JPH1051378A - 通信符号化方法 - Google Patents

通信符号化方法

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JPH1051378A
JPH1051378A JP8234786A JP23478696A JPH1051378A JP H1051378 A JPH1051378 A JP H1051378A JP 8234786 A JP8234786 A JP 8234786A JP 23478696 A JP23478696 A JP 23478696A JP H1051378 A JPH1051378 A JP H1051378A
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JP8234786A
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English (en)
Inventor
Noboru Nomura
登 野村
Takashi Yoshida
崇 吉田
Joji Kane
丈二 加根
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 道路交通システムを全体的に統一して構築す
る符号化通信方法が提供されていない。 【解決手段】 書き込みモードの期間t0 で、各モジュ
ール501のデータを各々対応するフレーム520に書
き込み、中継モードの期間t1〜tn-1の各期間t毎に、
書き込んだデータを1モジュールづつ伝送し、終端のモ
ジュール(n)501から受信装置505にデータを送
信する。この動作を周期Tで繰り返し、データを伝送す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、異なる位置に設置
された複数のモジュール間で信号を送受信することによ
り、情報を伝送することができる符号化通信方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】実用的及び最適な高度道路交通システム
を実現させるためには、次の5つの要素が重要になって
くるものと思われる。
【0003】1.車間距離の計測が可能であること 2.運転支援が可能であること 3.自動運転が可能であること 4.車から通信が可能であること 5.車車間通信も可能であること そこで、上記の5つの要素の各々に対する従来技術の状
況について説明する。
【0004】1の車間距離の計測が可能である車につい
ては、現時点では該当するものがないが、レーザー測定
器、超音波測定器等を車に備えれば、車間距離を計測す
ることが可能となる。車間距離の計測は、2と3の要素
には不可欠なものである。
【0005】2の運転支援と3の自動運転については、
現時点では該当するものがない。コンピューターを車に
登載して、各社固有の方式による運転支援又は自動運転
が研究されている段階であり、その詳細については不明
である。
【0006】携帯電話等を使用すれば、4と5について
は実現可能である。また、ラジオ等により、交通渋滞情
報等を得ることは可能である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような方法では、前述の5つの要素をそれぞれ別々に実
現させなければならず、全体として効率的な道路交通シ
ステムを実現することができない。
【0008】特に、4の要素と1から3の要素とは、互
いに関係がなく、それぞれ別々に処理してもよいように
思われるが、通信の対象がナビゲーターで使用される情
報であれば、4の要素は、1から3の要素に関わりを持
つものとなる。従って、前述の5つの要素は、それぞれ
別々に実現することは効率的でなく、全体的に統一した
システムで構築することが望ましい。そうすれば、道路
状況を的確に把握することも可能となり、その道路状況
に基づいて、ナビゲーターで使用される情報を生成する
ことができ、CDROM等の情報よりもはるかに利用価
値の高い情報を提供することが可能となる。
【0009】また、車が通信を行う場合、特に、自動運
転等の情報を車と他局との間で送受信する場合には、道
路を走行する多数の車の全てが、高出力の電波を放出す
ることとなり、余り好ましいものではない。
【0010】本発明は、このような課題を考慮し、前述
の5つの要素を1つのシステムで、正確、高精度に実現
できる伝送システムの符号化通信方法を提供することを
目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の本発明は、所
定の経路における異なる位置に設置された複数のモジュ
ールを備え、複数のモジュールの各々は、所定の無線方
式に従って、入力信号を受信する受信手段及び入力信号
に基づいて出力信号を送信する送信手段を有する伝送シ
ステムの通信符号化方法であって、複数のモジュールの
各々が非同期又は同期を取りながら信号を受信及び送信
することにより、信号に含まれる情報の全部又は一部が
所定の経路の全部又は一部に沿って伝送される通信符号
化方法である。
【0012】請求項2の本発明は、所定の経路における
異なる位置に設置された複数のモジュールを備え、複数
のモジュールの各々は、電波通信方式に従って、入力信
号を受信する受信手段及び入力信号に基づいて出力が少
なくとも1個のモジュールにより受信可能な出力信号を
送信する送信手段を有する伝送システムの通信符号化方
法であって、複数のモジュールの各々が非同期又は同期
を取りながら信号を受信及び送信することにより、信号
に含まれる情報の全部又は一部が所定の経路の全部又は
一部に沿って伝送される通信符号化方法である。
【0013】請求項3の本発明は、所定の経路における
異なる位置に設置された複数のモジュールを備え、複数
のモジュールの各々は、電波通信方式に従って、所定の
搬送周波数の電波の入力信号を受信する受信手段及び入
力信号に基づいて所定の搬送周波数とは異なる搬送周波
数の電波の出力信号を送信する送信手段を有する伝送シ
ステムの通信符号化方法であって、複数のモジュールの
各々が非同期又は同期を取りながら信号を受信及び送信
することにより、信号に含まれる情報の全部又は一部が
所定の経路の全部又は一部に沿って伝送される通信符号
化方法である。
【0014】請求項4の本発明は、所定の経路における
異なる位置に設置された複数のモジュールを備え、複数
のモジュールの各々は、所定の無線方式に従って、入力
信号を受信する受信手段及び前記入力信号に基づいて出
力信号を送信する送信手段を有し、更に、所定の経路を
移動する移動体が存在するか否かを検出する移動体検出
手段を有する伝送システムの通信符号化方法であって、
複数のモジュールの各々が非同期又は同期を取りながら
信号を受信及び送信することにより、信号に含まれる情
報の全部又は一部が所定の経路の全部又は一部に沿って
伝送される通信符号化方法である。
【0015】請求項7の本発明は、所定の経路における
異なる位置に設置された複数のモジュールを備え、複数
のモジュールの各々は、第1の無線方式に従って、別の
モジュールから第1の入力信号を受信する第1の受信手
段及び第1の入力信号に基づいて第1の出力信号を送信
する第1の送信手段を有し、更に、第2の無線方式に従
って、所定の経路を移動する移動体から第2の入力信号
を受信する第2の受信手段及び/又は移動体に第2の出
力信号を送信する第2の送信手段を有する伝送システム
の通信符号化方法であって、複数のモジュールの各々が
非同期又は同期を取りながら信号を受信及び送信するこ
とにより、信号に含まれる情報の全部又は一部が所定の
経路の全部又は一部に沿って伝送される通信符号化方法
である。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。 (第1の実施の形態)本発明の伝送システムの第1の実
施の形態について、まずそのシステムで用いられるモジ
ュールの構成図である図1を参照しながら説明する。図
1において、モジュール11が有する受信部13は、所
定の無線方式に従って、入力信号12を受信する受信装
置である。送信部14は、受信部13により受信された
入力信号12に基づいて、出力信号15を所定の無線方
式に従って送信する送信装置である。
【0017】ここで、所定の無線方式とは、電波、光
(赤外線等)、レーザー、音波又は超音波を用いて、無
線で通信する方式のことである。電波を用いる無線方式
の場合には、受信部13は、受信アンテナ(受信側変換
部)が接続された受信回路により構成される受信装置で
あり、送信部14は、送信アンテナ(送信側変換部)が
接続された送信回路により構成される送信装置である。
光(赤外線等)またはレーザーを用いる無線方式の場合
には、受信部13は、光電気変換回路(受信側変換部)
が接続された受信回路により構成される受信装置であ
り、送信部14は、電気光変換回路(送信側変換部)が
接続された送信回路により構成される送信装置である。
音波又は超音波を用いる無線方式の場合には、受信部1
3は、マイク又は集音器(受信側変換部)が接続された
受信回路により構成され受信装置であり、送信部14
は、スピーカー(送信側変換部)が接続された送信回路
により構成される送信装置である。要するに、電波、光
(赤外線等)、レーザー、音波若しくは超音波を電気エ
ネルギーに、または、電気エネルギーを電波、光(赤外
線等)、レーザー、音波若しくは超音波に変換するため
の受信又は送信側変換部が異なるだけで、その受信又は
送信回路は、共通の動作の形態に基づいて構成される。
【0018】本実施の形態における伝送システムの構成
について、その例を示す図である図2(a)を参照しな
がら説明する。本実施の形態における伝送システムは、
複数のモジュール11が道路の1車線16の中央線17
に間隔をおいて設置されることにより構成される。
【0019】次に、道路の1車線16の中央線17に間
隔をおいて設置された複数のモジュール11によって、
どのように情報が伝送されるのかについて、本実施の形
態における伝送システムの動作説明図である図2
(b)、及び図1を参照しながら説明する。 (1)第i番目のモジュール11の動作 受信部13は、所定の無線方式に従って、第i−1番目
のモジュール11が有する送信部14から送信される第
i−1番目の出力信号15を、第i番目の入力信号12
として受信する。
【0020】送信部14は、その受信部13により受信
された第i番目の入力信号12に基づいて、第i番目の
出力信号15を所定の無線方式に従って送信する。即
ち、その送信部14は、その第i番目の入力信号12に
含まれる情報を含む第i番目の出力信号15を送信す
る。 (2)第i+1番目のモジュール11の動作 受信部13は、所定の無線方式に従って、第i番目のモ
ジュール11が有する送信部14から送信される第i番
目の出力信号15を、第i+1番目の入力信号12とし
て受信する。
【0021】送信部14は、所定の無線方式に従って、
その受信部13により受信された第i+1番目の入力信
号12に含まれる情報を含む第i+1番目の出力信号1
5を送信する。
【0022】但し、上記説明において、モジュール11
はn(2以上の整数)個あり、iは1<i<nとなる整
数であるとする。
【0023】このように、道路に設置された複数のモジ
ュール11の各々が有する受信部13及び送信部14
が、それぞれ、所定の無線方式に従って、入力信号12
を受信し出力信号15を送信することにより、その信号
に含まれる情報をその道路に沿って伝送させることがで
きる。
【0024】なお、本実施の形態では、複数のモジュー
ル11は、道路の1車線16の中央線17に間隔をおい
て設置されるとしたが、必ずしもこれに限らず、その1
車線16のどちらか一方の端に沿って設置されるとして
もよく、或いは、その1車線16のどちらかにガードレ
ールがある場合、そのガードレールに取り付けられると
してもよい。或いは、図3(a)又は(b)に示されて
いるように、複数のモジュール11は、伝送される情報
が複数の車線を横切るようにして設置されるとしてもよ
い。要するに、複数のモジュール11の各々は、道路に
おける異なる位置に設置されればよい。
【0025】また、本実施の形態では、情報は、各出力
信号15が送信先に隣接するモジュール11に送信され
ることにより、道路に沿って伝送されるとしたが、必ず
しもこれに限らず、例えば、信号が、第i番目のモジュ
ール11から第i−1番目のモジュール11に、その第
i−1番目のモジュール11から第i+2番目のモジュ
ール11に、その第i+2番目のモジュール11から第
i+1番目のモジュール11に、そしてその第i+1番
目のモジュール11から第i+4番目のモジュール11
に送受信されるようにして、その信号に含まれる情報
は、道路に沿って伝送されるとしてもよい。要するに、
複数のモジュールの各々が信号を受信及び送信すること
により、その信号に含まれる情報が道路の全部又は一部
に沿ってリレー式に伝送されればよい。 (第2の実施の形態)本発明の伝送システムの第2の実
施の形態について、まずそのシステムで用いられるモジ
ュールの構成図である図4を参照しながら説明する。図
4において、受信アンテナ18は、空間に放射されて到
来する電波を電力として捕らえる受信アンテナである。
受信部20は、受信アンテナ18によって捕らえられる
電力から、所定の周波数(以後、搬送周波数ともい
う。)の高周波電流が伝送すべき情報を含む信号波電流
で変調された被変調高周波電流を、入力信号19として
受信して、その入力信号19からその信号波電流を復調
する無線受信回路である。なお、受信部20又は後述の
送信部21は、その信号波電流を所定の増幅率で増幅す
る増幅回路(図示省略)を含んでもよい。
【0026】送信部21は、前述の所定の周波数と同一
の周波数の高周波電流を、受信部20により復調された
信号波電流で変調して、被変調高周波電流(出力信号2
2)を生成する無線送信回路である。送信アンテナ23
は、その送信部21により生成された出力信号22によ
って、空間に電波を放射する送信アンテナである。
【0027】本実施の形態における伝送システムは、複
数のモジュール11aが所定の経路に間隔をおいて設置
されることにより構成される。その所定の経路の対象
は、道路(車道または歩道)、建物内の廊下、工場内の
経路、鉄道線路、駐車場内の経路、部屋の中の経路、倉
庫内の経路、海の航路又は飛行場内の経路等でよい。
【0028】ここで、受信アンテナ18によって入力信
号19として捕らえられる到来電波が、本発明の伝送シ
ステムにおける各モジュールが有する受信手段又は第1
の受信手段により受信される入力信号又は第1の入力信
号に対応する。また、送信アンテナ23から空間に放射
される電波が同発明における送信手段又は第1の送信手
段により送信される出力信号又は第1の出力信号に対応
する。そして、受信アンテナ18及び受信部20は同発
明の受信手段又は第1の受信手段に対応し、送信部21
及び送信アンテナ23は同発明の送信手段又は第1の送
信手段に対応する。
【0029】次に、所定の経路に設置された複数のモジ
ュール11aによって、どのように情報が伝送されるの
かについて、本実施の形態における伝送システムの動作
説明図である図5を参照しながら説明する。 (1)第i番目のモジュール11aの動作 受信アンテナ18は、空間に放射されて到来する電波を
電力として捕らえる。受信部20は、その受信アンテナ
18により捕らえられる電力から、所定の周波数の高周
波電流が伝送すべき情報を含む信号波電流で変調された
被変調高周波電流を、第i番目の入力信号19として受
信する。これにより、第i番目のモジュール11aは、
第i−1番目の出力信号22によって、第i−1番目の
モジュール11aが有する送信アンテナ23から放射さ
れる電波の中で、第i番目のモジュール11aに到来す
る電波を受信する。そして、その受信部20は、その第
i番目の入力信号19からその信号波電流を復調する。
【0030】送信部21は、第i番目の入力信号19に
含まれる高周波電流の所定の周波数と同じ周波数の高周
波電流を、その受信部20により復調された信号波電流
で変調して、被変調高周波電流(第i番目の出力信号2
2)を生成する。送信アンテナ23は、その第i番目の
出力信号22によって、空間に電波を放射する。
【0031】ここで、複数のモジュール11aの各々が
有する送信アンテナ23から放射される電波の出力は、
隣接する別の1つのモジュール11aが有する受信アン
テナ18のみにより捕らえられる出力である。即ち、複
数のモジュール11aの各々は、送信アンテナ23から
放射される電波が隣接する1つのモジュールにのみ受信
されるように、間隔をおいて所定の経路に設置される。
この時、各モジュール11aにおいて、受信アンテナ1
8は、情報が伝送されてくる側に位置し、送信アンテナ
23は情報が伝送される側に位置し、そして、その受信
アンテナ18と送信アンテナ23は、互いに所定の距離
だけ離れている。その所定の距離は、送信アンテナ23
から放射される電波の出力と各モジュール間の距離に基
づいて設定される。これにより、本実施の形態では、図
5に示すように、第i−1番目、第i番目、第i+1番
目のモジュール11aが有する送信アンテナ23から放
射される電波の受信可能範囲は、それぞれ、第i−1番
目、第i番目、第i+1番目の送信エリア24に制限さ
れる。
【0032】この設定により、第i番目のモジュール1
1aが有する送信アンテナ23から放射される電波は、
第i+1番目のモジュール11aが有する受信アンテナ
18のみにより捕らえられる。 (2)第i+1番目のモジュール11aの動作 即ち、受信アンテナ18は、空間に放射されて到来する
電波を電力として捕らえる。受信部20は、その受信ア
ンテナ18により捕らえられる電力から、所定の周波数
の高周波電流が伝送すべき情報を含む信号波電流で変調
された被変調高周波電流を、第i+1番目の入力信号1
9として受信する。これによって、第i+1番目のモジ
ュール11aは、第i番目の出力信号22によって、第
i番目のモジュール11aが有する送信アンテナ23か
ら放射される電波の中で、第i+1番目のモジュール1
1aに到来する電波を受信する。そして、その受信部2
0は、その第i+1番目の入力信号19からその信号波
電流を復調する。
【0033】送信部21は、第i+1番目の入力信号1
9に含まれる高周波電流の所定の周波数と同じ周波数の
高周波電流を、その受信部20により復調された信号波
電流で変調して、被変調高周波電流(第i+1番目の出
力信号22)を生成する。送信アンテナ23は、その第
i+1番目の出力信号22によって、空間に電波を放射
する。
【0034】但し、上記説明において、モジュール11
aはn(2以上の整数)個あり、iは1<i<nとなる
整数であるとする。
【0035】これにより、所定の経路に設置された複数
のモジュール11aの各々が有する受信部20及び送信
部21が、電波通信方式に従って、入力信号19を受信
し出力信号22を送信することにより、その信号に含ま
れる情報をその所定の経路に沿って伝送させることがで
きる。
【0036】なお、本実施の形態では、無線方式に電波
通信方式を用いたが、必ずしもこれに限らず、光、レー
ザー、音波又は超音波を用いる無線方式でもよい。
【0037】例えば、光又はレーザーを用いる無線方式
の場合には、受信アンテナ18の代わりに、到来する光
又はレーザーを電気エネルギーとして捕らえる光電気変
換回路を用い、そして、送信アンテナ23の代わりに、
出力信号によって空間に光又はレーザーを発射する電気
光変換回路を用いればよい。この場合、受信部は、その
光電気変換回路により捕らえられる電気エネルギーから
情報を抽出し、送信部は、その受信部により抽出された
情報を含む出力信号を生成し、その生成された出力信号
をその電気光変換回路に出力する。
【0038】また、音波又は超音波を用いる無線方式の
場合には、受信アンテナ18の代わりに、到来する音波
又は超音波を電気エネルギーとして捕らえるマイク又は
集音器を用い、そして、送信アンテナ23の代わりに、
出力信号によって空間に音波又は超音波を発するスピー
カーを用いればよい。この時、受信部は、そのマイク又
は集音器により捕らえられる電気エネルギーから情報を
抽出し、送信部は、その受信部により抽出された情報を
含む出力信号を生成し、その生成された出力信号をその
スピーカーに出力する。 (第3の実施の形態)本発明の伝送システムの第3の実
施の形態について、まずそのシステムで用いられるモジ
ュールの構成図である図6を参照しながら説明する。本
実施の形態では、i種類のモジュール11[1]から11
[i]が使用される。但し、iは2以上の整数である。
【0039】そこで、i種類のモジュールの各々をモジ
ュール11[i]に代表させてその構成について説明す
る。図6において、受信アンテナ18[i]は、空間に放
射されて到来する電波を電力として捕らえる受信アンテ
ナである。受信部20[i]は、受信アンテナ18[i]に
より捕らえられる電力から、周波数f[i]の高周波電流
が伝送すべき情報を含む信号波電流で変調された被変調
高周波電流を、第i番目の入力信号19[i]として受信
し、その第i番目の入力信号19[i]からその信号波電
流を復調する無線受信回路である。なお、受信部20
[i]又は後述の送信部21[i]は、その信号波電流を所
定の増幅率で増幅する増幅回路(図示省略)を含んでも
よい。
【0040】送信部21[i]は、f[i]と異なる周波数
f[i+1]の高周波電流を、受信部20[i]で復調され
た信号波電流で変調して、被変調高周波電流(第i番目
の出力信号22[i])を生成する無線送信回路である。
送信アンテナ23[i]は、その第i番目の出力信号22
[i]によって、搬送周波数f[i+1]の電波を放射する
送信アンテナである。
【0041】ここで、受信アンテナ18[i]により入力
信号19[i]として捕らえられる到来電波が、本発明の
伝送システムにおける各モジュールが有する受信手段ま
たは第1の受信手段により受信される入力信号又は第1
の入力信号に対応する。また送信アンテナ23[i]から
空間に放射される電波が同発明における送信手段又は第
1の送信手段により送信される出力信号又は第1の出力
信号に対応する。そして、受信アンテナ18[i]及び受
信部19[i]は同発明の受信手段又は第1の受信手段に
対応し、送信部21[i]及び送信アンテナ23[i]は同
発明の送信手段又は第1の送信手段に対応する。
【0042】次に、モジュール11[i]の種類の数iと
搬送周波数はどのようにして設定されるのかについて、
その説明図である図7及び、図6を参照しながら説明す
る。例えば、n個のモジュールが、第1番目のモジュー
ル、第2番目のモジュール、第3番目のモジュール、
…、第j番目のモジュール、…、第n番目のモジュール
の順に、所定の経路に沿って設置されるとする。但し、
j,nは整数であり、その所定の経路は、本発明の伝送
システムの第2の実施の形態における所定の経路と同様
でよい。またn個のモジュールの各々が有する送信アン
テナから放射される電波は、簡単のため、その電波を放
射する送信アンテナを有するモジュールから前後それぞ
れ2つ目までのモジュールによって受信され得る出力の
電波であるとする。即ち、図7(a)に示すように、第
j番目のモジュール11[j]が有する送信アンテナ23
[j]から放射される電波は、11[j−2]、11[j−
1]、11[j+1]及び11[j+2]のモジュールによ
ってのみ受信され得るとする。
【0043】このとき、第j番目のモジュール11[j]
が有する送信アンテナ23[j]から電波が放射される際
に、11[j−2]、11[j−1]、11[j+1]および
11[j+2]のモジュールの各々が送受信を開始したと
しても混信が起こらないようにするには、少なくとも1
1[j−2]、11[j−1]及び11[j+2]のモジュー
ルの各々は、第j番目のモジュール11[j]が有する送
信アンテナ23[j]から放射される電波の搬送周波数f
[j+1]と異なる搬送周波数の電波を、受信の対象とす
る必要がある。
【0044】そこで、上記を考慮して、図7(b)に示
すような搬送周波数の関係を有する11[j−2]、11
[j−1]、11[j]、11[j+1]及び11[j+2]の
モジュールを用意すれば、それらのモジュールの各々が
同時に送受信を開始したとしても混信は起こらない。そ
して、f[j−2]=f[j+3]となるように周波数の関
係を設定し、[j−2]を[1]とおけば、11[1]、11
[2]、11[3]、11[4]及び11[5]の5種類のモジ
ュールを用意すればよいことが分かる。
【0045】これにより、i種類のモジュールを用意し
て、そのi種類のモジュールの一端に設置される第1番
目のモジュール11[1]が有する受信アンテナ18[1]
が捕らえる電波の搬送周波数f[1]と、そのi種類のモ
ジュールの他端に設置される第i番目のモジュール11
[i]が有する送信アンテナ23[i]から放射される電波
の搬送周波数f[i+1]とを同一の周波数にすれば、そ
のi種類のモジュールを1つのグループとして、所望す
る長さの所定の経路に沿ってそのグループを複数設置す
れば、情報をその所定の経路に沿って伝送させることが
可能となる。
【0046】なお、本実施の形態では、無線方式に電波
通信方式を用いたが、必ずしもこれに限らず、光、レー
ザー、音波又は超音波を用いる無線方式でもよい。
【0047】例えば、光又はレーザーを用いる無線方式
の場合には、受信アンテナ18[i]の代わりに、波長λ
[i]の光又はレーザーを捕らえて、電気エネルギーに変
換する光分波器を用い、そして、送信アンテナ23[i]
の代わりに、出力信号によって波長λ[i+1]の光又は
レーザーを発する光源を用いればよい。この場合、受信
部は、その光分波器により変換された電気エネルギーか
ら情報を抽出し、送信部は、その受信部により抽出され
た情報を含む出力信号を生成し、その生成した出力信号
をその光源に出力する。或いは、受信アンテナ18[i]
の代わりに、波長λの光又はレーザーを捕らえて、電気
エネルギーに変換するO/E変換器を用い、そして、送
信アンテナ23[i]の代わりに、出力信号を波長λの光
又はレーザーに変換するE/O変換器を用いればよい。
この場合には、受信部は、O/E変換器により変換され
た電気エネルギーから、周波数f[i]の信号が伝送すべ
き情報を含む信号で変調された被変調信号を抽出し、そ
の被変調信号からその伝送すべき情報を含む信号を復調
する。送信部は、その受信部で復調された伝送すべき情
報を含む信号で、周波数f[i+1]の信号を変調し、そ
の被変調信号を出力信号として前述のE/O変換器に出
力する。
【0048】また、音波又は超音波を用いる無線方式の
場合には、受信アンテナ18[i]の代わりに、到来する
音波又は超音波を電気エネルギーとして捕らえるマイク
又は集音器を用い、そして送信アンテナ23[i]の代わ
りに、出力信号によって空間に音波又は超音波を発する
スピーカーを用いればよい。この時、受信部は、そのマ
イク又は集音器により捕らえられる電気エネルギーか
ら、周波数f[i]を中心とする音声周波数帯域アナログ
信号が伝送すべき情報を含む信号で変調された被変調信
号を抽出し、その伝送すべき情報を含む信号を復調す
る。そして、送信部は、その受信部により復調された信
号で、周波数f[i+1]を中心とする音声周波数帯域ア
ナログ信号を変調し、その被変調信号を出力信号として
スピーカーに出力する。 (第4の実施の形態)本発明の伝送システムの第4の実
施の形態について、まずそのシステムで用いられるモジ
ュールの構成図である図8を参照しながら説明する。図
8において、モジュール11bが有する受信部13a
は、所定の無線方式に従って、2種類の入力信号12
[1]、12[2]を受信する受信装置である。なお、その
所定の無線方式は、本発明の伝送システムの第1の実施
の形態における所定の無線方式と同様でよい。
【0049】送信部14aは、受信部13aにより受信
された2種類の入力信号12[1]、12[2]に基づい
て、2種類の出力信号15[1]、15[2]を所定の無線
方式に従って送信する送信装置である。
【0050】本実施の形態における伝送システムは、複
数のモジュール11bが所定の経路に間隔をおいて設置
されることにより構成される。なお、その所定の経路
は、本発明の伝送システムの第2の実施の形態と同様で
よい。このとき、無線方式によっては、複数のモジュー
ル11bの各々が有する送信部14aから送信される一
方の出力信号15[1]は、隣接する一方のモジュール1
1bが有する受信部13aにより入力信号12[1]とし
て受信され、且つ、その複数のモジュール11bの各々
が有する送信部14aから送信されるもう一方の出力信
号15[2]は、隣接する他方のモジュール11bが有す
る受信部13aにより入力信号12[2]として受信され
るように、複数のモジュール11bの各々を所定の経路
に設置する必要がある。
【0051】次に、上記のように所定の経路に間隔をお
いて設置された複数のモジュール11bによって、どの
ように情報が伝送されるのかについて、本実施の形態に
おける伝送システムの動作説明図である図9、及び図8
を参照しながら説明する。 (1)第i番目のモジュール11bの動作 受信部13aは、所定の無線方式に従って、第i−1番
目のモジュール11bが有する送信部14aから送信さ
れる第i−1番目の出力信号15[1]を第i番目の入力
信号12[1]として受信する。また、その受信部13a
は、所定の無線方式に従って、第i+1番目のモジュー
ル11bが有する送信部14aから送信される第i+1
番目の出力信号15[2]を第i番目の入力信号12[2]
として受信する。
【0052】送信部14aは、所定の無線方式に従っ
て、その受信部13aによって受信された第i番目の入
力信号12[1]に含まれる情報を含む第i番目の出力信
号15[1]を送信する。また、その送信部14aは、所
定の無線方式に従って、その受信部13aにより受信さ
れた第i番目の入力信号12[2]に含まれる情報を含む
第i番目の出力信号15[2]を送信する。 (2)第i+1番目のモジュール11bの動作 受信部13aは、所定の無線方式に従って、第i番目の
モジュール11bが有する送信部14aから送信される
第i番目の出力信号15[1]を、第i+1番目の入力信
号12[1]として受信する。また、その受信部13a
は、所定の無線方式に従って、第i+2番目のモジュー
ル11bが有する送信部14aから送信される第i+2
番目の出力信号15[2]を(図示省略)、第i+1番目
の入力信号12[2]として受信する。
【0053】送信部14aは、所定の無線方式に従っ
て、その受信部13aにより受信された第i+1番目の
入力信号12[1]に含まれる情報を含む第i+1番目の
出力信号15[1]を送信する。また、その送信部14a
は、所定の無線方式に従って、その受信部13aにより
受信された第i+1番目の入力信号12[2]に含まれる
情報を含む第i+1番目の出力信号15[2]を送信す
る。
【0054】但し、上記説明において、モジュール11
bはn(2以上の整数)個あり、iは1<i<nとなる
整数であるとする。
【0055】これにより、所定の経路に設置された複数
のモジュール11bの各々が有する受信部13a及び送
信部14aが、それぞれ、所定の無線方式に従って、入
力信号12[1]、12[2]を受信し出力信号15[1]、
15[2]を送信することにより、その信号に含まれる情
報をその所定の経路に沿って双方向に伝送させることが
できる。
【0056】なお、本実施の形態では、複数のモジュー
ル11bの各々は、2種類の入力信号12[1]、12
[2]を受信する受信部13a、及びその2種類の入力信
号12[1]、12[2]に基づいて、2種類の出力信号1
5[1]、15[2]を送信する送信部14aを有するとし
たが、必ずしもこれに限らず、複数のモジュールの各々
は、i種類の入力信号12[1]、…、12[i](iは自
然数)を受信する受信部と、その受信部により受信され
たi種類の入力信号12[1]、…、12[i]に基づい
て、j種類の出力信号15[1]、…、15[j](jは自
然数)を送信する送信部とを有するとしてもよい。また
i=jでもよい。要するに、本発明の伝送システムにお
ける複数のモジュールの各々が有する受信手段は、その
受信手段を有する当該モジュールと隣接する別のモジュ
ールが有する送信手段から送信される出力信号と、当該
モジュールと隣接し前記別のモジュールとは異なる少な
くとも1つの他のモジュールが有する送信手段から送信
される出力信号とを、入力信号として受信し、前記複数
のモジュールの各々が有する送信手段は、その送信手段
を有する当該モジュールと隣接し、当該モジュールが有
する受信手段により入力信号として受信された出力信号
を送信した送信手段を有するモジュールと異なる少なく
とも1つの他のモジュールが有する受信手段により受信
されるように、出力信号を送信すればよい。 (第5の実施の形態)本発明の伝送システムの第5の実
施の形態について、そのシステムの一部の構成図である
図10を参照しながら説明する。
【0057】まず、モジュール11cの構成について説
明する。第1の受信部25は、所定の無線方式に従っ
て、第1の入力信号26を受信する受信装置である。そ
の所定の無線方式は、本発明の伝送システムの第1の実
施の形態における所定の無線方式と同様でよい。
【0058】第2の送信部27は、第1の受信部25に
より受信された第1の入力信号26に基づいて、第2の
出力信号28を所定の無線方式に従って送信する送信装
置である。第2の受信部29は、所定の無線方式に従っ
て、第2の入力信号30を受信する受信装置である。第
1の送信部31は、第1の受信部25により受信された
第1の入力信号26と第2の受信部29により受信され
た第2の入力信号30とに基づいて、第1の出力信号3
2を所定の無線方式に従って送信する送信装置である。
【0059】次に、移動体33の構成について説明す
る。移動体33は自動車である。受信部34は、所定の
無線方式に従って、モジュール11cが有する第2の送
信部27により送信される第2の出力信号28を、入力
信号35として受信する受信装置である。送信部36
は、所定の無線方式に従って、発信すべき情報を含む出
力信号37を送信する送信装置である。その出力信号3
7は、モジュール11cが有する第2の受信部29によ
り第2の入力信号30として受信される。
【0060】本実施の形態における伝送システムは、本
発明の伝送システムの第1の実施の形態と同様に、複数
のモジュール11cが道路に間隔をおいて設置されるこ
とにより構成される。この場合、図11に示すように、
移動体33の移動方向の長さをLとし、複数のモジュー
ル11cにおける互いに隣接するモジュール11cの間
隔をdとすれば、L>dとなるように、複数のモジュー
ル11cが道路に設置される。即ち、複数のモジュール
11cの各々は、移動体33の移動方向の長さLにつき
少なくとも1つ位置するように、道路に等間隔dおきに
設置される。
【0061】次に、本実施の形態の動作について説明す
る。 (1)モジュール11cの動作 図10において、第1の受信部25は、所定の無線方式
に従って、送信元に隣接する別のモジュール11cが有
する第1の送信部31から送信される第1の出力信号3
2を(図示省略)、第1の入力信号26として受信す
る。第2の送信部27は、その第1の受信部25によっ
て受信された第1の入力信号26に基づいて、第2の出
力信号28を所定の無線方式に従って送信する。即ち、
第2の送信部27は、第1の受信部25により受信され
た第1の入力信号26に含まれる全ての情報を含む第2
の出力信号28を送信する。第2の受信部29は、所定
の無線方式に従って、第2の入力信号30を受信する。
第1の送信部31は、第1の受信部25により受信され
た第1の入力信号26に含まれる情報及び/又は第2の
受信部29により受信された第2の入力信号30に含ま
れる情報を含む第1の出力信号32を所定の無線方式に
従って送信する。その第1の出力信号32は、送信先に
隣接する更に別のモジュール11c(図示省略)が有す
る第1の受信部25により第1の入力信号26として受
信される。 (2)移動体33の動作 1.受信時の動作 受信部34は、所定の無線方式に従って、モジュール1
1cが有する第2の送信部27により送信される第2の
出力信号28を入力信号35として受信する。これによ
り、移動体33は、道路に沿って伝送されてきた情報を
受信することができる。
【0062】2.送信時の動作 発信すべき情報がある場合、移動体33が有する送信部
36は、所定の無線方式に従って、その発信すべき情報
を含む出力信号37を送信する。この出力信号37は、
モジュール11cが有する第2の受信部29により第2
の入力信号30として受信される。これにより、その発
信すべき情報は、伝送すべき情報としてその道路に沿っ
て伝送される。
【0063】以上、道路に設置された複数のモジュール
11cの各々は、別のモジュール11cから伝送される
情報を更に別のモジュール11cに転送することによ
り、その情報をその道路に沿って伝送させることができ
ると共に、その道路に沿って移動する移動体33から受
信する情報をもその道路に沿って伝送させることが可能
となり、更に、その道路に沿って伝送されてきた情報を
移動体33に送信することが可能となる。
【0064】なお、モジュール11cが有する第1の受
信部25及び第1の送信部31による他のモジュール1
1cに対する動作は、それぞれ第1から第4の実施の形
態における受信手段(図1の受信部13、図4の受信ア
ンテナ18及び受信部20、図6の受信アンテナ18
[i]及び受信部20[i]、又は、図8の受信部13a)
及び送信手段(図1の送信部14、図4の送信部21及
び送信アンテナ23、図6の送信部21[i]及び送信ア
ンテナ23[i]、又は、図8の送信部14b)の動作と
同様でもよい。
【0065】また、本実施の形態では、受信部34及び
送信部36を備えた移動体33は、自動車であるが、必
ずしもこれに限らず、携帯電話を有する人、工場内の自
動搬送車、列車、船又は飛行機でもよい。要するに、受
信部34及び送信部36を備えた移動体であればよい。
【0066】また、本実施の形態では、複数のモジュー
ル11cは、道路に設置されるとしたが、本発明の伝送
システムの第2の実施の形態と同様の所定の経路に設置
されるとしてもよい。
【0067】また、本実施の形態では、複数のモジュー
ル11cの各々は、L>dとなるように道路に設置され
るとしたが、図12に示すように、自動運転により走行
する場合の最小車間距離をDとすれば、複数のモジュー
ル11cの各々は、さらに、D>dとなるように道路に
設置されるとしてもよい。
【0068】また、本実施の形態では、第2の送信部2
7は、第1の受信部25により受信された第1の入力信
号26に含まれる全ての情報を含む第2の出力信号28
を送信するとしたが、必ずしもこれに限らず、モジュー
ル11cは、第1の受信部25により受信された第1の
入力信号26に含まれる情報から、移動体33に対する
情報を抽出する抽出部(図示省略)を更に備え、第2の
送信部27は、その抽出部により抽出された情報を含む
第2の出力信号28を送信するとしてもよい。要する
に、第2の送信部27は、第1の受信部25により受信
された第1の入力信号26に含まれる情報の全部又は一
部を含む第2の出力信号28を送信すればよい。
【0069】更に、第1の受信部25と第2の受信部2
9は、共通設計された受信装置を共用してもよく、また
これと同様に、第1の送信部31と第2の送信部27
も、共通設計された送信装置を共用してもよい。 (第6の実施の形態)本発明の伝送システムの第6の実
施の形態について、その一部の構成図である図13を参
照しながら説明する。本実施の形態では、移動体及び移
動体に対する機能を除けば、本発明の伝送システムの第
3の実施の形態と同様である。即ち、本実施の形態にお
ける伝送システムでは、i種類のモジュール11a[1]
から11a[i]が使用される。
【0070】まず、11a[i]に代表させてモジュール
の構成について説明する。図13において、第1の受信
アンテナ38[i]は、空間に放射されて到来する電波を
電力として捕らえる受信アンテナである。第1の受信部
39[i]は、第1の受信アンテナ38[i]により捕らえ
られる電力から、周波数f[i]の高周波電流が伝送すべ
き情報を含む信号波電流で変調された被変調高周波電流
を、第i番目の第1の入力信号40[i]として受信し、
その第i番目の第1の入力信号40[i]からその信号波
電流を復調する無線受信回路である。なお、第1の受信
部39[i]又は後述の第1の送信部47[i]は、その信
号波電流を所定の増幅率で増幅する増幅回路(図示省
略)を含んでもよい。
【0071】第2の送信部41[i]は、第1の受信部3
9[i]により復調された信号波電流で、f[i]とf[i
+1]とは異なる周波数fa[i]の高周波電流を変調し
て、被変調高周波電流(第i番目の第2の出力信号42
[i])を生成し、及び/又は、所定の周期に従って、後
述のパイロット信号の信号波電流で周波数fcの高周波
電流を変調して、被変調高周波電流(第i番目の第2の
出力信号42[i])を生成する無線送信回路である。そ
のパイロット信号とは、第2の送信アンテナ43[i]か
ら放射される電波の搬送周波数fa[i]と、第2の受信
アンテナ44[i]で捕らえられて第2の受信部45[i]
により第2の入力信号46[i]として処理される電波の
搬送周波数fb[i]とに関する情報を含む信号である。
第2の送信アンテナ43[i]は、第2の出力信号42
[i]によって、空間に電波を放射する送信アンテナであ
る。ただし、周波数fcは、i種類のモジュールの全て
によって共通に使用され、そして、その周波数fcの電
波の出力は、その電波を放射するモジュール近傍に位置
する1台の移動体33aのみにより受信可能な出力であ
るとする。また、fcは、f[1]、f[2]、…、f[i
+1]の第1のグループ、fa[1]、fa[2]、…、f
a[i+1]の第2のグループ、及びfb[1]、fb
[2]、…、fb[i+1]の第3のグループの何れの周波
数とも異なる固有の周波数であるとする。更に、第1、
第2及び第3のグループの各々の周波数は、互いに異な
る周波数であるとする。
【0072】第2の受信アンテナ44[i]は、空間に放
射されて到来する電波を電力として捕らえる受信アンテ
ナである。第2の受信部45[i]は、受信アンテナ44
[i]により捕らえられる電力から、周波数fb[i]の高
周波電流が発信すべき情報を含む信号波電流で変調され
た被変調高周波電流を、第i番目の第2の入力信号46
[i]として受信し、その第i番目の第2の入力信号46
[i]からその信号波電流を復調する無線受信回路であ
る。なお、第2の受信部45[i]又は後述の第1の送信
部47[i]は、その信号波電流を所定の増幅率で増幅す
る増幅回路(図示省略)を含んでもよい。第1の送信部
47[i]は、第1の受信部39[i]により復調された信
号波電流で周波数f[i+1]の高周波電流を変調して、
被変調高周波電流(第i番目の第1の出力信号48
[i])を生成し、及び/又は第2の受信部45[i]によ
り復調された信号波電流で周波数f[i+1]の高周波電
流を変調して、被変調高周波電流(第i番目の第1の出
力信号48[i])を生成する無線送信回路である。第1
の送信アンテナ49[i]は、その第i番目の第1の出力
信号48[i]によって、搬送周波数f[i+1]の電波を
放射する送信アンテナである。
【0073】次に、移動体33aの構成について説明す
る。移動体33aは自動車である。その受信アンテナ5
0は、空間に放射されて到来する電波を電力として捕ら
える受信アンテナである。受信部51は、受信アンテナ
50により捕らえられる電力から、周波数fcの高周波
電流がパイロット信号の信号波電流で変調された被変調
高周波電流及び/又は周波数fa[i]の高周波電流が伝
送すべき情報を含む信号波電流で変調された被変調高周
波電流を、入力信号52として受信し、その入力信号5
2からそのパイロット信号及び/又は信号波電流を復調
する無線受信回路である。周波数切換部53は、受信部
51により復調されたパイロット信号に基づいて、受信
部51及び/又は送信部54の周波数を切り換える回路
である。送信部54は、発信すべき情報を含む信号波電
流で、周波数切換部53により切り換えられた周波数f
b[i]の高周波電流を変調して、被変調高周波電流(出
力信号55)を生成する無線送信回路である。送信アン
テナ56は、その出力信号55によって、搬送周波数f
b[i]の電波を放射する送信アンテナである。
【0074】本実施の形態における伝送システムは、本
発明の伝送システムの第1及び第3の実施の形態と同様
に、i種類のモジュールのグループが複数道路に間隔を
おいて設置されることにより構成される。
【0075】次に、本実施の形態の動作について説明す
る。モジュール11a[i]の種類の数iと搬送周波数は
どのようにして設定されるのかについては、本発明の伝
送システムの第3の実施の形態と同様でよい。また、モ
ジュール間の転送についても同実施の形態と同様でよ
い。
【0076】そこで、移動体33aとモジュール11a
[i]との間の交信の動作について説明する。 (1)交信開始時の動作 道路に設置された複数のモジュールの各々が有する第2
のアンテナからは、所定の周期毎に搬送周波数fcの電
波が放射されている。
【0077】その道路を移動する移動体33aが有する
受信部51は、受信アンテナ50により捕らえられる電
力から、周波数fcの高周波電流がパイロット信号を含
む信号波電流で変調された被変調高周波電流を入力信号
52として受信し、その入力信号52からそのパイロッ
ト信号を復調する。ここで、その受信部51により受信
された入力信号52を送信してきた電波の出力により、
その移動体33aは、その受信アンテナ50から一番近
いモジュールにより送信された電波を捕らえることとな
る。そこで、そのモジュールを11a[i]とし、そのパ
イロット信号には、そのモジュール11a[i]が有する
第2の送信アンテナ43[i]から放射される電波の搬送
周波数fa[i]と、第2の受信アンテナ44[i]で捕ら
えられて第2の受信部45[i]により処理される電波の
搬送周波数fb[i]とに関する情報が含まれているもの
とする。 (2)移動体33aが発信を開始する場合の動作 移動体33aが有する周波数切換部53は、受信部51
により復調されたパイロット信号に基づいて、送信部5
4の周波数をfb[i]に設定する。送信部54は、発信
すべき情報を含む信号波電流で、周波数切換部53によ
り設定された周波数fb[i]の高周波電流を変調して、
被変調高周波電流(出力信号55)を生成する。送信ア
ンテナ56は、その出力信号55によって、搬送周波数
fb[i]の電波を放射する。
【0078】第i番目のモジュール11a[i]が有する
第2の受信アンテナ44[i]は、その送信アンテナ56
から放射される電波のうちで、到来する電波を電力とし
て捕らえる。第2の受信部45[i]は、受信アンテナ4
4[i]により捕らえられる電力から、周波数fb[i]の
高周波電流が発信すべき情報を含む信号波電流で変調さ
れた被変調高周波電流を、第2の入力信号46[i]とし
て受信し、その第2の入力信号46[i]からその信号波
電流を復調する。第1の送信部47[i]は、第1の受信
部39[i]により復調された信号波電流で、周波数f
[i+1]の高周波電流を変調して、被変調高周波電流
(第i番目の第1の出力信号48[i])を生成し、及び
/又は、第2の受信部45[i]により復調された信号波
電流で、周波数f[i+1]の高周波電流を変調して、被
変調高周波電流(第i番目の第1の出力信号48[i])
を生成する。送信アンテナ49[i]は、その第i番目の
第1の出力信号48[i]によって、搬送周波数f[i+
1]の電波を放射する。
【0079】これにより、移動体33aが発信すべき情
報を有する場合、その発信すべき情報を伝送すべき情報
として道路に沿って伝送させることができる。 (3)移動体33aが受信を開始する場合の動作 移動体33aが有する周波数切換部53は、受信部51
により復調されたパイロット信号に基づいて、受信部5
1の周波数をfa[i]に設定する。受信部51は、受信
アンテナ50により捕らえられる電力から、周波数切換
部51により設定された周波数fa[i]の高周波電流が
伝送すべき情報を含む信号波電流で変調された被変調高
周波電流を、入力信号52として受信し、その入力信号
52からその信号波電流を復調する。
【0080】これにより、道路に設置された複数のモジ
ュールの各々は、別のモジュールから伝送される情報を
更に別のモジュールに転送することにより、その情報を
その道路に沿って伝送させることができると共に、その
道路に沿って移動する移動体33aから受信する発信す
べき情報をも伝送すべき情報としてその道路に沿って伝
送させることが可能となり、更に、その道路に沿って伝
送されてきた情報を移動体33aに送信することが可能
となる。
【0081】なお、本実施の形態では、パイロット信号
に、第2の送信アンテナ43[i]から放射される電波の
搬送周波数fa[i]と、第2の受信アンテナ44[i]で
捕らえられて第2の受信部45[i]により処理される電
波の搬送周波数fb[i]とに関する情報が含まれるとし
たが、これに加えてfa[i]の搬送周波数で放射される
電波にも、その電波の搬送周波数fb[i]と、次のモジ
ュール11a[1](11a[i]の次は11a[1])が有
する第2の送信アンテナ43[1]から放射される電波の
搬送周波数fa[1]とに関する情報が含まれるとしても
よい。これにより、パイロット信号により移動体33a
とモジュールとの間の交信が確立した後は、パイロット
信号を再度読みにいく必要がなく交信を続行することが
できる。また、途中に壊れたモジュールが存在したとし
ても自力で正常なモジュールと交信を再開することがで
きる。
【0082】また、本実施の形態では、第1の送信部4
7[i]は、第1の受信部39[i]により復調された信号
波電流で周波数f[i+1]の高周波電流を変調して、第
i番目の第1の出力信号48[i]を生成し、及び/又
は、第2の受信部45[i]により復調された信号波電流
で周波数f[i+1]の高周波電流を変調して、第i番目
の第1の出力信号48[i]を生成するとしたが、必ずし
もこれに限らず、第1の送信部47[i]は、第1の受信
部39[i]により復調された信号波電流に含まれる情
報、及び/又は、第2の受信部45[i]により復調され
た信号波電流に含まれる情報を含む第i番目の第1の出
力信号48[i]を生成するとしてもよい。
【0083】また、第1及び第2の受信部は、共通設計
された無線受信回路を共用してもよく、これと同様に、
第1及び第2の送信部も、共通設計された無線受信回路
を共用してもよい。
【0084】更に、第1及び第2の受信アンテナは、共
通仕様の受信アンテナを共用してもよく、これと同様
に、第1及び第2の送信アンテナは、共通仕様の送信ア
ンテナを共用してもよい。或いは、第1及び第2の受信
アンテナと第1及び第2の送信アンテナは、共通仕様の
送受信アンテナを共用してもよい。 (第7の実施の形態)本発明の伝送システムの第7の実
施の形態について、その構成図である図14を参照しな
がら説明する。本実施の形態における第1番目から第n
番目のモジュールには、11d、11e及び11fの3
種類のモジュールが使用される。ただし、は3以上の整
数である。
【0085】まず、第1番目のモジュールで使用される
モジュール11dの構成について説明する。基準信号生
成部57は、同期信号58を発生させるためのクロック
(図示省略)を有し、その同期信号58に基づいて、第
2番目から第n番目のモジュール及び移動体33bの各
々における信号の受信又は送信のタイミングを、それぞ
れ第1番目のモジュール11dにおける信号の受信又は
送信のタイミングに同期させるための基準信号59を生
成する回路である。
【0086】第1の受信部25aは、基準信号生成部5
7から送られる同期信号58に従って、第1の入力信号
26aを受信する受信装置である。第2の送信部27a
は、第1の受信部25aにより受信された第1の入力信
号26aに基づいて、第2の出力信号28aを、基準信
号生成部57により生成された同期信号58に従って送
信する送信装置である。第2の受信部29aは、第2の
入力信号30aを、基準信号生成部57により生成され
た同期信号58に従って受信する受信装置である。
【0087】第1の送信部31aは、第1の受信部25
aにより受信された第1の入力信号26a、第2の受信
部29aにより受信された第2の入力信号30a及び基
準信号生成部57により生成された基準信号59の全部
又は一部に基づいて、第1の出力信号32aを、基準信
号生成部57により生成された同期信号58に従って送
信する送信装置である。
【0088】次に、第2番目から第n−1番目のモジュ
ールで使用されるモジュール11eの構成について説明
する。同期信号生成部60は、第1の受信部25bによ
り受信される第1の入力信号26bに含まれる基準信号
59に基づいて、同期信号58を生成する回路である。
【0089】第1の受信部25bは、同期信号生成部6
0から送られる同期信号58に従って、第1の入力信号
26bを受信する受信装置である。第2の送信部27b
は、第1の受信部25bにより受信された第1の入力信
号26bに基づいて、第2の出力信号28bを、同期信
号生成部60により生成された同期信号58に従って送
信する送信装置である。第2の受信部29bは、第2の
入力信号30bを、同期信号生成部60により生成され
た同期信号58に従って受信する受信装置である。
【0090】第1の送信部31bは、第1の受信部25
bにより受信された第1の入力信号26b及び/又は第
2の受信部29bにより受信された第2の入力信号30
bに基づいて、第1の出力信号32bを、同期信号生成
部60により生成された同期信号58に従って送信する
送信装置である。
【0091】次に、第n番目のモジュールで使用される
モジュール11fの構成について説明する。第1の受信
部25b、第2の送信部27b、第2の受信部29b及
び同期信号生成部60は、モジュール11eのものと同
様でよい。
【0092】弁別部61は、第1の受信部25bにより
受信された第1の入力信号26b及び/又は第2の受信
部29bにより受信された第2の入力信号30bに含ま
れる情報を送信先に基づいて弁別する装置である。入出
力部62は、弁別部61によって送信先に基づいて弁別
された情報をその送信先に送信する送信装置であり、そ
して、その送信先から送られてくる情報を受信する受信
装置でもある。
【0093】更に、移動体33bの構成について説明す
る。同期信号生成部60aは、受信部34aにより受信
された入力信号35aに含まれる基準信号59に基づい
て、同期信号58を生成する回路である。受信部34a
は、入力信号35aを、同期信号生成部60aにより生
成された同期信号58に従って受信する受信装置であ
る。送信部36aは、同期信号生成部60aによって生
成された同期信号58に従って、出力信号37aを送信
する送信装置である。
【0094】本実施の形態における伝送システムは、本
発明の伝送システムの第1の実施の形態と同様に、複数
のモジュールが道路に間隔をおいて設置されることによ
り構成される。但し、本実施の形態の場合には、第1か
ら第nのモジュールを1つのグループとして、そのグル
ープが複数道路に設置されるものとする。また、第1番
目から第n番目のモジュールが設置された道路を走行す
る自動車である移動体23aの数は、状況によって変動
するのものであるが、説明のため、第1番目及び第2番
目の移動体33bの2台であるとする。
【0095】なお、本実施の形態では、モジュールの第
1及び第2の受信部と移動体33bの受信部34aは、
所定の無線方式に従って信号を受信し、モジュールの第
1及び第2の送信部と移動体33bの送信部36aは、
所定の無線方式に従って信号を送信するものとする。そ
の所定の無線方式は、本発明の伝送システムの第1の実
施の形態における所定の無線方式と同様でよい。
【0096】次に、本実施の形態の動作について説明す
る。 (1)各モジュールが同一の交信時間帯に移動体と交信
する方式 本方式の場合、第1番目から第n番目のモジュールと、
その第1番目から第n番目のモジュールが設置された道
路を移動する移動体(本実施の形態では2台)との間の
交信には、所定の交信時間帯t[0]が割り当てられる。
本方式の場合、1つの移動体33bがその交信時間帯t
[0]に交信するモジュールは1つとなるように設定され
ているのが望ましい。
【0097】例えば、所定の無線方式が電波通信方式の
場合の設定の一例について、移動体33bから放射され
る電波の出力制限により交信先のモジュールを制限する
方式の説明図である図17を参照しながら説明する。
【0098】まず、第1番目から第n番目のモジュール
が設置された道路を移動する各移動体33bから放射さ
れる電波が、そのうちの1つのモジュールにより捕らえ
られるように、各移動体33bから放射される電波の出
力と、互いに隣接するモジュール間の距離とが決定され
る。そして各移動体33bが有する送信部36aは、そ
の決定された出力の電波を放射するように設計される。
また、第1番目から第n番目のモジュールは、その決定
された間隔をもって道路に設置される。
【0099】これにより、図17に示すように、第1番
目のモジュール11dのみが、第1番目の移動体33b
から放射される電波を捕らえることができ、また第3番
目のモジュール11eのみが、第2番目の移動体33b
から放射される電波を捕らえることができる。なお、図
17における波線で示されたエリアは、移動体33bの
送信部36aにより送信される出力信号37aの送信エ
リアを概念的に示したものである。
【0100】なお、各移動体33bとモジュールとの間
で1対1の交信ができる方式であれば、この図17の方
式に限らず、他の実施の形態或いは従来の技術による方
式でもよい。また、この図17の方式は、本実施の形態
に限らず、他の実施の形態においても利用可能である。
【0101】次に、第1番目から第n番目のモジュール
によりどのように情報が伝送されるのかについて、図1
4及び本方式における時間帯の例を示した図である図1
5を参照しながら説明する。
【0102】1.移動体とモジュールとの間の交信時間
帯t[0]の動作 第1番目のモジュール11dが有する第2の送信部27
aは、基準信号生成部57により生成された同期信号5
8に従って、交信時間帯t[0]の間に、第2の出力信号
28aを送信する。これに応答するために、第1番目の
移動体33bが有する受信部34aは、同期信号生成部
60aにより生成された同期信号58に従って、その交
信時間帯t[0]の間に、第1番目のモジュール11dが
有する第2の送信部27aにより送信される第2の出力
信号28aを入力信号35aとして受信する。
【0103】他方、第1番目の移動体33bが有する送
信部36aは、同期信号生成部60aにより生成された
同期信号58に従って、交信時間帯t[0]の間に、発信
すべき情報を含む出力信号37aを送信する。これに応
答するために、第1番目のモジュール11dが有する第
2の受信部29aは、基準信号生成部57により生成さ
れた同期信号58に従って、その交信時間帯t[0]の間
に、第1番目の移動体33bが有する送信部36aによ
り送信される出力信号37aを第2の入力信号30aと
して受信する。
【0104】第2番目のモジュール11eが有する第2
の送信部27bは、同期信号生成部60により生成され
た同期信号58に従って、交信時間帯t[0]の間に、第
2の出力信号28bを送信する。ところが図14の例で
は、その第2の出力信号28bを受信する移動体33b
は存在しないので、その第2の出力信号28bは送信さ
れたままとなる。また、第2番目のモジュール11eが
有する第2の受信部29bは、同期信号生成部60によ
り生成された同期信号58に従って、その交信時間帯t
[0]の間に、受信処理を行うものの、受信対象となる移
動体33bが存在しないので、第2の入力信号30bは
受信されない。
【0105】第3番目のモジュール11eが有する第2
の送信部27bは、同期信号生成部60により生成され
た同期信号58に従って、交信時間帯t[0]の間に、第
2の出力信号28bを送信する。これに応答するため
に、第2番目の移動体33bが有する受信部34aは、
同期信号生成部60aにより生成された同期信号58に
従って、その交信時間帯t[0]の間に、第3番目のモジ
ュール11eが有する第2の送信部27bにより送信さ
れる第2の出力信号28bを入力信号35aとして受信
する。
【0106】他方、第2番目の移動体33bが有する送
信部36aは、同期信号生成部60aにより生成された
同期信号58に従って、交信時間帯t[0]の間に、発信
すべき情報を含む出力信号37aを送信する。これに応
答するために、第3番目のモジュール11dが有する第
2の受信部29bは、同期信号生成部60により生成さ
れた同期信号58に従って、その交信時間帯t[0]の間
に、第2番目の移動体33bが有する送信部36aによ
り送信される出力信号37aを第2の入力信号30bと
して受信する。
【0107】その他のモジュールの動作については上記
の第2番目のモジュール11eと同様である。
【0108】なお、所定の無線方式について上記動作を
説明したが、例えば、電波通信方式の場合には、少なく
とも第2の送信部から放射される電波の搬送周波数と送
信部36aから放射される電波の搬送周波数とは異なっ
たものであることを要する。ただし、交信時間帯t[0]
が、第2の送信部が電波を放射する第1の交信時間帯
と、送信部36aが電波を放射する第2の交信時間帯と
に分割されれば、同一の搬送周波数でもよい。
【0109】2.モジュール間の転送時間帯の動作 第1番目のモジュール11dが有する第1の送信部31
aは、同期信号58に従って、第1番目の転送時間帯t
[1]の間に第1の出力信号32aを送信する。これに応
答するために、第2番目のモジュール11eが有する第
1の受信部25bは、同期信号58に従って、その第1
番目の転送時間帯t[1]の間に、第1番目のモジュール
11dが有する第1の送信部31aにより送信される第
1の出力信号32aを第1の入力信号26bとして受信
する。
【0110】これと同様に、第2番目から第n−2番目
のモジュールが有する第1の送信部31bも、同期信号
58に従って、第1番目の転送時間帯t[1]の間に第1
の出力信号32bを送信し、これに対応するために、第
3番目から第n−1番目のモジュール11eが有する第
1の受信部25bも、同期信号58に従って、その第1
番目の転送時間帯t[1]の間に、第1の出力信号32b
を第1の入力信号25bとして受信する。第n−1番目
のモジュール11eが有する第1の送信部31bは、同
期信号58に従って、第1番目の転送時間帯t[1]の間
に第1の出力信号32bを送信する。これに応答するた
めに、第n番目のモジュール11fが有する第1の受信
部25bは、同期信号58に従って、その第1番目の転
送時間帯t[1]の間に、第n−1番目のモジュール11
eが有する第1の送信部31bにより送信される第1の
出力信号32bを第1の入力信号26bとして受信す
る。
【0111】次に、第n番目のモジュール11fが有す
る第1の受信部25bが、第1の入力信号26bを受信
した後の動作について説明する。弁別部61は、第1の
受信部25bにより受信された第1の入力信号26b及
び/又は第2の受信部29bにより受信された第2の入
力信号30bに含まれる情報を、送信先に基づいて弁別
する。入出力部62は、その弁別部61により送信先に
基づいて弁別された情報を、その送信先に送信する。例
えば、道路に沿って更に伝送すべき情報があれば、入出
力部62は、その情報を含む信号を第1の出力信号32
bとして、送信先に隣接する別のグループの第1番目の
モジュール11d(図示省略)に送信する。
【0112】ここで、入出力部62は、m種類の入出力
信号(63[1]、…、63[m])を更に送受信する。但
し、mは1以上の整数である。またm種類の入出力信号
は、所定の無線方式により送受信されるとしてもよく、
有線で送受信されるとしてもよい。更に、電波通信方式
の場合、その電波の出力は他のモジュールの電波の出力
よりも大きいとしてもよい。そこで、そのm種類の入出
力信号の例について説明する。入出力部62は、交通情
報センターから各移動体33bに宛てて送信される交通
情報等を含む入出力信号63[1]を受信した場合、その
入出力信号63[1]を第1の出力信号32bとして、送
信先に隣接する別のグループの第1番目のモジュール1
1dに送信する。また、モジュール11fが有する第1
の受信部25bにより受信された第1の入力信号26b
に、例えば、道路を移動する移動体33bの数の情報が
含まれている場合、入出力部62は、その情報を含む信
号を入出力信号63[1]としてその交通情報センターに
送信する。この交通情報センターのように、他の組織等
も局としての機能を備えれば(例えば、警察局、消防
局、緊急局、電話局等)、その局に対して様々な情報の
送受信が可能となる。
【0113】ところで、第1番目のモジュール11dが
有する第1の受信部25aは、同期信号58に従って、
その第1番目の転送時間帯t[1]の間に、転送元に隣接
する別のグループに属する上記と同様の第n番目のモジ
ュール11f(図示省略)から送信される第1の出力信
号32bを第1の入力信号25aとして受信する。
【0114】次に、第2番目の転送時間帯t[2]から第
n番目の転送時間帯t[n]について説明する。上記の第
1番目の転送時間帯t[1]に、それと同様の転送時間帯
が、第2番目の転送時間帯t[2]から第n番目の転送時
間帯t[n]まで続く。即ち、全転送時間帯は、第1番目
の転送時間帯t[1]から第n番目の転送時間t[n]のn
個の転送時間帯を含む。これにより、第1番目から第n
番目のモジュールにより交信時間帯t[0]の間に受信さ
れた全情報が、第n番目のモジュール11fにより弁別
されることになる。
【0115】以上、「各モジュールが同一の交信時間帯
に移動体と交信する方式」では、第1番目から第n番目
のモジュールの各々が、交信時間帯t[0]と全転送時間
帯とを含む周期Tで、それぞれ交信と転送とを繰り返す
ことにより、情報をその道路に沿って伝送させることが
できると共に、その道路に沿って移動する移動体33b
から受信する情報をもその道路に沿って伝送させること
が可能となり、更に、その道路に沿って伝送されてきた
情報を移動体33bに送信することが可能となる。 (2)各モジュールが固有の交信時間帯に移動体と交信
する方式 本方式の基本的な動作は、(1)の「各モジュールが同
一の交信時間帯に移動体と交信する方式」と同様である
ので、その相違点について説明する。本方式の場合、周
期Tは、t[0]、t[1]、t[2]、…、t[n]の時間帯
を含むものとする。
【0116】まず、第1番目のモジュール11dは、周
期Tのうちのt[0]を交信時間帯とし、t[1]からt
[n]の時間帯の各々を転送時間帯とする。従って、第1
番目のモジュール11dの動作は、(1)の「各モジュ
ールが同一の交信時間帯に移動体と交信する方式」と同
様である。
【0117】第2番目のモジュール11eは、周期Tの
うちのt[1]を交信時間帯とし、その残りの時間帯を転
送時間帯とする。第3番目のモジュール11eは、周期
Tのうちのt[2]を交信時間帯とし、その残りの時間帯
を転送時間帯とする。第4番目から第n番目のモジュー
ルも同様とする。即ち、iを0<i<nを満たす整数で
あるとすれば、第i番目のモジュールは、周期Tのうち
のt[i−1]を交信時間帯とし、その残りの時間帯を転
送時間帯とする。この方式における時間帯の例を示した
のが図16である。
【0118】これにより、第1番目から第n番目のモジ
ュールの各々が、固有の交信時間帯とn個の転送時間帯
とを含む周期Tで、それぞれ交信と転送とを繰り返すこ
とにより、情報をその道路に沿って伝送させることがで
きると共に、その道路に沿って移動する移動体33bか
ら受信する情報をもその道路に沿って伝送させることが
可能となり、更に、その道路に沿って伝送されてきた情
報を移動体33bに送信することが可能となる。また、
所定の無線方式が電波通信方式である場合、この方式に
よれば、移動体33bの各々が有する受信部34a又は
送信部36aにより放射される電波の搬送周波数が他の
移動体33bのものと同じで、それら移動体33bが互
いに隣接していても混信は発生しない。
【0119】なお、弁別部61及び入出力部62は、本
実施の形態に限らず、他の実施の形態でも利用可能であ
る。
【0120】また、本実施の形態では、モジュール11
fは、第2の送信部27bと第2の受信部29bとを備
えるが、備えなくてもよい。
【0121】また、本実施の形態では、第1番目のモジ
ュールにモジュール11dを使用して、第n番目のモジ
ュールにモジュール11fを使用したが、必ずしもこれ
に限らず、上記の一方向伝送における終端に属さないグ
ループにおいては、第1番目のモジュールにモジュール
11fを使用して、第n番目のモジュールにモジュール
11eを使用してもよい。この場合、モジュール11f
の同期信号生成部60を基準信号生成部57に変更して
もよい。但し、始端に属するグループにおいては、モジ
ュール11fの同期信号生成部60を基準信号生成部5
7に変更する必要がある。
【0122】また、本実施の形態では、第1番目のモジ
ュール11dは、基準信号生成部57を備えるが、別の
グループの第n番目のモジュールから送信される第1の
出力信号に基準信号59が含まれる場合には、基準信号
生成部57に替えて同期信号生成部60を備えてもよ
い。
【0123】また、本実施の形態では、モジュール11
dは基準信号生成部57を備え、モジュール11e、1
1fは同期信号生成部60を備え、そして各移動体33
bは同期信号生成部60aを備えるとしたが、必ずしも
これに限らず、モジュール11d、11e、11f及び
各移動体33bは、同期信号を得るための互いに同期し
た同期クロックを備えるとしてもよい。
【0124】また、本実施の形態の「各モジュールが固
有の交信時間帯に移動体と交信する方式」では、固有の
交信時間帯が、第1番目から第n番目のモジュールの順
番に従って各モジュールに割り当てられるとしたが、必
ずしもこれに限らず、その順番に関わりなく、固有の交
信時間帯が各モジュールに割り当てられるとしてもよ
い。
【0125】また、本実施の形態では、移動体33b
は、自動車であるが、携帯電話を有する人、工場内の自
動搬送車、列車、船又は飛行機でもよい。
【0126】また、本実施の形態では、複数のモジュー
ルは、道路に設置されるとしたが、本発明の伝送システ
ムの第2の実施の形態と同様の所定の経路に設置される
としてもよい。
【0127】更に、第1及び第2の受信部は、共通設計
された受信装置を共有してもよく、またこれと同様に、
第1及び第2の送信部も、共通設計された送信装置を共
有してもよい。 (第8の実施の形態)本発明の伝送システムの第8の実
施の形態について、その一部の構成図である図18を参
照しながら説明する。
【0128】まず、モジュール11gの構成について説
明する。第1の受信部25cは、所定の無線方式に従っ
て、第1の入力信号26cを受信する受信装置である。
その所定の無線方式は、本発明の伝送システムの第1の
実施の形態における所定の無線方式と同様でよい。
【0129】第2の送信部27cは、第1の受信部25
cにより受信された第1の入力信号26cに基づいて、
第2の出力信号28cを所定の無線方式に従って送信す
る送信装置である。第2の受信部29cは、所定の無線
方式に従って、第2の入力信号30cを受信する受信装
置である。
【0130】優先度情報検出部64は、第1の受信部2
5cにより受信された第1の入力信号26cに含まれる
情報と、第2の受信部29cにより受信された第2の入
力信号30cに含まれる情報とから、優先度情報を検出
する検出回路である。
【0131】第1の送信部31cは、第1の受信部25
cにより受信された第1の入力信号26cと第2の受信
部29cにより受信された第2の入力信号30cとに基
づいて、第1の出力信号32cを、優先度情報検出部6
4の検出結果に従って送信する送信装置である。
【0132】次に、移動体33cの構成について説明す
る。移動体33cは自動車である。受信部34bは、所
定の無線方式に従って、モジュール11gが有する第2
の送信部27cから送信される第2の出力信号28cを
入力信号35bとして受信する受信装置である。優先度
情報付加部65は、発信すべき情報がある場合、その発
信すべき情報に、その移動体33cに予め割り当てられ
た優先度情報を付加する回路である。送信部36bは、
所定の無線方式に従って、優先度情報付加部65により
発信すべき情報に優先度情報が付加された情報を含む出
力信号37bを送信する送信装置である。
【0133】本実施の形態における伝送システムは、本
発明の伝送システムの第1の実施の形態と同様に、複数
のモジュール11gが道路に間隔をおいて設置されるこ
とにより構成される。
【0134】次に、本実施の形態の動作について説明す
る。
【0135】まず、移動体33cは所定の優先度を持つ
救急車、パトカー等の緊急車両であるとする。そこで、
緊急事態発生時に、その移動体33cが出力信号37b
を発信する場合の動作について説明する。例えば、マイ
ク(図示省略)により捕らえられた緊急通話時の音声情
報をその道路に沿って伝送させる場合、優先度情報付加
手段65は、その音声情報に、その緊急事態用の優先度
情報を付加する。送信部36bは、所定の無線方式に従
って、その優先度情報付加手段65により音声情報に優
先度情報が付加された情報を含む出力信号37bを送信
する。
【0136】次に、その出力信号37bを第2の入力信
号30cとして受信するモジュール11gの動作につい
て説明する。即ち、モジュール11gが有する第2の受
信部29cは、所定の無線方式に従って、移動体33c
が有する送信部36bから送信される出力信号37b
を、第2の入力信号30cとして受信する。優先度情報
検出部64は、第1の受信部25cにより受信された第
1の入力信号26cに含まれる情報と、第2の受信部2
9cにより受信された第2の入力信号30cに含まれる
情報とから、優先度情報を検出する。この場合、その優
先度情報検出部64は、第2の入力信号30cに含まれ
る情報から、緊急事態用の優先度情報を検出する。第1
の送信部31cは、優先度情報検出部64の検出結果に
基づいて、その緊急事態用の優先度情報が付加された音
声情報を、最優先に第1の出力信号32cに含めて送信
する。
【0137】次に、その第1の出力信号32cを第1の
入力信号26cとして受信する転送先に隣接する次のモ
ジュール11gの動作について説明する。優先度情報検
出部64は、第1の受信部25cにより受信された第1
の入力信号26cに含まれる情報と、第2の受信部29
cにより受信された第2の入力信号30cに含まれる情
報とから、優先度情報を検出する。この場合、優先度情
報検出部64は、第1の入力信号26cに含まれる情報
から、緊急事態用の優先度情報を検出する。第1の送信
部31cは、優先度情報検出部64の検出結果に基づい
て、その緊急事態用の優先度情報が付加された音声情報
を、最優先に第1の出力信号32cに含めて送信する。
【0138】このようにして、緊急事態用の優先度情報
が付加された情報は、最優先に処理されるため、回線が
混雑している場合にも優先的に情報を伝送することが可
能となる。また、モジュール11gが有する第2の送信
部27cが、第1の受信部25cにより受信された第1
の入力信号26cに含まれる情報を含む第2の出力信号
28cを送信し、そして、その第2の出力信号28cを
入力信号35bとして受信する受信部34bを有する移
動体33cが、受信側の緊急車両等であるとすれば、そ
の移動体33cは、その伝送されてきた緊急事態用の優
先度情報が付加された音声情報を受信することができ
る。
【0139】なお、本実施の形態では、優先度情報が付
加された情報をソフト的に処理する構成にしたが、必ず
しもこれに限らず、電波通信方式における緊急車両の場
合には、一般車両とは異なる搬送周波数(緊急用の搬送
周波数)の電波を別途使用することができるとしてもよ
い。即ち、緊急車両の移動体が有する送信部及び受信部
は、緊急用の搬送周波数でも送受信が可能であり、モジ
ュール11gが有する第1及び第2の受信部と第1及び
第2の送信部は、一般車両用が使用する搬送周波数(一
般用の搬送周波数)の電波に加えて、緊急車両が別途使
用する緊急用の搬送周波数の電波を送受信するとしても
よい。このような機能を有する複数のモジュールによ
り、一般用の送信線路と緊急用の送信線路とが道路に設
置されたものとなり、緊急用の回線は他の一般用の情報
により混雑することなく、専用回線として使用すること
ができる。
【0140】また、本実施の形態では、移動体33c
は、自動車であるとしたが、携帯電話を有する人、工場
内の自動搬送車、列車、船又は飛行機でもよい。
【0141】また、本実施の形態では、複数のモジュー
ルは、道路に設置されるとしたが、本発明の伝送システ
ムの第2の実施の形態と同様の所定の経路に設置される
としてもよい。
【0142】更に、第1の受信部25cと第2の受信部
29cは、共通設計された受信装置を共用してもよく、
またこれと同様に、第1の送信部31cと第2の送信部
27cも、共通設計された送信装置を共用してもよい。 (第9の実施の形態)本発明の伝送システムの第9の実
施の形態について、その一部の構成図である図19を参
照しながら説明する。
【0143】まず、モジュール11hの構成について説
明する。第1の受信アンテナ38aは、範囲Raの空間
から到来する電波を電力として捕らえる指向性を有する
受信アンテナである。第1の受信部39aは、第1の受
信アンテナ38aにより捕らえられる電力から、第1の
周波数f1の高周波電流が伝送すべき情報を含む信号波
電流で変調された被変調高周波電流を、第1の入力信号
40aとして受信し、その第1の入力信号40aからそ
の信号波電流を復調する無線受信回路である。なお、第
1の受信部39a又は後述の第1の送信部47aは、そ
の信号波電流を所定の増幅率で増幅する増幅回路(図示
省略)を含んでもよい。
【0144】第2の送信部41aは、第1の受信部39
aにより復調された信号波電流で、第1の周波数f1の
高周波電流を変調して、被変調高周波電流(第2の出力
信号42a)を生成する送信回路である。
【0145】送受信アンテナ66は、その第2の出力信
号42aによって、範囲Rcの空間に搬送波周波数f1
の電波を放射する指向性を有する送信アンテナであり、
且つその範囲Rcから到来する電波を電力として捕らえ
る指向性を有する受信アンテナでもある。
【0146】第2の受信部45aは、送受信アンテナ6
6により捕らえられる電力から、第2の高周波電流f2
が発信すべき情報を含む信号波電流で変調された被変調
高周波電流を、第2の入力信号46aとして受信し、そ
の第2の入力信号46aからその信号波電流を復調する
無線受信回路である。なお、第2の受信部45a又は後
述の第1の送信部47aは、その信号波電流を所定の増
幅率で増幅する増幅回路(図示省略)を含んでもよい。
【0147】第1の送信部47aは、第1の受信部39
aにより復調された信号波電流で、第1の周波数f1の
高周波電流を変調して、被変調高周波電流(第1の出力
信号48a)を生成し、及び/又は、第2の受信部45
aにより復調された信号波電流で、第1の周波数f1の
高周波電流を変調して、被変調高周波電流(第1の出力
信号48a)を生成する無線送信回路である。送信アン
テナ49aは、その第1の出力信号48aによって、範
囲Rbの空間に搬送周波数f1の電波を放射する指向性
を有する送信アンテナである。
【0148】次に、移動体33dの構成について説明す
る。送受信アンテナ67は、範囲Rdから到来する電波
を電力として捕らえ、且つその範囲Rdの空間に電波を
放射する指向性を有する送受信アンテナである。受信部
51aは、送受信アンテナ67により捕らえられる電力
から、第1の周波数f1の高周波電流が伝送すべき情報
を含む信号波電流で変調された被変調高周波電流を、入
力信号52aとして受信し、その入力信号52aからそ
の信号波電流を復調する無線受信回路である。なお、受
信部51aは、その信号波電流を所定の増幅率で増幅す
る増幅回路(図示省略)を含んでもよい。
【0149】送信部54aは、発信すべき情報を含む信
号波電流で、第2の周波数f2の高周波電流を変調し
て、被変調高周波電流(出力信号55a)を生成する無
線送信回路である。その出力信号55aは、前述の送受
信アンテナ67よって、範囲Rdの空間に搬送周波数f
2の電波として放射される。
【0150】本実施の形態における伝送システムは、複
数のモジュール11hが所定の経路に間隔をおいて設置
されることにより構成される。その所定の経路は、本発
明の伝送システムの第2の実施の形態における所定の経
路と同様でよい。また、移動体33dは、自動車、携帯
電話を有する人、工場内の自動搬送車、列車、船又は飛
行機でもよい。
【0151】次に、本実施の形態の動作について説明す
る。
【0152】図19において、第1の受信アンテナ38
aは、送信元に隣接する別のモジュール11hが有する
第1の送信アンテナ49a(図示省略)から放射され
て、範囲Raの空間から到来する電波を電力として捕ら
える。第1の受信部39aは、第1の受信アンテナ38
aにより捕らえられる電力から、第1の周波数f1の高
周波電流が伝送すべき情報を含む信号波電流で変調され
た被変調高周波電流を、第1の入力信号40aとして受
信し、その第1の入力信号40aからその信号波電流を
復調する。第2の送信部41aは、その第1の受信部3
9aにより復調された信号波電流で、第1の周波数f1
の高周波電流を変調し、被変調高周波電流(第2の出力
信号42a)を生成する。送受信アンテナ66は、その
第2の出力信号42aによって、範囲Rcの空間に搬送
波周波数f1の電波を放射する。
【0153】その電波を放射する送受信アンテナ66の
範囲Rc内に位置する送受信アンテナ67を有する移動
体33dがある場合、その送受信アンテナ67は、範囲
Rdの空間から到来するその搬送波周波数f1の電波を
電力として捕らえる。受信部51aは、送受信アンテナ
67により捕らえられる電力から、第1の周波数f1の
高周波電流が伝送すべき情報を含む信号波電流で変調さ
れた被変調高周波電流を、入力信号52aとして受信
し、その入力信号52aからその信号波電流を復調す
る。これにより、移動体33dは、複数のモジュール1
1hが設置された所定の経路を伝送する情報から所望の
情報を受信することができる。
【0154】また、移動体33dが発信すべき情報を有
する場合、その移動体33dが有する送信部54aは、
その発信すべき情報を含む信号波電流で第2の周波数f
2の高周波電流を変調して、被変調高周波電流(出力信
号55a)を生成する。送受信アンテナ67は、その出
力信号55aによって、範囲Rdの空間に搬送波周波数
f2の電波を放射する。
【0155】その電波を放射する送受信アンテナ67の
範囲Rd内に位置する送受信アンテナ66を有するモジ
ュール11hにおいて、その送受信アンテナ66は、範
囲Rcの範囲から到来するその搬送波周波数f2の電波
を電力として捕らえる。第2の受信部45aは、送受信
アンテナ66により捕らえられる電力から、第2の高周
波電流f2が発信すべき情報を含む信号波電流で変調さ
れた被変調高周波電流を、第2の入力信号46aとして
受信し、その第2の入力信号46aからその信号波電流
を復調する。第1の送信部47aは、第1の受信部39
aにより復調された信号波電流で、第1の周波数f1の
高周波電流を変調して、被変調高周波電流(第1の出力
信号48a)を生成し、及び/又は、第2の受信部45
aにより復調された信号波電流で、第1の周波数f1の
高周波電流を変調して、被変調高周波電流(第1の出力
信号48a)を生成する。送信アンテナ49aは、その
第1の出力信号48aによって、範囲Rbの空間に搬送
周波数f1の電波を放射する。その搬送周波数f1の電
波は、送信先に隣接する更に別のモジュール11hが有
する第1の受信アンテナ38a(図示省略)により捕ら
えられる。
【0156】これにより、伝送すべき情報をその所定の
経路に沿って伝送させることができると共に、その経路
に沿って移動する移動体33dから受信する情報をもそ
の経路に沿って伝送させることが可能となり、更に、そ
の経路に沿って伝送されてきた情報を移動体33dに送
信することが可能となる。特に、移動体33dとモジュ
ール11hとの間の交信用に指向性アンテナを使用すれ
ば、移動体33dとモジュール11hとの間の交信を、
簡単に1対1の交信に設定することが可能となる。ま
た、図5のように電波の出力を調整すれば、複数のモジ
ュール11hの各々において送受信される電波の搬送周
波数を同一にすることも可能となる。更には、そのモジ
ュール11h間の送受信に使用される電波の搬送周波数
と、モジュール11hと移動体33dとの間の交信に使
用される電波の搬送周波数とを同一にすることもでき
る。
【0157】なお、本実施の形態では、第1の送信部4
7aは、第1の受信部39aにより復調された信号波電
流で、第1の周波数f1の高周波電流を変調して、第1
の出力信号48aを生成し、及び/又は、第2の受信部
45aにより復調された信号波電流で、第1の周波数f
1の高周波電流を変調して、第1の出力信号48aを生
成するとしたが、必ずしもこれに限らず、第1の受信部
39aにより復調された信号波電流に含まれる情報、及
び/又は、第2の受信部45aにより復調された信号波
電流に含まれる情報を含む信号波電流で、第1の周波数
f1の高周波電流を変調して、第1の出力信号48aを
生成するとしてもよい。
【0158】また、第1の受信部39aと第2の受信部
45aは、共通設計された受信装置を共用してもよく、
またこれと同様に、第1の送信部47aと第2の送信部
41aも、共通設計された送信装置を共用してもよい。 (第10の実施の形態)本発明の伝送システムの第10
の実施の形態について、その一部の構成図である図20
を参照しながら説明する。
【0159】まず、モジュール11iの構成について説
明する。第1の受信部25dは、所定の無線方式に従っ
て、第1の入力信号26dを受信する受信装置である。
その所定の無線方式は、本発明の伝送システムの第1の
実施の形態における所定の無線方式と同様でよい。移動
体宛情報抽出部68は、第1の受信部25dによって受
信された第1の入力信号26dに含まれる情報から移動
体33eに宛てた情報を抽出する回路である。その移動
体33eに宛てた情報には、1つの移動体33eにのみ
宛てた情報に限らず、複数の移動体33eに共通に宛て
た情報等が含まれる場合もある。要するに、移動体33
eに宛てた情報は、本伝送システムの対象となる移動体
33eの全部又は一部に宛てた情報であればよい。第2
の送信部27dは、移動体宛情報抽出部68により抽出
された情報を含む第2の出力信号28dを、所定の無線
方式に従って送信する送信装置である。
【0160】第2の受信部29dは、所定の無線方式に
従って、第2の入力信号30dを受信する受信装置であ
る。受領通知抽出部69は、第2の受信部29dにより
受信された第2の入力信号30dに含まれる情報から受
領通知の情報を抽出する回路である。受領済み情報削除
部70は、第1の受信部25dにより受信された第1の
入力信号26dに含まれる情報のうち、受領通知抽出部
69により抽出された受領通知の情報に対応する情報を
削除する回路である。モジュール識別子付加部71は、
第2の受信部29dにより受信された第2の入力信号3
0dに含まれる発信すべき情報に、モジュール11iに
予め割り当てられたモジュール識別子を付加する回路で
ある。なお、そのモジュール識別子付加部71は、その
モジュール識別子を記憶する記憶部を有してもよい。第
1の送信部31dは、受領済み情報削除部70及び/又
はモジュール識別子付加部71から出力される情報を含
む第1の出力信号32dを、所定の無線方式に従って送
信する送信装置である。
【0161】次に、移動体33eの構成について説明す
る。移動体33eは自動車である。受信部34cは、所
定の無線方式に従って、モジュール11iが有する第2
の送信部27dにより送信される第2の出力信号28d
を入力信号35cとして受信する受信装置である。一般
情報抽出部72は、操作者の指示に基づいて、受信部3
4cにより受信された入力信号35cから情報を抽出す
る回路である。自己情報抽出部73は、受信部34cに
より受信された入力信号35cから、その移動体33e
に宛てて伝送されてきた情報とその情報に付加された情
報識別子とを抽出する回路である。
【0162】移動体識別子付加部74は、自己情報抽出
部73により情報識別子が抽出された場合、その情報識
別子にその移動体33eに予め割り当てられた移動体識
別子を付加して受領通知の情報を生成し、及び/又は、
発信すべき情報がある場合、その発信すべき情報に移動
体識別子を付加する回路である。なお、その移動体識別
子付加部74は、その移動体識別子を記憶する記憶部を
有してもよい。送信部36cは、移動体識別子付加部7
4により生成された受領通知の情報及び/又は移動体識
別子付加部74により移動体識別子が付加された発信す
べき情報を含む出力信号37cを、所定の無線方式に従
って送信する送信装置である。
【0163】本実施の形態における伝送システムは、本
発明の伝送システムの第1の実施の形態と同様に、複数
のモジュール11iが道路に間隔をおいて設置されるこ
とにより構成される。
【0164】次に、本実施の形態の動作について説明す
る。 (1)移動体33eが情報を受信する場合の動作 図20において、モジュール11iが有する第1の受信
部25dは、送信元に隣接する別のモジュール11i
(図示省略)が有する第1の送信部31dにより送信さ
れる第1の出力信号32dを、第1の入力信号26dと
して所定の無線方式に従って受信する。移動体宛情報抽
出部68は、第1の受信部25dによって受信された第
1の入力信号26dに含まれる情報から移動体33eに
宛てた情報を抽出する。第2の送信部27dは、移動体
宛情報抽出部68により抽出された情報を含む第2の出
力信号28dを、所定の無線方式に従って送信する。
【0165】ここで、その第2の出力信号28dは、図
20に示すように、移動体33eにより受信されるとす
る。即ち、受信部34cは、モジュール11iが有する
第2の送信部27dにより送信される第2の出力信号2
8dを、所定の無線方式に従って入力信号35cとして
受信する。
【0166】一般情報抽出部72は、操作者の指示に基
づいて、受信部34cにより受信された入力信号35c
から情報を抽出する。入力信号35cについて、例え
ば、TV番組のように複数のチャンネルから所望のチャ
ンネルを選択することができる場合、一般情報抽出部7
2に選択を受け付ける選択受付部(図示省略)が接続さ
れていれば、その選択受付部により受け付けられた操作
者による選択指示に基づいて、その操作者が所望するチ
ャンネルの情報を抽出することができる。ところで、そ
の抽出された情報が、音声情報であれば、一般情報抽出
部72に接続された音声増幅回路及びスピーカー等(図
示省略)により音声が出力され、或いは画像情報であれ
ば、一般情報抽出部72に接続された表示部(図示省
略)により画像が表示される。
【0167】自己情報抽出部73は、受信部34cによ
り受信された入力信号35cから、その移動体33eの
移動体識別子が付加されて伝送されてきた情報とその情
報に付加された情報識別子とを抽出する。その移動体識
別子が付加されて伝送されてきた情報は、操作者に伝え
られる。例えば、その情報が音声情報であれば、自己情
報抽出部73に接続された音声増幅回路及びスピーカー
等(図示省略)により音声が出力され、或いは画像情報
であれば、自己情報抽出部73に接続された表示部(図
示省略)により画像が表示される。またその抽出された
情報識別子は、移動体識別子付加部74に渡される。
【0168】移動体識別子付加部74は、自己情報抽出
部73から情報識別子が送られてくると、その情報識別
子にその移動体33eに予め割り当てられた移動体識別
子を付加して受領通知の情報を生成する。送信部36c
は、移動体識別子付加部74により生成された受領通知
の情報を含む出力信号37cを、所定の無線方式に従っ
て送信する。
【0169】その受領通知の情報を含む出力信号37c
は、その出力信号37cを送信する移動体33eが有す
る受信部34cにより入力信号35cとして受信された
第2の出力信号28dを送信したモジュール11iに送
信される。即ち、そのモジュール11iが有する第2の
受信部29dは、所定の無線方式に従って、その出力信
号37cを第2の入力信号30dとして受信する。受領
通知抽出部69は、第2の受信部29dにより受信され
た第2の入力信号30dに含まれる情報から受領通知の
情報を抽出する。受領済み情報削除部70は、第1の受
信部25dにより受信された第1の入力信号26dに含
まれる情報のうち、受領通知抽出部69により抽出され
た受領通知の情報(移動体識別子及び情報識別子)に対
応する情報を削除する。第1の送信部31dは、受領済
み情報削除部70から出力される情報を含む第1の出力
信号32dを、所定の無線方式に従って送信する。その
送信される第1の出力信号32dは、送信先に隣接する
更に別のモジュール11i(図示省略)が有する第1の
受信部25dにより第1の入力信号26dとして受信さ
れる。
【0170】これにより、既に受信が完了した不要な情
報の伝送を排除することができ、モジュール間の伝送を
最適な状態にすることができる。 (2)移動体33eが情報を発信する場合の動作 発信すべき情報が発生した場合には、移動体33eが有
する移動体識別子付加部74は、その発信すべき情報に
移動体識別子を付加する。但し、本実施の形態では、発
信すべき情報には、その情報を識別するための情報識別
子と、受信相手の識別子とが付加されているものとす
る。例えば、その受信相手が別の移動体33eであれ
ば、その受信相手の識別子は、その別の移動体33eに
予め割り当てられた移動体識別子となる。或いは、その
受信相手が交通情報サービスセンター等の組織であれ
ば、その組織に予め割り当てられた識別子となる。とこ
ろで、例えば、マイク及びそのマイクの出力信号を増幅
する増幅回路等(図示省略)がその移動体識別子付加部
74に接続されていれば、音声情報をその発信すべき情
報とすることができる。また、コンピュータ等の装置
(図示省略)がその移動体識別子付加部74に接続され
ていれば、画像情報をその発信すべき情報とすることが
できる。送信部36cは、移動体識別子付加部74によ
り移動体識別子が付加された発信すべき情報を含む出力
信号37cを、所定の無線方式に従って送信する。な
お、その出力信号37cには、その発信時刻が含まれる
としてもよい。
【0171】その出力信号37cは、モジュール11i
が有する第2の受信部29dによって、所定の無線方式
に従って第2の入力信号30dとして受信される。モジ
ュール識別子付加部71は、その第2の受信部29dに
より受信された第2の入力信号30dに含まれる発信す
べき情報に、そのモジュール11iに予め割り当てられ
たモジュール識別子を付加する。
【0172】第1の送信部31dは、所定の無線方式に
従って、受領済み情報削除部70の出力情報及び/又は
モジュール識別子付加部71の出力情報を含む第1の出
力信号32dを送信する。
【0173】これにより、移動体33eが発信した情報
に対して返信が必要な場合にも、返信側は、その移動体
識別子を付加して返信することができる。
【0174】また、発信すべき情報に発信時刻が含まれ
ている場合、その発信時刻から所定の時間経過した発信
すべき情報を削除する所定時間経過情報削除部(図示省
略)を各モジュール11iが更に備えれば、発信すべき
情報がなんらかの原因によって送信先に届かなかった場
合、その迷子になった発信すべき情報を削除することが
できる。
【0175】なお、本実施の形態では、受領通知の情報
には移動体識別子及び情報識別子が含まれるとしたが、
必ずしもこれに限らず、受領通知の情報には移動体識別
子が含まれるとしてもよい。この場合、受領済み情報削
除部70は、受領通知の情報に含まれる移動体識別子が
付加されている情報を全て削除する。或いは、受領通知
の情報には情報識別子が含まれるとしてもよい。この場
合、受領済み情報削除部70は、受領通知の情報に含ま
れる情報識別子が付加されている情報を削除する。
【0176】また、本実施の形態では、伝送システム
は、一方向に情報を伝送したが、必ずしもこれに限ら
ず、本発明の伝送システムの第4の実施の形態と同様
に、双方向に情報を伝送してもよい。この場合、発信す
べき情報には、受信側の位置を特定するための識別子
(例えば、モジュール識別子)が更に含まれ、且つ各モ
ジュール11iがその識別子に基づいて、どちらの方向
に送信すべき情報を送信すべきかを判断する送信方向判
断部(図示省略)を備えるとしてもよい。これにより、
送信すべき情報は、受信側の位置を特定するための識別
子によって特定される方向に送信される。
【0177】また、本実施の形態では、移動体33e
は、自動車であるとしたが、携帯電話を有する人、工場
内の自動搬送車、列車、船又は飛行機でもよい。
【0178】また、本実施の形態では、複数のモジュー
ルは、道路に設置されるとしたが、本発明の伝送システ
ムの第2の実施の形態と同様の所定の経路に設置されて
もよい。
【0179】更に、第1の受信部25dと第2の受信部
29dは、共通設計された受信装置を共用するとしても
よく、またこれと同様に、第1の送信部47aと第2の
送信部41aも、共通設計された送信装置を共用すると
してもよい。 (第11の実施の形態)本発明の伝送システムの第11
の実施の形態について、その一部の構成図である図21
を参照しながら説明する。まず移動体33fは自動車で
ある。また、本実施の形態における伝送システムは、図
11と同様に、複数のモジュール11jが間隔dをおい
て道路に設置されることにより構成される。
【0180】モジュール11jが有する移動体検出部7
5は、そのモジュール11jの上部を通過する移動体3
3fを検出する回路である。移動体検出情報生成部76
は、その移動体検出部75による検出結果に基づいて、
移動体検出情報を生成する回路である。受信部13b
は、所定の無線方式に従って入力信号12bを受信する
受信装置である。その所定の無線方式は、本発明の伝送
システムの第1の実施の形態における所定の無線方式と
同様でよい。送信部14bは、受信部13bにより受信
された入力信号12bに含まれる情報及び/又は移動体
検出情報生成部76により生成された移動体検出情報を
含む出力信号15bを、所定の無線方式に従って送信す
る送信装置である。
【0181】次に、本実施の形態の動作について、移動
体検出部75の構成例を示す図である図22を参照しな
がら項目別に説明する。 (1)重量計測による検出 図22(a)に示すように、移動体検出部75は、重量
計測部77及び判定部78を備える。この場合、重量計
測部77は、モジュール11jの上部を通過する移動体
33fの重量を計測する。判定部78は、その重量計測
部77により所定値以上或いは所定範囲の重量が計測さ
れた時に、その計測された重量を、そのモジュール11
jの上部を通過する移動体33fの重量とみなして、そ
の移動体33fを検出する。移動体検出情報生成部76
は、移動体検出部75により移動体33fが検出された
場合、移動体33fが検出されたことを示す情報にその
モジュール11jに予め割り当てられたモジュール識別
子を付加して、移動体検出情報を生成する。なお、移動
体検出情報生成部76は、そのモジュール識別子を記憶
する記憶部(図示省略)を有するとしてもよい。
【0182】受信部13bは、所定の無線方式に従っ
て、送信元に隣接する別のモジュール11j(図示省
略)が有する送信部15bから送信される出力信号15
bを、入力信号12bとして受信する。送信部14b
は、受信部13bにより受信された入力信号12bに含
まれる情報及び/又は移動体検出情報生成部76により
生成された移動体検出情報を含む出力信号15bを、所
定の無線方式に従って送信する。その出力信号15b
は、送信先に隣接する更に別のモジュール11j(図示
省略)が有する受信部13bにより、入力信号12bと
して所定の無線方式に従って受信される。 (2)反射レーザーによる検出 図22(b)に示すように、移動体検出部75は、レー
ザー放射部79、レーザー検出部80及び判定部78a
を備える。この場合、レーザー放射部79は、レーザー
を上向きに放射する。レーザー検出部80は、反射され
たそのレーザーを検出する。判定部78aは、レーザー
検出部80により反射されたレーザーが検出された場
合、その反射されたレーザーを、レーザー放射部79か
ら放射されたレーザーが移動体33fで反射したレーザ
ーであるとみなして、その移動体33fを検出する。こ
れ以降の動作は、上記(1)と同様である。 (3)磁界変化による検出 図22(c)に示すように、移動体検出部75は、磁界
発生部81、磁界変化検出部82及び判定部78bを備
える。この場合、磁界発生部81は磁石を有しており、
その磁石から磁界が発生している。磁界変化検出部82
は、ホール素子を有しており、そのホール素子を通過す
る磁界発生部81により発生される磁界の変化を電流の
変化で検出する。判定部78bは、その磁界変化検出部
82により電流の変化が検出された時に、その検出され
た変化は、そのモジュール11jの上部を通過する移動
体33fに含まれる鉄がそのホール素子を通過する磁界
に作用したものであるとして、その移動体33fを検出
する。これ以降の動作は、上記(1)と同様である。 (4)移動体識別子による検出 図22(d)に示すように、移動体検出部75は、移動
体識別子受信部84及び識別子検出部85を備え、且つ
移動体33fは、移動体識別子送信部83を備える。こ
の場合は、移動体識別子送信部83は、所定の無線方式
に従って、最も近い1つのモジュール11jにのみ受信
されるようにして、本発明の伝送システムの第10の実
施の形態と同様の移動体識別子を含む信号を常時送信す
る。
【0183】その信号が送信された位置から最も近いモ
ジュール11jが有する移動体検出部75において、移
動体識別子受信部84は、所定の無線方式に従って、そ
の移動体識別子を含む信号を受信する。識別子検出部8
5は、移動体識別子受信部84により受信された信号か
ら移動体識別子を検出する。即ち、その識別子検出部8
5により移動体識別子が検出された時に、その移動体識
別子を含む信号を送信した移動体識別子送信部83を有
する移動体33fが近傍にいるとみなすことができる。
移動体検出情報生成部76は、移動体検出部75により
移動体33fが検出された場合、識別子検出部85によ
り検出された移動体識別子にそのモジュール11jに予
め割り当てられたモジュール識別子を付加して、移動体
検出情報を生成する。これ以降の動作は、上記(1)と
同様である。
【0184】このようにして、道路に設置された複数の
モジュール11jの各々が有する送信部14bから、移
動体検出情報を含む出力信号15bが送信される。これ
により、その移動体検出情報を収集すれば、その道路の
状況を的確に把握することができる。
【0185】なお、上記(1)から(4)の各々におい
て、モジュール11jは更にクロックを有し、移動体検
出情報生成部76は、移動体検出部75により移動体3
3fが検出された時刻情報を更に含む移動体検出情報を
生成するとしてもよい。
【0186】また、本実施の形態では、移動体検出情報
は、モジュール識別子を含むとしたが含まなくてもよ
い。
【0187】更に、本実施の形態では、移動体検出部7
5の構成は、図22に示す構成であるとしたが、必ずし
もこれらに限らず、モジュール11jの上部又は近傍を
通過する移動体33fを検出できるものであればよい。 (第12の実施の形態)本発明の伝送システムの第12
の実施の形態について、その一部の構成図である図23
を参照しながら説明する。まず移動体33gは自動車で
ある。また、本実施の形態における伝送システムは、複
数のモジュール11kが間隔dをおいて道路に設置され
ることにより構成される。
【0188】まず、モジュール11kの構成について説
明する。移動体検出部75及び移動体検出情報生成部7
6は、本発明の伝送システムの第11の実施の形態と同
様でよい。但し、移動体検出情報生成部76により生成
された移動体検出情報は、第1の送信部31e及び第2
の送信部27eに送られる。
【0189】第1の受信部25eは、所定の無線方式に
従って、第1の入力信号26eを受信する受信装置であ
る。その所定の無線方式は、本発明の伝送システムの第
1の実施の形態における所定の無線方式と同様でよい。
第2の送信部27eは、第1の受信部25eにより受信
された第1の入力信号26eに含まれる情報の全部又は
一部、及び/又は移動体検出情報生成部76により生成
された移動体検出情報を含む第2の出力信号28eを、
所定の無線方式に従って送信する送信装置である。
【0190】第2の受信部29eは、所定の無線方式に
従って、第2の入力信号30eを受信する受信装置であ
る。第1の送信部31eは、第1の受信部25eにより
受信された第1の入力信号26eに含まれる情報、移動
体検出情報生成部76により生成された移動体検出情報
及び第2の受信部29eにより受信された第2の入力信
号30eに含まれる情報の全部又は一部を含む第1の出
力信号32eを、所定の無線方式に従って送信する送信
装置である。
【0191】次に、移動体33gの構成について説明す
る。受信部34dは、所定の無線方式に従って、モジュ
ール11kが有する第2の送信部27eにより送信され
る第2の出力信号28eを、入力信号35dとして受信
する受信装置である。車間距離計測部86は、受信部3
4dにより受信された入力信号35dに基づいて、車間
距離を計測する回路である。送信部36dは、発信すべ
き情報を含む出力信号37dを所定の無線方式に従って
送信する送信装置である。
【0192】次に本実施の形態の動作について説明す
る。モジュール11kと移動体33gとの間の交信と、
モジュール間の伝送については、既述の本発明の伝送シ
ステムの実施の形態と同様でよい。そこで、車間距離を
計測する場合の動作について、その説明図である図2
4、及び図23を参照しながら説明する。図24に示す
ように、本実施の形態では、情報の伝送方向の向きと移
動体33gの進行方向の向きとは、互いに逆向きである
とする。 (1)時刻情報に基づいた車間距離計測方法 まず、移動体33gは、図22(d)の移動体識別子送
信部83を備え(図23では、図示省略)、そしてモジ
ュール11kが有する移動体検出部75の構成は、図2
2(d)と同様の構成であるとする。そして、移動体検
出情報には、少なくとも移動体33gの移動体識別子、
その移動体33gが検出された時刻情報及び検出したモ
ジュール11kのモジュール識別子が含まれるとする。
また、移動体33gが有する車間距離計測部86は、受
信部34dにより受信された入力信号35dに含まれる
移動体検出情報を記憶する記憶部(図示省略)を備えて
いるとする。
【0193】移動体33gは、その移動体識別子送信部
83から、自己の移動体識別子を含む信号を所定の無線
方式に従って送信しながら、複数のモジュール11kが
設置された道路を走行する。そこで、図24に示すよう
に、第2番目の移動体33gが送信する移動体識別子を
含む信号は、第i+15番目のモジュール11kが有す
る移動体検出部75により、所定の無線方式に従って受
信されるとする。第i+15番目のモジュール11kに
おいて、移動体検出部75は、受信したその移動体識別
子を含む信号から移動体識別子を検出する。移動体検出
情報生成部76は、移動体検出部75により検出された
移動体識別子と、その検出された時刻情報t2[i+1
5]と、その第i+15番目のモジュール11kに予め
割り当てられたモジュール識別子とを含む移動体検出情
報を生成する。第1の送信部31eは、少なくとも移動
体検出情報生成部76により生成された移動体検出情報
を含む第1の出力信号32eを、所定の無線方式に従っ
て送信し、そして第2の送信部27eは、少なくとも移
動体検出情報生成部76により生成された移動体検出情
報を含む第2の出力信号28eを、所定の無線方式に従
って送信する。
【0194】第2番目の移動体33gが有する受信部3
4dは、その第i+15番目のモジュール11kが有す
る第2の受信部27eから送信される第2の出力信号2
8eを、入力信号35dとして所定の無線方式に従って
受信する。
【0195】車間距離計測部86は、その受信部34d
により受信された入力信号35dから移動体検出情報を
抽出する。この場合、車間距離計測部86は、自己の移
動体識別子と、その移動体識別子が検出された時刻情報
t2[i+15]と、その第i+15番目のモジュール1
1kのモジュール識別子とを得る。そして、その得られ
た情報は、その車間距離計測部86が有する記憶部に記
憶される。また、その記憶部には、第2番目の移動体3
3gの直前を走行する第1番目の移動体33gに関する
移動体検出情報(第1番目の移動体33gの移動体識別
子と、その移動体識別子が検出された時刻情報t1[j]
からt[k]と、その時刻情報を検出した第j番目から第
k番目のモジュール11kのモジュール識別子)も記憶
されている。但し、j,kは、j<k≦iを満たす整数
である。
【0196】これにより、第2番目の移動体33gが有
する車間距離計測部86は、第15番目及び14番目の
モジュール11kが第1番目の移動体33gを検出して
生成した移動体検出情報(第1番目の移動体33gの移
動体識別子と、その移動体識別子が検出された時刻情報
t1[15]及びt1[14]と、その時刻情報を検出した
第15番目及び第14番目のモジュール11kのモジュ
ール識別子)に基づいて、次の(数1)によりその第1
番目の移動体33gの速度V1を算出することができ
る。
【0197】
【数1】V1=d/(t1[14]−t2[15]) 従って、第2番目の移動体33gが有する車間距離計測
部86は、速度V1を用いて、第1番目の移動体33g
との車間距離Dを次の(数2)により算出することがで
きる。
【0198】
【数2】D=V1×(t2[15]−t1[15]) =d×(t2[15]−t1[15])/(t1[14]−t
2[15]) なお、上記の説明では、第2番目の移動体33gが有す
る車間距離計測部86は、第15番目及び14番目のモ
ジュール11kにより生成された移動体検出情報に基づ
いて、車間距離Dを算出したが、第j番目及びk番目の
モジュール11kにより生成された移動体検出情報に基
づいて、車間距離Dを算出してもよい。 (2)モジュール識別子に基づいた車間距離計測方法 移動体検出情報に含まれるモジュール識別子に基づい
て、車間距離を計測する方法について、図23及び図2
4を参照しながら説明する。まず、移動体検出情報に
は、少なくとも移動体33gが検出されたことを示す情
報と、その移動体33gを検出したモジュール11kの
モジュール識別子とが含まれるとする。
【0199】道路に設置された複数のモジュール11k
の各々の上部を移動体33gが通過する度に、第1の送
信部32eは、移動体検出情報を含む第1の出力信号3
2eを所定の無線方式に従って送信し、且つ第2の送信
部27eは、その移動体検出情報を含む第2の出力信号
28eを所定の無線方式に従って送信する。これらの動
作は非常に高速に行われる。即ち、第i番目のモジュー
ル11kが、第1番目の移動体33gを検出し、その移
動体検出情報を送信した場合、第i+1番目から第j番
目のモジュール11kまでの各々により、その移動体検
出情報が順次受信されて送信されるまでは、その第1番
目の移動体33gが最高速度で走行しているとしても、
その次の第i−1番目のモジュールが有する移動体検出
部75により検出される位置まで移動することができな
い程度の高速である。但し、図24の例では、jはJ>
15を満たす整数であることを要する。
【0200】図24に示す状態の場合、第i番目のモジ
ュール11kでは、第1の送信部32eは、第1番目の
移動体33gに関する移動体検出情報を含む第1の出力
信号32eを所定の無線方式に従って送信し、且つ第2
の送信部27eは、その移動体検出情報を含む第2の出
力信号28eを所定の無線方式に従って送信する。他
方、第i+15番目のモジュール11kでは、第1の送
信部32eは、第2番目の移動体33gに関する移動体
検出情報を含む第1の出力信号32eを所定の無線方式
に従って送信し、且つ第2の送信部27eは、その移動
体検出情報を含む第2の出力信号28eを所定の無線方
式に従って送信する。ところが、第1番目の移動体33
gに関する移動体検出情報は、第i番目から第i+15
番目のモジュールに瞬時に伝送されるので、第i+15
番目のモジュール11kは、第2番目の移動体33gに
関する移動体検出情報を含む第2の出力信号28eを送
信した後、第1番目の移動体33gに関する移動体検出
情報を含む第2の出力信号28eを瞬時に送信する。従
って、第2番目の移動体33gが、第i+14番目のモ
ジュールが有する移動体検出部75により検出されるま
でに、その第2番目の移動体33gが有する受信部34
dは、第2番目の移動体33gに関する移動体検出情報
を含む第2の出力信号28eを、入力信号35dとして
受信し、その後瞬時に、第1番目の移動体33gに関す
る移動体検出情報を含む第2の出力信号28eを、入力
信号35dとして受信する。
【0201】これにより、第2番目の移動体33gが有
する車間距離計測部86は、第2番目の移動体33gに
関する移動体検出情報(第2番目の移動体33gが検出
されたことを示す情報と、その移動体33gを検出した
第i+15番目のモジュール11kのモジュール識別
子)と、第1番目の移動体33gに関する移動体検出情
報(第1番目の移動体33gが検出されたことを示す情
報と、その移動体33gを検出した第i番目のモジュー
ル11kのモジュール識別子)とに基づいて、車間距離
Dを算出することができる。即ち、その車間距離計測部
86は、まず第i+15番目のモジュール11kのモジ
ュール識別子(i+15の意味を有する識別子であると
する。)と、第i番目のモジュール11kのモジュール
識別子(iの意味を有する識別子であるとする。)とに
基づいて、第i番目のモジュール11kと第i+15番
目のモジュール11kとの間にある間隔dの数n(=i
+15−i)を算出する。そして、その車間距離計測部
86は、n×dにより車間距離Dを求める。
【0202】これにより、複数のモジュール11kが設
置された道路を移動する各移動体33gは、移動体検出
情報に基づいて、別の移動体33gの速度を計測するこ
とができ、また車間距離を計測することもできる。
【0203】なお、各モジュール11kは、本発明の伝
送システムの第10の実施の形態と同様に、検出された
時刻から所定時間が経過した移動体検出情報を削除する
削除部(図示省略)を更に備えてもよい。また、各モジ
ュール11kは、所定の個数のモジュール11kにより
伝送されてきた移動体検出情報を削除する削除部(図示
省略)を更に備えてもよい。
【0204】以上の実施の形態の伝送システムによれ
ば、道路に設置された複数のモジュールの各々が有する
受信手段及び送信手段が、入力信号を受信し出力信号を
送信することにより、その信号に含まれる情報をその道
路に沿って伝送させることができる。
【0205】また、入出力電波の搬送波周波数がモジュ
ール毎に互いに異なる複数種類のモジュールを用いる本
発明の伝送システムによれば、各モジュールから放射さ
れる電波の出力の設定に幅を持たせることが可能とな
り、また各モジュールの設計精度に幅を持たせることが
できる。更に、各モジュールの処理時間をより長く設定
することが可能となる。
【0206】また、複数種類の入力信号を受信し、複数
種類の出力信号を送信するモジュールを用いる本発明の
伝送システムによれば、情報を複数の経路に伝送するこ
とができる。特に、2種類の入力信号を受信し、2種類
の出力信号を送信するモジュールを用いる本発明の伝送
システムによれば、情報を所定の経路の双方向に伝送す
ることができる。
【0207】また、移動体と交信することができるモジ
ュールを用いる本発明の伝送システムによれば、情報を
所定の経路に沿って伝送させることができるとともに、
その経路に沿って移動する移動体から受信する情報をも
その経路に沿って伝送せることが可能となり、更にその
経路に沿って伝送されてきた情報を移動体に送信するこ
とが可能となる。
【0208】また、複数の転送時間帯と、固有若しくは
共通の交信時間帯とを含む周期で、転送と交信とを繰り
返すモジュールを用いる本発明の伝送システムによれ
ば、情報を所定の経路に沿って伝送させることができる
とともに、その経路に沿って移動する移動体から受信す
る情報をもその経路に沿って伝送させることが可能とな
り、更に、その経路に沿って伝送されてきた情報を移動
体に送信することが可能となる。特に、その周期にはそ
の固有の交信時間帯が含まれ、電波通信方式に従って送
受信を行う本発明の伝送システムによれば、複数のモジ
ュールの各々が、移動体と所定の搬送周波数の電波を用
いて交信する場合、隣接する別のモジュールが他の移動
体と同じ搬送周波数の電波を使用して送受信する場合で
も混信は発生しない。
【0209】また、優先度情報が付加された情報を送受
信する本発明の伝送システムによれば、その優先度に対
応する順序で、その優先度情報が付加された情報を送受
信することができる。特に、緊急事態用の優先度情報が
付加された情報は、最優先に処理されるため、回線が混
雑している場合にも優先的に情報を送信することが可能
となる。
【0210】また、本発明の伝送システムは、移動体と
モジュールとの間の交信用に指向性アンテナを使用すれ
ば、移動体とモジュールとの間の交信を簡単に1対1の
交信に設定することが可能となる。また電波の出力を調
整すれば、複数のモジュールの各々において送受信され
る電波の搬送周波数を同一にすることが可能となる。更
に、そのモジュール間の送受信に使用される電波の搬送
周波数と、モジュールと移動体との間の交信に使用され
る電波の搬送周波数とを同一にすることもできる。
【0211】また、移動体識別子及びモジュール識別子
を用いる本発明の伝送システムによれば、既に受信が完
了した不要な情報の伝送を排除することができ、モジュ
ール間の伝送を最適な状態にすることができる。また、
移動体が発信した情報に対して返信が必要な場合にも、
返信側は、その移動体識別子を付加して返信することが
できる。
【0212】また、移動体検出情報を伝送する本発明の
伝送システムによれば、その移動体検出情報を収集すれ
ば、所定の経路の状況を的確に把握することができる。
【0213】更に、移動体検出情報を伝送する本発明の
伝送システムによれば、複数のモジュールが設置された
所定の経路を移動する各移動体は、移動体検出情報に基
づいて、別の移動体の速度を計測することができ、また
車間距離を計測することもできる。 (第13の実施の形態)図25は、本発明にかかる第1
3の実施の形態の移動体支援システムの構成図である。
この移動体支援システムは、例えば、移動経路としての
道路を走行する自動車等に代表される移動体301、道
路上の、移動体301の走行方向に設置された複数の被
検出源としての検出源302、及び移動体301からの
送信信号を受信して移動体301に関する情報などを収
集する情報収集装置303により構成されている。
【0214】上記構成において、移動体301は、検出
源302を検出する検出部311、その検出部311か
らの検出信号に基づいて、内蔵している格納部(図示省
略)に予め記憶している検出源302の配置間隔、配置
位置等の配置情報を利用して例えば、移動体の速度、道
路上の位置等の情報を求める演算処理部312、及びそ
の演算処理部312の出力情報を情報収集装置303に
送信する送信部313及び送信アンテナ314により構
成されている。又、情報収集装置303は、移動体30
1からの送信信号を受信する受信アンテナ333及び受
信部332、及び受信した信号からその移動体301の
移動状況などを得る移動情報処理部331により構成さ
れている。ここで、検出部311と検出源302との組
合せとしては、エネルギーの種類から、例えば、磁場、
電波、光、熱、音波、気圧などを利用したものが適用可
能である。特に磁場を利用する場合は、検出源302と
して永久磁石を用いればよいので、駆動源を必要とせ
ず、メンテナンスがほとんど必要でなくなる。又、検出
源302の配置間隔は、例えば1m程度である。
【0215】次に、上記第13の実施の形態移動体支援
システムの動作について、図面を参照しながら説明す
る。
【0216】まず、移動体301が検出源302を設置
した道路上を矢印の方向に移動しているとする。そうす
ると、移動体301の検出部311は、図面上、左から
右へ検出源302を検出していき、その検出信号を演算
処理部312へ出力する。演算処理部312では、メモ
リなどの格納部(図示省略)に予め格納されている検出
源302の配置情報を参照して入力してくる検出信号を
演算処理する。この演算処理としては、例えば、検出源
302の配置間隔が分かっている場合、検出の時間間隔
を計測すれば移動体301の走行速度が計算できる。
又、検出源302の位置情報から移動体301の現在位
置を得ることも可能である。次に、移動体301は、得
られた速度などの情報を送信部313から送信アンテナ
314を介して情報収集装置303に電波を用いて送信
する。
【0217】情報収集装置303は、移動体301から
送信された電波を受信アンテナ333、受信部332に
より受信し、その受信信号を移動情報処理部331によ
り処理する。ここでは、移動体301の移動速度や現在
位置などの情報を抽出し、例えば、道路上の移動体に関
する状況を把握する。
【0218】また、移動体301の前方、あるいは後方
を別の移動体が移動している場合、その別の移動体と移
動体301との間の距離を計測することも可能である。
すなわち、検出源302の配置間隔が分かっており、移
動体検出の時間間隔を計測することにより、これら移動
体検出の情報に基づいて、移動体301側、あるいは情
報収集装置303側で移動体間距離を計算できる。尚、
情報収集装置303で移動体間距離を計算する場合は、
上記の移動体検出の情報そのものを移動体301から情
報収集装置303へ送信すればよい。 (第14の実施の形態)図26は、本発明にかかる第1
4の実施の形態の移動体支援システムの構成図である。
本実施の形態が、上記の図25の構成と異なる点は、情
報収集装置303の代わりに、情報提供装置304が設
けられている点と、移動体301が、送信部313及び
送信アンテナ314に代えて、情報提供装置304から
の信号を受信する受信部315及び受信アンテナ316
を備えた点と、演算処理部312が検出源302の配置
情報を持っていない点である。情報提供装置304は、
例えば、検出源302の配置情報などを有する移動体用
情報源341、その移動体用情報源341が有する情報
を移動体301に送信する送信部342及び送信アンテ
ナ343により構成されている。
【0219】本実施の形態では、情報提供装置304か
ら送信されてくる検出源302の配置情報などを利用し
て、移動体301が自身の移動速度や現在位置を知るこ
とができる。 (第15の実施の形態)図27は、本発明にかかる第1
5の実施の形態の移動体支援システムの構成図である。
本実施の形態が、上記の図25の構成と異なる点は、情
報収集装置303が無い点と、移動体301に、送信部
313及び送信アンテナ314がなく、演算処理部31
2で得られた情報を表示する表示部317が設けられて
いる点である。
【0220】本実施の形態では、演算処理部312によ
り、上記第13の実施の形態と同様にして得られた移動
体301自身の移動速度や現在位置などの情報を表示部
317に表示する。 (第16の実施の形態)図28は、本発明にかかる第1
6の実施の形態の移動体支援システムの構成図である。
本実施の形態は、上記の図25の構成と図27の構成と
を合わせたものである。
【0221】従って、本実施の形態は、演算処理部31
2により、上記実施の形態3−1と同様にして得られた
移動体301自身の移動速度や現在位置などの情報を表
示部317に表示するとともに、その情報を情報収集装
置303に送信する。後の処理は、図25のときと同様
である。 (第17の実施の形態)図29は、本発明にかかる第1
7の実施の形態の移動体支援システムの構成図である。
本実施の形態は、上記の図26の構成と図27の構成と
を合わせたものである。
【0222】従って、本実施の形態は、上記実施の形態
3−2と同様にして、情報提供装置304から送信され
た検出源302の配置情報などを受信し、その受信した
情報を利用して、演算処理部312で得られた移動体3
01自身の移動速度や現在位置などの情報を表示部31
7に表示する。 (第18の実施の形態)図30は、本発明にかかる第1
8の実施の形態の移動体支援システムの構成図である。
本実施の形態は、上記の図27の表示部317の代わり
に、移動体301の移動に関する制御を行う移動制御部
318が設けられている。
【0223】本実施の形態では、演算処理部312によ
り、上記第13の実施の形態と同様にして得られた移動
体301自身の移動速度や現在位置などの情報に基づい
て、移動速度を遅くしたり速くしたり、あるいは走行方
向の変更等の制御を行うことができる。 (第19の実施の形態)図31は、本発明にかかる第1
9の実施の形態の移動体支援システムの構成図である。
本実施の形態は、上記の図25の構成と図30の構成と
を合わせたものである。
【0224】従って、本実施の形態は、演算処理部31
2により、上記実施の形態3−1と同様にして得られた
移動体301自身の移動速度や現在位置などの情報を情
報収集装置303に送信するとともに、その情報に基づ
いて、移動制御部318により移動体301の移動速度
や走行方向などを制御する。 (第20の実施の形態)図32は、本発明にかかる第2
0の実施の形態の移動体支援システムの構成図である。
本実施の形態は、上記の図26の構成と図30の構成と
を合わせたものである。
【0225】従って、本実施の形態は、上記実施の形態
3−2と同様にして、情報提供装置304から送信され
た検出源302の配置情報などを受信し、その受信した
情報を利用して、演算処理部312で得られた移動体3
01自身の移動速度や現在位置などの情報に基づいて、
移動制御部318により移動体301の移動速度や走行
方向などを制御する。 (第21の実施の形態)図33は、本発明にかかる第2
1の実施の形態の移動体支援システムの構成図である。
この移動体支援システムは、例えば、移動経路としての
道路を走行する自動車等に代表される移動体301、道
路上の、移動体301の走行方向に設置された複数のモ
ジュールとしての検出源装置305、及びその検出源装
置305に対して所定情報を送信する情報提供装置30
4により構成されている。ここでは、1つの情報提供装
置304が制御対象とする検出源装置305は、例えば
300個を単位とする1ゾーン内のものとする。
【0226】上記構成において、検出源装置305は、
自ら発するエネルギーとしての例えば、磁束などが制御
可能な被検出源としての検出源351、情報提供装置3
04からの情報信号を受信するための受信アンテナ35
4と受信部353、及び受信した情報に基づいて、検出
源351のエネルギーを制御する検出源制御部352に
より構成され、移動体301は、検出源装置305の検
出源351を検出する検出部311、その検出部311
からの検出信号に基づいて、内蔵している格納部(図示
省略)に予め記憶している検出源装置305の配置間
隔、配置位置等の配置情報を利用して例えば、移動体の
速度、道路上の位置等の情報を求める演算処理部31
2、及びその演算処理部312の出力情報を表示する表
示部317により構成されている。又、情報提供装置3
04は、例えば、道路上の事故点を示す情報などを有す
る移動体用情報源341、その移動体用情報源341が
有する情報を検出源装置305に送信する送信部342
と送信アンテナ343により構成されている。ここで、
検出部311と検出源351との組合せとしては、エネ
ルギーの種類から、例えば、磁場、電波、光、熱、音
波、気圧などを利用したものが適用可能である。又、検
出源装置305の配置間隔は、例えば1m程度である。
【0227】次に、上記第21の実施の形態の移動体支
援システムの動作について、図面を参照しながら説明す
る。
【0228】まず、移動体301が検出源装置305を
設置した道路上を矢印の方向に移動しているとする。そ
うすると、移動体301の検出部311は、図面上、左
から右へ検出源装置305の検出源351を検出してい
き、その検出信号を演算処理部312へ出力する。演算
処理部312では、メモリなどの格納部(図示省略)に
予め格納されている検出源装置305の配置情報を参照
して入力してくる検出信号を演算処理する。この演算処
理としては、例えば、検出源装置305の配置間隔が分
かっている場合、検出の時間間隔を計測すれば移動体3
01の走行速度が計算できる。又、検出源装置305の
位置情報から移動体301の現在位置を得ることも可能
である。次に、移動体301は、得られた速度などの情
報を表示部317に表示する。
【0229】一方、情報提供装置304は、移動体用情
報源341の情報を送信部342及び送信アンテナ34
3を通じて検出源装置305に送信する。この送信する
情報としては、例えば、事故点の位置情報、通行止め区
間の情報、徐行区間の情報、渋滞区間の情報などが考え
られる。各検出源装置305は、情報提供装置304か
ら送信された情報を受信アンテナ354及び受信部35
3を通じて受信し、その受信した情報に基づいて、検出
源制御部352は検出源351の発射エネルギーを変化
させる。例えば、事故点の位置情報であれば、その点か
らある一定の距離手前に存在する検出源351のエネル
ギーを変化させる等である。この場合、エネルギーが磁
力であれば磁力の変化、あるいは極性の変化、光であれ
ば発光色を緑色から赤色に変更する等である。
【0230】次に、移動体301では、この検出源35
1における変化を検出部311により検出し、その検出
結果を演算処理部312により演算処理する。その後、
演算結果は表示部317に表示されるので、運転者は、
現在通行している道路の先がどうなっているか、どう対
応すればよいかを前もって知ることが可能となる。更
に、この場合に、道路状況の種類に対応して検出源35
1のエネルギーを変更できるようにすれば、事故か渋滞
かなどの区別もできる。 (第22の実施の形態)図34は、本発明にかかる第2
2の実施の形態の移動体支援システムの構成図である。
本実施の形態が、上記の図33の構成と異なる点は、情
報収集装置303が設けられている点と、移動体301
が、演算処理部312の処理結果を情報収集装置303
に送信するための送信部313及び送信アンテナ314
が設けられている点である。情報収集装置303は、図
25と同様に、移動体301からの送信信号を受信する
受信アンテナ333及び受信部332、及び受信した信
号からその移動体301の移動状況などを得る移動情報
処理部331により構成されている。尚、本実施の形態
において、この情報収集装置303から情報提供装置3
04に移動体301の移動状況などの情報を送信できる
構成としてもよい。
【0231】本実施の形態では、情報提供装置304か
ら送信される情報に基づいて、検出源351のエネルギ
ーが制御され、それを検出した移動体301の移動状況
の変化を情報収集装置303で収集し、更にその結果を
情報提供装置304へフィードバックすることにより、
移動体301に的確に道路情報などを知らせることがで
きる。 (第23の実施の形態)図35は、本発明にかかる第2
3の実施の形態の移動体支援システムの構成図である。
本実施の形態は、上記の図33の表示部317の代わり
に、移動体301の移動に関する制御を行う移動制御部
318が設けられている。
【0232】ここでは、演算処理部312が行う処理ま
では上記図33と同様である。本実施の形態では、演算
処理部312により得られた情報に基づいて、移動体3
01の移動速度を遅くしたり速くしたり、あるいは走行
方向の変更等の制御を自動的に行うことができる。これ
により、交通状況に応じた対応を迅速に行うことができ
交通安全上きわめて有効である。 (第24の実施の形態)図36は、本発明にかかる第2
4の実施の形態の移動体支援システムの構成図である。
本実施の形態は、上記の図34の表示部317の代わり
に、移動体301の移動に関する制御を行う移動制御部
318が設けられている。
【0233】ここでは、演算処理部312が行う処理ま
では上記図34と同様である。本実施の形態では、演算
処理部312により得られた情報に基づいて、移動体3
01の移動速度を遅くしたり速くしたり、あるいは走行
方向の変更等の制御を自動的に行うことができる。これ
により、交通状況に応じた対応を迅速に行うことができ
交通安全上きわめて有効である。 (第25の実施の形態)図37は、本発明にかかる第2
5の実施の形態の移動体支援システムの構成図である。
この移動体支援システムは、例えば、移動経路としての
道路を走行する自動車等に代表される移動体301、道
路上の、移動体301の走行方向に設置された複数のモ
ジュールとしての検出源装置306、及びその検出源装
置306に対して所定情報を送信する情報提供装置30
4により構成されている。ここでは、1つの情報提供装
置304が制御対象とする検出源装置306は、例えば
300個を単位とする1ゾーン内のものとする。
【0234】上記構成において、検出源装置306は、
自ら発するエネルギーとしての例えば、磁束などが制御
可能な被検出源としての検出源351、情報提供装置3
04、あるいは隣接する検出源装置306からの情報信
号を受信するための受信アンテナ354と受信部35
3、受信した情報に基づいて、検出源351のエネルギ
ーを制御する検出源制御部352、受信した信号を変換
する信号変換器361、及びその変換された信号と検出
源制御部352からの制御信号とを送信するための送信
部362と送信アンテナ363により構成されている。
【0235】また、移動体301は、検出源装置306
の検出源351を検出する検出部311、その検出部3
11からの検出信号に基づいて、内蔵している格納部
(図示省略)に予め記憶している検出源302の配置間
隔、配置位置等の配置情報を利用して例えば、移動体の
速度、道路上の位置等の情報を求める演算処理部31
2、及びその演算処理部312の出力情報を表示する表
示部317により構成されている。又、情報提供装置3
04は、例えば、道路上の事故点を示す情報などを有す
る移動体用情報源341、その移動体用情報源341が
有する情報を検出源装置305に送信する送信部342
と送信アンテナ343により構成されている。ここで、
検出部311と検出源351との組合せとしては、エネ
ルギーの種類から、例えば、磁場、電波、光、熱、音
波、気圧などを利用したものが適用可能である。又、検
出源装置306の配置間隔は、例えば1m程度である。
【0236】次に、上記第25の実施の形態の移動体支
援システムの動作について、図面を参照しながら説明す
る。
【0237】まず、移動体301が検出源装置305を
設置した道路上を矢印の方向に移動しているとする。そ
うすると、移動体301の検出部311は、図面上、左
から右へ検出源装置306の検出源351を検出してい
き、その検出信号を演算処理部312へ出力する。演算
処理部312では、メモリなどの格納部(図示省略)に
予め格納されている検出源装置306の配置情報を参照
して入力してくる検出信号を演算処理する。この演算処
理としては、例えば、検出源装置306の配置間隔が分
かっている場合、検出の時間間隔を計測すれば移動体3
01の走行速度が計算できる。又、検出源装置306の
位置情報から移動体301の現在位置を得ることも可能
である。次に、移動体301は、得られた速度などの情
報を表示部317に表示する。
【0238】一方、情報提供装置304は、移動体用情
報源341の情報を送信部342及び送信アンテナ34
3を通じて1つの検出源装置306に送信する。ここで
は、その情報提供装置304の担当するゾーン内の一端
に位置する検出源装置306に送信するものとし、その
情報がゾーン内の他の検出源装置306にリレー式に伝
送されるものとする。すなわち、情報提供装置304か
らの情報を受信した検出源装置306は、情報提供装置
304から送信された情報を受信アンテナ354及び受
信部353を通じて受信し、その受信した情報に基づい
て、検出源制御部352は検出源351の発射エネルギ
ーを変化させると同時に、信号変換器361は信号変換
を行い、その変換した信号及び検出源制御情報を送信部
362と送信アンテナ363を通じて隣の検出源装置3
06に送信する。その後は同様にして、ゾーン内の各検
出源装置306に情報が伝送され、各検出源装置306
では、受信情報に基づいて、検出源の発射エネルギーを
変化させる。例えば、事故点の位置情報であれば、その
点からある一定の距離手前に存在する検出源351のエ
ネルギーを変化させる等である。この場合、エネルギー
が磁力であれば磁力の変化、あるいは極性の変化、光で
あれば発光色を緑色から赤色に変更する等である。又、
送信される情報には、情報提供装置304及び検出源装
置306のIDが付加されており、誤認識などを防止す
る。この送信する情報としては、例えば、事故点の位置
情報、通行止め区間の情報、徐行区間の情報、渋滞区間
の情報などが考えられる。
【0239】次に、移動体301では、この検出源35
1における変化を検出部311により検出し、その検出
結果を演算処理部312により演算処理する。その後、
演算結果は表示部317に表示されるので、運転者は、
現在通行している道路の先がどうなっているか、どう対
応すればよいかを前もって知ることが可能となる。更
に、この場合に、道路状況の種類に対応して検出源35
1のエネルギーを変更できるようにすれば、事故か渋滞
かなどの区別もできる。 (第26の実施の形態)図38は、本発明にかかる第2
6の実施の形態の移動体支援システムの構成図である。
本実施の形態が、上記の図37の構成と異なる点は、情
報収集装置303が設けられている点と、移動体301
が、演算処理部312の処理結果を情報収集装置303
に送信するための送信部313及び送信アンテナ314
が設けられている点である。情報収集装置303は、図
25と同様に、移動体301からの送信信号を受信する
受信アンテナ333及び受信部332、及び受信した信
号からその移動体301の移動状況などを得る移動情報
処理部331により構成されている。尚、本実施の形態
において、この情報収集装置303から情報提供装置3
04に移動体301の移動状況などの情報を送信できる
構成としてもよい。
【0240】本実施の形態では、情報提供装置304か
ら送信される情報に基づいて、検出源351のエネルギ
ーが制御され、それを検出した移動体301の移動状況
の変化を情報収集装置303で収集し、更にその結果を
情報提供装置304へフィードバックすることにより、
移動体301に的確に道路情報などを知らせることがで
きる。 (第27の実施の形態)図39は、本発明にかかる第2
7の実施の形態の移動体支援システムの構成図である。
本実施の形態は、上記の図37の表示部317の代わり
に、移動体301の移動に関する制御を行う移動制御部
318が設けられている。ここでは、演算処理部312
が行う処理までは上記図37と同様である。本実施の形
態では、演算処理部312により得られた情報に基づい
て、移動体301の移動速度を遅くしたり速くしたり、
あるいは走行方向の変更等の制御を自動的に行うことが
できる。これにより、交通状況に応じた対応を迅速に行
うことができ交通安全上きわめて有効である。 (第28の実施の形態)図40は、本発明にかかる第2
8の実施の形態の移動体支援システムの構成図である。
本実施の形態は、上記の図38の表示部317の代わり
に、移動体301の移動に関する制御を行う移動制御部
318が設けられている。
【0241】ここでは、演算処理部312が行う処理ま
では上記図38と同様である。本実施の形態では、演算
処理部312により得られた情報に基づいて、移動体3
01の移動速度を遅くしたり速くしたり、あるいは走行
方向の変更等の制御を自動的に行うことができる。これ
により、交通状況に応じた対応を迅速に行うことができ
交通安全上きわめて有効である。
【0242】なお、上記第37の実施の形態3−13の
検出源装置のリレー式伝送を行う部分については、第1
から第6の実施の形態で説明したモジュールを用いたリ
レー式伝送システムを適用可能である。
【0243】また、上記実施の形態では、移動体として
自動車を例に説明したが、これに限らず、移動体として
は、例えば、列車、船、飛行機、移動ロボットなど移動
するものであれば適用可能である。
【0244】また、上記実施の形態では、移動経路とし
て道路を例に説明したが、これに限らず、例えば、建物
内の通路、工場などの構内通路、鉄道線路、橋、トンネ
ル通路、船の航路などがある。
【0245】以上述べた実施の形態の移動体支援システ
ムによれば、移動体の移動状況を、迅速・正確・確実に
把握することができるという長所を有する。
【0246】また、移動経路の現在状況に関する情報が
直ちに得られるので、情報の表示、自動運転を的確に行
うことができるという利点がある。
【0247】また、移動体の移動状況等の情報を収集す
ることにより、移動経路上における状況を各移動体に知
らせることができ、交通安全上きわめて有利であるとい
う利点がある。 (第29の実施の形態)図41は、本発明にかかる第2
9の実施の形態の移動体検出装置の構成図である。図4
1において、本実施の形態におけるモジュールとしての
移動体検出装置は、移動体の接近又は通過により変化す
る所定の物理量を収集するエネルギー収集部401、そ
の収集したエネルギーを検出し、その検出結果に変換を
行うエネルギー変換部402、そのエネルギー変換部4
02における変換を制御するエネルギー変換制御部40
3、およびエネルギー変換部402により変換されたエ
ネルギーを放射するエネルギー放射部404により構成
されている。ここでは、エネルギー収集部401及びエ
ネルギー変換部402の一部が検出部を構成し、エネル
ギー変換制御部403が信号処理部を構成し、エネルギ
ー変換部402の一部及びエネルギー放射部404が送
信部を構成している。
【0248】上述の所定の物理量としては、(表4ー
1)に示すように、磁気、電波、光、熱、音厚圧、風圧
(気圧)、重量などがあり、エネルギー収集部401
は、磁気の場合は磁性体、電波の場合はアンテナ、光の
場合はレンズ、などである。又、エネルギー変換部40
2の一部である移動体検出部は、磁気の場合がコイル、
MR素子、フラックスゲート、ホール素子などであり、
以下、電波ではレベル検出器、ドップラー周波数検出
器、光ではCCD、熱ではバイメタル、ペルチェ素子、
音圧では圧電素子、磁電変換、風圧では風車、重量では
圧力センサである。
【0249】
【表1】 本実施の形態では、例えば磁気を放射する部材を設けた
移動体が、移動体検出装置の上を通過する際、エネルギ
ー収集部401により収集される磁気が変化する。エネ
ルギー変換部402は、この磁気変化を検出して移動体
を検出する。この検出結果は、エネルギー変換制御部4
03によって変調など信号処理され、エネルギー変換部
402で放射エネルギーに変換されてエネルギー放射部
404から放射される。移動体側にこの放射エネルギー
を検出する装置を搭載しておけば、自身や他の移動体の
移動状況などを把握することが可能になる。このエネル
ギー放射部404から放射される放射エネルギーには、
例えば、磁場、電波、光、音波などを用いることが可能
であり、特に、電波あるいは光は、移動体の速度、情報
伝達の迅速性、信号処理の高速性などの点から有利であ
る。
【0250】図56は、本実施の形態の移動体検出装置
の別の一例を示す構成図である。この移動体検出装置で
は、図41の構成要素を、更に移動体、出力エネルギー
遮蔽部422、移動体エネルギー選択的透過部408、
出力エネルギー選択的透過部409により覆っている。
これにより、不要なエネルギーの出入りを抑制でき誤検
出を低減できる。
【0251】また、図57は、図56の構成に、外部か
ら駆動用電力の供給を受けるための手段を付加した構成
としている。また、移動体、出力エネルギー遮蔽部42
2を発射、出力エネルギー選択的透過部424に変更し
ている。すなわち、移動体検出装置の駆動に必要な電力
は、受信アンテナ425により電波を受信し、電力供給
部426により受信電波から電力を取り出し、取り出し
た電力を電力蓄積部427に蓄積し、その電力蓄積部4
27から各部へ電力を供給するものである。この例で
は、外部からの電力の供給に電波を用いたが、光など他
のエネルギーを用いてもよい。 (第30の実施の形態)図42は、本発明にかかる第3
0の実施の形態の移動体検出装置の構成図である。本実
施の形態の構成が前述の図41の構成と異なる点は、移
動体の検出に用いるエネルギーを発射するエネルギー発
射部405を内蔵している点と、装置本体の枠を発射、
反射、出力エネルギー選択的透過部406、発射エネル
ギー選択的透過部407、反射エネルギー選択的透過部
408、出力エネルギー選択的透過部409により構成
している点である。これらのエネルギー選択的透過部が
保護部材を構成している。一方、移動体側には移動体検
出装置からの発射エネルギーを反射するための発射エネ
ルギー反射部410が設けられている。
【0252】上記の構成により、エネルギー発射部40
5から移動体に向けてエネルギーを発射し、発射エネル
ギー反射部410で反射して戻ってきたエネルギーをエ
ネルギー収集部401により収集する。以後の動作につ
いては、第29の実施の形態と同様である。又、本実施
の形態では、エネルギー発射部405、エネルギー収集
部401、エネルギー放射部404の各エネルギー透過
部に、それぞれ対応して発射エネルギー選択的透過部4
07、反射エネルギー選択的透過部408、出力エネル
ギー選択的透過部409を設けているので、不要なエネ
ルギーの出入りを抑制でき誤検出を低減できる。本実施
の形態においてもエネルギーの種類は(表1)に示した
ものが適用できる。
【0253】また、図58は、本実施の形態の別の一例
を示す構成図であり、図42の構成に、外部から駆動用
電力の供給を受けるための手段を付加した構成としてい
る。すなわち、移動体検出装置の駆動に必要な電力は、
受信アンテナ425により電波を受信し、電力供給部4
26により受信電波から電力を取り出し、取り出した電
力を電力蓄積部427に蓄積し、その電力蓄積部427
から各部へ電力を供給するものである。この例では、外
部からの電力の供給に電波を用いたが、光など他のエネ
ルギーを用いてもよい。 (第31の実施の形態)図43は、本発明にかかる第3
1の実施の形態の移動体検出装置の構成図である。本実
施の形態の構成が図42の構成と異なる点は、エネルギ
ー変換部402およびエネルギー変換制御部403を、
移動体検出部411、データ書き込み部412、及びデ
ータ発生部413に置き換えた点である。
【0254】上記の構成により、エネルギー発射部40
5から移動体に向けてエネルギーを発射し、発射エネル
ギー反射部410で反射して戻ってきたエネルギーをエ
ネルギー収集部401により収集し、その収集されたエ
ネルギーから移動体検出部411が移動体を移動体を検
出する。データ書き込み部412はその検出結果にデー
タ発生部413からのデータを書き込んでエネルギー放
射部404から情報として放射する。ここで、データ発
生部413が発生するデータとしては、例えば移動体検
出装置の識別子(ID)などがある。
【0255】図59は、図43の構成からエネルギー発
射部405及び発射エネルギー選択的透過部407を無
くし、発射、反射、出力エネルギー選択的透過部406
を移動体、出力エネルギー遮蔽部422に変更した構成
の別の一例を示す図である。すなわち、移動体を検出す
るのに用いるエネルギーは、検出装置自体が発射するの
でなく、移動体から発射される。 (第32の実施の形態)図44は、本発明にかかる第3
2の実施の形態の移動体検出装置の構成図である。本実
施の形態の構成が図43の構成と異なる点は、データ発
生部413の代わりに、移動体間距離を計測できるよう
に、スタートストップ制御部414、クロック415、
及び時間データ生成部416を設けた点である。
【0256】上記構成において、スタートストップ制御
部414は第1番目の移動体の検出によりクロック41
5をスタートさせ、第2番目の移動体の検出によりクロ
ック415をストップする。このクロック415のデー
タを用いて時間データ生成部416は2つの移動体が通
過するに要する時間データを生成し、データ書き込み部
412で書き込む。この情報がエネルギー放射部404
から移動体に向けて放射される。
【0257】図45に示すように、移動体検出装置42
0a,420bが距離L離れて配置されており、その上
を先行移動体A421a、後続移動体B421bが通過
するものとする。ここでは、移動体検出装置のエネルギ
ー放射部404は電波により情報を放射するとし、移動
体は両方とも移動体検出装置からの電波を受信する受信
部417と信号処理部418とクロック419とを有す
るものとする。
【0258】まず、先行移動体A421aが移動体検出
装置420aを通過すると、移動体検出部411がそれ
を検出し、スタートストップ制御部414がクロック4
15をスタートさせる。次に、後続移動体B421bが
その移動体検出装置420aを通過すると、移動体検出
部411がそれを検出し、スタートストップ制御部41
4がクロック415をストップさせる。その結果、先行
移動体A421aが通過してから後続移動体B421b
が通過するまでの時間間隔が計測され、その計測結果
が、エネルギー放射部404から放射される。後続移動
体B421bは、その情報を受信し、受信したデータに
基づいて、信号処理部418が移動体間の距離を求め
る。その場合、移動体の速度が分かっているか、あるい
は、移動体検出装置間の距離Lが移動体の長さと比べて
同等以下の場合は、時間間隔から逆算して移動体間距離
を求めることが可能である。 (第33の実施の形態)図46は、本発明にかかる第3
3の実施の形態の移動体検出装置の構成図である。本実
施の形態の構成が図44の構成と異なる点は、エネルギ
ー発射部405を内蔵していない点と、距離データ計算
部424が付加された点と、発射、反射、出力エネルギ
ー選択的透過部406を移動体、出力エネルギー遮蔽部
422に代えた点である。更に、図47に示すように、
移動体421に距離Lの間隔をおいてエネルギー源であ
る磁石423を2つ配置している点である。
【0259】上記の構成により、前述の第32の実施の
形態では、時間データを移動体に送信していたが、本実
施の形態では、移動体検出装置自体が車間距離を計測し
て移動体に知らせる。図47において、移動体421が
移動体検出装置420を通過すると、移動体検出部41
1により時間間隔tが2つの磁石の通過から得られる。
距離データ計算部424は、いま通過した移動体(先行
移動体A)421の速度Va=L/tを計算する。次
に、後続移動体B421の通過によって先行移動体A4
21が通過してから後続移動体B421が通過するまで
の時間間隔を計測し、車間距離D=T×L/tを計算し
て求める。このようにして求めた速度及び車間距離など
をデータ書き込み部412で書き込み、その情報をエネ
ルギー放射部404から移動体B421に向けて放射す
る。 (第34の実施の形態)図48は、本発明にかかる第3
4の実施の形態の移動体検出装置の構成図である。この
移動体検出装置は、外部から発射されたエネルギーを受
信する受信部430、その受信した信号の通信モードを
変換する通信モード変換部431、移動体検出装置の識
別子等のデータを発生するデータ発生部434、その発
生したデータを変換された通信モードで書き込みを行う
データ書き込み部433、その書き込んだデータを送信
する送信部432、更に、受信部430を覆う受信エネ
ルギー選択的透過部435、送信部432を覆う送信エ
ネルギー選択的透過部436、及び、残りの部分を覆う
受信、送信エネルギー遮蔽部437により構成されてい
る。
【0260】本実施の形態における受信及び送信の対象
は、他の移動体検出装置とすることもできるが、特に移
動体とした場合に移動体の検出が可能となるものであ
る。又、受信、あるいは送信に用いるエネルギーとして
は、電波を用いるのが一般的に有利であるが、(表1)
に示す各種のエネルギーが利用可能である。図48にお
いて、受信部430が移動体から例えば通信用の電波を
受信すると、通信モード変換部431は通信モードを送
信用の通信モードに変換する。一方、データ発生部43
4は移動体検出装置自身の識別子などのデータを発生し
てデータ書き込み部433へ出力する。データ書き込み
部433は、データ発生部434からのデータを受信デ
ータに書き込み送信部432へ出力する。送信部432
はその出力信号を例えば移動体へ送信する。その信号を
受信した移動体は、移動体検出装置の識別子から現在ど
の位置に存在するかを知ることができる。
【0261】図60は、図48の構成をより基本的な構
成で示し、更に、その構成に装置本体駆動用の電力を外
部から供給する手段を付加した別の一例を示す図であ
る。すなわち、図48の受信部430、通信モード変換
部431及びデータ書き込み部433の一部、データ書
き込み部433の一部及びデータ発生部434、送信部
432を、それぞれ、エネルギー収集部401、エネル
ギー変換部402、エネルギー変換制御部403、エネ
ルギー放射部404に置き換えている。更に、外部から
の電力供給用のエネルギーである電波を受信する受信ア
ンテナ425、受信した電波から電力を抽出する電力供
給部426、その抽出した電力を蓄積する電力蓄積部4
27が設けられている。
【0262】すなわち、移動体検出装置の駆動に必要な
電力は、受信アンテナ425により電波を受信し、電力
供給部426により受信電波から電力を取り出し、取り
出した電力を電力蓄積部427に蓄積し、その電力蓄積
部427からエネルギー放射部404、エネルギー変換
部402、エネルギー変換制御部403の各部へ電力を
供給するものである。この例では、外部からの電力の供
給に電波を用いたが、光など他のエネルギーを用いても
よい。例えば、光を用いる場合は、受信アンテナにレン
ズなどの集光器を用い、電力供給部に太陽電池などを用
いればよい。 (第35の実施の形態)図49は、本発明にかかる第3
5の実施の形態の移動体検出装置の構成図である。本実
施の形態の構成が、図48の構成と異なる点は、図48
の構成に、更に、通過時刻を計測するためのクロック4
15と、受信信号によりクロック415のスタート、ス
トップを制御するためのスタートストップ制御部414
を付加した点である。
【0263】上記構成において、スタートストップ制御
部414は移動体から受信したエネルギーにより、クロ
ック415のスタート、ストップを制御する。このクロ
ック415のデータを用いてデータ発生部434は移動
体が通過する時刻データを生成し、データ書き込み部4
33で書き込む。この情報が送信部432から移動体に
向けて送信される。
【0264】図50は、移動体間距離を計測する方法を
説明する図である。図50において、移動体検出装置X
440、移動体検出装置Y440が距離L離れて配置さ
れており、その上を先行移動体A441、後続移動体B
441が通過するものとする。ここでは、移動体検出装
置の送信部432は電波により情報を放射するものと
し、移動体は両方とも移動体検出装置からの電波を受信
する受信部417を有するものとする。
【0265】まず、先行移動体A441が移動体検出装
置X440を通過すると、受信部430がそれを受信
し、スタートストップ制御部414及びクロック415
により先行移動体A441の通過時刻taxが計測され、
そのデータtaxが先行移動体A441及び後続移動体B
441に送信される(後続移動体B441には、移動体
検出装置X440に近づいたとき、すなわち遅れて送信
されるとする)。次に、先行移動体A441が移動体検
出装置Y440を通過すると、前述と同様にして、通過
時刻tayが計測され、そのデータtayが先行移動体A4
41及び後続移動体B441に送信される(後続移動体
B441には、移動体検出装置Y440に近づいたと
き、すなわち遅れて送信されるとする)。
【0266】一方、後続移動体B441が移動体検出装
置X440を通過すると、後続移動体B441の通過時
刻tbxが計測され、そのデータtbxが後続移動体B44
1に送信される。このようにして計測された先行移動体
A441の通過時刻tax,tay及び後続移動体B441
の通過時刻tbxを、後続移動体B441が得ると、次式
により移動体間距離を求めることが可能となる。
【0267】上述したように、2つの移動体検出装置の
間隔はLであるので、先行移動体A441の移動速度V
aは、 Va=L/(tay−tax) 従って、移動体間距離Dは、 D=Va×(tbx−tax)=(tbx−tax)×L/(t
ay−tax) として求めることができる。 (第36の実施の形態)図51は、本発明にかかる第3
6の実施の形態の移動体検出装置の構成図である。この
移動体検出装置は、送受のエネルギーとして電波を用い
たものであり、外部からの電波を受信する受信アンテナ
442、受信周波数を信号処理用の周波数に変換するf
変換部443、自身の識別子(ID)を発生するID発
生部445、その発生したIDを受信信号に付加する等
の信号処理を行う信号処理部444、その信号処理した
信号を送信用の周波数に変換するf変換部446、その
変換された信号を電波として送信する送信アンテナ44
7、受信電波のみを透過させる受信電波選択的透過部4
48、送信電波のみを透過させる送信電波選択的透過部
449、及び装置本体内部への電波妨害を防止するため
の電波遮蔽部450により構成されている。
【0268】上記の構成により、移動体から送信されて
きた信号に移動体検出装置のIDを付加した信号を、そ
の移動体に送信する。この信号を受けた移動体は、移動
体検出装置のIDを抽出することにより自身の現在位置
を知ることが可能となる。
【0269】図61は、図51の構成に移動体検出部4
11及び、その移動体検出部411を覆う移動体検出エ
ネルギー選択的透過部408を付加し、更に、電波遮蔽
部450を移動体検出エネルギー、受信、送信電波遮蔽
部464に代えた構成とした本実施の形態の別の一例を
示す構成図である。これにより、移動体の検出は、移動
体検出部411が受け持つので、受信及び送信は、移動
体あるいは外部装置との通信専用として用いることがで
きる。このとき、移動体の検出情報は信号処理部444
に出力され、その検出情報は送信信号に付加されて送信
されるのは当然である。 (第37の実施の形態)図52は、本発明にかかる第3
7の実施の形態の移動体検出装置の構成図である。本実
施の形態の構成が上記の図51の構成と異なる点は、f
変換部443及び信号処理部444を、分配部451、
f変換部452,453、同期抽出部454,455、
同期制御部456、データ書き込み部457に代えた点
であり、又、受信アンテナ442で受信する信号が、処
理入力信号と被処理入力信号の2種類である点である。
【0270】本実施の形態では、例えば、移動体から処
理入力信号、他の装置から被処理入力信号が送信される
と、その2種類の信号を受信アンテナ442で受信し、
その受信信号を分配部451により2信号に分配する。
分配された各信号はf変換部452,453でそれぞれ
周波数変換され、更に、同期抽出部454,455によ
り同期信号が抽出される。抽出された同期信号は、同期
制御部456に出力されるとともに、データ書き込み部
457に送られ、そのデータ書き込み部457でID発
生部445からのID情報が、受信信号に書き込まれ
る。このように信号処理された信号はf変換部446を
介して送信アンテナ447から被処理出力信号として送
信される。
【0271】図62は、図52の構成に移動体検出部4
11及び、その移動体検出部411を覆う移動体検出エ
ネルギー選択的透過部408を付加し、更に、電波遮蔽
部450を移動体検出エネルギー、受信、送信電波遮蔽
部464に代えた構成とした本実施の形態の別の一例を
示す構成図である。これにより、移動体の検出は、移動
体検出部411が受け持つので、受信及び送信は、移動
体あるいは外部装置との通信専用として用いることがで
きる。このとき、移動体の検出情報はデータ書き込み部
457に出力され、送信信号に付加される。 (第38の実施の形態)図53は、本発明にかかる第3
8の実施の形態の移動体検出装置の構成図である。本実
施の形態の構成は、図52の同期抽出部454,45
5、同期制御部456、及びデータ書き込み部457
を、復調部458,459、信号処理部460、及び変
調部461に置き代えた構成を有する。
【0272】この構成により、分配部451で2信号に
分配された受信信号は、それぞれf変換部452,45
3により周波数変換され、復調部458,459により
復調される。復調された信号は、信号処理部460によ
り移動体検出装置のID情報が付加される等の信号処理
されて変調部461に入力される。変調部461では、
入力信号に変調が施されて、更に、f変換部446によ
り周波数変換されて送信アンテナ447から被処理出力
信号として送信される。
【0273】図63は、図53の構成に移動体検出部4
11及び、その移動体検出部411を覆う移動体検出エ
ネルギー選択的透過部408を付加し、更に、電波遮蔽
部450を移動体検出エネルギー、受信、送信電波遮蔽
部464に代えた構成とした本実施の形態の別の一例を
示す構成図である。これにより、移動体の検出は、移動
体検出部411が受け持つので、受信及び送信は、移動
体あるいは外部装置との通信専用として用いることがで
きる。このとき、移動体の検出情報は信号処理部460
に出力され、送信信号に付加される。 (第39の実施の形態)図54は、本発明にかかる第3
9の実施の形態の移動体検出装置の構成図である。この
移動体検出装置は、移動体から発射された検出用のエネ
ルギーを検出する移動体検出部411、その移動体検出
部411の出力に基づいて、移動体に関する情報を発生
する移動体情報発生部463、移動体あるいは外部から
発射されたエネルギーを受信する受信部430、その受
信した信号の通信モードを変換する通信モード変換部4
31、移動体情報発生部463から出力される移動体情
報を、変換された通信モードで書き込みを行う移動体情
報書き込み部462、その書き込んだデータを送信する
送信部432、更に、移動体検出部411を覆う移動体
検出エネルギー選択的透過部408、受信部430を覆
う受信エネルギー選択的透過部435、送信部432を
覆う送信エネルギー選択的透過部436、及び、残りの
部分を覆う移動体検出、受信、送信エネルギー遮蔽部4
64により構成されている。
【0274】この構成により、移動体検出部411で検
出した検出信号に基づいて発生した移動体情報を受信信
号に書き込み、移動体あるいは外部の他の装置に送信す
ることで、移動体に関する情報が得られる。
【0275】図64は、図54の構成を、より基本的な
構成で示す別の一例の構成図である。すなわち、受信部
430をエネルギー収集部401に、通信モード変換部
431及び移動体情報書き込み部462の一部をエネル
ギー変換部402に、移動体情報書き込み部462の残
りの一部及び移動体情報発生部463をエネルギー変換
制御部403に、送信部432をエネルギー放射部40
4に代えた構成になっている。
【0276】また、図65は、前述の図64の構成に、
装置本体の駆動用電力を外部から供給を受けるための手
段を付加した本実施の形態の別の一例を示す構成図であ
る。図65に示すように、受信アンテナ425、電力蓄
積部426、及び電力供給部427が設けられ、外部装
置から発射された電波から電力を抽出し、その電力をエ
ネルギー放射部404、エネルギー変換部402、及び
エネルギー変換制御部403の各部に供給している。こ
の構成によると、検出装置の内蔵電池などを必要とせ
ず、電池交換などの手間がいらず保守・管理の点で省力
化できる。 (第40の実施の形態)図55は、本発明にかかる第4
0の実施の形態の移動体検出装置の構成図である。この
移動体検出装置は、移動体から発射された検出用のエネ
ルギーを検出する移動体検出部411、移動体あるいは
外部から発射されたエネルギーを受信する受信部43
0、その受信した信号の通信モードを変換する通信モー
ド変換部431、時間計測のためのクロック415、移
動体検出部411の検出信号によりクロック415のス
タート、ストップを制御するスタートストップ制御部4
14、クロック415の出力信号から時間データを生成
する時間データ生成部416、出力移動体検出部411
から出力される検出信号及び時間データ生成部416か
らの出力データを、変換された通信モードで書き込みを
行う移動体情報書き込み部465、その書き込んだデー
タを送信する送信部432、更に、移動体検出部411
を覆う移動体検出エネルギー選択的透過部408、受信
部430を覆う受信エネルギー選択的透過部435、送
信部432を覆う送信エネルギー選択的透過部436、
及び、残りの部分を覆う移動体検出、受信、送信エネル
ギー遮蔽部464により構成されている。
【0277】この構成により、前述の第39の実施の形
態における作用は勿論のこと、第32の実施の形態、及
び第35の実施の形態で説明した移動体の移動速度や移
動体間距離を求めることが可能である。
【0278】図66は、検出エネルギーとして磁気を用
いる場合の要点を示す図である。図66において、磁石
の極470、磁気検出センサ471、物体(移動物体)
472の順序で一直線になるように位置関係を設定し、
特に磁石の極と470と物体472との間の距離を20
cm以内になるようにする。
【0279】磁石のNSを逆にすることにより検出信号
の正負が逆になることから検出装置に情報を持たせるこ
とができる。また、磁気検出センサ471から検出信号
を得るための検出タイミングは、検出装置の設置間隔と
物体の移動最高速度から得られる周波数以上にする。 (第41の実施の形態)上記第29から第40のいずれ
かの移動体検出装置を、移動体の経路に沿って複数個設
置しておき、その複数個の移動体検出装置から移動体に
関する検出情報を収集する検出情報収集部を設置し、そ
の複数個を1つのグループ、あるいはその複数個を2つ
以上の移動体検出装置からなるグループに分け、各グル
ープ毎に得られた検出情報による検出パターンに基づい
て、移動体検出装置の異常を検出する異常検出部を更に
設置し、移動体検出システムを構成する。
【0280】例えば、移動体が同時に最大4つの移動体
検出装置により検出されるように、検出装置が設置され
ているとき(すなわち、移動体の先端から後端までの間
に検出装置が4つ入るように設置されている)、その4
つの検出装置で構成されるグループの検出パターンは、
移動体の移動にともなって、一方の端から1つ、2つ、
3つ、4つ、と検出情報が得られ、その後、検出した順
に、3つ、2つ、1つと検出情報が変化する。このと
き、故障した検出装置がその中にあると、このような検
出パターンが変化し、故障した検出装置を見つけること
ができる。
【0281】なお、上記実施の形態では、いずれも検出
装置本体の形状を矩形形状として模式図的に示したが、
これに限らず、例えば、円筒形状、円錐形状など他の形
状であってもよい。
【0282】また、上記実施の形態では、いずれも検出
装置本体のみ図示したが、これに限らず、下端部が楔形
状の台座を検出装置本体に取り付ける構成としてもよ
い。この場合に、本体と台座と接続には、例えばネジ又
は接着剤を用いればよい。
【0283】また、上記実施の形態において、装置本体
の耐久性等を向上させるために、本体を真空封止しても
よい。
【0284】また、上記実施の形態では、外部から検出
装置の駆動電力の供給を受ける方法について説明し、内
部に供給用電力を備えた方法については説明しなかった
が、内部に電力源を有する場合は、通常の電池や、ある
いは充電式電池でもよいが、例えば、太陽電池、振動電
池などを用いてもよい。
【0285】また、上記実施の形態では、いずれも検出
装置の設置場所について説明していないが、設置場所と
して、例えば、道路中央、道路端、路肩、トンネル内、
地下道、建造物の壁など、移動体が通過してそれを検出
できる場所であればどこであってもよい。
【0286】また、上記実施の形態において、検出部に
よる移動体の検出信号に明確な特徴がある場合は、検出
信号における基準の特性情報、例えば信号パターンなど
を信号処理部に予め格納しておき、その基準の特性情報
と実際の検出信号とを比較し、一定以上の差異が存在す
れば、検出部が異常であると判定する構成としてもよ
い。その場合に、その異常情報を送信部から移動体、あ
るいは外部の装置、あるいは他の検出装置に知らせる構
成をとってもよい。
【0287】また、上記実施の形態では、いずれも情報
の伝送を移動体、あるいは外部の装置との間で行う方法
として説明したが、これに限らず、移動体検出装置、す
なわちモジュールが移動体の経路に複数個設置されてい
る状況において、前述のリレー式の伝送システムで説明
したように、モジュール間で情報の全部又は一部をリレ
ー式に伝送する構成としてもよく、伝送システムにおけ
る各実施の形態の全てが適用可能である。
【0288】以上述べた実施の形態の移動体検出装置に
よれば、単独でも移動体の検出を行うことができ、その
検出情報を他へ知らせることができるという長所を有す
る。
【0289】また、検出装置にクロックを備えることに
より、移動体の速度、あるいは移動体間の距離を求める
ことができるという利点がある。
【0290】また、外部から駆動用の電力を供給する構
成とした場合は、保守や管理の点で省力化でき有利であ
る。
【0291】また、検出部、送信部などの表面を選択的
透過性のある保護部材により覆う構成とした場合は、耐
衝撃性、耐候性などが向上するだけでなく、不要なエネ
ルギーの混入が抑制でき、誤検出などを防止できる。
【0292】また、移動体検出装置の異常を検出できる
構成とすれば、故障した検出装置がすぐに分かり、管理
上すばやい対応が可能となる。
【0293】また、移動体検出装置を複数個設置し、そ
れらの移動体検出装置を伝送システムとして構成した場
合は、移動体と外部の装置との間の通信が行えると同時
に、移動体の検出情報を他の移動体、あるいは他の外部
装置に知らせることができる。 (第42の実施の形態)図67は、本発明にかかる第4
2の実施の形態の通信符号化方法を説明する図である。
本実施の形態における通信方法は非同期方式により行う
ものである。図67において、上述のリレー式の伝送シ
ステムと同様に、モジュール501が一定の間隔で道路
(又は経路)に沿って設置されており、各モジュール5
01は、識別子(1)、(2)、(3)、(4)、・・
・を持っているとする。また、モジュール501はある
一定の個数を単位として(この単位をゾーンと呼ぶこと
にする)、識別子(1)から順に矢印の方向へ信号を伝
送するものとし、その終端に当たるモジュール501か
らの信号を受信する受信装置505が設けられている。
この受信装置505は、モジュール501からの信号を
受信するための受信アンテナ506、その受信アンテナ
506に接続された受信部507、その受信信号からモ
ジュール501のIDなどの情報を弁別する弁別部50
8、その弁別した情報を出力する出力部509により構
成されている。
【0294】本実施の形態における通信方法は、図67
において、まず、モジュール(1)501に伝送すべき
データ(1)504が発生すると、他のモジュール
(2)、(3)、(4)、・・・は、データ(1)を受
信アンテナ502で受信し、送信アンテナ503で送信
してそのデータ(1)504の中継のみを行い、その中
が終わるまでは自モジュールでデータが発生しても中継
が禁止される。データ(1)504が終端のモジュール
まで中継され、受信装置505で受信された後、次に、
モジュール(3)501でデータ(3)504が発生し
たとすると、そのデータ(3)が同様に終端のモジュー
ルまで伝送される。その間、モジュール(4)501以
降のモジュールはデータ(3)504の中継のみを行
う。データ(3)504が受信装置505で受信された
後、モジュール(2)501でデータ(2)504が発
生すると、前述と同様にして伝送され、受信装置505
で受信される。受信装置505では、弁別部508によ
り受信データのIDを抽出し、そのデータがどのモジュ
ールから伝送されてきたかを判断できる。このように、
データが発生した順で、データの伝送が行われ、その伝
送中は、他のモジュールにおけるデータの受付は禁止さ
れ、そのデータの伝送処理に占有される。
【0295】以上のように、非同期方式では、同期のた
めのタイミング処理やデータ構造を任意に選べて簡単に
なるが、1モジュールでのデータが全モジュールを拘束
するため、データが各モジュールで頻繁に発生する場合
に、通信効率が劣化する。 (第43の実施の形態)図68は、本発明にかかる第4
3の実施の形態の通信符号化方法を説明する図である。
本実施の形態における通信方法も非同期方式により行う
ものである。図68において、前述の図67と同様に、
モジュール501が一定の間隔で道路(又は経路)に沿
って設置されており、各モジュール501は、識別子
(1)、(2)、(3)、(4)、・・・を持っている
とし、モジュール501はある一定の個数を単位として
(この単位をゾーンと呼ぶことにする)、識別子(1)
から順に矢印の方向へ信号を伝送するものとする。ま
た、いずれかのモジュール501に情報を送信する送信
装置510が設けられ、その送信装置510からモジュ
ール(1)501に、まず信号が送信される。この送信
装置510は、送信する情報を有する情報源514、そ
の情報に伝送しようとするモジュール501の識別子を
付加するID付加部513、識別子が付加された情報を
送信する送信部512、及び送信部512からの信号
を、モジュール(1)501に送信するための送信アン
テナ511により構成されている。
【0296】本実施の形態における通信方法は、図68
において、まず、送信装置510からモジュール(1)
501に伝送すべきデータ(1)504が送信される。
モジュール(1)501は、受信したデータが自分宛の
データであると認識し、そのデータ(1)504を処理
する。
【0297】次に、送信装置510からモジュール
(3)501に伝送すべきデータ(3)504が送信さ
れる。モジュール(1)501は自分宛のデータでない
と認識し、そのデータ(3)504を送信アンテナ50
3から送信する。モジュール(2)501は、そのデー
タ(3)504を受信アンテナ502で受信し、自分宛
のデータでないと認識し、そのデータ(3)504を送
信アンテナ503から送信する。モジュール(3)50
1は、そのデータ(3)504を受信し、自分宛のデー
タであると認識し、そのデータ(3)504を処理す
る。
【0298】次に、送信装置510からモジュール
(2)501に伝送すべきデータ(2)504が送信さ
れる。モジュール(1)501は自分宛のデータでない
と認識し、そのデータ(2)504を送信アンテナ50
3から送信する。モジュール(2)501は、そのデー
タ(2)504を受信アンテナ502で受信し、自分宛
のデータであると認識し、そのデータ(2)504を処
理する。
【0299】ここで、データの中継は、送信装置からデ
ータを受信した順に行われ、データの中継中は他のデー
タの中継などの処理は禁止される。このように、データ
が発生した順で、データの伝送が行われ、その伝送中
は、他のモジュールにおけるデータの受付は禁止され、
そのデータの伝送処理に占有される。
【0300】以上のように、非同期方式では、同期のた
めのタイミング処理やデータ構造を任意に選べて簡単に
なるが、1モジュールに対して送信されたデータが全モ
ジュールを拘束するため、データが各モジュール宛に頻
繁に送信される場合に、通信効率が劣化する。 (第44の実施の形態)図69は、本発明にかかる第4
4の実施の形態の通信符号化方法を説明する図である。
本実施の形態における通信方法も非同期方式により行う
ものである。図69において、前述の図67と同様に、
モジュール501が一定の間隔で道路(又は経路)に沿
って設置されており、各モジュール501は、識別子
(1)、(2)、(3)、(4)、・・・を持っている
とし、モジュール501はある一定の個数を単位として
(この単位をゾーンと呼ぶことにする)、識別子(1)
から順に矢印の方向へ信号を伝送するものとし、伝送の
終端に当たるモジュール501からの信号を受信する受
信装置505が設けられている。この受信装置505
は、受信アンテナ506、受信部507、受信弁別部5
17、出力部509により構成されている。また、いず
れかのモジュール501に情報を送信する送信装置51
0が設けられ、その送信装置510からモジュール
(1)501に、まず信号が送信される。この送信装置
510は、情報源514、送信弁別部518、送信部5
12、送信アンテナ511により構成されている。受信
装置505の受信弁別部517は、受信データが更に送
信装置510に送信すべきか否か等を識別するものであ
り、送信装置510の送信弁別部518は、送信データ
の発信元や送信先の識別等を行うものである。
【0301】本実施の形態では、更に、受信装置505
の出力部509から送信装置510の情報源514へ信
号が伝送される構成になっており、情報が各モジュール
501、受信装置505、送信装置510の順で矢印の
方向に循環するようになっている。
【0302】以上の構成により、第42や第43の実施
の形態における作用が実現できるとともに、伝送順序の
後方側から前方側、例えば、モジュール(3)501か
らモジュール(1)501への情報の伝送が、受信装置
505及び送信装置510を介して可能となる。 (第45の実施の形態)図70は、本発明にかかる第4
5の実施の形態の通信符号化方法を説明する図である。
本実施の形態における通信方法も非同期方式により行う
ものである。図70において、前述の図67と同様に、
モジュール501が一定の間隔で道路(又は経路)に沿
って設置されており、各モジュール501は、識別子
(1)、(2)、(3)、(4)、・・・を持っている
とし、モジュール501はある一定の個数を単位として
(この単位をゾーンと呼ぶことにする)、識別子(1)
から順に矢印の方向へ信号を伝送するものとし、伝送の
終端に当たるモジュール501からの信号を受信する受
信装置505が設けられている。この受信装置505
は、図67と同様に、受信アンテナ506、受信部50
7、弁別部508、出力部509により構成されてい
る。また、いずれかのモジュール501に情報を送信す
る送信装置510が設けられ、その送信装置510から
モジュール(1)501に、まず信号が送信される。こ
の送信装置510は、図68と同様に、情報源514、
ID付加部513、送信部512、送信アンテナ511
により構成されている。
【0303】本実施の形態では、更に、送受信アンテナ
516を有する移動体515が移動しながら、各モジュ
ール501に対して通信を行うことが可能である。
【0304】図70において、いま、移動体A515は
モジュール(3)501近くにあり、モジュール(3)
501と交信するとし、移動体B515はモジュール
(1)501近くにあり、モジュール(1)501と交
信するとし、移動体B515とモジュール(1)501
との交信の方が、移動体A515とモジュール(3)5
01との交信の方より先に開始されたとする。そうする
と、モジュール(1)501は、移動体B515との交
信データ(1)504を矢印の方向へ伝送する。この間
各モジュール501における交信、データ発生は禁止さ
れる。すなわち、移動体A515とモジュール(3)5
01との交信は、データ(1)504が受信装置505
に伝送されるまでできなくなる。
【0305】次に、データ(1)504が受信装置50
5で受信され、移動体A515とモジュール(3)50
1との交信が開始されたとする。そうすると、モジュー
ル(3)501は、移動体A515との交信データ
(3)504を矢印の方向へ伝送する。この間各モジュ
ール501における交信、データ発生は禁止される。こ
のとき、モジュール(2)501ではデータを発生させ
たい状態になったとしてもそれが禁止される。その後、
データ(3)504が受信装置505で受信されると、
モジュール(2)501はデータ(2)504を発生
し、そのデータ(2)504を矢印の方向へ伝送する。
【0306】このように、本実施の形態では、移動体5
15との交信データか、各モジュール501における発
生データかに関係なく、データの先着順に伝送され、1
つのデータの伝送中は、他のデータの処理が禁止され
る。
【0307】また、上記構成において、受信装置505
の弁別部508を図69の受信弁別部517に置き換
え、送信装置510のID付加部513を図69の送信
弁別部518に置き換え、更に、図69と同様に、受信
装置505の出力部509から送信装置510の情報源
514へ信号が伝送される構成とすれば、情報が各モジ
ュール501、受信装置505、送信装置510の順で
矢印の方向に循環でき、先行する移動体から後続の移動
体、例えば、移動体A515から移動体B515への通
信が可能となる。 (第46の実施の形態)図71は、本発明にかかる第4
6の実施の形態の通信符号化方法を説明する図である。
本実施の形態における通信方法は同期方式により行うも
のであり、また、データを他の装置へ送る場合である。
図71において、モジュール501が一定の間隔で道路
(又は経路)に沿って設置されており、各モジュール5
01は、識別子(1)、(2)、(3)、(4)、・・
・、(n)を持っているとする。また、ここでは、モジ
ュール501はn個を単位として(この単位をゾーンと
呼ぶことにする)、識別子(1)から順に矢印の方向へ
信号を伝送するものとし、その終端に当たるモジュール
(n)501からの信号を受信する受信装置505が設
けられている。この受信装置505は、モジュール
(n)501からの信号を受信するための受信アンテナ
506、その受信アンテナ506に接続された受信部5
07、その受信信号からモジュール501のIDなどの
情報を弁別する弁別部508、その弁別した情報を出力
する出力部509により構成されている。
【0308】また、通信における周期Tは、t0〜tn-1
のn個の期間から構成され、期間t0が書き込みモー
ド、期間t1〜tn-1が中継モードである。すなわち、期
間t0で、各モジュール501は、データを各々のフレ
ームに書き込む。このゾーン内通信の場合のフレーム構
造は、例えば図77に示すように、プリアンブル、フレ
ーム同期、フレーム制御、装置別データ、誤り訂正、ガ
ードタイムからなり、装置別データは、更に、1〜nの
n個のスロットを有し、そのスロット各々が、装置I
D、移動体ID、装置から移動体へのデータ、及び移動
体から装置へのデータを有する。更に、装置から移動体
へのデータは、移動体・外部(送信元)ID、自移動体
受信データ、誤り訂正、ガードタイムからなり、移動体
から装置へのデータは移動体・外部(送信先)ID、自
移動体送信データ、誤り訂正、ガードタイムからなる。
従って、各モジュール501は、このフレームの装置別
データの対応するスロットへデータを書き込むことにな
る。又、本実施の形態では、装置から移動体へのデータ
のスロットを用いることになる。
【0309】次に、期間t1で、データが書き込まれた
フレーム520をそれぞれ隣のモジュール501へ伝送
する。フレーム(1)520は、モジュール(1)50
1からモジュール(2)501へ、フレーム(2)52
0は、モジュール(2)501からモジュール(3)5
01へ、以下同様にフレーム520が送られる。すなわ
ち、矢印の方向に1フレームづつシフトしたことにな
る。同様にして、期間t2〜tn-1の各々において、各々
のフレーム520が順次シフトされる。このとき、モジ
ュール(n)まで送られたフレーム520は、受信装置
505へ送信され、期間tn-1において、フレーム
(1)520がモジュール(n)まで送られ、そのフレ
ーム(1)が更に受信装置505に送信される。
【0310】このようにして1周期の処理が終了する
と、期間t0(図ではtn)で、また各モジュール501
は、データを各々のフレームに書き込む。以下、上述の
処理が繰り返される。
【0311】以上により、どのモジュール501も書き
込みモード時にデータを書き込むことができ、しかも周
期T毎にデータの伝送及び書き込みできるので、前述し
た非同期方式のように、1つのデータのために長い間、
データ処理を待たなくてもすむ。 (第47の実施の形態)図72は、本発明にかかる第4
7の実施の形態の通信符号化方法を説明する図である。
本実施の形態における通信方法は同期方式により行うも
のであり、また、他の装置からのデータを受信する場合
である。図72において、モジュール501が一定の間
隔で道路(又は経路)に沿って設置されており、各モジ
ュール501は、識別子(1)、(2)、(3)、
(4)、・・・、(n)を持っているとする。また、こ
こでは、モジュール501はn個を単位として(この単
位をゾーンと呼ぶことにする)、識別子(1)から順に
矢印の方向へ信号を伝送するものとする。また、いずれ
かのモジュール501に情報を送信する送信装置510
が設けられ、その送信装置510からモジュール(1)
501に、まず信号が送信される。この送信装置510
は、送信する情報を有する情報源514、その情報に伝
送しようとするモジュール501の識別子を付加するI
D付加部513、識別子が付加された情報を送信する送
信部512、及び送信部512からの信号を、モジュー
ル(1)501に送信するための送信アンテナ511に
より構成されている。
【0312】前述の図71の場合と同様、通信における
周期Tは、t0〜tn-1のn個の期間から構成され、期間
t0が書き込みモード、期間t1〜tn-1 が中継モードで
ある。すなわち、期間t0 で、各モジュール501は、
データを各々のフレーム520から読み出す。また、こ
のゾーン内通信の場合のフレーム構造は、前述の図77
と同様であり、各モジュール501は、移動体から装置
へのデータのスロットを用いることになる。
【0313】次に、期間t1 で、送信装置510からフ
レーム(n)520を受信し、期間t2 で、フレーム
(n)520をモジュール(1)501からモジュール
(2)501へ伝送するとともに、送信装置510から
フレーム(n−1)520を受信する。次に、期間t3
で、フレーム(n)520をモジュール(2)501か
らモジュール(3)501へ、フレーム(n−1)52
0をモジュール(1)501からモジュール(2)50
1へ伝送するとともに、送信装置510からフレーム
(n−2)520を受信する。以下、同様にして、期間
tn で、期間t0 と同じ状態になり、各モジュール50
1は、データを各々のフレーム520から読み出す。そ
の後、以上の動作が繰り返される。
【0314】以上により、どのモジュール501も書き
込みモード時にデータを読み出すことができ、しかも周
期T毎にデータの伝送及び読み出しできるので、前述し
た非同期方式のように、1つのデータのために長い間、
データ処理を待たなくてもすむ。 (第48の実施の形態)図73は、本発明にかかる第4
8の実施の形態の通信符号化方法を説明する図である。
本実施の形態における通信方法は同期方式により行うも
のであり、上述の図71及び図72を組み合わせた構成
を有する。従って、データを他の装置へ送る場合、デー
タを他の装置から受信する場合の両方に対応する。図7
3において、モジュール501が一定の間隔で道路(又
は経路)に沿って設置されており、各モジュール501
は、識別子(1)、(2)、(3)、(4)、・・・、
(n)を持っているとする。また、ここでは、モジュー
ル501はn個を単位として(この単位をゾーンと呼ぶ
ことにする)、識別子(1)から順に矢印の方向へ信号
を伝送するものとし、その終端に当たるモジュール
(n)501からの信号を受信する受信装置505が設
けられている。この受信装置505は、図71と同様
に、受信アンテナ506、受信部507、弁別部50
8、出力部509により構成されている。また、いずれ
かのモジュール501に情報を送信する送信装置510
が設けられ、その送信装置510からモジュール(1)
501に、信号が送信される。この送信装置510は、
図72と同様に、情報源514、ID付加部513、送
信部512、送信アンテナ511により構成されてい
る。更に、受信装置505の出力部509から送信装置
510の情報源514へ信号が伝送される構成になって
おり、情報が各モジュール501、受信装置505、送
信装置510の順で矢印の方向に循環するようになって
いる。
【0315】本実施の形態では、期間t0 の書き込みモ
ードで、各モジュール501は、データを各々のフレー
ム520に書き込み、又はデータを各々のフレーム52
0から読み出す。期間t1〜tn-1の中継モードで、各フ
レーム520を隣のモジュール501へシフトしてデー
タを伝送し、この動作を周期Tで繰り返す。また、この
ゾーン内通信の場合のフレーム構造は、前述の図77と
同様であり、各モジュール501は、移動体から装置へ
のデータのスロット、装置から移動体へのスロットの両
方を用いることになる。
【0316】以上により、データを他の装置へ送る場
合、データを他の装置から受信する場合の両方に対応で
きるだけでなく、データの伝送方向と逆の方向に存在す
るモジュール501に対してもデータの伝送が行える。 (第49の実施の形態)図74は、本発明にかかる第4
9の実施の形態の通信符号化方法を説明する図である。
本実施の形態における通信方法は同期方式により行うも
のである。システム構成は、図70と同じであるが、周
期Tで同期をとりながらデータの伝送を行う点が、図7
0の場合と異なっている。すなわち、図70の場合は、
あるモジュール501で発生したデータは、そのデータ
がすべて伝送されるまで、他のモジュール501のデー
タ発生が禁止され、他のモジュール501で発生するデ
ータの伝送が待たされる状態になる。従って、その時伝
送されるデータのサイズが大きいほど待ち時間が長くな
る。
【0317】これに対して、本実施の形態においては、
モジュールの数のt期間からなる周期Tによりデータの
伝送が繰り返される。例えば、図74に示すように、期
間t0 でモジュール(1)501と移動体515との間
で交信が行われるとすると、そのデータサイズは期間t
内に伝送可能なサイズであり、そのデータが期間t0内
に終端のモジュールまで伝送される。次に、モジュール
(2)501でデータが発生すると、そのデータサイズ
も期間t内に伝送可能なサイズであり、そのデータが期
間t1 内に終端のモジュールまで伝送される。次に、モ
ジュール(3)501と移動体515との間で交信が行
われるとすると、そのデータサイズも期間t内に伝送可
能なサイズであり、そのデータが期間t2 内に終端のモ
ジュールまで伝送される。以下、同様の処理がモジュー
ルの数だけ繰り返され、周期Tでモジュール(1)50
1から再度始まる。このとき、前に伝送したデータが、
1回の伝送で終わらない場合は、次の周期でその続きの
データが伝送される。すなわち、期間t内に伝送可能な
サイズに分割されたデータが、周期T毎に伝送される。
【0318】以上のように、本実施の形態では、周期T
で各モジュール501に発生データの伝送が割り当てら
れるため、待ち時間は周期Tの一定時間となる。 (第50の実施の形態)図75は、本発明にかかる第5
0の実施の形態の通信符号化方法を説明する図である。
本実施の形態における通信方法は同期方式により行うも
のである。システム構成は、図74と同様であるが、本
実施の形態が図74と異なる点は、図74の場合が各々
の期間t毎に、1つのモジュールにおけるデータを終端
のモジュールまで伝送するのに対し、本実施の形態で
は、期間t0 でモジュール501と移動体515との交
信、あるいはモジュール501でのデータの発生が行わ
れ、その後、期間t1〜tn-1の間にそれらデータを終端
のモジュールに伝送する。又、このとき、送信装置51
0から受信したデータがあれば、そのデータも伝送され
る。以上の動作が周期Tで繰り返され、モジュール50
1と移動体515との交信データ、あるいはモジュール
501での発生データが周期T毎に受信装置505に伝
送される。 (第51の実施の形態)図76は、本発明にかかる第5
1の実施の形態の通信符号化方法を説明する図である。
本実施の形態における通信方法は同期方式により行うも
のである。システム構成は、図75と同様であるが、本
実施の形態が図75と異なる点は、図75の場合が、期
間t0 でモジュール501と移動体515との交信、あ
るいはモジュール501でのデータの発生が行われ、そ
の後、期間t1 〜tn-1 の間にそれらデータを終端のモ
ジュールに伝送する。又、このとき、送信装置510か
ら受信したデータがあれば、そのデータも伝送される。
これに対し、本実施の形態では、緊急信号を受信した場
合に対応する緊急モードを有している。すなわち、期間
t0 で、あるモジュール501が緊急信号を受信する
と、期間t1 以降、そのモジュール501のみ書き込
み、転送モードとなり、他のモジュール501は転送モ
ードのみとなる。従って、そのモジュール501は、続
いて受信される緊急情報を、次々と受信して伝送するこ
とが可能となる。
【0319】例えば、図76において、期間t0 モジュ
ール(1)501が移動体515から緊急信号(SOS
1−1)を受信すると、期間t1 以降、緊急モード(書
き込み/転送モード)になる。期間t1 で各モジュール
501はデータを隣のモジュール501へ転送し、モジ
ュール(1)501は、緊急信号を送信した移動体51
5から続けて送信されてくる緊急情報(SOS1−2)
を受信する。同様にして、t2 以降、データが転送さ
れ、モジュール(1)501は緊急情報(SOS1−3
以降)を受信する。
【0320】図80は、上記緊急モードのときに用いる
フレーム構造の一例を示す図である。基本的には図77
のフレーム構造と類似するが、緊急信号であることを識
別するための緊急事態用の優先度情報であるプライオリ
ティ設定用IDを有する点に特徴がある。また、ゾーン
外通信(後述)が行えるように、ゾーン同期とゾーンI
Dを有する。
【0321】以上により、本実施の形態においては、例
えば、事故などで車が停止し、その近傍に設置されてい
るモジュールに緊急信号を発信した場合、そのモジュー
ルから継続して緊急情報が、装置ID、ゾーンID、移
動体IDなどとともに受信装置などに伝送されるため、
事故点の位置、車の特定、事故状況などが迅速に把握で
き、事故に対するすばやい対応が可能となる。
【0322】次に、上記実施の形態の同期方式における
フレーム構造について、上述した以外の別の例を図面を
参照しながら説明する。
【0323】図78は、ゾーン外通信を行う場合のフレ
ーム構造を示す図である。図78におけるフレーム構造
は、図77のフレーム構造に、ゾーン同期、ゾーンI
D、ゾーン(送信元)ID、ゾーン(送信先)IDが付
加されている構成を有する。
【0324】図77の場合は、ゾーン間での同期がとれ
ず、またゾーンについての識別子がないため、例えば、
図75のシステム構成における1つの送信装置510、
受信装置505に対応するゾーン内での通信に限定され
る。これに対して、図78の場合は、ゾーン間での同期
を取ることができ、送信元や送信先のゾーンIDが有る
ので、どのゾーンからどのゾーンへのデータ伝送である
かが分かり、ゾーン間で通信が行える。このとき、モジ
ュールはゾーン内でしかリレー伝送できないので、送信
装置や受信装置がゾーン間の中継を行う。これによっ
て、遠く離れた場所間の通信をゾーン内の通信と同様に
簡単に行うことができる。
【0325】図79は、移動体と外部インフラとを接続
可能にするフレーム構造の一例を示す図である。図79
のフレーム構造が前述の図78のフレーム構造と異なる
点は、装置別データの装置から移動体へのデータ、移動
体から装置へのデータの部分であり、装置から移動体へ
のデータの部分は、外部インフラID、外部サービスI
D、サービス内容データ、誤り訂正、ガードタイムから
なり、移動体から装置へのデータの部分は、回線接続先
ID、外部インフラID、外部サービスID、サービス
指示データ、誤り訂正、ガードタイムからなる。これに
より、例えば外部インフラとして、銀行名、及び口座番
号を用いた高速道路などの通行料金の自動徴収などに適
用可能である。
【0326】図81は、例えば、広範囲な一定区域内の
道路全体の車の流れなどを集中的に管理する道路集中管
理局に、自動車から情報を提供するために用いるフレー
ム構造の一例を示す図である。従って、装置から移動体
へのデータの部分は、誤り訂正、ガードタイムからな
り、移動体から装置へのデータの部分は、自移動体車
速、方向、目的地、予定経路、誤り訂正、ガードタイム
からなる。これにより、道路における現在の自動車の流
れの状態だけでなく、将来の自動車の流れの状態を予測
することができる。
【0327】図82は、例えば、広範囲な一定区域内の
道路全体の車の流れなどを集中的に管理する道路集中管
理局から、自動車にナビゲーション用の情報を提供する
ために用いるフレーム構造の一例を示す図である。すな
わち、移動体から装置へのデータの部分は、誤り訂正、
ガードタイムからなり、装置から移動体へのデータの部
分は、渋滞情報、駐車場情報、気象情報、路面情報、動
的経路案内、所要時間情報、誤り訂正、ガードタイムか
らなる。これにより、運転者はどの経路を通れば最も速
く目的地に到着できるか、あるいは安全に到着できるか
などを把握することができる。又、通過地域の降雪、降
雨、霧などの気象状況、現在の通行止め、通行制限など
の運転に必要な情報が得られるので、運転者は道路状況
などに速やかに対応できる。。
【0328】図83は、例えば、広範囲な一定区域内の
道路全体の車の流れなどを集中的に管理する道路集中管
理局から、自動車に運転制御情報を提供するために用い
るフレーム構造の一例を示す図である。すなわち、移動
体から装置へのデータの部分は、誤り訂正、ガードタイ
ムからなり、装置から移動体へのデータの部分は、車速
(移動指示用)、方向(移動指示用)、緊急指示、経路
指示、誤り訂正、ガードタイムからなる。これにより、
運転者は、受信した指示に従って、車速、方向、経路な
どを変更すれば、判断に迷うことなく安全に、あるいは
最適に運転を行うことができる。
【0329】図84は、例えば、広範囲な一定区域内の
道路全体の車の流れなどを集中的に管理する道路集中管
理局と、自動車との間で情報交換するために用いるフレ
ーム構造の一例を示す図であり、図81、図82、及び
図83を組み合わせたものである。これにより、自動車
から現在の車速などが集中管理局に送信され、更に、そ
の情報に基づいて、自動車の運転に必要な各種情報を自
動車側に送信し、このように情報がフィードバックする
ので、より正確にきめの細かい交通管理、ナビゲーショ
ン、移動支援が行える。
【0330】図85は、例えば、広範囲な一定区域内の
道路全体の車の流れなどを集中的に管理する道路集中管
理局、各ゾーンの送信、受信装置、他の移動体などと、
自動車との間で情報交換するために用いるフレーム構造
の一例を示す図である。すなわち、装置から移動体への
データの部分は、移動体・外部(送信元)ID、見通し
外情報(音声)、見通し外情報(画像)、見通し外情報
(データ)、障害物情報(音声)、障害物情報(画
像)、障害物情報(データ)、誤り訂正、ガードタイム
からなり、移動体から装置へのデータの部分は、移動体
・外部(送信先)ID、収集情報、誤り訂正、ガードタ
イムからなる。
【0331】これにより、急カーブなど見通しの悪い場
所に設置されたカメラ、マイク、凍結などの道路状態を
計測する装置等、また、トンネル出入口、急斜面に沿っ
た道路などに設置されたカメラ、マイク、落石などを検
出するための重量センサ等、あるいは先行する自動車に
設置されているカメラ等から、それらにより得られた収
集情報を、受信装置、集中管理局に送信する。一方、こ
のようにして得られた情報を、それら情報の該当場所を
通過する前の自動車に送信することができる。その結
果、自動車の運転者は、前もって道路の状態を把握する
ことができ、安全運転を支援できる。例えば、見通し外
に、人や動物が道路上に存在しても、その場所に到達す
る前に分かるので、速やかに徐行運転、停止ができ、歩
行者などに対する安全が確保できる。
【0332】図86は、例えば、広範囲な一定区域内の
道路全体の車の流れなどを集中的に管理する道路集中管
理局と、自動車との間で情報交換、及び運転制御するた
めに用いるフレーム構造の一例を示す図である。すなわ
ち、装置から移動体へのデータの部分は、車速(移動制
御用)、方向(移動制御用)、緊急制御データ、誤り訂
正、ガードタイムからなり、移動体から装置へのデータ
の部分は、移動体車速、方向、目的地、希望経路、希望
到着時間、誤り訂正、ガードタイムからなる。
【0333】これにより、移動体から送信された目的
地、希望経路、希望到着時間、移動体の車速及び方向、
及び他の移動体からの移動状況に関する情報、道路の流
れの状態等に基づいて、集中管理局は、その移動体の車
速、方向の制御用データを移動体に対して送信し、その
データを受信した移動体は、車速、方向を自動制御す
る。また、このとき、前方で事故が発生したり、車間距
離が危険なほど小さくなったりした場合は、緊急制御デ
ータが送信され、そのデータに基づき移動体は危険を回
避する制御が行われる。
【0334】図87は、例えば、広範囲な一定区域内の
道路全体の車の流れなどを集中的に管理する道路集中管
理局、各ゾーンにおける送信、受信装置と、モジュール
との間で情報交換するために用いるフレーム構造の一例
を示す図である。すなわち、このフレーム構造は、モジ
ュールの故障診断用のためのものであり、プリアンブ
ル、フレーム同期、ゾーン同期、フレーム制御、故障箇
所迂回制御、装置別データ数制御機能、装置別データ、
誤り訂正、ガードタイムからなる。装置別データは、更
に、1〜nのn個のスロットを有し、そのスロット各々
が、装置ID、故障箇所検出ID、装置から移動体への
データ、移動体から装置へのデータ、からなり、装置か
ら移動体へのデータの部分及び移動体から装置へのデー
タの部分は、誤り訂正、ガードタイムのみからなる。
【0335】図88は、モジュール501が1車線に2
系列設置されている場合を示す図である。すなわち、モ
ジュール501を複数個設置したリレー式伝送システム
が、主装置群と予備装置群の2系統設置されている道路
において、常時は主装置群によりデータが伝送されてい
るとする。このとき、モジュール501xが故障したと
すると、この故障モジュールの情報が受信装置505に
伝送され、その情報が送信装置510に伝送される。そ
の後、送信装置510は、故障箇所迂回制御用のデータ
をモジュール501へ伝送し、予備装置群のモジュール
501のうち迂回伝送可能なモジュール501aを利用
してデータの伝送路を確保する。ここで、大多数のモジ
ュール501が故障したとすると、迂回路を確保するこ
とが困難になるが、その場合は、モジュール501を主
装置群から予備装置群に切り換える。
【0336】また、上記の説明では、常時は主装置群の
みを用いて伝送路を形成したが、主装置群と予備装置群
とを並行して使用するようにしてもよい。更に、上記の
説明では、ゾーン内でモジュールの故障に対応するとし
たが、集中管理局で対応する方法としてもよい。
【0337】また、図89は、モジュール501が1車
線に1系列設置されている場合を示す図である。すなわ
ち、モジュール501を複数個設置した伝送システムが
設置されている道路において、モジュール501xが故
障したとすると、この故障モジュールの情報が基地局5
30に伝送され、その情報に基づいて生成されたモジュ
ール制御情報が各モジュール501に伝送される。ここ
で、各モジュール501が、例えば前述した異なる周波
数を用いる伝送システムの場合は、故障モジュール50
1xの前後のモジュールであるモジュール501aの送
信周波数と、モジュール501bの受信周波数を変更さ
せる情報を、制御情報として伝送する。そうすると、デ
ータの伝送を、モジュール501aからモジュール50
1bへジャンプさせることができる。
【0338】このように、故障したモジュール、あるい
は物体が上部を覆って使用不能となったモジュールが、
伝送路上に発生した際、それを速やかに検出し、迂回経
路を確保することにより伝送路を正常に保持できるの
で、道路安全管理、運転支援などの信頼性が向上する。
尚、図88、図89における故障モジュールの検出は、
前述した検出信号のパターンを利用する方法などを用い
ればよい。
【0339】なお、上記符号化通信方法における実施の
形態では、データの伝送方法を詳しく説明しなかった
が、前述した伝送システムの方法がすべて適用可能であ
る。
【0340】また、上記符号化通信方法における実施の
形態では、同期をとるための基準信号について説明しな
かったが、各モジュール、移動体、送信、受信装置のそ
れぞれが、独立して同じ基準信号を持っていても良い
し、あるいは又、例えば、1つのモジュールが基準信号
を持ち、それを各モジュール、移動体等に伝送する方法
を用いてもよい。
【0341】また、上記符号化通信方法における実施の
形態では、移動体の検出を移動方向のみに限定して説明
したが、これに限らず、車線毎に複数列モジュールを設
置し、移動方向に対して横方向の移動、あるいは側方車
との車間距離を計測する構成としてもよい。この場合、
更に、車間距離の計測精度(分解能)を高くできるので
渋滞か衝突か等の区別をできるようにしてもよい。
【0342】また、上記実施の形態では、移動体に設置
する送受信アンテナの種類について説明していないが、
アンテナは一般的なものでもよいが、LCX(漏洩同軸
ケーブル)アンテナでもよい。この場合は、通信、分解
能が安定する。
【0343】また、上記符号化通信方法における実施の
形態において、集中管理局が各ゾーンにおける状態情報
を収集し、各ゾーンの機能障害をチェックするようにし
て、自然災害などの発生を中継できるようにしてもよ
い。このとき、積雪センサ、雨量センサ、圧力センサ、
カメラなどを設置し、災害状況が把握できる構成として
もよい。
【0344】また、上記実施の形態において、移動体
側、あるいは集中管理局側に大容量記録装置を設けて、
過去の移動記録、道路状況等を記録する構成とすれば、
次の移動の際にそのデータを利用することができ便利で
ある。
【0345】また、上記実施の形態において、移動体と
ジュールとの間で交信要求があるかないかを、常時ポー
リングしておき、交信要求が発生した場合に、データの
スロットを有するフレーム構造を用いて通信を行うよう
にしてもよい。このようにすることにより、ポーリング
に用いるフレーム構造のデータ量が少ないので伝送時間
が短くてすみ、待ち時間を短く出来る。
【0346】また、上記実施の形態では、主に移動体と
受信装置、あるいは集中管理局との通信を例に説明した
が、これに限らず、移動体間で情報の交換を行う構成と
しても良い。その場合、一般に先行する移動体の方が道
路情報を早く得られるので、先行車から後続車への通信
が中心になる。
【0347】
【発明の効果】以上述べたところから明らかなように本
発明は、非同期通信方式によれば、簡単な処理でデータ
の発生順に道路に沿ってデータを伝送することができ
る。
【0348】また、伝送経路の発端と終端とを外部装置
により接続することにより、データの伝送を循環させる
ことができ、一方向通信の場合でも後方のモジュールに
データを伝送できる。
【0349】また、同期通信方式によれば、一定周期で
データの交信、伝送を行うことができる。
【0350】また、緊急事態用の優先度情報を受信した
際に、それを受信したモジュールのみ受信可能とし、他
のモジュールを転送モードのみとすることにより、緊急
情報を継続して受信伝送できる。その結果、緊急事態に
対する速やかな対応が可能となる。
【0351】また、ゾーン間でのデータ伝送を行うため
のフレーム構造とすることにより、広範囲の通信が可能
となる。
【0352】また、データを外部インフラと接続可能な
フレーム構造とすることにより、外部インフラで提供さ
れる各種のサービスを受けることが可能となる。
【0353】また、通信データを交通管理に関する情
報、ナビゲーションに関する情報、移動支援に関する情
報とすることにより、道路の集中管理、移動体に対する
ナビゲーション、移動支援が迅速、正確に行えるように
なり、信頼性が向上する。
【0354】また、通信データを交通安全に関する情報
とすることにより、交通安全、安全移動支援の情報を的
確に与えることができる。
【0355】また、通信データを自動運転に関する情
報、及び制御情報とすることにより、広範囲で汎用性の
高い自動運転化が可能となる。
【0356】また、故障モジュールを迂回して伝送経路
を確保できるようにすることにより、移動経路上で事故
や災害が発生しても、伝送経路を高信頼性で確保でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の伝送システムの第1の実施の形態に用
いられるモジュールの構成図である。
【図2】(a)は同実施の形態における伝送システムの
例を示す図であり、(b)は同システムの動作説明図で
ある。
【図3】複数のモジュール11の設置例を示す図であ
る。
【図4】本発明の伝送システムの第2の実施の形態に用
いられるモジュールの構成図である。
【図5】同実施の形態における伝送システムの動作説明
図である。
【図6】本発明の伝送システムの第3の実施の形態に用
いられるモジュールの構成図である。
【図7】モジュール11[i]の種類の数iと搬送周波数
はどのようにして設定されるのかについての説明図であ
る。
【図8】本発明の伝送システムの第4の実施の形態に用
いられるモジュールの構成図である。
【図9】同実施の形態における伝送システムの動作説明
図である。
【図10】本発明の伝送システムの第5の実施の形態の
一部の構成図である。
【図11】本実施の形態における複数のモジュール11
cの設置例を示す図である。
【図12】本実施の形態における複数のモジュール11
cの別の設置例を示す図である。
【図13】本発明の伝送システムの第6の実施の形態の
一部の構成図である。
【図14】本発明の伝送システムの第7の実施の形態の
構成図である。
【図15】各モジュールが同一の交信時間帯に移動体と
交信する方式における時間帯の例を示した図である。
【図16】各モジュールが固有の交信時間帯に移動体と
交信する方式における時間帯の例を示した図である。
【図17】移動体23bから放射される電波の出力制限
により交信先のモジュールを制限する方式の説明図であ
る。
【図18】本発明の伝送システムの第8の実施の形態の
一部の構成図である。
【図19】本発明の伝送システムの第9の実施の形態の
一部の構成図である。
【図20】本発明の伝送システムの第10の実施の形態
の一部の構成図である。
【図21】本発明の伝送システムの第11の実施の形態
の一部の構成図である。
【図22】移動体検出部75の構成例を示す図である。
【図23】本発明の伝送システムの第12の実施の形態
の一部の構成図である。
【図24】車間距離を計測する場合の動作説明図であ
る。
【図25】本発明にかかる第13の実施の形態の移動体
支援システムの構成図である。
【図26】本発明にかかる第14の実施の形態の移動体
支援システムの構成図である。
【図27】本発明にかかる第15の実施の形態の移動体
支援システムの構成図である。
【図28】本発明にかかる第16の実施の形態の移動体
支援システムの構成図である。
【図29】本発明にかかる第17の実施の形態の移動体
支援システムの構成図である。
【図30】本発明にかかる第18の実施の形態の移動体
支援システムの構成図である。
【図31】本発明にかかる第19の実施の形態の移動体
支援システムの構成図である。
【図32】本発明にかかる第20の実施の形態の移動体
支援システムの構成図である。
【図33】本発明にかかる第21の実施の形態の移動体
支援システムの構成図である。
【図34】本発明にかかる第22の実施の形態の移動体
支援システムの構成図である。
【図35】本発明にかかる第23の実施の形態の移動体
支援システムの構成図である。
【図36】本発明にかかる第24の実施の形態の移動体
支援システムの構成図である。
【図37】本発明にかかる第25の実施の形態の移動体
支援システムの構成図である。
【図38】本発明にかかる第26の実施の形態の移動体
支援システムの構成図である。
【図39】本発明にかかる第27の実施の形態の移動体
支援システムの構成図である。
【図40】本発明にかかる第28の実施の形態の移動体
支援システムの構成図である。
【図41】本発明にかかる第29の実施の形態の移動体
検出装置の構成図である。
【図42】本発明にかかる第30の実施の形態の移動体
検出装置の構成図である。
【図43】本発明にかかる第31の実施の形態の移動体
検出装置の構成図である。
【図44】本発明にかかる第32の実施の形態の移動体
検出装置の構成図である。
【図45】同第32の実施の形態における車間距離計測
を説明する図である。
【図46】本発明にかかる第33の実施の形態の移動体
検出装置の構成図である。
【図47】同第33の実施の形態における移動体の速度
及び車間距離計測を説明する図である。
【図48】本発明にかかる第34の実施の形態の移動体
検出装置の構成図である。
【図49】本発明にかかる第35の実施の形態の移動体
検出装置の構成図である。
【図50】同第35の実施の形態における移動体の速度
及び車間距離計測を説明する図である。
【図51】本発明にかかる第36の実施の形態の移動体
検出装置の構成図である。
【図52】本発明にかかる第37の実施の形態の移動体
検出装置の構成図である。
【図53】本発明にかかる第38の実施の形態の移動体
検出装置の構成図である。
【図54】本発明にかかる第39の実施の形態の移動体
検出装置の構成図である。
【図55】本発明にかかる第40の実施の形態の移動体
検出装置の構成図である。
【図56】上記第29の実施の形態の別の一例を示す構
成図である。
【図57】上記第29の実施の形態の別の一例を示す構
成図である。
【図58】上記第30の実施の形態の別の一例を示す構
成図である。
【図59】上記第31の実施の形態の別の一例を示す構
成図である。
【図60】上記第34の実施の形態の別の一例を示す構
成図である。
【図61】上記第36の実施の形態の別の一例を示す構
成図である。
【図62】上記第37の実施の形態の別の一例を示す構
成図である。
【図63】上記第38の実施の形態の別の一例を示す構
成図である。
【図64】上記第39の実施の形態の別の一例を示す構
成図である。
【図65】上記第39の実施の形態の別の一例を示す構
成図である。
【図66】本発明における検出エネルギーとして磁気を
用いる場合の要点を説明する図である。
【図67】本発明にかかる第42の実施の形態の通信符
号化方法を説明する図である。
【図68】本発明にかかる第43の実施の形態の通信符
号化方法を説明する図である。
【図69】本発明にかかる第44の実施の形態の通信符
号化方法を説明する図である。
【図70】本発明にかかる第45の実施の形態の通信符
号化方法を説明する図である。
【図71】本発明にかかる第46の実施の形態の通信符
号化方法を説明する図である。
【図72】本発明にかかる第47の実施の形態の通信符
号化方法を説明する図である。
【図73】本発明にかかる第48の実施の形態の通信符
号化方法を説明する図である。
【図74】本発明にかかる第49の実施の形態の通信符
号化方法を説明する図である。
【図75】本発明にかかる第50の実施の形態の通信符
号化方法を説明する図である。
【図76】本発明にかかる第51の実施の形態の通信符
号化方法を説明する図である。
【図77】本発明の同期方式におけるフレーム構造の一
例を示す図である。
【図78】本発明の同期方式におけるフレーム構造の別
の一例を示す図である。
【図79】本発明の同期方式におけるフレーム構造の別
の一例を示す図である。
【図80】図76の通信符号化方法におけるフレーム構
造の一例を示す図である。
【図81】本発明の同期方式におけるフレーム構造の別
の一例を示す図である。
【図82】本発明の同期方式におけるフレーム構造の別
の一例を示す図である。
【図83】本発明の同期方式におけるフレーム構造の別
の一例を示す図である。
【図84】本発明の同期方式におけるフレーム構造の別
の一例を示す図である。
【図85】本発明の同期方式におけるフレーム構造の別
の一例を示す図である。
【図86】本発明の同期方式におけるフレーム構造の別
の一例を示す図である。
【図87】本発明の同期方式におけるフレーム構造の別
の一例を示す図である。
【図88】故障モジュールを検出した際に、図87のデ
ータを用いて通信経路を変更する方法の一例を示す図で
ある。
【図89】故障モジュールを検出した際に、図87のデ
ータを用いて通信経路を変更する方法の別の一例を示す
図である。
【符号の説明】
11,11a,11[i],11b,11c,11a
[i],11d,11e,11f,11g,11h,11
i,11j,11k…モジュール 12,12[1]〜12[i],12b…入力信号 13,13a,13b…受信部 14,14a,14b…送信部 15,15[1]〜15[j],15b…出力信号 16…(道路の)1車線 17…(道路の1車線の)中央線 18,18[i]…受信アンテナ 19,19[i]…入力信号 20,20[i]…受信部 21,21[i]…送信部 22,22[i]…出力信号 23,23[i]…送信アンテナ 24…送信エリア 25,25a,25b,25c,25d,25e…第1
の受信部 26,26a,26b,26c,26d,26e…第1
の入力信号 27,27a,27b,27c,27d,27e…第2
の送信部 28,28a,28b,28c,28d,28e…第2
の出力信号 29,29a,29b,29c,29d,29e…第2
の受信部 30,30a,30b,30c,30d,30e…第2
の入力信号 31,31a,31b,31c,31d,31e…第1
の送信部 32,32a,32b,32c,32d,32e…第1
の出力信号 33,33a,33b,33c,33d,33e,33
f,33g…移動体 34,34a,34b,34c,34d…受信部 35,35a,35b,35c,35d…入力信号 36,36a,36b,36c,36d…送信部 37,37a,37b,37c,37d…出力信号 38[i],38a…第1の受信アンテナ 39[i],39a…第1の受信部 40[i],40a…第1の入力信号 41[i],41a…第2の送信部 42[i],42a…第2の出力信号 43[i]…第2の送信アンテナ 44[i]…第2の受信アンテナ 45[i],45a…第2の受信部 46[i],46a…第2の入力信号 47[i],47a…第1の送信部 48[i],48a…第1の出力信号 49[i],49a…第1の送信アンテナ 50…受信アンテナ 51,51a…受信部 52,52a…入力信号 53…周波数切換部 54,54a…送信部 55,55a…出力信号 56…送信アンテナ 57…基準信号生成部 58…同期信号 59…基準信号 60,60a…同期信号生成部 61…弁別部 62…出力部 63…入出力信号 64…優先度情報検出部 65…優先度情報付加部 66…送受心アンテナ 67…送受心アンテナ 68…移動体宛信号抽出部 69…受領通知抽出部 70…受領済み情報削除部 71…モジュール識別子付加部 72…一般情報抽出部 73…自己情報抽出部 74…移動体識別子付加部 75…移動体検出部 76…移動体検出情報生成部 77…重量計測部 78,78a,78b…判定部 79…レーザー放出部 80…レーザー検出部 81…磁界発生部 82…磁界変化検出部 83…移動体識別子送信部 84…移動体識別子受信部 85…識別子検出部 86…車間距離計測部 301 移動体 302、351 検出源 303 情報収集装置 304 情報提供装置 305、306 検出源装置 311 検出部 312 演算処理部 317 表示部 318 移動制御部 331 移動情報処理部 341 移動体用情報源 352 検出源制御部 401 エネルギー収集部 402 エネルギー変換部 403 エネルギー変換制御部 404 エネルギー放射部 405 エネルギー発射部 411 移動体検出部 412 データ書き込み部 415 クロック 431 通信モード変換部 445 ID発生部 462 移動体情報発生部 501 モジュール 502、506 受信アンテナ 503、511 送信アンテナ 505 受信装置 507 受信部 508 弁別部 510 送信装置 512 送信部 513 ID付加部 514 情報源 515 移動体 516 送受信アンテナ 530 基地局
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04B 10/22 H04L 12/28

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の経路における異なる位置に設置さ
    れた複数のモジュールを備え、前記複数のモジュールの
    各々は、所定の無線方式に従って、入力信号を受信する
    受信手段及び前記入力信号に基づいて出力信号を送信す
    る送信手段を有する伝送システムの通信符号化方法であ
    って、 前記複数のモジュールの各々が非同期又は同期を取りな
    がら信号を受信及び送信することにより、前記信号に含
    まれる情報の全部又は一部が前記所定の経路の全部又は
    一部に沿って伝送されることを特徴とする通信符号化方
    法。
  2. 【請求項2】 所定の経路における異なる位置に設置さ
    れた複数のモジュールを備え、前記複数のモジュールの
    各々は、電波通信方式に従って、入力信号を受信する受
    信手段及び前記入力信号に基づいて出力が少なくとも1
    個のモジュールにより受信可能な出力信号を送信する送
    信手段を有する伝送システムの通信符号化方法であっ
    て、 前記複数のモジュールの各々が非同期又は同期を取りな
    がら信号を受信及び送信することにより、前記信号に含
    まれる情報の全部又は一部が前記所定の経路の全部又は
    一部に沿って伝送されることを特徴とする通信符号化方
    法。
  3. 【請求項3】 所定の経路における異なる位置に設置さ
    れた複数のモジュールを備え、前記複数のモジュールの
    各々は、電波通信方式に従って、所定の搬送周波数の電
    波の入力信号を受信する受信手段及び前記入力信号に基
    づいて前記所定の搬送周波数とは異なる搬送周波数の電
    波の出力信号を送信する送信手段を有する伝送システム
    の通信符号化方法であって、 前記複数のモジュールの各々が非同期又は同期を取りな
    がら信号を受信及び送信することにより、前記信号に含
    まれる情報の全部又は一部が前記所定の経路の全部又は
    一部に沿って伝送されることを特徴とする通信符号化方
    法。
  4. 【請求項4】 所定の経路における異なる位置に設置さ
    れた複数のモジュールを備え、前記複数のモジュールの
    各々は、所定の無線方式に従って、入力信号を受信する
    受信手段及び前記入力信号に基づいて出力信号を送信す
    る送信手段を有し、更に、前記所定の経路を移動する移
    動体が存在するか否かを検出する移動体検出手段を有す
    る伝送システムの通信符号化方法であって、 前記複数のモジュールの各々が非同期又は同期を取りな
    がら信号を受信及び送信することにより、前記信号に含
    まれる情報の全部又は一部が前記所定の経路の全部又は
    一部に沿って伝送されることを特徴とする通信符号化方
    法。
  5. 【請求項5】 前記複数のモジュールの各々が有する受
    信手段は、その受信手段を有する当該モジュールと隣接
    する別のモジュールが有する送信手段から送信される出
    力信号を、前記入力信号として受信し、 前記複数のモジュールの各々が有する送信手段は、その
    送信手段を有する当該モジュールと隣接し、当該モジュ
    ールが有する受信手段により入力信号として受信された
    出力信号を送信した送信手段を有するモジュールと異な
    る少なくとも1つの他のモジュールが有する受信手段に
    より受信されるように、前記出力信号を送信することを
    特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の通信符号化
    方法。
  6. 【請求項6】 前記複数のモジュールの各々が有する受
    信手段は、その受信手段を有する当該モジュールと隣接
    する別のモジュールが有する送信手段から送信される出
    力信号と、当該モジュールと隣接し前記別のモジュール
    とは異なる少なくとも1つの他のモジュールが有する送
    信手段から送信される出力信号とを、前記入力信号とし
    て受信し、 前記複数のモジュールの各々が有する送信手段は、その
    送信手段を有する当該モジュールと隣接し、当該モジュ
    ールが有する受信手段により入力信号として受信された
    出力信号を送信した送信手段を有するモジュールと異な
    る少なくとも1つの他のモジュールが有する受信手段に
    より受信されるように、前記出力信号を送信することを
    特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の通信符号化
    方法。
  7. 【請求項7】 所定の経路における異なる位置に設置さ
    れた複数のモジュールを備え、 前記複数のモジュールの各々は、第1の無線方式に従っ
    て、別のモジュールから第1の入力信号を受信する第1
    の受信手段及び前記第1の入力信号に基づいて第1の出
    力信号を送信する第1の送信手段を有し、更に、第2の
    無線方式に従って、前記所定の経路を移動する移動体か
    ら第2の入力信号を受信する第2の受信手段及び/又は
    前記移動体に第2の出力信号を送信する第2の送信手段
    を有するリレー式伝送システムの通信符号化方法であっ
    て、 前記複数のモジュールの各々が非同期又は同期を取りな
    がら信号を受信及び送信することにより、前記信号に含
    まれる情報の全部又は一部が前記所定の経路の全部又は
    一部に沿って伝送されることを特徴とする通信符号化方
    法。
  8. 【請求項8】 前記複数のモジュールの各々が有する第
    1の受信手段は、その第1の受信手段を有する当該モジ
    ュールと隣接する別のモジュールが有する第1の送信手
    段から送信される第1の出力信号を、前記第1の入力信
    号として受信し、 前記複数のモジュールの各々が有する第1の送信手段
    は、その第1の送信手段を有する当該モジュールと隣接
    し、当該モジュールが有する第1の受信手段により第1
    の入力信号として受信された第1の出力信号を送信した
    第1の送信手段を有するモジュールと異なる少なくとも
    1つの他のモジュールが有する第1の受信手段により受
    信されるように、前記第1の出力信号を送信することを
    特徴とする請求項7に記載の通信符号化方法。
  9. 【請求項9】 前記複数のモジュールの各々が有する第
    1の受信手段は、その第1の受信手段を有する当該モジ
    ュールと隣接する別のモジュールが有する第1の送信手
    段から送信される第1の出力信号と、当該モジュールと
    隣接し前記別のモジュールとは異なる少なくとも1つの
    他のモジュールが有する第1の送信手段から送信される
    第1の出力信号とを、前記第1の入力信号として受信
    し、 前記複数のモジュールの各々が有する第1の送信手段
    は、その第1の送信手段を有する当該モジュールと隣接
    し、当該モジュールが有する第1の受信手段により第1
    の入力信号として受信された第1の出力信号を送信した
    第1の送信手段を有するモジュールと異なる少なくとも
    1つの他のモジュールが有する第1の受信手段により受
    信されるように、前記第1の出力信号を送信することを
    特徴とする請求項7に記載の通信符号化方法。
  10. 【請求項10】 前記複数のモジュールの各々が有する
    第2の送信手段は、その第2の送信手段を有する当該モ
    ジュールが有する第1の受信手段により受信された第1
    の入力信号に基づいて、前記第2の出力信号を送信し、 前記複数のモジュールの各々が有する第1の送信手段
    は、その第1の送信手段を有する当該モジュールが有す
    る第1及び第2の受信手段により受信された第1及び第
    2の入力信号に基づいて、前記第1の出力信号を送信す
    ることを特徴とする請求項7〜9のいずれかに記載の通
    信符号化方法。
  11. 【請求項11】 前記複数のモジュールの各々が有する
    第1の送信手段により送信される第1の出力信号には、
    その第1の出力信号を送信した当該モジュールを識別す
    るためのモジュール識別子が含まれていることを特徴と
    する請求項7〜10のいずれかに記載の通信符号化方
    法。
  12. 【請求項12】 前記複数のモジュールの各々が有する
    第2の受信手段により受信される第2の入力信号には、
    その第2の入力信号を発信した移動体を識別するための
    移動体識別子が含まれていることを特徴とする請求項7
    〜11のいずれかに記載の通信符号化方法。
  13. 【請求項13】 前記複数のモジュールの各々は、当該
    モジュールが有する第1及び/又は第2の受信手段によ
    り受信される第1及び/又は第2の入力信号から、所定
    の優先度情報を検出する優先度情報検出手段を更に備
    え、 当該モジュールが有する第1及び/又は第2の送信手段
    は、更に前記優先度情報検出手段の検出結果に基づい
    て、前記第1及び/又は第2の出力信号を送信すること
    を特徴とする請求項7〜12のいずれかに記載の通信符
    号化方法。
  14. 【請求項14】 前記移動体は、前記第2の送信手段か
    ら送信される当該移動体が有する受信手段により受信さ
    れる第2の出力信号から、当該移動体宛の情報を抽出す
    る抽出手段を備え、 前記移動体が有する送信手段から前記第2の受信手段に
    送信される第2の入力信号には、前記抽出手段により抽
    出された情報がどの情報であるかを識別することができ
    る抽出済み情報が含まれ、 前記複数のモジュールの各々が有する第1の送信手段
    は、更に前記抽出済み情報に基づいて、前記第1の出力
    信号を送信することを特徴とする請求項7〜13のいず
    れかに記載の通信符号化方法。
  15. 【請求項15】 前記複数のモジュールの各々が有する
    第1の受信手段は、電波通信方式に従って、所定の搬送
    周波数の電波の前記第1の入力信号を受信し、 前記複数のモジュールの各々が有する第1の送信手段
    は、電波通信方式に従って、前記所定の搬送周波数とは
    異なる搬送周波数の電波の前記第1の出力信号を送信す
    ることを特徴とする請求項7〜14のいずれかに記載の
    通信符号化方法。
  16. 【請求項16】 前記複数のモジュールの各々が有する
    第1の受信手段は、電波通信方式に従って、前記第1の
    入力信号を受信する指向性のある第1の受信アンテナが
    接続された第1の無線受信手段であり、 前記複数のモジュールの各々が有する第2の受信手段
    は、電波通信方式に従って、前記第2の入力信号を受信
    する指向性のある第2の受信アンテナが接続された第2
    の無線受信手段であり、 前記複数のモジュールの各々が有する第1の送信手段
    は、電波通信方式に従って、前記第1の出力信号を送信
    する指向性のある第1の送信アンテナが接続された第1
    の無線送信手段であり、 前記複数のモジュールの各々が有する第2の送信手段
    は、電波通信方式に従って、前記第2の出力信号を送信
    する指向性のある第2の送信アンテナが接続された第2
    の無線送信手段であることを特徴とする請求項7〜14
    のいずれかに記載の通信符号化方法。
  17. 【請求項17】 前記複数のモジュールの各々が有する
    第1及び第2の受信手段は、電波通信方式に従って、前
    記第1及び第2の入力信号を受信する無線受信手段を共
    有し、 前記複数のモジュールの各々が有する第1及び第2の送
    信手段は、電波通信方式に従って、前記第1及び第2の
    出力信号を送信する無線送信手段を共有することを特徴
    とする請求項7〜16のいずれかに記載の通信符号化方
    法。
  18. 【請求項18】 モジュール間の通信が非同期の場合
    は、所定数のモジュールで形成されるゾーンにおいて、
    伝送すべき情報の発信元となるモジュールから、その情
    報が前記ゾーン内で伝送された後、次の伝送すべき情報
    の発信元となるモジュールから、その情報が前記ゾーン
    内で伝送され、以降、同様に伝送すべき情報の発生順
    に、前記情報が前記ゾーン内を伝送されることを特徴と
    する請求項1〜17のいずれかに記載の通信符号化方
    法。
  19. 【請求項19】 同期を取りながら行う通信の1周期
    が、前記移動体と前記モジュールとの間の通信を行う交
    信期間と、前記モジュール間で伝送を行う伝送期間とを
    有することを特徴とする請求項1〜17のいずれかに記
    載の通信符号化方法。
  20. 【請求項20】 通信におけるデータ構造を、前記複数
    のうち所定数のモジュール毎を1フレーム単位として、
    それらモジュールに対応する所定数のデータスロットを
    有するデータ構造とすることを特徴とする請求項19記
    載の通信符号化方法。
  21. 【請求項21】 各データスロットが、少なくとも前記
    モジュール識別子と、移動体識別子と、前記移動体に関
    連する情報を含むデータとを有することを特徴とする請
    求項20記載の通信符号化方法。
  22. 【請求項22】 各データスロットが、前記移動体から
    前記モジュールへの通信に用いる第1のスロットと、前
    記モジュールから前記移動体への通信に用いる第2のス
    ロットとを有するものであり、前記第1のスロットが、
    少なくとも前記モジュール識別子と、移動体識別子と、
    前記モジュールから前記移動体に送信するデータとを有
    し、前記第2のスロットが、少なくとも前記移動体から
    前記モジュールに送信するデータを有することを特徴と
    する請求項20記載の通信符号化方法。
  23. 【請求項23】 所定数のモジュールを1つの単位とし
    てゾーンを形成し、各ゾーン間を中継伝送する場合であ
    って、前記データスロットがゾーン識別子を有すること
    を特徴とする請求項21、又は22記載の通信符号化方
    法。
  24. 【請求項24】 通信の同期を取るための同期クロック
    は、全ての前記移動体及び前記モジュールに設けられた
    同じクロックを発生させるクロック発生手段から各々前
    記移動体及び前記モジュールに供給されることを特徴と
    する請求項19〜23のいずれかに記載の通信符号化方
    法。
  25. 【請求項25】 通信の同期を取るための同期クロック
    は、所定の前記モジュールから、残りの他の前記移動体
    及び前記モジュールに伝送されることを特徴とする請求
    項19〜23のいずれかに記載の通信符号化方法。
  26. 【請求項26】 データスロットに含まれる前記データ
    が、外部インフラのサービス、交通管理、ナビゲーショ
    ン、移動支援、安全移動支援、及び自動運転のそれぞれ
    に関する情報のうちのいずれか、あるいはそれらのいく
    つかを組合せた情報を有することを特徴とする請求項1
    9〜25のいずれかに記載の通信符号化方法。
  27. 【請求項27】 データスロットに含まれる前記データ
    が、故障したモジュールの識別子を有することを特徴と
    する請求項19〜26のいずれかに記載の通信符号化方
    法。
  28. 【請求項28】 データスロットに含まれる前記データ
    が、優先度設定用の識別子、緊急情報を有することを特
    徴とする請求項19〜25のいずれかに記載の通信符号
    化方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007191151A (ja) * 1998-08-27 2007-08-02 Hiroyuki Maeda 車両の制御装置
WO2022149333A1 (ja) * 2021-01-05 2022-07-14 日本電気株式会社 受光装置および通信装置

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