JPH1068765A - 車両のバッテリ残量測定方法及びその装置、並びに車両のバッテリ電圧表示方法及びその装置 - Google Patents
車両のバッテリ残量測定方法及びその装置、並びに車両のバッテリ電圧表示方法及びその装置Info
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- JPH1068765A JPH1068765A JP8227129A JP22712996A JPH1068765A JP H1068765 A JPH1068765 A JP H1068765A JP 8227129 A JP8227129 A JP 8227129A JP 22712996 A JP22712996 A JP 22712996A JP H1068765 A JPH1068765 A JP H1068765A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 車両のバッテリ上がりを未然に防止できる車
両のバッテリ残量測定方法を提案する。 【解決手段】 バッテリ14から電源供給を受けている
複数の負荷A1〜Anをそれぞれ異なる組み合わせでオ
ン動作させ、そのときに得られる複数のバッテリ電圧値
Dvとバッテリ電流値Diとを検出し、当該複数のバッ
テリ電圧値Dvとバッテリ電流値Diとの関係を表す一
次式を求め、当該一次式に基づいてバッテリ14の特性
を考慮したバッテリ14の現時点での推定電圧値を求
め、当該推定電圧値に基づいてバッテリ14の残存容量
を求めるようにしたことにより、バッテリ14の残存容
量を的確に求めることができるのでバッテリ上がりを未
然に防止できるようになる。
両のバッテリ残量測定方法を提案する。 【解決手段】 バッテリ14から電源供給を受けている
複数の負荷A1〜Anをそれぞれ異なる組み合わせでオ
ン動作させ、そのときに得られる複数のバッテリ電圧値
Dvとバッテリ電流値Diとを検出し、当該複数のバッ
テリ電圧値Dvとバッテリ電流値Diとの関係を表す一
次式を求め、当該一次式に基づいてバッテリ14の特性
を考慮したバッテリ14の現時点での推定電圧値を求
め、当該推定電圧値に基づいてバッテリ14の残存容量
を求めるようにしたことにより、バッテリ14の残存容
量を的確に求めることができるのでバッテリ上がりを未
然に防止できるようになる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両のバッテリ残量
測定方法及びその装置、並びに車両のバッテリ電圧表示
方法及びその装置に関し、例えば車両駐車時にエンジン
を始動させるために最低限必要なバッテリ容量となるま
での現時点におけるバッテリ残量を求める場合に適用し
て好適なものである。
測定方法及びその装置、並びに車両のバッテリ電圧表示
方法及びその装置に関し、例えば車両駐車時にエンジン
を始動させるために最低限必要なバッテリ容量となるま
での現時点におけるバッテリ残量を求める場合に適用し
て好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来の車両のバッテリ電源供給装置で
は、一般に図14に示すように、車体のエンジンルーム
内に設けられたバッテリ1から出る電力は、バッテリ1
の近傍に設けられた図示しないヒューズボックスに収容
されたヒュージブルリンク2、及びエンジンルーム内に
配索されたバッテリ電源線L1を介して運転席のイグニ
ッションキースイッチ3に至り、このイグニッションキ
ースイッチ3の各ポジションに応じて運転席のカウルサ
イド内側に配された図示しないヒューズボックス内のヒ
ューズ4a〜4c及び電源線L1a〜L1cを介して車
両内の各部に設けられている各負荷に供給されると共
に、バッテリ1の近傍に設けられた図示しないヒューズ
ボックスに収容されたヒューズ5及びバッテリ電源線L
2を介して常時電源供給を必要とする例えば時計6や電
子制御ユニット(いわゆるECU(Electoronic Contro
l Unit))7などの負荷にも供給されるようになってい
る。
は、一般に図14に示すように、車体のエンジンルーム
内に設けられたバッテリ1から出る電力は、バッテリ1
の近傍に設けられた図示しないヒューズボックスに収容
されたヒュージブルリンク2、及びエンジンルーム内に
配索されたバッテリ電源線L1を介して運転席のイグニ
ッションキースイッチ3に至り、このイグニッションキ
ースイッチ3の各ポジションに応じて運転席のカウルサ
イド内側に配された図示しないヒューズボックス内のヒ
ューズ4a〜4c及び電源線L1a〜L1cを介して車
両内の各部に設けられている各負荷に供給されると共
に、バッテリ1の近傍に設けられた図示しないヒューズ
ボックスに収容されたヒューズ5及びバッテリ電源線L
2を介して常時電源供給を必要とする例えば時計6や電
子制御ユニット(いわゆるECU(Electoronic Contro
l Unit))7などの負荷にも供給されるようになってい
る。
【0003】またこのバッテリ電源供給装置では、バッ
テリ1に接続された抵抗8aの両端の電圧を電圧計8b
により検出することにより現在のバッテリ1の電圧を検
出し、当該検出結果を例えばインストルメントパネルに
配設されている電圧計やバッテリ残量が少なくなってい
ると点灯する警告ランプ等の表示部8Cにより表示す
る。
テリ1に接続された抵抗8aの両端の電圧を電圧計8b
により検出することにより現在のバッテリ1の電圧を検
出し、当該検出結果を例えばインストルメントパネルに
配設されている電圧計やバッテリ残量が少なくなってい
ると点灯する警告ランプ等の表示部8Cにより表示す
る。
【0004】これにより運転者は表示部8Cを見ること
によりバッテリ1の寿命や充電時期が近いことを知るこ
とができる。また運転者は、例えば駐車時において室内
灯やテールランプ等の負荷を作動させている場合、表示
部8Cを見ることにより、これ以上これらの負荷を作動
させ続けるとエンジンを始動させるために最低限必要な
電圧以下までバッテリ電圧が低下してしまうと判断し
て、前もってそれらの負荷の作動を停止させていわゆる
バッテリ上がりを未然に防止することもできる。
によりバッテリ1の寿命や充電時期が近いことを知るこ
とができる。また運転者は、例えば駐車時において室内
灯やテールランプ等の負荷を作動させている場合、表示
部8Cを見ることにより、これ以上これらの負荷を作動
させ続けるとエンジンを始動させるために最低限必要な
電圧以下までバッテリ電圧が低下してしまうと判断し
て、前もってそれらの負荷の作動を停止させていわゆる
バッテリ上がりを未然に防止することもできる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一般
に、車両に搭載されているバッテリ1は、図15に示す
ように、必ずしも時間に比例して電圧が下がっていくの
ではなく、ある電圧以下になるとそれ以降は急激に電圧
が減少するような特性を有する。因みに、図15は、バ
ッテリ1からある一定値の電流を流し続けた場合の電圧
−時間特性を示したものである。
に、車両に搭載されているバッテリ1は、図15に示す
ように、必ずしも時間に比例して電圧が下がっていくの
ではなく、ある電圧以下になるとそれ以降は急激に電圧
が減少するような特性を有する。因みに、図15は、バ
ッテリ1からある一定値の電流を流し続けた場合の電圧
−時間特性を示したものである。
【0006】このため、例えば駐車時において現時点t
1において検出されたバッテリ1の電圧値はV1であるの
で運転者が未だバッテリ残量に十分余裕があると判断し
て、そのまま室内灯やテールランプ等の負荷を作動し続
けた場合、当該運転者が予想した時点よりも遙かに早い
時点t2においてバッテリ1の電圧はエンジンを始動さ
せるために最低限必要な電圧V2以下に低下し、この結
果エンジンを始動させることができなくなる問題があ
る。
1において検出されたバッテリ1の電圧値はV1であるの
で運転者が未だバッテリ残量に十分余裕があると判断し
て、そのまま室内灯やテールランプ等の負荷を作動し続
けた場合、当該運転者が予想した時点よりも遙かに早い
時点t2においてバッテリ1の電圧はエンジンを始動さ
せるために最低限必要な電圧V2以下に低下し、この結
果エンジンを始動させることができなくなる問題があ
る。
【0007】同様に、時点t1の電圧値V1に基づいてバ
ッテリ1を充電するのは未だ余裕があると判断してバッ
テリ1の充電を怠っていると、バッテリ1が運転者の予
想よりも遙かに早くバッテリ上がりに達してしまう問題
がある。
ッテリ1を充電するのは未だ余裕があると判断してバッ
テリ1の充電を怠っていると、バッテリ1が運転者の予
想よりも遙かに早くバッテリ上がりに達してしまう問題
がある。
【0008】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、車両のバッテリ上がりを未然に防止できる車両のバ
ッテリ残量測定方法及びその装置、並びに車両のバッテ
リ電圧表示方法及びその装置を提案しようとするもので
ある。
で、車両のバッテリ上がりを未然に防止できる車両のバ
ッテリ残量測定方法及びその装置、並びに車両のバッテ
リ電圧表示方法及びその装置を提案しようとするもので
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明により成された請求項1に記載の車両のバッテ
リ残量測定方法は、車両に搭載されたバッテリのある時
点の電圧値と当該バッテリから流出している電流値とに
基づいて、当該バッテリの残存容量を測定する車両のバ
ッテリ残量測定方法において、バッテリから電源供給を
受けている複数の負荷をそれぞれ異なる組み合わせでオ
ン動作させるステップと、そのときに得られる複数のバ
ッテリ電圧値とバッテリ電流値とを検出するステップ
と、当該複数のバッテリ電圧値とバッテリ電流値との関
係を表す一次式を求めるステップと、当該一次式に基づ
いて、バッテリの特性を考慮したバッテリの現時点での
推定電圧値を求めるステップと、当該推定電圧値に基づ
いてバッテリの残存容量を求めるステップとを順次行う
ようにする。
め本発明により成された請求項1に記載の車両のバッテ
リ残量測定方法は、車両に搭載されたバッテリのある時
点の電圧値と当該バッテリから流出している電流値とに
基づいて、当該バッテリの残存容量を測定する車両のバ
ッテリ残量測定方法において、バッテリから電源供給を
受けている複数の負荷をそれぞれ異なる組み合わせでオ
ン動作させるステップと、そのときに得られる複数のバ
ッテリ電圧値とバッテリ電流値とを検出するステップ
と、当該複数のバッテリ電圧値とバッテリ電流値との関
係を表す一次式を求めるステップと、当該一次式に基づ
いて、バッテリの特性を考慮したバッテリの現時点での
推定電圧値を求めるステップと、当該推定電圧値に基づ
いてバッテリの残存容量を求めるステップとを順次行う
ようにする。
【0010】また本発明により成された請求項5に記載
の車両のバッテリ残量測定装置は、図1の基本構成図に
示すように、車両に搭載されたバッテリ14のある時点
の電圧値と当該バッテリ14から流出している電流値と
に基づいて当該バッテリ14の残存容量を測定する車両
のバッテリ残量測定装置において、バッテリ14から電
源供給を受けている複数の負荷A1〜Anとバッテリ1
4とを接続する共通電源線上に設けられ、当該共通電源
線の電圧値及び電流値を検出する電圧値検出手段FU
1、52及び電流値検出手段50、51と、各負荷A1
〜Anとバッテリ14とを接続する電源線上にそれぞれ
設けられ、閉成状態のときに対応する負荷A1〜Anに
バッテリ14の電源を供給する複数の電源線開閉手段R
1〜Rnと、複数の電源線開閉手段R1〜Rnをそれぞれ異
なる組み合わせで閉成状態に制御する開閉制御手段40
−1と、複数の電源線開閉手段R1〜Rnをそれぞれ異な
る組み合わせで閉成状態にしたときに電圧値検出手段F
U1、52及び電流値検出手段50、51から得られる
複数のバッテリ電圧値Dvとバッテリ電流値Diとに基づ
いて当該複数のバッテリ電圧値Dvとバッテリ電流値Di
との関係を表す一次式を求め、さらに当該一次式に基づ
いてバッテリ14の特性を考慮したバッテリ14の現時
点での推定電圧値を求め、さらに当該推定電圧値に基づ
いてバッテリ14の残存容量を求める残存容量算出手段
40−2とを備えるようにする。
の車両のバッテリ残量測定装置は、図1の基本構成図に
示すように、車両に搭載されたバッテリ14のある時点
の電圧値と当該バッテリ14から流出している電流値と
に基づいて当該バッテリ14の残存容量を測定する車両
のバッテリ残量測定装置において、バッテリ14から電
源供給を受けている複数の負荷A1〜Anとバッテリ1
4とを接続する共通電源線上に設けられ、当該共通電源
線の電圧値及び電流値を検出する電圧値検出手段FU
1、52及び電流値検出手段50、51と、各負荷A1
〜Anとバッテリ14とを接続する電源線上にそれぞれ
設けられ、閉成状態のときに対応する負荷A1〜Anに
バッテリ14の電源を供給する複数の電源線開閉手段R
1〜Rnと、複数の電源線開閉手段R1〜Rnをそれぞれ異
なる組み合わせで閉成状態に制御する開閉制御手段40
−1と、複数の電源線開閉手段R1〜Rnをそれぞれ異な
る組み合わせで閉成状態にしたときに電圧値検出手段F
U1、52及び電流値検出手段50、51から得られる
複数のバッテリ電圧値Dvとバッテリ電流値Diとに基づ
いて当該複数のバッテリ電圧値Dvとバッテリ電流値Di
との関係を表す一次式を求め、さらに当該一次式に基づ
いてバッテリ14の特性を考慮したバッテリ14の現時
点での推定電圧値を求め、さらに当該推定電圧値に基づ
いてバッテリ14の残存容量を求める残存容量算出手段
40−2とを備えるようにする。
【0011】以上の構成において、残存容量算出手段4
0−2により求められる残存容量は、単に現時点でバッ
テリ14から得られる1つの電圧値及び1つの電流値か
ら求める残存容量とは異なり、時間が経過するに従って
急激に電圧値が減少するといったバッテリ14の特性も
反映した残存容量となる。この結果この残存容量を基に
負荷への電源供給の停止時期や充電時期を決めるように
すれば、車両のバッテリ上がりを未然に防止できるよう
になる。
0−2により求められる残存容量は、単に現時点でバッ
テリ14から得られる1つの電圧値及び1つの電流値か
ら求める残存容量とは異なり、時間が経過するに従って
急激に電圧値が減少するといったバッテリ14の特性も
反映した残存容量となる。この結果この残存容量を基に
負荷への電源供給の停止時期や充電時期を決めるように
すれば、車両のバッテリ上がりを未然に防止できるよう
になる。
【0012】また本発明により成された請求項2に記載
のバッテリ残量測定方法は、バッテリ残存容量を求める
ステップでは、バッテリの満充電時のバッテリ容量をC
full、バッテリの満充電時の電圧値をVs、エンジンを
始動させるために最低限必要なバッテリ電圧値をVe、
推定電圧値をVnとしたとき、バッテリ残存容量Cnow
を、(17)式により求めるようにした。
のバッテリ残量測定方法は、バッテリ残存容量を求める
ステップでは、バッテリの満充電時のバッテリ容量をC
full、バッテリの満充電時の電圧値をVs、エンジンを
始動させるために最低限必要なバッテリ電圧値をVe、
推定電圧値をVnとしたとき、バッテリ残存容量Cnow
を、(17)式により求めるようにした。
【0013】また本発明により成された請求項6に記載
のバッテリ残量測定装置は、図1の基本構成図に示すよ
うに、請求項5の構成に加えてさらに、バッテリ14の
満充電時のバッテリ容量をCfull、バッテリ14の満充
電時の電圧値をVs、エンジンを始動させるために最低
限必要なバッテリ電圧値をVeを記憶している記憶手段
41を備え、残存容量算出手段40−2は、推定電圧値
をVnとしたとき、当該推定電圧値Vn用いると共に、C
full、Vs及びVeを記憶手段41から読み出して用い、
バッテリ残存容量Cnowを、(17)式より求めるよう
にした。
のバッテリ残量測定装置は、図1の基本構成図に示すよ
うに、請求項5の構成に加えてさらに、バッテリ14の
満充電時のバッテリ容量をCfull、バッテリ14の満充
電時の電圧値をVs、エンジンを始動させるために最低
限必要なバッテリ電圧値をVeを記憶している記憶手段
41を備え、残存容量算出手段40−2は、推定電圧値
をVnとしたとき、当該推定電圧値Vn用いると共に、C
full、Vs及びVeを記憶手段41から読み出して用い、
バッテリ残存容量Cnowを、(17)式より求めるよう
にした。
【0014】以上の構成において、バッテリ残存容量C
nowは残存容量算出手段40−2により(17)式の簡
単な演算を行うことにより算出できるため、時間が経過
するに従って急激に電圧値が減少するといったバッテリ
14の特性も反映した残存容量Cnowを容易に算出する
ことができるようになる。この結果、残存容量算出手段
40−2のハード量を小さくできることにより構成を簡
単化できる。
nowは残存容量算出手段40−2により(17)式の簡
単な演算を行うことにより算出できるため、時間が経過
するに従って急激に電圧値が減少するといったバッテリ
14の特性も反映した残存容量Cnowを容易に算出する
ことができるようになる。この結果、残存容量算出手段
40−2のハード量を小さくできることにより構成を簡
単化できる。
【0015】また本発明により成された請求項3に記載
のバッテリ残量測定方法は、一次式を求めるステップで
は、複数のバッテリ電圧値とバッテリ電流値との関係
を、V=a×I+bの一次式で表すことができるような
係数a及びbの値を求め、推定電圧を求めるステップで
は、推定電圧値をVnとしたとき、当該Vnを、係数a、
b、及びバッテリからある電流を流出させたときにバッ
テリの電圧が時間と共に直線的に減少するようなバッテ
リの特性に応じた定数であって予め求められている仮想
電流値iを用いて、(13)式により求めるようにし
た。
のバッテリ残量測定方法は、一次式を求めるステップで
は、複数のバッテリ電圧値とバッテリ電流値との関係
を、V=a×I+bの一次式で表すことができるような
係数a及びbの値を求め、推定電圧を求めるステップで
は、推定電圧値をVnとしたとき、当該Vnを、係数a、
b、及びバッテリからある電流を流出させたときにバッ
テリの電圧が時間と共に直線的に減少するようなバッテ
リの特性に応じた定数であって予め求められている仮想
電流値iを用いて、(13)式により求めるようにし
た。
【0016】また本発明により成された請求項7に記載
のバッテリ残量測定装置は、図1の基本構成図に示すよ
うに、請求項5又は請求項6の構成に加えてさらに、推
定電圧値をVnとしたとき、バッテリ14からある電流
を流出させたときにバッテリ14の電圧が時間と共に直
線的に減少するようなバッテリ14の特性に応じた定数
であって予め求められた仮想電流値iを記憶している記
憶手段41を備え、残存容量算出手段40−2は、一次
式を求める際、複数のバッテリ電圧値Dvとバッテリ電
流値Diとの関係を、V=a×I+bの一次式で表すこ
とができるような係数a及びbの値を求め、推定電圧V
nを、記憶手段41から読み出した仮想電流値iを用い
て、(13)式により求めるようにした。
のバッテリ残量測定装置は、図1の基本構成図に示すよ
うに、請求項5又は請求項6の構成に加えてさらに、推
定電圧値をVnとしたとき、バッテリ14からある電流
を流出させたときにバッテリ14の電圧が時間と共に直
線的に減少するようなバッテリ14の特性に応じた定数
であって予め求められた仮想電流値iを記憶している記
憶手段41を備え、残存容量算出手段40−2は、一次
式を求める際、複数のバッテリ電圧値Dvとバッテリ電
流値Diとの関係を、V=a×I+bの一次式で表すこ
とができるような係数a及びbの値を求め、推定電圧V
nを、記憶手段41から読み出した仮想電流値iを用い
て、(13)式により求めるようにした。
【0017】以上の構成において、バッテリ14の電圧
が時間と共に直線的に減少するようなバッテリ14の特
性に応じた推定電圧Vnを求めることができるようにな
り、この推定電圧Vnを用いれば、時間が経過するに従
って急激に電圧値が減少するといったバッテリ14の特
性も反映した残存容量Cnowを、直線のみからなる単純
な台形の面積計算で求めることができるようになる。こ
の結果、残存容量Cnowを一段と容易に算出することが
できるようになる。
が時間と共に直線的に減少するようなバッテリ14の特
性に応じた推定電圧Vnを求めることができるようにな
り、この推定電圧Vnを用いれば、時間が経過するに従
って急激に電圧値が減少するといったバッテリ14の特
性も反映した残存容量Cnowを、直線のみからなる単純
な台形の面積計算で求めることができるようになる。こ
の結果、残存容量Cnowを一段と容易に算出することが
できるようになる。
【0018】また本発明により成された請求項4に記載
のバッテリ残量測定方法は、一次式を求めるステップで
は、最小二乗法によって複数のバッテリ電圧値とバッテ
リ電流値とを直線近似することにより一次式を求めるよ
うにした。
のバッテリ残量測定方法は、一次式を求めるステップで
は、最小二乗法によって複数のバッテリ電圧値とバッテ
リ電流値とを直線近似することにより一次式を求めるよ
うにした。
【0019】また本発明により成された請求項8に記載
のバッテリ残量測定装置は、残存容量算出手段40−2
は、一次式を求める際、最小二乗法によって複数のバッ
テリ電圧値とバッテリ電流値とを直線近似することによ
り一次式を求めるようにした。
のバッテリ残量測定装置は、残存容量算出手段40−2
は、一次式を求める際、最小二乗法によって複数のバッ
テリ電圧値とバッテリ電流値とを直線近似することによ
り一次式を求めるようにした。
【0020】以上の構成において、、最小二乗法によっ
て一次式を求めたので複数のバッテリ電圧値とバッテリ
電流値との関係を表す良好に表した前記一次式を得るこ
とができるようになる。
て一次式を求めたので複数のバッテリ電圧値とバッテリ
電流値との関係を表す良好に表した前記一次式を得るこ
とができるようになる。
【0021】また本発明により成された請求項9に記載
のバッテリ電圧表示方法は、車両に搭載されたバッテリ
のある時点の実測電圧値と当該バッテリから流出してい
る実測電流値とに基づいて、車両に設けられた所定の表
示部に当該バッテリの仮想的な電圧値を表示する車両の
バッテリ電圧表示方法であって、バッテリから電源供給
を受けている複数の負荷をそれぞれ異なる組み合わせで
オン動作させるステップと、そのときに得られる複数の
実測電圧値と実測電流値とを検出するステップと、当該
複数の実測電圧値と実測電流値との関係を表す一次式を
求めるステップと、当該一次式に基づいてバッテリの特
性を考慮したバッテリの現時点での仮想的な推定電圧値
を求めるステップと、当該推定電圧値を表示部に表示さ
せるステップとを備えるようにする。
のバッテリ電圧表示方法は、車両に搭載されたバッテリ
のある時点の実測電圧値と当該バッテリから流出してい
る実測電流値とに基づいて、車両に設けられた所定の表
示部に当該バッテリの仮想的な電圧値を表示する車両の
バッテリ電圧表示方法であって、バッテリから電源供給
を受けている複数の負荷をそれぞれ異なる組み合わせで
オン動作させるステップと、そのときに得られる複数の
実測電圧値と実測電流値とを検出するステップと、当該
複数の実測電圧値と実測電流値との関係を表す一次式を
求めるステップと、当該一次式に基づいてバッテリの特
性を考慮したバッテリの現時点での仮想的な推定電圧値
を求めるステップと、当該推定電圧値を表示部に表示さ
せるステップとを備えるようにする。
【0022】また本発明により成された請求項11に記
載のバッテリ電圧表示装置は、図1の基本構成図に示す
ように、車両に搭載されたバッテリ14のある時点の実
測電圧値Dvと当該バッテリ14から流出している実測
電流値Diとに基づいてバッテリ14の仮想的な電圧値
Vnを表示する車両のバッテリ電圧表示装置であって、
バッテリ14から電源供給を受けている複数の負荷A1
〜Anとバッテリ14とを接続する共通電源線上に設け
られ、当該共通電源線の電圧値及び電流値を検出する電
圧値検出手段FU1、52及び電流値検出手段50、5
1と、各負荷A1〜Anとバッテリ14とを接続する電
源線上にそれぞれ設けられ、閉成状態のときに対応する
負荷A1〜Anにバッテリ14の電源を供給する複数の
電源線開閉手段R1〜Rnと、複数の電源線開閉手段R
1〜Rnをそれぞれ異なる組み合わせで閉成状態に制御
する開閉制御手段40−1と、複数の電源線開閉手段R
1〜Rnをそれぞれ異なる組み合わせで閉成状態にした
ときに電圧値検出手段FU1、52及び電流値検出手段
50、51から得られる複数の実測電圧値及び実測電流
値とに基づいて当該複数の実測電圧値Dvと実測電流値
Diとの関係を表す一次式を求め、さらに当該一次式に
基づいてバッテリ14の特性を考慮したバッテリ14の
現時点での仮想的な推定電圧値Vnを求める推定電圧算
出手段40−3と、推定電圧値を表示する表示手段とを
備えるようにする。
載のバッテリ電圧表示装置は、図1の基本構成図に示す
ように、車両に搭載されたバッテリ14のある時点の実
測電圧値Dvと当該バッテリ14から流出している実測
電流値Diとに基づいてバッテリ14の仮想的な電圧値
Vnを表示する車両のバッテリ電圧表示装置であって、
バッテリ14から電源供給を受けている複数の負荷A1
〜Anとバッテリ14とを接続する共通電源線上に設け
られ、当該共通電源線の電圧値及び電流値を検出する電
圧値検出手段FU1、52及び電流値検出手段50、5
1と、各負荷A1〜Anとバッテリ14とを接続する電
源線上にそれぞれ設けられ、閉成状態のときに対応する
負荷A1〜Anにバッテリ14の電源を供給する複数の
電源線開閉手段R1〜Rnと、複数の電源線開閉手段R
1〜Rnをそれぞれ異なる組み合わせで閉成状態に制御
する開閉制御手段40−1と、複数の電源線開閉手段R
1〜Rnをそれぞれ異なる組み合わせで閉成状態にした
ときに電圧値検出手段FU1、52及び電流値検出手段
50、51から得られる複数の実測電圧値及び実測電流
値とに基づいて当該複数の実測電圧値Dvと実測電流値
Diとの関係を表す一次式を求め、さらに当該一次式に
基づいてバッテリ14の特性を考慮したバッテリ14の
現時点での仮想的な推定電圧値Vnを求める推定電圧算
出手段40−3と、推定電圧値を表示する表示手段とを
備えるようにする。
【0023】以上の構成において、推定電圧算出手段4
0−3により求められる推定電圧値Vnは、単なるバッ
テリ14から得られるに現時点の実測電圧値とは異な
り、時間が経過するに従って急激に電圧値が減少すると
いったバッテリ14の特性も反映した電圧値となる。こ
の結果、表示部に表示された推定電圧値Vnを見て負荷
への電源供給の停止時期や充電時期を決めるようにすれ
ば、車両のバッテリ上がりを未然に防止できるようにな
る。
0−3により求められる推定電圧値Vnは、単なるバッ
テリ14から得られるに現時点の実測電圧値とは異な
り、時間が経過するに従って急激に電圧値が減少すると
いったバッテリ14の特性も反映した電圧値となる。こ
の結果、表示部に表示された推定電圧値Vnを見て負荷
への電源供給の停止時期や充電時期を決めるようにすれ
ば、車両のバッテリ上がりを未然に防止できるようにな
る。
【0024】また本発明により成された請求項10に記
載のバッテリ電圧表示方法は、一次式を求めるステップ
では、複数のバッテリ電圧値とバッテリ電流値との関係
を、V=a×I+bの一次式で表すことができるような
係数a及びbの値を求め、推定電圧を求めるステップで
は、推定電圧値をVnとしたとき、当該Vnを、係数a、
b、及びバッテリからある電流を流出させたときにバッ
テリの電圧が時間と共に直線的に減少するようなバッテ
リの特性に応じた定数であって予め求められている仮想
電流値iを用いて、(13)式により求めるようにし
た。
載のバッテリ電圧表示方法は、一次式を求めるステップ
では、複数のバッテリ電圧値とバッテリ電流値との関係
を、V=a×I+bの一次式で表すことができるような
係数a及びbの値を求め、推定電圧を求めるステップで
は、推定電圧値をVnとしたとき、当該Vnを、係数a、
b、及びバッテリからある電流を流出させたときにバッ
テリの電圧が時間と共に直線的に減少するようなバッテ
リの特性に応じた定数であって予め求められている仮想
電流値iを用いて、(13)式により求めるようにし
た。
【0025】また本発明により成された請求項12に記
載のバッテリ電圧表示装置は、請求項11の構成に加え
てさらに、バッテリ14からある電流を流出させたとき
にバッテリ14の電圧が時間と共に直線的に減少するよ
うなバッテリ14の特性に応じた定数であって予め求め
られた仮想電流値iを記憶している記憶手段41を備
え、推定電圧算出手段40−3は、一次式を求める際、
複数の実測電圧値Dvと実測電流値Diとの関係を、V
=a×I+bの一次式で表すことができるような係数a
及びbの値を求め、推定電圧Vnを、記憶手段41から
読み出した仮想電流値iを用いて、(13)式により求
めるようにした。
載のバッテリ電圧表示装置は、請求項11の構成に加え
てさらに、バッテリ14からある電流を流出させたとき
にバッテリ14の電圧が時間と共に直線的に減少するよ
うなバッテリ14の特性に応じた定数であって予め求め
られた仮想電流値iを記憶している記憶手段41を備
え、推定電圧算出手段40−3は、一次式を求める際、
複数の実測電圧値Dvと実測電流値Diとの関係を、V
=a×I+bの一次式で表すことができるような係数a
及びbの値を求め、推定電圧Vnを、記憶手段41から
読み出した仮想電流値iを用いて、(13)式により求
めるようにした。
【0026】以上の構成において、表示部にはバッテリ
14の電圧が時間と共に直線的に減少するようなバッテ
リ14の特性に応じた推定電圧Vnが表示されるように
なるため、バッテリ上がり間近で表示電圧値が急激に低
下することがなくなる。この結果、運転者はこの推定電
圧Vnに基づいて直感的に負荷への電源供給の停止時期
や充電時期を決めることができるようになり、車両のバ
ッテリ上がりを未然に防止できるようになる。
14の電圧が時間と共に直線的に減少するようなバッテ
リ14の特性に応じた推定電圧Vnが表示されるように
なるため、バッテリ上がり間近で表示電圧値が急激に低
下することがなくなる。この結果、運転者はこの推定電
圧Vnに基づいて直感的に負荷への電源供給の停止時期
や充電時期を決めることができるようになり、車両のバ
ッテリ上がりを未然に防止できるようになる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。 (1)全体構成 図2において、10は全体として本発明を説明するため
の一実施形態として車両のバッテリ電源供給装置を示
す。バッテリ電源供給装置10は車両の離れた部位に設
けられた3つのジャンクションボックス11、12及び
13を有する。ジャンクションボックス11はエンジン
ルーム内のバッテリ1近傍に配されており、ジャンクシ
ョンボックス12及び13は例えば運転席近傍のカウル
サイド等に配されている。
に基づいて説明する。 (1)全体構成 図2において、10は全体として本発明を説明するため
の一実施形態として車両のバッテリ電源供給装置を示
す。バッテリ電源供給装置10は車両の離れた部位に設
けられた3つのジャンクションボックス11、12及び
13を有する。ジャンクションボックス11はエンジン
ルーム内のバッテリ1近傍に配されており、ジャンクシ
ョンボックス12及び13は例えば運転席近傍のカウル
サイド等に配されている。
【0028】ここでジャンクションボックス11と、ジ
ャンクションボックス12及び13とはそれぞれ電源線
によって接続されており、バッテリ14や発電機(オル
タネータ)15で発生された電源が電源線を通じてジャ
ンクションボックス12及び13に供給される。また電
源線にはヒュージブルリンクFL1及びFL2が接続され
ており、電源線がショートした際の電源線の発火が当該
ヒュージブルリンクFL1及びFL2により防止される。
またバッテリ14にはスタータモータ16が接続されて
いる。
ャンクションボックス12及び13とはそれぞれ電源線
によって接続されており、バッテリ14や発電機(オル
タネータ)15で発生された電源が電源線を通じてジャ
ンクションボックス12及び13に供給される。また電
源線にはヒュージブルリンクFL1及びFL2が接続され
ており、電源線がショートした際の電源線の発火が当該
ヒュージブルリンクFL1及びFL2により防止される。
またバッテリ14にはスタータモータ16が接続されて
いる。
【0029】ジャンクションボックス11には複数のリ
レーで構成されているスイッチ群200が設けられてお
り、当該スイッチ群200の各リレーがジャンクション
ボックス制御ユニット20の演算制御部20Aからのス
イッチング信号によりオンオフ制御されることにより、
各リレーに接続されている各負荷に選択的に電源が供給
される。
レーで構成されているスイッチ群200が設けられてお
り、当該スイッチ群200の各リレーがジャンクション
ボックス制御ユニット20の演算制御部20Aからのス
イッチング信号によりオンオフ制御されることにより、
各リレーに接続されている各負荷に選択的に電源が供給
される。
【0030】ジャンクションボックス11とジャンクシ
ョンボックス12を接続する電源線L1は、そのままジ
ャンクションボックス12内のスイッチ群(複数のリレ
ーでなる)201のうちの所定のリレーに接続されてい
ると共にイグニッションスイッチ34を介して所定のリ
レー及びジャンクションボックス制御ユニット21に接
続されている。
ョンボックス12を接続する電源線L1は、そのままジ
ャンクションボックス12内のスイッチ群(複数のリレ
ーでなる)201のうちの所定のリレーに接続されてい
ると共にイグニッションスイッチ34を介して所定のリ
レー及びジャンクションボックス制御ユニット21に接
続されている。
【0031】また電源線L2はイグニッションスイッチ
34を介してスイッチ群201のうちの所定のリレー及
びジャンクションボックス制御ユニット21に接続され
ており、当該スイッチ群201の各リレーがジャンクシ
ョンボックス制御ユニット21の演算制御部21Aから
のスイッチング信号によりオンオフ制御されることによ
り、各リレーに接続されている各負荷に選択的に電源が
供給される。このとき演算制御部21Aはイグニッショ
ンスイッチ34がどのスイッチングポジションにあるか
に応じて各負荷への電源供給を切り換える。
34を介してスイッチ群201のうちの所定のリレー及
びジャンクションボックス制御ユニット21に接続され
ており、当該スイッチ群201の各リレーがジャンクシ
ョンボックス制御ユニット21の演算制御部21Aから
のスイッチング信号によりオンオフ制御されることによ
り、各リレーに接続されている各負荷に選択的に電源が
供給される。このとき演算制御部21Aはイグニッショ
ンスイッチ34がどのスイッチングポジションにあるか
に応じて各負荷への電源供給を切り換える。
【0032】また演算制御部21Aはイグニッションス
イッチ34のポジション情報を信号伝送線100を介し
て他の演算制御部20A、22Aにも伝送し、演算制御
部20A、22Aもイグニッションスイッチ34のポジ
ションに応じて各負荷への電源供給を切り換える。
イッチ34のポジション情報を信号伝送線100を介し
て他の演算制御部20A、22Aにも伝送し、演算制御
部20A、22Aもイグニッションスイッチ34のポジ
ションに応じて各負荷への電源供給を切り換える。
【0033】ジャンクションボックス11とジャンクシ
ョンボックス13を接続する電源線L3はジャンクショ
ンボックス13内のスイッチ群(複数のリレーでなる)
202及びジャンクションボックス制御ユニット22に
接続されており、演算制御部22Aによってスイッチ群
202の中のリレーのオンオフが切り換えられることに
より、当該スイッチ群202に接続されている複数の負
荷に選択的に電源が供給される。
ョンボックス13を接続する電源線L3はジャンクショ
ンボックス13内のスイッチ群(複数のリレーでなる)
202及びジャンクションボックス制御ユニット22に
接続されており、演算制御部22Aによってスイッチ群
202の中のリレーのオンオフが切り換えられることに
より、当該スイッチ群202に接続されている複数の負
荷に選択的に電源が供給される。
【0034】ここでジャンクションボックス11〜13
に設けられているジャンクションボックス制御ユニット
20〜22はいわゆる電子制御ユニットであり、例えば
RAMやROMなどの記憶部と当該ROMに格納されて
いる予め定められたプログラムに従って動作するCPU
(中央処理ユニット)とからなるマイクロコンピュータ
構成の演算制御部20A、21A、22Aと、他のジャ
ンクションボックスの送受信部20B、21B、22B
との間で多重通信ラインとしての信号伝送線100を介
して信号、データの授受を行う送受信部20B、21
B、22Bとを有する。
に設けられているジャンクションボックス制御ユニット
20〜22はいわゆる電子制御ユニットであり、例えば
RAMやROMなどの記憶部と当該ROMに格納されて
いる予め定められたプログラムに従って動作するCPU
(中央処理ユニット)とからなるマイクロコンピュータ
構成の演算制御部20A、21A、22Aと、他のジャ
ンクションボックスの送受信部20B、21B、22B
との間で多重通信ラインとしての信号伝送線100を介
して信号、データの授受を行う送受信部20B、21
B、22Bとを有する。
【0035】具体的には、各演算制御部20A、21
A、22A内のRAMには、監視機能によって自身のボ
ックスについて得られたデータと、送受信部20B、2
1B、22Bを通じて得られた他のボックスについての
データとを格納する所定エリアが形成され、この所定エ
リアに格納されたデータがCPUでの各種の処理に供さ
れる。
A、22A内のRAMには、監視機能によって自身のボ
ックスについて得られたデータと、送受信部20B、2
1B、22Bを通じて得られた他のボックスについての
データとを格納する所定エリアが形成され、この所定エ
リアに格納されたデータがCPUでの各種の処理に供さ
れる。
【0036】なお信号伝送線100を伝送されるデータ
は、各ジャンクションボックス11、12、13の送受
信部20B、21B、22Bやカーコンピュータを構成
している電子制御ユニット構成の制御部30、31、3
2、33の送受信部30B、31B、32B、33Bに
よって予め定めたフォーマットに従って時分割方式によ
り形成された時分割多重データである。
は、各ジャンクションボックス11、12、13の送受
信部20B、21B、22Bやカーコンピュータを構成
している電子制御ユニット構成の制御部30、31、3
2、33の送受信部30B、31B、32B、33Bに
よって予め定めたフォーマットに従って時分割方式によ
り形成された時分割多重データである。
【0037】ここで制御部30は、インストルメントパ
ネルに配設されたメータ類を良好に制御するために設け
られたものであり、具体的には、車速情報や燃料情報、
及び演算制御部20AのCPU40(図3)により求め
られたバッテリ14の電圧値情報を入力し、これらの情
報に基づいてスピードメータやフューエルゲージ、及び
電圧計等の各種メータを駆動するためのメータ駆動指令
信号を形成しこれをメータ駆動部に送出する。
ネルに配設されたメータ類を良好に制御するために設け
られたものであり、具体的には、車速情報や燃料情報、
及び演算制御部20AのCPU40(図3)により求め
られたバッテリ14の電圧値情報を入力し、これらの情
報に基づいてスピードメータやフューエルゲージ、及び
電圧計等の各種メータを駆動するためのメータ駆動指令
信号を形成しこれをメータ駆動部に送出する。
【0038】ここで制御部31はアンチロックブレーキ
システムを良好に制御するために設けられたものであ
り、具体的には、車速情報を入力し、CPU30Aによ
って当該車速情報に基づいて車体の減速度とタイヤの回
転を検知し両方の減速度を比較して、タイヤの減速度が
大きくなるとホイルシリンダにかかる油圧を減らすこと
を指令する制御信号をホイルシリンダ駆動部に送出する
ことによりタイヤのロックを防ぐ。
システムを良好に制御するために設けられたものであ
り、具体的には、車速情報を入力し、CPU30Aによ
って当該車速情報に基づいて車体の減速度とタイヤの回
転を検知し両方の減速度を比較して、タイヤの減速度が
大きくなるとホイルシリンダにかかる油圧を減らすこと
を指令する制御信号をホイルシリンダ駆動部に送出する
ことによりタイヤのロックを防ぐ。
【0039】制御部32はエアサスペンションを良好に
制御するために設けられたものであり、具体的には、ホ
イルシリンダから油圧情報を入力し、当該情報に基づい
てコンプレッサ制御信号を形成しこれをコンプレッサに
送出する。また制御部33はエアコンを良好に制御する
ために設けられたものであり、具体的には、操作パネル
からの温度設定情報等の操作信号を入力すると共に室内
温度情報を入力し、室内温度を設定温度に近づかせるよ
うなエアコン制御信号を形成する。
制御するために設けられたものであり、具体的には、ホ
イルシリンダから油圧情報を入力し、当該情報に基づい
てコンプレッサ制御信号を形成しこれをコンプレッサに
送出する。また制御部33はエアコンを良好に制御する
ために設けられたものであり、具体的には、操作パネル
からの温度設定情報等の操作信号を入力すると共に室内
温度情報を入力し、室内温度を設定温度に近づかせるよ
うなエアコン制御信号を形成する。
【0040】そして制御部30〜33で形成された制御
信号は各制御対象に直接送出されると共に信号伝送線1
00を介してジャンクションボックス制御ユニット20
〜22にも送出され、各ジャンクションボックス11〜
12内のスイッチが当該制御信号に応じてオンオフされ
ることにより制御対象への電源の供給が制御される。
信号は各制御対象に直接送出されると共に信号伝送線1
00を介してジャンクションボックス制御ユニット20
〜22にも送出され、各ジャンクションボックス11〜
12内のスイッチが当該制御信号に応じてオンオフされ
ることにより制御対象への電源の供給が制御される。
【0041】かかる構成に加えて、バッテリ14から導
出されている根本の電源線はヒューズFU1を介して演
算制御部20Aに接続されており、これにより演算制御
部20Aによりバッテリ14の電圧値を検出し得るよう
になっている。またバッテリ14から導出されている根
本の電源線上には電流検出手段としての電流センサ50
が設けられており、当該電流センサ50により得られた
電流値が演算制御部20Aに送出される。
出されている根本の電源線はヒューズFU1を介して演
算制御部20Aに接続されており、これにより演算制御
部20Aによりバッテリ14の電圧値を検出し得るよう
になっている。またバッテリ14から導出されている根
本の電源線上には電流検出手段としての電流センサ50
が設けられており、当該電流センサ50により得られた
電流値が演算制御部20Aに送出される。
【0042】なおこの電流センサ50としては、電源線
に電流が流れることによって発生する電流値に応じた大
きさの磁束を検知することによって、その電源線に流れ
る電流の大きさに応じた電圧の検知信号を出力するよう
に、例えばリングコアの磁路中にホール素子のような磁
気感応素子を設けた構成のものを使用すればよい。
に電流が流れることによって発生する電流値に応じた大
きさの磁束を検知することによって、その電源線に流れ
る電流の大きさに応じた電圧の検知信号を出力するよう
に、例えばリングコアの磁路中にホール素子のような磁
気感応素子を設けた構成のものを使用すればよい。
【0043】ここで図3に、ジャンクションボックス1
1の詳細構成と、当該ジャンクションボックス11に接
続されている負荷の様子を示す。ジャンクションボック
ス制御ユニット20はレギュレータ44により電源電圧
を安定化し、これを演算制御部20Aに与える。
1の詳細構成と、当該ジャンクションボックス11に接
続されている負荷の様子を示す。ジャンクションボック
ス制御ユニット20はレギュレータ44により電源電圧
を安定化し、これを演算制御部20Aに与える。
【0044】演算制御部20Aは、CPU40と、当該
CPU40の処理プログラムが格納されたROM41
と、CPU40の処理結果や送受信部21Bを通じて得
られた受信データを格納するRAMとを有する。また演
算制御部20Aはアナログディジタル変換回路(A/
D)51、52を有し、電流センサ51により検出され
た電流値信号をA/D51によりディジタル信号に変換
した後これをCPU40に送出すると共に、レギュレー
タ44から出力された電源電圧をA/D52によりディ
ジタル信号に変換した後これをCPU40に送出する。
CPU40の処理プログラムが格納されたROM41
と、CPU40の処理結果や送受信部21Bを通じて得
られた受信データを格納するRAMとを有する。また演
算制御部20Aはアナログディジタル変換回路(A/
D)51、52を有し、電流センサ51により検出され
た電流値信号をA/D51によりディジタル信号に変換
した後これをCPU40に送出すると共に、レギュレー
タ44から出力された電源電圧をA/D52によりディ
ジタル信号に変換した後これをCPU40に送出する。
【0045】さらに演算制御部20Aは制御電圧発生回
路43を有し、当該制御電圧発生回路43はCPU40
により制御されて後段に接続された各トランジスタTr
1〜TrYの各制御入力端子にそれぞれCPU40の命令
に応じた制御電圧を印加する。
路43を有し、当該制御電圧発生回路43はCPU40
により制御されて後段に接続された各トランジスタTr
1〜TrYの各制御入力端子にそれぞれCPU40の命令
に応じた制御電圧を印加する。
【0046】各トランジスタTr1〜TrYの入力端子に
はレギュレータ44によって安定化された電源電圧が入
力されると共に、出力端子にはそれぞれ電源線開閉手段
としてのリレーR1、R2、R3、……、Rn、r1、…
…、rm、RX、RYが接続されており、これらリレーR
1、R2、R3、……、Rn、r1、……、rm、RX、RYの
制御コイルにそれぞれトランジスタTr1〜TrYの出力
電圧が印加される。
はレギュレータ44によって安定化された電源電圧が入
力されると共に、出力端子にはそれぞれ電源線開閉手段
としてのリレーR1、R2、R3、……、Rn、r1、…
…、rm、RX、RYが接続されており、これらリレーR
1、R2、R3、……、Rn、r1、……、rm、RX、RYの
制御コイルにそれぞれトランジスタTr1〜TrYの出力
電圧が印加される。
【0047】これにより各リレーR1、R2、R3、…
…、Rn、r1、……、rm、RX、RYは対応するトラン
ジスタTr1〜TrYがオン制御されているときに閉成状
態とされ、後段に接続されている負荷A1、A2、A3、
……、An、B1、……、Bm、AX、AYに電源を供給す
る。これに対して各リレーR1、R2、R3、……、Rn、
r1、……、rm、RX、RYは対応するトランジスタTr
1〜TrYがオフ制御されているときに開放状態とされ、
後段に接続されている負荷A1、A2、A3、……、An、
B1、……、Bm、AX、AYへの電源供給を停止する。
…、Rn、r1、……、rm、RX、RYは対応するトラン
ジスタTr1〜TrYがオン制御されているときに閉成状
態とされ、後段に接続されている負荷A1、A2、A3、
……、An、B1、……、Bm、AX、AYに電源を供給す
る。これに対して各リレーR1、R2、R3、……、Rn、
r1、……、rm、RX、RYは対応するトランジスタTr
1〜TrYがオフ制御されているときに開放状態とされ、
後段に接続されている負荷A1、A2、A3、……、An、
B1、……、Bm、AX、AYへの電源供給を停止する。
【0048】ここで各リレーR1、R2、R3、……、R
n、r1、……、rmの後段には負荷A1、A2、A3、…
…、An、B1、……、Bmとしてそれぞれ、ヘッドライ
ト、テールランプ、フォグランプ、……、室内灯、エア
コン(A/C)、……、デフロスタ(DEF)が接続さ
れている。
n、r1、……、rmの後段には負荷A1、A2、A3、…
…、An、B1、……、Bmとしてそれぞれ、ヘッドライ
ト、テールランプ、フォグランプ、……、室内灯、エア
コン(A/C)、……、デフロスタ(DEF)が接続さ
れている。
【0049】ここで図中A群として表される負荷A1、
A2、A3、……、Anは、通常、イグニッションスイッ
チ34がOFFポジションでも作動可能な負荷(すなわ
ちイグニッションスイッチ34がOFFポジションでも
リレーR1、R2、R3、……、Rnが閉成状態に制御され
る)を表す。これに対してB群として表される負荷B
1、……、Bmは、通常、イグニッションスイッチ34が
OFFポジションのときは作動不可能な負荷(すなわち
イグニッションスイッチ34がOFFポジションのとき
はリレーR1、R2、R3、……、Rnが開放状態に制御さ
れる)を表す。
A2、A3、……、Anは、通常、イグニッションスイッ
チ34がOFFポジションでも作動可能な負荷(すなわ
ちイグニッションスイッチ34がOFFポジションでも
リレーR1、R2、R3、……、Rnが閉成状態に制御され
る)を表す。これに対してB群として表される負荷B
1、……、Bmは、通常、イグニッションスイッチ34が
OFFポジションのときは作動不可能な負荷(すなわち
イグニッションスイッチ34がOFFポジションのとき
はリレーR1、R2、R3、……、Rnが開放状態に制御さ
れる)を表す。
【0050】またリレーRXの後段に接続されている負
荷AXは、電子制御ユニット(具体的には例えば図2中
のジャンクションボックス制御ユニット21、22や制
御部30〜33)やラジオ等の情報保持のために常時電
源供給が必要とされている負荷であって、この実施形態
においてバッテリ残量が少なくなったときにバッテリ電
源の供給が停止される負荷を一括して表したものであ
る。
荷AXは、電子制御ユニット(具体的には例えば図2中
のジャンクションボックス制御ユニット21、22や制
御部30〜33)やラジオ等の情報保持のために常時電
源供給が必要とされている負荷であって、この実施形態
においてバッテリ残量が少なくなったときにバッテリ電
源の供給が停止される負荷を一括して表したものであ
る。
【0051】またリレーRYの後段に接続されている負
荷AYは、ドアロック及びドアロック解除を遠隔操作に
よって可能としているいわゆるキーレスエントリ部や、
盗難防止センサやブザー等でなる盗難防止部や、時計等
の常時電源供給が必要とされている負荷であって、この
実施形態においてはバッテリ残量が少なくなったときで
もバッテリ電源の供給を停止しない負荷を一括して表し
たものである。
荷AYは、ドアロック及びドアロック解除を遠隔操作に
よって可能としているいわゆるキーレスエントリ部や、
盗難防止センサやブザー等でなる盗難防止部や、時計等
の常時電源供給が必要とされている負荷であって、この
実施形態においてはバッテリ残量が少なくなったときで
もバッテリ電源の供給を停止しない負荷を一括して表し
たものである。
【0052】(2)車両駐車時のバッテリ上がり防止処
理 次に本発明によるバッテリ残量測定方法を適用した一例
として、車両駐車時のバッテリ上がり防止処理について
説明する。バッテリ電源供給装置10では、このバッテ
リ上がり防止処理を、ジャンクションボックス制御ユニ
ット11の演算制御部20Aにおいて、図4に示すよう
なバッテリ上がり防止処理ルーチンRT1を実行するこ
とで行う。
理 次に本発明によるバッテリ残量測定方法を適用した一例
として、車両駐車時のバッテリ上がり防止処理について
説明する。バッテリ電源供給装置10では、このバッテ
リ上がり防止処理を、ジャンクションボックス制御ユニ
ット11の演算制御部20Aにおいて、図4に示すよう
なバッテリ上がり防止処理ルーチンRT1を実行するこ
とで行う。
【0053】すなわち演算制御部20AのCPU40は
ステップSP1において信号伝送線100及び送受信部
20Bを介して入力される半ドア情報やドアロック情
報、車速情報等の車両状態信号S1に基づいて駐車が開
始されたか否か判断する。すなわち半ドアであったりド
アロックが解除状態であったり車速が零でない場合には
ステップSP1で待機する。CPU40は駐車が開始さ
れたと判断するとステップSP2に進んで、A/D51
から出力される電流値データDiを読み取ることにより
現在バッテリ14から負荷へと流出している負荷電流I
LOADを検出した後ステップSP3に進む。
ステップSP1において信号伝送線100及び送受信部
20Bを介して入力される半ドア情報やドアロック情
報、車速情報等の車両状態信号S1に基づいて駐車が開
始されたか否か判断する。すなわち半ドアであったりド
アロックが解除状態であったり車速が零でない場合には
ステップSP1で待機する。CPU40は駐車が開始さ
れたと判断するとステップSP2に進んで、A/D51
から出力される電流値データDiを読み取ることにより
現在バッテリ14から負荷へと流出している負荷電流I
LOADを検出した後ステップSP3に進む。
【0054】ステップSP3では、本発明によるバッテ
リ残量測定方法を用いて現在のバッテリ14の残存容量
Cnowを算出する。なおこのバッテリ残量測定処理につ
いては後で詳述する。
リ残量測定方法を用いて現在のバッテリ14の残存容量
Cnowを算出する。なおこのバッテリ残量測定処理につ
いては後で詳述する。
【0055】次にCPU40はステップSP4において
バッテリ電源の供給を遮断するまでの残り時間(以下こ
れを通電時間と呼ぶ)を計算する。これを、図5を用い
ながら説明する。CPU40は先ずバッテリ残量容量C
nowから、エンジン始動に必要な容量CE、バッテリ14
の自然放電容量CL3、駐車時でも作動させる負荷AYの
30日間の作動させるのに必要な容量CL2を差し引いた
容量を、現在バッテリ電源が供給されている負荷A群及
び負荷AXでこれから使用できる作動許容容量CB+CL1
として求める。そしてこの作動許容容量CB+CL1をス
テップSP2で検出した負荷電流ILOAD で除すること
で通電時間T(H)を求める。
バッテリ電源の供給を遮断するまでの残り時間(以下こ
れを通電時間と呼ぶ)を計算する。これを、図5を用い
ながら説明する。CPU40は先ずバッテリ残量容量C
nowから、エンジン始動に必要な容量CE、バッテリ14
の自然放電容量CL3、駐車時でも作動させる負荷AYの
30日間の作動させるのに必要な容量CL2を差し引いた
容量を、現在バッテリ電源が供給されている負荷A群及
び負荷AXでこれから使用できる作動許容容量CB+CL1
として求める。そしてこの作動許容容量CB+CL1をス
テップSP2で検出した負荷電流ILOAD で除すること
で通電時間T(H)を求める。
【0056】すなわち作動許容容量CB+CL1を、次式
【数11】 により求め、通電時間T(H)を、次式
【数12】 により求める。
【0057】なお前記エンジン始動に必要な容量CE、
バッテリ14の自然放電容量CL3、駐車時でも作動させ
る負荷AYの30日間の作動させるのに必要な容量CL2
は、予めROM41に記憶されている。因みに、上述し
たエンジン始動に必要な容量CEとは、スタータモータ
16、イグニッションコイル(図示せず)、EFI(El
ectronic Fuel Injection)制御部(図示せず)、ヒ
ューエルポンプ(図示せず)それぞれへの通電電流の合
計にクランキング時間を掛けた値である。またバッテリ
14の自然放電容量CL3は1日につきほぼ3[%]だけ放
電すると考えて求めることができる。
バッテリ14の自然放電容量CL3、駐車時でも作動させ
る負荷AYの30日間の作動させるのに必要な容量CL2
は、予めROM41に記憶されている。因みに、上述し
たエンジン始動に必要な容量CEとは、スタータモータ
16、イグニッションコイル(図示せず)、EFI(El
ectronic Fuel Injection)制御部(図示せず)、ヒ
ューエルポンプ(図示せず)それぞれへの通電電流の合
計にクランキング時間を掛けた値である。またバッテリ
14の自然放電容量CL3は1日につきほぼ3[%]だけ放
電すると考えて求めることができる。
【0058】このように通電時間T(H)を求めると、
CPU40はステップSP5で経過時間を計算し、続く
ステップSP6で経過時間が通電時間T(H)を超えた
か否か判断する。そして経過時間が通電時間T(H)を
超えた場合にはステップSP7に移って保持情報の記憶
処理を行う。この保持情報の記憶処理とは負荷AXのメ
モリに記憶されている保持情報やラジオの選局情報等の
記憶保持情報S2を信号伝送線100を介してRAM4
2に一括して記憶することをいう。
CPU40はステップSP5で経過時間を計算し、続く
ステップSP6で経過時間が通電時間T(H)を超えた
か否か判断する。そして経過時間が通電時間T(H)を
超えた場合にはステップSP7に移って保持情報の記憶
処理を行う。この保持情報の記憶処理とは負荷AXのメ
モリに記憶されている保持情報やラジオの選局情報等の
記憶保持情報S2を信号伝送線100を介してRAM4
2に一括して記憶することをいう。
【0059】すなわちバッテリ電源供給装置10では、
車両駐車中に通電時間T(H)を過ぎると暗電流を必要
とする負荷AXへの電源供給を停止するため、通電時間
T(H)経過後これら暗電流を必要とする負荷AXに記
憶されている記憶保持情報S2が消失してしまうおそれ
がある。そのためバッテリ電源供給装置10において
は、上述したような保持情報の記憶処理(ステップSP
7)を行うことにより、電源供給が停止される負荷AX
の記憶保持情報の消失を回避するようになされている。
車両駐車中に通電時間T(H)を過ぎると暗電流を必要
とする負荷AXへの電源供給を停止するため、通電時間
T(H)経過後これら暗電流を必要とする負荷AXに記
憶されている記憶保持情報S2が消失してしまうおそれ
がある。そのためバッテリ電源供給装置10において
は、上述したような保持情報の記憶処理(ステップSP
7)を行うことにより、電源供給が停止される負荷AX
の記憶保持情報の消失を回避するようになされている。
【0060】実際上、保持情報の記憶処理(ステップS
P7)は、図6に示すようにして行われる。すなわちC
PU40は、ステップSP7−1において負荷AXに自
身のメモリに記憶している記憶保持情報S2を信号伝送
線100を介して転送することを指令し、ステップSP
7−2において転送されてきた記憶保持情報S2をRA
M42に記憶させ、ステップSP7−3において当該保
持情報の記憶処理を終了してメインルーチンに戻る。
P7)は、図6に示すようにして行われる。すなわちC
PU40は、ステップSP7−1において負荷AXに自
身のメモリに記憶している記憶保持情報S2を信号伝送
線100を介して転送することを指令し、ステップSP
7−2において転送されてきた記憶保持情報S2をRA
M42に記憶させ、ステップSP7−3において当該保
持情報の記憶処理を終了してメインルーチンに戻る。
【0061】CPU40はステップSP8においてリレ
ーR1〜Rn及びRXを開放制御することにより負荷A群
(すなわち通常は駐車中のようにイグニッションスイッ
チ34がOFFでもバッテリ電源供給が許されている負
荷)及び負荷AX(すなわち通常は常時バックアップ電
源の供給が必要とされている負荷)へのバッテリ電源の
供給を停止する。これにより駐車時の暗電流が負荷AY
を除き完全に遮断されることにより、バッテリ上がりが
防止される。
ーR1〜Rn及びRXを開放制御することにより負荷A群
(すなわち通常は駐車中のようにイグニッションスイッ
チ34がOFFでもバッテリ電源供給が許されている負
荷)及び負荷AX(すなわち通常は常時バックアップ電
源の供給が必要とされている負荷)へのバッテリ電源の
供給を停止する。これにより駐車時の暗電流が負荷AY
を除き完全に遮断されることにより、バッテリ上がりが
防止される。
【0062】次にCPU40はステップSP8におい
て、例えば動作クロックを下げることにより自身をスリ
ープモードに切り換えることにより消費電流を節約す
る。因みにステップSP9の段階ではバッテリ電源が供
給されている負荷は演算制御部20Aと負荷AYのみと
なっている。
て、例えば動作クロックを下げることにより自身をスリ
ープモードに切り換えることにより消費電流を節約す
る。因みにステップSP9の段階ではバッテリ電源が供
給されている負荷は演算制御部20Aと負荷AYのみと
なっている。
【0063】CPU40は続くステップSP10におい
て車両状態信号S1に基づいて駐車が終了するのを待ち
受け、駐車が終了したと判断するとステップSP11に
移り、ここで自身の動作クロックを元の周波数に戻すこ
とによりスリープモードを解除し、続くステップSP1
2においてリレーR1〜Rn及びRXを閉成制御すること
により負荷A群及びAXへのバッテリ電源の供給を再開
させる。
て車両状態信号S1に基づいて駐車が終了するのを待ち
受け、駐車が終了したと判断するとステップSP11に
移り、ここで自身の動作クロックを元の周波数に戻すこ
とによりスリープモードを解除し、続くステップSP1
2においてリレーR1〜Rn及びRXを閉成制御すること
により負荷A群及びAXへのバッテリ電源の供給を再開
させる。
【0064】次にCPU40はステップSP13におい
て記憶情報の転送処理を行う。この記憶情報の転送処理
とは、上述のステップSP7で一括してRAM42に記
憶した負荷AXにメモリに記憶されていた記憶保持情報
S2を信号伝送線100を介して元の記憶部に転送する
ことをいう。
て記憶情報の転送処理を行う。この記憶情報の転送処理
とは、上述のステップSP7で一括してRAM42に記
憶した負荷AXにメモリに記憶されていた記憶保持情報
S2を信号伝送線100を介して元の記憶部に転送する
ことをいう。
【0065】実際上、記憶情報の転送処理(ステップS
P13)は、図7に示すようにして行われる。すなわち
CPU40は、ステップSP13−1においてRAM4
2に記憶された記憶保持情報S2を読出し、続くステッ
プSP13−2において当該記憶保持情報S2を信号伝
送線100を介して転送し、続くステップSP13−3
において転送先の電子制御ユニット、ラジオ等に自分が
もっていた記憶保持情報S2を自身のメモリに記憶させ
ることを指令し、ステップSP13−4で当該記憶情報
の転送処理(ステップSP13)を終了する。
P13)は、図7に示すようにして行われる。すなわち
CPU40は、ステップSP13−1においてRAM4
2に記憶された記憶保持情報S2を読出し、続くステッ
プSP13−2において当該記憶保持情報S2を信号伝
送線100を介して転送し、続くステップSP13−3
において転送先の電子制御ユニット、ラジオ等に自分が
もっていた記憶保持情報S2を自身のメモリに記憶させ
ることを指令し、ステップSP13−4で当該記憶情報
の転送処理(ステップSP13)を終了する。
【0066】(3)バッテリ残量の測定 次に上述したステップSP3でのバッテリ残量の測定処
理を、図8〜図13を用いて詳述する。図8に示すよう
に、CPU40はバッテリ残量算出処理ステップSP3
を開始すると、先ずステップSP3−1において現時点
におけるバッテリ14の電圧値及びバッテリ14から負
荷に流出している電流値の検出を行う。
理を、図8〜図13を用いて詳述する。図8に示すよう
に、CPU40はバッテリ残量算出処理ステップSP3
を開始すると、先ずステップSP3−1において現時点
におけるバッテリ14の電圧値及びバッテリ14から負
荷に流出している電流値の検出を行う。
【0067】このときCPU40はリレーR1〜Rn、r
1〜rm等を順次異なる組み合わせで開閉制御し、それぞ
れの場合の電圧値データDV及び電流値データDiを収集
する。具体的には、図9に示すように、先ず第1回目の
データ収集処理として、イグニッションスイッチ34を
アクセサリポジションの状態とすると共に、リレーR
1、R2、R3、Rnを閉成することによりヘッドライトA
1、テールランプA2、フォグランプA3、室内灯An
にバッテリ電源を供給し、このときに検出された電圧値
データDV及び電流値データDiから図10の点P1の検
出値を得る。
1〜rm等を順次異なる組み合わせで開閉制御し、それぞ
れの場合の電圧値データDV及び電流値データDiを収集
する。具体的には、図9に示すように、先ず第1回目の
データ収集処理として、イグニッションスイッチ34を
アクセサリポジションの状態とすると共に、リレーR
1、R2、R3、Rnを閉成することによりヘッドライトA
1、テールランプA2、フォグランプA3、室内灯An
にバッテリ電源を供給し、このときに検出された電圧値
データDV及び電流値データDiから図10の点P1の検
出値を得る。
【0068】次にCPU40は、第2回目のデータ収集
処理として、イグニッションスイッチ34をOFFポジ
ションの状態とすると共に、リレーR1、R2、R3、Rn
を閉成することによりヘッドライトA1、テールランプ
A2、フォグランプA3、室内灯Anにバッテリ電源を
供給し、このときに検出された電圧値データDV及び電
流値データDiから図10の点P2の検出値を得る。
処理として、イグニッションスイッチ34をOFFポジ
ションの状態とすると共に、リレーR1、R2、R3、Rn
を閉成することによりヘッドライトA1、テールランプ
A2、フォグランプA3、室内灯Anにバッテリ電源を
供給し、このときに検出された電圧値データDV及び電
流値データDiから図10の点P2の検出値を得る。
【0069】次にCPU40は、第3回目のデータ収集
処理として、イグニッションスイッチ34をOFFポジ
ションの状態とし、リレーR1を開放し、リレーR2、R
3、Rnを閉成することにより、ヘッドライトA1へのバ
ッテリ電源の供給を停止し、テールランプA2、フォグ
ランプA3、室内灯Anにバッテリ電源を供給したとき
に検出された電圧値データDV及び電流値データDiから
図10の点P3の検出値を得る。
処理として、イグニッションスイッチ34をOFFポジ
ションの状態とし、リレーR1を開放し、リレーR2、R
3、Rnを閉成することにより、ヘッドライトA1へのバ
ッテリ電源の供給を停止し、テールランプA2、フォグ
ランプA3、室内灯Anにバッテリ電源を供給したとき
に検出された電圧値データDV及び電流値データDiから
図10の点P3の検出値を得る。
【0070】同様にCPU40は、図9に示すようにバ
ッテリ電源を供給する負荷の組み合わせを変えて第4回
目及び第5回目のデータ収集処理を行い、このとき検出
された電圧値データDV及び電流値データDiから図10
の点P4及び点P5の検出値を得る。
ッテリ電源を供給する負荷の組み合わせを変えて第4回
目及び第5回目のデータ収集処理を行い、このとき検出
された電圧値データDV及び電流値データDiから図10
の点P4及び点P5の検出値を得る。
【0071】なおこのステップSP3−1でのデータ収
集処理はリレーR1、R2、R3、Rnの閉成時間を可能な
限り短くして行うようにすることにより、車両駐車時の
不自然なヘッドライトA1、テールランプA2、フォグ
ランプA3、室内灯Anの点滅を防ぐようにしている。
集処理はリレーR1、R2、R3、Rnの閉成時間を可能な
限り短くして行うようにすることにより、車両駐車時の
不自然なヘッドライトA1、テールランプA2、フォグ
ランプA3、室内灯Anの点滅を防ぐようにしている。
【0072】次にCPU40はステップSP3−2に進
んで、ステップSP3−1で検出した複数の検出データ
P1〜P5を基に、図10に示すような複数のバッテリ
電圧値とバッテリ電流値との関係を表す一次式(V=a
×I+b)を求める。なおこの一次式の係数a及びbは
最小二乗法による直線近似を行うことにより、容易かつ
正確に求めることができる。
んで、ステップSP3−1で検出した複数の検出データ
P1〜P5を基に、図10に示すような複数のバッテリ
電圧値とバッテリ電流値との関係を表す一次式(V=a
×I+b)を求める。なおこの一次式の係数a及びbは
最小二乗法による直線近似を行うことにより、容易かつ
正確に求めることができる。
【0073】次にCPU40はステップSP3−3に進
んで、バッテリ14の特性を考慮したバッテリ14の現
時点での推定電圧値Vnを求める。この推定電圧Vnは、
前記係数a、bと、バッテリ14からある電流を流出さ
せたときにバッテリ14の電圧が時間と共に直線的に減
少するようなバッテリ14の特性に応じた定数であって
予め求められてROM41に格納されている仮想電流値
iを用いて、CPU40によって、次式
んで、バッテリ14の特性を考慮したバッテリ14の現
時点での推定電圧値Vnを求める。この推定電圧Vnは、
前記係数a、bと、バッテリ14からある電流を流出さ
せたときにバッテリ14の電圧が時間と共に直線的に減
少するようなバッテリ14の特性に応じた定数であって
予め求められてROM41に格納されている仮想電流値
iを用いて、CPU40によって、次式
【数13】 により求められるものである。なおこの実施形態では、
仮想電流値iとして−10を用いている。
仮想電流値iとして−10を用いている。
【0074】ここでこの仮想電流値iについて説明す
る。図11は、バッテリ14について、から流れ出させ
る電流値を0〔A〕、−10〔A〕、−20〔A〕、−
30〔A〕、−40〔A〕とした場合の時間と共に変化
する電圧値の様子を実験により求めたものである。図1
1からも明らかなように、放電終止付近では、電流値が
0〔A〕の場合には電圧の低下率が大きくなり、また電
流値が−20〔A〕以下の場合には電圧値が上昇してし
まうことが分かる。
る。図11は、バッテリ14について、から流れ出させ
る電流値を0〔A〕、−10〔A〕、−20〔A〕、−
30〔A〕、−40〔A〕とした場合の時間と共に変化
する電圧値の様子を実験により求めたものである。図1
1からも明らかなように、放電終止付近では、電流値が
0〔A〕の場合には電圧の低下率が大きくなり、また電
流値が−20〔A〕以下の場合には電圧値が上昇してし
まうことが分かる。
【0075】これに対して、電流値が−10〔A〕の場
合には、満充電状態から放電終止まで直線性を示して電
圧値が減少することが分かる。また図12に、バッテリ
14から電流を流し続けた場合に異なる時点で計測した
バッテリ14の電流値と電圧値をそれぞれ上述の一次式
に当てはめたときに得られる推定電圧と電流値との関係
を示す。図12からも明らかなように、推定電圧は電流
値が−10〔A〕のときに満充電状態から放電終止状態
まで等間隔で減少する。
合には、満充電状態から放電終止まで直線性を示して電
圧値が減少することが分かる。また図12に、バッテリ
14から電流を流し続けた場合に異なる時点で計測した
バッテリ14の電流値と電圧値をそれぞれ上述の一次式
に当てはめたときに得られる推定電圧と電流値との関係
を示す。図12からも明らかなように、推定電圧は電流
値が−10〔A〕のときに満充電状態から放電終止状態
まで等間隔で減少する。
【0076】かくしてこの実施形態では、仮想電流値i
として−10を用いることにより、(13)式によりバ
ッテリ14の電圧が時間と共に直線的に減少すると仮定
することができるような現時点での推定電圧Vnを求め
る。
として−10を用いることにより、(13)式によりバ
ッテリ14の電圧が時間と共に直線的に減少すると仮定
することができるような現時点での推定電圧Vnを求め
る。
【0077】このようにして推定電圧Vnを求めると、
次にCPU40はステップSP3−4に進んでバッテリ
14の残存容量Cnowを求める。ここで上述したように
時間の経過と共に直線的に減少する推定電圧Vnを求め
たので、当該推定電圧Vnと経過時間との関係は、図1
3のように示すことができるようになる。図13からも
明らかなように、この図にはバッテリ特性に現れるよう
な曲線部分が存在しないので単純な面積計算で残存容量
Cnowを求めることができる。
次にCPU40はステップSP3−4に進んでバッテリ
14の残存容量Cnowを求める。ここで上述したように
時間の経過と共に直線的に減少する推定電圧Vnを求め
たので、当該推定電圧Vnと経過時間との関係は、図1
3のように示すことができるようになる。図13からも
明らかなように、この図にはバッテリ特性に現れるよう
な曲線部分が存在しないので単純な面積計算で残存容量
Cnowを求めることができる。
【0078】具体的には、バッテリ14の満充電電圧を
Vsとし、放電終止電圧(すなわちエンジンを始動させ
るために最低限必要なバッテリ電圧値)をVeとする
と、バッテリの全容量は、次式
Vsとし、放電終止電圧(すなわちエンジンを始動させ
るために最低限必要なバッテリ電圧値)をVeとする
と、バッテリの全容量は、次式
【数14】 により求めることができる。また残存容量Cnowは、次
式
式
【数15】 により求めることができる。従って、(14)式及び
(15)より現時点における容量残存率は、次式
(15)より現時点における容量残存率は、次式
【数16】 となる。
【0079】この結果、バッテリ14の残存容量Cnow
は満充電時のバッテリ容量をCfullを用いて、次式
は満充電時のバッテリ容量をCfullを用いて、次式
【数17】 により求めることができる。そしてCPU40はこのよ
うにしてステップSP3−4でバッテリ14の残存容量
Cnowを求めると、続くステップSP3−5で当該バッ
テリ残量処理を終了してメインルーチンに戻る。
うにしてステップSP3−4でバッテリ14の残存容量
Cnowを求めると、続くステップSP3−5で当該バッ
テリ残量処理を終了してメインルーチンに戻る。
【0080】なお満充電時のバッテリ容量をCfull、満
充電電圧をVs、放電終止電圧Veは、予めR0M41に
記憶されているものを用いる。
充電電圧をVs、放電終止電圧Veは、予めR0M41に
記憶されているものを用いる。
【0081】(4)実施形態の動作及び効果 以上の構成において、CPU40により求められる残存
容量Cnowは、単に現時点でバッテリ14から得られる
1つの電圧値及び1つの電流値から求める残存容量とは
異なり、時間が経過するに従って急激に電圧値が減少す
るといったバッテリ14の特性も反映した残存容量とな
る。そしてバッテリ電源供給装置10は、この残存容量
Cnowを基に負荷への電源供給の停止時期を決めるよう
にしているので、車両のバッテリ上がりを未然に防止で
きるようになる。
容量Cnowは、単に現時点でバッテリ14から得られる
1つの電圧値及び1つの電流値から求める残存容量とは
異なり、時間が経過するに従って急激に電圧値が減少す
るといったバッテリ14の特性も反映した残存容量とな
る。そしてバッテリ電源供給装置10は、この残存容量
Cnowを基に負荷への電源供給の停止時期を決めるよう
にしているので、車両のバッテリ上がりを未然に防止で
きるようになる。
【0082】ここでCPU40はバッテリ残存容量Cno
wを(17)式の簡単な演算を行うことにより算出でき
るため、残存容量Cnowを容易に算出することができる
ようになる。この結果、CPU40のハード量を小さく
できることにより構成を簡単化できる。
wを(17)式の簡単な演算を行うことにより算出でき
るため、残存容量Cnowを容易に算出することができる
ようになる。この結果、CPU40のハード量を小さく
できることにより構成を簡単化できる。
【0083】またCPU40は、推定電圧Vnを用い
て、残存容量Cnowを直線のみからなる単純な台形の面
積計算で求めるようにしている。この結果、残存容量C
nowを一段と容易に算出することができるようになる。
て、残存容量Cnowを直線のみからなる単純な台形の面
積計算で求めるようにしている。この結果、残存容量C
nowを一段と容易に算出することができるようになる。
【0084】(4)他の実施形態 なお上述の実施形態においては、バッテリ14から電源
供給を受けている複数の負荷をそれぞれ異なる組み合わ
せでオン動作させる際に、イグニッションスイッチ34
のポジションを変化させると共に、ヘッドライトA1、
テールランプA2、フォグランプA3、室内灯Anに順
次異なる組み合わせでオン動作させるようにした場合に
ついて述べたが、本発明はこれに限らず、これに加えて
例えばエアコンB1やデフロスタBmへのバッテリ電源
供給もオンオフするようにして前記一次式を求めるよう
にしてもよい。このようにバッテリ電源の供給をオンオ
フさせる負荷の数を増やして収集するバッテリ電圧値D
v及びバッテリ電流値Diを増やせば、その分より精度
のよい一次式を求めることができるようになることによ
り、より精度のよいバッテリ残存容量Cnowを求めるこ
とができるようになる。
供給を受けている複数の負荷をそれぞれ異なる組み合わ
せでオン動作させる際に、イグニッションスイッチ34
のポジションを変化させると共に、ヘッドライトA1、
テールランプA2、フォグランプA3、室内灯Anに順
次異なる組み合わせでオン動作させるようにした場合に
ついて述べたが、本発明はこれに限らず、これに加えて
例えばエアコンB1やデフロスタBmへのバッテリ電源
供給もオンオフするようにして前記一次式を求めるよう
にしてもよい。このようにバッテリ電源の供給をオンオ
フさせる負荷の数を増やして収集するバッテリ電圧値D
v及びバッテリ電流値Diを増やせば、その分より精度
のよい一次式を求めることができるようになることによ
り、より精度のよいバッテリ残存容量Cnowを求めるこ
とができるようになる。
【0085】また上述の実施形態においては、バッテリ
14の残量容量Cnowを求める場合について述べたが、
本発明はこれに限らず、CPU40により求めた推定電
圧Vnを例えばインストルメントパネルに設けられた電
圧計等の表示部に表示させるようにすれば、車両のバッ
テリ上がりを未然に防止できるようなバッテリ電圧表示
装置を実現できる。
14の残量容量Cnowを求める場合について述べたが、
本発明はこれに限らず、CPU40により求めた推定電
圧Vnを例えばインストルメントパネルに設けられた電
圧計等の表示部に表示させるようにすれば、車両のバッ
テリ上がりを未然に防止できるようなバッテリ電圧表示
装置を実現できる。
【0086】すなわち表示部にはバッテリ14の電圧が
時間と共に直線的に減少するような、バッテリ14の特
性に応じた推定電圧Vnが表示されるようになるため、
バッテリ上がり間近で表示電圧値が急激に低下すること
がなくなる。この結果、運転者はこの推定電圧Vnに基
づいて直感的に負荷への電源供給の停止時期や充電時期
を決めることができるようになり、車両のバッテリ上が
りを未然に防止できるようになる。
時間と共に直線的に減少するような、バッテリ14の特
性に応じた推定電圧Vnが表示されるようになるため、
バッテリ上がり間近で表示電圧値が急激に低下すること
がなくなる。この結果、運転者はこの推定電圧Vnに基
づいて直感的に負荷への電源供給の停止時期や充電時期
を決めることができるようになり、車両のバッテリ上が
りを未然に防止できるようになる。
【0087】さらに上述の実施形態においては、電源線
開閉手段としてリレーを用いた場合について述べたが、
本発明はこれに限らず、例えば半導体スイッチやインテ
リジェントパワースイッチ等の種々の電源線開閉手段を
用いることができる。
開閉手段としてリレーを用いた場合について述べたが、
本発明はこれに限らず、例えば半導体スイッチやインテ
リジェントパワースイッチ等の種々の電源線開閉手段を
用いることができる。
【0088】
【発明の効果】上述のように請求項1及び請求項5に記
載の発明によれば、この発明により求められる残存容量
は、単に現時点でバッテリから得られる1つの電圧値及
び1つの電流値から求める残存容量とは異なり、時間が
経過するに従って急激に電圧値が減少するといったバッ
テリの特性も反映した残存容量となるので、この残存容
量を基に負荷への電源供給の停止時期や充電時期を決め
るようにすれば、車両のバッテリ上がりを未然に防止で
きるようになる。
載の発明によれば、この発明により求められる残存容量
は、単に現時点でバッテリから得られる1つの電圧値及
び1つの電流値から求める残存容量とは異なり、時間が
経過するに従って急激に電圧値が減少するといったバッ
テリの特性も反映した残存容量となるので、この残存容
量を基に負荷への電源供給の停止時期や充電時期を決め
るようにすれば、車両のバッテリ上がりを未然に防止で
きるようになる。
【0089】また請求項2及び請求項6に記載の発明に
よれば、残存容量を容易に算出することができるように
なるので、当該残存容量を算出するための算出手段の構
成を簡単化できる。
よれば、残存容量を容易に算出することができるように
なるので、当該残存容量を算出するための算出手段の構
成を簡単化できる。
【0090】また請求項3及び請求項7に記載の発明に
よれば、残存容量を、直線のみからなる単純な台形の面
積計算で求めることができるようになるので、残存容量
を一段と容易に算出することができるようになる。
よれば、残存容量を、直線のみからなる単純な台形の面
積計算で求めることができるようになるので、残存容量
を一段と容易に算出することができるようになる。
【0091】また請求項4及び請求項8に記載の発明に
よれば、最小二乗法によって一次式を求めたので複数の
バッテリ電圧値とバッテリ電流値との関係を表す良好に
表した前記一次式を得ることができるようになり、より
正確な残存容量を求めることができるようになる。
よれば、最小二乗法によって一次式を求めたので複数の
バッテリ電圧値とバッテリ電流値との関係を表す良好に
表した前記一次式を得ることができるようになり、より
正確な残存容量を求めることができるようになる。
【0092】また請求項9及び請求項11に記載の発明
によれば、時間が経過するに従って急激に電圧値が減少
するといったバッテリの特性も反映した推定電圧値を表
示できるので、表示部に表示された推定電圧値を見て負
荷への電源供給の停止時期や充電時期を決めるようにす
れば、車両のバッテリ上がりを未然に防止できるように
なる。
によれば、時間が経過するに従って急激に電圧値が減少
するといったバッテリの特性も反映した推定電圧値を表
示できるので、表示部に表示された推定電圧値を見て負
荷への電源供給の停止時期や充電時期を決めるようにす
れば、車両のバッテリ上がりを未然に防止できるように
なる。
【0093】また請求項10及び請求項12に記載の発
明によれば、運転者は推定電圧に基づいて直感的に負荷
への電源供給の停止時期や充電時期を決めることができ
るようになるので、車両のバッテリ上がりを未然に防止
できるようになる。
明によれば、運転者は推定電圧に基づいて直感的に負荷
への電源供給の停止時期や充電時期を決めることができ
るようになるので、車両のバッテリ上がりを未然に防止
できるようになる。
【図1】本発明による車両のバッテリ残量測定装置及び
車両のバッテリ電圧表示装置の基本構成を示すブロック
図である。
車両のバッテリ電圧表示装置の基本構成を示すブロック
図である。
【図2】本発明によるバッテリ残量測定方法を説明する
ための一実施形態として車両のバッテリ電源供給装置を
示す接続図である。
ための一実施形態として車両のバッテリ電源供給装置を
示す接続図である。
【図3】図2中のジャンクションボックス11と当該ジ
ャンクションボックス11に接続されている負荷の詳細
構成を示す接続図である。
ャンクションボックス11に接続されている負荷の詳細
構成を示す接続図である。
【図4】図3の演算制御部20Aによる車両駐車時のバ
ッテリ上がり処理ルーチンを示すフローチャートであ
る。
ッテリ上がり処理ルーチンを示すフローチャートであ
る。
【図5】バッテリ電源の供給を遮断するまでの残り時間
の計算の説明に供する図である。
の計算の説明に供する図である。
【図6】保持情報記憶処理サブルーチンを示すフローチ
ャートである。
ャートである。
【図7】記憶情報転送サブルーチンを示すフローチャー
トである。
トである。
【図8】本発明にかかるバッテリ残量算出サブルーチン
を示すフローチャートである。
を示すフローチャートである。
【図9】複数の検出電圧値及び検出電流値を得るための
バッテリ電源を供給する負荷の組み合わせの一例を示す
図表である。
バッテリ電源を供給する負荷の組み合わせの一例を示す
図表である。
【図10】検出した複数の電圧値及び電流値と、当該複
数の電圧値及び電流値から得られる一次式を示すグラフ
である。
数の電圧値及び電流値から得られる一次式を示すグラフ
である。
【図11】実験によりバッテリから異なる電流値を流れ
出させた場合の電圧時間特性を示すグラフである。
出させた場合の電圧時間特性を示すグラフである。
【図12】電流値による推定電圧値の変化の様子を示す
グラフである。
グラフである。
【図13】バッテリ残存容量の算出の説明に供するグラ
フである。
フである。
【図14】従来のバッテリ電源供給装置の一例を示す接
続図である。
続図である。
【図15】従来の問題点を説明するためのバッテリ特性
を示すグラフである。
を示すグラフである。
14 バッテリ 40−1 開閉制御手段(CPU) 40−2 残存容量算出手段(CPU) 40−3 推定電圧算出手段(CPU) 41 記憶手段(ROM) FU1、52 電圧値検出手段(ヒューズ、アナ
ログディジタル変換回路) 50、51 電流値検出手段(電流センサ、ア
ナログディジタル変換回路) A1〜An 負荷(ヘッドライト、テールラン
プ、フォグランプ、室内灯、……) R1〜Rn 電源線開閉手段(リレー) Dv バッテリ電圧値 Di バッテリ電流値 Cfull 満充電時容量 Vs 満充電時電圧 Ve 最低バッテリ電圧 i 仮想電流値
ログディジタル変換回路) 50、51 電流値検出手段(電流センサ、ア
ナログディジタル変換回路) A1〜An 負荷(ヘッドライト、テールラン
プ、フォグランプ、室内灯、……) R1〜Rn 電源線開閉手段(リレー) Dv バッテリ電圧値 Di バッテリ電流値 Cfull 満充電時容量 Vs 満充電時電圧 Ve 最低バッテリ電圧 i 仮想電流値
Claims (12)
- 【請求項1】 車両に搭載されたバッテリのある時点の
電圧値と当該バッテリから流出している電流値とに基づ
いて、当該バッテリの残存容量を測定する車両のバッテ
リ残量測定方法において、 前記バッテリから電源供給を受けている複数の負荷をそ
れぞれ異なる組み合わせでオン動作させるステップと、 そのときに得られる複数の前記バッテリ電圧値と前記バ
ッテリ電流値とを検出するステップと、 当該複数のバッテリ電圧値とバッテリ電流値との関係を
表す一次式を求めるステップと、 当該一次式に基づいて、前記バッテリの特性を考慮した
前記バッテリの現時点での推定電圧値を求めるステップ
と、 当該推定電圧値に基づいて前記バッテリの残存容量を求
めるステップとを具えることを特徴とする車両のバッテ
リ残量測定方法。 - 【請求項2】 前記バッテリ残存容量を求めるステップ
では、 前記バッテリの満充電時のバッテリ容量をCfull、前記
バッテリの満充電時の電圧値をVs、エンジンを始動さ
せるために最低限必要なバッテリ電圧値をVe、前記推
定電圧値をVnとしたとき、前記バッテリ残存容量Cnow
を、次式 【数1】 により求めるようにしたことを特徴とする請求項1に記
載の車両のバッテリ残量測定方法。 - 【請求項3】 前記一次式を求めるステップでは、 前記複数のバッテリ電圧値とバッテリ電流値との関係
を、次式 【数2】 の一次式で表すことができるような係数a及びbの値を
求め、 前記推定電圧を求めるステップでは、 前記推定電圧値をVnとしたとき、当該Vnを、前記係数
a、b、及び前記バッテリからある電流を流出させたと
きに前記バッテリの電圧が時間と共に直線的に減少する
ような前記バッテリの特性に応じた定数であって予め求
められている仮想電流値iを用いて、次式 【数3】 により求めることを特徴とする請求項1又は請求項2に
記載の車両のバッテリ残量測定方法。 - 【請求項4】 前記一次式を求めるステップでは、最小
二乗法によって前記複数のバッテリ電圧値とバッテリ電
流値とを直線近似することにより前記一次式を求めるよ
うにしたことを特徴とする請求項1、請求項2又は請求
項3に記載の車両のバッテリ残量測定方法。 - 【請求項5】 車両に搭載されたバッテリのある時点の
電圧値と当該バッテリから流出している電流値とに基づ
いて、当該バッテリの残存容量を測定する車両のバッテ
リ残量測定装置において、 前記バッテリから電源供給を受けている複数の負荷と前
記バッテリとを接続する共通電源線上に設けられ、当該
共通電源線の電圧値及び電流値を検出する電圧値検出手
段及び電流値検出手段と、 前記各負荷と前記バッテリとを接続する電源線上にそれ
ぞれ設けられ、閉成状態のときに対応する負荷に前記バ
ッテリの電源を供給する複数の電源線開閉手段と、 前記複数の電源線開閉手段をそれぞれ異なる組み合わせ
で閉成状態に制御する開閉制御手段と、 前記複数の電源線開閉手段をそれぞれ異なる組み合わせ
で閉成状態にしたときに、前記電圧値検出手段及び電流
値検出手段から得られる複数の前記バッテリ電圧値と前
記バッテリ電流値とに基づいて当該複数のバッテリ電圧
値とバッテリ電流値との関係を表す一次式を求め、さら
に当該一次式に基づいて前記バッテリの特性を考慮した
前記バッテリの現時点での推定電圧値を求め、さらに当
該推定電圧値に基づいて前記バッテリの残存容量を求め
る残存容量算出手段とを具えることを特徴とする車両の
バッテリ残量測定装置。 - 【請求項6】 前記バッテリ残量測定装置は、さらに、
前記バッテリの満充電時のバッテリ容量をCfull、前記
バッテリの満充電時の電圧値をVs、エンジンを始動さ
せるために最低限必要なバッテリ電圧値をVeを記憶し
ている記憶手段を具え、 前記残存容量算出手段は、前記推定電圧値をVnとした
とき、当該推定電圧値Vn用いると共に、前記Cfull、
Vs及びVeを前記記憶手段から読み出して用い、前記バ
ッテリ残存容量Cnowを、次式 【数4】 により求めるようにしたことを特徴とする請求項5に記
載の車両のバッテリ残量測定装置。 - 【請求項7】 前記バッテリ残量測定装置は、さらに、
前記推定電圧値をVnとしたとき、及び前記バッテリか
らある電流を流出させたときに前記バッテリの電圧が時
間と共に直線的に減少するような前記バッテリの特性に
応じた定数であって予め求められた仮想電流値iを記憶
している記憶手段を具え、 前記残存容量算出手段は、 前記一次式を求める際、前記複数のバッテリ電圧値とバ
ッテリ電流値との関係を、次式 【数5】 の一次式で表すことができるような係数a及びbの値を
求め、 前記推定電圧Vnを、前記記憶手段から読み出した前記
仮想電流値iを用いて、次式 【数6】 により求めることを特徴とする請求項5又は請求項6に
記載の車両のバッテリ残量測定装置。 - 【請求項8】 前記残存容量算出手段は、 前記一次式を求める際、最小二乗法によって前記複数の
バッテリ電圧値とバッテリ電流値とを直線近似すること
により前記一次式を求めるようにしたことを特徴とする
請求項5、請求項6又は請求項7に記載の車両のバッテ
リ残量測定装置。 - 【請求項9】 車両に搭載されたバッテリのある時点の
実測電圧値と当該バッテリから流出している実測電流値
とに基づいて、前記車両に設けられた所定の表示部に当
該バッテリの仮想的な電圧値を表示する車両のバッテリ
電圧表示方法であって、 前記バッテリから電源供給を受けている複数の負荷をそ
れぞれ異なる組み合わせでオン動作させるステップと、 そのときに得られる複数の前記実測電圧値と前記実測電
流値とを検出するステップと、 当該複数の実測電圧値と実測電流値との関係を表す一次
式を求めるステップと、 当該一次式に基づいて、前記バッテリの特性を考慮した
前記バッテリの現時点での仮想的な推定電圧値を求める
ステップと、 当該推定電圧値を前記表示部に表示させるステップとを
具えることを特徴とする車両のバッテリ電圧表示方法。 - 【請求項10】 前記一次式を求めるステップでは、 前記複数のバッテリ電圧値とバッテリ電流値との関係
を、次式 【数7】 の一次式で表すことができるような係数a及びbの値を
求め、 前記推定電圧を求めるステップでは、 前記推定電圧値をVnとしたとき、当該Vnを、前記係数
a、b、及び前記バッテリからある電流を流出させたと
きに前記バッテリの電圧が時間と共に直線的に減少する
ような前記バッテリの特性に応じた定数であって予め求
められている仮想電流値iを用いて、次式 【数8】 により求めることを特徴とする請求項9に記載の車両の
バッテリ電圧表示方法。 - 【請求項11】 車両に搭載されたバッテリのある時点
の実測電圧値と当該バッテリから流出している実測電流
値とに基づいて、当該バッテリの仮想的な電圧値を表示
する車両のバッテリ電圧表示装置であって、 前記バッテリから電源供給を受けている複数の負荷と前
記バッテリとを接続する共通電源線上に設けられ、当該
共通電源線の電圧値及び電流値を検出する電圧値検出手
段及び電流値検出手段と、 前記各負荷と前記バッテリとを接続する電源線上にそれ
ぞれ設けられ、閉成状態のときに対応する負荷に前記バ
ッテリの電源を供給する複数の電源線開閉手段と、 前記複数の電源線開閉手段をそれぞれ異なる組み合わせ
で閉成状態に制御する開閉制御手段と、 前記複数の電源線開閉手段をそれぞれ異なる組み合わせ
で閉成状態にしたときに、前記電圧値検出手段及び電流
値検出手段から得られる複数の前記実測電圧値及び実測
電流値とに基づいて当該複数の実測電圧値と実測電流値
との関係を表す一次式を求め、さらに当該一次式に基づ
いて前記バッテリの特性を考慮した前記バッテリの現時
点での仮想的な推定電圧値を求める推定電圧算出手段
と、 前記推定電圧値を表示する表示手段とを具えることを特
徴とする車両のバッテリ電圧表示装置。 - 【請求項12】 前記バッテリ電圧表示装置は、さら
に、前記バッテリからある電流を流出させたときに前記
バッテリの電圧が時間と共に直線的に減少するような前
記バッテリの特性に応じた定数であって予め求められた
仮想電流値iを記憶している記憶手段を具え、 前記推定電圧算出手段は、 前記一次式を求める際、前記複数の実測電圧値と実測電
流値との関係を、次式 【数9】 の一次式で表すことができるような係数a及びbの値を
求め、 前記推定電圧Vnを、前記記憶手段から読み出した前記
仮想電流値iを用いて、次式 【数10】 により求めることを特徴とする請求項11に記載の車両
のバッテリ電圧表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8227129A JPH1068765A (ja) | 1996-08-28 | 1996-08-28 | 車両のバッテリ残量測定方法及びその装置、並びに車両のバッテリ電圧表示方法及びその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8227129A JPH1068765A (ja) | 1996-08-28 | 1996-08-28 | 車両のバッテリ残量測定方法及びその装置、並びに車両のバッテリ電圧表示方法及びその装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1068765A true JPH1068765A (ja) | 1998-03-10 |
Family
ID=16855938
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8227129A Pending JPH1068765A (ja) | 1996-08-28 | 1996-08-28 | 車両のバッテリ残量測定方法及びその装置、並びに車両のバッテリ電圧表示方法及びその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1068765A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101363902A (zh) * | 2007-08-10 | 2009-02-11 | 佳能株式会社 | 电子设备和电池检查方法 |
CN115166562A (zh) * | 2022-07-29 | 2022-10-11 | 重庆长安汽车股份有限公司 | 一种蓄电池剩余可存放时长估算方法、装置及汽车 |
-
1996
- 1996-08-28 JP JP8227129A patent/JPH1068765A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101363902A (zh) * | 2007-08-10 | 2009-02-11 | 佳能株式会社 | 电子设备和电池检查方法 |
CN115166562A (zh) * | 2022-07-29 | 2022-10-11 | 重庆长安汽车股份有限公司 | 一种蓄电池剩余可存放时长估算方法、装置及汽车 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20020514 |