JPH1061602A - 油圧駆動装置および連続鋳造設備における鋳型内湯面レベルの制御装置 - Google Patents

油圧駆動装置および連続鋳造設備における鋳型内湯面レベルの制御装置

Info

Publication number
JPH1061602A
JPH1061602A JP8217049A JP21704996A JPH1061602A JP H1061602 A JPH1061602 A JP H1061602A JP 8217049 A JP8217049 A JP 8217049A JP 21704996 A JP21704996 A JP 21704996A JP H1061602 A JPH1061602 A JP H1061602A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mold
hydraulic cylinder
level
cylinder
hydraulic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP8217049A
Other languages
English (en)
Inventor
Susumu Nakagami
晋 中上
Tadaaki Akatsuka
忠昭 赤塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Nisshin Co Ltd
Original Assignee
Nisshin Steel Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nisshin Steel Co Ltd filed Critical Nisshin Steel Co Ltd
Priority to JP8217049A priority Critical patent/JPH1061602A/ja
Publication of JPH1061602A publication Critical patent/JPH1061602A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Servomotors (AREA)
  • Fluid-Pressure Circuits (AREA)
  • Continuous Casting (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 油圧シリンダの応答性および追従性を向上
し、連続鋳造設備の鋳型内の湯面レベルを予め定める位
置に精度よく制御する。 【解決手段】 油圧シリンダ3は、タンディッシュ開閉
手段であるストッパ16を駆動して溶湯流量を調整す
る。加振器4は、油圧シリンダ3に振動を付与して油圧
シリンダ3の駆動開始時の摺動抵抗を低下させる。湯面
レベル検出器9は、鋳型内の湯面レベルを検出し、演算
器10はそれに基づいてストッパ16の目標位置を演算
する。位置検出手段5はストッパ16の位置を検出し、
サーボ弁制御器7はストッパ16の位置が目標位置にな
るように駆動指令をサーボ弁6に送る。サーボ弁6は駆
動指令に応じた作動油を油圧シリンダ3に送り、鋳型内
の湯面レベルを予め定める位置に制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、応答性の優れた油
圧シリンダを有する油圧駆動装置およびそれを用いる連
続鋳造における鋳型内湯面レベルの制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、連続鋳造設備は優れた生産
性、歩留りおよび内部品質の均一性を有する鋳片製造設
備として知られており、その特性を生かして広く用いら
れている。連続鋳造設備は、タンディッシュと、タンデ
ィッシュの下部に設けられるタンディッシュノズルと、
タンディッシュノズルの開孔面積を変化させるタンディ
ッシュノズル開閉手段と、タンディッシュの下方に設け
られる水冷鋳型とを含んで構成される。タンディッシュ
内の溶融金属は、タンディッシュノズル開閉手段によっ
て流量調整された後、タンディッシュノズルを介して、
水冷鋳型内に流入し連続鋳造される。
【0003】連続鋳造においては、鋳型内湯面レベルの
変動が表面疵やブレークアウト等の操業トラブルを誘因
する一因となっている。このため、従来から鋳片品質の
向上や安定操業を確保するために鋳型内の湯面レベルの
制御が行われている。前記鋳型内湯面レベル制御は、渦
流レベル計を用いて鋳型内の湯面レベルを測定し、得ら
れたレベル信号をPID(比例積分微分)調節計にフィ
ードバックするとともに偏差があったときにはPID演
算してその出力をサーボ弁に送り、サーボ弁を駆動して
油圧シリンダに前記出力信号に対応した作動油を供給
し、油圧シリンダのピストン棒と連結されているタンデ
ィッシュノズル開閉手段を駆動してタンディッシュノズ
ルの開孔面積を変更し、タンディッシュから鋳型内に流
れ込む溶湯流量を調節することによって行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記PID制御によっ
てタンディッシュ開閉手段、たとえばストッパを駆動し
てタンディッシュノズルの開孔面積(以後、ストッパ開
度とする)の調整を実施する場合、PID演算結果に基
づいたストッパ開度指令信号(以後、開度指令とする)
どおりにストッパが作動すれば鋳型内湯面レベルの制御
は確実に成されるはずである。
【0005】しかしながら実際には、ストッパの動作は
PID演算結果に基づいた開度指令に対して正確に追従
せず開度指令の変化量とストッパ開度の変化量との間に
は以下に示すように比例関係からのズレが見られる。
【0006】図13は、連続鋳造におけるストッパの開
度指令の変化量と実際のストッパ開度の変化量との関係
を示すグラフである。図13から、開度指令の変化量が
或る範囲±a%以内である場合には、これに対応する実
際のストッパー開度の変化量は極めて小さな範囲±b%
以内に留まってしまうこと、開度指令の変化量が±a%
の範囲を超える場合には、実際のストッパ開度の変化量
が急速に変化すること、すなわち両者の関係は非線形で
あり、開度指令が変化するとストッパ開度は一定の遅れ
をもってこれに追従することなどが判る。
【0007】このように、ストッパ開度は開度指令に対
して非線形の応答特性を有しているので、開度指令の変
化が±a%以内の場合にはストッパ開度はその変化に充
分追従できない。しかもこの数値aは、ストッパとスト
ッパを駆動する油圧シリンダと両者をつなぐ伝達機構と
によって構成されるタンディッシュストッパユニット毎
にそれぞれ異なる固有のものとなっているうえ、各ユニ
ットの使用経過時間によっても変化する。したがって、
この場合には前記鋳型内湯面レベルを目標値に精度よく
制御することが困難である。
【0008】また、開度指令の変化が±a%を超える場
合には、図14に示すように実際のストッパ開度Kが開
度指令KSよりも時間的に遅れて変化する(以後、応答
性が悪いと表現する)ばかりでなく、変化後の変動が大
きく、開度指令KSよりもオーバシュートしたり、オー
バシュート後アンダーシュートしたりする(以後、追従
性が悪いと表現する)ことがある。なお、図14(1)
はオーバシュートの生じた状況を示しており、図14
(2)はオーバシュート後アンダーシュートの生じた状
況を示している。したがってこの場合には、前記鋳型内
湯面レベルがオーバシュートおよびアンダーシュートに
応じて大きく変動し、鋳片の表面品質の大幅な低下を余
儀なくされる。
【0009】前記問題に対して現在行われている対策と
しては、前記開度指令の制御信号に加振信号を加算(重
畳)してストッパを前記開度指令を中心にして常時微振
動させストッパの非線形な応答性を補償する制御方法が
採用されている。しかしながら、前記制御方法も完全な
ものではなく、次のような新たな問題を生み出してい
る。 (1)加振信号が過小の場合には、ストッパが加振指令
に対してほとんど追従せず、非線形応答性を補正するに
は至らない。 (2)加振信号が過大の場合には、ストッパの開閉が逆
に鋳型内の湯面変動を引き起こす。 (3)加振信号が適正な場合には、ストッパが加振指令
に対してほぼ追従して変位し、湯面レベル制御性は良好
になるけれども、サーボ弁の作動回数が著しく増大する
ので、その耐久性が大幅に低下する。
【0010】以上述べたように従来の技術では、ストッ
パの開度指令に対する非線形な応答性を補償することが
困難であり、連続鋳造における鋳型内湯面レベルを高精
度に制御するに至っていない。前述のように、ストッパ
などのタンディッシュノズル開閉手段は油圧シリンダに
よって駆動されるので、振動指令に対する応答性および
追従性の優れた油圧シリンダの開発、広義には、被駆動
体を駆動指令に対して応答性および追従性よく駆動する
ことができる油圧駆動装置の開発が望まれている。本発
明者らは、前記油圧駆動装置に関して詳細な研究を行っ
た結果、油圧駆動装置の油圧シリンダに直接機械的な振
動を与えることによって被駆動体の駆動指令に対する応
答性および追従性を大幅に向上できることを見いだし
た。
【0011】本発明は、前記知見に基づいて行ったもの
であり、本発明の第1の目的は被駆動体の駆動指令に対
する応答性および追従性の良好な油圧駆動装置を提供す
ることであり、本発明の第2の目的は鋳型内の湯面レベ
ルを予め定める位置に精度よく制御することのできる連
続鋳造における鋳型内湯面レベルの制御装置を提供する
ことである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、加振器によっ
て油圧シリンダのピストンを収納するシリンダ本体を振
動し、油圧シリンダによって被駆動体を駆動することを
特徴とする油圧駆動装置である。 本発明に従えば、油圧シリンダのシリンダ本体には加振
器によって振動が付与されているので、油圧シリンダの
ピストンとシリンダ本体とは作動油の油膜を介して相対
的に微小変位している。したがってピストンの駆動開始
時には、前記相対的な微小変位が生じていない場合に比
べて油膜の摺動抵抗が大幅に低減され、その結果ピスト
ンを駆動指令に対して応答性および追従性よく駆動する
ことができる。また被駆動体は油圧シリンダによって駆
動されるので、油圧駆動装置は被駆動体を駆動指令に対
して応答性および追従性よく駆動することができる。
【0013】また本発明は、被駆動体の位置またはそれ
に関連する位置を検出する位置検出手段と、被駆動体の
位置が希望する位置になるように油圧シリンダに作動油
を供給/排出するサーボ弁と、位置検出手段の出力に応
答し、サーボ弁を駆動して被駆動体を予め定める位置に
なるように変位させるサーボ弁制御手段とを含むことを
特徴とする。 本発明に従えば、油圧駆動装置は被駆動体の位置を検出
し、被駆動体の位置が予め定める位置になるように油圧
シリンダに作動油を供給/排出することができるので、
被駆動体を希望する位置に確実に制御することができ
る。
【0014】また本発明は、位置検出手段とサーボ弁と
サーボ弁制御手段とから成る閉ループ制御系の伝達関数
の時定数が加振器の振動周期よりも充分に大きいことを
特徴とする。 本発明に従えば、被駆動体の位置を制御する制御系の伝
達関数の時定数が加振器の振動周期よりも充分に大きい
ので、被駆動体の位置制御に対する振動の影響を最小限
に止めることができ、結果として振動の存在下でも被駆
動体の位置制御を精度よく行うことができる。
【0015】また本発明は、前記加振器が弾性体を介し
て油圧シリンダのシリンダ本体に設けられることを特徴
とする。 本発明に従えば、加振器が弾性体を介してシリンダ本体
に設けられているので、弾性体の選定によってシリンダ
本体の振動を調整することができる。したがって、状況
に応じてシリンダ本体の振動の振幅および振動数をきめ
細かく調整することができる。
【0016】また本発明の前記加振器の振動の振幅は1
mm未満であり、かつ振動数は被駆動体の固有振動数を
超える値であることを特徴とする。 本発明に従えば、加振器の振動の振幅および振動数が適
正値に設定されているので、油圧シリンダのシリンダ本
体を効果的に振動させることができる。この結果油圧シ
リンダのピストンの駆動開始時における油膜の摺動抵抗
が大幅に低減し、被駆動体を駆動指令に対して応答性お
よび追従性よく駆動させることができる。
【0017】また本発明は、タンディッシュの下部には
タンディッシュノズルが設けられ、タンディッシュノズ
ルにはその開孔面積を変化させるタンディッシュノズル
開孔手段が設けられていて、タンディッシュノズルの下
方には鋳型が配置されている連続鋳造設備における鋳型
内湯面レベルの制御装置において、タンディッシュノズ
ル開閉手段を駆動する油圧手段であって、タンディッシ
ュノズル開閉手段に連結されるピストンおよびピストン
棒と、それらを収納するシリンダ本体とを有する油圧シ
リンダと、鋳型内の湯面レベルを検出する湯面レベル検
出手段と、シリンダ本体を振動させる加振器と、タンデ
ィッシュノズル開閉手段の位置を検出する位置検出手段
と、シリンダ本体に作動油を供給/排出するサーボ弁
と、湯面レベル検出手段の出力に応答し、タンディッシ
ュノズル開閉手段の目標位置を演算によって求める演算
手段と、位置検出手段および演算手段の出力に応答し、
タンディッシュノズル開閉手段の位置が前記求めた目標
位置になるようにサーボ弁を制御するサーボ弁制御手段
とを含むことを特徴とする連続鋳造設備における鋳型内
湯面レベルの制御装置である。 本発明に従えば、前記鋳型内湯面レベルの制御装置は、
油圧シリンダのシリンダ本体に振動を付与し、油圧シリ
ンダのピストンおよびピストン棒にタンディッシュノズ
ル開閉手段を連結し、鋳型内の湯面レベルを検出し、湯
面レベルが予め定める値になるようにタンディッシュノ
ズル開閉手段の目標位置を求め、タンディッシュノズル
開閉手段の位置を検出し、タンディッシュノズル開閉手
段の位置が前記求めた目標位置になるようにサーボ弁を
制御してシリンダ本体に作動油を供給/排出することが
できる。これによって、前記シリンダ本体には振動が付
与されるので、前記ピストンの駆動開始時には前述のよ
うに油膜の摺動抵抗が大幅に低減され、油圧シリンダの
駆動指令に対する応答性および追従性が大幅に向上す
る。また前記ピストンおよびピストン棒には、タンディ
ッシュノズル開閉手段が連結されているので、タンディ
ッシュノズル開閉手段を駆動指令に対して時間的な遅れ
を生ずることなく、かつ、オーバシュートやアンダーシ
ュートを生ずることなく確実に駆動することができる。
さらに、鋳型内湯面レベルのフィードバック制御が行わ
れているので、タンディッシュノズル開閉手段の駆動指
令に対する応答性および追従性が良好であることとあい
まって鋳型内湯面レベルを予め定める位置に精度よく制
御することができる。
【0018】また本発明は、位置検出手段とサーボ弁と
サーボ弁制御手段とから成る閉ループ制御系の伝達関数
の時定数が加振器の振動周期よりも充分に大きいことを
特徴とする。 本発明に従えば、タンディッシュノズル開閉手段の位置
を制御する制御系の伝達関数の時定数が加振器の振動周
期よりも充分に大きいので、タンディッシュノズル開閉
手段の位置制御に対する振動の影響が小さくなり、結果
として振動の存在下でもタンディッシュノズル開閉手段
の位置制御を精度よく行うことができる。その結果鋳型
内湯面レベルの制御精度を大幅に向上することができ
る。
【0019】また本発明は、前記加振器が弾性体を介し
て油圧シリンダのシリンダ本体に設けられることを特徴
とする。 本発明に従えば、加振器が弾性体を介してシリンダ本体
に設けられているので、弾性体の選定によってシリンダ
本体の振動を調整することができる。したがって状況に
応じてシリンダ本体の振動の振幅および振動数を適正値
になるようにきめ細かく調整することができる。
【0020】また本発明の前記加振器の振動の振幅は1
mm未満であり、かつ振動数はタンディッシュノズルの
固有振動数を超える値であることを特徴とする。 本発明に従えば、加振器の振動の振幅および振動数が適
正値に設定されているので、油圧シリンダのシリンダ本
体を効果的に振動させることができる。その結果、油圧
シリンダのピストンの駆動開始時における油膜の摺動抵
抗が大幅に低下し、タンディッシュ開閉手段を駆動指令
に対して応答性および追従性よく駆動させることができ
る。したがって、鋳型内湯面レベルが短時間で予め定め
る位置に制御される。
【0021】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態で
ある油圧駆動装置を含む連続鋳造設備における鋳型内湯
面レベルの制御装置の構成を簡略化して示す系統図であ
る。連続鋳造設備における鋳型内湯面レベルの制御装置
1(以後、鋳型内湯面レベルの制御装置と略称する)
は、油圧シリンダ3と、加振器4と、位置検出手段5
と、サーボ弁6と、サーボ弁制御手段7と、湯面レベル
検出手段9と、演算手段10とを含んで構成される。ま
た、油圧駆動装置8は油圧シリンダ3と、加振器4と、
位置検出手段5とサーボ弁6と、サーボ弁制御手段7と
を含んで構成される。なお、油圧シリンダ3と加振器4
と位置検出手段5とを含んで構成されるユニットを油圧
シリンダユニット11と呼称する。
【0022】鋳型内湯面レベルの制御装置1は、連続鋳
造設備13に設けられ、鋳型内湯面レベルを予め定める
位置に制御する。連続鋳造設備13は、溶融金属18を
貯留するタンディッシュ14と、タンディッシュノズル
15と、タンディッシュノズル開閉手段16と、鋳型1
7とを含んで構成される。タンディッシュノズル15は
耐火物から成り、縦の軸線を有し、タンディッシュ14
の下部に設けられる。タンディッシュノズル開閉手段1
6は耐火物から成り、タンディッシュノズル15の開孔
面積を変化させる。本実施の形態では、タンディッシュ
ノズル開閉手段としてストッパ16が用いられる。スト
ッパ16は縦の軸線を有し、タンディッシュノズル15
の軸線と同軸に、かつタンディッシュノズル15の上方
に昇降自在に設けられている。鋳型17は銅合金から成
り、水冷構造を有する。溶融金属18は、タンディッシ
ュ14からタンディッシュノズル15を介して鋳型17
内に注入され、鋳型17内で冷却されて凝固し、鉛直方
向下方に引き抜かれる。溶融金属18の注入流量は、ス
トッパ16の昇降によって調整される。
【0023】前記油圧シリンダ3は、タンディッシュノ
ズル開閉手段であるストッパ16を駆動する油圧手段で
あり、タンディッシュの一側壁に設けられている。油圧
シリンダ3は、ピストン(図示せず)とピストン棒45
と、それらを収納するシリンダ本体43とを備えて構成
される。なお、油圧シリンダ3の詳細な構成については
後述する。前記加振器4は、油圧シリンダ3に設けら
れ、シリンダ本体43に振動を付与する機器である。前
記振動は、油圧シリンダ3の駆動開始時の摺動抵抗を低
減し、油圧シリンダ3および被駆動体であるストッパ1
6の駆動指令に対する応答性および追従性を向上させ
る。なお、この理由については後述する。前記振動の振
幅は1mm未満であり、かつ振動数は被駆動体であるス
トッパ16の固有振動数を超える値であることが好まし
い。これは、振幅が1mm以上の場合には振幅が過大と
なり、結果的にストッパ16を変位させて湯面変動を生
じさせるおそれがあるからであり、振動数が固有振動数
以下の場合には振動付与効果が認められなくなるからで
ある。加振器4の振動方式は、たとえば偏心ロータリ式
であり、その動力源は、たとえば圧縮空気である。
【0024】前記位置検出手段である差動トランス5
は、ストッパ16の位置を検出する機器であり、油圧シ
リンダ3に隣接して設けられている。サーボ弁6は油圧
シリンダ3に接続され、油圧シリンダ3に駆動指令に応
じた作動油を供給/排出する機器である。油圧シリンダ
3の作動油の油圧回路については後述する。サーボ弁制
御手段であるサーボ弁制御器7は、サーボ弁6に対して
駆動指令を出力し、サーボ弁を制御する機器である。湯
面レベル検出手段である湯面レベル検出器9は、たとえ
ば渦流レベル計であり、鋳型内の湯面直上に設けられた
センサ9aからの出力信号に基づいて鋳型内の湯面レベ
ルを検出する。演算手段である演算器10は、たとえば
パーソナルコンピュータであり、前記ストッパ16の目
標位置を演算によって算出する。
【0025】鋳型内湯面レベルの制御は、油圧駆動装置
8を含む鋳型内湯面レベルの制御装置1を用いて次のよ
うにして行われる。湯面レベル検出器9は鋳型内の湯面
レベルを検出し、その出力を演算器10に送信する。演
算器10は湯面レベル検出器9の出力に応答し、湯面レ
ベルの検出位置と予め定める鋳型内湯面レベルの目標位
置との偏差を算出し、前記偏差とストッパ16の位置
(ストッパ開度)との関係式に基づいてストッパ16の
目標位置を算出し、その出力を油圧駆動装置8のサーボ
弁制御器7に送信する。なお、前記関係式は操業実績に
基づいて事前に求められている。
【0026】鋳型内湯面レベルの制御は、これ以降、油
圧駆動装置8によって行われる。前記位置検出手段であ
る差動トランス5は、ストッパ16の位置を検出し、そ
の出力をサーボ弁制御器7に送信する。サーボ弁制御器
7は、差動トランス5および演算器10の出力に応答
し、ストッパ16の位置が前記求めた目標位置になるよ
うに駆動指令をサーボ弁6に送信する。サーボ弁6は、
サーボ弁制御器7の駆動指令に応答し、駆動指令に応じ
た作動油を油圧シリンダ3に供給/排出する。油圧シリ
ンダ3は、サーボ弁6から供給/排出された作動油に応
じて作動し、ストッパ16を昇降駆動させる。加振器4
は、油圧シリンダ3のシリンダ本体43を振動させ、油
圧シリンダ3およびストッパ16を駆動指令に対して応
答性および追従性よく駆動させる。
【0027】また前記制御においては、差動トランス5
とサーボ弁6とサーボ弁制御器7とから成る閉ループ位
置制御系の伝達関数の時定数を加振器4の振動周期より
も充分大きくすることが好ましい。これは、それによっ
て加振器4の振動が共振などによって差動トランス5を
瞬間的に大きく変位させることがあっても、それに対す
る応答を鈍化させ、ストッパ16の位置制御に対する振
動の影響を最小限に止めることができるからである。こ
の結果、加振器4による振動の存在下においても、スト
ッパ16の位置制御を精度よく行うことができる。
【0028】以上述べたように、油圧駆動装置8を含む
鋳型内湯面レベルの制御装置1は、駆動指令に対する応
答性および追従性の良好な油圧シリンダ3によってスト
ッパ16を駆動し、かつ鋳型内湯面レベルをフィードバ
ック制御によって制御しているので、鋳型内湯面レベル
を予め定める目標位置に精度よく制御することができ
る。また加振器4の振動の振幅および振動数が適正値に
設定されているので、油圧シリンダ3およびストッパ1
6の駆動指令に対する応答性を向上させることができ、
鋳型内湯面レベルを短時間で予め定める位置に制御する
ことができる。なお、本実施の形態ではタンディッシュ
ノズル開閉手段としてストッパ16が用いられているけ
れども、ストッパ16に代わってスライディングゲート
を用いてもよい。
【0029】前記油圧駆動装置8は、本実施の形態では
鋳型内湯面レベルの制御装置1に組み込まれ、前述のよ
うに振動を付与して油圧シリンダ3の応答性および追従
性を向上し、その油圧シリンダ3を駆動して被駆動体で
あるストッパ16の位置をフィードバック制御によって
高精度に制御している。しかしながら、油圧シリンダ3
によって駆動される被駆動体としてはストッパ16に限
定されるものではなく、位置制御を必要とする全被駆動
体が対象となる。したがって、前記油圧駆動装置8は種
々の制御装置に好適に組み込むことができ、その適用範
囲は極めて広範囲である。
【0030】図2は図1に示すタンディッシュのストッ
パ近辺の構成を簡略化して示す正面断面図であり、図3
は図2に示すタンディッシュのストッパ近辺の構成の平
面図であり、図4は図2に示すタンディッシュのストッ
パ近辺の構成の側面図である。なお説明の便宜上図2に
おいて紙面の左側を一端側、紙面の右側を他端側とす
る。タンディッシュ14の一側壁の鉄皮19には支持部
材20が固定されており、支持部材20には挿通孔21
が形成されている。挿通孔21は、縦の軸線を有してお
り、挿通孔21にはロッド23が同軸に昇降変位自在に
挿通されている。前記ロッド23の上部には、水平方向
に延びる第1アーム24が溶接接合されており、さらに
第1アーム24の上方に突出したロッド23には、水平
方向に延びる第2アーム25の一端部が着脱自在に装着
されている。なお前記第1アーム24の接合位置は、長
手方向ほぼ中央部である。また第2アーム25の一端部
は、第1アーム24上に乗載され、第1アーム24の他
端部と着脱自在に連結されており、第2アーム25の他
端部には、上下方向に延びるストッパ16が着脱自在に
設けられている。
【0031】前記支持部材20の一端側には突起26が
形成されており、突起26には前記油圧シリンダ3を備
える油圧シリンダユニット11が乗載されている。前記
油圧シリンダ3のピストン棒45の上端部は、前記第1
アーム24の一端部と着脱自在に結合されており、油圧
シリンダ3のシリンダ本体43の下端部は突起26とピ
ン結合されている。また、前記ロッド23の下部には平
歯が形成されており、平歯には扇形歯車28が噛合って
いる。扇形歯車28は、ピン29によって角変位自在に
支持されており、その一端部には手動ハンドル30が装
着されている。このように、油圧シリンダ3は第1アー
ム24、ロッド23および第2アーム25を介してスト
ッパ16と一体的に連結されているので、ピストン棒4
5を昇降させることによってストッパ16を連動して昇
降変位させることができる。また、手動ハンドル30の
操作によってロッド23を昇降させることができるの
で、ストッパ16の手動操作も可能である。
【0032】図5は図1に示す油圧シリンダユニットの
構成を簡略化して示す分解斜視図であり、図6は図1に
示す油圧シリンダユニットの構成を簡略化して示す正面
図であり、図7は図6に示す油圧シリンダユニットの側
面図であり、図8は図6に示す油圧シリンダユニットの
平面図である。油圧シリンダユニット11は、油圧シリ
ンダ3と加振器4と差動トランス5とガイド31とケー
シング33とを含んで構成される。油圧シリンダ3は縦
の軸線40を有し、シリンダ本体43とピストン棒45
とピストン(図示せず)とを備えている。差動トランス
5は本体5aとロッド5bとを備えており、本体5aは
シリンダ本体43の一方の側部に設けられている第1ブ
ラケット35に固定されている。ガイド31は、シリン
ダ本体43の他方の側部に設けられている第2ブラケッ
ト36のガイド孔に昇降変位自在に挿通されている。差
動トランス5およびガイド31の軸線は油圧シリンダ3
の軸線40と平行である。ガイド31、油圧シリンダ3
のピストン棒45および差動トランス5のロッド5bの
上端部には連結プレート34が着脱自在に取付けられて
おり、それらを一体的に連結している。これによって、
油圧シリンダ3のピストン棒45は、差動トランス5お
よびガイド31とともにその軸線に沿って昇降すること
ができる。したがって差動トランス5はピストン棒45
の位置を確実に検出することができる。
【0033】ケーシング33は、油圧シリンダ3、差動
トランス5およびガイド31を外囲する防塵用カバーで
あり、油圧シリンダ3のシリンダ本体43に小ねじ38
によって着脱自在に取付けられている。加振器4は、ケ
ーシング33の上部に硬質ゴムなどの弾性体37を介し
て取付けられている。加振器4は、ケーシング33およ
びシリンダ本体43を図5に示すように、油圧シリンダ
3の軸線40を含む第1仮想平面41内で上下方向の閉
ループを描くように加振する。なお振動の方向として
は、振動軌跡が油圧シリンダ3の軸線40に垂直な第2
仮想平面内で閉ループを描くように加振してもよい。さ
らに、振動軌跡が第1および第2仮想平面内で一直線上
を往復振動するように加振してもよく、第1仮想平面4
1と第2仮想平面とに交差する第3仮想平面内で振動す
るように加振してもよい。加振器4の振動は、弾性体3
7およびケーシング33を介して伝搬し、シリンダ本体
43を振動させる。
【0034】これによって、前述のように油圧シリンダ
3の駆動開始時における摺動抵抗が低下し、油圧シリン
ダ3の駆動指令に対する応答性および追従性が大幅に向
上する。また、加振器4の下部には弾性体37が設けら
れているので、弾性体37の選定によってシリンダ本体
43の振動を調整することができる。したがって、状況
に応じてシリンダ本体43の振動の振幅および振動数を
きめ細かく調整することができる。なお、弾性体37を
用いないで油圧駆動装置8の加振器4をケーシング33
に直接取付けてもよい。
【0035】図9は、図1に示す油圧シリンダの構成を
簡略化して示す部分断面図である。図9において、説明
の便宜上紙面の右側を一端側、紙面の左側を他端側とす
る。油圧シリンダ3は複動油圧シリンダであり、シリン
ダ本体43と、ピストン44とピストン棒45とを含ん
で構成され、シリンダ本体43は、シリンダチューブ4
6と一対のシリンダカバー47と拡張チューブ48とを
含んで構成される。シリンダチューブ46は鋼製の円筒
状部材であり、縦の軸線を有している。シリンダカバー
47は、鋼製の略立方体状部材であり、その軸線上には
挿通孔49が形成されている。挿通孔49の軸直角断面
形状は円形であり、その直径はシリンダチューブ46の
内周面の直径よりも小さい。シリンダカバー47の外周
面には、シリンダカバー47の軸線に向かって垂直方向
に延びる作動油出入孔50が形成されており、作動油出
入孔50には前記作動油管路39が接続されている。一
対のシリンダカバー47は、シリンダチューブ46の両
端部にそれぞれ配置され、溶接接合されている。シリン
ダチューブ46の軸線は、シリンダカバー47の各軸線
と同軸である。拡張チューブ48は鋼製の円筒状部材で
あり、一方のシリンダカバー47の一端部に取付けられ
ている。拡張チューブ48の軸線は、シリンダチューブ
46の軸線と同軸である。
【0036】ピストン棒45は鋼製の円柱状部材であ
り、前記挿通孔49およびシリンダチューブ46に同軸
に挿通されている。ピストン棒45の長手方向略中央部
には、ピストン44が装着されており、ピストン44は
前記シリンダチューブ46に摺動変位自在に嵌合されて
いる。ピストン棒45の外周面の直径は、シリンダチュ
ーブ46の内周面の直径よりも小さいので、ピストン棒
45の外周面とシリンダチューブ46の内周面とシリン
ダカバー47とによって内部空間(以後、シリンダ室5
7と略称する)がピストン44の両側に形成される。ま
た、ピストン棒45の外周面の直径は、シリンダカバー
47の挿通孔49の直径よりも若干小さいので、ピスト
ン棒の外周面とシリンダカバー47の内周面との間には
間隙が形成される。前記間隙の作動油出入孔50よりも
ピストン44側の部分は、作動油出入孔50とシリンダ
室57とを連通させる作動油出入通路56を形成する。
一方前記間隙の作動油出入孔50に関してピストン44
とは反対側の部分は、漏油通路となるので、ブッシュ5
3およびV形パッキン54によって気密にシールされて
いる。前記拡張チューブ48の一端部およびピストン棒
45の他端部には、クレビス55がそれぞれ設けられて
いる。クレビス55は、前記支持部材20の突起26お
よび第1アーム24にそれぞれピン結合される。油圧シ
リンダ3の駆動は、作動油を作動油出入孔50および作
動油出入通路56を経て一方または他方のシリンダ室5
7に出入させ、ピストン44を摺動変位させることによ
って行われる。
【0037】図10は、油圧シリンダを作動させる作動
油の油圧回路の構成を簡略化して示す系統図である。油
タンク63に貯留されている作動油は、油圧ポンプ64
によって送油され、サーボ弁6および作動油管路39を
経て油圧シリンダ3の一方のシリンダ室57に供給され
る。この作動油はピストン44を作動させて他方のシリ
ンダ室57の作動油を排出し、排出された作動油は作動
油管路39およびサーボ弁6を経て油タンク63内に戻
される。サーボ弁6は、電気式3位置切換弁であり、ピ
ストン44を上昇させるA位置とピストン44を所定位
置に保持するB位置と、ピストン44を下降させるC位
置とが備えられている。前記サーボ弁6の位置切換えは
電気的に行うことができるので、駆動指令に応じてその
位置を自在に切換えることができる。
【0038】前述のように、シリンダ本体43に付与さ
れる振動は油圧シリンダ3の駆動開始時の摺動抵抗を低
下し、駆動指令に対する油圧シリンダ3の応答性および
追従性を向上させる。この理由は、次のように考えられ
る。図11は、油圧シリンダのピストンの駆動開始時に
おける状況を説明するための模式図である。ピストン棒
45に装着されたピストン44はシリンダ本体43のシ
リンダチューブ46に作動油58の油膜を介して嵌合さ
れており、油圧シリンダ3の停止時には上部および下部
のシリンダ室57に作動油58が充満している。この状
態から油圧シリンダ3の駆動を開始するには、いずれか
一方のシリンダ室57に作動油58を供給してピストン
44を摺動変位させる必要があり、それには前記油膜の
粘性による摺動抵抗に打ち勝つ必要がある。一般に、油
膜の摺動抵抗は、静止状態から変位を開始させるまでが
最も大きく、変位開始後には大幅に低下する。したがっ
て、シリンダチューブ46に振動が付与されている場合
には、振動が付与されていない場合に比べて油膜の摺動
抵抗が大幅に低下し、その結果、駆動指令に対する油圧
シリンダ3の応答性および追従性が大幅に向上する。
【0039】図12は本発明法と従来法との鋳型内湯面
変動状況を対比して示すグラフであり、図12(1)は
本発明法の鋳型内湯面変動状況を示すグラフであり、図
12(2)は従来法の鋳型内湯面変動状況を示すグラフ
である。本発明法では、油圧シリンダ3のシリンダ本体
43に振動が付与されており、従来法では振動が付与さ
れていない。図12から、本発明法では鋳型内湯面変動
が従来法に比べて小さくほぼ一定レベルに保持されてい
ること、従来法では鋳型内湯面変動が本発明法に比べて
大きいことが判る。このように、本発明法は従来法に比
べて鋳型内湯面変動が小さく、湯面レベルをほぼ一定に
保持することができるので、鋳片の表面疵の発生を大幅
に低減することができ、かつブレークアウト等の操業ト
ラブルの発生を未然に防止することができる。その結
果、鋳片の表面品質、歩留りおよび連続鋳造の操業性を
大幅に向上することができる。
【0040】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、油圧シリ
ンダのシリンダ本体には加振器によって振動が付与され
ているので、油圧シリンダの駆動開始時には摺動抵抗が
大幅に低減される。したがって、油圧駆動装置は被駆動
体を駆動指令に対して応答性および追従性よく駆動する
ことができ、その結果各種制御装置に広く用いることが
できる。
【0041】また本発明によれば、油圧駆動装置は被駆
動体を希望する位置に確実に制御することができるの
で、確実な位置制御を要求される用途に広く用いること
ができる。
【0042】また本発明によれば、被駆動体の位置を制
御する制御系の伝達関数の時定数が加振器の振動周期よ
りも充分に大きいので、振動の存在下でも被駆動体の位
置制御を精度よく行うことができる。
【0043】また本発明によれば、弾性体の選定によっ
てシリンダ本体の振動を調整することができるので、被
駆動体の状況に応じてシリンダ本体の振動の振幅および
振動数をきめ細かく調整することができる。
【0044】また本発明によれば、加振器の振動の振幅
および振動数が適正値に設定されているので、被駆動体
を駆動指令に対して応答性および追従性よく駆動させる
ことができる。その結果、被駆動体の位置が短時間で予
め定める位置に制御される。
【0045】また本発明によれば、連続鋳造における鋳
型内湯面レベルの制御装置は駆動指令に対する応答性お
よび追従性の良好な油圧シリンダを備えているので、タ
ンディッシュノズル開閉手段を駆動指令に対して時間的
な遅れを生ずることなく、かつ、オーバシュートやアン
ダーシュートを生ずることなく確実に駆動することがで
きる。また、鋳型内湯面レベルがフィードバック制御に
よって予め定める位置になるように精度よく制御される
ので、連続鋳造において鋳片の表面疵の発生を大幅に低
減することができ、かつブレークアウト等の操業トラブ
ルの発生を未然に防止することができる。その結果、鋳
片の表面品質、歩留りおよび連続鋳造の操業性を大幅に
向上することができる。
【0046】また本発明によれば、タンディッシュノズ
ル開閉手段の位置を制御する制御系の伝達関数の時定数
が加振器の振動周期よりも充分に大きいので、振動の存
在下でもタンディッシュノズル開閉手段の位置制御を精
度よく行うことができる。その結果鋳型内湯面レベルの
制御精度を大幅に向上することができる。
【0047】また本発明によれば、加振器の弾性体の選
定によってシリンダ本体の振動を調整することができる
ので、タンディッシュノズル開閉手段の状況に応じてシ
リンダ本体の振動の振幅および振動数を適正値になるよ
うにきめ細かく調整することができる。
【0048】また本発明によれば、加振器の振動の振幅
および振動数が適正値に設定されているので、タンディ
ッシュノズル開閉手段を駆動指令に対して応答性および
追従性よく駆動させることができる。その結果、連続鋳
造における鋳型内湯面レベルが短時間で予め定める位置
に制御される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態である油圧駆動装置を含
む連続鋳造設備における鋳型内湯面レベルの制御装置の
構成を簡略化して示す系統図である。
【図2】図1に示すタンディッシュのストッパ近辺の構
成を簡略化して示す正面断面図である。
【図3】図2に示すタンディッシュのストッパ近辺の構
成の平面図である。
【図4】図2に示すタンディッシュのストッパ近辺の構
成の側面図である。
【図5】図1に示す油圧シリンダユニットの構成を簡略
化して示す分解斜視図である。
【図6】図1に示す油圧シリンダユニットの構成を簡略
化して示す正面図である。
【図7】図6に示す油圧シリンダユニットの側面図であ
る。
【図8】図6に示す油圧シリンダユニットの平面図であ
る。
【図9】図1に示す油圧シリンダの構成を簡略化して示
す部分断面図である。
【図10】油圧シリンダを作動させる作動油の油圧回路
の構成を簡略化して示す系統図である。
【図11】油圧シリンダのピストンの駆動開始時におけ
る状況を説明するための模式図である。
【図12】本発明法と従来法との鋳型内湯面変動状況を
対比して示すグラフである。
【図13】連続鋳造におけるストッパの開度指令の変化
量と実際のストッパ開度の変化量との関係を示すグラフ
である。
【図14】連続鋳造におけるストッパの開度指令の推移
と実際のストッパ開度の推移との関係を示すグラフであ
る。
【符号の説明】
1 鋳型内湯面レベルの制御装置 3 油圧シリンダ 4 加振器 5 位置検出手段 6 サーボ弁 7 サーボ弁制御器 8 油圧駆動装置 9 湯面レベル検出器 10 演算器 11 油圧シリンダユニット 13 連続鋳造設備 14 タンディッシュ 15 タンディッシュノズル 16 タンディッシュノズル開閉手段 17 鋳型 43 シリンダ本体 44 ピストン 45 ピストン棒 46 シリンダチューブ 47 シリンダカバー 57 シリンダ室

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加振器によって油圧シリンダのピストン
    を収納するシリンダ本体を振動し、油圧シリンダによっ
    て被駆動体を駆動することを特徴とする油圧駆動装置。
  2. 【請求項2】 被駆動体の位置またはそれに関連する位
    置を検出する位置検出手段と、 被駆動体の位置が希望する位置になるように油圧シリン
    ダに作動油を供給/排出するサーボ弁と、 位置検出手段の出力に応答し、サーボ弁を駆動して被駆
    動体を予め定める位置になるように変位させるサーボ弁
    制御手段とを含むことを特徴とする請求項1記載の油圧
    駆動装置。
  3. 【請求項3】 位置検出手段とサーボ弁とサーボ弁制御
    手段とから成る閉ループ制御系の伝達関数の時定数が加
    振器の振動周期よりも充分に大きいことを特徴とする請
    求項1または2記載の油圧駆動装置。
  4. 【請求項4】 前記加振器が弾性体を介して油圧シリン
    ダのシリンダ本体に設けられることを特徴とする請求項
    1〜3のいずれかに記載の油圧駆動装置。
  5. 【請求項5】 前記加振器の振動の振幅は1mm未満で
    あり、かつ振動数は被駆動体の固有振動数を超える値で
    あることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の
    油圧駆動装置。
  6. 【請求項6】 タンディッシュの下部にはタンディッシ
    ュノズルが設けられ、タンディッシュノズルにはその開
    孔面積を変化させるタンディッシュノズル開孔手段が設
    けられていて、タンディッシュノズルの下方には鋳型が
    配置されている連続鋳造設備における鋳型内湯面レベル
    の制御装置において、 タンディッシュノズル開閉手段を駆動する油圧手段であ
    って、タンディッシュノズル開閉手段に連結されるピス
    トンおよびピストン棒と、それらを収納するシリンダ本
    体とを有する油圧シリンダと、 鋳型内の湯面レベルを検出する湯面レベル検出手段と、 シリンダ本体を振動させる加振器と、 タンディッシュノズル開閉手段の位置を検出する位置検
    出手段と、 シリンダ本体に作動油を供給/排出するサーボ弁と、 湯面レベル検出手段の出力に応答し、タンディッシュノ
    ズル開閉手段の目標位置を演算によって求める演算手段
    と、 位置検出手段および演算手段の出力に応答し、タンディ
    ッシュノズル開閉手段の位置が前記求めた目標位置にな
    るようにサーボ弁を制御するサーボ弁制御手段とを含む
    ことを特徴とする連続鋳造設備における鋳型内湯面レベ
    ルの制御装置。
  7. 【請求項7】 位置検出手段とサーボ弁とサーボ弁制御
    手段とから成る閉ループ制御系の伝達関数の時定数が加
    振器の振動周期よりも充分に大きいことを特徴とする請
    求項6記載の連続鋳造設備における鋳型内湯面レベルの
    制御装置。
  8. 【請求項8】 前記加振器が弾性体を介して油圧シリン
    ダのシリンダ本体に設けられることを特徴とする請求項
    6または7のいずれかに記載の連続鋳造設備における鋳
    型内湯面レベルの制御装置。
  9. 【請求項9】 前記加振器の振動の振幅は1mm未満で
    あり、かつ振動数はタンディッシュノズルの固有振動数
    を超える値であることを特徴とする請求項6〜8のいず
    れかに記載の連続鋳造設備における鋳型内湯面レベルの
    制御装置。
JP8217049A 1996-08-19 1996-08-19 油圧駆動装置および連続鋳造設備における鋳型内湯面レベルの制御装置 Withdrawn JPH1061602A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8217049A JPH1061602A (ja) 1996-08-19 1996-08-19 油圧駆動装置および連続鋳造設備における鋳型内湯面レベルの制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8217049A JPH1061602A (ja) 1996-08-19 1996-08-19 油圧駆動装置および連続鋳造設備における鋳型内湯面レベルの制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1061602A true JPH1061602A (ja) 1998-03-06

Family

ID=16698037

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8217049A Withdrawn JPH1061602A (ja) 1996-08-19 1996-08-19 油圧駆動装置および連続鋳造設備における鋳型内湯面レベルの制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1061602A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105215311A (zh) * 2015-11-19 2016-01-06 内蒙古包钢钢联股份有限公司 一种方坯连铸开浇操作方法
CN109108265A (zh) * 2018-11-13 2019-01-01 中国重型机械研究院股份公司 一种结晶器液面塞棒伺服液压控制系统
CN109848401A (zh) * 2017-11-30 2019-06-07 上海梅山钢铁股份有限公司 一种抑制中间包塞棒粘结堵塞效应的方法
CN110102730A (zh) * 2019-04-18 2019-08-09 宣化钢铁集团有限责任公司 一种结晶器浇注方法
JP2020505235A (ja) * 2017-11-15 2020-02-20 ノベリス・インコーポレイテッドNovelis Inc. 流速要求の移行時における金属レベルのオーバーシュートまたはアンダーシュートの軽減
JP2021084126A (ja) * 2019-11-29 2021-06-03 株式会社豊田中央研究所 引上式鋳造装置および引上式鋳造方法
CN114905021A (zh) * 2022-05-30 2022-08-16 首钢京唐钢铁联合有限责任公司 一种连铸机结晶器钢水液位检测方法

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105215311A (zh) * 2015-11-19 2016-01-06 内蒙古包钢钢联股份有限公司 一种方坯连铸开浇操作方法
JP2020505235A (ja) * 2017-11-15 2020-02-20 ノベリス・インコーポレイテッドNovelis Inc. 流速要求の移行時における金属レベルのオーバーシュートまたはアンダーシュートの軽減
US10632528B2 (en) 2017-11-15 2020-04-28 Novelis Inc. Metal level overshoot or undershoot mitigation at transition of flow rate demand
CN109848401A (zh) * 2017-11-30 2019-06-07 上海梅山钢铁股份有限公司 一种抑制中间包塞棒粘结堵塞效应的方法
CN109848401B (zh) * 2017-11-30 2021-02-05 上海梅山钢铁股份有限公司 一种抑制中间包塞棒粘结堵塞效应的方法
CN109108265A (zh) * 2018-11-13 2019-01-01 中国重型机械研究院股份公司 一种结晶器液面塞棒伺服液压控制系统
CN110102730A (zh) * 2019-04-18 2019-08-09 宣化钢铁集团有限责任公司 一种结晶器浇注方法
CN110102730B (zh) * 2019-04-18 2024-03-22 宣化钢铁集团有限责任公司 一种结晶器浇注方法
JP2021084126A (ja) * 2019-11-29 2021-06-03 株式会社豊田中央研究所 引上式鋳造装置および引上式鋳造方法
CN114905021A (zh) * 2022-05-30 2022-08-16 首钢京唐钢铁联合有限责任公司 一种连铸机结晶器钢水液位检测方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH1061602A (ja) 油圧駆動装置および連続鋳造設備における鋳型内湯面レベルの制御装置
KR100476602B1 (ko) 다중 슬라이드형 다이캐스팅 시스템
US4583717A (en) Method for pouring molten metal
JPH1158398A (ja) 直圧式型締装置における型締圧力の制御方法および制御装置
EP0583106B1 (en) Pneumatic position controller for I.S. machine mechanism
JP2880247B2 (ja) ダイカスト金型のガス抜き制御方法および装置
JPH05285434A (ja) 液体吐出装置
JPS5935867A (ja) 連続鋳造における溶鋼供給制御方法
JPH09501360A (ja) ホットチャンバ式ダイカスト機械の運転及びそのためのダイカスト機械
JP3828857B2 (ja) ダイカストマシンの射出装置
JP4874643B2 (ja) 型締装置
JP3927614B2 (ja) ダイカストマシンの射出制御方法および装置
JPS5973169A (ja) 低圧鋳造制御装置
JP3573365B2 (ja) 加圧鋳造機における加圧ピンの制御方法およびその装置
JP2007038264A (ja) 低圧鋳造炉及び低圧鋳造方法
JPH02169170A (ja) 低圧鋳造機の加圧制御装置
JPH08300136A (ja) 減圧吸引鋳造方法及び装置
WO2023149460A1 (ja) 成形機
JPH0366522B2 (ja)
JPH0560774B2 (ja)
JPH0243559Y2 (ja)
JPH06193601A (ja) ステッピングシリンダのロッド位置制御方法
JPH04262843A (ja) 連続鋳造機の湯面レべル制御装置
JPH0716776B2 (ja) 溶融金属の注湯制御装置
JPH04361859A (ja) タンディッシュの湯面レベル制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20031104