JPH1054469A - 逆流防止弁 - Google Patents

逆流防止弁

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JPH1054469A
JPH1054469A JP22606496A JP22606496A JPH1054469A JP H1054469 A JPH1054469 A JP H1054469A JP 22606496 A JP22606496 A JP 22606496A JP 22606496 A JP22606496 A JP 22606496A JP H1054469 A JPH1054469 A JP H1054469A
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JP
Japan
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valve
hole
valve hole
pump
check valve
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JP22606496A
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English (en)
Inventor
Takayasu Fujioka
敬恭 藤岡
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Nok Corp
Original Assignee
Nok Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 閉弁時のシール性に優れ、装着部材の材質が
限定されず、要求される寸法精度が緩やかで、部品点数
が少なく、しかも製造が簡単でコスト的に有利な逆流防
止弁を提供する。 【解決手段】 弁孔61および弁座62を設けた装着部
材51の弁孔61に弁座62側から差込み装着され、樹
脂またはゴム等の可撓性材により一体に成形された逆流
防止弁であって、差込み後に差込み方向に進退自在であ
る差込み部1と、差込み後に弁座62に接離自在に接触
する弁体部2と、差込み後に弁孔61の反弁座62側周
縁に接離自在に係合する抜止め部3とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オイルポンプまた
は補助ポンプ等に用いられるのに適した逆流防止弁に関
する。
【0002】
【従来の技術】例えば図13に示すオイルポンプのケー
シング51に装着される逆流防止弁52として、従来か
ら図14に示す逆流防止弁52が知られている。
【0003】すなわちこの逆流防止弁52は、ケース5
3の内部にボール状の弁体54を転動自在に挿入したも
のであって、円筒形のケース53の下端が内向きに折り
曲げられて環状の弁座55が設けられ、ケース53の上
端がその一部56で内向きに折り曲げられて弁体54が
ケース53から飛び出すのを防止するようになってい
る。
【0004】この逆流防止弁52は、ケース53内を通
過するオイルの下向きの流れを閉弁により遮断するとと
もに上向きの流れを開弁により許容する逆止弁機能を備
えたものであって、その構成から以下の不都合を備えて
いる。
【0005】 ケース53および弁体54が共に金属
製であって金属同士の接触により閉弁時のシール作用を
奏するものであるために、シールが不完全になりがち
で、漏れが起こり易い。 ポンプのケーシング51に孔(図示せず)を設け、
この孔に金属製のケース53を圧入することにより装着
されるものであるために、ケーシング51の方にも剛性
が要求される。したがって実際上、ケーシング51の材
質が金属に限定されてしまっている。 ポンプのケーシング51の孔にケース53を圧入す
るものであるために、両者の間に隙間ができないように
ケース53に高い寸法精度が要求される。要求される寸
法精度は百分の一mm単位である。 ポンプのケーシング51の孔に圧入されるケース5
3と、このケース53に挿入される弁体54とを備えて
いて弁52が二品目であるために、部品点数が多い。 上記およびを理由として弁52の製造に多くの
手間がかかり、コスト高の要因となっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上の点に鑑
み、閉弁時のシール性に優れ、装着部材の材質が限定さ
れず、要求される寸法精度が緩やかで、部品点数が少な
く、しかも製造が簡単でコスト的に有利な逆流防止弁を
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の逆流防止弁は、弁孔を設けるとともに前記
弁孔の一端に弁座を設けた装着部材の前記弁孔に前記弁
座側から差込み装着され、樹脂またはゴム等の可撓性材
により一体に成形された逆流防止弁であって、前記弁孔
より小径で、前記弁孔に差し込まれ、差込み後に差込み
方向に進退自在である差込み部と、前記差込み部の差込
み方向後端側に設けられ、前記弁孔より大径で、差込み
後に前記弁座に接離自在に接触する弁体部と、前記差込
み部の差込み方向先端側に設けられ、差込み時に圧入に
より前記弁孔の反弁座側へ抜け出され、差込み後に前記
弁孔の反弁座側周縁に接離自在に係合する抜止め部とを
備えることにした。
【0008】上記構成を備えた本発明の逆流防止弁は、
樹脂またはゴム等の可撓性材を成形材料として差込み
部、弁体部および抜止め部を一体に成形したもので、し
かもポンプのケーシング等の装着部材に弁孔および弁座
を直接設けて、この弁孔に差込み装着されるものであ
る。したがって以下の作用を奏することが可能である。
【0009】 弁体部が差込み部および抜止め部とと
もに樹脂またはゴム等の可撓性材によって成形されてい
るために、この弁体部が大きな弾性を備えている。した
がって加圧によるこの弁体部の弾性変形を利用すること
により、閉弁時のシール性を向上させることが可能であ
る。
【0010】 弁全体が樹脂またはゴム等の可撓性材
によって成形されていて、この弁が装着部材に設けられ
た弁孔に差込み装着されるものであるために、装着部材
に従来ほど大きな剛性が要求されない。したがって装着
部材の材質が金属の他に樹脂またはゴム等であっても良
く、限定されない。
【0011】 従来技術におけるケースに相当する部
品がなく、よって装着部材とこの部品の間に隙間ができ
ることを懸念する必要がない。また装着部材に設けられ
る弁座の寸法精度や当該弁の寸法精度が多少ラフでも、
上記したように弁体部が弾性変形することにより優れた
シール性が確保される。したがって装着部材に設けられ
る弁座に要求される寸法精度および当該弁に要求される
寸法精度を緩やかなものにすることが可能である。
【0012】 弁孔および弁座が装着部材に直接設け
られるために、当該弁は、差込み部、弁体部および抜止
め部を一体成形した可撓性材の一品目である。したがっ
て部品点数を削減することが可能である。
【0013】 上記したように要求される寸法精度が
緩やかで、しかも部品点数が少ないために、製造が簡単
でコスト的に有利である。
【0014】
【発明の実施の形態】つぎに本発明の実施形態を図面に
したがって説明する。
【0015】図1ないし図4に示す逆流防止弁は、上記
した従来技術と同様、図13に示したオイルポンプのケ
ーシング51に装着されるものであって、先ずこのケー
シング51に所定の内径寸法aおよひ長さbを備えた弁
孔61が設けられ、この弁孔61の上方にテーパ状に広
がる弁座62が設けられ、この弁孔61および弁座62
の上方に弁座62の大径部と同じ内径寸法を備えた弁体
部収容空間63が設けられて、これらがケーシング51
をその厚さ方向に貫通している。ケーシング51の上方
はポンプのロータ側、下方は大気側である。
【0016】逆流防止弁は、樹脂を成形材料として差込
み部1、弁体部(シール部または頭部とも称する)2お
よび抜止め部3をピン状に一体成形したものであって、
弁孔61に対して図上上方から下向きに差込み装着され
ている。樹脂の種類は具体的にはナイロンであって、こ
のナイロンにガラス繊維が混入されたものである。
【0017】逆流防止弁は、以下の構成を備えている。
【0018】すなわち先ず、弁孔61より小径でかつ弁
孔61より長い円柱形の差込み部1が設けられ、この差
込み部1の上方に、弁孔61より大径でかつ弁座62に
対向してテーパ状の着座面4を備えた円盤形の弁体部2
が一体成形され、また差込み部1の先端部外周面の18
0度対称位置に一対の突起状の抜止め部3が一体成形さ
れている。
【0019】差込み部1は差込み後、その外周面と弁孔
61の内壁との間に所定の大きさの環状の間隙5を設定
されて上下方向に進退自在となっている。間隙5は開弁
時にオイルの主たる流路とされる。差込み部1の外径寸
法が例えば約2.0mmである場合、この間隙5の大き
さは0.3mm程度が好適である。弁体部2はその着座
面4の傾斜角度を弁座62の傾斜角度と同じに設定され
ており、差込み後、この着座面4をもって広い面積で弁
座62に接離自在に接触する。抜止め部3は差込み時、
圧入により弁孔61の下側へ抜け出され、差込み後、弁
孔61の下側周縁に接離自在に係合して弁の抜止め作用
を奏するものであって、差込み時にこの抜止め部3を圧
入し易いように差込み部1が二又状に分かれていて、二
又の先端部6が互いに近付く方向に弾性変形するように
なっているが、他の例として図5に示すように、円柱形
の差込み部1の少なくとも先端部を中空とし、先端部外
周面の180度対称位置に一対の突起状の抜止め部3を
設け、各抜止め部3の両脇にそれぞれスリット7を設け
ることにより、弾性をもたせても良い。また図6に示す
ように抜止め部3は、丸みを帯びた半円形ないし半球形
の突起であっても良い。図1ないし図4の例に戻って、
二又の間の空間8は開弁時にオイルの副流路とされる。
【0020】上記構成を備えた逆流防止弁は、ポンプの
稼動時、図1に示したように上方から圧力を受けて閉弁
することによりロータ側から大気側へのオイルの流出を
防止するとともに、ポンプの停止時、下方から圧力を受
けて開弁することにより大気側からロータ側にオイルを
流入させてロータを保護するものであって、先ず、機能
上何ら問題のない逆止弁機能を奏する。尚、通常の開弁
時において弁は圧力の大きさの関係から図2の位置まで
は上がらず、図1の位置と図2の位置との中間位置で停
止するのが通例である。
【0021】またポンプの輸送時等において、振動等に
より弁が弁孔61から抜け出ようとすると、図2に示し
たように抜止め部3が弁孔61の開口周縁に係合して抜
止め作用を奏するために、弁が弁孔61から抜け出るの
を確実に阻止することができる。
【0022】またこれに加えて上記したないしの作
用を奏するために、閉弁時のシール性に優れ、装着部材
であるポンプのケーシング51の材質が限定されず、要
求される寸法精度が緩やかで、部品点数が少なく、しか
も製造が簡単でコスト的に有利な逆流防止弁を提供する
ことができる。要求される寸法精度は、これを十分の一
mm単位まで緩めることが可能である。
【0023】図7および図8に示す逆流防止弁は、図9
および図10に示す芝刈機の補助用トロコイドポンプ6
4のケーシング51に装着されるものであって、先ずこ
のケーシング51の厚さ一杯に所定の内径寸法aおよひ
長さbを備えた弁孔61が設けられ、この弁孔61の上
側周縁に弁座62が設けられている。ケーシング51の
上方はポンプのロータ側、下方は大気側である。
【0024】逆流防止弁は、ゴムまたは弾性プラスチッ
ク等のゴム状弾性体を成形材料として差込み部1、弁体
部(シール部または頭部とも称する)2、抜止め部3お
よび撮(つまみ)部9をピン状に一体に成形したもので
あって、弁孔61に対して図上上方から下向きに差込み
装着されている。ゴム状弾性体の種類は具体的にはアク
リルゴムである。
【0025】逆流防止弁は、以下の構成を備えている。
【0026】すなわち先ず、弁孔61より小径でかつ弁
孔61より長い円柱形の差込み部1が設けられ、この差
込み部1の上方に、弁孔61より大径でかつ略球形の弁
体部2が一体成形され、差込み部1の下方に、弁孔61
より大径でかつ略独楽形の抜止め部3が一体成形され、
またこの抜止め部3の下方に突起状または紐状の撮部9
が一体成形されている。
【0027】差込み部1は差込み後、その外周面と弁孔
61の内壁との間に所定の大きさの環状の間隙5を設定
されて上下方向に進退自在となっている。間隙5は開弁
時にオイルの流路とされる。弁体部2は差込み後、弁座
62に接離自在に接触する。抜止め部3は差込み時、圧
入により弁孔61の下側へ抜け出され、差込み後、弁孔
61の下側周縁に接離自在に係合して弁の抜止め作用を
奏するが、その形状は独楽状の他に傘状または突起状等
であっても良い。また撮部9は差込み時、この撮部9を
手または治具で撮んで引き下げることにより、弁を弁孔
61に差込み装着するためのものである。
【0028】上記構成を備えた逆流防止弁は、ポンプの
稼動時、図7に示したように上方から圧力を受けて閉弁
することによりロータ側から大気側へのオイルの流出を
防止するとともに(このときのロータ側と大気側の差圧
は約3kgf/cm2 )、ポンプの停止時、図8に示し
たように下方から圧力を受けて開弁することにより大気
側からロータ側にオイルを流入させてロータを保護する
ものであって(このときのロータ側と大気側の差圧は約
2kgf/cm2 )、先ず、機能上何ら問題のない逆止
弁機能を奏する。本願発明者らが行なった試験による
と、可動時、オイル漏れは全く見られず、また停止時に
はロータ側にオイルが確実に供給されていることが確認
された。試験条件は以下のとおりである。 回転速度:3400rpm 温度:80℃ 使用オイル:エンジンオイル
【0029】またポンプの輸送時等において、振動等に
より弁が弁孔61から抜け出ようとすると、弁が図8の
位置から更に上昇した段階で、抜止め部3が弁孔61の
開口周縁に係合して抜止め作用を奏するために、弁が弁
孔61から抜け出るのを確実に阻止することができる。
【0030】またこれに加えて上記したないしの作
用を奏するために、閉弁時のシール性に優れ、装着部材
であるポンプのケーシング51の材質が限定されず、要
求される寸法精度が緩やかで、部品点数が少なく、しか
も製造が簡単でコスト的に有利な逆流防止弁を提供する
ことができる。また撮部9が設けられていて、これを引
っ張れば良いために、装着作業が容易である。
【0031】図11および図12に示す逆流防止弁は、
図7および図8の逆流防止弁と同様、図9および図10
に示した芝刈機の補助用トロコイドポンプ64のケーシ
ング51に装着されるものであって、先ずこのケーシン
グ51に所定の内径寸法aおよひ長さbを備えた弁孔6
1が設けられ、この弁孔61の上方にテーパ状に広がる
弁座62が設けられ、この弁孔61および弁座62の上
方に弁座62の大径部と同じ内径寸法を備えた弁体部収
容空間63が設けられ、更に弁孔61の下方に抜止め部
収容空間65が設けられて、これらがケーシング51を
その厚さ方向に貫通している。ケーシング51の上方は
ポンプのロータ側、下方は大気側である。
【0032】逆流防止弁は、ゴムまたは弾性プラスチッ
ク等のゴム状弾性体を成形材料として差込み部1、弁体
部(シール部または頭部とも称する)2、抜止め部3お
よび撮(つまみ)部9をピン状に一体成形したものであ
って、弁孔61に対して図上上方から下向きに差込み装
着されている。ゴム状弾性体の種類は具体的にはアクリ
ルゴムである。
【0033】逆流防止弁は、以下の構成を備えている。
【0034】すなわち先ず、弁孔61より小径でかつ弁
孔61より長い円柱形の差込み部1が設けられ、この差
込み部1の上方に、弁孔61より大径でかつ弁座62に
対向してテーパ状の着座面4を備えた円盤形の弁体部2
が一体成形され、差込み部1の下方に、弁孔61より大
径でかつ略独楽形の抜止め部3が一体成形され、またこ
の抜止め部3の下方に突起状または紐状の撮部9が一体
成形されている。
【0035】差込み部1は差込み後、その外周面と弁孔
61の内壁との間に所定の大きさの環状の間隙5を設定
されて上下方向に進退自在となっている。間隙5は開弁
時にオイルの流路とされる。差込み部1の外径寸法が例
えば約2.00mmである場合、この間隙5の大きさは
0.15mm程度が好適である。弁体部2はその着座面
4の傾斜角度を弁座62の傾斜角度と同じに設定されて
おり、差込み後、この着座面4をもって広い面積で弁座
62に接離自在に接触する。抜止め部3は差込み時、圧
入により弁孔61の下側へ抜け出され、差込み後、弁孔
61の下側周縁に接離自在に係合して弁の抜止め作用を
奏するが、その形状は独楽状の他に傘状または突起状等
であっても良い。また撮部9は差込み時、この撮部9を
手または治具で撮んで引き下げることにより、弁を弁孔
61に差込み装着するためのものである。
【0036】上記構成を備えた逆流防止弁は、ポンプの
稼動時、図11に示したように上方から圧力を受けて閉
弁することによりロータ側から大気側へのオイルの流出
を防止するとともに(このときのロータ側と大気側の差
圧は約3kgf/cm2 )、ポンプの停止時、図12に
示したように下方から圧力を受けて開弁することにより
大気側からロータ側にオイルを流入させてロータを保護
するものであって(このときのロータ側と大気側の差圧
は約2kgf/cm2 )、先ず、機能上何ら問題のない
逆止弁機能を奏する。本願発明者らが行なった試験によ
ると、可動時、オイル漏れは全く見られず、また停止時
にはロータ側にオイルが確実に供給されていることが確
認された。試験条件は以下のとおりである。 回転速度:3400rpm 温度:80℃ 使用オイル:エンジンオイル
【0037】またポンプの輸送時等において、振動等に
より弁が弁孔61から抜け出ようとすると、弁が図12
の位置から更に上昇した段階で、抜止め部3が弁孔61
の開口周縁に係合して抜止め作用を奏するために、弁が
弁孔61から抜け出るのを確実に阻止することができ
る。
【0038】またこれに加えて上記したないしの作
用を奏するために、閉弁時のシール性に優れ、装着部材
であるポンプのケーシング51の材質が限定されず、要
求される寸法精度が緩やかで、部品点数が少なく、しか
も製造が簡単でコスト的に有利な逆流防止弁を提供する
ことができる。また撮部9が設けられていて、これを引
っ張れば良いために、装着作業が容易である。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように本発明の逆流防止弁
は、確実な逆止弁作用および抜止め作用を奏する上に、
以下の効果を奏する。
【0040】 弁体部が差込み部および抜止め部とと
もに樹脂またはゴム等の可撓性材によって成形されてい
るために、この弁体部が大きな弾性を備えている。した
がって加圧によるこの弁体部の弾性変形を利用すること
により弁体部が弁座に密接するために、閉弁時のシール
性を向上させることができる。
【0041】 弁全体が樹脂またはゴム等の可撓性材
によって成形されていて、この弁が装着部材に設けられ
た弁孔に差込み装着されるものであるために、装着部材
に従来ほど大きな剛性が要求されない。したがって装着
部材の材質が金属の他に樹脂またはゴム等であっても良
く、限定されることがない。
【0042】 従来技術におけるケースに相当する部
品がなく、よって装着部材とこの部品の間に隙間ができ
ることを懸念する必要がない。また装着部材に設けられ
る弁座の寸法精度や当該弁の寸法精度が多少ラフでも、
上記したように弁体部が弾性変形することにより優れた
シール性が確保される。したがって装着部材に設けられ
る弁座に要求される寸法精度および当該弁に要求される
寸法精度を緩やかなものにすることができる。
【0043】 弁孔および弁座が装着部材に直接設け
られるために、当該弁は、差込み部、弁体部および抜止
め部を一体成形した可撓性材の一品目である。したがっ
て部品点数を削減することができる。
【0044】 上記したように要求される寸法精度が
緩やかで、しかも部品点数が少ないために、製造が簡単
でコスト的に有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態に係る逆流防止弁の装着
状態を示す正面図
【図2】同逆流防止弁の作動状態を示す正面図
【図3】同逆流防止弁の側面図
【図4】図1におけるA−A線断面図
【図5】(A)は抜止め部の他の例を示す弁の正面図、
(B)は同弁の側面図
【図6】抜止め部の更に他の例を示す弁の正面図
【図7】本発明の第二実施形態に係る逆流防止弁の装着
状態を示す正面図
【図8】同逆流防止弁の作動状態を示す正面図
【図9】ポンプの正面図
【図10】同ポンプの一部切欠した側面図
【図11】本発明の第三実施形態に係る逆流防止弁の装
着状態を示す正面図
【図12】同逆流防止弁の作動状態を示す正面図
【図13】ポンプの説明図
【図14】(A)は従来例に係る逆流防止弁の断面図、
(B)は(A)におけるB−B線断面図
【符号の説明】
1 差込み部 2 弁体部 3 抜止め部 4 着座面 5 間隙 6 二又先端部 7 スリット 8 二又空間 9 撮部 51 ケーシング(装着部材) 61 弁孔 62 弁座 63 弁体部収容空間 64 ポンプ 65 抜止め部収容空間

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弁孔(61)を設けるとともに前記弁孔
    (61)の一端に弁座(62)を設けた装着部材(5
    1)の前記弁孔(61)に前記弁座(62)側から差込
    み装着され、樹脂またはゴム等の可撓性材により一体に
    成形された逆流防止弁であって、 前記弁孔(61)より小径で、前記弁孔(61)に差し
    込まれ、差込み後に差込み方向に進退自在である差込み
    部(1)と、 前記差込み部(1)の差込み方向後端側に設けられ、前
    記弁孔(61)より大径で、差込み後に前記弁座(6
    2)に接離自在に接触する弁体部(2)と、 前記差込み部(1)の差込み方向先端側に設けられ、差
    込み時に圧入により前記弁孔(61)の反弁座(62)
    側へ抜け出され、差込み後に前記弁孔(61)の反弁座
    (62)側周縁に接離自在に係合する抜止め部(3)と
    を備えたことを特徴とする逆流防止弁。
JP22606496A 1996-08-09 1996-08-09 逆流防止弁 Pending JPH1054469A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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