JPH1072061A - 胴脹れ防止容器 - Google Patents

胴脹れ防止容器

Info

Publication number
JPH1072061A
JPH1072061A JP24410296A JP24410296A JPH1072061A JP H1072061 A JPH1072061 A JP H1072061A JP 24410296 A JP24410296 A JP 24410296A JP 24410296 A JP24410296 A JP 24410296A JP H1072061 A JPH1072061 A JP H1072061A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
container
inner bag
cylindrical shape
flap
bag
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP24410296A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyasu Osada
宏泰 長田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP24410296A priority Critical patent/JPH1072061A/ja
Publication of JPH1072061A publication Critical patent/JPH1072061A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cartons (AREA)
  • Packages (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量且つ安価であり、収納物の洩れがなくな
る胴脹れ防止容器を提供する。 【解決手段】 角筒形であって、上下両端に内フラップ
と外フラップとを有する容器本体と、その角筒形の内側
に内袋または面状体を設けた気密容器において、内袋ま
たは面状体を保持する手段として、内フラップと内袋ま
たは面状体の端面との接着面を設けた。また、この発明
は、角筒形であって、上下両端に内フラップと外フラッ
プとを有する容器本体と、その角筒形の各側壁に幅中央
部で内接または近接する円筒形であって、上下両端面が
ほゞ円形に保持される内袋または面状体とからなり、そ
の上下端面を円形に保持する手段として、内フラップに
端面との接着面を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、組立て素材が段ボー
ル等の比較的剛性に欠ける場合において、収納物の内圧
に耐え得るようにした胴脹れ防止容器に関する。
【0002】
【従来の技術】段ボールや厚紙等で四角形等の角筒形に
組み立てた容器は、その組み立て形態から垂直方向の荷
重に耐えやすいが、収納物が液体や粒体等の流動物であ
ると、内圧により側壁が外へ反る胴脹れを招く不都合が
ある。この欠点を解決するために、この発明者等におい
て、従来、胴脹れ防止容器を提案してきた(特公平7−
71968号公報)。
【0003】上記公報に記載した胴脹れ防止容器は、外
箱と角筒形の内箱とからなる二重箱において、内箱につ
いて角綾線の外側にそれぞれ紙管を半割れにした補強枠
を当てる一方、内箱の上下両端部を外側へ反転して、そ
れが補強枠の外側になる胴脹れ防止帯を形成し、その胴
脹れ防止帯をテープで補強枠に止めたものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の胴
脹れ防止容器によれば、外箱と内箱との二重構造に加え
て、補強枠の支えによって、必要以上と言える程に積圧
荷重に耐える大きな強度を有するが、部材の多用により
箱が過度に重くなり、軽量化に適しなく、また、コスト
高となるという問題があった。
【0005】胴脹れの防止については、外箱と内箱との
間に内箱の胴脹れを逃す空間を有し、且つ、上下に胴脹
れ防止帯を有するためであるが、内箱の上下が開放して
いるために、殊に、液体であると洩れる不都合があっ
た。
【0006】この発明は、上記のような実情に鑑みて、
軽量且つ安価であり、収納物の洩れがなくなる胴脹れ防
止容器を提供すること目的とした。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明は、角筒形であって、上下両端に内フラ
ップと外フラップとを有する容器本体と、その角筒形の
内側に内袋または面状体を設けた気密容器において、内
袋または面状体を保持する手段として、内フラップと内
袋または面状体の端面との接着面を設けて胴脹れ防止容
器を構成した。
【0008】また、この発明は、角筒形であって、上下
両端に内フラップと外フラップとを有する容器本体と、
その角筒形の各側壁に幅中央部で内接または近接する円
筒形であって、上下両端面がほゞ円形に保持される内袋
または面状体とからなり、その上下端面を円形に保持す
る手段として、内フラップに端面との接着面を設けて胴
脹れ防止容器を構成した。
【0009】上記の各胴脹れ防止容器において、さら
に、次のように構成すると、目的達成にいっそう有効で
ある。
【0010】四角形状角筒形の容器本体の左右側壁幅中
央部に上下に亙る山折り線を設ける。
【0011】内袋を多層にしたり、内袋の円筒形胴部に
その外周面に沿った円筒形において補強を設けたり、角
筒形容器本体のコーナーに補強枠を設けたりする。
【0012】内フラップ接着面に出入口用のキャップを
設ける。
【0013】内袋の上下端面と容器本体の内フラップと
を剥離可能とする。
【0014】
【作 用】胴脹れ防止容器を上記のように構成したか
ら、内袋に内容物を収納した包装状態においては、その
上下両端面が内フラップに円形に接着され、且つ上下間
がその接着により突っ張られているために、内袋の胴部
が円筒形に保持され、容器本体の側壁に内接していても
その圧力が抑制されるために、容器本体の胴脹れが防止
される。
【0015】内袋の上下端面に剥離可能に内フラップを
接着する手段としては、部分接着による方法、粘着剤や
発泡接着剤を使用する方法、内フラップのライナーを剥
離可能とする方法等を挙げることができる。
【0016】
【実施例】次に、この発明の実施例を図面に基づいて説
明する。
【0017】図1ないし図4は、一実施例を示したもの
で、その胴脹れ防止容器は、段ボール製の容器本体1に
内袋3を装備し、容器本体1には、後記するように、内
袋3を収納物の内圧に抗して円筒形に保持する機能が備
えられる。容器本体1の適当な材質としては、段ボール
の他、印刷紙器、板紙等を挙げることができる。
【0018】特に、段ボールについては、防水・断熱機
能を持った機能性段ボール(例えば、段ボールにプラス
チックフィルム、アルミ蒸着フィルム、発泡樹脂シー
ト、エアーキャップ、発泡紙等を貼り合わせたもの)を
使用することで、内容物の保護が確実となる。
【0019】容器本体1は、平面的に四角形であるが、
その形状を特に問うものではなく、例えば、六角形、八
角形等であっても良い。。この場合は、胴体を構成する
前後側壁5,5と左右側壁7,7とがほゞ同幅の正四角
形であって、前後側壁5,5の上下両端に内フラップ
9,9を、左右側壁7,7の上下両端に外フラップ1
1,11がそれぞれ連設してある。13が胴体を四角形
に組み立てる糊代である。
【0020】また、この容器本体1を扁平に折り畳み得
るように、左右側壁7,7の幅中央に上下外フラップ1
1,11に亙る山折り線15が形成されている(図1参
照)。図2において、二点鎖線によりその折り畳み中途
の状態を示す。
【0021】この山折り線15が形成されていることに
より、予め内袋3を内フラップ9,9に接着された状
態、つまり、容器本体1と内袋3とが一体化された折り
畳み状態が可能となる(図4の状態から角筒形に編成し
た状態)。また、充填時に折畳み状態から容器本体1と
内袋3とが一緒に成形され、成形組立て作業の合理化が
図れる。
【0022】内袋3を円筒形に保持する機能について
は、上下の各内フラップ9,9にその先端縁を直径とす
る半円の接着面17,17が設けられ、両内フラップ
9,9の折込みにより対向する両接着面17,17が円
形に突き合わされるようになっている。
【0023】この容器本体1を扁平に折り畳み得るよう
に、左右側壁7,7の幅中央に上下外フラップ11,1
1に亙る山折り線15が形成されているときには、上下
の各内フラップ9,9にその先端縁を直径とする半円の
接着面17,17で予め接着しておくことが可能であ
り、これによりさらに作業性の向上を図ることができ
る。
【0024】内袋3は、ポリエチレンのチューブからな
り、容器本体1の内周面と面する胴部には、筒形に形成
されたクラフト紙からなる補強20が嵌めてある。な
お、両者を接着しても良い。また、密封のために上下両
端がシールされ、上下シール部19,19を直径とする
ほゞ円形の上下端面が構成される。しかし、コスト高と
なるけれけども、プラスチックの成形により、上下両端
に完全に円形の端面を形成することもできる。
【0025】この場合は、折り畳み可能なチューブ製で
あるので、図4に示すように、隣接する両側壁5,7に
各幅中央部で補強20を介して予め接着されている。な
お、容器本体1の組立て後に内袋3を納めても良い。ま
た、この内袋3には、上端に内容物を出し入れすること
のできる注出口用のキャップ18が取り付けられてお
り、これが一方の内フラップ9に突出して固定されてい
る。
【0026】内袋3の材質としては、熱可塑性フィルム
(ポリプロピレン、ポリエチレン、ナイロン、リニヤロ
ーデン並びに複合フィルム等)をまず挙げることができ
る。特に、フィルム単体または樹脂複合フィルムが延伸
加工や結晶化加工を施されていることにより、フィルム
の伸びが少ないときには、胴脹れが極めて少なくなる点
で望ましい。
【0027】さらに、内袋3の材質としては、クラフト
紙とポリエチレンシートまたはフィルムとの二重構造と
したもの、ポリエチレンシートまたはフィルムにナイロ
ンフィルムをラミネートしたもの、さらにそれに断熱の
ためのアルミ箔やアルミ蒸着フィルムをラミネートした
もの、クラフト紙とポリエチレンシートまたはフィルム
を積層したもの等を挙げることができる。
【0028】また、内袋3を多重袋構造にしたものであ
っても良く、そうすると、耐衝撃性が特に強くなる。加
えて、シールを別々にしたものでは、一方のシール洩れ
があっても他方の袋で液洩れが防止され、安全性の面で
より好ましい。特に、キャップ18付きの内袋3を使う
ことで、内容物を何回か運搬する反復使用に適し、内容
物の保護を図ることができる。
【0029】内袋3は、収納物の内圧により下端部が胴
脹れしやすいが、これを防ぐ一つの手段として、このよ
うな伸長しない材質ないし積層構造が望ましい。さら
に、もう一つの手段としての円筒形の補強20の材質と
しては、クラフト紙等の紙や段ボール状のものの他、樹
脂フィルムやシート、ワリフ、フラットヤーン等を挙げ
ることができる。これらの補強により胴脹れを防止でき
ることはもちろん、衝撃による内圧破裂を防止すること
もできる。
【0030】さらに、この実施例では、容器本体1の四
隅に補強枠22,22,22,22を差し込んで、内袋
3をさらに安定して保持できるようにした。このように
すれば、積み重ねによる圧縮強度を増大することができ
るため、特に大型容器(500リットル、1000リッ
トル)に最適である。この場合、補強枠22は、段ボー
ルを折り込んで形成されているが、紙管を二つ割にした
ものを使用することもできる。
【0031】図5および図6は、容器本体1を八角形に
した例を示したもので、六面の各側壁8,8,・・のう
ち、相対向する一対の側壁8,8の上下両端に、突き合
わせにより六角形となる外フラップ11,11を連設
し、他の側壁8,8,・・には、それぞれ六角形の中心
を頂点とする二等辺三角形の内フラップ9,9,・・が
連設される。そして、各内フラップ9,9,・・にその
頂点を中心とする円弧の内側に粘着剤を塗布して接着面
17,17,・・が形成される。
【0032】上記いずれの実施例においても、内袋3が
容器本体1に内接するようにしても、内圧を内袋3によ
り耐えられるために、側壁を押す力が弱くなって胴脹れ
が防止されるが、内袋3の径を小さくして近接するよう
にすれば、さらに胴脹れ防止が確実となる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の胴脹れ
防止容器によれば、内袋の上下両端面が容器本体の内フ
ラップに円形に接着され、且つ上下間がその接着により
突っ張られているために、内袋の胴部が円筒形に保持さ
れ、容器本体の側壁に内接していてもその圧力が微少に
抑制されるために、胴脹れが確実に防止されるものであ
って、材料の使用量が極少ないために、軽量であること
はもちろん、安価に提供でき、しかも、内袋の密封によ
り収納物が洩れるおそれが全くなく、そのため、流体、
殊に液体の収納に適し、さらに、容器本体と内袋との間
の空間により断熱性も有する等の優れた効果がある。
【0034】四角形の角筒形の容器本体の左右側壁の幅
中央部に上下に亙る山折り線を設けると、運搬や保管に
便利なように折り畳み可能となり、また、反復使用に好
都合となる。
【0035】内袋を多層にしたり、内袋の円筒形胴部に
その外周面に沿った円筒形において補強を設けたり、角
筒形容器本体のコーナーに補強枠を設けたりすると、胴
脹れ防止効果が特に顕著であって、内袋の保護が適切に
なり、内容物の安全性を高めることができる。
【00036】内フラップ接着面に出入口用のキャップ
を設けると、内容物の出入れに内袋を破損することがな
くなり、反復使用に適して好都合である。また、使用に
おいて折り畳み状態から組み立てる際、キャップを外し
ておけば、容器本体と共に内袋を同時に開いても、内袋
が真空状態において開きに抗するような不都合がなくな
り、この点でも反復使用に適する。
【0037】内袋の上下端面と容器本体の内フラップと
を剥離可能とすると、容器本体が紙製である場合、それ
を分離して単独に焼却すれば、炉を傷めたり公害を招く
等の問題が発生しなく、また、リサイクル処理にも適す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の胴脹れ防止容器を組立て中途におい
て示す斜視図である。
【図2】胴脹れ防止容器の横断面図である。
【図3】同胴脹れ防止容器の組立て状態を示す斜視図で
ある。
【図4】同胴脹れ防止容器の展開図である。
【図5】他の実施例による胴脹れ防止容器の斜視図であ
る。
【図6】同胴脹れ防止容器の展開図である。
【符号の説明】
1 容器本体 3 内袋 5,7,8 側壁 9 内フラップ 11 外フラップ 18 キャップ 17 接着面 20 補強 22 補強枠
【手続補正書】
【提出日】平成9年3月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 胴脹れ防止容器
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、組立て素材が段ボー
ル等の比較的剛性に欠ける場合において、収納物の内圧
に耐え得るようにした胴脹れ防止容器に関する。
【0002】
【従来の技術】段ボールや厚紙等で四角形等の角筒形に
組み立てた容器は、その組み立て形態から垂直方向の荷
重に耐えやすいが、収納物が液体や粒体等の流動物であ
ると、内圧により側壁が外へ反る胴脹れを招く不都合が
ある。この欠点を解決するために、この発明者等におい
て、従来、胴脹れ防止容器を提案してきた(特公平7−
71968号公報)。
【0003】上記公報に記載した胴脹れ防止容器は、外
箱と角筒形の内箱とからなる二重箱において、内箱につ
いて角綾線の外側にそれぞれ紙管を半割れにした補強枠
を当てる一方、内箱の上下両端部を外側へ反転して、そ
れが補強枠の外側になる胴脹れ防止帯を形成し、その胴
脹れ防止帯をテープで補強枠に止めたものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の胴
脹れ防止容器によれば、外箱と内箱との二重構造に加え
て、補強枠の支えによって、必要以上と言える程に積圧
荷重に耐える大きな強度を有するが、部材の多用により
箱が過度に重くなり、軽量化に適しなく、また、コスト
高となるという問題があった。
【0005】胴脹れの防止については、外箱と内箱との
間に内箱の胴脹れを逃す空間を有し、且つ、上下に胴脹
れ防止帯を有するためであるが、内箱の上下が開放して
いるために、殊に、液体であると洩れる不都合があっ
た。
【0006】この発明は、上記のような実情に鑑みて、
軽量且つ安価であり、収納物の洩れがなくなる胴脹れ防
止容器を提供すること目的とした。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明は、角筒形であって、上下両端に内フラ
ップと外フラップとを有する容器本体と、その角筒形の
内側に内袋または面状体を設けた気密容器において、内
袋または面状体を保持する手段として、相対面する少な
くとも一方の内フラップと内袋または面状体の端面との
接着面を設けて胴脹れ防止容器を構成した。
【0008】また、この発明は、角筒形であって、上下
両端に内フラップと外フラップとを有する容器本体と、
その角筒形の各側壁に幅中央部で内接または近接する円
筒形であって、上下両端面がほゞ円形に保持される内袋
または面状体とからなり、その上下端面を円形に保持す
る手段として、内フラップに端面との接着面を設けて胴
脹れ防止容器を構成した。
【0009】上記の各胴脹れ防止容器において、さら
に、次のように構成すると、目的達成にいっそう有効で
ある。
【0010】四角形状角筒形の容器本体の左右側壁幅中
央部に上下に亙る山折り線を設ける。
【0011】内袋を多層にしたり、内袋の円筒形胴部に
その外周面に沿った円筒形において補強を設けたり、角
筒形容器本体のコーナーに補強枠を設けたりする。
【0012】内フラップ接着面に出入口用のキャップを
設ける。
【0013】内袋の上下端面と容器本体の内フラップと
を剥離可能とする。
【0014】
【作用】胴脹れ防止容器を上記のように構成したから、
内袋に内容物を収納した包装状態においては、その上下
両端面が内フラップに円形に接着され、且つ上下間がそ
の接着により突っ張られているために、内袋の胴部が円
筒形に保持され、容器本体の側壁に内接していてもその
圧力が抑制されるために、容器本体の胴脹れが防止され
る。
【0015】内袋の上下端面に剥離可能に内フラップを
接着する手段としては、部分接着による方法、粘着剤や
発泡接着剤を使用する方法、内フラップのライナーを剥
離可能とする方法等を挙げることができる。
【0016】また、本発明容器を食品などの容器として
使用するときには、内袋または面状体の端面と内フラッ
プとの接着を一方の内フラット面とだけに施せば、出入
口用のキャップが締めてある状態でも外箱の組立てが可
能となるため、袋内への雑菌の侵入を防止することがで
きる。
【0017】
【実施例】次に、この発明の実施例を図面に基づいて説
明する。
【0018】図1ないし図4は、一実施例を示したもの
で、その胴脹れ防止容器は、段ボール製の容器本体1に
内袋3を装備し、容器本体1には、後記するように、内
袋3を収納物の内圧に抗して円筒形に保持する機能が備
えられる。容器本体1の適当な材質としては、段ボール
の他、印刷紙器、板紙等を挙げることができる。
【0019】特に、段ボールについては、防水・断熱機
能を持った機能性段ボール(例えば、段ボールにプラス
チックフィルム、アルミ蒸着フィルム、発泡樹脂シー
ト、エアーキャップ、発泡紙等を貼り合わせたもの)を
使用することで、内容物の保護が確実となる。
【0020】容器本体1は、平面的に四角形であるが、
その形状を特に問うものではなく、例えば、六角形、八
角形等であっても良い。。この場合は、胴体を構成する
前後側壁5,5と左右側壁7,7とがほゞ同幅の正四角
形であって、前後側壁5,5の上下両端に内フラップ
9,9を、左右側壁7,7の上下両端に外フラップ1
1,11がそれぞれ連設してある。13が胴体を四角形
に組み立てる糊代である。
【0021】また、この容器本体1を扁平に折り畳み得
るように、左右側壁7,7の幅中央に上下外フラップ1
1,11に亙る山折り線15が形成されている(図1参
照)。図2において、二点鎖線によりその折り畳み中途
の状態を示す。
【0022】この山折り線15が形成されていることに
より、予め内袋3を内フラップ9,9に接着された状
態、つまり、容器本体1と内袋3とが一体化された折り
畳み状態が可能となる(図4の状態から角筒形に編成し
た状態)。また、充填時に折畳み状態から容器本体1と
内袋3とが一緒に成形され、成形組立て作業の合理化が
図れる。
【0023】内袋3を円筒形に保持する機能について
は、上下の各内フラップ9,9にその先端縁を直径とす
る半円の接着面17,17が設けられ、両内フラップ
9,9の折込みにより対向する両接着面17,17が円
形に突き合わされるようになっている。
【0024】この容器本体1を扁平に折り畳み得るよう
に、左右側壁7,7の幅中央に上下外フラップ11,1
1に亙る山折り線15が形成されているときには、上下
の各内フラップ9,9にその先端縁を直径とする半円の
接着面17,17で予め接着しておくことが可能であ
り、これによりさらに作業性の向上を図ることができ
る。なお、この山折り線15を内折り線とすれば、扁平
に内折りに畳まれた形はスペースが少くて済む。
【0025】内袋3は、ポリエチレンのチューブからな
り、容器本体1の内周面と面する胴部には、筒形に形成
されたクラフト紙からなる補強20が嵌めてある。な
お、両者を接着しても良い。また、密封のために上下両
端がシールされ、上下シール部19,19を直径とする
ほゞ円形の上下端面が構成される。しかし、コスト高と
なるけれけども、プラスチックの成形により、上下両端
に完全に円形の端面を形成することもできる。
【0026】この場合は、折り畳み可能なチューブ製で
あるので、図4に示すように、隣接する両側壁5,7に
各幅中央部で補強20を介して予め接着されている。な
お、容器本体1の組立て後に内袋3を納めても良い。ま
た、この内袋3には、上端に内容物を出し入れすること
のできる注出口用のキャップ18が取り付けられてお
り、これが一方の内フラップ9に突出して固定されてい
る。
【0027】内袋3の材質としては、熱可塑性フィルム
(ポリプロピレン、ポリエチレン、ナイロン、リニヤロ
ーデン並びに複合フィルム等)をまず挙げることができ
る。特に、フィルム単体または樹脂複合フィルムが延伸
加工や結晶化加工を施されていることにより、フィルム
の伸びが少ないときには、胴脹れが極めて少なくなる点
で望ましい。
【0028】さらに、内袋3の材質としては、クラフト
紙とポリエチレンシートまたはフィルムとの二重構造と
したもの、ポリエチレンシートまたはフィルムにナイロ
ンフィルムをラミネートしたもの、さらにそれに断熱の
ためのアルミ箔やアルミ蒸着フィルムをラミネートした
もの、クラフト紙とポリエチレンシートまたはフィルム
を積層したもの等を挙げることができる。
【0029】また、内袋3を多重袋構造にしたものであ
っても良く、そうすると、耐衝撃性が特に強くなる。加
えて、シールを別々にしたものでは、一方のシール洩れ
があっても他方の袋で液洩れが防止され、安全性の面で
より好ましい。特に、キャップ18付きの内袋3を使う
ことで、内容物を何回か運搬する反復使用に適し、内容
物の保護を図ることができる。
【0030】内袋3の形状は、平袋のほか、ガゼット袋
やそれぞれにチャックを設けたものであってもよい。ま
た、ガゼット袋にしたとき、凹凸の密封部材を取り付け
ることも可能である。ガゼット袋では、天面のシールが
折りぐせがあるため作業性が良い。また、ガゼット袋の
下部にプラスチック等の密封クリップを取り付けても、
幅面に納めることができる。この密封クリップをシール
部の上部に取り付けると、内容物が熱した油等の場合、
シール部が溶けるのを防止できる。なお、チャック式の
内袋は、開閉がワンタッチででき、しかも上部を広く開
いて出し入れすることができる利点がある。
【0031】内袋3は、収納物の内圧により下端部が胴
脹れしやすいが、これを防ぐ一つの手段として、このよ
うな伸長しない材質ないし積層構造が望ましい。さら
に、もう一つの手段としての円筒形の補強20の材質と
しては、クラフト紙等の紙や段ボール状のものの他、樹
脂フィルムやシート、ワリフ、フラットヤーン等を挙げ
ることができる。これらの補強により胴脹れを防止でき
ることはもちろん、衝撃による内圧破裂を防止すること
もできる。
【0032】さらに、この実施例では、容器本体1の四
隅に補強枠22,22,22,22を差し込んで、内袋
3をさらに安定して保持できるようにした。このように
すれば、積み重ねによる圧縮強度を増大することができ
るため、特に大型容器(500リットル、1000リッ
トル)に最適である。この場合、補強枠22は、段ボー
ルを折り込んで形成されているが、紙管を二つ割にした
ものを使用することもできる。
【0033】図5および図6は、容器本体1を八角形に
した例を示したもので、六面の各側壁8,8,・・のう
ち、相対向する一対の側壁8,8の上下両端に、突き合
わせにより六角形となる外フラップ11,11を連設
し、他の側壁8,8,・・には、それぞれ六角形の中心
を頂点とする二等辺三角形の内フラップ9,9,・・が
連設される。そして、各内フラップ9,9,・・にその
頂点を中心とする円弧の内側に粘着剤を塗布して接着面
17,17,・・が形成される。
【0034】上記いずれの実施例においても、内袋3が
容器本体1に内接するようにしても、内圧を内袋3によ
り耐えられるために、側壁を押す力が弱くなって胴脹れ
が防止されるが、内袋3の径を小さくして近接するよう
にすれば、さらに胴脹れ防止が確実となる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の胴脹れ
防止容器によれば、内袋の上下両端面が容器本体の内フ
ラップに円形に接着され、且つ上下間がその接着により
突っ張られているために、内袋の胴部が円筒形に保持さ
れ、容器本体の側壁に内接していてもその圧力が微少に
抑制されるために、胴脹れが確実に防止されるものであ
って、材料の使用量が極少ないために、軽量であること
はもちろん、安価に提供でき、しかも、内袋の密封によ
り収納物が洩れるおそれが全くなく、そのため、流体、
殊に液体の収納に適し、さらに、容器本体と内袋との間
の空間により断熱性も有する等の優れた効果がある。
【0036】四角形の角筒形の容器本体の左右側壁の幅
中央部に上下に亙る山折り線を設けると、運搬や保管に
便利なように折り畳み可能となり、また、反復使用に好
都合となる。
【0037】内袋を多層にしたり、内袋の円筒形胴部に
その外周面に沿った円筒形において補強を設けたり、角
筒形容器本体のコーナーに補強枠を設けたりすると、胴
脹れ防止効果が特に顕著であって、内袋の保護が適切に
なり、内容物の安全性を高めることができる。
【0038】内フラップ接着面に出入口用のキャップを
設けると、内容物の出入れに内袋を破損することがなく
なり、反復使用に適して好都合である。また、使用にお
いて折り畳み状態から組み立てる際、キャップを外して
おけば、容器本体と共に内袋を同時に開いても、内袋が
真空状態において開きに抗するような不都合がなくな
り、この点でも反復使用に適する。
【0039】内袋の上下端面と容器本体の内フラップと
を剥離可能とすると、容器本体が紙製である場合、それ
を分離して単独に焼却すれば、炉を傷めたり公害を招く
等の問題が発生しなく、また、リサイクル処理にも適す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の胴脹れ防止容器を組立て中途におい
て示す斜視図である。
【図2】胴脹れ防止容器の横断面図である。
【図3】同胴脹れ防止容器の組立て状態を示す斜視図で
ある。
【図4】同胴脹れ防止容器の展開図である。
【図5】他の実施例による胴脹れ防止容器の斜視図であ
る。
【図6】同胴脹れ防止容器の展開図である。
【符号の説明】 1 容器本体 3 内袋 5,7,8 側壁 9 内フラップ 11 外フラップ 18 キャップ 17 接着面 20 補強 22 補強枠

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 角筒形であって、上下両端に内フラップ
    と外フラップとを有する容器本体と、その角筒形の内側
    に内袋または面状体を設けた気密容器において、内袋ま
    たは面状体を保持する手段として、内フラップと内袋ま
    たは面状体の端面との接着面を設けたことを特徴とする
    胴脹れ防止容器。
  2. 【請求項2】 角筒形であって、上下両端に内フラップ
    と外フラップとを有する容器本体と、その角筒形の各側
    壁に幅中央部で内接または近接する円筒形であって、上
    下両端面がほゞ円形に保持される内袋または面状体とか
    らなり、その上下端面を円形に保持する手段として、内
    フラップに端面との接着面を設けたことを特徴とする胴
    脹れ防止容器。
  3. 【請求項3】 四角形状角筒形の容器本体の左右側壁幅
    中央部に上下に亙る山折り線を設けたことを特徴とする
    請求項1または2記載の胴脹れ防止容器。
  4. 【請求項4】 内袋が多層に構成されていることを特徴
    とする請求項1,2または3記載の胴脹れ防止容器。
  5. 【請求項5】 内袋の円筒形胴部にその外周面に沿った
    円筒形において補強を設けたことを特徴とする請求項
    1,2,3または4記載の胴脹れ防止容器。
  6. 【請求項6】 角筒形容器本体のコーナーに補強枠を設
    けたことを特徴とする請求項1,2,3,4または5記
    載の胴脹れ防止容器。
  7. 【請求項7】 内フラップ接着面に出入口用のキャップ
    を設けたことを特徴とする請求項1,2,3,4,5ま
    たは6記載の胴脹れ防止容器。
  8. 【請求項8】 内袋の上下端面と容器本体の内フラップ
    とを剥離可能としたことを特徴とする請求項1,2,
    3,4,5,6または7記載の胴脹れ防止容器。
JP24410296A 1996-08-26 1996-08-26 胴脹れ防止容器 Pending JPH1072061A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24410296A JPH1072061A (ja) 1996-08-26 1996-08-26 胴脹れ防止容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24410296A JPH1072061A (ja) 1996-08-26 1996-08-26 胴脹れ防止容器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1072061A true JPH1072061A (ja) 1998-03-17

Family

ID=17113789

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24410296A Pending JPH1072061A (ja) 1996-08-26 1996-08-26 胴脹れ防止容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1072061A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008168918A (ja) * 2007-01-10 2008-07-24 Japan Pack Kk 流体の包装箱
JP2012062091A (ja) * 2010-09-16 2012-03-29 Toshiharu Osaka 流体材料運搬兼撹拌器材

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008168918A (ja) * 2007-01-10 2008-07-24 Japan Pack Kk 流体の包装箱
JP2012062091A (ja) * 2010-09-16 2012-03-29 Toshiharu Osaka 流体材料運搬兼撹拌器材

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0621208B1 (en) A packaging material and a method for its manufacture
US4096309A (en) Laminated packaging material
US3896991A (en) Composite flexible, semi-rigid materials and process for making same
US6371646B1 (en) Bulk bag with multiple ply walls and a method of forming it from tubular blanks
US20080245848A1 (en) Flexible liner and bag-in-box container systems
JP2001270533A (ja) 自立性包装袋及びその補強方法
US20060266728A1 (en) Container of selectively expanded plastic film with fitment
US20100172600A1 (en) Flexible container and method of making the same
JP2003276741A (ja) 自立袋及びその製造方法
JPH1072061A (ja) 胴脹れ防止容器
JP4316368B2 (ja) 自立袋およびその製造方法
US6432495B1 (en) Abrasion resistant air bag
US11731815B2 (en) Packaging with separable liner and lidding
JPH09314735A (ja) 高バリア性包装材料および袋体
JP3267792B2 (ja) 飲料用バッグインボックス用袋体
JP2006290427A (ja) 収納箱、収納体
US20080029584A1 (en) Soap Bar Wrapper
JP2535875Y2 (ja) 内 袋
GB2181410A (en) Sheet material for containers
JPH04142246A (ja) 気密性組立て容器およびその製造方法
JP2002128144A (ja) バッグインボックス
CN219970596U (zh) 一种中间局部热封的封口垫片
US20040238608A1 (en) Soap bar wrapper
CN213385300U (zh) 一种储物防潮纸箱
JP3710517B2 (ja) 乳用バッグインボックス用容器

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Effective date: 20060526

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060613

A521 Written amendment

Effective date: 20060712

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060807

A02 Decision of refusal

Effective date: 20061129

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02