接する位置である場合、これらのものはこれらの
ものが結合する炭素原子と一緒になってMQが構造式 −OCH2O−、−OCF2O−または−CH=CH−C
H=CH− を表す環を形成することができ;R1及びR2は各々独立
してC1〜C4アルキルであり;R3、R4及びR5は各々
独立して水素、ハロゲン、NO2、CHOであるか、ま
たはR4及びR5はこれらのものが結合する原子と一緒に
なってR45が構造式
【0108】
【化47】
【0109】により表される環を形成することができ;
6、R7、R8及びR9は各々独立して水素、ハロゲン、
CNまたはNO2であり;XはOまたはSであり;そし
てHalはハロゲン原子である;の化合物を製造する際
に、式II
【0110】
【化48】
【0111】式中、A、R及びnは式Iに対する上記の
ものである、のアミドニトリルを酸及び溶媒の存在下並
びに本質的に水を存在させずに少なくとも1モル当量の
式III
【0112】
【化49】
【0113】式中、Wは式Iに対する上記のものであ
り、そしてYは水素、BrまたはClであり、但しRが
水素である場合、YはBrまたはClでなければならな
い、のジエネオフィルと反応させ、式I
【0114】
【化50】
【0115】の化合物を生成させ、そして該式Iの化合
物をハロゲン化し、該式IVの化合物を生成させることか
らなる、式IVの化合物の製造方法。
【0116】7.式IIa
【0117】
【化51】
【0118】式中、nは1、2、3、4、5、6、7ま
たは8の整数であり;R’は随時C1〜C4アルコキシま
たはフェニル基1個で置換されていてもよいC1〜C6
ルキルであり;
【0119】
【化52】
【0120】Lは水素またはハロゲンであり;M及びQ
は各々独立して水素、ハロゲン、CN、NO2、C1〜C
4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキ
シ、C1〜C4ハロアルコキシ、C1〜C4アルキルチオ、
1〜C4アルキルスルフィニルであるか、またはM及び
Qが隣接する位置である場合、これらのものはこれらの
ものが結合する炭素原子と一緒になってMQが構造式 −OCH2O−、−OCF2O−または−CH=CH−C
H=CH− を表す環を形成することができ;R1及びR2は各々独立
してC1〜C4アルキルであり;R3、R4及びR5は各々
独立して水素、ハロゲン、NO2、CHOであるか、ま
たはR4及びR5はこれらのものが結合する原子と一緒に
なってR45が構造式
【0121】
【化53】
【0122】により表される環を形成することができ;
6、R7、R8及びR9は各々独立して水素、ハロゲン、
CNまたはNO2であり;そしてXはOまたはSであ
る;の化合物。
【0123】8.nが1または2である、上記7に記載
の化合物。
【0124】9.R’がメチルまたはエトキシメチルで
ある、上記7に記載の化合物。
【0125】10.Aが基
【0126】
【化54】
【0127】式中、Lは水素またはハロゲンであり;そ
してM及びQは各々独立して水素、ハロゲンまたはC1
〜C4ハロアルキルである;である、上記7に記載の化
合物。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式I 【化1】 式中、Rは水素または随時C1〜C4アルコキシまたはフ
    ェニル基1個で置換されていてもよいC1〜C6アルキル
    であり;nは1、2、3、4、5、6、7または8の整
    数であり;WはCN、NO2、COOR1またはCOR2
    であり; 【化2】 Lは水素またはハロゲンであり;M及びQは各々独立し
    て水素、ハロゲン、CN、NO2、C1〜C4アルキル、
    1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4
    ハロアルコキシ、 C1〜C4アルキルチオ、C1〜C4アルキルスルフィニル
    であるか、またはM及びQが隣接する位置である場合、
    これらのものはこれらのものが結合する炭素原子と一緒
    になってMQが構造式 −OCH2O−、−OCF2O−または−CH=CH−C
    H=CH− を表す環を形成することができ;R1及びR2は各々独立
    してC1〜C4アルキルであり;R3、R4及びR5は各々
    独立して水素、ハロゲン、NO2、CHOであるか、 またはR4及びR5はこれらのものが結合する原子と一緒
    になってR45が構造式 【化3】 により表される環を形成することができ;R6、R7、R
    8及びR9は各々独立して水素、ハロゲン、CNまたはN
    2であり;そしてXはOまたはSである;の化合物を
    製造する際に、式II 【化4】 式中、A、R及びnは式Iに対する上記のものである、
    のアミドニトリルを酸及び溶媒の存在下並びに本質的に
    水を存在させずに少なくとも1モル当量の式III 【化5】 式中、Wは式Iに対する上記のものであり、そしてYは
    水素、BrまたはClであり、但しRが水素である場
    合、YはBrまたはClでなければならない、のジエネ
    オフィルと反応させることからなる、式Iの化合物の製
    造方法。
  2. 【請求項2】 式IV 【化6】 式中、Rは水素または随時C1〜C4アルコキシまたはフ
    ェニル基1個で置換されていてもよいC1〜C6アルキル
    であり;nは1、2、3、4、5、6、7または8の整
    数であり;WはCN、NO2、COOR1またはCOR2
    であり; 【化7】 Lは水素またはハロゲンであり;M及びQは各々独立し
    て水素、ハロゲン、CN、NO2、C1〜C4アルキル、
    1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4
    ハロアルコキシ、 C1〜C4アルキルチオ、C1〜C4アルキルスルフィニル
    であるか、またはM及びQが隣接する位置である場合、
    これらのものはこれらのものが結合する炭素原子と一緒
    になってMQが構造式 −OCH2O−、−OCF2O−または−CH=CH−C
    H=CH− を表す環を形成することができ;R1及びR2は各々独立
    してC1〜C4アルキルであり;R3、R4及びR5は各々
    独立して水素、ハロゲン、NO2、CHOであるか、 またはR4及びR5はこれらのものが結合する原子と一緒
    になってR45が構造式 【化8】 により表される環を形成することができ;R6、R7、R
    8及びR9は各々独立して水素、ハロゲン、CNまたはN
    2であり;XはOまたはSであり;そしてHalはハ
    ロゲン原子である;の化合物を製造する際に、式II 【化9】 式中、A、R及びnは式Iに対する上記のものである、
    のアミドニトリルを酸及び溶媒の存在下並びに本質的に
    水を存在させずに少なくとも1モル当量の式III 【化10】 式中、Wは式Iに対する上記のものであり、そしてYは
    水素、BrまたはClであり、但しRが水素である場
    合、YはBrまたはClでなければならない、のジエネ
    オフィルと反応させ、式I 【化11】 の化合物を生成させ、そして該式Iの化合物をハロゲン
    化し、該式IVの化合物を生成させることからなる、式IV
    の化合物の製造方法。
  3. 【請求項3】 式IIa 【化12】 式中、nは1、2、3、4、5、6、7または8の整数
    であり;R’は随時C1〜C4アルコキシまたはフェニル
    基1個で置換されていてもよいC1〜C6アルキルであ
    り; 【化13】 Lは水素またはハロゲンであり;M及びQは各々独立し
    て水素、ハロゲン、CN、NO2、C1〜C4アルキル、
    1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4
    ハロアルコキシ、 C1〜C4アルキルチオ、C1〜C4アルキルスルフィニル
    であるか、またはM及びQが隣接する位置である場合、
    これらのものはこれらのものが結合する炭素原子と一緒
    になってMQが構造式 −OCH2O−、−OCF2O−または−CH=CH−C
    H=CH− を表す環を形成することができ;R1及びR2は各々独立
    してC1〜C4アルキルであり;R3、R4及びR5は各々
    独立して水素、ハロゲン、NO2、CHOであるか、 またはR4及びR5はこれらのものが結合する原子と一緒
    になってR45が構造式 【化14】 により表される環を形成することができ;R6、R7、R
    8及びR9は各々独立して水素、ハロゲン、CNまたはN
    2であり;そしてXはOまたはSである;の化合物。
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