JPH1055601A - 光ディスク装置のディスク判別装置 - Google Patents

光ディスク装置のディスク判別装置

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JPH1055601A
JPH1055601A JP22762596A JP22762596A JPH1055601A JP H1055601 A JPH1055601 A JP H1055601A JP 22762596 A JP22762596 A JP 22762596A JP 22762596 A JP22762596 A JP 22762596A JP H1055601 A JPH1055601 A JP H1055601A
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JP
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disk
optical disk
optical
coil
eddy current
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JP22762596A
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English (en)
Inventor
Masamichi Hayashi
政道 林
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Kenwood KK
Original Assignee
Kenwood KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 上面から反射層までの距離の異なる光ディス
クの種類を短時間で判別可能とする。 【解決手段】 光ディスク装置の回転メカ部に装填され
た光ディスク40に対し、上面にコイル25を密接さ
せ、該コイル25を高周波電圧で駆動し交番磁束を発生
させて光ディスク40の反射層41にうず電流を発生さ
せる。うず電流による磁束がコイル25と鎖交するとコ
イル25の等価自己インダクタンスが大きくなるので、
距離検出回路30により、コイル25の等価自己インダ
クタンスを検出することで、コイル25から反射層41
の内、うず電流の生じた部位までの距離を求める。そし
て、比較回路38で所定のしきい値と比較し、検出距離
がしきい値より小さいときCDを示すローレベルを出力
させ、検出距離がしきい値より大きいときDVDを示す
ハイレベルを出力させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光ディスク装置のデ
ィスク判別装置に係り、とくにCDとDVDの如く、下
面または上面から信号記録面を形成する反射層までの距
離が異なる2種類の光ディスクに対し、光ピックアップ
を用いて記録または再生をする光ディスク装置のディス
ク判別装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、光ディスク再生装置において、
CD(コンパクトディスク)と光磁気ディスク(CDに
比べ反射率は低い)の如く、種類の異なる光ディスクを
択一的に回転メカ部に装填し、光ピックアップで再生し
ようとする場合、光ディスクのタイプを判別しておく必
要がある。CDと光磁気ディスクは、ディスク下面から
信号記録面を形成する反射層までの透明基板の厚さが同
じで反射率が異なる。この場合、光ピックアップから照
射した光ビームを信号記録面にフォーカスさせ、反射率
に応じた戻り光量差を検出して、種類を判別するように
している(高反射率ディスクでは戻り光量は大きい)。
しかし、この方法はCDとDVD(ディジタルビデオデ
ィスク、ディジタルバーサタイルディスク)の如く、デ
ィスク下面から信号記録面を形成する反射層までの距
離、すなわち透明基板の厚さが異なるディスクには適用
できない。
【0003】透明基板厚の異なる光ディスクの場合、そ
れぞれの透明基板厚に適した光ピックアップ光学系が必
要なので、回転メカ部に装填された或る透明基板厚を有
する光ディスクに対し、或る光学系に切り換えられた光
ピックアップを用いてフォーカス引き込みをしたとき
に、当該光ピックアップの光学系が当該或る透明基板厚
を有する光ディスクに適している場合、引き込みが成功
し、そのまま信号読み取りを行うことができる。若し、
当該光ピックアップの光学系が当該或る透明基板厚を有
する光ディスクに適していない場合、引き込みエラーが
発生する。このとき、別の光学系に切り換えて、再度、
フォーカス引き込み動作を行うと、引き込みが成功する
ので、そのまま信号読み取りを行うことができる。この
ように、透明基板厚の異なる光ディスクの場合、フォー
カス引き込みが成功したか否かによって、種類を判別す
ることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た如く、フォーカス引き込みが成功するまで、光ピック
アップの光学系を切り換えてフォーカス引き込みを動作
をすることで種類を判別する方法は、光学系の切り換え
時間とフォーカス引き込み動作時間に長い時間が要する
ので、光ディスクの種類を判別し終えるまで、多大な時
間を要するという問題があった。本発明は上記した従来
技術の問題に鑑み、下面または上面から信号記録面を形
成する反射層までの距離が異なる2種類の光ディスクを
短時間で判別できる光ディスク装置のディスク判別装置
を提供することを、その目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
光ディスク装置のディスク判別装置では、下面または上
面から信号記録面を形成する反射層までの距離が異なる
2種類の光ディスクに対し、光ピックアップを用いて記
録または再生をする光ディスク装置のディスク判別装置
において、光ディスクの反射層の所定部位にうず電流を
発生させるうず電流発生手段と、光ディスクの下面側ま
たは上面側の所定箇所から、光ディスクの反射層の所定
部位に発生したうず電流までの距離を検出する検出手段
とを備え、検出手段で検出した距離の大小により光ディ
スクの種類を判別するようにしたことを特徴としてい
る。これにより、下面または上面から信号記録面を形成
する反射層までの距離が異なる2種類の光ディスクのい
ずれか一方が光ディスク装置の回転メカ部などの所定箇
所に位置しているとき、反射層の所定部位にうず電流を
発生させ、このときの光ディスクの下面側または上面側
の所定箇所からうず電流までの距離を検出し、検出した
距離の大小を判別すればいずれの種類の光ディスクか判
るので、何らの機械的動作を必要とせず、短時間で光デ
ィスクの種類を判別することができる。
【0006】本発明の請求項2記載の光ディスク装置の
ディスク判別装置では、前記うず電流発生手段は、光デ
ィスクの下面側または上面側の所定箇所に配置されて、
変動磁束を発生させることで光ディスクの反射層の所定
部位にうず電流を発生させる変動磁束発生器を備え、前
記検出手段は、光ディスクの下面側または上面側の内、
変動磁束発生手段と同じ側の所定箇所に配置されて、光
ディスクの反射層の所定部位に発生したうず電流による
磁束と鎖交する鎖交回路と、該鎖交回路での鎖交磁束数
を検出することで、鎖交回路とうず電流までの距離を検
出する距離検出回路とを備えたことを特徴としている。
これにより、簡単な構成で、光ディスクの種類を判別で
き、また、変動磁束発生器と鎖交回路を各々、例えば光
ディスクの下面側の所定箇所に配置したとき、下面から
反射層までの距離が近い(遠い)場合、うず電流が大き
く(小さく)なるとともに鎖交回路とうず電流との距離
が近く(遠く)なるので、鎖交回路での鎖交磁束数は下
面から反射層までの距離の変化に対し、急激に変化する
ので、感度良く光ディスクの下面側の所定箇所からうず
電流までの距離検出をすることができ、光ディスクの判
別結果の信頼性を高くすることができる。変動磁束発生
器と鎖交回路を各々、光ディスクの上面側の所定箇所に
配置したときも全く同様である。
【0007】本発明の請求項3記載の光ディスク装置の
ディスク判別装置では、前記変動磁束発生器と鎖交回路
とを、1つの支持体により一体的に構成したことを特徴
としている。これにより、変動磁束発生器と鎖交回路の
光ディスク装置への組み付けが容易となる。
【0008】本発明の請求項4記載の光ディスク装置の
ディスク判別装置では、前記変動磁束発生器と鎖交回路
との構成体を、光ディスクの下面または上面に密接させ
たことを特徴としている。これにより、より感度良く光
ディスクの下面側の所定箇所からうず電流までの距離検
出をすることができる。請求項2記載の光ディスク装置
のディスク判別装置において、前記変動磁束発生器と鎖
交回路とを、光ピックアップに一体的に装着しても良
く、また、光ディスクを載置して回転メカ部にローディ
ングさせるディスクトレイに装着しても良く、更に、光
ディスクを収納する収納体に装着するようにしても良
い。
【0009】本発明の請求項8記載の光ディスク装置の
ディスク判別装置では、光ディスクの下面側または上面
側の所定箇所に配置されて、変動磁束を発生し、光ディ
スクの反射層の所定部位にうず電流を発生させるコイル
と、前記コイルの等価自己インダクタンスを検出するこ
とで、光ディスクの下面側または上面側の所定箇所から
光ディスクの反射層の所定部位に発生したうず電流まで
の距離を検出する検出手段とを備え、検出手段で検出し
た距離の大小から光ディスクの種類を判別するようにし
たことを特徴としている。これにより、うず電流を発生
するための変動磁束発生器を、うず電流による磁束と鎖
交する鎖交回路と別個に設けなくて良いので、より簡単
な構成で光ディスクの種類を判別できる。そして、コイ
ルを例えば光ディスクの下面側の所定箇所に配置したと
き、下面から反射層までの距離が近い(遠い)場合、う
ず電流が大きく(小さく)なるとともにコイルとうず電
流との距離が近く(遠く)なるので、コイルでの鎖交磁
束数は下面から反射層までの距離の変化に対し、急激に
変化するので、コイルの等価自己インダクタンスも急激
に変化し、感度良く光ディスクの下面側の所定箇所から
うず電流までの距離検出をすることができ、光ディスク
の判別結果の信頼性を高くすることができる。コイルを
光ディスクの上面側の所定箇所に配置したときも全く同
様である。
【0010】本発明の請求項9記載の光ディスク装置の
ディスク判別装置では、前記コイルを、光ディスクの下
面または上面に密接させたことを特徴としている。これ
により、より感度良く光ディスクの下面側の所定箇所か
らうず電流までの距離検出をすることができる。請求項
8記載の光ディスク装置のディスク判別装置において、
前記コイルを、光ピックアップに一体的に装着しても良
く、また、光ディスクを載置して回転メカ部にローディ
ングさせるディスクトレイに装着しても良く、更に、光
ディスクを収納する収納体に装着するようにしても良
い。
【0011】
【発明の実施の態様】以下、図1乃至図9に従って本発
明の実施の態様を説明する。ここでは、下面及び上面と
信号記録面を形成する反射層の間の距離が異なり、択一
的に回転メカ部(図示せず)に装填されるCDとDVD
につき、光ピックアップを用いて記録または再生をする
光ディスク装置のディスク判別装置を説明する。まず、
CDとDVDの断面構造を説明する。図1はCDの一部
の断面構造を示す。CD1の全体の厚みは約1.2mm
であり、下面2から上面のレーベル印刷面3の近くまで
透明基板(材質はポリカーボネート)4が設けられてい
る。透明基板4の上端部には情報を記録したピット5が
形成されており、このピット5が反射層6で被覆される
ことで、信号記録面(反射面)7が形成されている。反
射層6の上には保護層8が設けられており、この保護層
8の上がCD上面を成すレーベル印刷面3となってい
る。CD1の記録信号は透明基板4の下面2の下側から
照射したレーザビーム(破線A参照)で読み取る。レー
ベル印刷面3から反射層6までの距離(レーベル印刷面
3と保護層8の厚み)は約100μmであり、下面2か
ら反射層6までの距離は約1.1mmである。
【0012】図2乃至図5は種々のタイプのDVDの断
面構造の例を示す図である。DVDは約0.6mmの厚
さの2枚の基板を貼り合わせた構造となっており、合計
した厚さは約1.2mmである。図2は片面ディスク9
Aであり、下面10から信号記録面11まで0.6mm
より少しだけ小さい厚さの透明基板(材質はポリカーボ
ネート)12が設けられており、透明基板12の上端部
には情報を記録したピット5が形成されており、このピ
ット5が反射層13で被覆されることで、信号記録面
(反射面)11が形成されている。反射層13の上には
保護層14が設けられており、この保護層14の上に厚
さ約0.6mmの基板15が接着層16により貼り合わ
されている。片面ディスク9Aの記録信号は透明基板1
2の下面10の下側から照射したレーザビーム(破線B
参照)で読み取る。片面ディスク9Aの場合、上面20
または下面10から反射層13までの距離は約0.6m
mである。
【0013】図3は両面ディスク9Bであり、図2の下
面10から保護層14までを、接着層16により2枚貼
り合わせた構造を有している。両面ディスク9Bの2つ
の信号記録面11の記録信号は、両面ディスク9Bの下
側から照射したレーザビーム(破線C参照)と上側から
照射したレーザビーム(破線D参照)により別個に読み
取る。両面ディスク9Bの上面20または下面10から
反射層13までの距離は約0.6mmである。図4は2
層片面ディスク9Cであり、下面10から第1層信号記
録面11Aまで0.6mmより少しだけ小さい厚さの透
明基板(材質はポリカーボネート)12Aが設けられて
おり、透明基板12Aの上端部には情報を記録した第1
層ピット5Aが形成されており、この第1層ピット5A
が半透明な反射層13Aで被覆されることで、第1層信
号記録面(第1層反射面、Layer 1)11Aが形成され
ている。反射層13Aの上には透明部材からなる中間層
17が設けられており、中間層17の上端部には情報を
記録した第2層ピット5Bが形成されており、この第2
層ピット5Bが反射層13Bで被覆されることで、第2
層信号記録面(第2層反射面、Layer 2)11Bが形成
されている。反射層13Bの上には保護層14が設けら
れており、この保護層14の上に厚さ約0.6mmの基
板15が接着層16により貼り合わされている。2層片
面ディスク9CのLayer 1,2の記録信号は透明基板1
2Aの下面10の下側から照射したレーザビーム(破線
E1、E2参照)を、対象とするLayer にフォーカスさ
せて読み取る。2層片面ディスク9Cの上面20から反
射層13Bまでの距離と、下面10から反射層13Aま
での距離は約0.6mmである。図5は2層両面ディス
ク9Dであり、図4の下面10から保護層14までを、
接着層16により2枚貼り合わせた構造を有している。
2層両面ディスク9Dの内、下側のLayer 1,2の記録
信号は2層両面ディスク9Dの下側から照射したレーザ
ビーム(破線F1、F2参照)を、対象とするLayer に
フォーカスさせて読み取り、上側のLayer 1,2の記録
信号は上側から照射したレーザビーム(破線G1、G2
参照)を、対象とするLayer にフォーカスさせて読み取
る。2層両面ディスク9Dの上面20から上側の反射層
13Aまでの距離と、下面10から下側の反射層13A
までの距離は約0.6mmである。なお、図2乃至図5
ではレーベル印刷面を省略してある。CD1またはDV
Dの反射層6、13、13A、13BはAl(アルミニ
ウム)反射層またはAu(金)反射層で形成されてい
る。
【0014】図6に本発明の実施の態様の一つとしての
センサー部の構成を示す。センサー部21は、光ディス
ク装置の回転メカ部(図示せず)のシャーシに装着され
ている。22は非磁性体から成る円筒形のホルダ(支持
体)であり、内部が磁気シールド板23により磁気シー
ルドされており、下側に鉄等の磁性体から成る軸芯24
に導体を巻装して形成したコイル25が装備されてい
る。コイル25は所定周波数の電圧が印加されることで
交番磁束を発生し、回転メカ部に装填されたCDまたは
DVDの光ディスク40の反射層41(反射層41はC
Dの場合、図1の反射層6に相当。図2のDVDの場合
は反射層13、図3の場合は上下の反射層13、図4の
場合は上下の反射層13A,13B、図5の場合は上側
の反射層13A,13Bと下側の反射層13A,13B
に相当)の所定部位(ここではコイル25の真下)に、
うず電流を発生させる変動磁束発生器としての機能を有
している。また、コイル25はうず電流により生じた磁
束と鎖交する鎖交回路としての機能も有する。
【0015】ここで、うず電流により生じた磁束がコイ
ル25と鎖交する鎖交磁束数について検討する。まず、
コイル25が一定の交流電圧で駆動されるときに光ディ
スク40の反射層41に発生するうず電流は、コイル2
5からの距離が大きいほど小さなうず電流が生じる。ま
た、仮にコイル25と反射層41との間の距離にかかわ
らず、一定の大きさのうず電流が生じたとしても、コイ
ル25との間の距離が遠いと鎖交磁束数は少なくなる。
よって、うず電流により生じた磁束がコイル25と鎖交
する鎖交磁束数は、コイル25と反射層41までの距離
が遠くなると急激に少なくなる。ところで、コイル25
は、自身が形成したうず電流による磁束との鎖交磁束数
が変化すると、等価自己インダクタンスが変化する。よ
って、コイル25の等価自己インダクタンスを検出すれ
ばうず電流による磁束との鎖交磁束数を検出でき、結果
としてコイル25とうず電流(うず電流が生じている部
位の反射層)の間の距離を検出することが可能となる。
【0016】ホルダ22の内部の磁気シールド板23の
上側には鉄等の磁性体から成る軸芯26に導体を巻装し
て形成したリファレンスコイル27が装備されている。
リファレンスコイル27は、コイル25と同じ導体部材
により、同じ回数だけ巻回されており、図7に示す如
く、コイル25及び可変抵抗VR1、VR2とブリッジ
接続して、コイル25の等価自己インダクタンスを検出
するために用いる。コイル25とリファレンスコイル2
7はホルダ22で一体化されることにより、シャーシへ
の組み付けが容易となっており、また、同一の温度及び
湿度環境とされる。なお、コイル25、リファレンスコ
イル27は軸芯24、26に細い銅線を多数回、巻回し
て形成しても良いが、蒸着装置或いはスパッター装置を
用いて導体パターンを巻回した多層チップコイルを用い
ても良い。このように構成されたセンサー部21は、回
転メカ部に択一的に装填されるCDまたはDVDの光デ
ィスク40の上面42(CDの場合は図1のレーベル印
刷面3、DVDの場合は図2乃至図5の符号10)の側
の所定箇所に設けられ、コイル25の軸芯24の先端面
28が光ディスクの上面に密接するように配置されてい
る。軸芯24の先端部29は光ディスク40の上面を傷
つけないように、光ディスク40より十分に軟らかい軟
質部材で形成されている。
【0017】図7はコイル25を高周波交流電圧で駆動
し、高周波の交番磁束を発生させるとともに、コイル2
5の等価自己インダクタンスを検出し、もって、コイル
25と光ディスク40の反射層41の内、うず電流が生
じた部位との間の距離を検出する距離検出回路の回路図
である。距離検出回路30ではまず、コイル25、リフ
ァレンスコイル27、可変抵抗VR1、可変抵抗VR2
が図7の如くブリッジ接続されており、ブリッジ回路3
1を構成している。そして、対向する2点C、D間に発
振回路32が接続されており、例えば、100kHzで
一定の交流電圧が印加される。可変抵抗VR1,VR2
は、予め、光ディスク40がセンサー部21から遠く離
されている状態で、A点とB点の間が零電圧となるよう
に調整される。センサー部21のコイル25に、金属体
である光ディスク40の反射層41が近づくと、該反射
層41にうず電流が発生し、コイル25の等価自己イン
ダクタンスが変化する。すると、ブリッジ回路31の他
の対向する2点A−B間にコイル25の等価自己インダ
クタンスの変化の度合いに応じた電圧が生じる。この電
圧の大きさは、コイル25と反射層41の内、うず電流
の生じた部位との間の距離を示す。
【0018】ブリッジ回路31の他の2点A,Bには、
各々、絶対値増幅器33,34が接続されており、各
々、所定の増幅率によりGNDとA点,B点の間の交流
電圧の絶対値増幅がなされる。絶対値増幅器33,34
の出力側には平滑回路35,36が接続されており、絶
対値増幅電圧が平滑化される(直流化)。各平滑回路3
5,36の出力側には差動増幅器37が接続されてお
り、平滑回路35の出力と36の出力の差電圧が所定の
増幅率で増幅されて距離検出電圧Vが出力される。この
距離検出電圧Vは比較回路38に入力される。比較回路
38は距離検出電圧Vを所定のしきい値電圧VTHと比較
することで、光ディスク40がCDかDVDかを判別す
る。
【0019】次に、上記した実施の態様の動作を説明す
る。なお、可変抵抗VR1,VR2は、予め、光ディス
ク40がセンサー部21から遠く離されている状態で、
A点とB点の間が零電圧となるように調整されているも
のとする。光ディスク装置の回転メカ部に光ディスク4
0が装填されると、センサー部21のコイル25が上面
42の直ぐ上に配置されているので、軸芯24の先端面
28が光ディスク40の上面42に密接する(先端部2
9は軟質部材で形成されているので、光ディスク40に
は傷は着かない)。コイル25は発振回路32により一
定の大きさの高周波電圧で駆動され、交番磁束を発生し
ている。よって、コイル25の真下付近の反射層41に
はうず電流が発生し、このうず電流により生じた磁束が
コイル25と鎖交するので、うず電流が発生していない
場合と比べて、コイル25の等価自己インダクタンスが
大きくなり、ブリッジ回路31のA−B間に電圧が生じ
る。
【0020】ここで、反射層41にうず電流はコイル2
5と反射層41が離れているほど小さい。また、仮に一
定の大きさのうず電流であっても、コイル25と反射層
41が離れているほど、コイル25がうず電流による磁
束と鎖交する鎖交磁束数は少ない。このため、コイル2
5と反射層41の間の距離が零のとき(軸芯24の先端
面28と反射層41の間が直接接触しているとき)、コ
イル25の等価自己インダクタンスが最大であり、コイ
ル25と反射層41の間の距離が大きくなるにつれて、
コイル25がうず電流による磁束と鎖交する鎖交磁束数
は急激に減少するので、コイル25の等価自己インダク
タンスも急激に減少し、通常のうず電流が発生していな
い場合の自己インダクタンスに近づく。
【0021】コイル25の等価自己インダクタンスの変
化とブリッジ回路31のA−B間の電圧の大きさは比例
的に変化するので、コイル25と反射層41の間の距離
X(図6参照)により、差動増幅器37から出力される
距離検出電圧Vは例えば、図8に示す如く、Al反射
層、Au反射層のいずれもXの増大に伴い急激に小さく
なるカーブとなる(Au反射層の方が少し距離検出電圧
Vが大きい)。光ディスク40がCD1の場合、上面4
2から反射層41までの距離は約100〔μm〕なの
で、Al反射層の場合における図8のグラフ上でX=1
00〔μm〕のときの距離検出電圧VAl(100) 、Au反
射層の場合におけるX=100〔μm〕のときの距離検
出電圧VAu(100) を求め、光ディスク40がDVDの場
合、上面42から反射層41までの距離は約600〔μ
m〕なので、Al反射層の場合における図8のグラフ上
でX=600〔μm〕のときの距離検出電圧VAl(600)
、Au反射層の場合におけるX=600〔μm〕のと
きの距離検出電圧VAu(600) を求めておく。
【0022】そして、反射層41がAu反射層で形成さ
れたCDまたはDVDだけを対象として判別する場合、
Au(100) とVAu(600) の中間の適当な値にしきい値電
圧VTHを設定しておく。反射層がAl反射層で形成され
たCDまたはDVDだけを対象として判別する場合、V
Al(100) とVAl(600) の中間の適当な値にしきい値電圧
THを設定し、反射層がAu反射層とAl反射層のいず
れで形成されたCDまたはDVDも対象とする場合は、
Al(100) とVAu(600) の中間の適当な値にしきい値電
圧VTHを設定しておく(図8のVTH参照)。すると、光
ディスク40がCD1の場合、距離検出電圧VはVTH
り大きいので、比較回路38はローレベルを出力する。
逆に、光ディスク40がDVDの場合、距離検出電圧V
はVTHより小さいので、比較回路38はハイレベルを出
力する。よって、比較回路38の出力がローレベルであ
れば光ディスク40がCD1であることが判り、ハイレ
ベルであればDVDであることが判るので、上面42か
ら反射層41までの距離の異なる2種類の光ディスクを
判別可能となる。
【0023】なお、実際のCD1の場合、レーベル印刷
面3と保護層8を合わせた厚みが100μmを越えるこ
とがある。そこで、しきい値TTHについて、X=150
〔μm〕のときのVと600〔μm〕のときのVの中間
の適当な値に設定するようにすれば、レーベル印刷面3
と保護層8を合わせた厚みが100μmを越えても、D
VDと誤判別する恐れがなくなる。この点につき、図8
では、X=150〔μm〕を越えた当たりから距離検出
電圧Vが急激に小さくなっており、X=150〔μm〕
と600〔μm〕の中間の適当な値に設定すると、VTH
が小さくなり過ぎて、安定した判別が難しくなる。そこ
で、センサー部21のコイル25とリファレンスコイル
27の導体巻回数を増やして感度を上げ、図9の如く、
検出可能距離を長くし、X=200〜300〔μm〕で
も比較的大きな距離検出電圧Vが得られるようにし、X
=200〜300〔μm〕のときのVをしきい値VTH
設定して(図9のX1 に対応したVTH参照)、判定精度
の安定性を向上させるようにしても良い。
【0024】このように、上記した実施の態様によれ
ば、CDとDVDのいずれか一方の光ディスク40が択
一的に回転メカ部に装填されているときに、センサー部
21のコイル25を光ディスク40の上面に密接させ、
コイル25を高周波電圧で励磁して反射層41にうず電
流を発生させ、このときのコイル25と反射層41のう
ず電流の生じている部位までの距離を距離検出回路30
で検出し、検出した距離の大小を比較回路38で判別す
ればいずれの種類の光ディスク40か判るので、何らの
機械的動作を必要とせず、短時間で光ディスクの種類を
判別することができる。よって、回転メカ部に光ディス
ク40が装填されれば、光ピックアップのフォーカス引
き込み動作を行う前に、光ディスク40の種類の判別を
完了しておけるので、光ピックアップを光ディスク40
の種類に適した光学系に切り換えたあと、フォーカス引
き込みを行うことができ、光ディスクの再生開始までの
待ち時間を短縮できる。
【0025】また、センサー部21のコイル25は、回
転メカ部に装填された光ディスク40の上面側の所定箇
所で交番磁束を発生するとともに、同じく光ディスク4
0の上面側の所定箇所で、光ディスク40の反射層41
の所定部位に発生したうず電流による磁束と鎖交し、当
該鎖交磁束数を距離検出回路30で検出することで、コ
イル25と反射層41の内、うず電流の生じている部位
までの距離を検出するようにしたので、簡単な構成で光
ディスク40の種類を判別できる。また、光ディスク4
0の上面42から反射層41までの距離が近い(遠い)
場合、うず電流が大きく(小さく)なるとともにコイル
25とうず電流との距離が近く(遠く)なるので、コイ
ル25での鎖交磁束数は上面42から反射層41までの
距離の変化に対し、急激に変化するので、感度良くコイ
ル25の位置からうず電流までの距離検出をすることが
でき、光ディスク40の判別結果の信頼性を高くするこ
とができる。また、センサー部21のコイル25を、回
転メカ部に装填された光ディスク40の上面に密接させ
たので、より感度良くコイル25からうず電流までの距
離検出をすることができ、光ディスク40の判別精度が
良好となる。また、うず電流を発生するためのコイル
と、うず電流による磁束と鎖交して、鎖交磁束数を検出
するために用いるコイルとを1つのコイル25で兼用し
たので、センサー部21をより簡単、小型な構成とする
ことができる。また、リファレンスコイル27をセンサ
ー部21の中に収めたので、コイル25と同じ温度、湿
度に保つことができ、環境変動でブリッジ回路31のA
−B間の電圧が変動するのを抑えることができる。
【0026】なお、上記した実施の態様では、発振回路
32は100kHzで発振させたが、100kHzより
低く設定したり、高く設定しても良い。また、センサー
部21は、光ディスク40の上面側に密接するように配
置したが、図10に示す如く、回転メカ部に装填された
光ディスク40に対し、下面43の側に密接するように
シャーシに設置しても良い。図10の場合、コイル25
から反射層41までの距離は、光ディスク40がDVD
の場合の方がCDの場合より短い。但し、DVDの場合
でも、約0.6mm離れている。そこで、センサー部2
1のコイル25とリファレンスコイル27の導体巻回数
を増やして感度を上げ、図11の如く、検出可能距離を
長くし、X=700〜800〔μm〕でも比較的大きな
距離検出電圧Vが得られるようにし、X=700〜80
0〔μm〕のときのVをしきい値VTHに設定して(図1
0のX2 に対応したVTH参照)、判定精度の安定性を向
上させるようにすれば良い。図10の場合、比較回路3
8のローレベル出力はDVDを示し、ハイレベル出力が
CDを示す。
【0027】更に、図6、図10に示した実施の態様で
は、うず電流を発生するためのコイルと、うず電流によ
る磁束と鎖交して、鎖交磁束数を検出するために用いる
コイルとを1つのコイルで兼用したが、別個のコイルで
うず電流の発生とうず電流の磁束との鎖交を行うように
しても良い。そして、この場合、別個のコイルを1つの
支持体で支持して一体的な構成体を形成すれば、所定箇
所に位置した光ディスクに対し下面側または上面側の所
定箇所に配置するのが容易となり、構成体を所定箇所に
位置した光ディスクの下面側または上面に密接すれば、
うず電流の磁束と鎖交するコイルとうず電流までの距離
を感度良く検出できる。
【0028】また、上記した各実施の態様では、センサ
ー部21を回転メカ部のシャーシに設ける場合につき説
明したが、この発明は何らこれに限定されず光ピックア
ップに一体的に装着し、回転メカ部に装填された光ディ
スク40の種類を判別するようにしたり、光ディスク4
0をカートリッジ等の収納体に収納させた状態で再生を
行う場合、収納体に一体的に装着しても良い。
【0029】また、図12に示す如く、光ディスク40
を光ディスク装置50の内部にローディングさせたり、
アンローディングさせるトレイ60にセンサー部を設置
するようにしてもよい。図12の例では、光ディスク4
0はトレイ60の上面側に形成した円形凹部からなるデ
ィスク載置部61に載せられ、ボタン62を押すと、光
ディスク装置50の中にローディングされ、回転メカ部
に装填される。光ディスク40の下面側の信号記録面を
読み取る場合、ディスク載置部61に形成された開口部
63を通して光ピックアップからレーザビームを照射
し、光ディスク40の記録信号を読み取って再生するよ
うになっている。図10のセンサー部21と同様に構成
されたセンサー部64が、図10と同様に上向きでディ
スク載置部61に埋設されている。センサー部64をバ
ネ等で上方に付勢しておけば、ディスク載置部61に載
置された光ディスク40に反りがあっても、軸芯24の
先端面28を光ディスク40の下面43に軽く密接させ
ることができ、安定した判別動作が可能となる。下面4
3に密接しても先端部29が軟質部材なので、光ディス
ク40に傷を着けることはない。このように構成された
センサー部64によれば、ローディング前に、トレイ6
0のディスク載置部61に光ディスク40を載せたと
き、該光ディスク40がCDとDVDのいずれであるか
判別することができる。よって、ローディング中に光ピ
ックアップの光学系を判別した種類に切り換えておくこ
とで、ローディング完了後、直ちに、光ディスク40の
種類に適した光学系を用いてフォーカス引き込み動作を
行うことができ、再生開始までのロス時間を短縮してス
ムーズに再生動作に入ることができる。
【0030】また、CDは通常の音楽ディスクのほか、
CD−I、CD−ROM、ビデオCD、CD−WOなど
であっても良く、DVDも再生専用タイプやDVD−R
AMなどの記録・再生可能なタイプであっても良い。本
発明が判別対象とする光ディスクはこれらに限定され
ず、他の種類の光ディスクであっても良く、光ディスク
装置も、下面または上面と信号記録面の間の透明基板の
厚みが異なる2種類の光ディスクに対し、光ピックアッ
プを用いて記録または再生をするのであれば、再生専
用、記録専用、記録・再生用など、種々のタイプに適用
できる。
【0031】
【発明の効果】本発明に係る光ディスク装置のディスク
判別装置によれば、下面または上面から信号記録面を形
成する反射層までの距離が異なる2種類の光ディスクの
いずれか一方が光ディスク装置の所定箇所に位置してい
るとき、反射層の所定部位にうず電流を発生させ、この
ときの光ディスクの下面側または上面側の所定箇所から
うず電流までの距離を検出し、検出した距離の大小を判
別すればいずれの種類の光ディスクか判るので、何らの
機械的動作を必要とせず、短時間で光ディスクの種類を
判別することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】CDの断面構造を示す一部省略した断面図であ
る。
【図2】片面ディスクタイプのDVDの断面構造を示す
一部省略した断面図である。
【図3】両面ディスクタイプのDVDの断面構造を示す
一部省略した断面図である。
【図4】2層片面ディスクタイプのDVDの断面構造を
示す一部省略した断面図である。
【図5】2層両面ディスクタイプのDVDの断面構造を
示す一部省略した断面図である。
【図6】本発明の一つの実施の態様に係るセンサー部の
構成を示す断面図である。
【図7】本発明の一つの実施の態様に係る距離検出回路
の回路図である。
【図8】距離検出回路の特性を示す線図である。
【図9】距離検出回路の特性を示す線図である。
【図10】本発明の他の実施の態様に係るセンサー部の
使用状態の説明図である。
【図11】本発明の他の実施の態様に係る距離検出回路
の特性を示す線図である。
【図12】本発明の更に他の実施の態様に係るセンサー
部を含む光ディスク装置の一部省略した斜視図である。
【符号の説明】
1 CD 2、10、43
下面 3 レーベル印刷面 4、12、12A
透明基板 6、13、13A、41 反射層 7、11 信号記
録面 9A 片面ディスク(DVD) 9B 両面ディス
ク(DVD) 9C 2層片面ディスク(DVD) 9D 2層両面デ
ィスク(DVD) 11A 第1層信号記録面 20、42 上面 21、64 センサー部 22 ホルダ 24、26 軸芯 25 コイル 27 リファレンスコイル 30 距離検出回
路 31 ブリッジ回路 32 発振回路 33、34 絶対値増幅回路 35、36 平滑
回路 37 差動増幅回路 38 比較回路 50 光ディスク装置 60 トレイ 61 ディスク載置部 VR1、VR2 可変抵抗
【手続補正書】
【提出日】平成8年9月30日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】図3は両面ディスク9Bであり、図2の下
面10から保護層14までを、接着層16により2枚貼
り合わせた構造を有している。両面ディスク9Bの2つ
の信号記録面11の記録信号は、両面ディスク9Bの下
側から照射したレーザビーム(破線C参照)と上側から
照射したレーザビーム(破線D参照)により別個に読み
取る。両面ディスク9Bの上面20または下面10から
反射層13までの距離は約0.6mmである。図4は2
層片面ディスク9Cであり、下面10から第1層信号記
録面11Aまで0.6mmより少しだけ小さい厚さの透
明基板(材質はポリカーボネート)12Aが設けられて
おり、透明基板12Aの上端部には情報を記録した第1
層ピット5Aが形成されており、この第1層ピット5A
が半透明な反射層13Aで被覆されることで、第1層信
号記録面(第1層反射面、Layer 1)11Aが形
成されている。反射層13Aの上には透明部材からなる
中間層17が設けられており、中間層17の上端部には
情報を記録した第2層ピット5Bが形成されており、こ
の第2層ピット5Bが反射層13Bで被覆されること
で、第2層信号記録面(第2層反射面、Layer
2)11Bが形成されている。反射層13Bの上には保
護層14が設けられており、この保護層14の上に厚さ
約0.6mmの基板15が接着層16により貼り合わさ
れている。2層片面ディスク9CのLayer 1,2
の記録信号は透明基板12Aの下面10の下側から照射
したレーザビーム(破線E1、E2参照)を、対象とす
るLayerにフォーカスさせて読み取る。2層片面デ
ィスク9Cの上面20から反射層13Bまでの距離と、
下面10から反射層13Aまでの距離は約0.6mmで
ある。図5は2層片面ディスク9Dであり、図4の下面
10から保護層14までを、接着層16により2枚貼り
合わせた構造を有している。2層両面ディスク9Dの
内、下側のLayer 1,2の記録信号は2層両面デ
ィスク9Dの下側から照射したレーザビーム(破線F
1、F2参照)を、対象とするLayerにフォーカス
させて読み取り、上側のLayer 1,2の記録信号
は上側から照射したレーザビーム(破線G1、G2参
照)を、対象とするLayerにフォーカスさせて読み
取る。2層両面ディスク9Dの上面20から上側の反射
層13Aまでの距離と、下面10から下側の反射層13
Aまでの距離は約0.6mmである。なお、図2乃至図
5ではレーベル印刷面を省略してある。CD1またはD
VDの反射層6、13、13BはAl(アルミニウム)
反射層またはAu(金)反射層で形成されている。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】図6に本発明の実施の態様の一つとしての
センサー部の構成を示す。センサー部21は、光ディス
ク装置の回転メカ部(図示せず)のシャーシに装着され
ている。22は非磁性体から成る円筒形のホルダ(支持
体)であり、内部が磁気シールド板23により磁気シー
ルドされており、下側に鉄等の磁性体から成る軸芯24
に導体を巻装して形成したコイル25が装備されてい
る。コイル25は所定周波数の電圧が印加されることで
交番磁束を発生し、回転メカ部に装填されたCDまたは
DVDの光ディスク40の反射層41(反射層41はC
Dの場合、図1の反射層6に相当。図2のDVDの場合
は反射層13、図3の場合は上下の反射層13、図4の
場合は上の反射層13B、図5の場合は上側の反射層1
3Bと下側の反射層13Bに相当)の所定部位(ここで
はコイル25の真下)に、うず電流を発生させる変動磁
束発生器としての機能を有している。また、コイル25
はうず電流により生じた磁束と鎖交する鎖交回路として
の機能も有する。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下面または上面から信号記録面を形成す
    る反射層までの距離が異なる2種類の光ディスクに対
    し、光ピックアップを用いて記録または再生をする光デ
    ィスク装置のディスク判別装置において、 光ディスクの反射層の所定部位にうず電流を発生させる
    うず電流発生手段と、 光ディスクの下面側または上面側の所定箇所から、光デ
    ィスクの反射層の所定部位に発生したうず電流までの距
    離を検出する検出手段と、を備え、 検出手段で検出した距離の大小により光ディスクの種類
    を判別するようにしたこと、 を特徴とする光ディスク装置のディスク判別装置。
  2. 【請求項2】 前記うず電流発生手段は、光ディスクの
    下面側または上面側の所定箇所に配置されて、変動磁束
    を発生させることで光ディスクの反射層の所定部位にう
    ず電流を発生させる変動磁束発生器を備え、 前記検出手段は、光ディスクの下面側または上面側の
    内、変動磁束発生手段と同じ側の所定箇所に配置され
    て、光ディスクの反射層の所定部位に発生したうず電流
    による磁束と鎖交する鎖交回路と、該鎖交回路での鎖交
    磁束数を検出することで、鎖交回路とうず電流までの距
    離を検出する距離検出回路とを備えたこと、 を特徴とする請求項1記載の光ディスク装置のディスク
    判別装置。
  3. 【請求項3】 前記変動磁束発生器と鎖交回路とを、1
    つの支持体で支持し、一体的な構成体としたこと、 を特徴とする請求項2記載の光ディスク装置のディスク
    判別装置。
  4. 【請求項4】 前記変動磁束発生器と鎖交回路との構成
    体を、光ディスクの下面または上面に密接させたこと、 を特徴とする請求項3記載の光ディスク装置のディスク
    判別装置。
  5. 【請求項5】 前記変動磁束発生器と鎖交回路とを、光
    ピックアップに一体的に装着したこと、 を特徴とする請求項2記載の光ディスク装置のディスク
    判別装置。
  6. 【請求項6】 前記変動磁束発生器と鎖交回路とを、光
    ディスクを載置して回転メカ部にローディングさせるデ
    ィスクトレイに装着したこと、 を特徴とする請求項2記載の光ディスク装置のディスク
    判別装置。
  7. 【請求項7】 前記変動磁束発生器と鎖交回路とを、光
    ディスクを収納する収納体に装着したこと、 を特徴とする請求項2記載の光ディスク装置のディスク
    判別装置。
  8. 【請求項8】 下面または上面から信号記録面を形成す
    る反射層までの距離が異なる2種類の光ディスクに対
    し、光ピックアップを用いて記録または再生をする光デ
    ィスク装置のディスク判別装置において、 光ディスクの下面側または上面側の所定箇所に配置され
    て、変動磁束を発生し、光ディスクの反射層の所定部位
    にうず電流を発生させるコイルと、 前記コイルの等価自己インダクタンスを検出すること
    で、光ディスクの下面側または上面側の所定箇所から光
    ディスクの反射層の所定部位に発生したうず電流までの
    距離を検出する検出手段と、 を備え、検出手段で検出した距離の大小から光ディスク
    の種類を判別するようにしたこと、 を特徴とする光ディスク装置のディスク判別装置。
  9. 【請求項9】 前記コイルは、光ディスクの下面または
    上面に密接するように配置したこと、 を特徴とする請求項8記載の光ディスク装置のディスク
    判別装置。
  10. 【請求項10】 前記コイルは、光ピックアップに一体
    的に装着したこと、 を特徴とする請求項8記載の光ディスク装置のディスク
    判別装置。
  11. 【請求項11】 前記コイルは、光ディスクを載置して
    回転メカ部にローディングさせるディスクトレイに装着
    したこと、 を特徴とする請求項8記載の光ディスク装置のディスク
    判別装置。
  12. 【請求項12】 前記コイルは、光ディスクを収納する
    収納体に装着したこと、 を特徴とする請求項8記載の光ディスク装置のディスク
    判別装置。
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