JPH1062074A - 低融点金属対策を施したるつぼ形誘導炉 - Google Patents

低融点金属対策を施したるつぼ形誘導炉

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Publication number
JPH1062074A
JPH1062074A JP17668397A JP17668397A JPH1062074A JP H1062074 A JPH1062074 A JP H1062074A JP 17668397 A JP17668397 A JP 17668397A JP 17668397 A JP17668397 A JP 17668397A JP H1062074 A JPH1062074 A JP H1062074A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
crucible
melting point
induction furnace
low melting
type induction
Prior art date
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Pending
Application number
JP17668397A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsugiharu Omori
次治 大森
Michio Kawasaki
道夫 川崎
Shizuo Hayashi
静男 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Electric Co Ltd filed Critical Fuji Electric Co Ltd
Priority to JP17668397A priority Critical patent/JPH1062074A/ja
Publication of JPH1062074A publication Critical patent/JPH1062074A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Crucibles And Fluidized-Bed Furnaces (AREA)
  • Furnace Housings, Linings, Walls, And Ceilings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】低融点金属がるつぼ耐火物を滲透することを阻
止できる低融点金属対策を施したるつぼ形誘導炉を提供
する。 【解決手段】誘導コイル3とるつぼ耐火物2とからなる
るつぼ形誘導炉30を開閉可能な蓋を備える有底筒状容
器32に気密に収納し、有底筒状容器32の上方に排気
装置を接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、低融点金属対策
を施したるつぼ形誘導炉に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車や洗濯機に用いられる耐蝕性向上
のための亜鉛メッキを施した鋼材のスクラップ等をるつ
ぼ形誘導炉で溶解することが近年多くなっている。図2
は従来例の要部断面図であって、亜鉛を含む鋼材をるつ
ぼ耐火物2と誘導コイル3とからなるるつぼ形誘導炉1
で1500℃程度で溶解すると、溶湯4の中の亜鉛5は図示
のように静圧PS1によりるつぼ耐火物2を通過しやす
く、誘導コイル3に到達し、その量が多くなると高温に
なった亜鉛5によって誘導コイル3が焼損したり、最悪
の場合には水冷コイル中の水と接触して水蒸気爆発を起
こすなど大事故につながる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような湯ざしの前
兆を検知するため誘導コイル3の内面には湯洩れ検出セ
ンサを設置する。このセンサは例えば実開昭63−10
1792号、特開昭62−182568号、実開昭59
−159892号、実公昭58−7278号公報等で知
られる。
【0004】ところで亜鉛の融点は 420℃、蒸発温度が
920℃であるのに対し鋳鉄の溶解温度は約1500℃である
ので、約20%の気孔率のるつぼ耐火物2の中を、始め
は気体の亜鉛が、滲透するにつれて液体の亜鉛がるつぼ
耐火物の裏側にまで達しやすい。るつぼ耐火物はまだ健
全で溶解した鉄の本来の湯ざしが全くないにもかかわら
ず亜鉛の滲透により湯洩れ検出センサが誤動作したり、
溶解した亜鉛が誘導コイル3の絶縁を焼損させて耐火物
の寿命を短くしたりする。
【0005】このような低融点金属の滲透を阻止する技
術を本出願人は特願平1−60108号に提案してお
り、そこでは、るつぼ耐火物内部に小穴付のノズル管や
溝からなる気体通路を張り回すようにし、更に図示しな
いが多孔質のものを炉壁に張り回すことを示唆してい
る。この発明の目的は、低融点金属がるつぼ耐火物を滲
透することを阻止できる低融点金属対策を施したるつぼ
形誘導炉を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の低融点金属対
策を施したるつぼ形誘導炉は、誘導コイルとるつぼ耐火
物とからなるるつぼ形誘導炉を開閉可能な蓋を備える有
底筒状容器に気密に収納し、この有底筒状容器の上方に
排気装置を接続するものであり、蓋を備えた筒状容器に
排気装置により真空圧を作用させることにより、鋼材等
の中の低融点、低蒸発点金属は蒸発し排気されてるつぼ
耐火物への滲透が防止される。
【0007】
【発明の実施の形態】図1はこの発明の実施の形態を示
す実施例の断面図である。従来例と同一符号を付けるも
のはおよそ同一機能を持ち、以下では説明を省くことも
ある。図1において、るつぼ形誘導炉30は開閉可能な
蓋31a,31bを備えた有底筒状容器32にガスケッ
ト32a,32b等により気密に収納され、下方の蓋3
1bのダクト33aとフレキシブルダクト33bを介し
て図示しない排気装置に接続される。負圧は 400〜 650
トルがよく、回収した金属は再利用できる。上方の蓋3
1aを開けて材料34を投入する。7は有底筒状容器3
2の中に支持され誘導コイル3の外側に配置される継鉄
である。
【0008】蓋を備えた筒状容器に排気装置により真空
圧を作用させることにより、鋼材等の中の低融点、低蒸
発点金属は蒸発し排気されてるつぼ耐火物への滲透が防
止される。
【0009】
【発明の効果】この発明の低融点金属対策を施したるつ
ぼ形誘導炉は、誘導コイルとるつぼ耐火物とからなるる
つぼ形誘導炉を開閉可能な蓋を備える有底筒状容器に気
密に収納し、この有底筒状容器の上方に排気装置を接続
するようにしたので、蓋を備えた筒状容器に排気装置に
より真空圧を作用させることにより、鋼材等の中の低融
点、低蒸発点金属は蒸発し排気されてるつぼ耐火物への
滲透が防止される。従って、湯洩れ検出センサの誤動作
や、誘導コイル絶縁物の焼損が防止され、長時間にわた
りるつぼを使用できて、再築炉のインターバルが長くな
るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の断面図
【図2】従来例の要部断面図
【符号の説明】
1 るつぼ形誘導炉 2 るつぼ耐火物 3 誘導コイル 4 溶湯 5 亜鉛 7 継鉄 30 るつぼ形誘導炉 32 有底筒状容器 33a ダクト

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】誘導コイルとるつぼ耐火物とからなるるつ
    ぼ形誘導炉を開閉可能な蓋を備える有底筒状容器に気密
    に収納し、この有底筒状容器の上方に排気装置を接続す
    ることを特徴とする低融点金属対策を施したるつぼ形誘
    導炉。
JP17668397A 1997-07-02 1997-07-02 低融点金属対策を施したるつぼ形誘導炉 Pending JPH1062074A (ja)

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