JPH1065133A - 赤外線撮像素子 - Google Patents

赤外線撮像素子

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JPH1065133A
JPH1065133A JP8215766A JP21576696A JPH1065133A JP H1065133 A JPH1065133 A JP H1065133A JP 8215766 A JP8215766 A JP 8215766A JP 21576696 A JP21576696 A JP 21576696A JP H1065133 A JPH1065133 A JP H1065133A
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JP
Japan
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film
infrared
substrate
pixel
imaging device
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JP8215766A
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English (en)
Inventor
Naoki Oyama
直樹 大山
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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  • Photometry And Measurement Of Optical Pulse Characteristics (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】構造が簡易で、冷却が不要な赤外線撮像素子を
提供する。 【解決手段】シリコン単結晶基板が1、1画素の周辺部
で同一面を有するバルク領域と、四角錘状に削られた断
熱領域とから構成されている。シリコン単結晶基板1の
バルク領域の面上にSiO2 膜2が形成されている。S
iO2 膜2は、バルク領域全面に形成された部分2a
と、且つ断熱領域の中央部に四角状に形成された基台部
2bと、この基台部を支えるための4本の梁部2cとか
らなる。基台部2b上に、多結晶シリコン抵抗膜3がジ
グザグ状に形成されている。このpoly−Si膜3
は、温度上昇に対し、一定の温度係数に従って抵抗値が
変化する。SiO2 膜2及び多結晶シリコン抵抗膜3上
にPSG膜4が積層されている。多結晶シリコン抵抗膜
3の両端にそれぞれ接続するアルミ配線5が形成されて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、赤外線領域の画像
を得るための赤外線撮像素子に関する。
【0002】
【従来の技術】赤外線撮像素子は、防犯及び防災用赤外
線カメラに適用されている。従来の赤外線撮像素子の1
画素当たりの構成の断面図を図8に示す。51はZnO
反射防止膜で、52はp型シリコン領域(以下p型Si
領域と記す)で、53はn型シリコン領域(以下n型S
i領域と記す)で、54はp+ 型シリコン領域(以下p
+ 型Si領域と記す)で、55はn+ 型シリコン領域
(以下n+ 型Si領域と記す)で、56はPtSi膜
で、57はSiO2 膜で、58は多結晶シリコン膜(以
下poly−Si膜と記す)で、59はPSG(Phosph
o Silicate Glass)膜で、60はAl走査線で、61は
SiO2 膜で、62はAl反射膜である。
【0003】図中の下方から入射した光は、ZnO反射
防止膜51を通過してさらにp型Si領域52を通り、
直接、あるいはAl反射膜62から反射してPtSi膜
56に入射する。このPtSi膜56では、バリア高約
0.2eVのショットキーバリアダイオードが形成され
ており、波長約6.1μmまでの赤外線入射により、そ
の強さに応じた電荷が発生する。発生した電荷は、多結
晶シリコン膜58にゲート電圧が印加されると、PtS
i膜56からn型Si領域53に電荷量を保持しながら
伝えられる。このように各画素において発生した電荷
量、すなわち赤外線入射強度を知り、さらにこれらを一
画面に結合することで赤外線画像を得る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の赤外線撮像素子
は、素子構造が複雑である。特に上面、下面の両面に各
々構造が形成されている。そのため、現在普及している
半導体デバイス製造技術の観点からみると、製造工程が
多くなることを意味し、量産性を損ねる要因になる。
【0005】また、ショットキーバリアを形成するた
め、PtSi膜を形成しているが、この材料は半導体デ
バイスの製造工程では一般に使われておらず、この材料
を用いた赤外線撮像素子の製造ラインを形成するために
は、新たな投資と技術開発が必要となる。
【0006】さらに、ショットキーバリアによる検出は
高感度という利点があるが、熱雑音に弱く、熱雑音を低
減するために液体窒素温度レベルの冷却を必要とするた
め、装置が大きくなるという問題点があった。
【0007】本発明の目的は、ショットキーバリアを原
理とした赤外線検出方法のように複雑な構造を持たず構
造が簡易で、室温で動作可能な赤外線撮像素子を提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の赤外線撮像素子
は、以下のように構成されている。 (1) 本発明の赤外線撮像素子(請求項1)は、半導
体基板上に赤外線の光を感知する画素が複数個マトリク
ス状に配置され、赤外線の像を撮像する赤外線撮像素子
において、前記半導体基板は前記画素領域の一部にくぼ
みを有し、前記画素には赤外線照射による温度変化を検
出するセンサ部が形成され、このセンサ部の少なくとも
一部は前記基板のくぼみ上に形成され、該基板と接触し
ないことを特徴とする。 (2) 本発明の赤外線撮像素子(請求項2)は、半導
体基板上に赤外線の光を感知する画素が複数個マトリク
ス状に配置され、赤外線の像を撮像する赤外線撮像素子
において、前記半導体基板は前記画素領域の一部にくぼ
みを有し、前記画素には、赤外線照射による温度変化を
抵抗値の変化によって検出する抵抗を含むセンサ部が形
成され、このセンサ部は梁によって該基板に支持される
ことによって、前記半導体基板に接触することなく該基
板のくぼみ上に形成されていることを特徴とする。 (3) 本発明の赤外線撮像素子(請求項3)は、半導
体基板上に赤外線の光を感知する画素が複数個マトリク
ス状に配置され、赤外線の像を撮像する赤外線撮像素子
において、前記半導体基板は表面の一部にくぼみを有
し、前記画素には赤外線照射による温度変化によって熱
起電力を発生する熱電対列を含むセンサ部が形成され、
該センサ部の熱電対列の測温接点が形成されている領域
は前記半導体基板に接触せずに該基板のくぼみ上に突き
出して形成され、且つ該センサ部の熱電対列の基準接点
が形成されている領域は該基板上に接触して形成されて
いることを特徴とする。 (4) (2)に記載の赤外線撮像素子において、前記
抵抗は、多結晶シリコンからなる。 (5) (2)に記載の赤外線撮像素子において、前記
抵抗は、前記基台上にジグザグに形成されている。 (6) (3)に記載の赤外線撮像素子において、前記
熱電対列は、p型多結晶シリコンとアルミからなる第1
の熱電対と、n型多結晶シリコンとアルミとからなる第
2の熱電対とが直列的に接続された物である。 (7) (3)に記載の赤外線撮像素子において、バル
ク領域がカバーで覆われている。 (8) (2),(3)に記載の赤外線撮像素子におい
て、画素は温度を感知する感知手段の一端が第1の共通
端子に接続され、感知手段の他端が、回路部を介して第
2の共通端子に接続されている。回路部は横アドレスラ
イン及び縦アドレスラインが接続され、横,縦アドレス
ラインから同時に入力があったときに、前記感知手段の
他端と第2の共通端子を電気的に接続する。
【0009】本発明の赤外線撮像素子は上記構成によっ
て以下の作用・効果を有する。画素のセンサ部の下方
は、熱伝導率の高い基板が取り除かれている。そのた
め、センサ部の少なくとも一部の下方に基板が存在しな
いので、センサ部は基板と断熱され、入射赤外線エネル
ギーが熱的エネルギーとしてセンサ部に吸収され、温度
が上昇する。そのセンサ部の温度を検出することで、入
射赤外線強度を検出することができる。
【0010】この構造を1画素を検知する素子としてマ
トリクス状に配列すると、この面に赤外線画像を結像し
たとき、各画素のセンサ部は基板と断熱されているので
各画素が熱的に干渉し合うことなく、入射した赤外線強
度に応じて各画素毎で独立に温度が上昇する。温度を検
出する検出手段によって、各画素の温度(すなわち入射
赤外線強度)がわかり、最終的にそれらの温度分布によ
って、赤外線の画像を生成することができる。
【0011】特に「請求項2」においては、センサ部
が、梁によって支持されて、基板と断熱されている。そ
して、センサ部上に、温度に応じて抵抗値が変化する抵
抗が形成されている。
【0012】センサ部に形成された抵抗は、赤外線入射
による温度上昇によって抵抗値が変化する。この抵抗値
を測定することで、センサ部の温度を検出することがで
きる。
【0013】この構造を1画素としてマトリクス状に配
置すると、この面に赤外線が入射したときに各画素が熱
的に干渉し合うことなく、入射した赤外線強度に応じて
各画素毎に独立に温度が上昇する。そして、各画素の抵
抗の抵抗値を測定することで、各位置での画素の温度
(すなわち入射赤外線強度)がわかり、最終的にそれら
の温度分布により、赤外線の画像を抽出することができ
る。
【0014】そして、「請求項3」においては、センサ
部が半導体基板のくぼみ上にひさし状に突き出して形成
されている。このセンサ部に熱電対列の測温接点が配置
され、基板の断熱領域上に熱電対列の基準接点が配置さ
れている。
【0015】センサ部では基板と接触していないので、
赤外線入射強度に応じてセンサ部の温度が上昇する。そ
れに対し、熱電対列の基準接点が形成されている基板の
バルク領域では、赤外線が入射しても熱エネルギーは基
板を通して拡散してしまうために、温度の変化はほとん
どない。従って、熱電対列の基準接点の温度はかわらな
い。そのため、測温接点と基準接点とで温度差が生じる
ため熱起電力が発生し、センサ部の温度を検知すること
ができる。また、熱電対列を用いることによって、わず
かな温度差を感度良く測定することができる。
【0016】この構造を1画素としてマトリクス状に配
置すると、この面に赤外線が入射したときに各画素が熱
的に干渉し合うことがなく、入射した赤外線強度に応じ
て各画素毎で独立に温度が上昇する。各画素の熱起電力
を測定することで、各画素の温度(すなわち入射赤外線
強度)がわかり、最終的にそれらの温度分布により、赤
外線の画像を抽出することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を以下に図面
を参照して説明する。 (第1実施形態)図1は本発明の第1実施形態に係わる
赤外線撮像素子の1画素あたりの構成を示す図である。
図1の(a)は斜視図で、図1の(b)は図1の(a)
のA−A’部の断面図である。シリコン単結晶基板1
が、1画素の周辺部で同一面を有するバルク領域と、四
角錘状に削られバルク領域の表面より低い表面を有する
断熱領域とから構成されている。なお、ウエットエッチ
ングのエッチングレートの異方性を用いることで、四角
錘状に削れた断熱領域を形成することができる。
【0018】シリコン単結晶基板1上及び上方にSiO
2 膜2が形成されている。SiO2膜2は、バルク領域
全面に形成されたバルク部2aと、且つ断熱領域の中央
部上方に四角形に形成され、基板と接触しない基台部2
bと、この基台部2bとバルク部2aとを接続する4本
の梁部2cとからなる。なお、基台部2b及び梁部2c
は、厚さを数μmオーダーで極めて薄く形成し、且つ梁
部2bの幅を10数μm程度にして形成する。
【0019】基台部2b上に、多結晶シリコン抵抗膜
(poly−Si抵抗膜)3がジグザグ状に形成されて
いる。このpoly−Si膜3は、温度上昇に対し、一
定の温度係数に従って抵抗値が変化する。SiO2 膜2
及びpoly−Si抵抗膜3上にPSG膜4が積層され
ている。poly−Si抵抗膜3の両端にそれぞれ接続
するアルミ配線5が形成されている。ここで、poly
−Si抵抗膜3が形成されている基台部2b上の構造が
センサ部6である。
【0020】この画素に赤外線が入射すると、センサ部
6は熱伝導率の高いシリコン単結晶基板1に接触してお
らず、入射赤外線エネルギーが熱的エネルギーとしてセ
ンサ部6に吸収されるため、入射赤外線の強度に応じて
センサ部6の温度が上昇する。そして、poly−Si
抵抗膜3は、この温度上昇に対し、一定の温度係数に従
って抵抗値が変化する。そのため、抵抗値から赤外線入
射強度を知ることができる。
【0021】また、図2は、本発明の第1実施形態に係
わる赤外線撮像素子の全体の構成を示す平面図である。
図3は、本発明の第1実施形態に係わる赤外線撮像素子
の1画素を含む周辺領域の構成を示す平面図である。マ
トリクス状に画素10が配置されている。一列に並んで
いる画素10を挟んで第1の共通端子11と第2の共通
端子12が配置されている。第1の共通端子11は、ア
ルミ配線5aを介して、poly−Si抵抗膜3の一端
に接続されている。poly−Si抵抗膜3の他端は、
アルミ配線5b及び回路部20を介して第2の共通端子
12に接続されている。そして、縦アドレスライン13
と横アドレスライン14とが回路部20に接続されてい
る。
【0022】複数本の縦,横アドレスライン13,14
からそれぞれ1本ずつ選択して電圧を印加し、抵抗を測
定する画素を選択する。そして、選択されたされた回路
部20はpoly−Si抵抗膜3と接続するアルミ配線
5bと第2の共通端子12とを接続する。そして第1,
第2の共通端子11,12間で抵抗を計測することによ
って、poly−Si抵抗膜3の抵抗を測定する。
【0023】そして、上記動作を各画素毎に行い、各画
素のpoly−Si抵抗膜3の抵抗値を計測することに
よって、入射赤外線画像を生成する。次に、回路部20
の構成について図4の回路図を用いて説明する。縦,横
アドレスライン13,14がNAND回路31の入力側
に接続されている。NAND回路31の出力がインバー
タ回路32に接続されている。NAND回路31とイン
バータ回路32の出力がアナログスイッチ回路33に入
力されている。また、poly−Si抵抗膜と接続する
アルミ配線5bがアナログスイッチ回路33を介して第
2の共通端子12に接続されている。
【0024】横アドレスライン13と縦アドレスライン
14との両方から入力があると、NAND回路31から
信号が出力され、アナログスイッチ回路33が、pol
y−Si抵抗膜と接続するアルミ配線5bと第2の共通
端子12とを接続する。
【0025】本実施形態の赤外線撮像素子の画素は、セ
ンサ部が梁部によって支持されて基板と断熱されること
によって、赤外線入射時にセンサ部の温度が上昇し、且
つ他の画素に熱的干渉を与えることがない。また、セン
サ部は、薄くて細い梁部によって支えられているので、
基板に熱が伝わりにくくなっている。センサ部に形成さ
れたpoly−Si抵抗膜によって、センサ部の温度
(つまり赤外線強度)を抵抗膜の抵抗値によって知るこ
とができ、ジグザグ状に形成することによって、温度を
感度良く検出することができる。そして、各画素のpo
ly−Si抵抗膜の抵抗値を測定することによって、赤
外線領域の画像を得ることができる。また、素子構造が
簡易で、通常の半導体デバイスで用いられる材料を用い
ているので、製造コスト,設備投資及び研究開発比の低
減を図ることができる。
【0026】(第2実施形態)また、本発明の第2実施
形態に係わる赤外線撮像素子の構成を図に示す。図5の
(a)は、斜視図で、図5の(b)はA−A’部の断面
図である。
【0027】シリコン単結晶基板1は、同一面を有する
バルク領域と、四角錘状に削られた断熱領域とに分かれ
ている。基板1上及び上方にSiO2 膜41が形成され
ている。SiO2 膜41はバルク領域の全面に形成され
たバルク部41aと断熱領域の一部にひさし上に突き出
した基台部41bとからなる。SiO2 膜41上にp型
多結晶シリコン膜(以下p型poly−Si膜と記す)
42が複数本平行に配列されている。そして、SiO2
膜41及びp型poly−Si膜42上にPSG膜43
が積層されている。PSG膜43上に、2本のp型po
ly−Si膜42を挟むように、n型多結晶シリコン膜
(以下n型poly−Si膜と記す)44が複数本平行
に配列されている。全面にPSG膜45が積層されてい
る。p型poly−Si膜42及びn型poly−Si
膜44の両端上のPSG膜43,45にコンタクトホー
ルが形成されている。p型poly−Si膜42とn型
poly−Si膜44とを接続するアルミ配線46が形
成されている。そして全面にPSG膜47が積層されて
いる。
【0028】なお、p型poly−Si膜42,アルミ
配線46及びアルミ配線46が形成されている領域が特
許請求の範囲に記載のセンサ部である。基台部41b上
に形成されているp型poly−Si膜42とアルミ配
線46の接点,n型poly−Si膜44とアルミ配線
との接点が請求項に記載の熱電対列の測温接点である。
また、バルク部41aに形成されているp型poly−
Si膜42とアルミ配線46の接点,n型poly−S
i膜44とアルミ配線46との接点が「特許請求の範
囲」に記載の熱電対列の基準接点である。
【0029】この画素に赤外線が入射すると、バルク領
域では温度変化がほとんどないのに対して、断熱領域で
は入射赤外線エネルギーが熱的エネルギーとして吸収さ
れるため、入射赤外線の強度に応じて断熱領域の温度が
上昇する。
【0030】断熱領域及びバルク領域上のp型poly
−Si膜42:Al配線46間とn型poly−Si膜
44:Al配線46は、各々同じ極性の熱起電力を発生
する熱電対であるので、この接続列は、基板1のバルク
領域を基準接点とする熱電対列となり、測温接点と基準
接点との温度差に応じて熱起電力を発生する。そして、
電圧を測定することで、その画素への入射赤外線の大き
さを知ることができる。さらに図6で示したようなカバ
ー48で熱電対列の基準接点を覆うことによって、基準
接点に赤外線が照射されず温度が上昇しないので、熱電
対列の基準接点としての効果を高めることができる。
【0031】本実施形態の赤外線撮像素子の全体の構成
を示す平面図は、画素の構成が異なる以外は図2と同様
なので、図示及び詳しい説明を省略する。また、図7は
本発明の第2実施形態に係わる赤外線撮像素子の1画素
を含む周辺領域の構成を示す平面図である。熱電対列の
一端に接続するアルミ配線46aが第1の共通端子11
が接続されている。熱電対列の他端に接続するアルミ配
線46bが、on,offを制御する回路部20を介し
て第2の共通端子12に接続されている。横アドレスラ
イン13と縦アドレスライン14とが回路部20に接続
されている。
【0032】複数本の横アドレスライン13、縦アドレ
スライン14から、それぞれ1本ずつに電圧を印加する
ことで、マトリクス状に配列された画素の内、何れの信
号を取り出すかを選択する。回路部20は、その選択さ
れた画素のアルミ配線46bと第2の共通端子12とを
接続する。そして、その第1の共通端子11と第2の共
通端子12との間の電圧値を計測することによって、熱
電対列の熱起電力値を計測することができる。そして上
記手順を繰り返し行って全ての画素の熱起電力を測定す
ることによって、入射赤外線画像を得ることができる。
なお、回路部の構成は第1実施形態の図4と同様なの
で、図示及び説明を省略する。
【0033】本実施形態の赤外線撮像素子の画素は、熱
電対列の測温接点を含む領域が基板の断熱領域上にひさ
し状に突き出して形成されて基板と断熱されることによ
って、赤外線入射時に基台部の温度が上昇し、且つ他の
画素に熱的干渉を与えることがない。基板の断熱領域の
上方に形成された測温接点と基板のバルク領域上に形成
された基準接点とからなる熱電対列によって、測温接点
の温度を熱電対列の熱起電力によって知ることができ
る。熱電対列を複数直列に接続した熱電対列にすること
によって、測温接点と基準接点とのわずかな温度差を感
知することができ、測温接点の温度を感度良く測定する
ことができる。またさらに、基準接点をカバーで覆うこ
とによって、赤外線照射による温度変化を抑えることが
でき、測温接点の温度を感度良く測定することができ
る。そして、各画素の熱起電力を測定することによっ
て、赤外線領域の画像を得ることができる。また、素子
構造が簡易で、通常の半導体デバイスで用いられる材料
を用いているので、製造コスト,設備投資及び研究開発
費の低減を図ることができる。本発明は上記実施形態に
限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範
囲で、種々変形して実施することが可能である。
【0034】
【発明の効果】本発明の赤外線撮像素子は、構造が簡易
で、構成材料も現在半導体デバイスに用いられている材
料を用いているので、設備投資,コストが少なくなる。
そして、赤外線エネルギーを熱エネルギーとして検出
し、ショットキーバリアを原理として赤外線検出を行わ
ず、冷却する必要がないので、冷却機構が不要となっ
て、小型化を図ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係わる赤外線撮像素子の画素の
構成を示す図。
【図2】第1実施形態に係わる赤外線撮像素子の構成を
示す平面図。
【図3】第1実施形態に係わる赤外線撮像素子の1画素
を含む周辺領域の構成を示す平面図。
【図4】第1実施形態に係わる赤外線撮像素子の制御回
路の構成を示す回路図。
【図5】第2実施形態に係わる赤外線撮像素子の画素の
構成を示す図。
【図6】第2実施形態に係わる赤外線撮像素子の画素の
構成を示す図。
【図7】第2実施形態に係わる赤外線撮像素子の1画素
を含む周辺領域の構成を示す回路図。
【図8】従来の赤外線撮像素子の構成を示す断面図。
【符号の説明】
1 シリコン単結晶基板 2 SiO2 膜 2a バルク部 2b 基台部 2c 梁部 3 多結晶シリコン抵抗膜 4 PSG膜 5 アルミ配線 6 センサ部 10 画素 11 第1の共通端子 12 第2の共通端子 13 横アドレスライン 14 縦アドレスライン 20 回路部 31 NAND回路 32 インバータ回路 33 アナログスイッチ回路 41 SiO2 膜 41a バルク部 41b 基台部 42 p型多結晶シリコン膜 43 PSG膜 44 n型多結晶シリコン膜 45 PSG膜 46 アルミ配線 48 カバー

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基板上に赤外線の光を感知する画素
    が複数個マトリクス状に配置され、赤外線の像を撮像す
    る赤外線撮像素子において、 前記半導体基板は前記画素領域の一部にくぼみを有し、 前記画素には赤外線照射による温度変化を検出するセン
    サ部が形成され、このセンサ部の少なくとも一部は前記
    基板のくぼみ上に形成され、該基板と接触しないことを
    特徴とする赤外線撮像素子。
  2. 【請求項2】半導体基板上に赤外線の光を感知する画素
    が複数個マトリクス状に配置され、赤外線の像を撮像す
    る赤外線撮像素子において、 前記半導体基板は前記画素領域の一部にくぼみを有し、 前記画素には、赤外線照射による温度変化を抵抗値の変
    化によって検出する抵抗を含むセンサ部が形成され、こ
    のセンサ部は梁によって該基板に支持されることによっ
    て、前記半導体基板に接触することなく該基板のくぼみ
    上に形成されていることを特徴とする赤外線撮像素子。
  3. 【請求項3】半導体基板上に赤外線の光を感知する画素
    が複数個マトリクス状に配置され、赤外線の像を撮像す
    る赤外線撮像素子において、 前記半導体基板は前記画素領域の表面の一部にくぼみを
    有し、 前記画素には赤外線照射による温度変化によって熱起電
    力を発生する熱電対列を含むセンサ部が形成され、該セ
    ンサ部の熱電対列の測温接点が形成されている領域は前
    記半導体基板に接触せずに該基板のくぼみ上に突き出し
    て形成され、且つ該センサ部の熱電対列の基準接点が形
    成されている領域は該基板上に接触して形成されている
    ことを特徴とする赤外線撮像素子。
JP8215766A 1996-08-15 1996-08-15 赤外線撮像素子 Withdrawn JPH1065133A (ja)

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