JPH1068921A - 液晶表示素子の製造方法および液晶表示素子製造装置 - Google Patents

液晶表示素子の製造方法および液晶表示素子製造装置

Info

Publication number
JPH1068921A
JPH1068921A JP9185600A JP18560097A JPH1068921A JP H1068921 A JPH1068921 A JP H1068921A JP 9185600 A JP9185600 A JP 9185600A JP 18560097 A JP18560097 A JP 18560097A JP H1068921 A JPH1068921 A JP H1068921A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
suction
thin substrate
state
liquid crystal
crystal display
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9185600A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3218205B2 (ja
Inventor
Yasuo Minami
泰雄 南
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP18560097A priority Critical patent/JP3218205B2/ja
Publication of JPH1068921A publication Critical patent/JPH1068921A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3218205B2 publication Critical patent/JP3218205B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Coating Apparatus (AREA)
  • Supply And Installment Of Electrical Components (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 厚さ0.7mm以下のガラスまたはプラスチ
ック等からなる薄型基板を用いても、表示品位に優れた
液晶表示素子を得ることができる液晶表示素子の製造方
法および液晶表示素子製造装置を提供する。 【解決手段】 フレキシブル基板1がステージ2上に搬
送され、位置決めが行われると、切換弁6が作動されて
第1連通路5および第2連通路8の両者が真空ポンプ4
への接続状態となる。これにより、フレキシブル基板1
はステージ2と中心を合わせた位置決め状態で、全吸着
孔3、7を通して全面吸着作用状態となって吸着固定さ
れる。次いで、切換弁6の切換操作が行われ、これによ
って真空ポンプ4との第1連通路5側の接続状態は継続
したまま、第2連通路8の真空ポンプ4との接続状態を
断って中央側吸着孔7を通しての真空吸着力を解除す
る。この結果、周縁側吸着孔3のみを通して真空吸着力
が作用する周縁吸着作用状態での固定に切換わる。その
後、フレキシブル基板1の表面にレジストが塗布され、
この装置での処理を完了する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示素子製造
プロセスで用いられる液晶表示素子の製造方法および液
晶表示素子製造装置に関するものであり、特にレジスト
塗布装置、露光装置、配向膜塗布装置、印刷機等に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、液晶表示素子には、例えば300
mm×300mm×厚み1.0mm程度のガラス基板が
主に用いられており、最近では、さらに400mm、5
00mmサイズのより大形のガラス基板も用いられるよ
うになってきている。
【0003】このようなガラス基板は、液晶表示素子の
製造プロセス中、例えばレジスト塗布装置、露光装置、
配向膜塗布装置、印刷機等を通して順次搬送され、そし
て、各装置内における処理操作中には、図6に示すよう
に、ガラス基板11は、上面が平坦な載置台(以下、ス
テージという)12上に真空吸着によって固定されるよ
うになっている。すなわち、ステージ12には、直径
0.5〜1.0mm程度の複数の吸着孔13が5〜30
mmの間隔で碁盤目状に設けられ、これら吸着孔13
は、ステージ12の下側に設けられた真空ポンプ15に
連通路14を介して接続されている。ガラス基板11
は、各吸着孔13を通して作用する真空吸着力によっ
て、ほぼ全面にわたって吸着されてステージ12上に固
定される。
【0004】平板状に作製されているガラス基板11
は、優れたフラット性を有すると共に剛性も高いため、
前記のような吸着孔13を通して離散的に吸着力を作用
させたとしても、図7に示すように、ガラス基板11に
反り等の変形が生じることはなく、この結果、液晶表示
素子の製造プロセスにおいて、例えばレジスト塗布の処
理によって、図8に示すように、レジスト膜16は均一
に塗布され、仕上がり状態に凹凸を生じることはない。
【0005】一方、近年においては、液晶表示素子の薄
形化に伴い、厚さ0.7mm以下のガラスまたはプラス
チック等からなる薄型基板が採用され、実用化されよう
としている。そして、従来は、このような薄型基板を各
製造装置内に位置決めして固定する場合においても、前
記同様の吸着孔13を通して吸着固定する方法が採用さ
れている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
ような薄型基板に従来同様の吸着固定法を適用する場
合、素材自身の持つフレキシブル性または剛性の低さか
ら、図9に示すように、各吸着孔13からの吸着力に応
じてその直上の箇所が局部的に変形した吸着状態とな
り、この結果、図のように、吸着孔13の間隔に応じた
うねりを生じた状態で薄型基板21の固定が行われるも
のとなっている。すなわち、前述のように互いに離間し
た位置に開口する吸着孔13を通して吸着力を作用させ
る場合には、薄型基板21全体は平面状に作製されてい
るにもかかわらず、素材のフレキシブル性または剛性の
低さから局部的な吸着状態を生じ、このため、フラット
性が逆に損なわれた状態での固定状態となっているので
ある。
【0007】この結果、例えば図10に示すように、レ
ジスト塗布処理後のレジスト膜22の膜厚が不均一とな
り、仕上がり状態に凹凸が生じる。このため、液晶表示
素子の表示品位にムラを生じるという問題が発生してい
る。
【0008】本発明は、以上のような従来の問題点に鑑
みなされたものであって、厚さ0.7mm以下のガラス
またはプラスチック等からなる薄型基板を用いても、表
示品位に優れた液晶表示素子を得ることができる液晶表
示素子の製造方法および液晶表示素子製造装置を提供す
ることを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明の請求項1記載の液晶表示素子の製造方
法は、複数の吸着孔が互いに離間してそれぞれ開口する
平坦な載置面を有する載置台上に、前記吸着孔を通して
吸着力を作用させて薄型基板を固定し、前記薄型基板に
各種の処理を施す液晶表示素子の製造方法において、前
記吸着孔を通して前記薄型基板に吸着力を作用させた吸
着状態を変化させ、前記薄型基板の有効使用範囲を除く
周縁部に位置する前記吸着孔を通して吸着力を作用させ
た周縁吸着状態で、前記薄型基板を固定して各種の処理
を施すことを特徴としている。
【0010】請求項2記載の液晶表示素子の製造方法
は、請求項1記載の液晶表示素子の製造方法において、
前記吸着状態をすべての前記吸着孔を通して前記薄型基
板に吸着力を作用させた全面吸着状態から前記周縁吸着
状態に変化させることを特徴としている。
【0011】請求項3記載の液晶表示素子製造装置は、
薄型基板を載置する平坦な載置面を有する載置台と、前
記載置面に設けられた互いに離間してそれぞれ開口する
複数の吸着孔とを有し、前記吸着孔を通して吸着力を作
用させて前記薄型基板を固定し、前記薄型基板に各種の
処理を施す液晶表示素子製造装置において、前記吸着孔
を通して前記薄型基板に吸着力を作用させた吸着状態を
切り換える機構を有し、前記薄型基板の有効使用範囲を
除く周縁部に位置する前記吸着孔を通して吸着力を作用
させた周縁吸着状態で、前記薄型基板を固定して各種の
処理を施すことを特徴としている。
【0012】請求項4記載の液晶表示素子製造装置は、
請求項3記載の液晶表示素子の製造装置において、前記
機構は、すべての前記吸着孔を通して前記薄型基板に吸
着力を作用させた全面吸着状態と前記周縁吸着状態とに
切り換えることができることを特徴としている。
【0013】本発明の液晶表示素子の製造方法によれ
ば、吸着孔を通して薄型基板に吸着力を作用させた吸着
状態を変化させ、薄型基板の有効使用範囲を除く周縁部
に位置する吸着孔を通して吸着力を作用させた周縁吸着
状態で、薄型基板を固定して各種の処理を施すことによ
り、有効使用範囲においては薄型基板を平面状態とする
ことができるとともに、薄型基板の位置ずれを防止する
ことができる。周縁吸着状態のみで薄型基板の吸着固定
を行った場合、吸着孔の間隔を超えた大きな曲率の変形
を生じて載置台上に薄型基板が載置されたときには、こ
の変形を矯正することができないため、薄型基板を平面
状態とすることができないとともに、変形している分だ
け薄型基板の位置がずれることとなる。レジスト等のよ
うに薄型基板の全面に塗布する膜であれば位置ずれはそ
れほど問題にならないが、配向膜およびシール材料のよ
うに液晶表示素子の電極パターンに合わせて塗布する膜
では位置ずれは大きな問題となる。また、各種の処理を
施す際には周縁吸着状態となっているので、吸着孔の間
隔に対応する局部的なうねりは解消され、有効使用範囲
においては薄型基板を平面状態とすることができる。
【0014】さらに、吸着状態をすべての吸着孔を通し
て薄型基板に吸着力を作用させた全面吸着状態から周縁
吸着状態に変化させることにより、確実に有効使用範囲
においては薄型基板を平面状態とすることができるとと
もに、薄型基板の位置ずれを防止することができる。
【0015】本発明の液晶表示素子製造装置によれば、
吸着孔を通して薄型基板に吸着力を作用させた吸着状態
を切り換える機構を有し、薄型基板の有効使用範囲を除
く周縁部に位置する吸着孔を通して吸着力を作用させた
周縁吸着状態で、薄型基板を固定して各種の処理を施す
ことにより、有効使用範囲においては薄型基板を平面状
態とすることができるとともに、薄型基板の位置ずれを
防止することができる。周縁吸着状態のみで薄型基板の
吸着固定を行った場合、吸着孔の間隔を超えた大きな曲
率の変形を生じて載置台上に薄型基板が載置されたとき
には、この変形を矯正することができないため、薄型基
板を平面状態とすることができないとともに、変形して
いる分だけ薄型基板の位置がずれることとなる。レジス
ト等のように薄型基板の全面に塗布する膜であれば位置
ずれはそれほど問題にならないが、配向膜およびシール
材料のように液晶表示素子の電極パターンに合わせて塗
布する膜では位置ずれは大きな問題となる。また、各種
の処理を施す際には周縁吸着状態となっているので、吸
着孔の間隔に対応する局部的なうねりは解消され、有効
使用範囲においては薄型基板を平面状態とすることがで
きる。
【0016】さらに、吸着状態を切り換える機構は、す
べての吸着孔を通して薄型基板に吸着力を作用させた全
面吸着状態と周縁吸着状態とに切り換えることができる
ことにより、確実に有効使用範囲においては薄型基板を
平面状態とすることができるとともに、薄型基板の位置
ずれを防止することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1乃至図5を用いて、本発明の
実施の形態について説明する。
【0018】例えば、液晶表示素子の製造プロセスにお
けるレジスト塗布装置には、図1および図2に示すよう
に、上面に平坦な載置面を有するステージ(載置台)2
が設けられている。このステージ2には、直径0.5〜
1.0mmの複数の吸着孔3、7が前記載置面に5〜3
0mm間隔で碁盤目状に開口している。これらの吸着孔
3、7のうち、最外周側の周縁側吸着孔3は、ステージ
2内部に横設されている第1連通路5にそれぞれ接続さ
れている。そして、この第1連通路5は、切換弁6を介
して真空ポンプ4に接続されている。また、周縁側吸着
孔3よりも内側の中央側吸着孔7は、第1連通路5とは
別にステージ2内に形成されている第2連通路8にそれ
ぞれ接続され、この第2連通路8は切換弁6に接続され
ている。
【0019】切換弁6によって、真空ポンプ4を作動し
たときの真空吸着力が、第1連通路5および第2連通路
8から全ての吸着孔3、7を通して作用する状態(以
下、全面吸着作用状態という)と、第1連通路5から周
縁側吸着孔3を通してのみ作用する状態(以下、周縁吸
着作用状態という)との切換えが行われる。
【0020】前記のようなステージ2を備えるレジスト
塗布装置に、薄型基板として例えばプラスチック等の材
質からなる平面状のフレキシブル基板1が載置された場
合、以下のような操作手順に基づいてこのフレキシブル
基板1の吸着固定が行われる。なお、この場合のフレキ
シブル基板1には、図4に示すように、全体が方形状を
なし、そして、周縁側を除く中央部側に、有効使用範囲
としての領域に、図のように二段の表示領域1a、1b
が設定されているものとする。さらに、図1に示すよう
に、ステージ2の載置面は、その上に載置されるフレキ
シブル基板1と同等、またはそれ以上の面積を有する。
【0021】まず、装置外からフレキシブル基板1がス
テージ2上に搬送され、位置決めが行われると、図5に
示すように、切換弁6が作動されて、初めに、第1連通
路5および第2連通路8の両者が真空ポンプ4への接続
状態となる。これにより、フレキシブル基板1はステー
ジ2と中心を合わせた位置決め状態で、全吸着孔3、7
を通して前記全面吸着作用状態となって吸着固定され
る。
【0022】次いで、切換弁6の切換操作が行われ、こ
れによって、真空ポンプ4との第1連通路5側の接続状
態は継続したまま、第2連通路8の真空ポンプ4との接
続状態を断って中央側吸着孔7を通しての真空吸着力を
解除する。この結果、図1に示すように、フレキシブル
基板1における表示範囲を除く周縁側の領域(図におい
て斜線を施した領域)に位置する周縁側吸着孔3のみを
通して、真空吸着力が作用する前記周縁吸着作用状態で
の固定に切換わる。
【0023】その後、フレキシブル基板1の表面にレジ
ストが塗布され、この装置での処理を完了すると、切換
弁6をさらに切換えて周縁側吸着孔3を通しての吸着力
も解除され、この装置から次の工程へと搬出される。
【0024】以降、その他の製造プロセス、例えば、レ
ジスト塗布、露光、配向膜塗布、オフセット印刷、スク
リーン印刷等の各工程においても、フレキシブル基板1
を前述と同様に吸着固定して各処理が行われて液晶表示
素子が作製される。
【0025】以上の説明のように、前述の実施の形態に
おいては、各製造装置内でフレキシブル基板1をステー
ジ2上に吸着固定して、例えばレジスト塗布等の処理を
行う場合には、フレキシブル基板1の表示範囲を除く周
縁側に対応して位置する周縁側吸着孔3のみを通して吸
着力を作用させる操作が行われる。したがって、互いに
離間する吸着孔3毎に吸着力が作用して局部的変形が生
じる領域は、フレキシブル基板1における表示範囲を除
く周縁部のみに限定されてステージ2上に固定される。
したがって、図3に示すように、少なくとも前記表示範
囲においては、フレキシブル基板1自身が有する平面性
が保持される。この結果、例えば、このフレキシブル基
板1の表面に塗布されるレジストの膜厚を表示範囲内で
ほぼ均一なものとすることが可能となる。同様に、その
他の装置においても、前記表示範囲内ではその全面にわ
たって均一な処理が行われることとなるので、表示特性
の向上した液晶表示素子を作製することができる。
【0026】また、前述の実施の形態においては、各装
置内における所定の処理に先立って、これら装置内にフ
レキシブル基板1が搬送され、位置決めされた時点で
は、周縁側吸着孔3および中央側吸着孔7の全てに吸着
力を作用させた全面吸着作用状態で、フレキシブル基板
1の固定が行われる。すなわち、フレキシブル基板1は
ステージ2と中心を合わせた位置決め状態でほぼ全面に
吸着力が作用する。このとき、従来同様に、吸着孔3、
7の個々の間隔に対応して局部的にうねりを生じた状態
となるが、例えば、吸着孔3、7の間隔を超えた大きな
曲率の変形を生じて前記ステージ2上に載置された場合
でも、全体的には、ステージ2の上面に沿ってほぼ平面
状に矯正され、かつ、前記位置決め位置を保持して正確
に固定される。また、全面にわたって吸着力が作用する
ことから、前記のような吸着固定状態が速やかに得られ
るものとなる。このような吸着固定状態を経て、前記の
周縁吸着作用状態に切換えられ、これによって、表示範
囲内においてフレキシブル基板1自身が有する平面状態
に復帰し、この後、前記の各処理がそれぞれ行われるよ
うになっている。この結果、ステージ2上の固定位置も
より正確に保持された状態で均一な処理が行われるの
で、さらに、表示特性の向上した液晶表示素子を作製し
得るものとなる。
【0027】特に、前述のように、一旦、全面吸着作用
状態とすることは、フレキシブル基板1のサイズが例え
ば200〜500mm程度の比較的大きなものが用いら
れる場合に有効である。つまり、この場合には、前述の
ようにステージ2上に載置され位置決めされた状態にお
いて、すぐに周縁吸着作用状態で固定しようとする場合
には、例えばステージ2中央側で、フレキシブル基板1
下面とステージ2上面との間の空気層がすぐには周縁側
から抜けきらず、したがって、全体にわたってステージ
2に沿って平坦状になるには幾分かの時間を要するもの
となる。また、この場合に、中央側が大きなうねりを生
じた固定状態となったり、位置決め位置からのずれを生
じて固定されるおそれもある。そこで、前記のように、
一旦、全面吸着を行うことによって、位置決め位置に定
置した状態での速やかな固定状態とすることが可能とな
る。
【0028】このように、本発明によれば、薄型基板に
対し表示範囲内において均一な処理を実施することがで
き、表示特性の向上した液晶表示素子を作製することが
できる。このような液晶表示素子には、TN(Twis
ted Nematic)、STN(Super Tw
isted Nematic)、およびFSTN(Fi
lm−compensated Super Twis
ted Nematic)等の駆動タイプがあり、最近
のワープロ、パソコン等の大型のものには、STN、あ
るいはFSTN等の駆動タイプが用いられている。特
に、このタイプの液晶表示素子の液晶配向制御について
は従来よりもきびしい制御が必要で、薄型基板がこれら
のタイプの液晶表示素子に用いられる場合に、液晶配向
処理時における薄型基板のフラット性の保持が極めて重
要なものとなっており、この場合に、前述の方法を適用
することによって、特性の向上を図ることができる。
【0029】また、液晶表示素子製造プロセスにおける
レジスト塗布装置を中心に説明したが、その他の製造装
置において、本発明の適用が可能である。
【0030】
【発明の効果】以上の説明のように、本発明の液晶表示
素子の製造方法によれば、吸着孔を通して薄型基板に吸
着力を作用させた吸着状態を変化させ、薄型基板の有効
使用範囲を除く周縁部に位置する吸着孔を通して吸着力
を作用させた周縁吸着状態で、薄型基板を固定して各種
の処理を施すことにより、有効使用範囲においては薄型
基板を平面状態とすることができるとともに、薄型基板
の位置ずれを防止することができる。したがって、均一
な膜厚の膜を高い位置精度で形成することができるた
め、表示特性に優れた液晶表示素子を得ることができ
る。
【0031】さらに、吸着状態をすべての吸着孔を通し
て薄型基板に吸着力を作用させた全面吸着状態から周縁
吸着状態に変化させることにより、確実に有効使用範囲
においては薄型基板を平面状態とすることができるとと
もに、薄型基板の位置ずれを防止することができる。し
たがって、さらに均一な膜厚の膜をさらに高い位置精度
で形成することができるため、さらに表示特性に優れた
液晶表示素子を得ることができる。
【0032】本発明の液晶表示素子製造装置によれば、
吸着孔を通して薄型基板に吸着力を作用させた吸着状態
を切り換える機構を有し、薄型基板の有効使用範囲を除
く周縁部に位置する吸着孔を通して吸着力を作用させた
周縁吸着状態で、薄型基板を固定して各種の処理を施す
ことにより、有効使用範囲においては薄型基板を平面状
態とすることができるとともに、薄型基板の位置ずれを
防止することができる。したがって、均一な膜厚の膜を
高い位置精度で形成することができるため、表示特性に
優れた液晶表示素子を得ることができる。
【0033】さらに、吸着状態を切り換える機構は、す
べての吸着孔を通して薄型基板に吸着力を作用させた全
面吸着状態と周縁吸着状態とに切り換えることができる
ことにより、確実に有効使用範囲においては薄型基板を
平面状態とすることができるとともに、薄型基板の位置
ずれを防止することができる。したがって、さらに均一
な膜厚の膜をさらに高い位置精度で形成することができ
るため、さらに表示特性に優れた液晶表示素子を得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態において用いられるステー
ジと薄型基板との関係を示す平面図である。
【図2】ステージの断面図である。
【図3】ステージ上への薄型基板の吸着固定状態を示す
断面図である。
【図4】薄型基板における表示範囲を説明するための平
面図である。
【図5】薄型基板を二段階の吸着操作で固定する場合の
タイミングチャートである。
【図6】従来のステージとこのステージ状に載置される
ガラス基板とを示す断面図である。
【図7】従来のステージへのガラス基板の吸着固定状態
を示す拡大断面図である。
【図8】レジスト膜が塗布されたガラス基板を示す断面
図である。
【図9】従来のステージによる薄型基板の吸着固定状態
を示す拡大断面図である。
【図10】従来の吸着固定状態でレジストを塗布した後
の薄型基板の断面図である。
【符号の説明】
1 フレキシブル基板 2 ステージ(載置台) 3 周縁側吸着孔 4 真空ポンプ 5 第1連通路 6 切換弁 7 中央側吸着孔 8 第2連通路 11 ガラス基板 12 ステージ(載置台) 13 吸着孔 14 連通路 15 真空ポンプ 16 レジスト膜 21 薄型基板 22 レジスト膜
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B05C 11/08 B05C 11/08 13/02 13/02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の吸着孔が互いに離間してそれぞれ
    開口する平坦な載置面を有する載置台上に、前記吸着孔
    を通して吸着力を作用させて薄型基板を固定し、前記薄
    型基板に各種の処理を施す液晶表示素子の製造方法にお
    いて、 前記吸着孔を通して前記薄型基板に吸着力を作用させた
    吸着状態を変化させ、前記薄型基板の有効使用範囲を除
    く周縁部に位置する前記吸着孔を通して吸着力を作用さ
    せた周縁吸着状態で、前記薄型基板を固定して各種の処
    理を施すことを特徴とする液晶表示素子の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記吸着状態をすべての前記吸着孔を通
    して前記薄型基板に吸着力を作用させた全面吸着状態か
    ら前記周縁吸着状態に変化させることを特徴とする請求
    項1記載の液晶表示素子の製造方法。
  3. 【請求項3】 薄型基板を載置する平坦な載置面を有す
    る載置台と、前記載置面に設けられた互いに離間してそ
    れぞれ開口する複数の吸着孔とを有し、前記吸着孔を通
    して吸着力を作用させて前記薄型基板を固定し、前記薄
    型基板に各種の処理を施す液晶表示素子製造装置におい
    て、 前記吸着孔を通して前記薄型基板に吸着力を作用させた
    吸着状態を切り換える機構を有し、前記薄型基板の有効
    使用範囲を除く周縁部に位置する前記吸着孔を通して吸
    着力を作用させた周縁吸着状態で、前記薄型基板を固定
    して各種の処理を施すことを特徴とする液晶表示素子製
    造装置。
  4. 【請求項4】 前記機構は、すべての前記吸着孔を通し
    て前記薄型基板に吸着力を作用させた全面吸着状態と前
    記周縁吸着状態とに切り換えることができることを特徴
    とする請求項3記載の液晶表示素子の製造装置。
JP18560097A 1997-07-11 1997-07-11 液晶表示素子の製造方法 Expired - Fee Related JP3218205B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18560097A JP3218205B2 (ja) 1997-07-11 1997-07-11 液晶表示素子の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18560097A JP3218205B2 (ja) 1997-07-11 1997-07-11 液晶表示素子の製造方法

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3095523A Division JP2851951B2 (ja) 1991-04-25 1991-04-25 フレキシブル基板の吸着方法

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000119260A Division JP3306409B2 (ja) 1991-04-25 2000-04-20 液晶表示素子製造装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1068921A true JPH1068921A (ja) 1998-03-10
JP3218205B2 JP3218205B2 (ja) 2001-10-15

Family

ID=16173646

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18560097A Expired - Fee Related JP3218205B2 (ja) 1997-07-11 1997-07-11 液晶表示素子の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3218205B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003078288A (ja) * 2001-09-06 2003-03-14 Matsushita Electric Ind Co Ltd 部品実装装置及び部品実装方法
US7096911B2 (en) 2000-11-30 2006-08-29 Fujitsu Limited Apparatus for manufacturing bonded substrate
JP2008298870A (ja) * 2007-05-29 2008-12-11 Orc Mfg Co Ltd 描画装置

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7096911B2 (en) 2000-11-30 2006-08-29 Fujitsu Limited Apparatus for manufacturing bonded substrate
US7300532B2 (en) 2000-11-30 2007-11-27 Fujitsu Limited Method for manufacturing bonded substrate
US7513966B2 (en) 2000-11-30 2009-04-07 Fujitsu Limited Apparatus for manufacturing bonded substrate
US7621310B2 (en) 2000-11-30 2009-11-24 Fujitsu Limited Apparatus for manufacturing bonded substrate
US7681522B2 (en) 2000-11-30 2010-03-23 Fujitsu Limited Apparatus for manufacturing bonded substrate
US7703494B2 (en) 2000-11-30 2010-04-27 Fujitsu Limited Apparatus for manufacturing bonded substrate
US7819165B2 (en) 2000-11-30 2010-10-26 Fujitsu Limited Apparatus for manufacturing bonded substrate
US8128768B2 (en) 2000-11-30 2012-03-06 Fujitsu Limited Apparatus for manufacturing bonded substrate
JP2003078288A (ja) * 2001-09-06 2003-03-14 Matsushita Electric Ind Co Ltd 部品実装装置及び部品実装方法
JP2008298870A (ja) * 2007-05-29 2008-12-11 Orc Mfg Co Ltd 描画装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3218205B2 (ja) 2001-10-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7494695B2 (en) Method of forming pattern having step difference and method of making thin film transistor and liquid crystal display using the same
KR100320697B1 (ko) 액정 표시 소자의 제조 방법 및 액정 표시 소자제조 장치
JP3483809B2 (ja) 基板の貼り合わせ方法および貼り合わせ装置並びに液晶表示装置の製造方法
JP4566163B2 (ja) 印刷装置システム及びそれを用いたパターン形成方法
JP2002217276A (ja) ステージ装置
US7528927B2 (en) Fabrication method of liquid crystal display panel and seal pattern forming device using the same
CN114300640B (zh) 掩模制造方法及掩模
JP2851951B2 (ja) フレキシブル基板の吸着方法
JP3245550B2 (ja) 液晶表示素子の製造方法
JPH1068921A (ja) 液晶表示素子の製造方法および液晶表示素子製造装置
JP3306409B2 (ja) 液晶表示素子製造装置
JP2003043458A (ja) 液晶表示素子基板の吸着方法及び液晶表示素子基板の吸着装置
JP3306408B2 (ja) 液晶表示素子製造装置
JP2010039227A (ja) 露光装置、露光方法及び基板載置方法
JP2003045946A (ja) 液晶表示素子基板の吸着方法及び液晶表示素子基板の吸着装置
KR101622639B1 (ko) 평판 표시 소자의 제조 장치 및 방법
KR20210026168A (ko) 마스크 지지 템플릿, 마스크 지지 템플릿의 제조 방법 및 프레임 일체형 마스크의 제조 방법
JPH0475025A (ja) Lcdパネル
KR102301332B1 (ko) 마스크 지지 템플릿의 제조 방법 및 프레임 일체형 마스크의 제조 방법
KR20030075522A (ko) 얼라인 마크를 구비한 액정표시소자
JP3445666B2 (ja) 露光装置
KR20240059257A (ko) 마스크와 프레임의 연결체 및 그 제조 방법
JPH11212071A (ja) 液晶表示基板の製造方法およびその装置
JP2980526B2 (ja) 電極基板のラビング処理装置
JPS6290660A (ja) 露光装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees