JPH1057376A - 穿刺針の位置検出方法、穿刺針加振装置、加振注液装置および超音波診断装置 - Google Patents
穿刺針の位置検出方法、穿刺針加振装置、加振注液装置および超音波診断装置Info
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- JPH1057376A JPH1057376A JP8216273A JP21627396A JPH1057376A JP H1057376 A JPH1057376 A JP H1057376A JP 8216273 A JP8216273 A JP 8216273A JP 21627396 A JP21627396 A JP 21627396A JP H1057376 A JPH1057376 A JP H1057376A
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Abstract
(57)【要約】
【解題】 被検体内に挿入された穿刺針の先端位置を正
確に検出する。 【解決手段】 振動付与機構１１を穿刺針Ｎの基端ＮＢ
に取り付け、穿刺針Ｎに振動を与えながら穿刺する。ま
た、注送装置２２により注入液に振動を与えながら穿刺
針Ｎの内孔に注入液を導入し、穿刺針Ｎの先端から注入
液を噴射させる。超音波診断装置６０では、Ｂモード画
像とドプラ画像とを重ねて表示する。 【効果】 穿刺針Ｎのドプラ像は、穿刺針の太さや進入
角度などに左右されず、且つ、カラー表示であるため、
穿刺針ＮのＢモード像よりも明確に見える。このため、
従来より確実に穿刺針の位置を検出できる。
確に検出する。 【解決手段】 振動付与機構１１を穿刺針Ｎの基端ＮＢ
に取り付け、穿刺針Ｎに振動を与えながら穿刺する。ま
た、注送装置２２により注入液に振動を与えながら穿刺
針Ｎの内孔に注入液を導入し、穿刺針Ｎの先端から注入
液を噴射させる。超音波診断装置６０では、Ｂモード画
像とドプラ画像とを重ねて表示する。 【効果】 穿刺針Ｎのドプラ像は、穿刺針の太さや進入
角度などに左右されず、且つ、カラー表示であるため、
穿刺針ＮのＢモード像よりも明確に見える。このため、
従来より確実に穿刺針の位置を検出できる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、穿刺針の位置検出
用方法、穿刺針加振装置、加振注液装置および超音波診
断装置に関し、さらに詳しくは、被検体内に穿刺した穿
刺針の位置を確実に検出できる穿刺針の位置検出方法、
穿刺針加振装置、加振注液装置および超音波診断装置に
関する。
用方法、穿刺針加振装置、加振注液装置および超音波診
断装置に関し、さらに詳しくは、被検体内に穿刺した穿
刺針の位置を確実に検出できる穿刺針の位置検出方法、
穿刺針加振装置、加振注液装置および超音波診断装置に
関する。
【０００２】
【従来の技術】図４は、超音波診断装置を用いて穿刺を
行う従来技術の説明図である。超音波診断装置９０は、
超音波パルスを被検体内へ送信し被検体からの超音波エ
コーを受信する超音波探触子５１と、前記超音波パルス
を送信するための送波信号を前記超音波探触子１に与え
ると共に前記超音波探触子１で受信した超音波エコーに
基づいて音線信号を生成する送受信回路５２と、前記音
線信号の強度に基づいてＢモード音線データを生成する
Ｂモード処理部５３と、前記Ｂモード音線データに基づ
いてＢモード画像データを作成する画像処理部５５と、
前記Ｂモード画像データに基づいてＢモード画像を表示
する表示装置５６とを具備している。生検用穿刺を行う
ときは、前記超音波探触子５１に穿刺用治具Ｊを取り付
け、その穿刺用治具Ｊの穿刺針ガイド溝Ｍより穿刺針Ｎ
を被検体に挿入する。
行う従来技術の説明図である。超音波診断装置９０は、
超音波パルスを被検体内へ送信し被検体からの超音波エ
コーを受信する超音波探触子５１と、前記超音波パルス
を送信するための送波信号を前記超音波探触子１に与え
ると共に前記超音波探触子１で受信した超音波エコーに
基づいて音線信号を生成する送受信回路５２と、前記音
線信号の強度に基づいてＢモード音線データを生成する
Ｂモード処理部５３と、前記Ｂモード音線データに基づ
いてＢモード画像データを作成する画像処理部５５と、
前記Ｂモード画像データに基づいてＢモード画像を表示
する表示装置５６とを具備している。生検用穿刺を行う
ときは、前記超音波探触子５１に穿刺用治具Ｊを取り付
け、その穿刺用治具Ｊの穿刺針ガイド溝Ｍより穿刺針Ｎ
を被検体に挿入する。
【０００３】画像処理部５５は、図５の（ａ）に示すよ
うに、Ｂモード画像ＳBI上に穿刺用のガイドラインＬ
１，Ｌ２を重ねて表示させる。操作者は、これらガイド
ラインＬ１，Ｌ２に目的部位Ｑ（例えば皮下種瘍や，肝
臓の組織，関節付近の組織）が挟まれるように位置を調
整する。そして、穿刺針Ｎを挿入すると、図５の（ｂ）
に示すように、Ｂモード画像ＳBI中に穿刺針ＮのＢモー
ド像ＮBIが映るので、このＢモード像ＮBIを見て、穿刺
針Ｎを目的部位Ｑに正しく到達させる。
うに、Ｂモード画像ＳBI上に穿刺用のガイドラインＬ
１，Ｌ２を重ねて表示させる。操作者は、これらガイド
ラインＬ１，Ｌ２に目的部位Ｑ（例えば皮下種瘍や，肝
臓の組織，関節付近の組織）が挟まれるように位置を調
整する。そして、穿刺針Ｎを挿入すると、図５の（ｂ）
に示すように、Ｂモード画像ＳBI中に穿刺針ＮのＢモー
ド像ＮBIが映るので、このＢモード像ＮBIを見て、穿刺
針Ｎを目的部位Ｑに正しく到達させる。
【０００４】なお、図６に示すように、穿刺針ガイド溝
Ｍを設けた超音波探触子５１もある。これを用いれば、
穿刺用治具Ｊは不要である。
Ｍを設けた超音波探触子５１もある。これを用いれば、
穿刺用治具Ｊは不要である。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】従来は、上記のように
Ｂモード画像中の穿刺針Ｎの像ＮBIを見て、穿刺針Ｎが
目的部位Ｑに正しく挿入されているかをチェックしてい
る。しかし、穿刺針Ｎからの超音波エコーは穿刺針Ｎの
太さや進入角度などに大きく左右されるため、Ｂモード
画像中の穿刺針Ｎの像ＮBIが必ずしも常に明瞭でなく、
操作に熟練を要する問題点があった。そこで、本発明の
目的は、被検体内に穿刺した穿刺針の位置を確実に検出
できる穿刺針の位置検出方法およびその方法を実施する
のに好適に用いうる穿刺針加振装置を提供することにあ
る。
Ｂモード画像中の穿刺針Ｎの像ＮBIを見て、穿刺針Ｎが
目的部位Ｑに正しく挿入されているかをチェックしてい
る。しかし、穿刺針Ｎからの超音波エコーは穿刺針Ｎの
太さや進入角度などに大きく左右されるため、Ｂモード
画像中の穿刺針Ｎの像ＮBIが必ずしも常に明瞭でなく、
操作に熟練を要する問題点があった。そこで、本発明の
目的は、被検体内に穿刺した穿刺針の位置を確実に検出
できる穿刺針の位置検出方法およびその方法を実施する
のに好適に用いうる穿刺針加振装置を提供することにあ
る。
【０００６】
【課題を解決するための手段】第１の観点では、本発明
は、穿刺中の穿刺針に振動を与えて、それによって間接
的に穿刺針の近傍の組織または組織内流体を加振し、そ
の状態でのドプラ画像により穿刺針の位置を検出するこ
とを特徴とする穿刺針の位置検出方法を提供する。穿刺
針に振動を与えると、穿刺針の近傍の組織または組織内
流体も振動する。このため、超音波探触子から送波され
てきた超音波パルスが反射される際、振動に応じたドプ
ラ成分を含んだ超音波エコーになる。従って、ドプラ画
像中に穿刺針の像を描出させることが出来る。この穿刺
針の像は、従来のＢモード画像中の穿刺針の像よりも明
確であるため、従来より確実に穿刺針の位置を検出でき
るようになる。なお、連続的に穿刺針に振動を与える
と、穿刺針の像を連続的に見ることが出来る。また、間
欠的に穿刺針に振動を与えると、穿刺針の像を明滅させ
ることが出来るので、穿刺針以外の像（例えば血流の
像）と区別しやすくなる。
は、穿刺中の穿刺針に振動を与えて、それによって間接
的に穿刺針の近傍の組織または組織内流体を加振し、そ
の状態でのドプラ画像により穿刺針の位置を検出するこ
とを特徴とする穿刺針の位置検出方法を提供する。穿刺
針に振動を与えると、穿刺針の近傍の組織または組織内
流体も振動する。このため、超音波探触子から送波され
てきた超音波パルスが反射される際、振動に応じたドプ
ラ成分を含んだ超音波エコーになる。従って、ドプラ画
像中に穿刺針の像を描出させることが出来る。この穿刺
針の像は、従来のＢモード画像中の穿刺針の像よりも明
確であるため、従来より確実に穿刺針の位置を検出でき
るようになる。なお、連続的に穿刺針に振動を与える
と、穿刺針の像を連続的に見ることが出来る。また、間
欠的に穿刺針に振動を与えると、穿刺針の像を明滅させ
ることが出来るので、穿刺針以外の像（例えば血流の
像）と区別しやすくなる。
【０００７】第２の観点では、本発明は、中空の穿刺針
の内孔に注入液を導入し、穿刺中に振動を与えながら穿
刺針の先端から連続的にまたは間欠的に前記注入液を噴
出させ、その状態のドプラ画像により穿刺針の位置を検
出することを特徴とする穿刺針の位置検出方法を提供す
る。振動を与えながら穿刺針の先端から生理食塩水やブ
ドウ糖液などの注入液を噴出させると、超音波探触子か
ら送波されてきた超音波パルスが前記噴出された注入液
で反射される際、振動に応じたドプラ成分を含んだ超音
波エコーになる。また、穿刺針も加振されるため、超音
波探触子から送波されてきた超音波パルスが穿刺針で反
射される際、振動に応じたドプラ成分を含んだ超音波エ
コーになる。従って、ドプラ画像中に穿刺針の先端部分
の像および穿刺針の像を描出させることが出来る。これ
らの像により確実に穿刺針の位置を検出できる。なお、
連続的に振動を与えると、像を連続的に見ることが出来
る。また、間欠的に振動を与えると、像を明滅させるこ
とが出来るので、穿刺針以外の像（例えば血流の像）と
区別しやすくなる。
の内孔に注入液を導入し、穿刺中に振動を与えながら穿
刺針の先端から連続的にまたは間欠的に前記注入液を噴
出させ、その状態のドプラ画像により穿刺針の位置を検
出することを特徴とする穿刺針の位置検出方法を提供す
る。振動を与えながら穿刺針の先端から生理食塩水やブ
ドウ糖液などの注入液を噴出させると、超音波探触子か
ら送波されてきた超音波パルスが前記噴出された注入液
で反射される際、振動に応じたドプラ成分を含んだ超音
波エコーになる。また、穿刺針も加振されるため、超音
波探触子から送波されてきた超音波パルスが穿刺針で反
射される際、振動に応じたドプラ成分を含んだ超音波エ
コーになる。従って、ドプラ画像中に穿刺針の先端部分
の像および穿刺針の像を描出させることが出来る。これ
らの像により確実に穿刺針の位置を検出できる。なお、
連続的に振動を与えると、像を連続的に見ることが出来
る。また、間欠的に振動を与えると、像を明滅させるこ
とが出来るので、穿刺針以外の像（例えば血流の像）と
区別しやすくなる。
【０００８】第３の観点では、本発明は、穿刺中の穿刺
針に超音波ドプラシフトに相当する周波数の振動を与え
ることによりドプラ画像中に穿刺針の像を描出させるこ
とを特徴とする穿刺針の位置検出方法を提供する。穿刺
針に振動を与えると、超音波探触子から送波されてきた
超音波パルスが反射される際、穿刺針の振動に応じたド
プラ成分を含んだ超音波エコーになる。このとき、超音
波ドプラシフト（約１ｋＨｚ〜４０ｋＨｚ）の振動周波
数に設定すると、一般に普及している超音波診断装置を
そのまま用いて、そのドプラモードの画像中に穿刺針の
像を描出させることが出来る。従って、容易に実施でき
る。そして、このドプラモードの画像中の穿刺針の像
は、従来のＢモード画像中の穿刺針の像よりも明確であ
るため、従来より確実に穿刺針の位置を検出できるよう
になる。
針に超音波ドプラシフトに相当する周波数の振動を与え
ることによりドプラ画像中に穿刺針の像を描出させるこ
とを特徴とする穿刺針の位置検出方法を提供する。穿刺
針に振動を与えると、超音波探触子から送波されてきた
超音波パルスが反射される際、穿刺針の振動に応じたド
プラ成分を含んだ超音波エコーになる。このとき、超音
波ドプラシフト（約１ｋＨｚ〜４０ｋＨｚ）の振動周波
数に設定すると、一般に普及している超音波診断装置を
そのまま用いて、そのドプラモードの画像中に穿刺針の
像を描出させることが出来る。従って、容易に実施でき
る。そして、このドプラモードの画像中の穿刺針の像
は、従来のＢモード画像中の穿刺針の像よりも明確であ
るため、従来より確実に穿刺針の位置を検出できるよう
になる。
【０００９】第４の観点では、本発明は、穿刺中の穿刺
針に振動を与えることによりドプラ画像中に穿刺針の像
を描出させることを特徴とする穿刺針の位置検出方法を
提供する。穿刺針に振動を与えると、超音波探触子から
送波されてきた超音波パルスが反射される際、穿刺針の
振動に応じたドプラ成分を含んだ超音波エコーになる。
従って、ドプラ画像中に穿刺針の像を描出させることが
出来る。このドプラ画像中の穿刺針の像は、従来のＢモ
ード画像中の穿刺針の像よりも明確であるため、従来よ
り確実に穿刺針の位置を検出できる。
針に振動を与えることによりドプラ画像中に穿刺針の像
を描出させることを特徴とする穿刺針の位置検出方法を
提供する。穿刺針に振動を与えると、超音波探触子から
送波されてきた超音波パルスが反射される際、穿刺針の
振動に応じたドプラ成分を含んだ超音波エコーになる。
従って、ドプラ画像中に穿刺針の像を描出させることが
出来る。このドプラ画像中の穿刺針の像は、従来のＢモ
ード画像中の穿刺針の像よりも明確であるため、従来よ
り確実に穿刺針の位置を検出できる。
【００１０】第５の観点では、本発明は、穿刺針の基端
側に取り付けられ該穿刺針に振動を与える振動付与手段
と、その振動付与手段を駆動する駆動手段と、前記穿刺
針に与える振動パワーまたは周波数の少なくとも一方を
調整する振動状態調整手段とを具備したことを特徴とす
る穿刺針加振装置を提供する。上記振動付与手段として
は、コイル，圧電振動子，磁歪振動子などを用いること
が出来る。穿刺針に自由に着脱可能にするのが好まし
い。上記駆動手段は、前記コイル，圧電振動子，磁歪振
動子などを駆動するドライブ回路であり、発振器とパワ
ーアンプの組合せなどを用いることが出来る。大きなパ
ワーは必要ないので、電源として電池を用いてもよい。
この場合、感電の心配がなくなる利点もある。上記振動
付与手段を穿刺針に取り付け、上記駆動手段で駆動すれ
ば、穿刺針に振動を与えることができ、前記穿刺針の位
置検出方法を好適に実施できる。その際、振動状態調整
手段によりエネルギーレベル（パワー）や速度レベル
（周波数）を血流と区別できるように調整すると、血流
のドプラ像と穿刺針の像を明確に識別することができ
る。一方、血流と同程度のエネルギーレベルや速度レベ
ルにすると、血流のドプラ像と穿刺針の像とを同時に描
出できるようになる。
側に取り付けられ該穿刺針に振動を与える振動付与手段
と、その振動付与手段を駆動する駆動手段と、前記穿刺
針に与える振動パワーまたは周波数の少なくとも一方を
調整する振動状態調整手段とを具備したことを特徴とす
る穿刺針加振装置を提供する。上記振動付与手段として
は、コイル，圧電振動子，磁歪振動子などを用いること
が出来る。穿刺針に自由に着脱可能にするのが好まし
い。上記駆動手段は、前記コイル，圧電振動子，磁歪振
動子などを駆動するドライブ回路であり、発振器とパワ
ーアンプの組合せなどを用いることが出来る。大きなパ
ワーは必要ないので、電源として電池を用いてもよい。
この場合、感電の心配がなくなる利点もある。上記振動
付与手段を穿刺針に取り付け、上記駆動手段で駆動すれ
ば、穿刺針に振動を与えることができ、前記穿刺針の位
置検出方法を好適に実施できる。その際、振動状態調整
手段によりエネルギーレベル（パワー）や速度レベル
（周波数）を血流と区別できるように調整すると、血流
のドプラ像と穿刺針の像を明確に識別することができ
る。一方、血流と同程度のエネルギーレベルや速度レベ
ルにすると、血流のドプラ像と穿刺針の像とを同時に描
出できるようになる。
【００１１】第６の観点では、本発明は、穿刺針の基端
側に取り付けられ該穿刺針に振動を与える振動付与手段
と、その振動付与手段を駆動する駆動手段とを具備した
ことを特徴とする穿刺針加振装置を提供する。前記振動
付与手段を穿刺針に取り付け、前記駆動手段で駆動すれ
ば、穿刺針に振動を与えることができ、前記穿刺針の位
置検出方法を好適に実施できる。なお、前記穿刺針加振
装置を、穿刺用治具や穿刺針ガイド溝を設けた超音波探
触子に組み込んでもよい。
側に取り付けられ該穿刺針に振動を与える振動付与手段
と、その振動付与手段を駆動する駆動手段とを具備した
ことを特徴とする穿刺針加振装置を提供する。前記振動
付与手段を穿刺針に取り付け、前記駆動手段で駆動すれ
ば、穿刺針に振動を与えることができ、前記穿刺針の位
置検出方法を好適に実施できる。なお、前記穿刺針加振
装置を、穿刺用治具や穿刺針ガイド溝を設けた超音波探
触子に組み込んでもよい。
【００１２】第７の観点では、本発明は、中空の穿刺針
の内孔に注入液を導入すると共に振動を与えながら穿刺
針の先端から連続的にまたは間欠的に前記注入液を噴出
させる加振注液手段を具備したことを特徴とする加振注
液装置を提供する。前記加振注液装置を用いれば、前記
第２の観点による穿刺針の位置検出方法を好適に実施で
きる。
の内孔に注入液を導入すると共に振動を与えながら穿刺
針の先端から連続的にまたは間欠的に前記注入液を噴出
させる加振注液手段を具備したことを特徴とする加振注
液装置を提供する。前記加振注液装置を用いれば、前記
第２の観点による穿刺針の位置検出方法を好適に実施で
きる。
【００１３】第８の観点では、本発明は、穿刺針の基端
側に取り付けられ該穿刺針に振動を与える振動付与手段
と、その振動付与手段を駆動する駆動手段と、穿刺中の
穿刺針に振動を与えた状態のドプラ画像を生成するドプ
ラモード処理部とを具備したことを特徴とする超音波診
断装置を提供する。前記超音波診断装置によれば、前記
第穿刺針の位置検出方法を好適に実施できる。
側に取り付けられ該穿刺針に振動を与える振動付与手段
と、その振動付与手段を駆動する駆動手段と、穿刺中の
穿刺針に振動を与えた状態のドプラ画像を生成するドプ
ラモード処理部とを具備したことを特徴とする超音波診
断装置を提供する。前記超音波診断装置によれば、前記
第穿刺針の位置検出方法を好適に実施できる。
【００１４】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して本発明の実施
の形態を詳細に説明する。なお、これにより本発明が限
定されるものではない。
の形態を詳細に説明する。なお、これにより本発明が限
定されるものではない。
【００１５】−第１の実施形態− 図１は、本発明の第１の実施形態にかかる穿刺針加振装
置とカラードプラ機能を持った超音波診断装置とを用い
て、本発明の穿刺針の位置検出方法を実施しながら、穿
刺を行う状況の説明図である。穿刺針加振装置１０は、
穿刺針Ｎの基端ＮＢ側に取り付けられる振動付与機構
（例えばトランスデューサコイル）１１と、駆動回路
（例えばパワーアンプ）１２と、前記振動付与機構１１
へ供給するパワー（穿刺針Ｎに与えられる振動パワーは
これに応じた大きさになる）および周波数を調整する振
動状態調整回路１３と、電源用の電池１４とからなって
おり、超音波診断装置５０のドプラ偏移周波数レンジ
（１ｋＨｚ〜４０ｋＨｚ）の振動を穿刺針Ｎに与える。
なお、穿刺針Ｎの材料として、磁歪振動に適した材料で
あるニッケルを用いるのが好ましい。
置とカラードプラ機能を持った超音波診断装置とを用い
て、本発明の穿刺針の位置検出方法を実施しながら、穿
刺を行う状況の説明図である。穿刺針加振装置１０は、
穿刺針Ｎの基端ＮＢ側に取り付けられる振動付与機構
（例えばトランスデューサコイル）１１と、駆動回路
（例えばパワーアンプ）１２と、前記振動付与機構１１
へ供給するパワー（穿刺針Ｎに与えられる振動パワーは
これに応じた大きさになる）および周波数を調整する振
動状態調整回路１３と、電源用の電池１４とからなって
おり、超音波診断装置５０のドプラ偏移周波数レンジ
（１ｋＨｚ〜４０ｋＨｚ）の振動を穿刺針Ｎに与える。
なお、穿刺針Ｎの材料として、磁歪振動に適した材料で
あるニッケルを用いるのが好ましい。
【００１６】超音波診断装置５０は、超音波パルスを被
検体内へ送信し被検体からの超音波エコーを受信する超
音波探触子５１と、前記超音波パルスを送信するための
送波信号を前記超音波探触子１に与えると共に前記超音
波探触子１で受信した超音波エコーに基づいて音線信号
を生成する送受信回路５２と、前記音線信号の強度に基
づいてＢモード音線データを生成するＢモード処理部５
３と、前記音線信号のドプラ成分に基づいてＤモード音
線データを生成するドプラモード処理部５３と、前記Ｂ
モード音線データに基づいてＢモード画像データを作成
すると共に前記Ｄモード音線データに基づいてドプラ画
像データを作成する画像処理部５５と、前記Ｂモード画
像データに基づいてＢモード画像を表示すると共に前記
ドプラ画像データに基づいてドプラ画像を表示する表示
装置５６とを具備している。
検体内へ送信し被検体からの超音波エコーを受信する超
音波探触子５１と、前記超音波パルスを送信するための
送波信号を前記超音波探触子１に与えると共に前記超音
波探触子１で受信した超音波エコーに基づいて音線信号
を生成する送受信回路５２と、前記音線信号の強度に基
づいてＢモード音線データを生成するＢモード処理部５
３と、前記音線信号のドプラ成分に基づいてＤモード音
線データを生成するドプラモード処理部５３と、前記Ｂ
モード音線データに基づいてＢモード画像データを作成
すると共に前記Ｄモード音線データに基づいてドプラ画
像データを作成する画像処理部５５と、前記Ｂモード画
像データに基づいてＢモード画像を表示すると共に前記
ドプラ画像データに基づいてドプラ画像を表示する表示
装置５６とを具備している。
【００１７】生検用穿刺を行うときは、前記超音波探触
子５１に穿刺用治具を取り付け、その穿刺用治具の穿刺
針ガイド溝より穿刺針Ｎを被検体に挿入する（又は、穿
刺針ガイド溝を設けた超音波探触子を用いる）。
子５１に穿刺用治具を取り付け、その穿刺用治具の穿刺
針ガイド溝より穿刺針Ｎを被検体に挿入する（又は、穿
刺針ガイド溝を設けた超音波探触子を用いる）。
【００１８】画像処理部５５は、図２の（ａ）に示すよ
うに、Ｂモード画像ＳBI上に穿刺用のガイドラインＬ
１，Ｌ２を重ねて表示させる。操作者は、これらガイド
ラインＬ１，Ｌ２に目的部位Ｑ（例えば皮下種瘍や，肝
臓の組織，関節付近の組織）が挟まれるように位置を調
整する。そして、穿刺針Ｎを挿入する。
うに、Ｂモード画像ＳBI上に穿刺用のガイドラインＬ
１，Ｌ２を重ねて表示させる。操作者は、これらガイド
ラインＬ１，Ｌ２に目的部位Ｑ（例えば皮下種瘍や，肝
臓の組織，関節付近の組織）が挟まれるように位置を調
整する。そして、穿刺針Ｎを挿入する。
【００１９】この時、Ｂモード画像とドプラ画像とが重
ねて表示されるように、超音波診断装置５０を設定す
る。また、血流のエネルギーレベルよりも振動パワーが
大きくなるように、振動パワー調整回路１２を調整す
る。さらに、穿刺針Ｎのドプラ像が明確に見え且つ血流
のドプラ像が見えにくくなるように、超音波診断装置５
０のパワースレッシュホールド（カラードプラの検出レ
ベル）を調整する。
ねて表示されるように、超音波診断装置５０を設定す
る。また、血流のエネルギーレベルよりも振動パワーが
大きくなるように、振動パワー調整回路１２を調整す
る。さらに、穿刺針Ｎのドプラ像が明確に見え且つ血流
のドプラ像が見えにくくなるように、超音波診断装置５
０のパワースレッシュホールド（カラードプラの検出レ
ベル）を調整する。
【００２０】すると、図２の（ｂ）に示すように、Ｂモ
ード画像ＳBI中に穿刺針Ｎのドプラ像ＮDIが映るので、
このドプラ像ＮDIを見て、穿刺針Ｎを目的部位Ｑに正し
く到達させる。この穿刺針Ｎのドプラ像ＮDIは、穿刺針
Ｎの太さや進入角度などに左右されず、且つ、カラー表
示であるため、従来のＢモード像ＮBIよりも明確に見え
る。このため、従来より確実に穿刺針Ｎの位置を検出で
きるようになる。
ード画像ＳBI中に穿刺針Ｎのドプラ像ＮDIが映るので、
このドプラ像ＮDIを見て、穿刺針Ｎを目的部位Ｑに正し
く到達させる。この穿刺針Ｎのドプラ像ＮDIは、穿刺針
Ｎの太さや進入角度などに左右されず、且つ、カラー表
示であるため、従来のＢモード像ＮBIよりも明確に見え
る。このため、従来より確実に穿刺針Ｎの位置を検出で
きるようになる。
【００２１】−第２の実施形態− 図３は、本発明の第２の実施形態にかかる穿刺針加振注
液装置とカラードプラ機能を持った超音波診断装置とを
用いて、本発明の穿刺針の位置検出方法を実施しなが
ら、穿刺を行う状況の説明図である。穿刺針加振注液装
置２０は、前記振動付与機構１１と、前記駆動回路１２
と、前記振動状態調整回路１３と、前記電池１４と、生
理食塩水やブドウ糖液などの注入液を貯溜する注入液溜
２１と、振動を与えることにより注入液を送液する注送
装置（例えばインクジェットヘッド）２２とからなって
おり、超音波診断装置６０のドプラ偏移周波数レンジ
（１ｋＨｚ〜４０ｋＨｚ）の振動を注入液に与える。ま
た、注入液を介して前記振動を穿刺針Ｎに与える。な
お、注入液を介して振動を穿刺針Ｎに与えることが出来
るため、前記振動付与機構１１を省略してもよい。
液装置とカラードプラ機能を持った超音波診断装置とを
用いて、本発明の穿刺針の位置検出方法を実施しなが
ら、穿刺を行う状況の説明図である。穿刺針加振注液装
置２０は、前記振動付与機構１１と、前記駆動回路１２
と、前記振動状態調整回路１３と、前記電池１４と、生
理食塩水やブドウ糖液などの注入液を貯溜する注入液溜
２１と、振動を与えることにより注入液を送液する注送
装置（例えばインクジェットヘッド）２２とからなって
おり、超音波診断装置６０のドプラ偏移周波数レンジ
（１ｋＨｚ〜４０ｋＨｚ）の振動を注入液に与える。ま
た、注入液を介して前記振動を穿刺針Ｎに与える。な
お、注入液を介して振動を穿刺針Ｎに与えることが出来
るため、前記振動付与機構１１を省略してもよい。
【００２２】超音波診断装置６０は、超音波探触子５１
と、送受信回路５２と、Ｂモード処理部５３と、ドプラ
モード処理部５３と、画像処理部５５と、表示装置５６
とを具備している。
と、送受信回路５２と、Ｂモード処理部５３と、ドプラ
モード処理部５３と、画像処理部５５と、表示装置５６
とを具備している。
【００２３】以上の穿刺針加振注液装置２０および超音
波診断装置６０によれば、穿刺針Ｎの太さや進入角度な
どに左右されず、確実に穿刺針Ｎの位置を検出できるよ
うになる。
波診断装置６０によれば、穿刺針Ｎの太さや進入角度な
どに左右されず、確実に穿刺針Ｎの位置を検出できるよ
うになる。
【００２４】−他の実施形態− 上記カラードプラ機能を持った超音波診断装置５０，６
０の代りに、穿刺針Ｎのドプラ周波数を検知して穿刺針
Ｎの白黒像を作成し、Ｂモード画像に重ねて他と識別可
能に表示する機能を設けた超音波診断装置を用いてもよ
い。
０の代りに、穿刺針Ｎのドプラ周波数を検知して穿刺針
Ｎの白黒像を作成し、Ｂモード画像に重ねて他と識別可
能に表示する機能を設けた超音波診断装置を用いてもよ
い。
【００２５】
【発明の効果】本発明の穿刺針の位置検出方法によれ
ば、穿刺針の太さや進入角度などに左右されずに穿刺針
の像を明確に視認できるようになるため、被検体内に穿
刺した穿刺針の位置を確実に検出できる。また、本発明
の穿刺針加振装置または加振注液装置を用いれば、上記
穿刺針の位置検出方法を好適に実施できるようになる。
また、本発明の超音波診断装置によれば、穿刺針の太さ
や進入角度などに左右されず、確実に穿刺針の位置を検
出できるようになる。
ば、穿刺針の太さや進入角度などに左右されずに穿刺針
の像を明確に視認できるようになるため、被検体内に穿
刺した穿刺針の位置を確実に検出できる。また、本発明
の穿刺針加振装置または加振注液装置を用いれば、上記
穿刺針の位置検出方法を好適に実施できるようになる。
また、本発明の超音波診断装置によれば、穿刺針の太さ
や進入角度などに左右されず、確実に穿刺針の位置を検
出できるようになる。
【図１】本発明の第１の実施形態にかかる穿刺針加振装
置とカラードプラ機能を持った超音波診断装置とを用い
て、本発明の穿刺針の位置検出方法を実施しながら、穿
刺を行う状況の説明図である。
置とカラードプラ機能を持った超音波診断装置とを用い
て、本発明の穿刺針の位置検出方法を実施しながら、穿
刺を行う状況の説明図である。
【図２】図１の超音波診断装置における表示画像の例示
図である。
図である。
【図３】本発明の第２の実施形態にかかる穿刺針加振注
液装置とカラードプラ機能を持った超音波診断装置とを
用いて、本発明の穿刺針の位置検出方法を実施しなが
ら、穿刺を行う状況の説明図である。
液装置とカラードプラ機能を持った超音波診断装置とを
用いて、本発明の穿刺針の位置検出方法を実施しなが
ら、穿刺を行う状況の説明図である。
【図４】超音波診断装置を用いて、従来の穿刺針の位置
検出方法を実施しながら、穿刺を行う状況の説明図であ
る。
検出方法を実施しながら、穿刺を行う状況の説明図であ
る。
【図５】図３の超音波診断装置における表示画像の例示
図である。
図である。
【図６】従来の穿刺用の超音波探触子の説明図である。
１０ 穿刺針加振装置 １１ 振動付与機構 １２ 駆動回路 １３ 振動状態調整回路 ２０ 穿刺針加振注液装置 ２１ 注入液溜 ２２ 注送装置 ５０，６０ 超音波診断装置 ５１ 超音波探触子 ５３ Ｂモード処理部 ５４ ドプラモード処理部 ５５ 画像処理部 ５６ 表示装置 １１ 時間補正部 Ｎ 穿刺針 ＮＢ 基端
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安藤 元善 東京都日野市旭が丘４丁目７番地の127 ジーイー横河メディカルシステム株式会社 内 (72)発明者 竹内 康人 東京都日野市旭が丘４丁目７番地の127 ジーイー横河メディカルシステム株式会社 内
Claims (8)
- 【請求項１】 穿刺中の穿刺針に振動を与えることによ
り間接的に穿刺針の近傍の組織または組織内流体を加振
し、その状態のドプラ画像により穿刺針の位置を検出す
ることを特徴とする穿刺針の位置検出方法。 - 【請求項２】 中空の穿刺針の内孔に注入液を導入し、
穿刺中に振動を与えながら穿刺針の先端から連続的にま
たは間欠的に前記注入液を噴出させ、その状態のドプラ
画像により穿刺針の位置を検出することを特徴とする穿
刺針の位置検出方法。 - 【請求項３】 穿刺中の穿刺針に超音波ドプラシフトに
相当する周波数の振動を与えることによりドプラ画像中
に穿刺針の像を描出させることを特徴とする穿刺針の位
置検出方法。 - 【請求項４】 穿刺中の穿刺針に振動を与えることによ
りドプラ画像中に穿刺針の像を描出させることを特徴と
する穿刺針の位置検出方法。 - 【請求項５】 穿刺針の基端側に取り付けられ該穿刺針
に振動を与える振動付与手段と、その振動付与手段を駆
動する駆動手段と、前記穿刺針に与える振動パワーまた
は周波数の少なくとも一方を調整する振動状態調整手段
とを具備したことを特徴とする穿刺針加振装置。 - 【請求項６】 穿刺針の基端側に取り付けられ該穿刺針
に振動を与える振動付与手段と、その振動付与手段を駆
動する駆動手段とを具備したことを特徴とする穿刺針加
振装置。 - 【請求項７】 中空の穿刺針の内孔に注入液を導入する
と共に振動を与えながら穿刺針の先端から連続的にまた
は間欠的に前記注入液を噴出させる加振注液手段を具備
したことを特徴とする加振注液装置。 - 【請求項８】 穿刺針の基端側に取り付けられ該穿刺針
に振動を与える振動付与手段と、その振動付与手段を駆
動する駆動手段と、穿刺中の穿刺針に振動を与えた状態
のドプラ画像を生成するドプラモード処理部とを具備し
たことを特徴とする超音波診断装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8216273A JPH1057376A (ja) | 1996-08-16 | 1996-08-16 | 穿刺針の位置検出方法、穿刺針加振装置、加振注液装置および超音波診断装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8216273A JPH1057376A (ja) | 1996-08-16 | 1996-08-16 | 穿刺針の位置検出方法、穿刺針加振装置、加振注液装置および超音波診断装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1057376A true JPH1057376A (ja) | 1998-03-03 |
Family
ID=16685964
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8216273A Pending JPH1057376A (ja) | 1996-08-16 | 1996-08-16 | 穿刺針の位置検出方法、穿刺針加振装置、加振注液装置および超音波診断装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1057376A (ja) |
Cited By (14)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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-
1996
- 1996-08-16 JP JP8216273A patent/JPH1057376A/ja active Pending
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