JPH10513167A - ヘム生成物の新規医療用途 - Google Patents
ヘム生成物の新規医療用途Info
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Abstract
(57)【要約】
本発明は、哺乳類細胞における突然変異誘発の防止または突然変異誘発の危険性の減少のための;哺乳類の骨髄中の芽球の比率の減少のための;および胎児性ヘモグロビンの生産の剌激のための、ヘムまたはそれの誘導体の使用に関する。
Description
【発明の詳細な説明】
ヘム生成物の新規医療用途
発明の分野
本発明は、哺乳類細胞における突然変異誘発の予防のためのまたは突然変異誘
発の危険性の減少のためのヘムまたはそれの誘導体の使用に関する。本発明は更
に、哺乳類の骨髄中の芽球の比率を減少させるため、並びにその結果として白血
病前状態から白血病への変換を防ぐため、白血病の病気進行を防ぐため、および
哺乳類において白血病を治癒せしめるための、ヘムまたはそれの誘導体の使用に
関する。加えて、本発明は、特に胎児性ヘモグロビンの生産を誘導することによ
る、哺乳類における異常ヘモグロビン症状態(例えばβ−サラセミアおよび鎌状
赤血球貧血)の臨床症状を改善するためのヘムまたはそれの誘導体の使用に関す
る。
発明の背景
本発明の背景を明らかにするために、および特にプラスチスに関する追加の詳
細を与えるためにここで利用する刊行物および他の資料は、参考として組み込ま
れる。
ヘムは重要な内因性物質である(ヘム、プロトポルフィリンIX鉄)。ヘムには
国際非専売名(DCI)が無い。ヘムの化学状態および安定性は溶媒や他の環境
条件により影響を受ける。
「ヘム」という用語は本明細書中では包括的に使われる。ヘムの特定の化学状
態には別の用語が使われる。ヘムのFeは第一鉄(Fe2-)または第二鉄(Fe3+)状
態のいずれであってもよく、そこに4つのピロール窒素が配位する。「ヘマチン
」は第二鉄形態であり、アル
カリ性溶液(水酸化ヘム)または中性溶液中に溶解されたヘムを指して言う。「
ヘミン」は、塩化物イオンが第5位または第6位で鉄に配位している別の第二鉄
形態であって、ヘムがHCl を含む水溶液中に溶解された時に存在するような形態
のことを言う。ヘミンは結晶形態では非常に安定であるが、難溶性である。ヘム
塩化物をアルカリ性溶液に溶かすと、クロリドがヒドロキシルに置き替わり、そ
れは安定性が乏しく、そして特徴づけが不十分の分解生成物を容易に形成する。
ヘムはタンパク質またはアミノ酸、例えばアルギニンやリジンに結合すると安
定である。ヘムアルギネートはヘムとL−アルギニンの生成物である(1)。ア
ルギニンはヘムの水溶性と安定性を増加させる。ヘムアルギネートは一旦血流中
に注入されると、ヘムアルギネートが解離して、ヘム成分が単量体形で迅速に血
漿タンパク質に結合する(1)。従って、ヘムアルギネートとしてのヘムの形成
は静脈内注入用のヘムの安定性を増加させ、しかもそれの生理的効用を変えない
。よって、ヘムアルギネートについて下記に記載する発見は、他のヘム製剤につ
いても同様に有効である。現在既知である他のヘム製剤の代わりにヘムアルギネ
ートを使うことの恩恵は、高い安定性、その結果としての一貫した効能、および
ヘムの分解産物により引き起こされることが知られている悪影響が無いことであ
る。
Leiras)はフィンランドで開発され、急性ポルフィリン発作の治療用にヨーロッ
パの数カ国で現在販売されている。以前、ヘマチンは一般に旧式のヒト血液から
研究室または病院の薬局で調製されていた。ヘムアルブミン製剤はドイツで開発
された。
ヘマチンの使用(研究室で調製されたヘマチンかまたはパンヘマ
じめとする悪影響によりしばしば困難である(2,3,4)。ヘムアルギネート
はそれらの影響をめったに生じないので、より寛容性
量のヒトアルブミンと共に再構成されれば大きく減少する(5)。しかしながら
、これは相当な費用と、ヒト血液に由来するタンパク質生成物の投与の潜在的危
険性を追加する。
ヘムおよびそれの誘導体は特許刊行物においても報告されている。フィンラン
ド国特許公報FI 68970は、ヘムアルギネートおよびヘムリジネートの調製方法並
びにポルフィリン症の治療における前記化合物の使用を開示している。米国特許
第5,233,034 号は、ヘミンの精製方法並びに新規ヘミン誘導体、即ちヘミンとD
MIの1:3−付加物およびそれの調製に関する。フィンランド特許出願第8411
99号はアルブミンを使ったヘマチンの安定化方法に関する。
ヨーロッパ特許第337598号は、HIVにより引き起こされる病気の治療へのヘ
ミンを含む様々な金属ポルフィリンの使用を開示している。WO 92/02242 は、AI
DSのようなレトロウイルス感染症の治療のためのヘムおよびヘムアルギネートを
含む金属ポルフィリンの使用を記載している。
突然変異誘発および発癌
ほとんどの癌は遺伝子変異により発生する。よって、特定の癌細胞はしばしば
それらのDNA配列に共通の異常を有すると示すことが可能である。これはまだ
遺伝子変異が癌の原因作用の不可欠な第一段階であることを証明するものではな
い。より根拠のしっかりした主張は、癌を引き起こすことが知られている剤の大
部分が遺伝子変異を引き起こし、また逆に遺伝子変異を引き起こす剤が癌を引き
起こすというものである。この発癌(癌の発生)と突然変異誘発(遺伝子変異の
発生)の間の相関関係は、化学的発癌物質、電離線およびウイルスについて明ら
かである(6)。
造血細胞における突然変異誘発は、未熟な造血細胞(芽球)のクローン増殖を
引き起こし、その結果白血病前状態(骨髄形成異常症候群のような)および白血
病を引き起こし得る(7)。よってヘムの抗変異原性作用および骨髄形成異常症
候群の骨髄中の芽球の比率を減少させるヘムの能力は相互に関連し、同様な作用
形態をとるかもしれない。
骨髄形成異常症候群およびそれらの治療方法
骨髄形成異常症候群(MDS)は、貧血症状、白血球減少および血小板減少を
引き起こす無力で且つ形成異常の造血により特徴付けられる、後天性多官能性幹
細胞疾患の幾分不均一な群である。骨髄始原細胞は骨髄中の阻害因子によるもの
でない成長阻害を示す。MDSの進行中に、細胞遺伝学的分析により示されるよ
うに骨髄の機能不全が進行し、そして前駆細胞の分化がますます損なわれるよう
になる。臨床過程は、安定した中程度の症状の障害から明白な急性白血病に急速
に進行するものまで多様である。出血と再発性感染は罹病率と死亡率の最大原因
である。
骨髄形成異常は、何ら認識できる原因をもたない原発的であるか、または電離
線、アルキル化剤または他の有機溶剤への暴露に対する二次的である場合がある
(7)。デュッセルドルフ地区からの資料では、MDS患者の約5%がこの疾患
の二次型を有していた(8)。
1982年にFABグループはMDSについての臨床学的分類方法を提案し(9)
、それが一般に採用されている(表1)。幾つかの研究はFAB分類法が予後有
意性も有することを示した(表1)(10)。特に生存期間の中央値は、骨髄中の
芽球の比率により影響を受ける。
MDSについて提案された治療様式は非常に多様であり、それらとしては協力
的方法、コルチコステロイド、同化ステロイド、分化促進剤、生物応答変更剤、
造血増殖因子、ヘムアルギネート、低線量化学療法、強化療法、および骨髄移植
を伴った高線量化学療法が挙げられる(12)。
骨髄形成異常症候群におけるヘムアルギネートの効能
ヘムアルギネートは2つの独立した研究者グループにより骨髄形成異常症候群
の治療に使われている。
Volin 他(13,14)は、サブグループRA,RARS,RAEBまたはRAE
Btの骨髄形成異常症候群を有する26人の患者に、ほとんどの場合初めに連続4
日間とその後8〜12週間に渡り週1回、2〜3mgヘミン/kgの用量でヘムアルギ
ネートを投与した。患者のうち6人が治療中に血球減少の改善を示し、そのうち
3人が正常なまたは正常に近い血球数を有するという長期持続性の(>11,>12
および25か月)良好な応答を示した。
Timonen およびKauma(15)は、サブタイプRA,RARSまたはRAEBの
骨髄形成異常症候群を有する14人の患者を、2週間間隔をあけた連続4日間の6
回の処置において3mgヘミン/kgの用量で治療した。3人の患者がヘモグロビン
値および/または血小板数に長期持続性の(5,26,および>41か月)改善を示
した。
異常ヘモグロビン症
ヘモグロビンの各分子は4つのポリペプチド(グロビン)鎖と4つのヘム分子
とから成る。グロビン鎖には、2+2の組み合わせでヘモグロビン分子を構成す
る4種類の異なる型がある(α,β,δおよびγ)。成人では、ヘモグロビン分
子の主な型はHb−A1(α2,β2)とHb−A2(α2,δ2)である。胎児期の
間と生後1年間の間は胎児性ヘモグロビン型Hb−F(α2,γ2)も存在する。
ヘモグロビンの構造における病的な遺伝性異常は一般名で異常ヘモグロビン症と
呼称される(16)。
100 種類以上の異常ヘモグロビンが知られており、その各々は1つの型のポリ
ペプチド鎖を冒す突然変異によって生成される。鎌状赤血球貧血では、例えばグ
ロビン鎖中の1個のアミノ酸残基が変更される(glu6→val6)ような形でβ−グ
ロビン遺伝子が変異を受けている。しかしながら、この小さな変化がヘモグロビ
ンと赤血球の機能に影響を及ぼし、溶血性貧血を伴う重症の病気を引き起こす(
16)。
サラセミアはα鎖、β鎖またはβとγ鎖の生産が大幅に減少されているかまた
は欠けている貧血の一種である。サラセミアの重症度はサブタイプと異常遺伝子
がどこに存在するかに依存し、それによりヘテロ接合体またはホモ接合体が発現
する。β−サラセミアは例えばしばしば重症の小球性貧血として現れる(16)。
β−サラセミア患者(例えば鎌状赤血球貧血、β−サラセミア)におけるHb
−Fの増加は、その病気の臨床的症状を改善することができる。鎌状赤血球貧血
では、HbF含有細胞が低濃度の鎌状ヘモグロビン(Hb−S)を有するだけで
なく、Hb−Fが直接Hb−Sの重合を阻害し、かくして細胞内重合体を形成し
そして鎌状赤血球化を受ける該細胞の性質が低いことの原因となる。β−サラセ
ミアでは、増加されたγ鎖が、α鎖に対するβ鎖の欠損を部分的に補うであろう
。最近、幾つかの薬理物質、例えばヒドロキシ尿素および5−アザシチジンが異
常ヘモグロビン症患者においてHb−F合成を刺激するために使われている(17
,18,19,20)。
発明の要約
本発明は、哺乳類細胞、特に哺乳類造血細胞での、突然変異誘発の予防または
突然変異誘発の危険性の減少に有用である医薬組成物の調製のためのヘムまたは
それの誘導体の使用に関する。
本発明は更に、哺乳類の骨髄中の芽球の比率を減少させるのに有用な医薬組成
物の調製のためのヘムまたはそれの誘導体の使用に関する。本発明の一面によれ
ば前記医薬組成物は、より悪性のMDSサブタイプ(RAEB,RAEB−t)
へのまたは白血病への病気の進行を遅らせるかまたは防止するために骨髄形成異
常症候群の治療に使われる。本発明の別の面によれば、前記医薬組成物は、より
悪性形態へのまたは白血病への病気の進行を遅らせるかまたは防止するために他
の白血病前の病気または状態の治療に使われる。更に別の面によれば、前記医薬
組成物は、病気の進行を遅らせるかまたは防止するためあるいは病気を白血病前
状態または非白血病状態へ転換させるために白血病の治療に使われる。
本発明はその上、哺乳類赤血球系細胞において胎児性ヘモグロビ
ン(Hb−F)の生産を誘導しそしてこれによりまたは他の機構により異常ヘモ
グロビン症の臨床的症状(特に鎌状赤血球貧血およびβ−サラセミア)の改善を
もたらすのに有用な医薬組成物の調製のためのヘムまたはそれの誘導体の使用に
関する。
本発明の医薬製剤は、ヘム異化作用阻害剤、細胞増殖抑制剤、レンチノイドま
たは他の分化誘導剤、サイトカイン、生物学的増殖因子、胎児性ヘモグロビンの
生産を誘導することが知られている剤などを更に含有することができ、あるいは
それらの剤を含有する別の医薬製剤と併用することができる。ヘム異化作用阻害
剤は例えばプロトポルフィリン錫もしくは亜鉛、またはメソポルフィリン錫もし
くは亜鉛であることができる。
「ヘムまたはそれの誘導体」は、ヘム、ヘマチン、ヘミン、ヘムのアミノ酸付
加塩およびヘムアルブミン(アルブミンに可逆的に結合したヘム)、並びにヘム
の生化学的前駆体、例えばプロトポルフィリンIX、前記前駆体のアミノ酸付加塩
およびアルブミンとそれらの前駆体との可逆的複合体を包含する。特に好ましい
誘導体はヘムアルギネートとヘムリジネートである。
図面の簡単な説明
図1は、培養したヒト赤血球前駆体による全ヘモグロビン生産に対するヘムア
ルギネートの効果を示す。指摘した濃度のヘムアルギネートの存在下で第II相に
おいて増殖させた細胞を13日目に収穫し、それらのヘモグロビンを定量した。
図2は、培養したヒト赤血球前駆体による胎児性ヘモグロビン(Hb−F)生
産に対するヘムアルギネート濃度の効果を示す。指摘した濃度のヘムアルギネー
トの存在下で第II相において増殖させた細胞を13日目に収穫し、それらのヘモグ
ロビンをクロマトグラフ
ィーにかけそして定量した。
図3は、培養したヒト赤血球前駆体による胎児性ヘモグロビン(Hb−F)生
産に対するヘムアルギネート(100 μM)の存在下または非存在下でのヒドロキ
シ尿素(25〜200 μM)の効果を示す。0日目からヘムアルギネートの存在下ま
たは非存在下でそして5日目から指摘した濃度のヒドロキシ尿素を使って第II相
において増殖させた細胞を13日目に収穫し、それらのヘモグロビンをクロマトグ
ラフィーにかけそして定量した。
図4は、培養したヒト赤血球前駆体による細胞増殖に対するヘムアルギネート
(100 μM)の存在下または非存在下でのヒドロキシ尿素(25〜200 μM)の効
果を示す。0日目からヘムアルギネートの存在下または非存在下でそして5日目
から指摘した濃度のヒドロキシ尿素を使って第II相において増殖させた細胞を13
日目に収穫し、それらのヘモグロビンをクロマトグラフィーにかけそして定量し
た。
発明の詳細な説明
ヘム製剤(ヘムアルギネート)がマウスにおいて生体内で(マウス小核試験)
突然変異誘発の発生を減少させることができるということを発見した(表2)。
マウスでは、36mg/kgの高用量で抗変異原性効果が証明された。しかしながら、
ヒトでは、活性用量レベルはずっと低い(10倍も低い)。これは、齧歯類(ラッ
トでのAUC 64μg/ml/時)よりもヒト(AUC 998μg/ml/時)の方が
排泄速度が遅いためである。両AUC値は、3mg/kgの静注量を投与した後に観
察された(21およびKangasaho,未発表情報)。
よって、ヘム製剤は細胞増殖抑制剤および/または放射線療法のような既知の
変異原性療法で治療した患者において突然変異誘発の発生を減少させるために使
うことができる。加えて、ヘム製剤は偶
然にまたは環境上もしくは職業上の事情によって変異原性薬品または放射線に暴
露された人において突然変異誘発の防止または変異原性発現の防止に用いること
ができる。
ヘム製剤(ヘムアルギネート)が骨髄形成異常症候群(MDS)を有する患者
の骨髄中の芽球の比率を減らすことができることも発見した。ヘムアルギネート
は血球数を増加させることによりMDS患者の一部で臨床的に有効であることが
知られている。しかしながら、ヘム療法の使用はMDS患者における他の造血増
殖因子の使用と同様に、芽球の比率を増加させることによって白血病への病気進
行の危険性を高めるだろうと思われていた(13,14,15)。驚くべきことに、臨
床試験においてヘムアルギネートが何人かのMDS患者の骨髄中の芽球(芽球+
骨髄芽球)の比率を減少させることができることに気付いた(表3)。この発見
は、骨髄中の芽球の比率が患者の予想生存期間に強く関係し(表1)、そしてM
DSの本来の経過が比較的静止したものから侵略的に進行性のもの(すなわち自
然回復が見込まれないもの)まで異なるために臨床的に重要である(14)。発表
された研究によれば、MDS進行は4/26人の患者(13)および4/14人の患者
(15)に認められ、これは患者において標準であると考えられる。後者の研究で
は(15)、1/14人の患者に芽球の減少が報告されたが、これは時たまの現象で
あると考えられる。本明細書中に与えられるデータでは、5/21人の患者(表3
)に明白な減少が認められ、小程度の減少が12/21人、効果なしが1/21人、そ
してわずかな増加が3/21人であった(表4)。よって、全体としては17/21人
の患者に幾らかの減少が認められた。しかしながら、臨床的に有意なヘムの骨髄
芽球減少活性は患者の一区分(subpopuration)に限定されると思われる。
よって、患者の一区分における骨髄中の芽球の比率を減少させる
ことによるヘム製剤での治療は、MDSの「軽度の」サブタイプから「より悪性
の」サブタイプ(RAEB,RAEB−t)へのおよび更に白血病への変換を防
止することができる。骨髄中の芽球の比率の増加は白血病の進展の最重要要因で
あるため、ヘム製剤はMDS以外の他の白血病前状態にも有効であり得る。
患者の一人は、ヘムアルギネートでの治療開始前は骨髄中の芽球(芽球+骨髄
芽球)の比率が30%であったが、治療後はそれが10%に減少した。骨髄中の芽球
の比率30%はMDS(RAEB−t)と急性白血病との限界値である(表1)た
め、ヘム製剤での治療はMDSのような白血病前疾患においてだけでなく白血病
においても効果的である(病気進行を遅延または防止するか、あるいは白血病を
白血病前または非白血病状態へ逆変換する)と考えることができる。
ヘムアルギネートは、異常ヘモグロビン症(β−サラセミア、鎌状赤血球貧血
)患者からの赤血球前駆細胞におけるグロビン鎖発現に作用することができるこ
とも発見した。ヘムアルギネートはそれらの細胞により生産される全ヘモグロビ
ン量を増加させ(図1)且つ胎児性ヘモグロビンの比率を増加させる(図2)。
特に驚くべきことは、胎児性ヘモグロビンの比率に対するヘムアルギネートの効
果がヒドロキシ尿素の存在によって非常に強く増強されたことである(図3)。
胎児性ヘモグロビン生産を誘導する単独でのまたはヒドロキシ尿素(または他
の剤)と組み合わせたヘムアルギネートの能力は臨床的に相当重要なものである
。異常ヘモグロビン症(β−サラセミアや鎌状赤血球病のような)を有する患者
における胎児性ヘモグロビンの増加は、そのような病気の臨床的症状を改善する
ことができる。
ヘム製剤に加えて他の療法も併用してヘムの治療効果を増大させることができ
る。そのような併用療法は、例えば、ヘム異化作用の
阻害剤(プロトポルフィリン錫または亜鉛、メソポルフィリン錫または亜鉛など
)または細胞増殖抑制剤(特に低用量での)等、レチノイドまたは他の分化誘導
因子、サイトカイン、生物学的増殖因子など、更に異常ヘモグロビン症の場合に
はヒドロキシ尿素または胎児性ヘモグロビンの生産を誘導することが知られてい
る他の薬理物質であることができる。方法
1. マウス小核アッセイ
染色体異常が引き起こされている有糸分裂細胞では、染色体の無動原体断片が
細胞分裂の後期になっても分離しない。終期の後、それらの断片は娘細胞の核に
含まれず、よってそれらの細胞の細胞質中に単一または多数の小核(ハウエル−
ジョリー体)を形成するだろう。小核は様々な細胞に見られるが、赤血球では小
核が容易に検出されることからこの細胞型を試験用に選択する。
最後の有糸分裂が終わってから数時間後に、赤芽球はそれらの核を排出する。
幼生の赤血球はリボ核酸の存在のためにギムザで青色に染まるが、リボ核酸は次
第に消失するために成熟赤血球はギムザでピンク色に染まる。青色に染まる幼生
細胞は多染性赤血球として知られ、この細胞型では小核が容易に検出される。
試験動物は試験中22〜24グラムの体重を有しそして約40日齢であるスイス起源
の特殊な病原体不含有CD−1多産マウスであった。このマウスを4日間環境順
応させ、その後で食塩溶液(賦形剤対照)または36mgヘミン/kg体重の用量のヘ
ムアルギネート溶液のいずれかを使って10ml/kg体重の容量を静注により投与し
た。投与の24,48および72時間後に5匹の雄と5匹の雌のマウスを頸部脱臼によ
り犠牲にした。一滴の子ウシ血清を含むスライド上に直接骨髄スミア
を作製した。このスミアをメタノールで固定し、風乾し、そして10%ギムザ溶液
中で10分間染色した。染色したスミアを光学顕微鏡により検査し(コード下で)
、動物1匹あたり多染性赤血球1000個あたりの有小核細胞の発生率を調べた。
2. 骨髄形成異常患者の骨髄中の芽球の比率
臨床実験において、骨髄形成異常症候群を有する患者を3mgヘミン/kgの用量
でのヘムアルギネートの静脈内注入により治療した。注入はまず連続4日間行い
、その後週1回11週間に渡り行った。従って各患者に計15回の注入を行った。
ヘムアルギネート注入の開始前と最後の注入の1週間後に各患者から骨髄試料
を収集した。骨髄試料中の芽球と骨髄芽球の比率を、標準的血液学実験方法を使
って測定した。骨髄形成異常症候群の分類において使われる「芽球」の定義は芽
球と骨髄芽球の両者を包含する(9)。
3. 試験管内での胎児性ヘモグロビンの生産の誘導
正常な提供者および鎌状赤血球貧血患者またはβ−サラセミア患者のいずれか
から得た末梢血単核細胞を、Ficoll-Hypaque勾配上での遠心分離により単離し、
そして10%のウシ胎児血清(FCS)、1μg/mlのシクロスポリンAおよび563
7膀胱癌細胞系の培養物から収集した10%の順化培地が補足されたアルファ最少
必須培地中に5×106細胞/mlの密度で接種した。培養物を多湿下で空気中5%C
O2の雰囲気下で+37℃にてインキュベーションした。
この第I相培養での7日間のインキュベーション後、非付着細胞を収得し、洗
浄し、そしてアルファ培地、30%FCS、1%脱イオン化ウシ血清アルブミン、
1×10-5Mのβ−メルカプトエタノール、1.5 mMグルタミン、1×10-6Mのデキ
サメタゾン、および1U/mlのヒト組換えエリスロポイエチンから成る新鮮な培
地中で再び培養
した。ベンジジン−HCl 法を使うことによってヘモグロビン含有細胞を決定した
。
胎児性ヘモグロビン(Hb−F)生産に対するヘムアルギネートの効果は、1
U/mlのエリスロポイエチンと様々な濃度のヘムアルギネートの存在下で上述の
液体細胞培養の第II相においてヒト赤血球前駆体を増殖させることにより測定し
た。0日目に100 μMのヘムアルギネートを添加しそして5日目に様々な濃度の
ヒドロキシ尿素を添加することによりヘムアルギネートとヒドロキシ尿素の併用
効果を調べた。13日目に細胞を収穫し、溶解させ、そしてカチオン交換HPLCによ
りそれらの全ヘモグロビンおよびHb−F含量を分析した。結果
結果を表2、表3および表4並びに添付の図1〜図4に与える。
本発明の目的上、ヘムまたはそれの誘導体は様々な経路により投与することが
できる。適当な投与形態としては、非経口注射剤およびインプラント、例えば静
脈内、筋肉内、皮内および皮下注射剤;経口製剤並びに坐剤が挙げられる。
ヘムまたはそれの誘導体の必要量は治療すべき特定の症状、症状の重さ、治療
期間、投与経路、並びに使われる特定のヘム化合物、特定の医薬組成物または付
随療法の特定の組合せによって異なるだろう。ヘム触媒阻害剤の可能な使用(医
薬組成物の部分としてまたは付随使用として)は、ヘムまたはそれの誘導体の好
ましい用量を減少させる。静脈内投与には、ヘムまたはそれの誘導体の好ましい
日用量はヘミン当量として計算すると0.1 〜15mg/kgの範囲である。他の投与経
路では(p.o.,s.c.,i.p.,i.m.)、好ましい日用量はヘムまたはそれの誘導体
の各々の特定の医薬組成物に依存して異なるだろう。しかしながら、好ましい日
用量はヘミン当量として計算すると0.1 〜15mg/kgの全身1日放出量(「生物学
的利用量」)を生じるものであろう。
本発明の方法を様々な態様(そのうちの幾つかだけが本明細書中に開示される
)の形で含めることができると認識されるだろう。他の態様が存在し且つそれは
本発明の精神から逸脱しないことは当業者にとって明白であろう。よって、記載
される態様は例示的であって、限定的であると解釈すべきでない。
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フロントページの続き
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M
C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG
,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN,
TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,SZ,U
G),UA(AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM
),AL,AM,AT,AU,AZ,BB,BG,BR
,BY,CA,CH,CN,CZ,DE,DK,EE,
ES,FI,GB,GE,HU,IS,JP,KE,K
G,KP,KR,KZ,LK,LR,LS,LT,LU
,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,
NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,S
I,SK,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US
,UZ,VN
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.哺乳類細胞、特に哺乳類造血細胞における突然変異誘発の防止または突然 変異誘発の危険性の減少に有用な医薬組成物の調製のためのヘムまたはそれの誘 導体の使用。 2.前記医薬組成物が、変異原性化学物質または放射線への哺乳類の療法的暴 露に関連して使うつもりのものである、請求項1に記載の使用。 3.前記医薬組成物が、変異原性化学物質、放射線またはウイルスへの哺乳類 の業務上または環境上の暴露に関連して使うつもりのものである、請求項1に記 載の使用。 4.哺乳類の骨髄中の芽球の比率の減少に有用な医薬組成物の調製のためのヘ ムまたはそれの誘導体の使用。 5.前記医薬組成物が、より悪性のMDSサブタイプ(RAEB,RAEB− t)への病気の進行を遅らせるかまたは防止するために骨髄形成異常症候群の治 療に使うつもりのものである、請求項4に記載の使用。 6.前記医薬組成物が、より悪性のMDSサブタイプ(RAEB,RAEB− t)への病気の進行を遅らせるかまたは防止するために別の白血病前の疾患また は状態の治療に使うつもりのものである、請求項4に記載の使用。 7.前記医薬組成物が、病気進行を遅らせるかもしくは防止するためにまたは 病気を白血病前もしくは非白血病状態に変換するために白血病の治療に使うつも りのものである、請求項4に記載の使用。 8.胎児性ヘモグロビンの生産の刺激に有用な医薬組成物の調製のためのヘム またはそれの誘導体の使用。 9.前記医薬組成物が、異常ヘモグロビン症、特に鎌状赤血球貧 血およびβ−サラセミアの臨床的症状を改善するために使うつもりのものである 、請求項8に記載の使用。 10.前記ヘム誘導体がアルブミンに可逆的に結合したヘムまたはヘムのアミノ 酸付加塩である、請求項1〜9のいずれか一項に記載の使用。 11.前記ヘム誘導体がヘムアルギネートである、請求項10に記載の使用。 12.(1)前記医薬組成物が、ヘム異化作用阻害剤、細胞増殖抑制剤、レチノイ ドまたは他の分化誘導因子、サイトカイン、生物学的増殖因子、胎児性ヘモグロ ビンの生産を誘導することが知られている他の剤などを更に含有し、または (2)前記医薬組成物が、ヘム異化作用阻害剤、細胞増殖抑制剤、レチノイ ドまたは他の分化誘導因子、サイトカイン、生物学的増殖因子、胎児性ヘモグロ ビンの生産を誘導することが知られている他の剤などを含有する別の医薬組成物 と併用するつもりのものである、請求項1〜11のいずれか一項に記載の使用。 13.前記ヘム異化作用阻害剤がプロトポルフィリン錫もしくは亜鉛、またはメ ソポルフィリン錫もしくは亜鉛である、請求項12に記載の使用。
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