JPH1055827A - 電力貯蔵用電池の放熱装置 - Google Patents

電力貯蔵用電池の放熱装置

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JPH1055827A
JPH1055827A JP21142396A JP21142396A JPH1055827A JP H1055827 A JPH1055827 A JP H1055827A JP 21142396 A JP21142396 A JP 21142396A JP 21142396 A JP21142396 A JP 21142396A JP H1055827 A JPH1055827 A JP H1055827A
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heat
power storage
storage battery
heat pipe
battery module
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JP21142396A
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English (en)
Inventor
Kenya Kawabata
賢也 川畑
Masahiro Kotani
正浩 小谷
Yuichi Kimura
裕一 木村
Jun Niekawa
潤 贄川
Kenji Watanabe
健次 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furukawa Electric Co Ltd
Tokyo Electric Power Company Holdings Inc
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
Tokyo Electric Power Co Inc
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 制御機器を用いることなく電池温度に合わせ
て放熱を行い、放電出力が変化しても、自律的に電池温
度を制限内に維持する電力貯蔵用電池の放熱装置を提供
すること。 【解決手段】 電力貯蔵用電池モジュール1に取り付け
られ、蒸発部22と凝縮部24とを具備するヒートパイ
プ20を有する電力貯蔵用電池の放熱装置において、前
記ヒートパイプ20には、作動流体と不凝縮性ガスとが
封入してあり、前記ヒートパイプ20の蒸発部22は、
前記電池モジュール1の下部に取り付けられた均熱板3
に略水平方向に挿入してあり、前記ヒートパイプ20の
凝縮部24は、前記電池モジュール1の側面に略鉛直ま
たは水平から30°以上で立ち上がった管で構成してあ
り、前記凝縮部24の上部にはガス溜め部25が設けて
あり、前記凝縮部24に放熱部26が装着してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえばナトリウ
ム−硫黄電池(NAS電池)などの電力貯蔵用電池の放
熱装置に関し、特に放熱能力が連続的に可変である不凝
縮性ガス入りヒートパイプを用いた電力貯蔵用電池の放
熱装置に係り、たとえば自動車用電池の放熱装置、ある
いはその他の用途の電池の放熱装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】このよ
うな電力貯蔵用電池は、放電、充電、待機を1サイクル
にして、特に、放電時に電池から熱が発生するため放熱
機構を必要とする。現状の温度調節方法としては断熱性
の優れた真空断熱容器とヒータを用いている。これは、
放電時の発熱量に応じて予め真空度を調節した容器表面
から放熱を行って電池の温度上昇を抑え、充電および待
機(調整)時にはすでに調節された真空度に応じた放熱
量により、電池温度が降下する。一般的には、充放電の
1サイクルの終了時には初期温度に合わせる必要がある
ため、待機(調整)時の過程ではヒータ入力を調節しな
がら所定の温度以下になることなく初期温度に到達させ
ている。このようにして、電池を安定に維持する制定温
度(低温側温度、例えば300℃)と、電池の寿命に関
わる最高温度(例えば350℃)の間に納めている。
【0003】従って、発熱量が変化する運用、即ち電池
の放電出力が変化する運用を行おうとすると、その都
度、真空断熱容器の真空度を調節して、電池温度の最低
値、最大値の間に維持させる必要があり、運転管理がき
わめて煩雑となる。本発明は、このような実状に鑑みて
なされ、放電出力が変化しても自律的に放電量が増加
し、制御機器を用いることなく電池温度に合わせて放熱
を行う電力貯蔵用電池の放熱装置を提供することを目的
とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る電力貯蔵用電池の放熱装置は、電力貯
蔵用電池モジュールに取り付けられ、蒸発部と凝縮部と
を具備するヒートパイプを有する電力貯蔵用電池の放熱
装置において、前記ヒートパイプには、作動流体と不凝
縮性ガスとが封入してあり、前記ヒートパイプの蒸発部
は、前記電池モジュールの下部に取り付けられた均熱板
に略水平方向に挿入してあり、前記ヒートパイプの凝縮
部は、前記電池モジュールの側面に略鉛直または水平か
ら30°以上で立ち上がった管で構成してあり、前記凝
縮部の上部にはガス溜め部が設けてあり、前記凝縮部に
放熱部が装着してあることを特徴とする。
【0005】前記作動流体が、ビフェニールとビフェニ
ールエーテルとの混合物、アルキルジフェニル、および
ナフタリンのうちから選ばれる一種以上のものであるこ
とが好ましい。前記ヒートパイプのガス溜め部は、前記
凝縮部に対する容積の比が1以上であることが好まし
い。
【0006】前記ヒートパイプの蒸発部内壁に、毛細管
現象促進部材が装着してあることが好ましい。毛細管現
象促進部材は、蒸発部内壁のみでなく、凝縮部まで延び
るように敷設しても良い。前記毛細管現象促進部材が、
燒結金属、メッシュ(たとえば金属製あるいはその他の
耐熱性部材)、およびファイバ束によるウイックのうち
のいずれか一種以上のものであることが好ましい。
【0007】前記ヒートパイプの放熱部は、アルミニウ
ム系金属で構成され、前記凝縮部と接触して前記電池モ
ジュールの一側面に略平行なベース部と、前記ベース部
から電池モジュールとは反対方向または両方向に突出し
て取り付けられた薄板状の櫛形フィンとを有することが
好ましい。フィンは、鉛直方向に沿って延びることがさ
らに好ましい。
【0008】本発明に係る電力貯蔵用電池の放熱装置
は、発電所などの固定設備のみでなく、電気自動車など
の車両に搭載される電池の放熱装置としても利用でき
る。
【0009】
【作用】ヒートパイプは真空中に少量の作動流体を注入
し封止しているものであるが、不凝縮性ガス入りヒート
パイプは、作動流体と同時に適量の不凝縮性ガス(例え
ばアルゴン)をヒートパイプ内に封入する。このヒート
パイプを作動させると、ヒートパイプ内の蒸発流によっ
て不凝縮性ガスが凝縮部端に押し込まれる。不凝縮性ガ
スは環境温度に支配され、また、作動流体の飽和圧力の
温度依存性は、不凝縮性ガスに比べて著しく大きいの
で、温度が上昇すると、作動流体と不凝縮性ガスとの界
面が、厳密には多少の拡散効果があるものの、凝縮部側
に移動することになる。
【0010】したがって、この界面の位置を最低保持温
度(ナトリウム−硫黄電池では約300℃)付近で蒸発
部の凝縮部側に、最高保持温度(ナトリウム−硫黄電池
では330〜350℃)付近で凝縮部とガス溜めとの境
界位置になるように不凝縮性ガスを封入すると、最低保
持温度に達するまでの温度では、ヒートパイプとしての
機能が抑制される。一方、その後の温度上昇で凝縮部に
作動流体領域が移動すると有効凝縮部が拡大され、放熱
量が順次増加していき、上限温度に達したとき、つま
り、不凝縮性ガスが凝縮部端のガス溜め部に収納された
ときに発熱量に見合う放熱量が得られれば、外部動力を
全く使用せず適切な温度範囲に電池を保持することがで
きる。
【0011】このとき、作動流体にビフェニールとビフ
ェニールエーテルの混合物を用いると、毒性が低く安価
で、350℃付近で安定であり、ヒートパイプの適切な
作動が可能である。また、蒸発部は水平であるため、ベ
ア管(一般的な配管)では、凝縮した作動流体が蒸発部
の端部まで到達せずにドライアウト(過熱状態になる)
を生じさせてしまうおそれがある。しかしながら、本発
明では、蒸発部の内壁に金属製メッシュなどの毛細管現
象促進部材を敷設することで、毛細管力を利用して作動
流体を端部、あるいは管の上壁まで輸送することができ
る。
【0012】また、ガス溜め部は、凝縮部に対するガス
溜め部の容積比を1以上にとると、上限温度と下限温度
との差を40℃程度に抑えることができ、電池の最適温
度範囲に収めることができる。必要に応じてこの比をさ
らに大きくすると、より高精度の温度制御ができる。
【0013】また、放熱フィンを、アルミニウム系金属
で構成すると軽量かつ熱伝導率が良く放熱効率が向上す
る。また、凝縮部と接触して電池モジュールの一側面に
平行なベース部と、前記ベース部から電池モジュールと
は反対方向に突出し鉛直方向に取り付けられた薄板状フ
ィンからなる放熱フィンを用いることで、横方向の熱伝
導はベース部の肉厚で調節することができ、しかもフィ
ンの表面積を嫁ぐことができ、自然体流に対して良好な
気流を得ることができる。
【0014】さらに、電池モジュールの下部に、ヒート
パイプを挿入しているため、単電池間の均熱にも貢献で
きる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る電力貯蔵用電
池の放熱装置を、図面に示す実施形態に基づき、詳細に
説明する。図1(A)は本発明の一実施形態に係る電力
貯蔵用電池の放熱装置の概略断面図、同図(B)は同図
(A)に示す横断面図、図2はヒートパイプの蒸発部の
横断面図、図3は本発明の他の実施形態に係るヒートパ
イプの蒸発部の横断面図である。
【0016】第1実施形態 図1に示す実施形態に係る電力貯蔵用電池の放熱装置
は、断熱材で形成されたモジュールケース1内に、円筒
状のナトリウム−硫黄単電池2が複数立設して収納され
ている。本実施形態では、縦25基、横12基の単電池
2が収納されているが、本発明では特に限定されること
はない。
【0017】この断熱モジュールケース1の底部には、
熱伝導性に優れた均熱板3が取り付けてあり、この均熱
板3の長手方向に沿って、ヒートパイプ20の蒸発部2
2が略水平方向に延在して挿入してある。均熱板3は、
たとえば厚さ22mmのアルミニウム板材で構成してあ
る。
【0018】本実施形態のヒートパイプ20は、真空の
管内に作動流体と不凝縮性ガスを封入したもので、作動
流体としては特に限定されないが、制御する温度範囲に
応じて、ビフェニールとビフェニールエーテルとの混合
物、アルキルジフェニル、およびナフタリンのうちから
選ばれる。具体的には、たとえばサームエス300(ビ
フェニール26.5%、ビフェニールエーテル73.5
%の混合物=新日鐵化学社製)などを例示することがで
きる。また、不凝縮性ガスとしては、特に限定されない
が、安定性に優れ、作動流体に対して溶解し難い気体が
好ましく、アルゴン、キセノン、窒素などを例示するこ
とができる。
【0019】ヒートパイプ20の蒸発部22は、既述し
たように均熱板3に埋設して設けられているが、他端側
は、図1(A),(B)に示すように、モジュールケー
ス1の側面で立ち上がり、ここに凝縮部24が形成さ
れ、この凝縮部24には、放熱部26が装着してある。
放熱部26は、熱伝導性に優れた銅やアルミニウムある
いは加工性に優れた真鍮からなるベース部26aと、放
熱フィン26bとを有し、自然空冷による放熱が行われ
る。フィン26bは櫛形であることが好ましく、自然冷
却を促進するために、フィン26bは、鉛直方向に沿っ
たものであることが好ましい。ヒートパイプ20の凝縮
部24は、蒸発部22に対して30度以上の角度で立ち
上がった管(蒸発部22と連続する管)であることが好
ましく、さらに好ましくは、モジュールの側面に略鉛直
に配置されることが好ましい。
【0020】また、ヒートパイプ20の凝縮部24の端
部には、不凝縮性ガスを溜めるためのガス溜め部25が
形成してある。本実施形態では、ヒートパイプ20の外
径15mmに対してガス溜め部25の外径を30mmと
している。ヒートパイプの材質は、特に限定されない
が、たとえばステンレス製である。
【0021】本実施形態では、図2に示すように、ヒー
トパイプ20の蒸発部22の内壁には、りん青銅製のメ
ッシュ30が3層(3層以上でも良い)に挿入してあ
る。毛細管現象促進部材としてのメッシュ30は、蒸発
部22の内壁に沿って筒状に装着することが好ましい。
流路断面を狭めないようにするためである。
【0022】本実施形態では、凝縮部24の長さがたと
えば300mmで、ガス溜め部25の長さが100mm
で、容積比は約1.6である。放熱部26は、幅200
mm、高さ300mm、厚さ8mmのベース部26a
に、厚さ1mmの板状のフィン26bが計16枚設けて
ある。ベース部26aの中央部には凝縮部24が固定し
てある。これらの寸法は、フィン効率を低下させないた
めの選定である。
【0023】なお、ヒートパイプ20に作動流体と不凝
縮性ガスとを封入するにあたり、次の点に留意する。す
なわち、本実施形態では、蒸発部22の温度に応じて作
動流体と不凝縮性ガスとの界面が移動することを利用し
て、実質的な蒸発部22および凝縮部24の長さを可変
とするので、この界面の位置が、最低保持温度(ナトリ
ウム−硫黄電池では約300℃)付近では蒸発部22の
うちの凝縮部24側に、最高保持温度(ナトリウム−硫
黄電池では330〜350℃)付近では凝縮部24とガ
ス溜め25との境界位置になるように、不凝縮性ガスを
封入する。
【0024】上述したヒートパイプ20は、図1(B)
に示すように、一つのモジュールケース1にたとえば3
組設けてある。次に作用を説明する。本実施形態の電力
貯蔵用電池の放熱装置では、作動流体と不凝縮性ガスが
封入されたヒートパイプ20を有している。したがっ
て、ヒートパイプ20が作動すると、管内の蒸気流によ
って不凝縮性ガスは凝縮部24の端、すなわちガス溜め
25側に押し込まれる。
【0025】ここで、不凝縮性ガスは、環境温度に支配
され、また、作動流体の飽和圧力の温度依存性は、不凝
縮性ガスに比べて著しく大きいので、温度が上昇する
と、作動流体と不凝縮性ガスとの界面が、厳密には多少
の拡散効果があるものの、凝縮部24側に移動すること
になる。
【0026】したがって、この界面の位置を、図1
(A)に示すように、ナトリウム−硫黄電池の最低保持
温度である300℃付近では、蒸発部22のうちの凝縮
部24に近い位置Aに、最高保持温度である330〜3
50℃付近では凝縮部24とガス溜め25との境界位置
Bに位置するように不凝縮性ガスを封入する。これによ
り、最低保持温度300℃に達するまでの温度では、作
動流体は不凝縮性ガスの圧力に押されて、モジュールケ
ース1の均熱板3部分にのみ存在することになるので、
ヒートパイプ20としての機能が抑制される。一方、こ
れ以上の温度になると、作動流体の圧力が不凝縮性ガス
の圧力に打ち勝って、作動流体と不凝縮性ガスとの界面
が凝縮部24側に移動するので、凝縮部24が温度上昇
にともなって実質的に徐々に拡大される。これにより、
放熱量がアナログ的に増加し、最高保持温度330〜3
50℃に達すると、不凝縮性ガスは凝縮部24の端のガ
ス溜め25に収納されるので、最も大きい放熱効果を発
揮することとなる。したがって、本実施形態の電池モジ
ュール1からの発熱量に見合う放熱部26を凝縮部24
に取り付ければ、蒸発部22の温度は340℃以上にな
ることはない。本実施形態では、放熱すべき熱量から、
3本の可変コンダクタンス−ヒートパイプ20を併設し
て放熱機能を維持している。
【0027】このように本実施形態の電力貯蔵用電池の
放熱装置では、放熱量を連続的に可変とすることがで
き、したがって、制御が段階的になることなく、しかも
ハンチング現象を引き起こすことなく、放熱量の微調整
が可能となる。その結果、一定温度以上に加熱された後
は、ヒートパイプ20のみによって電池温度を制御する
ことができ、ランニングコストの低減および制御機器の
削減を達成できる。
【0028】また、作動流体および不凝縮性ガス自体が
電池温度を感温し、この電池温度に応じて自動的に放熱
量が制御されるので、温度調節計などの電子機器や、開
閉弁などの機器を設けなくても、作動流体の実質的領域
を電池温度に応じて可変とすることができる。
【0029】また、放熱手段としてヒートパイプ20を
用いているので、ベース部26aや放熱フィン26bを
大きくすることなく、放熱面積を増加でき、温度コント
ロールの自由度が向上し、またモジュールケース1の小
型化も実現できる。第2実施形態 本実施形態では、図1,2に示す実施形態において、ヒ
ートパイプ20の蒸発部22に代えて、図3に示すよう
に、偏平管形状の蒸発部22aを持つヒートパイプ20
aを用いている。ヒートパイプ20aの蒸発部22a以
外の部分は、偏平管形状であってもなくても良い。図3
に示すように、偏平の度合を示す管の長径aに対する短
径bの比b/aは、好ましくは0.5〜0.3程度であ
る。この比が余りに小さすぎると、流路抵抗が大きく成
りすぎ好ましくなく、この比が余りに大きすぎる(1に
近づく)と、偏平でなくなり、偏平とすることによる効
果が小さくなる。
【0030】本実施形態では、電池モジュールケース1
からの熱が伝達される部分であるヒートパイプ20の蒸
発部22を偏平管形状にすることで、管の流路断面積を
極端に小さくすることなく、しかも必要十分な伝熱面積
を確保した状態で、ヒートパイプ20の蒸発部22が取
り付けられる均熱板3の厚さを薄くすることができる。
結果的に、電池モジュールケース1の容積の低減および
軽量化を図ることができる。しかも加工性や製造コスト
の面から有利になる。
【0031】なお、本発明は、上述した実施形態に限定
されるものではなく、本発明の範囲内で種々に改変する
ことができる。
【0032】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明の電力
貯蔵用電池の放熱装置によれば、作動流体と不凝縮性ガ
スが封入されたヒートパイプにより、放熱量を連続的に
可変とすることができ、作動流体の実質的な存在領域を
電池温度に応じて可変とすることができるので、放電出
力が変化して電池発熱量が変動しても、電池温度を自律
的に制限範囲内に納めることが可能となるため、電池の
運用性が向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(A)は本発明の一実施形態に係る電力貯
蔵用電池の放熱装置の概略断面図、同図(B)は同図
(A)に示す横断面図である。
【図2】図2はヒートパイプの蒸発部の横断面図であ
る。
【図3】図3は本発明の他の実施形態に係るヒートパイ
プの蒸発部の横断面図である。
【符号の説明】
1…モジュールケース 2…単電池 3…均熱板 20,20a…ヒートパイプ 22,22a…蒸発部 24…凝縮部 25…ガス溜め部 26…放熱部 26a…ベース部 26b…放熱フィン 30…メッシュ
フロントページの続き (72)発明者 木村 裕一 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内 (72)発明者 贄川 潤 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内 (72)発明者 渡辺 健次 神奈川県横浜市鶴見区江ケ崎町4−1 東 京電力株式会社エネルギー・環境研究所内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電力貯蔵用電池モジュールに取り付けら
    れ、蒸発部と凝縮部とを具備するヒートパイプを有する
    電力貯蔵用電池の放熱装置において、 前記ヒートパイプには、作動流体と不凝縮性ガスとが封
    入してあり、 前記ヒートパイプの蒸発部は、前記電池モジュールの下
    部に取り付けられた均熱板に略水平方向に挿入してあ
    り、前記ヒートパイプの凝縮部は、前記電池モジュール
    の側面に略鉛直または水平から30°以上で立ち上がっ
    た管で構成してあり、前記凝縮部の上部にはガス溜め部
    が設けてあり、前記凝縮部に放熱部が装着してある電力
    貯蔵用電池の放熱装置。
  2. 【請求項2】 前記作動流体が、ビフェニールとビフェ
    ニールエーテルとの混合物、アルキルジフェニル、およ
    びナフタリンのうちから選ばれる一種以上のものである
    請求項1に記載の電力貯蔵用電池の放熱装置。
  3. 【請求項3】 前記ヒートパイプのガス溜め部は、前記
    凝縮部に対する容積の比が1以上である請求項2に記載
    の電力貯蔵用電池の放熱装置。
  4. 【請求項4】 前記ヒートパイプの蒸発部内壁に、毛細
    管現象促進部材が装着してある請求項1〜3のいずれか
    に記載の電力貯蔵用電池の放熱装置。
  5. 【請求項5】 前記毛細管現象促進部材が、燒結金属、
    メッシュ、およびファイバ束によるウイックのうちのい
    ずれか一種以上のものである請求項4に記載の電力貯蔵
    用電池の放熱装置。
  6. 【請求項6】 前記ヒートパイプの放熱部は、アルミニ
    ウム系金属で構成され、前記凝縮部と接触して前記電池
    モジュールの一側面に略平行なベース部と、前記ベース
    部から電池モジュールとは反対方向または両方向に突出
    して略鉛直方向に取り付けられた薄板状の櫛形フィンと
    を有する請求項1〜5のいずれかに記載の電力貯蔵用電
    池の放熱装置。
  7. 【請求項7】 前記電力貯蔵用電池モジュールが電気自
    動車用の電池モジュールである請求項1〜6のいずれか
    に記載の電力貯蔵用電池の放熱装置。
JP21142396A 1996-06-06 1996-08-09 電力貯蔵用電池の放熱装置 Pending JPH1055827A (ja)

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