JPH1052354A - 衣服用ハンガーの吊下げ具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】衣服を掛けた衣服用ハンガーを、場所を取らず
に多くの数量、吊下げることのできる衣服用ハンガーの
吊り下げ具を提供する。 【解決手段】本体１１と、本体１１の上部側に形成され
たハンガー係止用孔２と、本体１１の下部側に形成され
た吊下げ部３とを備えている。ハンガー係止用孔２は、
衣服用ハンガー５ａに設けられたフック部５１ａに通さ
れてフック部５１ａの基端部５０ａに係止される。吊下
げ部３は、本体１１の下部側における前面から漸次前方
且つ上方向に向かって所定幅で延設され、ハンガー係止
用孔２によって係止した衣服用ハンガー５ａとは別の異
なる衣服用ハンガー５ｂを吊るすことができるようにな
されている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本願発明は、衣服用ハンガー
の吊下げ具、詳しくは、衣服を掛けて吊るした衣服用ハ
ンガーに、衣服を掛けた他の衣服用ハンガーを吊るすこ
とができるようにした衣服用ハンガーの吊下げ具に関す
るものである。

【０００２】

【従来の技術】従来から、衣服用ハンガーは広く知られ
ている。この衣服用ハンガーは、フック部と、フック部
の左右両側各々に衣服を掛ける左肩部、右肩部とを有し
ており、そして、衣服用ハンガーの左肩部、右肩部各々
に衣服を掛け、例えばバー材にフック部を引っ掛けて吊
下げるようにし、衣服を掛けた衣服用ハンガーを複数、
バー材の長手方向に並設するようにして使用している。
しかしながら、狭い場所等においては、バー材を長さの
短いものを使用しなければならず、その結果、衣服を掛
けた衣服用ハンガーを、バー材に並設し得る数量が少な
くなってしまう。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本願発明は、以上の実
情に鑑み提案されたもので、衣服を掛けた衣服用ハンガ
ーを、場所を取らずに多くの数量、吊下げることのでき
る衣服用ハンガーの吊下げ具を提供することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本願発明は、以下の特徴
を有する衣服用ハンガーの吊下げ具を提供することによ
り上記課題を解決する。本願発明の衣服用ハンガーの吊
下げ具は、衣服用ハンガー５ａに取り付けるための取付
け部２と、衣服用ハンガー５ｂを吊下げ得る吊下げ部３
とが備えられる。取付け部２が、衣服用ハンガー５ａに
取り付けられることにより、吊下げ部３が、その取付け
部２を介して取り付けられた衣服用ハンガー５ａとは別
の衣服用ハンガー５ｂを吊下げ得るように配位されるも
のであることを特徴とする衣服用ハンガーの吊下げ具。

【０００５】本願発明の衣服用ハンガーの吊下げ具にお
いては、取付け部２を、衣服用ハンガー５ａに取り付け
れば、吊下げ部３を、その取付け部２を介して取り付け
られた衣服用ハンガー５ａとは別の衣服用ハンガー５ｂ
を吊下げ得るように配位させることができる。これによ
り、取付け部２によって吊下げ具１を取り付けた衣服用
ハンガー５ａに衣服をかけてバー材等の適宜な部材に吊
るした後、もう一つの衣服用ハンガー５ｂを、吊下げ部
３に吊るすことができる。更に、吊下げ具１の吊下げ部
３に吊るした衣服用ハンガー５ｂに、他の吊下げ具１を
取付けるようにすれば、バー材等の適宜な部材に吊るし
た衣服用ハンガー５ａに、順次複数の衣服用ハンガーを
吊るすこも可能にできる。従って、狭い場所でも多くの
衣服をかけた衣服用ハンガーを効率良く吊るすことがで
きる。

【０００６】

【発明の実施の形態】以下、図を基に本願発明の一実施
形態を具体的に説明する。図１は、本願発明の一実施形
態の衣服用ハンガーの吊下げ具の一実施の形態の正面図
であり、図２(A) は、図１の右側面図、図２(B) は、図
１の底面図、図３は、図１のIII −III 線断面図であ
る。

【０００７】本願発明の衣服用ハンガーの吊下げ具１
は、本体１１と、本体１１の上部側に形成された取付け
部２と、本体１１の下部側に形成された吊下げ部３とを
備えている。本実施形態では、本体１１、取付け部２、
及び吊下げ部３は合成樹脂から一体的に構成されたもの
からなる。又、本実施形態における本体１１は、幅が２
８ｍｍ程度、長さが１１５ｍｍ程度の大きさのものから
なる。

【０００８】取付け部２は、衣服用ハンガー５ａに取付
けるためのもので、本実施形態では、本体１１の前面か
ら後面に貫通されたハンガー係止用孔２から形成されて
おり、図４に示す衣服用ハンガー５ａに設けられたフッ
ク部５１ａの基端部５０ａに係脱自在に係止し得るよう
になされている。

【０００９】吊下げ部３は、ハンガー係止用孔２によっ
て係止した衣服用ハンガー５ａとは別の異なる衣服用ハ
ンガー５ｂ（図５に示す）を吊るすためのもので、本実
施形態では、棒状体から構成されており、本体１１の下
部側における前面から漸次前方且つ上方向に向かって所
定幅で延設されることにより、その先端側と本体１１の
前面との間における上方に所定間隔だけ隔てたハンガー
挿入部６が形成され、下方に衣服用ハンガー５ｂのフッ
ク部５１ｂを引っ掛ける部分が形成されている。尚、図
３中の１０は、穿設孔を示しており、この穿設孔１０
は、製作上の都合によるもので、設けなくても良い。

【００１０】又、本体１１におけるハンガー係止用孔２
と吊下げ部３との間には、撓み用部４が形成されてい
る。この撓み用部４は、ハンガー係止用孔２と吊下げ部
３との間の部分を撓ませるためのもので、本実施形態で
は、本体１１に幅方向に沿って所定幅で折り曲げ可能な
厚さに形成された複数の薄肉部４２…４２から構成され
ている。これらの薄肉部４２は、本体１１の前面に複数
の溝４１…４１を設けるることにより形成されている。
詳しくは、複数の溝４１…４１は、本体１１の前面に上
下に沿って等間隔毎に本体１１の前面を所定深さで左端
から右端にかけて直線状に窪まされることにより形成さ
れており、これにより、各溝４１…４１の位置で本体１
１の厚さが、幅方向に沿って所定幅で折り曲げ可能な厚
さ（本実施形態では０．５ｍｍ程度）に形成されてい
る。

【００１１】このように形成された本実施形態の吊下げ
具１を使用するには、まず、図４、図５に示すように吊
下げ具１のハンガー係止用孔２に、一つの衣服用ハンガ
ー５ａのフック部５１ａを、先端側から基端部５０ａま
で通す。これにより、吊下げ具１が、衣服用ハンガー５
ａのフック部５１ａの基端部５１ａで係止され、吊下げ
具１を衣服用ハンガー５ａに取り付けることができる。
又、このようにして、ハンガー係止用孔２が衣服用ハン
ガー５ａに係止されることにより、吊下げ部３が衣服用
ハンガー５ａの左右の中央部の下方側に垂らされるよう
にして配位される。そして、その衣服用ハンガー５ａに
設けられた左肩部５２ａ、右肩部５３ａに衣服を掛け
る。その際、掛ける衣服の種類、例えば、丸首のセータ
ー等の場合には、衣服用ハンガー５ａのフック部５１ａ
に取り付けた吊下げ具１の吊下げ部３を覆うことになる
ので、その場合は、吊下げ具１の下方側を前方側に引
く。これにより、吊下げ具１が撓み用部４から撓み、容
易に吊下げ部３を衣服の前方側に出すことができる。そ
して、この衣服用ハンガー５ａを、従来と同様にバー材
等の適宜な部材にフック部５１ａを引っ掛けることによ
り吊るす。尚、衣服用ハンガー５ａのフック部５１ａへ
の吊下げ具１の取り付けは、衣服用ハンガー５ａに衣服
を取り付けた後におこなっても良い。

【００１２】次に、別の異なる衣服用ハンガー５ｂの左
肩部５２ｂ、右肩部５３ｂに衣服を掛けた後、先の衣服
用ハンガー５ａに係止した吊下げ具１の吊下げ部３に、
その別の異なる衣服用ハンガー５ｂのフック部５１ｂを
ハンガー挿入部６から入れるようにして引っ掛けて吊る
す。これにより、別の異なる衣服用ハンガー５ｂを、先
の衣服用ハンガー５ａに吊るすことができる。その際、
吊下げ部３が衣服用ハンガー５ａの左右の中央部に配位
されているため、別の衣服用ハンガー５ｂを吊るしても
その重量を衣服用ハンガー５ａの中央にかけることがで
きる。従って、衣服用ハンガー５ａが傾くようなことを
防止でき、衣服用ハンガー５ａを安定した状態に維持し
ておくことができる。

【００１３】また、その際、例えば吊下げ具１に撓み用
部４が形成されていない場合には、図５中の点線で示す
ようにハンガー係止用孔２と衣服用ハンガー５ａとの係
止状態によって、或いは吊下げ具１の裏面側が衣服に当
たって吊下げ具１の下端が斜め下方を向き、吊下げ部３
がその傾斜角度分だけ前方に突出した位置に配位される
ことになる。その結果、衣服用ハンガー５ａをかけた後
の吊下げ部３が他のものに当たり易くなり、場合によっ
ては他のものが吊下げ部３に当たって引っ掛けた衣服用
ハンガー５ａが外れて落ちてしまう。しかし、本実施形
態のように撓み用部４を設けているため、吊下げ部３に
他の衣服用ハンガー５ｂを掛けるとその重量によって撓
み用部４から撓み、吊下げ部３が後方側に変位して極力
前方に突出するのが防止され、衣服用ハンガー５ｂをか
けた後の吊下げ部３に他のものが当たるおそれの少ない
ものにできる。しかも、撓み用部４を、複数の薄肉部４
２…４２から構成しているため、適宜薄肉部４２から折
れ曲がって変形させることができ、無理なく撓ませるこ
とができる。

【００１４】以上のように構成することにより、衣服を
かけてバー材等の適宜な部材に吊るした衣服用ハンガー
５ａに、もう一つの衣服用ハンガー５ｂを吊るすことが
できる。更に、他の異なるもう一つの衣服用ハンガーを
吊る場合は、吊下げ具１に引っ掛けた衣服用ハンガー５
ｂに、他の吊下げ具１を上記と同様にして係止させ、そ
の吊下げ部３に吊るせば良い。従って、バー材等の適宜
な部材に吊るした衣服用ハンガー５ａに、順次複数の衣
服をかけた衣服用ハンガーを吊るすことも可能となり、
狭い場所で多くの衣服をかけた衣服用ハンガーを効率良
く吊るすことができる。

【００１５】尚、本実施形態では、ハンガー係止用孔２
を、単に本体１１の一部を前面から後面に穿設すること
により形成しているが、例えば図６(A)(B)(C) に示すよ
うに本体１１におけるハンガー係止用孔２の周部３１を
前方側に突出させるとともに、その周部３１にハンガー
係止用孔２から伸びる切欠き溝３２…３２を複数設けた
ものとする。こうすることにより、周部３１が複数の可
撓片３３…３３に区画され、ハンガー係止用孔２の径よ
り径の大きい衣服用ハンガー５ａのフック部５１を押し
入れると、可撓片３３…３３が撓んでハンガー係止用孔
２にフック部５１を通すとともに、可撓片３３…３３が
フック部５１の外周と撓んだ押圧状態で当接する。従っ
て、ハンガー係止用孔２がフック部５１に対してがたつ
くようなことがなく、常時安定した状態に係止しておく
ことができる。

【００１６】又、取付け部２は、本実施形態のようにハ
ンガー係止用孔２から構成し、使用中に吊下げ具が衣服
用ハンガー５ａから確実に外れることのないものにして
いるが、この形態のものに限らず、例えば図７、図８に
示すように本体１１の上端に肩部係止用片２１、２１を
設けるようにし、衣服用ハンガー５ａの左肩部５２ａ、
右肩部５３ａ夫々に係脱自在に係止させるようにしても
良い。詳しくは、肩部係止用片２１、２１各々は、本体
１１の上端における左部及び右部各々の裏面側に、本体
１１の上端から輪状を呈するように延設されることによ
り、内部に衣服用ハンガー５ａの肩部５２ａ、５３ａを
受容し得る受容部２１ａと、下部に衣服用ハンガー５ａ
の肩部５２ａ、５３ａを受容部２１ａに出し入れするた
めの出し入れ口２１ｂとが形成されている。又、二つの
肩部係止用片２１、２１間には、衣服用ハンガー５ａの
フック部５１ａを案内する案内部２２が形成されてい
る。尚、出し入れ口２１ｂの幅Ｌは、衣服用ハンガー５
ａの肩部５２ａ、５３ａを通すことのできる幅であれば
良く、特に限定されないが、例えば衣服用ハンガー５ａ
の肩部５２ａ、５３ａの径よりやや小さくしておき、衣
服用ハンガー５ａの肩部５２ａ、５３ａを押圧すること
により出し入れ口２１ｂを通過する程度にしておけば、
受容部２１ａに衣服用ハンガー５ａの肩部５２ａ、５３
ａを入れた後、衣服用ハンガー５ａに対して吊下げ具１
が動いた場合でも、出し入れ口２１ｂから衣服用ハンガ
ー５ａの肩部５２ａ、５３ａが簡単に抜けるようなこと
を防止できる点で好ましい。

【００１７】また、取付け部２は、係脱自在に衣服用ハ
ンガー５ａに取付けるものに限らず、衣服用ハンガー５
ａに固定しても良く、適宜変更し得る。

【００１８】一方、吊下げ部３についても、本実施形態
のように上部を開口させた形状のものに限らず、衣服用
ハンガー５ｂを吊るすことのできる形態のものであれば
良く、例えば図９に示すように輪状に形成することによ
って内部に挿通孔３５を備えたものとし 衣服用ハンガ
ー５ｂのフック部５１ｂを挿通孔３５に通すことによ
り、フック部５１ｂを吊るすようにしても良く、適宜変
更し得る。

【００１９】更に、取付け部２や吊下げ部３は、吊下げ
具１と一体的に形成したものに限らず、何れか一方又は
両方を別体のものから構成し、本体１１に取り付けるよ
うにしても良く、適宜変更できる。

【００２０】また、撓み用部４における溝４１の形状等
は、図示したものに限らず、適宜変更し得る。又、この
撓み用部４は、必要に応じて設ければ良く、設けなくて
も良く、適宜変更できる。

【００２１】

【発明の効果】以上、本願発明の衣服用ハンガーの吊下
げ具は、取付け部２によって吊下げ具１を取り付けた衣
服用ハンガー５ａに衣服をかけてバー材等の適宜な部材
に吊るした後、もう一つの衣服用ハンガー５ｂを、その
衣服用ハンガー５ａに取り付けた吊下げ具の吊下げ部３
に吊るすことができる。又、更に、吊下げ具１の吊下げ
部３に吊るした衣服用ハンガー５ｂに、他の吊下げ具１
を取付けるようにすれば、バー材等の適宜な部材に吊る
した衣服用ハンガー５ａに、順次複数の衣服用ハンガー
を吊るすこも可能にできる。従って、狭い場所でも多く
の衣服をかけた衣服用ハンガーを効率良く吊るすことが
できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本願発明の衣服用ハンガーの吊下げ具の一実施
形態の正面図である。

【図２】(A) は、図１の右側面図、(B) は、図１の底面
図である。

【図３】図１のIII −III 線断面図である。

【図４】衣服用ハンガーに取り付けた吊下げ具の吊下げ
部に、その取り付けた衣服用ハンガーとは別の衣服用ハ
ンガーを吊るした状態の正面図である。

【図５】衣服用ハンガーに取り付けた吊下げ具の吊下げ
部に、その取り付けた衣服用ハンガーとは別の衣服用ハ
ンガーを吊るした状態の側面図である。

【図６】(A) は、取付け部の他の実施形態の平面図、
(B) は、(A) の正面図、(C) は、(B) の右側面である。

【図７】取付け部の更に他の実施形態を示す断面図であ
る。

【図８】図７の取付け部を衣服用ハンガーに取り付けた
状態の背面図である。

【図９】吊下げ部の他の実施形態を示す断面図である。

【符号の説明】

１ 吊下げ具 ２ ハンガー係止用孔 ３ 吊下げ部 ４ 撓み用部 ５ａ、５ｂ 衣服用ハンガー １１ 本体 ４２ 薄肉部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】衣服用ハンガー(5a)に取り付けるための取
   付け部(2) と、衣服用ハンガー(5b)を吊下げ得る吊下げ
   部(3) とが備えられ、 取付け部(2) が、衣服用ハンガー(5a)に取り付けられる
   ことにより、吊下げ部(3) が、その取付け部(2) を介し
   て取り付けられた衣服用ハンガー(5a)とは別の衣服用ハ
   ンガー(5b)を吊下げ得るように配位されるものであるこ
   とを特徴とする衣服用ハンガーの吊下げ具。