JPH1055098A - 現像装置 - Google Patents

現像装置

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JPH1055098A
JPH1055098A JP8211138A JP21113896A JPH1055098A JP H1055098 A JPH1055098 A JP H1055098A JP 8211138 A JP8211138 A JP 8211138A JP 21113896 A JP21113896 A JP 21113896A JP H1055098 A JPH1055098 A JP H1055098A
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gear
agitator
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ratchet
developing device
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JP8211138A
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Yoichi Yamada
陽一 山田
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ラチェットギヤを用いて、現像装置を振動さ
せることなく現像剤貯蔵部の現像剤を撹拌、移送し、濃
度ムラ、ピッチムラのない均一な画像を得るとともに、
構造的に簡単で、信頼性、耐久性が高く、安価なアジテ
ータ駆動構造を提供すること。 【解決手段】 現像装置において、アジテータを、アジ
テータと同軸上に保持しているラチェットギヤ28と、
ラチェットギヤ上で往復運動するラチェット爪27の爪
先端部27aを利用して間歇駆動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は現像装置に関し、更
に詳しくは現像剤貯蔵部の現像剤を撹拌するとともに現
像剤を移送するアジテータの駆動構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の現像装置においては特開平4-2
40875号公報に開示されるように、アジテータを駆
動するためにギヤで構成された輪列を用いており、たと
えば外周の一部に連続した二歯のみを形成した間歇駆動
ギヤを用い、このギヤが一周の間に一度アジータギヤに
噛み合うことにより、アジテータを間歇駆動して現像剤
を撹拌している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の従来
技術では間歇駆動ギヤが外周の一部に連続した二歯のみ
を形成した構造となっており、間歇駆動ギヤとアジテー
タギヤが常に噛合する構成となっていないため、間歇駆
動ギヤとアジテータギヤの噛み合いの始まりにおいて、
両ギヤの歯の相互の位置関係によっては歯先と歯先が衝
突して大きな振動を発生させたり、歯先と歯先の衝突に
よって両ギヤが一時的もしくは永久的に回転できなくな
るという動作上の欠点があった。発生する大きな振動は
現像剤規制部を通過する現像剤量を不均一なものとし、
現像剤担持体上に間歇駆動ギヤ一周に相当する周期の濃
度ムラを生じさせ、潜像担持体への現像剤の付着量を不
均一なものとする。また、現像剤担持体と潜像担持体の
当接圧が発生する振動によって変化することによっても
潜像担持体への現像剤付着量は不均一なものとなり、こ
の結果印字画像において顕著な濃度ムラが発生し安定し
た均一な画像を得ることが困難となっていた。さらに、
潜像形成手段である露光手段に振動が伝わることによ
り、レーザービームの走査ムラが生じ印字画像でピッチ
ムラを発生させるという問題があった。特にカラー画像
を形成する装置においては、ピッチムラは色重ねを行っ
た際の色ずれとなって顕著に現れるため、印字画像にお
ける画質を大きく劣化させる原因となっていた。さら
に、間歇駆動ギヤはモータ及び現像ローラに具備される
ギヤと直結する構成となっているため、間歇駆動ギヤが
回転不能となった場合にはモータが脱調し、現像ローラ
が回転不能となり現像が行われなくなるという問題もあ
った。また、モータが脱調するに至らないまでも現像剤
担持体へ伝達される回転トルクが変動し、現像ローラの
回転速度が変動することにより印字画像で濃度ムラを発
生させるという問題もあった。また、ギヤの歯先どうし
の衝突が繰り返されることによりギヤの歯が削れてしま
ったり、最悪の場合ギヤの歯が破壊されてしまうため、
信頼性、耐久性の面からも問題となっていた。
【0004】また、近年の複写機、プリンタの高速化に
対応して現像剤担持体を高速で回転させる場合にも、ア
ジテータは現像剤の劣化を防止することを目的として低
速で回転させる必要があるが、従来の方式では、アジテ
ータは間歇駆動ギヤ一周でアジテータギヤの歯三つ分に
相当する角度回転してしまうため、より大きな減速比を
得るためにはアジテータギヤの径を大きくするかアジテ
ータギヤ及び間歇駆動ギヤのモジュールを小さくするか
してアジテータギヤの歯数を多くするしか方法がなく、
前者を用いた場合にはスペースを大きくとる必要があ
り、後者を用いた場合には歯の強度が弱くなり、信頼
性、耐久性の面での問題があった。また間歇駆動ギヤの
前後でギヤを用いて減速する方法があるが、コスト面、
スペース面を考えると機器の低価格化、小型化が進む現
状では問題となる。
【0005】さらに、従来の方式ではアジテータの回転
方向を考慮して他の歯車の位置、回転方向を設計する必
要があり、現像装置の構造は構成上の制約条件に左右さ
れるばかりでなく、大型なものとなり構造的に複雑にな
ってしまっていた。
【0006】本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてな
されたもので、その目的とするところは、現像装置を振
動させることなく現像剤貯蔵部の現像剤を撹拌、移送
し、濃度ムラ、ピッチムラのない均一な画像を得るとと
もに、構造的に簡単で、信頼性、耐久性が高く、安価な
アジテータ駆動構造を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明の現像装置は、 現像剤担持体と、現像剤
貯蔵部の現像剤を撹拌するためのアジテータとを少なく
とも有する現像装置において、前記アジテータは、駆動
源から駆動力を受けて往復動するラチェット爪と、ラチ
ェット爪と噛合するラチェットギヤとを介して駆動する
構造に構成したことを特徴とする。
【0008】また、前記アジテータの回転速度は、正弦
波的な変化の繰り返しとなる構造に構成したことを特徴
とする。
【0009】また、前記アジテータは、その一部にフィ
ンを有し、前記フィンは現像剤貯蔵部とたわみを形成し
て摺擦し、前記アジテータの回転速度が最大のときにた
わみを開放する構造に構成したことを特徴とする。
【0010】また、前記ラチェット爪の爪先端部に弾性
部材を具備し、ラチェットギヤと噛合する構造に構成し
たことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図6に基づいて本発
明の実施例を詳細に説明する。
【0012】図1は本発明の現像装置の実施例の概観を
示す断面図であり、図2は本発明の現像装置の動力伝達
経路を示す側面図である。
【0013】図3は本発明の現像装置の第一の実施例の
要部詳細図であり、図4は本発明の現像装置の第一の実
施例における他の使用例である。
【0014】図1において符号10は静電潜像を担持す
る潜像担持体を、符号11は現像剤担持体を示す。現像
剤担持体11は現像剤の担持搬送性を高めることを目的
として、その外周表面をゴム材等で形成し、所望の粗さ
を有する表面仕上げをしたり、またアルミニウムやスチ
ール鋼等の金属材の表面をサンブラストや化学研磨など
の表面仕上げしたりすることによって所望の粗さを構成
している。
【0015】現像剤担持体11の周速は、潜像担持体1
0の周速に対して速くなっており、潜像担持体10が担
持する静電潜像への現像剤16の付着量を適正に保つべ
く周速比を設定している。現像剤貯蔵部18に収納され
た現像剤16は、現像剤担持体11、供給ローラ12が
それぞれA,B方向に回転することにより、現像剤担持
体11と供給ローラ12との接触部において擦り合わさ
れ帯電するとともに、現像剤担持体11上に搬送され
る。
【0016】なお、現像剤担持体11と、供給ローラ1
2はその接触部において回転方向が反対であるため、供
給ローラ12の材質はスポンジ等の軟らかい材質のもの
を用いている。現像剤担持体11上に搬送された現像剤
16は、規制ブレード13によって規制を受ける。
【0017】規制部を通過し、均一に搬送、帯電された
現像剤層は、潜像担持体10上の静電潜像に付着して可
視像となる。潜像担持体10上に付着しなかった現像剤
は再び現像剤貯蔵部18内に戻り、現像剤貯蔵部18内
の残りの現像剤16と再び混合する。
【0018】現像剤貯蔵部18内には現像剤16を撹
拌、移送することを目的として複数のアジテータ19を
設置している。アジテータ19はその先端にフィン20
を有しており、フィン20は現像剤貯蔵部18と摺接し
てたわみ、フィン20と現像剤貯蔵部18の摺接部が終
了する位置において現像剤16をを掻き出す構造として
いる。アジテータ19の回転方向はすべて同じ方向とな
るように構成しており、フィン20のたわみが開放され
るときに現像剤16を現像剤担持体11及び供給ローラ
12の方向に移送する方向としている。アジテータ19
としてはたとえばSECCなどの板材を用いることがで
きるが、表面には現像剤16の流動性を高めること、現
像剤16が現像ケース18内に多量に存在するときでも
アジテータ19の負荷トルクを増大させないことを目的
として長穴をあけてあり、現像剤16が長穴を通過でき
る構造としてある。また、フィン20としては、PE
T,SUS材、りん青銅材、ベリリウム銅材などの弾性
部材を用いることができるが、現像剤貯蔵部18が樹脂
製であるときには、これを削らないようにPETなどの
樹脂を用いることが望ましい。
【0019】次に図2、図3に基づいて本発明における
アジテータ駆動構造を詳細に説明する。
【0020】外部からの回転力は伝達ギヤ24に入力
し、ギヤ23を介して現像剤担持体、供給ローラにそれ
ぞれ具備したギヤ21、22に伝達する構成となってい
る。ギヤ23は段付き構造となっており、大歯車と小歯
車の径と、ギヤ21、22の径を変化させることにより
現像剤担持体11と供給ローラ12の周速比を自在に設
定できる構成となっている。
【0021】伝達ギヤ24にはギヤの回転中心に対して
偏心した円筒部24aを形成してあり、この円筒部24
aにラチェット爪27を支持する構成となっている。円
筒部24aの偏心量は、ラチェット爪27の爪先端部2
7aがもっとも左に位置したときに、爪先端部27aが
ラチェットギヤ28の現在噛合している歯から、左隣の
歯に移動できるように、ラチェットギヤ28のピッチよ
りも大きく設定している。また、ラチェット爪27の爪
先端部27aの先端はアール形状にしたり面取りするな
どして摺動性を向上させる構造にしてある。また、ラチ
ェット爪27にはラチェット爪27がラチェットギヤ2
8と常に噛合することを目的として付勢ばね32を張架
している。
【0022】図2、図3は、ラチェット爪27の爪先端
部27aがもっとも右側に位置した状態を示しており、
この状態から伝達ギヤ24が軸22を中心に回転すると
爪先端部27aはD方向に移動する。このとき爪先端部
27aはラチェットギヤ28のギヤ斜面部28b上をD
方向に滑動するためラチェットギヤ28は回転しない。
次に、伝達ギヤ24が図2、図3で示した位置から18
0度回転すると、ラチェット爪27の爪先端部27aは
もっとも左側の位置に到達する。このときラチェット爪
27aはラチェットギヤ28の現在噛合している歯の歯
先を乗り越え、左隣の歯に移動しこの歯と噛合する。さ
らに伝達ギヤ24が回転するとラチェット爪27の爪先
端部27aはE方向に移動しはじめ、爪先端部27aは
ラチェットギヤ28の歯垂直部28aを押圧し、ラチェ
ットギヤ28をH方向に回転させる。このとき伝達ギヤ
24の回転方向はF方向、G方向どちらであっても、ラ
チェット爪27の爪先端部27aの往復運動は同一であ
るためラチェットギヤ28をH方向に回転させる。ラチ
ェットギヤ28を回転させながら、もっとも右側の位置
まで到達したラチェット爪27の爪先端部27aは再び
D方向に移動し以上の動作を繰り返す。
【0023】回転力を受けたラチェットギヤ28は、ラ
チェットギヤ28と一体成型した軸28dに具備するア
ジテータを回転させるとともに、ラチェットギヤと同軸
上に形成したギヤ部28cからアイドラギヤ25、29
を介して、他のアジテータと同軸上に具備されるギヤ2
6、30に回転力を伝達し、アジテータを回転させる。
このとき、他のアジテータへの回転力の伝達は、アイド
ラギヤ25、29を介して行われるため、アジテータの
回転方向はすべて同一となる。上記の如き構成とすれ
ば、ラチェット爪27とラチェットギヤ28の噛み合い
時に現像装置に影響を与えるような大きな振動が発生す
ることもなく、また歯が衝突してギヤの回転がストップ
することもないため、現像剤規制部において現像剤の均
一な規制が可能となり、印字画像上の濃度ムラを抑制す
ることが可能となる。また、露光手段等を振動させるこ
ともないため印字画像にけるピッチムラをなくすことが
可能となる。この結果、本現像装置を用いてカラー画像
を形成する場合にも、色ずれのない良好な画像を得るこ
とが可能となる。実際の印字画像においてもアジテータ
の回転、ラチェット爪を駆動する伝達ギヤの回転周期に
同期した濃度ムラ、ピッチムラは確認されず良好な画質
となっている。また、ラチェット爪27を保持する伝達
ギヤ24が一周すると、ラチェットギヤは一歯分に相当
する角度だけ回転するため減速効率が大きく、現像装置
が高速化しラチェットギヤの動作が高速になってもアジ
テータ19だけを低速で回転させることができる。ま
た、ギヤの歯に加わる力は微小であるためアジテータ駆
動の信頼性、耐久性が向上するとともに現像装置がさら
に高速化しアジテータを駆動するためにさらに大きく減
速しなくてはならない場合にも、ラチェット爪27の爪
先端部27aとラチェットギヤ28のラチェットギヤの
ピッチを小さくすればよく、新たな減速歯車を用いる必
要もないため、構造的に簡単で、また安価な構成で減速
比を大きくすることが可能となる。
【0024】また、ラチェットギヤ28はラチェット爪
27が噛合しているために一方向にしか回転することが
できず、アジテータ19を逆回転させることは不可能で
ある。したがって、アジテータ19を手動で回転させて
現像剤16を撹拌する際に、あやまってアジテータ19
を逆回転させ、現像剤貯蔵部18と摺接してたわんでい
るフィン20を破壊してしまうことを防止することがで
きる。また、アジテータ19を手動で回転させて現像剤
16を撹拌するときには伝達ギヤ24は回転せず、アジ
テータ19のみを回転させることになるため、比較的小
さな力でアジテータ19を回転させることが可能であ
り、現像剤16を撹拌することが容易となる。
【0025】また、ラチェット爪の形状とラチェットギ
ヤの向きをそれぞれ図4における127、128の如き
形状とすれば、伝達ギヤ24の回転方向に関わらずラチ
ェットギヤ128の回転方向はI方向となる。このよう
に、ラチェット爪の形状、ラチェットギヤの形状によっ
てラチェットギヤの回転方向を自由に選択でき、噛合す
る他のギヤの位置、スペースによらずラチェット爪の支
持部の位置を自由に設計することが可能となるため、現
像装置の構造を簡単にすることが可能であり、安価な構
成で現像装置の動力伝達機構を構築できる。
【0026】さらに、ラチェットギヤとラチェット爪を
用いた減速機構を、たとえば現像剤の供給、排出などに
用いるトナースクリューの駆動に用いれば、画像形成装
置の高速化が進みトナースクリューの回転速度を大きく
減速させなければならない場合にも、ギヤのみを用いた
減速機構に比べ安価で、信頼性、耐久性が高く、しかも
簡単な構成で動力伝達機構を構築できる。また、必要と
するスペースもギヤのみを用いた減速機構に比べ小さい
ため、機器の小型化にが進む現状では大きな利点とな
る。しかもトナースクリューは間歇駆動されるため現像
剤の粘性が高くなることを防止でき、トナースクリュー
を安定して回転させることが可能となる。また、現像剤
の粘性が高くなりトナースクリューを回転させるのに必
要なトルクが増大した場合にも、トナースクリューの回
転速度は正弦波的に変化し、初期駆動トルクが大きいた
め安定してトナースクリューを回転させることができ
る。この結果、トナースクリューに現像剤が固着するこ
とを防止でき、現像剤の供給不足や潜像担持体などのク
リーニング不良を防止することができる。
【0027】図5は、本発明の現像装置におけるアジテ
ータ駆動手段の第二の実施例を示すものである。
【0028】アジテ−タ219はラチェット爪27の爪
先端部27aが位置Xに達したときにフィン220のた
わみが開放するようにラチェットギヤ28と一体成型さ
れた軸28dに取り付けてある。取り付け角度αはフィ
ン220の長さによって調整すればよい。また、取り付
け角度αが決まっている場合には、フィン220の長さ
を調整することで、フィン220のたわみが開放するタ
イミングを調整することができる。ここでアジテータ2
19の負荷トルクを小さくすることを目的としてフィン
220のたわみ量を微少にしたい場合などフィン220
の長さが既に決定されている場合には、ラチェットギヤ
28とアジテータ19との取り付け角度αを調整すれば
よいが、フィン220のたわみ量を任意にとることが可
能な場合にはフィン220の長さを調整してフィン22
0のたわみが開放するタイミングを調整すればよい。こ
の場合ラチェットギヤ28とアジテータ219の取り付
け角度αを任意とすることができるため構造的に簡単な
構成となる。
【0029】ラチェット爪27は、伝達ギヤ24に形成
した偏心円筒部24aに支持する構造となっているた
め、伝達ギヤ24が軸31を中心に回転すると爪先端部
27aの速度は正弦波的に変化し、位置X1、X2では
ゼロとなり、位置Xにおいて最大となる。したがって、
ラチェットギヤ28の回転速度も、ラチェット爪27の
爪先端部27aがE方向に移動しているときは正弦波的
に変化し、爪先端部27aが位置Xに達したときにラチ
ェットギヤ28の回転速度も最大となる。一方ラチェッ
ト爪27の爪先端部27aがD方向に移動するときに
も、爪先端部27aの速度は正弦波的に変化し位置Xで
最大となるが、D方向に移動するときには、爪先端部2
7aがラチェットギヤ28の歯斜面部28bを滑動する
ためラチェットギヤ28は回転しない。また、位置X
1,X2付近ではラチェット爪27を支持する伝達ギヤ
24の回転角に対してラチェット爪27の爪先端部27
aの移動量が微小なため、爪先端部27aがラチェット
ギヤ28に与える回転駆動トルクは大きいものとなり、
位置X1,X2で最大トルクを発する。
【0030】フィン220は現像剤貯蔵部18と摺接す
る区間で現像剤貯蔵部に押圧されてたわむが、たわみが
開放されるときに力がJ方向に作用するため、現像剤貯
蔵部18内の現像剤16もJ方向に掻き出される。掻き
出される方向はフィン220のたわみが開放される位置
と、フィン220の長さによるが、その方向は現像剤1
6の圧粉を防ぐことを目的として水平方向より上向きが
望ましい。
【0031】また、掻き出される現像剤16の初速はフ
ィン220のたわみの復元力による速度とアジテータ2
19の回転速度の和となるが、このときフィン220の
たわみの復元力によって現像剤16に与えられる速度は
フィン220たわみの大きさに依存し一定であるため、
アジテータ219の回転速度が大きいほど現像剤16に
与える初速も大きいものとなる。
【0032】上記の如き構成にすれば、アジテータの回
転速度は正弦波的な変化の繰り返しとなるため、アジテ
ータの回転のON/OFFに起因する振動は発生せず、
また回転初期にはアジテータの回転駆動トルクが大きい
ため、現像剤貯蔵部の現像剤量が多くアジテータへの負
荷トルクが大きい場合においてもアジテータを滑らかに
回転させることが可能となる。またアジテータ219の
回転速度が最大となったときに、フィン220のたわみ
が開放されるため、掻き出される現像剤16の初速が最
大となり現像剤16の移送量が最大となる。したがっ
て、もっとも効率よく現像剤16を現像剤担持体及び供
給ローラの方向へ移送することができ、現像剤担持体の
回転速度は速いが、アジテータ219の回転速度は現像
剤16の劣化を防止するために遅くする必要がある場合
にも、現像剤16の供給不足による画像欠陥を防止する
ことが可能となる。特に、現像剤貯蔵部18内の現像剤
16の量が微少な場合に於いても効率よく現像剤16を
現像剤担持体及び供給ローラの方向へ移送することが可
能であるため、現像剤16が現像剤貯蔵部18内からな
くなるまで、安定した、濃度ムラのない均一な画像が得
ることが可能である。
【0033】また、物体の運動エネルギーは速度の2乗
に比例して増大するため、現像剤16の初速が大きいほ
ど現像剤16に与えられる運動エネルギーも増大し、現
像剤16の撹拌効果も大きくなる。しかも、アジテータ
219の回転速度は正弦波的に変化するため現像剤16
の撹拌は滑らかに行われ、現像剤16の劣化も少なく均
一な帯電、現像が可能となり印字画像の濃度ムラの低減
をはかることが可能となる。
【0034】さらに、現像剤16の掻き出す方向を水平
方向より上向きに設定すれば、現像剤16が現像ケース
18内において圧粉することを防ぐことが可能である。
【0035】図6は、本発明の現像装置におけるアジテ
ータ駆動手段の第三の実施例を示すものである。
【0036】ラチェット爪27の爪先端部27aは、伝
達ギヤ24が高速で回転しラチェット爪27の爪先端部
27aが高速で往復運動する場合にもラチェット爪27
とラチェットギヤ28の噛合の際の衝撃をやわらげ振動
を発生させないことを目的として、弾性部材33、34
を貼り付けて構成してある。
【0037】ラチェット爪27の先端部27aに貼り付
ける弾性部材33、34としては、天然ゴム、シリコン
ゴム、ウレタンゴム、ブタジエンゴム、クロロプレンゴ
ム、ネオプレンゴム、フッ素ゴム等のゴム材などの比較
的やわらかい材質のものを用いることが可能であるが、
ラチェットギヤ28の歯垂直部28aと接触する弾性部
材33には耐摩耗性にすぐれたウレタンゴムを、ラチェ
ットギヤ28bの歯斜面部28bと摺擦する弾性部材3
4には潤滑性にすぐれたシリコンゴム、フッ素ゴムを用
いることが望ましい。一方弾性部材34に摩擦係数の高
いゴム材を用いると、ラチェット爪27の爪先端部27
aがラチェットギヤの歯斜面部28bを滑動できなくな
りラチェットギヤ28を逆回転させてしまうため、この
ような場合には、弾性部材34の上にテフロンテープな
どの摩擦係数の低い材質のものを貼り付け、ラチェット
爪27の爪先端部27aがラチェットギヤ28の歯斜面
部28bを滑動できるように構成すればよい。
【0038】また、弾性部材33はラチェット爪27が
D方向に移動し左隣の歯の歯斜面部28bに移動すると
きに、ラチェットギヤ28の歯先にひっかからないよう
に面取りしておくことが望ましい。
【0039】ラチェット爪27は、付勢ばね(図示せ
ず)によってラチェットギヤ28方向に引っ張ってお
り、ラチェット爪27aのD,E方向の往復運動により
ラチェットギヤ28をH方向に回転させる。ラチェット
爪27の爪先端部27aはD方向に移動しラチェットギ
ヤ28の歯先を乗り越え左隣の歯と噛合するが、ラチェ
ット爪27の爪先端部27aに貼り付けた弾性部材34
が弾性によって噛合の際の衝撃を吸収する。また、その
あとラチェット爪27の爪先端部27aがE方向に移動
しはじめてラチェットギヤ28の歯垂直部28aと衝突
した場合にも、ラチェット爪27の爪先端部27aに貼
り付けた弾性部材33が弾性によって衝突の際の衝撃を
吸収する。
【0040】上記の如き構成とすれば、ラチェット爪2
7、ラチェットギヤ28の噛合時における衝撃を吸収し
やわらげることが可能であるため、現像装置全体の振動
を抑制し規制部における現像剤の均一な規制、帯電を行
うことが可能となる。したがって現像装置が高速化しラ
チェット爪27動作が高速である場合に於いても、濃度
ムラ、ピッチムラのない均一な画像を得ることが可能と
なる。
【0041】また、弾性部材34に摩擦係数が低く潤滑
性のよい弾性部材を用いることにより、ラチェット爪2
7がラチェットギヤ28の歯斜面部28bを往復運動す
るときの摩擦力を低減することが可能であるため、モー
タへのトルク負担を軽減でき現像剤担持体及び供給ロー
ラのトルク変動を低減することが可能となる。この結果
現像ケース18内に現像剤16が多量に存在しアジテー
タに加わるトルクが大きい場合においても、現像剤担持
体、供給ローラ及びアジテータの回転をスムーズに行う
ことができ、濃度ムラのない均一な画像を得ることが可
能となる。
【0042】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば現像
剤の撹拌手段であるアジテータ駆動にラチェットギヤを
用いることにより現像装置に振動を与えることなく、ア
ジテータをスムーズに駆動することが可能になる。した
がって、現像剤を規制部において均一に規制、帯電する
ことが可能となり濃度ムラのない均一な画像を得る事が
可能となる。また、露光も振動なく行えるようになるた
めピッチムラのない均一な画像を得ることが可能とな
る。さらに、アジテータを駆動するギヤに無理な負荷を
加えることなくアジテータを駆動できるため、アジテー
タ駆動の信頼性、耐久性が向上するとともに、現像装置
が高速化した場合にも簡単な構造で減速比を大きくする
ことが可能となるため、現像装置の動力伝達機構を簡単
に、しかも安価に構築できる。さらに、アジテータの回
転方向はラチェットギヤとラチェット爪の形状で一義的
に決まるため現像装置の構造を簡単にすることができる
とともに、逆回転不可となるためアジテータを手動で回
転させたときにアジテータを逆回転させて先端部のフィ
ンを破壊してしまうことを防止することが可能となる。
【0043】また、アジテータの回転速度は正弦波的に
滑らかに変化するため、アジテータの回転のON/OF
Fに起因する振動は発生せず、さらに、回転初期にはア
ジテータの回転駆動トルクが大きいためアジテータの負
荷トルクが大きい場合においてもアジテータを滑らかに
回転させることが可能となる。
【0044】また、アジテータの回転速度が最大となっ
たときにフィンのたわみを開放するような構成とするこ
とにより、現像剤を効率よく現像剤担持体及び供給ロー
ラの方向へ移送することが可能となるため、現像剤担持
体の回転速度が速い場合にも現像剤の供給不足による画
像欠陥を防止することができる。特に現像剤残量が少な
くなった場合にも効率よく現像剤を移送できるため、現
像剤がなくなるまで安定した濃度ムラのない均一な画像
を得ることが可能となる。
【0045】さらに、ラチェット爪の先端に弾性部材を
貼り付けた構成とすれば、現像装置が高速化しラチェッ
ト爪が高速で動作した場合にも、ラチェットギヤとラチ
ェット爪の噛合の際の衝突をやわらげることができ現像
装置全体が振動することを防止することができるため、
濃度ムラのない均一な画像を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる現像装置の断面図である。
【図2】本発明の現像装置の第一の実施例を示す動力伝
達経路図である。
【図3】本発明の現像装置の第一の実施例を示す要部詳
細図である。
【図4】本発明の現像装置の第一の実施例を示す断面図
である。
【図5】本発明の現像装置の第二の実施例を示す断面図
である。
【図6】本発明の現像装置の第三の実施例を示す断面図
である。
【符号の説明】
10 潜像担持体 11 現像剤担持体 12 供給ローラ 16 現像剤 18 現像剤貯蔵部 19 219 アジテータ 20,220 フィン 24 伝達ギヤ 24a 伝達ギヤの偏心円筒部 27,127ラチェット爪 27a ラチェット爪の爪先端部 28,128 ラチェットギヤ 28a ラチェットギヤの歯垂直部 28b ラチェットギヤの歯斜面部 28c ラチェットギヤの伝達ギヤ部 28d ラチェットギヤと一体成型された中心軸 32 付勢ばね 33 弾性部材(歯垂直部との接触側) 34 弾性部材(歯斜面部との接触側)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現像剤担持体と、現像剤貯蔵部の現像剤
    を撹拌するためのアジテータとを少なくとも有する現像
    装置において、 前記アジテータは、駆動源から駆動力を受けて往復動す
    るラチェット爪と、ラチェット爪と噛合するラチェット
    ギヤとを介して駆動する構造に構成したことを特徴とす
    る現像装置。
  2. 【請求項2】 前記アジテータの回転速度は、正弦波的
    な変化の繰り返しとなる構造に構成したことを特徴とす
    る請求項1記載の現像装置。
  3. 【請求項3】 前記アジテータは、その一部にフィンを
    有し、前記フィンは現像剤貯蔵部とたわみを形成して摺
    擦し、前記アジテータの回転速度が最大のときにたわみ
    を開放する構造に構成したことを特徴とする請求項1記
    載の現像装置。
  4. 【請求項4】 前記ラチェット爪の爪先端部に弾性部材
    を具備し、ラチェットギヤと噛合する構造に構成したこ
    とを特徴とする請求項1記載の現像装置。
JP8211138A 1996-08-09 1996-08-09 現像装置 Pending JPH1055098A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009025784A (ja) * 2007-06-19 2009-02-05 Ricoh Co Ltd 現像装置、画像形成装置、及びプロセスカートリッジ
JP2016126081A (ja) * 2014-12-26 2016-07-11 ブラザー工業株式会社 トナーカートリッジ
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