【発明の詳細な説明】
通信チャネルをモニタする方法
発明の分野
本発明は一般的には通信システムの分野に関し、特に本発明は通信チャネルの
モニタリングに関する。
発明の背景
最近、家庭とビジネスで見出される2つの情報サービスにはテレビジョン又は
ビデオサービスおよび電話サービスを含む。他の情報サービスにはデジタルデー
タ転送を含み、これはしばしば電話サービスに接続されたモデムを用いて達成さ
れる。ここでの電話に対するすべての更なる引用には、電話サービスとデジタル
データ転送サービスを含む。
電話とビデオの各信号の特性は異なっており、したがって電話とビデオの各ネ
ットワークは異なる設計がなされる。例えば、電話情報は、ビデオ信号に対する
帯域幅と比較したとき、比較的狭い帯域を占有する。更に、電話信号は低周波数
であるのに対し、NTSC基準ビデオ信号は 50MHzより高いキャリア周波数で伝送さ
れる。したがって電話伝送ネットワークはオーディオ周波数で動作する比較的狭
い帯域幅システムであり、このシステムは通常壁受側接合ボックスから降下する
ねじれたワイヤによって顧客にサービスする。他方、ケーブルテレビジョンサー
ビスは広帯域であり、従来の非常に高い周波数のテレビジョン受信器と両立しう
る信号を達成するために種々の周波数キャリア混合方法を組み込む。ケーブルテ
レビジョンシステム又はビデオサービスは典型的には各個々家庭又はビジネスへ
のシールドされたケーブルサービス接続を通してケーブルテレビジョン会社によ
って提供される。
電話及びビデオサービスを単一のネットワークに組合せる1つの試みは、“光
通信ネットワーク”と題する Balanceへの米国特許 4,977,593号に記載されてい
る。Balanceには中央局に配置された光源を有する受動的光通信網が記載されて
いる。該光源は光ファイバーに沿って時分割多重光信号を送信し、この信号はい
くつかの個別的ファイバーをサービスする支所間の一連のスプリッタによって後
で分割される。該ネットワークは同じ光学的経路を介して、デジタル音声データ
が支所から中央局まで伝送されるのを許容する。更に Balanceは付加的な波長が
デジタル多重を介して該ネットワークへ、ケーブルテレビジョンのようなサービ
スを加えるために利用されうることを示している。
James A.Chiddixと David M.Pangracによる“ファイバー“バックボーン:進
化論的なケーブルTVネットワークアーキテクチャに対する提案”と題する1988年
NCTAテクニカルペーパには、ハイブリッド光ファイバー/同軸ケーブルテレビジ
ョン(CATV)システムのアーキテクチャについて記載されている。該アーキテク
チャは既存の同軸CATVネットワークで構成する。該アーキテクチャは既存のCATV
分配システムにおけるヘッドエンドからいくつかのフィードポイントへの直接的
光ファイバー経路の使用を含む。
“光波伝送ラインを用いたCATV分配ネットワーク”と題するPidgeonに対する
米国特許第 5,153,763号には、ヘッドエンドから複数の加入者への広帯域多重チ
ャネルCATV信号の分配に対するCATVネットワークについて記載されている。ヘッ
ドエンドにおける電気から光へのトランスミッタおよびファイバーノードにおけ
る光から電気へのレシーバは、広帯域CATV電気信号に対応する光信号を発射させ
かつ受信する。光ファイバーノードからの分配は、同軸ケーブルの伝送ラインに
沿って電気信号を送信することによって得られる。該システムは、すべての又は
一部の広帯域CATV信号を1オクターブより小さい周波数範囲にブロック変換する
ことによって、送信された広帯域CATV信号のひずみを減少させる。“光波伝送ラ
インを使用したCATV分配ネットワーク”と題する Pidgeonに対する関連米国特許
第 5,262,883号には更にひずみを減少させるシステムについて記載されている。
上述の各ネットワークはハイブリッド光ファイバー/コアックスアーキテクチ
ャを含む、種々のアーキテクチャに亘って広帯域ビデオ信号を送信することに対
する種々の概念を示している。しかしこれらの参照例のいずれにも電話通信に対
するコストのかからないフレキシブルな通信システムについて記載されていない
。いくつかの問題は、かかる通信システムにおいて固有のものである。
1つのかかる問題は、使用される帯域幅が割当てられた帯域幅を超えないよう
にトランスポートデータに対して使用される帯域幅を最適化する必要性である。
帯域幅の条件は、多対1の通信において特に重要であり、ここでは遠隔のユニッ
トにある多くのトランスミッタが、割当てられた帯域幅を超えないように適応さ
れなければならない。
第2の問題はシステムの電力消費を含む。通信システムはデータのトランスポ
ートに対し遠隔のユニットにおいて用いられる電力を最小にすべきである。その
理由は、送受信に対して遠隔のユニットで利用される設備は、システムの伝送メ
ディアに亘って分配される電力によって供給されうるからである。
データの完全さにも配慮されなければならない。内部および外部の干渉は通信
の品質を低下させる。内部干渉はシステムに亘ってト
ランスポートされるデータ信号の間に存在する。すなわち共通の通信リンクに亘
ってトランスポートされるデータ信号は、それらの間で干渉を経験し、データの
完全性を低下させる。外部供給源からのイングレスもまたデータ伝送の完全性に
影響を及ぼす。電話通信ネットワークは外部供給源によって発生されるHAM無線
のような“ノイズ”の影響を受け易い。このようなノイズは間欠的で強度が変化
しうるので、システムに亘ってデータをトランスポートする方法は正確でまたこ
のようなイングレスの存在を避けるべきである。
これらの問題およびその他については、質の高い通信システムに対する必要性
を示す以下の記述から明らかとなるであろう。
発明の概要
多対1の通信システムに固有の問題のいくつかを配慮した、特にイングレスに
関して配慮したチャネルモニタリングの使用について記述される。本発明のモニ
タ方法は、複数ビットの1つがパリティビットである電話通信nビットチャネル
をモニタする。該nビットチャネルのパリティビットはサンプリングされ、該パ
リティビットのサンプリングから予想されうるビットエラー率が求められる。
1実施例では、ある期間に亘る該予想されうるビットエラー率が、該nビット
チャネルがこれわているかどうかを決定するために、最小ビットエラー率を表す
予め定められたビットエラー率の値と比較される。こわれたチャネルは再割当て
されうるか、又は他の実施例では、その崩壊を克服するために該チャネルの伝送
パワーが増加されうる。
別の方法の実施例では、該方法は、第1の期間に亘って該nビットチャネルの
パリティビットをサンプリングするステップと、該第1の期間に亘るパリティビ
ットのサンプリングから予想されうるビ
ットエラー率を求めるステップと、該第1の期間に亘る該予想されうるビットエ
ラー率を、該nビットチャネルがこわれているかどうかを決定するために予め定
められたビットエラー率の値と比較するステップと、もし該nビットチャネルが
こわれていなければ複数の連続する期間に亘って予想されうるビットエラー率を
累積するステップとをそなえる。
更に他の方法の実施例では、該方法は、該nビットチャネルのパリティビット
をサンプリングするステップと、第1の期間に亘る該パリティビットのサンプリ
ングから予想されうるビットエラー率を求めるステップとをそなえる。該第1の
期間に亘る該予想されうるビットエラー率は、該nビットチャネルがこわれてい
るかどうかを決定するために、第1の予め定められたビットエラー率の値と比較
される。第2の期間に亘るパリティビットのサンプリングから予想されうるビッ
トエラー率が求められる。該第2の期間は該第1の期間より長く、かつ同時に経
過する。該nビットチャネルがこわれているかどうかを決定するために、該第2
の期間に亘る予想されうるビットエラー率が、第2の予め定められたビットエラ
ー率の値と比較される。
更に他の変形実施例においては、少なくとも1つの割当てられていない電話通
信チャネルをモニタする方法は、少なくとも1つの割当てられていない電話通信
チャネルを周期的にモニタすることを含む。該少なくとも1つの割当てられてい
ない電話通信チャネルに対するエラーデータは累積され、該少なくとも1つの割
当てられていない電話通信チャネルは該エラーデータにもとづいて割当てられる
。
図面の簡単な説明
図1は、ハイブリッドファイバー/コアックス分配ネットワークを用いた本発
明による通信システムのブロック図を示す。
図2は、図1のシステムの別の実施例である。
図3は、図1のシステムのトランスミッタおよびレシーバに関連したホストデ
ジタル端末(HDT)の詳細なブロック図である。
図4は、図3の関連したトランスミッタおよびレシーバのブロック図である。
図5は、図1のシステムの光分配ノードのブロック図である。
図6は、図1のホーム統合サービスユニット(HISU)又はマルチ統合サービス
ユニット(MISU)のような、統合サービスユニット(ISU)の一般的なブロック
図である。
図7A,7B,7Cは、図3のHDTに利用されるデータフレーム構造およびフ
レームシグナリングを示す。
図8は、図3のコアックスマスターユニット(CXMU)のコアックスマスターカ
ード(CXMC)の一般的なブロック図である。
図9Aは、図1のシステムにおける電話トランスポートに対する第1のトラン
スポート実施例に対するスペクトル割当てを示す。
図9Bは、QAM変調に対するマッピング図を示す。
図9Cは、BPSK変調に対するマッピング図を示す。
図9Dは、図9Aのスペクトル割当てに対するサブバンド図を示す。
図10は、図1のシステムの第1のトランスポート実施例に対するCXMUのマスタ
ーコアックスカード(MCC)下り伝送アーキテクチャのブロック図である。
図11は、図1のシステムの第1のトランスポート実施例に対するMISUのコアッ
クストランスポートユニット(CXTU)下りレシーバアーキテクチャのブロック図
である。
図12は、図1のシステムの第1のトランスポート実施例に対するHISUのコアッ
クスホームモジュール(CXHM)下りレシーバアーキテクチャのブロック図である
。
図13は、図12のCXHM下りレシーバアーキテクチャと関連したCXHM上り伝送アー
キテクチャのブロック図である。
図14は、図11のCXTU下りレシーバアーキテクチャと関連したCXTU上り伝送アー
キテクチャのブロック図である。
図15は、図10のMCC下り伝送アーキテクチャと関連したMCC上りレシーバアーキ
テクチャのブロック図である。
図16は、図1のシステムで使用される獲得物分配ループルーチンのフローチャ
ートである。
図17は、図1のシステムで使用されるトラッキング分配ループ体系ルーチンの
フローチャートである。
図18は、図15のMCC上りレシーバアーキテクチャの多相フィルタバンクのマグ
ニチュード応答を示す。
図19は、図18のマグニチュード応答の一部拡大図である。
図20は、図15のMCC上りレシーバアーキテクチャのイングレスフィルタ構成お
よびFFTのブロック図である。
図21は、図20のイングレスフィルタ構造およびFFTの多相フィルタ構造のブロ
ック図である。
図22Aは、第1のトランスポート実施例の下りレシーバアーキテクチャのキャ
リア、振幅、タイミング再生ブロックのブロック図である。
図22Bは、第1のトランスポート実施例のMCC上りレシーバアーキテクチャの
キャリア、振幅、タイミング、再生ブロックのブロック図である。
図23は、第1のトランスポート実施例のレシーバアーキテクチャ
に対する内部イコライザ動作のブロック図である。
図24は、図1はシステムにおけるトランスポートに対する第2のトランスポー
ト実施例のスペクトル割当てである。
図25は、図1のシステムの第2のトランスポート実施例に対するCXMUのMCCモ
デムアーキテクチャのブロック図である。
図26は、図1のシステムの第2のトランスポート実施例に対するHISUの加入者
モデムアーキテクチャのブロック図である。
図27は、図26の加入者モデムアーキテクチャのモデムのブロック図である。
図28は、図1のシステムで用いられるチャネルモニタに対するブロック図であ
る。
図29A,29B,29Cは、図28のチャネルモニタルーチンのエラーモニタ部分に
対するフローチャートである。
図29Dは、図29Bに対する別のフローチャートである。
図30は、図28のチャネルモニタルーチンのバックグラウンドモニタ部分に対す
るフローチャートである。
図31は、図28のチャネルモニタルーチンのバックアップ部分に対するフローチ
ャートである。
好適な実施例の詳細な説明
通信システム10は、本発明の図1に示すように、ハイブリッドファイバー・
同軸(HFC)分散ネットワーク11上で家庭及びビジネス電話通信サービスを
提供するために主として設計されたアクセスプラットフォームである。システム
10は、電話やビデオサービスの提供にとって価格的に有効なプラットフォーム
である。電話サービスは標準的な電話、コンピュータデータ及び/又はテレメト
リを含む。加えて、本システムは住居の加入者に対して現存する明
確なサービスに適応するためのフレキシブルプラットフォームである。
ハイブリッドファイバー・同軸分散ネットワーク11は、中央局又はヘッドエ
ンド32から遠隔に配置された分散ノード18(以下、光分散ノード(ODN)
と称する)に電話及びビデオサービスを提供するために光ファイバーフィーダラ
インを利用する。ODN18から、サービスは同軸ネットワークを経て加入者に
分散される。HFC基底通信システム10を利用することにより幾つかの利点が
存在する。フィーダにインストールされたファイバーを利用することにより、シ
ステム10は100の加入者にわってオプトエレクトロニクスの価格をばらまく
。分散点から各加入者(「スター」分散アプローチ)に設けられた分離した銅ル
ープを持つ代わりに、システム10は、分散同軸脚部30がサービスのために各
家庭及び加入者「タップ」を通るためのバスアプローチを設置する。システム1
0は、非ビデオサービスが、RFスペクトルの専用部分にてより価格的に有効な
RFモデム装置を使用して伝送するために変調されることを許容する。最終的に
、システム10は、同軸分散リンクが現存するケーブル・レディTVセットを直
接駆動することができるので、ビデオサービスが、何ら追加の加入者機器を必要
とせずに現存する同軸設備上で担持されることを許容する。
ここで述べるモデムトランスポート・アーキテクチャー、アーキテクチャーの
機能性、及びこのようなアーキテクチャーを囲む動作がハイブリッドファイバー
・同軸ネットワークよりむしろ分散ネットワークで利用されることは、当業者に
おいて明らかである。例えば、機能性は無線システムにおいて実行される。それ
故、本発明は添付の請求項に従ってそのようなシステムの使用を企図する。
システム10は、ネットワークインタフェース、同期、DSOグ
ルーミング、及び動作、さらに管理、保守及び準備インタフェース(OAM&P
)、のような電話トランスポートのための共通の機器機能を備え、さらに、統合
サービスユニット100(ISU)のような顧客インタフェース機器へ又はから
の情報を担うトランスポートシステムとスイッチングネットワークの間のインタ
フェースを含むホストデジタル端末12(HDT)を含む。家庭用統合サービス
ユニット(HISU)68又は多重の居住統合サービスユニットに対向するよう
なビジネス統合サービスユニットを含む多重ユーザ統合サービスユニット(MI
SU)66のような、統合サービスユニット(ISU)100は、全ての顧客イ
ンタフェース機能及びスイッチされたネットワークへ又はから情報を担うトラン
スポートシステムへのインタフェースを設置する。本発明のシステムにおいて、
HDT12は通常中央局に位置され、ISU100は遠隔の種々の位置に分散さ
れて配置される。HDT12及びISU100は、多対点形態のもとにハイブリ
ッドファイバー・同軸分散ネットワーク11を経て接続される。本発明において
、HFC分散ネットワーク11上で情報をトランスポートするために必要とされ
るモデムの機能性は、HDT12及びISU100の両方におけるインタフェー
ス機器により実行される。このようなモデムの機能性は、直交周波数分割マルチ
プレックスを利用して実行される。
通信システムは一般的に図1、3及び6に記載される。システム10の基本構
成は、ホストデジタル端末(HDT)12、ビデオホスト分散端末(VHDT)
34、電話下りトランスミッタ14、電話上りレシーバ16、光分散ノード18
を含むハイブリッドファイバー同軸(HFC)分散ネットワーク11、及び遠隔
ユニット46に関連した統合サービスユニット66、68(図6にて一般にIS
U100として示す)である。HDT12は、スイッチングネット
ワーク(一般にトランクライン20で示される)と、電話情報のトランスポート
のためのHFC分散ネットワークへのモデムインタフェースとの間の電話インタ
フェースを提供する。電話下りトランスミッタ14は、図3に示すように、HD
T12の同軸RF下り電話情報出力22に対する電気−光学変換を実行し、冗長
下り光ファイバーフィーダライン24に送信する。電話上りレシーバ16は冗長
上り光ファイバーフィーダライン26上の光信号に対する光学−電気変換を行い
、HDT12の同軸RF上り電話情報入力28に電気信号を与える。光分散ノー
ド(ODN)18は、光ファイバーフィーダライン24及び26と同軸分散脚部
30の間のインタフェースを提供する。ODN18は同軸分散脚部30上で下り
ビテオ及び電話を結合する。統合サービスユニットは、同軸分散ネットワークへ
のモデムインタフェース及び顧客へのサービスインタフェースを提供する。
HDT12及びISU100は、電話トランスポートシステム変調−復調(モ
デム)機能を設置する。HDT12は、図3に示すように、少なくとも1つのR
F−MCCモデム82を含み、各ISU100は図6に示すように、RI−IS
Uモデム101を含む。MCCモデム82及びISUモデム101は、電話情報
をトランスポートするために、HDT12とISU100の間で、DSO+チャ
ネルのような、多重キャリアRF送信技術を使用する。この多重キャリア技術は
、システムの帯域幅が多重キャリアに分割された直交周波数分割マルチプレック
ス(OFDM)に基づき、その各々は情報チャンネルを示す。マルチキャリア変
調は、時分割マルチプレックス情報データをとり、これを周波数分割マルチプレ
ックスデータに変換する技術として見ることができる。
多重キャリア上のデータの発生及び変調は、各データチャネル上
の直交変換を使用してデジタル的に達成される。レシーバは、データを復調する
ためにサンプル波形のセグメント上で逆変換を実行する。多重キャリアはスペク
トル的にオーバラップする。しかしながら、変換の直交性の結果として、各キャ
リアのデータは、他のキャリアから無視しうるインタフェース、従って、トラン
スポートされたデータ信号の間で減小するインタフェース、で復調される。マル
チキャリア送信は、特に多対点システムの上り通信において必要とする送信帯域
の効率的な利用を得る。マルチキャリア変調は、また多重マルチプレックスデー
タストリームをアクセスするための効率的な手段を提供し、帯域のいかなる部分
においてもマルチプレックス情報を抽出されるためにアクセスされることを許容
し、比較的長いシンボル時間を持つ結果としてインパルスノイズを除いた多くの
ノイズを提供し、そして、グレードの下げられたキャリアを明らかにすることに
より狭帯域の干渉を除去し、データ送信のキャリアの使用を禁止する有効な手段
を提供する(このようなチャネル監視及び保護は以下に詳しく説明される)。本
質的に、電話トランスポートシステムは、干渉及び劣った性能を持つキャリアの
使用を無力にすることができ、送信品質目標を持つキャリアのみを使用する。
さらに、ODN18は下りビデオを同軸分散脚部30上の送信のための電話情
報と結合する。通常、トランクライン20で示される現存するビデオサービスか
らのビデオ情報はヘッドエンド32にて受信され処理される。ヘッドエンド32
又は中央局は、ビデオデータインタフェースのためのビデオホスト分散端子34
(VHDT)を含む。VHDT34は、分散ネットワーク11のODN18を経
て遠隔ユニット46へビデオ情報を通信するために関係した光トランスミッタを
持つ。
図3及び4に示すHDT12の電話トランスミッタ14は、送信
される電話データを保護するために下り電話送信のための2つのトランスミッタ
を含む。これらのトランスミッタは従来のものであり、比較的高価でない狭帯域
レーザトランスミッタである。1つのトランスミッタは、もし他のものが本来的
に機能しているならばスタンバイしている。動作中のトランスミッタにおいて障
害を検出すると、送信はスタンバイトランスミッタに切り換わる。反対に、VH
DT34のトランスミッタは、広帯域アナログDFBレーザトランスミッタなの
でHDT12のトランスミッタと比較して比較的高価である。それ故、ビデオ情
報の保護、電話データでない非本質的サービスは保護されずに残される。ビデオ
データ送信から電話データ送信を分割することにより、電話データのみの保護が
達成できる。ビデオデータ情報及び電話データが、高価な広帯域アナログレーザ
により1つの光ファイバー上で送信されたならば、経済は電話サービスの保護が
不可能であることを指図する。それ故このような送信の分離は重要である。
さらに図1を参照すると、ビデオ情報は、下りで光ファイバーライン40を経
てスプリッタ38へ光学的に送信され、スプリッタ38は、複数の光ファイバー
ライン42上で複数の分散ノード18へ送信するための光ビデオ信号を分離する
。HDT12と関連した電話トランスミッタ14は光ファイバーフィーダライン
42を経て光分散ノード18へ光電話信号を送信する。光分散ノード18は、ハ
イブリッドファイバー同軸(HFC)分散ネットワーク11の同軸分散部分を経
て複数の遠隔ユニット46への電気的な出力として送信するために、光ビデオ信
号及び光電話信号を変換する。電気的な下りビデオ及び電話信号は、HFCネッ
トワーク11の同軸分散部分の複数の同軸脚部30及び同軸タップ44を経てI
SUへ分散される。
遠隔ユニット46は、図6に示すように、ISU100と関連しており、IS
U100は、例えば電話及びデータ端子からの電話情報を含む上り電気的データ
信号を送信する手段を含み、さらに、以下に説明するように、セットトップボッ
クス45からセットトップ情報を送信する手段を含む。上り電気的データ信号は
、複数のISU100によりHFC分散ネットワーク11の同軸部分を経て接続
された光分散ノード18に提供される。光分散ノード18は、光ファイバーフィ
ーダライン26上でヘッドエンド32に送信するために上り電気的データ信号を
上り光データ信号に変換する。
図2は、ヘッドエンド32から光分散ノード18へ光ビデオ信号及び光電話信
号の送信を提供する他の実施形態を示し、この実施形態のHDT12及びVHD
T34は同じ光トランスミッタ及び同じ光ファイバーフィーダライン36を利用
する。HDT12及びVHDT34からの信号は結合され、光学的にヘッドエン
ド32からスプリッタ38に送信される。結合された信号はスプリッタ38によ
り分離され、4つのスプリット信号は、同軸分散脚部30及び同軸タップ44に
より遠隔ユニットへの分散のために光分散ノード18に提供される。ODN18
からの戻り光電話信号はヘッドエンドへの供給のためにスプリッタ38にて結合
される。しかしながら、上述したように、利用される光トランスミッタは、その
広帯域能力により比較的高価であり、本質的な電話サービスの保護を与えること
ができる蓋然性を少なくする。
当業者が認識するように、ファイバーフィーダライン24及び26は、図1に
示すように、2つは下り電話トランスミッタ14からの下り送信で、2つは上り
電話レシーバ16への上り送信のための4つのファイバーを含む。指向性カプラ
ーが使用されると、このようなファイバーの数は半分にカットされる。さらに、
保護トランス
ミッタ及び利用されるファイバーの数は、当業者にて知られるように変化し、い
ずれかリストされた数は添付の請求項に記載のように本発明に限定されない。
本発明はより詳細に記載される。記載の第1の部分は基本的にビデオトランス
ポートを扱う。残りの記載は基本的に電話トランスポートを扱う。ビデオトランスポート
通信システム10はトランクライン20を経てビデオ及び電話サービスプロバ
イダからビデオ及び電話情報を受けるヘッドエンド32を含む。ヘッドエンド3
2は複数のHDT12及びVHDT34を含む。HDT12は、電話サービスプ
ロバイダへ又はからT1.ISDNへの電話情報、又は他のデータサービス情報
を通信するためのネットワークインタフェースを含み、このような通信はトラン
クライン20で示される。VHDT34は、例えばケーブルTV情報のようなビ
デオ情報を通信するビデオネットワークインタフェースと、ビデオサービスプロ
バイダへ又はからの加入者の対話データを含み、このような通信はトランクライ
ン20で示される。
VHDT34はビデオ光ファイバーライン4を経てスプリッタ38へ下り光信
号を送信する。受動光スプリッタ38は効率的に下り高帯域幅光ビデオ信号の4
つのコピーを作る。コピーされた下り光ビデオ信号は、対応して接続された光分
散ノード18に分散される。当業者においては下りビデオ信号の4つのコピーが
作られるが、コピーの如何なる数も適当なスプリッタにより作られることを容易
に認識し、本発明は特定の数に限定されない。
スプリッタは、高価な広帯域の光−電気変換ハードウェアを採用することなく
広帯域光信号を分離する受動手段である。光信号スプリッタは当業者には共通に
知られており、例えばGould社のよ
うな、多くの光ファイバーコンポーネント製造者から入手できる。他の場合とし
て、能動スプリッタも利用される。さらに、カスケードチエインの受動又は能動
スプリッタが、光分散ノードの追加した数に適用するために複写した光信号の数
を掛け、それにより単一のヘッドエンドにてサービス可能な遠隔ユニットを増大
する。このような変形例は添付の請求項に記載のように本発明に従って企図され
る。
VHDT34は、中央局ケーブルTVヘッドエンド又は遠隔局及び112NT
SCチャネルまでの放送にて配置される。VHDT34は、現在は譲受人の補助
としてのAmerican Lightwave System 社から入手可
能なLiteAMpTMのような伝送システムを含む。ビデオ信号は、信号が受信
される(即ち、光送信がRFビデオ信号で変調されるテラヘルツキャリアである
)同じ周波数で1300ナノメータレーザ源の振幅変調により光学的に送信され
る。下りビデオ送信帯域幅は約54−725MHzである。受信したビデオ信号
の周波数としてビデオ信号の光送信のために同じ周波数を使用することの利点は
、減少した変換費用とともに高帯域幅送信を提供することである。この同じ周波
数送信アプローチは、下りの変調が光−電気変換又はフォトダイオードによる比
例変換及び恐らく増幅を必要とし、周波数変換でなないことを意味する。さらに
帯域幅の減少及び分解能の低損失のサンプルデータはない。
光分散ノード18は、図5に示すように、光ファイバーフィーダライン42上
でスプリッタ38からスプリット下り光ビデオ信号を受ける。下り光ビデオ信号
は光分散ノード18の下りビデオレシーバ400に与えられる。利用される光ビ
デオレシーバ400は、American Lightwave System
社から入手可
能なLiteAMpTM プロダクトラインのものである。フォトダイオードを利
用した比例して変換されたビデオレシーバ400から変換された信号は、下り電
話レシーバ402からの変換された電話信号にそってブリジャー(bridge
r)増幅器403に与えられる。ブリッジャー増幅器403は、同時にダイプレ
ックスフィルタ406に4つの下り電気的な電話及びビデオ信号を与え、ダイプ
レックスフィルタ406は、2つの異なる周波数帯域幅の信号が上り及び下り送
信に利用される時に、送信及び受信機能を分離することにより全二重動作を許容
する。ビデオ又は下り電話信号についてODN18で実行される周波数変換はな
く、信号は、ODN18で受信されたと同じ周波数帯域でHFC分散ネットワー
ク11の同軸部分を介して遠隔ユニットへ、ODNを経て送られる。
ODN18が下り光ビデオ信号を受信し、信号が下り電気的ビデオ信号に変換
された後に、ODN18の4つの出力は、下り電気的ビデオ信号を遠隔ユニット
46に送信するために、HFC分散ネットワーク11の同軸部分の4つの同軸脚
部30に与えられる。電気的ビデオ信号に対するこのような送信は54−725
MHz帯域幅で生じる。各ODN18は複数の同軸脚部30上の送信のために提
供され、出力の如何なる数も添付の請求項に記載のように本発明に従って企図さ
れる。
図1に示すように、各同軸ケーブル脚部30は、複数の同軸タップ44を経て
下り電気的ビデオ及び電話信号とともに重要な数の遠隔ユニット46を提供する
ことができる。同軸タップは当業者にて共通に知られており、電気信号の受動双
方向ピックオフとして作用する。各同軸ケーブル脚部30はシリーズに接続され
た幾つかの同軸タップ44を有する。さらにHFC分散ネットワーク11の同軸
部分は拡張するために幾つかの数の増幅器を使用し、距離データは
このような分散ネットワーク11上の同軸部分上で送られる。
下りビデオ信号は同軸タップ44から遠隔ユニット46に提供される。同軸タ
ップ44からのビデオ信号は、図6にて通常ISU100のブロック図で示され
るHISU68に提供される。ISU100はタップ44から下り電気的ビデオ
及び電話信号で提供され、ダイプレックス104に与えられる。下り電気的ビデ
オ及び電話信号はダイプレックスフィルタ104を経てイングレスフィルタ10
5及びISUモデム101に送られる。下りビデオ信号は任意のセットトップボ
ックス45を経てビデオ機器に送られる。ダイプレックスフィルタ104からI
SUモデム101に与えられる下り電気的な電話信号は、以下に詳しく記載のよ
うに処理される。
イングレスフィルタ105は、電話やコンピュータ端子のような他のユーザ機
器に提供されるものとは反対に、ビデオ機器に与えられる信号の干渉に対抗した
保護とともに遠隔ユニット46に提供する。イングレスフィルタ105はビデオ
信号を通すが、しかしビデオ機器で利用されない周波数は阻止する。ピテオ機器
により使用されないこれらの周波数を阻止することにより、少なくとも同じ遠隔
ユニットへネットワークによる他のサービスとともに干渉する浮遊信号は除去さ
れる。
セットトップボックス45は遠隔ユニット46における任意の要素である。セ
ットトップボックス45からの対話ビデオデータは、約5乃至40MHzの帯域
幅で比較的低い周波数においてビデオサービスプロバイダにより提供される付加
的な分離RFモデムにより送信される。このような周波数は、上りと下り電話デ
ータ及び下りビデオの伝送に使用される1つではない。
MISU66に対して同軸タップ44からの分離同軸ラインは、同軸タップ4
4からセットトップボックス45へビデオ信号の送信
を提供し、ビデオ機器47へ下りビデオ信号を提供するために利用される。イン
グレスフィルタ105は、図6において、ダッシュで表示されるようにMISU
66の一部ではない。
VHDT34の他の実施形態は、ビデオ信号の周波数でシフトするために他の
変調及び混合方法及び技術を採用し、さらにコード化されたフォーマットで情報
を送信するための他のエンコード方法を採用する。デジタルビデオデータの送信
に加えて、アナログビデオデータを送信する技術及び方法は当業者にて知られて
おり、添付の請求項に記載のように本発明の精神及び範囲に従って企図される。電話トランスポート
図3において、電話情報及びISU動作及びMCCモデム82によりキャリア
上で変調された制御データ(以下、制御データ)は、同軸ライン22を経てHD
T12及び電話下りトランスミッタ14の間で送信される。電話情報及びISU
100によりキャリア上で変調された制御データは電話上りレシーバ16にて受
信され同軸ケーブルライン28を経てMCCモデム82に通信される。電話下り
トランスミッタ14及び電話上りレシーバ16は、光ファイバーフィーダライン
24及び26を経て対応する光分散ノード18へ又はから電話情報及び制御デー
タを各々送信し受信する。制御データは、システム11の電話サービス及びHD
T12とISU100の間の電話情報のトランスポートを提供するために必要な
他の制御データを提供するための、全ての動作、管理、保守、及び準備(OAM
&P)を含む。
HDT12のブロック図は図3に示される。HDT12は、以下のモジュール
、8つのDS1ユニット(DSUIU)(7つのカッド(quid)DS1ユニ
ットと1つの保護ユニット50)、1つの保護スイッチ&テスト変換ユニット5
2(PSTU)、2つのク
ロック&タイムスロット・インタチエンジユニット54(CTSU)(1つは現
用で1つは予備/保護ユニット)、6つのコアックスマスタユニット56(CX
MU)(3つは現用で3つは予備/保護ユニット)、及び2つの電源供給ユニッ
ト60(PWRU)(2つは中央局供給から適切なHDT電圧を供給する負荷共
用ユニット)である。
HDT12は、通信システム10の電話トランスポートの全ての共通機器機能
を備える。HDT12は通常は中央局に配置され、ローカルデジタルスイッチ又
はデジタルネットワーク要素機器に直接インタフェースする。HDTは全ての電
話情報に対してネットワークインタフェース62を提供する。各HDTは、ネッ
トワーク62において2乃至28DSX−1入力に適合し、これは672DS0
チャネルの最大を示す。
HDT12は、またシステム11における電話トランスポートに対して全ての
同期を提供する。HDT12は、外部タイミング、ラインタイミング、内部タイ
ミング、の3つの同期モードのいずれかで動作する。外部タイミングは、HDT
12が配置された中央局から発生される供給基準の構築された統合タイミングに
同期することを引用する。ラインタイミングは、通常ローカルデジタルスイッチ
から導かれたDSX−1信号からのリカバークロックに同期する。内部タイミン
グは、HDTが如何なる有効基準入力の不在にてそれ自身の同期を維持するフリ
ーラン又はホールドオーバー動作である。
HDT12は、1/4−DS0グルーミング・ケイパビリティを提供し、40
96×4096フルアクセスと非ブロッキング−1/4−DS0(16kbps
)クロスコネクト・ケイパビリティを提供する。これは、DS0及び1/4−D
S0(ISDN“D”チャ
ンネル)が、DSX−1ネットワークインタフェース62におけるいずれかのタ
イムスロットから、いずれかのISU100によりサービスされたいずれかの顧
客に対して、ルート化されることを許容する。
HDT12はMCCモデム82を含むHFC分散ネットワーク11上の電話ト
ランスポートに要求されるRFモデム機能性をを提供する。HDT12はHFC
分散ネットワーク11にモデムインタフェースを提供するために3つの現用CX
MU56まで適合し、各現用CXMU56に対して1対1の保護を提供する。
HDT12は、多対点通信システム11の多くのISUの制御及び通信を含む
電話トランスポートシステムを統合する。各HDT12モジュールは機能を実行
する。DS1Uモジュール48はデジタルネットワーク及びDSX−1終端にイ
ンタフェースを提供する。PSTU52は、故障したDS1Uモジュール48に
対して保護DS1U50を切り換えることにより、DS1U機器の保護を提供す
る。CTSU54は、1/4−DS0タイムスロットグルーミング・ケイパビリ
ティ及び全システム同期機能を提供する。CTSU54は、またシステムにおけ
る全ての呼処理を都合する。CXMU56は、以下に詳しく記載するように、H
FC分散ネットワーク11上のOFDM電話トランスポートに対してモデム機能
とインタフェースを提供し、SCNU58は、電話トランスポートに対して全て
のOAM&P機能を提供する通信システムの動作を監視する。準備のための要求
の殆どの処理はSCNU58で実行される。下り電話トランスミッタ
下り電話トランスミッタ14は、図4に示すように、電話情報及び制御データ
を担うHDT12の現用CXMU56からの同軸RF出力22をとり、出力22
を下り電話送信信号に結合する。光送信
で要求される電気−光変換ロジックは、より価格的に有効なトランスポート解法
を提供するためにHDT12よりもしろ自立形下り電話トランスミッタ14にお
いてインプリメントされる。個々のコンポーネントにこの機能を置くことにより
、この機能の費用は、HDT12の各CXMU56にて繰り返される必要はない
。これはCXMU56の機能のコストを減じ、CXMU56がファイバーの代わ
りに同軸上で送信し受信することを許容する。下り電話トランスミッタ14は、
また冗長下りファイバーフィーダライン24上でODN18への送信を提供する
。
下り電話トランスミッタ14は、恐らく100フィート又はそれ以下の距離内
でHDT12と共に配置される。下り電話トランスミッタ14は、各々6MHz
周波数帯域で現用CXMU56から同軸RF出力を受け、カプラー25にてそれ
らを単一のRF信号に結合する。各6MHz周波数帯域は、当業者で知られるよ
うにガード帯域により分離される。下り電話情報は約725−800周波数帯域
で送信される。電話トランスミッタ14は1対2スプリッタ(図示せず)を経て
結合された信号を通し、それにより冗長下り電気信号を生じる。2つの冗長信号
は、各々電気−光変換のために冗長レーザトランスミッタ501に引き渡され、
冗長信号は、下り電話トランスミッタ14の出力が2つのフィーダライン24で
各々が同じ変調された信号を持つように光出力を変調する。これは本発明のシス
テムの下り電話部分に対する保護を提供する。電話トランスミッタ14における
両方のヘブリ−ペロー(Fabry−Perot)レーザは全ての時間でアクテ
ィブである。全ての保護機能は光送信の受信端(ODN18に配置される)で提
供され、2つのレシーバの内の1つは「アクティブ」として選択され、従って、
電話トランスミッタ14は保護スイッチングケイパビリティを要求しない。上り電話レシーバ
上り電話レシーバ16は、ODN18からの上り光フィーダライン26上で上
り光電話信号の光−電気変換を実行する。上り電話レシーバ16は、通常中央局
においてHDT12とともに配置され、HDT12へ電気的同軸出力と、ビデオ
セットトップコントローラ(図示せず)に与えられる同軸出力23を提供する。
上り電話情報は、上り電話レシーバ16からHDT12の現用CXMU56へ同
軸ライン28を経てルート化される。HDT12と上り電話レシーバ16の間の
同軸リンク28は好適には距離100フィート又はそれ以下に限定され、イント
ラ−オフィスリンクである。ビデオセットトップコントローラ情報は、ビデオト
ランスポート部分で記載したように、5乃至40MHzのRFスペクトルの帯域
に配置され、この帯域は上り電話情報にそって送信され、上り電話トランスポー
トに利用されない。
上り電話レシーバ16は、デュアル上り光ファイバーライン26に対してデュ
アルレシーバ502を持つ。これらのフィーダライン26は、電話情報と制御デ
ータとビデオセットトップボックス情報を含むODN18からの冗長信号を担う
。上り電話レシーバ16は、ODNからの上りフィーダライン26上で自動的な
保護切り換えを実行する。保護ロジックにより「アクティブ」として選択された
レシーバ502はHDT12を駆動する同軸出力28に供給するために分離され
、出力23はセットトップコントローラ(図示せず)に提供される。光分散ノード
図5に示すように、ODN18は、HDT12からの光フィーダライン24お
よび26と、遠隔のユニット30へ通ずるHFC分散ネットワーク11の同軸部
分との間のインタフェースを提供する。
このように、ODN18は、基本的に光−電気変換装置であって且つ電気−光変
換装置である。ODN18から任意のISUのコアックスまでの最も長い距離は
、好ましくは約6kmであり、結合されている状態の光フィーダライン/同軸ド
ロップの長さの最高値は、好ましくは約20kmである。ODN18の光フィー
ダライン側は、6本のファイバでもって終結する。ただし、これらのファイバの
数は可変である。上記の6本のファイバは、下りビデオフィーダライン42(ビ
デオスプリッタ38から通ずる単一のファイバ)と、下り電話フィーダライン2
4(下り電話トランスミッタ14から通ずるフィーダライン)と、下り電話保護
用フィーダライン24(下り電話トランスミッタ14から通ずるフィーダライン
)と、上り電話フィーダライン26(上り電話レシーバ16へ通ずるフィーダラ
イン)と、上り電話保護用フィーダライン26(上り電話トランスミッタ16へ
通ずるフィーダライン)と、スペアファイバ(図示されていない)とによって構
成される。ODN18は、下り電話トランスミッタから通ずる受信用の光フィー
ダライン24上での保護を目的とした切り換え機能を提供する。また一方で、O
DN18は、上り電話レシーバへ通ずる上り光フィーダライン26上で冗長性の
送信を提供する。ここでは、上り光フィーダライン上での保護は、上り電話レシ
ーバ16にて制御される。ODN18の同軸分散側において、このODN18は
、最大4つの同軸脚部30でもって終結する。
下り方向において、ODN18は、光の下り電話信号を電気信号に変換する下
り電話レシーバ402を有している。さらに、ODN18は、下り電話レシーバ
402からの電気信号と、下りビデオレシーバ400からの変換後の下りビデオ
信号とを結合させるブリッジヤー増幅器403を有している。ここで、下りビデ
オレシーバ4
00は、VHDT34から通ずるODN18にて終結する。下りビデオレシーバ
400にて結合した広帯域の電話/ビデオ信号は、さらに、下り伝送用に割当て
られたスペクトル内で転送される。例えば、このスペクトルは、HFCの分散ネ
ットワークにおける同軸部分の4つの脚部の各々において725〜800MHz
の帯域を有する。このようにして、上記の電気的な電話信号およびビデオ信号は
、4つの同軸部分の脚部を通過して複数のISU100に伝送される。さらに、
ブリッジヤー増幅器403は、4種の下りの電気的な電話信号およびビデオ信号
を複数のダイプレックスフィルタ406にそれぞれ印加する。2つの異なる周波
数帯域内で、それぞれ上り伝送用および下り伝送用として信号が使用される場合
、上記のダイプレックスフィルタ406は、送信機能および受信機能を分離する
ことによって完全な二重動作を可能にする。ODN18にて受信したときと同じ
周波数帯域において、電話信号およびビデオ信号が、ODN18を通過した後に
HFCの分散ネットワーク11の同軸部分を介して遠隔のユニット46に達した
ときには、ODN18にて周波数変換を実行することはしない。図1に示すよう
に、各々の同軸脚部30は、複数の同軸タップ44を介して、相当な数の遠隔の
ユニット46に対し下りの電気的な電話信号およびビデオ信号を供給することが
できる。当業者にとって周知の同軸タップは、複数種の電気信号を両方向に取り
込む動作をする受動素子の役目を果たす。各々の同軸脚部30はまた、直列に接
続された多数の同軸タップを有することも可能である。さらに、HFCの分散ネ
ットワーク11の同軸部分は、データがシステム10の同軸部分を通過して送ら
れる距離を伸ばすために、任意の数の増幅器を使用することが可能である。下り
の電気的な電話信号およびビデオ信号は、さらに、一つのISU(図6)に供給
される。より特定的にいえば、このIS
Uは、図1に示すようなHISU68またはMISU66である。
上り方向において、電話情報およびセットトップボックス情報は、5MHzか
ら40MHzまでのRFスペクトル領域において、4つの同軸脚部30を通過し
た後にODN18内のダイプレックスフィルタ406により受信される。ODN
18は、4つの同軸脚部30中の最高3つの同軸脚部に設けられた選択的な周波
数シフタ64を有することが可能である。上記ODN18はまた、もし使用する
予定があるならば、一つの同軸脚部上の上りスペクトルを他の3つの同軸脚部と
混合する前に、上記の一つの同軸脚部上の上りスペクトルと、この上りスペクト
ルより高い周波数とを混合することも可能である。周波数シフタ64は、上りス
ペクトルを50MHzの任意の倍数の値に推移させるように設計される。例えば
、周波数シフタ64は、RFスペクトルの5MHz〜40MHzの部分にある上
り情報と、次の周波数領域のいずれかとを混合するように設定される。すなわち
、50MHz〜100MHz、100MHz〜150MHz、または150MH
z〜200MHzの周波数領域である。このことによって、上り情報がODN1
8内で結合したときでも、任意の同軸脚部30が他の脚部と何ら競合することな
く、RFスペクトル内の他の脚部と同じ部分を使用することが可能になる。上記
のような周波数シフタ64の設定動作は、一つの同軸脚部30上で選択可能であ
る。ODN18はまた、結合器408を有している。この結合器408は、全て
の同軸脚部30(同軸脚部30は、周波数シフトがなされているかもしれないし
、あるいは、まだなされているかもしれない)からの上りの電気的な電話情報お
よびセットトップボックス情報を結合させることによって、4つの同軸脚部30
の各々に存在する全ての上り情報を含む一つの複合の上り信号を生成するための
ものである。このような複合の電気的な上り信号は、
受動的に1:2分割により分割される。さらに、各々の上り信号は、上りのファ
ブリ−ペロー式レーザ送信器に供給される。さらに、このファブリ−ペロー式レ
ーザ送信器は、上り電話レシーバ16に上り信号を伝送するために、対応する上
りファイバフィーダライン26を駆動する。
もし、上りの電話情報およびセットトップボックス情報が、ODN18におい
てより高い周波数領域に推移するならば、上り電話レシーバ16は、ODN18
にて生ずる高い周波数領域へのシフト量に従って信号をより低い周波数領域に推
移させるための周波数シフタ31を備えている。カプラー33は、さらに、より
低い周波数領域に推移した全ての信号を結合させることによって、この結合した
状態の信号をHDT12に印加するようにしている。ODN18にて信号がより
高い周波数領域に推移する場合にのみ、上記のような信号のより低い周波数領域
へのシフトおよび信号の結合が用いられる。統合サービスユニット(ISU)
図1に示すように、HISU68およびMISU66のような複数のISU1
00は、HFCの分散ネットワーク11と、遠隔のユニット46に対する顧客サ
ービスとの間のインタフェースを提供する。ここでは、特定の顧客にサービスを
供与するような2つのタイプのISUが例示されている。マルチユーザ統合サー
ビスユニット66(MISU)は、マルチ住宅統合サービスユニットかまたはビ
ジネス統合サービスユニットであることも可能である。このマルチ住宅統合サー
ビスユニットは、居住環境と事業所の環境とを組み合わせた環境に対して使用す
ることも可能である。例えば、多数の居住者が住むビルディングや、複数の小さ
な事業所や、一群の住居等の環境が考えられる。これらの環境に関わる顧客は、
わかりやすく
且つ経験豊富な電話サービス(POTS)や、データサービスや、DSIサービ
スや、標準のTR−57サービスのような複数種のサービスを要求する。複数の
ビジネス統合サービスユニットは、事業所の環境のサービスを実行するように設
計される。これらのビシネス統合サービスユニットは、データサービスや、IS
DNや、DSIサービスや、ビデオ相談等のような比較的高い周波数帯域のサー
ビスをも要求することがあり得る。住居統合サービスユニット68(HISU)
は、一人の居住者が住むビルディングのような居住環境や、意図されたサービス
が、POTSと、基本的な等級である統合デジタルサービスネットワーク(IS
DN)であるような2階建てアパートのような居住環境に対し使用される。本発
明に関する限り、マルチ住宅統合サービスユニットと事業所統合サービスユニッ
トとは同じような機能を有しているので、ここでは説明を簡単にするために、上
記のISUに関する記述をHISUとMISUに限定することとする。
全てのISU100は、RFモデムの機能を遂行し、一般的には図6のISU
100により示される。このISU100は、ISUモデム101と、コアック
ススレーブコントローラユニット(CXSU)102と、顧客サービスインタフ
ェースを提供するチャネルユニット103と、ダイプレックスフィルタ/タップ
104とを有している。下り方向において、下りの電気的な電話信号およびビデ
オ信号は、ダイプレックスフィルタ/タップ104に印加される。HISUが使
用される場合、このダイプレックスフィルタ/タップ104は、電話情報をIS
Uモデム101に渡すと共に、イングレスフィルタ105を介してビデオ情報を
ビデオ機器に渡す。ISU100がMISU66である場合、ビデオ情報はダイ
プレックスフィルタにより取り除かれる。ISUモデム101は、MCCモデム
82に対応する一つのモデムを利用して下り電話情報を復調する。ここで、MC
Cモデム82は、HDT12の直交マルチキャリアでもって上記の下り電話情報
を復調するために用いられるものである。ISU100はまた、一時的に設定さ
れた6MHzの周波数帯域において、同軸分散脚部30からの下り電話情報を復
調する。ISUモデム101内のタイミング生成107は、CXSU102に対
し基準となるクロックを提供する。ここで、CXSU102は、各種の処理を規
定すると共に、ISUモデム101による受信および送信を制御する。ISUモ
デム101から復調されたデータは、提供されるサービスに応じて、利用可能な
チャネルユニット103に送られる。例えば、チャネルユニット103は、PO
TS、DSIサービス、ISDN、およびその他のデータサービス等を実行する
ためのラインカードを備えることが可能である。各々のISU100は、6MH
zの周波数帯域にて利用可能な全てのチャネルの中で、HDT12内の複数のC
XMUの一つに対応する固定されたサブセットに対するアクセスを実行する。こ
のようにしてアクセスがなされたチャネル中のサブセットは、ISU100の種
類に応じて変化する。MISU66は、6MHzの周波数帯域において、多数の
DSOチャネルに対するアクセスを実行することも可能である。また一方で、H
ISU68は、2〜3のDSOチャネルに対してのみアクセスを実行することが
できる。
チャネルユニット103は、電話情報を提供すると共に、CXSU102へ送
られるデータを制御する。ここで、CXSU102は、上記データをISUモデ
ム101に供給すると共に、一時的に設定された6MHzの周波数帯域において
、上記の電話データおよび制御データを変調するために、ISUモデム101に
接続された同軸分散脚部30上で上記ISUモデム101を制御する。ISUモ
デム101によりHDT12への送信を行うために一時的に設定された上りの6
MHzの周波数帯域は、HDT12内のCXMU56による送信に使用される複
数の下りの6MHzの周波数帯域の一つに対応する。
CXSU102は、ISUモデム101から復調されたデータを、利用可能な
チャネルユニットに印加するものである。さらに、このCXSU102は、IS
Uモデム101から受信された下り10ビットのDSO+パケット上で、データ
の完全性のチェックを実行する。下り10ビットのDSO+パケットの各々は、
後述するように、パリティビットまたはデータインテグリティビットを含む。C
XSU102はまた、下り10ビットのDSO+パケットの各々を受信する度に
、下り10ビットのDSO+チャネルの各々のパリティをチェックするであろう
。さらに、チャネルユニット103から受信した各々の上りDSO+のパリティ
が算出される。さらにまた、上りデータのエラーをHDT12によりデコードし
て識別するために、各々の上りDSO+の10番目のビットとしてパリティビッ
トが挿入される。もし、CXSU102が受信した下り10ビットのDSO+チ
ャネルのパリティをチェックしたときに、CXSU102によりエラーが検出さ
れたならば、下り方向にパリティエラーが生じたことをHDT12に知らせるた
めに、対応する上りチャネルのパリティビットが意図的に逆転される。それ故、
上りパリティビットは、下りDSO+チャネルと、この下りDSO+チャネルに
対応する上りDSO+チャネルにてエラーが生じたことを示すことになる。上記
のようなパリティビットを生成するためのプロセスの例が、「1対多の動作監視
および障害分離システム」というタイトルであって譲受人に譲渡された米国特許
出願(出願番号08/074,913)にて記述されている。このような上りパ
リティビット
は、さらに後述するように、チャネル監視に利用される。当業者にとって明らか
なことではあるが、パリティチェックおよびパリティ生成は、少なくとも一部に
おいて、ISU内の他の構成要素、または、チャネルユニット等の上記構成要素
に関連する別の構成要素により実行される。
各々のISU100は、エラーが生じた下り送信の同期を復帰させ、ISU1
00のデータ伝送に必要な全てのクロックを生成し、さらに、これらのクロック
をそれぞれ関連するHDTタイミングにロックする。ISU100はまた、顧客
のライン起動状態およびライン休止状態を検出するために必要な機能の呼び出し
処理を実行し、且つ、これらの状態の表示をHDT12に伝達する。さらに、I
SU100は、HDT12からの制御データを終結し、且つ、受信する。さらに
また、ISU100は、HDT12から受信された制御データを処理する。この
制御データの処理には、通信システム10におけるダイナミックチャネルの割当
てを調整するためのメッセージが含まれている。最終的に、ISU100は、H
FCの分散ネットワーク11にて受信されるパワー信号に基づいてISU動作電
圧を生成する。このようなパワー信号として、ダイプレックスフィルタ/タップ
104から得られるパワー信号109が例示されている。HDTにおけるデータパス
ホストデジタルターミナル(HDT)12におけるデータパスに関する詳細な
検討結果を次に述べることとする。図3に示すように、ネットワークインタフェ
ース62におけるネットワーク装置と、下り電話トランスミッタ14との間のデ
ータパスは、下り方向において、それぞれ、HDT12内のDSIU48、CT
SU54およびCXMU56のモジュールを通過して進んでいく。HDT12内
の各々のDSIU48は、ネットワークから4つのDSIを受け取り、このよう
にして受け取った情報をフォーマット化することによって、24チャネルからな
る2.56Mbpsの4つの修正されたDSO信号のデータの流れを生成する。
このようなデータの流れは、CTSU入力76と呼ばれるものである。CTSU
入力の各々のDSOは、マルチフレームのタイミング信号の情報と制御/ステー
タスメッセージ(図7A)を伝達する9番目のビットを付加することによって修
正される。9番目のビット信号(NBS)は、各々のフレームに対し更新され、
24フレーム毎に繰り返すようなパターンを伝達する。このパターンは、ネット
ワークからの各々64kbpsのDSOを、72kbpsのDSO+にマッピン
グする。このようにして、各々のDSIにて利用可能な24個のDSOチャネル
が、全体の情報と共にフォーマット化され、4つのCTSU入力の各々にて24
チャネルのDSO+チャネルが生成される。
9番目のビット信号(NBS)は、マルチフレームのタイミング、帯域外であ
ることを知らせるための信号ビット、種々雑多な状態、および、DSIUとチャ
ネルユニットとの間の各々のDSOに関連した制御情報を伝達するために考え出
されたメカニズムである。上記9番目のビット信号の主な機能は、上記の信号ビ
ットをチャネルユニット103に伝達し、このチャネルユニット103に対しマ
ルチフレームクロックを供給することである。このような機能によって、マルチ
フレーム内の正しいフレームのDSOに上りビットの信号を挿入することができ
るようにしている。下りDSOは、同じマルチフレーム位相を共有しないような
DSIからやって来るので、各々のDSOは、DSIの開始に関連した信号フレ
ームを示すマルチフレームクロックまたはマーカを持たなければならない。NB
Sは、このようなマルチフレームクロックまたはマーカを持つ能力
を提供する。9番目のビット信号は、通信システム11のOFDMモデムのトラ
ンスポートに対しては透明である。
単一のHDT12には、7つのアクティブDSIU48と、1つの保護用のD
SIUモジュール50とを含むような最大8つのDSIU48が設けられる。こ
の場合、DSIUとCTSU54との間に32個のCTSU入力が接続されるけ
れども、最大28個のCTSU入力が、一度にトラフィックを行う際に利用でき
る。残りの4つのCTSU入力は、保護用DSIUに関連しているか、または、
故障したDSIUに関連している。PSTUは、故障したDSIUを保護用のD
SIU50に切替えるための切替制御の機能を有している。
各々のCTSU入力は、最大32個の10ビットチャネルを伝達することが可
能である。最初の24チャネルはDSO+を伝達し、残りの帯域は使用されない
。各々のCTSU入力76は、2.56Mbpsにてクロック設定がなされ、8
kHzの内部フレーム信号に同期する(図7C)。この2.56Mbpsの値は
、125μsecにつき320ビットのフレーム周期に対応する。これらの32
0ビットに対しては、図7Aに示すようなフレーム設定がなされる。フレームの
開始時における14ビットのギャップビット72は、2番目のビット位置におけ
る単一のアクティブパルスのみを伝達し、残りの13ビットは、使用されない。
288ビットの中で、最初の216ビットは、通常、24個のDSO+チャネル
を伝達する。この場合、各々のDSO+チャネルは、72kbps(8kHzの
フレーム毎に9ビット)の帯域を有している。残りの72ビットは、付加的なD
SO+ペイロードチャネルとして取っておかれる。フレームの最後の8ビット7
4は、使用されないキャップビットである。
HDT12のクロックおよびタイムスロット交換ユニット54(CTSU)は
、最大28個のアクティブCTSU入力データの流れ76からの情報を受け取り
、これらのCTSU入力データの流れ76と、最大24個の32チャネルからな
る2.56Mbpsの出力データの流れ78との切替接続を行う。ここで、出力
データの流れ78は、HDT12のコアックスマスタユニット(CXMU)56
に入力される。CTSU54とCXMU56との間のデータの流れのフォーマッ
トは、CTSU出力とよばれる。各々のCTSU出力はまた、CTSUのような
最大32個の10ビットのチャネルを伝達する。最初の28個のチャネルは、信
号を伝達するが、残りの帯域は使用されない。各々のCTSU出力は、2.56
Mbpsにてクロック設定がなされ、HDT12の8kHzの内部フレーム信号
に同期する(図7C)。この2.56Mbpsの値は、125μsecにつき3
20ビットのフレーム周期に対応する。このようなフレーム構成は、前述したよ
うなCTSU入力の構成と同じである。
HDT12は、1/4DSOパケット(16kbps)を時間的および空間的
に操作する機能を備えている。このような機能は、CTSU54の一部であるタ
イムスロット交換ロジックにより遂行される。この場合、CTSUは、4096
×4096の1/4DSO切替接続機能を遂行する。ただし、必ずしも全てのタ
イムスロットが使用されるわけではない。通常の動作においては、CTSU54
は、各々が24DSO+からなる28個のCTSU入力として配置された最大6
72個の下りDSO+パケット(すなわち、最大2688個の1/4DSOパケ
ット)を組み合わせて再配置することによって、各々が32のDSO+からなる
24個のCTSU入力として配置された最大720個の下りDSO+パケット(
すなわち、最大2880個の1/4DSOパケット)が生成される。
システムは、ネットワークインタフェースにおいて、最大672のDSO+パ
ケットのスループットを有している。ただし、CTSU出力の全ての帯域が使用
できるとは限らない。もし、CTSU内の“CTSU出力”側にて672以上の
チャネルが割当てられるならば、このことは、CTSU出力が集中的に利用され
たことを意味する。
アクティブCTSU54からの8つのアクティブCTSU出力78を受信する
ために、各々のCXMU56が接続される。8つのCTSU出力は、2.56M
bpsにてクロック設定がなされ、各々のCTSU出力は、前述したような32
のDSO+を伝達する。これらのDSO+は、さらに、CXMUにより処理され
、各々のDSO+に対し10番目のパリティビットが付加されて10ビットのD
SO+が生成される。これらの10ビットのパケットは、DSO、NBS(9番
目のビット信号)、および、パリティビットまたはデータインテグリティビット
を含む(図7B)。10ビットのパケットは、HFCの分散ネットワーク11上
でISU100に向かって伝送されるデータである。
下りチャネルの中で挿入される10番目のビット、即ち、データインテグリテ
ィビットは、ISUにてデコードされチェックされる。さらに、このデータイン
テグリティビットは、前述したような上りチャネル中の対応するチャネルに対す
るパリティビットを算出して生成するために使用される。このようにして生成さ
れた上りチャネルのパリティビットは、下りチャネルまたは上りチャネルにおけ
るエラーを表示するものであり、これから述べるようなチャネルの保護または監
視を実行するために使用される。
上り方向において、HDTを通過する反対方向のパスは、実質的に、HDT1
2を通過する順方向のパスを鏡に写したようなもので
ある。例えば、10番目のビットはCXMU56にて処理され、CXMU56か
らCTSU54に転送される信号は、図7Aのフォーマットに従っている。
DSUのラウンドトリップディレイは、すべてのデータパスについて同じであ
る。下りCTSU出力からCXMU56を通過し、さらに、HFCの分散ネット
ワークを通過してISU100に達し、さらに、ISU100からHFCの分散
ネットワークに戻ってCXMU56を通過し、最後に、CTSU54に戻るまで
の時間的な遅延は、これから詳細に説明するように、上り同期によって制御され
る。一般的にいえば、パスにおける遅延は、各々のISUについて測定される。
このようにして測定した遅延が、正しいフレームの数になっていない場合、IS
Uにおけるパスに適当な遅延を付加することによって遅延の長さが調整される。コアックスマスタユニット(CXMU)
コアックスマスタユニット56(CXMU)は、図3に示すように、コアック
スマスタカードロジック80(CXMC)と、マスタコアックスカード(MCC
)モデム82とを有している。既述したように、単一のHDT12には、最大6
つのCXMU56が設けられる。これらの6つのCXMU56は、3対のCXM
U56を構成する。各々の対のCXMU56は、6MHzの帯域にて伝送するよ
うに規定されている。さらに、各々の対のCXMU56は、一つのアクティブC
XMUと、スタンバイのCXMUとを含む。このようにして、各々のCXMUに
対し1対1の保護が実現される。図3に示すように、各々の対の両方のCXMU
に対し、上り電話レシーバ16からの上り電話データが供給される。両方のCX
MU共、同軸ライン22を介して下り電話トランスミッタ14に伝送する能力を
有する。この場合、1対1の保護を実現するために、一つの制御信
号のみが要求されるのみである。ここで、1対1の保護とは、各々の対の一方の
CXMU56が送信または受信に使用されることを意味する。コアックスマスタカードロジック(CXMC)
CXMU56のコアックスマスタカードロジック80(CXMC)(図8)は
、HDT12、特にCTSU54のデータ信号と、HFCの分散ネットワーク1
1上でデータをトランスポートするためのモデムインタフェースとの間のインタ
フェースを提供する。CXMC80は、MCCモデム82に対する直接のインタ
フェースとなる。CXMC80はまた、HDT12と、6MHzの帯域でサービ
ス動作を行う全てのISU100との間て多対1の動作を行わせるためのISU
動作チャネルトランシーバの機能を遂行する。ここで、CXMU56は、6MH
zの帯域内でデータのトランスポートを制御する。図8に示すように、CXMC
は、コントローラおよびロジック84と、下りデータ変換88と、上りデータ変
換90と、データインテグリティ92と、IOCトランシーバ96と、タイミン
グジェネレータ94とを有している。
下りデータ変換88は、CTSU54から送られる9ビットのチャネルフォー
マット(図7A)から10ビットのチャネルフォーマット(図7B)への変換を
遂行し、各々の下りチャネルについてHFCの分散ネットワーク11上でトラン
スポートされるデータインテグリティビットを生成する。この場合、データイン
テグリティビットは、奇数パリティを表している。さらに、下りデータ変換88
は、少なくとも一つのFIFOバッファを備えている。このFIFOバッファは
、下りCTSU出力にて存在する32のギャップビット72、74(図7A)を
取り除くために使用され、且つ、コントローラおよびロジック84の制御の下で
、10番目のデータインテ
グリティビットを各々のチャネルに挿入するために使用される。上りデータ変換
90は、少なくとも一つのFIFOバッファを備えている。このFIFOバッフ
ァは、各々の上りチャネルに付加された10番目のビット(データインテグリテ
ィビット)を評価し、この評価結果として得られた情報をデータインテグリティ
92に送り込む。さらに、上りデータ変換90は、10ビットのチャネルのデー
タの流れ(図7B)から、再度CTSU54にて使用するための9ビットのチャ
ネルフォーマット(図7A)への変換を実行する。このようなデータ変換は、コ
ントローラおよびロジック84の制御の下で実行される。
このコントローラおよびロジック84はまた、HFCのネットワーク11上で
電話トランスポートを行うための呼び出し処理およびチャネル割当てを管理する
。さらに、コントローラおよびロジック84は、当業者にとって周知のTR−3
03サービスや集中サービス等を提供するためにダイナミックタイムスロット割
当てが使用されるようなモードにおいて、HFCの分散ネットワーク11上での
トラフィックの統計学的処理を継続する。さらにまた、コントローラ84は、6
MHzの帯域において、チャネルにて生ずるエラーの統計学的処理を継続する。
ここで、CXMUは、データをトランスポートし、全てのISU動作チャネル通
信に対するソフトウェアプロトコルを提供し、そして、対応するMCCモデム8
2に対する制御を実行する。
データインテグリティ92の回路は、上り変換回路90による各々の上りチャ
ネルの10番目のビットの評価結果の出力を処理する。本発明のシステムでは、
処理中に呼び出しを有するような予め規定されたチャネルに対してのみパリティ
が有効であることが保証される。ISUが休止状態になったときには、初期化さ
れ且つ活性化
したISUトランスミッタが停止するので、CXMCにより実行されるパリティ
の評価は必ずしも有効ではない。ここで検出されるパリティエラーは、上りチャ
ネルにおける送信エラーか、または、上りチャネルに対応する下りチャネルにお
ける送信エラーのいずれかである。
CXMC80のISU動作チャネル(IOC)トランシーバ96は、コントロ
ーラおよびロジック84からのメッセージまたは制御データを保持するための送
信バッファを有している。さらに、ISU動作チャネルトランシーバ96は、全
体で8バイトの固定された長さを有する制御メッセージを、HFCの分散ネット
ワーク11上でのトランスポートを行うためのMCCモデム82に設けられた6
4kbpsのチャネル内にロードする。上り方向において、IOCトランシーバ
は、MCCモデム82を介して64kbpsのチャネルを受信する。ここで、M
CCモデム82は、コントローラおよびロジック84に上記メッセージを供給す
る。
タイミングジェネレータ94は、HDT12内のアクティブCTSU54およ
び保護用CTSU54の両方から送られる冗長性のシステムクロック入力を受信
する。このようなシステムクロックは、2kHzのHFCマルチフレーム信号を
含む。このHFCマルチフレーム信号は、HFCの分散ネットワーク内の全ての
同軸脚部におけるラウンドトリップ遅延の同期をとるために、CTSU54によ
り生成される。上記のHFCマルチフレーム信号は、ISU動作チャネル上のマ
ルチフレームのアラインメントを表示すると共に、シンボルタイミングとトラン
スポートシステムのためのデータ再構築との同期をとるために使用される。CT
SU54からCXMU56へ送られる32チャネルの2.56MHzの信号の最
初の“ギャップ”ビットを表示するために、8kHzのフレーム信号が供給され
る。SCNU58およびCXMU56に供給するために、CTSU54により2
.048MHzのクロックが生成される。CXMU56は、ISU動作チャネル
や、CXMC80とMCCモデム82との間のモデム通信のために上記クロック
を使用する。DSIU48とCTSU54との間のデータ信号の転送、および、
CTSU54とCXMC56との間のデータ信号の転送のために、2.56MH
zのビットクロックが使用される。CXMCとMCCとの間の10ビットデータ
チャネルの転送のために、20.48MHzのビットクロックが使用される。マスター・コアックス・カード(MCC)モデム
CXMU56のマスター・コアックス・カード(MCC)モデム82は、HF
C分散ネットワーク11から送信及び受信するため、CXMC80に対する一方
側と電話トランスミッター14とレシーバ16に対する他方側をインタフェース
する。MCC82は、電話データと制御データのOFDMトランスポートのため
にモデム機能を実行する。図3のブロックダイアグラムは、上り及び下り通信の
両者のためにMCCの関連した相互接続を識別する。MCCモデム82は、CX
MU56のCXMC80を介して以外HDT12に対するインタフェースを持っ
ていないので、HDT12において独立モジュールではない。MCCモデム82
は、HDT12のトランスポートシステムロジックを表す。このように、それは
HFC分散ネットワーク11上で情報トランスポートと関連したすべての要件を
実行するため責任を有する。HDT12のCXMU56の各MCCモデム82は
、電話データと制御データトランスポートのための下りスペクトルにおいて6M
Hzの最大バンド幅を割当られる。6MHzバンドの正確な位置は、CXMC8
0とMCCモデム82の間のIOCトランシーバ96を介して通信インタフェー
ス上でCXM
C80により暫定的なものとすることができる。電話及び制御データの下り送信
は、約725から800MHzのRFスペクトルにある。各MCCモデム82は
、約5から40MHZのRFスペクトル内でISUから制御データと電話データ
を受けるため、上りスペクトルにおいて最高6MHZを割当られる。再び、6M
Hzバンドの正確な位置は、CXMC80とMCCモデム82の間の通信インタ
フェース上でCXMC80により暫定的なものとすることができる。
MCCモデム82は、上記記載のように20.48MHzの信号の形でCXM
C80から256DS0+チャンネルを受ける。MCCモデム82は、すでにこ
こで議論したように、OFDMに基づくマルチキャリア変調技術を用いてこの情
報をすべてのISU100に伝送する。MCCモデム82は、HFC分散ネット
ワーク上で上り伝送の256DS0+マルチキャリアチャンネルを回復し、この
情報をCXMC80を通過する20.48Mbpsストリームに変換する。前に
記載したように、マルチキャリア変調技術は、直交位相振幅変調によるような、
電話及び制御データをシンボルにコード化し、直交マルチキャリアのセット上の
電話と制御データを変調するため、逆高速フーリエ変換技術を実行する。
シンボル整列は,ISU100のMCCモデム82及びISUモデム101に
より実行されるマルチキャリア変調技術のために必要な要件である。伝送の下り
方向において、ISU100のすべての情報は、単一のCXMU56で発生し、
各マルチキャリア上で変調された記号は自動的に位相整列する。しかしながら、
MCCモデム82のレシーバにおける上りシンボル整列は、HFC分散ネットワ
ーク11の多対点性及びISU100の等しくない遅延経路のために変化する。
MCCモデム82での受信効率を最大にするため、す
べての上り記号は、狭い位相マージン内に整列しなければならない。これは、異
なったISU100から上りを受けたすべてのチャンネルのシンボル期間が、そ
れらがHDT12に到達する点で整列するような各ISU100における調整可
能な遅延パラメータを利用することによりなされる。これは上り同期プロセスの
一部であり、以下に記載される。加えて、マルチキャリアの直交性を維持するた
め、ISU100による上り伝送のために用いられるキャリア周波数はHDTに
対して周波数ロックされなければならない。
CXMC80からMCCモデム82に入ってくる下り情報は、MCCモデム8
2に提供される2kHz及び8kHzクロックにフレーム整列される。2kHz
マルチフレーム信号は、以下に詳細に記載するように、ISUに下りシンボルタ
イミングを伝達するため、MCCモデム80により用いられる。このマルチフレ
ームクロックは、ISU100で電話データを正確に組み立て直すことができる
ようにするため、チャネル応答を伝達し、マルチキャリアフレーム構成を示す。
2つのkHzは10kHz(モデムシンボル比率)と8kHz(データフレーム
比率)の間の最も大きい共通要素を表す。
すべてのISU100は、ISU100に求められるすべての下りタイミング
を回復するため、関連するMCCモデム82により挿入される同期情報を用いる
。この同期はISU100が下り情報を復調することを許容し、HDT12で受
けたすべてのISU100送信が同じ基準に同期される。このように、すべての
ISU100上り伝送に用いられるキャリア周波数は、HDT12に周波数ロッ
クされる。
シンボル整列は、経路遅延調整、初期化及び活性化を提供することに加え、M
CCモデム82の責任の下で下りと上り6MHzの同
期チャンネル上で実行され、そして、初期化と活性化がここで記載されるように
完成するまでこのような同期チャンネルに供給する。これらのパラメータはIO
Cチャンネルの使用により追跡される。システムの重要性のため、IOCチャン
ネルと同期チャンネルは、MMCモデム82と、より活発な又は電話データの伝
達のために使われるより少ないISU100の間の制御データのトランスポート
のために異なった変調スキームを用いることができる。例えば、電話データは直
交位相振幅変調を用いて変調することができ、一方、IOCチャンネルと同期チ
ャンネルは、BPSK変調技術を利用することにより変調できる。
MCCモデム82は、ISU100によりマルチキャリア上で変調された電話
データと制御データを復調する。このような復調は、電話トランスポートシステ
ムの種々の実施例について以下に記載される。
MCCモデム82が責任を有するOFDMトランスポートシステムに関する機
能は、少なくとも以下のものを有し、それらは更に詳細に種々の実施例に関し記
載されている。MCCモデム82は、同期チャンネル内のISUから同期パルス
/パターンの受信した振幅/レベルを検出し、このレベルの表示をそれらの間の
通信インタフェース上でCXMC80に通す。CXMC80は、その振幅レベル
の調整のために均一化されたISU100に伝送のため、MCCモデム82にコ
マンドを提供する。MCCモデム82は、既知のシンボル境界に関し同期チャン
ネル上で変調された上りパターンを相関させ、そしてその間の通信上でCXMC
80に対する必要なシンボル遅延訂正を通過させることにより、すべての上りマ
ルチキャリアのシンボル整列のために備える。CXMC80は、MCCモデム8
2を介し、ISU100のシンボルを調整するため、ISU100
に下るメッセージを伝送する。全体的な経路遅延調整のためISU100を同期
することに関し、MCCモデム82は、既知の基準境界に関しIOCチャンネル
上でISU100により適当なバンド幅で変調された上りマルチフレームパター
ンを相関させ、そしてそれらの間のモデムインタフェース上でCXMC80に対
する必要な経路遅延訂正を通す。CXMC80は、ISU100の全体の経路遅
延を調整するため、IOC100チャンネル上でMCCモデム82を介し、メッ
セージを下りに伝送する。二方向性多対点電話トランスポートの概要
以下はHFC分散ネットワーク上11上の電話と制御情報のトランスポートを
まとめたものである。HDT12の各CXMU56が、その特定の上りと下りの
動作周波数に関し供給される。CXMU56による上りと下りの伝送の帯域幅は
、約725−800MHzのRFスペクトルの6MHz帯域の下り伝送で最高6
MHzである。
下り方向において、CXMU56の各MCCモデム82は、暫定的6MHz帯
域幅で同軸ライン22を介して、下り電話トランスミッター14に電気的な電話
及び制御データ信号を提供する。HDT12のMCCモデム82からのRF電気
の電話と制御データ信号は、合成信号に結合される。下り電話トランスミッター
は、結合された電気信号を、一対の保護された下り光フィーダライン24上で変
調のため冗長な電気−光変換器に通す。
下り光フィーダライン24は、電話情報と制御データをODN18に運ぶ。O
DN18で、光信号は電気信号に変換され、下りビデオ情報(ビデオヘッドエン
ド供給ライン42から)と結合され電気の下りRF出力信号になる。電話情報と
制御データを含む電気のRF出力信号は、ODN18により4つの同軸分散脚3
0に供給され
る。電話情報と制御データ下りは、各同軸脚部30に分散され、HFC分散ネッ
トワーク11の同軸部分上で運ばれる。電気的な下り出力RFは、同軸ケーブル
からタップに接続され、図6に示すディプレックスフィルタ104を通してIS
U100の受信モデム101上で終わる。
RF電気出力信号は、直交周波数分割多重化技術を利用してMCCモデム82
により、直交マルチキャリア上で変調された電話情報と制御データを有している
。電話情報と制御データはシンボルデータにマップされ、シンボルは高速フーリ
エ変換技術を用いて複数の直交キャリア上で変調される。シンボルは、すべてシ
ステム11の多数ポイントに伝送される単一のポイントでキャリア上で変調され
るので、マルチキャリアの直交と直交マルチキャリア上で変調されたシンボルの
シンボル整列は、自動的にHFC分散ネットワーク上でトランスポートのために
整列し、そして、電話情報と制御データは、モデム101によりISUで復調さ
れる。
ISU100は、HFCネットワーク11の同軸部分の同軸ケーブルからタッ
プを取ったRF信号を受ける。ISU100のRFモデム101は、信号を復調
し、適切にチャンネルユニット103に供給のためCXSU制御器102に抜き
出された電話情報と制御データを通す。ISU100は、電話情報が加入者又は
顧客が使うために変換されるインタフェースを表す。
HDT12のCXMU56とISU100は、通信システム10の二方向性多
対点電話伝送システムを実行する。CXMU56とISUは、それゆえ、モデム
機能を実行する。本発明によるトランスポートシステムは、トランスポートシス
テムのためのモデム機能性を実行するため3つの異なったモデムを利用すること
ができる。第1のモデムはHDT12の各CXMU56に配置されたMCCモデ
ム82である。例えば、HDT12は、アクティブMCCモデム82(図3)を
有し、多対点トランスポートネットワークを表す多くのISUをサポートするこ
とができる。MCCモデム82は、HDT12によりISUを制御するため制御
データトランスポートと同じく電話情報トランスポートを調整する。例えば、制
御データは、呼出し処理メッセージ、ダイナミック配分及び割当メッセージ、I
SU同期制御メッセージ、ISUモデム制御メッセージ、チャンネルユニット供
給、及び他のISU操作、管理、維持、供給(OAM&P)情報を有することが
できる。
第2のモデムは、単一家族の加入者又は単身居住住居ユニットをサポートする
ために最適のHISUモデムである。そのため、コストが低く、電力消費は少な
い。第3のモデムは、多数加入者又はMISUモデムであり、それは一般に住居
及びビジネスサービスの両方をサポートすることが求められている。
HISUモデム及びMISUモデムは幾つかのフォームをとることができる。
例えば、HISUモデム及びMISUモデムは、本発明の種々の実施例に関して
以下に詳細に記載されるように、HDT12から伝送されるマルチキャリアの小
さな部分又はHDT12から伝送されるマルチキャリアのより大きな部分のみを
取り出すことができる。例えば、HISUはHDT12からトランスポートされ
た電話情報の20マルチキャリア又は10ペイロードチャンネルを抜き出すこと
ができ、MISUはHDT12からトランスポートされた260マルチキャリア
又は130ペイロードチャンネルからの情報を抜き出すことができる。これらモ
デムの各々は、HDT12によりトランスポートされた信号から制御データを取
り出すため分離した受信部分、及びHDT12からトランスポートされたマルチ
キャリア上で変調された電話情報を取り出すためのHISUモデム
の追加のレシーバ部分を用いることができる。これは帯域外ISUモデムとして
以下に参照される。帯域外ISUモデムとともに用いるMCCモデム82は、直
交キャリア波形内又は直交キャリアからいくらかオフセットしたキャリア上で制
御情報を変調することができる。帯域外ISUモデムに対して、HISU及びM
ISUモデムは、ISUモデムのために単一レシーバを利用することでき、単一
レシーバのモデムを利用するため電話情報と制御データの両者を取り出すことが
できる。これは、帯域内ISUモデムとして以下に参照される。この場合、制御
データは直交キャリア波形内のキャリア上で変調されるが、しかし、異なったキ
ャリア変調技術を利用することができる。例えば、キャリア上で制御データの変
調のためのBPSKはQAM技術によるペイロードキャリア上の電話データと反
対である。加えて、異なった変調技術は、制御データと電話データのための上り
と下りの伝送に用いることができる。例えば、下り電話データは256QAMを
利用することによってキャリア上で変調でき、下り電話データは32QAMを利
用することによりキャリア上で変調できる。変調技術が伝送に利用されるものは
なんでも、何の復調アプローチがトランスポートシステムの受信端で用いられる
かを規定する。HDT12からトランスポートされた下り電話情報と制御データ
の復調は、異なったモデムの実施例のブロックダイアグラムを参照して更に詳細
に以下に説明する。
上り方向において、ISU100での各ISUモデム101は、約5から40
MHzのRFスペクトルの6KHz帯域幅で少なくとも一つの直交マルチキャリ
ア上で上りに伝送する。上り6MHz帯域は、伝送が受信される下り6MHZ帯
域に対応する。上りの電気の電話及び制御データ信号は、図1に示されているよ
うに、ISUモデム101により、個々の同軸ケーブル脚30を介してそれぞれ
接続された光分散ノード18にトランスポートされる。ODN18で、種々のI
SUからの上り信号は、結合され、光フィーダライン26を介してHDTに光学
的に伝送される。前に検討したように、種々のISUからの上り電気信号は、一
部分、結合され合成上り光信号になる前にシフトした周波数かもしれない。この
ような場合、電話レシーバ16は対応する下りシフトした電気回路を有する。
多数ISU100から単一HDT12へのHFC分散ネットワーク上の伝送の
多対点性により、直交周波数分割多重化技術を利用するため、ISU100によ
り各キャリア上で変調されるシンボルは、一定の位相マージン内で整列しなけれ
ばならない。加えて、以下にさらに詳細に検討されているように、通信システム
におけるHDT12のネットワークインタフェース62からすべてのISU10
0へ、そしてISU100からネットワークインタフェース62への一周経路の
遅延を等しくなければならない。マルチフレームの完全さをシグナリングするこ
とがこのシステムを通して保持されるためこれは必要である。加えて、適当な振
幅の信号は、ISU100に関し制御機能を実行するため、HDT12で受信さ
れなければならない。同様に、ISU100からOFDMトランスポートに関し
、ISU100は、HFC分散ネットワーク11上でトランスポートされたマル
チキャリアが直交して整列するようにHDTに周波数ロックされなければならな
い。トランスポートシステムは、以下に記載するように、直交周波数分割多重化
を利用してこの多対点伝送を実行するための分散されたループ技術を実行する。
HDT12が直交的に整列しそして整列したシンボルとその上に変調された電話
及び制御データを持つ複数のマルチキャリアを受けた時、CXMU56のMCC
モデム82は、対応する6MHzで複数のマルチキャリアからの電話情報と制御
データを復調し、ネットワークインタフ
ェース62に配達するためCTSU54に電話データを、そして電話トランスポ
ートの制御のためCXMC80に制御データ提供する。この分野の当業者であれ
ば気がつくように、設計上の選択であるスペクトル配分、周波数割当、データ比
率、チャネル数、提供されるサービスのタイプ、及びシステムの他のパラメータ
又は特性は、単に例として取り上げたものである。添付された請求の範囲に記載
された発明は、このような設計上の選択を予期しており、それらはそのような請
求の範囲の範囲内に含まれる。加えて、多くの機能がソフトウエア及びハードウ
エアにより実行することができ、参照されるものが一つ又は他方であったとして
も、どちらかの実行が請求の範囲に基づいて予期できるものである。電話トランスポートシステムの第1の実施例
本発明による電話トランスポートシステムの第1の実施例は、MCCモデム8
2、及び一般に図6においてISUモデム101として示されたHISUモデム
とMISUモデムのブロックダイアグラムを有する図9−23を参照して個別に
記載する。このようなモデムは、上りと下りのモデムトランスポート機能性を実
行する。以下の記載はこのようなモデムを利用した動作の理論に関する検討であ
る。
図9Aを参照すると、OFDM技術を利用した電話情報と制御データの上りと
下りのトランスポートのための一つの6MHz帯域のスペクトル配分が示されて
いる。波形は好ましくは、19.2Mbpsのネットデータ比率に適応するため
の480キャリア又はトーンを有する240ペイロードチャンネル又はDS0+
チャネル、46キャリア又はトーンを有する24IOCチャネル、及び2同期チ
ャネルを持っている。各同期チャネルは、二つのキャリア又はトーンを有してお
り、ガードトーンとして利用される10の使用されて
いないキャリア又はトーンにより、24IOCチャネル及び240ペイロードチ
ャネルから各々オフセットされている。キャリア又はトーンの総計は552であ
る。更に以下に記載されるように、同期機能のために利用される同期トーンは6
MHzスペクトルの端に位置しており、6MHz帯域の複数の直交キャリアは、
6MHzスペクトルの各端でガード帯域(516.0KHz)により6MHz帯
域に近いキャリアから分離されている。ガード帯域はシステムのトランスミッタ
ーとレシーバでフィルタ選択度のために許容する6MHz帯域の各端で提供され
る。同期キャリアは、もし初期化及び活性化の間に同期のために利用される同期
キャリアが6MHz帯域内の他のトーン又はキャリアと直交していない場合、同
期信号は直交的に整列した波形の構成を破壊するのを防ぐような電話データ又は
ペイロードキャリアからオフセットされる。同期トーンは、それ故、同期チャネ
ルは特別なIOCチャネルと見なすことができるが、帯域のペイロードキャリア
及び点在したIOCチャネルの主体の外側である。
ISUのパワー要件を最小にするため、ISUが処理する帯域幅は最小化され
る。このように、電話ペイロードチャネル及び6MHZ帯域のIOCチャネルは
、10ペイロードチャネル毎に位置しているIOCチャネルと電話ペイロードチ
ャネルにおいて点在している。このような分散された技術で、10より大きいペ
イロードチャネルのサブ帯域はIOCチャネルを有しており、ISUが「合う」
帯域幅の量はIOCチャネルがISU100と通信するためHDT12のために
利用可能であるよう制限される。図9Aに示されているスペクトル配分のための
このようなサブ帯域分散は図9Dに示されている。6MHz帯域幅に24のサブ
帯域があり、各サブ帯域は5番目と6番目のペイロードチャネルの間にIOCチ
ャネルを持っ
た10ペイロードチャネルを含んでいる。6MHz帯域を通してIOCチャネル
を分散している利点は、狭い帯域進入(ingress)からの保護である。もし進入が
IOCチャネルを破壊するなら、利用可能な他のIOCチャネルがあり、HDT
は6MHzの異なった部分にISU100を調節することができ、そこは壊れて
いないIOCチャンネルが位置する。
好ましくは、MISU66は、帯域幅がHDT12からMISU66に通信す
るため多数のIOCチャネルを含む130ペイロードチャネルまで受信するため
、6MHzの帯域幅のほぼ3MHzに合う。HISU68は、HDT12で通信
するため少なくとも一つのIOCチャネルを有する11チャネルを受けるため、
6MHz帯域幅の約100KHzを合う。
下りと上りの経路の間の第1の差は、下りの同期と上りの同期である。下り方
向において、すべてのISUはHDTからの情報をロックする。ISUの初期化
と活性化は、上り同期チャネルに供給される信号に基づいている。操作の間、I
SUはIOCチャネルを介して同期を追跡する。上りにおいて、周波数制御は以
下に記載されているように下り同期チャネルのみを利用して提供することもでき
るが、上り同期プロセスは、振幅、周波数、及びタイミングの分散された(多対
点)を含んでいる。上り同期のプロセスは、二つの上り同期チャネルにおいて、
第1の又は第2の同期チャネルを生じる。
図10を参照すると、MCCモデム82の下り伝送アーキテクチャーが示され
ている。およそ各々10Mbpsの二つの直列データ入力は,8kHzフレーム
クロック入力によりクロックされているCXMC56からのペイロードデータを
有している。CXMC56から入力されたIOC制御データはIOCクロック入
力によりクロ
ックされ、それは好ましくは2.0kHzである。電話ペイロードデータ及びI
OC制御データは、直列ポート132を通って入り、該データは当業者に知られ
ているように、HFC分散ネットワーク11上で伝送される波形のランダムさを
提供するためにスクランブラー134によりスクランブルされる。スクランブル
が無いと波形に大変高いピークが生じるが、しかし波形がスクランブルされると
、MCCモデム82により発生されるシンボルは十分にランダムとなり、そのよ
うなピークは十分制限される。スクランブルされた信号はシンボルマッピング機
能136に加えられる。シンボルマッピング機能136は、入力ビットを取り、
そしてそれらを複合星座点(complex constellation point)にマップする。例え
ば、入力ビットがBPSK信号の出力のためのシンボルにマップされた場合、各
ビットは、図9CのBPSKのためのマッピングダイアグラムにあるように、星
座の単一のシンボルにマップされる。このようなマッピングは、データとして同
相で直交位相値(I/Q値)となる。BPSKは好ましくは上りと下りのIOC
チャネル及び同期チャネルに使われる変調技術である。BPSKエンコーディン
グは、前に検討したシステムに活性を提供するため、IOC制御データのために
好ましい。QPSK変調のため、すべての2ビットは星座点を表す4つの複合値
の1つにマップする。好ましい実施例では、32QAMは電話ペイロードデータ
のために利用され、そこではすべての5ビットのペイロードデータは、図9Bに
示されているように32星座点の1つに移される。このようなマッピングはI/
Q値に帰着する。そのようなものとして、DS0+信号(10ビット)は、二つ
のシンボルで表され、二つのシンボルは二つのキャリアを用いて伝送される。こ
のように、ひとつのDS0+ンチャンネルは二つのキャリア又は6MHzスペク
トルのトーンにトランスポートされる。
当業者は、種々のマッピング又はエンコーディング技術が異なったキャリアで
利用できることを認識している。例えば、ISDNを運ぶ電話チャンネルはQP
SKを用いてコード化でき、反対にPOTSを運ぶ電話チャンネルは32QAM
を用いてコード化される。そのため、異なったサービスを運ぶ異なった電話チャ
ネルは、このような品質を求めるこれらのサービスのためにより活性化した電話
チャンネルを提供するため、異なって変調される。本発明によるアーキテクチャ
ーは、異なったチャンネルに用いられる変調技術からいずれかのチャンネルを異
なってコード化しそして変調するためフレキシビリティを提供する。I/Q値に
より表される各シンボルは、シンボルバッファー138の高速フーリエ変換(F
FT)ビン(bin)に移される。例えば、8kHzフレームレートで動作している
DS0+として、5ビットが一つのFFTビンにマップされ、5ビットが別のビ
ンに移される。シンボルバッファー138の各ビン又はメモリの位置は、I/Q
値としての周波数ドメインのペイロードデータ及び制御データを表す。FFTビ
ンの一つのオフセットは、当業者に知られている逆FFTを通してタイムドメイ
ンにマップされる。逆FFTは、複合I/Q値をFFTポイント数に対応したタ
イムドメインサンプルに移す。ペイロードデータとIOCデータの両者は、バッ
ファー138にマップされ、そして逆FFT140によりタイムドメインサンプ
ルに変換される。FFT140のポイント数は変化させることができるが、しか
し、好ましい実施例ではポイント数は256である。256ポイントFFTのた
めの逆FFT140の出力は、波形の256タイムドメインサンプルである。
逆FFT140は同相で直交位相(I/Q)の要素FFT1及びFFT0のた
めの分離した直列出力を持っている。ディジタル・アナログ・コンバータ142
は、ベース帯域変調された信号の数の表
示である同相で直交位相の要素を取り、そしてそれを分離した波形に変換する。
信号はそれから、調波の内容を取り除くために再構成フィルタ144を介して通
る。この再構成は、多数ミキシングスキーム及び他のフィルタリング問題から生
ずる問題を避けるために必要である。信号は、適用可能な伝送周波数に混合する
ため、同相及び直交位相要素とディジタル的に調整可能な合成された波形を利用
してI/Q要素をアップ変換するため、変換トランスミッタ146において合計
される。例えば、もしシンセサイザーが600MHzであれば、出力周波数は6
00MHzである。
要素は信号変換トランスミッタ146により合計され、複数の直交キャリアを
有する波形は、電話トランスミッタ14により光ファイバー上に結合される前に
、トランスミッター増幅器148により増幅され、トランスミッターフィルタ1
50により濾波される。このような機能は、このような変調を実行するために必
要な一般的目的のプロセッサ149及びブロック47の他の処理回路の制御下で
実行される。一般目的のプロセッサは、以下に記載されるように分散されたルー
プシンボル整列、周波数ロッキング、振幅調整、及び経路遅延機能を実行するた
め、キャリア、振幅、タイミングリカバリーブロック222(図15)からのI
SU調整パラメータを受ける。
下り受信端において、MISU又はHISUの何れかは、6MHz帯域幅の一
つにおいて下り伝送から電話情報と制御データを取り出すために提供する。MI
SU66に関し、MISU下りレシーバアーキテクチャーは図11に示されてい
る。それは受信した600MHzから850MHzトータル帯域ブロードキャス
トの下りの周波数帯域を減少させるため、100MHz帯域通過フィルタ152
を有する。濾波された信号は、帯域干渉を取り除き、そして更に帯
域幅を減らすため、電圧調整されたフィルタ154を通して通過する。信号は、
直交位相及び同相ダウン変換器158を介してベース帯域周波数にダウン変換さ
れ、ダウン変換器158では信号は直列ポート178の出力から制御されるシン
セサイザ157を利用した複合ミキサ156で混合される。ダウン変換されたI
/Qは要素は、フィルタ159を介して通過し、そしてアナログディジタル変換
器160でディジタルフォーマットに変換される。I/Q要素のタイムドメイン
サンプルは、サンプルバッファ162に置かれ、サンプルのセットはダウン変換
器捕償ユニット164に入力される。補償ユニット164は、ダウン変換器で生
じるミキサ及び差動位相遅延からのDCオフセットのようなエラーを軽減するこ
とを試みる。
キャリア、振幅、及びタイミングシグナリングは、キャリア、振幅、及びタイ
ミングリカバリーブロック166により、図22Aを参照して以下に記載するよ
うに、トラッキングの間のISUとIOCの初期化と活性化の間、同期チャネル
から制御データを取り出すことにより、補償信号から取り出される。平行なフォ
ームの補償された信号は、MISUが合うDS0+チャネルのためMCCモデム
82で当初上りを創り出したI/Q要素を有した本質的に複合星座ポイントであ
る周波数ドメイン素子のベクトルに変換するため、高速フーリエ変換(FFT)
170に供給される。チャネルフィルタリングにおける不正確さのため、イコラ
イザ172は送信及び受信の間に生ずるダイナミックエラーを取り除く。上りレ
シーバと下りレシーバにおける同等化し、図23を参照して以下に更に説明する
。イコライザ172から、複合星座ポイントはスクランブラー134のミラー素
子である復スクランブラー176で元にもどされるシンボル−ビット変換器17
4によりビットに変換される。そして、ペイロード電話情報とIOC制御データ
は直列ポート178により
図6に示されたCXSU102に出力される。ブロック153は、そこに示すよ
うに、種々の機能を実行するための処理能力を有している。
図12を参照すると、HISU68下りレシーバアーキテクチャーが示されて
いる。HISU下りレシーバアーキテクチャー(図11)とMISU下りレシー
バアーキテクチャー(図11)間の第1の差は、処理される帯域幅の量である。
FFT処理までのレシーバのフロントエンドは,ダウン変換の間、アナログディ
ジタル変換器160が非常に遅く動作させられることを除き、実質的に同じであ
る。例えば、もし処理される信号の帯域幅が100kHzであるなら、サンプル
比率はおよそ200kHzである。MISU処理3MHz信号において、サンプ
ル比率は約6MHzである。HISUは受信を最大10DS0+に制限している
ので、FFT180はより小さなサイズにすることが出来る。A32ポイント1
80は、好ましくはHISUで用いられ、MISUで利用される128又は25
6ポイントFFTに比べてより効率的に実行できる。そのため、これらアーキテ
クチャー間の主たる差は、HISUレシーバアーキテクチャーはMISUレシー
バより実質的により小さな処理能力を必要としており、より少ない電力消費とな
る。このように、リモートユニットでの電力消費を最小にするシステムを提供す
るため、HISUに合うより小さな帯域の周波数は,このように低消費を許容す
る。HISUがこのようなキャリアの小さな帯域に合うことを許容される一つの
理由は、IOCチャネルが6MHzスペクトルを通して点在しているからである
。
図13を参照すると、HISU68用の上りトランスミッタアーキテクチャが
示される。CXSU102(図6)からのIOC制御データ及び電話ペイロード
データは、HISUにおいて、MISU
又はHDTトランスミッタアーキテクチャの場合よりもはるかに遅いレートでシ
リアルポート182に供給される。なぜなら、HISUは10本のDS0+チャ
ネル分のみサポートするからである。HISU上りトランスミッタアーキテクチ
ャは3つの重要な動作を実施する。それは、伝送された信号の振幅、伝送された
信号の時間遅延(シンボル及びパス遅延)及び伝送された信号のキャリア周波数
を調整する。電話データ及びIOC制御データは、HISU下りレシーバアーキ
テクチャのクロックジェネレータ173によって生成されたクロック信号の制御
を受けてシリアルポート182に入り、そして、MCC下りトランスミッタアー
キテクチャに関して上述した理由からスクランブラ184によってスクランブル
される。入力されるビットは、ビット対シンボルコンバータ186により、周波
数領域においてI/Q成分を含むシンボル或いは複素群点にマッピングされる。
次いで、群点はシンボルバッファ188に取り込まれる。バッファ188の後段
には、逆FFT190が、シンボルに対応して時間領域でのサンプルすなわち3
2ポイントFFTに対応する32個のサンプルを生成するように接続されている
。逆FFT190の出力側には、ディレイバッファ192が、HDT12によっ
て制御される上り同期プロセスの関数として、MCCモデムの上りレシーバアー
キテクチャにてマルチフレーム整列を提供するように接続されている。従って、
ディレイバッファ192は、逆FFT190の出力の同相及び直交成分のディジ
タル/アナログコンバータ194によるディジタル/アナログ変換に先立って、
パス遅延調整を行う。クロックディレイ196は、スクランブルされる前にシリ
アルデータストリームから制御データを抽出することにより得られるIOC制御
データ出力の要求に基づいてシンボル整列のための微調整を行う。ディジタル/
アナログコンバータ194によるアナロ
グ成分への変換後、そのアナログ成分は、再生フィルタ198によって平滑なア
ナログ波形に再生される。次いで、上り信号は、ダイレクトコンバータ197に
より直接、シンセサイザブロック195の制御の下に適当なトランスミット周波
数に変換される。シンセサイザブロック195は、IOC制御チャネルからのコ
マンドの制御を受けて動作する。このIOC制御チャネルは、HISU下りレシ
ーバアーキテクチャにおいて抽出されているのでキャリア周波数調整コマンドを
提供する。次いで、変換された信号は、トランスミッタ増幅器200によって増
幅され、トランスミッタフィルタ202によって濾波され、そして上り側に伝送
されて、他のISU100によって伝送された他の信号と組み合わされる。ブロ
ック181はそれぞれの機能を実行するための処理回路を含む。
図14を参照すると、MISU66用の上りトランスミッタアーキテクチャが
示され、HISU68用の上りトランスミッタアーキテクチャと実質的に同じで
ある。しかしながら、MISU66は、より多くのチャネルを扱い、HISU6
8では可能であるところの単一のプロセッサ上での動作を実行することはできな
い。従って、逆FFT191を含むブロック181の機能を提供するブロック1
81のプロセッサと、そのアーキテクチャをサポートする汎用プロセッサ206
は共に、増えた分のチャネル容量を扱う必要がある。
図15を参照すると、HDT12における各CXMU56のMCC上りレシー
バアーキテクチャが示される。5〜40MHzのバンドパスフィルタ208は上
り信号を濾波する。この上り信号は、ミキサ及びシンセサイザ回路211による
ベースバンドへのダイレクトダウン変換を受ける。ダウン変換された出力は折り
返し防止フィルタ201に入力され、そして、その出力信号はアナログ−ディジ
タルコンバータ212によってディジタル形式に変換される。各ア
ナログ−ディジタルコンバータ212は、信号の同相及び直交成分の時間領域で
のサンプリングを行い、狭帯域イングレスフィルタ及びFFT112に供給する
。この狭帯域イングレスフィルタ及びFFT112は、以下に記述するように、
上り伝送に影響を与える可能性のある狭帯域干渉からの保護を提供する。
狭帯域イングレスフィルタ及びFFT112は、一度に10チャネルを保護す
る。従って、もしもイングレスが、MCCモデム82によって受信される6MH
zスペクトルにおいて使用可能な240本のDS0+sのうち1本に影響を与え
たならば、最大10チャネルがそのイングレスによって破壊されることになるで
あろう。狭帯域イングレスフィルタ及びFFT112は、通常のフィルタ技術と
して当業者には認識されるように、多相構造を有している。また、その多相フィ
ルタによって保護されるチャネルの数を変えることができることは当業者には認
識されるであろう。狭帯域イングレスフィルタ及びFFT112の出力は、チャ
ネルにおいて発生する誤り、例えば基準オシレータ又はシンセサイザからのノイ
ズに起因する誤り、を訂正するためのイコライザ214に供給される。イコライ
ザ214の出力シンボルは、シンボル対ビットコンバータ216に供給され、そ
こでシンボルがビットにマッピングされる。ビットは、ISU100のスクラン
ブラとはミラーの関係にあるデスクランブラ218に供給され、該デスクランブ
ラの出力はシリアルポート220に供給される。シリアルポートの各出力は、下
り方向のMCC下りトランスミッタアーキテクチャに供給されるように2つのペ
イロードストリームと1つのIOC制御データストリームに分割される。ブロッ
ク217は、それぞれの機能を実行するための必要な処理回路を含む。
下り情報を検出するためには、下り同期プロセスを用いて到来信
号の振幅、周波数及びタイミングを獲得しなければならない。下り信号は点対多
点ノードトポロジーを構成するので、OFDM波形は、上り信号とは対照的に、
本質的に同期した形態で単一のパスを介して到来する。波形パラメータの獲得は
、先ず、6MHzスペクトルの最終部分に位置する下り同期バンドにおける下り
同期チャネル上で行われる。これらの同期帯域は、2kHzのフレームクロック
によってBPSK変調された単一の同期キャリア又はトーンを含む。このトーン
は、ISUにおいて初期の振幅、周波数及びタイミングを抽出するのに用いられ
る。同期キャリアは、受信帯域の中心部分に位置してもよく、またIOCの特別
なケースと見なすことができるであろう。信号が受信され、そのレシーバアーキ
テクチャが典型的なIOCチャンネルに調整された後、その同じ回路がIOCチ
ャネルを用いて同期パラメータを追跡するのに用いられる。
必要な信号パラメータを獲得するのに用いられるプロセスはISUレシーバア
ーキテクチャのキャリア、振幅及びタイミング再生ブロック166を利用し、該
ブロックは図22Aにおいてブロック図の形でより詳細に示される。キャリア、
振幅及びタイミング再生ブロック166は、受信波形に対して周波数ロックを行
うのに用いられるCostasループ330を含む。補償ユニット164から信
号が受信されると、その信号はサンプルホールド334及びアナログ−ディジタ
ルコンバータ332に入力され、該コンバータ332から出力された信号はCo
stasループ330に供給される。サンプリングは、電圧制御型オシレータ3
40の制御の下に、レシーバアーキテクチャで用いられるFFTのポイント数M
だけ分割を行うディバイダ333によって分割されるように、行われる。Cos
tasループ330のミキサ331は、到来信号とフィードバックパスの供給を
受け、ループ位相検出器として機能する。ミキサ33
1の出力は、濾波されると共に、その後のハードウエアの処理量を低減するため
に1/10単位で処理される。もし受信信号が帯域的に制限されているならば、
同期信号を表すのにそれ程多くのサンプルは必要としないであろう。もし直交性
がレシーバにおいて保存されないならば、フィルタは所望としない信号成分を再
生プロセスから除去するであろう。直交性があるという条件の下で、LPF33
7は隣合うOFDMキャリアからの影響を完全に除去することになる。キャリア
周波数ロックが達成されると、ループの同相側において所望とするBPSK波形
が出現する。デシメータの出力は別のミキサを介して供給され、H(s)のフィ
ルタ関数を持つループフィルタ及び数値制御型オシレータ(NCO)を介して処
理され、最終的に周波数誤差を訂正するためのフィードバックパスを構成する。
誤差が「小さい」レベルにある時、ループはロックされる。追跡動作中に高速の
獲得及び最小のジッタを達成するためには、デュアルループバンド幅を用いる必
要があるであろう。システム動作は、OFDMチャネル間隔(360Hz)の約
±4%以内で周波数ロッグが達成され且つ維持されることを必要とするであろう
。
信号の振幅は、BPSK電力検出器336における周波数再生ループの出力端
で測定される。トータルの信号電力が測定され、そして、数値可変型アナログゲ
イン回路(図示せず)を調整するのに用いることができる。ゲイン回路は、アナ
ログ−ディジタルコンバータが最適な動作領域で用いられるように信号を正規化
するためのものである。
タイミング再生は、タイミング誤差を抽出するための早−遅ゲート形位相検出
器338の早−遅ゲート形アルゴリズムを用いて、さらに誤差信号に応答するサ
ンプルクロックオシレータ340を調整することにより、行われる。早−遅ゲー
ト形検出器は、更新間隔の
間に進み−遅れコマンドを出力する。このコマンドはフィルタ341を介してサ
ンプルクロックオシレータ340に印加される。このループは、周波数のロック
及び振幅のロックが達成されるまで保持される。タイミングループがロックされ
ると、ロック指示信号が生成される。また、同じクロックは上り伝送用に用いら
れる。キャリア、振幅及びタイミング再生ブロック166は、クロックジェネレ
ータ168用の基準信号を提供する。クロックジェネレータ168は、MISU
が必要とする全てのクロック、例えば8kHzフレームクロック及びサンプルク
ロック、を提供する。
MCCモデム上りレシーバアーキテクチャ(図15)のキャリア、振幅及びタ
イミング再生ブロック222が、図22Bの同期ループ図によって示される。こ
れは、上り同期チャネル上の信号に関して上り同期のための検出を行う。ISU
の初期化及び活性化のために、上り同期は、ISUの1つに対し下りIOC制御
チャネルを介して基準信号を同期チャネルの上り側に送出するよう指令するHD
Tによって行われる。キャリア、振幅及びタイミング再生ブロック222は、同
期チャネルに応答し且つHDT12における基準信号に対する周波数誤差、振幅
誤差及びタイミング誤差を評価するISU100からのデータのパラメータを測
定する。キャリア、振幅及びタイミング再生ブロック222の出力は、HDT1
2によって調整コマンドに変換され、MCC下りトランスミッタアーキテクチャ
によってIOC制御チャネル上の下り方向で初期化され且つ活性化されつつある
ISUに送出される。
上り同期プロセスの目的は、別々のISUからの波形がHDT12で合わさっ
て統合波形となるように、ISUを初期化し且つ活性化することである。HDT
12においてキャリア、振幅及びタイミング再生ブロック222によって評価さ
れ、且つISUによって調
整されるパラメータは、振幅、タイミング及び周波数である。ISUの信号の振
幅は、DS0+sが等しい量の電力を割り当てられるように正規化され、HDT
12において所望の信号対雑音比を達成する。更に、隣合うISUは正しい相対
的なレベルで受信されなければならない。さもなければ、相対的に弱いDS0+
チャネルは、相対的に強いDS0+チャネルの過渡的な振る舞いによって不利な
影響を受けるであろう。もしペイロードチャネルがかなりの周波数誤差を持つ別
のペイロードチャネルに隣接して伝送されたならば、OFDM波形における直交
性は劣化し、誤差レート性能は悪化する。従って、ISUの周波数は、精密な許
容誤差に調整されなければならない。再生された信号のタイミングもまた直交性
に影響を与える。隣合うシンボルについて時間合わせされていないシンボルは、
FFTプロセスの影響を受けるシンボルの一部分内で変化を作り出すことができ
る。もし全てのシンボルの変化がHDTにおけるガード間隔内に有るならば、非
直交チャネルに対して約±16トーン(8DS0+s)が再生不可能となるであ
う。
上り同期の間、ISUは、振幅及び周波数精度を確立し且つシンボルを合わせ
るための信号、例えば方形波信号、を送出するよう指令を受ける。パターン信号
は、キャリア、振幅及びタイミング再生ブロック222によってパラメータの検
出が行える信号であればどのような信号でもよく、このような信号は異なるパラ
メータを検出するために異なっていてもよい。例えば、その信号は、振幅及び周
波数の検出及び訂正用として連続した正弦波であってもよいし、シンボルタイミ
ング用として方形波であってもよい。キャリア、振幅及びタイミング再生ブロッ
ク222は、3つの分配されたループパラメータを評価する。3つのループの全
てにおいて、結果として生じる誤差信号はCXMC80によってコマンドに変換
され、MCC
モデム82を介してIOCチャネル上に送出される。そして、CXSUは、その
コマンドを受信し、ISUによって行われる調整を制御する。
図22Bに示されるように、ISUからの上.同期は、サンプルホールド(4
34)され、電圧制御型オシレータ440の制御の下にアナログ−ディジタル変
換される(432)。この電圧制御型オシレータは局部基準オシレータであり、
レシーバアーキテクチャにおけるFFTのポイントであるMで分周を行い、サン
プルホールド434及びアナログ−ディジタルコンバータ432を制御するため
にkで分周を行って、8kHz信号を位相検出器438に印加する。
周波数誤差は、Costasループ430を用いて評価してもよい。Cost
asループ430は、局部的に生成された基準周波数との位相ロックを確立する
よう機能する。時間が経過すると、ループ適応性がディセーブルとされ、時間に
関する位相差が周波数誤差を評価するのに用いられる。周波数誤差はフィルタ関
数H(s)444によって発生され、CXMC82に供給されて、周波数調整コ
マンドをIOC制御チャネルを介してISUに送るための処理が行われる。また
、周波数誤差は数値制御型オシレータ(NCO)に供給されて、周波数誤差を訂
正するための周波数ループが完成する。
振幅誤差は、上り同期の期間中、電力検出器436によってCostasルー
プ430の同相側のキャリアの振幅を検出することにより、キャリアの大きさに
基づいて計算される。振幅は、基準コンパレータ443において所望の基準値と
比較され、その誤差はCXMC82に供給されて、振幅調整コマンドをIOC制
御チャネルを介してISUに送るための処理が行われる。
HDTにおいて局部基準周波数が位相ロックを達成すると、IS
Uから到来する同期チャネル上のBPSK信号が処理のために得られる。方形波
は、Costasループ430の同相側で得られ、早−遅ゲート形位相検出器4
38に供給されて、ティバイダ435から局部的に発生された8kHz信号との
比較が行われる。位相検出器435は、ループフィルタ441に印加され且つラ
イン439を介して出力された位相又はシンボルのタイミング誤差を生成する。
次いで、位相又はシンボルのタイミング誤差はCXMC82に供給されて、シン
ボルタイミング調整コマンドをIOC制御チャネルを介してISUに送るための
処理が行われる。
上り同期のためのパラメータを調整するISUのメカニズムは、時間領域での
波形のスカラ積でもって振幅を変化させる手段を有しており、このスカラ積は、
ディジタル−アナログコンバータ194(図13)によってディジタル処理アル
ゴリズム、例えば逆FFT190、から集められるものである。同様に、複素ミ
キシング信号を作り出し、ディジタル−アナログコンバータ194の入力端に印
加される複素倍数として与えることができるであろう。
ISUにおける下りのサンプルクロック及び上りのサンプルクロックの周波数
の精度は、オシレータを下り同期及びIOC情報に位相ロックすることにより確
立される。上り伝送周波数は、例えば、HDT12によって指令を受けるシンセ
サイザブロック195において調整される。
シンボルタイミングの訂正は遅延関数として与えられる。従って、ISUの上
り方向におけるシンボルタイミングの時間合わせは、サンプル間隔(同時に出て
いくべき同じ2つのサンプル)をブランクとすることにより、或いはクロックデ
ィレイ196(図13)を介して余分のクロックエッジ(1つのサンプルはクロ
ックが出てしまっていって失われている状態)を差し挟むことにより達成される
サンプルタイミングの遅延として確立される。このようにして、既に必要とされ
ている以上のデータ記憶オーバーヘッド無しで、遅延関数を制御することができ
る。
ISUがシステムにおいて初期化され活性化されると、伝送の準備のために、
ISUは、必要とされる上りの同期システムパラメータをキャリア、振幅及びタ
イミング再生ブロック222を用いて維持する。使用されないが初期化され且つ
活性化されたISUは、IOC上に伝送を行うよう指令を受け、そして、ブロッ
ク222はそこからのパラメータを上述したように評価する。
MISU66(図13)及びHISU68(図14)用の上りトランスミッタ
アーキテクチャにおいて、HDT12におけるキャリアの直交性を達成するため
の周波数オフセット又は訂正は、ISU上で決定することができる。これに対し
周波数オフセットは、キャリア、振幅及びタイミング再生ブロック222(図1
5)によって同期期間中HDTにおいて決定され、次いで、周波数オフセット調
整コマンドが、それぞれHISU68及びMISU66のシンセサイザブロック
195及び199を介してキャリア周波数の調整のためにISUに送出される。
このようにして、もはや周波数誤差は上述したようにキャリア、振幅及びタイミ
ング再生ブロック222によって検出されなくなるであろう。むしろ、そのよう
なダイレクトISU実施形態において、HISU68又はMISU66が下り信
号からディジタル的に周波数誤差を評価し、その訂正信号が、伝送されようとし
ている上りデータに印加される。
HDT12は、同じ基本オシレータから全ての送信周波数及び受信周波数を抽
出する。従って、ミキシング信号は全て、HDTにおいて周波数ロックされてい
る。同様に、HISU68又はMISU66は同じ基本オシレータから全ての送
信周波数及び受信周波数を
抽出する。従って、ISU上のミキシング信号もまた全て周波数ロックされてい
る。しかしながら、HDTオシレータに対してISUオシレータには周波数オフ
セットが存在する。周波数誤差の量は(ISUから見て)ミキシング周波数の固
定された割合となるであろう。例えば、ISUオシレータがHDTオシレータに
対して周波数で10PPMオフし、下りISUレシーバにおける混合周波数が1
00MHzで、且つ、上りISUトランスミッタにおける混合周波数が10MH
zであったとしたならば、ISUは、下りレシーバ上で1kHzの訂正を行わね
ばならないであろうし、上りトランスミッタ上で100Hzのオフセットを持つ
信号を生成しなければならないであろう。このようにダイレクトISU実施形態
においては、周波数オフセットは下り信号から評価される。
評価は、数値計算を行うディジタル回路、すなわちプロセッサを用いて実行さ
れる。同期チャネル又はIOCチャネルのサンプルは、システムの作動中にハー
ドウエアで集められる。追跡用ループは、受信信号に対してディジタル的に混合
されるディジタル数値オシレータを駆動する。このプロセスは、本質的にはHD
Tにロックされる信号を内部で抽出する。内部での数値ミキシングは周波数オフ
セットの要因となる。ISUにおいて下り信号へのロック処理が行われている間
、周波数誤差の評価がひき出され、下り周波数を既知として分数周波数誤差が計
算され得る。上りの受信信号をダウン変換するのに用いられるであろうHDTに
おいてミキシング周波数が知られているものとして、ISU送信周波数に対する
オフセットが計算される。この周波数オフセットは、例えば図13のコンバータ
194によって信号をアナログ領域に変換する前にディジタル的にISU送信信
号に印加される。従って、周波数の訂正はISU上で直接実行され得る。
図20及び図21を参照しながら、多相フィルタ構造を含むMCC上りレシー
バアーキテクチャの狭帯域イングレスフィルタ及びFFT112について更に詳
細に説明する。一般に、多相フィルタ構造は、多相フィルタ122及び124を
含み、イングレスに対する保護を提供する。ISU100からの上りOFDMキ
ャリアの6MHz帯域は、小グループのキャリア又はトーンに対してフィルタリ
ングを提供する多相フィルタを通してサブバンドに分割される。もしイングレス
が1グループのキャリア内のキャリアに影響を与えたならば、当該グループのキ
ャリアのみが影響を受けることになり、他のグループのキャリアはそのフィルタ
リング特性によって保護されることになる。
イングレスフィルタ構造は、2つの並列的な多相フィルタのバンク122,1
24を有している。第1のバンクは、互いに重なり合わない17の異なる帯域を
有し、帯域間にはチャンネル間隔が設けられている。図18には単一の多相フィ
ルタバンクの振幅応答が示される。第2のバンクは、第1のバンクによって濾波
されないチャンネルが第2のバンクによって濾波されるような量だけ第1のバン
クからオフセットしている。従って、図19において単一の多相フィルタバンク
の拡大された振幅応答に示されるように、濾波されたチャネルの1つの帯域は、
フィルタを通過しようとしている周波数ビン45−61に対応する中心キャリア
を持つ周波数ビン38−68におけるチャンネルを含む。例えば、重なり合って
いるフィルタは周波数ビン28−44を通過させる。2つのチャネルバンクは、
2つのフィルタバンクの組み合わせによって544個のチャネルの各々が受信さ
れるように16個の周波数ビンだけ互いにオフセットしている。
図20を参照すると、イングレスフィルタ構造は、アナログ−デ
ィジタルコンバータ212からサンプルされた波形x(k)を受信し、次いで、
複素ミキサ118及び120は、多相フィルタ122,124に交互に信号を印
加する。ミキサ118は一定の値を使用し、ミキサ120はオフセットを達成す
るような値を使用する。各ミキサの出力はそれぞれ対応する多相フィルタ122
,124に入力される。各々の多相フィルタバンクの出力は18個の帯域を有し
ており、各帯域は、16個の使用可能なFFTビンを含むか、又は、8kHzレ
ートで16のキャリアをサポートする。帯域の1つは使用されない。
多相フィルタ122,124の各帯域出力は、4つのガードサンプルを含む8
KHzフレーム毎に36のサンプルを含み、高速フーリエ変換(FFT)ブロッ
ク126,128に入力される。FFTブロック126,128によって実行さ
れる第1の動作は、4つのガードサンプルを除去し、時間領域での32個のポイ
ントを残すことである。ブロックにおける各FFTの出力は32個の周波数ビン
であり、このうち16個はフィルタリングを提供する他のビンと共に用いられる
。FFTの各出力は互いに重なり合うように形成される。図20に示されるよう
に、キャリア0−15は上のバンクのFFT#1によって出力され、キャリア1
6−31は下のバンクのFFT#1によって出力され、キャリア32−48は上
のバンクのFFT#2によって出力され、以下、同様にして出力される。
多相フィルタ122,124はそれぞれ、当業者には知られているような標準
の多相フィルタ構造であり、図21の構造によって示される。入力信号は、1秒
当たり5.184メガサンプル、すなわち1フレーム当たり648サンプル、で
サンプルされる。次いで、その入力は18のファクタによって(18サンプルの
うち1つが保持される)処理が施され、288kHzの有効なサンプル率が得ら
れる。この信号は、H0.0(Z)〜H0.15(Z)とラベル付けされた有限インパルス応
答(FIR)フィルタに供給される。各フィルタは幾つかのタップ、それぞれ好
適には5つのタップを有している。当業者には認識されるように、タップの数は
変えることが可能であり、本発明の範囲を制限するものではない。フィルタから
の出力は18ポイント逆FFT130に入力される。変換後の出力は、4つのガ
ードサンプルを含む8KHzフレームに対して36サンプルであり、上述したよ
うにFFTブロック126及び128に供給される。FFTのトーンは好適には
9KHzの間隔で設定されており、情報レートは、1シンボル当たり4つのガー
ドサンプルが割り当てられている場合に1秒当たり8キロシンボルである。各多
相フィルタからの17の帯域はFFTブロック126,128に印加され、上述
したように544個のキャリアの処理及び出力が行われる。上述したように、1
つの帯域、すなわち18番目の帯域は使用されない。
上り及び下りのレシーバアーキテクチャにおけるイコライザ214(図15)
及び172(図11)は、ケーブルプラントにかかるグループ遅延の変化を相殺
するために設けられている。イコライザは、環境の変化に起因する位相及びゲイ
ン又は振幅の変動を追跡し、それによって、十分に正確な追跡を維持しながら緩
慢に適応することができる。内部イコライザ動作が図23に一般的に示されてい
るところの各イコライザ172,214の係数360は、FFT112,170
の解像度に対するチャネル周波数応答の逆数を表している。下りの係数は、各チ
ャネルが同じ信号パスを通して進行しているが故に高度に相関がとられており、
これに対し上りの係数は、個々のDS0+sが多点対点トポロジーにおいて遭遇
する変わりやすいチャネルに起因して相関がとられていない。チャネル特性は多
様であるが、イコライザは、上りレシーバ又は下りレシーバに対し
て同じ動作を行う。
下りのイコライザは、IOCチャネルのみに対して追跡を行い、それによって
ISUにおける計算の必要性を少なくすると共に、ペイロードチャネルにおける
前処理の必要性を無くしている。なぜなら、IOCチャンネルは常に伝送されて
いるからであり、これについては以下に記述される。但し、上りのイコライザに
ついては、DS0+及びIOCチャネルベースでイコライズ処理が必要とされる
。
イコライザの係数を更新するのに用いられるアルゴリズムは、32QAM群上
で動作する時に幾つかの局部的な最小値を含み、4重の位相的にあいまいな状態
を受ける。更に、上りにおける各DS0+は、別々のISUから発することがで
き、それによって独立した位相シフトを持つことができる。この問題を軽減する
ために、データ伝送に先立って各通信の開始が固定のシンボルプリアンブルを知
らせるのに必要とされるであろう。但し、IOCチャネルはこの必要性から除外
される。なぜなら、IOCチャネルはイコライズされないし、またそのプリアン
ブルはスクランブルされ得ないからである。伝送の時点で、HDT12が、IS
Uの初期化及び活性化の間確立されている正確な周波数ロック及びシンボルタイ
ミングをまだ有しており、且つ、連続して利用し得る下りのIOCチャネル上で
同期を維持するであろうことは知られている。
プリアンブルの最初の部分は、イコライザがそのプロセス状態を認識すること
を必要としている。3つの状態があり、サーチ、獲得及びトラッキングのモード
が含まれている。サーチモードは、チャネル上の電力の量に基づいている。トラ
ンスミッタアルゴリズムは、使用されていないFFTビンにゼロ値を設定し、そ
の結果として、その特定の周波数で電力は伝送されなくなる。レシーバでは、イ
コライザは、それはFFTビンに電力が無いことに基づくサーチモードであると
決定する。
初期化され活性化されたISUに対して伝送が始まると、イコライザは、信号
の存在を検出し、獲得モードに入る。プリアンブルの長さはおよそ15シンボル
である。イコライザは、そのプリアンブルに基づいてイコライズ処理を変える。
初期の位相及び振幅の訂正は大きいであろうが、その後の係数の更新によってそ
れほどの意味はなくなるであろう。
獲得が終わると、イコライザは、更新レートを最小レベルに低減したままでト
ラッキングモードに入る。トラッキングモードは、電力の損失が一定期間中チャ
ネル上で検出されるまで続く。次いで、そのチャネルは、使用されないが初期化
され且つ活性化された状態となる。イコライザはもはや追跡を行わず、この時、
レシーバは調整されつつあり、また係数は更新されない。係数は、以下に記述す
るように、チャネルをモニタするための信号対ノイズ検出器305(図15)に
よってアクセスされ使用されてもよい。
イコライズ処理のために、I/Q成分が、FFT、例えばFFT112,18
0の出力端でバッファ内にロードされる。当業者には明らかなように、イコライ
ザの構造についての以下の記載は、上りレシーバのイコライザ214に関するも
のであるが、下りレシーバのイコライザ172にも同様に適用され得る。イコラ
イザ214は、バッファから時間領域でのサンプルを抽出し、一度に1つの複素
サンプルを処理する。次いで、処理された情報はそこから出力される。図23は
当業者には明らかであるべきスタティック制御アルゴリズムよりも小さいイコラ
イザアルゴリズムの基本構造を示す。主な同期パスは、乗算器370での複素数
と選択されたFFTピンからの値との乗算を行うことである。次いで、その出力
はシンボル量
子化ブロック366において量子化され、格納テーブルから最も近いシンボル値
とされる。量子化された値(ハード決定)は、シンボル対ビットコンバータ21
6によってデコードされビットに変換される。回路の残りの部分は、イコライザ
の係数を更新するのに用いられる。量子化されたシンボル値とイコライズ処理さ
れたサンプルとの間の誤差が加算器364で計算される。この複素誤差は乗算器
363によって受信サンプルに乗じられ、その結果は乗算器362によって適応
係数分スケール処理されて、更新値を形成する。更新値は加算器368で元の係
数と加算され、新たな係数値となる。第1実施例の動作
好適な実施例において、HDT12 の各 MCCモデム82のための6MHz周波数帯域は
図9Aに示すように割り当てられる。MCCモデム82は6MHz 帯域全体について送
受信を行なうが、ISUモデム100(図6)はそれらの特定の用途に対して最適化され
6MHz 帯域に割り当てられたキャリア又はトーンの総数よりも少ない数のものを
終端し発生する。上り及び下り帯域の割り当ては好適には対称である。MCCモデ
ム82からの上り6MHz 帯域は5〜40MHz スペクトル内にあり、下り6MHz 帯域は
725〜760MHzスペクトル内にある。各6MHz 帯域には、電話ペイロードデータの
転送、ISUシステムの運用及び制御データ(IOC制御データ)の転送、及び上りと
下りの同期化のような特定の動作をサポートするために3つの領域がある。OFDM
周波数帯域における各キャリア又はトーンは振幅及び位相変調されて以前に記述
した複雑な信号点配置を形成する正弦波からなる。OFDM波形の基本シンボル速度
は8kHz であり、6MHz 帯域内に全部で 552のトーンがある。次の表1は各種の
トーンに対する好適な変調形式及び帯域幅割り当ての要約である。
送信後及び受信前の選択的濾波を可能にするためにスペクトルの各終縁部にガ
ードバンドが設けられる。総計で240の電話データチャネルが帯域内に含まれ、
それは19.2Mbpsの正味データ速度を収容する。この容量は将来の加入者増を考慮
して設計されたが、それによって中央局へのユーザの集中を達成するために充分
なサポートが維持された。冗長性と多数のHISUに配置された狭帯域レシーバに対
する通信サポートを提供するために多数の IOCチャネルが帯域内に散在する。IO
Cのデータ速度は16Kbps(1秒あたりに8KHz のフレームのシンボル速度のBPSK
トーンが2つ)である。実際上、10ペイロードデータチャネルあたりに1つの I
OCが設けられる。単一の IOCチャネルしか見ることができないHISUのような ISU
はその IOCチャネルが損なわれたら強制的に再同調される。しかしながら、MISU
のように、複数の IOCチャネルを見ることができる ISUは最初に選んだものが損
なわれても別の IOCチャネルを選択することができる。
同期チャネルは冗長化のために帯域の終縁部において二重化され
、同期チャネルが他の使用チャネルと干渉しないことを確保するために使用可能
なキャリアの本体部から離れている。同期チャネルについては以前に説明したが
以下にさらに説明する。同期チャネルは電話ペイロードチャネルへの干渉の影響
を減らすためにもその様なチャネルよりも低いパワーレベルで運用される。この
ようにパワーを低くすれば、同期チャネルとペイロード電話チャネルの間に用い
られるべきガードバンドを小さくできる効果も得られる。
1つの同期チャネル又は冗長化した複数の同期チャネルは電話チャネルから離
すのでなくそれの内部に設けることも可能である。それらが電話チャネルと干渉
しないようにするため、同期チャネルを低シンボル速度を使って設けることも可
能である。例えば、電話チャネルが8KHz のシンボル速度であれば、同期チャネ
ルを2KHz のシンボル速度にすれば良く、それに加えてパワーレベルを低くして
も良い。
ISU100は図9Dに示すように全体の6MHz スペクトルの集まりのうちサブバン
ドを受信するように設計される。例として、HISU68は好適には利用可能な 522チ
ャネルのうち22チャネルのみを検出する。このような実現方法は主として電力あ
たりのコストを削減する技術である。受信されるチャネルの数を削減することに
より、サンプル速度及び関連の処理要件は劇的に減少し今日の市場にある普通の
交換部品で達成することができる。
与えられたHISU68はHISU受信周波数の点でペイロードデータチャネルのうち最
大10個の DSOの受信に制限されている。残りのチャネルはガード区間として使用
される。さらに、コストあたりの電力の要件を減らすため、周波数合成の刻みは
198KHzに制限され、それによってHISUの同調範囲は8チャネルセグメントに制限
される。図9Dに示すように HDT12によるHISU68の制御のために各HISU68が常に
1つの IOCチャネルを見るように IOCチャネルが設けられる。
MISU66は図9Dに示すように13のサブバンド又は利用可能な240の DSOのうち
の 130の DSOを受信すべく設計される。同様に、効率的な周波数合成の実現のた
めに同調の刻みは128KHzに制限される。これらはHISU68及びMISU66に対して好適
な値であり、ここに特定された値の多くは添付の請求項に定義される発明の範囲
又は精神を変更することなく変更可能であることは当業者にとって明らかなこと
である。
当業者に公知の如く、6MHz 以下の帯域幅におけるチャネル間の動作をサポー
トする必要がある。当業者に明らかなようにシステムのソフトウェア及びハード
ウェアの適切な変更により、この様な再構成は可能である。例えば、2MHz シス
テムについては、下りにおいて、HDT12は帯域全体の部分集合の範囲のチャネル
を生成する。HISUは本来狭帯域であり2MHz 帯域内に同調することができる。13
0チャネルをサポートするMISUは2MHz 帯域よりも広い範囲の信号を受信する。
それらはハードウェアの変更によりフィルタの選択性を低下させる必要がある。
80チャネルのMISUは2MHz システムの制約の中で動作することができる。上りに
おいては、HISUは2MHz 帯域内の信号を生成し、MISUの送信部は生成される情報
を狭帯域に制限する。HDTにおいては、入り口における濾波によって帯域信号エ
ネルギに対して充分な選択性が得られる。狭帯域システムは2MHz 帯域の端部に
同期帯域を必要とする。
以前に記述したように、下り情報の検出のためのシステムの初期化のための信
号パラメータの収集は下り同期チャネルを使って達成される。ISUはそのような
下り情報の検出のための周波数、振幅及びタイミングの下り同期を確立するため
にキャリア/振幅/タイミング再生ブロック 166を使用する。下り信号は1対多
接続を構成し
OFDM波形は固有の同期的態様で単一の経路で ISUに到達する。
上り方向においては各ISU100は HDT12がISU100に送信を許可する前に上り同期
化の過程を通して初期化され活性化される必要がある。ISUに対する上り同期化
の過程は異なる ISUからの波形が HDTにおいて結合されて統合された波形になる
役割を果たす。上り同期化の過程は、その一部が以前に説明されたが、種々のス
テップを含んでいる。それらは、ISU送信レベル調整、上りマルチキャリアシン
ボルの整列化、キャリア周波数の調整、周回遅延の調整を含んでいる。この様な
同期化は6MHz 帯域動作の獲得の後に行なわれる。
一般に、レベル調整に関して、HDT12はISU100から受信した上り伝送の信号強
度の測定値を校正し、ISU100送信レベルをすべての ISUが容認可能な閾値内にあ
るように調整する。レベル調整はシンボルの整列化及び経路遅延の調整の精度を
最大にするためそれらに先行して行なわれる。
一般に、シンボルの整列化は MCCモデム82及び ISUモデム 101によって実現さ
れるマルチキャリア変調の手法にとって必須の要件である。伝送の下り方向にお
いては、ISU100において受信されるすべての情報は単一のCXMU56によって生成さ
れるので、各マルチキャリア上で変調されたシンボルは自動的に位相が揃ってい
る。しかしながら、MCCモデム82受信機レシーバアーキテクチャにおけるシンボ
ルの整列化は HFC分散ネットワーク11の多対1性及びISU100の経路の不均一な遅
延のために変化する。受信の効率を最大にするため、すべての上りシンボルは狭
い位相マージン内で整列化されなければならない。このことは、異なる ISUから
上りで受信されるすべてのチャネルのシンボル周期がそれらが HDT12に到達する
時点で揃うように調節可能遅延パスを各ISU100に設けることにより達成される。
一般に、周回遅延の調整はシステムにおいて HDTネットワークイ
ンターフェース62からすべてのISU100まで及びすべてのISU100からネットワーク
インターフェース62へ戻るまでが等しくなるように行なわれる。このことはシグ
ナリングマルチフレームの完全さがシステム全体で確保されるために必要である
。電話伝送部に対するすべての周回処理は HFC分散ネットワーク11自身における
信号伝幡に関連する物理的遅延を除いて予測可能な遅延を有している。HDT12か
ら近い物理的距離にあるISU100は HDT12から最大の距離にある ISUよりも短かい
周回遅延を持つであろう。経路遅延の調整はすべての ISUの転送システムに等し
い周回伝幡遅延を持たせるべく実現される。これによりシステム内で転送される
DSIチャネルについての DSIマルチフレームの整列化もまた維持され、その DSI
に関連する音声サービスについての整列化に関する帯域内チャネルシグナリング
またはロブドビット(robbed-bit)シグナリングを維持する。
一般に、キャリア周波数調整はキャリア周波数の間隔がキャリアの直交性を維
持するように達成されなければならない。直交整列化においてマルチキャリアが
MCCモデム82で受信されないならば、マルチキャリア間の干渉が起きている可能
性がある。この様なキャリア周波数調整はシンボルタイミング又は振幅の調整の
場合と同様な形で達成することができるかまたは以前に説明したように ISU上で
実現することができる。
初期化の過程において、ISUに電源が投入されたとき、ISU100はどの下り6MHz
周波数帯域を受信すべきかに関する知識を持っておらず初期化の動作ステップ
のために6MHz 帯域を獲得する必要がある。ISU100が動作のための6MHz 帯域の
獲得に成功するまで、それはその下り周波数帯域の位置を決めるために“走査”
の手法を実施する。ISU100 のCXSUコントローラ 102のローカルプロセッサは 62
5乃至850MHzの範囲内どこかのデフォルトの6MHz 受信周波数帯域
から開始する。ISU100は各6MHz 帯域において一定期間、例えば 100ミリ秒間待
ってそのISU100に対するユニークな識別番号と一致する有効な6MHz 獲得コマン
ドを探す。その様なユニークな識別子は ISU機器のシリアル番号の形式またはそ
れに基づく形式をとることができる。その6MHz 帯域に有効な6MHz 獲得コマン
ドがなければ、CXSUコントローラ 102は次の6MHz 帯域を探し、その様な過程が
繰り返される。この様にして、さらに以下に説明するように、HDT12はISU100に
対して周波数受信のためにどの6MHz 帯域を使用すべきか及び上りの周波数送信
のためにどの帯域を使用すべきかを告げることができる。
上記に説明したような ISUの初期化及び活性化の過程、及びトラッキングまた
は追跡同期化について以下にさらに説明する。この説明はCXSUコントローラ 103
と共にMISU66を使用して書かれているが、等価な制御ロジックで実現された任意
のISU100に等しく適用することができる。コアックスマスタカードロジック(CX
MC)80はそのシェルフコントローラユニット(SCNU)58に指示されて特定のISU1
00を初期化し活性化する。CXMC80は ISU指定番号をその機器に対する機器シリア
ル番号またはユニークな識別番号に関連付ける。製造過程から出荷された ISU機
器で同一のユニーク識別子を持つものは2つとない。そのときのシステムデータ
ベースにおいてそのISU100が一度も初期化され活性化されたことがなければ、CX
MC80は初期化され活性化されるISU100のために或る個人識別番号(PIN)コードを
選択する。このPINコードはCXMC80内に格納され、そのISU100とのすべての通信
のたの“アドレス”となる。CXMC80は各 ISU識別番号と、ISU機器に対するユニ
ークな識別子と、PINコードとの間の参照テーブルを維持管理する。CXMU56に関
連する各ISU100はユニークな PINアドレスコートの割り当てを有する。1つの P
INアドレスコ
ードは、HDTがすべての初期化され活性化されたISU100へメッセージを送ること
を許す、すべての ISUに対する同報的な性格のために保持される。
CXMC80は MCCモデム82による認識メッセージをそれが送信する6MHz 帯域のす
べての IOCチャネルを介して送信する。そのメッセージは、初期化され活性化さ
れるべき ISUに割り当てられた PINアドレスコード、ISU100において ISUの初期
化及び活性化が行なわれるべきであることを示すコマンド、機器シリアル番号の
様な ISU機器に対するユニークな識別子、及びCRC(Cyclical redundancy checks
um)を含んでいる。そのメッセージは或る周期で周期的に送られる。この周期は
有効な識別メッセージを監視している ISUがすべての下り6MHz 帯域を走査でき
る最大の時間である。その周期は例えば50ミリ秒であり、ISUがいかに早く自己
を認識し得るかに影響する。CXMCは1度に1つ以上の ISUについて同期させよう
とはしない。或る最大制限時間を超えた後にも ISUが応答しないならば、ソフト
ウェアタイムアウトが働く。このタイムアウトは ISUが同期機能を達成するに必
要な最大制限時間以上でなければならない。
CXMC80による周期的な伝送の間、ISUはその下り周波数の位置を決定するため
に走査の手法を実施する。CXSUのローカルプロセッサは 625乃至850MHzの範囲内
のどこかのデフォルトの6MHz 受信周波数帯域から始める。ISU100は最初の6MH
z の同期チャネルを選択し一定時間後に同期にずれがあるかを試す。同期はずれ
が依然としてあれば2番目の同期チャネルを選択し一定時間後に同期はずれがあ
るかを試す。同期はずれが依然としてあれば ISUは次の6MHz 帯域上の同期チャ
ネルの選択を再開する。或る周期チャネルにおいて同期はずれがないとき、ISU
は IOCを含む最初のサブバンドを選択して正しい識別メッセージを探す。それの
ユニークな識別子と一致す
る正しい識別メッセージが見つかったら、PINアドレスコードが適切なレジスタ
にラッチされる。第1のサブバンドに正しい識別メッセージがなければ11番目の
サブバンドのような中間のサブバンドが選択され、ISUは再び正しい識別メッセ
ージを探す。再びメッセージが正しくなければ ISUは他の6MHz 帯域上で再開す
る。ISUは1つのサブバンドにおいてCXMUの伝送時間の少なくとも2倍に等しい
期間、例えば前述したように伝送時間が50ミリ秒であるとき 100ミリ秒間、正し
い識別メッセージを探す。初期化及び活性化コマンドはISU100においてユニーク
なコマンドである。その理由はISU100はそのコマンドに応答するために PINアド
レスコードの一致は必要とせず、有効なユニークな識別子と CRCの一致があれば
良いからである。しかしながら、MCCモデム82によりCXMC80から送られる初期化
及び活性化コマンドは有効な PINアドレスコードの一致がないときにISU100が受
信することを許された唯一のコマンドである。初期化されず活性化されていない
ISU100が或る IOCチャネル上で MCCモデム82によるCXMC80からの初期化及び活性
化コマンドと、ユニークな識別子に一致するデータと、正しい CRCとを受信する
と、ISU100の CXSU102はそのコマンドとユニークな識別子とともに送られてきた
PINアドレスコードを格納する。このときから、ISU100は、再び活性化されて新
しい PINアドレスコードを与えられる場合を除くことは勿論であるが、その正し
い PINアドレスコードまたは同報アドレスコードによってそれをアドレス指定す
るコマンドに対してのみ応答する。
ISU100がそのユニークな識別子に一致するものを受け取った後、ISU100は、上
り送信のためにどの6MHz 帯域を使うべきか及びISU100が使用すべき上りの IOC
チャネルのためのキャリア又はトーンの指定をISU100に告げる PINアドレスコー
ドを伴った上り周波数帯域
コマンドを受け取る。CXSUコントローラ 102はそのコマンドを解釈して応答する
ための正しい上り周波数帯域のためのISU100の ISUモデム 101を正しく活性化す
る。一旦 ISUモデム 101正しい6MHz 帯域を獲得すると、CXSUコントローラ 103
は ISUモデム 101へ或るメッセージコマンドを送って上りの同期を可能にする。
HDT12の MCCモデム上りレシーバアーキテクチャのキャリア、振幅、及びタイミ
ング再生ブロック 222を使用する分散化ループは、振幅、キャリア周波数、シン
ボル整列化、及び経路遅延を含む上り伝送の様々な ISUパラメータをロックする
ために使用される。
図16はこの分散化ループを包括的に記述している。新しいユニットがケーブル
に掛けられると、HDT12はケーブルに掛けられた ISUに対して、他のISU100に対
して排他的な上り同期モードに入るように指示する。HDTは新しい ISUに関する
情報を受け取り、加入者 ISUユニットに対して種々のパメラータについての下り
コマンドを与える。ISUは上りの送信を開始し HDT12は上り信号にロックする。H
DT12は調節されるべきパラメータに関するエラーインジケータを引き出し、加入
者 ISUに対してそのパラメータの調整を命令する。エラーの調整はISUの送信の
ためのパラメータが HDT12にロックされるまで処理が繰り返される。
より特定すれは、ISU100が動作のための6MHz 帯域を獲得した後、CXSU102は
ISUモデム 101へ或るメッセージコマンドを送り、ISUモデム 101は図9に示すよ
うなスペクトル割り当ての最初の同期帯域における同期チャネル上に同期パター
ンを送る。図9に割り当てられたようにペイロードデータチャネルから離れてい
る上り同期チャネルは、同期チャネルの1つが損なわれても上り同期化が達成で
きるように、初期及び冗長化同期チャネルの双方を含んでいる。
MCCモデム82は有効な信号を検出し ISUからの受信信号に対して
振幅レベルの測定を行なう。同期パターンはCXMC80に対してISU100が活性化及び
初期化及び周波数帯域コマンドを受け取り上り同期化を行なう準備ができている
ことを示す。振幅レベルは所望の基準レベルと比較される。CXMC80はISU100の送
信レベルを調整すべきか否か及びその調節量を決定する。レベル調整が必要であ
れば、CXMC80は下り IOCチャネル上にメッセージを送信してISU100の CXSU102に
ISUモデム 101の送信のパワーレベルを調整するように指令する。CXMC80はISU1
00からの受信パワーレベルのチェックをし続け、ISU100によって送信されるレベ
ルが容認できるものになるまでISU100へ調整コマンドを出す。振幅は ISUにおい
て以前に議論したように調整される。初期の同期チャネルを使って或る回数だけ
振幅調整を繰り返しても振幅が平衡に達しないならば、または信号の存在が検出
されないならば、同じ処理が冗長化同期チャネル上で行なわれる。初期及び冗長
化同期チャネルを使って或る回数だけ振幅調整を繰り返しても振幅が平衡に達し
ないならば、または信号の存在が検出されないならば、ISUはリセットされる。
ISU100の送信レベルに調整が完了し安定化したら、CXMC80と MCCモデム82はキ
ャリア周波数ロックを行なう。MCCモデム82はISU100によって送信されたキャリ
ア周波数を検出しISU100からの受信信号に対して相関処理を行なって ISUからの
すべての上り送信のマルチキャリアの直交整列化を行なうために必要なキャリア
周波数の誤差量を計算する。MCCモデム82は ISUについて周波数の整列化を達成
するに必要なキャリア周波数のエラー調整の量を示すメッセージをCXMC80へ戻す
。CXMC80は MCCモデム82により下り IOCチャネル上にメッセージを送って CXSU1
02へ ISUモデム 101の送信周波数を調節するように指令し周波数がOFDMチャネル
間隔に対する或る許容範囲内になるまでその処理が繰り返される。この様な調整
は少なくとも
シンセサイザブロック195(図13及び図14)によりなされる。周波数ロック及び調
整が前述のように ISUについて達成されたら、この周波数調整方法は使われない
。
直交性を達成するため、CXMC80と MCC82はシンボル整列化を行なう。MCCモデ
ム82は ISUモデム 101によって送信される8KHz フレームレートで変調された同
期チャネルを検出しすべての異なるISU100からの上り ISU送信に対してシンボル
整列化を行なうに必要な遅延相関を計算するために受信信号に対してハードウェ
ア相関処理を行なう。MCCモデム82は、すべてのシンボルが HDT12において同時
に受信されるようにISU100をシンボル整列化するに必要な遅延調節量を示すメッ
セージをCXMC80へ戻す。CXMC80は MCCモデム82によって下り IOCチャネルにメッ
セージを送って CXMU103に ISUモデム 101の送信の遅延を調節するように指令し
、この処理は ISUのシンボル整列化が達成されるまで繰り返される。このような
シンボル整列化は少なくともクロックディレイ196(図13及び図14)によって調節
される。シンボル整列化が平衡に達するまでに多数の繰り返しが必要であり、所
定の繰り返し数内で平衡に達しなければ ISUは再びリセットされる。
シンボル整列化と同時に、CXMC80は経路遅延の調整を行なうために MCCモデム
82へメッセージを送る。CXMC80は MCCモデム82により下り IOCチャネル上にメッ
セージを送って、ISUモデム 101がISU100のマルチフレーム(2KHz)の整列化を示
す同期チャネル上に他の信号を送ることを可能にするようにCXSUコントローラへ
指令する。MCCモデム82はこのマルチフレーム整列化パターンを検出しパターン
に対してハードウェア相関処理を行なう。この相関から、モデム82は通信システ
ムの周回経路遅延に合わせるために必要な付加的なシンボル周期を計算する。次
に、MCCモデム82は全体の経路遅延の
要求に見合うように付加しなければならない遅延量を示すメッセージをCXMC80へ
戻し、CXMCは MCCモデム82により下り IOCチャネル上にメッセージを送ってCXSU
コントローラ 102に対して経路遅延調整値を含むメッセージを ISUモデム 101へ
中継するように指令する。経路遅延が平衡に達するまでに多数の繰り返しが必要
であり、所定数の繰り返し内で平衡に達しなければ、ISUは再びリセットされる
。この様な調整は図13及び図14の上り送信機アーキテクチャの表示ディレイバッ
ファ“n”サンプル 192に見られるような ISUトランスミッタにおいてなされる
。経路遅延及びシンボル整列化は同期化チャネル上に送られる同一または異なる
信号を使って同時に別々または一緒に行なわれる。
ISUが初期化され活性化されるまでは、ISU100は 480トーン又はキャリアのい
ずれにおいても電話データ情報の送信能力を持たない。初期化及び活性化が完了
した後は、ISU100はOFDM波形内の送信に必要な範囲内にあることになり、ISUは
送信が可能であることを通知され上り同期化が完了する。
ISU100がシステムに対して初期化され活性化された後、OFDM転送の要件が要求
する範囲内に ISUが校正された状態を保つために追跡及び同期化またはトラッキ
ングが周期的に行なわれる。追跡処理は要素の値の温度ドリフトを考慮して実現
される。ISU100が長い期間使われていなかったものであれば、ISUは同期チャネ
ルに同調され前述の上り同期化処理に従って上り同期パラメータを更新すること
が要求される。そうではなくて ISU最近使われたものであれば追跡同期化または
トラッキングは IOCチャネル上で行なうことができる。このシナリオのもとでは
、図17に一般的に示されるように、ISU100は IOCチャネルを通して信号を出すこ
とが HDT12から要求される。HDTI2はその信号がOFDM波形内のチャネルに要求さ
れる範囲内に
あることを検証する。そうでなければ ISUはその様な誤ったパラメータを調整す
ることが要求される。さらに、長い使用期間中に ISUは上り同期化パラメータの
更新を目的として IOCチャネルまたは同期化チャネル上に信号を送ることを HDT
12から要求される。
下り方向においては、IOCチャネルはISU100への制御情報を転送する。変調形
式は好適には差分符号化BPSKであるが、下り変調の差分特性は必須ではない。上
り方向においては、IOCチャネルは HDT12への制御情報を転送する。IOCチャネル
は上り方向へデータを送る際の等化器に関連した遷移時間を軽減するために差分
BPSK変調される。制御データはバイトバウンダリ(500μsフレーム)で挿入さ
れる。任意の ISUからのデータは IOCチャネル上で非同期で転送することができ
、従って衝突が起こる可能性がある。
衝突の可能性があるため、上り IOCチャネル上の衝突の検出がデータプロトコ
ルのレベルで行なわれる。そのような衝突を取り扱うプロトコルは例えば ISUに
よる指数関数的なバックオフを含んでいる。HDT12が送信エラーを検出するとき
、特定の時間だけ待った後 ISUが IOCチャネル上に上り信号を再送するように再
送コマンドがすべての ISUへ同報通信される。待ち時間は指数関数に基づく。
当業者は HDTから指令されたように ISUがシンボルタイミングを調節するため
のシンボルタイミングループのみを使って多対1伝送を許しつつ上り同期化を実
現しうることを認識している。上り同期化のための周波数ループについては、IS
Uにおいて IDTにロックしていない高品質の局部自走発振器を使用すれば、省略
可能である。さらに、ISUの局部発振器は外部基準にロックさせることもできる
。振幅ループは HDTにおけるシンボル整列化を達成する上で本質的ではない。
通信システム10における呼処理は、HDT12からISU100への電話伝
送のためのシステムのチャネルを加入者に割り当てる過程を伴う。本発明に係る
通信システムは集線処理を含まない呼処理技術例えばTR-8サービスとTR-303サー
ビスのような集線処理を含むものの双方をサポートすることができる。集線処理
は ISUにサービスしているチャネルの数以上のサービスを要求する ISU端末が存
在するとき起こる。例えば、システムに対して1000の加入者線端末がある一方で
そのような加入者へサービスを提供するために割り当てることができるペイロー
ドチャネルの数が 240のみであるときである。
TR-8の運用のように集線処理が必要でないとき、6MHz スペクトル内でチャネ
ルが静的に割り当てられる。したがって、チャネルの再割当のみがチャネルの監
視に関して以下にさらに議論される。
一方、TR-303サービスを提供するもののような集線処理を提供するための動的
に割り当てられたチャネルについては、HDT12は HFC分散ネットワーク11上での
電話データの転送のためのオンデマンドなチャネル割当をサポートする。そのよ
うな動的なチャネル割当は HDT12とISU100の間の直信のための IOCチャネルを利
用して達成される。ISU100の加入者への着呼に対してまたはISU100の加入者から
発呼に対してチャネルが動的に割り当てられる。以前に議論したように HDT12の
CXMU56は HDT12とISU100の間の呼処理情報を担う IOCチャネルを実現する。特に
、IOCチャネル上には次の呼処理メッセージが存在する。それらは少なくとも IS
Uから HDTへの回線捕獲またはオフフックメッセージと、ISUから HDTへの回線開
放またはオンフックメッセージと、HDTと ISUの間の使用可能及び使用不能回線
アイドル検出メッセージを含んでいる。
HFC分散ネットワーク11上の加入者への呼については、CTSU54はその加入者線
端末に関連するCXMU56へメッセージを送り、CXMU56へ HFC分散ネットワーク上で
の呼の転送のためのチャネルを割り当て
るように指示する。CXMU56は呼が意図しているISU100によって受信されるべき I
OCチャネル上にコマンドを挿入する。そのコマンドは割り当てられたチャネルに
ついてISU100へ警告するために CXSU102へ適切な情報を提供する。
ISU側の加入者からの発呼の際には、各 ISUは回線捕獲のためにチャネルを監
視する責任がある。回線捕獲が検出されたとき、回線の使用を開始するためにIS
U100はこの変化を PINアドレスコードとともに上り IOC動作チャネルを使って H
DT12のCXMU56へ伝えなければならない。CXMU56が回線捕獲メッセージを正しく受
け取ったら、CXMU56はこの内容をさらに呼を設定するために変換網へ必要な情報
を提供するCTSU54へ転送する。CTSU54はチャネルが利用可能か否かをチェックし
、ISU100で発せられた呼にチャネルを割り当てる。ISUからの呼を完成するため
のチャネルが同定されたら、CXMUは回線捕獲を要求しているISU100へ下り IOCチ
ャネルを介してチャネルを割り当てる。加入者がオンフック信号を戻したとき、
適切な回線アイドルメッセージが上りで HDT12へ送られ、HDT12はそのチャネル
が再びTR-303サービスをサポートするために割り当てることができるようにその
情報をCTSU54へ提供する。
アイドルチャネル検出はさらに他の技術を利用しているモデムにおいても達成
しうる。ISU100の加入者がデータペイロードチャネルの使用を終了した後、MCC
モデム82は以前に割り当てたチャネルがアイドル状態であることを決定すること
ができる。アイドル検出は複素(I及びQ成分)シンボル値を出力する FFTの結
果を調べる等化器214(図15)による等化処理を利用して達成しうる。等化に関し
て以前に議論したようにエラーが計算され、それは等化器の係数を更新するため
に使用される。代表的には、等化器が信号を獲得し有効なデータ検出されるとき
、誤差信号は小さい。信号が終了すると
き誤差信号は増加し、このことはS/Nモニタ 305で監視することができ、それ
によって使用されているペイロードデータチャネルの終了またはチャネルアイド
ル状態が決定される。そのようなシステムの運用が集線処理をサポートしている
ときこの情報はアイドルチャネルの割り当てのために利用できる。
等化処理は、チャネル監視に関して以下にさらに詳細に説明するように未割当
または割当済のチャネルにノイズによる障害があるかどうかを決定するためにも
利用できる。
電話伝送システムはいくつかの態様でチャネルのノイズからの保護を提供する
。狭帯域のノイズは外部源から伝送に結合して侵入した狭帯域信号である。OFDM
波形内に位置するノイズ信号は全体の帯域をオフラインにする可能性がある。ノ
イズ信号はOFDMキャリアと直交しておらず(もしくはその可能性が高く)、最悪
の場合、すべてのOFDMキャリア信号と充分なレベルで干渉しほとんどすべての D
SO+をその性能が最小ビットエラーレート以下に劣化する程度までに障害を与え
る。
1つの方法は周波数帯域上でのノイズの位置を特定する干渉検知アルゴリズム
を含むディジタル的に同調可能なノッチフィルタを設けることである。位置が特
定されれば、OFDM波形からノイズを除去するフィルタを提供すべくフィルタが更
新される。フィルタは基本モデム動作の一部ではないが、それらを同調により除
去する目的で劣化したチャネルの特定を必要とする。濾波の結果として失われた
チャネルの量はノイズが実際にいかに多くのチャネルに障害を与えたかを決定す
るための周波数領域におけるビットエラーレート特性に応じて決定される。
図15の MCC上り受信機レシーバアーキテクチャのノイズフィルタ及びFFT112に
関して以前に議論したような他のアプローチは多相フ
ィルタ構造である。システムに対して充分なノイズ保護を提供する一方で、フィ
ルタに関するコストと電力は HDT12に吸収される。すなわち、ISU100における電
力消費は増加しない。図20及び図21に関して以前に議論したように好適なフィル
タ構造は2つの互い違いになった多相フィルタを含んでいる。1つのフィルタの
使用も明らかに含まれているが、その場合いくつかのチャネルが減ることになる
。フィルタ/変換の対はフィルタと復調処理を単一のステップに結合する。多相
フィルタがもたらす特徴のいくつかは狭帯域のノイズに対して受信帯域を保護す
ることができることと、上り伝送において計測可能な帯域の利用を可能にするこ
とである。これらのアプローチにより、ノイズがいくつかのチャネルを利用不能
にするならば、HDT12はノイズを避けるために ISUに対して異なるキャリア周波
数上で上り送信をするように指令することができる。
少なくともディジタル的に同調可能なノッチフィルタと多相フィルタの使用を
含むノイズ保護に対する上記のアプローチはマルチキャリア転送を利用する1対
1システムにも等しく適用可能である。例えば、単一の HDTへ転送する単一のMI
SUはこの技術を使用できる。さらに、単方向の多対1転送もキイズ保護のために
この技術を利用できる。
さらに、チャネル監視及びそれに基づく割当または再割当もまたノイズを避け
るために使用される。外部変数は与えられたチャネルの品質に悪い影響を与える
可能性がある。これらの変数は無数にあり、電磁干渉から光ファイバの物理的損
壊まである。光ファイバの物理的損壊は通話リンクを切断し、チャネルの切換で
は避けることはできない。しかしながら、電気的な干渉を受けたチャネルは干渉
がなくなるまで避けることができる。干渉がなくなった後、チャネルは再び使用
することができる。
図28において、チャネル監視方法は、劣化チャネルの使用を検出し、それを
回避するために用いられる。チャネルモニタ296は、ボードサポート(BSP
)ソフトウェア298からのイベントを受信し、ローカルデータベースのチャネ
ル品質テーブル300を更新する。また、モニタ296は、割当て又は再割当て
のためにメッセージを障害分離器302及びチャネル割当て器304に送出する
。チャネルモニタへの基本入力は、パリティエラーであって上りDSO+チャネ
ルのハードウェアから得られる。DSO+チャネルは、パリティ又は前述したチ
ャネルに挿入されるデータインテグリティビットを伴う10ビットのチャネルか
らなる。特定チャネルのパリティエラー情報は、生データとして使用され、その
チャネルの品質ステータスに至る時間を通してサンプルされ、集積される。
パリティエラーは、チャネルステータスを判断するため、PTOS,ISDN
,DDS及びDSIを含む異なるサービスタイプの各々に対して2タイムフレー
ムを使用して集積される。第1の集積ルーチンは、全てのサービスタイプに対し
1秒の短い集積時間に基づいて行われる。第2のルーチンは、長い集積が行われ
、表3に示すように異なる集積時間と監視期間とを要する種々のサービスに必要
とされるエラービットレートとしての、従属サービスである。これらの2つの方
法が以下で述べられる。
図29A、29B及び29Cには、基本の短い集積動作を述べている。CXM
U56がチャネルのパリティエラーを検出した時、パリティ割込みはそのパリテ
ィ割込み(図29A)より高い割込み優先レベルを設定することによってディセ
ーブルされる。もし、受信信号障害を示すモデムアラームが受信されたなら、パ
リティエラーはその障害状態が終了するまで無視される。従って、いくつかの障
害状態はパリティエラー監視に取って代わる。そのようなアラーム
状態には、信号の消失、モデム障害、そして同期はずれが含まれる。もし、モデ
ム障害が非アクティブなら、パリティカウントテーブルは更新され、図29Bに
示すエラータイマイベントはイネーブルされる。
エラータイマイベントがイネーブルされた時、CXMU56のパリティエラー
レジスタが10ミリ秒毎に読み出され、チャネルモニタ296は1秒監視期間の
後にエラーカウントの集計モードに入る。一般に、エラーカウントはチャネル品
質データベースを更新し、そしてどのチャネルが再割当てを要求しているか決定
するのに使われる。前記データベースのチャネル品質テーブル300は各チャネ
ルの進行中の記録を含む。前記テーブルは、チャネルに割当てられたカレントI
SU、監視の開始と終了、全てのエラー、先日、先週、過去30日のエラー、最
後のエラーからの秒数、先日、先週、過去30日の重大エラー、そしてチャネル
に割り当てられたISDNのような現在のサービスタイプ、のカテゴリにおける
チャネルの履歴を示す。
図29Aに示すように、パリティ割込みがディセーブルされてアクティブアラ
ームが存在しなくなった後、パリティカウントは更新され、そしてタイマーイベ
ントはイネーブルされる。前記タイマーイベント(図29B)は上述したエラー
を監視する1秒ループを含む。図29Bに示すように、1秒ループが経過しなけ
れば、エラーカウントは更新され続ける。それが経過した時にエラー集計がなさ
行われる。以下に示すように、前記1秒間に集計されたエラーは、割当てチャネ
ルの劣化若しくは障害を示す許容量を超えた場合にチャネル割当て器304に通
知され、ISU伝送は異なるチャネルに再割当てされる。図29Cに示すように
、再割当てが完了した時、割込み優先度はパリティより低く設定され、その結果
チャネル監視
が継続し、チャネル品質データベースは実行されるアクションに応じて更新され
る。再割当てタスクは、エラータイマタスクから独立したタスクとして実行され
てもよく、又そのタスクと結合して実行されてもよい。例えば、再割当て器30
4はチャネルモニタ296の一部であってもよい。
図29Bのエラータイマタスクの別の実施例である図29Dに示すように、チ
ャネルは1秒経過前に障害と判断され得る。このことは、1秒間の最初の部分の
間に劣化と判断されたチャネルが、完全に1秒経過するのを待つことなく直ちに
定義され再割当てされることを許容する。
再割当てに代えて、チャネル上のイングレス(ingress)を克服するためにIS
Uによる伝送パワーレベルを増加してもよい。しかしながら、1チャネル上のパ
ワーレベルを増加するなら、全体のパワーレベルを実質的に一定に維持するため
に少なくとも他の1チャネルのパワーレベルを減少させなければならない。
全てのチャネルが障害となった場合、障害分離器302はファイバの切断等の
重大な障害が存在する可能性を通知される。もし、1秒間に集計されたエラーが
割当てチャネルが劣化していないことを示す許容値以下であるなら、割込み優先
度はパリティ以下に設定され、エラータイマイベントはディセーブルされる。そ
のようなイベントはやがて終了し、前記チャネルは再び図29Aに示すパリティ
エラーのために監視される。
上述した周期的なパリティ監視によって現われる2つの結果は、チャネルの劣
化を判断する1秒の監視期間に観測されるパリティエラーカウントに対応するビ
ットエラー率を評価するのに重要である。第1はパリティ自体の性質である。ブ
ロックエラー検出に用いられるデータフォーマットの一般的な使用において1つ
のエラーブロ
ックは1ビットのエラーを示すと仮定している。しかしながら、実際にはそのエ
ラーは多数のデータビットを表す。データトランスポートシステムの性質から、
変調データに含まれるエラーは、そのデータをランダム化するものと考えられる
。このことは、平均エラーフレームは4つのエラーデータビット(第9ビットを
除く)から成ることを意味する。パリティでは奇数ビットエラーだけを検出する
ため、全エラーフレームの半分はパリティによって検出されない。従って、トラ
ンスポートインタフェースによって生じる各パリティ(フレーム)エラーは、8
(データ)ビットのエラー平均を示す。第2に、各モニターされたパリティエラ
ーは80フレームのデータ(10ms/125μs)を表す。パリティエラーは
ラッチされるため全てのエラーは検出されるが、重複エラーは1つのエラーとし
て検出される。
チャネルを再割当てする時を決定する基準としてビットエラーレート(BER
)が使用され、10-3が選択される。従って、10-3を超えない1秒間のパリテ
ィエラー許容数を決定する必要がある。許容可能なパリティエラーを確立するた
めに、各観測(モニター)されたパリティエラーによって表される予想フレーム
エラー数を予測する必要がある。モニタパリティエラーの数、モニタパリティエ
ラー当たりの推定フレームエラー数、そしてフレーム(パリティ)エラーによっ
て表されるビットエラー数を与えることで、予想ビットエラー率を導出すること
ができる。
統計手法を使って、以下の仮定をする。
1.エラーはポアソン分散を有し、そして
2.モニタパリティエラーの数が全“サンプル”数(100)において小さけ
れば(<10)、モニタパリティエラーレート(MPER)は平均フレームエラ
ーレート(FER)を反映する。
モニタ(監視)パリティエラー(MPE)は、80フレームを表すため、前記
仮定2は各パリティエラー“の裏にある”フレームエラー(FEs)数が80M
PERに等しいということを意味する。すなわち、サンプル当たり10msの1
00パリティサンプルに対し、パリティエラー当たりの平均フレームエラー数は
1秒間におけるMPEカウントの0.8倍に等しいことになる。例えば、もし3
MPEが1秒間に観測されたなら、各MPEに対する平均FEの数は2.4であ
る。所望のビットエラー率をサンプルサイズに掛けること、そしてフレームエラ
ー当たりのビットエラーで割ることはそのサンプルの等価フレームエラー数を与
える。FEの数は、またMPEの数とMPE当たりのFEの数との積に等しい。
所望のBERを与えることにより、下式の解決策が決定される。
以下に示すポアソン分散は、MPE(χ)で表される所定のFE数の確立を計
算するために使用される。上記仮定2は、MPE(μ)当たりの平均FE数に至
るために使用される。
所望のビットエラー率は最大であるから、0から最大数までのχに対する値が
首尾よくポアソン式に与えられる。これらの確立の合計は各モニタパリティエラ
ーに対して発生するχフレームエラー以下の確立である。
ビットエラー率10-3そしてフレームエラー当たりのビットエラーが1及び8
の結果を表2に示す。
この手法を使って、1秒集積期間中に検出された4個の監視パリティエラーの
値も新チャネルに対するISUの再割当てサービスの閾値として決定した。この
結果は、フレームエラー当たり8ビットエラーの最悪ケースであり、しかしビッ
トエラー率が10-3より良い38%の確立と仮定することによる。フレーム監視
パリティエラー当たりのビットエラーと監視パリティエラー当たりの最大フレー
ムエラーとの積は、ビットエラーレート10-3から64でなければならない(6
4Kビットで64エラー)。従って、エラータイマイベントでパリティエラーの
サンプリングが4又はそれ以上の時、チャネル割当て器はチャネル劣化を通知さ
れる。もし、サンプルされた監視パリティエラーが4に満たない時は、割込み優
先度をパリティより低く設定し、エラータイマイベントをディセーブルしてタイ
マエラーイベントを終了する。そのチャネルは27Aのフロー図に示すように監
視される。
以下では、チャネルモニタ296のバックグランド監視ルーチン(図30)に
よって実行される長い集積動作について述る。前記バックグランド監視ルーチン
は、短い集積10-3ビットエラー率より
も高品質を必要とするチャネル品質の完全性を保証するのに用いられる。図30
のフロー図が示すように、バックグランド監視ルーチンは、各サービスタイプの
特定時間に動作し、チャネル品質データベーステーブル300を更新し、バック
グランドカウントをクリアし、集積エラーが各サービスタイプで決められた許容
範囲を超えたか否かを判断し、そして必要なら障害チャネルのチャネル割当て器
304に通知する。
1秒期間の動作中、バックグランドモニタはチャネル品質データベーステーブ
ルを更新する。前記チャネル品質データベーステーブルの更新には2つの目的が
ある。第1の目的は、エラーフリーチャネルのビットエラーレートとエラー秒デ
ータ数とを調整し、それらを品質の向上に反映させることである。第2の目的は
、非常に低いエラーレベル(4パリティエラー/秒以下)のために短い集積時間
再割当てとなる監視チャネルの間欠エラーを集積することである。この範疇のチ
ャネルは、そのBERと調整されたエラー秒データ数とを有し、そのデータに基
づいて再割当てされる。このことは長い集積時間再割当てとして知られており、
以下に各サービスタイプに対する長い集積時間再割当ての初期基準を示す。
POTSサービスは、10-3以上の高品質を必要としないため、劣化チャネル
は短い集積手法を用いて十分除去でき、長い集積は必
要としない。
あるサービスタイプの長い集積の一例として、バックグランドモニタをISD
Nトランスポートに使用するチャネルと関連して述べる。前記チャネルの最大ビ
ットエラー率は10-6であり、集積時間に利用される秒数は157、許容可能な
最大エラー秒数は157秒の8%、そして監視期間は1時間である。従って、ど
の1時間の監視期間においてもエラー秒の合計が157秒の8%より大きければ
、チャネル割当て器304にISDNトランスポートのチャネル障害を通知する
。
非割当て又は未使用チャネルであるが初期化され活性化されているものは、T
R−8のような非集中(non-concentration)サービスに対する再割当てのために
使用され、又はTR−303のような集中サービスに対する割当てや再割当ての
ために使用されるかにより、それらが障害でないことを保証する監視が必要とな
る。チャネルモニタ304は、非割当てチャネルを監視するためバックアップマ
ネジャルーチン(図31)を使用し、割当て又は再割当ての決定に用いられるエ
ラーデータを集積するためにループに非割当てチャネルを設定する。非割当てチ
ャネルがエラーとなった時に1時間はそれをISU100に割当てない。前記チ
ャネルが1時間のあいだアイドル(非割当て)を維持した後、チャネルモニタは
前記チャネルをループバックモードに設定し、そのチャネルが回復したか否かを
検査する。ループバックモードにおいて、CXMU56は、初期化され活性化さ
れたISU100に対し、パリティエラーの短い又は長い集積を実行するのに十
分な長さのチャネルに関するメッセージを適宜送出するよう命ずる。ループバッ
クモードにおいて、先に劣化したチャネルが回復時間を経過し、それによってチ
ャネル品質データベースが更新されたか否かを判断することができる。ループバ
ックモード以外では、そのようなチャネルをパワーダウンすることができる。
上述したように、チャネル品質データベースは再割当て又は割当てを許可する
か否かの情報を含み、再割当て又は割当てはそれに用いられるチャネルが劣化し
ないようになされる。さらに、前記チャネル品質データベースの情報は、非割当
てチャネルが有効に割当てられるように品質に基づいて非割当てチャネルをラン
ク付けする利用のしかたも可能である。例えば、あるチャネルは、PTOSに対
して十分であり、ISDNに対しては十分でないとしてもよい。別に追加された
チャネルは両者に十分としてもよい。前記追加されたチャネルは、ISDNに使
用されるがPTOSに使用されないもであってもよい。さらに、高品質な特定の
待機チャネルを配し、イングレスが非常に大きな時に、常に切り替えるべき1つ
のチャネルを入手できるようにしてもよい。
さらに、図15に示すMCCモデム82の上りレシーバアーキテクチャのイコ
ライザ214を利用した非割当て及び割当てチャネルの両者に対し、信号対雑音
比の評価が決定される。先に述べたように、初めにチャネルが割当て可能なアイ
ドルか否かを判断するのにイコライザが利用される。イコライザの動作中、イコ
ライザの係数を更新すべくエラーが生成される。エラーの大きさはマッピングさ
れ、信号対雑音モニタ305(図15)によって信号対雑音比(SNR)が評価
される。また、未使用チャネルはその帯域内に信号を有してはならない。従って
、未使用のFFTビン(bin)内で検出された信号の変化を検出し、信号対雑音比
の評価が決定される。信号対雑音比の評価は推定ビットエラーレートに直接関係
するため、前記推定ビットエラーレートは障害又は正常なチャネルの存在を判断
するチャネル監視に利用される。
よって、TR−8のような非集中サービスの再割当てのためループバックモー
ドで監視される非割当てチャネル等を伴う非割当てチャネルに対し、又はイコラ
イザの利用によるSNR評価によって再割当てが実行される。同様に、TR−3
03のような集中サービスの割当て又は再割当てが、イコライザの使用によるS
NR評価により決定された非割当てチャネル等の品質に基づいて非割当てチャネ
ルに対して実行される。
チャネル割当てに関し、チャネル割当て器304のチャネル割当て器ルーチン
は、チャネル品質データベースを検査し、要求されたサービスのためにどのDS
O+チャネルをISU100に割当てるかを決定する。チャネル割当て器は、ま
たISUのステータスとチャネルユニットとをチェックし、要求されたサービス
に対するサービス提供中のステータス及び適当なタイプを確認する。チャネル割
当て器は、チャネル再割当ての柔軟性を許容すべくISU100における最適な
帯域分散を維持する。
ISUs100、少なくともHISU、は、どの所定時間でもRF帯域部分だ
けでアクセスできることが好ましい。チャネル再割当て器は、前記ISUのチャ
ネル使用を分散し、それによて帯域の一部分が過負荷とならず、付加チャネルの
空きが生じないようにサービス中チャネルの再割当を回避する必要がある。
チャネル割当て器304で使用されるプロセスは、各ISUタイプの同じ番号
を6MHzスペクトルの各チャネル帯域に割当てる。現在のISU帯域が満杯で
且つ新たなサービスがそのISUに割り付けられた場合、もし必要ならISUで
使用中のチャネルを新たな帯域に移動させることができる。同様に、1つの帯域
でISUが使用するチャネルが劣化した場合、前記ISUは別のサブ帯域または
チャネル帯域にチャネルを再割当てすることができる。分散したI
OCチャネルがHDT12とHISUとしてのHISUsとの間の通信を許可し
続けるため、IOCチャネルの1つはそのスペクトルにわたって分散される。一
般に、最も長い低エラーレートの履歴を有するチャネルが最初に使用される。そ
して、障害と判定されその後監視のために再割当てされたチャネルは、最も長い
期間中低いエラー状態で動作してきたチャネルよりもその履歴が短いため、最後
に使用される。電話トランスポートシステムの第2の実施例
図24−27を参照して、OFDM電話トランスポートシステムの第2の実施
例について説明する。図24は、6MHzスペクトル割当てを示している。6M
Hz帯域幅は、9つの個々のモデム226(図25)に対応して9チャネル帯域
に分割される。当業者なら、同一動作を結合することによってより少ないモデム
が使用できることが分かる。各チャネル帯域は、シンボル当たり5ビットからな
る直交32アレイフォーマット(QAM32)で変調された32チャネルを含ん
でいる。1つのチャネルは、転送動作をサポートし、HDT12とISUs10
0との間の通信データを制御するために割当てられる。このチャネルは、BPS
K変調を使用する。
トランスポートアーキテクチャについて、初めに下り伝送について述べ、次に
上り伝送について述べる。
図25を参照して、HDT12のMCCモデム82のアーキテクチャについて
述べる。下り方向において、シリアル電話情報と制御データがシリアルインタフ
ェース236を介してCXMC80から与えられる。前記シリアルデータは、復
号器238によって復号化されてパラレルデータストリームとなる。前記パラレ
ルデータストリームは、シンボルマッピングと高速フーリエ変換(FFT)機能
を実行する32チャネルモデム226バンクに与えられる。32チ
ャネルモデムは時間領域サンプルを出力し、それはシンセサイザ230によって
駆動される1組のミキサ240を通過する。ミキサ240は、直交する1組の周
波数帯域を生成し、各帯域は次にフィルタ/合成器228を通して濾波される。
フィルタ/合成器228の集合出力はシンセサイザ242及びミキサ241によ
って最終送信周波数にアップコンバートされる。その信号は、フィルタ232に
よって濾波され、アンプ234によって増幅され、そして全てのノイズを除去す
るためにフィルタ232によって再び濾波される。前記信号は、電話トランスミ
ッタ14を介してHFC分散ネットワーク上に結合される。
HFC分散ネットワーク11の下り終端部において、ISU100は図26に
示す加入者モデム258を有する。下り信号は、同軸レグ(leg)30を通してO
DN18から受信され、完全な6MHz帯域を選別するフィルタ260によって
濾波される。次に、前記信号は2つの部分に分離される。第1の部分はシステム
クロックに同期するための制御データとタイミング情報とを与える。第2の部分
は電話データを与える。電話データから分離して受信された制御データは、帯域
ISUの出力として先に言及している。BPSK変調された帯域制御チャネルの
出力は、ミキサ262によって混合されてベース帯域となる。その信号は次にフ
ィルタ263によって濾波され、自動利得制御段264とキャリア位相を回復す
るコスタス(Costas)ループ266とを通過する。その信号はタイミングループ2
68に渡され、その結果タイミングは完全なモデム用として回復される。コスタ
スループの副産物であるIOC制御データは、ISU100の32チャネルOF
DMモデム224に与えられる。下りOFDM波形の第2の部分は、ミキサ27
0及び関連するシンセサイザ272によって混合されてベース帯域となる。ミキ
サ270の出
力はフィルタ273によって濾波され、受信に備える利得制御段274を通過す
る。そして、その信号は、32チャネルOFDMモデム224に渡される。
図27において、IOC制御データは機能ブロック276によってハードリミ
ットされ、マイクロプロセッサ226に与えられる。OFDM電話データは、ア
ナログ−ディシタル変換機278を通過し、それを記憶するファーストインーフ
ァーストアウト・バッファ280に入力される。前記データの十分な情報量が記
憶された時に、前記データはマイクロプロセッサ226に与えられる。前記マイ
クロプロセッサはFFTの適用を含む復調プロセス要求を発する。マイクロプロ
セッサ226は、受信データと受信データクロックインタフェースを介して前記
受信したデータをシステムの空き部分に与える。高速フーリエ変換(FFT)エ
ンジン282はマイクロプロセッサとは別に実装される。しかしながら、当業者
が理解しているように、FFT282はマイクロプロセッサ226によっても実
行し得る。
上り方向において、データは送信データポートを介して32チャネルOFDM
モデム224に与えられ、そしてマイクロプロセッサ226によってシンボルに
変換される。これらのシンボルは、FFTエンジン282を通過し、その結果ガ
ードサンプルを含む時間領域波形は複合ミキサ284に与えられる。複合ミキサ
284はその波形を混合して周波数アップコンバートし、その信号はランダムア
クセスメモリ・ディジタル−アナログ変換機286(RAMDAC)を通過する
。RAMDACは、サンプルがISU上りトランスミッタ(図26)のアナログ
部へ与えられる前にそれを記憶するRAMを含む。図26を参照すると、上り伝
送のOFDM出力は、フィルタ288によって濾波される。その波形は次にミキ
サ290を通
過し、シンセサイザ291の制御によって混合されて送信周波数までアップコン
バートされる。前記信号はプロセッサ利得制御292を通過し、そこではその信
号の振幅レベリングが上りパス上で実行される。前記上り信号は、ODN18へ
至る同軸レグ30上に上り伝送する前に、最終選択を行う6MHzフィルタ29
4を通過する。
HDT12側の上り方向において、電話レシーバ16から同軸上で受信される
信号はフィルタ244によって濾波され、増幅器246によって増幅される。直
交周波分割多重された受信信号は、ミキサ248バンク及び関連するシンセサイ
ザ250によって混合され、ベース帯域となる。ミキサ248の各出力は次にベ
ース帯域・フィルタバンク252によって濾波され、各出力時間領域波形は32
チャネルOFDMモデム226の復号器に送られる。前記信号はFFTを通過し
、そのシンボルはビットにマップバックされる。前記ビットはマルチプレクサ2
54によって多重化され、他のシリアルインタフェース256を介してCXMC
56に与えられる。
本実施例で示したように、ISUは帯域ISUの出力であり、制御データと電
話データの分離受信の利用はそのことを示す。さらに、スペクトルはチャネル帯
域に分離される。トランスポートシステムの関連クレームによって実現される種
々の他の実施例は、ここで述べられた実施例を構築することで可能となる。1つ
の実施例において、少なくと同期情報トランスポートするIOC制御チャネル及
び電話サービスチャネル又はパスは、単一のフォーマットとして与えられる。H
DT12とISUs100との間のIOCリンクは16Kbpsで動作する4B
PSK変調キャリア、全体として64Kbps、によって実現してもよい。各加
入者は、第2の実施例のように簡易な分離トランシーバを備え、電話チャネルか
ら分離された
下りリンク上でそれに割り付けられたサービスチャネルを継続して監視してもよ
い。このトランシーバは、サービスIOCに合わせるため調節された発振器を必
要とするかもしれない。同様に、IOCチャネルは6MHz帯域のチャネル帯域
を与え、そのチャネル帯域は電話データとIOCチャネルの直交キャリアを含ん
でもよい。前記IOCチャネルはその直交キャリアの受信により分離されて受信
される。
4BPSKチャネルに代え、他の実施例では単一の64KbpsIOCチャネ
ルが提供される。この単一チャネルは、そのシンボルレートがOFDMフレーム
ネットワークの電話シンボルレートと一致しない。しかしながら、OFDM周波
数構成の上に存在する。この単一の広帯域信号はISU100において、HDT
12とISUsとの間のIOCリンクを常に可能とするより広い帯域レシーバを
必要とする。単一チャネルサポートでは、固定の基準発振器が使用可能であり、
加入者ユニットにおけるどんな帯域部分の調節も必要としない。しかしながら、
IOCチャネルが狭帯域レシーバを考慮したスペクトルに分散される第1の実施
例とは異なり、ISU100で広帯域レシーバを使用するには本実施例で要求さ
れるパワーが増加する。
さらに他の実施例において、IOCリンクは、32OFDMチャネルグループ
の各々について2つのIOCチャネルを有してもよい。これによって各グループ
におけるOFDMキャリアの数は32から34に増加する。各チャネルグループ
は34OFDMチャネルで構成してもよく、チャネル帯域は8から10チャネル
グループを含んでもよい。このアプローチは、OFDM波形を利用するためHD
T12によって与えられる基準パラメータにロックするのに狭帯域レシーバを使
用可能とする。しかしながら、OFDMデータパスフ
ォーマットにおける制御又はサービス情報を与えなければならないという複雑性
を付加する。なぜなら、加入者はどんなチャネルグループの1つにも調節できる
が、エクストラキャリアに埋め込まれた情報は局側で追尾する必要があるからで
ある。そのシステムはタイミング取得要求をサポートするために、本実施例にお
いて同期信号がOFDM波形終端から離れて配置されることを要求する。
本発明の多くの特徴は発明の詳細な構成及び機能と共に上述してあり、その開
示は例証であって順序、形状、サイズ、構成部分、そして動作における様々なプ
ロパティの変更は発明の要旨の範疇に含まれる。そして、クレーム内容は、その
用語の広い一般的な意味によって最大限に拡張される。
【手続補正書】
【提出日】1997年12月9日
【補正内容】
請求の範囲
1.nビットワードからなる電話通信チャネルの少なくとも1つのチャネルを
モニタする方法であって、各ワードをなすビットの1つがパリティビットであり
、
該電話通信チャネルをなす各nビットワードのパリティビットをサンプリング
するステップと、
第1の期間に亘っての該パリティビットのサンプリングから該電話通信チャネ ルに対して
予想されうるビットエラー率を求めるステップとを具備する方法。
2.少なくとも1つの電話通信チャネルがこわれているかどうかを決定するた
めに、予想されうるビットエラー率を、予め決定されたビットエラー率の値と比
較するステップと、
もし少なくとも1つの電話通信チャネルがこわれているならば、該少なくとも
1つの電話通信チャネルを、こわれておらずかつ割当てられていない異なる電話
通信チャネルに再割当てするステップとを更に備えた、請求項1に記載の方法。
3.少なくとも1つの電話通信nビットチャネルがこわれているかどうかを決
定するために、予想されうるビットエラー率を、予め決定されたビットエラー率
の値と比較するステップと、
もし該チャネルがこわれているならば、システム全体の電力を維持している間
、該電話通信チャネルの伝送パワーを増加するステップとを更に備えた、請求項
1に記載の方法。
4.該nビットチャネルがこわれているかどうかを決定するために、該期間に
亘って予想されうるビットエラー率を予め定められたビットエラー率の値と比較
するステップを更に備えた、請求項1に記載の方法。
5.少なくとも1つの電話通信チャネルが、複数の電話通信チャネルの帯域内
に含まれており、該帯域が少なくとも1つの制御チャネルと関連しており、更に
異なるチャネルが該帯域内に配置されている、請求項2に記載の方法。
6.少なくとも1つの電話通信チャネルが複数の電話通信チャネルの帯域内に
含まれており、該帯域は少なくとも1つの制御チャネルと関連しており、更に異
なる電話通信チャネルが、他の少なくとも1つの関連した制御チャネルを有する
複数の電話通信チャネルの第2の帯域に配置されている、請求項2に記載の方法
。
7.テーブル内に予想されうるビットエラー率を記憶するステップを更に備え
、該テーブルは電話通信チャネル上の将来の通信を割当てるために使用されうる
、請求項4に記載の方法。
8.もし該チャネルがこわれていないならば、少なくとも1つのより長い期間
に亘ってパリティビットをサンプリングすることから少なくとも1つの付加的な
予想されうるビットエラー率を求めるステップと、
該チャネルがこわれているかどうかを決定するために、該少なくとも1つの付
加的な予想されうるビットエラー率を付加的な予め定められたビットエラー率の
値と比較するステップとを更に備えた、請求項4に記載の方法。
9.予め定められたビットエラー率の値は電話通信サービス用のものであり、
付加的な予め定められたビットエラー率の値は、付加的な電話通信サービス用の もの
である、請求項8に記載の方法。
10 .電話通信サービスの1つはISDNである、請求項9に記載の方法。
11 .もし該電話通信チャネルがこわれているならば、システム全体の電力を維
持している間、該電話通信チャネルの伝送パワーを増加させるステップを更に備
えた、請求項8に記載の方法。
12 .該少なくとも1つの付加的な予想されうるビットエラー率と付加的な予め
定められたビットエラー率の値との比較にもとづいて、該電話通信チャネルから
異なる電話通信チャネルへ該通信を再割当てするステップを更に備えた、請求項8
に記載の方法。
13 .もし該nビットチャネルがこわれていないならば、複数の連続する期間に
亘って予想されうるビットエラー率を累積するステップを更に備えた、請求項4 に記載の
方法。
14 .該nビットチャネルがこわれているかどうかを決定するために、該連続す
る期間に亘っての該累積された予想されうるビットエラー率を、少なくとも1つ
の付加的な予め定められたビットエラー率の値と比較するステップを更に備えた
、請求項13に記載の方法。
15 .もし該電話通信チャネルがこわれているならば、該電話通信チャネルから
の通信を第2の電話通信チャネルに再割当てするステップを更に備えた、請求項14
に記載の方法。
16 .もし該電話通信チャネルがこわれているならば、システム全体の電力を維
持している間、該電話通信チャネルの伝送パワーを増加するステップを更に備え
た、請求項14に記載の方法。
17 .該予め定められたビットエラー率の値は電話通信サービスと関連しており
、また該少なくとも1つの付加的な予め定められたビットエラー率の値は、少な
くとも1つの付加的な電話通信サービスと関連している、請求項16に記載の方法
。
18 .該電話通信サービスの1つはISDNである、請求項17に記載の方法。
19 .もし該電話通信チャネルがこわれているならば、該電話通信チャネルから
第2の電話通信チャネルに通信を再割当てするステップを更に備えた、請求項13
に記載の方法。
20 .もし該電話通信チャネルがこわれているならば、システム全体の電力を維
持している間、該電話通信チャネルの伝送パワーを増加するステップを更に備え
た、請求項13に記載の方法。
21 .テーブル内に該予想されうるビットエラー率を記憶するステップを更に備
え、該テーブルは電話通信チャネル上の将来の通信を割当てるために使用されう
る、請求項8に記載の方法。
22 .少なくとも1つの割当てられていない電話通信チャネルをモニタする方法
であって、
該少なくとも1っの割当てられていない電話通信チャネルを周期的にモニタす
るステップと、
該少なくとも1つの割当てられていない電話通信チャネルに対するエラーデー
タを累積するステップと、
該少なくとも1つの割当てられていない電話通信チャネルを、該エラーデータ
にもとづいて、割当てられるのを許容するステップとからなる方法。
23 .こわされた電話通信チャネルから、少なくとも1つの割当てられていない
電話通信チャネルに、電話通信を再割当てするステップを更に備えた、請求項22
に記載の方法。
24 .少なくとも1つの割当てられていない電話通信チャネルを周期的にモニタ
する方法であって、
遠隔のトランスミッタから、各nビットワードをなすビットの1つがパリティ
ビットであるような信号を送信するステップと、
該電話通信チャネルのパリティビットをサンプリングするステップと、
該サンプリングされたパリティビットから予想されうるビットエラー率を求め
るステップとを含む、請求項22記載の方法。
25 .割当てられていないチャネルがパワーダウンされた割当てチャネルである
方法であって、
該チャネルがモニタされうるように、割当てられていないチャネル上の遠隔の
位置で遠隔のトランスミッタをパワーアップするステップと、
該チャネルがモニタされた後で該遠隔のトランスミッタをパワーダウンするス
テップとを更に含む、請求項22に記載の方法。
26 .該チャネルがこわれているかどうかを決定するために、予想されうるビッ
トエラー率を予め定められたビットエラー率の値と比較するステップを更に備え
た、請求項22に記載の方法。
27 .少なくとも1つの割当てられていない電話通信チャネルが、複数の割当て
られていない電話通信チャネルの1つであり、少なくとも或る数の割当てられて
いない電話通信チャネルがモニタされる方法であって、このようなモニタリング
にもとづいて少なくとも或る数の割当てられていないチャネルの品質をランク付
けするステップを含む、請求項22に記載の方法。
28 .該ランク付けするステップは、高品質のチャネルをスタンバイチャネルと
してわきにセットすることを含む、請求項27に記載の方法。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M
C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG
,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN,
TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,SZ,U
G),UA(AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM
),AL,AM,AT,AU,AZ,BB,BG,BR
,BY,CA,CH,CN,CZ,DE,DK,EE,
ES,FI,GB,GE,HU,IS,JP,KE,K
G,KP,KR,KZ,LK,LR,LS,LT,LU
,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,
NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,S
I,SK,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,UZ
,VN
(72)発明者 ロバーツ,ハロルド エー.
アメリカ合衆国,ミネソタ 55346,エデ
ン プレイリー,ビーコン サークル
7017
(72)発明者 ブリード,ジェフリー
アメリカ合衆国,ミネソタ 55347,エデ
ン プレイリー,カーティス レーン
8073
(72)発明者 ブスカ,スティーブン ピー.
アメリカ合衆国,ミネソタ 55305,ミネ
トンカ,スタントン ドライブ 13370
【要約の続き】