JPH1068854A - 耐砲弾性多層ケーブルプロテクター - Google Patents
耐砲弾性多層ケーブルプロテクターInfo
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Abstract
同等の保護効果を発揮する耐砲弾性多層ケーブルプロテ
クターを低コストで提供する。 【解決手段】 少なくとも1つの硬質の耐衝撃性プラス
チック製外装層(ASH)によって補強された少なくとも
1つのファイバー外装層(AG)を含む耐砲弾性多層ケー
ブルプロテクター。
Description
ブルプロテクター、特に光通信ケーブル用の耐砲弾性多
層ケーブルプロテクターに関する。
を狙撃するハンターの標的として繰り返してさらされて
いる。光通信ケーブルの敏感な光導波管(LWL)を狙撃
砲弾による損傷から保護するために、従来からケーブル
コア(KK)内の光導波管(LWL)をアラミド製織物(A
G)から成る数層で保護している。十分な保護効果を得
るためには、強度が550g/m2のアラミド製織物か
ら成る被覆層が少なくとも2層必要である(図7参照)。
実用上十分な保護効果を得るためにはアラミド製織物の
被覆層は3層にすることが推奨されている(図8参照)。
このような方策の難点はコストが高くなることである。
砲弾から完全に保護できるアラミド層を有するケーブル
は非保護ケーブルの2倍のコストがかかる。
のアラミド織物層を有するケーブルプロテクターと同等
の保護効果を発揮するが、該プロテクターよりも低コス
トのケーブルプロテクターとして利用できる適当な外装
構造を開発し、この種のプロテクターを保有するケーブ
ルを提供するためになされたものである。
れていたコスト高の外装層の一部をプラスチック製保護
層によって代替させることによって解決された。即ちこ
の発明は、少なくとも1つの硬質の耐衝撃性改質プラス
チック製外装層によって補強された少なくとも1つのフ
ァイバー外装層を含む、特に光通信ケーブル用の耐砲弾
性多層ケーブルプロテクターに関する。
ラスチック製外装層から成る砲弾保護層を有する光通信
ケーブルの模式的断面図である。図2は1つのアラミド
織物層、プラスチック製外装層および減衰層から成る砲
弾保護層を有する光通信ケーブルの模式的断面図であ
る。図3は1つのアラミド織物層、プラスチック層およ
び内部繊維組織下に配設された減衰層から成る砲弾保護
層を有する光通信ケーブルの模式的断面図である。図4
はレファレンスプレートによる砲撃評価基準の模式的表
示図である。図5は砲撃試験フォーマットの模式的表示
図である。図6は貫通試験の模式的表示図である。図7
は2つのアラミド織物層から成る砲弾保護層を有する従
来の光通信ケーブルの模式的断面図である。図8は3つ
のアラミド織物層から成る砲弾保護層を有する従来の光
通信ケーブルの模式的断面図である。
しい態様は以下のファイバー外装層(a)と少なくとも1
つの硬質の耐衝撃性プラスチック製外装層または耐衝撃
性改質プラスチック製外装層(b)を含む多層構造を有す
るものである: (a)好ましくはアラミドファイバー、ガラスファイバ
ー、カーボンファイバーまたは高力合成ファイバー(好
ましくはアラミドファイバー)から選択されるファイバ
ーもしくはフィラメント製の織物または引張り応力下で
長手方向に隣接した糸を含むファイバー外装層、および (b)好ましくはポリアミド、ポリエステル、ポリエステ
ルエラストマー、ポリウレタン、これらの混合物および
ポリオレフィン類から選択される他のプラスチックとこ
れらのプラスチックとの混合物から成る群から選択され
る耐衝撃性の非常に高いプラスチック[弾性率;200
〜2000N/mm2、シャルピーノッチ付衝撃強さ;
少なくとも10kJ/m2、貫通エネルギー;少なくと
も60Nm(DIN53 373による測定値)]から成
る少なくとも1つの硬質の耐衝撃性プラスチック製外装
層または耐衝撃性改質プラスチック製外装層(図1参
照)。
好ましくは熱可塑性エラストマー、例えばポリアミドエ
ラストマー、ポリエステルエラストマーおよびポリオレ
フィンから成る群から選択される特にエネルギー吸収性
の軟質プラスチックから成る減衰層(c)を好ましくは外
装層(a)および(b)の下部に有するものである(図2参
照)。軟質減衰層(c)は糸状単繊維ルース緩衝層を有す
る通信ケーブルに特に有効である。従来のケーブルの場
合のように(図7および図8参照)、最外部外装層(AM)
を形成する少なくとも1つのポリオレフィン製の保護層
を配設するのが好ましい。
ファイバー織物(AG)、その内側の比較的硬質の耐衝撃
性プラスチック製または耐衝撃性改質プラスチック製外
装層(ASH)、該外装層の下部に配設されたアラミドフ
ァイバー織物(AG)およびその内側の軟質プラスチック
製減衰層(DSH)から成る保護層を有する(図3参照)。
図1に示す態様の場合のように、アラミドファイバー織
物は好ましくは長手方向に平行に隣接したアラミド糸か
ら構成されていてもよい。
いては、耐衝撃性ポリアミド層の下部に強度が400g
/m2で厚さが1.6mmのアラミド織物層を有する保護
層は、付加的な耐衝撃性プラスチック製外装層を有さな
いで同じ強度を有する3つのアラミド織物層から成る保
護層と同等の保護効果を示す(図4参照)。
ク製外装層を有するケーブルプロテクターは特に好まし
いものであるが、該外装層の厚さは一般的には0.5m
mで十分である。
12/70の散弾銃(SG)から鉛砲弾(BS)を15m離
れた試験プレートホルダー(PPA)を射撃した。第一プ
レートとしては厚さ0.8mmのポリエチレンプレート
(am)を挿入した。スチール製プレート上に直接配置し
た最後のプレートは易破砕性プラスチック製プレートで
あって、レファレンスプレート(RP)として使用した。
外装層を構成する被験プレートまたは織物はこれらのプ
レートの間に配置した。鉛砲弾の貫通の深さとレファレ
ンスプレートの状態を評価した(図4参照)。
ャルピーノッチ付衝撃強さが10kJ/m2よりも高い
耐衝撃性改質ポリアミド、例えば、EMS化学社(ツュ
ーリッヒ)の市販品「グリラミド(Grilamid)XE357
4」(登録商標)または「グリロン(Grilon)XE3501」
(登録商標)は特に適当な被覆材である。耐衝撃性改質ポ
リエステルまたは耐衝撃性のポリウレタンおよびポリエ
ラストマーも適当な外装材である。
々の鉛砲弾によって貫通されなかったが、その下部の光
導波管被覆層が傷つく場合がみられた。従って、本発明
によるケーブルプロテクターには軟質の耐衝撃性プラス
チック、例えば、EMS化学社から市販されている「グ
リラミドELY60」(登録商標)のようなタイプのポリ
アミドエラストマーまたはこれと類似の特性を有する他
のポリマー製の減衰層をさらに配設するのが特に有効で
ある。
ーを光通信ケーブルの外装保護層として使用する方法が
含まれる。外装材料の適性を評価するために、DIN5
3 373による貫通試験をおこなった(図6参照)。室
温での貫通エネルギーを厚さ2mmのプレートについて
測定した。以下に示すように、最も高い貫通エネルギー
は耐衝撃性改質ポリアミドの場合に観測された。
テクターは図1〜図3、図7および図8に示すような糸
状マルチファイバールース緩衝層(stranded multifiber
loose buffer)を有する光通信ケーブルのプロテクター
として適当なだけでなく、中枢マルチファイバールース
緩衝層(central multifiber loose buffer)、溝型中枢
エレメント、所謂「すりわり付コア(slotted core)」また
はその他の既知のケーブルコア構造を有する通信ケーブ
ルのプロテクターとしても適当である。本発明によるケ
ーブルプロテクターは特に適正な価格/性能比を有す
る。
ーブルプロテクターと同等の保護効果を発揮する耐砲弾
性多層ケーブルプロテクターを低コストで提供すること
ができる。
層から成る砲弾保護層を有する光通信ケーブルの模式的
断面図である。
層および減衰層から成る砲弾保護層を有する光通信ケー
ブルの模式的断面図である。
び内部繊維組織下に配設された減衰層から成る砲弾保護
層を有する光通信ケーブルの模式的断面図である。
模式的表示図である。
る。
有する従来の光通信ケーブルの模式的断面図である。
有する従来の光通信ケーブルの模式的断面図である。
行糸) am ポリエチレンプレート ASH プラスチック製外装層 AM 最外外装層 BS 鉛砲弾 DSH 減衰層 KK ケーブルコア LWL 光導波管 PPA 試験プレートホルダー RP レファレンスプレート SG 散弾銃
Claims (14)
- 【請求項1】 少なくとも1つの硬質の耐衝撃性改質プ
ラスチック製外装層によって補強された少なくとも1つ
のファイバー外装層を含む、特に光通信ケーブル用の耐
砲弾性多層ケーブルプロテクター。 - 【請求項2】 少なくとも1つの減衰層をさらに有する
請求項1記載のケーブルプロテクター。 - 【請求項3】 少なくとも1つのポリオレフィン製外部
保護層をさらに有する請求項1または2記載のケーブル
プロテクター。 - 【請求項4】 ファイバー外装層が、長手方向に平行隣
接した糸状または織物状のアラミドファイバー、ガラス
ファイバー、高力合成ファイバーおよびカーボンファイ
バーから成る群から選択される高力ファイバーから成る
請求項1から3いずれかに記載のケーブルプロテクタ
ー。 - 【請求項5】 プラスチック製外装層が次の特性を有す
る耐衝撃性プラスチックまたは耐衝撃性改質プラスチッ
クから成る請求項1から4いずれかに記載のケーブルプ
ロテクター:弾性率;200〜2000N/mm2、シ
ャルピーノッチ付衝撃強さ;少なくとも10kJ/
m2、貫通エネルギー;少なくとも60Nm(DIN53
373に従って測定した値)。 - 【請求項6】 耐衝撃性プラスチックまたは耐衝撃性改
質プラスチックがポリアミド、ポリエステル、ポリエス
テルエラストマー、ポリウレタンおよびこれらの任意の
混合物から選択されるプラスチックである請求項5記載
のケーブルプロテクター。 - 【請求項7】 プラスチックがポリオレフィンから選択
される他のプラスチックとの混合物である請求項1から
6いずれかに記載のケーブルプロテクター。 - 【請求項8】 減衰層がポリアミドエラストマー、ポリ
エステルエラストマーおよびポリオレフィンから選択さ
れる軟質プラスチックから成る請求項2記載のケーブル
プロテクター。 - 【請求項9】 軟質プラスチックが耐衝撃性改質プラス
チックである請求項8記載のケーブルプロテクター。 - 【請求項10】 減衰層がファイバー外装層および硬質
プラスチック製外装層の下部に配設された請求項2また
は8記載のケーブルプロテクター。 - 【請求項11】 プラスック製外装層の壁厚が少なくと
も0.5mmである請求項1から10いずれかに記載の
ケーブルプロテクター。 - 【請求項12】 プラスチック製外装層の壁厚が少なく
とも1.6mmである請求項1から10いずれかに記載
のケーブルプロテクター。 - 【請求項13】 ファイバー外装層の下部層の全壁厚が
少なくとも0.5mmである請求項1から10いずれか
に記載のケーブルプロテクター。 - 【請求項14】 請求項1から13いずれかに記載の耐
砲弾性多層ケーブルプロテクターを光通信ケーブル用外
装として使用する方法。
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