JPH1058307A - ウエハ研磨装置及びウエハ研磨方法 - Google Patents

ウエハ研磨装置及びウエハ研磨方法

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JPH1058307A
JPH1058307A JP8216190A JP21619096A JPH1058307A JP H1058307 A JPH1058307 A JP H1058307A JP 8216190 A JP8216190 A JP 8216190A JP 21619096 A JP21619096 A JP 21619096A JP H1058307 A JPH1058307 A JP H1058307A
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polishing
wafer
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abrasive
polishing cloth
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JP8216190A
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Hideaki Hayakawa
秀明 早川
Yoshiaki Komuro
善昭 小室
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウエハ研磨量を面内で均一にするウエハ研磨
装置及びウエハ研磨方法を提供することである。 【解決手段】 本発明に係るウエハ研磨装置は、ウエハ
を研磨する研磨布を上面に保持し、研磨布に直交する回
転軸と共に回転するプラテンと、研磨布表面にスラリ状
研磨剤を供給する研磨剤供給部と、ウエハを保持し、回
転する研磨布に押圧しな らウエハに直交する回転軸と
共に回転するキャリアと、砥粒44がu1=75μm以
下で突出した砥面を下面に備え、砥面を回転しつつ研磨
布に押圧して研磨布を研削するドレッサとを備える。ウ
エハを研磨する際、砥面の研磨布に対する押圧圧力を2
00gf/cm2以下にし、ウエハの研磨布への押圧圧力を4
50gf/cm2以下にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、化学機械研磨法に
最適なウエハ研磨装置及びウエハ研磨方法に関し、更に
詳しくは、ウエハの面内研磨量を均一にできるウエハ研
磨装置及びウエハ研磨方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体装置の高集積化に伴い、半
導体素子、特に半導体素子の配線幅は益々微細化されつ
つあり、これに伴い、ホトリソグラフィ技術により配線
層をパターニングする際の露光工程の解像度を小さくす
る必要がある。ところで、フォトリソグラフィの解像度
Kと焦点深度DOFとは、以下に示すようなトレードオ
フの関係がある。 K=k1 λ/NA DOF=k2 λ/NA2 ここで、k1 、k2 はプロセスファクタ、λは波長、N
Aは開口率である。上述の式から判るように、微細化す
るために解像度Kを小さくしようとすると、DOFが減
少する。また、積層構造の半導体装置では、基板上に生
じるデバイス段差は各層の段差の積算値であり、積層化
により基板上に生じているデバイス段差よりも大きくな
ることがある。これでは、正確なパターニングを行うこ
とが難しい。
【0003】これを回避する第1の解決策は、基板上の
デバイス段差を平坦化してDOFマージン内に収めるた
めグローバル平坦化技術である。グローバル平坦化は、
層間絶縁膜を形成する工程で行われており、ダミーパタ
ーンを用いたSOG(Spin on Grass )又はCVD(Ch
emical Vaper Deposition )法で、エッチバックを併用
して行われている。しかし、工程数と素子特性(ダミー
パターンによる遅延の増大)の観点から、簡便で平坦度
の優れた平坦化技術が要求され、化学機械研磨(Chemic
al Mecanical Polishing。以下CMPと記載)法がグロ
ーバル平坦化を達成できる技術として、近年注目されて
いる。
【0004】第2の解決策は、配線層の材質を現在のA
l系から低抵抗のCu系に変更することである。この解
決策では、RIE(Reactive Ion Etching)装置により
Cu系の低抵抗材を加工するにはCuの副生成物の蒸気
圧が低いため加工し難く、また、加工後のCuの酸化防
止層の形成など別の問題が生じる。そこで、予め、配線
材料を残すための溝や接続孔を層間絶縁膜に形成した
後、Cu膜を全面に形成し、CMP法により基板面を研
磨して溝や接続孔に配線材料を残す方法(Damascene, D
ual Damascene )が検討されている。
【0005】ここで、図面を参照して、CMP法により
基板面の研磨を行う従来のウエハ研磨装置の構成を説明
する。図11は従来のウエハ研磨装置を示す側面断面図
である。従来のウエハ研磨装置10は、ウエハ11を下
向けに保持し回転するキャリア12と、キャリア12に
平行に対向しウエハを研磨する研磨布14と、研磨布1
4を下面から保持するプラテン16とを備えている。プ
ラテン16は及びキャリア12は、何れも保持板と保持
板を回転させる回転軸とを備えており、それぞれ、研磨
布14及びウエハを保持して回転させることができる。
また、ウエハ研磨装置10は、下面に砥粒の突出した砥
面17が形成されたリング状砥石15を有し砥石15を
回転しつつ研磨布14を押圧して研磨布を目立てするド
レッサ18と、研磨布14の表面にスラリ状の研磨剤を
供給する供給管(図示せず)とを備えている。
【0006】図12は、研磨中での研磨布14上面とド
レッサ18及びウエハ11との接触部分を示す平面図で
ある。ウエハ研磨装置10を用いてウエハを研磨するに
は、キャリア12によりウエハ11を保持し、次いで、
研磨剤を研磨布上面に供給しつつキャリア12を回転さ
せながら降ろし、研磨布14にウエハ11を押圧しなが
ら回転して研磨する。その際、ドレッサ18を回転させ
て研磨布に所定圧力で押圧し、研磨布14を研削する
(以下、ドレスすると記載)ことにより研磨布14を目
立てし、研磨布上面の平均粗さRaを一定の範囲以内に
保っている。
【0007】尚、ウエハ被研磨面の位置xでの研磨量M
x は、以下に記載するプレストン式で決定される。 Mx =kx ・Vx ・Px ・T (1)式 ここで、kx 、Vx 、Px 及びTは、以下の値である。 kx :研磨状態によって決められる比例定数 Vx :研磨布とウエハとの相対速度 Px :ウエハが研磨布に垂直方向に加える圧力 T:研磨時間 研磨量Mx が、位置xによらず一定になるように、すな
わちウエハの面内均一性を向上させるように、通常、段
差の形成されていないウエハを用いて、kx 、Vx 及び
x の最適条件を求めている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図9は、ウ
エハを研磨布に押圧して研磨している状態を示す側面断
面拡大図である。段差を有するウエハ19を研磨する
と、図9に示すように、研磨布14の上面20は、押圧
する前の状態の水平位置21に比べ、ウエハ19の被研
磨面の凹凸に沿って弾性変形し、接触している部分に応
力分布が生じる。この結果、ウエハ19が面内で均一に
研磨されないという問題があった。以上のような事情に
照らして、本発明の目的は、ウエハ研磨量を面内で均一
にするウエハ研磨装置及びウエハ研磨方法を提供するこ
とである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者は、ウエハ19
の凹凸によって形成される研磨布の弾性変形について、
以下の検討を行った。研磨中では、ウエハの隣り合う凸
部間での研磨布上面には、弾性変形により上に凸の撓み
が形成される。隣り合う凸部22、24の底面同士を結
ぶ線分と研磨布上面との間の研磨布撓み厚δ(図9参
照)は、ウエハ19の凸部22側壁からの距離yの位置
では、以下に記載する式で算出される。 δ=12p(y4 −2ly3 +l3 y)/(24Eh3 b) (2)式 ここで、p、l、E、h、bは、以下に示す値である。 p:ウエハ上面に一様に加えられる単位面積あたりの荷
重 l:隣り合う凸部間の距離 E:研磨布の縦弾性係数(ヤング率) h:研磨布厚さ b:凸部に直交方向の研磨布幅 (2)式から、δは、y=l/2で、以下に記載する式
に示される最大値δmax になることが導き出せる。 δmax =60pl4 /(384Eh3 b) (3)式
【0010】δmax を小さくするには、以下の対策が考
えられる。 (1)荷重pを下げる。 (2)距離lを小さくする。 (3)縦弾性係数Eの大きい硬質研磨布を使用する。 (4)研磨布厚さhの小さい研磨布を使用する。 (2)を実現するためには凸部間にダミーの凸部を形成
する必要があり、この結果、半導体装置のRC遅延増大
を招くので好ましくない。(4)は、研磨布の製造時で
の生産性を考慮すると非現実的である。(1)は、ウエ
ハホルダの押圧力を下げることにより、容易に実施でき
る。
【0011】(3)についは、現在市販されているポリ
ウレタン樹脂系の研磨布が、縦弾性係数の上限値に近い
研磨布であり、材質を改良することは難しいので、別の
方法でEを大きくすることを検討した。図10は、研磨
中での研磨布の表面状態の概念を示す側面拡大断面図で
ある。ドレッサによる目立てにより、研磨布14の表面
研磨層30に山谷形状が形成され、その結果、表面研磨
層30の空隙率は、研磨布本体32に比べ高い。よっ
て、表面研磨層30の縦弾性係数Es は、研磨布本体3
2の縦弾性係数Eb に比べて小さいと推定される。以下
に、この推定を裏付ける検討内容を記載する。
【0012】研磨布14の縦弾性係数Eは、以下に示す
式で表される。 E=(p/S)/(λ/t) (4)式 研磨布14の縦弾性係数Es及びEbは、以下に示す式
で表される。 Es =(p/Ss )/(λs /ts ) (5)式 Eb =(p/Sb )/(λb /tb ) (6)式 ここで、S、λ、t、Ss 、λs 、ts 、Sb 、λb
びtb は、以下に示す値である。 S :研磨布14の断面積 λ :研磨布14の縦方向変化厚さ t :研磨布14の厚み Ss :表面研磨層30の断面積 λs :表面研磨層30の縦方向変化厚さ ts :表面研磨層30の厚み Sb :研磨布本体32の断面積 λb :研磨布本体32の縦方向変化厚さ tb :研磨布本体32の厚み
【0013】ここで、 λ=λs +λb (7)式 t=ts +tb (8)式 の関係があるので、(5)式から(7)式を(8)式に
代入すると、以下の式が得られる。 E=Eb (ts +tb )(k1s +tb ) (9)式 ここで、k1 は以下の値である。 k1 =Es /Eb (10)式 表面研磨層30は、研磨布本体32に比べて空隙率が高
いので、 Es <Eb と推定できる。よって、(10)式より k1 >1 と推定され、(9)式より E<E と推定される。従って、研磨布の表面研磨層の縦弾性係
数は、ドレスされることにより、ドレス前に比べて小さ
くなる。
【0014】本発明者は、研磨中でのE値をEb 値に近
づけることを検討した。ここで、E値をEb 値と同一に
するには、(9)式より、 (ts +tb )/(kts +tb )=1 (11)式 にすればよく、(11)式を変形すると、 (1−k1 )ts =0 (12)式 となる。よって、E値をEb 値に近づけるには、 (1)k1 を1に近づける、すなわちEs をEb に近づ
ける (2)ts を0に近づける、すなわち、表面研磨層30
の厚みを薄くするの2つの方法が考えられるが、(1)
は、ドレスを行っているので実現不可能である。そこ
で、本発明者は(2)について検討し、後述する実験例
により、ドレッサの砥石は、下面に目の細かい砥粒を7
5μm以下で突出させた砥石を用いると、ウエハの研磨
中にドレッサにより研磨布の表面研磨層30を研削して
目立てする際、表面研磨層30の厚みを薄い状態に維持
でき、ウエハ研磨量を面内で均一にできることを見い出
した。更に、突出長さを25μm以下にすると、ウエハ
研磨量を面内でより一層均一にできることを見い出し、
本発明を完成するに至った。
【0015】上記目的を達成するために、本発明に係る
ウエハ研磨装置は、ウエハを研磨する研磨布を上面に保
持し、研磨布に直交する回転軸と共に回転するプラテン
と、研磨布表面にスラリ状研磨剤を供給する研磨剤供給
部と、ウエハを保持し、回転する研磨布に押圧しながら
ウエハに直交する回転軸と共に回転するキャリアと、下
面に砥粒の突出した砥面を備え、砥面を回転しつつ研磨
布に押圧して研磨布を研削するドレッサとを備えたウエ
ハ研磨装置において、砥粒の突出長さが0μm〜75μ
mの範囲であることを特徴としている。本発明に係るウ
エハ研磨装置は、ウエハを研磨する全ての研磨装置に適
用できる。本発明により、研磨後のウエハの平坦性を向
上させることができ、従って、ウエハ研磨量を面内で均
一にすることができる。砥粒の突出長さが0μm〜25
μmの範囲であると、研磨後のウエハの平坦性をより向
上させることができる。
【0016】また、本発明に係るウエハ研磨方法は、本
発明に係る砥粒の突出長さが0μm〜75μmの範囲で
あるウエハ研磨装置を用い、砥面の研磨布に対する押圧
圧力を0gf/cm2〜200gf/cm2にし、ウエハの研磨布へ
の押圧圧力を45gf/cm2〜450gf/cm2にしてウエハを
研磨することを特徴としている。砥面により研磨布を研
削して目立てすることとウエハを研磨布に押圧して研磨
することとを同時に行うと、研磨後のウエハの平坦性を
より一層向上させることができる。
【0017】また、砥粒の突出長さが25μm以下であ
る本発明に係るウエハ研磨装置を使用して、砥面の研磨
布に対する押圧圧力を0gf/cm2〜200gf/cm2にし、ウ
エハの研磨布への押圧圧力を45gf/cm2〜290gf/cm2
にしてウエハを研磨すると、研磨後のウエハの平坦性を
より一層向上させることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に、実施例を挙げ、添付図面
を参照して、本発明の実施の形態をより詳細に説明す
る。実施例1 本実施例は、研磨布の表面研磨層をドレスして、表面研
磨層を目立てすることと薄い状態に維持することとを同
時に行うウエハ研磨装置の例である。図1は、本実施例
のウエハ研磨装置のドレッサが有する砥石の部分側面拡
大断面図である。本実施例のウエハ研磨装置は、ドレッ
サ38の備えている砥石が砥石15と異なり、他は従来
のウエハ研磨装置10と同じである。よって、本実施例
では、同じ部品には同じ符号を付してその説明を省略す
る。ドレッサ38は、下面に砥粒44の突出した砥面が
形成されたリング状砥石40を底部に備えている。砥石
40は、下面から全てu1 =75μm突出させた平均粒
径200μmのダイヤモンド製の砥粒44を備えてお
り、砥面には、砥粒44を固定するニッケル又はチタン
のコーティング層46が形成されている。
【0019】ウエハ研磨装置36を用いてウエハを研磨
するには、ウエハをキャリアに保持させプラテンを回転
させてスラリ状の研磨剤を研磨布の表面に供給し、キャ
リアを回転させながら押し下げ、ウエハを研磨布に押圧
して研磨する。その際、ドレッサ38を回転軸により回
転させて研磨布に所定の圧力で押圧し、研磨中における
研磨布表面研磨層の縦弾性係数Es を研磨前の値に近づ
ける。これにより、研磨布によるウエハ被研磨層に生じ
る応力分布は面内でほぼ均一となり、ウエハ被研磨量は
面内でほぼ均一になる。
【0020】実施例2 本実施例は、実施例1と同様、研磨布の表面研磨層をド
レスして、表面研磨層を目立てすることと薄い状態に維
持することとを同時に行うウエハ研磨装置の例である。
図2は、本実施例のウエハ研磨装置のドレッサが有する
砥石の部分側面拡大断面図である。本実施例のウエハ研
磨装置は、ドレッサ48の砥石50の下面からの砥粒突
出量が、全てu2 =25μmである。他は実施例1のウ
エハ研磨装置10と同じである。実施例2のウエハ研磨
装置を用いることにより、実施例1に比べ、ウエハを一
層平坦に研磨することができる。
【0021】実験例 本実験例は、実施例1又は実施例2のウエハ研磨装置を
用いたウエハ研磨方法を評価する実験である。デバイス
段差の形成されていない半径305mmの4枚の同形状の
ウエハ上に、プラズマCVDにより、それぞれTEOS
酸化膜を1000nm成膜して実験用の段差なしウエハ5
2を製作した。また、デバイス段差の形成されている半
径305mmの7枚の同形状のウエハ上に、プラズマCV
Dにより、それぞれTEOS酸化膜を2000nm成膜し
て実験用の段差付きウエハ54を製作した。
【0022】次いで、図3に示すように、研磨布中心C
から半径R1 =80mm、R2 =175mm及びR3 =27
0mmにおける研磨布の研磨前の平均粗さRaをそれぞれ
測定した。図4から図6は、ウエハ上の各測定位置にお
ける平均粗さRaと研磨時間Tとの関係を示すデータ図
である。また、凸部の存在によりウエハ上での高さが最
大であるHp 位置及び最小であるHl 位置を検出し、各
々の位置の高さhpbef及びhlbefを測定し、以下の式で
示されるウエハ凹凸差h1 を算出した。 h1 =hpbef−hlbef
【0023】次いで、実施例1又は実施例2のウエハ研
磨装置で、スラリ状の研磨剤はCABOT社製の商品名
「SC−112」を、研磨布はRODEL社製の商品名
「IC−1000/Suba400」を用い、表1に示
すように、研磨圧力、砥粒の突出長さ及びドレス方法を
パラメータとして変化させ、段差付きウエハ54を研磨
する実験番号1から7までの研磨を行った。研磨時間
は、何れの実験番号でも最大8分間である。その際、キ
ャリア、プラテン及びドレッサの回転数を何れも20rp
m にし、ドレッサが研磨布に加えるドレス荷重を40kg
f にすることによりドレス圧力を200kgf/cm2 にし
た。
【表1】
【0024】研磨4分後及び8分後に、研磨前と同様
に、ウエハ中心Cから半径R1 =80mm、R2 =175
mm及びR3 =270mmにおけるウエハの平均粗さRaを
必要に応じそれぞれ測定した。図4から図6に、それぞ
れの測定データを示す。図4から図6に示すように、R
aの値は何れも7μm以下であり、ウエハを研磨するに
は好ましい値となった。また、砥粒の突出長さが25μ
mでは、75μmに比べ、Raはより小さい結果にな
り、研磨布の表面研磨層はより薄くなっていると推定さ
れる。よって、砥粒の突出長さが短くなると、研磨布の
縦弾性係数Eは、より研磨布本体の縦弾性係数Eb に近
づくと判断される。
【0025】更に、実験番号1、2、4、6及び7につ
いて、以下に記載する凸部研磨量h2 を算出した。 h2 =hpbef−hpaft ここで、hpaftは研磨後のHp 位置での高さであ
る。また、研磨前と同様にして、ウエハ凹凸差h1 を算
出した。図7は、h1 とh2 との関係を示す図である。
研磨圧力450gf/cm2(実験番号1、2及び4のデー
タ)では、凸部研磨量h2はドレス方法に影響されない
結果となった。しかし、砥粒の突出長さが75μmに比
べて小さい25μm(実験番号4及び7のデータ)で
は、h1 及びh2 が他のデータに比べて低くなており、
ウエハの平坦性がよい結果となった。この理由は、前述
のように、研磨布の表面研磨層が薄くなったためと推定
される。また、実験番号2及び6のデータにより、研磨
圧力が290gf/cm2では、450gf/cm2に比べ、h2
大きくなるとh2 は下がる傾向にある結果となった。よ
って、研磨圧力を下げると平坦性が向上していると判断
できる。更にまた、実験番号7のデータにより、研磨圧
力を下げ、かつ砥粒の突出長さを小さくすると平坦性が
一層向上することが判る。
【0026】また、段差なしウエハ52を用い、砥粒の
突出長さは75μmに統一し、研磨圧力及びドレス方法
をパラメータとして変化させ、以下の式で示される面内
均一性hu を研磨後に各々のウエハについて求めた。 hu =(hpp−hll)/hav×100 (%) ここで、hpp、hll及びhavは、以下に記載する値であ
る。 hpp:研磨後のウエハ上での最大高さ hll:研磨後のウエハ上での最小高さ hav:ウエハ上での平均高さ 図8は、各ドレス方法でのhu 値を示す図である。図8
より、研磨後のウエハの面内均一性の観点では、インタ
ーバルドレスに比べ、コンカレントドレスのほうがより
優れていることが判った。尚、hu の再現性がよいこと
は、他の実験で確かめられた。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、ウエハ研磨装置は、研
磨布を研削するドレッサの砥面には、砥粒が突出長さ7
5μm以下で備えられている。これにより、研磨中にお
ける研磨布の表面研磨層を薄くすることができ、研磨布
の研磨中の弾性率を研磨前の値に近づけることができ
る。これと同時に、表面研磨層上面の平均粗さを所定範
囲以内に維持することができる。よって、ウエハ研磨量
を面内で均一にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例のウエハ研磨装置の砥石の部分側面拡
大断面図である。
【図2】本実施例のウエハ研磨装置の砥石の部分側面拡
大断面図である。
【図3】ウエハの平面図である。
【図4】ウエハ上の平均粗さRaと研磨時間Tとの関係
を示すデータ図である。
【図5】ウエハ上の平均粗さRaと研磨時間Tとの関係
を示すデータ図である。
【図6】ウエハ上の平均粗さRaと研磨時間Tとの関係
を示すデータ図である。
【図7】h1 とh2 との関係を示す図である。
【図8】各ドレス方法でのhu 値を示す図である。
【図9】ウエハを研磨布に押圧して研磨している状態を
示す側面断面拡大図である。
【図10】研磨中での研磨布の表面状態の概念を示す側
面拡大断面図である。
【図11】従来のウエハ研磨装置を示す側面断面図であ
る。
【図12】研磨布の平面図である。
【符号の説明】
10……ウエハ研磨装置、11……ウエハ、12……キ
ャリア、14……研磨布、16……プラテン、17……
砥面、15……砥石、18……ドレッサ、19……ウエ
ハ、20……上面、21……水平位置、22、24……
凸部、30……表面研磨層、32……研磨布本体、38
……ドレッサ、40……砥石、44……砥粒、46……
コーティング層、48……ドレッサ、50……砥石、5
2……段差なしウエハ、54……段差付きウエハ。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウエハを研磨する研磨布を上面に保持
    し、研磨布に直交する回転軸と共に回転するプラテン
    と、研磨布表面にスラリ状研磨剤を供給する研磨剤供給
    部と、ウエハを保持し、回転する研磨布に押圧しながら
    ウエハに直交する回転軸と共に回転するキャリアと、下
    面に砥粒の突出した砥面を備え、砥面を回転しつつ研磨
    布に押圧して研磨布を研削するドレッサとを備えたウエ
    ハ研磨装置において、 砥粒の突出長さが0μm〜75μmの範囲であることを
    特徴とするウエハ研磨装置。
  2. 【請求項2】 砥粒の突出長さが0μm〜25μmの範
    囲であることを特徴とする請求項1に記載のウエハ研磨
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のウエハ研磨装置を使用
    して、砥面の研磨布に対する押圧圧力を0gf/cm2〜20
    0gf/cm2にし、ウエハの研磨布への押圧圧力を45gf/c
    m2〜450gf/cm2にしてウエハを研磨することを特徴と
    するウエハ研磨方法。
  4. 【請求項4】 砥面により研磨布を研削して目立てする
    こととウエハを研磨布に押圧して研磨することとを同時
    に行うことを特徴とする請求項3に記載のウエハ研磨方
    法。
  5. 【請求項5】 請求項2に記載のウエハ研磨装置を使用
    して、砥面の研磨布に対する押圧圧力を0gf/cm2〜20
    0gf/cm2にし、ウエハの研磨布への押圧圧力を45gf/c
    m2〜290gf/cm2にしてウエハを研磨することを特徴と
    するウエハ研磨方法。
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JP8216190A Pending JPH1058307A (ja) 1996-08-16 1996-08-16 ウエハ研磨装置及びウエハ研磨方法

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JP (1) JPH1058307A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9849558B2 (en) 2015-02-20 2017-12-26 Toshiba Memory Corporation Polishing pad dresser, polishing apparatus and polishing pad dressing method

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