JPH1071601A - 帯鋸装置 - Google Patents

帯鋸装置

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JPH1071601A
JPH1071601A JP28610396A JP28610396A JPH1071601A JP H1071601 A JPH1071601 A JP H1071601A JP 28610396 A JP28610396 A JP 28610396A JP 28610396 A JP28610396 A JP 28610396A JP H1071601 A JPH1071601 A JP H1071601A
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隆司 桜井
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克紀 麻薙
Yuji Nagai
祐二 永井
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Nippon Tansan Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安全に使用することが出来、かつ、個々に寸
法の異なる不定形の被切断物を均等な厚さに切り分ける
ことが出来る自動化された帯鋸装置を提供する。 【解決手段】 帯鋸(2)が通過可能なスリット(3
0)を有する進退可能な定盤(3)と、水平移動可能に
構成された第1の支持板(4)及び第2の支持板(6)
とを備え、第1の支持板(4)及び第2の支持板(6)
を定盤(3)上の被切断物の両端に当接させ、定盤
(3)の進退によって被切断物を切断する帯鋸装置にお
いて、第1の支持板(4)と第2の支持板(6)の離間
距離を被切断物の幅として計測する計測手段と、得られ
た計測信号と特定の演算式に基づき、被切断物の分割数
に応じて第1の支持板(4)及び第2の支持板(6)の
回分の移動距離を演算してこれらを移動させる演算制御
手段とが設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、帯鋸装置に関する
ものであり、詳しくは、安全に使用することが出来、し
かも、不定形の被切断物を均等な厚さに切り分けること
が出来る自動化された帯鋸装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】周知の通り、帯鋸装置(バンドソー)
は、上下一対の鋸車に巻回された帯鋸と、各鋸車の間に
位置させられ且つ帯鋸が通過可能なスリットを有する略
水平な定盤とを備え、定盤または被切断物を進退させる
ことにより、定盤に搭載された被切断物を切断する装置
である。
【0003】帯鋸装置においては、安全対策が極めて重
要な課題であり、本発明者等は、先に、安全に使用する
ことが出来る自動化された帯鋸装置を提案している。斯
かる帯鋸装置は、上記の構造において、定盤の進退方向
に直交する方向に水平移動可能に構成された第1の支持
板および第2の支持板が定盤上に配設され、第1の支持
板と第2の支持板によって被切断物を位置決めする装置
であり、更に、第1の支持部材が定盤の進退周期に伴っ
て所定の距離だけ逐次移動して切断厚さを規定する装置
である(特開平7−29980号参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、被切断物を
切り分ける場合、予め設定した一定の厚さで被切断物の
端部から順次に切断する場合もあるが、被切断物の幅
(又は長さ)に対し、これを均等に分割することによ
り、均一な厚さに切り分ける場合もある。例えば、冷凍
食品、氷、ドライアイス等、その寸法を正確に測ると定
形品でない物品は、無駄なく使用するために全体を均等
に切り分けることが要求される。
【0005】上記の帯鋸装置においては、切断位置を規
定する第1の支持板が予め設定した所定距離だけ逐次移
動する様になされているため、単に一定の厚さに切断す
る加工には適するが、全体の幅が個々に異なる被切断物
をそれぞれに均等分割するのは困難である。すなわち、
上記の帯鋸装置において、被切断物の幅を予め予測して
一定の厚さで切断した場合には、被切断物の後端部分に
所望の厚さよりも厚いか又は薄い切断片が生じる。特
に、氷塊やドライアイス等の切断においては、その脆い
性質から、最後に切り出された後端部分の再加工が難し
く、しかも、低温で扱い難く、手作業による切断では一
層の危険を伴うため、結果として加工ロスの増加を惹起
する。
【0006】本発明の目的は、安全に使用することが出
来、しかも、個々に寸法の異なる不定形の被切断物を均
等な厚さに切り分けることが出来る自動化された帯鋸装
置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明は、上下一対の鋸車に巻回された帯鋸と、前
記各鋸車の間に進退可能に配置され且つ前記帯鋸が通過
可能なスリットを有する略水平な定盤と、当該定盤上に
配設され且つ定盤の移動方向に直交する方向に水平移動
可能に構成された第1の支持板および第2の支持板とを
備え、前記第1の支持板および前記第2の支持板を前記
定盤上の被切断物の両端にそれぞれ当接させ、前記定盤
の進退によって被切断物を切断する帯鋸装置において、
前記第1の支持板および前記第2の支持板を被切断物に
当接させた際、これら支持板の離間距離を被切断物の幅
として計測する計測手段と、当該計測手段から得られた
計測信号と以下の演算式に基づき、被切断物の分割数に
応じて前記第1の支持板および前記第2の支持板の回分
の移動距離を演算し、前記第1の支持板および前記第2
の支持板を移動させる演算制御手段とが設けられている
ことを特徴とする。
【0008】
【数2】回分の移動距離={被切断物の幅−(分割数−
1)×帯鋸のアサリ幅}/分割数
【0009】上記の帯鋸装置において、演算制御手段
は、被切断物の幅を計測する計測手段から得られた計測
信号と上記の演算式により、切断数と帯鋸のアサリ幅に
因る切削ロスを差し引き、第1の支持板および第2の支
持板の回分の移動距離を分割数に応じて設定するため、
被切断物をその幅に応じて均等分割することが出来る。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態を図面に基づい
て説明する。図1は、本発明に係る帯鋸装置の一例を示
す全体外観図である。図2は、本発明に係る帯鋸装置の
定盤と第1の支持板および第2の支持板を示す要部外観
図である。図3は、定盤周辺の構造を示す平面図であ
る。図4は、定盤周辺の構造を示す正面図である。図5
は、演算制御手段による制御方法を示すフロー図であ
る。
【0011】本発明の帯鋸装置は、図1に示す様に、上
下一対の鋸車(14)、(15)に巻回された帯鋸
(2)と、各鋸車(14)、(15)の間に進退可能に
配置され且つ帯鋸(2)が通過可能な一条のスリット
(30)を有する略水平な定盤(3)と、定盤(3)上
に配設され且つ当該定盤の移動方向に直交する方向に水
平移動可能に構成された第1の支持板(4)及び第2の
支持板(6)とを備え、第1の支持板(4)及び第2の
支持板(6)を定盤(3)上の被切断物(図3及び図4
中に符号(W)で示す)の両端にそれぞれ当接させ、定
盤(3)を進退させて被切断物(W)を切断する装置で
ある。
【0012】帯鋸(2)が巻回される鋸車(14)、
(15)は、支柱部を備えた機体(1)の上下部にそれ
ぞれ設けられており、カバー(11)、(12)内に収
容されている。各鋸車(14)、(15)の中、下方の
鋸車(15)は、機体(1)の基部に配置されたモータ
ーによって回転する。また、上方の鋸車(14)は、通
常、ハンドル(21)の回転によって上下方向に移動可
能になされており、帯鋸(2)は、鋸車(14)の位置
調整によって適宜の張力が与えられる。帯鋸(2)は、
従来公知の無端ベルト状の種々の帯鋸の中から被切断物
(W)の種類に応じて適宜に選択し得る。なお、図中の
符号(23)は、一対の小ブロックにて構成され、か
つ、帯鋸(2)を挟む状態で鋸車(14)の下方に配置
された所謂「せり」と称する帯鋸(2)の振れ止めであ
る。
【0013】定盤(3)は前後に往復移動する矩形のテ
ーブルであり、スリット(30)は当該定盤の略中央に
その移動方向に沿って切り込まれている。定盤(3)の
支持構造は、図2及び図4に示す様に、定盤(3)の加
重を実質的に支持し且つ当該定盤を正確に直線移動させ
るリニアガイド機構から成る。リニアガイド機構は、機
体(1)側に取り付けられた一対の平行なレール(1
6)、(16)と、定盤(3)の裏面に取り付けられ且
つこれらのレール(16)、(16)に係合するスライ
ダー(36)、(36)とから構成される。
【0014】定盤(3)は手動によって前後移動させる
ことも出来るが、切断工程を自動化して安全性を一層高
めるため、通常、当該定盤に付設された移動機構によっ
て移動させられる。定盤(3)の移動機構は、図3及び
図4に示す様に、定盤(3)の裏側に設けられたボール
ネジ(32)及びサーボモーター(31)から主として
構成される。
【0015】具体的には、ボールネジ(32)は、定盤
(3)の移動方向に沿って機体の一部である梁(13)
に軸受(33)、(33)を介して取り付けられてお
り、また、サーボモーター(31)は、梁(13)の端
部に取り付けられ且つそのスピンドルがボールネジ(3
2)の一端に連結されている。そして、ボールネジ(3
2)には、ネジ部を備えた移動子(35)が螺合してお
り、斯かる移動子(35)が定盤(3)の裏面に固定さ
れている。
【0016】また、上記の移動機構のボールネジ(3
2)は、定盤(3)の一方の側縁部に沿って配置されて
おり、斯かる移動機構によって定盤(3)に与えられる
駆動力を当該定盤全体に均一に作用させるため、図4に
示す様に、定盤(3)の裏面側の中央にはラック機構が
設けられている。斯かるラック機構は、定盤(3)の移
動方向と直交する方向に機体(1)側へ回転自在に取り
付けられ且つ両端に歯車(18)、(18)が設けられ
た水平な軸(17)と、定盤(3)の裏面に当該定盤の
移動方向に沿って取り付けられ且つ歯車(18)、(1
8)に螺合する一対の平行なラック(38)、(38)
とから構成される。
【0017】図2に示す様に、定盤(3)上に設けられ
る第1の支持板(4)及び第2の支持板(6)は、被切
断物(W)に当接した位置を切断の際に保持可能に構成
されていることが重要であり、これにより、被切断物
(W)を位置決めすると共に、切断の際に帯鋸の蛇行を
防止して正確な切断を可能にする。第1の支持板(4)
は、定盤(3)の表面から僅かに離間して設けられ、し
かも、定盤(3)の移動方向に直交する方向であって且
つ定盤(3)の表面に沿って移動する様に構成される。
第1の支持板(4)の盤面は、定盤(3)の表面に対し
て略垂直、すなわち、当該支持板の移動方向に対して略
垂直に保持されている。
【0018】一方、第2の支持板(6)も上記の第1の
支持板(4)と略同様に構成され、その盤面は第1の支
持板(4)に対向させられている。これら第1の支持板
(4)及び第2の支持板(6)はそれぞれ独立の駆動機
構によって作動する。第1の支持板(4)は、被切断物
(W)の一端に当接し、当該被切断物を移動させ且つそ
の移動量を決定する。また、第2の支持板(6)は、被
切断物(W)の他端に当接し、被切断物(W)の最初の
基準位置を決定する。
【0019】第1の支持板(4)の駆動機構は、図3に
示す様に、ボールネジ(42)、当該ボールネジに螺合
するアーム(45)及び正逆回転可能なサーボモーター
(41)から主として構成される。ボールネジ(42)
は、定盤(3)の後縁に沿って当該定盤上に軸受(4
3)、(43)により取り付けられており、また、サー
ボモーター(41)は、定盤(3)の後縁近傍に取り付
けられ、かつ、そのスピンドルがボールネジ(42)の
一端に連結されている。アーム(45)の基端はネジ部
(44)を介してボールネジ(42)に取り付けられて
おり、そして、アーム(45)の先端に上記の第1の支
持板(4)が取り付けられている。
【0020】第2の支持板(6)の駆動機構は、図3に
示す様に、スライダー(62)、シリンダー装置(6
1)及びアーム(64)から主として構成される。具体
的には、定盤(3)の後縁に沿って当該定盤上にレール
(63)が配設されており、斯かるレール(63)にス
ライダー(62)が取り付けられている。更に、スライ
ダー(62)には、レール(63)と平行に定盤(3)
上に搭載されたシリンダー装置(61)のロッド先端が
接続されている。そして、アーム(64)は、その基端
がスライダー(62)に固定されており、先端に上記の
第2の支持板(6)が取り付けられている。なお、シリ
ンダー装置(61)としては、通常、エアーシリンダー
が使用される。
【0021】更に、図2に示す様に、第1の支持板
(4)及び第2の支持板(6)には、各々、補助板(4
b)、(6b)が付設されていてもよい。補助板(4
b)は、図4に示す様に、アーム(45)の先端に回動
自在に設けられたステー(46)に取り付けられ、しか
も、ステー(46)の枢着部に設けられたノッチ機構、
および、ステー(46)をアーム(45)の軸方向へ付
勢するバネ機構により、第1の支持板(4)の真上で係
止し得る様に構成される。
【0022】また、上記と同様に、補助板(6b)もア
ーム(65)の先端に回動自在に設けられたステー(6
5)に取り付けられ、第2の支持板(6)の真上で係止
可能に構成される。これらの補助板(4b)、(6b)
は、高さの比較的高い被切断物(W)の両端を好適に支
持することが出来る。なお、図2及び図3に示す様に、
定盤(3)上には、通常、被切断物(W)を搭載する際
の前後方向の位置決めを容易にするため、角棒状の当て
部材(5)が第1の支持板(4)及び第2の支持板
(6)の移動方向に沿って配置される。
【0023】本発明の帯鋸装置においては、被切断物
(W)をその幅に応じて均等に切り分けるため、図示し
ないが、被切断物(W)の幅を計測する計測手段と、定
盤(3)の作動を制御し、かつ、第1の支持板(4)及
び第2の支持板(6)の移動距離を演算してこれらの作
動を制御する演算制御手段が設けられている。
【0024】上記の計測手段は、第1の支持板(4)及
び第2の支持板(6)を被切断物(W)に当接させた
際、これら支持板の離間距離を被切断物(W)の幅とし
て計測する手段である。具体的には、図3に示す様に、
例えば、定盤(3)の後縁側に付設された近接センサー
(71)と、ボールネジ(42)の端部またはサーボモ
ーター(41)のスピンドルに付設されたロータリーエ
ンコーダー(図示せず)と、シリンダー装置(61)に
付設された近接センサー(71)とから構成される。
【0025】センサー(71)は、基端位置にあるアー
ム(45)の基部の所定位置を検出することにより、第
1の支持板(4)の基端位置を検出する。ロータリーエ
ンコーダーは、ボールネジ(42)の回転を検出するこ
とにより、第1の支持板(4)の移動距離を計測する。
そして、センサー(72)は、例えば、被切断物(W)
の端面を帯鋸(2)と同一平面上に位置させる際の第2
の支持板(6)の位置に相当するシリンダー装置(6
1)のピストンロッドの位置を検出することにより、被
切断物(W)の移動始点としての第2の支持板(6)の
基準位置を検出する。
【0026】そして、上記の演算制御手段は、図1に示
す制御盤(7)内に設けられ、所謂プログラムコントロ
ーラやマイコン等によって構成される。斯かる演算制御
手段は、上記の計測手段から得られた計測信号と以下の
演算式に基づき、被切断物(W)の分割数に応じて第1
の支持板(4)及び第2の支持板(6)の回分の移動距
離を演算し、第1の支持板(4)及び第2の支持板
(6)を前記の移動距離だけ移動させる機能を有する。
【0027】
【数3】回分の移動距離={被切断物の幅−(分割数−
1)×帯鋸のアサリ幅}/分割数
【0028】また、本発明の帯鋸装置においては、特
に、被切断物(W)が塊状のドライアイスの場合、上記
の演算式中の帯鋸のアサリ幅の値が実際のアサリ幅の1
00〜200%の値とされ、好ましくは105〜155
%の値とされる。その理由は次の通りである。
【0029】塊状のドライアイスは、液化炭酸ガスを断
熱膨張させて製造された粉体状ドライアイスをプレス成
形したものであり、例えば、一辺が25cmで約25Kg
の略立方体に形成される。斯かるドライアイスを寒剤と
して使用する場合には、例えば、1〜5cmの厚さの薄
板状にスライス加工(切断加工)される。その場合、上
記の塊状ドライアイスは、比較的高い硬度を有するもの
の、粉体をプレスしたものであるから、脆い性質を備え
ている。従って、上記の様な帯鋸で切断した場合、帯鋸
のアサリ幅や帯鋸の微小な振れに加え、切断部分におけ
るドライアイス自体の微小な崩壊により、通常はその切
削代がアサリ幅よりも大きくなる。そこで、上記の演算
式においては、アサリ幅の値を実際のアサリ幅の100
〜200%、好ましくは105〜155%の値に設定す
ることにより、一層正確な均等分割を行うことが出来
る。
【0030】また、図2に示す様に、本発明の帯鋸装置
においては、被切断物(W)を定盤(3)へ搭載した
り、或いは、定盤(3)から降ろしたりする際、手先が
帯鋸(3)へ接触する危険を防止するため、帯鋸(2)
を覆う鞘状部材(22)がスリット(30)の奥端、す
なわち、定盤(3)の後縁近傍に立設されているのが好
ましい。鞘状部材(22)は、図2及び図3に示す様
に、断面が例えば略U字状に形成されて帯鋸(2)を収
容し得る程度の間隙が設けられた細長いカバーであり、
定盤(3)の前縁側に向けて開口する様に配置される。
なお、図1及び図2に示す様に、定盤(3)の下方に
は、作動スイッチ(8)、(8)と非常停止スイッチ
(9)が配置され、上記の各駆動機構は、安全上の観点
から、スイッチ(8)、(8)の同時操作により作動す
る様になされる。
【0031】次に、本発明に係る帯鋸装置の作動につい
て、図5を参照し、被切断物(W)としてドライアイス
を切断する場合を一例に挙げて説明する。以下、符号
(S1)〜(S13)は図5中の符号である。
【0032】本発明の帯鋸装置において、当初、定盤
(3)は、図1及び図2に示す様に、手前に位置させら
れ、かつ、第1の支持板(4)は、図2に示す様に、定
盤(3)の一端側(図中の左側)に位置させられる。一
方、第2の支持板(6)は、シリンダー装置(61)が
前進しており、定盤(3)の他端側(図中の右側)に位
置させられる。
【0033】立方体のドライアイス(W)を薄板状に切
断する場合、先ず、第1の支持板(4)と第2の支持板
(6)の間の定盤(3)上へドライアイス(W)を搭載
して当て部材(5)に押し付ける(S1)。その場合、
定盤(3)の駆動装置におけるサーボモーター(31)
が停止している限り定盤(3)は固定されており、しか
も、スリット(30)の奥端に立設された鞘状部材(2
2)が帯鋸(2)を覆い、当該帯鋸を定盤(3)の上方
に露出させないため、ドライアイス(W)を安全に搭載
することが出来る。
【0034】次いで、分割数を設定して帯鋸(2)を起
動させ(S2〜S3)、スイッチ(8)、(8)を操作
して各駆動機構を作動させると、シリンダー装置(6
1)が後退し、被切断物の移動始点としての基準位置に
第2の支持板(6)が移動する(S4)。斯かる基準位
置は、シリンダー装置(61)に付設されたセンサー
(72)によって検出することが出来る。そして、第2
の支持板(6)を移動させたシリンダー装置(61)
は、上記の基準位置において、前進側、後退側とも流体
回路の圧力が開放され、第2の支持板(6)が自在に移
動し得る状態とされる。
【0035】第2の支持板(6)の作動の後、サーボモ
ーター(41)が起動し、ボールネジ(42)が回転し
て第1の支持板(4)が定盤(3)の他端側(図中の右
側)へ向けて移動すると共に、センサー(71)は、第
1の支持板(4)がその基端位置から移動したのを検出
する(S5)。第1の支持板(4)は、定盤(3)上の
ドライアイス(W)の一端に当接すると共にこれを押圧
して第2の支持板(6)側へ移動させる。そして、ドラ
イアイス(W)の他端が第2の支持板(6)に接触する
と、計測手段を構成するセンサー(72)が第2の支持
板(6)の僅かな移動を検出する。また、ロータリーエ
ンコーダーは、ボールネジ(42)の回転数から第1の
支持板(4)の移動距離を検出する。
【0036】すると、演算制御手段は、先ず、センサー
(71)、(72)及びロータリーエンコーダーから入
力された信号に基づき、ドライアイス(W)の幅を演算
する(S6)。ドライアイス(W)の幅は、基端位置に
ある第1の支持板(4)と基準位置にある第2の支持板
(6)の間の予め設定された離間距離から、ドライアイ
ス(W)の他端面が第2の支持板(6)に接触するまで
の第1の支持板(4)の移動距離を差し引いた長さとし
て演算される。第1の支持板(4)の移動距離は、第1
の支持板(4)が移動を開始した後、センサー(72)
が第2の支持板(6)の微小移動を検出するまでのロー
タリーエンコーダーによって計測された距離である。
【0037】次いで、演算制御手段は、予め入力された
分割数のデータ、計測演算されたドライアイス(W)の
幅のデータ及び上記の演算式に基づき、ドライアイス
(W)の送り量、すなわち、第1の支持板(4)の1回
分の移動距離を演算する(S7)。その際、演算制御手
段は、切断数と帯鋸(2)のアサリ幅による切削ロスを
差し引いて分割数に応じた回分の移動距離を設定する。
【0038】一方、機械的な操作において、定盤(3)
上のドライアイス(W)を第2の支持板(6)側に押圧
した第1の支持板(4)が、更に、ドライアイス(W)
及び第2の支持板(6)を当該支持板の基準位置、すな
わち、スリット(30)の中心線の位置を越えて定盤
(3)の右側へ移動させると、演算制御手段は、ロータ
リーエンコーダーからの信号によって上記の基準位置か
ら上記の回分の移動距離だけ移動した時点でサーボモー
ター(41)を停止させ、第1の支持板(4)の送り操
作を停止させる(S8)。
【0039】次いで、演算制御手段は、サーボモーター
(35)を作動させ、定盤(3)を往復移動させる(S
9)。その結果、定盤(3)上のドライアイス(W)が
帯鋸(2)に送り込まれ、所定の位置で切断される。定
盤(3)を進退させてドライアイス(W)を切断した
後、演算制御手段は、再びサーボモーター(41)を作
動させ、第1の支持板(4)を定盤(3)の右側へ更に
回分の移動距離だけ移動させてドライアイス(W)の次
の切断位置をスリット(30)の中心線に位置させる
(S8)。そして、上記と同様に、定盤(3)を往復移
動させてドライアイス(W)の切断を行う(S9)。
【0040】上記の様な切断の操作において、第1の支
持板(4)及び第2の支持板(6)は、ドライアイス
(W)の端面に当接した状態を保持し、切断する際に移
動することがないため、帯鋸の蛇行が防止される。従っ
て、定盤(3)に搭載したドライアイス(W)を直線的
に且つ正確に切断することが出来る。
【0041】また、サーボモーター(31)の逆転より
定盤(3)が引き戻される際は、第1の支持板(4)及
び第2の支持板(6)は、切断開始時のドライアイス
(W)への当接位置を保持しているため、ドライアイス
(W)において先に形成された切り込みがそのまま残存
しており、定盤(30)の引き戻し動作においても切り
込みに対して帯鋸(2)を円滑に通過させることが出来
る。従って、定盤(3)を進退させてドライアイス
(W)を切断する際は、演算制御手段によるサーボモー
ター(35)の回転数制御により、比較的低速で定盤
(3)を前進させることにより切断時の帯鋸(2)の振
れを一層少なくすることが出来、比較的高速で定盤
(3)を後退させることにより切断工程を短縮すること
が出来る。
【0042】上記の様な第1の支持板(4)の横移動
と、定盤(3)の進退とを順次に規定の切断数分だけ繰
り返した後、帯鋸(2)の作動を停止する(S10)。
そして、第1の支持板(4)は、最初の基端位置まで後
退し(S11)、第2の支持板(6)は、シリンダー装
置(61)の前進動作によって最初の待機位置、すなわ
ち、定盤(3)の他端側(右側)に移動する(S1
2)。これにより、切断されたドライアイス(W)は、
定盤(3)上で開放される。また、定盤(3)が手前へ
復帰した状態では、鞘状部材(22)が帯鋸(2)を覆
っているため、ドライアイス(W)を安全に取り出すこ
とが出来る(S13)。
【0043】この様に、本発明の帯鋸装置においては、
ドライアイス(W)を両側から支持する構造を備えてお
り、切断時にドライアイス(W)を保持する必要がな
く、かつ、ドライアイス(W)を定盤(3)へ搭載する
だけで自動的に薄板状に切断することが出来、安全化と
共に省力化を図ることが出来る。しかも、切断操作の前
に予めドライアイス(W)の幅を計測し且つ切断数と帯
鋸(3)のアサリ幅によって異なる切削量を演算し、そ
して、定盤(3)上のドライアイス(W)の送り量を設
定する様に構成されているため、個々に寸法の異なる不
定形のドライアイス(W)を均等な厚さに切り分けるこ
とが出来る。
【0044】特に、被切断物がドライアイスの場合に
は、上記の演算式中のアサリ幅の値を帯鋸(3)の実際
のアサリ幅の105〜155%とすることにより、帯鋸
(3)によって切り込んだ際のドライアイス(W)の僅
かな崩壊による切削量の増加を見込むことが出来るた
め、一層正確に均等分割することが出来る。
【0045】なお、上記の実施形態においては、低温で
あり且つ重量があって取扱いに不便なドライアイスの切
断を例示したが、本発明の帯鋸装置は、氷は勿論、食
肉、ハム・ソーセージ、魚類などの各種の食品、木材、
樹脂などの成形材料等、種々の用途において好適に使用
することが出来る。また、上記の演算制御手段は、変形
が著しい被切断物の両端側を最初に一定の厚さで切断し
た後、斯かる両端の厚さ分を差し引いた被切断物の有効
幅を均等分割する様に設定されていてもよい。
【0046】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明の帯鋸装置に
よれば、被切断物を両側から支持する構造を備えてお
り、切断時に被切断物を保持する必要がなく、かつ、定
盤へ被切断物を搭載するだけで自動的に薄板状に切断す
ることが出来るため、安全化と共に省力化を図ることが
出来る。しかも、切断操作の前に予め被切断物の幅を計
測し且つ切断数と帯鋸のアサリ幅によって異なる切削量
を演算し、そして、定盤上の被切断物の送り量を設定す
る様に構成されているため、個々に寸法の異なる不定形
の被切断物を均等な厚さに切り分けることが出来る。
【0047】また、本発明の帯鋸装置によれば、被切断
物がドライアイスの場合には、演算制御手段に与える演
算式中のアサリ幅の値を特定の値とすることにより、帯
鋸によって切り込んだ際のドライアイスの僅かな崩壊に
よる切削量の増加を見込むことが出来るため、一層正確
に均等分割することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る帯鋸装置の一例を示す全体外観図
である。
【図2】本発明に係る帯鋸装置の定盤と第1の支持板お
よび第2の支持板を示す要部外観図である。
【図3】定盤周辺の構造を示す平面図である。
【図4】定盤周辺の構造を示す正面図である。
【図5】演算制御手段による制御方法を示すフロー図で
ある。
【符号の説明】
14:鋸車 15:鋸車 2 :帯鋸 22:鞘状部材 3 :定盤 30:スリット 4 :第1の支持板 6 :第2の支持板 71:センサー(計測手段) 72:センサー(計測手段) W :被切断物(ドライアイス)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永井 祐二 群馬県前橋市天川大島町1345番地の1 株 式会社センダ内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下一対の鋸車に巻回された帯鋸と、前
    記各鋸車の間に進退可能に配置され且つ前記帯鋸が通過
    可能なスリットを有する略水平な定盤と、当該定盤上に
    配設され且つ定盤の移動方向に直交する方向に水平移動
    可能に構成された第1の支持板および第2の支持板とを
    備え、前記第1の支持板および前記第2の支持板を前記
    定盤上の被切断物の両端にそれぞれ当接させ、前記定盤
    の進退によって被切断物を切断する帯鋸装置において、
    前記第1の支持板および前記第2の支持板を被切断物に
    当接させた際、これら支持板の離間距離を被切断物の幅
    として計測する計測手段と、当該計測手段から得られた
    計測信号と以下の演算式に基づき、被切断物の分割数に
    応じて前記第1の支持板および前記第2の支持板の回分
    の移動距離を演算し、前記第1の支持板および前記第2
    の支持板を移動させる演算制御手段とが設けられている
    ことを特徴とする帯鋸装置。 【数1】回分の移動距離={被切断物の幅−(分割数−
    1)×帯鋸のアサリ幅}/分割数
  2. 【請求項2】 被切断物が塊状のドライアイスであり、
    演算式中の帯鋸のアサリ幅の値が実際のアサリ幅の10
    0〜200%の値とされる請求項1に記載の帯鋸装置。
  3. 【請求項3】 帯鋸を覆う鞘状部材がスリットの奥端に
    立設されている請求項1又は2に記載の帯鋸装置。
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