JPH1067214A - 重心移動可能な車両 - Google Patents

重心移動可能な車両

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JPH1067214A
JPH1067214A JP22863396A JP22863396A JPH1067214A JP H1067214 A JPH1067214 A JP H1067214A JP 22863396 A JP22863396 A JP 22863396A JP 22863396 A JP22863396 A JP 22863396A JP H1067214 A JPH1067214 A JP H1067214A
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  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 排水ポンプ搭載水陸両用車両は、水中浮揚の
ための車体フロート部のために重心位置が高くなって登
坂能力の改善が難しい。 【解決手段】 舟型の車体11の下部フロート部11a
を一対のクローラ12の間に張り出させて配設し、下部
フロート部11aに燃料タンクである主タンク21を配
設すると共に、これより車両前方側に副タンク22を設
置して、車体11の登坂時の傾斜角に対応して、主タン
ク21からポンプP等で燃料23を副タンク22に移送
させ、車両10の重心位置Gを登坂に有利な車両前方側
に移動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水陸両用排水ポンプ車
などに好適な、登坂能力を向上させるよう重心移動が可
能な車両に関する。
【0002】
【従来の技術】水災害時の緊急排水、土木工事に伴う排
水および農業用の排水などに使用される排水ポンプは、
クレーン付きトラックなどで現場まで運ばれて降ろされ
排水作業を行う。しかし、排水ポンプを積んだトラック
の進入が難しい湿地帯や冠水域では排水作業の初動遅れ
が生じやすい。
【0003】このような問題を解決するため、本願出願
人は排水ポンプを油圧機構で上下動可能に搭載した水陸
両用のクローラ式排水ポンプ車を既に提案している(特
願平6−127201号)。この排水ポンプ車は、水上
に浮揚できる舟型車体に排水ポンプを搭載して、地上や
水上をクローラ駆動にて自走して排水ないし取水地点ま
で進行し、排水ないし取水地点で排水ポンプを駆動させ
て排水ないし取水作業を迅速に行うことができるもので
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のクローラ式水陸
両用排水ポンプ車においては、水上に浮揚した状態での
走行、湿地帯での走行、土手等の勾配の急な斜面での登
坂と降坂の安定走行が要求されることから、少なくとも
次の〜の条件を満たす車両構造のものが要望され
る。
【0005】浮力を持ち、水密構造であること。
【0006】充分な強度を保持した軽量構造であるこ
と。
【0007】重心位置が低いこと。
【0008】上記の条件を満たすため、クローラ式の
水陸両用排水ポンプ車においては、水上走行時のフロー
トを兼ねる舟型の車体にエンジンや排水ポンプを搭載
し、車体の左右下方に一対のクローラを設置している。
また、充分な浮力を得るため、一対のクローラの間の空
間に車体下部を張り出させて舟型の下部フロート部を構
成している。
【0009】また、上記との条件は、軟弱地盤の急
斜面(30゜以上の勾配)を排水ポンプ車が安定して登
坂および降坂するために重要である。例えば図7(A)
の登坂時のクローラ式の水陸両用排水ポンプ車1で説明
すると、この排水ポンプ車1の登坂必要牽引力Fは、排
水ポンプ車1が登坂する傾斜面3の傾斜角をα、車両重
量をW、排水ポンプ車1のクローラ2と傾斜面3の滑り
摩擦係数をμとすると、次式で表される。
【0010】F=W(sinα+μ×cosα) 上式で明らかなように、車両重量Wが大きくなると傾斜
面3での登坂必要牽引力Fが増大する。車両重量Wのう
ちエンジンの占める割合は決して小さくはないが、エン
ジンを小型化して車両重量Wを減少させようとしても、
却って必要牽引力Fが得られず登坂能力の向上には結び
付かない。このように、上記の条件を満たすことは容
易ではない。また、傾斜面3を登坂する場合、登坂必要
牽引力Fを大きくすることと、上記の条件のように排
水ポンプ車1の登坂時の重心位置を極力低く設定してお
くことも重要な要素である。この重心位置に基づく登坂
時の力関係を図7(B)を参照して説明する。
【0011】クローラ式排水ポンプ車1の重心位置をG
とし、重心位置Gを通る鉛直線と傾斜面3の交点をB、
クローラ2の最後尾と傾斜面3の接地点をA、点AB間
の距離をLとすると、クローラ2の対地表面グリップ力
F’は、次式で表される。
【0012】F’=Wcosα(L×クローラ幅×μ) 滑り摩擦係数μは、軟弱地盤や湿ったコンクリート表面
などではかなり小さくなる。従って、排水ポンプ車1が
軟弱地盤や湿ったコンクリート表面などの登坂し難い傾
斜面3を登る時の登坂能力を高めるためには、滑り摩擦
係数μとクローラ幅を大きくする他に、距離Lをできる
だけ大きくすることが有効である。この距離Lは、重心
位置Gが低いほど長いことが分かる。
【0013】即ち、図7(B)でG点の傾斜面3からの
高さをh、G点から傾斜面3への垂直線の傾斜面3との
交点をCとすると、 L=AB=AC−BC=AC−h×tanα ここで、傾斜角αを最大登坂傾斜角=35゜で一定にす
るとtanαは一定となるから、登坂に有効なクローラ
接地長さである距離Lは、重心位置Gの高さhを小さく
すればよい。
【0014】以上のように排水ポンプ車や他の車両にお
いては、登坂能力を高めるために重心位置ができるだけ
低くなるように設計されているが、重心位置を低くする
にも限界があるから、登坂能力の尚一層の改善は非常な
困難を伴う。特に、水陸両用排水ポンプ車においては、
必然的に車体下部が舟型のフロート部となって、その上
にエンジン等の重量物を搭載する構造となるので、重心
位置が他の車両に比べて比較的高くなる傾向にあって、
その登坂能力の改善が難しいとされてきた。
【0015】本発明の目的とするところは、登坂能力を
改善した車両、特にクローラ式水陸両用排水ポンプ車を
提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
本発明は、車両略中央部に設置された液体貯溜用主タン
クと、前記主タンクより車両前方側に設置された液体貯
溜用副タンクと、前記主タンクと副タンクとを連通する
連通管と、車両の登坂時傾斜角に対応して前記主タンク
から副タンクへと液体を移送する移送手段とを具備す
る。
【0017】また本発明を排水ポンプ車に適用した場合
は、水陸走行用の左右一対のクローラと、一対のクロー
ラ間に設置された舟型の下部フロート部と、この下部フ
ロート部上に設置され、かつ、クローラを駆動させるエ
ンジンを搭載した上部フロート部とを有する車体と、こ
の車体に設置され前記エンジンで駆動される排水ポンプ
とを有する水陸両用排水ポンプ車において、前記下部フ
ロート部内に燃料貯溜用主タンクを設置すると共にこの
主タンクより車両前方側に燃料貯溜用副タンクを設置
し、前記主タンクと副タンクとを連通管で連通し、車両
の登坂時傾斜角に対応して前記主タンクから前記連通管
を通じて副タンクへと燃料を移送する移送手段を配設す
る。
【0018】主タンクと副タンクに貯溜される液体は、
普通は車両用燃料であるが、水や機械類の作動油とする
ことも可能である。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、クローラ式の水陸両用排水
ポンプ車に適用した本発明の一実施形態について、図1
〜図5を参照して説明する。
【0020】図1〜図3に示されるクローラ式水陸両用
排水ポンプ車10は、舟型の車体11と、車体11の左
右下方に設置された一対のクローラ12を備える。車体
11は、舟型の下部フロート部11aと上部フロート部
11bで構成され、下部フロート部11aが一対のクロ
ーラ12の間に張出して配設され、この下部フロート部
11a上に上部フロート部11bが固定される。上部フ
ロート部11bの後端には排水ポンプ14が上下動可能
に設置される。
【0021】クローラ12はゴム製の無端ベルト状をな
し、内周の前後端部にスプロケットホイール15とアイ
ドラホイール16が配設され、内周の下部に複数個の一
連に並ぶトラックローラ17が配設される。左右一対の
クローラ12は、上部フロート部11b内の略中央部に
搭載されたディーゼルエンジン18で駆動され、排水ポ
ンプ車10を車両前後方向(図1左右方向)に走行させ
る。クローラ12の外表面は、横方向に水掻き機能を持
つ滑り止め兼用の襞状突起を等間隔で多数一体に有し、
排水ポンプ車10が水上に浮かんだ状態でクローラ12
が水中で回転駆動すると排水ポンプ車10を車体前後方
向に水上走行させるようになっている。この排水ポンプ
車10は、排水ポンプ14の在る側が後方で反対側が前
方である。
【0022】尚、クローラ12を駆動させるスプロケッ
トホイール15とアイドラホイール16には鉄製のホイ
ールを使用し、複数のトラックローラ17には油浸漬さ
れたエンジニアリングプラスチックの樹脂ローラを使用
する。この樹脂製トラックローラ17は、鉄製ローラに
比べて比重が小さく軽量であり、排水ポンプ車10の走
行性と水中での浮上性を良好なものにする。また、トラ
ックローラ17が単なる樹脂ローラであると、水中走行
時に水で膨潤して走行性能低下や短寿命となることがあ
るので、潤滑油に浸漬してローラ自体に油を含浸させて
防水型ローラにするとよい。
【0023】車体11の下部フロート部11aは箱構造
をなし、排水ポンプ車10が水上を走行するときにクロ
ーラ12と共に水中に在って車体11を浮揚させる。こ
の下部フロート部11aの内部中央に燃料貯溜用主タン
ク21が設置され、内部前方位置に作動油タンク26が
設置される。主タンク21と作動油タンク26の各々の
壁面は、下部フロート部11aの両側壁と床板とを共用
しており、下部フロート部11aと一体構造をなす。こ
のように下部フロート部11aに燃料タンクとしての主
タンク21と作動油タンク26を設置することで、排水
ポンプ車10の重心位置を低くすることができる。
【0024】車体11の上部フロート部11bは上端開
放の箱型をなし、その底部中央にディーゼルエンジン1
8が設置される。ディーゼルエンジン18はクローラ1
2を駆動するほか、ディーゼルエンジン18により油圧
ポンプを駆動して発生させた油圧を通じて排水ポンプ1
4も駆動させるもので、ディーゼルエンジン18の燃料
である軽油23が主タンク21に貯溜される。また、上
部フロート部11bの底の前部の左右両側に一対の燃料
貯溜用副タンク22が設置される。一対の副タンク22
の各々と主タンク21は、図4に示すように連通管24
で連通される。この連通管24の一端は主タンク21の
底部近傍に位置し、他端は副タンク2の底部に開口して
いる。連通管24の途中にはポンプPが配設され、この
ポンプPは、排水ポンプ車10の登坂時傾斜角を検出す
る傾斜センサ40からの信号に基づき、ポンプ制御手段
42によって駆動されるようになっている。また、副タ
ンク22と主タンク21の天井には共通の通気管25が
連結され、この通気管25の上端は副タンク22の上方
で大気に開放されている。
【0025】ディーゼルエンジン18は、その後方の端
部が主タンク21の天井板に近接して架装され、前方の
端部が車台13の前部横桁(図示せず)に近接して架装
される。このようなエンジン取付構造にすることで、排
水ポンプ車10を低重心にすることができる。
【0026】上部フロート部11bの内部にはディーゼ
ルエンジン18を冷却するラジエータ27やオイルクー
ラ28が設置され、更に、図示しないが受信機、有線制
御盤、無線制御盤、バッテリ等が設置される。受信機と
無線制御盤は、排水ポンプ車10を無線で遠隔操作する
ためのものであり、有線制御盤は有線で遠隔操作するた
めのものである。
【0027】車体11の後部の排水ポンプ14は、その
上部にディーゼルエンジン18から供給される油圧で駆
動する油圧モータ29を内蔵し、同じ上部に後方向きの
水吐出口30を有し、下部に下向きの水吸込口31を有
する。排水ポンプ14は、図3の実線で示す上限位置
と、鎖線で示す下限位置との間で上下動する。排水ポン
プ14が上限位置に在るときに、排水ポンプ車10の走
行が行われ、下限位置に在るときに排水ポンプ14が駆
動されて排水作業が行われる。この排水作業は、通常に
おいて水吐出口30に図示しない排水ホースを接続して
行われる。
【0028】次に排水ポンプ車10の登坂時の力関係
を、図7と対比させて図5に基づき説明する。
【0029】図5(A)は、主タンク21と副タンク2
2との間での燃料移動を仮に阻止した状態、すなわち重
心Gを位置不変にした状態で排水ポンプ車10をその前
部を前にして傾斜面3を登坂させたときの力関係を示し
ている。この場合の排水ポンプ車10の重心位置を図7
と同様にG点とし、G点を通る鉛直線と傾斜面3の交点
をB、クローラ12の最後尾と傾斜面3の接地点をA、
点AB間の距離をLとすると、距離Lは傾斜面3の傾斜
角αを一定とした場合、登坂時の排水ポンプ車10の重
心位置が変わらない限り変化しない。
【0030】図5(B)は、主タンク21から副タンク
22へ一部の燃料を移動させた場合を示す。この場合、
傾斜面3の傾斜角αが傾斜センサ40によって検出さ
れ、その検出値に基づきポンプ制御手段42が傾斜角α
に対応した量の燃料23を副タンク22に移動させるべ
くポンプPを駆動する。この結果、副タンク22側の重
量が増して、車体11の重心位置が車両前方へと移動す
る。この移動重心位置をG’点とすると、G’点を通る
鉛直線と傾斜面3の交点B’が図5(A)の交点Bより
も傾斜面3の傾斜上位側へ移動した形となり、登坂に有
効なクローラ接地長さである距離L’が長くなる。この
距離L’の増大によって排水ポンプ車10の重心位置が
下がった場合と同じ効果が得られて、排水ポンプ車10
の登坂能力が向上する。
【0031】排水ポンプ車10が水平走行に戻った時、
傾斜センサ40によって水平状態が検出され、ポンプ制
御手段42によってポンプPが逆転されるか、またはポ
ンプPと並列に配管した図示しないバスパス管の弁が開
かれて、副タンク22内の燃料23が主タンク21に戻
される。
【0032】尚、本発明は上記実施例に限らず、例えば
車両の重心位置移動用液体に水を使用した4輪駆動車両
などにも適用可能である。
【0033】また、液体の移動は他の移動手段でも行な
うことができ、そのような実施形態を図6(A)(B)
に示す。同図で44は逆止弁46付きの通気管、48は
主タンク21の上部開口、50は上部開口48にヒンジ
52で開閉自在に取付けられた揺動板、54は揺動板5
0の周縁と上部開口48の内縁との間に気密的に配設さ
れた蛇腹シート、56はヒンジ52と同じ位置で揺動板
50に固定されたアーム、58はこのアーム56の下端
部に固定された十分に重い錘である。
【0034】図6に示す移動手段は、排水ポンプ車10
が平地を走行している時、図6(A)のようにアーム5
6と錘58がヒンジ52の垂直方向下方にあるため揺動
板50に回転モーメントが作用しない。しかし排水ポン
プ車10が傾斜面3を登坂すると、図6(B)のように
錘58が最下部に移動しようとするから、揺動板50が
蛇腹シート54を縮ませつつ図中時計方向に回転し、主
タンク21内の空間部60の容積を減少させる。この
時、逆止弁46は空間部60の圧力上昇により通気管4
4を閉塞する。空間部60の圧力が上昇すると、燃料2
3の液面が押し下げられ、燃料23の一部が副タンク2
2に移動される。こうして排水ポンプ車10の重心位置
Gが車両前方側へ移動し、車両の登坂能力を向上させ
る。排水ポンプ車10が水平走行に戻ると、錘58が図
6(A)の位置に戻り、空間部60の圧力が大気圧に戻
る。従って副タンク22内の燃料23が主タンク21に
戻される。なお、燃料消費に伴い燃料23の液面が下降
すると、空間部60の圧力が低下して逆止弁46が開
き、大気が空間部60に導入される。
【0035】
【発明の効果】本発明は前述の如く、車両の登坂時傾斜
角に対応して主タンクから車両前方側の副タンクへと液
体を移送するようにしたので、登坂時の車両重心位置が
前方側へ移動し登坂能力が向上する。
【0036】また本発明の排水ポンプ車によれば、舟型
車体の底中央の主タンク上に重量物のエンジンを搭載し
たので、車両の重心位置を低い位置に安定させて設定す
ることができ、より走行性能、登坂性能に優れたクロー
ラ式の水陸両用排水ポンプ車が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明車両の一実施例であるクローラ式水陸両
用排水ポンプ車の側面図。
【図2】図1車両の平面図。
【図3】図1車両の後方正面図。
【図4】図1車両に装備された主タンクと副タンクの配
管関係を示す断面図。
【図5】図1車両の登坂時の重心位置の力学を説明する
ためのもので、図5(A)は重心位置移動無しの場合、
図5(B)は重心位置移動有りの場合の側面図。
【図6】(A)(B)は、本発明の車両の他の実施形態
の側面図。
【図7】クローラ式水陸両用排水ポンプ車の登坂時の力
学を説明するためのもので、図6(A)は登坂必要牽引
力Fを説明するための側面図、図6(B)は重心位置に
よる登坂能力を説明するための側面図。
【符号の説明】
10 車両、水陸両用排水ポンプ車 11 車体 11a 下部フロート部 11b 上部フロート部 12 クローラ 14 排水ポンプ 18 ディーゼルエンジン 21 主タンク 22 副タンク 23 燃料 24 タンク連通管 44 通気管 46 逆止弁 48 上部開口 50 揺動板 52 ヒンジ 54 蛇腹シート 56 アーム 58 錘

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両略中央部に設置された液体貯溜用主
    タンクと、 前記主タンクより車両前方側に設置された液体貯溜用副
    タンクと、 前記主タンクと副タンクとを連通する連通管と、 車両の登坂時傾斜角に対応して前記主タンクから副タン
    クへと液体を移送する移送手段とを具備したことを特徴
    とする重心移動可能な車両。
  2. 【請求項2】 上記主タンクと副タンクに貯溜される液
    体が車両用燃料であることを特徴とする請求項1記載の
    車両。
  3. 【請求項3】 水陸走行用の左右一対のクローラと、 一対のクローラ間に設置された舟型の下部フロート部
    と、この下部フロート部上に設置され、かつ、クローラ
    を駆動させるエンジンを搭載した上部フロート部とを有
    する車体と、 この車体に設置され前記エンジンで駆動される排水ポン
    プとを有する水陸両用排水ポンプ車において、 前記下部フロート部内に燃料貯溜用主タンクを設置する
    と共にこの主タンクより車両前方側に燃料貯溜用副タン
    クを設置し、 前記主タンクと副タンクとを連通管で連通し、 車両の登坂時傾斜角に対応して前記主タンクから前記連
    通管を通じて副タンクへと燃料を移送する移送手段を配
    設したことを特徴とする重心移動可能な排水ポンプ車。
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