JPH08207526A - 排水ポンプ車 - Google Patents

排水ポンプ車

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JPH08207526A
JPH08207526A JP12720194A JP12720194A JPH08207526A JP H08207526 A JPH08207526 A JP H08207526A JP 12720194 A JP12720194 A JP 12720194A JP 12720194 A JP12720194 A JP 12720194A JP H08207526 A JPH08207526 A JP H08207526A
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恭男 森川
Hiroyuki Satone
弘之 佐藤根
Yukinori Hanada
幸典 花田
Yukio Tamaki
幸男 玉木
Masahiro Taniguchi
正宏 谷口
Akio Miura
彰夫 三浦
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OOYODO KOMATSU KK
OYODO KOMATSU
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 不整地や水中での走行性、安定性の良い、し
かも排水作業可能水位の低い排水ポンプ搭載排水ポンプ
車を実現すること。 【構成】 左右一対のゴム製クローラ2に舟型のボディ
3を連結し、ボディ3の突出端部3bに排水ポンプ4を
上下に回動可能に取り付けた排水ポンプ車。クローラ2
に係合される複数のトラックローラ9は油浸漬された防
水型樹脂ローラである。ボディ3は、クローラ2より上
の矩形箱型の上部浮力体3aと、上部浮力体3aの底板
から一対のクローラ2の中間に突出する箱型の下部浮力
体3cを有する。上部浮力体3aの箱型端部3bに設け
た支点Pを中心に排水ポンプ4が油圧シリンダ5で上下
に回動する。排水ポンプ4の上限位置で排水ポンプ4の
重心Wが支点Pより車両内方位置に在り、下限位置で吸
込口4aがクローラ2より下方で下向きとなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、不整地や水中を進行し
て排水作業を行う排水ポンプ搭載の排水ポンプ車に関す
る。
【0002】
【従来の技術】水災害時の緊急排水、土木仮設工事の排
水あるいは農業用給排水などに使用される排水ポンプ車
は、排水ポンプをクレーン付きトラックで現場まで運び
クレーンで排水地点に降ろして排水作業を行うが、この
方法ではトラックの進入が難しい湿地帯や冠水域に排水
ポンプを設置するのが難しい。また、排水地点まで運搬
した後排水ポンプの据え付けまでに時間がかかり、迅速
に対処することが困難である。
【0003】このような問題を解決する目的で排水ポン
プを搭載し走行する自走式排水ポンプ車が提案されてい
る。この排水ポンプ車は、水上に浮揚できる舟型ボディ
の荷台に排水ポンプを固定したもので、地上又は水中を
排水地点まで進行し、排水地点で搭載した排水ポンプを
駆動させて排水作業を行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】提案されている自走式
排水ポンプ車のボディに搭載された排水ポンプの吸込口
をボディより下方の低い位置に設置すると、排水地点で
の排水作業可能水位が低くでき、排水作業可能範囲が広
くなるが、地上や水中の進行時に排水ポンプの吸込口部
分が進行の邪魔をし、特に湿地帯での進行を難しくする
ことがある。逆に、排水ポンプの吸込口をボディの高さ
程度にしておくと、地上や水中の進行時に排水ポンプが
邪魔にならないが、排水地点での排水作業可能水位が高
くなり、低水位での排水が難しくなり、排水作業可能範
囲が狭くなる難点があった。
【0005】本発明は、湿地帯の走行性に優れ、排水作
業可能範囲の広い排水ポンプ搭載自走式排水ポンプ車を
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、排水ポンプ車
走行用のクローラと、このクローラを油圧駆動させるエ
ンジンを搭載した舟型浮力体を兼ねるボディと、前記エ
ンジン出力による油圧で駆動する排水ポンプと、前記排
水ポンプをボディの端部に設置された支点を中心に、上
下方向に回動させるポンプ昇降手段を備えた自走式排水
ポンプ車にて上記目的を達成するものである。
【0007】この自走式排水ポンプ車においては、排水
ポンプがボディ端部に設置した支点に回動可能に連結さ
れ、排水ポンプがポンプ昇降手段で上限位置に静止させ
たときの排水ポンプの重心が、支点を通る鉛直線よりボ
ディ内方側に位置するよう排水ポンプの上限位置を設定
しておくことが、排水ポンプ車の走行時や平常時での排
水ポンプの安定性を高度に維持する上で望ましい。ま
た、排水ポンプがボディ端部に設置した支点に回動可能
に連結され、排水ポンプがポンプ昇降手段で下限位置に
移動されたときの排水ポンプの吸込口が、クローラの最
下位置かそれより下方の位置で下向きになるよう排水ポ
ンプの下限位置を設定しておくことが、排水作業可能水
位をより低くする上で望ましい。
【0008】
【作用】舟型浮力体を兼ねるボディに排水ポンプを上下
方向に回動可能に取り付け、上方の上限位置に保持して
排水ポンプ車を進行させると、排水ポンプ車が地上と水
中のいずれを走行しても排水ポンプが走行の邪魔をしな
い。また、排水ポンプをボディの喫水線より下方の下限
位置に回転下降させて排水作業を行うと、排水ポンプの
吸込口がボディより十分下の位置に在って、排水作業可
能水位が低く設定でき、低水位での排水が可能な排水ポ
ンプ車が実現される。
【0009】
【実施例】一実施例について図面を参照して説明する
と、図1乃至図3は地面50上を進行するときの排水ポ
ンプ車1が示される。この車両1は、舟型のボディ3の
左右両側に一対のクローラ2を装備し、ボディ3の後方
に突出した端部3bに排水ポンプ4とこれを上下方向に
回動させるポンプ昇降手段としての油圧シリンダ5を配
設している。
【0010】クローラ2はゴム鉄心製の無端ベルトで、
クローラ2の前後端部にスプロケットホイール7とアイ
ドラホイール8が係合され、クローラ2の接地側内面に
一連に並ぶ複数個のトラックローラ9が係合される。ス
プロケットホイール7とアイドラホイール8と各トラッ
クローラ9は、ボディ3を支持する車台10に回転可能
に軸支される。左右一対のクローラ2は、ボディ3に内
蔵されたエンジン6に直結された油圧駆動系で回転駆動
され、車両1を地面50上で前後(図1で左右方向)に
移動させる。また、クローラ2の表面にはクローラ2の
幅方向に滑り止めと水掻き機能を兼用した襞状突起2’
が等間隔で一体形成され、車両1が水中に入りボディ3
が浮揚した状態でクローラ2が水中で回転駆動して、突
起2’が水を掻いて車両1を前後に進行させることがで
きる。
【0011】クローラ2を駆動させるスプロケットホイ
ール7とアイドラホイール8には鉄製のホイールを使用
し、トラックローラ9には油浸漬されたエンジニアリン
グプラスチックの樹脂ローラを使用する。即ち、樹脂製
のトラックローラ9は、鉄製ローラに比べ比重が小さく
て軽量であり、車両1の走行性と水中での浮揚性を良好
なものにする。例えば1つのクローラ2に8個のトラッ
クローラ9を使用した車両1において、トラックローラ
9を日本ポリペンコ社のMC901ナイロン(商品名、
比重1.17)で製作すると、鉄製トラックローラを使
用したものに比べ車両総重量が約500kg軽減され、
その分走行性と浮揚性が良好となる。
【0012】尚、トラックローラ9が単なる樹脂ローラ
であると、水中走行時に水で膨潤して寸法変化し走行性
能低下となることがあるので、トラックローラ9を樹脂
で製作した後、潤滑油に浸漬してローラ自体に油を含浸
させておく。このように油浸漬されたトラックローラ9
は防水型ローラとなって、水中の走行に適するようにな
る。
【0013】左右一対のクローラ2で支持される舟型の
ボディ3は、クローラ2より上の矩形箱型の上部浮力体
3aと、上部浮力体3aの底板から一対のクローラ2の
中間位置にて下方に突出する箱型の下部浮力体3cとで
構成される。このように構成することにより、浮揚時の
左右揺動を軽減する。上部浮力体3aは、上端開口かつ
有底の箱型で、片端の側壁下部に箱型端部3bが一体に
突設され、この箱型端部3bの上面に排水ポンプ4が設
置される。上部浮力体3aの中に、エンジン6とこれを
冷却するラジエータ11やオイルクーラ12が設置され
る。また、上部浮力体3aの中の所定箇所に無線受信機
13、有線制御盤14、無線制御盤15、作動油タンク
16、燃料タンク17、バッテリ18、油圧制御弁ボッ
クス19、ビルジポンプ20等が設置される。上部浮力
体3aの箱型端部3bと反対の側壁に上向きのエアーダ
クト21が取り付けられ、ここから外気がオイルクーラ
12とラジエータ11に送られる。
【0014】無線受信機13と無線制御盤15は、車両
1を無線で遠隔操作するためのものであり、有線制御盤
14は有線で遠隔操作するためのものである。つまり、
車両1は、必要に応じて無線や有線で遠隔操作されるも
ので、操縦者の人災発生を防止する設計になっている。
ビルジポンプ20は、ボディ3に侵入した水を外部に自
動排出して、車両1の水没を防止する。
【0015】下部浮力体3cの床板は、図7に示すよう
に車台10の前後横桁111、112の下部に溶接さ
れ、下部浮力体3cの上端は、上部浮力体の全長と等し
くし、床面の長さは夫々排水ポンプ車が登板、降板の最
大角において、床面が接触しないように逆梯形をしてい
る。図8は図7のA−A矢視、図9は図7のB−B矢視
を示している。
【0016】このように下部浮力体、上部浮力体は車台
に溶接され、車台とボディの強度と剛性を増強すること
ができ、クローラ上面の左右上部浮力体に設置される燃
料タンク、および複数の電磁弁グループ、バッテリーな
どの重量物を搭載している。
【0017】車両1が水中に入ると、クローラ2と下部
浮力体3cが水中に没して、更に水位が深いとき、車両
1を水面上に浮揚させる。このときのボディ3は、図1
の鎖線で示す喫水線Lmから上が水面より浮揚する。左
右一対のクローラ2の中間に設けた下部浮力体3cは、
ボディ3の水上での安定性を良好なものにする。
【0018】また、下部浮力体3cの中には、エンジン
6の下部のオイルパン6’等の重量物が収容される。こ
のようにすると車両1全体の重心位置が下がり、車両1
の水陸いずれの走行時でも姿勢の安定性が良くなる。
【0019】上部浮力体3aの箱型端部3bに設置され
る左右一対の排水ポンプ4は、各単独に運転可能に設置
される。各排水ポンプ4は、エンジン6の出力による油
圧で駆動する油圧モータ22を内蔵し、油圧モータ22
の回転軸線方向延長線上に吸込口4aが形成され、前記
回転軸線の側方に吐出口4bが形成されている。油圧モ
ータ22には図6のように、往油ホース50、復油ホー
ス52、ドレンホース54が接続される。これらは短距
離大口径の高圧油圧ホースであるから、後述のように支
点Pを中心として回転可能な油圧モータ22に単純に接
続したのでは、油圧モータ22ないし排水ポンプ4の回
転運動に支障が生じ、また前記ホースに無理がかかるお
それがある。そこで往油ホース50、復油ホース52、
ドレンホース54を、各々、スイベルジョイント56、
58、60と短ホース62,64,66で油圧モータ2
2に接続した。往油と復油の短ホース62,64は、さ
らに油圧モータ22の両側面の一対のスイベルジョイン
ト74,76に接続する。スイベルジョイント56、5
8、60は取付け金具68,70,72で上部浮力体3
aの箱型端部3bに固定する。この固定位置は、好まし
くは次に述べる浮力タンク23aの支点Pと同一軸線上
にする。このようなホースの引回し構造にすることで、
排水ポンプ4ないし油圧モータ22の回転運動がスムー
ズかつ確実となり、また各ホースにも無理がかからなく
なる。
【0020】排水ポンプ4の主要部は、矩形箱状のポン
プ用浮力タンク23の中に固定される。ポンプ用浮力タ
ンク23は2つの浮力タンク23a,23bで構成さ
れ、一方の浮力タンク23aが上部浮力体3aの箱型端
部3bの後端に固定された鋼ピン等の支点Pに上下方向
に回転可能に連結される。浮力タンク23aの支点Pを
中心とする上下方向の回動は、箱型端部3b上に配設さ
れたポンプ昇降手段である油圧シリンダ5で駆動制御さ
れる。油圧シリンダ5は、ピストンロッド25と反対の
基端部が箱型端部3b上に回転可能に連結され、これの
ピストンロッド25の駆動はエンジン6の出力による油
圧で制御される。
【0021】図1の車両1の排水ポンプ4の位置する図
1で右側を、一応、車両後方とする。図1の排水ポンプ
4は、喫水線Lmより上方で吸込ストレーナ下面4cを
車両後方斜め上に向けた所定の上限位置に保持される。
上限位置の排水ポンプ4の浮力タンク23aの下面両端
部が支点Pに連結され、浮力タンク23aの下部中央が
油圧シリンダ5のピストンロッド25の先端部に連結さ
れて、油圧シリンダ5で排水ポンプ4の上限位置が維持
される。上限位置の排水ポンプ4の吐出口4bは上方に
向き、吐出口4bには図4に示されるように排水ホース
26が着脱自在に連結される。車両1は、排水ポンプ4
を上限位置に保持した状態で地面50や水中を排水地点
まで進行する。
【0022】排水ポンプ4の上限位置は、排水ポンプ4
の重心Wが支点Pを通る鉛直線Lnより車両前方の定位
置に来るように設定される。このようにすると、車両1
の停止および走行時に、仮に油圧シリンダ5の油圧系統
に油漏れが発生して排水ポンプ4を上限位置に保持する
力が弱まっても、排水ポンプ4が自重と外部からの振動
でもって、重心Wが支点Pの後方へと移動するような心
配が無くなり、排水ポンプ4は所定の上限位置に安定に
保持される。
【0023】排水ポンプ4は、油圧シリンダ5のピスト
ンロッド25を前進(突出)駆動させることで上限位置
から支点Pを中心にしてボディ3の喫水線Lmより下方
に回動する。排水ポンプ4は、図4(b)に示す下限位
置まで回動降下し、また、図4(a)に示す準下限位置
でも停止する。このような排水ポンプ4の回動降下は、
車両1が排水地点まで進行して排水ポンプ4による排水
作業を開始させる段階で行われる。
【0024】図4(a)は、車両1が水51に入って排
水作業をしているときのもので、排水ポンプ4が準下限
位置にある。この準下限位置は、排水ポンプ4の吸込口
4aが真下に向く位置で、このときの吸込口4aはクロ
ーラ2の下限位置の高さよりわずか上方である。排水ポ
ンプ4が上限位置にあるときに油圧シリンダ5のピスト
ンロッド25を突出させて排水ポンプ4を90゜の所定
角度まで回転下降させると、排水ポンプ4が準下限位置
に保持される。このときの油圧シリンダ5が箱型端部3
bに当接しないように、箱型端部3bの上面にシリンダ
逃げ溝27が形成される。排水ポンプ4の吐出口4bに
排水ホース26を連結して排水ポンプ4を運転させる
と、吸込口4aから水51が吸い込まれて吐出口4bか
ら排水ホース26へと排水される。
【0025】図4(b)は、車両1が地面50上におい
て水51を排水しているときのもので、排水ポンプ4が
下限位置にある。この下限位置は、図4(a)の準下限
位置の排水ポンプ4を更に約15゜車両前方側に回転さ
せた位置で、排水ポンプ4の吸込口4aがクローラ2の
最下位置に近い位置になる。従って、吸込ストレーナ下
面4cが地面50より下位の溝等の水51に入り、排水
することができる。またこのとき排水ポンプ4の吸い込
み位置が前後方向に若干移動するので、いちいち車両1
全体を移動させずとも吸い込み位置の変更が可能であ
る。
【0026】以上の実施例の排水ポンプ車1の左右一対
のクローラ2の駆動、左右一対の排水ポンプ4の駆動と
上下方向回動は、共通のエンジン6による油圧駆動系で
制御され、この油圧駆動系の具体例を図5に示して説明
する。尚、図5においては、左右一対のクローラ2の右
クローラを2R、左クローラを2Lとし、左右一対の排
水ポンプ4の右排水ポンプを4R、左排水ポンプを4L
としている。
【0027】エンジン6に第1〜第3油圧ポンプ30、
31、32が直結される。第1、第2油圧ポンプ30,
31は、閉回路で油圧モータに動力伝達し、チャージ油
量を、作動油クーラー37を介して作動油タンク16へ
帰され、第3油圧ポンプにはサクションフィルタ36を
介して作動油が供給される。
【0028】第1油圧ポンプ30は右クローラ2Rと右
排水ポンプ4Rを駆動させるもので、コントローラ33
でポンプ制御弁34が開くと駆動して、走行/排水切換
電磁弁38を介し右クローラ2Rの走行モータ40と右
排水ポンプ4Rの油圧モータ22を選択的に駆動させ
る。第2油圧ポンプ31は左クローラ2Lと左排水ポン
プ4Lを駆動させるもので、コントローラ33でポンプ
制御弁35が開くと駆動して、走行/排水切換電磁弁3
9を介し左クローラ2Lの走行モータ41と左排水ポン
プ4Lの油圧モータ22を選択的に駆動させる。
【0029】第3油圧ポンプ32は、右排水ポンプ4R
と左排水ポンプ4Lを上下方向に回動させ、ビルジポン
プ20を駆動させる。右排水ポンプ4Rの油圧シリンダ
5と左排水ポンプ4Lの油圧シリンダ5の夫々の電磁切
換弁42、43が第3油圧ポンプ32に連結され、コン
トローラ33で電磁切換弁42、43を開閉することで
左右の排水ポンプ4R、4Lが独自に所望角度で上下方
向に回動する。また、コントローラ33がボディ3への
水の侵入を検知するとビルジポンプ20の電磁切換弁4
4を開いて、第3油圧ポンプ32の油圧でビルジポンプ
20の油圧モータ45を作動させて、ボディ3内の水の
排水を行う。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、舟型浮力体を兼ねるボ
ディに排水ポンプを上下に回動可能に取り付けたので、
排水ポンプを上限位置に保持して排水ポンプ車を地上、
水中のいずれを進行させても排水ポンプが走行の邪魔を
せず、走行性の良い排水ポンプ車が提供できる。また、
排水ポンプを下限位置に回転下降させて排水作業を行う
ことで、排水作業可能水位が十分に低く設定でき、汎用
性に優れた排水ポンプ車が提供できる。
【0031】また、上限位置にある排水ポンプの重心位
置を排水ポンプの支点より車両内方に位置させたので、
上限位置での排水ポンプの姿勢が安定し、排水ポンプを
上下方向に回動させる油圧駆動系に油漏れがあっても、
排水ポンプが不本意に回転下降してボディから垂れ下る
といった危険性が無くなる。
【0032】また、クローラのトラックローラを油浸漬
した樹脂ローラ製とすることで、車両総重量が軽減され
て、走行性や水中での浮揚性が良くなり、機敏な排水作
業が可能な水陸両用排水ポンプ車が提供できる。
【0033】更に、ボディをクローラから上の上部浮力
体と一対のクローラの間に入る下部浮力体に分け、下部
浮力体内にエンジンの下部等の重量物を収納させたの
で、車両の重心が下がって走行の安定性、水中での浮揚
性が安定する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す水陸両用排水ポンプ車
の側面図。
【図2】図1車両の平面図。
【図3】(a)は図1車両の右正面図、(b)は図1車
両の左正面図。
【図4】(a)は図1車両の排水作業時の部分側面図、
(b)は図1車両の別の排水作業時の部分側面図。
【図5】図1車両の油圧駆動系の具体例を示す油圧駆動
系統図。
【図6】油圧モータに接続されたホースのスイベルジョ
イントの斜視図で、排水ポンプ部分は図示を省略してい
る。
【図7】車台の側面図。
【図8】図7のA−A線矢視部分断面図。
【図9】図7のB−B線矢視部分断面図。
【符号の説明】
1 水陸両用排水ポンプ車 2 クローラ 3 ボディ 3a 上部浮力体 3c 下部浮力体 4 排水ポンプ 4a 吸込口 5 油圧シリンダ(ポンプ昇降手段) P 支点 W 排水ポンプの重心 Lm 喫水線 Ln 鉛直線 6 エンジン 9 トラックローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 花田 幸典 大阪府寝屋川市池田中町23番3号 大淀小 松株式会社内 (72)発明者 玉木 幸男 大阪府枚方市中宮大池1丁目1番1号 株 式会社クボタ枚方製造所内 (72)発明者 谷口 正宏 大阪府枚方市中宮大池1丁目1番1号 株 式会社クボタ枚方製造所内 (72)発明者 三浦 彰夫 大阪府枚方市中宮大池1丁目1番1号 株 式会社クボタ枚方製造所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排水ポンプ車走行用のクローラと、この
    クローラを油圧駆動させるエンジンを搭載した舟型浮力
    体を兼ねるボディと、前記エンジン出力による油圧で駆
    動する排水ポンプと、前記排水ポンプをボディの端部に
    設置された支点を中心に、上下方向に回動させるポンプ
    昇降手段を備えたことを特徴とする排水ポンプ車。
  2. 【請求項2】 前記排水ポンプをポンプ昇降手段で上限
    位置に移動させたときの排水ポンプの重心が、排水ポン
    プの回動支点を通る鉛直線よりボディ内方側に位置する
    ように設定されていることを特徴とする請求項1記載の
    排水ポンプ車。
  3. 【請求項3】 前記排水ポンプをポンプ昇降手段で下限
    位置に移動させたときの排水ポンプの吸込部が、クロー
    ラの最下位置かそれより下方の位置で下向きになるよう
    排水ポンプの下限位置が設定されていることを特徴とす
    る請求項1記載の排水ポンプ車。
  4. 【請求項4】 排水ポンプ昇降手段において、高圧油圧
    ホースを、排水ポンプの回動に追随させるためにスイベ
    ルジョイントを使用したことを特徴とする請求項1記載
    の排水ポンプ車。
  5. 【請求項5】 前記クローラの内側において前記ボディ
    に回転自在に軸支されクローラの内面と当接したトラッ
    クローラが、油浸漬された防水型樹脂ローラであること
    を特徴とする請求項1記載の排水ポンプ車。
  6. 【請求項6】 前記ボディが、クローラより上方位置に
    在って補機器類を搭載する上部浮力体と上部浮力体から
    左右一対のクローラの間に、ボディの前後長さ方向に貫
    通して車台フレーム下部位置まで突出する下部浮力体と
    を構成し、該浮力体を車台に溶接付けして、浮力体(ボ
    ディ)と車台を一体化したことを特徴とする請求項1記
    載の排水ポンプ車。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113650688A (zh) * 2021-09-24 2021-11-16 山西北方机械制造有限责任公司 一种矿用应急排水车
CN113882305A (zh) * 2021-10-16 2022-01-04 深圳市立华照明科技有限公司 一种移动式排水装置

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