JPH1068524A - タービンエンジンの燃焼室用ボウル−デフレクタアセンブリ - Google Patents
タービンエンジンの燃焼室用ボウル−デフレクタアセンブリInfo
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- JPH1068524A JPH1068524A JP9200503A JP20050397A JPH1068524A JP H1068524 A JPH1068524 A JP H1068524A JP 9200503 A JP9200503 A JP 9200503A JP 20050397 A JP20050397 A JP 20050397A JP H1068524 A JPH1068524 A JP H1068524A
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Abstract
の燃焼室のボウル−デフレクタアセンブリを提供する。 【解決手段】 該アセンブリは鋳造による単体部品製で
ある。ボウル(6)は、環状空洞(14)を画定する二
重壁面(10、11)から成る。外側壁面(11)は、
ボウル(6)の内側壁面とデフレクタ(15)の接合領
域(17)に対向する複数のオリフィス(16)を有
し、空気はこれらのオリフィスから空洞(14)内に入
り接合領域(17)を衝撃によって冷却する。この空気
の60%は、接合領域(17)の近くに設けた第一オリ
フィス列(18)から燃料コーン内に注入される。空洞
(14)内に供給される残りの空気は、空洞(14)内
で加熱された後、燃料の噴霧化に与かり、内側壁面(1
0)の半径方向において内側の領域内に設けた第二オリ
フィス列(19)から外部に出る。
Description
空機のタービンエンジンの燃焼室の分野に関する。
燃料の噴射装置が取り付けられる環状ボウルであって、
気体の流れの方向に口が拡げられ、フランジを冷却する
手段と、前記フランジの近くに、噴霧化燃料コーン内に
空気を注入する第一オリフィス列とを含むボウルを収納
するための少なくとも一つの開口部を有する室の底部を
下流側に含むタービンエンジンの燃焼室であって、その
底部の下流側のボウルのフランジの周囲にデフレクタが
配設され、このデフレクタが熱シールドを形成し、室の
底部に設けた複数の穴から出る冷却空気の衝撃によって
冷却される燃焼室に関する。
に軍事用のターボジェットエンジンの燃焼室では、室の
底部が具備するボウルおよびデフレクタまたはナセルは
大きな応力を受ける。
空気の圧縮度が次第に高くなってきており、そのため燃
焼室の入口における圧力および温度が高くなる。この圧
力および温度の上昇は燃焼室内のガスの温度の上昇とあ
いまって、燃焼室の底部の要素にきわめて大きな熱的お
よび機械的応力をもたらす。その結果、ボウルのフラン
ジの壁は900℃から1000℃という高温になる。一
方このフランジが冷却されるのは、燃焼室内に供給され
る空気流量の約2%によるだけである。
定するデフレクタの外縁上にも焼けおよび変形が認めら
れ、そのため、燃焼室を良好に保つ上で有害な燃焼室の
底部の冷却膜の劣化が生じる。
ことである。
と、 b/ ボウルが、燃焼室の外側に位置する壁面内のデフ
レクタとボウルの接合領域に対向して設けられた複数の
オリフィスにより空気が供給される環状空洞を規定する
二重壁面から成り、その結果、この空気が衝撃によって
前記接合領域を冷却し、更に、燃焼室内への空気の排出
は第一部分においては第一オリフィス列、第二部分にお
いては燃焼室の内側に位置する壁面の半径方向において
内側の部分内に設けた第二オリフィス列から行われ、こ
の第二部分の空気が燃料の噴霧化を行うことによってそ
の目的が達成される。
は、フランジを有するボウルおよび室の底部に自在に取
り付けられるナセルの代わりに、室の底部に固設された
小型のアセンブリの形態となる。
される空気流量の2%ではなく、第一オリフィス列から
入る空気の全て(燃焼室内に供給される空気流量の約6
%)および第二オリフィス列から入る空気の全て(燃焼
室内に供給される空気流量の約4%)がこの領域の冷却
に与かるので、ボウルとデフレクタとが接合されるレベ
ルにおいてよりすぐれた冷却が確保される。
る空気は、ボウルの内壁に沿って循環することにより加
熱されるので、燃料の噴霧化が向上する。
内壁が流れを擾乱する突起物を具備すること、 − デフレクタが、ボウルの軸に対し半径方向に拡散す
る複数の穴を含むこと、 − 燃焼エンクロージャ側に位置するデフレクタの壁
が、好ましくはジルコン酸イットリウム製の熱シールド
で被覆されること、 − デフレクタが、燃焼室の底部にボウル−デフレクタ
アセンブリを固定する手段を含むこと。
示し添付の図面を参照して行う以下の説明を読むことに
より明らかになろう。
とともにタービンエンジンの環状燃焼室のエンクロージ
ャ3を画定する室の底部を符号2で示した。この底部2
は、燃焼室の対称軸の周囲に等間隔に分布し、軸7内に
空気および燃料の噴射装置8が取り付けられる各環状ボ
ウル6を収納するための複数の開口部4を有する。
図1及び図3の左から右に向かって口が拡げられ、内側
壁面10および外側壁面11から成り、これら壁面は、
上流側で正面壁12により接続され、下流側で開口部4
の縁上の支持壁13により接続され、双方の壁面の間に
環状空洞14が規定される。この有用性については後述
する。
され、室の底部2に平行であって室の底部から下流側に
一定距離のところに配設されたデフレクタ15を構成す
る。
ば鋳造による単一部品であるため、アセンブリの製造コ
ストを下げることができるという長所を有する。
壁面11は、ボウル6とデフレクタ15との接合領域1
7と対向して、複数のオリフィス16を有し、これらの
オリフィスから冷却空気が空洞14内に入り、通常、ボ
ウル6のフランジと呼ばれるものを構成するこの接合領
域17にぶつかる。
面10内に設けた第一オリフィス列18、および正面壁
12の近くの内側壁面10内に設けた第二オリフィス列
19を通って空洞14から出る。
リフィス16から送り込まれ、フランジの冷却を行う。
空洞14を通過する空気の60%はオリフィス18から
外部に出て、燃料コーン内に注入される。空洞14を通
過する残りの空気(40%)は、加熱された状態でオリ
フィス19から外部に出て、活発に燃料の噴霧化を行
う。ボウル6の冷却を促進するために、壁面10および
11の内壁は流れを擾乱する突起物20を具備する。
金、あるいはその他の形態である。
30を含み、これらのオリフィス30から供給される空
気はデフレクタ15を衝撃によって冷却する。デフレク
タ15内には、室の底部2の複数の穴30に対し5点形
に配設された別の複数の穴31が設けられる。この複数
の穴31は、前者に対し大きく傾斜している。軸7に対
するオリフィス31の軸の角度は約70°である。この
傾斜により、内外リング付近の室の底部2の冷却膜の初
期化が可能となる。
5の壁には、たとえばジルコン酸イットリウム製の熱シ
ールド32が被覆される。
びナット34のシステムにより、燃焼室の底部2に固設
される。ボルト33は、ボウル6およびデフレクタ15
と同時に鋳造で作製するのが好ましい。
具備する燃焼室の底部の、該燃焼室の対称軸と空気およ
び燃料噴射装置の対称軸とを通る縦方向面による半断面
図である。
燃焼室の内部から見た正面図である。
の、図2の線III−IIIによる半断面図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 軸(7)内に空気および燃料の噴射装置
(8)が取り付けられる環状ボウル(6)を受容するた
めの少なくとも一つの開口部(4)を有する室の底部
(2)を下流側に含むタービンエンジンの燃焼室であっ
て、該ボウル(6)は、気体の流れの方向に口が拡げら
れ、フランジ(17)を冷却する手段と、前記フランジ
の近くに、噴霧化燃料コーン内に空気を注入する第一オ
リフィス列(18)とを含んでおり、前記室の底部
(2)の下流側のボウル(6)のフランジ(17)の周
囲にデフレクタ(15)が配設され、該デフレクタ(1
5)が熱シールドを形成し、かつ前記室の底部に設けら
れた複数の穴(30)から出る冷却空気の衝撃によって
冷却され、 a/ 前記ボウル(6)および前記デフレクタ(15)
が単一部品製であり、 b/ 前記ボウル(6)が、燃焼室の外側に位置する壁
面(11)内のデフレクタ(15)とボウル(6)の接
合領域(17)に対向して設けられた複数のオリフィス
により空気が供給される環状空洞(14)を画定する二
重壁面(10、11)から成り、その結果、前記空気が
前記接合領域(17)を衝撃により冷却し、更に、前記
燃焼室内への排出は、第一部分においては第一オリフィ
ス列(18)、第二部分においては燃焼室の内側に位置
する壁面(10)の半径方向における内側の部分内に設
けられた第二オリフィス列(19)から行われ、前記第
二部分の空気が燃料の噴霧化を行うことを特徴とする燃
焼室。 - 【請求項2】 熱交換を促進するために、前記二重壁面
(10、11)の内壁が流れを擾乱する突起物(20)
を具備することを特徴とする請求項1に記載の燃焼室。 - 【請求項3】 前記デフレクタ(15)が、前記ボウル
(6)の軸(7)に対し半径方向に拡散する複数の穴
(31)を含むことを特徴とする請求項1または2に記
載の燃焼室。 - 【請求項4】 前記燃焼室のエンクロージャ(3)側に
位置するデフレクタ(15)の壁が熱シールド(32)
で被覆されていることを特徴とする請求項1から3のい
ずれか一項に記載の燃焼室。 - 【請求項5】 前記熱シールド(32)がジルコン酸イ
ットリウム製であることを特徴とする請求項4に記載の
燃焼室。 - 【請求項6】 前記デフレクタ(15)が、前記燃焼室
の底部(2)にボウル−デフレクタアセンブリを固定す
る手段(33、34)を含むことを特徴とする請求項1
から5のいずれか一項に記載の燃焼室。
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