JPH105725A - 樹脂の熱処理装置及び熱処理方法 - Google Patents

樹脂の熱処理装置及び熱処理方法

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JPH105725A
JPH105725A JP3536597A JP3536597A JPH105725A JP H105725 A JPH105725 A JP H105725A JP 3536597 A JP3536597 A JP 3536597A JP 3536597 A JP3536597 A JP 3536597A JP H105725 A JPH105725 A JP H105725A
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catalyst
resin
heat treatment
heating
treatment apparatus
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JP3536597A
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Akio Ishihara
昭夫 石原
Toshihiro Ishihara
敏弘 石原
Kashio Mochizuki
甲子男 望月
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Original Assignee
ISHIHARA ENG KK
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    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/62Plastics recycling; Rubber recycling

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  • Coke Industry (AREA)
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  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
  • Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 処理対象物に含まれた樹脂成分と触媒との反
応を促進して処理効率を改善できる樹脂の熱処理装置を
提供する。 【解決手段】 樹脂成分を含んだ処理対象物の搬送路2
0を画定する搬送路画定部材3と、搬送路20内を移動
する処理対象物を、搬送路20の少なくとも一部の領域
にて加熱する加熱手段10、7と、加熱により生成され
た樹脂成分の溶融物が流入するように搬送路20に連ね
て設けられ、触媒31を保持可能な触媒保持部4とを熱
処理装置に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラスチック廃棄
物等の処理対象物を熱処理する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】プラスチック廃棄物の処理装置として、
例えば特開昭59−174689号公報には、プラスチ
ック廃棄物と触媒とを混ぜ合わせて予備反応槽に投入
し、予備反応槽を加熱して得られた液相状態のプラスチ
ックを触媒とともに主反応槽へ導くものが開示されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の装置で
は、反応槽内に滞留した夾雑物(廃棄物への混入物や反
応過程で生じたカーボン等の残渣物)により、触媒とプ
ラスチックとの反応が次第に妨げられて処理効率が低下
する。従って、装置を定期的に停止させて夾雑物等を取
り除くか、あるいは夾雑物を排出するための専用の機構
を反応装置の例えば底部に付設する必要があった。
【0004】プラスチック廃棄物の溶融装置としては、
上述した槽内に蓄えるもの以外にも、スクリューコンベ
ア等の搬送装置にて廃棄物を押し出しつつ加熱するいわ
ゆるエクストルーダ方式の装置がある(例えば特開平4
−225092号公報参照))。槽内に廃棄物を蓄える
装置では、プラスチックの溶融と熱分解とが同一の槽内
で同時的に進行するのに対して、エクストルーダ方式の
装置では、プラスチックの固相から液相、そして気相へ
の変化が搬送路に沿って比較的整然と進行する特徴があ
る。その一方、搬送路に対する伝熱面積が制限されるた
め、プラスチック廃棄物を完全に気化させるには比較的
長い搬送路が必要となる。
【0005】本発明は、樹脂の溶融物と触媒との接触を
促進して処理効率を改善できる熱処理装置及び熱処理方
法を提供し、さらには上述したエクストルーダ方式の特
徴を活かした熱処理装置及び熱処理方法を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願各請求項に係る発明
では、次のような熱処理装置又は熱処理方法により上述
した目的を達成する。なお、以下では実施形態の図面に
対応付けて本発明を説明するが、本発明はそれらの形態
に限定されない。
【0007】請求項1の発明の熱処理装置は、樹脂成分
を含んだ処理対象物を加熱する加熱手段(10、7)
と、加熱により生成された樹脂の溶融物と処理対象物中
の夾雑物とを互いに分離する分離手段(25)と、触媒
(31)を保持可能な触媒保持部(4)とを具備し、分
離手段にて分離された溶融物が流入するように触媒保持
部(4)が配置されたものである。この発明によれば、
処理対象物から樹脂成分の溶融物を分離して触媒と効率
よく接触させることができる。
【0008】請求項2の発明の熱処理装置は、樹脂成分
を含む処理対象物を搬送しつつ加熱して樹脂成分を溶融
させる加熱炉(1)を具備し、加熱炉の内部には、樹脂
成分の溶融物と接触するようにして触媒(31)が収容
可能とされたものである。この発明によれば、加熱炉内
に収容された触媒を利用して加熱炉内を移動する樹脂成
分の溶融物の分解を促進できる。
【0009】請求項3の発明の熱処理装置は、樹脂成分
を含んだ処理対象物の搬送路(20)を画定する搬送路
画定部材(3)と、搬送路内を移動する処理対象物を、
搬送路の少なくとも一部の領域にて加熱する加熱手段
(10、7)と、加熱により生成された樹脂成分の溶融
物が流入するように搬送路に連ねて設けられ、触媒(3
1)を保持可能な触媒保持部(4)と、を具備するもの
である。この発明によれば、搬送路(20)を移動する
処理対象物を加熱手段(10、7)で加熱して樹脂成分
の溶融物を連続的に触媒保持部(4)へ送り込んで触媒
(31)により連続的に分解できる。
【0010】請求項4の発明では、請求項3の熱処理装
置において、搬送路(20)の搬送方向が鉛直方向とは
異なる方向に設定され、触媒保持部(4)が搬送路に対
して鉛直下方に配置されている。従って、樹脂成分の溶
融物を重力によって逐次触媒保持部へ導くことができ
る。なお、鉛直下方には、搬送路からみて斜め下方も含
まれる。
【0011】請求項5の発明では、請求項3の熱処理装
置において、搬送路(20)の搬送方向に連なるように
触媒保持部(50)が配置されている。従って、搬送路
(20)に作用する廃棄物の搬送力を利用して溶融物を
触媒保持部(50)に送り込むことができる。
【0012】請求項6の発明では、請求項3の熱処理装
置において、溶融物を処理対象物中の夾雑物から分離す
る分離手段(25)が設けられる。従って、溶融物を夾
雑物から分離して効率よく触媒(31)と接触させるこ
とができる。
【0013】請求項7の発明では、請求項6の熱処理装
置において、搬送路(20)の搬送方向とは異なる方向
に連なるように触媒保持部(4)が配置され、分離手段
(25)にて分離された夾雑物が搬送路に作用する搬送
力により搬出される。従って、夾雑物が搬送路に滞留す
ることなく逐次排出され、それにより装置の長時間連続
運転が可能となる。
【0014】請求項8の発明では、請求項6の熱処理装
置において、搬送路(20)の搬送方向に連なるように
触媒保持部(50)が配置され、分離手段(51)にて
分離された溶融物が搬送路に作用する搬送力により触媒
保持部に送り込まれる。従って、樹脂成分の溶融物が夾
雑物から分離されつつ搬送力により触媒(51)内に連
続的に押し込まれる。
【0015】請求項9の発明では、請求項3の熱処理装
置において、触媒保持部(4)を加熱する触媒加熱手段
(10、6)を具備し、触媒保持部の加熱によって発生
した余熱が搬送路(20)側に伝達される。従って、触
媒保持部(4)の加熱後の余熱を利用して、触媒保持部
から搬送路側に向かって温度が低下するように温度勾配
を設定できる。
【0016】請求項10の発明では、請求項3の熱処理
装置において、触媒保持部(4)及び搬送路画定部材
(3)を取り囲む隔壁(2)を具備し、隔壁(2)の内
側には、触媒保持部の周囲から搬送路の周囲に向かって
熱媒流体が導かれる。従って、触媒保持部と搬送路とを
連続して効率よく加熱できる。
【0017】請求項11の発明では、請求項1〜3のい
ずれかの熱処理装置において、溶融物と触媒とが接触し
て発生する生成物が導かれる二次反応部(35)が設け
られ、二次反応部にも触媒(36)が保持可能とされて
いる。従って、単一の装置内で複数段階に渡って分解反
応を進行させることができる。
【0018】請求項12の発明では、請求項3の熱処理
装置において、触媒保持部(4)よりも搬送方向上流側
で発生したガス成分を溶融物とは異なる経路で搬送路外
へ排出させるガス抜き路(24)が設けられる。従っ
て、処理対象物の樹脂成分が気化するよりも前に気化す
る低沸点物質のガスと、樹脂成分のガスとを分けて回収
できる。ガス抜き路(24)の先方にはガスの回収設備
を設置し、生成ガスを有用な成分として回収、分離可能
なシステムを付設することができる。
【0019】請求項13の発明の熱処理方法では、樹脂
成分を含んだ処理対象物を加熱し、生成された樹脂成分
の溶融物と処理対象物中の夾雑物とを互いに分離し、分
離された溶融物を触媒と接触させる。この発明によれ
ば、処理対象物から樹脂成分の溶融物を分離して触媒と
効率よく接触させることができる。
【0020】請求項14の発明の熱処理方法では、樹脂
成分を含む処理対象物を所定の搬送路に沿って搬送しつ
つ加熱して溶融させ、生成された溶融物を搬送路に連ね
て配置された触媒と接触させる。この発明によれば、搬
送路内で生成された樹脂成分の溶融物を触媒により連続
的に分解できる。
【0021】請求項15の発明では、請求項1又は3の
樹脂の熱処理装置において、触媒保持部(4)には、加
熱により溶融化又はガス化した処理対象物がそれぞれ通
過可能な複数の区分された領域(4a、4b)が設けら
れ、各領域のそれぞれに同一又は異なる触媒(31a、
31b)が設置可能とされている(図6参照)。この発
明によれば、処理対象物の性状及び処理目的に応じて各
領域に適切な触媒を配置することができる。
【0022】請求項16の発明では、請求項1又は3の
樹脂の熱処理装置において、触媒保持部(50)には、
加熱により溶融化又はガス化した処理対象物が通過可能
な複数の通気路(64)及び触媒(63)を備えた触媒
機能部(61)が設置可能であり、触媒機能部(61)
には、触媒加熱手段(58又は65)が付設されている
(図8〜図10参照)。この発明によれば、複数の通気
路(64)を有する触媒機能部(61)の設置により、
熱処理された流体物の閉塞を抑制し、通気路(64)と
触媒(63)との配置を調整する(例えば、通気路の間
隔、広さ、本数等を変化させる)ことにより熱処理され
た流体の圧力損失や接触効率の調整等が行なえる。
【0023】請求項17の発明では、請求項16の樹脂
の熱処理装置において、触媒機能部(61)が、処理対
象物の流れ方向に沿って複数段に設置可能である。この
発明によれば、各触媒機能部(61)を請求項15の発
明における触媒保持部(50)の複数の領域(50a、
50b)として機能させることができる。なお、この場
合、一つの触媒機能部(61)の通気路(64)と、他
の触媒機能部(61)の触媒(63)の部分とを処理対
象物の流れ方向に沿って並べることにより、触媒(6
3)に対する処理対象物の接触効率を改善できる。
【0024】なお、請求項16又は17の発明におい
て、触媒機能部(61)は装置外に脱着可能とすること
が望ましい。
【0025】本発明の熱処理装置にて生成された樹脂成
分のガスを冷却し、凝縮させた後に、油又は化学原料と
して回収するためのコンデンサ(冷却手段)、貯槽、未
凝縮ガスの処理装置等を設けて熱処理システムを完成す
ることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
−第1の実施形態− 図1及び図2は、本発明をプラスチック廃棄物の熱処理
装置に適用した第1の実施形態を示す。本実施形態の熱
処理装置は単一の加熱炉1を主体として構成され、この
加熱炉1は、炉本体2と、炉本体2を水平方向に貫くよ
うに設けられた内筒3と、内筒3の鉛直下方に連なるよ
うにして炉本体2内に収容された触媒室4とを有する。
炉本体2は、鋼板を適宜溶接して成形され、その内外に
は耐熱材料(不図示)が必要に応じて取り付けられる。
炉本体2には、内筒3と同軸の筒形状を呈する外筒2a
と、触媒室4を取り囲む下部隔壁2bとが設けられる。
下部隔壁2bの内側には、触媒室4を画定する内部隔壁
5が設けられ、内部隔壁5と下部隔壁2bとの間には第
1加熱室6が設けられる。また、内筒3と外筒2aとの
間には第2加熱室7が設けられ、両加熱室6、7は外筒
2aの一端側(図1の右端側)に設けられた連絡孔8
(図2参照)を介して互いに連通する。なお、内部隔壁
5の上端縁はその全周に渡って内筒3の外周面と溶接等
によって接合され、それにより触媒室4は加熱室6、7
に対して気密に仕切られている。
【0027】第1加熱室6の一端にはバーナ10を備え
た燃焼室11が設けられる。バーナ10の燃焼によって
加熱された空気は、図中に矢印で示したように、第1加
熱室6内を流通した後に連絡孔8から第2加熱室7へ流
入し、さらには第2加熱室7を内筒3の軸方向に沿って
移動して排気口12から排気される。なお、図1に想像
線で示したように、バーナ10は一カ所に限らず、必要
に応じて加熱室6、7の途中にも適宜設けてよい。
【0028】内筒3の内部にはプラスチック廃棄物の搬
送路20が設けられ、その搬送路20にはプラスチック
廃棄物の搬送用のスクリューオーガ21が挿入される。
このスクリューオーガ21は、不図示の駆動源(例えば
電動モータ)により中心軸21aの回りに回転駆動され
る。これにより、内筒3の一端側の投入口22から投入
されたプラスチック廃棄物が搬送路20内を内筒3の軸
方向に搬送される。このときの搬送方向は第2加熱室7
における加熱空気の流れ方向と逆向きに設定されてい
る。なお、投入口22の上方には、プラスチック廃棄物
を粉砕しつつ投入口22へ連続的に投入可能な投入機構
(不図示)が設けられる。内筒3の他端側には、排出口
23が下向きに、ガス抜き口24が上向きにそれぞれ設
けられる。スクリューオーガ21の中心軸21aは好ま
しくは中空軸状に形成する。中心軸21aの中空部分に
熱媒流体(例えば熱媒油)を流通させて廃棄物を中心軸
21a側から加熱してもよい。
【0029】内筒3の投入口21から排出口23へ至る
途中の底部には複数の落液孔25が形成され、それらの
鉛直下方に上述した触媒室4が配置される。落液孔25
の大きさは、廃棄物中の夾雑物(例えば廃棄物に当初か
ら混入していた固形物やプラスチックの加熱過程で発生
したカーボン、無機充填材等の残渣物)が通過できない
程度の大きさに設定される。このため、搬送路20内で
生成されたプラスチックの溶融物は、落液孔25の位置
で夾雑物から分離されて触媒室4へ落下する。触媒室4
の底部にはトレイ30が載置され、そのトレイ30に
は、プラスチックの溶融物と接触してこれを分解する触
媒31が収容される。
【0030】炉本体2の端部壁2cには触媒室4の底部
に通じる開口32が形成され、その開口32は蓋板33
にて塞がれている。蓋板33は、ボルト等の固定手段に
より端部壁2cに着脱可能に取り付けられる。従って、
蓋板33を取り外せば、触媒31をトレイ30とともに
触媒室4から炉本体2の外部へ水平に引き出すことがで
きる。
【0031】また、開口32の上方には触媒室4に通じ
るガス取出管34が接続され、そのガス取出管34の途
中には触媒管35が取り付けられる。触媒管35は、両
端のフランジ35aがボルト等の固定手段にてガス取出
管34のフランジ34aと結合されることにより、ガス
取出管34に着脱自在に取付けられる。触媒管35の内
部には触媒36が収容される。触媒36は、プラスチッ
クの溶融物と触媒31との接触によって発生するガス状
生成物と接触してこれをさらに分解する。なお、触媒3
1、36は処理対象のプラスチックや回収する目的物に
応じて適宜選択してよい。触媒31と36は同質のもの
でも、異質のものでもよい。すなわち、各触媒31、3
6には目的に応じて最適なものをそれぞれ選択できる。
【0032】ガス取出管34の途中には分岐管37が接
続され、その分岐管37にはエアーポンプ38が接続さ
れる。分岐管37とガス取出管34との分岐位置には、
軸39aを中心に回動可能なダンパ39が設けられる。
このダンパ39を図1の実線位置から点線位置へ回動さ
せると、エアーポンプ38が触媒室4と連通する。
【0033】以上の装置では、投入口22から搬送路2
0にプラスチック廃棄物が投入されると、その廃棄物が
スクリューオーガ21にて搬送されつつそこに含まれる
プラスチックが第2加熱室7からの熱によって徐々に溶
融する。すなわち、搬送路20では、プラスチックの固
体から液体への相変化が廃棄物の搬送方向に沿って整然
と進行する。従って、分解対象のプラスチックがほぼ完
全に溶融する領域を特定してその位置に落液孔25を設
け、それにより廃棄物からプラスチックの溶融物のみを
分離して触媒室4の触媒31と効率よく接触させること
ができる。
【0034】触媒室4は第1加熱室6を通過する加熱空
気の熱によって所定の反応温度、例えば400°Cに加
熱される。従って、触媒室4に落下したプラスチックの
溶融物は触媒31と接触して直ちに分解される。この分
解によって発生したガス状生成物がガス取出管34に流
入し、触媒36によりさらに接触分解されて次工程へ送
られる。次工程では、例えばコンデンサによりガスを冷
却して油や化学原料を回収する処理が行われる。
【0035】以上のように、本実施形態の装置では、搬
送路20内で生成されたプラスチックの溶融物を触媒3
1と接触させて気化を促進するようにしたから、触媒3
1を用いることなく気化させる場合と比較して搬送路2
0が短くて足りる。搬送路20と触媒室4とが同一の加
熱炉1内に収容されているから、例えば搬送路20から
取り出した溶融物を配管を介して別の加熱装置へ送出す
る場合と比較して熱損失が小さく抑えられる。なお、触
媒室4内のガスをガス取出管34の下流側に吸引して触
媒室4内を減圧し、それによりガス取出管34からのガ
スの回収効率を改善してもよい。
【0036】落液孔25を通過できずに搬送路20に取
り残された夾雑物はスクリューオーガ21により排出口
23まで搬送されてそこから排出される。従って、夾雑
物を取り除くために定期的に装置を停止させる必要がな
い、仮にそのような必要が生じても、頻度は極めて少な
い。また、夾雑物が触媒31側に混入して接触反応が妨
げられることもない。
【0037】廃棄物が落液孔25に達するまでの過程で
廃棄物中の低沸点物質(例えば塩素成分)が気化した場
合、そのような気化成分は内筒3の上部の内壁に沿って
搬送路20を移動し、ガス抜き口24から排出される。
すなわち、図3に示したように、本実施形態の熱処理装
置1では、投入口22から投入された廃棄物が、落液孔
25から落下するプラスチックの溶融物Xと、排出口2
3まで搬出されて落下する夾雑物Yと、ガス抜き口24
から排出されるプラスチック成分以外のガスZとに分離
されて搬送路20から排出される。従って、塩素ガスの
ような不所望のガスZを処理対象のガス(ガス取出管3
4から排出されるガス)と区別して適切な処理を施すこ
とができる。ちなみに、槽内に廃棄物及び触媒を蓄えて
加熱する装置では、溶融過程で発生する不所望のガス
と、プラスチックが触媒と接触して発生するガスとの分
離が困難である。なお、図1に想像線で示したように、
ガス抜き口24は必要に応じて内筒3の途中に適宜数設
けてよい。
【0038】本実施形態の装置では、内筒3の搬送路2
0と触媒室4とが分離されているので、触媒室4側の伝
熱面積が内筒3の形状や大きさの制限を受けない。従っ
て、触媒室4の内部隔壁5の表面積を自由に拡大して伝
熱量を増加させ、それにより、触媒室4での反応を促進
できる。このため、内筒3やスクリューオーガ21の伝
熱面積を無理に拡大する必要がなく、これらの要素が小
型化される。落液孔25の直下に触媒室4を設けている
ため、ポンプ等の動力設備を使用せずに溶融物を触媒と
接触させることができる。
【0039】触媒室4からのガス取出管34の途中にも
触媒36が装着可能とされているので、ガス状生成物を
触媒と接触させるための反応器を別に設ける必要がなく
なる。従って、プロセスが簡略化されてプラスチック廃
棄物処理システムのスケールダウンが可能となる。ま
た、プラスチックを触媒と複数段に渡って接触させる構
造の採用により、触媒の組み合わせを変化させる等の操
作によって多様な処理を実現できる。なお、プラスチッ
クを液相状態のままで複数段に触媒と接触させてもよ
い。
【0040】蓋板33を取り外すだけで触媒室4から炉
外へ触媒31を取り出せるようにしたので、触媒31の
交換や再生が簡単に行える。触媒36についても同様で
ある。また、ダンパ39を図1の点線位置へ回動させ、
エアーポンプ38から分岐管37及びガス取出管34を
介して触媒室4へ空気(酸素)を供給しつつバーナ10
を焚いて触媒室4を加熱すれば、触媒31を触媒室4に
収容したまま再生できる。この再生操作を定期的かつ自
動的に行えば、触媒交換なしで装置を長期間運転でき
る。触媒36も同様にして再生可能である。触媒31の
みを再生するときは触媒管35の内部から触媒36を取
り除けばよく、反対に触媒36のみを再生するときはト
レイ30を触媒室4から取り出せばよい。なお、投入口
22側から触媒室4に向かって空気等を供給してもよ
い。
【0041】燃焼室11からの加熱空気の熱で触媒室4
を加熱し、熱交換後の空気を第2加熱室7へ導いて廃棄
物の搬送方向と逆向きに流通させるようにしたので、プ
ラスチック廃棄物の処理に最適な温度勾配を装置に与え
ることができる。すなわち、プラスチック廃棄物を熱処
理する際には、融点の異なる種々の素材を均質に溶融さ
せる必要から、廃棄物の投入直後は低温でそこから徐々
に温度が上昇するように温度勾配を設定することが望ま
しい。上述した加熱空気の流れ順序によれば、触媒室4
が最も高温で、落液孔25から投入口22へ向かうほど
低温となるような温度勾配が得られるから、上述した要
請に容易に応えることができる。
【0042】以上の実施形態では、落液孔25によりプ
ラスチックの溶融物のみを触媒室4へ落下させたが、こ
れに限らず各種の手段を用いてプラスチックの溶融物を
触媒室4へ導くようにしてよい。例えば、落液孔25に
代えてフィルタや金網等の濾過部材を内筒3に取り付け
てプラスチックの溶融物が触媒室4側へ滲み出るように
してもよい。触媒31は触媒室4の底部に載置される例
に限らない。例えば図4に示すように、外筒2aの側方
から落液孔25の直下まで触媒31を差し込むようにし
てもよい。触媒31はトレイ30のような容器に収容し
てもよく、一定の成形体に担持させてもよい。内筒3の
落液孔25が形成される部分を切り欠き、その切り欠き
部分に触媒31を担持させた成形体を埋め込んでもよ
い。触媒31の成形体それ自体に発熱機能を付与しても
よい。内筒3は水平設置されるものに限らず、斜めに傾
斜しあるいは鉛直方向に設置されるものでもよい。
【0043】−第2の実施形態− 上述した実施形態では、搬送路20に対して触媒室4が
鉛直下方に連ねて配置されているが、本実施形態では、
図5に示すように搬送路20の搬送方向下流側に触媒室
50が連ねて配置される。なお、図5では装置の左半分
が省略されているが、この部分は図1の落液孔25より
も左側と同じである。触媒室50には触媒51が充填さ
れる。触媒51は、一定形状に成形されたもの、あるい
は適当な保持手段に保持させたもののいずれも構わない
が、プラスチックの溶融物の通過を許容し、それ以外の
夾雑物Yの通過は阻止する程度の隙間を触媒51に設け
ておく。好ましくは、触媒51に発熱機能を与える。
【0044】搬送路20と触媒室50との接続位置には
夾雑物Yの回収容器53が配置される。回収容器53
は、図1のトレイ30と同様にして炉外へ取り出し可能
に設ける。触媒室50の後方にはガス取出管54が連ね
て設けられ、その途中にも触媒55を収容する触媒室5
6が設けられる。触媒51、55には、互いに異なるも
のを使用できる。図1の触媒36と同様にして、触媒5
1、55を炉外へ取り出し可能としてもよい。触媒室5
0やガス取出管54の周囲は炉本体2で取り囲まれ、そ
の内側に熱媒流路58が形成される。熱媒流路58の空
気はバーナー等で加熱され、その加熱空気は廃棄物の搬
送方向に対して逆向きに流される。
【0045】本実施形態によれば、スクリューオーガ2
1にて搬送路20の終端まで廃棄物が搬送されると、そ
れまでの加熱工程で溶融したプラスチックがスクリュー
オーガ21の搬送力を受けて触媒51内に押し込まれ
る。触媒51と接触して生成されたガス成分はガス取出
管54から触媒55へと導かれてさらに分解され、その
後に次工程へ送られる。夾雑物Yは触媒51を通過でき
ないために搬送路20の末端に取り残されて回収容器5
3に落下する。回収容器53を炉外へ取り出すことによ
り、夾雑物中の有価物(例えば金属片)を回収できる。
なお、触媒室50の入口に、触媒51とは異なるフィル
タ等の分離手段を設けてプラスチックの溶融物と夾雑物
Yとを分離してもよい。
【0046】−第3の実施形態− 図6は本発明の第3の実施形態を示す。なお、図1との
共通部分には同一符号を付してある。この実施形態で
は、触媒室4に収容されたトレイ30に仕切り30aを
設けることにより、トレイ30上に二種類の触媒31
a、31bを収容可能としたものである。従って、触媒
室4には、触媒31aによる反応領域4aと、触媒31
bによる反応領域4bとが設けられることになる。な
お、仕切り30aを二以上設けて3種類以上の触媒を収
容可能としてもよい。
【0047】−第4の実施形態− 図7〜図10は本発明の第4の実施形態を示すものであ
る。図7に示すように、本実施形態は、第2の実施形態
における触媒室50を、仕切り板60により領域50
a、50bに区分し、それぞれの領域50a、50bに
同一又は異なる触媒51a、51bを設置可能としたも
のである。なお、仕切り板60には加熱により溶融化又
はガス化した処理対象物が通過可能な貫通孔(不図示)
を適宜設ける。
【0048】図8及び図9は、領域50a、50bに対
する触媒の取付け構造の一例を示している。この例で
は、炉本体2に対して着脱可能な触媒ユニット(触媒機
能部)61…が、炉本体2の長手方向に少なくとも二つ
設置される。触媒ユニット61には一対の仕切り板6
2、62が設けられ、それらの間に複数の触媒筒63…
が取付けられる。なお、図8及び図9では触媒筒63を
ハッチングにて示している。また、図8は炉本体2の中
心線CLの片側のみを示している。
【0049】図9(b)から明らかなように、仕切り板
62には処理対象物を通過させる複数の貫通孔62a
(図では一部のみを示す。)が設けられる。仕切り板6
2に対する触媒筒63の取付けには種々の構造を用いて
よいが、例えば図9に示すように、仕切り板62に半円
筒形の受け部62b…を設け、これらの間に触媒筒63
を架け渡すことができる。触媒筒63は、例えば処理対
象物を分解するための触媒を円筒形に焼成して構成す
る。あるいは、円筒形等に形成された触媒収容器の内部
に触媒を詰め込んだ構造でもよい。
【0050】触媒ユニット61は、炉本体2の熱媒流体
58を通過する流体にて加熱される。図10(a)に示
すように、触媒筒63自身を加熱源65と接続して発熱
させてもよい。触媒筒63の側面に一又は二以上の穴6
3aを設けて処理対象物と触媒との接触効率を高めるよ
うにしてもよい。
【0051】図8に示したように、一対の仕切り板62
間に保持された触媒筒63同士の隙間により、溶融化又
はガス化した処理対象物が直線的に通過可能な通気路6
4が構成される。触媒筒63同士の配置、大きさ、本数
等を変更することにより通気路64の断面積を変更し、
それにより処理対象物が通過する際の圧力損失や触媒へ
の接触効率等を所望の値に設定できる。仕切り板62の
貫通孔62aの大きさ、個数によっても圧力損失や触媒
に対する接触効率などを調整できる。
【0052】図8の例では、触媒室50の入口側(図の
左側)の触媒ユニット61と、反対側の触媒ユニット6
1とでは、触媒筒63の配置が異なっており、左側のユ
ニット61の通気路64の延長上に右側のユニット61
の触媒筒63が並んでいる。これにより、左側のユニッ
ト61の通気路64を、触媒と搬送することなく通過し
たガス等が次段のユニット61の触媒筒63に必ず接触
する。
【0053】さらに、図8に特に符号63aで示した触
媒筒は、触媒室50の入口側がテーパ状に拡径し、反対
側がテーパ状に縮径する。このような構造的工夫を追加
することにより、通気路64の特性を様々に変化させて
処理対象物に適した装置を提供できる。
【0054】なお、図7の実施形態では、ガス取出管5
4に対して抜き差し可能なユニット70に触媒55を収
容し、触媒55の交換の手間を軽減している。触媒室5
6にも仕切りを設けて触媒室50と同様の構成にしても
よい。
【0055】図10(b)は触媒ユニット61の変形例
を示す。このユニット61′は、搬送路20(図7参
照)の内径とほぼ等しい直径の円筒形に形成される。触
媒を円筒形等に焼成してユニット61′を構成してもよ
いし、筒状の容器内に触媒を詰め込んでユニット61′
を構成してもよい。ユニット61′には、これを貫通す
る一又は二以上の通気路64を形成する。通気路64の
断面積、本数、間隔などを調整することにより、処理対
象物の圧力損失や触媒に対する接触効率などを調整でき
る。ユニット61′は円筒形に限らず、図10(c)に
示すような湾曲した形状としてもよい。ユニット61′
を図7の触媒室56に垂直に設けてもよい。
【0056】上述した各実施形態においては、それぞれ
次のような変形が可能である。
【0057】廃棄物の搬送力は、スクリューオーガ21
に限らず適宜の手段にて与えてよい。例えば圧力を与え
て廃棄物を押し出すようにしてもよい。プラスチック廃
棄物に限らず、プラスチック成分を含んだ各種のものを
処理できる。例えば、リチウム電池やプリンタカートリ
ッジのように樹脂にてパッケージされたものや、樹脂の
内包したものも本発明によれば安全に処理できる。
【0058】本発明は、エクストルーダ型の処理装置以
外にも適用の余地がある。例えば一つの槽内でプラスチ
ック等の処理対象物を溶融させ、別の槽にて熱分解反応
を行う二槽式の処理装置であっても、処理対象物のプラ
スチックが溶融した段階でこれを夾雑物から分離して触
媒に導くようにしてもよい。触媒や処理対象物を気体で
加熱する例に限らず、熱媒油等の液体で加熱してもよ
い。バンドヒータのような電気的加熱手段を利用して触
媒等を加熱してもよい。図5及び図7の回収容器53の
位置に触媒を設けてもよい。
【0059】図11は、第1又は第3の実施形態に係る
処理装置が組み込まれた熱処理システムを示す。この熱
処理システムでは、ガス取出管34から取り出されたガ
スがコンデンサ41に導かれて冷却及び凝縮され、その
後に所定のガス処理部43を経て回収設備44に回収さ
れる。コンデンサ41やガス処理部43にて分離された
有用な油や化学原料は貯槽42に導かれて蓄えられる。
ガス抜き口24から取り出されたガスは回収設備44に
回収される。貯槽42の回収物を装置2の熱源等に供給
してもよい。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る樹脂
の熱処理装置及び熱処理方法によれば、樹脂成分の溶融
物を夾雑物から分離して触媒と接触させ、あるいは搬送
路に沿って移動する廃棄物中の樹脂成分をその溶融段階
で搬送路から排出させてこれに連なる触媒保持部へ導く
ようにしたから、触媒を有効に活用して樹脂成分の分解
を促進し、それにより小型で処理効率の高い熱処理装置
を実現できる。特に、請求項2の発明では単一の加熱炉
内に搬送路と触媒保持部を設けたので、搬送路から触媒
へと溶融物を導くときの熱損失が抑えられ、処理効率が
一層改善される。搬送路と触媒保持部とで別々の加熱炉
を利用する場合と比較して装置が小型化され、装置の製
造コストや設置面積が小さくて済む。
【0061】さらに、請求項4の発明では、樹脂成分の
溶融物を重力によって触媒保持部へ導くことができるか
ら、熱処理装置の構成を簡素化できる。請求項5の発明
では、搬送路に作用する搬送力を利用して樹脂成分の溶
融物を触媒に連続的に送り込むことができる。請求項6
の発明では、搬送路中の廃棄物を樹脂成分の溶融物と夾
雑物とに分離できるから、夾雑物の混入による樹脂成分
と触媒との接触効率の低下を抑えて樹脂成分を効率よく
熱分解できる。また、搬送路に作用する搬送力を利用し
て、分離された夾雑物又は溶融物を送り出すこともでき
る。請求項7の発明では、搬送路に作用する搬送力を利
用して夾雑物を連続的に排出できるから、装置を長時間
連続して運転することが可能となる。請求項8の発明で
は、搬送路に作用する搬送力を利用して樹脂成分の溶融
物を触媒保持部へ連続的に押し込むことができるから、
触媒と溶融物との接触を強制的に行わせて処理効率をさ
らに改善できる。請求項9、10の発明では、触媒保持
部の余熱を搬送路を加熱するための熱源に利用して装置
の熱収支を改善でき、特に請求項10の発明では、プラ
スチック廃棄物の処理に最適な温度勾配を搬送路に生じ
させることができる。請求項11の発明では、樹脂成分
を触媒と複数段に接触させてその分解を促進できるか
ら、高品質な油や化学原料を回収できる。請求項12の
発明では、樹脂成分の溶融過程で発生した樹脂成分より
も低沸点の物質の気化物と、樹脂成分の気化物とを分離
して両者にそれぞれ適切な処理を施すことができる。
【0062】請求項15の発明では処理対象物の性状及
び処理目的に応じて各領域に適切な触媒を配置すること
ができる。請求項16の発明では、複数の通気路を有す
る触媒機能部の設置により、熱処理された流体物の閉塞
を抑制し、通気路と触媒との配置を調整することにより
熱処理された流体の圧力損失や触媒に対する接触効率の
調整等が行なえるので、処理対象物の性状や処理目的に
応じた適切な処理が行なえるようになる。請求項17の
発明では、各触媒機能部を請求項15の発明における触
媒保持部の複数の領域として機能させることができるの
で、請求項16の発明にも増して適切な処理が行なえる
ようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る熱処理装置の断
面図。
【図2】図1のII−II線に沿った断面図。
【図3】図1の装置において廃棄物が分離される様子を
示す図。
【図4】図2の一部を変更した例を示す図。
【図5】本発明の第2の実施形態に係る熱処理装置の要
部の断面図。
【図6】本発明の第3の実施形態に係る熱処理装置の断
面図。
【図7】本発明の第4の実施形態に係る熱処理装置の要
部の断面図。
【図8】図7の装置における触媒室の構造を拡大して示
す図。
【図9】図8の要部を拡大して示した図。
【図10】図9の触媒ユニットの詳細を示した図。
【図11】第1又は第3の実施形態の処理装置を組み込
んだ熱処理システムの概略を示す図。
【符号の説明】
1…加熱炉 2…炉本体 2a…外筒 2b…下部隔壁 3…内筒 4、50…触媒室 5…内部隔壁 6…第1加熱室 7…第2加熱室 8…連絡孔 10…バーナ 11…燃焼室 20…搬送路 21…スクリューオーガ 22…投入口 23…排出口 24…ガス抜き口 25…落液孔 31、36、51、55…触媒 60、62…仕切り板 61、61′…触媒ユニット 63…触媒筒 64…通気路 65…加熱源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B09B 3/00 302A

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂成分を含んだ処理対象物を加熱する
    加熱手段と、 加熱により生成された樹脂の溶融物と前記処理対象物中
    の夾雑物とを互いに分離する分離手段と、 触媒を保持可能な触媒保持部と、を具備し、 前記分離手段にて分離された溶融物が流入するように前
    記触媒保持部が配置されたことを特徴とする樹脂の熱処
    理装置。
  2. 【請求項2】 樹脂成分を含む処理対象物を搬送しつつ
    加熱して前記樹脂成分を溶融させる加熱炉を具備し、 前記加熱炉の内部には、前記樹脂成分の溶融物と接触す
    るようにして触媒が収容可能とされていることを特徴と
    する樹脂の熱処理装置。
  3. 【請求項3】 樹脂成分を含んだ処理対象物の搬送路を
    画定する搬送路画定部材と、 前記搬送路内を移動する処理対象物を、前記搬送路の少
    なくとも一部の領域にて加熱する加熱手段と、 加熱により生成された前記樹脂成分の溶融物が流入する
    ように前記搬送路に連ねて設けられ、触媒を保持可能な
    触媒保持部と、を具備したことを特徴とする樹脂の熱処
    理装置。
  4. 【請求項4】 前記搬送路の搬送方向が鉛直方向とは異
    なる方向に設定され、 前記触媒保持部が前記搬送路に対して鉛直下方に配置さ
    れていることを特徴とする請求項3記載の樹脂の熱処理
    装置。
  5. 【請求項5】 前記搬送路の搬送方向に連なるように前
    記触媒保持部が配置されたことを特徴とする請求項3記
    載の樹脂の熱処理装置。
  6. 【請求項6】 前記溶融物を前記処理対象物中の夾雑物
    から分離する分離手段を具備したことを特徴とする請求
    項3記載の樹脂の熱処理装置。
  7. 【請求項7】 前記搬送路の搬送方向とは異なる方向に
    連なるように前記触媒保持部が配置され、前記分離手段
    にて分離された前記夾雑物が前記搬送路に作用する搬送
    力により搬出されることを特徴とする請求項6記載の樹
    脂の熱処理装置。
  8. 【請求項8】 前記搬送路の搬送方向に連なるように前
    記触媒保持部が配置され、前記分離手段にて分離された
    溶融物が前記搬送路に作用する搬送力により前記触媒保
    持部に送り込まれることを特徴とする請求項6記載の樹
    脂の熱処理装置。
  9. 【請求項9】 前記触媒保持部を加熱する触媒加熱手段
    を具備し、前記触媒保持部の加熱によって発生した余熱
    が前記搬送路側に伝達されることを特徴とする請求項3
    記載の樹脂の熱処理装置。
  10. 【請求項10】 前記触媒保持部及び前記搬送路画定部
    材を取り囲む隔壁を具備し、 前記隔壁の内側には、前記触媒保持部の周囲から前記搬
    送路の周囲に向かって熱媒流体が導かれることを特徴と
    する請求項3記載の樹脂の熱処理装置。
  11. 【請求項11】 前記溶融物と前記触媒とが接触して発
    生する生成物が導かれる二次反応部を具備し、前記二次
    反応部にも触媒を保持可能としたことを特徴とする請求
    項1〜3のいずれかに記載の樹脂の熱処理装置。
  12. 【請求項12】 前記触媒保持部よりも搬送方向上流側
    で発生したガス成分を前記溶融物とは異なる経路で前記
    搬送路外へ排出させるガス抜き路を設けたことを特徴と
    する請求項3記載の樹脂の熱処理装置。
  13. 【請求項13】 樹脂成分を含んだ処理対象物を加熱
    し、生成された前記樹脂成分の溶融物と前記処理対象物
    中の夾雑物とを互いに分離し、分離された溶融物を触媒
    と接触させることを特徴とする樹脂の熱処理方法。
  14. 【請求項14】 樹脂成分を含む処理対象物を所定の搬
    送路に沿って搬送しつつ加熱して溶融させ、生成された
    溶融物を前記搬送路に連ねて配置された触媒と接触させ
    ることを特徴とする樹脂の熱処理方法。
  15. 【請求項15】 前記触媒保持部には、加熱により溶融
    化又はガス化した処理対象物がそれぞれ通過可能な複数
    の区分された領域が設けられ、各領域のそれぞれに同一
    又は異なる触媒が設置可能とされていることを特徴とす
    る請求項1又は3記載の樹脂の熱処理装置。
  16. 【請求項16】 前記触媒保持部には、加熱により溶融
    化又はガス化した処理対象物が通過可能な複数の通気路
    及び触媒を備えた触媒機能部が設置可能であり、前記触
    媒機能部には、触媒加熱手段が付設されていることを特
    徴とする請求項1又は3記載の樹脂の熱処理装置。
  17. 【請求項17】 前記触媒機能部が、前記処理対象物の
    流れ方向に沿って複数段に設置可能であることを特徴と
    する請求項16記載の樹脂の熱処理装置。
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