JPH1051996A - 電動アクチュエータ - Google Patents
電動アクチュエータInfo
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- JPH1051996A JPH1051996A JP20386396A JP20386396A JPH1051996A JP H1051996 A JPH1051996 A JP H1051996A JP 20386396 A JP20386396 A JP 20386396A JP 20386396 A JP20386396 A JP 20386396A JP H1051996 A JPH1051996 A JP H1051996A
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- JP
- Japan
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- electric actuator
- rod
- drive shaft
- rotary drive
- electric
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Abstract
(57)【要約】
【課題】小型であっても大きな推力を得ることができ、
筐体の中心線とロッドの軸線が一致して組込性を向上す
ることが可能な電動アクチュエータを提供する。 【解決手段】筐体42の内部に固定子磁極44が固着さ
れ、該固定子磁極44の内部に筒状の回転駆動軸48を
有する回転子56a〜56cが配設される。前記回転駆
動軸48の内部には螺旋溝63が刻設され、該螺旋溝6
3にはボールねじ70が係合し、前記回転駆動軸48の
回転運動は該ボールねじ70によって直線運動に変換さ
れる。前記ボールねじ70にはロッド72の一端部が固
着され、前記直線運動によってロッド72がその軸線方
向に変位する。該ロッド72にはスプライン溝74が画
成され、該スプライン溝74にはエンドプレート78a
の孔部92の壁部に形成された突部94が係合して前記
ロッド72が回転することを阻止するとともに、該ロッ
ド72をその軸線方向に案内する。
筐体の中心線とロッドの軸線が一致して組込性を向上す
ることが可能な電動アクチュエータを提供する。 【解決手段】筐体42の内部に固定子磁極44が固着さ
れ、該固定子磁極44の内部に筒状の回転駆動軸48を
有する回転子56a〜56cが配設される。前記回転駆
動軸48の内部には螺旋溝63が刻設され、該螺旋溝6
3にはボールねじ70が係合し、前記回転駆動軸48の
回転運動は該ボールねじ70によって直線運動に変換さ
れる。前記ボールねじ70にはロッド72の一端部が固
着され、前記直線運動によってロッド72がその軸線方
向に変位する。該ロッド72にはスプライン溝74が画
成され、該スプライン溝74にはエンドプレート78a
の孔部92の壁部に形成された突部94が係合して前記
ロッド72が回転することを阻止するとともに、該ロッ
ド72をその軸線方向に案内する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電動アクチュエー
タの本体に設けられた駆動力変換手段を介して電動モー
タの回転駆動力を直線運動に変換し、前記直線運動の作
用下にロッドを変位させる電動アクチュエータに関す
る。
タの本体に設けられた駆動力変換手段を介して電動モー
タの回転駆動力を直線運動に変換し、前記直線運動の作
用下にロッドを変位させる電動アクチュエータに関す
る。
【0002】
【従来の技術】空気圧シリンダは、小形で大きな推力を
持つ安価なアクチュエータとして幅広い産業分野で利用
されている。この空気圧シリンダは、外部のソレノイド
バルブによる空気圧の切り換えにより一方の空気室に空
気を充填し、他方の空気室の空気を排気してピストンを
直線的に動作させ、このピストンの運動を該ピストンの
中心に結合されたロッドで取り出す。このため、ピスト
ンはシリンダ両端の2位置での位置決めを行うことを主
たる位置決め機能として有している。近年、多位置での
ピストンの位置決めを行うことが可能なシリンダ装置も
用いられるに至っているが、一般的に、任意位置決めが
必要な場合には、電動アクチュエータが使用されてい
る。
持つ安価なアクチュエータとして幅広い産業分野で利用
されている。この空気圧シリンダは、外部のソレノイド
バルブによる空気圧の切り換えにより一方の空気室に空
気を充填し、他方の空気室の空気を排気してピストンを
直線的に動作させ、このピストンの運動を該ピストンの
中心に結合されたロッドで取り出す。このため、ピスト
ンはシリンダ両端の2位置での位置決めを行うことを主
たる位置決め機能として有している。近年、多位置での
ピストンの位置決めを行うことが可能なシリンダ装置も
用いられるに至っているが、一般的に、任意位置決めが
必要な場合には、電動アクチュエータが使用されてい
る。
【0003】そこで、従来技術に係る電動アクチュエー
タについて説明すると、図5に示すように、この電動ア
クチュエータ10は長尺状に形成された筐体12を備
え、該筐体12の一端部にはパルスモータ等の電動モー
タ14が配設される。該電動モータ14の回転駆動軸1
6にはカップリング部材18を介して送りねじ20が同
軸的に設けられ、該送りねじ20には螺旋状の溝部22
が刻設される。前記送りねじ20には複数のボールベア
リング24が配設された送りナット26が螺合し、該送
りナット26には一方に突出した突部28が形成され、
該突部28には孔部30が画成される。該孔部30には
前記筐体12の内部にその長手方向に沿って配設された
固定ロッド32が摺動自在に挿通し、前記送りねじ20
が回転したときに送りナット26が回転することを防止
する。前記送りナット26にはロッド34の一端部が固
着され、該ロッド34は前記筐体12の一端部に画成さ
れた孔部36に挿通される。前記孔部36にはボールベ
アリング38が配設され、該ボールベアリング38によ
って前記ロッド34が少ない摩擦で変位する。
タについて説明すると、図5に示すように、この電動ア
クチュエータ10は長尺状に形成された筐体12を備
え、該筐体12の一端部にはパルスモータ等の電動モー
タ14が配設される。該電動モータ14の回転駆動軸1
6にはカップリング部材18を介して送りねじ20が同
軸的に設けられ、該送りねじ20には螺旋状の溝部22
が刻設される。前記送りねじ20には複数のボールベア
リング24が配設された送りナット26が螺合し、該送
りナット26には一方に突出した突部28が形成され、
該突部28には孔部30が画成される。該孔部30には
前記筐体12の内部にその長手方向に沿って配設された
固定ロッド32が摺動自在に挿通し、前記送りねじ20
が回転したときに送りナット26が回転することを防止
する。前記送りナット26にはロッド34の一端部が固
着され、該ロッド34は前記筐体12の一端部に画成さ
れた孔部36に挿通される。前記孔部36にはボールベ
アリング38が配設され、該ボールベアリング38によ
って前記ロッド34が少ない摩擦で変位する。
【0004】前記電動モータ14が付勢されると、前記
送りねじ20が回転し、この回転運動は送りナット26
によって直線運動に変換され、前記ロッド34は前記送
りねじ20の長手方向に沿って変位する。
送りねじ20が回転し、この回転運動は送りナット26
によって直線運動に変換され、前記ロッド34は前記送
りねじ20の長手方向に沿って変位する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術に係る電
動アクチュエータ10のロッドの変位方向の大きさ、す
なわち、長さは、主としてロッド34の長さと電動モー
タ14の長さによって決定される。また、電動アクチュ
エータ10におけるロッド34の変位方向と直交する方
向の大きさは、電動モータ14の大きさ、または送りね
じ20とロッド34の距離およびロッド34と固定ロッ
ド32の距離等により決定される。従って、電動アクチ
ュエータ10を小型化するには、これらの長さ、大きさ
等により制約を受けることになる。従って、小型の電動
モータ14を使用した推力の小さな電動アクチュエータ
10の場合、前記送りねじ20、ロッド34、固定ロッ
ド32等のために電動アクチュエータ10の小型化には
限界があり、一方、推力が大きい場合、電動モータ14
が大型化してしまい、該電動モータ14におけるロッド
34の変位方向に直交する方向の大きさを小さくする
と、該ロッド34の変位方向の長さが大きくなり、電動
アクチュエータ10の長手方向の大きさが増大してしま
う。以上により、従来技術による電動アクチュエータは
任意の位置決めができるという利点を有する一方、空気
圧シリンダに比較してはるかに大きなものとなってしま
うという欠点があった。
動アクチュエータ10のロッドの変位方向の大きさ、す
なわち、長さは、主としてロッド34の長さと電動モー
タ14の長さによって決定される。また、電動アクチュ
エータ10におけるロッド34の変位方向と直交する方
向の大きさは、電動モータ14の大きさ、または送りね
じ20とロッド34の距離およびロッド34と固定ロッ
ド32の距離等により決定される。従って、電動アクチ
ュエータ10を小型化するには、これらの長さ、大きさ
等により制約を受けることになる。従って、小型の電動
モータ14を使用した推力の小さな電動アクチュエータ
10の場合、前記送りねじ20、ロッド34、固定ロッ
ド32等のために電動アクチュエータ10の小型化には
限界があり、一方、推力が大きい場合、電動モータ14
が大型化してしまい、該電動モータ14におけるロッド
34の変位方向に直交する方向の大きさを小さくする
と、該ロッド34の変位方向の長さが大きくなり、電動
アクチュエータ10の長手方向の大きさが増大してしま
う。以上により、従来技術による電動アクチュエータは
任意の位置決めができるという利点を有する一方、空気
圧シリンダに比較してはるかに大きなものとなってしま
うという欠点があった。
【0006】また、ロッド34の先端に各種リンク機構
を付加したり、ロッド34の先端にクレビスを取り付け
て電動アクチュエータ10の筐体12が可動となるよう
に使用すると、ロッド34にはその軸線方向に負荷がか
かるが、電動アクチュエータ10の中心線とロッド34
の軸とが一致しないため、電動アクチュエータ10には
ねじられる方向に負荷がかかり、該電動アクチュエータ
10が損傷するという懸念があり、負荷もさほどに大き
くできない。さらに、空気圧シリンダと比較して、電動
アクチュエータは組込に容易でないという難点がある。
を付加したり、ロッド34の先端にクレビスを取り付け
て電動アクチュエータ10の筐体12が可動となるよう
に使用すると、ロッド34にはその軸線方向に負荷がか
かるが、電動アクチュエータ10の中心線とロッド34
の軸とが一致しないため、電動アクチュエータ10には
ねじられる方向に負荷がかかり、該電動アクチュエータ
10が損傷するという懸念があり、負荷もさほどに大き
くできない。さらに、空気圧シリンダと比較して、電動
アクチュエータは組込に容易でないという難点がある。
【0007】本発明は前記の課題を解決すべくなされた
ものであって、小型でしかも大きな推力を得ることがで
き、筐体の中心線とロッドの軸線が一致して組込性を向
上させることが可能な電動アクチュエータを提供するこ
とを目的とする。
ものであって、小型でしかも大きな推力を得ることがで
き、筐体の中心線とロッドの軸線が一致して組込性を向
上させることが可能な電動アクチュエータを提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明は、電動モータの回転運動を直線運動に変
換し、前記直線運動の作用下にロッドが変位する電動ア
クチュエータにおいて、筒状に形成され、その内壁に螺
旋溝が刻設された回転駆動軸を有する電動モータと、前
記回転駆動軸の筒状の内部にその軸線方向に配設された
ロッドと、前記ロッドに設けられ、前記回転駆動軸の溝
部に係合する送りねじと、を備え、前記電動モータが回
転すると前記回転駆動軸の回転運動が送りねじによって
直線運動に変換されて前記ロッドが前記軸線方向に沿っ
て変位することを特徴とする。
めに、本発明は、電動モータの回転運動を直線運動に変
換し、前記直線運動の作用下にロッドが変位する電動ア
クチュエータにおいて、筒状に形成され、その内壁に螺
旋溝が刻設された回転駆動軸を有する電動モータと、前
記回転駆動軸の筒状の内部にその軸線方向に配設された
ロッドと、前記ロッドに設けられ、前記回転駆動軸の溝
部に係合する送りねじと、を備え、前記電動モータが回
転すると前記回転駆動軸の回転運動が送りねじによって
直線運動に変換されて前記ロッドが前記軸線方向に沿っ
て変位することを特徴とする。
【0009】本発明によれば、電動モータが付勢される
と回転駆動軸が回転し、この回転運動は送りねじによっ
て直線運動に変換され、ロッドは前記回転駆動軸の軸線
方向に変位する。
と回転駆動軸が回転し、この回転運動は送りねじによっ
て直線運動に変換され、ロッドは前記回転駆動軸の軸線
方向に変位する。
【0010】この場合、前記送りねじには複数のボール
ベアリングが螺旋状に配設され、該ボールベアリングは
前記回転駆動軸の螺旋溝に嵌合して該回転駆動軸の回転
運動を前記ロッドの直線運動に変換すると、前記電動モ
ータの回転運動を少ない摩擦で直線運動に変換すること
ができ、好適である。
ベアリングが螺旋状に配設され、該ボールベアリングは
前記回転駆動軸の螺旋溝に嵌合して該回転駆動軸の回転
運動を前記ロッドの直線運動に変換すると、前記電動モ
ータの回転運動を少ない摩擦で直線運動に変換すること
ができ、好適である。
【0011】また、前記送りねじが雄ねじであり、前記
筒状の回転駆動軸は前記雄ねじに螺合する雌ねじである
と、部品点数が少なくなるとともにこの電動アクチュエ
ータの構成が簡易となるため、製造コストを低廉化する
ことができ、好適である。
筒状の回転駆動軸は前記雄ねじに螺合する雌ねじである
と、部品点数が少なくなるとともにこの電動アクチュエ
ータの構成が簡易となるため、製造コストを低廉化する
ことができ、好適である。
【0012】また、この場合、前記電動アクチュエータ
が前記電動モータを収装し、その断面が円形または四角
形状に形成された筐体を備え、前記ロッドの軸線が前記
筐体の中心線と一致すると、前記ロッドの軸線方向に負
荷がかかっても前記電動アクチュエータにねじられる方
向の負荷がかかることがなく、この電動アクチュエータ
の組込性が向上し、好ましい。
が前記電動モータを収装し、その断面が円形または四角
形状に形成された筐体を備え、前記ロッドの軸線が前記
筐体の中心線と一致すると、前記ロッドの軸線方向に負
荷がかかっても前記電動アクチュエータにねじられる方
向の負荷がかかることがなく、この電動アクチュエータ
の組込性が向上し、好ましい。
【0013】さらにこの場合、前記電動モータがパルス
モータであると、この電動アクチュエータをオープンル
ープ制御によって制御することができるため、制御が容
易になり、一層好適である。
モータであると、この電動アクチュエータをオープンル
ープ制御によって制御することができるため、制御が容
易になり、一層好適である。
【0014】さらにまた、この場合、前記パルスモータ
の回転子がその軸線方向に複数個配設され、夫々の回転
子を一体的に駆動して1つの回転駆動軸を回転させる
と、前記電動モータの軸線方向と直交する方向の寸法が
増加することがなく、電動アクチュエータの推力を増加
させることができ、好ましい。
の回転子がその軸線方向に複数個配設され、夫々の回転
子を一体的に駆動して1つの回転駆動軸を回転させる
と、前記電動モータの軸線方向と直交する方向の寸法が
増加することがなく、電動アクチュエータの推力を増加
させることができ、好ましい。
【0015】さらにまた、この場合、前記電動モータが
直流モータであり、前記回転駆動軸には該回転駆動軸の
回転角度および回転数を検出するエンコーダが設けられ
ると、簡単な構成の電動アクチュエータを得ることが可
能で、また、前記エンコーダの出力信号により前記直流
モータの転流制御およびロッドの変位量を制御すること
ができ、好適である。
直流モータであり、前記回転駆動軸には該回転駆動軸の
回転角度および回転数を検出するエンコーダが設けられ
ると、簡単な構成の電動アクチュエータを得ることが可
能で、また、前記エンコーダの出力信号により前記直流
モータの転流制御およびロッドの変位量を制御すること
ができ、好適である。
【0016】一方、前記電動モータを交流誘導モータで
構成し、前記回転駆動軸には該回転駆動軸の回転角度お
よび回転数を検出するエンコーダを設けると、大きな推
力を有する電動アクチュエータを得ることが可能であ
り、また、前記エンコーダの出力信号により前記交流誘
導モータをクローズドループにより制御すれば、ロッド
の変位量を一層正確に制御することができ、好適であ
る。
構成し、前記回転駆動軸には該回転駆動軸の回転角度お
よび回転数を検出するエンコーダを設けると、大きな推
力を有する電動アクチュエータを得ることが可能であ
り、また、前記エンコーダの出力信号により前記交流誘
導モータをクローズドループにより制御すれば、ロッド
の変位量を一層正確に制御することができ、好適であ
る。
【0017】またさらに、前記ロッドの軸線方向両端部
には該ロッドの変位端を検出するセンサを設けると、前
記ロッドを電動アクチュエータ両端の2位置で位置決め
することができ、好適である。
には該ロッドの変位端を検出するセンサを設けると、前
記ロッドを電動アクチュエータ両端の2位置で位置決め
することができ、好適である。
【0018】さらにまた、前記ロッドにスプライン溝を
画成し、前記筐体の端部には前記スプライン溝が係合す
る突部が形成された案内部材が設けられると、前記電動
モータの回転に伴って前記ロッドが回転することを阻止
することができ、好ましい。
画成し、前記筐体の端部には前記スプライン溝が係合す
る突部が形成された案内部材が設けられると、前記電動
モータの回転に伴って前記ロッドが回転することを阻止
することができ、好ましい。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明に係る電動アクチュエータ
について好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照し
ながら以下詳細に説明する。
について好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照し
ながら以下詳細に説明する。
【0020】先ず、第1の実施の形態に係る電動アクチ
ュエータについて説明する。この電動アクチュエータ4
0は、図1に示すように、円筒形に形成された筐体42
を有し、該筐体42の内壁には複数の電磁鋼板等を積層
して形成された固定子磁極44が固着される。該固定子
磁極44には図示しない複数の溝部が前記筐体42の長
手方向に沿って画成され、該溝部には複数の固定子巻線
46が巻回される。該固定子巻線46には図示しない制
御装置が接続される。
ュエータについて説明する。この電動アクチュエータ4
0は、図1に示すように、円筒形に形成された筐体42
を有し、該筐体42の内壁には複数の電磁鋼板等を積層
して形成された固定子磁極44が固着される。該固定子
磁極44には図示しない複数の溝部が前記筐体42の長
手方向に沿って画成され、該溝部には複数の固定子巻線
46が巻回される。該固定子巻線46には図示しない制
御装置が接続される。
【0021】前記固定子磁極44の内部には後述する回
転駆動軸48が配設され、該回転駆動軸48には当該回
転駆動軸48を囲繞して複数のリング状の永久磁石50
a〜50cが互いに所定間隔離間して固着される。夫々
の永久磁石50a〜50cは前記電動アクチュエータ4
0の長手方向の一方の側がN極、他方の側がS極となる
ように構成される。夫々の永久磁石50a〜50cには
電磁鋼板等を積層して形成されたN極側回転子磁極52
a〜52c、S極側回転子磁極54a〜54cが固着さ
れる。前記永久磁石50a、N極側回転子磁極52aお
よびS極側回転子磁極54aで一つのパルスモータの回
転子56aを構成し、同様に、永久磁石50b、N極側
回転子磁極52bおよびS極側回転子磁極54bで回転
子56bを、永久磁石50c、N極側回転子磁極52
c、S極側回転子磁極54cで回転子56cを構成す
る。すなわち、この電動アクチュエータ40には3つの
パルスモータの回転子56a〜56cが前記回転駆動軸
48の軸線方向に沿って配設される。前記回転子56a
と56bの間隙、56bと56cの間隙には非磁性体で
形成されたスペースリング58a、58bが設けられ、
また、前記回転子56aの一端部と回転子56cの他端
部には保持部材60a、60bが固着される。
転駆動軸48が配設され、該回転駆動軸48には当該回
転駆動軸48を囲繞して複数のリング状の永久磁石50
a〜50cが互いに所定間隔離間して固着される。夫々
の永久磁石50a〜50cは前記電動アクチュエータ4
0の長手方向の一方の側がN極、他方の側がS極となる
ように構成される。夫々の永久磁石50a〜50cには
電磁鋼板等を積層して形成されたN極側回転子磁極52
a〜52c、S極側回転子磁極54a〜54cが固着さ
れる。前記永久磁石50a、N極側回転子磁極52aお
よびS極側回転子磁極54aで一つのパルスモータの回
転子56aを構成し、同様に、永久磁石50b、N極側
回転子磁極52bおよびS極側回転子磁極54bで回転
子56bを、永久磁石50c、N極側回転子磁極52
c、S極側回転子磁極54cで回転子56cを構成す
る。すなわち、この電動アクチュエータ40には3つの
パルスモータの回転子56a〜56cが前記回転駆動軸
48の軸線方向に沿って配設される。前記回転子56a
と56bの間隙、56bと56cの間隙には非磁性体で
形成されたスペースリング58a、58bが設けられ、
また、前記回転子56aの一端部と回転子56cの他端
部には保持部材60a、60bが固着される。
【0022】前記回転駆動軸48の軸線は前記筐体42
の中心線と一致するように配設される。該回転駆動軸4
8は筒状に形成され、該回転駆動軸48の孔部62を形
成する壁部には螺旋溝63が刻設される。前記回転駆動
軸48の内部には円柱形の変位部材64が配設され、該
変位部材64の外周には螺旋状の転動溝66が画成され
る。該転動溝66には複数のボールベアリング68が係
合し、該ボールベアリング68は前記螺旋溝63に嵌合
する。このため、前記変位部材64、転動溝66および
ボールベアリング68により、前記回転駆動軸48の内
部を相対的に回転しながらその軸線方向に変位するボー
ルねじ70が構成される。前記変位部材64の一方の端
部にはロッド72の一端部が固着され、該ロッド72の
外周にはその軸線方向に沿って複数のスプライン溝74
が画成される。
の中心線と一致するように配設される。該回転駆動軸4
8は筒状に形成され、該回転駆動軸48の孔部62を形
成する壁部には螺旋溝63が刻設される。前記回転駆動
軸48の内部には円柱形の変位部材64が配設され、該
変位部材64の外周には螺旋状の転動溝66が画成され
る。該転動溝66には複数のボールベアリング68が係
合し、該ボールベアリング68は前記螺旋溝63に嵌合
する。このため、前記変位部材64、転動溝66および
ボールベアリング68により、前記回転駆動軸48の内
部を相対的に回転しながらその軸線方向に変位するボー
ルねじ70が構成される。前記変位部材64の一方の端
部にはロッド72の一端部が固着され、該ロッド72の
外周にはその軸線方向に沿って複数のスプライン溝74
が画成される。
【0023】前記筐体42の両端部にはエンドプレート
78a、78bが固着される。夫々のエンドプレート7
8a、78bには前記電動アクチュエータ40の内方に
突出し、前記保持部材60a、60bに対向する円形の
突部80a、80bが形成される。夫々の突部80a、
80bにはリング状の溝部82a、82bが画成され、
一方、前記保持部材60a、60bには前記溝部82
a、82bに対向するリング状の溝部84a、84bが
画成され、該溝部82aと84aを形成する夫々の壁
部、溝部82bと84bを形成する夫々の壁部により複
数のボールベアリング86が挟持される。
78a、78bが固着される。夫々のエンドプレート7
8a、78bには前記電動アクチュエータ40の内方に
突出し、前記保持部材60a、60bに対向する円形の
突部80a、80bが形成される。夫々の突部80a、
80bにはリング状の溝部82a、82bが画成され、
一方、前記保持部材60a、60bには前記溝部82
a、82bに対向するリング状の溝部84a、84bが
画成され、該溝部82aと84aを形成する夫々の壁
部、溝部82bと84bを形成する夫々の壁部により複
数のボールベアリング86が挟持される。
【0024】一方のエンドプレート78bには前記突部
80bの中央に凹部90が画成され、他方のエンドプレ
ート78aには孔部92が画成される。該孔部92の壁
部には前記ロッド72のスプライン溝74に係合する複
数の突部94が形成され、このため、前記スプライン溝
74と突部94によって前記回転駆動軸48の回転に伴
って前記ロッド72が回転することを阻止するととも
に、前記突部94は前記ロッド72をその軸線方向に案
内する案内部材として機能する。
80bの中央に凹部90が画成され、他方のエンドプレ
ート78aには孔部92が画成される。該孔部92の壁
部には前記ロッド72のスプライン溝74に係合する複
数の突部94が形成され、このため、前記スプライン溝
74と突部94によって前記回転駆動軸48の回転に伴
って前記ロッド72が回転することを阻止するととも
に、前記突部94は前記ロッド72をその軸線方向に案
内する案内部材として機能する。
【0025】第1の実施の形態に係る電動アクチュエー
タ40は、基本的には以上のように構成されるものであ
り、次にその動作について説明する。
タ40は、基本的には以上のように構成されるものであ
り、次にその動作について説明する。
【0026】固定子巻線46に図示しない制御装置から
パルス電流を通電すると、複数の回転子56a〜56c
が前記パルス電流のパルス数に対応した角度だけ一体的
に回転する。この回転運動は回転駆動軸48から螺旋溝
63を介してボールねじ70に伝達される。このボール
ねじ70に固着されたロッド72のスプライン溝74は
突部94に係合して該ロッド72が回転することを阻止
するため、ボールねじ70は前記回転運動をロッド72
の直線運動に変換し、該ロッド72はその軸線方向に変
位される。
パルス電流を通電すると、複数の回転子56a〜56c
が前記パルス電流のパルス数に対応した角度だけ一体的
に回転する。この回転運動は回転駆動軸48から螺旋溝
63を介してボールねじ70に伝達される。このボール
ねじ70に固着されたロッド72のスプライン溝74は
突部94に係合して該ロッド72が回転することを阻止
するため、ボールねじ70は前記回転運動をロッド72
の直線運動に変換し、該ロッド72はその軸線方向に変
位される。
【0027】前記ロッド72の変位量は回転駆動軸48
の回転角度に比例し、該回転駆動軸48の回転角度は固
定子巻線46に通電されるパルス電流のパルス数によっ
て決定される。従って、制御装置(図示せず)によって
必要なパルス数のパルス電流を固定子巻線46に通電す
ることによってロッド72を任意の位置に変位させるこ
とができる。
の回転角度に比例し、該回転駆動軸48の回転角度は固
定子巻線46に通電されるパルス電流のパルス数によっ
て決定される。従って、制御装置(図示せず)によって
必要なパルス数のパルス電流を固定子巻線46に通電す
ることによってロッド72を任意の位置に変位させるこ
とができる。
【0028】次に、本発明の第2の実施の形態に係る電
動アクチュエータについて説明する。この電動アクチュ
エータ100は、図2に示すように、前記第1の実施の
形態に係る電動アクチュエータ40にエンコーダ部10
2を設けたものである。以下、図中、前記第1の実施の
形態と同一の構成要素には同一の参照符号を付してその
詳細な説明を省略する。なお、他の実施の形態について
も同様である。
動アクチュエータについて説明する。この電動アクチュ
エータ100は、図2に示すように、前記第1の実施の
形態に係る電動アクチュエータ40にエンコーダ部10
2を設けたものである。以下、図中、前記第1の実施の
形態と同一の構成要素には同一の参照符号を付してその
詳細な説明を省略する。なお、他の実施の形態について
も同様である。
【0029】この電動アクチュエータ100の一方のエ
ンドプレート78bには孔部104が画成され、該孔部
104には前記回転駆動軸48の端部に固着された筒状
部材106が挿通する。該筒状部材106の端部には円
盤部108が形成され、該円盤部108には、図示しな
いが、回転角度検出用の複数のスリットと、回転数検出
用の1つのスリットが画成されている。前記エンドプレ
ート78bにはコ字状に形成された光電センサ110が
固着され、該光電センサ110には発光ダイオードが備
えられた発光部112と、フォトトランジスタが備えら
れ、前記回転角度検出用および回転数検出用のスリット
に夫々対応した受光部114a、114bとが互いに対
向して設けられる。該発光部112と受光部114の間
隙には前記円盤部108が配設される。
ンドプレート78bには孔部104が画成され、該孔部
104には前記回転駆動軸48の端部に固着された筒状
部材106が挿通する。該筒状部材106の端部には円
盤部108が形成され、該円盤部108には、図示しな
いが、回転角度検出用の複数のスリットと、回転数検出
用の1つのスリットが画成されている。前記エンドプレ
ート78bにはコ字状に形成された光電センサ110が
固着され、該光電センサ110には発光ダイオードが備
えられた発光部112と、フォトトランジスタが備えら
れ、前記回転角度検出用および回転数検出用のスリット
に夫々対応した受光部114a、114bとが互いに対
向して設けられる。該発光部112と受光部114の間
隙には前記円盤部108が配設される。
【0030】前記エンドプレート78bにはケーシング
116が固着され、該ケーシング116の内部には複数
の脚部材118を介して基板120が配設される。該基
板120には前記光電センサ110、固定子巻線46が
電気的に接続され、該光電センサ110から入力された
信号を処理し、固定子巻線46にパルス電流を通電する
ための制御回路122が設けられている。
116が固着され、該ケーシング116の内部には複数
の脚部材118を介して基板120が配設される。該基
板120には前記光電センサ110、固定子巻線46が
電気的に接続され、該光電センサ110から入力された
信号を処理し、固定子巻線46にパルス電流を通電する
ための制御回路122が設けられている。
【0031】前記ケーシング116の中央には前記ロッ
ド72に向かって棒状部材124が立設され、該棒状部
材124は前記基板120に画成された孔部126に挿
通している。前記棒状部材124の端部には前記ボール
ねじ70が当接自在な終端センサ128が設けられ、前
記ボールねじ70が変位して該終端センサ128に当接
することにより信号を発生する。
ド72に向かって棒状部材124が立設され、該棒状部
材124は前記基板120に画成された孔部126に挿
通している。前記棒状部材124の端部には前記ボール
ねじ70が当接自在な終端センサ128が設けられ、前
記ボールねじ70が変位して該終端センサ128に当接
することにより信号を発生する。
【0032】次に、以上のように構成される本実施に形
態に係る電動アクチュエータ100の動作について説明
する。
態に係る電動アクチュエータ100の動作について説明
する。
【0033】先ず、ロッド72が一方に変位してボール
ねじ70が終端センサ128に当接すると、該終端セン
サ128から終端位置検出信号が発生され、制御回路1
22にはロッド72が一方の終端まで変位していること
が検知される。
ねじ70が終端センサ128に当接すると、該終端セン
サ128から終端位置検出信号が発生され、制御回路1
22にはロッド72が一方の終端まで変位していること
が検知される。
【0034】次に、前記第1の実施の形態に係る電動ア
クチュエータ40と同様に回転駆動軸48が回転する
と、円盤部108が回転し、光電センサ110の発光部
112から発光されて受光部114a、114bに向か
う光は円盤部108に画成されたスリット(図示せず)
が回転することにより断続を繰り返し、受光部114a
からは円盤部108の回転角度に応じたパルス信号が発
生し、受光部114bからは円盤部108の回転数に応
じたパルス信号が発生する。ロッド72の変位量は回転
駆動軸48の回転量に比例するので、制御回路122で
前記受光部114a、114bから発生したパルス信号
を検知して夫々のパルス数をカウントすれば、ロッド7
2の変位量を検出することができる。
クチュエータ40と同様に回転駆動軸48が回転する
と、円盤部108が回転し、光電センサ110の発光部
112から発光されて受光部114a、114bに向か
う光は円盤部108に画成されたスリット(図示せず)
が回転することにより断続を繰り返し、受光部114a
からは円盤部108の回転角度に応じたパルス信号が発
生し、受光部114bからは円盤部108の回転数に応
じたパルス信号が発生する。ロッド72の変位量は回転
駆動軸48の回転量に比例するので、制御回路122で
前記受光部114a、114bから発生したパルス信号
を検知して夫々のパルス数をカウントすれば、ロッド7
2の変位量を検出することができる。
【0035】また、前記受光部114a、114bから
発生したパルス信号を使用して制御回路122でクロー
ズド・ループ制御を行えば、ロッド72の位置をより高
い精度で位置決めすることができる。
発生したパルス信号を使用して制御回路122でクロー
ズド・ループ制御を行えば、ロッド72の位置をより高
い精度で位置決めすることができる。
【0036】次いで、第3の実施の形態に係る電動アク
チュエータ150について説明する。この電動アクチュ
エータ150は、図3に示すように、第1の実施の形態
に係る電動アクチュエータ40のパルスモータを構成す
る回転子56a〜56cに代わってかご型交流誘導モー
タの回転子152としたものである。
チュエータ150について説明する。この電動アクチュ
エータ150は、図3に示すように、第1の実施の形態
に係る電動アクチュエータ40のパルスモータを構成す
る回転子56a〜56cに代わってかご型交流誘導モー
タの回転子152としたものである。
【0037】この電動アクチュエータ150には、回転
駆動軸48を囲繞して複数の電磁鋼板の如き材料で形成
された回転子磁極154が設けられる。該回転子磁極1
54の外周には銅で形成された複数の短絡巻線156が
前記回転駆動軸48の軸線方向に平行に配設され、夫々
の短絡巻線156の端部には銅製の短絡リング158
a、158bが前記回転子磁極154を囲繞するように
設けられる。前記回転子磁極154、短絡リング158
a、158bは前記保持部材60a、60bによって挟
持される。
駆動軸48を囲繞して複数の電磁鋼板の如き材料で形成
された回転子磁極154が設けられる。該回転子磁極1
54の外周には銅で形成された複数の短絡巻線156が
前記回転駆動軸48の軸線方向に平行に配設され、夫々
の短絡巻線156の端部には銅製の短絡リング158
a、158bが前記回転子磁極154を囲繞するように
設けられる。前記回転子磁極154、短絡リング158
a、158bは前記保持部材60a、60bによって挟
持される。
【0038】この電動アクチュエータ150の作用につ
いて説明する。制御回路122から固定子巻線46に交
流電流が通電されると回転子152が回転し、回転駆動
軸48を介してボールねじ70がその軸線方向に変位す
る。このため、ロッド72が変位する。光電センサ11
0から前記回転駆動軸48の回転角度、回転数に応じた
パルス信号が発生し、該信号は制御回路122に入力さ
れる。該制御回路122はこの信号に基づいて固定子巻
線46に通電させる交流電流を制御し、回転子152の
回転数を制御する。この電動アクチュエータ150は、
このようにクローズド・ループ制御によってロッド72
の変位量が制御される。このため、ロッド72を高い精
度で位置決めすることが可能である。また、この電動ア
クチュエータ150は交流誘導モータが使用されるた
め、高い推力を容易且つ安価に得ることができる。
いて説明する。制御回路122から固定子巻線46に交
流電流が通電されると回転子152が回転し、回転駆動
軸48を介してボールねじ70がその軸線方向に変位す
る。このため、ロッド72が変位する。光電センサ11
0から前記回転駆動軸48の回転角度、回転数に応じた
パルス信号が発生し、該信号は制御回路122に入力さ
れる。該制御回路122はこの信号に基づいて固定子巻
線46に通電させる交流電流を制御し、回転子152の
回転数を制御する。この電動アクチュエータ150は、
このようにクローズド・ループ制御によってロッド72
の変位量が制御される。このため、ロッド72を高い精
度で位置決めすることが可能である。また、この電動ア
クチュエータ150は交流誘導モータが使用されるた
め、高い推力を容易且つ安価に得ることができる。
【0039】次に、第4の実施の形態に係る電動アクチ
ュエータ70について説明する。この電動アクチュエー
タ170は、図4に示すように、第1の実施の形態に係
る電動アクチュエータ40のパルスモータを構成する回
転子56a〜56cに代わってブラシレス直流モータの
回転子172としたものである。
ュエータ70について説明する。この電動アクチュエー
タ170は、図4に示すように、第1の実施の形態に係
る電動アクチュエータ40のパルスモータを構成する回
転子56a〜56cに代わってブラシレス直流モータの
回転子172としたものである。
【0040】この電動アクチュエータ170は、前記回
転駆動軸48を囲繞して軟鉄鉄芯174が設けられ、該
軟鉄鉄芯174の外周には長方形状に形成された複数の
永久磁石176が前記回転駆動軸48の長手方向に沿っ
て配設される。前記軟鉄鉄芯174、永久磁石176は
前記保持部材60a、60bによって挟持される。
転駆動軸48を囲繞して軟鉄鉄芯174が設けられ、該
軟鉄鉄芯174の外周には長方形状に形成された複数の
永久磁石176が前記回転駆動軸48の長手方向に沿っ
て配設される。前記軟鉄鉄芯174、永久磁石176は
前記保持部材60a、60bによって挟持される。
【0041】この電動アクチュエータ170の作用につ
いて説明する。制御回路122から固定子巻線46に所
定の極性の直流電流が通電されると、固定子磁極44に
は所定の極性の磁界が発生し、回転子172の永久磁石
176との吸引作用により回転子172が回転する。光
電センサ110から制御回路122にこの回転角度に対
応したパルス信号が入力され、回転子172が所定角度
回転すると、制御回路122は固定子巻線46に通電す
る直流電流の極性を反転させる。このため、固定子磁極
44に発生する磁界の極性が反転し、回転子172は回
転を続けることになる。このように、制御回路122は
光電センサ110の出力信号に応じて転流制御を行い、
回転子172は回転する。ボールねじ70はこの回転子
172の回転運動を直線運動に変換し、ロッド72が変
位する。
いて説明する。制御回路122から固定子巻線46に所
定の極性の直流電流が通電されると、固定子磁極44に
は所定の極性の磁界が発生し、回転子172の永久磁石
176との吸引作用により回転子172が回転する。光
電センサ110から制御回路122にこの回転角度に対
応したパルス信号が入力され、回転子172が所定角度
回転すると、制御回路122は固定子巻線46に通電す
る直流電流の極性を反転させる。このため、固定子磁極
44に発生する磁界の極性が反転し、回転子172は回
転を続けることになる。このように、制御回路122は
光電センサ110の出力信号に応じて転流制御を行い、
回転子172は回転する。ボールねじ70はこの回転子
172の回転運動を直線運動に変換し、ロッド72が変
位する。
【0042】この電動アクチュエータ170はブラシレ
ス直流モータが使用されるため、簡易な構成となり、安
価な電動アクチュエータ170が得られる。
ス直流モータが使用されるため、簡易な構成となり、安
価な電動アクチュエータ170が得られる。
【0043】なお、前記第1〜第4の実施の形態に係る
電動アクチュエータ40、100、150、170で
は、回転運動を直線運動に変換するためにボールねじ7
0を使用したが、このボールねじ70に代わって雄ねじ
を使用し、該雄ねじに螺合する雌ねじを前記回転駆動軸
48の孔部62に画成すると、電動アクチュエータを簡
易且つ安価に構成することができる。
電動アクチュエータ40、100、150、170で
は、回転運動を直線運動に変換するためにボールねじ7
0を使用したが、このボールねじ70に代わって雄ねじ
を使用し、該雄ねじに螺合する雌ねじを前記回転駆動軸
48の孔部62に画成すると、電動アクチュエータを簡
易且つ安価に構成することができる。
【0044】また、ボールねじ70が終端センサ128
と反対側の端部に変位したときに前記ボールねじ70を
構成する変位部材64に当接して信号を発生するセンサ
を設けると、容易に空気圧シリンダと同様の2位置で停
止する電動アクチュエータを実現することができる。こ
の場合、ロッド72の位置制御をする必要がないため、
光電センサ110、円盤部108、筒状部材106を省
略することができ、この電動アクチュエータを安価に構
成することができる。
と反対側の端部に変位したときに前記ボールねじ70を
構成する変位部材64に当接して信号を発生するセンサ
を設けると、容易に空気圧シリンダと同様の2位置で停
止する電動アクチュエータを実現することができる。こ
の場合、ロッド72の位置制御をする必要がないため、
光電センサ110、円盤部108、筒状部材106を省
略することができ、この電動アクチュエータを安価に構
成することができる。
【0045】さらに、前記第1〜第4の実施の形態に係
る電動アクチュエータ40、100、150、170は
断面円形に形成されたが、断面四角形状や、その他の形
状でもよいことは勿論である。
る電動アクチュエータ40、100、150、170は
断面円形に形成されたが、断面四角形状や、その他の形
状でもよいことは勿論である。
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、従来技術に係る電動ア
クチュエータと比較して一層小型に構成することが可能
となる。また、変位自在なロッドの軸線が電動アクチュ
エータの中心線と一致しているため、該ロッドの軸線方
向に負荷がかかっても電動アクチュエータにねじられる
方向の負荷がかかることがないため、電動アクチュエー
タの組込性が向上する。
クチュエータと比較して一層小型に構成することが可能
となる。また、変位自在なロッドの軸線が電動アクチュ
エータの中心線と一致しているため、該ロッドの軸線方
向に負荷がかかっても電動アクチュエータにねじられる
方向の負荷がかかることがないため、電動アクチュエー
タの組込性が向上する。
【0047】さらに、送りねじにボールねじを使用すれ
ば、電動モータの回転運動を効率よく直線運動に変換す
ることができ、一方、送りねじに雄ねじを使用し、回転
駆動軸には雌ねじを使用すると、電動アクチュエータを
簡易に構成して該電動アクチュエータの価格を低廉化す
ることができる。
ば、電動モータの回転運動を効率よく直線運動に変換す
ることができ、一方、送りねじに雄ねじを使用し、回転
駆動軸には雌ねじを使用すると、電動アクチュエータを
簡易に構成して該電動アクチュエータの価格を低廉化す
ることができる。
【0048】さらにまた、電動モータにパルスモータを
使用すると電動アクチュエータの制御が容易になり、直
流モータを使用すると電動アクチュエータの構成が簡易
になり、交流誘導モータを使用すると電動アクチュエー
タの推力が大きくなる等、電動モータを代えることによ
り様々な使用目的に応じた電動アクチュエータを得るこ
とが可能となる。
使用すると電動アクチュエータの制御が容易になり、直
流モータを使用すると電動アクチュエータの構成が簡易
になり、交流誘導モータを使用すると電動アクチュエー
タの推力が大きくなる等、電動モータを代えることによ
り様々な使用目的に応じた電動アクチュエータを得るこ
とが可能となる。
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る電動アクチュ
エータを示す縦断面図である。
エータを示す縦断面図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態に係る電動アクチュ
エータを示す縦断面図である。
エータを示す縦断面図である。
【図3】本発明の第3の実施の形態に係る電動アクチュ
エータを示す縦断面図である。
エータを示す縦断面図である。
【図4】本発明の第4の実施の形態に係る電動アクチュ
エータを示す縦断面図である。
エータを示す縦断面図である。
【図5】従来技術に係る電動アクチュエータを示す縦断
面図である。
面図である。
40、100、150、170…電動アクチュエータ 44…固定子磁極 46…固定子巻線 56a〜56c、152、172…回転子 70…ボールねじ 72…ロッド 102…エンコーダ部 122…制御回路
Claims (10)
- 【請求項1】電動モータの回転運動を直線運動に変換
し、前記直線運動の作用下にロッドが変位する電動アク
チュエータにおいて、 筒状に形成され、その内壁に螺旋溝が刻設された回転駆
動軸を有する電動モータと、 前記回転駆動軸の筒状の内部にその軸線方向に配設され
たロッドと、 前記ロッドに設けられ、前記回転駆動軸の溝部に係合す
る送りねじと、 を備え、前記電動モータが回転すると前記回転駆動軸の
回転運動が送りねじによって直線運動に変換されて前記
ロッドが前記軸線方向に沿って変位することを特徴とす
る電動アクチュエータ。 - 【請求項2】請求項1記載の電動アクチュエータにおい
て、 前記送りねじには複数のボールベアリングが螺旋状に配
設され、該ボールベアリングは前記回転駆動軸の螺旋溝
に嵌合して該回転駆動軸の回転運動を前記ロッドの直線
運動に変換することを特徴とする電動アクチュエータ。 - 【請求項3】請求項1記載の電動アクチュエータにおい
て、 前記送りねじは雄ねじであり、前記筒状の回転駆動軸は
前記雄ねじに螺合する雌ねじであることを特徴とする電
動アクチュエータ。 - 【請求項4】請求項1乃至3のいずれか1項に記載の電
動アクチュエータにおいて、 前記電動アクチュエータは前記電動モータを収装し、そ
の断面が円形または四角形状に形成された筐体を備え、
前記ロッドの軸線は前記筐体の中心線と一致することを
特徴とする電動アクチュエータ。 - 【請求項5】請求項1乃至4のいずれか1項に記載の電
動アクチュエータにおいて、 前記電動モータはパルスモータであることを特徴とする
電動アクチュエータ。 - 【請求項6】請求項5記載の電動アクチュエータにおい
て、 前記パルスモータの回転子はその軸線方向に複数個配設
され、夫々の回転子を一体的に駆動して1つの回転駆動
軸を回転させることを特徴とする電動アクチュエータ。 - 【請求項7】請求項1乃至4のいずれか1項に記載の電
動アクチュエータにおいて、 前記電動モータは直流モータであり、前記回転駆動軸に
は該回転駆動軸の回転角度および回転数を検出するエン
コーダが設けられることを特徴とする電動アクチュエー
タ。 - 【請求項8】請求項1乃至4のいずれか1項に記載の電
動アクチュエータにおいて、 前記電動モータは交流誘導モータであり、前記回転駆動
軸には該回転駆動軸の回転角度および回転数を検出する
エンコーダが設けられることを特徴とする電動アクチュ
エータ。 - 【請求項9】請求項1乃至8のいずれか1項に記載の電
動アクチュエータにおいて、 前記ロッドの軸線方向両端部には該ロッドの変位端を検
出するセンサが設けられることを特徴とする電動アクチ
ュエータ。 - 【請求項10】請求項1乃至9のいずれか1項に記載の
電動アクチュエータにおいて、 前記ロッドにはスプライン溝が画成され、前記筐体の端
部には前記スプライン溝が係合する突部が形成された案
内部材が設けられ、前記スプライン溝が前記突部に係合
することにより前記電動モータの回転に伴って前記ロッ
ドが回転することを阻止することを特徴とする電動アク
チュエータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20386396A JPH1051996A (ja) | 1996-08-01 | 1996-08-01 | 電動アクチュエータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20386396A JPH1051996A (ja) | 1996-08-01 | 1996-08-01 | 電動アクチュエータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1051996A true JPH1051996A (ja) | 1998-02-20 |
Family
ID=16480958
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20386396A Pending JPH1051996A (ja) | 1996-08-01 | 1996-08-01 | 電動アクチュエータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1051996A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100472119B1 (ko) * | 2001-10-11 | 2005-03-08 | 다마가와 세이끼 가부시키가이샤 | 리니어 액츄에이터 |
JP2015061363A (ja) * | 2013-09-18 | 2015-03-30 | ナブテスコ株式会社 | 電動アクチュエータ |
JP2016011786A (ja) * | 2014-06-30 | 2016-01-21 | 日本電産サンキョー株式会社 | 冷蔵庫用扉開閉装置 |
-
1996
- 1996-08-01 JP JP20386396A patent/JPH1051996A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100472119B1 (ko) * | 2001-10-11 | 2005-03-08 | 다마가와 세이끼 가부시키가이샤 | 리니어 액츄에이터 |
JP2015061363A (ja) * | 2013-09-18 | 2015-03-30 | ナブテスコ株式会社 | 電動アクチュエータ |
JP2016011786A (ja) * | 2014-06-30 | 2016-01-21 | 日本電産サンキョー株式会社 | 冷蔵庫用扉開閉装置 |
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