JPH10513090A - トロカール - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 ガスなし腹腔鏡検査に使用されることを意図とするトロカール（１）が、一方端部にカラー（３）を備えたチューブ（２）を含む。このチューブは、プラスチックまたは金属からなり、かつ一定の開口スリット（４）を有し、このスリット（４）を通して、器具、例えば一対の挟み（９）または止血鉗子の刃（１０，１１）が拡張することなく導入されることができる。

Description

【発明の詳細な説明】 トロカール 本発明は、一端におけるカラーと、軸方向の長手方向スリットとを有するチュ ーブを備え、腹腔鏡検査法の際に使用するトロカール（套管針）に関する。 トロカールは、例えば、スリットチューブを有するＷＯ９４／２２３５７によ って公知である。このチューブは、可撓性材料から成り、スリットのために、チ ューブの内径よりも大きい外径を有する器具の挿入を可能にするように半径方向 へ膨脹可能である。このチューブがチューブを膨脹するように努める物体を収容 しないとき、スリットは、その端部端縁が相互に接触するように閉じられる。ト ロカールは、腹腔鏡検査法の際に使用されるように意図され、寸法において大き い差異を有する器具の使用を可能にする。しかしながら、この構造は、スリット を貫通する自由開口部が存在しないため、スリットを経て組織を同定して掴んで 縫合するのが不可能なようなものである。 ガス無し腹腔鏡検査法では、孔は、腹壁に作られてもよく、持上げロッドは、 孔を経て腹壁の下に挿入されて、腹部の孔を膨脹するように持上げ装置によって 上方へ持上げられてもよく、器具は、孔を経て次に送入されてもよい。特別に改 造される器具を有する気密挿入ポートは、必要ではない。しかしながら、種々な 器具が同一の孔を経て挿入される長時間の手術の際、この孔に隣接する組織への 創傷付与および損傷を増大する危険が存在する。 本発明の目的は、まず第１に、開腹手術に対して意図され多くの空間を占める 器具の使用を可能にすると共にこの器具の挿入を容易にして、ついでながら、如 何に器具が操作されるかの環境を変更することなく孔のまわりの組織を保護しガ ス無し腹腔鏡検査法に対して意図されるトロカールを提供することである。 これは、チューブが剛性または半剛性の材料で構成されて、トロカールに挿入 される外科器具の部分がチューブを膨脹することなくスリットを経て取出し可能 なようにスリットが非常に大きいことによって本発明によって達成される。 本発明により、孔の組織を離して保持して、腹壁の異なる組織層がスリットを 経て同定可能であるのと同時に、器具が腹壁を通る正しい通路をたどるように器 具を導くトロカールが設けられる。スリットは、例えば、鋏の一対の切断刃がス リットを経て開閉されるのを可能にする。 本発明は、添付図面に示される実施例に関して一層厳密に記載され、ここに、 第１図は、本発明によるトロカールの一実施例の斜視図を示し、第２図は、マン ドレル上に設置されるトロカールの側面図を示し、第３図は、腹壁を貫通して挿 入されるトロカールを有するその壁を通る断面図を示す。 本発明によるトロカール１は、剛性また半剛性の材料、例えば金属または好適 な樹脂材料、例えばポリ塩化ビニールの円筒形チューブ２を備えている。チュー ブ２の一端には、このチューブに一体に形成されるカラー３がある。チューブ２ は、このチューブの全長にわたって延びて、カラー３のスリット５に連続する軸 方向スリット４を有している。第１図では、スリット４の巾は、チューブ１の内 径の約２５％である。実際上、チューブの内径は、使用の領域に依存して約５〜 １５mmでもよく、スリットの巾は、チューブの内径の約７５％まででもよい。ト ロカールが例えばマンドレル上の所定の位置に保持可能なように、スリットの巾 が内径よりも小さいことは、最も重要である。 第２図は、マンドレル６上で閉じられるトロカール１を示し、腹壁７は、マン ドレル６によって腹腔８内にトロカールを挿入するように貫通される（第３図参 照）。第３図は、トロカール１に挿入される鋏９の対を示す。鋏の対の切断刃１ ０の１つは、トロカールに収容され、一方、他の刃１１は、スリット４を経て外 へ延びる。第３図から認められるように、刃１０、１１のヒンジ１２は、腹壁７ の高さにある。 本発明によるトロカール１は、まず第１に、ガス無し腹腔鏡検査法の際に使用 されるように意図されるが、通常の腹腔鏡検査法に対する通常のトロカールのホ ルダーとして使用されてもよく、ガスおよびガス無しの腹腔鏡検査法の間とその 反対の夫々の迅速な変更を可能にする。 チューブ２の上端におけるカラー３は、トロカール１が腹腔８内に滑り込むの を防止し、例えば鉗子によって、またはカラー３を皮膚へ縫合することによって 、トロカールを皮膚へ固定するために使用されてもよい。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，Ｕ Ｇ)，ＵＡ(ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ )，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ， ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＨＵ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，Ｋ Ｇ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ， ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，Ｓ Ｉ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ ，ＵＺ，ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．一端におけるカラーと、軸方向の長手方向スリットとを有するチューブを 備え、腹腔鏡検査法の際に使用するトロカールにおいて，前記チューブ（２）が 、剛性または半剛性の材料から成り，前記スリット（４）が、非常に広いため、 前記トロカール内に挿入される前記器具の部分（１１）が、前記チューブを膨脹 することなく前記スリットを通して取出し可能であることを特徴とするトロカー ル。 ２．請求の範囲第１項に記載のトロカールにおいて，前記スリット（４）の巾 が、前記チューブ（２）の内径よりも小さいことを特徴とするトロカール。 ３．請求の範囲第２項に記載のトロカールにおいて，前記スリット（４）の巾 が、前記チューブ（２）の内径の２５％と７５％との間にあることを特徴とする トロカール。 ４．請求の範囲第１項から第３項のいづれか１つの項に記載のトロカールにお いて，前記スリット（４）が、前記チューブの全長にわたって延びることを特徴 とするトロカール。 ５．請求の範囲第４項に記載のトロカールにおいて，前記カラー（３）が、前 記チューブ（２）のスリット（４）の連続部を形成するスリット（５）を有する ことを特徴とするトロカール。