JPH1065691A - セル化方法及びセル化装置 - Google Patents

セル化方法及びセル化装置

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JPH1065691A
JPH1065691A JP22090396A JP22090396A JPH1065691A JP H1065691 A JPH1065691 A JP H1065691A JP 22090396 A JP22090396 A JP 22090396A JP 22090396 A JP22090396 A JP 22090396A JP H1065691 A JPH1065691 A JP H1065691A
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JP22090396A
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English (en)
Inventor
Tsuneo Hamada
恒生 濱田
Masaki Yamauchi
雅喜 山内
Masanori Nozaki
正典 野崎
Tetsuya Akaboshi
哲也 赤星
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来提案されているAALタイプ2について
のプロトコル案では、輻輳時等における重要セルの保護
が十分でなかった。 【解決手段】 送信対象としての符号化データが送信バ
ッファに蓄積される度に前後半2つのデータ群に分解し
セル化するようにする。この際、復号する上で必要不可
欠な情報となる階層構造についての管理情報を含むデー
タ群から生成するセルについては、他方のデータ群から
生成するセルの優先度よりも高い優先度を付する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はセル化方法及びセル
化装置に関し、例えば、音声信号や映像信号を非同期転
送モード(ATM)網を介して伝送するためにセル化す
る方法及び装置に適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】今日、ATM網を用いた音声信号や映像
信号の実時間VBR(Variable Bit Rate )情報転送の
実現に向け、多くの提案及び検討が進められている。か
かる提案の一つに、1993年電子情報通信学会春季大
会B‐755“可変レート実時間情報伝送におけるAA
L機能に関する一検討(2)”がある。
【0003】これは、現在名称はあるものの未だ詳細な
内容が確定していないタイプ2と呼ばれるAAL(AT
Mアダプテーション・レイヤ)プロトコルについてプロ
トコル案を提示するものであり、(1) セル単位でエラー
を検出できること、(2) フレーム構造を伝送できるこ
と、(3) フレームとしての正常性のチェックは不要であ
るの3つの条件が要求される条件であるとする。
【0004】そして、要求条件(1) はAALプロトコル
にシーケンスナンバー(SN)とCRCチェック機能と
を付加すれば実現でき、要求条件(2) はセグメントタイ
プ(ST)機能と、ダミー情報の付与/削除機能と、ユ
ーザデータ長(LI)を付加すれば実現でき、要求条件
(3) はAAL−SDU(Service Data Unit) を1バイ
トとして転送する機能を持たせることで実現できるとし
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このよう
に、各セルのそれぞれに、シーケンスナンバー(S
N)、ユーザデータ長(LI)及びCRC符号を付し、
各セルのそれぞれについて正常性のチェックをすること
にしたため、セル化の際におけるオーバーへッドの増加
を避けられず、伝送効率が低下するという課題があっ
た。また、セル損失発生時には、伝送フレーム内の情報
の重要度に関わらず、無差別に情報が廃棄されるという
課題もあった。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め、階層構造を有する符号化データを順次セル化するの
に用いられる本発明のセル化方法において、次のように
したことを特徴とする。
【0007】すなわち、送信バッファに蓄積された符号
化データを、そのデータ長を基準に前後半2つのデータ
群に分割し、当該2つのデータ群のうち、階層構造につ
いての管理情報が含まれるデータ群について生成したセ
ルを優先セルとし、他方のデータ群について生成したセ
ルを非優先セルとすることを特徴とする。
【0008】また、階層構造を有する符号化データをセ
ル化し、伝送路上に送出する本発明のセル化装置におい
て、次のようにしたことを特徴とする。
【0009】すなわち、(1) 符号化データを蓄積し一時
保持する送信バッファと、(2) 送信バッファに蓄積され
保持されている符号化データのデータ長に基づいて、符
号化データを2分する前後2つのデータ群に割り当てる
データ長をそれぞれ決定するデータ長決定手段と、(3)
送信バッファより、階層構造についての管理情報が含ま
れる側のデータ群を、データ長決定手段が決定したデー
タ長分だけ取り込んで処理し、処理結果を優先セルとし
て伝送路上に送出する第1の処理系と、(4) 2つのデー
タ群のうち残る側のデータ群を、データ長決定手段が決
定したデータ長分だけ取り込んで処理し、処理結果を非
優先セルとして伝送路上に送出する第2の処理系とを備
えたことを特徴とする。
【0010】このように、本発明においては、送信対象
としての符号化データが送信バッファに蓄積される度に
前後半2つのデータ群に分解することとし、復号する上
で必要不可欠な情報である階層構造についての管理情報
を含むデータ群から得るセルについては、その優先度を
他方のデータ群から得るセルの優先度よりも高いものと
したことにより、伝送路上で輻輳等が生じても重要な情
報が廃棄され難くなる。
【0011】
【発明の実施の形態】
(A)第1の実施形態 以下、本発明を、映像信号及び音声信号の実時間伝送に
使用するセル化装置に適用した第1の実施形態を図面を
参照しながら詳述する。なお、各セルの長さは53バイ
トの固定長とし、各セルには5バイトのATMヘッダが
付されるものとする。
【0012】(A−1)セル化方法の原理の説明 (A−1−1)符号化データの構成 まず、セル化装置のセル化対象となる符号化データにつ
いて説明する。この符号化データは、画像データとオー
ディオデータとを時分割多重したものである。
【0013】画像データの符号化を説明する。なお、画
像データは国際標準規格であるMPEG2フォーマット
で画像圧縮されている。このMPEG2フォーマットに
よる画像データの階層構造を図2に示す。
【0014】図2に示すように、画像データは、下から
順に、ブロック層、マクロブロック層、スライス層、ピ
クチャ層、GOP層、シーケンス層の6階層からなる。
【0015】ブロックは、8×8画素を単位とする画像
データの最小単位である。このブロックを輝度信号につ
いて4個、色差信号について2個(但し、輝度色差フォ
ーマットが4:2:0の場合)集めたものがマクロブロ
ックとなる。さらにこのマクロブロックを任意個集める
とスライスとなる。スライスは行間を跨がないマクロブ
ロックの集合であり、このスライスが複数個集合してピ
クチャが構成されている。なお、ピクチャは1秒間に3
0個ある。
【0016】これらの階層の上には、更に、複数のピク
チャから成るGOP(Group Of Picture) があり、通
常所定個づつまとめられ、シーケンスヘッダ・ヘッダが
付されている。このシーケンスヘッダ・ヘッダには、シ
ーケンスヘッダ、GOPへッダ、ピクチャヘッダ、スラ
イスヘッダ等の制御情報が格納されており、各階層での
復号化時に使用されるようになっている。
【0017】以上が基本的なMGP2による画像データ
の階層構造である。ところで、この画像データを、各種
メディア(蓄積メディア、コンピュータネットワーク、
通信ネットワーク、放送等)を介して時分割多重伝送で
きるようにするため、シーケンスの上位には更にパケッ
ト層が用意されている。このパケット層は、シーケンス
を適当な長さのストリームに分割したものにパケットヘ
ッダを付与したパケットを単位としている。
【0018】ここで注意しなければならないのは、シー
ケンスヘッダやGOPヘッダと言った制御情報は、これ
らへッダが含まれるパケット内の符号化データだけに関
わる制御情報ではなく、後続のパケットに含まれる符号
化データにも影響する共通の制御情報である点である。
【0019】次に、オーディオデータの符号化を説明す
る。オーディオデータは、図3に示すように、画像デー
タとは別に符号化されており、その符号化方式には、例
えばサブバンド符号化方式等が用いられる。なお、符号
化されたMPEGオーディオは、やはり多重化のためパ
ケット化される。
【0020】さて、このように生成した画像データのパ
ケットとオーディオデータのパケットとをパケット多重
化部1eにおいて多重化すれば必要とされる符号化デー
タが得られる分けであるが、通常は、ストリームの途中
からでも復号再生できるようにするため、これら画像デ
ータとオーディオデータのパケットを複数個束ねてパッ
クという構成単位を形成している。ここで、パックに
は、同期情報を含めた制御情報等でなるパックヘッダが
付与されている。この構成により、画像データと音声デ
ータを同期のとれた1つのプログラムとしての再生が可
能になっている。
【0021】(A−1−2)ATM伝送フレームの構成 次に、かかるパックに符号化されたデータを、ATMの
ような非同期パケット交換網で伝送する場合に適した伝
送フレームに変換する方法を説明する。この方法が本発
明に係るセル化方法に特有の方法である。図1を用いて
説明する。
【0022】このセル化方法の特徴は、ユーザデータと
して符号化データ構成部から入力される1つのパックを
2分割し、その前半フレーム(すなわち、パックヘッダ
のあるフレーム)を優先フレームとし、後半フレームを
非優先フレームとして扱う点と、これらフレームを単位
としてユーザデータ長(LI)及びCRCを付与する点
とである。なおここで、優先フレームのデータ長は、ユ
ーザデータ長(LI)ビットとCRCビットのデータ長
とを含めたデータ長が、セルのユーザデータ長として認
められている48バイトの整数倍になるように設定され
る必要がある。
【0023】この点に関し、従来例では、ユーザデータ
に優先関係を設けず、各セル毎にユーザデータ長(L
I)やCRCを付与していた。このため、従来例では、
複数のパケットに関する制御情報が含まれたセルについ
てもセルの廃棄が生じ得たが、本実施形態による方法で
は優先順位が明確になっているため、かかる事態を回避
し得るようになっている。
【0024】なお、かかる優先順位が復号側で容易に識
別できるよう、本セル化方法では、非優先フレームであ
る後半フレームのセルヘッダに設けられたセル損失優先
表示(CLP:Cell Loss Priority)のビットを“1”
に設定し、優先度の低いことを示すようになっている。
【0025】かくして、本セル化方法では、伝送網の輻
輳時にも、伝送フレームの優先度の違いにより前半フレ
ームが優先され、当該フレームに格納されているパック
ヘッダやパケットヘッダ及びパケット内の各種ヘッダに
含まれる同期情報や制御情報の廃棄率を低下させること
が可能になる。
【0026】(A−2)第1の実施形態に係るセル化装
置の構成 まず、図4に、送信側のセル化装置の構成を示す。
【0027】符号化データ構成部1は、図3で説明した
ように、ビデオカメラ1aやマイクロフォン1cで取り
込まれた画像や音声をパケットデータに符号化し、これ
をパケット多重化部1eで多重することによりパック化
する装置である。符号化データ構成部1の出力は、送信
バッファ2に出力される。
【0028】送信バッファ2は、LIカウンタ3による
ユーザデータ(パック)の発生データ量の計数が終了
し、前半データのデータ長及び後半データのデータ長が
確定するまで、ユーザデータ(パック)を遅延する手段
である。
【0029】LIカウンタ3は、ユーザデータ(パッ
ク)の発生データ量をカウントし、優先フレーム対応部
4に送出する前半データのデータ長及び非優先フレーム
対応部5に送出する後半データのデータ長をそれぞれ求
める手段である。なお、求められた各データ長は、対応
するフレーム対応部に、当該LIカウンタ3より与えら
れる。また、この際における前半データと後半データへ
のデータ長の振り分けは任意であるが、通常は1/2に
近い値に設定する。
【0030】優先フレーム対応部4は、LIカウンタ3
から与えられた値だけ前半データを受け取りフレーム化
を行う手段である。この優先フレーム対応部4では、こ
の優先フレームのユーザデータ長を示すLIが付与さ
れ、さらに、CRC演算部6で演算された結果を付与し
て優先フレームを完成させる処理が行われる。
【0031】他方の非優先フレーム対応部5の構成も同
様である。すなわち、LIカウンタ3から与えられた値
だけ後半データを受け取りフレーム化を行う。さらに、
非優先フレーム対応部5は、この優先フレームのユーザ
データ長を示すLIを付与し、さらに、CRC演算部6
で演算された結果を付与して優先フレームを完成させ
る。なお、他方の非優先フレーム対応部5は、不足の生
じたユーザデータ部分にダミーデータ付与部7から入力
したダミーデータを補充する。
【0032】優先セル対応部8及び非優先セル対応部9
は、優先フレーム及び非優先フレームを固定長のセグメ
ントにそれぞれ分割する手段であり、分割されたセグメ
ントをATM送信部10に与える。
【0033】ATM送信対応部10は、入力される各セ
グメントにATMヘッダを付与し、セルを完成させる手
段である。完成されたセルは、ATM網11へと出力さ
れる。以上が送信側に用いられるセル化装置の構成であ
る。
【0034】次に、図5に、受信側のセル化装置の構成
を示す。
【0035】ATM受信対応部22は、ATM伝送路2
1から受信されたATMセルからATMヘッダを除去
し、これをディセル化対応部23に出力する手段であ
る。
【0036】ディセル対応部23は、入力されるセグメ
ントを最終セグメントまで連結し、フレームを再構築す
る手段である。
【0037】フレーム対応部24は、CRC演算部26
により入力されたフレームの正常性をチェックした後、
フレームに付与されているLIをLIカウンタ25に与
えるように動作する手段である。また、フレーム対応部
24は、フレームからユーザデータを抜き取り、これを
受信バッファ27に与えるようになっている。
【0038】符号化データ分解部28は、LIカウンタ
25から与えられるデータ長だけユーザデータを受信バ
ッファ27から読み出し、これを復号する手段であり、
最終的に原画像及び音声を復号するようになっている。
【0039】(A−3)第1の実施形態の動作 続いて、以上の構成を有するセル化装置による一連の送
信動作及び受信動作について説明する。
【0040】(A−3−1)送信動作 送信時、セル化装置は、符号化データ構成部1によって
構成されたユーザデータ(パック)を送信バッファ2に
入力し、その発生データ量をLIカウンタ3でカウント
する。LIカウンタ3は、カウント値から前半データに
必要なデータ長を割り出し、次いで、後半データ長を求
める。そして、求められた前半データ長と後半データ長
を優先フレーム対応部4と、非優先フレーム対応部5の
それぞれに伝える。なお、この前半データ長と後半デー
タ長との振り分け方は任意に設定することができるが、
この実施形態においては、1/2に近い値に設定する。
【0041】このようにデータ長が決定されると、ま
ず、優先フレーム対応部4がLIカウンタ3に指示され
た値だけ前半データを受け取り、フレーム化を開始す
る。ここで、優先フレーム対応部4は、受け取った前半
データに対し、優先フレームのユーザデータ長を示すL
Iと、CRC演算部6によるCRC演算結果とを付与
し、優先フレームを完成する。
【0042】このように優先フレームが完成すると、次
は、優先セル対応部8が当該優先フレームを優先フレー
ム対応部4から受け取り、これを固定長の複数のセグメ
ントに分割する。このセグメントには、ATM送信部1
0によって、ATMへッダが付与され、セルとしてAT
M伝送路11に伝送される。このとき、フレームの最終
セグメントの表示は、ATMのAUUパラメータを用い
て行なう。因みに、AUUパラメータは、ATMへッダ
のPT値の1ビットを使って上位レイヤに情報を伝達す
るものである。以上が優先フレームの伝送である。
【0043】次に、非優先フレームの送信動作に移る。
【0044】上述のように、送信バッファ2より優先フ
レーム対応部4への前半データの読み出しが終了する
と、次は、パックの残りのデータである後半データの非
優先フレーム対応部5への読み出しが開始される。
【0045】非優先フレーム対応部5は、この後半デー
タをフレーム化の際、フレーム長がセルの整数倍になる
ようにダミーデータ付与部7で作成されたダミーデー
タ、ユーザデータ長を示すLI及ぴCRCを付与し、非
優先フレームを完成させる。
【0046】このように非優先フレームが完成すると、
次は、非優先セル対応部9が当該非優先フレームを非優
先フレーム対応部5から受け取り、これを固定長の複数
のセグメントに分割する。このセグメントには、ATM
送信部10によって、ATMヘッダが付与される。なお
この際、ATMヘッダのうち優先度が低いことを示すC
LPのビットには“1”が設定される。かかる後、非優
先フレームについてのセルがATM伝送路11に伝送さ
れる。なお、この非優先フレームについても、最終セグ
メントの表示はAUUパラメー夕が用いられる。
【0047】(A−3−2)受信動作 次に、受信動作を説明する。セル化装置は、ATM伝送
路21から伝送されてきたデータを順次、ATM受信対
応部22で受信し、ATMへッダを取り除く。ATMヘ
ッダが取り除かれたセルは、セグメントとしてディセル
対応部23に送られる。ディセル対応部23では、セグ
メントを最終セグメントまで連結する動作が実行され、
元のフレームに組み立て直される。なお、最終セグメン
トは、前述したように、ATMのAUUパラメータによ
って識別する。
【0048】このように、フレームの再構成が終了する
と、次は、フレーム対応部24によるユーザデータの抜
き出し処理に移る。ここで、フレーム対応部24は、ま
ず、CRC演算部26によってフレームの正常性をチェ
ックし、正常と判定されたフレームのユーザデータ長L
IをLIカウンタ25に送る。なおこのとき、エラーが
検出された場合には、フレーム対応部24においてフレ
ームの廃棄が行われると共に、CRC演算部26から符
号化データ分離部28に向けてエラーの発生が通知され
る。
【0049】さて、エラーが見つからなかった場合であ
るが、フレーム対応部24は、このとき初めて、入力さ
れたフレームからユーザデータを抜き取る処理に移り、
抜き取ったユーザデータを受信バッファ27に書き込む
よう動作する。そして、符号化データ分離部28でLI
カウンタ25の示すデータ長を受信バッファ27から読
み出し、これを元に、もとの画像及び音声を再生する。
【0050】(A−4)第1の実施形態の効果 以上のように、第1の実施形態によれば、各パックを各
階層のヘッダを含む優先フレームとその他の非優先フレ
ームとに分けてCRCチェックし、これを固定長のセグ
メントに分解してからATMセル伝送するようにしたこ
とにより、各セル単位でCRCチェックを刷る場合に比
して、セル化の際に必要とされるオーバヘッドを低減で
き、伝送効率の向上を実現することができる。
【0051】また、セル化の際、セル化の対象であるA
TMセルが、優先フレームに対応するものか非優先フレ
ームに対応するものかによって、その優先度の高低を各
ATMセルのATMヘッダに記録するようにしたことに
より、ユーザデータ内部の構成が不明な場合でも、各種
ヘッダが多く含まれる前半のフレームが優先的に伝送さ
れるようにすることができる。
【0052】これにより、ネットワークの輻輳時等にお
いて、無差別なセル廃棄による情報廃棄から各種ヘッダ
の損失を防ぐことができる。この結果、従来のように、
何の優先付けもないために各種ヘッダを含むセルの損失
が生じ、後続する符号化データの再生ができなくなると
言った事態を有効に防止することが可能となる。
【0053】(B)第2の実施形態 以下、本発明を、映像信号及び音声信号の実時間伝送に
使用するセル化装置に適用した第2の実施形態を図面を
参照しながら詳述する。なお、この場合も、各セルの長
さは53バイトの固定長とし、各セルには5バイトのA
TMヘッダが付されるものとする。
【0054】(B−1)第2の実施形態の構成 図6に、第2の実施形態に係る送信側のセル化装置の構
成を示す。なお、図6には、図4との同一、対応部分
に、同一、対応符号を付して示したものである。この第
2の実施形態と、第1の実施形態との違いは、符号化デ
ータ構成部31の出力が、送信バッファ32だけでなく
LIカウンタ33にも与えられている点である。
【0055】すなわち、ユーザデータ(パック)に含ま
れるパックヘッダ、パケットヘッダ及び各階層の各種ヘ
ッダの合計ヘッダ長が、符号化データ構成部31からL
Iカウンタ33に送られるようになっている点である。
この機能により、各種ヘッダ情報の優先フレームへの挿
入が一層確実になるのである。
【0056】なお、これら符号化データ構成部31、送
信バッファ32及びLIカウンタ33についての基本的
な構成は、第1の実施形態の場合と同様であり、その他
の構成についても第1の実施形態の場合と同じである。
また、受信側を構成するセル化装置の構成についても第
1の実施形態の場合と同様で良い。
【0057】(B−2)第2の実施形態の動作 続いて、以上の構成を有するセル化装置による一連の送
信動作について説明する。なお、受信動作は第1の実施
形態の場合と同様なため省略する。
【0058】送信時、セル化装置は、符号化データ構成
部31によって構成されたユーザデータ(パック)を送
信バッファ32に入力し、その発生データ量をLIカウ
ンタ33においてカウントする。これと並行して、セル
化装置は、パックヘッダ、パケットヘッダ及び各階層の
各種ヘッダの合計ヘッダデータ長を、符号化データ構成
部31からLIカウンタ33に与え、LIカウンタ33
によるユーザデータの分割処理に備える。
【0059】このように、ヘッダデータ長の通知及び発
生データ量の計数が終了したLIカウンタ33は、前半
データについて固定長の付加データ(ユーザデータ長ビ
ット及びCRCビット)を付加した後のデータ長がセル
長の整数倍になるような長さに前半データのデータ長を
決定する際、先に受け取っているヘッダデータ長に不足
分の符号化データを加えるという手法で前半データ長を
決定し、これを優先フレーム対応部4に通知する。ま
た、この前半データ長と全発生データ長との差分を後半
データ長として非優先フレーム対応部5に通知する。
【0060】以上が、第2の実施形態に特有な動作内容
であり、その後の動作については、第1の実施形態の場
合と同様である。
【0061】いずれにしても、この第2の実施形態の送
信動作で言えることは、パックヘッダ、パケットヘッダ
及び各種ヘッダ情報と言った他のパケットについてもそ
の影響が及ぶ重要な情報が、そのヘッダデータ長が明確
になったことにより、確実に前半データ、すなわち優先
フレームに含められることが保証されることである。
【0062】(B−3)第2の実施形態の効果 以上のように、第2の実施形態によれば、符号化データ
構成部31の段階で、送信対象である各パックに含まれ
るパックヘッダ、パケットヘッダ及び各階層の各種ヘッ
ダの合計ヘッダデータ長を得、これを前後半のデータ長
を決定するLIカウンタ33に予め与えるようにしたこ
とにより、ネットワークの輻輳時等における無差別なセ
ル廃棄によって各種ヘッダが含まれるATMセルが廃棄
される確率をより低下させることができる。
【0063】(C)他の実施形態 (C-1) なお、上述の実施形態においては、画像データと
音声データをパケット多重化部1eで多重化して伝送す
る場合について述べたが、本発明はこれに限らず、画像
データのみを単独で伝送する場合にも適用し得る。
【0064】(C-2) また、上述の実施形態においては、
MPEG2によって符号化された画像データを伝送対象
とする場合について述べたが、本発明はこれに限らず、
かかる階層構造で符号化される他の画像データ等につい
ても適用し得る。
【0065】(C-3) さらに、上述の実施形態において
は、ATM網について述べたが、本発明はこれに限ら
ず、非同期パケット交換網一般に適用し得る。
【0066】(C-4) また、上述の実施形態においては、
前半データを優先フレームとし、後半データを非優先フ
レームとして処理したが、各種ヘッダの含まれる位置に
応じてこれらが逆の関係にあっても良い。
【0067】
【発明の効果】上述のように、本発明によれば、送信対
象としての符号化データが送信バッファに蓄積される度
に前後半2つのデータ群に分解し、このうち、復号する
上で必要不可欠な情報となる階層構造についての管理情
報を含むデータ群から生成するセルについては、他方の
データ群から生成するセルの優先度よりも高い優先度を
付するようにしたことにより、伝送路上で輻輳等が生じ
ても重要な情報が廃棄され難いセル化方法及びセル化装
置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ATM伝送フレームの構成を表す説明図であ
る。
【図2】符号化データの階層構造を示す説明図である。
【図3】符号化データ構成部の構成を示すブロック図で
ある。
【図4】第1の実施形態に係るセル化装置のうち送信側
装置の構成を示すブロック図である。
【図5】第1の実施形態に係るセル化装置のうち受信側
装置の構成を示すブロック図である。
【図6】第2の実施形態に係るセル化装置のうち送信側
装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1、31…符号化データ構成部(エンコーダ)、1a…
ビデオカメラ、1b…ビデオ符号化部、1c…マイクロ
フォン、1d…オーディオ符号化部、1e…パケット多
重化部、2、32…送信バッファ、3、33…LIカウ
ンタ、4…優先フレーム対応部、5…非優先フレーム対
応部、6、26…CRC演算部、7…ダミーデータ付与
部、8…優先セル対応部、9…非優先セル対応部、10
…ATM送信部、11、21…ATM網、22…ATM
受信対応部、23…ディセル対応部、24…フレーム対
応部、25…LIカウンタ、27…受信バッファ、28
…符号化データ分解部(デコーダ)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 赤星 哲也 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電気 工業株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 階層構造を有する符号化データを順次セ
    ル化するのに用いられるセル化方法において、 送信バッファに蓄積された上記符号化データを、そのデ
    ータ長を基準に前後半2つのデータ群に分割し、当該2
    つのデータ群のうち、上記階層構造についての管理情報
    が含まれるデータ群について生成したセルを優先セルと
    し、他方のデータ群について生成したセルを非優先セル
    とすることを特徴とするセル化方法。
  2. 【請求項2】 上記前後半2つのデータ群のそれぞれに
    ついて、エラー検出符号及びそのユーザデータ長を付加
    したものを分割することによりセルを生成することを特
    徴とする請求項1に記載のセル化方法。
  3. 【請求項3】 上記送信バッファに蓄積された上記符号
    化データに含まれる上記階層構造についての管理情報量
    を予め求めておき、上記符号化データのデータ長を基準
    とした2つのデータ群への分割の際、当該階層構造につ
    いての管理情報が漏れなく一方のデータ群に含まれるよ
    うにすることを特徴とする請求項1に記載のセル化方
    法。
  4. 【請求項4】 階層構造を有する符号化データをセル化
    し、伝送路上に送出するセル化装置において、 上記符号化データを蓄積し一時保持する送信バッファ
    と、 上記送信バッファに蓄積され保持されている符号化デー
    タのデータ長に基づいて、上記符号化データを2分する
    前後2つのデータ群に割り当てるデータ長をそれぞれ決
    定するデータ長決定手段と、 上記送信バッファより、階層構造についての管理情報が
    含まれる側のデータ群を、上記データ長決定手段が決定
    したデータ長分だけ取り込んで処理し、処理結果を優先
    セルとして伝送路上に送出する第1の処理系と、 上記2つのデータ群のうち残る側のデータ群を、上記デ
    ータ長決定手段が決定したデータ長分だけ取り込んで処
    理し、処理結果を非優先セルとして伝送路上に送出する
    第2の処理系とを備えたことを特徴とするセル化装置。
  5. 【請求項5】 上記第1及び第2の処理系は、上記前後
    半2つのデータ群のそれぞれについて、エラー検出符号
    及びそのユーザデータ長を付加してからセルに分解する
    ことを特徴とする請求項4に記載のセル化装置。
  6. 【請求項6】 上記データ長決定手段は、上記送信バッ
    ファに蓄積された上記符号化データに含まれる上記階層
    構造についての管理情報量に基づいて、各データ長に割
    り当てるデータ長を決定することにし、その際、当該階
    層構造についての管理情報が漏れなく一方のデータ群に
    含まれるようにすることを特徴とする請求項4に記載の
    セル化装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004519965A (ja) * 2001-04-05 2004-07-02 アルカテル 通信端末宛のマルチメディアファイル生成装置および関連するマルチメディアファイル
KR100630192B1 (ko) * 2003-03-19 2006-09-29 삼성전자주식회사 모바일 애드 혹 네트워크에서 이동 단말기의 매체 액세스제어 프로토콜 계층 모듈 및 매체 액세스 제어 프로토콜계층 모듈의 프레임 송수신 방법
KR100677070B1 (ko) * 1999-10-02 2007-02-01 삼성전자주식회사 무선 멀티미디어 통신에서의 비디오 비트스트림 데이터의 오류 제어방법 및 이를 위한 기록 매체

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