JPH105765A - イオン化反応による水質の改善方法 - Google Patents
イオン化反応による水質の改善方法Info
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- JPH105765A JPH105765A JP18151096A JP18151096A JPH105765A JP H105765 A JPH105765 A JP H105765A JP 18151096 A JP18151096 A JP 18151096A JP 18151096 A JP18151096 A JP 18151096A JP H105765 A JPH105765 A JP H105765A
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- reaction
- water quality
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 アルミニウムは、生産面で技術的な難点も多
々あるとされているが、技術開発による良質の発泡材の
生産や量産も時間的な問題とされている。従って、水質
の改善は地球的課題である。アルミニウム発泡材は、表
面積がすこぶる大きく、対象水との接触面も大きいこと
から効果も大きい。即ち、これからの水質改善には欠く
ことのできない材質である。今後の技術的な利用方法で
大きな期待がもてるものである。 【解決手段】 対象水と接触させる極めて安直な方式
で、イオン電池的作用で水質の改善や環境の改善に大い
に期待できる。主体はアルミニウム発泡材であるから、
地球的な自然環境の改善に大きく寄与するものである。
々あるとされているが、技術開発による良質の発泡材の
生産や量産も時間的な問題とされている。従って、水質
の改善は地球的課題である。アルミニウム発泡材は、表
面積がすこぶる大きく、対象水との接触面も大きいこと
から効果も大きい。即ち、これからの水質改善には欠く
ことのできない材質である。今後の技術的な利用方法で
大きな期待がもてるものである。 【解決手段】 対象水と接触させる極めて安直な方式
で、イオン電池的作用で水質の改善や環境の改善に大い
に期待できる。主体はアルミニウム発泡材であるから、
地球的な自然環境の改善に大きく寄与するものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】自然環境及び生活環境の改善
に関する。
に関する。
【0002】
【従来の技術】今日、河川や湖沼の水質低下が強く懸念
されている。水質低下は、マクロ的には地球の環境破壊
の一ツの現れであるが、結果的に上水道の水質低下、水
棲生物の減少及び絶滅、赤潮の発生による養殖、魚類の
死滅、悪臭の発生などヒトの生活に重大な影響を及ぼ
す。元来地球上には多種多様の好気性微生物が生存して
おり、水質低下の主要な原因である腐敗した食物や屎
尿、動物の死体、生活排水などに含まれる窒素、炭素及
びリン化合物を栄養源としてこれらを終極的に窒素、炭
酸ガスなどに還元する作用を営んでおり、河川水もこれ
ら微生物による自浄作用により自然に浄化されるが、人
口の都市への集中、植生の破壊、農薬の散布などによる
生態系の変化は、これら微生物の増殖延いては、それに
よる自浄作用を鈍らせ、今日の事態を招くこととなっ
た。
されている。水質低下は、マクロ的には地球の環境破壊
の一ツの現れであるが、結果的に上水道の水質低下、水
棲生物の減少及び絶滅、赤潮の発生による養殖、魚類の
死滅、悪臭の発生などヒトの生活に重大な影響を及ぼ
す。元来地球上には多種多様の好気性微生物が生存して
おり、水質低下の主要な原因である腐敗した食物や屎
尿、動物の死体、生活排水などに含まれる窒素、炭素及
びリン化合物を栄養源としてこれらを終極的に窒素、炭
酸ガスなどに還元する作用を営んでおり、河川水もこれ
ら微生物による自浄作用により自然に浄化されるが、人
口の都市への集中、植生の破壊、農薬の散布などによる
生態系の変化は、これら微生物の増殖延いては、それに
よる自浄作用を鈍らせ、今日の事態を招くこととなっ
た。
【0003】従来技術の問題点 水質浄化のための根本的な手段は、人口の分散、下水道
の完備、森林の回復農薬の使用中止、産業、生活排水の
完全浄化などにより、生態系を復旧させることである。
の完備、森林の回復農薬の使用中止、産業、生活排水の
完全浄化などにより、生態系を復旧させることである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上の実情に鑑み、従
来はイオン化傾向による建築物や構造物にあっては悪い
反応現象として嫌気的な考え方が一般的であった。本発
明は、この悪化現象を好気的な反応として有効的に用い
て自然や生活環境の改善方法として発明したものであ
る。
来はイオン化傾向による建築物や構造物にあっては悪い
反応現象として嫌気的な考え方が一般的であった。本発
明は、この悪化現象を好気的な反応として有効的に用い
て自然や生活環境の改善方法として発明したものであ
る。
【0005】
概念 以上の構想に基づいて本発明は、金属が持つイオン化傾
向(ボルタ列)を利用して異なる金属の組合わせによ
り、イオン化反応(イオン電池)を促進して有効的な構
成にしたものである。
向(ボルタ列)を利用して異なる金属の組合わせによ
り、イオン化反応(イオン電池)を促進して有効的な構
成にしたものである。
【0006】概要 対象水中や水気中でイオン化反応(異質金属の組合せ)
による反応エネルギーを有効的に放電させると水中及び
水気中の電位をアップすると同時に電気的な刺激が生じ
る。従って、水質の変化、生物の走電性反応、凝集力の
発生(金属の溶解)が起こり、水中及び水気中に好気的
な環境の改善作用が起こる。
による反応エネルギーを有効的に放電させると水中及び
水気中の電位をアップすると同時に電気的な刺激が生じ
る。従って、水質の変化、生物の走電性反応、凝集力の
発生(金属の溶解)が起こり、水中及び水気中に好気的
な環境の改善作用が起こる。
【0007】イオン化傾向(ボルタ列) 金属が電子を放出してイオンとなり、溶液中に溶けこも
うとする傾向、即ち、イオン化傾向の大、小を金属につ
いて順番に並べた列をいう。1,800年Aボルタが、
これに相当する系列を発見したのでボルタ列ともいう。
うとする傾向、即ち、イオン化傾向の大、小を金属につ
いて順番に並べた列をいう。1,800年Aボルタが、
これに相当する系列を発見したのでボルタ列ともいう。
【0008】水中及び水気中とは 水中とは、水液中のことを指し、水気中とは、人的及び
自然現象などによる水気を帯びていることをいう。(土
壌、屋根瓦、ヒューム管、U字構、セメントレンガ等)
自然現象などによる水気を帯びていることをいう。(土
壌、屋根瓦、ヒューム管、U字構、セメントレンガ等)
【0009】走性と走電性 走性とは、自由な運動の出来る動物が外からの刺激に対
して、一定の方向に運動することを言うが、走電性と
は、陽電極(+)及び陰電極(−)の微電気に対して集
中するのが正の走電性であり、電極が遠ざかる(逃げ
る)のが負の走電性である。
して、一定の方向に運動することを言うが、走電性と
は、陽電極(+)及び陰電極(−)の微電気に対して集
中するのが正の走電性であり、電極が遠ざかる(逃げ
る)のが負の走電性である。
【0010】用途 観賞用水槽、池、河川、湖沼、海洋、養魚池、生簀、プ
ール、排水溝、溜マス(会所)、培地の改善(土壌、水
耕)、植物の支柱、水性動物(魚類など)の誘引、小動
物の誘引と放逐、融雪瓦、融雪壁、融雪板、ヒューム
管、U字構、溜マス、セメントレンガ、セメントボー
ド、テトラポット、魚礁、コンクリートブロック等
ール、排水溝、溜マス(会所)、培地の改善(土壌、水
耕)、植物の支柱、水性動物(魚類など)の誘引、小動
物の誘引と放逐、融雪瓦、融雪壁、融雪板、ヒューム
管、U字構、溜マス、セメントレンガ、セメントボー
ド、テトラポット、魚礁、コンクリートブロック等
【0011】適用形態 本発明は、金属の持つイオン化傾向の反応によるエネル
ギーを最も有効的に活用する方法である。通常の金属で
アルミニウムが経済的であり、且つ 凝集効果が最適で
無公害である。従って、イオン化傾向の大きいアルミニ
ウムを溶材として、イオン化傾向の小さい亜鉛、鉛、
鉄、ニッケル、スズ、ステンレス、真鍮、銅、銀、金等
の組合わせに於いて、経済効率がよく、イオン化反応に
よる無公害金属を選択する必要がある。化学雑誌による
と、白金電極を使って水素ガスを通じながら測定する
と、次の測定した単極電位の実験例によると、 亜鉛=−0,76V H(水槽)=0,00 鉄 =−0,44V 銅 =+0,34V 鉛 =−0,13V 銀 =+0,79V 以上の例から計算すると、亜鉛と銅では1,1Vの起電
力が生じる。イオン化傾向の大きいアルミニウムと銅を
組合わせると約1,3〜1,5Vの起電力が推定され、
しかも無公害で相当な年月に亘って電気エネルギーを放
出する。又アルミニウムと真鍮も有効的と思われる。即
ち、金属の組合わせにより高エネルギーを放出しても二
次的公害化すれば、全く何の用にも立たないものであ
る。従って、アルミニウム(−)とステンレス(+)を
直接、間接に組合わせた電極を浸透性のある陶器やセメ
ント、セラミックス等により物体化して作り、例えば、
砂利状、小石状、岩石状、屋根瓦状、支柱(植物及び培
地用)、タイル状、測壁状(河川や池等の側溝)などを
各用途に応じて用いることが即有効的な効果を生み、改
善作用が起こる。即ち、セメントを用いたモルタル材や
岩石の中に従来の骨材を入れる代わりとして、アルミニ
ウム材(−)とステンレス材を電極としてセッテングす
ればよいが、効率アップするには電極を(+)(−)
(+)とか(+)(−)(+)(−)多電極を構成する
方法がある。従って、前記の手段から電気エネルギーを
有する壁材や 凝岩の生きた改善材が出来るから、この
壁材や凝岩は、河川、池、排水溝、湖沼等の水質改善と
景観材として利用できる。又小形化すれば、観賞用水槽
の用品として有効的である。従って、これからの自然や
生活環境の改善用として大いに役立つものである。
ギーを最も有効的に活用する方法である。通常の金属で
アルミニウムが経済的であり、且つ 凝集効果が最適で
無公害である。従って、イオン化傾向の大きいアルミニ
ウムを溶材として、イオン化傾向の小さい亜鉛、鉛、
鉄、ニッケル、スズ、ステンレス、真鍮、銅、銀、金等
の組合わせに於いて、経済効率がよく、イオン化反応に
よる無公害金属を選択する必要がある。化学雑誌による
と、白金電極を使って水素ガスを通じながら測定する
と、次の測定した単極電位の実験例によると、 亜鉛=−0,76V H(水槽)=0,00 鉄 =−0,44V 銅 =+0,34V 鉛 =−0,13V 銀 =+0,79V 以上の例から計算すると、亜鉛と銅では1,1Vの起電
力が生じる。イオン化傾向の大きいアルミニウムと銅を
組合わせると約1,3〜1,5Vの起電力が推定され、
しかも無公害で相当な年月に亘って電気エネルギーを放
出する。又アルミニウムと真鍮も有効的と思われる。即
ち、金属の組合わせにより高エネルギーを放出しても二
次的公害化すれば、全く何の用にも立たないものであ
る。従って、アルミニウム(−)とステンレス(+)を
直接、間接に組合わせた電極を浸透性のある陶器やセメ
ント、セラミックス等により物体化して作り、例えば、
砂利状、小石状、岩石状、屋根瓦状、支柱(植物及び培
地用)、タイル状、測壁状(河川や池等の側溝)などを
各用途に応じて用いることが即有効的な効果を生み、改
善作用が起こる。即ち、セメントを用いたモルタル材や
岩石の中に従来の骨材を入れる代わりとして、アルミニ
ウム材(−)とステンレス材を電極としてセッテングす
ればよいが、効率アップするには電極を(+)(−)
(+)とか(+)(−)(+)(−)多電極を構成する
方法がある。従って、前記の手段から電気エネルギーを
有する壁材や 凝岩の生きた改善材が出来るから、この
壁材や凝岩は、河川、池、排水溝、湖沼等の水質改善と
景観材として利用できる。又小形化すれば、観賞用水槽
の用品として有効的である。従って、これからの自然や
生活環境の改善用として大いに役立つものである。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明は、金属の持つイオン化傾
向の反応を手段とした異質の金属の組合わせによる改善
作用である。即ち、例えばアルミニウム(−)とステン
レス(+)材を水中及び水気中で直接または間接的に水
液を通じて接触させると、イオン化反応が起こる(イオ
ン電池)。ステンレス(+)からアルミニウム(−)に
電流が流れると、アルミニウムの溶解度が促進されて、
アルミニウムの水酸化物が水液中に溶出して有機物や汚
物を凝集する効果が発生する。従って、水中では軽い物
質は水上や空気中に、重い物質は水底に共沈する作用が
起こる。又水中や水気中では、棲息する微生物は走電性
に対して正の走性である。従って、微生物は電極やその
近傍に集中して増殖反応が起こり対象水との接触面積が
拡大するから有機物の分解作用が促進される。又培地の
場合は支柱を植物の細根部に挿入すると微生物の増殖が
起こり、植物の吸水作用が改善され、有機物の分解作用
も改善されて植物の養分が増大するから養分吸収が促進
される。又水質の悪化はクラスターの大、小が一ツのバ
ロメーターと言われている。水分子(H2O) は水質の
汚れに対して包接作用(重合)がある。従って、汚水に
なるとクラスターが大きくなると言われている。即ち、
H2O は水素結合によるものであるから(電気的な結
合)電気的な刺激を与えるとクラスターは容易に細分化
されてミリオン化する。従って、電気刺激で包接したク
ラスターが細分化されて汚物を放出するから、水中より
軽い物質は空気中に蒸発するもの、水上を流れるもの、
水底に沈下するものに分解される。即ち、凝集効果、走
電性による生物学的効果、物性変化によるミリオンクラ
スター化効果の三大効果で水質や培地の改善作用が促進
する。又反応は微弱であるが、水温の上昇(ジュール反
応)と水分子の振動(ブラウン運動)による水液の活性
化で融雪作用も促進される。又アルミニウム発泡材(表
面アルミナ)は、多孔質で毛管作用がある。従って、微
生物の絶好の棲家を提供するから、尚一層の効果が生ま
れる。前記の理屈から、イオン化反応する、いわゆる電
気石、電気資材の作り方を簡単に説明すると本発明でい
う異質の金属を組合わせて接触手段を考慮の上、大から
小に至る随意な電気石及び電気資材を組合せ、これを骨
材としてセメント、陶器、セラミックス等の浸透性のあ
る材料(バインダー)で一物体化すると、砂利から岩石
に及ぶ電気岩も容易にできる。この作り方の注意として
微生物に好まれるバインダーを選択することが肝要であ
る。水質の改善方法については、対象水中に作られた電
気石や砂利を入れると汚水が微生物の栄養源(エサ)と
なり、数時間で増殖が始まり設置した電気石の周辺近傍
よりコロニー化が進み、10日間もすると下流に分散化
が起こり、その下流周辺に付着する。従って、微生物の
棲息量と範囲が拡大して、対象水との接触面積が増加す
るから有機物の分解作用が促進される。即ち、前記三大
効果で水質の改善作用が促進するのである。水質の改善
対策の基本は「元を絶つ」ことである。従って、生活排
水、工場排水(溜マス)から排水に至る全ての資材を本
発明の電気資材にする。即ち、溜マス、U字構、ヒュー
ム管、セメントレンガ等の資材に骨材に替わるアルミニ
ウムとステンレス等の組合わせによるイオン反応骨材を
組込んだ電気溜マス等を作り、汚水による微生物の増殖
を図り、河川に至るまでの排水構で各処理することが最
高の技術である。本発明によるイオン反応資材は、水分
と栄養があれば、何時でも何処でも微生物が増殖する好
環境を提供するから、水質の改善には最大の効果をあ
げ、経済的にも抜群の効率がある(故障がなく動力を要
しない)。従って、池、河川、湖沼、海洋に於いても対
象する水質、水量等と合致する対策が肝要である。又微
生物の増殖が水中の生態系を改善する。即ち、一次的生
産者となり食物連鎖の基礎を構成するのである。
向の反応を手段とした異質の金属の組合わせによる改善
作用である。即ち、例えばアルミニウム(−)とステン
レス(+)材を水中及び水気中で直接または間接的に水
液を通じて接触させると、イオン化反応が起こる(イオ
ン電池)。ステンレス(+)からアルミニウム(−)に
電流が流れると、アルミニウムの溶解度が促進されて、
アルミニウムの水酸化物が水液中に溶出して有機物や汚
物を凝集する効果が発生する。従って、水中では軽い物
質は水上や空気中に、重い物質は水底に共沈する作用が
起こる。又水中や水気中では、棲息する微生物は走電性
に対して正の走性である。従って、微生物は電極やその
近傍に集中して増殖反応が起こり対象水との接触面積が
拡大するから有機物の分解作用が促進される。又培地の
場合は支柱を植物の細根部に挿入すると微生物の増殖が
起こり、植物の吸水作用が改善され、有機物の分解作用
も改善されて植物の養分が増大するから養分吸収が促進
される。又水質の悪化はクラスターの大、小が一ツのバ
ロメーターと言われている。水分子(H2O) は水質の
汚れに対して包接作用(重合)がある。従って、汚水に
なるとクラスターが大きくなると言われている。即ち、
H2O は水素結合によるものであるから(電気的な結
合)電気的な刺激を与えるとクラスターは容易に細分化
されてミリオン化する。従って、電気刺激で包接したク
ラスターが細分化されて汚物を放出するから、水中より
軽い物質は空気中に蒸発するもの、水上を流れるもの、
水底に沈下するものに分解される。即ち、凝集効果、走
電性による生物学的効果、物性変化によるミリオンクラ
スター化効果の三大効果で水質や培地の改善作用が促進
する。又反応は微弱であるが、水温の上昇(ジュール反
応)と水分子の振動(ブラウン運動)による水液の活性
化で融雪作用も促進される。又アルミニウム発泡材(表
面アルミナ)は、多孔質で毛管作用がある。従って、微
生物の絶好の棲家を提供するから、尚一層の効果が生ま
れる。前記の理屈から、イオン化反応する、いわゆる電
気石、電気資材の作り方を簡単に説明すると本発明でい
う異質の金属を組合わせて接触手段を考慮の上、大から
小に至る随意な電気石及び電気資材を組合せ、これを骨
材としてセメント、陶器、セラミックス等の浸透性のあ
る材料(バインダー)で一物体化すると、砂利から岩石
に及ぶ電気岩も容易にできる。この作り方の注意として
微生物に好まれるバインダーを選択することが肝要であ
る。水質の改善方法については、対象水中に作られた電
気石や砂利を入れると汚水が微生物の栄養源(エサ)と
なり、数時間で増殖が始まり設置した電気石の周辺近傍
よりコロニー化が進み、10日間もすると下流に分散化
が起こり、その下流周辺に付着する。従って、微生物の
棲息量と範囲が拡大して、対象水との接触面積が増加す
るから有機物の分解作用が促進される。即ち、前記三大
効果で水質の改善作用が促進するのである。水質の改善
対策の基本は「元を絶つ」ことである。従って、生活排
水、工場排水(溜マス)から排水に至る全ての資材を本
発明の電気資材にする。即ち、溜マス、U字構、ヒュー
ム管、セメントレンガ等の資材に骨材に替わるアルミニ
ウムとステンレス等の組合わせによるイオン反応骨材を
組込んだ電気溜マス等を作り、汚水による微生物の増殖
を図り、河川に至るまでの排水構で各処理することが最
高の技術である。本発明によるイオン反応資材は、水分
と栄養があれば、何時でも何処でも微生物が増殖する好
環境を提供するから、水質の改善には最大の効果をあ
げ、経済的にも抜群の効率がある(故障がなく動力を要
しない)。従って、池、河川、湖沼、海洋に於いても対
象する水質、水量等と合致する対策が肝要である。又微
生物の増殖が水中の生態系を改善する。即ち、一次的生
産者となり食物連鎖の基礎を構成するのである。
【0013】
実験及び実施例 以下、実施例による発明実施の態様を説明するが、例示
は単なる説明用のもので、発明思想の制限、又限定を意
味するものではない。
は単なる説明用のもので、発明思想の制限、又限定を意
味するものではない。
【0014】実施例(1) アクアリウム(水槽) 40cm×25cm×25cm 水量 20リットル 金魚 体長約7cm、5匹を入れる。 以上の水槽2個を用意して、アルミニウム発泡材を左、
右側面にセットするため、底面にU字型になるようステ
ンレス板をビス止めにして水槽に固定する実施用水槽と
通常の水槽を使って実験、実施して見た。実施後10日
目に調べて見た。実施水槽の金魚5匹は元気でP,Hは
6,8だった。通常水槽(コントロール)の金魚3匹死
亡、2匹は死亡の直前でP,Hは5,0だった。
右側面にセットするため、底面にU字型になるようステ
ンレス板をビス止めにして水槽に固定する実施用水槽と
通常の水槽を使って実験、実施して見た。実施後10日
目に調べて見た。実施水槽の金魚5匹は元気でP,Hは
6,8だった。通常水槽(コントロール)の金魚3匹死
亡、2匹は死亡の直前でP,Hは5,0だった。
【0015】実施例(2) 水 槽 25cm×15cm×10cm 水 量 3リットル 川ニナ 20匹を入れる。 以上の水槽を2個作り、実施用の水槽には、片側面にア
ルミニウム発泡材を水底にステンレス板をL字型に垂設
し、ネジで固定しセットする。非実験水槽には何も設け
ず、各水槽の水底に砂利を約1cm敷いて比較実施して見
た。実施後30日目に調べて見た。 実施用水槽 20匹全て元気。 非実施用水槽 12匹死亡、8匹弱っていた。
ルミニウム発泡材を水底にステンレス板をL字型に垂設
し、ネジで固定しセットする。非実験水槽には何も設け
ず、各水槽の水底に砂利を約1cm敷いて比較実施して見
た。実施後30日目に調べて見た。 実施用水槽 20匹全て元気。 非実施用水槽 12匹死亡、8匹弱っていた。
【0016】実施例(3) 容 器 60cm×30cm×35cm 水 量 50リットル 水 質 BOD 50PPM 大和川の水とヘドロを用いて上記汚水を作り、同水槽2
個を用意して、比較実施して見た。 (1) 実施用水槽には、左、右側面に水底から水面上に
アルミニウム発泡材をセットするよう底面にステンレス
板で左、右アルミニウム発泡材をU字型にビス止め固定
する。 (2) 非実施用水槽には何もセット(通常水槽)しな
い。 (3) 以上の各水槽に同じエアーストンを設けて、バブ
リング(発泡)をした。実施後20日後に調べて見た。 (1) 実施用水槽(発泡材) BOD 8PPMに改善 非実施用水槽(通常) BOD 40PPMに改善 (2) 上記(1)と(2)との比較では、透明度(SS)は
測定しなかったが、(1)は圧倒的に改善されて、透明度
が高く、光沢のある水質であった。
個を用意して、比較実施して見た。 (1) 実施用水槽には、左、右側面に水底から水面上に
アルミニウム発泡材をセットするよう底面にステンレス
板で左、右アルミニウム発泡材をU字型にビス止め固定
する。 (2) 非実施用水槽には何もセット(通常水槽)しな
い。 (3) 以上の各水槽に同じエアーストンを設けて、バブ
リング(発泡)をした。実施後20日後に調べて見た。 (1) 実施用水槽(発泡材) BOD 8PPMに改善 非実施用水槽(通常) BOD 40PPMに改善 (2) 上記(1)と(2)との比較では、透明度(SS)は
測定しなかったが、(1)は圧倒的に改善されて、透明度
が高く、光沢のある水質であった。
【0017】例示 本発明は、多面的で多岐に亘るが、極めて安直な方法で
あり、効果は大きいものである。アクアリアムから海に
至る全ての水質環境に貢献できるものである。アルミニ
ウム(アルミナ)の溶解度の促進を図ることが根本的な
要件である。従って、イオン化傾向の大と小を選び、対
象水中でイオン電池的な作用でアルミニウムの溶け易い
環境を作り、水質の改善と共に棲息生物にやさしい水質
の浄化を図ることが目的であり、更なる効果は、アルミ
ニウム発泡材と対時する材質とセットする方法技術が肝
要である。
あり、効果は大きいものである。アクアリアムから海に
至る全ての水質環境に貢献できるものである。アルミニ
ウム(アルミナ)の溶解度の促進を図ることが根本的な
要件である。従って、イオン化傾向の大と小を選び、対
象水中でイオン電池的な作用でアルミニウムの溶け易い
環境を作り、水質の改善と共に棲息生物にやさしい水質
の浄化を図ることが目的であり、更なる効果は、アルミ
ニウム発泡材と対時する材質とセットする方法技術が肝
要である。
【0018】
【発明の効果】本発明は、極めて単純なものであるが、
効果はすこぶる大きいものである。又対象水中でイオン
電池的作用で、水質の浄化を図る方式は、国際的にも例
を見ないものである。本方式を技術的な開発を進めるこ
とで更なる効果の期待が大きく問題化されているアオ
コ、赤潮の発生対策にも大いに期待できるものである。
従って、地球的な環境の保全や改善に大いに寄与するも
のである。
効果はすこぶる大きいものである。又対象水中でイオン
電池的作用で、水質の浄化を図る方式は、国際的にも例
を見ないものである。本方式を技術的な開発を進めるこ
とで更なる効果の期待が大きく問題化されているアオ
コ、赤潮の発生対策にも大いに期待できるものである。
従って、地球的な環境の保全や改善に大いに寄与するも
のである。
Claims (4)
- 【請求項1】 異質の金属を組合わせて、水中及び水気
中に浸し、又は挿入してイオン化反応(イオン電池)に
よることを特徴としたイオン化反応による水質の改善方
法。 - 【請求項2】 培地の改善を図る請求項1のイオン化反
応による水質の改善方法。 - 【請求項3】 融雪の促進と改善を図る請求項1のイオ
ン化反応による水質の改善方法。 - 【請求項4】 セメント及び陶器、セラミックスで加工
を図る請求項1乃至請求項3のイオン化反応による水質
の改善方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18151096A JPH105765A (ja) | 1996-06-21 | 1996-06-21 | イオン化反応による水質の改善方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18151096A JPH105765A (ja) | 1996-06-21 | 1996-06-21 | イオン化反応による水質の改善方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH105765A true JPH105765A (ja) | 1998-01-13 |
Family
ID=16102030
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18151096A Pending JPH105765A (ja) | 1996-06-21 | 1996-06-21 | イオン化反応による水質の改善方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH105765A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002126738A (ja) * | 2000-10-25 | 2002-05-08 | Katsura Notomi | 放電性を有する組成物及びその利用方法 |
US6556094B2 (en) | 2000-10-27 | 2003-04-29 | Nippon Precision Circuits Inc. | Oscillator circuit and integrated circuit for oscillation |
-
1996
- 1996-06-21 JP JP18151096A patent/JPH105765A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002126738A (ja) * | 2000-10-25 | 2002-05-08 | Katsura Notomi | 放電性を有する組成物及びその利用方法 |
US6556094B2 (en) | 2000-10-27 | 2003-04-29 | Nippon Precision Circuits Inc. | Oscillator circuit and integrated circuit for oscillation |
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