JPH10549A - 研磨加工装置 - Google Patents

研磨加工装置

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Publication number
JPH10549A
JPH10549A JP17425296A JP17425296A JPH10549A JP H10549 A JPH10549 A JP H10549A JP 17425296 A JP17425296 A JP 17425296A JP 17425296 A JP17425296 A JP 17425296A JP H10549 A JPH10549 A JP H10549A
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JP
Japan
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contact wheel
work
polishing
robot
polishing apparatus
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Application number
JP17425296A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Omori
裕志 大森
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Nisshinbo Holdings Inc
Original Assignee
Nisshinbo Industries Inc
Nisshin Spinning Co Ltd
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Publication date
Application filed by Nisshinbo Industries Inc, Nisshin Spinning Co Ltd filed Critical Nisshinbo Industries Inc
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Publication of JPH10549A publication Critical patent/JPH10549A/ja
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  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンタクトホイール等の回転加工手段に関す
る検知情報によって能動的に制御可能な研磨加工を行え
るようにする。 【解決手段】 研磨ヘッド10は、研磨ベルト12を掛
け回したコンタクトホイール1の位置を、サーボモータ
18とボールネジ21、23により調節可能とする。ト
ッププレート24にコンタクトホイール1を取り付ける
ための支持部25に力センサを内蔵し、ロボット30の
ワークチャック7で把持したワーク2から受ける押し付
け力を検知可能とする。支持部25の力センサが検知し
た押し付け力を入力値としてサーボモータ18を所定の
制御アルゴリズムによって駆動し、コンタクトホイール
1の位置と速度を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ベルト研磨装置のコン
タクトホイール等のように被加工物に対して押し付け可
能なホイール状の回転加工手段を有する研磨装置と、被
加工物の把持等を行うロボット等のハンドリング装置と
からなる研磨加工装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来の
この種の研磨加工装置では、被加工物(以下ワークとい
う。)の保持、把持状態や位置の制御を工業用ロボット
で行い、ベルト研磨装置のコンタクトホイール等の回転
加工手段をエアシリンダやバネで常に一定方向に押し付
けて加工を行っている(例えば特開平1−281864
号公報、特開平2−150141号公報、特開昭59−
2242571号公報等参照)。
【0003】ところが、ワークがアルミダイキャストや
プレス品の場合、寸法精度があまり高いものではなく、
またパーティングラインを含むものでは、パーティング
ラインの寸法が不揃いであり、このため従来は、ワーク
寸法から研磨軌跡を求めてロボットが正確にワークの位
置等を制御しても、あまりよい研磨結果は得られなかっ
た。そのため、ワークの形状に合わせてコンタクトホイ
ール等の回転加工手段をフローティングさせる技術が用
いられてきた。この技術は、研磨量や凹凸の差が大きく
なければ十分に効果があるが、研磨量が場所によって大
きく異なったり、凹凸の差が大きい場合には、研磨残り
や削り過ぎが発生しやすいという不具合があった。例え
ば図6に示すように、コンタクトホイール1がワーク2
の外形にならうために、加工前のワーク面に鋳物のパー
ティングライン、溶接ビード、鋳肌等の凹凸形状5があ
るとこれらを除去できないことが多かった。
【0004】またこの種の研磨加工装置では、研磨ベル
トが高速で回転しているため、ワークに接触した瞬間に
ワークを削り取り、位置や加工負荷が瞬間的に変化す
る。このため、加工中の切り込み量をワークへの押し付
け力の変更や押し付け位置を変更して制御することにな
るが、ロボットのようにワークを3次元的に移動させる
ハンドリング装置を用いる場合、制御駆動部の自由度
(軸数)が多いために演算処理時間が掛かり、慣性力や
駆動系のガタ等の影響によって動作遅れ、位置精度、軌
跡精度の低下等が発生しやすく、満足のいく形状に研磨
できるほどにワークの動きを滑らかにすることはできな
かった。
【0005】特に、4〜6軸程度の垂直多関節型ロボッ
トでは、図7に示すドアのレバーハンドルのような複雑
な曲面形状を有するワーク2の角部の小径R部を加工す
るような場合、自動運転中の軌跡のブレでワーク2が切
り込まれ、コンタクトホイール1が後退するというよう
な状態が生じやすく、切り込みの過不足が発生しやすか
った。なお図中6はロボットのアームの先端部分、7は
ワークチャックである。
【0006】また、ロボットのワークチャック7に掛か
る力を検知して、アーム6の動作にフィードバックする
力制御やコンタクトホイール1の回転負荷電流を検知す
ることによって研磨状況をフィードバックしてアーム6
の動きを修正する場合、力や負荷の検知量から押し付け
方向や位置の修正する演算処理に時間が掛かり、特に小
物ワークでは十分な形状に研削加工できなかった。
【0007】さらに、従来の研磨加工装置のようにホイ
ールを常に一定方向に押し付けている装置にあっては、
ワークへの押し付け力の変更をエアシリンダに掛ける空
気圧やバネ力を変化させることで行っているが、空気圧
やバネ力は変化が遅いためにダレ等と称する形状不良が
発生しやすかった。即ち、図8に示すように加工の最後
にコンタクトホイール1が被加工物であるワーク2の端
縁Eよりも外側へ前進したときに、フローティング装置
(エアシリンダやバネ等)3によるフローティング動作
のためにコンタクトホイール1がワーク2の端縁よりも
外側に出てしまい(図中点線で示す状態)、しかも他の
部位よりも長時間にわたって当たるために、過剰に研磨
してしまうことによってダレ4が生じることが多い。特
に、コンタクトホイール1を鉛直線方向に沿って上下さ
せる場合、重力の影響を受けて特に応答が遅くなりやす
いため、この不具合が生じやすかった。なお図8中の矢
印は、説明のためにワーク2を固定したときのコンタク
トホイール1の送り方向を示すが、実際にはワーク2が
移動する。
【0008】このようなダレ4の発生を防ぐために、ワ
ーク2の図8中の左角部で押し動作を固定あるいは後退
させることもあるが、前述のような応答遅れがあるため
にタイミングや押し付け力の調整に試行錯誤が必要で、
特にワーク2の形状にばらつきがある場合は、削り過ぎ
や削り残しを完全になくすことができなかった。
【0009】本発明は上記従来の問題点に鑑み、ベルト
研磨装置のコンタクトホイールやバフ研磨装置の研磨ホ
イール等の回転加工手段に関する種々の検知情報によっ
て回転加工手段を能動的に制御するようにした研磨装置
及びこれを用いた研磨加工装置を提供することを目的と
する。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の研磨装置のうち
請求項1にかかるものは、上記目的を達成するために、
ベルト研磨装置のコンタクトホイール等のように被加工
物に対して押し付け可能なホイール状の回転加工手段を
有する研磨装置と、少なくとも上記被加工物の把持を行
うロボット等のハンドリング装置とからなる研磨加工装
置において、上記研磨装置が、上記回転加工手段を上記
被加工物に対して押し付ける手段として上記回転加工手
段の位置を制御可能なアクチュエータを備え、該アクチ
ュエータを上記回転加工手段に関して検知した情報に応
じて駆動し、上記回転加工手段の位置や回転速度を制御
して上記被加工物への押し付け力や切り込み量を可変さ
せることを特徴とす。
【0011】同請求項2に係るものは、上記押し付け方
向で上記回転加工手段に掛かる力を検知する手段を備
え、該検知手段により検知した力に関する情報により上
記押し付け力を制御することを特徴とする。
【0012】同請求項3に係るものは、上記アクチュエ
ータを駆動する負荷電流あるいは負荷電力を検知する手
段を備え、該検知手段により検知した負荷電流あるいは
負荷電力に関する情報により上記回転加工手段の位置を
制御することを特徴とする。
【0013】同請求項4に係るものは、上記押し付け方
向で上記回転加工手段に掛かる力を検知する手段と、上
記アクチュエータを駆動する負荷電流あるいは負荷電力
を検知する手段とを備え、上記力の検知手段により検知
した力に関する情報と、上記負荷電流の検知手段により
検知した負荷電流あるいは負荷電力に関する情報とによ
り上記押し付け力と上記回転加工手段の位置とを制御す
ることを特徴とする。
【0014】同請求項5に係るものは、上記アクチュエ
ータを上記ロボット等の自動ハンドリング装置の外部軸
としてなることを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面を
参照して説明する。なお図6〜8で説明した従来の例と
共通する部分には共通する符号を付して説明する。
【0016】本実施形態に係る研磨加工装置は、図1に
示すように本発明の実施形態に係る研磨ヘッド10と多
関節型ロボット30を組み合わせて構成してあり、図示
の状態は、架台11上に搭載した研磨ヘッド10を水平
にし、研磨ヘッド10が備えるコンタクトホイール1に
対してワーク2を把持したロボット30のワークチャッ
ク7を対向配置した状態である。図中31はロボットコ
ントローラである。
【0017】図4は研磨ヘッド10の平面図、図5は同
部分側面図である。この研磨ヘッド10は、無端の研磨
ベルト12を大径の駆動プーリ13と一対の小径のアイ
ドルプーリ14、14及びコンタクトホイール1に掛け
回し、駆動プーリ13をモータ15で回転駆動して研磨
ベルト12を回転させるとともに、コンタクトホイール
1の位置(図中左右方向の位置)をスライド駆動装置1
6により調節可能として構成してある。
【0018】スライド駆動装置16は、架台11上に載
置固定するベース17上に、サーボモータ18と一対の
ガイドプレート19、19を設け、サーボモータ18の
出力軸にジョイント20を介してボールネジ(雄)21
を連結し、ガイドプレート19、19間に設けた軸受体
22、22でボールネジ21の両端を回転可能に支持
し、ボールネジ(雌)23を下面に取り付けたトッププ
レート24をガイドプレート19、19により図中左右
方向でスライド可能に支持して構成してある。板状のト
ッププレート24の図中左端にコンタクトホイール1を
取り付けてあり、コンタクトホイール1の支持部25に
は図示を省略するが力センサを内蔵し、ワーク2から受
ける押し付け力を検知できるようになっている。なお図
中26はスライダで、トッププレート24の下面に取り
付けてあり、ガイドプレート19と組み合わせてトップ
プレート24の移動をガイドするようになっている。
【0019】そしてサーボモータ18は、コンタクトホ
イール1の支持部25に内蔵した力センサが検知した押
し付け力に対応する検出信号を入力値とし、所定の制御
アルゴリズムによって位置と速度が制御される。
【0020】ところで、ワーク7のビードや鋳バリの除
去からワーク母材面にならった表面仕上げまでの基本研
削ステップは、(1)刃具磨耗の補正による磨耗分の一
定量シフトを行う、(2)凹凸の除去のため、一定スト
ローク範囲内で、ストロークが目標値となるように押し
付け力を制御する、(3)最終仕上げのため、常に一定
の力となるように、ストロークを制御する(従来のなら
い、母材面にならう最終研磨に有効)、となる。図5
は、このような加工を行うための上記実施形態装置の制
御系の構成を示すブロック図である。この図では、各構
成要素を上記実施形態装置のうちの関連する構成要素を
まとめたものとして記載してある。
【0021】即ち、図中の研磨部40は、コンタクトホ
イール1や研磨ベルト12等の研磨を実際に行う要素を
示し、アクチュエータ41は、スライド駆動装置16や
サーボモータ18等のコントロールホイール1の位置を
駆動する要素を示し、検知部42は、図示しなかった力
センサあるいは負荷電流検知手段、またあるいは位置検
出手段及びそれに付随する電気回路等を示す。また図中
43は研磨装置コントローラで、動作制御部44及び動
作条件記憶・動作プログラム作成部45等からなる。ロ
ボットコントローラ31も動作制御部32及び動作条件
記憶・動作プログラム作成部33等を備えている。なお
研磨装置コントローラ43とロボットコントローラ31
は、周知のようにマイクロコンピュータ及び適宜のアル
ゴリズムを実行するためのソフトウェアを利用したもの
を用いることができる。
【0022】次にこのような制御系でのプログラム作成
から最終仕上げまでの工程を順に説明する。まずプログ
ラム作製工程としては、コンタクトホイール1の動きを
少な目にして、ワーク形状の速い変化に追従する必要が
ある場合は、最終仕上げ品となるワーク2をロボット3
0のワークチャック7に把持させ、コンタクトホイール
1を中間位置付近に固定させてロボット30をティーチ
ングし、動作条件記憶・動作プログラム作成部33に記
憶させる。プログラム動作中のコンタクトホイール1の
目標位置は、この中間位置に基づいて設定する。またコ
ンタクトホイール1の動きは多少大きいが、ティーチン
グ時間を短縮したい場合は、ワーク2をロボット30の
ワークチャック7に把持させ、コンタクトホイール1の
位置制御のアクチュエータ41の剛性(ソフト剛性ある
いはサーボ剛性)を軽く押し当て気味にして、コンタク
トホイール1をワーク2に追従させ、ティーチングすべ
きポイントをロボット30にまず記憶させ、次にコンタ
クトホイール1を回転させずにロボット30をプログラ
ム通りに動作させてコンタクトホイール1を追従させ、
刻々のコンタクトホイール1の位置を研磨装置コントロ
ーラ43の動作条件記憶・動作プログラム作成部45に
記憶させる。この場合、一連の動作のまとまりや、特別
にタイミングの調整が必要な位置では、周知のように同
期信号の交換部を挿入する。プログラム動作中のコンタ
クトホイール1の目標位置は、この記憶された位置に基
づいて設定される。なお、アクチュエータ41をロボッ
ト30の外部軸とする場合、例えば6軸ロボットの場
合、第7軸目の制御軸としてアクチュエータ41を駆動
する。ロボットコントローラ31でワーク2の指令位置
を演算制御するとともに、ワーク2と第7軸のアクチュ
エータ41との相対位置をもロボットコントローラ31
側で制御できる。この場合、ワーク2をロボット30の
ワークチャック7に把持させ、アクチュエータ41をフ
リーにして、即ちソフト剛性を小さくし、ワーク2をコ
ンタクトホイール1に当てたときにアクチュエータ41
を動かしやすくしておき、コンタクトホイール1にワー
ク2を押し当て、ティーチングすべきポイントでロボッ
ト30とアクチュエータ41の位置をそれぞれ動作条件
記憶・動作プログラム作成部45と動作条件記憶・動作
プログラム作成部33に記憶させる。
【0023】加工によりコンタクトホイール1の径が変
化する場合の磨耗補正は、加工中にコンタクトホイール
1の位置を複数のタイミングで監視し、ティーチングし
た際のホイール位置と比較し、比較した偏差量の平均値
を計算し、さらに各加工回数毎に偏差量を監視し、経時
的に変化していく量をコンタクトホイール1の位置制御
量から一定シフトさせる。コンタクトホイール1の磨耗
量を監視するには、ティーチングした形状に近い状態で
コンタクトホイール1の位置を監視して比較する必要が
あり、従って凹凸のない後述の最終仕上げ工程で監視す
るが、監視すべき位置は任意の加工位置でよい。ただ
し、母材面にならう最終仕上げ等の特定の工程では、ロ
ボットコントローラ31からロボット30への信号によ
るタイミングでもよい。なお、コンタクトホイール1側
ではなく、ロボット30側の動作でシフトさせることも
可能である。
【0024】次にワーク2の凹凸の除去工程を説明す
る。ロボット30は、ティーチング通りに動作させる
が、研磨装置10側のアクチュエータ41は、プログラ
ム作成時に設定されたデータを基に設定された各工程の
目標値となるように押し付け力を変化させて(所定の位
置となるようにソフト剛性と出力を上げて)切り込む。
ただし、切り込み量が多く、コンタクトホイール1の切
削能力を超える場合は過負荷状態と判定し、コンタクト
ホイール1を待避させたり、それ以上切り込まないよう
に制御する。また、加工前の素材から最終面までに切り
込み厚さが厚い場合は、予め複数工程に分けた加工とす
る。この場合、各切り込み工程での一定の切り込み範囲
内(図4のワーク2に描いた各線間)で、制御する。
【0025】即ち、図4に示すように、凹凸形状5のあ
るワーク2等で切り込み量が不明な場合、ワーク2が接
触した位置を加工負荷や力で検出してコンタクトホイー
ル1の位置制御を停止させ、その停止位置から一定の切
り込み量分だけコンタクトホイール1を前進(図では下
降)させてワーク2をティーチング通り送って加工す
る。切り込み量の設定としては、コンタクトホイール1
の位置は固定し、ロボットのティーチング位置を一定量
だけコンタクトホイール1の方向にシフトさせて、ワー
ク2の位置を一定量押し込む場合等がある。この加工中
に、力や加工負荷の過大値を検出したならばアラームと
ともにシステム停止させ、またはコンタクトホイール1
あるいはワーク2を逃がし、またはワーク2の送り速度
を減速させる等の処置を行う。
【0026】また、コンタクトホイール1とワーク2が
接触したことを力や加工負荷の増加で検出し、その時点
のコンタクトホイール1の位置情報とワーク2を把持し
ているロボット位置からコンタクトホイール1とワーク
2の傾き等の相対位置あるいは位置関係を演算し、加工
後の正規位置からの凹凸形状5の厚さを推定し、掛ける
べき切り込み量を演算、設定することもできる。コンタ
クトホイール1の位置を検出することで、ビード取りや
パーティングラインの除去が可能となる。
【0027】なお、複数工程に分割する場合、コンタク
トホイール1の過負荷状態の発生により切り込みを控え
たときは、同じ工程を繰り返すリトライ動作や、次の工
程の目標値を修正する制御としてもよい。またアクチュ
エータ41をロボット30の図示せぬ外部軸とする場
合、コンタクトホイール1はロボット30の該外部軸に
同期してロボットコントローラ31側から位置制御され
るが、押し付け力は、検知部42によるコンタクトホイ
ール1の位置情報を基に、アクチュエータ41側で変化
させる。
【0028】そして最終仕上げ時には、ロボット30を
ティーチング通りに動作させる。即ち、コンタクトホイ
ール1の押し付け力が所定の力となるように切り込みを
制御する。具体的には、コンタクトホイール1の支持部
25に内蔵した力センサによってワーク2の押し付け力
を検知し、ボールネジ21、23の回転駆動によりトッ
ププレート24の位置を可変させ、押し付け力が一定と
なるようにコンタクトホイール1の位置を制御する。ま
た、駆動プーリ13を駆動するモータ15の負荷電流値
あるいは電力値を加工負荷として検出し、これが一定と
なるようにコンタクトホイール1の位置を制御してもよ
い。いずれにしても、図8に示すようなダレ4を生じさ
せないためには、例えば図3に示すように、ワーク2の
端縁Eの位置で上述のような位置制御のゲインを変えて
コンタクトホイール1の位置を一定に保持する制御を行
う。
【0029】上述のように押し付け力を一定とするので
はなく、所定のパターンで変化させる場合は、コンタク
トホイール1の加減速も制御する。例えば、あるワーク
の加工区間の始めに削り気味としたい場合は、コンタク
トホイール1の加減速を小さくして、遅れ気味とする。
また力や負荷の制御形態としては最初は弱く、徐々に強
くする等の可変パターンも採用できる。アクチュエータ
41をロボット30の外部軸とする場合は、コンタクト
ホイール1はロボット30の外部軸に同期してロボット
コントローラ31側から位置制御されるが、検知部42
によるコンタクトホイール1に掛かる力の負荷情報を基
に研磨装置コントローラ43側で位置制御量の補正分を
付加する。
【0030】なお、コンタクトホイール1が鉛直線方向
に昇降する場合、コンタクトホイール1の自重が押し付
け方向に掛かるが、負荷電流や電力を検知することによ
る制御では自重の影響を受けない。また、力を検知する
ことによる制御の場合でも、ボールネジ21、23の伝
達系の減速比を高めることや、演算での重量補正により
自重の影響を補正できる。即ち、本実施形態装置の配置
方向には制約が少ない。またコンタクトホイール1の慣
性重量の影響は、予め研磨装置コントローラ43に補正
情報として入力しておく。
【0031】なお、上述してきた実施形態装置は、加工
中の切り込み量を監視し、予め想定された切り込みと比
較するだけの加工監視の用途にも使用可能である。ま
た、上記実施形態では、コンタクトホイール1を駆動す
るアクチュエータ41としてサーボモータを用いている
が、コンタクトホイール1の位置を検知して移動量を制
御できるものであればサーボモータ以外のものであって
も採用できる。さらに、コンタクトホイール1の移動方
向としては直動ではなく回転あるいは揺動であってもよ
い。
【0032】またさらに、コンタククトホイールではな
くバフホイールのような研磨ホイールを制御対象とする
場合にも本発明は適用可能である。この場合、研磨ホイ
ールが磨耗していくため、研磨ホイール位置とワーク位
置からワークの凹凸量の推定は、研磨ホイールの磨耗量
の推定情報(加工回数に応じた磨耗量や積算電流値等)
によって可能である。また、加工前に凹凸がなく寸法既
知の部材に押し当てた場合の研磨ホイールの位置から磨
耗量を計測することも可能である。
【0033】
【発明の効果】本発明に係る研磨加工装置は、以上説明
してきたようなものなので、ホイール状の回転加工手段
の位置を制御できるために多彩な動きが可能で、被加工
物の形状によっては回転加工時間を短縮できるととも
に、被加工物の凹凸等の形状のばらつきに対応でき、安
定した加工品質の提供及び歩留まりの向上が期待できる
という効果がある。
【0034】またコンタクトホイール等の回転加工手段
の押し付け駆動を油圧制御や電動モータ制御可能なアク
チュエータで行うことにより、従来のシリンダやバネを
用いた場合よりも数段速い応答制御が可能で、細かい起
伏形状の加工が可能となり、加工品質を向上させ得ると
いう効果がある。
【0035】さらに、ロボット等の被加工物のハンドリ
ング装置側の多軸制御に比べると1軸制御となるために
応答が速く、回転加工手段の自重が押し付け方向に掛か
る場合でも回転加工手段の自重の影響を受けにくいた
め、装置の配置の制約が少なく、設計の自由度が広が
り、省スペース化やコストダウンが図れるという効果も
ある。
【0036】またさらに、ロボット等で研磨加工装置自
体を把持して固定ワークを加工する場合に大きなワーク
に対応可能であり、ホイールの制御用のアクチュエータ
をロボットの制御軸の一部として制御して制御の一元化
や協調動作や同期動作を行うことが可能となるという効
果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る研磨加工装置の一実施形態を示す
側面図である。
【図2】本発明に係る研磨装置の一実施形態の平面図
(A)と同側面図(B)である。
【図3】本発明に係る研磨装置の一実施形態で、ワーク
の端部でのダレの発生を防止する状態を示す側面図であ
る。
【図4】本発明に係る研磨装置の一実施形態で、ワーク
の凹凸を除去する状態を示す側面図である。
【図5】本発明の実施形態装置の制御系の構成を示すブ
ロック図である。
【図6】従来の研磨装置でフローティング装置を用いる
場合に、ワークの凹凸にならうために凹凸が除去できな
い状態を示す側面図である。
【図7】従来の研磨装置で垂直多関節型ロボットと組み
合わせた場合に生じ得る、自動運転中の軌跡のブレと、
ワークの切り込みの過不足発生状態を示す側面図であ
る。
【図8】従来の研磨装置でフローティング装置を用いる
場合に、ワークの端部で発生し得るダレを示す側面図で
ある。
【符号の説明】
1 コンタクトホイール 2 ワーク 6 ロボットのアーム 7 ワークチャック 10 研磨ヘッド 12 研磨ベルト 13 駆動プーリ 14 アイドルプーリ 15 モータ 16 スライド駆動装置 18 サーボモータ 19 ガイドプレート 21 ボールネジ(雄) 23 ボールネジ(雌) 24 トッププレート 25 コンタクトホイールの支持部 26 スライダ 30 多関節型ロボット 31 ロボットコントローラ 32 動作制御部 33 動作条件記憶・動作プログラム作成部 40 研磨部 41 アクチュエータ 42 検知部 43 研磨装置コントローラ 44 動作制御部 45 動作条件記憶・動作プログラム作成部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベルト研磨装置のコンタクトホイール等
    のように被加工物に対して押し付け可能なホイール状の
    回転加工手段を有する研磨装置と、少なくとも上記被加
    工物の把持を行うロボット等のハンドリング装置とから
    なる研磨加工装置において、上記研磨装置が、上記回転
    加工手段を上記被加工物に対して押し付ける手段として
    上記回転加工手段の位置を制御可能なアクチュエータを
    備え、該アクチュエータを上記回転加工手段に関して検
    知した情報に応じて駆動し、上記回転加工手段の位置や
    回転速度を制御して上記被加工物への押し付け力や切り
    込み量を可変させることを特徴とする研磨加工装置。
  2. 【請求項2】 上記押し付け方向で上記回転加工手段に
    掛かる力を検知する手段を備え、該検知手段により検知
    した力に関する情報により上記押し付け力を制御するこ
    とを特徴とする請求項1の研磨加工装置。
  3. 【請求項3】 上記アクチュエータを駆動する負荷電流
    あるいは負荷電力を検知する手段を備え、該検知手段に
    より検知した負荷電流あるいは負荷電力に関する情報に
    より上記回転加工手段の位置を制御することを特徴とす
    る請求項1の研磨加工装置。
  4. 【請求項4】 上記押し付け方向で上記回転加工手段に
    掛かる力を検知する手段と、上記アクチュエータを駆動
    する負荷電流あるいは負荷電力を検知する手段とを備
    え、上記力の検知手段により検知した力に関する情報
    と、上記負荷電流の検知手段により検知した負荷電流あ
    るいは負荷電力に関する情報とにより上記押し付け力と
    上記回転加工手段の位置とを制御することを特徴とする
    請求項1の研磨加工装置。
  5. 【請求項5】 上記アクチュエータを上記ロボット等の
    自動ハンドリング装置の外部軸としてなることを特徴と
    する研磨加工装置。
JP17425296A 1996-06-12 1996-06-12 研磨加工装置 Pending JPH10549A (ja)

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