JPH1070565A - Catv通信システム及び通信方法 - Google Patents

Catv通信システム及び通信方法

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JPH1070565A
JPH1070565A JP8227213A JP22721396A JPH1070565A JP H1070565 A JPH1070565 A JP H1070565A JP 8227213 A JP8227213 A JP 8227213A JP 22721396 A JP22721396 A JP 22721396A JP H1070565 A JPH1070565 A JP H1070565A
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communication
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岳彦 塩田
Akio Fukushima
章雄 福島
Sei Yoshida
生 吉田
Takashi Tei
峻 程
Hidenobu Kato
秀伸 加藤
Katsuyuki Yamazaki
勝幸 山崎
Kazuya Abe
和也 阿部
Reiji Matsumoto
令司 松本
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 既存のCATV網を利用してインターネット
接続を可能にする際の上りと下りの帯域幅の違いに対応
する。 【解決手段】 センター2は、端末装置50に対し、空
きチャンネルを示す上りチャンネル空き情報の送信し
て、端末装置からのチャンネル獲得要求信号を検出し、
検出されると、上りチャンネル内の空きチャンネルの有
無を検出しもしあれば、そのいずれかをその端末装置に
割り当てるための割り当て情報端末装置に送信し、その
チャンネルで端末装置と送受信を行う。一方、端末装置
は、パソコンからセンター宛てのデータが検出されると
上りチャンネル空き情報を検出して一の空きチャンネル
を選択し、チャンネル獲得要求信号をセンターへ送信す
る。チャンネル割り当て情報が検出されると、その指定
の上りチャンネルを使用してセンターと送受信を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CATV通信シス
テム及びその通信方法に関し、より詳細にはCATV網
を利用して端末からインターネットへ接続するための技
術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、一般家庭のユーザーがパーソナル
コンピュータ等のコンピュータ(以下、単に「パソコ
ン」と呼ぶ。)によりインターネットに接続する場合
は、公衆回線を介し、ユーザーが個々に契約したプロバ
イダを経由して接続するのが一般的である。一方、近年
では既存のCATV網を利用してインターネットに接続
する方法が検討されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、既設の
CATV網はセンターから一般家庭の端末に映像及び音
声を供給することを目的とすることから、上りの帯域幅
が下りの帯域幅に比べて極端に狭いという性質を有す
る。具体的には、CATVの信号伝送帯域は、通常、5
MHz から50MHz が上り回線、50MHz から450MHz
程度までが下り回線に割り当てられている。下り回線
は、CATVシステムの本来的な機能としてセンターか
ら一般家庭の端末に複数チャンネルのテレビジョン信号
を供給するために広い帯域幅が確保されているが、上り
回線は各端末に関する課金情報などの制御情報の伝送に
使用されるのみであることから下り回線に比べてかなり
狭い帯域幅に制限されている。従って、そのままでは双
方向通信であるインターネット接続に利用することは困
難であった。
【0004】本発明は、以上の点に鑑みてなされたもの
であり、既存のCATV網を利用して、インターネット
接続を可能にするCATV通信システム及び通信方法を
提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、CATV網を介して接続さ
れたセンターと複数の端末装置とを有するCATV通信
システムにおいて、前記センターは、前記端末装置に対
して、複数の上りチャンネルのうちの空きチャンネルを
示す上りチャンネル空き情報を送信する第1の送信手段
と、前記端末装置から送信されたデータからチャンネル
獲得要求信号を検出する第1の検出手段と、チャンネル
獲得要求信号が検出された場合に、上りチャンネル内の
空きチャンネルの有無を検出する第2の検出手段と、空
きチャンネルが検出された場合に、検出された空きチャ
ンネルのいずれかを前記チャンネル獲得要求信号を送信
した端末装置に割り当て、当該割り当てるチャンネルの
指定を含むチャンネル割り当て情報を前記端末装置に送
信する第2の送信手段と、割り当てたチャンネルを送信
に使用して前記端末装置とデータを送受信する第1の通
信手段と、を有し、前記端末装置は、パソコンと接続し
て相互に通信を行う第2の通信手段と、前記パソコンか
ら受信したデータに含まれ、前記センターに送信される
べきセンター宛てデータを検出する第3の検出手段と、
センター宛てデータが検出された場合に、前記センター
から送信されたデータから上りチャンネル空き情報を検
出する第4の検出手段と、上りチャンネル空き情報に基
づいて一の空きチャンネルを選択し、選択したチャンネ
ルを指定するチャンネル獲得要求信号を前記センターへ
送信する第3の送信手段と、前記センターから送信され
たデータからチャンネル割り当て情報を検出する第5の
検出手段と、チャンネル割り当て情報が検出された後、
当該チャンネル割り当て情報により指定された上りチャ
ンネルを送信に使用して前記センターとデータの送受信
を行う第3の通信手段と、を備えるように構成する。
【0006】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載のシステムにおいて、前記端末装置は、前記第3の通
信手段によるセンターとの通信が所定時間以上行われな
い場合に、前記第3の通信手段が使用している上りチャ
ンネルの切断を要求する切断要求信号を前記センターに
送信する手段を有し、前記センターは、前記切断要求信
号を受信した場合に、当該切断要求信号により指定され
たチャンネルの接続を強制的に切断する手段を備えるよ
うに構成する。
【0007】また、請求項3記載の発明は、請求項1記
載のシステムにおいて、前記端末装置は、前記第3の通
信手段によるセンターとの間の少なくとも上り通信が所
定時間以上行われない場合に、前記第3の通信手段が使
用している上りチャンネルの切断を要求する切断要求信
号を前記センターに送信する手段を有し、前記センター
は、前記切断要求信号を受信した場合に、前記端末装置
に対して当該チャンネルを切断する旨の確認信号を送信
し、当該確認信号の送信から所定時間以内に同一の切断
要求信号を再度受信しない場合に、前記切断要求信号に
より指定されたチャンネルの接続を強制的に切断する手
段を備えるように構成する。
【0008】また、請求項4記載の発明は、請求項1乃
至3のいずれかに記載のシステムにおいて、前記センタ
ーは、一又は複数のサーバー及び前記CATV網に接続
したセンターLANと、前記センターLANとは独立
し、所定チャンネル数の一又は複数の上りコントロー
ラ、所定数の下りコントローラ、及び、前記上りコント
ローラ及び下りコントローラを制御するメインコントロ
ーラを有するコントロールLANと、を備えるように構
成する。
【0009】また、請求項5記載の発明は、請求項1記
載のシステムにおいて、前記センターは、前記端末装置
との間の通信状態が正常であるか否かを検出し、正常で
ない場合には前記第1の通信手段に割り当てたチャンネ
ルの接続を強制的に切断する手段を備えるように構成す
る。
【0010】また、請求項6記載の発明は、請求項1記
載のシステムにおいて、前記端末装置は、前記センター
とのデータ通信中に、データ通信中であることを示す接
続中情報を所定時間毎に前記センターに送信する手段を
備え、前記センターは、接続中情報を所定時間以上受信
しない場合には前記第1の通信手段に割り当てたチャン
ネルの接続を強制的に切断する手段を備えるように構成
する。
【0011】また、請求項7記載の発明は、請求項1記
載のシステムにおいて、前記端末装置は、前記第2の送
信手段によるチャンネルの割り当て後もチャンネル獲得
要求信号を所定時間毎に前記センターに送信する手段を
備え、前記センターは、チャンネル獲得要求信号を所定
時間以上受信しない場合には前記第1の通信手段に割り
当てたチャンネルの接続を強制的に切断する手段を備え
るように構成する。
【0012】また、請求項8記載の発明は、請求項1乃
至7のいずれかに記載のシステムにおいて、前記第3の
送信手段は、前記一の空きチャンネルを乱数を使用して
選択するように構成する。
【0013】また、請求項9記載の発明は、請求項1乃
至8のいずれかに記載のシステムにおいて、前記第3の
送信手段は、乱数により決定した信号電力を有するチャ
ンネル獲得要求信号を送信するように構成する。
【0014】また、請求項10記載の発明は、請求項1
乃至9のいずれかに記載のシステムにおいて、前記第3
の送信手段は、乱数により決定した送信タイミングでチ
ャンネル獲得要求信号を送信するように構成する。
【0015】また、請求項11記載の発明は、請求項1
乃至10のいずれかに記載のシステムにおいて、前記第
1の通信手段及び第3の通信手段は、使用するチャンネ
ルの制御に関連する制御データ又はインターネットプロ
トコルフレームを含むケーブルパケットを使用して前記
センター及び前記端末装置間のデータ通信を行うように
構成する。
【0016】また、請求項12記載の発明は、CATV
網を介して複数の端末装置と接続されたセンターにおい
て、前記端末装置に対して、複数の上りチャンネルのう
ちの空きチャンネルを示す上りチャンネル空き情報を送
信する第1の送信手段と、前記端末装置から送信された
データから、使用を要求する一のチャンネルの指定を含
むチャンネル獲得要求信号を検出する第1の検出手段
と、チャンネル獲得要求信号が検出された場合に、上り
チャンネル内の空きチャンネルの有無を検出する第2の
検出手段と、空きチャンネルが検出された場合に、検出
された空きチャンネルのいずれかを前記チャンネル獲得
要求信号を送信した端末装置に割り当て、当該割り当て
るチャンネルの指定を含むチャンネル割り当て情報を前
記端末装置に送信する第2の送信手段と、割り当てたチ
ャンネルを送信に使用して前記端末装置とデータを送受
信する第1の通信手段と、を備えるように構成する。
【0017】また、請求項13記載の発明は、請求項1
2記載のセンターにおいて、前記端末装置とのデータ送
受信に使用している上りチャンネルの切断を要求する切
断要求信号を前記端末装置から受信した場合に、当該切
断要求信号により指定されたチャンネルの接続を強制的
に切断する手段を備えるように構成する。
【0018】また、請求項14記載の発明は、請求項1
2記載のセンターにおいて、前記端末装置とのデータ送
受信に使用している上りチャンネルの切断を要求する切
断要求信号を前記端末装置から受信した場合に、前記端
末装置に対して当該チャンネルを切断する旨の確認信号
を送信し、当該確認信号の送信から所定時間以内に同一
の切断要求信号を再度受信しない場合に、前記切断要求
信号により指定されたチャンネルの接続を強制的に切断
する手段を備えるように構成する。
【0019】また、請求項15記載の発明は、請求項1
2記載のシステムにおいて、前記センターは、前記端末
装置との間の通信状態が正常であるか否かを検出し、正
常でない場合には前記第1の通信手段に割り当てたチャ
ンネルの接続を強制的に切断する手段を備えるように構
成する。
【0020】また、請求項16記載の発明は、請求項1
2記載のシステムにおいて、前記センターは、前記端末
装置から送信され、前記端末装置とのデータ通信中であ
ることを示す接続中情報を所定時間以上受信しない場合
には前記第1の通信手段に割り当てたチャンネルの接続
を強制的に切断する手段を備えるように構成する。
【0021】また、請求項17記載の発明は、請求項1
2乃至16のいずれかに記載のセンターにおいて、前記
第1の通信手段は、使用するチャンネルの制御に関連す
る制御データ又はインターネットプロトコルフレームを
含むケーブルパケットを使用して前記端末装置との間の
データ通信を行うように構成する。
【0022】また、請求項18記載の発明は、CATV
網を介してセンターと接続された端末装置において、パ
ソコンと接続して相互に通信を行う第1の通信手段と、
前記パソコンから受信したデータに含まれ、前記センタ
ーに送信されるべきセンター宛てデータを検出する第1
の検出手段と、センター宛てデータが検出された場合
に、前記センターから送信されたデータから、複数の上
りチャンネルのうちの空きチャンネルを示す上りチャン
ネル空き情報を検出する第2の検出手段と、上りチャン
ネル空き情報に基づいて一の空きチャンネルを選択し、
選択したチャンネルを指定するチャンネル獲得要求信号
を前記センターへ送信する第1の送信手段と、チャンネ
ル獲得要求信号に応答して前記センターが送信し、一の
空きチャンネルを割り当てるチャンネル割り当て情報
を、前記センターから送信されるデータから検出する第
3の検出手段と、チャンネル割り当て情報が検出された
後、当該チャンネル割り当て情報により指定された上り
チャンネルを送信に使用して前記センターとデータの送
受信を行う第2の通信手段と、を備えるように構成す
る。
【0023】また、請求項19記載の発明は、請求項1
8記載の端末装置において、前記第2の通信手段による
センターとの間で少なくとも上り通信が所定時間以上行
われない場合に、前記第2の通信手段が使用している上
りチャンネルの切断を要求する切断要求信号を前記セン
ターに送信する手段を備えるように構成する。
【0024】また、請求項20記載の発明は、請求項1
8又は19記載の端末装置において、前記第1の送信手
段は、前記一の空きチャンネルを乱数を使用して選択す
るように構成する。
【0025】また、請求項21記載の発明は、請求項1
8乃至20のいずれかに記載の端末装置において、前記
第1の送信手段は、乱数により決定した信号電力を有す
るチャンネル獲得要求信号を送信するように構成する。
【0026】また、請求項22記載の発明は、請求項1
8乃至21のいずれかに記載の端末装置において、前記
第1の送信手段は、乱数により決定した送信タイミング
でチャンネル獲得要求信号を送信するように構成する。
【0027】また、請求項23記載の発明は、請求項1
8乃至22のいずれかに記載の端末装置において、前記
第2の通信手段は、使用するチャンネルの制御に関連す
る制御データ又はインターネットプロトコルフレームを
含むケーブルパケットを使用して前記センターと間のデ
ータ通信を行うように構成する。
【0028】また、請求項24記載の発明は、CATV
網を介して接続されたセンターと複数の端末装置との間
で通信を行うCATV通信方法において、前記センター
から前記端末装置に対して、複数の上りチャンネルのう
ちの空きチャンネルを示す上りチャンネル空き情報を所
定時間毎に送信する第1の工程と、前記端末装置におい
て、当該端末装置が接続されたパソコンから受信したデ
ータに含まれ、前記センターに送信されるべきセンター
宛てデータを検出する第2の工程と、前記端末装置にお
いて、センター宛てデータを検出した場合に前記上りチ
ャンネル空き情報を検出する第3の工程と、前記端末装
置において、上りチャンネル空き情報に基づいて一の空
きチャンネルを選択し、選択したチャンネルを指定する
チャンネル獲得要求信号を前記センターへ送信する第4
の工程と、センターにおいて、前記端末装置から送信さ
れたデータからチャンネル獲得要求信号を検出する第5
の工程と、センターにおいて、前記チャンネル獲得要求
信号が検出された場合に、上りチャンネル内の空きチャ
ンネルの有無を検出する第6の工程と、前記センターに
おいて、空きチャンネルを検出した場合に、検出された
空きチャンネルのいずれかを前記チャンネル獲得要求信
号を送信した端末装置に割り当て、当該割り当てるチャ
ンネルの指定を含むチャンネル割り当て情報を前記端末
装置に送信する第7の工程と、前記端末装置において、
チャンネル割り当て情報を検出する第8の検出手段と、
チャンネル割り当て情報が検出された後、当該チャンネ
ル割り当て情報により指定された上りチャンネルを送信
に使用して前記センターと前記端末装置との間でデータ
の送受信を行う第9の工程と、を有するように構成す
る。
【0029】請求項1、12、18又は24記載の発明
によれば、センターは上りチャンネルのうちの空きチャ
ンネルを示す上りチャンネル空き情報を端末装置に送信
する。端末装置は、センターに対して送信すべきデータ
がある場合には、センターから送られるデータからこの
上りチャンネル空き情報を検出し、その時点で空いてい
る上りチャンネルの内の1つを選択して、チャンネル獲
得要求信号をセンターに送信する。センターは、このチ
ャンネル獲得要求信号を受信すると、その時点の上りチ
ャンネル空き状態を確認し、当該チャンネル獲得要求信
号により指定されたチャンネルが空いているか否かを調
べる。空いている場合には、センターは、そのチャンネ
ルを当該チャンネル獲得要求信号を送信した端末装置に
割り当てることを決定し、チャンネル割り当て情報を送
信元の端末装置に送信する。端末装置では、このチャン
ネル割り当て情報を受信すると、そのチャンネルの使用
が認められたと理解し、以後そのチャンネルを送信に使
用してセンターとのデータ通信を行う。
【0030】また、請求項2、13又は19記載の発明
によれば、端末装置は、センターとの間で少なくとも上
り通信が所定時間以上行われない場合には、使用中のチ
ャンネルの切断要求信号をセンターに送信する。センタ
ーは、これを受信すると、当該切断要求信号により指定
されたチャンネルの接続を強制的に切断する。
【0031】また、請求項3又は14記載の発明によれ
ば、端末装置は第3の通信手段による少なくとも上り通
信が所定時間行われない場合には切断要求信号をセンタ
ーに送信する。センターは、切断要求信号を受信するチ
ャンネル開放確認情報を送信元の端末装置に送信し、当
該チャンネル開放確認情報の送信から所定時間以内に再
度同一のチャンネル開放要求を受信しない場合に、指定
されたチャンネルの接続を強制的に切断する。
【0032】また、請求項4記載の発明によれば、セン
ターは、CATV網に接続したセンターLANと、これ
と独立し、上りコントローラ、下りコントローラ及びメ
インコントローラを有するコントロールLANによりデ
ータ通信の制御を実行する。
【0033】また、請求項5又は15記載の発明によれ
ば、センターは、端末装置との間の通信状態が正常でな
い場合には第1の通信手段に割り当てたチャンネルの接
続を強制的に切断する。
【0034】また、請求項6又は16記載の発明によれ
ば、端末装置はデータ通信中であることを示す接続中情
報を前記センターに送信し、センターは接続中情報を所
定時間受信しない場合には、第1の通信手段に割り当て
たチャンネルの接続を強制的に切断する。
【0035】また、請求項7記載の発明によれば、端末
装置は、チャンネル割り当て後もチャンネル獲得要求信
号を前記センターに送信し、センターはチャンネル獲得
要求信号を所定時間受信しない場合には、第1の通信手
段に割り当てたチャンネルの接続を強制的に切断する。
【0036】また、請求項8又は20記載の発明によれ
ば、端末装置は、チャンネル獲得要求を行うチャンネル
を乱数を使用して選択する。また、請求項9又は21記
載の発明によれば、端末装置は、チャンネル獲得要求信
号を、乱数により決定した信号電力により送信する。
【0037】また、請求項10又は22記載の発明によ
れば、端末装置は、チャンネル獲得要求信号を、乱数に
より決定した送信タイミングで送信する。また、請求項
11、17又は23記載の発明によれば、センターと端
末装置は、制御データ又はインターネットプロトコルフ
レームを含むケーブルパケットを利用してデータ通信を
行う。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
適な実施の形態について説明する。図1に、本発明の実
施形態にかかるCATV通信システムの概略構成を示
す。図1に示すCATV通信システム1は、光ファイバ
/同軸ケーブルハイブリッド都市型システムであり、セ
ンター2と複数の端末をCATV網40により接続して
いる。端末側は複数のハブ3を介して各家庭の端末装置
50に接続されており、一つのハブ3には約500世帯
分の端末装置50が接続されている。なお、このよう
に、ハイブリッド型を採用する理由は、上り回線を通じ
てセンターに送られる信号のノイズを減少させることに
ある。
【0039】次に、本システムにおける上り及び下りチ
ャンネルの割り当てについて説明する。今、1つのハブ
当たりの加入世帯数を500世帯、そのうち本発明にか
かるインターネットシステムへの加入率を60%、イン
ターネットシステムの同時利用率を10%と仮定する
と、約30端末が同時にインターネットにアクセスする
ことになる。従って、以下の実施形態ではインターネッ
ト用として上り回線を30チャンネルを確保することと
する。図2(A) に示すように、一般的にCATVシステ
ムの上り信号帯域は5MHz から50MHz に、下り信号帯
域は50MHz 以上の帯域に割り当てられている。50MH
z から450MHz がテレビジョン信号の送信に使用され
ており、450MHz 以上の帯域は通常は空きとなっい
る。このように上り信号帯域はもともと帯域幅が狭く、
また、従来の課金情報等の情報も送らねばならないこと
から、約6MHz の上りインターネット用帯域UBを上り
回線内に確保することとし、この中にQPSKにより各
々128kbpsの独立した上りチャンネルを30チャンネ
ルを確保するものとする。一方、下り信号帯域について
は450MHz 以上の帯域は通常空いているので、この帯
域に約6MHz の下りインターネット用帯域DBを下りチ
ャンネルとして割り当てる。下りチャンネルはQAMに
より30Mbpsの転送レートとし、パケット形式でデータ
を送信する。この下りチャンネルには上りの30チャン
ネルに対応してそれらのユーザー宛てのパケットのみが
出現するわけではないが、そうだとした場合、上りと下
りの転送レートの比は約1:10になる。一般にインタ
ーネットにおいては、例えばサーバーから映像データな
どの大きなデータを取り出すことが多いため、この比は
妥当であると考えられる。しかし、下りのデータが更に
増すような場合は、チャンネルを増設すればよい。
【0040】次に、システムの概略構成について、図1
を参照して説明する。センター2は、イーサネット(登
録商標)スイッチ26を中心としてイーサネットにより
構成されたセンターLAN4を有しており、ビデオサー
バー28、WWW(World Wide Web)サーバー30、メ
ールサーバー32等の各サーバー、及び、公衆回線7を
介してインターネットに接続するためのルーター36が
センターLAN4に接続されている。また、センター2
はセンター装置10を有しており、センター装置10は
下り通信ユニット10a 及び上り通信ユニット10bを
有している。下り通信ユニット10a及び上り通信ユニ
ット10bはそれぞれ所定の伝送容量を備えたユニット
であり、これらを単位設備として標準化が可能である。
従って、図示は省略するが、伝送容量を増加する必要が
生じた場合には、このユニット単位で増設することがで
きる。また、これらのユニットの制御系はLAN構成で
あるので、かかる増設を容易に行うことができる。下り
通信ユニット10a内の下りコントローラ12及び上り
通信ユニット10b内の上りコントローラ14はいずれ
もセンターLAN4に接続されている。センターLAN
4はルーター36を介してインターネットと接続される
ので、各家庭のパソコン54はCATV網40及びセン
ター装置10を介してセンターLAN4に接続すること
によりインターネットに接続することが可能となる。
【0041】下りコントローラ12はインターネットか
ら得られたデータをセンターLAN4を介してCATV
網40へ送るための制御を行うものであり、変調器16
は下りコントローラ12から入力された下りデータをQ
AM変調して混合/分配器22からCATV網40に送
信する。なお、混合/分配器22からハブ3に至るCA
TV網40には光ケーブルが使用され、それに必要な光
変復調器(図示せず)が設けられている。一方、端末装
置50からCATV網40を経由して送信されたデータ
は混合/分配器22からセンター装置10に入り、復調
器20によりQPSK復調されて多重器18に送られ
る。多重器18は複数の復調器20からの上りデータを
時分割多重して上りコントローラ14へ供給する。上り
コントローラ14は入力された上りデータをセンターL
AN4に送信する。
【0042】また、センター装置10内では、センター
LAN4とは独立したコントロールLAN5が組まれて
おり、これを利用してメインコントローラ11が下りコ
ントローラ12及び上りコントローラ14を制御する。
このようにコントローラ専用のLANを構成したのは、
センターLAN4とCATV網40の間で多量のデータ
が授受されている場合でも、上り及び下りコントローラ
の制御をこれら多量のデータ伝送から切り離して確実な
制御を行うためである。また、コントロールLAN5を
独立に構成することにより、例えばコントローラ間で重
要な情報の授受が行われる場合に、CATV網40等を
経由してくる侵入者がその制御情報を参照することを防
止することができるという安全面のメリットもある。さ
らには、下り通信ユニット10aや上り通信ユニット1
0bを必要に応じて増設する場合に結線や制御が容易と
なるメリットもある。
【0043】ハブ3は約500世帯の端末装置50に接
続されている。CATV網40からハブ3を経由して送
られた下りデータは分配器51を介して端末装置50に
送られる。端末装置50は、家庭のパソコン54とCA
TV網40と間のデータの授受を行う。また、端末装置
50と複数のパソコン54とで端末LAN52を構成す
る場合もある。
【0044】以上の構成により、家庭のパソコン54か
らの上りデータは、端末装置50、ハブ3、CATV網
40、センター装置10内の上りコントローラ14、セ
ンターLAN4、ルーター36、公衆回線7を介してイ
ンターネットに送られる。一方、インターネットからの
下りデータは、ルーター36、センターLAN4、セン
ター装置10内の下りコントローラ12、CATV網4
0、ハブ3、端末装置50を介して各家庭のパソコン5
4に送られる。このようにして、CATV網を利用した
インターネット接続が可能となる。
【0045】次に、本システムにおけるデータ伝送の方
式について説明する。本システムにおいては、上述のよ
うに、先ずセンター2内において上りコントローラ1
4、下りコントローラ12、各種サーバー及びルーター
36によりセンターLAN4が構成されている。また、
メインコントローラ11、上りコントローラ14及び下
りコントローラ12によりコントロールLAN5が構成
されている。さらに、端末側において、端末装置50と
複数のパソコン54との間でLAN52が構成されてい
る。これらのLANはいずれもイーサネットにより構成
されているので、そのネット内でのデータ伝送はイーサ
ネットにおける伝送方式により行われる。一方、センタ
ー装置10と端末装置50とのデータ伝送はパケット多
重により行われる。本発明において採用したパケットを
以下、「ケーブルパケットCAP」と呼ぶことにする。
【0046】イーサネット内で使用されるデータフレー
ムの形式をイーサネットフレームEFと呼ぶ。イーサネ
ットフレームの概要を図3(B) に示す。図示のように、
イーサネットフレームは、プリアンブル200と、宛先
アドレス202と、発信元アドレス204と、プロトコ
ル番号206と、内容データ208と、エラー訂正コー
ド210とを含む。なお、イーサネット自体は既知の技
術であるので、イーサネットフレームの詳細な説明は省
略する。
【0047】一方、センター装置10と端末装置50と
の間のデータ通信は、上述のようにケーブルパケットに
より行われる。そのフレーム構成を図3( A) に示す。
図示のように、ケーブルパケットは、フラグ180、宛
先アドレス182、発信元アドレス184、プロトコル
番号186、データ長さ188、内容データ190、パ
ディング192及びチェックビット194を含む。フラ
グ180はケーブルパケットの同期用データであり、フ
ラグ180により挟まれたデータが1つのケーブルパケ
ットを構成する。宛先アドレス182は、当該ケーブル
パケットの送信先のアドレスを示すデータである。CA
TV網40に接続された全ての端末装置50には予め自
己を識別するための端末アドレスが付されており、下り
ケーブルパケットでは宛先の端末装置50を指す端末ア
ドレスが記述される。なお、センター2から全ての端末
装置50に対して同一の下りケーブルパケットを送る場
合があり(「一斉通報」と呼ばれる。)、その場合には
宛先アドレス182は全ての端末装置を指すものと決め
られた特定のアドレス(以下、「グローバルアドレス」
と呼ぶ。)となる。上りケーブルパケットでは、宛先ア
ドレス182はセンター2を指すアドレスとなる。一
方、発信元アドレス184は、ケーブルパケットの送信
元のアドレスを示し、下りケーブルパケットの場合には
センター2のアドレスとなり、上りケーブルパケットの
場合にはいずれか端末装置50の端末アドレスとなる。
【0048】プロトコル番号186は当該ケーブルパケ
ットの種類を示す情報ということができ、より具体的に
は内容データ190に含まれるデータの内容を示す情報
である。内容データ190は、インターネットとの通信
において使用されるインターネットプロトコル(IP)
フレームである場合と、センター2と端末装置50との
接続に関する情報(以下、「プロトコル制御情報」と呼
ぶ。)である場合とがある。内容データ190の詳細を
図4に示す。IP(Internet Protocol) データフレー
ムは、インターネット上のサーバーとパソコン54のユ
ーザーとの間で送受信されるデータのフレームであり、
上りと下りの双方向で使用される。
【0049】IPデータフレーム以外はプロトコル制御
情報であり、これは主に両者間のデータ通信に使用され
るチャンネルに関する制御情報である。チャンネル空き
情報は下りデータ、即ちセンター装置10から端末装置
50に送られるデータであり、30チャンネル用意され
た上りチャンネルの内、使用されていない空きチャンネ
ルを示す情報である。物理チャンネル情報は下りデー
タ、即ちセンター装置10から端末装置50に送られる
データであり、上り及び下りチャンネルのチャンネル
数、周波数等の情報である。チャンネル獲得要求は、上
りデータであり、端末装置50が使用したいと希望する
チャンネルをセンター装置10に知らせるための情報で
ある。チャンネル割り当て情報は下りデータであり、チ
ャンネル獲得情報を送信した端末装置50に対して、セ
ンター装置10が使用を許可するチャンネルを知らせる
情報である。チャンネル開放要求は上りデータであり、
所定時間データの送受信がなかったチャンネルを強制的
に回線切断するべく、端末装置50が当該チャンネルに
関する情報をセンター装置10に送信するものである。
チャンネル開放確認情報は下りデータであり、チャンネ
ル開放要求を受け取り、これを了承した旨をセンター装
置10が端末装置50へ知らせる情報である。このよう
に、内容データ190は、IPデータフレーム又はプロ
トコル制御情報により構成され、その内容データを識別
する番号がプロトコル番号186としてケーブルパケッ
トに含められている。
【0050】データ長さ188は内容データ190の長
さを示し、パディング192は内容データ190の長さ
を4バイトの倍数に合わせるために挿入する無意味のデ
ータ(ダミーデータ)である。また、チェックビット1
94はケーブルパケット内のデータのエラー訂正コード
であり、CRC(Cyclic Redundant Code) コード等が使
用される。なお、本実施形態では下り伝送に64QAM
変調を使用しているので、下りケーブルパケットではチ
ェックビットを使用しなくてもよい。これは64QAM
変調自体でエラー訂正機能を持っているためチェックビ
ットによる二重のエラー訂正は不要であるからである。
具体的には、ケーブルパケットを64QAM変調する時
に更にリードソロモン等によるエラー訂正コードが付加
され、復調時にエラー訂正がなされる。
【0051】次に、各家庭に設置される端末装置50の
構成について詳細に説明する。図5に端末装置50の詳
細構成を示す。端末装置50は、ハブ3を介してCAT
V網40から送られた下りデータを端末LAN52を経
由してパソコン54に送る下りデータ処理と、パソコン
54から端末LAN52を介して供給される上りデータ
をCATV網40へ送る上りデータ処理とを行う。
【0052】まず、下りデータ処理に関する構成につい
て説明する。QAM受信器60は分配器51から入力さ
れるQAM変調信号を受信し、QAM復調して復調デー
タを出力する。エラー訂正回路62はQAM変調に従っ
たエラー訂正を行い、エラー訂正後のデータを出力す
る。フレーム検出回路64はエラー訂正されたデータか
らフレーム検出を行いケーブルパケットを検出する。ア
ドレス比較回路66は検出されたケーブルパケットの宛
先アドレス182を参照し、当該宛先アドレス182が
その端末装置50を指す端末アドレス又はグローバルア
ドレスであるか否かを判断する。なお、端末アドレスメ
モリ76は、自身の端末アドレス及びグローバルアドレ
スを記憶しており、アドレス比較回路66は端末アドレ
スメモリ76を参照してアドレス比較を行う。
【0053】データ識別回路68はケーブルパケット内
のプロトコル番号186を参照して、当該ケーブルパケ
ットの種類を識別する。具体的にはプロトコル番号18
6がIPデータフレームを指すコード(0011h )である
か否かを判断し(図4参照)、IPデータフレームを指
すコードであれば当該ケーブルパケットの内容データ1
90を第1メモリ70に書き込む。一方、IPデータフ
レームを指すコードで無い場合、即ち、プロトコル制御
情報である場合には第2メモリ78に書き込む。IP−
MACテーブル80は、IPデータフレームに含まれる
IPアドレスと端末LAN52内でのMAC(Media Ac
cess Control)アドレスとの対応関係を記憶したテーブ
ルである。MACアドレスとは、イーサネットに接続さ
れた各パソコンを指すアドレス(イーサネット内でのみ
有効なアドレスで、イーサネットアドレスとも呼ばれ
る)である。インターネットから送られてきたIPデー
タフレームには、その宛先であるIPアドレスが含まれ
ているが、本実施形態では端末装置50が複数のパソコ
ン54と端末LAN52を構成しているので、IPデー
タフレームの宛先を特定するためにIPアドレスに対応
するMACアドレスを取得する必要がある。この対応関
係を記憶しているのがIP−MACテーブル80であ
る。フレーム作成回路72は、IP−MACテーブル8
0を参照してIPアドレスに対応するMACアドレスを
取得し、IPデータフレームにもとづいて当該MACア
ドレスを宛先とするイーサネットフレームを作成する。
イーサネット送信回路74は、作成されたイーサネット
フレームを端末LAN52に送信する。
【0054】次に、上りデータ処理に関する構成につい
て説明する。イーサネット受信回路94は端末LAN5
2から送られるデータを受信する。フレーム検出回路9
6は受信されたデータからイーサネットフレームを検出
する。端末アドレスメモリ92は、端末LAN52内に
おける自身(当該端末装置50)のMACアドレス及び
ブロードキャストMACアドレスを記憶している。アド
レス比較回路98は検出されたイーサネットフレームの
宛先アドレス202を参照し、これが自身のMACアド
レス又はブロードキャストMACアドレスと一致するか
否かを判断し、いずれかに一致する場合にのみ当該イー
サネットフレームをデータ識別回路100へ送る。デー
タ識別回路100は、イーサネットフレーム内のプロト
コル番号206を参照し、当該プロトコル番号がIPデ
ータフレームを指すものであればそのIPデータフレー
ムを第4メモリ102に書き込む。一方、IPデータフ
レームを指すものでなければ、そのイーサネットフレー
ムはプロトコル制御情報を含むフレーム(以下、「制御
フレーム」と呼ぶ。)であるので、そのIPデータフレ
ームを第3メモリ90に書き込む。
【0055】フレーム作成回路104は、第4メモリ1
02に記憶されたIPデータフレームを内容データ19
0とするケーブルパケットを作成する。その際、発信元
アドレス184は自身の端末アドレスとし、宛先アドレ
ス182はセンター2のアドレスとする。エラー訂正エ
ンコーダ106は、作成されたケーブルパケットにチェ
ックビット194を付加する。QPSK送信器108
は、チェックビット194の付加されたケーブルパケッ
トをQPSK変調し、分配器51を介してCATV網4
0へ送信する。
【0056】コントローラ88は、端末装置50内の各
構成部分を統括的に制御する。データ検出回路82は、
フレーム作成回路72及びデータ識別回路100からの
データ出力の有無を検出し、コントローラ88に知らせ
る。チャンネルテーブル84は、使用可能な上り及び下
りチャンネルに関する情報を記憶するメモリであり、そ
れぞれ予め設定された複数のチャンネルの周波数等が記
憶されている。ARP(Address Resolution Protocol
)テーブル86はIPアドレスと端末LAN52内の
MACアドレスとの対応関係を記憶したメモリである。
【0057】次に、センター装置10内のメインコント
ローラ11、下りコントローラ12及び上りコントロー
ラ14の構成について説明する。先ず、メインコントロ
ーラの構成について説明する。図6に、メインコントロ
ーラ11の構成を示す。メインコントローラ11におい
て、イーサネット送受信器170はコントロールLAN
5からイーサネットフレームを受信し、また、イーサネ
ットエンコーダ/デコーダ172で作成したイーサネッ
トフレームをコントロールLAN5に送信する。イーサ
ネットエンコーダ/デコーダ172はイーサネット送受
信器170が受信したイーサネットフレームをエンコー
ドしてその内容を読み出し、また、CPU174の制御
下で送信用のイーサネットフレームを作成する。端末−
IPアドレステーブル176は、図7に示すように、C
ATV網40に接続された各端末装置50の端末アドレ
スと、それらに接続されているパソコン54のIPアド
レスとの対応関係を記憶するメモリである。端末装置5
0が一台のパソコン54にのみ接続されている場合はI
Pアドレスは1つであるが、端末装置がLANを構成し
ている場合にはIPアドレスは複数となる。チャンネル
使用テーブル178は、図8(A) に示す上りチャンネル
テーブル及び図8(B) に示す下りチャンネルテーブルを
有している。上りチャンネルテーブルは上り回線の各チ
ャンネルについて、現在の使用状況、使用している端末
装置50の端末アドレス、管理している上りコントロー
ラ番号を記憶している。なお、上りコントローラ番号は
上りコントローラが同一ハブ3に対して複数設けられる
場合にのみ記憶される。また、下りチャンネルテーブル
は、当該下りチャンネルが割り当てされている下りコン
トローラ12のMACアドレス及びそのチャンネルが割
り当てられた端末装置の端末アドレス等が対応付けて記
憶されている。CPU174は、図示しないROM等に
記憶されたプログラムに従って、所定の処理を実行する
が、その具体的内容は後述する。
【0058】次に、上りコントローラ14の構成につい
て説明する。図9に上りコントローラの構成を示す。上
りコントローラ14は、上りチャンネル数に対応する数
(本実施形態では30)の復調器20と多重器162を
介して接続される。各復調器20はQPSK信号を受信
するQPSK受信器168、エラー訂正回路166、及
び、ケーブルパケットを検出するケーブルパケットデコ
ーダ164を備える。多重器162は、複数の変調器2
0から随時到来するデータをシリーズに処理できるよう
に時分割多重する。上りコントローラ14内において、
プロトコル識別回路154はケーブルパケット内のプロ
トコル番号186を参照し、IPフレームを含むケーブ
ルパケットをイーサフレームエンコーダ152へ、制御
フレームを含むケーブルパケットをイーサフレームエン
コーダ/デコーダ158へ送る。イーサフレームエンコ
ーダ152はIPフレームを含むイーサネットフレーム
を作成し、イーサネット送信器150がこれをセンター
LAN4へ送信する。また、イーサフレームエンコーダ
/デコーダ158は制御フレームを含むイーサネットフ
レームを作成し、イーサネット送受信器156がこれを
コントロールLAN5へ送信する。なお、イーサネット
送受信器156は、イーサネットフレームの受信も行
い、イーサフレームエンコーダ/デコーダ158はイー
サネットフレームのデコードも行う。下りコントローラ
割当テーブル159は、図10に示すように、端末装置
50から送信されてくるIPデータフレームのIPアド
レス、即ち送信元のパソコンのIPアドレスと、そのI
Pアドレスに対応する下りコントローラ番号(チャンネ
ル番号で示している)及びMACアドレスとの対応関係
を記憶している。コントローラ160は、下りコントロ
ーラ割当テーブル159の内容及び送受信されるデータ
に基づいて種々の制御を行うが、その詳細は後述する。
【0059】次に、下りコントローラの構成について説
明する。下りコントローラ12の構成を図11に示す。
下りコントローラ12は、センターLAN4からのイー
サネットフレームを受信するイーサネット受信器120
と、受信信号からイーサネットフレームを検出するイー
サフレームデコーダ122を有する。また、下りコント
ローラ12は、コントロールLAN5からのイーサネッ
トフレームを受信するイーサネット受信器126と、受
信信号からイーサネットフレームを検出するイーサフレ
ームデコーダ128を有する。イーサフレームデコーダ
122及び128は、それぞれ内部メモリ124及び1
30を備える。スイッチ142は、イーサフレームデコ
ーダ122又は128の一方の出力をケーブルパケット
エンコーダ134へ選択的に送る。ケーブルパケットエ
ンコーダ134はケーブルパケットを作成し、エラー訂
正エンコーダ136はこれにチェックビット194を付
加する。QAM変調器16は、このケーブルパケットを
64QAM変調して混合/分配器22へ出力する。IP
−端末アドレステーブル140は、パソコンのIPアド
レスと、そのパソコンが接続されている端末装置50の
端末アドレスの対応関係を記憶している。コントローラ
132は、IP−端末アドレステーブル140の内容及
び送受信されるデータに基づいて種々の制御を行うが、
その詳細は後述する。
【0060】次に、CATV通信システム1の動作につ
いて、主として端末装置50が行う端末側処理とセンタ
ー装置10が行うセンター側処理に分けて説明する。最
初に、端末側処理について説明する。 A.端末側処理 端末側処理は、1)初期設定、2)ARP処理、3)回
線接続処理、4)下り通信、5)上り通信、6)回線切
断処理、及び、に分けられる。以下、順を追って説明す
る。以下、図1、図5等を参照して説明する。 1)初期設定 初期設定は端末装置50の電源投入時に行われる処理で
あり、端末装置50とセンター2との間のデータ送信に
使用される上下チャンネルを決定して記憶する処理であ
る。
【0061】まず、端末装置50の電源が投入される
と、コントローラ88は予め設定されチャンネルテーブ
ル84に記憶されている複数の下りチャンネルの最初の
チャンネルを参照し、QAM受信器60をそのチャンネ
ルにセットする。なお、チャンネルテーブル84内のチ
ャンネル情報は工場出荷時に予め設定されている。次
に、端末装置50は、センター装置10から定期的に送
られるチャンネル空き情報を受信する。チャンネル空き
情報が受信可能であれば、そのチャンネルは通信用であ
ることが確認される。また、チャンネル空き情報は0.
5秒毎に送信されるので、そのチャンネルが通信用か否
かが迅速に確認できる。さて、セットしたチャンネルで
チャンネル空き情報が受信され、QAM信号が流れてい
れば、端末装置50は、センター2が5秒おきに送信す
る物理チャンネル情報を受信する。物理チャンネル情報
は、上り及び下りチャンネルとして使用できるチャンネ
ル数、それらの周波数等の情報を含んでいる。この物理
チャンネル情報は、同一のものが全ての下り通信用チャ
ンネルで送信されている。従って、物理チャンネル情報
を迅速に得るためには通信用の下りチャンネルのいずれ
か一つを見つければよいのである。物理チャンネル情報
を含むケーブルパケットにはグローバルアドレスが付さ
れているので、当該ケーブルパケットはアドレス比較回
路66を介してデータ識別回路68へ送られ、第2メモ
リ78に記憶される。コントローラ88は第2メモリ7
8から物理チャンネル情報を読み出し、その内容に基づ
いてチャンネルテーブル84の内容を更新する。
【0062】一方、コントローラ88はセットしたチャ
ンネルで0.5秒以上待ってもチャンネル空き情報、即
ち、QAM信号が得られない場合には、そのチャンネル
は通信用ではないと判断し、次のチャンネルにQAM受
信器60をセットし、物理チャンネル情報が得られるま
で同様の処理を続ける。以上のようにして、通信に使用
される上下チャンネルの数及び周波数が決定し、チャン
ネルテーブル84に記憶される。以後、データ通信はこ
れらの内のいずれかのチャンネルを使用して行われる。 2)ARP処理 ARP処理とは、IPアドレスとイーサネットのMAC
アドレスとを対応づけるプロトコルであり、端末装置5
0とパソコン54の端末LAN52内でのMACアドレ
スを相互に知らせて端末LAN52内での通信を可能と
するための処理である。
【0063】まず、パソコン54は端末装置50の端末
LAN52上でのMACアドレスを知るために、自己の
MACアドレスを含むARPデータを端末LAN52に
出力する。ARPデータはブロードキャストデータであ
るので、イーサネット受信器94により受信され、フレ
ーム検出回路96、アドレス比較回路98を介してデー
タ識別回路100へ入力される。ARPデータは制御デ
ータであるから、データ識別回路100はこれを第3メ
モリ90へ書き込む。次にコントローラ88は第3メモ
リ90からARPデータを読み出し、ARPテーブル8
6を参照して、送信されたIPアドレスが自分が接続さ
れている端末LAN52上にあるか否かを判断する。A
RPテーブルには、当該端末装置50の接続された端末
LAN52上の装置のIPアドレスが記憶されており、
送信されたIPアドレスがARPテーブルにある場合に
は、そのIPアドレスは端末LAN52に接続された他
のパソコンに宛てられたデータであると判断し、処理を
行わない。一方、送信されたIPアドレスがARPテー
ブルに無い場合には、当該送信データはCATV網40
に接続された他の端末装置50又はセンター装置10等
に宛てられたデータであると判断し、端末装置50は自
己のMACアドレスを第1メモリ70に書き込む。フレ
ーム作成回路72は、第1メモリ70内のMACアドレ
スを含むイーサネットフレームを作成し、送信元のパソ
コン54に送る。これにより、送信元のパソコン54
は、端末装置50の端末LAN52上のMACアドレス
を知ることができ、その後は当該MACアドレスを使用
してデータ通信を行うことができる。 3)回線接続処理 回線接続処理は、パソコン54から端末装置50、CA
TV網40、センター2を経由してインターネットに接
続するための処理である。この処理を図5及び図12を
参照して説明する。
【0064】先ず、パソコン54が送信データを端末L
AN52に出力し(ステップS10)、イーサネット受
信回路94は送信されたデータを受信する(ステップS
12)。次に、アドレス比較回路98は、送信データに
含まれる宛先アドレスをチェックし、当該端末を指す端
末アドレスであればそのデータをデータ識別回路100
に送る。ここで、送信データがIPデータフレームであ
った場合、データ識別回路100は当該データを第4メ
モリ102に記憶する。この後、通常はフレーム作成回
路104によりケーブルパケットが作成されてCATV
網40に送信されるのであるが、この場合は未だ回線が
接続されていないので直ちに送信することはできない。
従って、送信すべきIPデータフレームは回線接続が完
了するまで第4メモリ102に記憶したままとなる。
【0065】次に、端末装置50はセンター2に接続す
るためのチャンネルを確保する作業を行う。端末装置5
0からセンター2へ向かう上り回線の空きチャンネル
は、センター2が常に把握しており、チャンネル空き情
報として所定時間、例えば0.5秒毎にセンター2から
各端末装置50へ送られている。このチャンネル空き情
報は制御フレームであるので、QAM受信器60で受信
された後、第2メモリ78に記憶されている。即ち、第
2メモリ78には最新のチャンネル空き情報が常に記憶
されている。コントローラ88は、第2メモリ78より
チャンネル空き情報を読み出し(ステップS14)、い
ずれか一つの上り空きチャンネルを選択する(ステップ
S16)。コントローラ88はこの選択を乱数を使用す
ることにより行う。乱数を使用するのは、コントローラ
88によるチャンネル選択の偏りをなくすためである。
【0066】次に、コントローラ88は、決定したチャ
ンネルにQPSK送信器108を設定する(ステップS
18)。この際、コントローラ88は、QPSK変調信
号の電力を乱数により決定する。QPSK変調において
は、受信器が同一周波数の複数の変調信号を受け取った
場合、両信号の信号電力に一定以上の差があれば信号電
力の大きい方のキャリアにPLL回路がロックすること
により、それが選択されて受信されることになる。よっ
て、乱数により変調信号の信号電力に差をつけておけ
ば、複数の端末装置50から同時に同一周波数の変調波
が送信された場合、受信器は電力の最も大きいQPSK
変調信号を受信することになる。このように、信号電力
に差をつけないと、受信器が同一周波数の変調波を受信
した場合に両者とも受信されないことになり、送信処理
が無駄になるので、そのような無駄を防止するために、
乱数により信号電力に差を設けている。
【0067】次に、コントローラ88はチャンネル獲得
要求を第4メモリ102に書き込む。この際、コントロ
ーラ88は、チャンネル獲得要求を書き込むタイミング
を、チャンネル空き情報の受信時刻を基準に乱数で決定
された時間遅延させる処理を行う。これは、複数の端末
装置50が同時に同一の空きチャンネルを選択した場合
でも、チャンネル獲得要求の送信時刻をずらすことによ
り、最先に届いたチャンネル獲得要求のみが採用される
ことになり、チャンネル獲得要求の競合を防止すること
ができるからである。センター2から定期的に送られる
チャンネル空き情報は、全ての端末装置50にほぼ同時
刻に到達する。従って、複数の端末装置50が乱数によ
り偶然同一の空きチャンネルを選択した場合でも、チャ
ンネル獲得要求の送信時刻に意図的に時間差を設けるこ
とにより、最先の要求が確実に採用されるようにしてい
る。これにより、競合するデータが全て無駄となること
が回避され、動作の効率化が図られる。
【0068】次に、フレーム作成回路104は、当該チ
ャンネル獲得要求を内容とするケーブルパケットを作成
し、エラーコードを付加し、QPSK送信器108がこ
れをセンター2へ送信する(ステップS20)。また、
送信と同時に、コントローラ88は内部の図示しないタ
イマーによりカウントを開始する(ステップS22)。
チャンネル獲得要求のケーブルパケットを受信したセン
ター2は、チャンネル空き情報を確認し、最先に受け取
った要求を発した端末装置50に対してそのチャンネル
を割り当てることを決定し、その旨を告知するためのチ
ャンネル割り当て情報を当該端末装置50に下り回線で
送信する。ここで、前述のようにコントローラ88から
出力されるチャンネル獲得要求は、獲得しようとするチ
ャンネルの選択、チャンネル獲得要求の信号電力及び送
信時刻について各端末装置50において乱数を利用した
競合防止処理が施されているので、複数の端末装置50
からの要求が競合して無駄になることが防止され、迅速
かつ効率的なチャンネル割り当てが実行される。
【0069】チャンネル獲得要求を送信すると、コント
ローラ88はタイマーで時間を計りつつセンター2から
のチャンネル割り当て情報の応答を待つ(ステップS2
4、S26)。そして、所定時間経過してもチャンネル
割り当て情報が受信されない場合には、コントローラ8
8は送信したチャンネル獲得要求が採用されなかったと
判断し、ステップS14へ戻って空きチャンネルの選択
から処理をやり直す。一方、所定時間内にセンター2か
らチャンネル割り当て情報が届いた場合には、コントロ
ーラ88は割り当てられた下りチャンネルにQAM変調
器60をセットする(ステップS28)。これにより回
線接続が可能となったので、フレーム作成回路104が
第4メモリ102に記憶しておいたIPデータフレーム
を含むケーブルパケットを作成し、エラー訂正コードを
付加した後、QPSK送信器108が当該ケーブルパケ
ットをCATV網40を介してセンター2へ送信する
(ステップS30)。以上のようにして、空きチャンネ
ルのうちから使用するチャンネルが決定され、回線の接
続がなされてデータがセンター2へ伝送される。 4)下り通信 下り通信は、家庭のパソコン54がインターネットに接
続した後に、CATV網40を経由してインターネット
上のサーバ又はセンター2のサーバからのデータを受信
する動作である。
【0070】先ず、QAM受信器60は、CATV網4
0を経由して分配器51から入力されるQAM変調信号
を受信し、復調データを出力する。エラー訂正回路62
はQAM変調に従ったエラー訂正を行い、フレーム検出
回路64は、エラー訂正されたデータからフレーム検出
を行いケーブルパケットを検出する。アドレス比較回路
66は、検出されたケーブルパケットの宛先アドレス1
82を参照し、宛先アドレス182が自己の端末装置5
0を指す端末アドレス又はグローバルアドレスであるか
を否か判断する。いずれかのアドレスである場合には、
データ識別回路68はケーブルパケット内の内容コード
186を参照して、IPデータフレームであるか否かを
判断し、IPデータフレームであれば当該ケーブルパケ
ットの内容データ190を第1メモリ70に書き込む。
一方、制御フレームである場合には、内容データ190
を第2メモリ78に書き込む。制御フレームは端末装置
50の通信制御に関する情報であり、各パソコン54に
送る必要はないので、第2メモリに記憶される。その場
合の制御は、上述の回線接続処理及び後述の回線切断処
理において説明される。
【0071】通常の下り通信状態では、ケーブルパケッ
トの内容データは全てIPデータパケットであるので、
データ識別回路68は当該内容データ190を第1メモ
リ70に記憶する。次に、フレーム作成回路72は、第
1メモリ70に記憶されたIPデータフレームからイー
サネットフレームを作成する。具体的には、フレーム作
成回路72はイーサネットフレームの宛先アドレス20
2を取得する。これは、ケーブルパケットの宛先アドレ
ス182は端末アドレスであり、これをそのまま端末L
AN52の宛先アドレス202として使用することはで
きないからである。第1メモリ70に記憶されたIPデ
ータフレームには、インターネット上のアドレスである
IPアドレスが含まれている。IPアドレスは、各パソ
コンの使用者が有しているアドレスであるが、端末LA
N52上ではIPアドレスを使用して各パソコンにアク
セスすることはできないので、IPアドレスをイーサネ
ット上のアドレスであるMACアドレスに変換する必要
がある。フレーム作成回路72はこの作業を行う。送信
されたIPデータフレームに含まれるIPアドレスと端
末LAN52内でのMACアドレスとの対応関係はIP
−MACテーブル80に記憶されている。なお、IP−
MACテーブル80の内容はコントローラ88からの指
示により書き換えることができる。従って、フレーム作
成回路72はIP−MACテーブル80を参照してIP
アドレスに対応するMACアドレスを取得し、当該MA
Cアドレスを宛先アドレス202とするイーサネットフ
レームを作成する。この際、発信元アドレス204は当
該端末装置50のMACアドレスであり、内容データ2
08としては第1メモリ70に記憶されたIPデータフ
レームの内容が含められる。
【0072】このようにしてイーサネットフレームが作
成されると、イーサネット送信回路74は作成されたイ
ーサネットフレームを端末LAN52に出力する。送信
されたイーサネットフレームは特定のパソコン54を指
す宛先アドレス202を含んでいるので、当該宛先アド
レスに対応するパソコン54がこのイーサネットフレー
ムを受信し、IPデータフレームを読み出してサーバー
からのデータを取得する。このようにして、インターネ
ット上のサーバからCATV網40を経由して端末装置
50に接続されたパソコン54にデータを送信すること
が行われる。 5)上り通信 上り通信は、家庭のパソコン54がインターネットに接
続した後に、CATV網40を経由してパソコン54か
らのデータをインターネット上のサーバ又はセンター2
のサーバに送信する動作である。
【0073】先ず、イーサネット受信回路94は端末L
AN52から送られるデータを受信し、フレーム検出回
路96は受信されたデータからイーサネットフレームを
検出する。次に、アドレス比較回路98はイーサネット
フレーム内の宛先アドレス202が自己の端末アドレス
又はグローバルアドレスであるか否かを判断し、自己の
端末アドレス又はグローバルアドレスであった場合には
当該イーサネットフレームをデータ識別回路100へ送
る。次に、データ識別回路100は受け取ったイーサネ
ットフレームのプロトコル番号206を参照し、内容デ
ータ208がIPデータフレームであるか、制御フレー
ムであるかを判断する。IPデータフレームであった場
合には、データ識別回路100は内容データ208を第
4メモリ102に書き込む。一方、制御フレームである
場合には、その制御情報は端末装置50の通信制御に関
する情報であり、センター2へ送る必要はないので、第
3メモリに記憶される。その場合の制御は、上述の回線
接続処理及び後述の回線切断処理において説明される。
【0074】上り通信においては内容データ208はI
Pデータフレームであるので、フレーム作成回路104
は、第4メモリ102に記憶されたIPデータフレーム
を内容データ190とするケーブルパケットを作成す
る。その際、発信元アドレス184は自身の端末アドレ
スとし、宛先アドレス182はセンター2のアドレスと
する。エラー訂正エンコーダ106は、作成されたケー
ブルパケットにチェックビット194を付加し、QPS
K送信器108はチェックビット194の付加されたケ
ーブルパケットをQPSK変調し、分配器51を介して
CATV網40へ送信する。このようにしてCATV網
40へ送られたケーブルパケットは、センター2により
受信される。 6)回線切断処理 回線切断処理は、端末装置50が上り及び下りのデータ
通信状態を監視し、所定時間データの送受信が行われな
い場合には強制的にそれまで接続していた回線を切断す
る処理である。このように強制的に回線を切断すること
とした理由は、前述のようにCATV通信システムにお
いて確保できる伝送容量、特に上りチャンネル数には制
限があり、可能な限り多くのユーザーに接続させるため
に長時間不使用の回線を切断して他のユーザーの使用を
可能とするためである。以下、回線切断処理を図5及び
図13を参照して説明する。
【0075】まず、回線が接続している状態で、データ
検出回路82は上り及び下りのデータの有無を検出し、
所定時間、例えば5秒間、上り及び下りのいずれの方向
にもデータが伝送されなかった場合には、コントローラ
88にその旨を報告する(ステップS32)。なお、5
秒としたのは、インターネット上における上りデータの
発生頻度の調査に基づいてシミュレーションを行った結
果、それ以上とすると呼損率が増大し、それ以下とする
と再接続の処理の負荷が増大することがわかったからで
ある。もちろん、この値は実状に応じて設定すれば良い
ものである。
【0076】コントローラ88はデータ検出回路82か
らの報告を受け、チャンネル開放要求を第4メモリ10
2に書き込む。フレーム作成回路104は、チャンネル
開放要求を含むケーブルパケットを作成し、QPSK送
信器108がこれをセンター2に送信する(ステップS
34)。これと同時に、コントローラ88は、内部タイ
マーによりカウントを開始する(ステップS36)。更
にそれ以降の他のデータの送信を中止する。
【0077】センター2は、端末装置50からチャンネ
ル開放要求を受けると、送信先の端末装置50に対して
チャンネル開放確認情報を下りデータとして送信し、同
時に内部タイマーでカウントを開始する。端末装置50
においてQAM受信器60がチャンネル開放確認情報を
受け取ると、データ識別回路68はチャンネル開放確認
情報を第2メモリ78に書き込む。コントローラ88
は、第2メモリ78内のチャンネル開放確認情報を読
み、端末側の回線切断処理を終了する。なお、下りにつ
いては、センター側からのデータ送信に常時対応できる
よう、そのままのチャンネルで受信を継続する。一方、
端末装置50がチャンネル開放要求を発してから所定時
間内にセンター2からチャンネル開放確認情報が届かな
い場合には(ステップS40:No)、コントローラ8
8はチャンネル開放要求が了解されなかったと判断し、
ステップ34に戻ってチャンネル開放要求の送信からや
り直す。
【0078】前述のように、センター2は、チャンネル
開放確認情報の送信(ステップS34)からタイマーの
カウントを開始しており、所定時間内に再度同一のチャ
ンネル開放要求が送信されたか否かを監視する。端末装
置50のコントローラ88は、センター2からのチャン
ネル開放確認情報を受信しない場合には再度チャンネル
開放要求を送信する(ステップS34)ので、所定時間
経過しても再度同一のチャンネル開放要求が送信されな
いということは、端末装置50がチャンネル開放確認情
報を無事に受け取ったことを示す。従って、所定時間内
に再度同一のチャンネル開放要求を受け取らないことを
確認した後、センター2は完全に当該チャンネルの接続
を切断する。以上の動作により、回線が切断される。な
お、センター2側の動作については、後にさらに詳しく
説明する。
【0079】なお、ステップS32においてデータの送
受信が行われないとは、インターネットサーバ等からパ
ソコン54への下りデータの送信がなく、かつ、パソコ
ン54からサーバへの上りデータ送信が無い場合をい
う。例えば、パソコン54のユーザーがWWWサーバ3
0へアクセスする場合、URL(Uniform Resource Loc
ator)を入力したり、画面上の選択箇所をクリックした
場合には、その相手先を指定するデータが上り回線で送
信される。また、これに応答してサーバー側から画像デ
ータ等を送信する場合は下りデータが送信される。従っ
て、サーバー側からのデータ送信が完了し、かつ、パソ
コン54のユーザーがアクセスを行なわない状態が所定
時間経過すると強制的な回線切断がなされることにな
る。CATV網を利用したインターネット接続では上下
のチャンネル数に制限があり、電話回線を利用した場合
のように1人のユーザーが1つの回線を長時間占有する
ことを認めると直ちに回線が一杯になってしまう。この
ため、本実施形態では、所定時間使用されない回線は強
制切断して回線の利用効率を上げている。従って、強制
切断されたパソコン54のユーザーが再度アクセスする
際には、回線接続処理からやり直すことになるが、各端
末装置50とも同様の強制切断を行っているため、比較
的容易に再接続が可能である。
【0080】次に、回線切断処理の他の方法について図
14を参照して説明する。上述の方法は、センター2と
端末装置50との間のデータ通信の有無を端末装置50
が検出するものであるが、この検出をセンター2側で行
うように構成することもできる。この場合、端末装置5
0は、センター2とのデータ通信中、所定時間(例えば
5秒)毎にセンター2に対して回線接続中情報を送信す
る(図4参照)。センター2のメインコントローラ11
は、この回線接続中情報を監視する。具体的には、端末
装置50との間で回線接続が完了すると、メインコント
ローラ11は内部タイマーによるカウントを開始し(ス
テップS80)、端末装置50からの回線接続中情報の
送信を待つ。回線接続中情報が送信された場合には、メ
インコントローラ11は端末装置50との間のデータ通
信が正常に行われていると判断してタイマーをリセット
し、以後同様の動作を繰り返す(ステップS88)。一
方、回線接続中情報が所定時間送信されない場合には、
通信が行われていないと判断し、チャンネル使用テーブ
ル178をクリアして、当該チャンネルを強制的に切断
する(ステップS86)。なお、メインコントローラ1
1は、タイマーの設定時間を、通信状態が正常な場合に
回線接続中情報が送信される周期(上記の例では5秒)
の数回分以上とする。例えば、タイマーの設定時間を1
1秒とすれば、回線接続情報が2回連続して送信されな
かった場合に回線を強制切断することになる。これによ
り、回線接続中情報がノイズ等により偶然受信できなか
った場合に、誤って回線を切断してしまうことを防止す
る。なお、メインコントローラ11は、上記の処理を接
続中の全ての端末装置に対して行う。
【0081】このように、データ通信の有無をセンター
2側で判断するように構成すると、端末装置50側にお
いて停電があったり、ケーブルが外れたりといった事情
により通信が不能になり、端末装置50側がチャンネル
開放要求を送信不能となった場合でも回線を強制切断す
ることができる。従って、通信不能状態のままチャンネ
ルが無駄に保持されることを防止でき、全体的な通信効
率が改善できる。なお、この回線切断方法は前述の(端
末装置側で通信の有無を検出)方法と両立性があるの
で、いずれか一方のみならず両方を採用することも可能
である。
【0082】また、上記の方法では、回線が接続中であ
ることを示す回線接続中情報なる専用のプロトコルを新
たに設けて使用するようにしたが、例えばチャンネル獲
得要求のプロトコルを代用し、端末装置50が、回線接
続後も引き続き現に割り当てられているチャンネルのチ
ャンネル獲得情報を所定時間毎に送信するようにしても
よい。センター2においては、既にチャンネルを割り当
てた端末装置から同じチャンネルのチャンネル獲得要求
が送信された場合には、端末装置において回線が正常に
接続中であるとみなすこととすればよい。即ち、回線接
続後は、回線接続中情報をチャンネル獲得情報で代用す
るのである。このようにすれば、特別のプロトコルを追
加する必要がなくなる。また、更に他の回線切断方法と
して、図13に示した方法と同様の方法を、端末装置主
導ではなく、センター主導で行うこともできる。即ち、
データ通信の有無をセンター2が監視し、所定時間通信
がされない場合にはセンター2がチャンネルを開放する
旨の告知信号を端末装置に送信する。端末装置50は、
その告知信号を受信した場合には、センター2に対して
同意情報を返信する。そして、センター2は、同意情報
を受信した場合に当該チャンネルを強制切断する。つま
り、図13の方法で端末装置50が送信していたチャン
ネル開放要求に対応する告知情報を下り回線によりセン
ター2が所定時間毎に端末装置50に送信し、センター
が送信していたチャンネル開放確認情報に対応する同意
情報を端末装置50が上り回線によりセンター2へ送信
するのである。このようにすると、センター主導で回線
の接続及び切断の制御を行うことが可能となる。
【0083】また、以上の方法においては、通信が継続
中であるか否かの判断のために上り及び下り双方のデー
タの流れを監視するようにした。しかし、例えば放送型
の下りデータの配信形態などにおいては、配信要求のた
めの上りデータが最初に流れた後、下りデータのみがか
なり長時間にわたって一方的に流れることになる。即
ち、通常の双方向通信では、受信側はデータを受け取っ
た旨を示すACK(Acknowledge) 信号を所定のデータ量
毎に送信側に返信するのであるが、この場合はそのよう
な信号は返信されないのである。このような場合には、
下りデータが流れているからといって上り回線も接続し
たままにしておくと上り回線がすぐに不足してしまう。
そこで、このような通信形態の場合には、上りデータの
有無のみを監視し、上りデータが一定時間以上流れない
場合には回線切断を行うようにすればよい。 B.センター側処理 次に、センター装置10で行われる制御処理について説
明する。センター装置10は、上りコントローラ14、
下りコントローラ12及びメインコントローラ11を備
えており、以下、図6乃至図11及び図15を参照して
説明する。1)上りコントローラ処理上りコントローラ
14は、CATV網40を介して端末装置50側から送
信された上りデータの処理、及び、コントロールLAN
5を介してメインコントローラから送られたデータの処
理の2つの処理を行う。以下、図9及び図10を参照し
て説明する。
【0084】先ず、端末装置50から送られたデータの
処理について説明する。端末装置50からCATV網4
0を経由して送信されたケーブルパケットは、混合/分
配器22を通って復調器20へ送られる。復調器20で
は、QPSK受信器168がこのケーブルパケットを受
信する。受信されたケーブルパケットは、エラー訂正回
路166によりエラー訂正が施される。次に、ケーブル
パケットデコーダ164が受信データからケーブルパケ
ットを検出する。ここまでの動作は、複数の変調器20
で並列に行われ、多重器162がこれら複数系統の上り
データを多重する。多重された信号からは、プロトコル
識別回路154が各ケーブルパケット内のプロトコル番
号186を参照し、IPデータフレームを示すプロトコ
ル番号であれば当該ケーブルパケットをイーサフレーム
エンコーダ152に渡す。一方、プロトコル番号186
が制御フレームを示すプロトコル番号であれば、当該ケ
ーブルパケットをイーサフレームエンコーダ/デコーダ
158に渡す。
【0085】イーサフレームエンコーダ152は受け取
ったIPデータフレームの宛先アドレスを調べるために
センターLAN4にARP要求を発し、ARP応答を受
け取ってMACアドレスを取得する。これにより、IP
データフレームの送信先サーバーのMACアドレスが取
得される。次に、イーサフレームエンコーダ152は、
受け取ったケーブルパケットに基づいて、センターLA
N4を介して宛先サーバーに送るべきイーサネットフレ
ームを作成する。その際、イーサネットフレームの発信
元アドレス204を、接続先のサーバーが応答データを
送る相手とすべき下りコントローラ12のMACアドレ
スとする。即ち、データを受け取った宛先サーバーが何
らかの応答データを返信する場合、その応答データは下
りコントローラ12を経由して発信元の端末装置50へ
送られるので、作成するイーサネットフレームの発信元
アドレスを下りデータ送信に使用される下りコントロー
ラのMACアドレスとするのである。この処理を行わな
いと、発信元アドレス204は当該上りコントローラの
アドレスとなり、その結果、宛先サーバーから発信元の
端末装置50への返信データは当該イーサネットフレー
ムを送った上りコントローラへ送られて来ることにな
る。すると、上りコントローラは下りデータ処理を行え
ないので、当該返信データは端末装置へ送ることができ
ないという問題が生じる。以上の理由により、イーサネ
ットフレームエンコーダ152は、イーサネットフレー
ムの作成の際、発信元アドレス204を下りコントロー
ラのMACアドレスとする処理を行うのである。
【0086】では、下りコントローラをどのように決定
するかについて説明する。図10は下りコントローラ割
当テーブル159の内容を示し、端末装置50を経由し
て送信すべきIPデータフレームの宛先、つまりパソコ
ンのIPアドレスとそれを受け持つ下りコントローラの
対応が端末−IPアドレステーブル176及びチャンネ
ル使用テーブル178の内容に基づいて記憶されてい
る。また、各下りコントローラにはセンターLAN4上
のMACアドレスが割り当てられているので、イーサフ
レームエンコーダ152は下りコントローラ割当テーブ
ル159を参照することにより、受け取ったケーブルパ
ケットに含まれるIPアドレスから、それに対応する下
りコントローラのMACアドレスを決定することができ
る。このようにして作成されたイーサネットフレーム
を、イーサネット送信器150がセンターLAN4に送
信する。以上の処理により、端末装置50からケーブル
パケットにより送られたIPデータフレームが宛先のサ
ーバーに送られる。
【0087】一方、プロトコル識別回路154が制御フ
レームを検出した場合には、イーサフレームエンコーダ
/デコーダ158は、予め決められたメインコントロー
ラ11のコントロールLAN5上のMACアドレスを宛
先アドレス202とするイーサネットフレームを作成
し、イーサネット送受信器156がこれを送信する。こ
れにより、端末装置50から送られた制御フレームがメ
インコントローラ11へ送られる。
【0088】次に、コントロールLAN5を介してメイ
ンコントローラ11から送られたデータの処理について
説明する。メインコントローラ11が制御フレームを含
むイーサネットフレームを送信すると、イーサネット送
受信器156がこれを受信し、イーサフレームエンコー
ダ/デコーダ158へ送る。イーサフレームエンコーダ
/デコーダ158はそのイーサネットフレームをデコー
ドし、それに含まれる制御データを取り出す。取り出さ
れた制御データはコントローラ160に送られ、コント
ローラ160は当該制御データに従って処理、たとえ
ば、下りコントローラ割当テーブル159の内容の変更
などを実行する。 2)下りコントローラ処理 下りコントローラ12は、センターLAN4から受信し
たIPデータ及びコントロールLAN5から受信した制
御データの処理を行う。以下、図11を参照して説明す
る。
【0089】センターLAN4からのイーサネットフレ
ームはイーサネット受信器120が受信し、イーサフレ
ームデコーダ122がこれをデコードしてIPデータフ
レームを取り出す。また、取り出したIPデータフレー
ムをメモリ124に一時的に記憶し、コントローラ13
2にイーサネットフレームを受信したことを報告する。
一方、コントロールLAN5からのイーサネットフレー
ムはイーサネット受信器126が受信し、イーサフレー
ムデコーダ128がこれをデコードして制御フレーム又
は下りコントローラ制御データを取り出す。また、コン
トローラ132にイーサネットフレームを受信したこと
を報告する。また、制御フレームの場合にはそれをメモ
リ130に一時的に記憶し、下りコントローラ制御デー
タの場合はその内容をコントローラ132に渡す。コン
トローラ132は、下りコントローラ制御データを受け
取った場合には、その内容を実行する。具体的には、I
Pアドレス−端末アドレステーブル140の更新、QA
M変調器16のチャンネル選択等を行う。
【0090】一方、IPデータフレーム又は制御フレー
ムが送信された場合、コントローラ132はイーサフレ
ームデコーダ122又は128からのイーサネットフレ
ーム受信報告に従ってスイッチ142を切り換える。次
に、ケーブルパケットエンコーダ134は当該イーサネ
ットフレームに基づいてケーブルパケットを作成する。
その際、イーサネットフレームがIPデータフレームで
ある場合には、ケーブルパケットエンコーダ134はI
P−端末アドレステーブル140を参照して宛先アドレ
ス182を決定する。IP−端末アドレステーブル14
0は端末−IPアドレステーブル176のデータを元に
作成されるものであり、図7に示すもののうち、端末ア
ドレスとIPアドレスの対応関係を記憶している。な
お、イーサネットフレームが制御フレームである場合に
は、予め端末アドレスが定められているのでこの処理は
必要無い。ケーブルパケットが作成されると、エラー訂
正エンコーダ136によりチェックビット194が付加
され、QAM変調器16によりQAM変調されて混合/
分配器22を介して端末装置50側へ送られる。 3)メインコントローラ処理 メインコントローラは、コントロールLAN5に接続さ
れた上りコントローラ14及び下りコントローラ12と
の間で、センター装置10内の制御処理を統括する。メ
インコントローラ11の処理は、主としてチャンネル空
き情報処理、チャンネル割り当て処理、及び、チャンネ
ル開放処理の3つがある。以下、図6乃至図8及び図1
5を参照して順に説明する。
【0091】チャンネル空き情報処理は、端末装置50
とセンター装置10との間に設けられた所定数のチャン
ネルの使用状況を調べて、チャンネル空き情報を作成す
る処理である。まず、CPU174は予め用意されたプ
ログラムに従って、タイマー処理により一定時間間隔で
チャンネル使用テーブル178を参照し、チャンネル空
き情報を生成する。チャンネル使用テーブルの内容を図
8(A)及び(B)に示す。図示のように、チャンネル
使用テーブル178には、上り及び下り回線についての
使用状況、端末アドレス又はMACアドレス、上りコン
トローラ番号を記憶している。なお、上りコントローラ
番号は、1つのハブに対して上り回線を30以上とする
場合に複数の上りコントローラを使用する場合に付され
るコントローラの識別番号である。CPU174は、こ
の使用状況を参照してその時刻での空きチャンネルを示
すチャンネル空き情報を生成する。次に、イーサネット
エンコーダ/デコーダ172は、生成されたチャンネル
空き情報を内容とするイーサネットフレームを作成す
る。なお、この時の宛先アドレス202は、全ての下り
コントローラを指定するアドレスとする。そして、イー
サネット送受信器170は、作成されたイーサネットフ
レームをコントロールLAN5に送る。これに応答し
て、下りコントローラ14は、チャンネル空き情報を内
容とするケーブルパケットを作成し、各端末装置50に
送信する。これにより、チャンネル空き情報が全ての端
末装置50に定期的に送信される。
【0092】次に、チャンネル割り当て処理について説
明する。チャネル割り当て処理は、端末装置50から送
信されるチャンネル獲得要求に応答して、チャンネル割
り当てを行う処理である。
【0093】先ず、上りコントローラは端末装置50か
らのチャンネル獲得要求を定期的に監視しており(ステ
ップS50)、端末装置50がチャンネル獲得要求を送
信するとこれを受信し(ステップS52)、イーサネッ
トフレームを作成してコントロールLAN5に送信す
る。メインコントローラ11のイーサネット送受信器1
70はこれを受信し、イーサネットエンコーダ/デコー
ダ172はこれをデコードしてチャンネル獲得要求を読
み出す。次に、CPU174はチャンネル使用テーブル
178を参照して獲得要求のあったチャンネルが空いて
いるか否かをチェックする(ステップS54)。図8
(A)において、符号「Y」は使用中、「N」は空きを
示す。空いている場合には、CPU174は当該チャン
ネルを使用させることに決定し、チャンネル使用テーブ
ル178の当該チャンネルを使用中に変更する(ステッ
プS58)。同時に、そのチャンネルを割り当てる端末
装置のアドレス等(図8(B)の例では「2」)を記憶
する。次に、CPU174は下りチャンネルテーブルを
参照し、複数の下りコントローラの使用率が一定になる
ように下りチャンネルを選択し、選択したチャンネルに
ついてチャンネル獲得要求の送信元の端末装置のアドレ
スを記憶する。
【0094】次に、CPU174は以上の情報に基づい
て、チャンネル割り当て情報、及び、下りコントローラ
割当テーブル159の内容を変更するための上りコント
ローラ制御データを生成する。次に、イーサネットエン
コーダ/デコーダ172は生成されたチャンネル空き情
報、及び、上りコントローラ制御データを内容とし、上
りコントローラを宛先とするイーサネットフレームをそ
れぞれ作成する。なお、上りコントローラが複数ある場
合には、全ての上りコントローラ宛てのイーサネットフ
レームを作成する。そして、イーサネット送受信器17
0は作成されたイーサネットフレームをコントロールL
AN5に送信する(ステップS60)。以上の処理によ
り、チャンネル獲得がなされる。
【0095】次に、チャンネル開放処理について説明す
る。チャンネル開放処理は、端末装置50からのチャン
ネル開放要求に応答して、使用中のチャンネルを開放
し、チャンネル開放確認情報を送信する処理である。
【0096】先ず、上りコントローラ12はチャンネル
開放要求の送信を定期的に監視しており(ステップS5
0)、チャンネル開放要求を受信すると、上りコントロ
ーラ12はコントロールLAN5経由でこれをメインコ
ントローラ11へ送る。メインコントローラ11のイー
サネット送受信器170がこれを受信する。次に、イー
サネットエンコーダ/デコーダ172はこのイーサネッ
トフレームをデコードし、チャンネル開放要求を読む
(ステップS62)。次に、CPU174は当該チャン
ネル開放要求により指定された端末装置50を実際に開
放してチャンネル使用テーブル178から削除する前段
階として端末−IPアドレステーブル176上で削除予
約する(ステップS64、図7参照、図例ではフラグ
「R」がこれを示す)。次に、CPU174は、指定さ
れた端末装置宛てのチャンネル開放確認情報を生成し、
また、該端末装置をテーブル159から削除するための
上りコントローラ制御データを生成する。次にイーサネ
ットエンコーダ/デコーダ172はチャンネル開放確認
情報を内容とし、下りコントローラ14を宛先とするイ
ーサネットフレームを作成し、イーサネット送受信器1
70がこれを送信する(ステップS66)。同時に、メ
インコントローラ11は内部タイマーのカウントを開始
する(ステップS68)。
【0097】CPU174は、タイマーの作動から所定
時間経過後、同一端末装置から同一のチャンネル開放要
求を受け取っていない場合には、先に削除予約したチャ
ンネルをチャンネル使用テーブル178から実際に削除
する( ステップS74) 。これにより、図8(A) 及び
(B) の点線部が削除される。更に、端末−IPアドレス
テーブル176上の削除予約フラグを削除する。次に、
イーサネットエンコーダ/デコーダ172は上りコント
ローラ14内のテーブル159を更新するための上りコ
ントローラ制御データを含み、上りコントローラ14を
宛先とするイーサネットフレームを作成し、イーサネッ
ト送受信器170がこれをコントロールLAN5に送信
する。
【0098】このように、チャンネル開放要求に応答し
て直ちにチャンネルを開放せず、一旦確認した上でチャ
ンネル開放予約を行うのは以下の理由による。チャンネ
ル開放要求に対して直ちにチャンネル開放を行うと、開
放後は他の端末がそのチャンネルの使用を開始すること
になる。しかし、チャンネル開放要求を送信した端末は
開放されたか否かが不明であるので再度同一のチャンネ
ル開放要求を送信することになり、このデータが既に当
該チャンネルを使用し始めた他の端末装置のデータと衝
突することになる。この不具合を防止するために、チャ
ンネル開放要求に対して開放予約をするとともにチャン
ネル開放確認情報を返信し、一定時間チャンネル開放要
求の送信が無い場合に端末がチャンネル開放確認情報を
受信して前述の回線開放を終了したものとみなし、チャ
ンネル開放を実行することにしている。
【0099】以上説明したように、本発明においては、
CATVシステムのセンター側にセンター装置を、端末
側に端末装置を設け、両者の間をケーブルパケットによ
り通信することとした。これにより、チャンネル数に制
限のあるCATV網を効率的に利用してインターネット
への接続が可能となる。
【0100】なお、上述したシステムにおいて、ハイブ
リッド型のCATVシステムを利用すること、端末側に
LANを構成すること、各LANをイーサネットで構成
すること等はいずれも単なる例示であり、本発明の適用
を制限するものではない。
【0101】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1、12、
18又は24記載の発明によれば、チャンネル空き情報
とチャンネル獲得情報をセンターと端末装置との間で通
信することにより、限られたチャンネル数を最大限有効
に活用して、CATV通信システムによりインターネッ
トへの接続を行うことができる。
【0102】また、請求項2、13又は19記載の発明
によれば、センターは、切断要求信号により指定された
チャンネルの接続を強制的に切断するので、無駄なチャ
ンネルの使用を防止することができ、回線の使用効率が
改善される。
【0103】また、請求項3又は14記載の発明によれ
ば、センターは、切断要求信号により指定されたチャン
ネルの接続を強制的に切断するので、無駄なチャンネル
の使用を防止することができ、回線の使用効率が改善さ
れる。また、チャンネル開放確認情報の送信により開放
の確認が行われるので、誤って切断がなされることが防
止される。
【0104】また、請求項4記載の発明によれば、制御
系の動作をデータの通信系の動作と独立させることがで
き、システムの制御の混乱等を防止することが可能とな
る。また、請求項5又は15記載の発明によれば、セン
ターは、端末装置との間の通信状態が正常でない場合に
チャンネルの接続を強制的に切断するので、回線の使用
効率が改善される。
【0105】また、請求項67、又は16記載の発明に
よれば、センターと端末装置とがデータ通信中でない場
合にはチャンネルの接続を強制的に切断するので、回線
の使用効率が改善される。
【0106】また、請求項8又は20記載の発明によれ
ば、端末装置は、チャンネル獲得要求を行うチャンネル
を乱数を使用して選択するので、使用チャンネルの偏り
を防止することができ、制御の効率化が図られる。
【0107】また、請求項9又は21記載の発明によれ
ば、端末装置は、チャンネル獲得要求信号を、乱数によ
り決定した信号電力により送信するので、チャンネル獲
得要求が競合した場合に1つの要求が確実に受信される
ことになり、送信の無駄が防止できる。
【0108】また、請求項10又は22記載の発明によ
れば、端末装置は、チャンネル獲得要求信号を、乱数に
より決定した送信タイミングで送信するので、チャンネ
ル獲得情報が時間的に競合する可能性を低下させること
ができる。
【0109】また、請求項11、17又は23記載の発
明によれば、センターと端末装置は、制御データ又はイ
ンターネットプロトコルフレームを含むケーブルパケッ
トを利用してデータ通信を行うので、IPフレーム及び
制御データの両方を同一のパケットにより通信すること
ができ、プロトコルを簡単化することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態にかかるCATV通信システ
ムの概略構成を示すブロック図である。
【図2】実施形態にかかるCATV通信システムの利用
周波数帯の割り当てを示す図である。
【図3】ケーブルパケット及びイーサネットフレームの
データ形式を示す図である。
【図4】ケーブルパケットのプロトコル番号と内容デー
タとの対応を示す図である。
【図5】図1に示す端末装置の構成を示すブロック図で
ある。
【図6】図1に示すメインコントローラの構成を示すブ
ロック図である。
【図7】図6に示す端末−IPアドレステーブルの内容
を示す図である。
【図8】図6に示すチャンネル使用テーブルの内容を示
す図である。
【図9】図1に示す上りコントローラの構成を示すブロ
ック図である。
【図10】図9に示す、上りコントローラ内のテーブル
の内容を示す図である。
【図11】図1に示す下りコントローラの構成を示すブ
ロック図である。
【図12】回線接続処理を示すフローチャートである。
【図13】回線切断処理を示すフローチャートである。
【図14】回線切断処理の他の方法を示すフローチャー
トである。
【図15】メインコントローラによるチャンネル割り当
て処理及びチャンネル開放処理を示すフローチャートで
ある。
【符号の説明】
2…センター 3…ハブ 4…センターLAN 5…コントロールLAN 7…公衆回線 10…センター装置 11…メインコントローラ 12…下りコントローラ 14…上りコントローラ 16…変調器 18…多重器 20…復調器 22…混合/分配器 40…CATV網 50…端末装置 52…端末LAN 54…パソコン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 7/16 (72)発明者 程 峻 東京都大田区大森西4丁目15番5号 パイ オニア株式会社大森工場内 (72)発明者 加藤 秀伸 東京都大田区大森西4丁目15番5号 パイ オニア株式会社大森工場内 (72)発明者 山崎 勝幸 東京都大田区大森西4丁目15番5号 パイ オニア株式会社大森工場内 (72)発明者 阿部 和也 東京都大田区大森西4丁目15番5号 パイ オニア株式会社大森工場内 (72)発明者 松本 令司 東京都大田区大森西4丁目15番5号 パイ オニア株式会社大森工場内

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 CATV網を介して接続されたセンター
    と複数の端末装置とを有するCATV通信システムにお
    いて、前記センターは、 前記端末装置に対して、複数の上りチャンネルのうちの
    空きチャンネルを示す上りチャンネル空き情報を送信す
    る第1の送信手段と、 前記端末装置から送信されたデータからチャンネル獲得
    要求信号を検出する第1の検出手段と、 チャンネル獲得要求信号が検出された場合に、上りチャ
    ンネル内の空きチャンネルの有無を検出する第2の検出
    手段と、 空きチャンネルが検出された場合に、検出された空きチ
    ャンネルのいずれかを前記チャンネル獲得要求信号を送
    信した端末装置に割り当て、当該割り当てるチャンネル
    の指定を含むチャンネル割り当て情報を前記端末装置に
    送信する第2の送信手段と、 割り当てたチャンネルを送信に使用して前記端末装置と
    データを送受信する第1の通信手段と、を備え、前記端
    末装置は、 パソコンと接続して相互に通信を行う第2の通信手段
    と、 前記パソコンから受信したデータに含まれ、前記センタ
    ーに送信されるべきセンター宛てデータを検出する第3
    の検出手段と、 センター宛てデータが検出された場合に、前記センター
    から送信されたデータから上りチャンネル空き情報を検
    出する第4の検出手段と、 上りチャンネル空き情報に基づいて一の空きチャンネル
    を選択し、選択したチャンネルを指定するチャンネル獲
    得要求信号を前記センターへ送信する第3の送信手段
    と、 前記センターから送信されたデータからチャンネル割り
    当て情報を検出する第5の検出手段と、 チャンネル割り当て情報が検出された後、当該チャンネ
    ル割り当て情報により指定された上りチャンネルを送信
    に使用して前記センターとデータの送受信を行う第3の
    通信手段と、を備えたことを特徴とするCATV通信シ
    ステム。
  2. 【請求項2】前記端末装置は、前記第3の通信手段によ
    るセンターと間の少なくとも上り通信が所定時間以上行
    われない場合に、前記第3の通信手段が使用している上
    りチャンネルの切断を要求する切断要求信号を前記セン
    ターに送信する手段を備え、前記センターは、前記切断
    要求信号を受信した場合に、当該切断要求信号により指
    定されたチャンネルの接続を強制的に切断する手段を備
    えることを特徴とする請求項1記載のシステム。
  3. 【請求項3】前記端末装置は、前記第3の通信手段によ
    るセンターとの間の少なくとも上り通信が所定時間以上
    行われない場合に、前記第3の通信手段が使用している
    上りチャンネルの切断を要求する切断要求信号を前記セ
    ンターに送信する手段を備え、前記センターは、前記切
    断要求信号を受信した場合に、前記端末装置に対して当
    該チャンネルを切断する旨の確認信号を送信し、当該確
    認信号の送信から所定時間以内に同一の切断要求信号を
    再度受信しない場合に、前記切断要求信号により指定さ
    れたチャンネルの接続を強制的に切断する手段を備える
    ことを特徴とする請求項1記載のシステム。
  4. 【請求項4】 前記センターは、一又は複数のサーバー
    及び前記CATV網に接続したセンターLANと、前記
    センターLANとは独立し、所定チャンネル数の一又は
    複数の上りコントローラ、所定数の下りコントローラ、
    及び、前記上りコントローラ及び下りコントローラを制
    御するメインコントローラを有するコントロールLAN
    と、を備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれ
    かに記載のシステム。
  5. 【請求項5】 前記センターは、前記端末装置との間の
    通信状態が正常であるか否かを検出し、正常でない場合
    には前記第1の通信手段に割り当てたチャンネルの接続
    を強制的に切断する手段を備えることを特徴とする請求
    項1記載のシステム。
  6. 【請求項6】 前記端末装置は、前記センターとのデー
    タ通信中に、データ通信中であることを示す接続中情報
    を所定時間毎に前記センターに送信する手段を備え、前
    記センターは、接続中情報を所定時間以上受信しない場
    合には前記第1の通信手段に割り当てたチャンネルの接
    続を強制的に切断する手段を備えることを特徴とする請
    求項1記載のシステム。
  7. 【請求項7】 前記端末装置は、前記第2の送信手段に
    よるチャンネルの割り当て後もチャンネル獲得要求信号
    を所定時間毎に前記センターに送信する手段を備え、前
    記センターは、チャンネル獲得要求信号を所定時間以上
    受信しない場合には前記第1の通信手段に割り当てたチ
    ャンネルの接続を強制的に切断する手段を備えたことを
    特徴とする請求項1記載のシステム。
  8. 【請求項8】 前記第3の送信手段は、前記一の空きチ
    ャンネルを乱数を使用して選択することを特徴とする請
    求項1乃至7のいずれかに記載のシステム。
  9. 【請求項9】 前記第3の送信手段は、乱数により決定
    した信号電力を有するチャンネル獲得要求信号を送信す
    ることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の
    システム。
  10. 【請求項10】 前記第3の送信手段は、乱数により決
    定した送信タイミングでチャンネル獲得要求信号を送信
    することを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載
    のシステム。
  11. 【請求項11】 前記第1の通信手段及び第3の通信手
    段は、使用するチャンネルの制御に関連する制御データ
    又はインターネットプロトコルフレームを含むケーブル
    パケットを使用して前記センター及び前記端末装置間の
    データ通信を行うことを特徴とする請求項1乃至10の
    いずれかに記載のシステム。
  12. 【請求項12】 CATV網を介して複数の端末装置と
    接続されたセンターにおいて、 前記端末装置に対して、複数の上りチャンネルのうちの
    空きチャンネルを示す上りチャンネル空き情報を送信す
    る第1の送信手段と、 前記端末装置から送信されたデータから、使用を要求す
    る一のチャンネルの指定を含むチャンネル獲得要求信号
    を検出する第1の検出手段と、 チャンネル獲得要求信号が検出された場合に、上りチャ
    ンネル内の空きチャンネルの有無を検出する第2の検出
    手段と、 空きチャンネルが検出された場合に、検出された空きチ
    ャンネルのいずれかを前記チャンネル獲得要求信号を送
    信した端末装置に割り当て、当該割り当てるチャンネル
    の指定を含むチャンネル割り当て情報を前記端末装置に
    送信する第2の送信手段と、 割り当てたチャンネルを送信に使用して前記端末装置と
    データを送受信する第1の通信手段と、を備えたことを
    特徴とするセンター。
  13. 【請求項13】前記端末装置とのデータ送受信に使用し
    ている上りチャンネルの切断を要求する切断要求信号を
    前記端末装置から受信した場合に、当該切断要求信号に
    より指定されたチャンネルの接続を強制的に切断する手
    段を備えることを特徴とする請求項12記載のセンタ
    ー。
  14. 【請求項14】前記端末装置とのデータ送受信に使用し
    ている上りチャンネルの切断を要求する切断要求信号を
    前記端末装置から受信した場合に、前記端末装置に対し
    て当該チャンネルを切断する旨の確認信号を送信し、当
    該確認信号の送信から所定時間以内に同一の切断要求信
    号を再度受信しない場合に、前記切断要求信号により指
    定されたチャンネルの接続を強制的に切断する手段を備
    えることを特徴とする請求項12記載のセンター。
  15. 【請求項15】 前記センターは、前記端末装置との間
    の通信状態が正常であるか否かを検出し、正常でない場
    合には前記第1の通信手段に割り当てたチャンネルの接
    続を強制的に切断する手段を備えることを特徴とする請
    求項12記載のシステム。
  16. 【請求項16】 前記センターは、前記端末装置から送
    信され、前記端末装置とのデータ通信中であることを示
    す接続中情報を所定時間以上受信しない場合には前記第
    1の通信手段に割り当てたチャンネルの接続を強制的に
    切断する手段を備えることを特徴とする請求項12記載
    のシステム。
  17. 【請求項17】 前記第1の通信手段は、使用するチャ
    ンネルの制御に関連する制御データ又はインターネット
    プロトコルフレームを含むケーブルパケットを使用して
    前記端末装置との間のデータ通信を行うことを特徴とす
    る請求項12乃至16のいずれかに記載のセンター。
  18. 【請求項18】 CATV網を介してセンターと接続さ
    れた端末装置において、 パソコンと接続して相互に通信を行う第1の通信手段
    と、 前記パソコンから受信したデータに含まれ、前記センタ
    ーに送信されるべきセンター宛てデータを検出する第1
    の検出手段と、 センター宛てデータが検出された場合に、前記センター
    から送信されたデータから、複数の上りチャンネルのう
    ちの空きチャンネルを示す上りチャンネル空き情報を検
    出する第2の検出手段と、 上りチャンネル空き情報に基づいて一の空きチャンネル
    を選択し、選択したチャンネルを指定するチャンネル獲
    得要求信号を前記センターへ送信する第1の送信手段
    と、 チャンネル獲得要求信号に応答して前記センターが送信
    し、一の空きチャンネルを割り当てるチャンネル割り当
    て情報を、前記センターから送信されるデータから検出
    する第3の検出手段と、 チャンネル割り当て情報が検出された後、当該チャンネ
    ル割り当て情報により指定された上りチャンネルを送信
    に使用して前記センターとデータの送受信を行う第2の
    通信手段と、を備えたことを特徴とする端末装置。
  19. 【請求項19】前記第2の通信手段によるセンターとの
    間で少なくとも上り通信が所定時間以上行われない場合
    に、前記第2の通信手段が使用している上りチャンネル
    の切断を要求する切断要求信号を前記センターに送信す
    る手段を備える請求項18記載の端末装置。
  20. 【請求項20】 前記第1の送信手段は、前記一の空き
    チャンネルを乱数を使用して選択することを特徴とする
    請求項18又は19記載の端末装置。
  21. 【請求項21】 前記第1の送信手段は、乱数により決
    定した信号電力を有するチャンネル獲得要求信号を送信
    することを特徴とする請求項18乃至21のいずれかに
    記載の端末装置。
  22. 【請求項22】 前記第1の送信手段は、乱数により決
    定した送信タイミングでチャンネル獲得要求信号を送信
    することを特徴とする請求項18乃至21のいずれかに
    記載の端末装置。
  23. 【請求項23】 前記第2の通信手段は、使用するチャ
    ンネルの制御に関連する制御データ又はインターネット
    プロトコルフレームを含むケーブルパケットを使用して
    前記センターと間のデータ通信を行うことを特徴とする
    請求項18乃至22のいずれかに記載の端末装置。
  24. 【請求項24】 CATV網を介して接続されたセンタ
    ーと複数の端末装置との間で通信を行うCATV通信方
    法において、 前記センターから前記端末装置に対して、複数の上りチ
    ャンネルのうちの空きチャンネルを示す上りチャンネル
    空き情報を所定時間毎に送信する第1の工程と、 前記端末装置において、当該端末装置が接続されたパソ
    コンから受信したデータに含まれ、前記センターに送信
    されるべきセンター宛てデータを検出する第2の工程
    と、 前記端末装置において、センター宛てデータを検出した
    場合に前記上りチャンネル空き情報を検出する第3の工
    程と、 前記端末装置において、上りチャンネル空き情報に基づ
    いて一の空きチャンネルを選択し、選択したチャンネル
    を指定するチャンネル獲得要求信号を前記センターへ送
    信する第4の工程と、 センターにおいて、前記端末装置から送信されたデータ
    からチャンネル獲得要求信号を検出する第5の工程と、 センターにおいて、前記チャンネル獲得要求信号が検出
    された場合に、上りチャンネル内の空きチャンネルの有
    無を検出する第6の工程と、 前記センターにおいて、空きチャンネルを検出した場合
    に、検出された空きチャンネルのいずれかを前記チャン
    ネル獲得要求信号を送信した端末装置に割り当て、当該
    割り当てるチャンネルの指定を含むチャンネル割り当て
    情報を前記端末装置に送信する第7の工程と、 前記端末装置において、チャンネル割り当て情報を検出
    する第8の検出手段と、 チャンネル割り当て情報が検出された後、当該チャンネ
    ル割り当て情報により指定された上りチャンネルを送信
    に使用して前記センターと前記端末装置との間でデータ
    の送受信を行う第9の工程と、を有することを特徴とす
    るCATV通信方法。
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