JPH1060012A - ポリマーまたはポリマー混合物の水性分散物または水溶液 - Google Patents

ポリマーまたはポリマー混合物の水性分散物または水溶液

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JPH1060012A
JPH1060012A JP9170658A JP17065897A JPH1060012A JP H1060012 A JPH1060012 A JP H1060012A JP 9170658 A JP9170658 A JP 9170658A JP 17065897 A JP17065897 A JP 17065897A JP H1060012 A JPH1060012 A JP H1060012A
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JP
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polymer
dispersion
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free
surfactant
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JP9170658A
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Bernd Dr Mergardt
ベルント・メルガルト
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Hoechst AG
Allnex Germany GmbH
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Hoechst AG
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    • C09D15/00Woodstains
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F220/00Copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and only one being terminated by only one carboxyl radical or a salt, anhydride ester, amide, imide or nitrile thereof
    • C08F220/02Monocarboxylic acids having less than ten carbon atoms; Derivatives thereof
    • C08F220/04Acids; Metal salts or ammonium salts thereof
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D11/00Inks
    • C09D11/02Printing inks

Abstract

(57)【要約】 【課題】 低分子量の界面活性剤を含有していない水性
(即ち水溶性または水性分散性)のポリマーおよびポリ
マー混合物を紙−および木材被覆物を含めた系のために
提供すること。 【解決手段】 カルボキシル基含有エチレン性不飽和化
合物と他のカルボキシル基不含エチレン性不飽和化合物
とを低分子量の界面活性剤を添加せずに遊離基開始重合
することによって製造される、少なくとも1種類の中和
されていない、部分的に中和されたまたは完全に中和さ
れた酸基含有ポリマーAを含有するポリマーの界面活性
剤不含水溶液または−水性分散物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はポリマーまたはポリマー
混合物の水性分散物または−水溶液に関する。
【0002】
【従来技術】水中に溶解または分散したポリマーおよび
ポリマー混合物は衛生上有益な水性バインダー系におい
て世界的に使用されている。紙および木材の被覆のため
には、業界において広く知られている様な沢山の工業的
性質の組合せが重要である。この場合に要求される全体
的性質は混合および添加物によって容易に達成される。
その際にバインダーの適合範囲はポリマー合成の手法に
よっておよび個々の製造プロセスによって本質的に決定
される。
【0003】例えばヨーロッパ特許第348,565号
明細書または同第338,486号明細書のポリマー混
合物の成分であるエマルジョンポリマーは低分子量の界
面活性剤を含有している。これらの界面活性剤の存在は
使用範囲を、殊に多層複合体において使用する場合の使
用範囲を狭くする。この関係で知られている中間層接着
の問題は、恐らく表面層に低分子量界面活性剤が蓄積さ
れることが原因である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】それ故に本発明の課題
は、従来技術の欠点を有さない、即ち特に低分子量の界
面活性剤を含有していない水性(即ち水溶性または水性
分散性)のポリマーおよびポリマー混合物を紙−および
木材被覆物を含めた系のために開発することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この課題は本発明に従っ
て、中和剤を添加した時に粘性の樹脂溶液をもたらす酸
基含有ポリマーAを低分子量の界面活性剤を添加せずに
水中で製造し、該樹脂溶液中に非極性モノマーを添加し
そして重合反応を開始することによって、ポリマーBを
ラテックス粒子の状態で製造することができることによ
って解決される。
【0006】それ故に本発明は、 a) カルボキシル基含有エチレン性不飽和化合物と別
のカルボキシル基不含エチレン性不飽和化合物とを低分
子量の界面活性剤を用いずに水中で遊離基重合すること
によって製造される少なくとも1種類の酸基含有の、中
和されていない、部分的に中和されたまたは完全に中和
された酸基含有ポリマーA、および場合によっては b) エチレン性不飽和化合物をポリマーAの水溶液ま
たは水性分散物の存在下に遊離基乳化重合することによ
って製造されるラテックス粒子の状態の少なくとも1種
類の水不溶性ポリマーB、および c) 水を含む界面活性剤不含のポリマー水溶液または
−水性分散物に関する。
【0007】それ故にポリマーBの存在下に、少なくと
も1種類のポリマーAおよび少なくとも1種類のポリマ
ーBを含有しそして水性分散物の状態であるポリマー混
合物が得られる。ポリマーBの不存在下に、かつ少なく
とも2種類のポリマーAを使用する場合には、ポリマー
Aの溶解性次第で水溶液または水性分散物の状態である
ポリマー混合物が得られる。
【0008】本発明は、更に a) カルボキシル基含有エチレン性不飽和化合物を別
のエチレン性不飽和化合物と水中で低分子量界面活性剤
を添加せずに重合して酸基含有ポリマーAを製造しそし
て次に場合によっては完全にまたは部分的に中和し、そ
して場合によっては b) 水不溶性ポリマーBをエチレン性不飽和化合物を
中和されていない、部分的に中和されたまたは完全に中
和されたポリマーAの水溶液または水性分散物の存在下
に乳化重合することによってラテックス粒子の状態で製
造することによって界面活性剤不含の水溶性−または水
分散性ポリマーおよび−ポリマー混合物を製造する方法
にも関する。
【0009】また、本発明は、カルボキシル基含有エチ
レン性不飽和化合物と別のエチレン性不飽和化合物とを
低分子量界面活性剤を添加せずに水中で重合することに
よって製造される水溶性−または水分散性酸基含有ポリ
マーA、それの塩およびそれの水溶液または水性分散
物、並びに水に分散したまたは溶解した該ポリマーAの
存在下にエチレン性不飽和モノマーを乳化重合すること
によって製造される水中に存在するポリマー混合物にも
関する。
【0010】紙および木材の被覆のために新規の水溶性
−または水分散性ポリマーAに望まれる性質並びに他の
特別な性質は、分子の大きさおよび分子の構成によっ
て、換言すれば帯電した、極性のおよび非極性の成分の
性質、量および分布によって決まる。酸基含有の新規な
水溶性−または水分散性ポリマーAの性質にとって重要
な因子はコモノマー単位の割合、側鎖の割合および種
類、酸価、分子量および分子量分布、ガラス転移温度
(Tg )および、特に低い分子量の界面活性剤を添加せ
ずに水中での合成する場合の反応条件である。
【0011】ポリマーAの酸価(1gのポリマーを中和
するのに必要とされるKOHのmg数)は好ましくは8
0〜420、特に好ましくは170〜275、中でも1
90〜260mg/gである。ポリマーA中のエステル
基中に結合するヒドロキシ化合物の重量割合は0〜25
% 、好ましくは1〜18% 、特に好ましくは3〜15%
である。好ましくは重量平均分子量は300〜100,
000g/モル、特に好ましくは2000〜60,00
0g/モル、中でも4000〜35,000g/モルで
ある。ポリマーのガラス転移温度は好ましくは−10〜
180℃、特に好ましくは20〜160℃、中でも80
〜140℃である。
【0012】ポリマーA中にカルボン酸基を導入するに
は、オレフィン性不飽和のモノ−またはポリカルボン
酸、好ましくはモノ−およびジカルボン酸またはそれの
混合物を使用することが可能である。モノオレフィン性
不飽和脂肪族モノ−および−ジカルボン酸を用いるのが
有利である。この不飽和モノカルボン酸はアクリル酸、
メタクリル酸およびクロトン酸のそれぞれまたは混合物
を使用する。アクリル酸、メタクリル酸およびマレイン
酸のモノエステルが特に有利である。マレイン酸および
フマル酸と直鎖状のまたは枝分かれした炭素原子数1〜
10の飽和脂肪族アルコールとのモノエステル、特にこ
れらの酸のメチル−、エチル−、プロピル−およびブチ
ルエステルも同様に適している。上記の不飽和のジカル
ボン酸には炭素原子数4〜6のジカルボン酸、例えばマ
レイン酸、イタコン酸、メサコン酸、フマル酸、メチレ
ンマレイン酸、シトラコン酸、それらの塩または、存在
する限り、それらの酸無水物がある。これらの群のモノ
マーは共重合の際に遊離酸の状態でまたはアルカリ金属
塩基またはアンモニア塩基で部分的にまたは完全に中和
した状態で使用することができる。カルボキシル基含有
モノマーの重量割合はポリマーAのモノマーの全重量を
基準として好ましくは5〜70重量% 、特に好ましくは
15〜55重量% である。
【0013】カルボキシル基含有モノマーに対する適す
るカルボキシル基不含コモノマーは原則としてあらゆる
遊離基開始重合性のエチレン性不飽和化合物のそれぞれ
または二種類以上のこれらの化合物の混合物である。エ
ステル基、アミド基、ニトリル基、スルホ−およびホス
ホン酸基、およびヘテロ環を有していない疎水性モノマ
ーを使用するのが有利である。例にはビニル芳香族化合
物または開鎖共役ジエン類がある。例えばスチレン、ビ
ニルトルエン、α−メチルスチレン、エチルスチレン、
イソプロピルスチレン、第三−ブチルスチレン、2,4
−ジメチルスチレン、ジエチルスチレン、o−メチル−
p−イソプロピルスチレン、ハロスチレン類、例えばク
ロロスチレン、フルオロスチレンおよび沃化スチレン、
2,4−ジシアノスチレン、ヒドロキシスチレン、ニト
ロスチレン、アミノスチレンおよびフェニルスチレンが
有利である。スチレン、ビニルトルエンおよびα−メチ
ルスチレンが特に有利である。開鎖ジエン類には1,3
−ブタジエン、2−メチル−1,3−ブタジエン、2,
3−ジメチル−1,3−ブタジエン、ペンタジエン、2
−ネオペンチル−1,3−ブタジエンおよび置換された
1,3−ブタジエン類、例えば2−クロロ−1,3−ブ
タジエン、2−シアノ−1,3−ブタジエン、置換され
た直鎖状共役ペンタジエン類、直鎖状のおよび枝分かれ
した共役ヘキサジエン類、および一般に4〜9個の炭素
原子を持つ他の直鎖状のおよび枝分かれした共役ジエン
類がある。これらのコモノマーの重量割合はポリマーA
のモノマーの全重量を基準として好ましくは30〜95
% 、特に好ましくは45〜85% である。
【0014】特別な性質を与えるためには、別のモノマ
ー、例えばアクリル酸、メタクリル酸およびクロトン酸
とアルコール残基中炭素原子数1〜80、好ましくは1
〜12の飽和アルコールとのエステルのそれぞれまたは
それら相互の混合物を使用することも可能である。挙げ
ることのできる例にはメチルメタクリレート、エチルア
クリレート、ブチルアクリレートおよび2−エチルヘキ
シルアクリレートがある。一般に、モノヒドロキシ化合
物と酸基含有のモノマーとの別のエステル化生成物も使
用することができる。本発明の関係ではモノヒドロキシ
化合物とは、一価アルコール類およびモノエーテル化ポ
リオキシアルキレンジオール化合物が適している。モノ
アルコールとしてはアルカン−またはシクロアルカン残
基を持つもの、好ましくは炭素原子数8〜32のアルコ
ール類およびそれの異性体、例えば2−エチルヘキサノ
ール、オクタノール、ノナノール、デカノール、ドデカ
ノールおよび脂肪アルコール類、例えばステアリル−、
セチル−、セリル−およびミリシルアルコール、 (R)
CD−アルコールM(ヘキスト・アーゲー、166g/
モル、OH価;327mg/g)、ウール−ワックスア
ルコール類、コレステロール類、ボルネオール類、イソ
ボルネオール類およびトール油脂肪アルコール類があ
る。
【0015】モノエーテル化ポリオキシアルキレンジオ
ール化合物としては式I R1 −(O−CHR2 −CHR3 n −OH I で表されるポリオキシアルキレンジオール化合物を使用
する。この式中、R1 はアルキル−、シクロアルキル−
またはフェニル残基、好ましくは炭素原子数1〜12、
特に好ましくは1〜4のアルキル残基であri、2 およ
びR3 は水素原子または炭素原子数1〜4のアルキル残
基であり、そしてnは1〜10、好ましくは1〜4であ
る。かゝる化合物の例にはメチルグリコール、エチルグ
リコール、ブチルグリコール、メチルジグリコール、エ
チルジグリコール、ブチルジグリコール、メチルトリグ
リコール、エチルトリグリコール、ブチルトリグリコー
ル、メチルテトラグリコール、エチルテトラグリコー
ル、ブチルテロラグリコール、 (R)Polyglyko
l M−250(ヘキスト・アーゲー、分子量260〜
275g/モル、OH価204〜215mg/g)、
(R)PolyglykolM−350(ヘキスト・アー
ゲー、分子量335〜365g/モル、OH価154〜
167mg/g)、プロピレングリコール−メチルエー
テル、ジプロピレングリコール−メチルエーテル、トリ
プロピレングリコール−メチルエーテル、プロピレング
リコール−n−ブチルエーテル、ジプロピレングリコー
ル−n−ブチルエーテル、トリプロピレングリコール−
n−ブチルエーテルおよびプロピレングリコール−フェ
ニルエーテルがある。
【0016】本発明の関係でのモノヒドロキシ化合物と
しては、環中炭素原子数4以上である、開環しながら反
応する環状エステル類もある。該環の炭素原子数は水素
原子の代わりに他の置換基、例えばアルキル−、シクロ
アルキル−、アリール−、アルアルキル−およびアルコ
キシ基を含有していてもよい。モノアルキル置換−ε−
カプロラクトン、例えばモノメチル−、モノエチル−、
モノプロピル−、モノイソプロピル−、モノエチルヘキ
シル−、モノデシル−およびモノドデシル−ε−カプロ
ラトクトン類;および二つのアルキル基が同じ炭素原子
の上にまたは二つの異なる炭素原子の上にあるが、両方
ともε−炭素原子の上には存在していないジアルキル−
ε−カプロラクトン類;および環中の2または3個の炭
素原子が置換されており、ただし二つの置換基はε炭素
原子の上に存在していないトリアルキル−ε−カプロラ
クトン類;アルコキシ−ε−カプロラクトン類、例えば
メトキシ−およびエトキシ−ε−カプロラクトン;およ
びシクロアルキル−、アリール−およびアルアルキル−
ε−カプロラクトン類、例えばシクロヘキシル−、フェ
ニル−およびベンジル−ε−カプロラクトンを挙げるこ
とができる。非置換のε−カプロラクトンが特に有利で
ある。
【0017】本発明に従って使用できそして開環可能な
少なくとも1つの内部エステルを含有する他の環状エス
テルにはγ−ブチロラクトン、γ−バレロラクトン、エ
チレンカルボナート、テトラメチレンカルボナート、
2,2−ジメチル−4−フェニル−1,3−ジオキソラ
ン−5−オン、α−n−プロピル−δ−バレロラクト
ン、δ,δ−ジメチル−δ−バレロラクトン、3−エチ
ル−1,4−ジオキサン−2−オン、3,3,6−トリ
メチル−1,4−ジオキサン−2−オン、テトラメチル
グリコリド、テトラフェニルグリコリド、3−オキサ−
ε−カプロラクトン、β−プロピオラクトン、α,α−
ビス(クロロメチル)−プロピオラクトン、β−ブチロ
ラクトン、ピバロラクトン(PVL)、チオブチロラク
トン(TBL)、δ−バレロクトン(DVL)、α,
β,γ−トリメトキシ−δ−バレロラクトン、1,4−
ジチアン−2,5−ジオン、トリメチレンカルボナー
ト、ネオペンチルカルボナート、エチレンオキソラン、
β−メチル−ε−イソプロピル−ε−カプロラクトン、
プロピレンオキサラン、4−ヒドロキシシクロヘキサン
カルボノラクトン、シス−ジサリチリドおよびトリサリ
チリドおよびそれらの混合物がある。γ−ブチロラクト
ン、δ−バレラクトン、ピバロラクトン、チオブチロラ
クトン、β−ブチロラクトン、ε−カプロラクトンおよ
びそれらの混合物が適している。
【0018】ポリマーAの構成モノマー全体を基準とす
るこれらコモノマーの割合は好ましくは0〜25重量%
、特に好ましくは1〜15重量% 、中でも2〜10重
量% である。使用可能の別のコモノマーには、オレフィ
ン性不飽和カルボン酸のN−アルキル化されていないか
またはN−アルキル化された(該アルキル残基中の炭素
原子数1〜8)アミド類およびニトリル類、炭素原子数
1〜20の直鎖状のまたは枝分かれした飽和脂肪族カル
ボン酸のビニルエステル、オレフィン性不飽和スルホン
酸および−ホスホン酸、炭素原子数1〜12の飽和脂肪
族カルボン酸のN−ビニル−またはN−アリルアミド類
または−ラクタム類、および窒素原子の上にビニル−ま
たはアリル残基を持つ窒素含有ヘテロ環化合物のそれぞ
れ単独またはそれらの混合物がある。例にはアクリルア
ミド、メタクリルアミド、2−アクリルアミド−2−メ
チルプロパンスルホン酸、アクリルアミドスルホン酸、
酢酸ビニル、ビニルスルホン酸、アリルスルホン酸、ビ
ニルホスホン酸、アリルホスホン酸、アクリロニトリ
ル、メタクリロニトリル、ジメチルアミノエチルアクリ
レート、ジエチルアミノエチルアクリレート、ジエチル
アミノエチルメタクリレート、N−ビニルピロリドン、
N−ビニルホルムアミド、N−ビニルイミダゾール、N
−ビニルイミダゾーリン、1−ビニル−2−メチル−2
−イミダゾリンがある。塩基性アクリレート、例えばジ
エチルアミノエチルアクリレートを酸で、酸基含有モノ
マーを用いてまたは該モノマーを用いずに中和するかま
たは四級化し、次いで共重合する。更にα,α−ジアル
キルアルカンモノカルボン酸のビニルエステル、例えば
バーサテック酸のビニルエステル、酢酸ビニルおよびプ
ロピオン酸ビニルを使用することも可能である。これら
の変性モノマーは特別な性質を得るためだけに役立ち、
ポリマーAのモノマー混合物中に0〜10重量% 、好ま
しくは1〜4重量% の割合で存在している。
【0019】ポリマーAは一般に10〜150℃、好ま
しくは70〜110℃、特に好ましくは80〜95℃の
温度で合成する。一定の温度で大気圧でまたは加圧下
に、1.5MPa(15bar)までの、特に好ましく
は0.5MPa(5bar)までの加圧下に実施する。
重合は水性系で遊離基開始乳化重合に一般に使用される
適当な開始剤を用いて行う。かゝる開始剤は一般に水溶
性の遊離基形成性化合物、例えば過酸化水素、過酢酸、
過安息香酸およびペルオキソ二硫酸塩類、例えばペルオ
キソ二硫酸カリウムまたは−アンモニウム、過燐酸塩、
過炭酸塩および有機系ヒドロペルオキシド類、例えば第
三ブチル−ヒドロペルオキシドがある。少なくとも1種
類の有機系還元剤と少なくとも1種類の過酸化物および
/またはヒドロペルオキシドより成る(レドックス系と
して知られている)組み合わせ、例えば過硫酸ナトリウ
ムとナトリウム−ホルムアルデヒドスルホキシレートま
たは第三ブチル−ヒドロペルオキシドおよびヒドロキシ
メタンスルフィン酸のナトリウム塩または過酸化水素と
アスコルビン酸の組み合わせがある。他の適するレドッ
クス触媒系の例にはクメン−ヒドロペルオキシドとメタ
亜硫酸水素ナトリウムまたは二酸化硫黄と過硫酸アンモ
ニウムとの組み合わせがある。
【0020】還元剤およびペルオキソ化合物だけでな
く、重合媒体に溶解しそして金属成分が複数の原子価状
態で存在し得る少量の金属化合物も含有するレドックス
系、例えばアスコルビン酸/硫酸鉄(II)/過酸化水素
が有利であるが、その際に多くの場合にはアスコルビン
酸の替わりにヒドロキシメタンスルフィン酸ナトリウ
ム、亜硫酸ナトリウムまたは亜硫酸水素ナトリウムをそ
して過酸化水素の替わりにペルオキソ二硫酸アルカリ金
属塩および/またはペルオキソ二硫酸アンモニウムを使
用できる。水溶性鉄(II)塩の替わりに、バナジウム塩
または水溶性鉄塩とバナジウム塩との組み合わせを使用
するのが一般的である。
【0021】別の適する開始剤はアゾ化合物、例えば
4,4−アゾビス−(シアノペンタン酸)がある。触媒
は一般に触媒として有効な濃度で使用する。この濃度は
一般に、分散物の重量を基準として0.01〜4.0重
量% の割合である。重合されるモノマーの総量を基準と
する遊離基開始剤系の重量割合は0.1〜2重量% であ
る。
【0022】重合開始剤はその性質によって当業者に知
られている様に重合容器に最初の導入物として一度に導
入してもよいしおよび/または消費される速度で、即ち
重合の進行に従って連続的に添加してもよい。特に有利
な実施形態では、乳化重合のための慣用される他の成分
を使用してもよい。それらの例にはpH緩衝物質および
酸基含有ポリマーAと平行して反応混合物中で使用でき
る任意の他の成分がある。適する緩衝物質にはNaHC
3 、NaCO3 、酢酸ナトリウム、Na2 HPO4
NaH2 PO4 または他の燐酸塩、炭酸塩およびクエン
酸塩の様な塩がある。かゝる添加物は分散物中に3重量
% までの割合で存在していてもよい。乳化重合の過程
で、ポリマーの出発濃度を達成することの他に、分散物
の品質、特に透明度および粘度に関してのそれを確実に
得るために開始剤およびモノマー量の1〜15重量% を
予備重合させるのが有利である(重合工程を分けること
によってポリマー粒子形成段階とポリマー粒子成長段階
との間の連結を中断する)。
【0023】共重合を制御するためには、場合によって
は上記のポリオキシアルキレン化合物の添加下に実施す
るかまたは末端がエーテル化されていない種類(ポリオ
キシアルキレングリコール類)を用いて実施することも
可能である。ポリオキシアルキレン化合物としては、ポ
リプロピレンオキシド誘導体、例えばジプロピレングリ
コールモノメチルエーテル( (R)Dowanol DP
M)を使用するのが有利である。
【0024】重合度は必要な場合には公知の分子量調整
剤、例えば有機チオ化合物をベースとするものを用いて
調整することができる。この関係では、疎水性チオ化合
物、例えばラウリルメルカプタン、または親水性チオ化
合物、例えば短鎖メルカプトプロピオン酸エステルを使
用することが可能である。酸基含有ポリマーAは少なく
とも部分的に中和した後に紙用被覆物および木材用被覆
物のバインダーとしてまたは乳化重合のための安定剤と
して非常に有利に使用することができる。この関係で
は、一般に50〜95% の部分中和を実施すれば充分で
ある。しかし7以上、好ましくは9.5のpHにまで過
剰に中和するのが有利である。中和剤としは塩基、例え
ばアンモニア、アルカリ金属水酸化物(NaOH、KO
H)、アルカリ土類金属水酸化物、例えばCa(OH)
2 、両性酸化物、例えばZnO、金属炭酸塩、金属炭酸
水素塩、またはアミン類、例えばエタノールアミン、2
−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、ジエタノー
ルアミン、トリエチルアミン、トリエタノールアミン、
モルホリン、2−アミノ−−1−メチル−1−プロパノ
ール、N,N−ジメチルエタノールアミンまたは2−ジ
メチルアミノ−2−メチル−1−プロパノールが使用さ
れる。
【0025】本発明によれば合成樹脂混合物は場合によ
っては酸基含有ポリマーAだけでなく、水不溶性ポリマ
ーBも含有していている。ポリマーBは少なくとも部分
的に中和された酸基含有ポリマーAの水溶液または水性
分散物の存在下に遊離基開始剤で開始される乳化重合に
よって製造される。酸基含有ポリマーAは所望の乳化効
果をもたらすに充分な量で存在するべきである。他方、
ポリマーAの割合は経済的理由と製造すべきポリマー混
合物の性能に影響する理由の両方から多過ぎるべきでな
い。それ故に酸基含有ポリマーAは酸基含有ポリマーA
とポリマーBとの合計重量を基準として4〜56重量%
、特に10〜50重量% の割合で使用する。ポリマー
Aを12〜42重量% の割合で使用した場合に非常に良
好な結果が達成される。
【0026】乳化重合法は当業者に知られている。これ
は一般に遊離基開始剤の存在下に水性相中でエチレン性
不飽和モノマーを遊離基重合することに特徴がある。こ
れらの成分は色々な方法で乳化重合に導入できる。乳化
重合において酸基含有の新規のポリマーAの存在は、低
分子量界面活性剤および保護コロイドの存在を省略する
ことができる。一般に大部分の水性相は最初の導入物中
に含まれており、反応の間に若干量の水を遊離基開始剤
溶液またはモノマー予備乳化物の状態で添加することが
可能である。酸基含有ポリマーAの全部または幾らかは
最初の導入物中に溶液状態で含まれていてもよく、若干
の場合には次いで残量を重合の間に計量供給する。モノ
マーは最初の導入物中に全部含まれていてもよいしまた
は純粋の状態でまたは水中に酸基含有ポリマーAを含む
予備乳化物として含まれていてもよい。大部分の場合に
は遊離基開始剤の一部は最初の導入物中に含まれており
そして一部は水溶液として計量供給する。最初の導入物
は反応温度──通常20〜99℃──に達する以前に反
応器に導入する混合物である。運転温度は一般に室温と
100℃との間にある。減圧および高圧を用いることも
可能であるが、重合温度は100℃を超えても良いし、
圧力次第で130℃までまたはそれ以上でもよい。重合
は多くの場合、遊離基開始剤の熱分解によってまたはレ
ドックス系によって開始しそして遊離基連鎖反応によっ
て反応し得るモノマーの大部分が反応した時に終了した
と見なすことができる。この方法では一般に約0.00
1〜0.1重量% の未反応モノマー(残留モノマー)が
残留する。他の方法および変法は例えばUllman
n,Enzyklopaedie der techn
ischen Chemie,第四版、Verlag
Chemie、ワインハイム(1980)、第19巻、
第132頁以降およびEncyclopediaof
Polymer Science and Engin
eering、第6巻、Wiley & Sons、ニ
ューヨーク1986、第1〜51頁に記載されている。
【0027】分散物のポリマーBは、少なくとも相当な
部分は水へ難溶性でありそして残りはpHが変化した時
ですら難溶性のままであるモノマーを、組合せてまたは
連続的に重合することによって製造される。難溶性と
は、25℃で溶液の重量を基準として10% より少な
い、特に5% より少ない量の物質しか溶解しないことを
意味する。難溶性のモノマーの割合は少なくとも、得ら
れるエマルジョンポリマーが重合条件のもとで水性相中
に不溶性でありそして分散した粒子の状態で存在する様
でなければならない。本発明の目的のためには、モノマ
ー混合物の重量を基準として少なくとも70重量% 、好
ましくは少なくとも90重量% の難溶性のモノマーを含
有する混合物が有利である。
【0028】適するモノマーは少なくとも1種類のエチ
レン性不飽和基を有している。エチレン性不飽和、ビニ
ル性不飽和およびα,β−不飽和とはここでは同じ意味
で使用している。当業者はかゝるモノマーが水性媒体中
での乳化重合の条件のもとで結合してポリマーを形成す
ることを知っている。適するモノマーはビニルハロゲニ
ド、炭素原子数1〜20の飽和有機酸のビニルエステ
ル、スチレン、アルキル残基中炭素原子数1〜8のモノ
−およびポリアルキル置換スチレンまたはアリール残基
中炭素原子数5〜10のアリール置換スチレン、ハロゲ
ン、擬似ハロゲン、アミノ基、水酸基およびニトロ基よ
り成る群から選択される1つ以上の基で置換されたスチ
レン、炭素原子数1〜20の直鎖状の、環状のまたは枝
分かれした脂肪族アルコールとα,β−オレフィン性不
飽和カルボン酸とのエステル、相応するジカルボン酸の
相応するジエステル、および炭素原子数1〜20の二価
または多価の直鎖状、環状または枝分かれした脂肪族ア
ルコールとα,β−オレフィン性不飽和カルボン酸との
ヒドロキシアルキルエステルがある。置換されたスチレ
ンの場合のアリール残基は炭素原子数1〜8のアルキル
残基で置換されていてもよい。適するビニル化合物の例
には塩化ビニルおよび飽和有機酸のビニルエステル、例
えば酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、バーサテック酸
のビニルエステル、およびビニル脂肪酸エステル類、例
えばビニルラウレートがある。適するスチレン化合物に
はスチレン、ビニルトルエンおよびそれらの異性体混合
物、α−メチルスチレン、エチルスチレン、イソプロピ
ルスチレン、第三ブチル−スチレン、2,4−ジメチル
スチレン、ジエチルスチレン、o−メチル−p−イソプ
ロピルスチレン、ハロスチレン類、例えばクロロスチレ
ン、フルオロスチレンおよび沃化スチレン、2,4−シ
アノスチレン、ヒドロキシスチレン、ニトロスチレン、
アミノスチレンおよびフェニルスチレンがある。スチレ
ン、ビニルトルエンおよびα−メチルスチレンが特に有
利である。適するアクリレートの例には、上に既に挙げ
た炭素原子数1〜30、好ましくは1〜12の直鎖状の
または枝分かれしたアルコールのアクリル酸−、メタク
リル酸−およびクロトン酸エステルがある。一つまたは
複数のヒドロキシ官能性基を持つエステル、例えばヒド
ロキシエチルアクリレート、ヒドロキシエチルメタクリ
レートおよびグリセロールモノメタクリレート、ポリマ
ーAの製造の関係で上述したエステルも適している。勿
論、乳化重合では、重合に適するものである限り、かゝ
るエチレン性不飽和モノマーの混合物も重合することが
可能である。
【0029】高耐久性被覆物が要求されている場合に
は、既に記載したモノマーの他にポリマーAまたはポリ
マーBの合成の際に、造膜の間にポリマーを架橋させる
別のモノマーもモノマー混合物を基準として0〜7重量
% の割合で使用することが可能である。これらのモノマ
ーはカルボニル基含有ビニルモノマー並びにアミノ−ま
たはヒドラジン基含有ビニルモノマーより成る群から選
択される。
【0030】例示できるものにはカルボニル基含有モノ
マー、例えばアクロレイン、メタアクロレイン、ジアセ
トアクリルアミドおよび−メタクリルアミド、2−アセ
トアセトキシエチルメタクリレートおよびビニルアセト
アセテートがある。次に、これらのモノマーの導入は、
新規のポリマーAまたはAとBとの新規のポリマー混合
物が適当な量のポリアミン化合物または好ましくはヒド
ラジン化合物を同時に適当量含有している時に、後架橋
をもたらす。特に適する化合物は炭素原子数2〜12の
脂肪族ジカルボン酸のジヒドラジド類である。蓚酸ジヒ
ドラジド、マロン酸ジヒドラジド、コハク酸ジヒドラジ
ド、グルタル酸ジヒドラジド、アジピン酸ジヒドラジド
またはセバシン酸ジヒドラジドがある。架橋はアミノ基
またはヒドラジン基を含有するビニルモノマーを導入す
ることによって可能である。そのいずれの場合にもジケ
トン類またはジアルデヒド類例えばグリオキサルを架橋
剤として添加する。
【0031】後架橋に適するものは分子中に加水分解可
能なSi有機結合を持つモノマー、例えばメタクリロイ
ルオキシプロピル−トリメトキシシランまたはビニルト
リメトキシシランがある。この種のポリマー単位は例え
ばドイツ特許出願公開第4,341,260号明細書に
開示されている。ポリマーAの他の種類の後架橋は、例
えば多価カチオンを持つ金属塩(例えばMg、Ca、Z
n、ZrまたはLi塩)を添加することによって実現し
得る。
【0032】後から架橋性基を導入するには、エポキシ
基、水酸基および/またはN−アルキロール基を含有す
るモノマー、例えばグリシジルアクリレート、N−メチ
ロールアクリルアミドおよび−メタクリルアミドも適し
ている。ポリマーBを生成する重合は、既に上述した適
当な開始剤を用いて実施する。上記の変法、例えばレド
ックス触媒、緩衝材の存在、モノマーの計量供給および
開始剤の計量供給の方法をここでも同様に使用する。
【0033】本発明は新規の水性の界面活性剤不含ポリ
マーAおよびポリマーAとBとのポリマー混合物を紙の
被覆(例えば印刷インキ、印刷ワニスおよび紙被覆剤)
および木材用水性被覆剤のバインダーの製造に使用する
ことにも関する。この関係において、木材用被覆剤の分
野での重要な課題は速やかに乾燥しそして速やかに研磨
可能となるプライマー、サンディングシーラーまたは後
で高光沢ワニスを塗布するために基体を予備処理する為
の木材用フィラーを提供することでもある。
【0034】紙被覆剤の分野での重要な課題として、
紙、板紙、厚紙包装材、フィルム、箔等をインライン−
またはオフライン印刷する際の印刷インキおよび印刷ワ
ニスのために、例えば枚葉紙−またはローラーオフセッ
ト印刷機のインキ装置での、湿し装置からの、枚葉紙−
またはローラーオフセット印刷機、凹版印刷およびフレ
キソ印刷の分離した被覆装置から水性バインダーが求め
られている。
【0035】ポリマーAおよびAとBとのポリマー混合
物の新規の水性分散物は単独でまたはこの目的のための
他のバインダーと組み合わせてバインダーとして有利に
使用することができる。新規のポリマーAまたはAとB
とのポリマー混合物をオーバープリンティング組成物の
バインダとして水性分散物の状態で用いた場合に、公知
の印刷法(オフセット、凹版、凸版、フレキソまたはド
イツ特許出願公開第4,205,713号明細書に従う
特別な印刷法)によって既に印刷された表面に印刷物の
接着−および表面保護が達成される。新規のポリマーA
およびAとBとのポリマー混合物は異なる色彩のインキ
を分離するための中間相被覆物を生ずるために水性バイ
ンダーで使用することができる。新規の界面活性剤不含
のポリマーAおよびAとBとのポリマー混合物を木材−
および紙用水性被覆物のためのバインダーまたはバイン
ダー成分として使用する場合には、その固形分含有量は
一般に30〜80重量% である。
【0036】上記のプライマー、サンディングシーラ
ー、漆喰、フィラー、はけ塗り用組成物、ワニスまたは
インキは1〜95重量% の新規の界面活性剤不含ポリマ
ーAおよびAとBとのポリマー混合物および0〜60重
量% のグリコールまたはグリコールエーテル(例えば
(R)Cellosolve EE、EP、EBまたはE
Hタイプ、 (R)Carbitol DM、DE、DHま
たはEHCタイプおよびプロピレングリコール−n−ブ
チルエーテル、ジプロピレングリコール−n−ブチルエ
ーテル、ジプロピレングリコールメチルエーテル、トリ
プロピレングリコールメチルエーテル、プロピレングリ
コールフェニルエーテルまたはプロピレングリコール第
三ブチルエーテル)、0〜30重量% の湿潤剤、0〜4
0重量% の中和剤(塩基)、0〜30重量% の天然−お
よび/または合成ワックス、0〜3重量% の消泡剤、0
〜80重量% の水、0〜60重量% の顔料、0〜2重量
% の耐摩耗性改善用添加物、例えば (R)Byk301
(Byk−Mallinckrodt)、0〜3重量%
の耐引掻性改善用添加物、例えば (R)Aqua Pol
yfluo(微小粉末)、0〜1.5重量% の均展剤、
例えば (R)TritonX200(Rohm & Ha
as)、および中間層の性質を特別に改善する0〜5%
の可塑剤、例えばトリエチルシトラート、トリブチルフ
タレート、トリブトキシエチルホスファートまたはトリ
メチルペンタンジオール−ジイソブチラートを含有す
る。摩砕工程での顔料/バインダー−重量比は5:95
〜95:5、好ましくは30:70〜70:30であ
る。顔料摩砕成分として使用するためには、30重量%
より多い固形分含有量が賢明である。この素材(sto
ck)インキ、顔料含有プライマーまたは印刷インキを
組成するためには、異なる種類の溶剤不含ポリマーの混
合物およびポリマーブレンドが有利である。顔料(例え
ば二酸化チタン、有色顔料、合成カーボンブラック)、
フィラー(例えばタルク、チャイナクレー、ワック
ス)、染料および均展剤を溶液および/または分散物お
よび/またはそれの混合物および/またはそれの希釈物
の状態で混入するためには、慣用の分散助剤の存在下に
または不存在下に一般に慣用される摩砕、混合、混練お
よび分散の各操作を使用することができる。
【0037】新規の界面活性剤不含ポリマーAおよびA
とBとのポリマー混合物の製造および木材被覆物のため
の特に有利な用途を以下の実施例によって詳細に説明す
る。実施例において部および百分率は他に表示がない限
り、重量に関する。記載された酸価(混合物の重量1g
を中和するのに必要とされるKOHのmg数)はそれぞ
れポリマー/水−混合物の重量を基準としている。全て
の合成例はガラス製−またはスチール製装置中で不活性
ガス、好ましくは窒素の雰囲気で実施する。
【0038】
【実施例】実施例1 :スチレン(196g )、アクリル酸(51g
)およびラウリルメルカプタン(2.5g )の混合物
および、これと同時に導入される、脱イオン水(80g
)にペルオキソ二硫酸アンモニウム(3g)を溶解し
た溶液を、脱イオン水(605g )と第三ブチル−ヒド
ロペルオキシド(3g)との90℃に調整されている混
合物中に4時間にわたって平行して計量供給する。この
混合物を脱イオン水(15g)を用いて次いで所望の固
形分含有量(重量)に調整しそして冷却する。この過程
で、約39mg/gの酸価を持つポリマー/水−混合物
が得られる。この混合物は水性アンモニア(25% 濃
度、67g )で中和した後に約26重量% の固形分含有
量、35mPa.s(ウベローデ粘度計、23℃で25
% 濃度溶液を測定)の粘度および8.5のpHを示す。
【0039】実施例2:スチレン(82g )、α−メチ
ルスチレン(93g)、アクリル酸(77g )およびラ
ウリルメルカプタン(2g )の混合物および、これと同
時に導入される、脱イオン水(80g )にペルオキソ二
硫酸アンモニウム(3g)を溶解した溶液を、脱イオン
水(555g )、第三ブチル−ヒドロペルオキシド(3
g)および (R)Dowanol DPM(製造元:DO
W、ジプロピレングリコール−モノメチルエーテル、5
0g )との90℃に調整されている混合物中に4時間に
わたって並列して計量供給する。次に脱イオン水(30
g)に二亜硫酸ナトリウム(5g)を溶解した溶液を添
加しそして反応を、混合物を室温に冷却する前に少なく
とも1時間継続する。この過程で、約62mg/gの酸
価を持つポリマー/水−混合物が得られる。この混合物
は水性アンモニア(25% 濃度、70g )で中和した後
に約24重量% の固形分含有量、14mPa.s(ウベ
ローデ粘度計、23℃)の粘度および8.8のpHを示
す。
【0040】実施例3:スチレン(79g )、α−メチ
ルスチレン(89g)、アクリル酸(79g )およびラ
ウリルメルカプタン(2g )の混合物および、これと同
時に導入される、脱イオン水(40g )にペルオキソ二
硫酸アンモニウム(3g)を溶解した溶液を、脱イオン
水(555g )、第三ブチル−ヒドロペルオキシド(3
g)および (R)Dowanol DPM(製造元:DO
W社、ジプロピレングリコール−モノメチルエーテル、
50g )との90℃に調整されている混合物中に4時間
にわたって並列して計量供給する。次に脱イオン水(4
5g)に二亜硫酸ナトリウム (5g)を溶解した溶液
を添加しそして反応を、混合物を室温に冷却する前に少
なくとも1時間継続する。この過程で、約160mg/
gの酸価を持つポリマー/水−混合物が得られる。この
混合物は水性アンモニア(25% 濃度、70g )で中和
した後に約24重量% の固形分含有量、14mPa.s
(ウベローデ粘度計、23℃)の粘度および8.8のp
Hを示す。
【0041】実施例4:実施例1の分散物(350g )
をスチレン(6g )およびペルオキソ二硫酸アンモニウ
ム(0.2g)と一緒に90℃に加熱する。この混合物
をこの温度に約15分維持し、次にスチレン(275g
)および2−エチルヘキシルアクリレート(70g )
より成る混合物および、これと同時に導入される、水
(396g )にペルオキソ二硫酸アンモニウム(1.3
g)を溶解した溶液を約4時間にわたって計量供給す
る。場合によってはレドックス系の添加下に反応を約1
時間継続しそして反応混合物を冷却しそして(約8g の
脱イオン水を添加して)所望の固形分含有量に調整し、
25μm の孔の大きさのフィルターを通して濾過した後
に、約41重量% の固形分含有量、8.3のpHおよび
270mPa.sの粘度(ウベローデ)の均一な分散物
を得る。
【0042】実施例5a:実施例2の分散物(350g
)をスチレン(6g )、脱イオン水(3g)およびペ
ルオキソ二硫酸アンモニウム(0.2g)と一緒に90
℃に加熱する。この混合物をこの温度に約15分維持
し、次にスチレン(275g )および2−エチルヘキシ
ルアクリレート(70g )より成る混合物およびこれと
並列して、脱イオン水(286g )にペルオキソ二硫酸
アンモニウム(1.2g)を溶解した溶液を約4時間に
わたって計量供給する。場合によってはレドックス系の
添加下に反応を約1時間継続しそして反応混合物を冷却
しそして(約8g の脱イオン水を添加して)所望の固形
分含有量に調整し、25μm の孔の大きさのフィルター
を通して濾過した後に、約44重量% の固形分含有量、
8.4のpHおよび410mPa.sの粘度(ウベロー
デ、23℃)の均一な分散物を得る。
【0043】実施例5b:実施例2の分散物(209g
)をスチレン(3.5g )、脱イオン水(1.8g)
およびペルオキソ二硫酸アンモニウム(0.15g)と
一緒に90℃に加熱する。この混合物をこの温度に約1
5分維持し、次にスチレン(164g )、ジアセトンア
クリルアミド(3g)および2−エチルヘキシルアクリ
レート(42g )より成る混合物およびこれと並列し
て、脱イオン水(171g )にペルオキソ二硫酸アンモ
ニウム(0.7g)を溶解した溶液を約4時間にわたっ
て計量供給する。場合によってはレドックス系の添加下
に反応を約1時間継続しそして反応混合物を冷却しそし
て約15g の脱イオン水にアジピン酸ジヒドラジド
(1.4g )を溶解した溶液と混合しそして(約5g の
脱イオン水を添加して)所望の固形分含有量に調整し、
25μm の孔の大きさのフィルターを通して濾過した後
に、約42重量% の固形分含有量、8.3のpHおよび
360mPa.sの粘度(ウベローデ、23℃)の均一
な分散物を得る。
【0044】実施例5c:実施例2の分散物(250g
)をスチレン(4g )、脱イオン水(2g)およびペ
ルオキソ二硫酸アンモニウム(0.15g)と一緒に9
0℃に加熱する。この混合物をこの温度に約15分維持
し、次にスチレン(196g )および2−エチルヘキシ
ルアクリレート(59g )より成る混合物およびこれと
並列して、脱イオン水(204g )にペルオキソ二硫酸
アンモニウム(0.8g)を溶解した溶液を約4時間に
わたって計量供給する。場合によってはレドックス系の
添加下に反応を約1時間継続しそして反応混合物を冷却
しそして(約6g の脱イオン水を添加して)所望の固形
分含有量に調整し、25μm の孔の大きさのフィルター
を通して濾過した後に、約44重量% の固形分含有量、
8.5のpHおよび430mPa.sの粘度(ウベロー
デ、23℃)の均一な分散物を得る。
【0045】実施例5d:実施例2の分散物(350g
)をスチレン(6g )、脱イオン水(5g)およびペ
ルオキソ二硫酸アンモニウム(0.23g)と一緒に9
0℃に加熱する。この混合物をこの温度に約15分維持
し、次にスチレン(275g )、ジアセトンアクリルア
ミド(5.4g)および2−エチルヘキシルアクリレー
ト(82g )より成る混合物およびこれと並列して、脱
イオン水(286g )にペルオキソ二硫酸アンモニウム
(1.2g)を溶解した溶液を約4時間にわたって計量
供給する。場合によってはレドックス系の添加下に反応
を約1時間継続しそして反応混合物を冷却しそして脱イ
オン水(15g )にアジピン酸ジヒドラジド(2.4
g)を溶解した溶液と混合しそして(約6g の脱イオン
水を添加して)所望の固形分含有量に調整し、25μm
の孔の大きさのフィルターを通して濾過した後に、約4
3重量% の固形分含有量、8.8のpHおよび530m
Pa.sの粘度(ウベローデ、23℃)の均一な分散物
を得る。
【0046】実施例5e:実施例2の分散物(350g
)をスチレン(6g )、脱イオン水(6g)およびペ
ルオキソ二硫酸アンモニウム(0.2g)と一緒に90
℃に加熱する。この混合物をこの温度に約15分維持
し、次にスチレン(275g )および2−エチルヘキシ
ルアクリレート(110g )より成る混合物およびこれ
と並列して、脱イオン水(286g )にペルオキソ二硫
酸アンモニウム(1.3g)を溶解した溶液を約4時間
にわたって計量供給する。場合によってはレドックス系
の添加下に反応を約1時間継続しそして反応混合物を冷
却しそして(約6g の脱イオン水を添加して)所望の固
形分含有量に調整し、25μm の孔の大きさのフィルタ
ーを通して濾過した後に、約46重量% の固形分含有
量、8.8のpHおよび620mPa.sの粘度(ウベ
ローデ、23℃)の均一な分散物を得る。
【0047】実施例6:実施例3の分散物(350g )
をスチレン(6g )、脱イオン水(6g)およびペルオ
キソ二硫酸アンモニウム(0.2g)と一緒に90℃に
加熱する。この混合物をこの温度に約15分維持し、次
にスチレン(275g )および2−エチルヘキシルアク
リレート(70g )より成る混合物およびこれと並列し
て、脱イオン水(286g )にペルオキソ二硫酸アンモ
ニウム(1.2g)を溶解した溶液を約4時間にわたっ
て計量供給する。場合によってはレドックス系の添加下
に反応を約1時間継続しそして反応混合物を冷却しそし
て(約8g の脱イオン水を添加して)所望の固形分含有
量に調整し、約42重量% の固形分含有量、7.8のp
Hおよび36mPa.sの粘度(ウベローデ、23℃)
の均一な分散物を得る。
【0048】実施例7:実施例4に相応する分散物(1
04g )を最初に導入しそして (R)Dowanol D
PM(9.0g 、Dow Chemical)を攪拌下
にゆっくり添加する。次に (R)Ceridust 96
15A(3.0g 、ワックス、ヘキスト・アーゲー社)
および (R)Tego Foamex 805/50% 濃
度水溶液(0.4g 、Tego−Chemie)をディ
ソルバーを用いて15分の間に混入する。この方法で、
約40重量% の固形分含有量、1.04g/cm3 の密
度、DIN53211に従う4mmカップでの流出時間
40秒(23℃)、約10分の粘着乾燥時間(100μ
m のウエット塗膜、23℃)、約2分の強制乾燥(ウエ
ット塗膜100μm 、60℃)での乾燥時間および10
N/cm2 の負荷下での不粘着性45℃までを有する光
沢のあるサンディングプライマー(sanding p
rimer)が得られる。
【0049】実施例8:実施例5に相応する分散物(9
7g )を最初に導入しそして (R)Dowanol DP
M(8.0g 、Dow Chemical)を攪拌下に
ゆっくり添加する。次に (R)Ceridust 961
5A(3.0g 、ワックス、ヘキスト・アーゲー社)お
よび (R)Tego Foamex 805/50% 濃度
水溶液(0.5g 、Tego−Chemie)をディソ
ルバーを用いて15分の間に混入する。この方法で、約
42.5重量% の固形分含有量、1.04g/cm3
密度、DIN53211に従う4mmカップでの流出時
間42秒(23℃)、約10分の粘着乾燥時間(100
μm のウエット塗膜、23℃)、約2分の強制乾燥(ウ
エット塗膜100μm 、60℃)での乾燥時間および1
0N/cm2 の負荷下での不粘着性40℃までを有する
光沢のあるサンディングプライマー(sanding
primer)が得られる。
【0050】実施例9:実施例6に相応する分散物(1
02g )を最初に導入しそして (R)Dowanol D
PM(7.0g 、Dow Chemical)を攪拌下
にゆっくり添加する。次に (R)Ceridust 96
15A(3.0g 、ワックス、ヘキスト・アーゲー社)
および (R)Tego Foamex 805/50% 濃
度水溶液(0.4g 、Tego−Chemie)をディ
ソルバーを用いて15分の間に混入する。この方法で、
約41重量% の固形分含有量、1.04g/cm3 の密
度、DIN53211に従う4mmカップでの流出時間
43秒(23℃)、約10分の粘着乾燥時間(100μ
m のウエット塗膜、23℃)、約2分の強制乾燥(ウエ
ット塗膜100μm 、60℃)での乾燥時間および10
N/cm2 の負荷下での不粘着性43℃までを有する光
沢のあるサンディングプライマー(sanding p
rimer)が得られる。
【0051】実施例10:実施例4に相応する分散物
(42g )を最初に導入しそして (R)Dowanol
DPM(4.0g 、Dow Chemical)を攪拌
下にゆっくり添加する。次に (R)Agitan 295
(0.2g 、Muenzing Chemie Gmb
H)、 (R)Kronos 2310(15.0g 、Kr
onos Titan GmbH)、 (R)Blanc
fixe(15.0g 、Sachtleben Che
mie GmbH)、 (R)Mikrotalkum A
T 1(Norwegian Talc)およびMil
licarb(14.0g 、Omya)を添加しそして
ディソルバーまたはビーズミルを用いて約15分分散す
ることによって混入する。次に (R)Ceridust
9615A(1.5g 、ワックス、ヘキスト・アーゲー
社)をディソルバーを用いて約5分の間に混入する。こ
の方法で、約72重量% の固形分含有量、1.55g/
cm3 の密度、粘着乾燥時間2〜3分(100μm のウ
エット塗膜、23℃、50% の相対湿度)、約2分の強
制乾燥(ウエット塗膜100μm 、60℃)での乾燥時
間および10N/cm2 の負荷下での不粘着性55℃ま
でを有する光沢のある木材用艶なし白色水性フィラーが
得られる。
【0052】実施例11:実施例5に相応する分散物
(39g )を最初に導入しそして (R)Dowanol
DPM(4.0g 、Dow Chemical)を攪拌
下にゆっくり添加する。次に (R)Agitan 295
(0.2g 、Muenzing Chemie Gmb
H)、 (R)Kronos 2310(15.0g 、Kr
onos Titan GmbH)、 (R)Blanc
fixe(15.0g 、Sachtleben Che
mie GmbH)、 (R)Mikrotalkum A
T 1(Norwegian Talc)およびMil
licarb(14.0g 、Omya GmbH)を添
加しそしてディソルバーまたはビーズミルを用いて約1
5分分散することによって混入する。次に (R)Ceri
dust 9615A(1.5g 、ワックス、ヘキスト
・アーゲー社)をディソルバーを用いて約5分の間に混
入する。この方法で、約75重量% の固形分含有量、約
1.65g/cm 3 の密度、粘着乾燥時間約2〜3分
(100μm のウエット塗膜、23℃、50% の相対湿
度)、約2分の強制乾燥(ウエット塗膜100μm 、6
0℃)の時間および10N/cm2 の負荷下での不粘着
性50℃までを有する光沢のある木材用艶なし白色水性
フィラーが得られる。
【0053】実施例12:実施例6に相応する分散物
(41g )を最初に導入しそして (R)Dowanol
DPM(4.0g 、Dow Chemical)を攪拌
下にゆっくり添加する。次に (R)Agitan 295
(0.2g 、Muenzing Chemie Gmb
H)、 (R)Kronos 2310(15.0g 、Kr
onos Titan GmbH)、 (R)Blanc
fixe(15.0g 、Sachtleben Che
mie GmbH)、 (R)Mikrotalkum A
T 1(Norwegian Talc)およびMil
licarb(14.0g 、Omya GmbH)を添
加しそしてディソルバーまたはビーズミルを用いて約1
5分分散することによって混入する。次に (R)Ceri
dust 9615A(1.5g 、ワックス、ヘキスト
・アーゲー社)をディソルバーを用いて約5分の間に混
入する。この方法で、約74重量% の固形分含有量、約
1.65g/cm 3 の密度、粘着乾燥時間2〜3分(1
00μm のウエット塗膜、23℃、50%の相対湿
度)、約2分の強制乾燥(ウエット塗膜100μm 、6
0℃)の時間および10N/cm2 の負荷下での不粘着
性55℃までを有する木材用艶なし白色水性フィラーが
得られる。

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カルボキシル基含有エチレン性不飽和化
    合物と他のカルボキシル基不含エチレン性不飽和化合物
    とを低分子量の界面活性剤を添加せずに遊離基開始重合
    することによって製造される、少なくとも1種類の中和
    されていない、部分的に中和されたまたは完全に中和さ
    れた酸基含有ポリマーAを含有するポリマーの界面活性
    剤不含水溶液または−水性分散物。
  2. 【請求項2】 ラテックス粒子の状態の少なくとも1種
    類の水不溶性ポリマーBを追加的に含有しており、この
    ポリマーBはエチレン性不飽和化合物をポリマーAの水
    溶液または−水性分散物の存在下に遊離基乳化重合する
    ことによって製造されている、請求項1に記載のポリマ
    ーの界面活性剤不含水溶液または−水性分散物。
  3. 【請求項3】 ポリマーAの酸価が80〜420mg/
    gである請求項1に記載のポリマーの界面活性剤不含水
    溶液または−水性分散物。
  4. 【請求項4】 ポリマーAの重量平均分子量が300〜
    100,000g/モルである請求項1に記載のポリマ
    ーの界面活性剤不含水溶液または−水性分散物。
  5. 【請求項5】 カルボキシル基含有モノマーのモノマー
    混合物中の重量割合が5〜70% である請求項1に記載
    のポリマーの界面活性剤不含水溶液または−水性分散
    物。
  6. 【請求項6】 ポリマーAの製造の際にカルボキシル基
    含有モノマーの他に別のエチレン性不飽和化合物とし
    て、エステル基、アミド基、ニトリル基、スルホン−お
    よびホスホン酸基、並びにヘテロ環を持たない疎水性モ
    ノマーをモノマー混合物の30〜95重量% の割合で使
    用する請求項1に記載のポリマーの界面活性剤不含水溶
    液または−水性分散物。
  7. 【請求項7】 ポリマーAの製造の際に他のエチレン性
    不飽和化合物として25重量% までの割合でエステル基
    含有モノマーを使用する請求項1に記載のポリマーの界
    面活性剤不含水溶液または−水性分散物。
  8. 【請求項8】 エチレン性不飽和コモノマーとして、ア
    ルキル化されてないアミド類またはアルキル残基中炭素
    原子数1〜8のN−アルキル化アミド類、およびオレフ
    ィン性不飽和カルボン酸のニトリル類、直鎖状または枝
    分かれした炭素原子数1〜20の飽和脂肪族カルボン
    酸、オレフィン性不飽和スルホン酸および−ホスホン
    酸、炭素原子数1〜12の飽和脂肪族カルボン酸のN−
    ビニル−またはN−アリルアミド類または−ラクタム
    類、および窒素原子にビニル−またはアリル残基が結合
    している窒素含有ヘテロ環化合物が単独でまたは相互の
    混合物としてモノマー混合物の10重量% までの割合で
    使用されている請求項1に記載のポリマーの界面活性剤
    不含水溶液または−水性分散物。
  9. 【請求項9】 ポリマーAおよびBの合計重量中のポリ
    マーAの重量割合が4〜56重量% である請求項2に記
    載のポリマーの界面活性剤不含水性分散物。
  10. 【請求項10】 ポリマーBを製造するために使用する
    モノマーの少なくとも70重量% の割合は、25℃での
    これらのモノマーの溶液が関係するモノマーを10重量
    % より少ない割合で水溶液状態で含有してる程度でのみ
    水に溶解性である請求項2に記載のポリマーの界面活性
    剤不含分散物。
  11. 【請求項11】 ポリマーBを製造する為に用いるエチ
    レン性不飽和モノマーはハロゲン化ビニル、炭素原子数
    1〜20の飽和有機酸のビニルエステル、スチレン、ア
    ルキル基中炭素原子数1〜8のモノ−およびポリアルキ
    ル置換スチレンまたはアリール基中炭素原子数5〜10
    のアリール置換スチレン、下記群の基(即ち、ハロゲ
    ン、擬似ハロゲン、アミノ基水酸基およびニトロ基)か
    ら選択される1つ以上の基で置換されたスチレン、炭素
    原子数1〜20の直鎖状の、環状のまたは枝分かれした
    脂肪族アルコールとα,β−オレフィン性不飽和カルボ
    ン酸とのエステル、相応するジカルボン酸の相応するジ
    エステル、および炭素原子数1〜20の直鎖状の、環状
    のまたは枝分かれした脂肪族の二価または多価アルコー
    ルとα,β−オレフィン性不飽和カルボン酸とのヒドロ
    キシアルキルエステルより成る群から選択される請求項
    2に記載のポリマーの界面活性剤不含水性分散物。
  12. 【請求項12】 ポリマーBを製造するためにカルボニ
    ル基含有ビニルモノマーまたはアミン−またはヒドラジ
    ン基含有ビニルモノマーがモノマー混合物の7重量% ま
    での量で使用されている請求項2に記載のポリマーの界
    面活性剤不含水性分散物。
  13. 【請求項13】 分散物の固形分含有量が30〜80重
    量% である請求項2に記載のポリマーの界面活性剤不含
    水性分散物。
  14. 【請求項14】 請求項1に記載のポリマーの界面活性
    剤不含水溶液または−水性分散物を製造する方法におい
    て、カルボキシル基含有のエチレン性不飽和モノマーを
    遊離基重合の条件のもとで水中で別のカルボキシル基不
    含のエチレン性不飽和モノマーと一緒に反応させ、次い
    で得られる溶液または分散物を塩基の添加によって部分
    的にまたは完全に中和することを特徴とする、上記方
    法。
  15. 【請求項15】 請求項2に記載の界面活性剤不含のポ
    リマー水性分散物を製造する方法において、ポリマーB
    を製造するために使用するモノマー混合物をポリマーA
    の水溶液または分散物に添加しそして遊離基開始剤の添
    加によって乳化重合を開始する、上記方法。
JP9170658A 1996-06-27 1997-06-26 ポリマーまたはポリマー混合物の水性分散物または水溶液 Withdrawn JPH1060012A (ja)

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